【2025年最新】テレビアンテナ工事おすすめ業者ランキング10選!事業者別、費用・料金比較と失敗しない選び方を徹底解説
「新築のアンテナ工事、ハウスメーカーに頼むと意外と高い」
「もっと安くて、信頼できる業者を自分で探したいけど、どこがいいんだろう?」
「そもそもどんなアンテナ機種や設置方法があるのかわからない」
「専門知識がないから、悪徳業者に騙されたりしないか心配」
新築のマイホームを建設または購入された方には、まずはおめでとうございますと申し上げます。
しかし、いざ新生活をスタートされるにあたって、ご新居に必要となるアンテナ工事の方法や依頼できる業者、アンテナ工事の費用相場などがわからなくて、お悩みやご不安を抱えていらっしゃる方もおいでかと存じます。
しかし、ご安心くださいませ。この記事をお読みいただければ、そのお悩みはすべて解決します。
本記事では、アンテナ工事に関して、豊富な専門知識や業界情報を持つ専門家の視点から、アンテナ工事をお求めのお客様のために、以下の内容を徹底的に解説します。
- 東京・埼玉・神奈川・千葉エリアに強い、おすすめの優良アンテナ工事業者。
- 料金相場と、悪徳業者を見抜くための具体的なチェックポイント。
- 面倒な業者選びを避けて、この記事だけで適切な業者選びを行う方法。
他にも、受信性能だけでなく、設置の見た目や耐久性にも優れた、ご新居におすすめのテレビアンテナ機種や、お客様が疑問に感じられることが多いポイントについてのQ&Aを、2025年(令和7年)現在の最新情報に基づいてご紹介します。
アンテナに関する専門知識がない方でも、適正価格で安心して任せられる業者を見つけることができます。快適なテレビライフをスタートさせるための、すべての情報を記事内にまとめました。
本記事をご参考に、失敗しない最適な業者選び、お住まいにとって最高のアンテナ工事を実現してください。
【結論】首都圏(東京・埼玉・神奈川・千葉)でおすすめのアンテナ工事業者ランキング10選
早速ですが、アンテナ工事業者は、結局どこがおすすめなのか、という疑問にお答えします。
この項目では、首都圏(東京、埼玉、神奈川、千葉)でテレビアンテナ工事をご検討されている方に、自信を持っておすすめできる優良なアンテナ工事業者を、ランキング形式にてご紹介します。
各業者の特徴を比較しやすいように、以下の一覧表にまとめましたので、まずは全体像を掴んでください。
このランキングは、施工実績、料金の透明性、保証内容、口コミ評価などを総合的に判断して作成しています。
以下では、それぞれの業者の詳細を見ていきます。
1位:あさひアンテナ|年間6000件の実績と10年保証で安心
「あさひアンテナ」は、関東・関西エリアに特化したアンテナ工事専門業者です。
地域密着型ならではの強みを活かし、年間6,000件以上の施工実績を誇っています。対応エリアが限られる分、現地の電波状況をはじめ、さまざまな情報に詳しく、現場の条件に最適のアンテナ工事を、業界最安に挑むお見積もり価格でご提案しております。
最大の強みは、熟練スタッフによる丁寧な完全自社施工と、業界最長クラスである「10年間」の長期保証です。
新築の外観を損ねないデザインアンテナの設置を得意としており、お客様のご自宅の壁色やデザインに合わせて最適なアンテナをご提案します。
また、専門スタッフが9時から21時まで常駐しており、お問い合わせへの迅速な対応や、最短即日での工事も可能です。現地出張しての電波調査、見積もりは出張費やキャンセル費など含む「完全無料」で、もちろん相見積もりにも対応しています。また近年では防犯カメラの設置工事にも対応しています。
「価格も品質も、そして工事後の安心も妥協したくない」という方に、最もおすすめできる業者です。
2位:みずほアンテナ|全国対応の業界最大手
「みずほアンテナ」は、年間数千件の施工実績を持つ、業界最大手のアンテナ工事業者です。
全国に拠点を持ち、どこにお住まいの方でも安定した品質のサービスを受けられるのが最大の魅力です。
料金体系も明確な明朗会計で、自社スタッフによる施工、即日工事、10年間の長期保証など、大手ならではの安心感が際立ちます。
「まずは知名度が高く、実績のある業者に相談したい」という方にとって、間違いのない選択肢のひとつと言えるでしょう。
地域密着型のあさひアンテナとは対照的に、全国規模での対応力が強みです。
3位:ライフテックス|自社施工と手厚い保証が魅力
「ライフテックス」は、下請けを使わない「完全自社施工」にこだわることで、高品質な工事を実現している業者です。
すべての工事スタッフが顔写真付きで公式サイトに掲載されており、誰が工事に来るのかが事前にわかる安心感があります。
保証内容も手厚く、台風などの自然災害によるアンテナの不具合も保証対象としている点が特徴です。
新築向けのエアコン設置とのセットプランなど、独自のサービスも展開しています。
「工事の品質や、担当者の顔が見える安心感を特に重視したい」という方におすすめです。
4位:電翔|業界トップクラスの施工実績と丁寧な対応
「電翔」も、業界でトップクラスの施工実績を誇る大手アンテナ工事業者の一つです。
特にスタッフの身だしなみやマナー教育を徹底しており、顧客対応の丁寧さには定評があります。
料金設定は他社に比べてやや高めですが、その分、高品質な部材を使用し、細部までこだわった丁寧な工事が期待できます。
「価格よりも、とにかく質の高いサービスと丁寧な対応を求めたい」という方に適しています。また現在ではアンテナ工事のほか、防犯カメラや壁掛けテレビ、EV充電器の設置やLAN工事などの工事にも対応しています。
5位:アンテナ110番|24時間365日対応のスピード感
「アンテナ110番」は、日本全国のアンテナ工事業者が加盟する、大規模なマッチングプラットフォームです。
最大のメリットは、24時間365日いつでも電話相談が可能で、最短即日で対応してくれる加盟店を見つけられるスピード感にあります。
急なアンテナトラブルや、「とにかく早く工事を進めたい」というご多忙な方にとっては非常に便利なサービスです。
ただし、実際に工事を行うのは各加盟店であるため、施工品質や対応が業者によって異なる可能性がある点には留意が必要です。
6位から10位のおすすめ業者一覧
6位以下の業者も、それぞれに優れた特徴を持っています。
ご自身の希望に合わせて、業者比較の候補にご検討ください。
※上記は各業者の主な特徴になります。
【最重要】後悔しない!アンテナ工事業者の選び方6つのチェックポイント
上記のランキングをお読みいただき、いくつかの業者に興味を持たれたでしょうか。
しかし、最終的にご依頼になる業者を決定される前に、ご自身の目で、その業者が「本当に信頼できる業者か」を見極めることが何よりも重要です。
ここでは、アンテナ工事に関する専門知識がない方でも、質の低い業者を避けて、優良業者を見つけるための6つのチェックポイントを解説します。
この基準をご理解されていれば、業者選びで後悔してしまう可能性をぐっと減らすことができます。
1. 会社の所在地が明確で、自社施工を行っているか
信頼できるアンテナ工事業者の基本は、会社の素性や連絡先がはっきりしていることです。
業者の公式サイトに会社の所在地(住所)や、固定電話の番号がきちんと記載されているかを確認してください。
連絡先が携帯電話番号だけだったり、住所が曖昧だったりする業者は、トラブルがあった際に連絡がつかなくなるリスクがあります。
特に流しの営業などで、担当者が名刺を渡すだけの業者などは、作業後にトラブルが生じても連絡がつかなくなるリスクが高いため、決してご依頼にならないでください
逆に信頼を置ける業者は、本社の電話番号だけでなく、フリーダイヤルの他、公式サイトに24時間受けつけのメールフォーム、また公式LINEアカウントやチャットなど、お客様がお気軽に利用できる問い合わせ方法を多数、用意しています。
また、アンテナ工事の施工が「自社施工(完全自社施工)」であることも重要なポイントです。
下請け業者に工事を丸投げする会社、業者の場合、工事に対する責任の所在が曖昧になりがちで、工事の品質は下請け業者の技術力に依存するため、ばらつきが出やすくなります。
アンテナ工事業者に関しては、できる限り自社のスタッフが責任を持ってすべての工事を行う「完全自社施工」の業者を選んでください。
