アンテナレベルが突然0になり地デジが映らない!原因と工事の対処法、自分で対処の方法まで専門家が徹底解説【E202も解決】

2025年06月08日

戸建てのマイホームで長い間テレビをご覧になっていると、ときにテレビ画面が正常に映らなくなるというトラブルに見舞われることがあります。

「いつも問題なく見られていたテレビが、急に映らなくなった」
「テレビ画面に『アンテナレベルが0です』や『E202』って表示されて、どうすればいいか分からない!」

特にこのような症状で突然、お住まいのテレビが見られなくなると、本当に困ってしまいますね。
そしてそのような場合、一般の皆様にテレビ電波の受信の仕組み、またアンテナや配線部の知識がないと、復旧の方法がわからず、お困りになることもあるでしょう。

アンテナレベルが0というのは、簡単に言えば、そのテレビに、アンテナからのテレビ電波(テレビの映像信号)がまったく届いていない状態になります。

そう申し上げると、なんだか大変な事態に思われる方もおられるでしょうが、どうかご安心ください。アンテナレベルが0になる原因の多くは、意外と簡単な場合も多く、お手軽な対処で解決できる場合もあるのです。

この記事では、年間施工実績およそ6,000件を誇るアンテナ工事のプロフェッショナル、当あさひアンテナが、アンテナ取り付けや配線工事の他、受信トラブルにも数多く対処してきた知識と経験に基づき、アンテナレベルが0になる問題と対処についてご説明します。

具体的には、実際に起こり得るテレビのアンテナレベルが0になる原因から、もしそのトラブルがお住まいで発生した場合に、ご自宅でもすぐに試せる対処法まで、わかりやすく徹底解説いたします。
アンテナレベルが0でテレビが映らない問題が起こった場合は、専門業者へとご依頼になる前に、本記事を参考に、ご自宅のテレビが映らなくなった原因を探ってください。

もしお住まいで急にアンテナレベルが低下して、テレビが正常に映らなくなるトラブルが起こったときには、この記事の情報をご参考に、簡単に問題を解決していただくことができれば、当あさひアンテナとしても幸いに思います。

以下、本記事でお分かりになるポイントも挙げておりますので、ご確認ください。

この記事でわかること

  • テレビアンテナレベルが0になる原因とご自分でもできる対処法。
  • E202エラーが表示された時の直し方。
  • アンテナやブースターなど機器のトラブル解決策。
  • それでも直らない場合の信頼できるアンテナ工事業者の選び方。

まずは落ち着いて!テレビアンテナレベル0・E202エラーが表示された時の初期対応

お住まいにて普段からご覧になっているテレビで、画面に突然「E202」などのエラーコードが表示されて、地デジ放送や衛星放送の画面が映らなくなると、何か起きたのか、テレビやアンテナの故障かとつい慌ててしまうことでしょう。まずは落ち着いて状況を確認することが、復旧のためには重要です。

 

テレビの設定画面から、地デジや衛星放送の「アンテナレベル画面」を表示して、アンテナレベルが「0」と表示されていたり、テレビチャンネルの画面が真っ黒で、中央に「E202」というエラーコードが出たりするのは、テレビが放送電波を正常に受信できていないサインです。
その原因を特定するため、これから一覧でご紹介する手順に沿って、ひとつずつ確認していってください。

アンテナレベル0とは?テレビ画面に表示される意味

アンテナレベルとは、お住まいに設置された特定のテレビに、アンテナから届いているテレビ電波(映像信号)の強さ(レベル)のことを指します。

アンテナレベルは、テレビ本体をリモコンで操作することにより、簡単に確認できますが、その詳しい確認方法は後述します。

そして「アンテナレベル0」という表示は、テレビがアンテナからテレビ電波をまったく受信できていない状態を示しています。テレビ電波は、デジタル化されたテレビの映像信号を電波の波長に変換して送信しています。
電波の強さがゼロで、テレビに内蔵されているチューナー(電波の映像信号を映像・音声に変換する機器)が信号を確認できないため、当然ながら映像や音声をまったく映し出すことができません。
この状態を解決するには、テレビ電波がテレビに届かなくなった原因を突き止める必要があります。

用語 読み 意味
アンテナレベル あんてなれべる テレビがアンテナから受信している電波の強さを示す数値。受信レベルや信号強度とも呼ばれます。
E202エラー いーにーまるにーえらー アンテナから十分な信号が届いていない、または信号がない場合に表示されるエラーコードです。

E202エラーはアンテナレベル0のサイン?関連性を解説

お住まいのテレビで、テレビアンテナから電波がまったく届かなくなると、テレビ放送の映像がまったく映らなくなり、真っ黒なテレビ画面に「E202」の記号が表示される場合もあります。

この記号は「エラーコード」といい、テレビをはじめレコーダーなど、チューナーを持つ地デジや衛星放送の受信機器で、テレビ放送の画面を正常に映し出せなくなった場合に、機器本体が自動的にその原因を診断して、その原因を示すべく表示する記号になります。

エラーコードは、頭の「E」が「エラー(error)」を示しており、続く番号がトラブルの種類(正常に映らない原因)を示しています。エラーコードは「E202」の他にもさまざまな種類があり、番号の部分がその原因に対応しています。

その中でも「E202」が表示されるケースは、基本的にはアンテナ側からテレビに電波がまったく届いていなくて、アンテナレベルが0になっている。もしくは電波のレベルが極端に低い際に、テレビが判断して表示するコードになります。

現在のテレビ機器などでは、エラーコードと同時に「E202:アンテナ接続または受信環境に不具合があるため、信号を受信できません」など、エラーの原因を表すメッセージが表示されることが多くなっています。

基本的に「E202エラー」は「放送電波を受信できません」というテレビからのメッセージだと考えてください。

ちなみに「E202」に内容が近いエラーコードとして、同じ200番台の「E201」「E203」があります。基本的に数値が200番台のエラーコードは、アンテナレベルや電波受信に関するエラーを示します。

「E201」は、アンテナレベルは0ではないものの、アンテナから届く電波レベルが必要レベルよりも低くなっており、テレビ放送の映像を映し出せない状態。「E203」は、テレビ局が放送休止中で、テレビ放送を映し出せない状態を示します。

ただ、前述のようにエラーコードはテレビなどの機器が自己診断で表示するものであるため、表示されるエラーコードの内容と、その原因に多少の違いが出るケースもあります。具体的には、アンテナレベルが0で、本来なら「E202」が表示されるケースでも、場合によっては「E201」「E203」が表示される場合や、その逆のケースもあります。

それに加えて、「E201」「E203」とも、エラーの原因が「E202」の場合に近いため、本記事でご紹介するアンテナレベルが0で「E202」が表示される場合の対処をとることで、「E201」「E203」のトラブルを解決できるケースもあります。

基本的に「E202」と「E201」「E203」は、アンテナレベルに関するおおむね同様のトラブルが起こっている場合のエラーコードだと考えていただいてよろしいでしょう。

