テレビが映らない原因は?画面の症状別に自分でできる対処法から行差に依頼する判断基準までプロが徹底解説【2026年最新版】
お住まいに設置したテレビで何年もテレビ番組を視聴していると、ある日突然、テレビが映らなくなるという事態を、誰しもが経験されているのではないでしょうか。
それまで問題なく映っていたテレビが突然、映らなくなると、見たい番組が見られなくなるだけではなく、一体何が原因なのかわからず、戸惑ってしまうものです。
「テレビ本体の故障なのか、アンテナの問題なのかわからない」「修理にはいくらかかるのだろうか」「買い替えることになるかも」など、さまざまな不安もよぎるかと思われます。
しかしそのようなときこそ、まずは落ち着いて対処することが肝要です。
お住まいで急にテレビが映らなくなったとき、その原因はほとんどの場合、ケーブルの抜けや機器の一時的なエラーなど、ご自身でも簡単に直せるものなのです。
本記事では、アンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」への取材に基づき、もしご自宅でテレビが映らなくなった時の対処について2026年(令和8年)度の最新情報をベースに解説していきます。
テレビが映らなくなる原因を特定することからはじめ、ご自分でできる対処法から、大きなトラブルの場合は専門家へのご相談まで、トラブル解決への道筋を徹底解説します。
まずは簡単な自己診断からスタートして、テレビ不具合の症状やエラーコード等に応じた原因と解決策を、順番に確認していってください。
この記事のロードマップに沿って進めれば、安心してテレビの復旧を目指せるはずです。
まずは落ち着いて!5ステップでテレビが映らない原因を切り分ける自己診断チャート
お住まいのテレビが急に映らなくなった、またはテレビの映りが悪いとき、多くの方は、まず何から手をつけていいのかで迷ってしまうものです。
まずは急なトラブル時のご不安を解消するため、以下のチャート表でご自身の状況をチェックしてみてください。
簡単なYES・NOの質問に答えるだけで、最短でトラブルの原因へとたどり着くことができます。
ご自身の症状にもっとも近い項目を見つけて、本記事の該当するセクションへと進んでください。
※上記はテレビ画面トラブル時の基本的な対処表です。
この表を参考に、現在の状況を冷静に整理してください。
軽微なトラブルであればほとんどの場合は、次の項目でご紹介する応急処置だけで解決できます。
【最初に試す】5分で完了!テレビが映らない時に自分でできる5つの応急処置
テレビのトラブルに対して、アンテナやテレビの専門業者を呼ぶ前に、誰でも簡単に試せる基本的な対処法をご紹介します。
急にテレビが映らなくなったとき、実際の原因はテレビやアンテナの故障ではなく、ごく初歩的な不具合であることが多いのです。したがって、ご自宅でもできる簡単な作業ですぐに解決する可能性もあります。
この項目では、テレビの不具合に対して、専門知識がない方でもすぐにできる5つの応急処置をまとめました。
まずは以下の表にある手順を、順番に試してみることをおすすめします。
※上記はテレビのトラブルに対する基本的な対処の手順です。
各手順の詳しいやり方については、次の項目で順番に解説していきます。
これらを試すだけで、すぐにまたテレビが映るようになるかもしれません。
1. テレビと周辺機器の「再起動」
テレビ画面が映らないだけでなく、さまざまなトラブル時にもっとも基本的で、かつ効果が高い対処法が「機器の再起動」です。
現在の多機能化したテレビでは、パソコンやスマートフォンなどと同じように長時間、使い続けていると内部メモリなどに不要なデータが蓄積し、誤作動などのエラーを引き起こします。
このような時には、やはりパソコンなどと同じく、機器内部の不要なデータをリセットする再起動が有効です。
テレビの場合は、単にリモコンで電源をオフにするのではなく、本体の主電源を切り、コンセントからプラグを抜くことが重要です。
テレビの待機電力もカットし、プラグを抜いてから数分間待つことで、内部の電気が放電され、内部メモリや基板、OSの不具合などが完全にリセットされます。
具体的な手順は、以下の通りです。
- リモコンを使うのではなく、テレビ本体の主電源スイッチを切る。
- テレビ本体の電源プラグをコンセントから抜く。
- そのまま1分から5分ほど待機する。
- 再度、電源プラグを挿し込み、主電源を入れる。
テレビ本体だけでなく、接続しているレコーダーやゲーム機なども、同様の方法、又は機器に設定された方法で再起動に行いましょう。