完全自社施工の業者であれば、業者の社員スタッフが施工を担当するため、会社の研修に加え、さまざまな現場での経験の豊富さから、工事の専門知識や技術に信頼がおけます。
さらに完全自社施工の業者であれば、依頼から施工までの下請け業者を手配するなどの手間、さらに下請け業者への仲介手数料などの中間マージンもすべてカットできます。
したがって依頼からの即日工事をはじめとする早急な対応、および余計なコストを抑えて工事費用が割安になることも期待できます。
2. 料金体系が明朗会計か(見積もり後の追加料金の有無)
「見積もり時点で提示された工事費用は安かったのに、工事後に、見積もりにない追加料金を加算されて請求された」というのは、アンテナ工事に関して、もっとも多いトラブルのひとつです。
優良な業者は、公式サイトに設置するアンテナ機種(八木式アンテナ、デザインアンテナ、BS/CSアンテナなど)ごとの基本設置工事の料金、またブースターや分配器など周辺機器の設置費用。その他、特殊工事に加算される費用も明確に記載しています。
使用するアンテナや機材についても、優良な業者であれば、国産の一流メーカー(DXアンテナ、マスプロ電工、日本アンテナ、サン電子など)製の高品質機器を機能、性能別に取り揃えています。
そして公式サイトなどに、工事で使用する機材のメーカー、機種名などの一覧を明記して、お客様に、工事費用の目安を実際の施工のイメージをわかりやすく伝え、さまざなま工事に対応できる体制を整えています。
実際に業者へと見積もりを依頼した際も、優良な業者であれば、見積もり内容は「工事一式」といった大雑把なものではなく、アンテナ本体、部材の費用や、基本工事費など各種の作業費、出張費などの内訳が詳細に書かれた見積書を提示してくれます。
また、どのような場合に、見積もり時に提示した以外の「追加料金」が発生する可能性があるのか(例:電波を増幅するブースターが必要な場合など)を、契約前に丁寧に説明してくれる業者を選んでください。
これも優良な業者であれば、事前に綿密な電波調査を行うことで、アンテナ工事に際して、適切な性能のアンテナや施工位置から、ブースターなどの追加機器、工事の必要性までをすべて割り出して、必要な工事をすべて織り込んだ見積もり費用を提示してくれます。
そのため基本的に、優良な業者では、見積もりで提示した以外の料金を加算することはない業者が大半になります。ただ念のため、見積もりの時点で、見積もり以外の工事費用が発生することはないか、業者に対してきちんとご確認になることをおすすめします。
3. 8年以上の長期保証と充実したアフターフォローがあるか
地デジアンテナ、BS/CSアンテナとも、テレビアンテナは基本的に住宅の屋根の上や壁面などの屋外へと設置され、雨風などをはじめ、場合によっては海沿いの潮風、積雪、台風などの影響に、常にさらされ続ける設備です。
アンテナの寿命は、アンテナ機種をはじめ、設置場所の自然環境によっても大きく変動しますが、おおむね10年から15年程度が寿命とされ、設置からその年数を越えたアンテナは、耐久性の低下によって、故障などのトラブルが生じる危険性が高くなります。
そのため、アンテナ工事に当たって、万が一の故障に備えた長期保証を用意している業者に依頼することは必須と言えます。
多くの優良業者が、アンテナ工事についてが「8年以上」の保証を付けています。
またあさひアンテナのように、より長期にとなる「10年保証」を提供している業者であれば、ますます安心といえます。
具体的な保証内容も重要です。
特に、アンテナ工事の保証に関して「台風や大雪などの自然災害による故障」が保証の対象に含まれているかを確認してください。
充実したアフターフォロー体制がある業者を選べば、寿命が近くなったアンテナについてはメンテナンスで耐久性を回復することもでき、より長く安心してテレビを視聴できるようになります。
4. 施工実績が豊富で、地域の電波状況に詳しいか
テレビアンテナ工事は、目に見えない電波を扱う専門的な作業です。
地デジ電波の場合は、基本的に電波は近隣の電波塔の方向から飛んできますが、地方局(地方チャンネル)も受信する場合など、2カ所の電波塔からの電波を受信する必要が出るケースもあります。
さらに電波塔からの距離によって受信できる電波レベルが変動する他、現場には、反射や障害物を乗り越える際に方向が変わった地デジ電波や、周波数の近い無関係の電波(ノイズ)などもさまざまな方向から飛んできます。
衛星放送の場合は、BS/CSアンテナのディッシュを静止衛星のある東経110度(南西)の上空に向けることで受信できますが、ディッシュの上下、左右の角度をミリ単位で精密に調整する必要があるほか、ディッシュを向けた静止衛星の方向に、樹木や洗濯物などのわずかな障害物があっても、受信不良につながることが考えられます。
このようにアンテナ設置には、現場の電波状況や周辺環境を踏まえて、アンテナに関する専門の知識と技術をもって、精密な調整を行う高い技術力が重要となります。そして各業者の技術力を見極める指標のひとつが「施工実績」です。
年間の施工件数や、具体的な施工事例を公式サイトのブログなどで公開している業者は、それだけ多くの経験とノウハウを持っている証拠といえます。
特に、ご自身が住んでいる地域(東京、埼玉、神奈川、千葉など)での実績が豊富な業者は、その都県内の各エリアにおける電波状況を熟知しています。
地域特性を理解した業者であれば、ご自宅にとって最適なアンテナの種類や設置場所を的確に判断してくれるでしょう。
さらに施工実績の豊富な業者であれば、やや受信状況の悪い壁面へのデザインアンテナ設置、ベランダの内部、外部や屋根裏、天井裏へのアンテナ設置など、一般的には難しい施工でも、現場の条件で可能な限り対応してくれることが期待できます。
5. 信頼できる口コミや評判があるか
実際にその業者を利用した人の声は、非常に参考になります。
Googleマップの口コミや、X(旧Twitter)、Facebookその他のSNSや口コミサイトなどで、業者の名前を検索してみましょう。
良い評価だけでなく、悪い評価にも目を通すことで、その業者の長所と短所を客観的に把握できます。
ただし、注意点もあります。
個人の評価はあくまでその人の主観にすぎず、的確とは言えない場合もあります。また極端に良い口コミばかりが並んでいたり、逆に誹謗中傷のような内容だったりする場合は、サクラや競合他社による書き込みの可能性も出てきます。
ひとつの書き込み内容や、一サイトの情報を鵜呑みにするのではなく、複数の意見、情報源から総合的に判断することが大切です。
6. 問い合わせ時の対応が丁寧で、専門知識があるか
電話やメールでの問い合わせは、その会社の顧客に対する姿勢がもっとも表れる場面です。
お客様の状況や質問、要望を親身に聞いてくれるか。
専門用語を多用せず、素人にもわかりやすい言葉で説明してくれるか。
こちらの質問に対して、的確にわかりやすく、納得できるまで回答してくれるか。
このような対応品質をチェックするだけでも、その業者が信頼に値するかどうかをある程度判断できます。公式サイトなどでどれだけ低価格な工事費用、立派なサービスや理念を掲げていても、実際の対応がいい加減な業者は信用できません。
少しでも「対応が雑だな」「話が噛み合わないな」と感じたら、その業者に依頼するのは避けた方が賢明といえます。
【料金表】アンテナ工事の費用相場はいくら?種類・依頼先別に徹底比較
「結局、アンテナ工事の費用にはいくらかかるの?」という疑問は、やはり皆様にとっては一番の関心事でしょう。
この項目では、アンテナ工事にかかる費用相場を、「アンテナの種類別」と「依頼先別」に分けて、分かりやすい料金表で徹底比較します。
この相場を知っておけば、業者から提示された見積もりが適正価格かどうかを判断するひとつの基準になります。
アンテナの種類別の工事費用相場(地デジ・BS/CS)
アンテナ工事の費用は、設置するアンテナの種類(機種)によって大きく変わります。
以下は、通常の受信性能をもつアンテナ本体と基本的な部材、ケーブルの費用に、工事費を含んだ一般的な費用相場です。