E202エラーが表示される主な原因

  • アンテナケーブルが抜けている、または緩んでいる。
  • アンテナの向きが正しい角度からズレている。
  • 大雨や強風など、天候が悪化している。
  • アンテナ本体や周辺機器が故障している。

以上のように、E202エラーの表示とアンテナレベル0は、ほぼ同じ原因で発生する症状だと言えます。

テレビのアンテナレベルを確認する簡単ステップ

多くのテレビなど受信機器では、リモコン操作により現在、アンテナから届いているのアンテナレベル(電波強度)を簡単に確認できます。
メーカーによって操作方法は異なりますが、一般的な手順はおおむね以下の通りです。

  1. リモコンで「設定」や「メニュー」のボタンを押して、テレビの「設定画面」を表示する。
  2. 設定画面からリモコンを操作して地デジ放送(UHF)や衛星放送(BS放送)の「放送受信設定」「アンテナ設定」などの項目を選択する。
  3. 「受信設定」や「電波テスト」「アンテナレベル」などの項目を選択する。

各メーカー、モデルなどのテレビ機器ごとの正確な操作方法は、お使いのテレビの取扱説明書や、メーカーの公式サイトなどで確認できます。
アンテナレベルの画面表示もメーカーやモデルによって異なりますが、帯状のメーターや色彩、数値などで、テレビに届いているアンテナレベルを表示します。

各テレビのアンテナレベル画面には「基準値」のレベルがあり、アンテナレベルがこの基準値を超えていれば、安定してテレビ画面を映し出すことが可能な目安になります。逆にこの基準値を下回ると、テレビ画面の乱れなどのトラブルが出てきます。

なお、アンテナレベル画面で示される電波レベルや基準値などは、メーカー、モデルによっても異なり、テレビ電波レベルを示す一般的な数値「㏈(デシベル)」ともまた異なりますので、ご注意ください。

いずれにせよ、まずはそのテレビに届いている、現状のアンテナレベルを把握することが、トラブル解決への第一歩になります。

【自分で解決】アンテナレベル0の主な原因と今すぐ試せる対処法10選

お住まいで視聴しているテレビのアンテナレベルが、急に0になる原因にはさまざまなものが想定できます。中には比較的、軽微な原因であることもあり、専門業者を呼ばなくても解決できるケースは少なくありません。
ここでは、テレビのアンテナレベルが0になる要因のうち、ご自宅にてご自身で確認・対処できる可能性が高い10個の原因と、その対処法を順番に紹介してゆきます。
お住まいでアンテナレベルが0になる問題が生じた場合には、簡単なものから順番に試してみてください。

① 配線・ケーブルの接続不良:抜けや緩み、断線を確認

テレビに十分なテレビ電波(映像信号)が届かなくなるトラブルについて、基本的ながら意外と多い原因でもあるのが、室内でアンテナコンセントからテレビまでの機器を結ぶテレビアンテナのケーブル(同軸ケーブル)の接続トラブルです。
まずは以下のポイントを確認してみてください。

  • テレビ側のアンテナ入力端子:ケーブルの端子がしっかり奥まで差し込まれていますか? また端子の接続部にホコリなどの汚れがこびりついていないでしょうか? 一度、ケーブルの端子部を外して状態を確認し、柔らかい布で接続部の汚れを落として、きちんと接続し直してみてください。
  • 壁のアンテナ端子:壁側にあるアンテナコンセント側のケーブル端子も緩んでいませんか? 同じよう確認して汚れを落とし、しっかり接続し直してください。
  • レコーダーや分配器:アンテナコンセントからテレビまでの配線部の途中にレコーダーなどの機器や分配器などを接続している場合も、すべてのケーブル接続部分を確認してください。特にテレビアンテナの分配器は、二分配の場合は、元の電波レベルを2分の1ずつに分配するなど、電波レベルを等分に分配するため、個々の分配先では電波レベルが低くなります。そのため場合によっては、テレビアンテナ配線のつなぎ方を再考する必要もあります。
  • ケーブルの損傷や長さ:ケーブルが家具の下敷きになっていたり、ペットがかじって傷が付いていたりしませんか? 他にもケーブルを極端に折り曲げている、ケーブルが必要以上に長すぎるなどの問題はないでしょうか? 破損、断線したケーブルでは、テレビ電波が正常に送信できなくなります。またケーブルには太さや品質に応じて、適切な折り曲げ角度を示す「曲げ半径」が設定されており、それ以上に強く折り曲げると、断線や送信が遮られる原因になります。さらにケーブルを送信される電波は徐々に減衰(電波の弱まり)するため、室内で使用するアンテナケーブルは、短すぎず長すぎない、適切な長さを選ぶことが重要です。ケーブルに問題がある場合は、その問題を解消し、場合によっては破損していないケーブルに交換してください。

特にアンテナケーブルの接続部が抜けていたり緩んでいたりした場合は、一度ケーブルを抜いてから、再度しっかりと差し込んでみてください。
これだけでテレビ映像の問題が、あっさりと解決することも珍しくはありません。

② テレビ・レコーダーの設定ミス:入力切替やチャンネルスキャン

テレビなど受信機器の操作ミスや設定が原因で、テレビ放送が映らなくなっている可能性もあります。アンテナケーブルに問題が見られない場合は、次に以下のポイントを確認してみてください。

  • 入力切替の確認:リモコンの「入力切替」ボタンを押し、テレビの入力が「地上デジタル」や、レコーダーなど機器を経由してテレビを観る場合は、機器を接続している「HDMI」などに正しく設定されているかを確認してください。
  • チャンネルの再スキャン:新しく購入したテレビにアンテナケーブルを接続してセットする際には、テレビ側で、受信できるテレビ放送チャンネルをチェックしてチャンネル番号に当てはめる「チャンネルスキャン」を行う必要があります。そしてテレビ放送が異なる地域への引っ越し後や、テレビを電源やアンテナケーブルなどから外して設置場所を変えた後などは、このチャンネル設定がリセットされている場合があります。設定メニューから「チャンネルスキャン(再設定)」を行い、お住まいの地域で受信できるチャンネルをあらためて取得してください。

またテレビに内部基盤の不具合など、何らかの問題が生じている場合は「電源リセット(テレビのリセット)」を行うことで解消されるケースがあります。リセットについては、後の項目④を確認してください。

③ B-CASカード/ACASチップの不具合:抜き差しや清掃で改善?

