プロが解説する新築戸建てテレビアンテナ工事完全ガイド最新版:費用やアンテナ種類、業者選びの方法は?光回線との比較も紹介
この記事をお読みになっている方は、新築や既存物件などで、夢のマイホームを手に入れたばかりという方も多くいらっしゃることでしょう。
しかし、いざご新居で新生活をスタートするにあたって、あらためて地デジ、衛星放送などのテレビ放送を見る方法について戸惑われる方も少なくありません。
かつては戸建て住宅と言えば、屋根の上に魚の骨のようなテレビアンテナを立てるのが一般的でしたが、現代ではさまざまなテレビアンテナ機種が存在するほか、光回線テレビやケーブルテレビなど、テレビの視聴方法も多様化しています。
「せっかくこだわった新築住宅の外観を、屋根の上のアンテナで損ねたくない」
「アンテナ工事などの初期費用は抑えたいけど、毎月の支払いが発生するような視聴方法も避けたい」
「結局、新しい住宅にとって一番お得で快適なテレビ視聴の方法はどれなんだろう?」
ご新居での新生活にあたって、このようなお悩みを抱えてはいませんか。
そこでこの記事では、新築住宅オーナーのお客様のために、戸建て住宅に設置されるテレビアンテナの種類ごとの概要や費用相場、光回線テレビ・ケーブルテレビなどテレビ視聴方法の徹底比較、そして後悔しないための工事や施工業者選びのポイントまで、必要な情報をすべて網羅して解説します。
本記事の執筆に当たっては、アンテナなど技術系の専門知識を持つプロのライターが、アンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」に所属する、優秀なベテランアンテナ職人に取材を行い、豊富な現場経験と専門知識に基づく確かな情報を、専門用語などを避けたわかりやすい解説でまとめました。
この記事を最後までお読みいただければ、ご新居でのライフスタイルや価値観にぴったりのテレビ視聴方法、アンテナ機種や工事の方法が必ず見つかり、快適にテレビ放送を視聴できる豊かな新生活をスムーズにスタートできるはずです。
【結論】新築でテレビを見る方法は3つ!あなたに合うのはどれ?
現在、新築の戸建て住宅において、テレビ(地デジ放送や衛星放送の各チャンネル)を視聴する方法には、テレビアンテナを含め、主に以下の3つが挙げられます。
- テレビアンテナを設置する
- 光回線テレビを契約する
- ケーブルテレビを契約する
三種類のどの視聴方法にも、それぞれ特有のメリット・デメリットがあり、どれが最適な選択になるかは、選ばれる方がテレビ視聴方法に求める優先順位によって異なります。
まずは視聴方法の全体像を把握するために、以下で、それぞれの方法についての特徴を比較してみます。
テレビの視聴方法に何を重視するかは、人によって異なります。
例えば「毎月の固定費用を抑えたい」「家の見た目をスッキリさせたい」「とにかく安定した視聴環境が欲しい」など、ご自身の希望をあらためて見直しながら、ここからの詳しい解説を読み進めてみてください。
ランニングコスト重視なら「テレビアンテナ」
「テレビの視聴にかかる毎月の固定費をとにかく抑えたい」という方にとって、もっともおすすめとなる方法が、テレビアンテナの設置です。
最大のメリットは、一度設置してしまえば、その後の月々の視聴料金が一切かからないという圧倒的な経済性にあります。
厳密にはNHK受信料や、BS放送などで有料チャンネルを視聴する場合の月額料金は発生しますが、その点は他の視聴方法も同じになります。
アンテナ設置工事などの初期費用として数万円程度は必要ですが、長期的に見ればもっともコストパフォーマンスが高い選択肢と言えるでしょう。
一方で、以下のようなデメリットも存在します。
- 電波の受信レベルが不安定なエリアや周辺環境では、ときにテレビ映像が乱れる、場合によっては映らなくなる可能性もある。
- アンテナの種類や設置場所によっては、住宅の外観や景観に影響が出る。
- 台風や大雪など自然環境が厳しいエリアでは、アンテナがダメージを受けやすく、故障のリスクが高くなる。
したがって、上記のようなデメリットに該当するエリアや住宅にお住まいの方は、テレビアンテナ設置よりも、その他の視聴方法をご検討になる方も多くなっています。
しかし現在では、テレビアンテナにも受信感度が安定しやすい高性能アンテナや、設置の外観性や対候性に優れるデザインアンテナをはじめ、その他の高耐候アンテナモデルも存在します。
さらに受信感度に問題がなければ、壁面やベランダ、屋根裏空間など設置場所を工夫した工法もあるため、見た目や自然環境の問題はかなりの程度、抑えることができます。