価格に幅があるのは、アンテナ本体の性能やメーカー、使用する部材(ケーブルや固定金具など)、設置場所の作業難易度によって変動するためです。また業者によって作業費にも幅が出ます。
依頼先別の工事費用相場比較
アンテナ工事をどの業者(業種)に依頼するかによっても、費用は大きく異なります。
同じ工事内容でも、依頼先によっては数万円の差が出ることもあります。これは、業者によって施工までの手順などが変わってくるためです。
以下は、地デジアンテナの取り付けで最安の価格帯を目安に、各業者の工事費用の相場をご紹介していきます。
上記のように、完全自社施工のアンテナ専門業者に直接、依頼することが、費用と技術、サービスなどの面で、もっともコストパフォーマンスが高い選択肢と言えます。
【要注意】見積もり後に発生しやすい追加料金の内訳
悪徳業者とのトラブルを避けるためにも、アンテナ工事ではどのような場合に追加料金が発生するのかを知っておくことが重要です。
以下は、見積もり後に発生しやすい代表的な追加料金の項目です。
- ブースター設置費(20,000円~):電波が弱い地域や、複数のテレビで視聴する場合に、電波を増幅するために必要な機器(機材価格込み)です。
- 高所作業費(5,000円~):3階建て以上に相当する高さの屋根など、特殊な足場やハシゴ、安全具などが必要な場合に発生します。
- 既存アンテナの撤去・処分費(5,000円~):アンテナの交換工事などで、自宅に古いアンテナが残っている場合に必要です。
- 分配・配線工事費(5,000円~):複数の部屋でテレビを見るための配線工事です。「分配器」という機器を用いて配線を行います。
- 特殊な部材費:特殊な固定金具や長いケーブルが必要になった場合に発生します。
- 特殊な工事費:デザインアンテナを屋根裏に設置する、アンテナをベランダ内部に設置するなど、通常とは異なる技術が必要な場合に加算されることがあります。
優良な業者は、これらの追加料金が発生する可能性について、現地調査の段階で事前に説明してくれます。
また事前の電波調査、現地調査を綿密に行うことで、アンテナ設置以外に必要な機材、工事などをあらかじめすべて割り出して、見積もりに入れることで、原則として見積もり後に料金を加算しない方針の業者もありますので、そのような業者は信頼できます。
どこに頼むのが正解?依頼先ごとのメリット・デメリットを比較
アンテナ工事を依頼できる場所は、アンテナ工事の専門業者だけではありません。さまざまな業種の業者が、それぞれのニーズに応える形で、アンテナ工事を受け付けています。
この項目では、それぞれの依頼先の特徴を詳しく比較し、個々のお客様にとって、どこに頼むのがベストかを判断するための材料をご提供いたします。
アンテナ専門業者:【もっともおすすめ】価格・技術・保証のバランスが良い
アンテナ工事を専門に扱っているため、常に最新の知識と技術を研鑽しており、現場の経験も豊富で、施工技術が高くなる点が最大のメリットです。
そのため、現場の条件を踏まえて、お客様のご希望に応じたアンテナ機種、設置位置への対応をはじめ、屋根裏や天井裏への設置など、他の業者では難しい施工にも対応できる業者が多くなります。
また専門業者の多くは、下請けを介さない自社スタッフのよる施工を行っているため、中間マージンが発生せず、料金も安価に抑えられます。さらに現場経験豊富なスタッフ(アンテナ職人)の施工により、技術が高いレベルで安定していることも期待できます。
業者の数が多いことから、価格、サービス競争が生じていることもあり、長期保証やアフターフォローが充実している点も、専門業者ならではの強みといえます。
デメリットは、業者の数が非常に多く、中には質の低い業者も紛れているため、優良業者をしっかり見極める必要がある点です。
だからこそ、前章で解説した「選び方の6つのチェックポイント」が重要になります。
家電量販店(ジョーシン電機など):手軽さとポイントが魅力だが割高
ジョーシン、ヤマダデンキなど、皆様が普段ご利用になっているお近くの家電量販店、またホームセンターなどでは、商品としてテレビアンテナを取り扱っており、アンテナの購入と同時に、店舗へと工事を依頼することもできます。
このような店舗への依頼では、普段から利用しているお近くの店舗で、買い物のついでに気軽に相談できるのがメリットです。
アンテナ本体の購入についてては、お店独自のポイントが付与される場合もあり、お得に感じるかもしれません。
しかし、注意点もあります。
このような店舗への依頼は、あくまで工事の受け付け窓口にすぎず、実際の工事は提携している近隣の下請け業者が行うことになります。そのため仲介手数料などの中間マージンが発生し、専門業者に直接、頼むよりも料金は割高になります。この価格差は施工品質とは関係がありません。
また店舗で依頼を受けてから、スケジュールの空いた下請け業者を手配するため、依頼からの即日工事が難しくなり、現地調査と施工日が別日程の場合も多くなります。特にエアコン工事の繁忙期などは、そちらの作業が優先されるため、アンテナ工事は後回しにされて施工日が遅くなるケースもあります。
施工技術の面でも、下請け業者はアンテナの他、家電製品の設置や工事を全般に請け負う業者であり、アンテナ工事に特化していないため、担当する業者によって実際の技術にばらつきが出やすく、専門業者に比べると、施工技術が低い場合もあります。
他にも、実際の施工は下請け業者との取り引きになるため、工事をキャンセルしても、現地への出張費、調査費、キャンセル費などが発生する場合がある。工事費用については店舗のポイント対象外になる。施工後の保証がないか、短いなどのデメリットが発生するケースもあります。
また、家電量販店などの店員は、テレビアンテナや近隣の受信環境に一定の知識を持っており、お客様の質問に答えることもできますが、アンテナの専門家ではないため、あくまでインターネットなどで調べた知識に留まり、専門的な詳しい質問に答えられないことも多くなります。
ハウスメーカー・工務店:新築時にまとめて依頼できるが最も高額
お客様が新築住宅を建てる場合には、建築を担当するハウスメーカー・工務店に、オプション工事として他の住宅設備と一緒にアンテナ工事も依頼できることがあります。
この場合、アンテナ業者を探さずとも、ハウスメーカーへと一括で依頼できる。住宅の建築に合わせてアンテナ設置工事を進めるため、スケジュール調整が必要なく、住宅のお引き渡し時点でアンテナが設置されている場合もある。工事費用を住宅ローンに組み込める場合もあるなどで、アンテナ工事に関する手間がかからない点がメリットになります。
一方で、ハウスメーカーへのご依頼は、費用面ではもっとも高額になる選択肢です。
ハウスメーカーも下請けの電気工事業者などへに工事を発注するため、家電量販店と同様に中間マージンが上乗せされます。
ハウスメーカーから提示されたアンテナ工事のお見積もりが高いと感じられるなら、一度、アンテナ専門業者にもご相談されることを強くおすすめいたします。
町の電気屋さん:地域密着の安心感はあるが、専門性は低い場合も
もしお客様の身近に、昔から付き合いのある、個人経営の町の電気屋さんがあるなら、顔が見える安心感があり、気軽に相談しやすいといえます。
このような店舗は地元密着型であり、近隣のお住まいであれば、アンテナ以外の電気関係に関するお困りごともまとめて相談でき、大手チェーン店などでは難しい、きめ細かな対応を期待できます。
ただし、このような業者もアンテナ工事を専門ではなく、電気工事全般に対応する業者であり、上記した家電量販店などの下請け業者である場合が多くなります。したがって、店舗によっては最新のアンテナ(デザインアンテナやユニコーンアンテナなど)の知識や施工経験が乏しいこともあり、アンテナ機種や設置位置などが難しい施工には対応できない場合もあります。
また価格面でも、店舗側でアンテナ工事費用の相場に疎いことがあり、親しい店舗であれば割安にしてもらえる場合もある一方で、店舗によっては相場より割高になることも考えられます。
他にもこのようなある店舗は個人経営が多いため、長期保証などの制度が整っていないケースも考えられます。さらに店主の高齢化などにより、閉店、廃業してしまい、その後の相談先がなくなる可能性がある点についても注意が必要です。
【新築向け】アンテナの種類と特徴|外観を損ねない選び方とは?
