アンテナワイヤー(ステー・支線)の緩みは危険!倒壊リスクと張り直し手順、修理業者選びまで徹底解説!

2026年07月08日

戸建ての家にお住まいの方には、屋根の上にマスト(支柱、ポール)を立てて、その先に固定した地デジ・BS/CSのテレビアンテナでテレビを視聴している方も多いでしょう。
そして屋根の上のアンテナをよく見ると、屋根の四方から伸びているワイヤーで、アンテナをマストごとしっかり固定していることがお分かりになると思います。

しかしある日、ふとご自宅の屋根を見上げた際、テレビアンテナを固定しているワイヤー(支線)が緩んでいることに気づき、ご不安に思われることはありませんか。
このような状態になると「すぐにテレビが映らなくなるわけではないけれど、強風で倒れたらどうしよう」とご心配がよぎるのは当然のことです。
実際にアンテナワイヤーの緩みは、放置すると屋根の破損や近隣への被害など、重大な事故につながる恐れがあり、十分な注意が必要です。

本記事では、ワイヤーによる施工経験も豊富なアンテナ工事のプロ業者「あさひアンテナ」が、アンテナワイヤーが緩む原因から、DIYでの修理手順までを徹底的に解説し、お客様に必要な情報をご紹介します。
この記事をお読みいただくことで、ご自宅のアンテナの状態を正しく把握し、自分で修理すべきか業者に頼むべきかの判断ができるようになります。

本記事で解決できるアンテナステーの緩みなどに関するお悩みは、以下の一覧の通りです。安全かつ確実に対処するための知識を身につけ、アンテナ倒壊のご不安をスッキリと解消してください。

記事で解決できるお悩み 得られる知識・メリット
ワイヤーが緩む原因を知りたい 自然災害や経年劣化など、根本的な原因がわかる。
放置した場合のリスクを知りたい 倒壊やテレビの不具合など、起こりうる危険性を把握できる。
自分で直す手順や道具を知りたい 必要な部品の選び方や、具体的な張り直し手順がわかる。
業者に頼むか自分でやるか迷っている 費用相場や安全面の判断基準を知り、自分に合った選択ができる。
倒壊の不安を根本からなくしたい 災害に強い最新アンテナへ切り替えるという選択肢がわかる。

※上記は本記事でご説明する主な内容の一覧です。

アンテナワイヤー(支線)が緩むとどうなる?放置する3つの危険なリスク

地デジアンテナ機種でも主流である八木式アンテナ(骨組みのような形状のアンテナ)は、一般的に「屋根馬(やねうま)」と呼ばれる土台と、土台やマストを四方から引っ張るワイヤー「ステー(支線)」によって屋根上に固定されています。

より詳しく解説すると、四脚の形で中央にマスト(支柱、ポール)を固定する屋根馬を、屋根の上で面と面が合わさる頂点部にバランスよく置きます。
この屋根馬にマストやアンテナをしっかりと固定します。ただ、それだけでは屋根の上にアンテナを置いただけのことで、風や振動などで倒れる恐れがあります。
そこで、屋根の四方に打ち込んだステーアンカー(ワイヤー固定用の釘)や雨樋の金具などを利用して、四方からマストまでワイヤーを伸ばします。
マストにはステーを固定するリング状の「ステーリング」という金具が設置されており、ここに四方からのワイヤーを固定します。

また「あさひアンテナ」など施工技術の高い業者では、屋根の四方からアンテナマストまで張られたワイヤーの他に、各ワイヤーの途中から屋根馬の脚までもう4本のワイヤーを張り、より丈夫でバランスよく固定します。

この屋根馬とワイヤーによる工法は、四方向からの均等な張力(引っ張る力)によってアンテナや設置具のバランスを保ち、頑丈に設置する仕組みです。
また、屋根材に穴を開けるなどの必要がなく、頂点部がある屋根であれば、どのような屋根にも対応できるのがメリットです。
しかしその一方で、四方からのワイヤーのうち、1本でも緩んでしまうと全体のバランスが崩れ、アンテナ本体は非常に不安定な状態に陥ります。