外観と安定性、多チャンネルを求めるなら「光回線テレビ」
「新築住宅のデザイン性が高い外観を大切にしたい」「台風や雪の多い地域でアンテナの故障が心配」「いつでも安定した映像でテレビを楽しみたい」という方には、光回線テレビが最適といえます。
光回線テレビは、一般的にはインターネット回線として使われる、お住まいまで敷設された光ファイバーケーブルでテレビの映像信号を送信する仕組みです。
お住まいでは設置されたONU(光回線終端装置)を経由して、住宅内のアンテナケーブル(分配器)などにケーブルを接続し、各テレビにてテレビ放送を視聴します。
このような仕組みのため、当然ながら住宅にアンテナを設置する必要がなくなり、住宅の外観をスッキリと保つことができます。
さらに物理的なアンテナがないため、アンテナが台風や大雨、大雪といった悪天候の影響を受けることや、気候によって電波(映像信号)が乱れることもなく、常に安定した視聴環境を確保できます。
総合的に、アンテナの設置に伴う故障や受信不良、メンテナンスなどの心配がないことも、長期的な安心感につながります。
他にも基本的にはインターネット光回線の付随的なサービスであるため、光回線を開設する住宅であればセットで契約できる手軽さや、地デジ、衛星放送の各チャンネルをはじめとする映画、スポーツ、時代劇、アニメなどの専門チャンネルが豊富な点。さらにサービスによってはビデオオンデマンドなど独自サービスもあることも大きな魅力です。
ただし光回線テレビは、これらの利便性と引き換えに、サービスを利用している限り月額料金が永続的に発生するという点がデメリットとなります。
地域密着の専門チャンネルが見たいなら「ケーブルテレビ」
ケーブルテレビも、光回線テレビと同様にアンテナが不要で、安定した視聴が可能です。
基本的な仕組みとしては、近隣にあるケーブルテレビ局と契約した上で、局から直接、お住まいまでケーブルを敷設する工事を行います。
このケーブルを使って、ケーブルテレビ局にある大型のアンテナで受信されたテレビ電波(映像信号)を各住宅に送信し、テレビを視聴する仕組みです。
かつてはアンテナケーブルと同じ同軸ケーブルが使われていましたが、最近ではインターネット回線と同じ光ファイバーケーブルへの転換が進んでいます。
また信号の送信形式としては、局(会社)によって、テレビ電波をそのまま送信するパススルー形式と、電波を変調させて送信するトランスモジュレーション方式があり、後者の方法ではお住まいに「セットトップボックス」という機器を設置してケーブルに接続する必要があります。
ケーブルテレビとは、元々はテレビ電波の届きにくい難視聴地域向けのテレビ放送サービスでした。ただ現在では、日本のさまざまな地域にケーブルテレビ局が存在し、テレビ放送だけでなく、ケーブルを利用したインターネット回線や格安スマホ、固定電話や電気、ガスなどさまざまなサービスを提供しています。
視聴できるチャンネルは、やはりその地域の地デジ放送や衛星放送(BS、CS)の各チャンネルが中心です。他にも光回線テレビとの大きな違いとして、地域に密着した独自の専門チャンネルも提供されている点が挙げられます。(注・ケーブルテレビ局によって異なります)
具体的な内容としては、その地域のコミュニティチャンネルが多く、お住まいの地域のローカルニュースやお祭りの中継、地域のイベント情報など、その土地ならではの番組を楽しみたい方にとっては、非常に魅力的な選択肢となります。
他にも、やはりケーブル局やエリアにもよりますが、上記したテレビ放送以外のさまざまなサービスも豊富で、まとめて加入することにより料金が割安になることもある、お支払いを一本化できるというメリットも生じます。
ケーブルテレビの場合も、光テレビと同じくアンテナが不要になるため、アンテナ設置に伴うデメリットを解消できます。
一方でやはり光回線テレビと同様に、視聴し続ける限り月額料金が発生します。また基本的に地域密着型のサービスであるため、地域によって加入できるケーブルテレビ局や、加入できるテレビ放送その他のサービス内容が異なるケースもあります。
【種類別】新築におすすめのテレビアンテナと費用相場
上記の三種類の視聴方法を比較して、やはりランニングコストがかからないアンテナ設置に魅力を感じられる方のために、ここからは具体的なテレビアンテナの種類について解説します。
現在、新築戸建てで設置される主なテレビアンテナは、まず地デジ放送用の地デジアンテナ(UHFアンテナ)と、衛星放送(BS、CS)用のBS/CSアンテナ(パラボラアンテナ)に大別できます。