現在ではデザイン性が高く、多機能なお住まいが多いこともあり、マイホームへのアンテナ設置について、安定した受信感度の他にもさまざまなこだわりをお持ちの方がいらっしゃいます。
「せっかくの新築住宅だから、屋根の上のアンテナで家の外観を損ねたくない」
「海沿いで台風が来ることもあり、台風や潮風によるアンテナの故障が心配」
「屋根の上に太陽光パネルを設置したいけど、アンテナの影で悪影響がないか」
「平面型のデザインアンテナに興味があるけど、自宅の環境で安定して受信できるか不安」
したがって、お住まいへのアンテナ設置に当たっては、上記のようにさまざまなご不安や疑問点もあることでしょう。
この項目は、新築物件で人気の高いアンテナ機種を中心に、それぞれの機種の特徴と、ご自宅の状況に合わせたアンテナの種類と選び方を解説していきます。
デザインと耐久性、受信性能、価格のバランスを考えて、お住まいに最適なアンテナを見つけてください。
デザインアンテナ:外壁に馴染むスタイリッシュな見た目で人気No.1
現在の新築住宅でもっとも選ばれているモデルが、この「デザインアンテナ」です。
地上波テレビ放送が、それまでのアナログ放送から地上デジタル放送へと切り替わる過渡期、2009年(平成21年)ごろ普及しはじめたモデルで、それまでの八木式アンテナ(後述する魚の骨のようなアンテナ)に比べて、薄型で長方形のパネルのようなスタイリッシュな形状が特徴です。
住宅の壁面やベランダなどに設置されることを前提としたアンテナであるため、同じモデルでも外壁の色に合わせて白、黒、ベージュ、茶色など複数のカラーバリエーションから選べます。
そしてその設置方法から、住宅の外観にスッキリと馴染み、建物全体のデザインや周辺の景観を損ないません。また、風雨や雪などの影響を受けにくく、鳥がとまる心配もないため、故障のリスクが低く、耐用年数も15年から20年程度と長くなるのもメリットです。
地デジアンテナは、現場の電波レベルが強く、住宅の屋根や壁の素材が電波を通しやすい、設置できる空間が確保できる、などの条件が整っていれば、家の屋根裏や天井裏にも設置できます。
この場合、住宅の見た目や外装にまったく影響がなくなり、アンテナ自体も風雨や雪などを受けなくなるため、メンテナンスフリーで格段に寿命が延びるというメリットがありますが、この工法についても、コンパクトな設置しやすさや受信面の広さから、主にデザインアンテナが選ばれます。
ただし八木式アンテナに比べると、主に壁面など低くて受信感度の悪い位置に設置されることや、本体の指向性が低いなどの点から、受信感度ではやや及ばないという弱点も出ます。
デザインアンテナは基本的に一定の受信感度が確保できるエリア(強・中電界地域)向けのモデルになり、さらに対応エリアであっても、近隣に高層マンションなどがある、住宅密集地で隣家が近いなどの条件では、壁面に地デジ電波が届かないため設置できないケースも出てきます。
デザインアンテナの設置に当たっては、お住まいの壁面(取り付け場所)であらかじめ綿密な電波調査を行い、十分な受信感度を確保できるかどうか確認することが重要となります。
業者によるデザインアンテナ設置費用の一例を示すと、あさひアンテナでは、アンテナ本体、基本設置具、同軸ケーブルをセットにした基本設置工事費で、
DXアンテナ製20素子相当「UAH201」(本体色4色)基本設置工事は22,000円(税込み24,200円)から。
サン電子製の最新20素子相当モデル「WG-20」(本体色5色)に、背面のケーブルやブースターなどを隠して見た目がより整う、別売りの「背面スッキリカバー」セット基本設置工事は、25,000円(税込み27,500円)から。
マスプロ電工製、強電界地域専用の業界最小級コンパクトモデルで、付属の据え置きスタンドにより室内の窓際設置も可能な、スカイウォーリーミニ「U2SWLC3」(本体色2色)基本設置工事も25,000円(税込み27,500円)からで提供しています。
また同社では、デザインアンテナの屋根裏、天井裏への設置も、条件の整った現場であれば、追加工事費は無用の、上記の基本設置工事費(UAH201)のみで対応できます。
デザインアンテナ機種では、他により受信性能の高い、26素子相当のモデルも用意しており、緻密な電波調査も含め、現場の条件で可能な限り安定した受信が可能なポイントを割り出し、デザインアンテナ設置に対応しています。
八木式アンテナ:受信感度が高く、コストパフォーマンスに優れる
八木式アンテナとは、大正時代から100年近い歴史を持つ古典的なアンテナモデルで、テレビアンテナとしては魚の骨のような形で、アナログ放送の昔から住宅の屋根の上に見られる、もっともスタンダードな地デジアンテナ機種です。
この昔ながらのアンテナが現在でも地デジアンテナとして使われる理由は、その受信感度の高さにあります。電波を受信する「素子(エレメント)」をいくつも設置するシンプルな構造と指向性の高さ、さらに屋根の上など受信環境のいい位置で、前方(受信方向)を電波塔に向けて設置することにより、あらゆる地デジアンテナの中でもっとも受信性能が高くなることが最大のメリットです。
八木式アンテナには素子数(受信性能)によって8素子、14素子、20素子のモデルがあるほか、一箇所に複数の素子を並べた高性能素子を使うことで、微弱な地デジ電波でも受信できる超高性能型(パラスタックアンテナ)、地デジ電波でも低い周波数帯(チャンネル帯)しか使われていないエリアで受信感度が高まるローチャンネル用などのモデルもあるため、適切なモデルを採用することにより、日本国内の幅広いエリアに対応でき、電波の弱い地域や、山間部でも安定したテレビ視聴が期待できます。
また、価格が比較的安いため、コストを重視する方にもおすすめです。
デメリットはやはり、機器部がむき出しになった、昔ながらのその見た目です。
屋根の上でマストの先に設置すると、どうしても目立ってしまい、住宅の外観や周辺の景観などに影響を与えます。そのため景観地域などでは、条例により設置を制限されることもあります。
また機器部がむき出しのため、風雨や雪、潮風、鳥による影響を受けやすく老朽化しやすい。指向性の高さから角度のズレに弱いという面もあります。八木式アンテナの寿命は、一般的に10年から15年程度とされています。
現在では八木式アンテナも設計や素材の工夫で耐久力が高まっているほか、特定の気候、環境に対する耐性を高めた塩害用、雪害用、ステンレスモデルなどがあり、現場の環境に適したモデルを選ぶことで、ある程度は耐久性の向上が期待できます。
また屋根の破風板や住宅の壁面、ベランダの内外などに八木式アンテナを設置することで、風雨を避けてアンテナの老朽化を抑えるほか、住宅の外観で目立ちにくくする設置も可能です。
ただ高い施工技術が必要になるほか、現場の環境によっては受信感度がやや低下してしまう可能性もあるため、アンテナ専門業者でないと対応が難しくなります。
八木式アンテナの設置費用例として、やはりあさひアンテナでは、DXアンテナ製の20素子モデル「UA20」基本設置工事を、22,000円(税込み24,200円)からで対応しています。
他にも同社では、各素子数モデル、高性能パラスタックアンテナ、ローチャンネル用。塩害用、雪害用、ステンレスモデルなど、各種の八木式アンテナモデルを用意しており、受信レベルから自然環境、設置位置まで、さまざまな現場に最適の八木式アンテナ工事に対応しています。
ユニコーンアンテナ:デザイン性と受信性能を両立した最新モデル
「デザインアンテナの見た目は良いけど、もう少し受信感度が欲しい」
「デザインアンテナのメリットは魅力だけど、自宅の環境では設置が難しいといわれた」
そんなニーズに応えるべく、2017年(平成29年)にマスプロ電工から登場したのが、円筒形のポール状の形をした「ユニコーンアンテナ」こと「U2CN」です。
本体の下部に、カバーに隠されたアンテナの固定部があり、マストの先に設置されることで、アイスキャンディのようにシンプルかつスタイリッシュな見た目となります。
ユニコーンアンテナは、受信性能は20素子相当ながら、八木式アンテナと同等、屋根の上や張り出し部(破風板)、壁の最上部などにマストを立て、アンテナ本体が屋根の上に来るよう設置されるため、デザインアンテナよりも高い位置で電波を受信できて、受信の安定性が向上します。