アンテナワイヤーの一部が緩んだ状態では、一見すると「まだ倒れていない、アンテナはまっすぐ立っているから大丈夫」と思いがちですが、その油断は禁物です。
アンテナのワイヤーが緩んだ状態を放置すると、少しの風や軽い地震などでもアンテナが揺れ動き、さまざまなトラブルを引き起こす原因となります。
ここでは、ワイヤーの緩みを放置した場合に起こりうる重大なリスクについて詳しく解説します。まずは以下の一覧をご確認ください。

アンテナ固定の仕組み 詳細
屋根馬 アンテナの支柱(マスト)を立てるための金属製の土台。
支線(ワイヤー・ステー) 屋根馬とマストを四方から引っ張り、風圧に耐える強度を確保する金属製ワイヤー。
張力(引っ張る力) 各ワイヤーが均等な張力を保つことで、アンテナが垂直に安定して設置される。
緩みが発生した場合 バランスが崩れ、風の力を逃がせなくなりアンテナが傾き始める。
放置した場合の結末 最終的にはアンテナの倒壊や屋根の破損など、重大な被害につながるおそれがある。

※上記はアンテナをマストで固定する仕組みと考えられるトラブルの例です。

以下、アンテナワイヤーの緩みを放置することで考えられる主なトラブルについて個別に解説していきます。

テレビの映りが悪くなる(エラーコードE202など)

アンテナのワイヤーが緩むと、アンテナ本体が風で容易に傾いたり、方向が回転したりしてしまいます。
地デジ、BS/CSともテレビアンテナには正面側で高い受信性能を発揮する「指向性(しこうせい)」という性質があるため、アンテナは電波塔や静止衛星の方向へ正確に向いていることで、初めて最適な電波を受信できるのです。
そのため、屋根の上などの高い位置に設置するほど、テレビアンテナの角度調整が適切に行える上に、周辺の建物など電波を遮る障害物も避けやすくなり、受信感度が安定します。

一方で、調整されたアンテナの向きが少しでもずれると受信品質が著しく低下し、テレビの映りに悪影響を及ぼします。特にBS/CSアンテナは、上下、左右ともミリ単位の調整が必要となる繊細な機器です。

具体的な症状としては、画面にブロック状のノイズが入ったり、音声が途切れたりすることが挙げられます。
さらに電波状況が悪化すると、テレビ画面に「E202(受信できません)」というエラーコードが表示され、まったくテレビが見られなくなることもあります。
このような症状が出た場合は、アンテナの向きが大きくずれてしまい、電波がまったくキャッチできていない可能性が高いと言えます。

ただし、テレビが映らない原因は屋根上のアンテナだけとは限りません。室内のアンテナケーブルの緩みや、テレビ本体の不具合の可能性も考えられます。
DIYで屋根に登る前に、まずは安全な室内でできる初期確認を行ってみましょう。
テレビ裏のアンテナケーブルが緩んでいないか、壁の端子にしっかりと差し込まれているかを確認するだけでも、症状が改善する場合があります。

以下、テレビ画面の主な乱れの種類とその原因の一覧です。

症状・エラーの種類 主な原因とメカニズム
ブロックノイズ 電波が弱くなり、デジタル映像信号の処理が追いつかない状態です。
音声の途切れ 映像と同様に、音声データの受信が不安定になっています。
E202エラー 受信信号が規定の品質を下回り、テレビが電波を認識できない状態です。
悪天候時のみ映りが悪い ワイヤーが緩んでおり、風雨でアンテナが揺れることで電波を見失っています。
特定のチャンネルだけ映らない アンテナの向きがずれ、特定の周波数帯の電波だけが弱くなっています。

※上記は受信レベルの悪化による主なテレビ画面の乱れになります。

アンテナ倒壊による屋根の破損や近隣への二次被害

アンテナワイヤーの緩みが引き起こすもっとも重大なリスクは、アンテナ本体の倒壊です。
緩んだワイヤーはアンテナを支える力を失っており、ただ屋根馬でアンテナを屋根の上に置いただけの状態になります。したがって台風や突風が吹いた際や、軽い地震にも耐えきれず、簡単にバランスを崩してしまいます。
屋根の上から、屋根馬やマストごと重いアンテナが倒れれば、ただアンテナが壊れるだけでは済みません。

