雷でテレビが映らない原因は?復旧からアンテナ故障対策まで対処法を7ステップで解説:自分でできる確認から火災保険まで全解説
身近な自然現象であり、古くから親しまれてきた風物詩ながら、ときには人間社会に大変な被害や災害を招くこともあるのが「雷」です。
単純に雷鳴が怖いという方もいらっしゃるでしょうが、雷はときに、人体に落ちて命に係わる事故を招くほか、テレビなども家電製品にも重大なダメージを与えることもあります。
特に、お住まいの地域でゴロゴロと雷が鳴り響いた後、急にテレビの画面が映らなくなると、雷で故障したのかもと不安になってしまうものです。
「自宅のアンテナに雷が落ちたのかも」「どうすれば直るんだろう?」「他の家電製品は大丈夫か」「修理や買い替えでお金がかかるのではないか」と、さまざまな心配が浮かんでしまうかもしれません。
しかし、まずはどうか落ち着いてください。
雷が鳴っている時のテレビの不具合は、正しい手順で確認していけば原因を特定できて、ご自身で問題を解決できるケースも少なくはありません。
この記事では、雷でテレビが映らなくなったときに「いますぐ試せること」から、専門的な原因、修理や火災保険に関する知識、そして今後の予防策までを7つのステップで詳しく解説します。
本記事は、アンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」の監修を受けており、ご家庭で必要となる知識を、一般の方にもわかりやすくまとめています。
本記事を最後までお読みいただければ、雷でテレビが映らない場合に、その現状を正しく把握し、最適な方法で問題を解決するための具体的な行動がわかるようになります。
雷の影響についてはご不安になることも多いでしょうが、まずは落ち着いて、本記事の解説を基に、ひとつずつ確認していきましょう。
まずは落ち着いて!雷でテレビが映らないときに試す3つの応急処置
雷が鳴っている時にテレビが映らないトラブルが発生した場合は、すぐテレビやアンテナの専門業者へと連絡する前に、まずはご自身で試せる簡単な応急処置があります。
雷の影響を含むテレビの一時的なエラーであれば、以下でご紹介する対処法で復旧できるケースが多くなります。
ただ、雷が鳴っている際にこれらの対処を行うと、復旧後に重ねてトラブルが起こるリスクもあります。安全確保のためにも、雷が完全に鳴り止んでから作業をはじめてください。
ステップ1:テレビと周辺機器の電源リセット
現在のテレビをはじめとする電子機器は、長期の使用による内部基盤やプログラムの不具合、また雷の影響による予期せぬ電力の変動で一時的に動作が不安定になることがあります。
このような場合に、まずは基本となる「電源リセット(再起動)」を試してみましょう。
これは通電を断ってテレビ内部の機器やプログラムを休止させることで、機器を再起動してトラブルを解消する方法です。具体的な手順は以下の通りです。
- テレビ本体の主電源を切ります。
- テレビの電源プラグをコンセントから抜きます。
- レコーダーやルーターなど、テレビに接続している周辺機器の電源プラグもすべて抜きます。
- そのまま2〜3分ほど待ち、機器内部の電力を完全に放電させます。雷が発生している場合は、雷が収まるまで待つことを推奨します。
- 最初にテレビの電源プラグをコンセントに差し込み、電源を入れます。
- テレビが正常に起動したら、他の周辺機器を接続し直します。
この方法は、テレビの機器(ハード)を休止させて初期化することから「ハードリセット」とも呼ばれます。雷に限らずテレビの不具合の際には、メーカー、モデル問わず有効な方法であるため、まずは試してみることをおすすめします。
ステップ2:配線とB-CASカードの挿し直し
雷の振動や、リセットのために機器を動かした際に、アンテナケーブルなど各種ケーブルの接続が緩んでしまうことがあります。
また、テレビ本体に挿入されている、デジタル放送の受信に必要なB-CASカードの接触不良、電流の影響による不具合などもエラーの原因になります。
テレビに接続されている各種ケーブルやB-CASカードについて、以下の一覧を基に一通りチェックしてみてください。
※上記はテレビ本体のケーブルなどの主なチェックポイントです。
テレビなどのデジタル放送受信機器を購入した際に添付されているB-CASカードは、デジタル映像信号の著作権を保護するための暗号化を解除するためのICカードです。
したがって受信機器本体にこのカードを挿入しないと、暗号化された映像信号を解読できず、デジタル放送を映し出すことができなくなるんのです。
また最新4K8Kテレビの一部モデルなどには、B-CASカードを使用せず、本体に内蔵された「ACASチップ」が同様の役割を果たしている機器もあります。
このような機器の場合は、前述した「電源リセット」が有効です。
ステップ3:エラーコードの確認
ここまでの応急処置を試しても映らない場合、映らなくなったテレビ画面にエラーコードが表示されていないか、またその内容を確認してください。