そのため、デザインアンテナと同様に設置しても住宅の見た目や景観への影響がほとんどない。さらに風雨などを受け流せる形状から老朽化も進みにくく、寿命が長くなるというメリットもあります。ユニコーンアンテナの受信性能と寿命は、壁面の適切な位置に設置した20素子相当のデザインアンテナとほぼ同等とされています。
ユニコーンアンテナは、このようにデザインアンテナと同じメリットを確保できる上に、設置位置が高くなることから受信感度をも確保しやすく、特に近隣の高層建築やすぐ近くに隣家があるなどの影響で、デザインアンテナが設置できない現場でも、ユニコーンアンテナを使えば、受信に問題なく設置できるケースが非常に多くなります。
まさにデザインアンテナと八木式アンテナの「良いとこ取り」をした最新モデルがユニコーンアンテナですが、その一方、八木式アンテナには受信性能が及ばず、強・中電界地域向けのモデルになる。設置の費用が他機種に比べて高価になるといった注意点もあります。
ユニコーンアンテナ工事費用の一例として、あさひアンテナの場合は、アンテナ本体や設置具、ケーブルを合わせた基本設置工事を、業界最安に挑む「キャンペーン価格」で提供しています。
BS/CSアンテナ:映画・スポーツ・アニメなど専門チャンネルを楽しみたい方向け
BS放送のNHK、広域民放などの無料チャンネル、またWOWOWやCS放送「スカパー!」などの有料チャンネルを視聴したい場合に必要となる、円盤状のディッシュを持つ衛星放送用のパラボラアンテナがBS/CSアンテナです。
お住まいの基本的なアンテナである地デジアンテナ(UHFアンテナ)とは別に設置が必要で、衛星放送用の人工衛星が位置する東経110度(南西方向)の上空が見通せて、その方向に樹木や枝などのわずかな障害物もないベランダや壁面、屋根上などに取り付けます。
BS/CSアンテナは基本的に上記の条件が整っていれば、特に設置場所は選びませんが、一般的には配線をまとめやすいよう、地デジアンテナと近い位置に設置されます。
BS/CSアンテナはどのメーカー、モデルも、同じパラボラアンテナであり、基本的な受信性能などには大きな違いはありません。大きさはディッシュの有効直径別で45型、50型、60型、75型、90型、120型があり、大型モデルほど受信性能が高くなります。
基本的に戸建て住宅では45型で十分な性能を発揮しますが、やや電波レベルが弱いエリアや、降雨・降雪による減衰対策に、やや大型のモデルが採用されることもあります。
大型モデルは一般的には、マンションなど集合住宅での共同受信用に使われます。
2925年現在のBS/CSアンテナは、従来の2K衛星(右旋)に加え、高画質な4K8K放送(左旋)に対応している2K4K8K対応のBS/CSアンテナ機種が標準です。なおBS/CSアンテナ設置については、地デジアンテナとセットで工事を依頼すると、割引価格が適用されることが多いので、同時に取り付けを検討されることがおすすめです。
なお家庭用の45型・2K4K8K対応BS/CSアンテナには、太陽光を反射する通常の白系統の他、太陽光に影響されにくい塗装を施した黒などのカラーバリエーション。また風を通すディッシュや各部の強化など、設計の工夫により、台風などの強風に対する耐久力を高めた高耐風モデルなども存在します。
地デジアンテナと同時にBS/CSアンテナ(2K4K8K対応)を設置する場合の費用の例としては、あさひアンテナでは、DXアンテナ製、標準45型モデル「BC45AS」の基本設置工事を18,000円(税込み19,800円)から。
同じくDXアンテナ製45型モデルで、品質や受信性能に加え、業界最高級の耐風性能も実現した高耐風モデル「BC453SG」の基本設置工事は「特別価格」で対応しています。
他にも同社では、45型BS/CSアンテナではブラックのカラーバリエーション。他にも集合住宅の共同受信用も含めた各ディッシュサイズのモデルも用意しており、マンション・アパートなどを含めた、さまざまな現場でのBS/CSアンテナ工事に対応しています。
室内アンテナはおすすめしない?その理由とは
地デジ用のアンテナの中には、小型で低価格、室内の窓際などに置いてテレビと接続するだけで、地デジ放送を受信できる「室内アンテナ」も存在します。
そのため「工事不要で安いし手軽そう」と、ご自宅用の室内アンテナを検討する方もいますが、基本的にはおすすめしません。
室内アンテナは、上記した、基本的に屋外に設置される地デジアンテナに比べると、受信性能が非常に弱くなります。そのため、安定して地デジ放送を受信できるのは、電波塔のすぐ近く(強電界地域)など、非常に電波が強い地域だけになります。
また強電界地域でも、高層建築の近くや、自宅の建材、窓ガラスの構造などの環境によっては十分な受信が実現できなケースもあり、購入したのに期待通りに映らなかった」という結果になってしまうリスクも考えられます。
基本的にこのような室内アンテナは、普段テレビを見ない部屋や、賃貸など一時的な生活での利用に適した機種になります。マイホームなどで、長年にわたって確実で安定したテレビのご視聴環境をお求めになるなら、現場の環境に適したテレビアンテナを、専門業者にご依頼の上で設置することが最善の選択といえます。
悪徳業者に騙されないために!契約前に確認すべき注意点
ここまでで優良な業者選びのポイントについて解説しましたが、実際に相見積もりを行われた際に、悪質な手口で契約を迫ってくる業者も存在します。
ここでは、お客様の身を守るために、契約直前の最終防衛ラインとして、具体的な悪徳業者の手口と対策を解説します。
「今だけ割引」など契約を急がせるトークに注意
悪質な業者が用いる手口のひとつに、いま契約すればお得、とにおわせて、お客様の判断力を鈍らせるという手法があります。例えば、
「今日契約していただければ、キャンペーンで半額にしますよ!」
「ちょうど近くで工事をしているので、今なら出張費はサービスします」
などの例が挙げられます。
このような勧誘は、消費者の冷静な判断を奪って、その場で契約を迫るための典型的な手口です。
安くなるように思わせて、実際には契約後に、さまざまな名目の費用を加算することで、総額は相場より割高になるというケースも珍しくはありません。
本当に良いアンテナ工事業者であれば、まずはお客様ファーストを重視し、アンテナ工事を業者を選ぶにも、お客様がじっくり比較検討できる時間を与えてくれます。
「今だけ」という言葉に惑わされず、一度持ち帰って、複数の業者から、価格だけでなくサービス内容も比較して、しっかりと検討する冷静さを持ってください。
必ず複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」を行うことが、不当な高額請求を避けて適切な相場を判断し、価格、施工品質、サービスとも最適の業者を選ぶための鉄則です。
相場より極端に安い料金表示は「おとり広告」の可能性
「アンテナ工事費8,000円~!」
インターネット上やお住まいに届くチラシなどで、このような、アンテナ工事の相場から極端にかけ離れた安い価格の広告で見たことはないでしょうか。
このような広告に心惹かれることもあるかもしれませんが、これは「おとり広告」である可能性が非常に高くなります。
この価格は、ただアンテナを設置する作業費だけで配線やアンテナ本体価格は別であるなど、ごく簡単な工事の料金であり、実際には「アンテナ本体料金が必要」「配線工事が必要」「ブースターが必須」「高所作業費が必要」などと、次々に追加料金を上乗せされ、最終的には相場より高額な請求をされるケースが後を絶ちません。
このような業者の場合、追加される工事の費用が相場より割高であったり、使用する機材が低品質であったり、本来は不要な工事を加算したりする場合が多くなります。アンテナ工事については、広告で表示される価格だけでなく「総額でいくらになるのか」を必ず確認してください。
契約書や見積書の内容を隅々まで確認する
アンテナ工事に限らず、業者との約束の際、口約束は絶対に信用してはいけません。
必ず書面で、工事内容、使用する部材の型番、総額、保証期間と保証内容、キャンセルに関する規定などを詳細に確認してください。
上記でもご説明した通り、見積書に「工事一式」としか書かれていないような、細かな工事内容や料金の内訳が不透明な業者は危険です。
工事や契約内容について、少しでも不明な点や、納得できない項目があれば、署名・捺印する前に遠慮なく質問し、担当者が丁寧に説明してくれるかを見極めてください。