倒れたアンテナは、ご自宅の屋根瓦を割ったり、雨樋を破壊したりするなど、建物本体に深刻なダメージを与えます。
さらに恐ろしいのは、落下したアンテナが隣家の敷地に飛び込み、窓ガラスや車を破損させてしまう「二次被害」のリスクです。
最悪の場合、通行人に直撃して重大な人身事故を引き起こす可能性も十分に考えられます。

このように、たかがアンテナワイヤーの緩みと侮っていると、想像を絶する被害と高額な賠償責任、場合によっては刑事責任も負うことになりかねません。
だからこそ、アンテナワイヤーの緩みを発見した段階で「まだ大丈夫」と自己判断せず、早急に対処することが求められます。

以下は、アンテナワイヤーの緩みが引き起こす可能性のある、主な被害の例です。

倒壊による被害想定 具体的な被害内容
自宅への被害(屋根) 屋根瓦の割れ、スレート屋根のひび割れ、雨漏りの原因になる。
自宅への被害(その他) 雨樋の破損、外壁の傷、太陽光パネルの損傷。
近隣への物損被害 隣家の屋根や外壁の破損、駐車中の車への傷やへこみ。
人身事故のリスク 通行人への直撃によるケガや、最悪の場合は命に関わる重大事故。
二次的な電気トラブル ケーブル断線によるショート、火災、テレビやブースターの故障。

※上記はアンテナワイヤーの緩みが実際に起こした事故の事例です。

アンテナワイヤーが緩んでしまう主な原因とは?

この記事をお読みの方には「なぜ、しっかりと張られていたはずのワイヤーが緩んでしまったのか」と疑問に思われる方も多いでしょう。
アンテナワイヤーの緩みは、決してひとつの原因だけで起こるわけではなく、複数の要因が重なって発生します。
自宅のアンテナがどのような環境に置かれているかを理解することは、適切な対策を立てるための第一歩です。

アンテナワイヤーの緩みが起こる原因を大きく分けると、台風などの「自然災害による外的負荷」と、時間経過に伴う「経年劣化・施工不良」の2つが主な原因として挙げられます。
この項目では、それぞれの原因がどのようにワイヤーに影響を与えるのかを詳しく解説します。
以下の一覧も参考に、ご自宅の状況と照らし合わせながら、確認してみてください。

緩みの主な原因分類 概要
自然災害(外的負荷) 強風や台風、積雪などにより、ワイヤーへ過度な負荷がかかるケース。
経年劣化(時間経過) 紫外線や雨風に長期間さらされ、ワイヤーや固定部材が劣化・伸びるケース。
初期施工不良(人為的) 設置時の張力不足や、固定金具の締め付け不足などによるケース。
部材の選定ミス 細すぎるワイヤーやサビやすい素材を使用したため、早期に劣化するケース。
設置位置の問題 アンテナの重心とワイヤーの配置が適切でなく、風で揺れやすくなるケース。

※上記はアンテナワイヤーの緩みを引き起こす主な要因です。

強風や積雪などの自然災害と外的負荷

屋外に設置されているアンテナは、常に厳しい自然環境の脅威にさらされています。
特に、台風や春一番などの強風は、アンテナ本体に強烈な風荷重(風が物を押し出す力)を与えます。
八木式アンテナは骨組みが多く、風を受ける面積が大きいため、この風荷重をもろに受けてしまいます。また八木式アンテナの他にBS/CSアンテナも設置されていると、重量が増す上にディッシュが風を受けるため、マストやワイヤーに与える負担がより大きくなります。

強風によってアンテナがマストごと大きく揺さぶられると、ワイヤーには瞬間的に想定以上の強い張力がかかります。
この強い引っ張りに耐えきれず、ワイヤー自体が少しずつ伸びてしまったり、固定している金具がズレたりすることでアンテナワイヤーの緩みが生じます。
また、雪の降る地域では、アンテナに積もった雪の重量がワイヤーにのしかかり、重みでワイヤーがたるむことも緩みの大きな原因です。

さらに地震による建物の揺れも、屋根上のアンテナには大きな負担となります。
以下の一覧のように、自然災害による予期せぬ強い力が加わることで、ワイヤーは容易に緩んでしまうのです。