ちなみにプラグを抜くなどで通電を断って再起動することを、機器(ハード)のリセットであることから「ハードリセット(電源リセット)」といい、設定画面の操作などソフトウェアにプログラミングされた手順で再起動することを「ソフトリセット」といいます。
どちらも効果はほぼ同じですが、ハードリセットであればテレビのメーカーや機器の種類を問わず、ほとんどの機器に対処できます。
またソフトリセットの場合は、HDDへの録画内容やユーザー設定もすべて初期化してしまう「工場出荷時リセット」と区別し、誤って必要なデータまで消してしまわないよう注意が必要です。
いずれにせよ、機器の初期化によって一時的な動作不良が解消され、正常に映るケースが非常に多くなります。
2. B-CAS/ACASカードの「抜き差し」
テレビの側面や背面のスロットに差し込まれている「B-CASカード」の接触不良も、テレビが映らなくなった際、よくある原因のひとつです。
B-CASカードとは、現在の地デジや衛星放送など、デジタル放送のコンテンツ著作権保護のために必要なカードです。
暗号化されて送信されるデジタル放送の映像信号を、このカードで解読することで、デジタル放送の画面が映し出されます。
逆に言えば、このカードが差し込まれていない、または接触不良やカードの不具合でテレビがカードを認識できないと、デジタル放送が映らなくなるのです。
そして長年の使用でB-CASカードにホコリや汚れが付着して、テレビ側がカードを正しく読み込めなくなることは、非常によく見られるケースです。
このような場合には、B-CASカードを清掃してしっかり差し直す作業が有効です。
具体的な手順は以下の通りです。また作業を行う際は、必ずテレビの主電源を完全に切ってから始めてください。
- テレビの主電源を切り、電源プラグを抜く。
- B-CASカードをスロットから優しく引き抜く。
- 金色のICチップ部分を中心に、乾いた柔らかい布で丁寧に拭き取る。
- 正しい向き(矢印の方向や裏表)を確認し、カチッというまで奥へしっかり挿入する。
- テレビの電源プラグを差し込み、主電源を入れ直す。
上記の手順を取って、正常に映るようになるか確認してください。
なおB-CASカードのICチップ部分に皮脂や汚れがつくと接触不良を起こすため、素手で強く触らないよう注意しましょう。
カードを正しく挿し直すことで、読み込みエラーが解消されます。
なお近年の4K8Kテレビには、B-CASカードを使用せず、同様の機能を持つ「ACASチップ」が内蔵されているモデルが多くなっています。
このようなテレビ機器で、B-CASカードに関係するエラーコード(後述)が出た場合は、上記の「再起動」が有効な対処になります。
3. アンテナケーブルなど配線の「接続確認」
お部屋の掃除や模様替えの際に、テレビに接続されている各種のケーブルが少し引っ張られて、接続がゆるんでしまうことがあります。
ケーブルの外見ではきちんとつながっているように見えても、端子の中で必要な部分が接触していないというケースも少なくありません。
以下の表を参考に、テレビのケーブルについて、すべての接続ポイントを確認してみてください。
※上記はテレビに接続される主なケーブルのチェックポイントです。
ケーブル部に少しでも緩みを感じたら、一度完全に抜いてから再度しっかりと差し込む「挿し直し」が有効です。
配線が複雑な場合は、どこにどのケーブルがつながっているかをきちんと確認しながら進めましょう。接続する端子の間違いも、テレビが映らなくなる大きな要因です。
またアンテナコンセントからテレビまで接続するアンテナケーブルについては、部屋の角などで一部を急角度に折り曲げていないか、家具や家電の下敷きになっていないか、必要な長さより長すぎないかという点もチェックしてください。
ケーブルへの負担や歪みも、断線や送信不良の原因になります。またケーブルが長すぎると、そのぶん電波の減衰量が大きくなります。
ケーブルを曲げる際は「曲げ半径」の範疇に抑め、室内で適切な長さのケーブルを使用するようにしてください。
4. リモコンの「入力切替」を確認
意外と見落としがちなのが、リモコンの「入力切替」ボタンを誤って押してしまうミスです。
テレビの画面が真っ暗になったり、砂嵐になったりする場合、地デジや衛星放送(BS/CS)とは別の入力画面になっている可能性があります。
以下の手順で、現在の画面設定を確認してみてください。
- リモコンの「入力切替」ボタンを探して押す。
- 画面に表示されるメニュー(地デジ、BS/CS、HDMI1など)を確認する。