優良な業者であれば、丁寧かつ分かりやすい説明で、お客様が納得できるまで対応してくれるはずです。逆に説明が曖昧でわかりにくく、適当にごまかして契約を進めるような業者であれば、決して契約なさらないことが賢明です。
問い合わせから工事完了までの流れ【4ステップで解説】
これまでアンテナ工事をご依頼になった経験のないお客様にとっては、実際にアンテナ工事を頼むときはどうすればいいのか、工事の流れはどのようなものか、戸惑われる方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、アンテナ工事業者への問い合わせから、実際の工事が完了するまでの具体的な流れを、4つの簡単なステップで解説します。
この流れを事前にご理解されておけば、スムーズにお手続きやご対応を進めることができます。
ステップ1:Webサイトや電話で問い合わせ・無料見積もり依頼
まずは、本記事でご紹介した業者ランキングなどを参考に、気になる業者を2、3社程度ピックアップします。
そして、各社の公式サイトの見積もりフォームやフリーダイヤルへのお電話で、業者へと問い合わせをしてみてください。
その際に、以下の情報を伝えると、より正確な見積もりが出やすくなります。
- 住所
- 建物の種類(新築戸建て、2階建てなど)
- 希望するアンテナの種類(デザインアンテナ希望、BS/CSアンテナ追加など)
- 設置したいテレビの台数
ステップ2:現地調査と正式な見積もりの提示
問い合わせ後、業者が実際に自宅を訪問して「現地調査(電波調査)」を行います。
ここでは、アンテナ工事業者が専用の測定器を使い、お住まいの各位置で受信できる電波の強さや方向を調べる、屋根や壁の状態を確認するなどして、お住まいで可能となるアンテナ設置方法の中から、お客様のご要望に最適なアンテナと設置場所を判断します。
多くの優良業者は、この現地電波調査と、その結果に基づいた正式な見積書の提示を「完全無料」で行っています。
この段階で、工事の内容や費用の総額が確定します。
ステップ3:契約・工事日の調整
提示された見積もりの内容に納得できれば、正式に契約を結びます。相見積もりの場合は、各社の提案や見積もり内容を比較検討して、これと決めた業者に連絡します。
その後、実際に工事を行う日時を、業者と調整します。
業者によっては、現地調査の当日にそのまま工事を行う「即日工事」に対応している場合もあります。相見積もりであっても、ご満足いただける提案、見積もり内容を出した業者があれば、その時点で契約を結んで工事を進めることも可能です。
ステップ4:アンテナ設置工事・支払い
工事日当日、スタッフがご自宅を訪問し、アンテナの設置作業を行います。
作業時間は、おおよそ1~2時間程度です。工事当日、お客様は施工や仕上がりの確認、その他、お客様の許可や了承が必要な作業が出た場合などのために、在宅している必要があります。
ただ工事そのものを最初から最後まで見守っている必要はなく、必要な部分の確認、対応さえできれば、あとはご自宅内で待機していただいてもかまいません。
アンテナ工事業者の職人は、アンテナを設置する場所やその位置への出入りするためのルートを除いて、お住まいの無関係な場所に立ち入ることはありませんのでご安心ください。また作業を行う場所については、余計な傷などをつけないよう、あらかじめ養生も行ってくれます。
工事が完了したら、必ず担当者と一緒に各部屋のテレビの映り具合、またはアンテナコンセントに届く電波の状態、そして実際のアンテナなどを確認して、施工に問題がないかをご自身でもチェックしてください。
施工完了後、すべての点に問題がなければ、料金のお支払いになります。
クレジットカードやQRコード決済(電子マネー)など、現金以外のお支払い方法に対応しているかも事前に確認しておくとよいでしょう。対応してくれる業者であれば、現金のご用意などのお手間を省くことができます。
最後に、アンテナ工事の保証書を受け取れば、すべての工程は完了です。
アンテナ工事に関するよくある質問(Q&A)
最後に、アンテナ工事に関して、お客様からよくいただくご質問とその回答をまとめました。
皆様がアンテナ工事について抱えておられる細かい疑問やご不安のポイントを、ここでスッキリ解消してください。
Q1. 火災保険はアンテナ工事の費用に使えますか?
はい、使えるケースもあります。
ただし対象となるのは「台風でアンテナが倒壊した」「大雪の重みでアンテナが破損した」もしくは「近隣の爆発事故でアンテナが破損した」など、自然災害、または不慮の事故によってアンテナが故障し、修理が必要になったケースです。(詳細はご契約になっている火災保険の契約内容によっても異なります)
新築時にアンテナを新規で設置する場合や、老朽化による故障は、対象外となります。
もし自然災害でアンテナが故障した場合は、まずご自身が加入している火災保険の契約内容(風災・雪災補償が付いているか)をご確認の上、保険会社に連絡してみましょう。
業者によっては、アンテナ修理を依頼した際、火災保険についてもご相談になれば、申請のサポートをしてくれることもあります。
例えば「あさひアンテナ」では、保険の専門知識があるスタッフが常駐しており、アンテナ修理で火災保険についての相談を受ければ、まずは修理の工事に当たって、修理前後の写真や修理報告書など、保険申請に必要な書類などを用意してくれます。
法律や契約の規定により契約者(お客様)ご自身で行う必要がある、申請書類の作成や保険会社への交渉も、専門スタッフがサポートしてくれるため、お客様は安心して保険申請を進めることができます。
Q2. DIYでのアンテナ設置は危険ですか?
結論から言うと、作業内容が比較的、簡単で、作業の安全が確保できる工事を除けば、アンテナ工事にはさまざまなリスクが伴い、特に高所作業は非常に危険なため、基本的にはおすすめしません。
工事費用を抑えたい気持ちは分かりますが、DIYでのアンテナ設置には、主に以下のようなリスクが伴います。
- 転落事故のリスク:屋根の上など高所での作業は、経験や十分な安全装備のない一般の方にとっては非常に危険です。
- 感電のリスク:ブースターなどの設置については、電気配線の知識がないと、作業中に感電する恐れがあります。
- 受信不良のリスク:適切なアンテナの設置場所やアンテナ角度を判断できない、配線作業のミスなどで、うまくテレビが映らない可能性があります。
- 建物を傷つけるリスク:誤った方法で住宅に金具を取り付けると、住宅外装の破損や、雨水の浸み込みによる腐食などの原因になることもあります。
DIYでのアンテナ設置が可能なケースは、安全が確保できるベランダの手すり部などに、専用の固定具を使ってデザインアンテナやBS/CSアンテナを設置し、ベランダ内の部屋にある一台のテレビに設置するだけなど、非常に簡単な作業のケースに限られます。
アンテナだけでなくブースターや分配器なども使用して、お住まいの全体(各部屋)に十分なテレビ電波を送る工事の場合は、安全と確実性を考えれば、アンテナ工事専門のプロに任せることが、結果的にもっとも安心でコストパフォーマンスの高い選択です。
Q3. ブースターは必ず必要ですか?
いいえ、アンテナブースターは必ずしも必要ではありません。ただ戸建て住宅の場合は、実際にはブースターが必要となる可能性が多くなります。
ブースターとは、テレビ信号の電波が弱い場合に、その電波を増幅するための機器です。
ブースターが必要になるのは、主に以下のようなケースです。
- 電波塔から距離(注・弱電界地域)がある、山間部など、もともと電波が弱い地域。
- 複数の部屋でテレビを視聴するため、アンテナで受信した電波を分配して、電波レベルが弱まってしまう場合。
- アンテナから部屋までの配線が長く、ケーブル伝送中に電波が減衰する場合。
現在の戸建て住宅では、テレビを設置する部屋が三部屋以上になる場合は、強電界地域であってもブースターの設置が必須になります。実際にブースターが必要かどうかは、専門業者が現地調査で電波レベルを測定して判断します。
優良な業者であれば、現場の条件から必要な場合のみに、ブースターの設置を提案します。ただお住まいが電波塔の近くにあり、受信できる電波が十分に強い。また設置するテレビの台数(視聴する部屋数)が少ないにもかかわらず、ブースターの設置をすすめてくる業者には注意が必要です。
Q4. 戸建て住宅でアンテナ設置に必要な機器はどんなものですか?