自然現象 ワイヤーへの影響とメカニズム
台風・強風 風圧でアンテナがあおられ、ワイヤーが瞬間的に強く引っ張られて伸びる。
積雪・着氷 アンテナやワイヤーに雪や氷の重みが加わり、長時間の荷重でたるみが生じる。
地震 建物全体の揺れがアンテナへ伝わり、固定金具や支線が緩んだり外れたりする。
竜巻・突風 局地的な強い風圧により、ワイヤーが切断されるほどの負荷がかかる場合がある。
塩害(沿岸部) 海風に含まれる塩分で金属部品のサビが進行し、ワイヤーや金具の強度が低下する。

※上記はアンテナワイヤーの緩みや設置具の劣化を招く主な自然環境の影響です。

ワイヤーや金具の経年劣化・初期の施工不良

自然災害がなくても、時間が経てばワイヤーなどアンテナの部品は必ず劣化します。
紫外線や酸性雨に長期間さらされたワイヤーは、徐々に金属疲労を起こし、柔軟性や強度が低下していきます。
特に、安価な亜鉛メッキ鋼線を使用している場合、数年でサビが発生し、強度が落ちてアンテナワイヤーが伸び、緩みやすくなります。

施工技術の高い優良なアンテナ工事業者の施工であれば、ワイヤーでアンテナを固定しても、多少の強風や地震などでは、そう簡単に緩むことはありません。
ただアンテナや設置具も経年劣化を避けることはできず、設置から10年近くになるとアンテナ本体や設置具もサビや金属疲労などの劣化が進み、テレビアンテナの故障だけでなく、アンテナワイヤーの緩みや切れるといった不具合も生じやすくなります。

また施工技術が低い業者では、初期の設置工事における「施工不良」が原因で、設置から数年後に緩みが発生するケースも少なくありません。
例えば、ワイヤーを引っ張る力が最初から不足していたり、固定する金具(ターンバックルなど)の締め付けが甘かったりする場合です。
悪徳業者でなくとも、アンテナ工事の専門家ではない経験の浅い業者や、DIYで設置した場合にこうした施工不良が起こりがちです。

さらに、使用しているワイヤーが細すぎる(1.4mm径など)場合、引張強度が足りずに風の力で簡単に伸びてしまいます。
経年劣化と施工不良が組み合わさることで、ワイヤーの緩みはより早く、より深刻な状態へと進行します。

以下は、アンテナワイヤーを劣化させ、緩みや断裂の原因となる主な要因です。

劣化・不良の要因 発生しやすい症状
紫外線と酸性雨 ワイヤーの被覆がひび割れ、内部の金属が露出してサビが進行する。
金属疲労 風で長期間揺さぶられ続けることで、金属の強度が低下して伸びる。
張力不足(施工不良) 最初からワイヤーが十分に張られておらず、少しの風でもアンテナが揺れる。
金具の締め付け甘さ ボルトやナットの固定が緩く、振動でワイヤーが徐々に滑ってたるむ。
部材の強度不足 1.4mm以下の細いワイヤーを使用しており、強風に耐えられず伸びやすい。

※上記はアンテナワイヤーの不具合を引き起こす主な要因です。

【DIY】緩んだアンテナワイヤーを自分で張り直す手順と必要な道具

ご自宅にてアンテナワイヤーの緩みに気づいたとき「業者に頼むと高そうだから、まずは自分で直してみたい」と考える方もいるでしょう。
DIYにある程度、慣れている方であれば、適切な道具と知識を揃えることで、ワイヤーの張り直しに挑戦することは可能です。
しかし、屋根上での作業は平地でのDIYとはまったく異なり、常に危険と隣り合わせであることを忘れてはいけません。

このセクションでは、DIYでアンテナワイヤーの修理を行うための正しい知識と手順を解説します。
まずは以下の一覧も参考に、修理に必要な専門部品の知識を深め、安全に作業を進めるための心構えを持ちましょう。
万全の準備を整えることが、DIYを成功させるための最大の鍵となります。