一般的に戸建て住宅への設置では、基本のアンテナとして、現場の地デジ受信環境とお客様のご要望に適した地デジアンテナを設置し、さらに衛星放送もご覧になる場合は、BS/CSアンテナを追加設置します。
そして現在の特に地デジアンテナは、その外観的なデザイン性や性能、価格帯などによっていくつかの種類に分けられます。
この項目では、地デジアンテナの各機種について、その「見た目」「性能」「費用」という、皆様がもっとも気になるであろう3つのポイントを徹底的に比較していきます。
以下の一覧表や各項目で、ご自宅に最適なアンテナ機種を見つけてください。
※上記は各アンテナ機種の主な特徴になります。
以下、各アンテナ機種について詳しく解説していきます。
家の外観を損なわない!人気のデザインアンテナ・ユニコーンアンテナ
最近では戸建て住宅もデザイン性の高い家が多くなっており「せっかくこだわって建てたマイホームの外観を、屋根の上のアンテナで台無しにしたくない」と思われる方も多くなっています。
そのような想いにもっとも応えられる地デジアンテナ機種が、近年の主流となっているデザイン性の高いアンテナです。
この項目では、地デジアンテナ機種の中でも特に人気の高い「デザインアンテナ(平面アンテナ)」と「ユニコーンアンテナ」の2種類をご紹介します。
デザインアンテナ(壁面アンテナ):外壁に馴染むスタイリッシュさ
地デジ用のデザインアンテナ(平面アンテナ)は、一般的には薄いパネル状で、縦長の長方形のボックスのような形状をしており、その名の通りデザイン性に優れています。
「フラットアンテナ」や「薄型アンテナ」「壁面アンテナ」などとも呼ばれ、主に建物の外壁やベランダの手すりなどに設置されます。
以下、デザインアンテナの主な特徴を一覧でご紹介します。
※上記はデザインアンテナの主な特徴です。
デザインアンテナ(平面型)の費用相場(工事費込):22,000円~60,000円
デザインアンテナは、特に電波状況が比較的、良好な市街地にお住まいで、家の外観をスッキリさせたい方、また長持ちするアンテナをお求めの方にぴったりの選択肢です。
ただ一方で、八木式アンテナに比べるとやや受信感度が低い上、設置位置の低さも受信には不利となり、対応できるのはある程度、電波レベルが強いエリア(主に強・中電界地域)に限られます。
また電波環境がいいエリアでも、設置位置に当たる壁面などから見て電波塔の方向、すぐ近くが高層ビルや隣家などで塞がれていて、地デジ電波が遮られる現場では、電波を受信できず設置できないケースもあるため注意が必要です。
ユニコーンアンテナ:デザインと性能を両立した次世代モデル
ユニコーンアンテナは、2017年(平成29年)に国内大手アンテナメーカー「マスプロ電工」が開発した「U2CN」というモデルの商品名で、ポール(円柱)型の新しい地デジアンテナです。
その洗練されたデザインと高い性能から、近年では急速に人気が高まっています。
ユニコーンアンテナの特長とメリット・デメリットは以下の通りです。
ユニコーンアンテナの費用相場(工事費込):33,000円~68,000円
「デザインアンテナを設置したいけど、電波レベルが少し不安」「八木式アンテナの見た目は嫌だけど、受信性能は妥協したくない」という、デザインと受信性能の両方を追い求める方に最適な、まさに”いいとこ取り”のアンテナがユニコーンアンテナです。
ユニコーンアンテナは、販売元のマスプロ電工では「デザインアンテナ」の一種とされています。これまで平面型のデザインアンテナが対応できなかった、周辺に電波を遮る障害物がある現場でも、高い位置に設置することで障害物の影響を避けて安定した受信を実現できます。
つまりこれまでの平面型デザインアンテナとほぼ同等のメリットを備えながら、より幅広い現場に対応できる、進化系のデザインアンテナともいえます。
受信性能と安さで選ぶなら「八木式アンテナ」
上記の二機種に比べると旧式モデルにあたる八木式アンテナ(八木アンテナ、八木宇田アンテナ)は、アナログ放送時代の昔からおなじみの「魚の骨」のような形をしたアンテナです。
主に屋根の上でマスト(ポール、支柱)に設置され、非常にシンプルな構造で受信性能が高く、その歴史と信頼性から、現在での多くのご家庭で利用されています。
八木式アンテナのメリット・デメリットに当たる特徴は、以下の通りになります。
八木式アンテナの費用相場(工事費込):22,000円~49,000円
八木式アンテナには、現場の電波レベルに応じて「素子(そし・エレメント)」と呼ばれるパーツの数(素子数)別のモデルを選ぶことができ、各種類で強・中・弱の電界地域に幅広く対応できる地デジアンテナです。