このエラーコードは、テレビが映らない問題が生じた場合に、テレビ機器がその問題を自己診断して、原因をユーザーに知らせるメッセージです。
したがって、テレビが映らない原因を特定するための重要な手がかりになります。
以下、一般に表示されることが多い、主なエラーコードの種類です。
※上記は主なエラーコードの種類です。エラーコードはトラブルの原因に応じてその他の種類も存在します。
特に「E202」が表示される場合は、テレビに電波が届いていない可能性が高くなります。
この場合、雷の影響やその他の原因で電波障害が生じているか、アンテナや配線設備に問題が生じていることが考えられます。
なぜ雷でテレビが映らない?見えない脅威「雷サージ」の正体を徹底解剖
ここまででご紹介した方法は、雷に限らず、テレビ本体やそのまわりの不具合でテレビが映らない際に共通となる初歩の対処法です。
しかし、これらの応急処置でも直らない場合、テレビや周辺機器が物理的に故障している可能性も考えられます。
特に雷の際にこのような問題が生じた場合は、主な原因は「雷サージ」と呼ばれる、落雷時に発生する異常な高電圧・大電流であることが考えられます。
直接、お住まいに雷が落ちなくても、テレビなどの家電製品が壊れてしまうのはこの雷サージが原因です。
雷サージには、大きく分けて2つの種類があります。
※上記は雷サージの主な分類です。
これらの雷サージが、近隣への落雷で電線やアンテナ線などを通じて屋内に侵入すると、テレビをはじめ、お住まいにある家電製品内部の精密な電子部品を破壊してしまいます。
通常の家庭用コンセントは100ボルトですが、雷サージはその何百倍もの電圧を持っているため、部品はひとたまりもありません。
※上記は雷サージで考えられるテレビ本体やアンテナ機器の主なトラブル例です。
【状況別】原因の切り分け方:アパート・戸建て・ケーブルテレビ
雷が鳴っている際にテレビ画面のトラブルが起きた、また雷サージの可能性がある場合は、お住まいの環境によって、確認すべきポイントや連絡先が異なります。
ご自身の状況に合わせて原因を切り分け、適切な対応を取ってください。
アパート・マンションなど集合住宅の場合
集合住宅では、各部屋ではなく建物(棟)全体で、屋上などにある大型のアンテナ設備を共有していることがほとんどです。
そのため雷の影響で各棟のアンテナ設備にトラブルが起きると、ご自身の部屋だけでなく、建物全体で問題が発生している可能性があります。
この場合のチェックポイントは、以下の一覧の通りです。
※上記は集合住宅の場合の基本的な対処法です。
戸建ての場合
戸建て住宅の場合は、ご自宅の敷地内にあるアンテナやブースターが、雷による影響を受けたことが原因である可能性が高くなります。
この場合は、以下のチェックポイント一覧を基に確認してください。
※上記は戸建て住宅の場合の主なチェックポイントです。
J:COMなどケーブルテレビ(CATV)をご利用の場合
ケーブルテレビをご契約の場合は、テレビアンテナではなく、ケーブルテレビ局から直通する専用の回線でテレビの映像信号を受信しています。
そのため以下のように、アンテナの場合とは確認すべきポイントが異なります。
※上記はケーブルテレビの場合の主な対処法になります。
業者依頼の判断基準と修理費用の目安:買い替えも検討すべき?
雷に伴うアンテナトラブルなどで、ご自身での対処が難しい場合は、無理せず専門業者に依頼しましょう。
特に、アンテナや電気系統の問題は、感電などの危険を伴うため専門知識が必要です。
また屋根の上などの高所にあるアンテナの確認、修理なども大変危険な作業となるため、決してご自身では行われず、専門業者に依頼してください。
以下の項目にひとつでも当てはまる場合は、アンテナやテレビの故障に修理対応できる専門業者への相談を強く推奨します。
- 本記事の応急処置をすべて試してもまったく改善しない。
- テレビから焦げ臭い匂いがする。
- アンテナが明らかに曲がったり倒れたり破損している。
- ブースターの故障が疑われる。
- 原因が特定できず、どうしていいかわからない。
なお、アンテナやテレビの修理にかかる料金・費用は、故障箇所や現場の条件によって大きく異なります。
以下、おおよその費用目安に関する一覧です。
※上記は一般的な業者における修理費用の目安です。実際の費用は業者の価格設定や、トラブルの状況などによっても大きく変動します。
もしテレビ本体が故障し、修理費用が高額になる場合は、新しいテレビへの買い替えも選択肢のひとつです。
特に、購入から5年以上経過しているテレビは、メーカーなどの保証期間も過ぎていることが多い上、他の部品も劣化している可能性もあります。したがって修理しても別の箇所がすぐに故障するリスクがあります。
購入から5年以上が過ぎたテレビの場合、修理費用が購入費用の半額を超える場合は、新しいテレビに買い替える方が、性能(特に省エネ性能・消費電力)の面でお得になることも考えられます。
【知らないと損】落雷によるテレビ故障は火災保険で直せる!申請方法と注意点