- 見たい放送や機器に合わせて、正しい入力を選択する。
たとえば、テレビ番組を見たいのに、ゲーム機などの外部入力である「HDMI1」「HDMI2」などが選ばれていると、画面には何も映りません。
ご高齢の方や小さなお子様がいるご家庭で、よく発生するトラブルのひとつです。
5. チャンネルの「再スキャン」
引っ越しをした後や、放送局の電波設定が変わった際に有効なのが「再スキャン」です。
テレビなどの受信機器は、最初に設置する際、受信できるテレビ電波のチャンネルを確認し、本体に記憶していく「チャンネル設定(チャンネルスキャン)」が必要です。
そしてお引っ越しや本体の不具合などで、テレビ内部のチャンネル設定と、実際の電波のチャンネル内容に食い違いができると、テレビがチャンネルを正しく認識できず、映らない要因になります。
このような場合は、チャンネル再スキャンでチャンネル設定を最新の状態に更新します。
主要なテレビメーカーごとのチャンネル設定手順を、以下の表にまとめました。
※上記は各メーカーの基本的なチャンネル設定の手順です。モデルや年式によっては項目や手順が異なる場合もあるため、詳しくはテレビの取扱説明書やメーカー公式サイトなどを確認してください。
お使いのテレビに合わせて、メニューや初期設定の画面を開き、チャンネル設定をやり直してみてください。
チャンネルスキャンには数分ほどかかりますが、しばらく待つだけで、見られなかったチャンネルが復活することがあります。
テレビが映らないときは画面のエラーコードから原因を特定する
急にテレビが映らなくなった場合には、テレビが発しているSOSサインである「エラーコード」を見れば、ある程度の原因がわかります。
エラーコードとは何らかのトラブルでテレビが映らないときにその原因を自己診断し、画面に表示するものであり、メーカーやモデルが異なっても、コードの内容はほぼ共通しています。
テレビ放送が映らない画面の中央に表示される「E(errorの意)」から始まる番号、およびメッセージは、問題の種類を教えてくれる重要な手がかりです。
この項目では、テレビが映らなくなった際に表示されることが多い主要なエラーコードの意味と、その対処法をわかりやすく解説します。
ただし、エラーコードとはテレビの自己診断によるあくまで目安であり、実際の原因には複合的な要因が絡んでいることもありますのでご注意ください。
※上記は主要なエラーコードの例です。実際にはトラブルの要因に応じて他にもさまざまなエラーコードが存在します。
まずはご自宅のテレビ画面に出ているコード内容と照らし合わせて、該当する項目を確認しましょう。
以下、専門的な用語や解説は避けて、各コードで、テレビがどのような状態になっているのかを平易に説明します。
【E202】信号が受信できません|電波がまったく届いていないサイン
「E202」は、テレビに電波がまったく届いていない(または極端に微弱である)ことを示す、もっともよく見られるエラーコードです。
つまり、テレビとアンテナのつながり(電波の伝送)が完全に断たれてしまっている状態を意味します。
この場合に考えられる主な原因と対処法を、以下の表にまとめました。
※上記はE202の場合に考えられる主な要因です。
まずはアンテナケーブルの接続を最優先で確認してください。
それでも直らない場合は、アンテナや配線部の設備などの故障が疑われるため、専門業者への相談をご検討ください。
【E201】アンテナレベルが低下しています|電波が弱い・不安定な状態
「E201」は、テレビまで電波は届いているものの、映像信号を解読するには強さが足りない状態を示します。
信号の不足から画面にブロックノイズ(四角いモザイク状の乱れ)が出たり、映像がフリーズしたりするのが特徴です。
以下の表で、電波レベルが弱くなる主な要因を確認しましょう。
※上記はE201の場合に考えられる主な要因です。
このエラーコードは「E202」と混同されがちですが、「弱いながらも電波は来ている」という点が異なります。
天候不良が原因の場合は、衛星放送では悪天候が過ぎ去れば自然と正常な画面に戻ることが多くなります。
地デジ放送でも天候や気候の影響で電波レベルが弱まることがありますが、適切なアンテナの設置やブースターの利用により余裕ある電波レベルを確保すれば、ほとんどの場合は予防できます。
【E100/E101/E102】B-CASカードが読めません|カードの接触不良や破損
これらのエラーは、上記したB-CASカード(またはACASチップ)が正しく認識されていないことを示します。