さらに一ヵ所に複数の素子を集めた高性能素子で非常に高い受信性能を実現し、電波レベルの微弱なエリアでも受信が可能になる「パラスタックアンテナ」や、地デジ放送で実際に使われることの多い、低めの周波数(チャンネル)帯に特化することで受信性能を高めたローチャンネル用モデルなど、受信感度に優れるさまざまな機種が存在します。
八木式アンテナは、電波塔から距離の遠い地域や山間部など、電波が届きにくい地域にお住まいの方や、とにかく初期費用を安く抑えたいという方にとっては、もっとも確実で賢い選択と言えるでしょう。
また弱点である潮風や大雪など自然環境が厳しいエリア向けには、ステンレスモデルや塩害用、雪害用など、設計や素材、加工により耐久性を高めたモデルも存在します。
このようなモデルであれば、自然環境が厳しくなるエリアでも、通常モデルに比べて、ある程度は高い耐久性を期待できます。
BS放送・CS放送も見るなら専用アンテナの追加が必要
地上デジタル放送だけでなく、衛星放送のBS放送やCS放送で、独自のチャンネルや映画、海外ドラマ、スポーツ、アニメといった多彩な専門チャンネルを楽しみたい場合には、地デジアンテナとは別に、お皿の形をしたパラボラアンテナ「BS/CSアンテナ」の設置が必要です。
BS/CSアンテナは、特に新築物件では、地デジアンテナの工事と同時に依頼するのが一般的で、セットで工事を申し込むことにより、作業の手間や部材などを抑えられる分だけ、工事費用を割安にできます。
費用相場(地デジアンテナとセット設置):40,000円~100,000円
BS/CSアンテナを単独で設置する場合の費用は、アンテナ本体や部材の費用込みで、25,000円から35,000円程度が相場になります。
なおBS/CSアンテナを設置する上で、もっとも重要な注意点は、アンテナを南南西の空(東経110度)の方向へ正確に向ける必要があることです。
またこの方向に高い建物や山、木などの障害物があると、静止衛星からの直進性が高い電波をうまく受信できないため、設置場所が限られる場合があります。
BS/CSアンテナはパラボラアンテナの一種類のみで、皿のようなディッシュ(放物面反射器)部の大きさの違いでキャッチできる電波の強さが異なる他は、どの機種も受信性能に大きな差はありません。
一般住宅向けのBS/CSアンテナモデルは、基本的にディッシュの直径が45センチの「45型」になります。
BS/CSアンテナの本体色は、基本的に日光に強いホワイト系ですが、最近では、特殊な塗装によるブラックやベージュといったカラーバリエーションのほか、台風などの激しい風雨にも影響されにくい高耐風モデルなども登場しています。
アンテナ工事の総費用は?追加料金がかかるケースも解説
テレビアンテナ工事の費用は、一般的に「アンテナ本体価格+基本工事費」で提示されることが多くなります。ただご自宅の状況によっては、その他に追加の部材や工事が必要になる場合もあります。
アンテナ工事に伴って必要となることが多い、もっとも代表的な追加工事が「ブースター(増幅器)」の設置です。
ブースターとは、地デジやBS/CSアンテナが受信したテレビ電波を強くする(レベルを増幅する)ための機器で、主に以下のような場合に必要となります。
- お住まいの地域が、地デジ電波レベルの弱い「弱電界地域」などである場合。
- 家にテレビを3台以上設置し、テレビ電波を分配する必要がある場合。
- その他、ケーブル配線が長いなど、テレビ電波が弱まる要因がある場合。
複数の部屋でテレビを視聴することが多い現在の戸建て住宅では、ブースター設置はアンテナ工事とセットになる、ほぼ必須の機器といえます。
ブースターの設置には、別途22,000円から35,000程度の費用(ブースター本体価格込み)がかかるのが一般的です。
このブースター設置費用は、ブースターのモデルや種類(地デジ用のUHF帯ブースターか、地デジとBS/CS対応で電波の混合機能も持つUHF/BSCS混合ブースターか)によっても大きく変動します。
その他にも、テレビ電波を屋内の各部屋に分配するための「分配器」などケーブル配線部の機材・周辺機器の設置や交換、高所作業や屋根裏設置など特殊な機材や技術が必要な作業などの場合に、追加工事費用が発生することがあります。
そのため、最終的な工事総額がいくらになるのか、正式なご契約前に、必ず各項目の詳細や項目別の費用が明記された見積もりを確認することが重要です。
【徹底比較】アンテナ・光回線・ケーブルテレビ、トータルコストとメリットは?