テレビ機器で、現在のデジタル放送(地デジ放送・衛星放送)を受信するために必要なB-CASカード、もしくは内蔵のACASチップに、一時的な不具合や接触不良が起きているため、テレビ放送が映らない可能性も考えられます。

この場合、B-CASカードをスロットに挿入しているテレビの場合は、以下の手順でB-CASカードに汚れや接触不良などの問題はないかを確認してください。

  1. テレビの電源を主電源から切ります。
  2. B-CASカードをゆっくりとスロットから引き抜きます。
  3. カードの裏面にある金色のICチップ部分を、乾いた柔らかい布で優しく拭きます。
  4. カードを正しい向きで、奥までしっかりと差し込みます。
  5. テレビの電源を入れ直し、映るか確認します。

B-CASカードとは、地デジ、衛星放送(BS放送、CS放送)などデジタルテレビ放送の著作権保護のため、映像信号の暗号化を解除して映し出すための、暗号を解くキーともいえるICカードです。

接触不良などでテレビ機器がこのカードを認識できないと、デジタル放送の暗号化が解除されず、デジタルテレビ放送が視聴できないことになります。またB-CASカードは破損する場合もあり、その場合は、B-CASカードを配布するB-CAS社に問題の起きたカードを送付し、有料でカードを交換する必要があります。

なお、B-CASカードの不具合でテレビが映らない場合には、テレビ画面に「E100」「E101」「E102」のエラーコードが表示される場合が多くなります。

各エラーコードの意味は、以下の通りになります。

  • E100:B-CASカードが挿入されていない。
  • E101:挿入されているB-CASカードが読み取れない。
  • E102:B-CASカードに問題があってが正常に認識されない。

また近年の4K、8Kテレビでは、B-CASカードを使用せず、同様の機能を持つ「ACASチップ」を本体に内蔵しています。ACASチップ内蔵型のテレビで、チップに関するトラブルが発生した場合は、電源の入れ直しで改善する場合があります。

④ テレビ・周辺機器の再起動:一時的なフリーズを解消

テレビやレコーダー本体、またブースターなどの電源を必要とする周辺機器が、内部基盤の不具合などで、一時的にフリーズして不具合を起こす場合もあります。

この場合、テレビやレコーダーなどの受信機器では、テレビ画面が正常に映らなくなることもあります。そんな場合には、テレビなど機器の再起動が有効になります。

テレビなど機器のリセットを行う手順は、主に以下の通りになります。

  1. テレビや周辺機器の電源をリモコンでオフにします。
  2. テレビなどの場合は本体の主電源もオフにします。
  3. 本体の電源プラグをコンセントから抜きます。
  4. そのまま5分から10分ほど待ちます。
  5. 再度、電源プラグをコンセントに差し込み、本体の電源を入れます。

テレビをはじめ電源が必要な機器の場合、この「電源リセット」を行うことで、機器内部のエラーが解消され、正常に動作することがあります。

なお、テレビの機器によっては、独自のリセット方法が用意されている場合もあるため、リセットを行う際には、まず本体付属のマニュアルやメーカーの公式サイトなどもご確認ください。

⑤ 悪天候の影響(大雨・雪・強風):天候回復を待つしかない?

皆様もご存知の通り、日本のテレビ放送のうち、地デジ放送の電波は、日本国内に設置された電波塔の先端から送信されています。また衛星放送(BS放送、CS放送)の電波は、地上からは空の一点に静止して見える静止衛星から、日本の全域に送信されています。

地デジ電波は、UHF(極超短波)のうち、波長の幅は約40センチから60センチほどになる、470MHzから710MHzまでの周波数帯を利用しており、ある程度、音のように広がりやすい性質があります。

静止衛星から送られる衛星放送の電波は、UHF波よりはるかに周波数帯が高いマイクロ波の一種、センチメートル波(SHF波)でも、周波数帯が12GHz(ギガヘルツ)前後で、波長の長さは25ミリ前後、光のように直進性が強い性質を持つ「12GHz帯」と呼ばれる電波が使われています。

電波は周波数帯によって性質が異なってきますが、いずれにせよ、ほとんどの周波数帯で、水分に吸収され、また遮られやすいという性質があります。

したがって、地デジ電波や衛星放送の電波が伝わる地上の空間で発生する、大雨や大雪、台風などの悪天候は、空間を伝わる電波や、ひいてはアンテナでの電波受信にも大きく影響します。

悪天候がテレビ電波に与える主な影響は、以下の通りになります。

  • 降雨・降雪などによる電波の減衰:地デジ放送の電波は、一年を通した気候の変化で、同じ場所でも6㏈程度の電波レベルの変動が生じます。また雨や雪などの悪天候では電波が吸収されることで電波レベルの大幅な減衰が生じます。そのため地デジアンテナの受信レベルが十分でない場合、特定の季節や悪天候の際のみ、地デジのテレビ画面が乱れることもあります。直進性が強くエネルギーが集中する衛星放送の電波は、悪天候の影響は少ないものの、激しい雨や雪で雨や雪の粒が25ミリ(波長の幅)に近くなると、電波が雨や雪に吸収されて乱反射で散乱し、BS/CSアンテナで受信レベルが極端に下がる「降雨減衰・降雪減衰」が生じます。
  • 強い雨や風などによる影響:: 風雨による電波レベルへの影響の他にも、強い雨風や雪でアンテナの向きがズレたり、アンテナ自体が破損したりするケースも考えられます。もちろんテレビアンテナは一度や二度の雨風で壊れることはありませんが、徐々に老朽化や耐久性の低下は進んでいきます。他にも雪が多い地域では、雪がアンテナにこびりつくことでの受信性能低下やサビの進行、角度のズレなどのダメージ。屋根の上に積もった雪が滑落する際に、アンテナが巻き込まれて大きなダメージを受けるなどのケースも想定されます。

一時的な天候不良が原因でテレビ電波の受信レベルが低下している場合は、天候が回復するのを待つのが基本です。また通常より受信性能が高いアンテナ(地デジ用は素子数が多い、衛星放送用はディッシュ直径が大きい)やブースターを利用し、余裕のある受信レベルを確保することも、悪天候への対策になります。

しかし、もし天候が回復しても地デジ、衛星放送のテレビ放送が正常に映らない場合は、風雨などの影響でアンテナの向きがズレたか、故障が発生した可能性が高くなります。

その場合は、アンテナ工事の専門業者などに、アンテナの状態の確認と修理をご依頼になることをオススメします。

⑥ アンテナの向きのズレ(軽微な場合):自分で調整できる?

テレビアンテナには、地デジアンテナ、BS/CSアンテナとも、指向性(アンテナの正面側で受信性能が高くなる性質)があるため、地デジアンテナは近隣の電波塔の方向、BS/CSアンテナは静止衛星の方向(主に東経110度、南西方向上空)へと正面側を正確に角度調整する必要があります。

そしてアンテナの老朽化と、強風や雪などの影響で、アンテナの向きが本来の位置からズレてしまうと、地デジ、衛星放送とも、受信レベルが低下することがあります。
もしお住まいのテレビアンテナが、ベランダの手すりや屋上フロア、ベランダの近くや壁面の低い位置など、ご自身でも安全に角度を調整できる場所に設置されている場合であれば、ご自宅でアンテナ角度の微調整を試みて、受信感度の改善を試みることも可能です。

ただし、屋根の上にマストで固定されたテレビアンテナなど、足場の確保できない高所での作業は大変に危険です。そのような場所にアンテナが設置されている場合は、絶対にご無理をなさらず、アンテナ工事の専門業者にご依頼ください。
特にBS/CSアンテナは、東経110度の方向に、上下、左右ともミリ単位で正確に角度調整を行う必要があり、その角度が数ミリずれただけでも受信感度が低下し、角度調整には非常に手間がかかるため、危険な場所での角度調整が決して行わないでください。

⑦ ブースターの電源確認:電源ランプは点灯してる?