DIY作業前の安全チェックリスト 確認事項
天候の確認 強風・雨・雪の日は作業を避け、屋根が十分に乾いている日に行う。
足場の確保 滑りにくい靴を着用し、安定したはしごや脚立を正しく設置する。
安全帯の着用 万が一の転落に備え、安全帯や命綱を使用できる環境を確保する。
補助者の確保 一人で作業せず、はしごを支えるなど補助してくれる人を配置する。
体調の確認 めまいや体調不良がないこと、高所作業に不安がないことを確認する。

※上記はアンテナワイヤーの緩みなどを修理するために必要な機材・準備の一覧です。

ターンバックルなど専門部品の正しい選び方

緩みが出たアンテナワイヤーを張り直すには、まずホームセンターやネット通販などで専用の部品を購入する必要があります。
よく調べずに適当な部品を選んでしまうと、すぐに錆びたりふたたび緩んだりして、DIYの苦労が水の泡になってしまいます。
ここでは、プロの目線から見た「失敗しないアンテナワイヤー部品選びのポイント」を解説します。

まず、主役となる「支線・ステー(ワイヤー)」は、サビに強く耐久性のあるステンレス鋼線(SUS304など)を選びましょう。
太さは、十分な強度を確保するために「1.6mm〜2.0mm径」のものが推奨されます。
次に、ワイヤーの途中に設置してその張りを調整する「ターンバックル」も、同様にステンレス製を選びます。

ターンバックルには、風の振動でネジが緩まないよう「緩み防止ナット」が付いているものがより安全です。
ワイヤーを折り返して固定する「ケーブルクランプ(ワイヤークリップ)」も、確実な固定のために欠かせません。
これらの部品は、屋外の過酷な環境に耐えうる高品質なものを選ぶことが、長期的な安定につながります。

以下、アンテナワイヤー交換に必要となる主な機材の一覧とポイントです。

必要な専門部品 推奨される仕様・選び方のポイント
支線ワイヤー ステンレス製(SUS304またはSUS316)。太さは1.6mm〜2.0mm径を推奨。
ターンバックル ステンレス製。張力調整がしやすく、緩み止めナット付きが望ましい。
ケーブルクランプ ステンレス製のU字ボルト型。ワイヤーを確実に固定できるもの。
アンカー金具 屋根や壁へワイヤーを固定する金具。既存品がサビている場合は交換する。
ペンチ・ワイヤーカッター ワイヤーの切断や曲げ加工に対応できる、強度の高い工具を使用する。

※上記はアンテナワイヤー交換で機材を選ぶときの基本的なポイントです。

アンテナワイヤーを適切な強さで張り直す・固定する手順

部品が揃ったら、いよいよ緩みの出たアンテナワイヤーの張り直し作業に入ります。
作業の基本は、アンテナが垂直に立つように、四方向のワイヤーの張力(引っ張る力)を均等にすることです。
以下の手順に沿って、慎重に作業を進めてください。

まず、ターンバックルを一番緩めた状態(長くした状態)で、ワイヤーとアンカー金具の間に取り付けます。
次に、ワイヤーをターンバックルに通し、たるみがない程度に手で引っ張りながら、ケーブルクランプで仮止めします。
四方向すべてのワイヤーを仮止めしたら、アンテナが垂直になっているかを確認し、ターンバックルを回して少しずつ張力をかけていきます。

ここでもっとも難しいポイントが「適切な張力の調整」です。
張りすぎるとアンテナの支柱や屋根の金具に過度な負担がかかり、破損の原因になります。
逆に緩すぎると、風でアンテナが揺れてしまい、修理の意味がありません。
プロの業者は張力計を使って正確に数値を測りますが、DIYの場合は「ワイヤーを指で弾いて少し手応えがある程度」を目安にし、四方が均等になるようバランス良く調整してください。以下はワイヤー張り直し作業の主なポイントの一覧です。

ワイヤー張り直しの手順 作業のポイントと注意点
1. ターンバックルの準備 ターンバックルを最大まで伸ばした状態にしておく。
2. ワイヤーの仮止め ワイヤーをターンバックルに通し、クランプで仮固定する。
3. 全体のバランス確認 四方向のワイヤーを仮止めし、アンテナが垂直に立っているか確認する。
4. 張力の微調整 ターンバックルを少しずつ回し、対角線上のワイヤーを交互に張る。
5. 最終固定と確認 クランプのボルトを本締めし、ワイヤー全体の張りが均等か確認する。

