急にテレビが映らない!B-CASカードエラーが出たときの解決手順・最新完全ガイド【主な原因と早急な対処法をプロが解説】
いつもテレビ放送を見ていたテレビが、あるとき急に映らなくなる。
真っ暗になったテレビ画面の中央に「E100」「E101」「E102」といった記号とメッセージが表示される、といったトラブルがお住まいで起こったことはないでしょうか?
テレビ画面にこのような見慣れないメッセージが表示されると、多くの方はどうしていいか分からなくなることでしょう。
しかし、このようなテレビ画面のトラブルは、現在のテレビ機器ではもっともよく見られるものであり、またお住まいでの簡単な対処でも復旧できる可能性が非常に高いものになります。
上記の記号(エラーコード)が表示されるケースは、基本的にテレビの側面や背面などにセットされている「B-CASカード」の不具合になります。
この場合のエラーは、カードのチェックや差し直しなどにより、ご自分でもすぐに解決できます。
本記事は、上記のエラーコード(B-CASカードのトラブル)でお住まいのテレビが映らない場合、早急に復旧できるよう、必要なポイントのみを簡潔にまとめた早わかり対策記事です。
記事内容はアンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」の監修による、正確ながら一般の方にもわかりやすい内容となっています。
お住まいでB-CASカードの問題によりテレビが映らなくなったときは、専門的な機械の知識がない方でも、本記事の手順通りに進めていただければ大丈夫です。
専門の業者を呼んで手間をかけ、高額の修理代を払う前に、まずはこの記事の対処法を試してみてください。
皆様の貴重な時間も費用もできるだけ節約して、いますぐ快適なテレビ視聴環境を取り戻してください。
B-CASカードとは何か:テレビが映らない要因とカードの必要性とは?
本記事の主なテーマである「B-CASカード」とは、現在のデジタル放送(地デジ・BS/CS)を視聴するためには欠かせないICカードです。
テレビやレコーダーなど、デジタル放送の受信機器を買うと、必ず本体の箱の中などに添付されています。
このB-CASカードとは、デジタル放送による映像の高画質化と、映像劣化のないコピーの容易さにより、放送される番組の著作権保護の重要性が増したため、導入された新しいシステム(仕様)です。
地デジや衛星放送のデジタル映像信号は、著作権保護のため暗号化されて送信されています。そのため、そのまま受信してもすぐに視聴することはできません。
B-CASカードは、テレビ本体に挿入することで映像信号の暗号化を解き、テレビ番組(映像と音声)を正しく映し出すためのカードキーのような役割を持っています。
その他にもB-CASカードには、BS/CSの有料放送(有料チャンネル)の契約情報を管理し、契約者だけが番組を見られるようにするなどの機能もあります。
したがって、このB-CASカードがテレビなど機器に正しく挿入されていない、またカードそのものに不具合が起きると、映像信号の暗号化を解除できず、テレビ放送が突然まったく映らないことになってしまうのです。
以下、B-CASカードがもつ主な役割の一覧です。
※上記はB-CASカードの基本的な役割になります。
また、このB-CASカードは、著作権保護のためのシステム(B-CASシステム)の機器であり、同システムを提供する日本の企業「ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ社(B-CAS社)」から、テレビなど受信機器の購入者に、無償・無期限で貸与されているものです。
テレビなどを購入した際、同梱されるB-CASカードのパッケージ兼貸与契約書を破った時点で、B-CAS社との契約に同意したとみなされます。
B-CASカードは、同梱されていたテレビなど受信機器に挿入して使用する分には、特に問題なく利用できます。ただ個人の所有物ではなく、あくまで所有権はB-CAS社にあるため、他人への譲渡や転売は禁止されています。
またB-CASカードが破損した場合は、B-CAS社へと有償で再発行を求める(詳しくは後述)、必要があるため、カードの取り扱いには十分に注意し、大切に利用することが重要です。
以下、B-CASカードの所有権や取扱いについて、一覧にまとめました。
※上記はB-CASカードを使用する上での主な注意点です。