一般の戸建て住宅に取り付けられるテレビアンテナには、ブースターという機器を合わせて設置することがほぼ必須になります。

ブースターとは、アンテナが受信したテレビ電波レベルを増幅するための機器で、アンテナのすぐ近くなどの配線部に設置されます。ブースターは主に電波塔からやや遠く地デジ電波レベルが低いエリアや、住宅内で三台以上のテレビを設置する場合に、十分な電波レベルを確保するために設置されます。

このブースターを設置している住宅のテレビで、急にアンテナレベルが低下した場合、ブースターの不具合で電波が増幅されなくなった可能性も考えられます。

ブースターの問題を確認する場合のポイントは、以下の通りになります。

  • 電源部の確認:屋外に設置されるブースターは、アンテナ付近で電波を増幅する本体の増幅部と、増幅部に電源を供給する電源部が別になっておリ、多くは屋根裏空間などでコンセントに接続され、アンテナケーブルを通じて増幅部に電源を供給しています。この電源部のコンセントが抜けていないか、本体の電源ランプが点灯して、正常に作動しているかを確認してください。またブースターには屋内で使われる、本体と電源部が一体型の室内用ブースターもありますが、この場合も電源が正しく接続され、正常に作動しているかどうかを確認してください。
  • ブースター本体の故障:電源部に特に問題がなければ、アンテナ直下などに設置されているブースター本体が故障している可能性もあります。ブースターは電源によって電波を増幅する電子機器であるため、長年の使用で徐々に劣化し、その平均的な寿命は10年程度になりますのでご注意ください。

ブースターに関しても、屋外用ブースターは、屋根の上でアンテナが固定されるマストの下部など、ご自宅での確認が難しい位置に設置されているケースも多くなります。

その場合は、やはりアンテナ工事の専門業者にブースターの確認や修理、交換、調整をご依頼ください。またブースターの増幅レベルの調整には、プロの専門知識が必要になることも多くなります。

⑧ 他のテレビや部屋での受信状況確認:問題の切り分け

ご自宅内にテレビが2台以上あるお住まいで、アンテナレベル低下などの問題が生じた場合には、各テレビの映りやケーブル接続などの状態を確認することで、問題の切り分けに役立ちます。

複数台のテレビを確認する場合の主なポイントは、以下の通りになります。

  • 屋内ですべてのテレビが同様に映らない場合:家全体のアンテナ設備(アンテナ本体、ブースター、分配器など)に問題がある可能性が高くなります。
  • 特定のテレビだけ映らない場合:そのテレビ本体や、壁のアンテナ端子からテレビまでの配線、B-CASカードなどに問題がある可能性が高くなります。

また、B-CASカードのトラブルでテレビが映らないと思われる場合は、正常に映る他のテレビに挿入されているB-CASカードと差し替えて確認してみることで、B-CASカードそのものの問題であるかを確認できます。

他にも可能であれば、映らないテレビを別の部屋のアンテナ端子に接続してみるのも、有効な確認方法となります。

⑨ 引っ越し直後のトラブル:設定や接続は大丈夫?

特にお引っ越しをした後に、設置したテレビが正常に映らない場合には、いくつかの原因が考えられます。

その場合に想定される原因は、主に以下のようなものが考えられます。

  • 地域の電波環境:以前の住まいとは、地デジ電波の強さや、受信できる放送局(チャンネル)が異なる可能性があります。
  • チャンネル設定:引っ越し先でチャンネルスキャンを行っていないと、テレビ放送場が清浄に受信できないことがあります。
  • 配線の接続ミス:新しいお住まいでのアンテナ端子の場所を確認できず、間違った場所に接続している可能性があります。
  • アンテナの有無:中古住宅などの場合、そもそもアンテナが設置されていない、または前の住人が撤去している可能性も考えられます。

お引越し先でテレビを設置した場合には、まずは配線の再確認とチャンネルスキャンを試してみてください。

⑩ アパート・マンションの場合:まずは管理会社に相談

アパートやマンションなどの集合住宅にお住まいの場合は、地デジや衛星放送の受信について、各棟の屋上に設置された大型の共用アンテナ(共聴アンテナ)を利用して受信し、棟内の配線によって、各居室まで電波を送っていることがほとんどになります。

他にもマンション、アパートによっては、テレビの視聴方法がケーブルテレビ(CATV)である場合もあります。

もしマンションやアパートなど集合住宅で、ご自身の部屋だけでなく、他の部屋でもテレビが映らないといった状況であれば、共用アンテナや設備に問題が発生している可能性があります。

ただマンション、アパートなど集合住宅のテレビアンテナの問題は、個人で対処することは難しくなります。集合住宅でアンテナや配線部のトラブルが生じたと思われる場合の注意点は、以下の通りになります。

  • 絶対にご自分で触らない:賃貸物件、分譲マンション問わず、共用の設備は個人の所有物ではありません。管理会社などに無断で触ると、他の居住者にも影響が出る恐れがあり、契約、規約違反に抵触する可能性もあります。
  • 管理会社や大家さんに連絡する:集合住宅でアンテナをはじめとする教養設備のトラブルと思われる場合は、まずは建物の管理者(管理会社、オーナーなど)へと連絡し、状況を伝えて対応を依頼しましょう。

集合住宅での各種トラブルの場合、まずは管理会社への問い合わせが基本となります。

アンテナの種類別!地デジ放送・衛星放送でアンテナレベル0になる特有の原因と対策

お住まいのテレビで急にテレビ番組が映らなくなり、テレビの機能でアンテナレベルを確認すると「0」になるトラブルの原因は、地デジ放送と衛星放送(BS放送、CS放送)で異なる場合があります。

これは前述の通り、地デジ放送と衛星放送では放送の方法や電波の性質、アンテナの構造が異なるためです。まずはご自宅でトラブルが生じているアンテナ、テレビ放送の種類に応じて、それぞれのアンテナで特有の原因と対策をチェックしてみてください。

地デジアンテナ(UHFアンテナ)の場合

地デジ放送を受信するためのUHFアンテナには、魚の骨のような形で主に屋根の上に設置され、受信性能の高い「八木式アンテナ」や、薄型のボックス状で壁などに設置され、設置の見栄えが良く風雨にも強くなる「デザインアンテナ」、またポール状の最新モデルで受信感度と見た目の良さ、風雨への強さを確保できる「ユニコーンアンテナ」などがあります。

上記の各種モデルは、主に受信感度と設置の見た目、風雨などへの強さが異なり、現場の条件やお客様のご要望によって使い分けられますが、基本的な設置の注意点や受信のポイントは同じになります。