※上記はアンテナワイヤー張り直し作業の基本的な手順です。

高所作業は要注意!自力での修理が難しい場合の判断基準

上記ではアンテナワイヤーの緩みを解消すべく交換する場合の、DIYでの手順を解説しましたが、屋根上での作業には常に重大な危険が伴います。
プロの作業員であっても、高所作業中は細心の注意を払い、十分な安全装備を欠かしません。またバランスよく最適なワイヤーの張り具合を調整するにも、プロによる知識と経験が必要になります。
他にも、一般の方が工具だけでなく安全装備など万全の道具を揃えようとすると、業者依頼よりも費用がかかってしまうことも考えられます。
少しでもご不安を感じられる場合は、無理をしてご自分で直そうとせず、専門業者にご依頼になることがもっとも賢明な選択です。

基本的に、屋根の上でアンテナワイヤーの緩みを解消する作業は、一般の方におすすめできることではありません。
実際のところ、屋上フロアにアンテナが立てられているなど、安全に作業できる条件が整ったお住まいでもない限り、一般の方はアンテナ修理などの作業を行ってはいけません。
通常の屋根の上での作業は、「転落」による大怪我や命の危険はもちろん、アンテナ周辺には電線が通っていることもあり、「感電」のリスクも存在します。
また、不慣れな作業で誤って屋根瓦を踏み割ってしまい、雨漏りの原因を作ってしまうケースも後を絶ちません。さらには上記したように、第三者に重大な損害を与えてしまい、法的問題に発展するリスクすら考えられます。

そこでこのセクションでは、DIYでやるか業者に頼むかの「判断基準」を明確にし、安全を最優先に考えるためのポイントをお伝えします。まずは以下の一覧をご確認ください。

DIY vs 業者依頼の判断基準 自分でできるケース 業者に依頼すべきケース
屋根の高さと傾斜 1階の低い屋根で、傾斜が緩やか。 2階以上の高い屋根、または傾斜が急な屋根。
作業者の経験 DIYや高所作業の経験があり、安全に作業できる。 高所作業の経験がなく、工具の扱いにも不慣れ。
必要な道具の有無 はしご・安全帯・専用工具をすでに所有している。 必要な道具を一から購入・準備する必要がある。
アンテナの状態 ワイヤー1本の軽い緩みのみで、アンテナ本体は直立している。 アンテナが大きく傾いている、またはサビや劣化が著しい。
安全確保の環境 補助者がおり、安全に作業できる環境が整っている。 一人で作業する必要があり、足場も不安定。

※上記はアンテナワイヤー交換のDIYと業者依頼を判断する主なポイントです。

専門業者に依頼した場合の修理費用相場

アンテナ工事の専門業者に依頼する際、お客様がもっとも気になる点としては、やはり「アンテナ修理はどこに頼むべきか」「費用がいくらかかるのか」ということでしょう。
アンテナワイヤーの緩み修理にかかる費用は、作業内容や屋根の状況によって異なりますが、一般的な相場を知っておくことで安心して依頼できます。
業者に修理を依頼する場合、ワイヤーの一部交換や張力調整のみであれば、おおむね15,000円〜30,000円程度が相場となります。

もしワイヤー全体が錆びていて全交換が必要な場合や、屋根馬ごと交換する場合は、機材費を含めて25,000円〜50,000円程度かかることもあります。
台風などの自然災害、または爆発や落下物など想定外の事故が原因でアンテナワイヤーの緩みやアンテナ倒壊・故障が発生した場合は、お住まいでご加入の「火災保険」が適用され、修理費用が実質無料、または大幅に軽減される可能性もあるため、ご加入中の保険内容を確認してみましょう。
また優良な業者を選ぶためには、見積もりの内訳が明確であり、施工後の保証がしっかりと付いているかを確認することが重要です。