ここまでの項目で、各種の視聴方法やアンテナ種類を解説してきましたが、お客様にとっては「結局、自宅にとってはどの方法や機種が一番いいのか?」という疑問が残っているかもしれません。
その疑問にお答えするため、ここでは改めて3種類のテレビ視聴方法を「コスト」と「メリット」の観点から、以下で徹底比較します。まずは以下の一覧表をご確認ください
※以上は各視聴方法の主な特徴を比較したものです。
この一覧表から、お客様のライフスタイルに合ったテレビ視聴方法の選択肢が、より明確に見えてきたのではないでしょうか。
ケース1:とにかくコストを抑えたいなら「テレビアンテナ」が圧勝
長期的な視点でトータルコストを比較すると、テレビアンテナの経済的な優位性は明らかです。
例えば、5年間のテレビ視聴で比較してみましょう。
- テレビアンテナ: 初期費用 50,000円のみ
- 光回線テレビ: 初期費用 30,000円 + (月額800円 × 60ヶ月) = 78,000円
- ケーブルテレビ: 初期費用 20,000円 + (月額3,000円 × 60ヶ月) = 200,000円
※料金は一例です。
このように、テレビ視聴にかかる費用だけを見れば、テレビアンテナがもっともお得です。
ただし、現代の生活に不可欠な、ご家庭でのインターネット回線は別途に契約する必要がある点を忘れないようにしてください。
ケース2:外観とネットの快適さを両立したいなら「光回線テレビ」
コストよりも「家の外観の美しさ」「天候に左右されない安定性」「高速インターネットとの一括契約」といった点を重視する方には、光回線テレビがおすすめです。
月々の支払いは発生しますが、それに見合うだけの快適性と利便性を手に入れることができます。
アンテナのように、台風による故障や経年劣化によるメンテナンスの心配がほとんどない点も、長期的な安心感につながる大きなメリットです。
他にも、近隣でテレビ視聴以外の各種サービス(インターネットやスマートフォン、固定電話その他)を提供するケーブルテレビ会社があれば、必要なサービスをまとめて利用することで、各費用の総額が割安になるケースもあります。
そのため、まずは近隣のケーブルテレビ会社について、サービスの詳細をご確認になることもおすすめです。
後悔しない!新築アンテナ工事の依頼先と流れを5ステップで解説
「よし、我が家ではテレビアンテナを設置しよう!」
ここまで本記事をお読みいただき、そう決断されたお客様のために、ここからの項目では工事をご依頼になってから完了するまでの具体的な流れと、工事に失敗しないための重要なポイントを、5つのステップで分かりやすく解説していきます。
ステップ1:工事のベストタイミングは「引き渡し後~引っ越し1週間前」
新築住宅にてテレビアンテナ工事を行うのにもっとも適したタイミングは「建物の引き渡しが終わってから、引っ越しをする1週間前まで」になります。
この期間に工事を済ませておくことで、引っ越したその日からすぐにテレビを見ることができ、新生活をスムーズにスタートできます。
また、その段階では、お住まい内に引っ越しの荷物がない状態になるので、アンテナ設置の作業がスムーズに進むというメリットもあります。
建売住宅の場合は引き渡し日以降、注文住宅の場合は建物が完成し足場が外れた後から、アンテナ工事の依頼が可能です。
ステップ2:依頼先はどこがいい?専門業者・ハウスメーカー・家電量販店を比較
テレビアンテナ工事は、様々な場所(会社、店舗)に依頼することができます。
依頼できる各業者(業種)それぞれのメリット・デメリットを比較して、ご自身に合った依頼先を選んでください。
以下、主なアンテナ工事依頼先のメリット・デメリットを一覧でまとめました。
※上記は各業者の主な特徴を比較した一覧です。
結論から申し上げると、費用、技術力、保証のバランスを考えた場合、信頼できる「アンテナ専門業者」に直接ご依頼になることがもっともおすすめです。
ハウスメーカーや家電量販店、またホームセンターの場合は、実際の工事を下請け業者に発注するため、仲介手数料などの中間マージンが発生し、費用が割高になる傾向があります。
また下請け業者は電気関係の工事業者など、アンテナに特化した専門家ではないことが多くなります。したがってアンテナ工事の施工技術については、担当する下請け業者によって差が出やすい点にも注意が必要です。
ステップ3:信頼できる専門業者の見極め方【4つのチェックポイント】