なお、近年の4Kや8Kテレビでは、B-CASカードを使わない機器も増えています。
これらの機器では、取扱いにやや煩雑な面もあるB-CASカード方式を廃止し、代わりに同様の機能を持つより高性能なICチップ「ACASチップ」を内蔵しています。
もしお持ちのテレビにB-CASカードの挿し込み口がない場合は、ACASチップ内蔵型である可能性があります。
またメッセージの消去や有料チャンネル契約などに必要な、テレビ(ACASチップ)に固有の「ACAS番号」は、リモコンの操作などで確認できます。
詳しくはテレビの取扱説明書やメーカー公式サイトなどをご確認ください。
【まず試して!】テレビが映らない時にすぐできるB-CASカードなどの対処法3ステップ
お住まいのテレビで映りが悪い、または急に映らなくなったら、皆様としては「今すぐ映るようにしたい」と思われるのが当然のことです。
そんなときは、もっとも簡単で効果が高い、以下の3つの手順を試してみましょう。
これらの方法は、専門知識は不要で、特別な道具も必要ありません。
このステップを実行するだけで、多くのテレビ画面のトラブルがすぐに解決します。
※上記はテレビ画面トラブルの際のもっとも初歩的な対処法になります。
ステップ1:B-CASカードの抜き差しとICチップの清掃
特にB-CASカードに問題があると思われる際の、もっとも基本的な対処法は、B-CASカードの抜き差しと清掃です。
B-CASカードやスロット部分は電子機器であるため、長年の使用で細かいホコリが付着し、接触不良など不具合の原因になることがあります。
この作業を始める前にテレビの不具合を引き起こさないよう、まず必ずテレビの主電源を切ってください。
そしてテレビの側面や背面にあるカードの挿入口を見つけ、B-CASカードをゆっくりと引き抜きます。
B-CASカードを引き抜いたら、カードの裏面にある金色のICチップ部分を中心に、カードの汚れを乾いた柔らかい布で優しく拭いてください。
以下は、B-CASカードの清掃に適した、または適さない主な素材になります。
※B-CASカードの清掃には、上記のうち「おすすめ」「使える」の素材、アイテムを使ってください。
清掃が終わったら、B-CASカードの向き(ICチップの面)に注意して再度、スロットへと挿し込みます。
カチッと音がするまで、奥へしっかりと押し込んでください。
また、ホームセンターなどで購入できる専用のクリーニングカードを使うと、テレビなど機器のスロット側も安全に掃除ができます。
なおB-CASカードを使用しない「ACASチップ」内蔵型のテレビの場合は、次のステップである「再起動」をまず試してください。
ステップ2:テレビ本体の電源を入れ直す(再起動)
B-CASカードやスロット側を掃除し、カードを差し直しても不具合が直らない場合は、テレビ本体を再起動してください。
現在のテレビはパソコンやスマートフォン同様の電子機器であるため、テレビ内部の基盤やシステムが、長期の使用などで一時的にエラーを起こしている可能性があります。
この場合、ただリモコンの電源ボタンを押すだけでは、機器は完全にリセットされません。リモコンによる電源オフでは、またすぐ電源オンにできるよう、待機電力により通電しているからです。
正しい手順でテレビへの通電を断ち、テレビ内部の電気を完全に放電させ、内部機器を休止させることが重要です。
以下は、テレビ再起動の手順をまとめた一覧表です。
※上記の方法は、機器(ハード)への通電を断つことで機器をリセットする「ハードリセット(電源リセット)」と呼ばれる方法です。メーカーやモデルを問わず、テレビ機器全般にこの手順で対応できます。
この手順を踏むことで、テレビ内部の基盤やシステムがリフレッシュされ、一時的な不具合であれば問題が解決することがあります。
焦らずに、しっかりと時間(理想は5分以上)を置いてから、あらためて電源を入れることがポイントです。
ステップ3:アンテナケーブルの接続を確認する
テレビが映らない原因はB-CASカードのエラーに思えても、実はアンテナや配線部の問題である可能性もあります。
まずは、テレビの背面やお部屋の壁面にあるアンテナコンセント端子をチェックしてみましょう。ケーブルの端子部が抜けていたり、緩んでいたりしないかを確認してください。
これらは特に、大掃除や部屋の模様替えなどの後に起こりやすいトラブルです。