応急処置の項目でもご説明した通り、カードがしっかりと挿入されていなかったり、ICチップ部分が汚れていたりするのが原因です。
対処法もやはり前述の通り、カードのお手入れが中心となります。前述したカードの清掃と差し直しの手順を踏むだけで、多くの場合エラーは消えて正常に映ります。
カードの差し直しを何度試しても直らない場合は、カード自体の破損が疑われるため、B-CASカードの発行元である「ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ(B-CAS社)」のカスタマーセンターへとご連絡ください。有償でカードの交換に対応してもらえます。
【E203】放送休止|チャンネルがお休み中
「E203」は、選択したチャンネルが現在放送を行っていないことを示すメッセージです。
テレビやアンテナの故障ではないため、あわてる必要はありません。
深夜や早朝の放送時間外、または放送局のメンテナンス中に表示されます。
不具合かどうかの確認方法は、以下の通りになります。
- テレビの番組表(EPG)ボタンを押し、放送予定を確認する。
- 別のチャンネルに切り替えて、正常に映るかどうかをテストする。
- 放送局の公式ホームページで、休止の案内が出ていないか調べる。
別のチャンネルが問題なく映るのであれば、機器の異常ではありません。
放送が再開される時間まで待ってから、再度確認してみてください。
ただときにテレビの診断ミスで、本来は「E201」「E202」が表示されるはずのケースでも、このエラーコードが表示される場合もあるため注意が必要です。
エラーコードなし?テレビが映らない症状別に考えられる原因と対処法
テレビ画面にエラーコードが表示されなず、なおかつテレビが正常に映らない場合は、上記とは別の原因が考えられます。
ご自宅のテレビに起こっている具体的な症状と照らし合わせることで、問題の切り分けが可能です。
ここでは、エラーコードが表示されない画面トラブルの、よくある4つの症状ごとに、考えられる原因と対処法を解説します。
以下の表を参考に、現在の状況に当てはまる項目を見つけてください。
※上記はエラーコードが出ない画面トラブルの主な症状と要因になります。
症状に合ったセクションを読み進め、適切な対処法を試してみましょう。
「音は出るが画面が真っ暗」な場合
テレビ放送の音声は聞こえるのに映像だけが出ない場合は、テレビ本体の問題が疑われます。
主な原因としては、バックライトの故障、液晶パネルの故障、あるいは省エネ設定の誤りなどが考えられます。
またレコーダーなど外部機器からの映像・音声を表示している場合は、映像ケーブル(HDMIなど)の接続不良も考えられます。
以下は、このケースの初歩的な対処法になります。
- HDMIケーブルなどを一度抜き、しっかり挿し直してみる。
- リモコンの設定メニューから「省エネモード」や「画面オフ機能」が有効になっていないか確認する。
- 懐中電灯で画面を照らし、うっすらと映像が見えるか確認する(見える場合はバックライトの故障)。
設定の見直しや再接続でも改善しない場合は、テレビ内部の基板やパネルの故障の可能性が高くなります。
この場合は自力での修理は困難なため、メーカーや修理業者への相談が必要です。
「特定のチャンネルだけ」映らない場合
テレビ放送で一部のチャンネルだけが視聴できないのは、そのチャンネルの電波が特に弱いことが原因です。
地デジ放送の場合は、電波塔からの距離により、周波数帯の高いチャンネルの減衰量が大きくなることや、地方チャンネルの電波塔が異なることにより、一部のチャンネルのみ電波レベルが低下することがあります。
他にも周辺の建物などによる電波の遮断や、特定の周波数帯に対する電波干渉などの影響などの要因が考えられます。
以下の表に、この場合の主な対処手順をまとめました。
※上記は一部チャンネルだけが映らない場合の主な対処方法になります。
このケースは、特定のチャンネルの電波レベルだけがギリギリ安定して受信できるレベルに達していない状況と言えます。
まずはご自身で再スキャンを試し、改善しなければ専門業者による電波測定をおすすめします。
「地デジは映るがBS/CSが映らない」場合(またはその逆)
地デジ放送と衛星放送(BS/CS)は、放送の仕組みがまったく異なり、それぞれ別のアンテナと電波を使用しています。
それぞれの放送の仕組みについては後の項目で解説しますが、双方のアンテナを設置している現場で、どちらか一方だけが映らない場合は、映らない方の専用アンテナやケーブルに問題がある可能性が高いといえます。