「アンテナ工事は専門業者がおすすめなのは分かったけど、どうやって信頼できる業者を見つければいいのか?」
この項目では、お客様の「新築住宅でのアンテナ工事はどこに頼むのがいいのか?」という疑問にお答えします。
優良なアンテナ専門業者を見極めるには、以下の4つのポイントをチェックしてください。
ポイント①:豊富な施工実績と「完全自社施工」であるか
アンテナ工事の専門業者についてまず確認したい点が、年間の施工件数です。
年間で数千件といった豊富な施工実績は、それだけ多くの顧客から選ばれる信頼性と、さまざまな現場に対応してきた技術力、豊富なノウハウの証と言えます。
さらに重要となるのが、その業者が下請け業者を使わない「完全自社施工」の業者であるかどうかという点です。
経験を積んだ自社のアンテナ職人が責任を持って施工することで、余計な中間マージンがかからない低価格ながら、施工品質は高いレベルで安定し、責任の所在も確かなことから、万が一のトラブルの際も迅速な対応が期待できます。
ポイント②:料金体系が明確で、詳細な見積もりを提示してくれるか
公式サイトに、地デジやBS/CSなどテレビアンテナの種類(機種)ごとの設置工事料金や、ブースターなど周辺機器の設置費用、その他、各種追加工事の費用が、明確な価格体系で記載されているかを確認してください。
また問い合わせの際に、アンテナ設置の基本工事費以外に、追加費用が発生する可能性(ブースターや追加工事など)についてもしっかりと説明してくれて、現地調査の上で詳細な見積もりを無料で提示してくれる業者であれば信頼できます。
「見積もり後に記載されていなかった工事費を無断で追加され、高額請求された」といったトラブルを避けるためにも、業者による料金の透明性は非常に重要です。
ポイント③:長期保証などアフターサービスが充実しているか
テレビアンテナは一度設置したら10年以上使い続ける、お住まいの重要な設備です。
さらに設置から長年が過ぎると、アンテナの耐久力も徐々に低下し、大きな自然災害の際などに、思わぬトラブルが発生する可能性もあります。
だからこそ、故障時のテレビアンテナ修理などにも無償対応してもらえる、業者による工事後のアフターサービス体制が非常に重要になります。
例えば「アンテナ工事保証10年」といった長期保証を付けてくれる業者は、自社の施工技術に自信がある証拠ともいえ、信頼性が高くなります。
また台風などの自然災害による不具合に対応してくれるかなど、業者ごとの具体的な保証の内容もしっかりと確認してください。
ポイント④:口コミや問い合わせ時の対応は丁寧か
インターネット上の口コミサイト、SNSなどで、実際にその業者を利用した人の口コミや評判は、その業者の実態を知る上で、非常に参考になります。
また業者に対して、実際に電話やメールで問い合わせた際のスタッフの対応も、重要な判断材料です。
アンテナや工事に関する専門的な内容を一般人にも分かりやすく説明してくれるか、工事に関するご不安やご要望に親身に寄り添ってくれるかなど、顧客目線での丁寧な対応ができている業者をお選びください。
ステップ4:問い合わせから工事完了までの流れ
信頼できるアンテナ工事業者を見つけたら、いよいよ実際の依頼です。
一般的なアンテナ工事の、依頼から完了までの流れは以下のようになります。
- 問い合わせ・相談:電話やウェブサイトのフォームから、ご希望のアンテナや日程について相談します。
- 無料電波調査・見積もり:依頼した日程(即日対応が可能な場合もあり)に、業者が現地(お住まい)を訪問し、専用の測定器でお住まい各場所の電波状況を調査します。業者はその結果に基づき、お住まいに最適なアンテナと設置場所を提案し、工事費用の詳細な見積もりを提示します。
- 契約・工事日決定:見積もり内容に納得できれば本契約を結び、正式な工事日を決定します。そのまま即日工事を行うことができる業者も存在します。
- アンテナ設置工事:工事当日、専門のアンテナ職人がアンテナや必要な機材を設置します。作業時間は通常1、2時間程度です。
- 電波測定・支払い:工事完了後、各部屋のテレビが問題なく映るかを確認し、問題がなければ料金を支払い、保証書を受け取れば工事は完了です。工事料金は現金のほか、各種クレジットカードや電子マネーなどに対応する業者も多いため、あらかじめ対応できる決済方法をご確認になっておくといいでしょう。