戸建て住宅で地デジやBS/CSアンテナを設置する際には、アンテナ本体だけでなく、アンテナから各部屋のテレビまでを接続するケーブル配線にも、電波レベルの調整や増幅などのために、さまざまなシステム機器が設置されます。
これらの機器は、アンテナ工事業者へのアンテナ設置で、追加工事・部材として費用が加算される機器になりますが、お住まいの受信環境を安定させるうえで非常に重要な機器でもあります。
ここでは、代表的なアンテナシステム機器の役割や特徴を詳しく解説しています。
- 混合器(ミキサー):地デジ用のUHFアンテナと衛星放送用のBS/CSアンテナなど、複数のテレビアンテナを設置する場合に、各アンテナからの、異なる周波数帯の電波を1本の同軸ケーブルにまとめる機器です。アンテナのすぐ近くに設置され、その先のケーブルを一本化することで、配線部をシンプルにし、施工の手間や工事のコストを抑えるために利用されます。
- ブースター(増幅器):上記でもご説明した通り、アンテナが受信した電波を強くする機器です。電波が弱いエリアや長い配線、後述の分配器で弱くなる電波を補う。主に利用され、アンテナのすぐ近くに設置される屋外用ブースターには、UHF(地デジ)専用型と、UHF・BS/CS(衛星放送)に対応して、上記の混合器の機能も兼ねたUHF・BSCS混合ブースターが存在します。他にも、増幅量が少なくてもいい場合に利用される室内用、補助として使用される小型でシンプルなラインブースター(前置きブースター)があります。
- 分配器:混合器やブースターを経由して一本化されたケーブルを、各部屋のアンテナコンセントまで複数のケーブルで等分に分配する装置です。必要な分配数に応じたモデルの他、地デジ・BS/CS対応型と4K8K(3442MHz)対応型。BS/CSアンテナへの給電方法に応じた1端子通電型と全端子通電型のモデルがあります。新築住宅では一般的にお引き渡しの際に、この分配器から先のアンテナコンセントまでの配線が用意されていますが、設置されていない場合には取り付け工事が必要です。
- アンテナコンセント:これは機器というより、お住まいでもテレビを見る部屋の壁、低い位置に設置される住宅の設備の一部で、分配器から送られるケーブルが接続され、地デジや衛星放送のテレビ電波が送られてくる部分です。端子が1個のみ(地デジのみ、または衛星放送の電波をまとめて送る)の単端子型と、地デジ、衛星放送の端子が別個になった2端子型があります。それぞれ内部に、ケーブルを接続する端子ユニットが設置されています。
- 分波器:混合器を使用して地デジ、BS/CSアンテナの電波を一本にまとめている場合、テレビの前でふたたび各電波を二本のケーブルに分離して、テレビ側の地デジ・BS/CSのチューナーに接続するための装置です。2端子型のアンテナコンセントではユニットが分波器の役割を果たしていることもあります。分配器とは名称や形が似ているためご購入の際は注意が必要です。
- アッテネーター(減衰器):ブースターとは逆に電波レベルを弱めるための、ケーブルに接続される小さな機器です。必須の機器ではありませんが、テレビ電波は強すぎる場合や、チャンネル間の電波レベル差が大きすぎる場合にも、テレビ画面の乱れる要因となるため、そのような現場で電波レベルの調整のために利用されます。
- アンテナケーブル(同軸ケーブル):アンテナからアンテナコンセント、テレビなど受信機器までを、上記した各機器を経由して接続し、テレビ電波を送るケーブルのことです。使用する場所や、送信される電波の周波数帯に応じた、ケーブルの太さや品質などの違いがあります。
新築の戸建て住宅にテレビアンテナを設置する場合は、一般的にアンテナ工事費+ブースター工事費が基本的な費用になりますが、その他、現場の条件に応じて各種機器の設置費用も発生してきます。
Q4. アンテナ工事の際、各種システム機器の設置費用の相場は?
上記した各種アンテナシステム機器の設置を、アンテナ工事の専門業者に依頼する場合の費用の目安は、機材費用含めて以下の通りになります。(以下は消費税抜きの価格です)
- 混合器(ミキサー):15,000円~
- UHF帯ブースター:20,000円~
- UHF・BSCS混合ブースター:25,000円~
- 分配器:5,000円~(分配数などによって変動)
- アッテネーター:5,000円~
- アンテナケーブル:アンテナ工事の基本料金に含まれることが多くなります。ただ一般的な工事よりケーブルの長さが必要な場合は、主に1メートル単位で追加料金が加算されます。
各機器の必要性の他、工事費用についても各業者の見積もりを確認して、ご不明点や疑問点があれば、遠慮なく業者へとご質問になるといいでしょう。
Q5. 地デジ放送の受信を安定させるためのポイントは?
日本の地上デジタル放送では、日本各地に設置された地デジ電波塔から、周辺の一帯へと地デジ電波(UHF(極超短波)の中でも470MHzから710 MHz)を送信しています。
一般の戸建て住宅などで、アンテナによって地デジ電波の受信するに当たって、受信感度に影響を与える要因には、主に以下のものが挙げられます。
- 電波塔からの距離:地デジ電波のUHFは空間を遠くまで伝わるほど、徐々に電波レベルが減衰します。電波塔の周辺で、主に電波塔からの距離と地形の影響で、地域ごとに受信できるおおよその電波レベル(㏈)の目安として「強電界地域(80㏈以上)」「中電界地域(80㏈から60㏈)」「弱電界地域(60㏈以下)」に分類されます。この電界地域によって、推奨される地デジアンテナ機種や受信性能、設置位置が異なってきます。
- 障害物の影響:地デジ電波は、山地や高層ビルなどの障害物にぶつかると遮られます。一方で障害物を乗り越えて広がる性質もあるため、障害物の向こう側にも地デジ電波は届きますが、ビルなどの陰に当たるすぐ近くの一帯には、電波が届きにくくなることもあります。同じ理由で、住宅密集地の家と家の間の隙間などにも、地デジ電波は届きにくくなります。
- 気候や天候の影響:地デジ電波は伝わる空間の状態にも影響を受け、一年を通した気候の変化で多少(6㏈程度)のレベル変動が起こります。また大雨や大雪では電波が吸収されてしまい、電波レベルの大きな低下が生じます。
- ノイズ(雑音):近隣に携帯電話の基地局や、電磁波を発する施設などがあり、地デジ電波に近い周波数帯が行きかう空間では、無関係の電波がノイズとなってアンテナで受信されてしまい、地デジ電波の品質を下げることがあります。
- アンテナの設置位置と角度:地デジアンテナには正面側で受信感度が高まる「指向性」という性質があるため、アンテナの前方を電波塔の方向に向けるほど受信感度が向上し、この角度がズレてしまうと感度が低下します。また地デジ電波は高位置にある電波塔の先端から、周辺の下方に広がるようにして届いていまっす。そのため戸建て住宅への地デジアンテナ設置では、障害物の影響を受けにくく角度の調整も行いやすい、屋根の上などの高い位置に設置するほど受信が安定しやすくなります。
戸建て住宅への地デジアンテナ設置では、主に以上のポイントを踏まえて、現場の電波調査で受信レベルが安定する位置と、最適な受信性能のアンテナを選ぶことが重要です。また受信レベルも、気候や天候の影響を織り込んで、余裕あるレベルを受信できる工事が必要となります。
Q6. 衛星放送(BS放送、CS放送)の受信を安定させるためのポイントは?