以下、地デジアンテナでアンテナレベルが0になる、もしくは低下する場合の原因、およびその対策をご説明していきます。

アンテナ本体の故障・劣化(耐用年数も考慮)

主に屋外に設置されている地デジアンテナは、雨風などの自然環境や紫外線、海沿いであれば潮風などに常にさらされています。
一般的に地デジアンテナの寿命は、その現場の環境や設置位置にも左右されますが、八木式アンテナで10年程度、デザインアンテナ、ユニコーンアンテナで15年から20年程度とされております。

アンテナはこの寿命(耐用年数)を過ぎてもすぐ破損するわけではありませんが、前述のように角度がズレやすくなるほか、経年劣化によって部品が錆びたり、ケーブル接続部、プラスチック部分などがもろくなるなどして、故障が発生する可能性が高くなってきます。

以下、地デジアンテナで破損が生じやすいポイントについて解説していきます。

  • 素子(魚の骨の部分)の破損:機器がむき出して魚の骨のような形をした八木式アンテナは、受信性能の高さが魅力ですが、一方で設置の見栄えが悪く、強風や積雪の影響を受けて老朽化しやすいという弱点もあります。特に魚の骨のような短い横棒の部分は、電波を受信する「素子(エレメント)」と呼ばれる部分は、長年の劣化や雪の重みなどで折れてしまい、受信性能が低下することがあります。
  • 給電部の故障:アンテナがテレビ電波を集めて、接続したケーブルで受信した電波を送る中心部分「給電部」が劣化することで、ケーブルへと正常に電波を伝えられなくなることがあります。
  • アンテナを設置するマストの老朽化:テレビアンテナは屋根の上に立てたマストに設置されることが多く、この場合、高い位置で適切な角度調整が可能になり、受信感度が安定しやすいというメリットがあります。一方で高い位置は風雨などの影響を受けやすく、アンテナを固定したマストががサビや老朽化で傾き、最悪ではアンテナごと倒壊する、屋根から落下するという事態も想定されます。

地デジ用に限らずアンテナが破損している場合、素子の一部やケーブル接続部などの軽微な故障であれば、アンテナ工事業者に依頼することで修理も可能ですが、大きな老朽化や破損の場合はテレビアンテナの交換が必要です。

周辺環境の変化による電波障害(建物・樹木など)

これまでお住まいの地デジアンテナで、問題なく地デジ放送が映っていたのに、急に映らなくなった場合、アンテナから電波塔までの空間に、電波を遮る障害物ができた可能性も考えられます。

障害物で地デジ電波が遮られるケースとして起こり得る可能性には、以下の例が挙げられます。

  • 新しい建物の建設:お住まいの近隣で電波塔の方向に高層マンションなどが建つと、地デジ電波が遮られるケースがあります。
  • 樹木の成長:お住まいや隣家の庭木などが成長し、アンテナの前に枝葉が伸びると、地デジ電波を遮ってしまうケースも少なくはありません。

このような場合は、アンテナの設置場所を高い位置や別の場所に変更する。より受信性能の高い地デジアンテナに交換するなどの対策が必要となります。

BS/CSアンテナの場合

衛星放送に当たるBS放送、CS放送では、宇宙空間の赤道軌道上に位置し、地上からは空の同じ場所に静止して見える人工衛星「静止衛星」から、日本全域に向けて直進的に送られる12GHz帯の電波を受信します。

そのため衛星放送の受信には、お皿のような形をした「ディッシュ(放物面反射器)」で、直進的な12GHz帯の電波を受け止め、一点に集める形で反射して受信するパラボラアンテナであるBS/CSアンテナを利用します。

以下では、12GHz帯の電波やBS/CSアンテナの特性から、衛星放送のアンテナレベルが0になる、もしくは低下する場合の原因と、その対策を解説していきます。

アンテナの正確な向き(南西方向)と角度のズレ

BS/CSアンテナは、静止衛星から直進的に送られる12GHz帯の電波を正確に受け止め、正面の一次放射器に集める必要があるため非常に指向性が高く、ディッシュの仰角と方位角(上下、左右の角度)が、静止衛星の方向に正確に合っていないと、一次放射器に電波を集めることができず、受信感度が大きく低下します。

日本では、BS放送の放送衛星、主なCS放送である110度CS放送の通信衛星とも、東経110度の上空に位置するため、BS/CSアンテナのディッシュを東経110度(おおよそ南西の方向)へと正確に向けることで、BS放送、CS放送の双方を同時に受信できます。

以下、BS/CSアンテナの角度がズレる主な要因をご紹介します。

  • 強い風雨や積雪などの影響:BS/CSアンテナも風雨などの影響で老朽化が進み、角度のズレが生じやすくなります。そして風雨などの影響ででアンテナの上下、左右の角度が数ミリずれただけでも、衛星放送のアンテナレベルが0になる場合もあります。
  • アンテナ設置時の固定不良:アンテナを固定しているボルトが緩んでいる、固定部の安定が悪いなど、BS/CSアンテナの設置方法が不適切である場合も、アンテナの角度がズレやすくなります。

BS/CSアンテナの角度調整は、アンテナの設置位置がベランダなど安全に作業を行える場所であれば、ご自身での微調整も可能です。

ただその作業には非常に細かな手間がかかるため、やはり専用の測定器を持つ専門業者にご依頼になることが確実です。特に屋根の上のアンテナなど作業に危険が伴う場合は、必ず業者にご依頼ください。

ご自宅でBS/CSアンテナの角度調整を行う場合は、そのエリアでの東経110度の方向を示してくれる「BSコンパス」などのスマートフォンアプリや、BS/CSアンテナで受信できている電波レベルを即座に確認できる、簡易型のアンテナレベルチェッカーがあれば作業が便利になります。

障害物の発生による電波障害(建物や樹木など)

衛星放送に使われる12GHz帯の電波は光のように直進性が強く、宇宙からの長距離送信に適している一方、光と同じく障害物に遮られやすい弱点があります。

そのため、BS/CSアンテナを向けた東経110度の方向に、規模の小さな障害物が発生しても、12GHz帯の電波が遮られ、衛星放送の受信不良が発生します。

衛星放送の場合は、BS/CSアンテナを向けた東経110度の方向にマンションなどの建物ができるほか、樹木や枝が伸びる、電柱や電線が敷設される、クレーン車などが置かれる、洗濯物が干されるなど、わずかな障害物が発生しても、受信不良が生じる場合もあります。

障害物の発生で12GHz帯の電波が遮られ、BS/CSアンテナで受信できなくなった場合は、庭木などであればせん定も可能ですが、多くの場合は障害物がなく、以降の発生も考えにくい位置にアンテナを移設する必要があります。

コンバーター(LNB)の故障または電源供給の問題

BS/CSアンテナのディッシュ前方に、金属製のアームで固定されている箱のような部分は、一次放射器と一体化した「コンバーター(変換器、LNB)」と呼ばれる部分です。