ステップ5:景観条例や法律にも注意
新築を建てるエリアによっては、景観地域の「景観法」「景観条例」などで建物の外観に関するルールが定められている場合があります。
そのようなエリアでは、アンテナの設置が景観を損なうと判断されて、特に八木式アンテナなど景観に影響しやすいアンテナ機種をはじめ、設置場所や種類が制限されるほか、場合によっては設置が認められないことも稀にあります。
特に京都府京都市の各地、神奈川県鎌倉市の景観地区、岡山県倉敷市の美観地域など歴史的な街並みが残る地域や、美しい自然景観が保護されているエリアでは注意が必要です。
また特に八木式アンテナでは、アンテナの一部が隣家の敷地に割り込んでしまう「越境問題」が発生することもあります。
これらの問題についてご不安がある場合は、事前にハウスメーカーや自治体に確認しておくと安心できます。
またこれらの問題に関しても、デザインアンテナやユニコーンアンテナなどデザイン性の高いアンテナ機種や、地デジアンテナの屋根裏設置であれば、条例に抵触せずにアンテナを設置できる可能性が高くなります。
【年間施工6,000件以上】あさひアンテナが新築住宅で選ばれる理由
ここまで信頼できる専門業者の選び方についてポイントを解説してきましたが、「それらの条件をすべて満たしている業者なんて、探すだけでも大変では」と思われた方もいるかもしれません。
そこで、本記事の筆者からおすすめできる優良なアンテナ業者の一社が、本記事の執筆に当たって取材にご協力いただいたベテランのアンテナ職人が所属する、アンテナ工事のプロ集団「あさひアンテナ」です。
「あさひアンテナ」では、年間6,000件以上の豊富な施工実績と顧客満足度調査5年連続No.1の実績を誇っており、これまで記事内で解説してきた優良業者の条件をすべて満たしています。
理由1:経験10年以上の自社職人による高品質施工と業界最長10年保証
あさひアンテナのアンテナ工事は、すべて厳しい研修を受けた経験豊富なベテラン職人による「完全自社施工」です。
使用するアンテナ本体や部材も、マスプロ電工やDXアンテナ、日本アンテナ、サン電子といった国内大手メーカー製の高品質な製品のみにこだわっています。
また各種設置工事費も、アンテナ工事の場合はアンテナ本体と設置部材、ケーブルをセットなど、必要な機材や部材をセットにした低価格かつ明快な費用でご提供しています。
この高い技術力と品質への自信があるからこそ、各種アンテナ工事について、業界最長クラスである「10年間の長期保証」をお付けしており、工事後も長く安心してご利用いただけます。
理由2:中間マージンを徹底排除した「激安なのに最高品質」な料金設定
中間マージンをカットできる完全自社施工に加え、部材をメーカーから直接、大量に仕入れることでスケールメリットによる大幅値引きを実現し、工事にかかる余計なコストを徹底的にカットしています。
これによりあさひアンテナでは、高品質なアンテナと確かな技術による工事を、業界最安値クラスの適正価格でご提供することを実現しています。
理由3:最短即日対応OK!無料の電波調査で最適なプランをご提案
あさひアンテナでは、フリーダイヤルやメールフォーム、LINEアカウントへとお問い合わせいただければ、関東・関西エリアを中心に最短即日で対応可能です。
専門スタッフがお客様のご自宅へお伺いし、完全無料(出張料やキャンセル料など関係費用含む)で、電波状況の調査とお見積もりを行います。
具体的には、綿密な電波調査により、お住まいで可能なアンテナ工事の方法をすべて割り出し、その結果とお客様のご要望をもとに、ご自宅にとって最適なアンテナと設置プランを、お客様がご納得いただけるまで丁寧かつ、業界最安に挑むお見積もり価格でご提案いたします。
また現在、あさひアンテナでは、アンテナ工事のご依頼と超高速インターネット回線の解説を同時に行っていただくことで、双方の工事について最大「85,000円」のキャッシュバックを行う「実質0円大感謝祭」や、子育て中のご家庭を応援する「子育て割引」といった独自のサービス、キャンペーンもご用意しています。
各キャンペーンについての詳細は、アンテナ工事に関するお問い合わせの際にご確認ください、
新築のアンテナ設置に関するよくある質問
最後に、新築のテレビアンテナ設置に関して、お客様からよくいただく質問についてお答えします。
Q1. アンテナ工事は自分でDIYできますか?