特にBS/CSアンテナは、南西方向(東経110度の上空)に位置する人工衛星(静止衛星)に向けて正確に設置する必要があり、角度調整は非常にデリケートです。
以下、特に衛星放送だけが映らない場合の、主な要因や対処法になります。
- BS/CSアンテナの向き(ディッシュの角度)が、強風や鳥が止まった影響で数ミリずれていないか確認する。
- テレビ背面の「BS/CSアンテナ入力」端子に、ケーブルが正しく接続されているか確認する。
- 悪天候の場合は、天候が回復するのを待つ(BS/CSの電波は強い雨や雪に弱い性質があります)。
BS/CSアンテナは少しの角度のズレでもまったく映らなくなることがあるため、特にアンテナが高い位置にある場合、ご自身での方向調整は非常に困難です。
配線に異常がなく天候も良い場合は、専門の業者に点検を依頼しましょう。
「家中のテレビすべて」が映らない場合
お住まいにあるテレビのうち、特定の1台だけでなく、複数の部屋にあるテレビが一斉に映らなくなった場合は、非常に深刻な状況です。
これは、家全体に電波を供給するアンテナなど大元の設備に問題が起きていることを意味します。
主な原因としては、以下の表のようなケースが考えられます。
※上記はお住まいですべてのテレビが映らない場合に、考えられる主な原因や要因になります。
このケースでは、個人レベルでの配線確認や再起動では対処できません。
高所作業を伴うアンテナ点検や修理をはじめ、専用の測定器による調査なども必要になるため、すぐに専門業者へ相談してください。
テレビが映らないのはアンテナの受信レベルが原因?電波状況の確認と改善策
テレビの放送が映らず、画面にエラーが出たり映像が乱れたりする場合には、まずはテレビに届いている電波の強さ(アンテナレベル)を知ることが重要です。
テレビには、地デジ、BS(CS兼用)別に、現在の受信レベルを数値化してテレビ画面に表示する機能(アンテナレベル画面)が備わっています。
この項目では、ご自宅のテレビでアンテナレベルを確認し、トラブルの原因を深く探るための方法と改善策を解説します。
この数値を把握しておくと、業者に相談する際にも状況を正確に伝えることができます。
メーカー別・アンテナレベルの確認方法と目安
お使いのテレビでも、メーカーやモデルによって、アンテナレベルの確認手順や画面の見方、目安となる数値などは異なります。
ただ基本的な操作は、リモコンを使ってメニュー画面を、設定画面から適切な項目を選ぶという形になります。以下の一覧表を参考に、お住まいのテレビのメーカーに合わせて操作してみてください。
アンテナレベル画面に表示された数値が「推奨レベル」を下回っている場合、テレビに届いている電波状況に問題があります。
※機種によって操作手順や目安の数値が若干異なる場合があります。
アンテナレベルは帯状のインジケーターで表示されることが多く、画面の帯が黄色や赤色になっている場合は、電波レベルが不足している証拠です。
まずはこの数値を確認し、現在の電波の健康状態をチェックしてください。
アンテナレベルが低い原因と対処法
アンテナレベルが推奨値より低い場合、いくつかの原因が考えられます。
例えば、悪天候による一時的なテレビの受信障害低下(降雨・降雪減衰)であれば、基本的には天候の回復を待つことが対処になります。
しかし晴天時でも数値が低い場合は、以下のような要因が考えられ、恒久的な対策が必要となります。
※上記はアンテナレベルが低下する主な原因とその対策になります。
特に、家の中でも複数のお部屋にテレビを設置していると、各部屋に電波が分配される分、それぞれの部屋の電波は弱くなります。
そのため、性能の高いアンテナを受信環境のいい位置に設置する、さらにブースターを導入するなど、専門的な対応が必要なケースも多くなります。
それでもテレビが映らない…原因は故障かも?修理と買い替えの判断基準
ここまでの記事でご紹介した通り、応急処置を試し、配線や設定を見直しても直らない場合には、やはりテレビやアンテナなど機器の寿命や故障が疑われます。
特にテレビ本体の問題であれば「高い修理代を払うべきか、思い切って新しいテレビに買い替えるべきか」と悩む方も多いでしょう。
この項目では、無駄な出費を避けるために、テレビの買い替えと修理、どちらがお得かの客観的な判断基準を提供します。
ご自宅で使用しているテレビの経過年数と照らし合わせてご検討ください。
テレビの寿命が近いサインとは?(目安:8〜10年)
一般的に、液晶テレビの寿命は約8年から10年と言われています。またメーカーがその製品(モデル)の製造を終了してから、修理用の部品を保有している期間も、これと同程度の年数です。