以下は、主にアンテナワイヤーの緩みを修理する場合の、一般的なテレビアンテナ修理費用相場の一覧です。

修理内容別の費用相場(目安) 金額感 費用の変動要因
ワイヤーの部分調整・張り直し 15,000円〜30,000円 高所作業の難易度や、交換するワイヤーの本数。
ワイヤー全交換・屋根馬交換 25,000円〜50,000円 古い部材の撤去費用や、新しい部材のグレード。
アンテナの建て直し(再設置) 30,000円〜60,000円 アンテナの種類、屋根の形状、追加部品の有無。
高所作業費・出張費 5,000円〜20,000円 3階建て以上の高所や、危険を伴う特殊な屋根形状。
古いアンテナの撤去・処分費 5,000円〜10,000円 撤去するアンテナの大きさや材質。

※上記は一般的なアンテナ工事業者による費用相場の平均的な目安です。

台風などの自然災害でアンテナやワイヤーが破損した場合、本記事にもご協力いただいた「あさひアンテナ」では、アンテナ修理にあわせて火災保険についてのご相談にも対応しています。具体的な対応としては、

  • アンテナ修理に並行して修理前後の写真、修理報告書など保険会社に提出が必要な書類をすべてご用意。
  • 申請書類の作成、保険会社との交渉も保険の知識を持つスタッフが万全のサポート。

「あさひアンテナ」ではこのようなサポートで、迅速なアンテナ修理はもちろん、スムーズな保険申請もお手伝いします。

災害に強い最新アンテナへの切り替えも検討しよう

緩みが出たアンテナワイヤーの修理を機に、お住まいのアンテナが「今後また台風で傾いたり倒れたりするのではないか」というご不安を、根本的に解消したいと考える方も多いでしょう。
その場合、既存の八木式アンテナを修理するのではなく、風の影響を受けにくい最新のアンテナモデルや設置方法へ「切り替える」という選択肢もおすすめです。
アンテナ交換は長期的なメンテナンスの手間やコストを考えると、結果的に安上がりになるケースも少なくありません。

例えば、「デザインアンテナ(平面アンテナ)」は箱型のスタイリッシュな形状で、建物の壁面に設置するため、風の抵抗をほとんど受けず倒壊リスクが極めて低くなります。
一方でその設置位置の低さから受信感度が低くなりやすく、近隣に高い建物があり電波が遮られるような環境では設置できないこともあります。

ポール状の「ユニコーンアンテナ(マスプロ電工「U2CN」)」は、屋根付近に設置しても風を受け流す形状になっており、鳥害も防ぎやすいというメリットがあります。
さらに設置方法は八木式アンテナなどと同じく、マストで高い位置に設置するという方法のため、受信感度が安定しやすく、デザインアンテナが設置できない場所にも対応できるという長所もあります。

BS/CSアンテナでは、DXアンテナ製「BC453SG」などの高耐風モデルは、ディッシュにある無数の穴が風を通して風圧を抑え、本体の軽量化も実現している上、各接合部の強化により、上下左右への揺れも大きく軽減できます。

これらのアンテナは設置にワイヤーを使用しないか、風圧の影響を大きく抑えることができるため、アンテナワイヤーの緩みの心配から解放され、長期的に安心して利用することができます。

アンテナの種類 特徴と災害への強さ メリット・デメリット
八木式アンテナ(従来型) 魚の骨のような形状で屋根上に設置し、支線(ワイヤー)で固定する。 【メリット】受信感度が高い。
【デメリット】風雨の影響を受けやすく、倒壊リスクがある。
デザインアンテナ 長方形の薄型で外壁に密着して設置するため、風の影響を受けにくい。 【メリット】倒壊リスクが極めて低く、外観も美しい。
【デメリット】電波が弱い地域では設置できない場合がある。
ユニコーンアンテナ 円柱状で風を受け流しやすく、屋根付近へ設置できる。 【メリット】風に強く、太陽光パネルの邪魔になりにくい。
【デメリット】本体価格がやや高め。
高耐風BS/CSアンテナ 風を通すディッシュや各部の補強により、風圧の影響を大幅に軽減。 【メリット】台風などの強風に強く、風圧によるトラブルを抑えられる。
【デメリット】本体価格がやや高め。
屋根裏設置(隠ぺい設置) アンテナ本体を屋根裏空間へ設置し、屋外環境から保護する方法。 【メリット】雨風や紫外線の影響を受けず、劣化を大幅に抑えられる。
【デメリット】十分な電波レベルや建材など、設置条件が限られる。