静止衛星から送られる12GHz帯の電波は、そのままでは周波数帯が高すぎて、アンテナケーブルで正常に送ることができません、そのためコンバーターでMHz帯、地デジ電波よりやや周波数帯の高いUHFの電波に変換した後、ケーブルに送信します。

コンバーターは、BS/CSアンテナでも心臓部と言える重要な役割を担っており、この部分にトラブルが生じると、衛星放送のアンテナレベルが0になります。

コンバーターのトラブルで考えられる例には、主に以下の例が挙げられます。

  • コンバーターの故障:コンバーターも電子機器のため、経年劣化や落雷などによって故障することがあります。家庭用のBS/CSアンテナの場合は、コンバーターの故障がBS/CSアンテナの寿命となり、アンテナ交換が必要となります。
  • 電源供給の停止:BS/CSアンテナのコンバーターは、ブースターの電源部、またはテレビやレコーダーのチューナー端子から電気を供給されて動作します。テレビ側の設定メニューで、「BS電源設定」などの項目が「オフ」になっているなど、適切な電源設定が行われておらず、コンバーターに給電されていると、BS/CSアンテナの設置に問題はなくともアンテナレベルは0になります。

BS/CSアンテナに大きな問題は観られないのに、急に衛星放送のアンテナレベルが0になった場合には、テレビの設定メニューを確認して、電源供給が「オン」または「オート」になっているかなど、お住まいの電源設定を確認してみてください。

またBS/CSアンテナ設置から10年以上が過ぎているか、落雷や台風などの自然災害に見舞われた場合には、コンバーターの回路が破損している可能性も考えられます。この場合はアンテナ本体の交換が必要です。

降雨減衰・降雪減衰の影響と対策

前述のように、衛星放送では、一定以上の激しい雨や雪の場合、空間で雨や雪による12GHz帯の電波の吸収、散乱が起こり、受信不良にいたる性質があります。
これによって、大雨や大雪の際に一時的に衛星放送の受信レベルが低下し、映らなくなる現象のことを「降雨減衰」「降雪減衰」と呼びます。

降雨減衰・降雪減衰への対策には、以下の方法が挙げられます。

  • 一時的な現象:降雨減衰、降雪減衰は基本的に、天候が回復すれば、元通りに映るようになる一時的な現象になります。
  • 対策:降雨・降雪による減衰を防止するには、一般的な家庭用のBS/CSアンテナである45型(ディッシュの有効直径が45センチ)に対し、50型、60型、75型など、少し大型のものに交換することで、受信感度が上がり改善されるケースがあります。

ただ大型のBS/CSアンテナを使用すると、本体の重さや大きさから、風の影響を受けやすく、角度のズレなども生じやすくなるため、注意が必要です。

アンテナ本体の故障・劣化(耐用年数も考慮)

BS/CSアンテナの寿命は、風の影響を受けやすいことや、コンバーターをもつことから、一般的には10年程度になります。老朽化などでコンバーターの故障をはじめ、ディッシュの歪みや、角度のズレが生じやすくなったBS/CSアンテナは、交換が必要になります。

なおBS/CSアンテナには、台風の多い地域などに向けて、風を通して風圧を抑えるディッシュや、各部の強度を高めることで、通常モデルより耐風性能を向上させた高耐風モデルも存在するため、このようなモデルを使用することで、風の影響を抑え、寿命の長期化が期待できます。

アンテナレベルを改善・安定させる機器【ブースター活用術】

各種テレビアンテナが設置されている新築や既存のお住まいにて、テレビが正常に映らなくなった場合、その状態として「他のチャンネルは映るけど、特定のチャンネルだけアンテナレベルが低い」「天気が悪いと映りが悪くなる」といったケースでは、前述したアンテナブースター(増幅器)の設置が効果的になります。

ここでは、ブースターによる受信レベルの改善について解説してゆきます。

アンテナブースター(増幅器)とは?どんな時に必要?

アンテナブースターとは、すでにご説明した通り、アンテナが受信したテレビ電波のレベルを電気的に増幅し、映像信号を強くするための機器です。

一般的には、以下のようなアンテナ設置現場で必要となります。

  • 中、弱電界地域:地デジ放送の場合は、電波塔からやや遠く、受信できる電波レベルが弱い地域で、電波レベルを補完するために設置されます。
  • 分配器による電波レベルの低下:アンテナからの電波を分配器で複数の部屋に分けている場合、個々の部屋の電波レベルは、分配数で割る形で、電波レベルが弱くななります。一般的に三部屋以上に電波を分配する場合には、アンテナの受信レベルに関係なく、ブースターが必要となります。
  • ケーブルの長さ:アンテナやアンテナコンセントからテレビまでの配線ケーブルが長いと、電波が途中で減衰してしまうため、それをカバーする形でブースターが必要になる場合もあります。

なお、ブースターはあくまで「弱い電波レベルを強くする」機器であり、「0の電波レベルを1にする」ことはできません。つまりアンテナで電波がまったく受信できていない場合は、ブースターを設置しても効果はありません。

またブースターは電波だけでなく、電波に混入する雑音・ノイズ(余計な電波)も同様に増幅する性質があります。そのため、元の電波の品質が低い、弱い電波を極端に強く増幅するなどすると、電波レベルは強くともノイズによって映像が乱れるケースもあるため、注意が必要です。

ブースターの種類と選び方(屋内用・屋外用、利得など)

ブースターには設置位置や、対応できる周波数帯(テレビ放送別)にいくつかの種類があり、お住まいの受信環境や用途に合わせて選ぶ必要があります。

以下では、主に設置位置別のブースターの種類について、一覧でご紹介します。

種類 特徴 主な設置場所
屋外用ブースター 増幅性能や調整機能が高い。アンテナ直下に設置することで、ノイズも一緒に増幅するのを防ぐ。 アンテナマスト(支柱)
屋内用ブースター 増幅性能はやや低いが設置が簡単。分配損失など、屋内での信号減衰を補うのに適している。 テレビの近くのコンセント周り
ラインブースター 屋内用より簡易的なブースター。他のブースターの補足など、もう少しだけ信号を強くしたい場合に使う。 壁のアンテナ端子とテレビの間

ブースターを選ぶ際は、ご自宅の電波状況をはじめ、対応しているテレビ放送の周波数帯(地デジ、BS/CS、4K8K)などを確認することも重要です。
電波レベルが強すぎてもテレビが映らなくなるケースもあるため、利得(りとく・電波の増幅度合い)を調整できる機能が付いたブースター機器がおすすめです。

ブースターの故障?確認ポイントと対処法

ブースターが故障すると、当然ながら電波が増幅されなくなる、また増幅レベルの低下やノイズの混入などにより、アンテナレベルが0になることがあります。
ブースターの故障が疑われる場合は、以下の点をご確認してみてください。