そのため、お住まいのテレビを購入してから8年から10年が経過している場合は、内部の基板やパネルが限界を迎えている可能性が高くなります。またメーカーが終了を製造した後、その年数が過ぎている場合も、メーカー修理は難しくなります。
長年の使用で内部部品などが劣化し、寿命が近づいているテレビには、以下のようなサインが現れやすくなります。
- 電源を入れてから、画面が映るまでに時間がかかるようになった。
- 画面の色合いがおかしい、または線が入るようになった。
- テレビ本体から「ジー」「ブーン」といった焦げ臭いにおいや異音がする。
- 頻繁に電源が勝手に切れたり、再起動を繰り返したりする。
ご購入時の記録(保証書やアプリの記録など)、テレビの背面や側面に貼られているシールなどで、テレビの「購入日時」「製造年月」を確認してみてください。
もしそれらの年数から10年近く経っているようなら、修理よりも買い替えを検討する時期に来ています。
修理費用と買い替え費用の比較|損しないための選択
テレビが故障した場合、故障の箇所によって修理費用は大きく異なり、場合によっては新品を買うより修理費用の方が高額になります。
特に、画面(液晶パネル)の交換は非常に高額になりがちです。
ここでは、テレビの修理か買い替えかを決める際の基本的な判断基準を、以下の表にまとめました。
※上記はテレビの買い替えか修理かを決める主な目安です。
まずはメーカーや販売店に連絡し、お住まいのテレビで修理の概算見積もりを出してもらいましょう。
保証期間外で高額な修理になる場合は、最新の省エネテレビに買い替える方が、これからの消費電力なども含めて長期的に考えればお得です。
【状況別】テレビが映らない時はどこに連絡すればいい?原因別・専門家の相談先一覧
テレビ本体やアンテナなどの故障について、自力での解決が難しいと判断した場合、次は専門家に頼ることになります。
しかし、トラブルの状況によって「どこに連絡するのが正解か」は異なってきます。
以下の一覧表を参考にして、ご自身のケースに最適な相談先を見つけてください。
アンテナ工事の専門業者をはじめ、適切な窓口に連絡することで、時間と費用の無駄を省くことができます。
※上記はお住まいのテレビ、アンテナ設備トラブル時の、状況別に最適となる相談先の一覧です。
特にマンションなど集合住宅にお住まいの場合、ご自身の判断で勝手に業者を呼ぶと、費用負担や規約などの面でラブルになることがあります。
まずは管理会社、大家さんなど物件の管理者・責任者に連絡して、建物全体の問題か、個人の部屋の問題かを確認してもらいましょう。
地デジ放送でテレビが映らなくなる原因とは?
ここでは、特に地デジ(地上デジタル放送)が映らなくなる理由を深く理解する基礎知識として、その放送・受信の仕組みを解説します。
地デジ放送では、日本国内の主な広域圏(放送エリア)別に、中心となる電波塔(親局・基幹局・送信所)から、周辺一帯にあるいくつもの電波塔(中継局・サテライト局)まで、リレー形式でUHF(極超短波)でも470MHzから710MHzまでの周波数帯を送信しています。
このUHF電波は数十センチほどの波長の幅があり、ビルなどの障害物にぶつかっても、ある程度は乗り越えて広がる性質があります。
しかし、地デジ放送(電波)は以下のような性質も持っているため、環境の変化や電波塔からの距離などに影響を受けやすくなります。そのため、上記のような多数の電波塔によるリレー形式の放送が必要となるのです。
- 電波塔から距離が離れるほど、電波のレベルは徐々に下がっていく。
- 雨や雪などの気象条件によっても、電波レベルが変動する。
- 電波塔とアンテナの間に高層ビルなどの障害物があると、障害物の直近では電波が遮断されることがある。
地デジ放送の受信を安定させるためには、電波塔の方向に障害物がない設置位置を選び、アンテナの正面(受信方向)を電波塔へと正確に向けることが基本です。
さらに、お住まいの地域(電界地域)に合わせた性能(モデルや素子数・素子数相当)のアンテナを選ぶ必要があります。
基本的には一般住宅の場合、屋根の上など高い位置にアンテナを設置するほど、周辺の障害物に影響されなくなり、良好な受信環境を確保できます。
地デジ放送の受信に問題が出る主なケースを、以下の一覧表にまとめました。
※上記は地デジ放送の受信に問題が出る主なケースになります。
これらの要因が単独、あるいは複合的に絡み合って、地デジ放送の画面が乱れる、映らなくなるといった現象を引き起こします。
衛星放送(BS/CS)でテレビが映らなくなる原因とは?