日本の衛星放送では、BS放送の放送衛星、主なCS放送の通信衛星とも、日本の地上から見て東経110度(南西)の上空に静止して見える「静止衛星」から、日本全域に送信しています。
使用される電波は、地デジのUHFよりもはるかに周波数帯の高いマイクロ波の一種、SHF(センチメートル波)のうち、12GHz前後の電波が使われており「12GHz帯」と呼ばれます。 この12GHz帯の電波は、波長の幅は25ミリ前後で光のように直進性が高く、静止衛星から日本全域を照らし出すようにして送信されています。
この12GHz帯の電波をBS/CSアンテナでキャッチするにあたって、受信感度に影響を与える要因は、以下の通りになります。
- BS/CSアンテナの角度:BS/CSアンテナの皿のような部分は、電波を受け止めるディッシュ(放物面反射器)で、この内側に12GHz帯の電波を反射させて、正面に固定された一次放射器の一点に集めることで受信しています。そのためディッシュの仰角と方位角(上下、左右の角度)を、静止衛星のある東経110度へと正確に調整する必要があります。BS/CSアンテナはこの角度がミリ単位でも狂うと、受信感度が大きく低下してしまいます。
- アンテナ前方の障害物:12GHz帯の電波は、地上に設置されたBS/CSアンテナのディッシュまで直接、太陽光のようにまっすぐ届きます。そのため静止衛星とBS/CSアンテナのディッシュを結ぶ直線状に、山や建物はもちろん、樹木やその枝、電線や電柱、洗濯物のようなわずかな障害物があっても、電波が遮られてしまい、受信不良が生じることがあります。したがってBS/CSアンテナの設置には、アンテナを向ける東経110度の方向に、いっさい障害物がないという点も重要になります。
- 降雨・降雪減衰:12GHz帯の電波は、多少の雨や雪などの悪天候には影響を受けませんが、激しい雨や雪などで、雨や雪の粒が25ミリ(波長の幅)に近くなると、光のように直進してくる12GHz帯の電波が吸収される、乱反射が生じるなどして、BS/CSアンテナでの受信感度が低下して、受信不良が生じます。これを「降雨減衰」「降雪減衰」といい、基本的な対策は天候の対策を俟つことですが、戸建て住宅ではディッシュがやや大型のBS/CSアンテナを使うことも対策になります。
- 日本国内のエリア:衛星放送は日本全域にほぼ安定したレベルで電波が届くことが特長ですが、日本の中央部に比べて、静止衛星からの距離が遠くなる北部や南端部、離島部などでは、距離による減衰からやや電波レベルが弱くなります。そのため戸建て住宅でも、45型よりやや大型のBS/CSアンテナが必要になります。
BS/CSアンテナの設置は、地デジアンテナほど設置位置や現場の受信レベル、受信性能に配慮する必要はありませんが、ディッシュの精密な角度調整や、現状だけでなく、将来的にも障害物が発生しないとみられる位置への設置が必要となるため、注意が必要です。
Q7. 地デジ放送、衛星放送、4K8K放送を受信するために必要な機材の違いはある?
上記の通り、地デジ電波は、UHF(極超短波)でも470MHzから710 MHzの周波数帯ですが、衛星放送の12GHz帯の電波は、周波数帯の高さからそのままケーブルで送信することが難しいため、BS/CSアンテナのコンバーターで、MHz帯の電波に変換されてからケーブルへと送られます。
この際、従来からの2K衛星放送に使われる右旋円偏波と呼ばれる電波は、1032MHzから2072MHzの周波数帯に変換されます。そして2018年(平成30年)にスタートした衛星放送の4K8K放送(新4K8K衛星放送)で、4K8Kチャンネルに割り当てる周波数帯の不足を補うため、新たに導入された左旋円偏波は、2224MHzから3224MHzの周波数帯に変換されるのです。
そしてケーブルなどを送信される電波は、周波数帯が高くなるほど、送信中の漏洩や減衰、電波の混入などが生じやすくなります。そのためケーブルなどの機器も、送信される周波数帯が高くなるほど、漏洩、混入を防ぐシールド性能などが高い、高品質な機器を使用する必要があります。
上記したテレビアンテナから屋内のテレビまでを結ぶケーブルや各種機器のうち、電波を増幅するブースターを除く、電波を送信するだけの機器については、現在の機器は大半が、地デジのUHFと2K衛星放送(右旋)に対応できる機材になります。
ただ、近年になって追加された左旋の4K8K衛星放送を送信する場合には、従来の2K衛星放送よりもさらに周波数帯が高くなるため、アンテナ配線部のケーブルや、ブースター、分配器などの各種機器も、この周波数帯に対応できる性能の機器が必要になります。
この4K8Kに対応できる機器を見分けるポイントは「4K8K(3442MHz)対応」の表記や、4K8Kに対応できる機能やシールド性能をもった機器に付与される「SHマーク(スーパーハイビジョンマーク)」「HSマーク(ハイシールドマーク)」が表示されていることになります。
お住まいで4K8K対応のBS/CSアンテナを設置して、4K8Kのチャンネルをご覧になる際に、アンテナ配線部のケーブルや機器が上記の4K8K(右旋)品質に対応していない場合、4K8Kに対応する機器への交換が必要になりますので、ご注意ください。
Q8. 業者への依頼でアンテナ工事費用を抑える方法はありますか?
アンテナ工事費用を抑えて、優良な業者を選ぶ方法は、やはり「相見積もり」で各業者の見積り費用や内容を比較することになりますが、他にも、各業者独自の割引キャンペーンなどを利用するといった方法もあります。
例えばあさひアンテナでは現在「大感謝祭」と銘打ち、同社へのアンテナ工事と、同社を経由した超高速光回線への新規ご加入・お乗り換えを同時にお申し込みになることで、アンテナ工事や光回線の工事について最大85,000円(あさひアンテナから10,000円、光回線会社から75,000円)のキャッシュバック・キャンペーンを実施しています。
このキャンペーンをご利用になることで、地デジアンテナ・BS/CSアンテナの設置や光回線の工事費、現在の光回線の解約費用なども含めた費用が、最大で「0円」になる場合もあります。またキャッシュバック金額は異なるものの、同様のキャンペーンを展開している業者もあります。
他にも各業者によって「Web申し込み限定割引」「即日限定割引」や「アンテナ機種限定の割引キャンペーン」などのキャンペーン・サービスを実施していることもありますので、まずは各業者の公式サイトなどで、ご要望に適したキャンペーンが開催されていないかをご確認されるとよろしいでしょう。
また、相見積もりで、各社の見積もり価格が出た後、結果によっては再見積もりに対応してくれる業者もあります。あさひアンテナでは、相見積もりにて、自社の見積り価格より低価格の見積もりを出した業者があった場合は、その見積もり票をメールなどで提示していただければ、施工や機材の品質はそのまま、より安い再見積もりに対応することを明言しています。
このような、各業者のキャンペーンやサービスをうまくご利用になることによって、高品質のアンテナ工事を、より低価格で実施することも可能になります。
まとめ:信頼できる業者を見つけて、快適なテレビライフをスタートさせよう
この記事では、新築戸建てのアンテナ工事で失敗しないために、信頼できる業者の選び方から、料金相場、アンテナの種類まで、必要な情報を網羅的に解説しました。
業者選びでもっとも重要となるポイントを、最後にもう一度おさらいします。
- 複数の業者から相見積もりを取る:1社だけの見積もりで決めず、最低でも2、3社をお選びになって相見積もりを取り、業者の見積り内容を比較してください。
- 料金だけで判断しない:価格の安さだけでなく、保証期間、施工実績、担当者の対応などを総合的に見極めてください。
- この記事の「選び方6つのチェックポイント」を実践する:この基準にそってチェックを進めれば、悪徳業者に騙されるリスクを大幅に減らすことができます。
面倒にも思えるアンテナ工事業者選びですが、この記事の情報をご参考にしていただければ、きっとお客様にとって、最適な工事のパートナーが見つかるはずです。
信頼できるアンテナ工事業者に任せることで、ご新居での快適かつ、長期にわたって安心なテレビライフを一日でも早くスタートさせてくださいませ。
この記事では、首都圏のアンテナ工事業者について「あさひアンテナ」「みずほアンテナ」「ライフテックス」「電翔」などのおすすめ業者をランキング形式でご紹介しましたが、必ずしも、上位ランキングの業者が下位よりも優れているとは限りません。
本記事ではアンテナ施工の品質や価格、また施工実績、顧客の評価、評判などを参考にランキングを決定しましたが、個々のアンテナ工事の現場では、現場の条件やお客様のご要望、業者の得意分野など、さまざまな条件が関係するため、実際に相見積もりを行ったら、上位の業者よりも下位の業者の方が、満足できる提案や見積もりを出してくれた、というケースも十分に考えられます。
首都圏でアンテナ工事の相見積もりを行う場合には、上記の業者を中心に業者をお選びになることがオススメですが、実際の業者の選定に当たっては、お客様のご要望を第一に、対応してくれそうな業者を選んで、もっともご要望に近い提案を出してくれた業者をお選びになることが、ベストな選択になります。
もし、どの業者に相談すべきかお迷いの際は、まずは年間6,000件の実績と10年保証を誇る「あさひアンテナ」の無料お見積もりからでもお試しください。
あさひアンテナでは、フリーダイヤルの他、公式サイトのメールフォームでも簡易の見積もりを受け付けております。また公式LINEアカウントでもお問い合わせを受け付けています。
あさひアンテナでは、専門の研修を受けて現場経験も豊富な専門のスタッフが、お客様のご不安や疑問点に、丁寧にお答えします。まずはあさひアンテナへのお問い合わせや、見積もり内容を基準として、他業者へもお問い合わせになり、相見積もりの業者を選ぶのも効率的な方法と言えます。