  • 電源部の確認:ブースターの電源部は、多くの場合、屋根裏やマルチメディアボックス、テレビ近くのコンセントに設置されています。電源ランプが消えていないかを確認してください。
  • 電源の再投入:一度電源プラグを抜き、数分待ってから差し直してみることで、ブースター内部の不具合が解消され、復旧する場合もあります。
  • 本体の劣化:屋外に設置されているブースター本体は、常に作動する電子機器でもあるため、アンテナ同様に経年劣化します。その寿命は10年程度が目安になります。

これらの確認を行ってもブースターのトラブルが改善しない場合は、ブースター本体が完全に故障している可能性が高いため、交換が必要になります。

それでもアンテナレベル0が直らないときは:専門業者に依頼するケースと費用相場

ここまでの記事でご紹介した対処法を試しても、アンテナレベルが0のままなど、問題が解消されない場合や、原因の特定が難しい場合は、ご無理をなさらず専門のアンテナ工事業者にご相談、お問い合わせください。
特に高所にあるアンテナを修理、調整する作業には大変な危険が伴うため、プロの業者にお任せになるのが安全です。

業者依頼を検討すべき症状・状況とは?

アンテナトラブルに当たって、特に以下のようなケースでは、お早めに専門業者に依頼することをおすすめします。

  • 屋根の上など、ご自身で確認できない場所にアンテナがある。
  • アンテナが倒れたり、目視で明らかに破損したりしている。
  • ここまでの対処法をすべて試しても、状況がまったく改善しない。
  • ブースターや分配器など、配線部の専門的な機器の故障が疑われる。
  • 引っ越し先でアンテナ設備そのものに問題がありそう。

原因が分からないまま、ご自宅での調査に時間を費やすよりも、専門家に見てもらう方が早く、確実に解決できます。

アンテナ修理・交換にかかる費用相場

トラブルを復旧するためのアンテナ工事(修理・交換)の費用は、その作業内容やアンテナの種類によって大きく異なります。
あくまで目安ですが、一般的な費用相場は以下の通りです。

工事内容 費用相場の目安(税込)
アンテナの方向調整 8,000円 ~ 20,000円
アンテナの立て直し 12,000円 ~ 25,000円
地デジアンテナ交換 25,000円 ~ 50,000円
BS/CSアンテナ交換 25,000円 ~ 50,000円
ブースター交換 22,000円 ~ 35,000円
アンテナ撤去 10,000円 ~ 20,000円

※上記は部材費と基本的な工事費を含んだ目安です。現場の状況によっては、高所作業費などが別途、必要になる場合があります。
正確な費用は、必ず事前に見積もりを取ってご確認ください。

信頼できるアンテナ業者の選び方5つのポイント

いざ業者に頼むとなっても、どの業者にご依頼になれば良いという点で、お迷いになることもあるでしょう。
安心して任せられる業者を選ぶために、以下の5つのポイントをチェックしてください。

① 明確な料金体系と無料見積もり

「アンテナ修理〇〇円~」といった表示だけでなく、どのような場合にいくらかかるのか、アンテナやブースターなどの設置をはじめ、アンテナ修理や角度調整、撤去、交換などの細かな料金体系が、業者の公式ウェブサイトなどで明確に示されているかをきちんとご確認ください。
また作業前に必ず現地調査を行い、詳細な見積もりまで、すべて無料で提示してくれる業者は信頼できます。
見積もりの内容については、専門用語ばかりでなく、一般の方にも分かりやすく、丁寧に礼儀正しく説明してくれるかどうかも、業者の姿勢を見極める上で重要なポイントです。

② 豊富な施工実績と専門資格

自社スタッフのアンテナ職人による完全自社施工で、年間の施工件数が多い業者は、工事を担当する職人が、それだけ多くの経験とノウハウを蓄積しています。
また、ウェブサイトなどで、どのような工事を何件行ってきたか具体的な実績を公開していると安心です。

当あさひアンテナも、自社のアンテナ職人による完全自社施工を徹底しており、年間およそ6,000件の施工実績から、経験に基づく技術とノウハウを蓄積しております。

③ 安心の長期保証とアフターサービス

アンテナ工事には、施工後の保証が付いているのが一般的です。
保証期間は業者によってさまざまですが、5年以上の長期保証を設けていると、万が一の不具合にも安心して対応してもらえます。
当あさひアンテナでも、施工後はめったなことではトラブルは考えられないという技術への自信から業界最長クラスの10年保証をご提供しています。

④ 親切・丁寧な顧客対応と迅速さ

電話やメールで問い合わせをした際の対応も、良い業者を見極めるための重要なポイントです。
問い合わせから早急な対応で、ご依頼主の状況を親身に聞いてくれたり、専門的な内容を分かりやすく説明してくれたりする業者は、お客様第一の姿勢を徹底しており、実際の工事も丁寧に行ってくれる可能性が高いでしょう。
LINEでの問い合わせに対応しているなど、連絡手段が豊富な業者も便利です。

⑤ 地域密着型の業者かどうかもチェック

対応エリアを限定している地域密着型の業者は、その地域の電波状況に詳しく、移動コストが抑えられるため料金が安くなる傾向があります。
また、何かあった際に迅速に駆けつけてくれるフットワークの軽さも魅力です。
当あさひアンテナ」は現在、東京都・埼玉県を中心に、千葉県や神奈川県、群馬県、栃木県、茨木県の首都圏近隣を主な対応地域として、エリアに根ざした密着サービスを展開しており、迅速なご対応を心がけております。

【参考】あさひアンテナなら安心!特徴と口コミ・評判

当「あさひアンテナ」は、低価格でありながら高品質な工事を追求する、アンテナ工事のプロフェッショナルである専門業者です。
お客様に安心してご依頼いただけるよう、以下のような強みがあります。

あさひアンテナの強み 具体的な内容
価格競争力 完全自社施工による中間マージンのカットや、メーカーから機材の大量仕入れによるスケールメリットで、格安価格を実現しています。
業界最長10年保証 アンテナ施工後の万が一のトラブルにも、業界最長クラスの10年保証でご対応いたします。
高い技術力 経験豊富な自社スタッフのアンテナ職人が、高い技術で丁寧で確実な工事を行います。
迅速・丁寧な対応 フリーダイヤルへのお電話やメールフォーム、LINEでのお問い合わせに、年中無休で迅速に対応します。
外観への配慮 デザインアンテナやユニコーンアンテナ、屋内設置など、住宅の外観を損なわないスタイリッシュな設置も得意としています。

実際に利用されたお客様からは、「対応が早くて助かった」「説明が丁寧で分かりやすかった」といったお声を多数いただいています。

当あさひアンテナでは、ここまででご説明した、アンテナレベルが0になるトラブルへの対処となる工事としては、まず素子の破損など軽微な故障の場合のアンテナ修理は5,000円(税込み5,500円)より。アンテナの角度がずれている場合の方向調整と再固定は8000円(税込み8800円)よりでお引き受けいたします。