次に、BS/CSなどの衛星放送が映らなくなる要因について、放送や受信の仕組みから解説していきます。
衛星放送は、赤道軌道上を周回し、地上からは空の一点に静止して見える人工衛星(静止衛星)から、SHF(センチメートル波)でも12GHz帯という、非常に高い周波数帯の電波を、日本全域に送信しています。
この電波は地デジよりも波長が短く(約25ミリ前後)、光のように直進する性質が強いのが特徴です。
静止衛星から日本中に光のように届く12GHz帯はを、お住まいに設置されたパラボラアンテナの、お皿型のディッシュ内側(放物面)に反射させ、正面の中心部分に固定された一次放射器に集めて受信します。
このような放送や受信の仕組みから、衛星放送の受信では以下のようなポイントを押さえることが重要になります。
- BS/CSアンテナの仰角(上下)と方位角(左右)を、静止衛星の方向(東経110度)へよ1ミリの狂いもなく合わせる必要がある。
- BS/CSアンテナの角度が正常に設置されていれば安定するが、一度ズレると極端に受信レベルが下がる。
- BS/CSアンテナを向けた静止衛星の方向に、わずかな障害物があっても12GHz帯は遮られてしまう。
- 12GHz帯は波長が短いため、大雨や大雪の粒に電波が吸収され、乱反射を起こすことで受信不良が生じやすい(降雨・降雪減衰)。
- 12GHz帯はアンテナのコンバーター(変換器)で、テレビ電波に適した周波数帯に変換された後、テレビ側に送信される。
- このコンバーターを動かすために、テレビなど受信機器のBSアンテナ設定や、コンバーター電源部でアンテナへと給電する必要がある。この電源設定が不適切だと衛星放送は映らなくなる。
衛星放送の受信に問題が生じるケースは、地デジと共通する部分もありますが、特にアンテナ角度(上下と左右)のわずかな狂いや、ささいな障害物の影響など、特有のシビアな要因も含まれます。
以下の一覧表で、衛星放送が映らなくなる主なケースを確認しましょう。
※上記は衛星放送で受信トラブルが生じる主な要因です。
衛星放送は地デジ以上に設置環境がシビアなため、トラブルが起きた際は専門業者による精密な調整が必要であることが多くなります。
まとめ:テレビが映らないトラブルは原因の切り分けが解決のカギ
お住まいでテレビが突然、正常に映らなくなったときは、まずは落ち着いて原因を探ることが、早急な復旧のための第一歩です。
今回の記事でご紹介したように、テレビの再起動やB-CASカードの抜き差し、アンテナケーブル配線の確認など、簡単な応急処置でトラブルから復旧できるケースはたくさんあります。
本記事を参考にご自身でできる対処法を順番に試していって、画面のエラーコードや症状から原因を切り分けていきましょう。
テレビ画面トラブル解決のためのステップを、最後にもう一度表で振り返ります。
※上記は本記事の解説とトラブル対応の手順を簡単にまとめた一覧です。
原因がテレビやアンテナ設備などの大きな故障だと考えられ、ご自宅ではどうしても手に負えない場合は、無理をせずに専門業者やメーカーに頼るのが一番の近道です。
特にテレビアンテナのトラブルの場合は、本記事にも取材でご協力いただいた優良なアンテナ工事専門業者「あさひアンテナ」のフリーダイヤル、メールフォーム、LINEアカウントまでお問い合わせになることを、本記事の筆者からもおすすめします。
この記事が、テレビの画面トラブルに対する皆様のご不安を少しでも解消し、早くいつもの快適なテレビライフを取り戻すためのお役に立てれば幸いです。