結論から言うと、専門知識のない方のDIYアンテナ工事はおすすめできません。
高所でのアンテナ設置作業は転落の危険が伴いますし、アンテナを向ける方向が少しでもずれてしまう、また配線工事を誤ると、テレビが正常に映らなくなります。
また、誤ってアンテナを高所から落としてしまう、さらに家屋や家財を傷つけてしまい、修理などに余計な費用がかかってしまうケースもあります。
ベランダにアンテナを設置して一台のテレビと接続するだけなど、簡単なアンテナ設置であればDIYでも可能なケースもありますが、基本的に作業の安全と確実性を考えれば、専門のプロに任せることが、もっとも賢明な選択です。
Q2. 台風などでアンテナが壊れた場合、火災保険は適用されますか?
多くの場合、ご家庭で加入されている火災保険には「風災補償」などの各種保証が付帯されています。
この風災補償などは、火災による被害だけでなく、台風や強風、豪雪など自然災害(地震を除く)や、場合によって近隣の爆発など事故によるテレビアンテナ(住宅の設備)の損害も補償の対象となります。
ただし、保険の契約内容によって補償範囲や条件が異なりますので、一度ご自身の保険証券を確認するか、保険会社に問い合わせてみることをおすすめいたします。
なお前述した「あさひアンテナ」では、火災保険を利用したアンテナ修理のご相談も承っております。
同社には保険の専門知識を持つスタッフが常駐しており、ご相談いただければ、修理を勧めると同時に、修理前後の現場写真や修理報告書など必要書類をすべてご用意します。
さらにお客様が行う必要のある保険申請の書類作成や交渉についても、専門スタッフがサポートを行うため、お客様には安心して申請作業を進めていただけます。
アンテナ修理に火災保険をお考えのお客様は、まずはあさひアンテナまで、どうかお気軽にご相談ください。
まとめ:後悔しないテレビ視聴方法を選び、快適な新生活をスタートしよう
記事内でもご紹介した通り、新築のお住まいででテレビを見る方法は、ひとつではありません。
- 長期的なコストを最優先するなら「テレビアンテナ」
- 外観の美しさと視聴の安定性を求めるなら「光回線テレビ」
- 地域密着の情報を楽しみたいなら「ケーブルテレビ」
この三種類の方法、それぞれのメリット・デメリットを正しくご理解になった上で、ご自身のライフスタイルや価値観に合った方法を選ぶことが、後悔しないためにもっとも重要なポイントといえます。
もしお客様が、ご新居で「テレビアンテナ設置」という選択肢に魅力を感じ、どのアンテナ機種や設置方法を選び、どこへ工事を頼めば良いのかお迷いであれば、ぜひ一度、記事内でもご紹介したあさひアンテナのフリーダイヤル、メールフォーム、LINEアカウントまでご相談ください。
本記事にもご協力いただいた、経験豊富で優秀なアンテナ工事専門のスタッフが、お客様の新生活が最高の形でスタートできるよう、全力でサポートします。
あさひアンテナでは、お住まいに出張してのお見積もりや電波調査は完全無料ですので、まずはどのようなことでも、お気軽にお問い合わせください。