以下、アンテナケーブルを確認する際の、主なチェックポイントの一覧です。
※上記はアンテナケーブルでトラブルが生じやすいポイントになります。
これらの配線をしっかり締め直すだけで、テレビが映るようになるケースもあります。
お住まいのテレビで心当たりがないか、一度テレビの裏側をのぞいてみてください。
なぜ?エラーコードからB-CASカードでテレビが映らない原因を特定しよう
ここまでの対処法でテレビ画面の問題が解決しなかった場合は、さらに原因を深く追究する必要が出てきます。
この場合は、テレビ画面に表示されている「エラーコード」が重要な手がかりになります。エラーコードとは、B-CASカードや電波の受信などで、テレビ画面を映し出せない問題が出た場合に、テレビ機器がその原因を診断して、テレビ画面に表示するものです。
いわばエラーコードは、テレビからユーザーへのSOS信号ともいえます。
エラーコードはテレビのメーカー、モデルに関係なくほぼ共通しているため、コードの種類が理解できれば、ご自宅のテレビに何が起きているのかが分かります。
以下の一覧で代表的なエラーコードの意味を確認し、状況を正確に把握してください。
※上記は一般的に多いテレビ画面トラブルで表示される主なエラーコードの種類です。エラーコードはこれ以外にも原因に応じて存在します。
【E100, E101】カードの挿入ミスや接触不良
テレビ画面に上記のエラーコードと同時に「B-CASカードを正しく挿入してください」と表示される場合は、カードの接触不良が疑われます。
カードの表と裏、挿し込む方向が間違っていないかを再度、確認してください。
カードが奥までしっかり入っていないだけで、テレビはカードを認識できません。
また、ICチップに微細なホコリがたまっている場合も、接触不良からエラーが起こり得ます。この場合に考えられる主な要因は、以下の一覧の通りです。
※上記はB-CASカードで考えられる主な不具合の一覧です。
持ち運び可能な小型テレビなどに利用される、小さいサイズ(SIMカードサイズ)の「mini B-CASカード」は、機器によって挿入方法が異なります。
カードがうまく認識されないときは、無理に押し込まずにテレビなどの取扱説明書を確認してください。
【E102】カード自体の故障・破損
テレビ画面に上記のエラーコードと「B-CASカードの交換が必要です」と出た場合は、深刻な状態です。
カードが物理的に折れ曲がっている、内部のICチップが壊れているなどの可能性があります。
このエラーコードが出たら、カードの拭き掃除や抜き差しで直る見込みは低くなります。
問題の切り分け方法としては、もしお住まいに正常に映る別のテレビなど受信機器がある場合は、そのテレビと問題のあるテレビのB-CASカードを差し替えて確認することが有効です。
B-CASカードの入れ替えに応じてテレビが映らない不具合も入れ替わるようであれば、カードそのものの故障である可能性が高まります。
この場合は、新しいカードへの交換を前提に動く必要があります。
以下、B-CASカードの故障が考えられる、主な症状の一覧です。
※上記はB-CASカードにおける主な故障のチェックポイントです。
お住まいのB-CASカードでこのような症状が出た場合は、迷わず次の「交換手続き」のステップに進んでください。
【E202】アンテナからの映像信号の問題(カードエラーとの見分け方)
「信号が受信できません(E202)」は、B-CASカードの問題と間違いやすいエラーです。
これはカードではなく、アンテナからの映像信号(電波)がテレビにまったく届いていない、もしくは極端に微弱であることを示しています。
主な原因としては、アンテナケーブルの緩みや、アンテナ本体、配線部などのトラブル、悪天候や障害物などによるテレビ電波の受信障害などが考えられます。
また近い種類のエラーには「E201」があります。こちらはテレビまで一定の電波は届いているものの、レベルが低いためテレビ画面を映し出せない状態です。
このエラーコードが表示された場合は、まずはリモコンの「サブメニュー」などから、アンテナレベル画面を表示し「アンテナレベル(テレビまで実際に届いている電波レベルの目安)」を確認してみましょう。
以下、E202エラーの原因の切り分け方について、一覧でご紹介します。
※上記はE202エラーの場合の主なチェックポイントになります。