落雷によるテレビやアンテナの故障は、お住まいで加入している火災保険にて「落雷補償」の対象となる場合があります。
詳しくは契約内容によっても異なりますが、火災保険には多くの場合「風災補償」など、自然災害や想定外の事故による住宅設備(アンテナなど)、家財(テレビなど電化製品)の破損についても保証対象となる保険が付帯しています。
テレビやアンテナなどの修理や買い替えで思わぬ出費となる前に、ご自身で加入されている保険契約の内容を確認してみましょう。
火災保険を申請する際の一般的な流れは、以下の通りです。
※上記は火災保険申請の一般的な手順です。
火災保険の申請時には、以下の書類が必要になることが多くなります。
- 保険金請求書(保険会社から取り寄せ)。
- 被害状況がわかる写真。
- 修理業者の見積書。
- 業者による「落雷が原因である」ことを証明する罹災証明書。
ただし、契約内容によっては免責金額(一定の自己負担額)が設定されている、保険の申請期限が設けられている場合もあるため、まずは保険会社に速やかに連絡することが重要です。
また、アンテナ修理に火災保険を適用したい場合には、保険の申請もサポートしてくれるアンテナ工事業者に依頼することが重要です。
たとえば本記事にもご協力いただいた「あさひアンテナ」では、雷含む自然災害や事故でのアンテナ修理と同時に、火災保険の申請サポートにも万全の態勢で対応しています。
まずはアンテナ修理作業の際、修理前後の現場写真や修理報告書など、保険申請に必要な書類をスタッフがすべてご用意します。
さらに契約上、お客様がご自身で行われる必要がある申請書類の作成、保険会社との交渉なども、保険の専門知識を持つスタッフがサポートいたしますので、お客様は安心して保険の申請を進めることができます。
今後のための予防策:雷サージ対策で大切なテレビを守る3つの方法
雷によるトラブルでも特に雷サージは、テレビ以外の多くの家電製品も一瞬にして破壊してしまう恐れがある大変な災害です。
このような事態を起こさないためには、日頃からの雷サージ対策が非常に重要です。
お住まいの大切な家電製品をこれからの落雷から守るために、ぜひ以下の一覧を参考に、対策をご検討ください。
※上記は雷サージに対する主な対策になります。
上記の中でもっとも手軽なのは、家電量販店などで購入できる「雷サージ対応電源タップ」の利用です。
テレビやレコーダーなどの電源をここから取るだけで、電源線からの雷サージを大幅に軽減できます。特にパソコンなど本体以上に内部のデータが重要となる機器には、雷サージ対策のグッズが必須と言えます。
さらに万全を期すなら、アンテナ線からのサージを防ぐプロテクタの併用が効果的です。
なお、これらの雷サージ対策グッズは、もし雷サージを受けて被害を防いだ場合も、対策グッズそのものは性能を失うことが多いため、交換が必要になります。
まとめ:雷によるテレビトラブルは事前の備えと冷静な対応が鍵
雷によるお住まいへの影響は、ただテレビの不具合を招くだけでなく、ときにはお住まいの家電のほとんどを一瞬に破壊してしまうこともある、恐ろしいものです。
しかし、雷によるトラブルの原因と、その正しい対処法を知っていれば、冷静に対応することも、事前に防止対策を取ることもできます。
最後に、この記事の重要なポイントをあらためて振り返りましょう。
- まずは不具合に対する応急処置を試す
- テレビや周辺機器の電源リセット、配線の確認を安全な状況で行ってください。
- テレビを故障させる原因は「雷サージ」
- 雷が直接落ちなくても、電線やアンテナ線を通じて屋内に侵入した異常な電圧が、テレビはじめ多くの家電製品を故障させます。
- 状況に応じた切り分けを
- 集合住宅なら管理会社へ、戸建てならアンテナ周りの確認、ケーブルテレビなら契約会社へ、と状況に応じて対応先が異なります。
- 手に負えない場合は専門業者へ
- アンテナの修理や原因不明のトラブルは、ご無理はなさらずプロの業者に相談しましょう。
- 火災保険と今後の予防策
- 修理費用は火災保険でカバーできる可能性があります。また、雷サージ対策グッズを導入して、未来の被害を防ぎましょう。
- アンテナ修理の際は、火災保険にも対応してくれる業者を選ぶと、修理と保険申請をスムーズに進めることができます。
雷は身近な自然現象でいつ起こるかの予測も難しいため、万が一の事故や、お住まいへの影響を完全に避けることはできません。
しかし、正しい知識を身につけて、日頃から備えておくことで、被害のリスクを最小限に抑えることも可能です。
この記事が、雷サージに対する皆様のご不安を解消し、もしものトラブルの際には問題を解決するための一助となれば幸いです。
なお、雷によるものをはじめ、さまざまなアンテナトラブルの際のご相談は、まずは「あさひアンテナ」のフリーダイヤルかメールフォーム、LINEアカウントまでお問い合わせになることがおすすめです。
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