※上記は風の影響やアンテナワイヤーの緩みを抑える主なアンテナ機種や設置方法の具体例です。

アンテナの屋根裏・天井裏への設置は、基本的に地デジアンテナのみで、電波が強い地域で住宅の建材が電波を通しやすい、設置スペースや出入り口が確保できるなどの細かな条件が必要となります。
他にも住宅の破風板や壁面、ベランダの内外などに「サイドベース」という設置具を利用しての設置ではワイヤーを使用しないほか、風雨を避けやすくなる、メンテナンスを行いやすくなるなどのメリットがあります。

まとめ:アンテナワイヤーの緩みは早めの対処でアンテナ倒壊を防ごう

お住まいでのアンテナワイヤーの緩みは、決して軽視してはいけない危険なサインです。
放置すればテレビが正常に映らなくなるだけでなく、強風や地震などによってアンテナが倒壊・落下し、ご自宅の屋根や近隣の家屋に甚大な被害をもたらす恐れがあります。
当初はしっかり固定されたアンテナでも、自然災害や経年劣化でワイヤーは確実にダメージを受けているため、日頃からの点検と異常を見つけた際の迅速な対応が不可欠です。

DIYでワイヤーを修理する場合は、ステンレス製の適切な部品を選び、張力のバランスに細心の注意を払う必要があります。
しかし、高所作業は転落や感電といった重大なリスクを伴うため、少しでもご不安がある場合や、安全な足場が確保できない場合は、迷わず専門業者に相談してください。
早めの対処こそが、アンテナ倒壊という最悪の事態を防ぎ、ご家族とご近所の安全を守るための第一歩です。

本記事にもご協力いただいた「あさひアンテナ」では、

  • 完全無料(関連の諸費用含む)の現地電波調査とお見積もり。
  • 急なトラブルに対する即日工事や他業者との相見積もりにもご対応。
  • 項目や金額が詳細なお見積もりとスタッフからのわかりやすく丁寧な説明。
  • お見積もりのご提示後は見積もり外の工事・費用を加算しないお約束。
  • 一流メーカー製の機材・部材をセットにした低価格で明快な工事価格体系。
  • 完全自社施工でベテランスタッフによる高品質な施工と適正価格。
  • 工事後は業界最長クラス「10年長期保証」で末永い安心もお約束。

など、全般的に高品質なサービス内容で、アンテナに関するお客様のご不安、ご要望に寄り添い、お住まいに最適な工事を業界最安に挑む価格でご提案します。
アンテナワイヤーの緩みを含め、アンテナ設備に関するお悩みや工事については、まずは「あさひアンテナ」のフリーダイヤルか、24時間対応のメールフォーム、LINEアカウントまで、どのようなことでもお気軽にお問い合わせください。

以下は、本記事の内容をまとめた、アンテナワイヤーのトラブルに対処するアクションの一覧表です。お住まいのアンテナ状態チェックにご活用ください。

アンテナワイヤートラブル対応早見表 推奨される行動
ワイヤーが少し緩んでいるが、アンテナは立っている。 早めに張り直しを手配する。DIYに自信がなければ専門業者へ見積もりを依頼する。
ワイヤーが切れ、アンテナが大きく傾いている。 倒壊寸前の危険な状態。直ちに専門業者へ緊急対応を依頼し、DIYは避ける。
悪天候のたびにテレビ映像が乱れる。 アンテナが揺れている可能性があるため、天候回復後に業者による点検を受ける。
過去の台風でアンテナが倒れたことがある。 火災保険の適用可否を確認し、災害に強いデザインアンテナやユニコーンアンテナへの交換も検討する。
築10年以上経過し、一度も点検していない。 ワイヤーや固定金具が寿命を迎えている可能性があるため、予防点検を依頼する。

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    デザインアンテナUAH201
    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木式アンテナ

    八木式アンテナUA20
    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    2K4K8K対応BS/CS110度アンテナ
    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。