E202エラーの場合、別のお部屋にあるテレビが映るようなら、映らないテレビの配線に問題がある可能性が高くなります。
まずはアンテナ周りを中心にチェックしてみてください。ただ高所作業や配線のチェックなど危険が伴う作業はご自身では行わず、専門業者へとご依頼ください。
B-CASカードの対処法でもテレビが映らない:次の2つのステップで根本解決へ
ここまでの手順をすべて試しても直らない場合は、B-CASカードやテレビ、アンテナ設備などの本格的な修理や交換が必要となります。
無駄な時間をかけないためにも、専門窓口への相談をご検討ください。
その場合には、まずは原因が「B-CASカード本体」にあるのか、「テレビ本体」にあるのかを見極めることが大切です。
それぞれの状況に合わせて、次に取るべきアクションを解説します。
まずは以下の手順で、原因を切り分けてください。
※上記は基本的なトラブル原因の切り分け方です。
原因がカードの場合:B-CASカードの交換・再発行手続き(費用・申込方法)
テレビに別のカードを挿入してテレビ放送が映るのであれば、元のB-CASカードが故障していると考えられます。
この場合は、まずはB-CAS社のカスタマーセンターへ連絡し、新しいカードを再発行してもらうことが必要です。
B-CAS社公式サイトの「今すぐ診断ナビ」を使うと、カードの再発行・交換が必要かどうかを簡単にチェックできます。
なおカードの再発行にかかる費用は、送料込みで2,310円(税込)です。
以下、B-CASカード再発行のステップの一覧です。
※上記はB-CASカード再発行の一般的な手順です。
電話をする前に、必ず破損したB-CASカード裏面の番号を手元に用意しておきましょう。
手続き自体はとてもシンプルで、数日で新しいカードが手元に届きます。
ただし古いB-CASカードについては、破棄ではなく、B-CAS社への返送を求められるケースもあるため、ご自身の判断で処分せず、B-CAS社からの指示をご確認ください。
原因がテレビ本体の場合:故障の切り分け方とメーカー別サポート窓口
正常なB-CASカードを挿してもテレビが映らない場合は、テレビ本体のカードリーダーが故障していると考えられます。
この状態になるとご自身で直すのは難しいため、メーカーに修理を依頼してください。
テレビに接続しているレコーダーをお持ちの場合は、そちらを経由してテレビ画面が映るかを試すのもひとつの方法です。
その方法もだめか、余計な機器を動かしたくない場合は、お使いになっているテレビ機器メーカーのサポート窓口に連絡してください。
以下、日本の主なテレビ(家電)メーカーのサポート窓口の一覧です。
※上記は主なメーカーのサポート窓口になります。
最近のテレビはACASチップ内蔵型も多いため、その場合もメーカー修理となります。
保証期間内であれば無料で修理できることもあるので、保証書も確認してください。
また購入した家電量販店などで独自の長期保証に加入している場合は、そちらの保証内容についてもご確認になるか、店舗へとお問い合わせください。
まとめ:B-CASカードでテレビが映らない時は、落ち着いて手順通りに対処しよう
B-CASカードのエラーが発生したときは、あわてずにカードの清掃を適切に行えば自力で解決できることが多くなります。
「E100」「E101」「E102」エラーが出るなどのトラブルが起きたら、まずは本記事でご紹介した基本的な手順からひとつずつ試していきましょう。
本記事の流れを振り返り、ご自宅のテレビの状況に合わせて対処してください。
最後にあらためて、トラブル解決までのフローチャートをまとめておきます。
お住まいで急にテレビ画面が映らなくなっても、この手順通りに進めれば大丈夫です。
多くの場合は、簡単な掃除や再起動で元通りに映るようになります。
もし本記事の手順で解決しないときでも、メーカーのサポート窓口や専門業者など、適切な窓口に相談すれば確実に直せるでしょう。
ぜひこの記事を参考にして、快適なテレビライフを取り戻してください。
また、もしトラブルの原因が特定できない、またはアンテナや配線部などの受信設備にあると思われる場合には、本記事の監修も担当した優良なアンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」のフリーダイヤル、メールフォーム、LINEアカウントまでお問い合わせになることを、筆者からもおすすめします。