また、アンテナ交換については一般的に、既設アンテナの撤去工事費と、新規アンテナ設置工事を合わせた料金になります。

当あさひアンテナでは、既設アンテナの撤去については、全長1.8メートルまでのアンテナであれば、取り外したアンテナを持ち帰っての処分も含めて、5,000円(税込み5,500円)からでお引き受けいたします。

新規アンテナの設置や、ブースターなど周辺機器の設置、交換についても、国内大手メーカーの高品質機器や、アンテナの場合は基本的な設置具、ケーブルなどもセットにした、明確かつ低価格な価格体系でご案内しております。

アンテナ修理や受信トラブルの解消をはじめ、アンテナトラブルに関するお問い合わせは、まずは当あさひアンテナのフリーダイヤル、または当サイトのメールフォームやLINEアカウントまで、どうかお気軽にお問い合わせください。

アンテナレベル0の再発を防ぐためにできること

本コラムでご紹介した対処やアンテナ工事業者へのご依頼で、アンテナレベルが0になるトラブルを解消できて、無事にテレビが映るようになった後も、ちょっとした心がけでトラブルの再発を防ぐことができます。
安心してテレビ放送を楽しみ続けるためにも、以下の点を意識してみてください。

定期的なアンテナ周りの点検

年に1回程度、ご自身で確認できる範囲で結構ですので、アンテナ周りを点検する習慣をつけてください。点検の具体例は以下の通りになります。

  • アンテナが傾いたり、部品が外れかかったりしていないか。
  • アンテナケーブルに傷や劣化がないか。
  • 固定用のワイヤーが緩んでいないか。

あくまで安全第一で、屋根の上など危険な場所の確認は専門業者にお任せください。

ケーブルの適切な取り扱いや保護

室内でのケーブルの取り扱いにも注意が必要です。

  • ケーブルを無理に折り曲げたり、引っ張ったりしない。
  • 掃除機をかける際に、ケーブルを吸い込んだり、引っ掛けたりしない。
  • 家具の足などでケーブルを踏みつけない。

屋外の配線も、紫外線や雨風などで劣化します。
配管に通す、カバー配線を行うなど、ケーブルそのものを保護することで、配線部の寿命を延ばすことができます。

雷対策や自然災害への備え

落雷は、電線からお住まいの各種配線部などに、瞬時に膨大な電流を走らせるため、アンテナだけではなく、テレビやレコーダーなどの家電機器を故障させる原因にもなります。

落雷をはじめとする自然災害への対策としては、以下の例が挙げられます。

  • サージプロテクターの利用:雷の過電流から機器を守る「サージプロテクター」付きの電源タップを使用すると、雷の電圧を防ぐことができて安心です。
  • 台風シーズン前の点検:台風が多くなる季節の前に、アンテナの固定状態を確認しておくと、強風による倒壊や向きのズレを防ぐのに役立ちます。

ときにはお住まいに大きな被害をもたらす自然災害も、万全の対策で、その被害を最小限に抑えることができます。

まとめ:テレビアンテナレベル0も原因特定と適切な対処で解決できる!

お住まいでご覧になっているテレビで突然、テレビ放送が映らなくなり、「E202」などのエラーコードが表示される。またアンテナレベルが0になっていたりすると、驚いてしまうかたも多いでしょうが、まずは落ち着いてその原因を探ることが大切です。
本記事でご紹介した対策などの内容を参考に、ご自身でできる対処法からひとつずつ試してみてください。

以下、あらためてチェックの手順をまとめておきます。

  • まずは初期対応:ケーブルの抜けや設定ミスなど、簡単な原因からチェック。
  • ご自分でできること:機器の再起動やB-CASカードの抜き差しなどを試す。
  • 業者に頼るべきこと:屋根の上の作業や、専門的な機器の故障が疑われる場合は無理しない。

多くの場合は、適切な対処でふたたびテレビは正常に映るようになります。
もし、ご自宅での解決が難しい場合は、いつでも私たち「あさひアンテナ」のフリーダイヤル、メールフォーム、LINEアカウントまでご相談ください。

当あさひアンテナでは、アンテナレベルが0になったなど、お住まいのテレビの画面、受信トラブルについては、弊社フリーダイヤルにご相談いただければ、現場経験もあり実地の専門知識を持つオペレーターがご対応いたします。

そしてお客様のテレビが映らない症状、お住まいの受信環境をおうかがいし、まずは想定できる原因と、お客様でも可能な対策をご説明いたします。

もしフリーダイヤルでのご説明だけで、トラブルが解消された際には、料金は1円たりともいただきませんので、ご安心くださいませ。

そしてお住まいでの対処でトラブルが解決できない場合は、弊社に出張での現場確認をご依頼いただければ、弊社のアンテナ職人が即座にお住まいまで駆け付け、速やかな原因の特定と、復旧のための工事をご提案いたします。

当あさひアンテナでは、アンテナ交換などの工事に伴う電波調査と、工事費用のお見積もりは、現地への出張費やキャンセル料などの費用も含めた「完全無料」でご対応しております。またトラブル復旧などの工事をお急ぎでお求めの方には「即日工事」にもご対応しております。

本文でもご説明した通り、受信トラブルでアンテナやブースターなどの交換が必要な場合、当あさひアンテナでは、国産大手メーカーの高品質な機材と、設置具やケーブルなどの基本部材をセットにした、完全自社施工による高品質な設置工事を、コストを抑えて業界最安に挑む低価格でご案内いたします。

アンテナ工事など各種工事の完了後は、業界最長クラスとなる「10年」の長期保証もご用意しております。また工事費用のお支払いも現金のほか、各種クレジットカード、電子マネーにもご対応しておりますので、急なトラブルへのご対応でも、お客様に修理費用のご用意など、余計なお手数をおかけいたしません。

突然のテレビ画面の乱れやアンテナレベル低下のご相談から、その対処となるアンテナや周辺機器の交換工事。その他、テレビアンテナ工事に関するご相談は、当あさひアンテナまで、まずはお気軽にお問い合わせくださいませ。

【お役立ち情報】アンテナ受信に関する情報源

ご自宅のある地域の地デジ電波状況など、より詳しい情報を知りたいお客様は、以下の公的な情報源も参考にしてください。

A-PAB(一般社団法人放送サービス高度化推進協会)

「一般社団法人放送サービス高度化推進協会(A-PAB)」公式サイト内の「地デジ放送エリアのめやす」ページでは、日本全国の各地域にある地デジの電波塔の位置や、その電波塔からの電波を一定レベル以上で受信できる範囲、また地デジの受信に関する相談窓口などを確認できます。

総務省 電波利用ホームページ

総務省の電波利用に関するサイトでは、日本の電波利用に関する様々な情報や制度について確認できます。テレビの受信障害に関する情報なども掲載されています。

アンテナ本体 型番
  • デザインアンテナ

    デザインアンテナUAH201
    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木式アンテナ

    八木式アンテナUA20
    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    2K4K8K対応BS/CS110度アンテナ
    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。