地デジアンテナ調整を自分で行う方法は?アプリでアンテナを向ける方向の確認とテレビE202エラー解決の全手順をプロが解説
ある日突然、リビングにあるテレビの画面に「E202」というエラーが表示され、地デジ放送のテレビ画面が映らなくなってしまった。ご家族からは「テレビが見られない」と心配され、どうすれば良いか途方に暮れたご経験はないでしょうか。
アンテナやテレビの業者に依頼すると費用も時間もかかりそうだし、できれば自分で何とかしたい、と考えるのはごく自然なことです。
そこで本記事では、アンテナ工事の専門家「あさひアンテナ」所属のアンテナ職人による監修のもと、地デジアンテナの調整をご自分で行うための全手順を解説します。
この記事を最後までお読みいただければ、以下のことが分かります。
- ご自分で安全に地デジアンテナを調整できるかの判断基準。
- 無料でもできる、地デジアンテナを向けるべき方角の調べ方。
- 2人で協力して行う、具体的な地デジアンテナ調整のステップ。
- 調整しても直らない場合の、原因と対処法。
アンテナや受信に関する専門的な知識がなくても、本記事でご説明する手順に沿ってご確認になれば、ご自分でテレビ画面の問題を解決できるかもしれません。
まずは落ち着いて、本記事の解説のうち、できることから試してみてください。
アンテナ角度調整を行う必要性:「指向性」とは何か?
まずは基本中の基本として、そもそもなぜ、テレビアンテナの向きを正確に合わせる必要があるのでしょうか。
その理由は、アンテナが持つ「指向性」という性質にあります。
指向性とは、アンテナ本体でも、特定の方角(真正面を中心とした一定の角度)でのみ電波の受信性能が高まる性質のことです。
地デジアンテナ(UHFアンテナ)もBS/CSアンテナ(パラボラアンテナ)も、この指向性により、地デジや衛星放送の電波を効率よくキャッチしています。
そのため、アンテナが正しい方向から少しでもずれてしまうと、受信性能が大きく低下し、テレビが映らなくなるのです。
特にアンテナの種類によって、この指向性の強さには違いがあります。
以下、現在の主要なテレビアンテナである、地デジアンテナの「八木式アンテナ」「デザインアンテナ(平面アンテナ)」「ユニコーンアンテナ」と、衛星放送用の「BS/CSアンテナ」について、その指向性を解説します。
※上記は各アンテナがもつ主な指向性です。
地デジアンテナを調整するポイントとは?
地デジ放送は、地上の各地域に設置された地デジ電波塔から、周辺の一帯へ向けて地デジ電波が送られています。
この電波はUHF(極超短波)のうち470MHzから710MHzが使われており、波長の幅は40センチか60センチ程度になります。
そのため一定の広がりやすさがあり、ビルなどの障害物もある程度は乗り越えて広がる性質(回折)がありますが、電波塔からの距離が遠くなるほど電波が拡散されてレベルが弱くなります。
また、山や高い建物の陰にあたる場所や、住宅密集地の家と家の間などには電波が広がる性質も及ばず、電波レベルが低下することもあります。
他にも一年を通した気候に影響を受けて若干のレベル変動があるほか、雨や雪などの悪天候では電波が吸収され、受信レベルが不安定になります。
そのため、地デジアンテナを調整する際は、以下のポイントが重要になります。
- アンテナの左右の角度を調整し、最寄りの電波塔の方向へと先端を正確に向けること。
- 電波塔からの距離(電界地域)に応じた受信性能(素子数・素子数相当)を持つアンテナを選ぶこと。
- 周辺の建物などの障害物を避け、できるだけ高い位置に設置すること。
これらの条件を満たすことで、アンテナは安定して電波を受信できるようになります。
特にデザインアンテナなど低い位置への設置を前提としたアンテナ機種の場合は、周辺の障害物への注意が必要です。
地デジアンテナの指向性は、主にアンテナの機種(形状)と受信性能によって決まります。機種別の指向性は、もっとも受信性能の高い真正面を基準に、アンテナ角度を左右に動かして、受信性能がちょうど半分になる角度「半値幅」によって表されます。
半値幅は機種別では上記の通り同じ受信性能でも八木式アンテナ、デザインアンテナ、ユニコーンアンテナの順に広くなります。
また同じアンテナ機種でも、受信性能(素子数・素子数相当)が高いモデルほど、半値幅は狭くなります。
衛星放送用 BS/CS アンテナを調整するポイントとは?
本記事の主要なテーマは「地デジアンテナの角度調整」ですが、参考として衛星放送用BS/CSアンテナの角度調整についても解説します。
衛星放送(BS/CS放送)は、宇宙空間で赤道軌道上を周回し、地上からは常に上空の同じ一点に見える静止衛星(BS放送衛星、CS通信衛星)から電波が送られてきます。
この電波はマイクロ波の一種、SHF(センチメートル波)のうち12GHz帯前後と、周波数帯が非常に高く、波長の幅は25ミリ程度になります。
そのため電波の直進性が非常に高く、長距離通信に適しています。
この電波は静止衛星から日本全域に送られていますが、直進性の強さから障害物には遮られやすく、BS/CSアンテナと静止衛星との間に、山や建物から、樹木やその枝、電柱や電線などのわずかな障害物があっても電波が遮られ、受信レベルが低下します。
また一定以上の激しい雨や雪では、雨や雪の粒が細かな障害物となり、電波が吸収され、乱反射を起こしてやはり受信レベルが下がる性質(降雨減衰・降雪減衰)があります。
パラボラアンテナであるBS/CSアンテナは、皿状のディッシュ・放物面反射器の内側でSHFを受け止めて一点に反射させ、焦点に固定された一次放射器に集めるという仕組みです。そのためBS/CS アンテナの調整は以下のように、地デジアンテナよりも格段にシビアとなります。
- アンテナを南西方向(東経110度)にある静止衛星へ正確に向ける必要がある。
- ディッシュ上下の角度である「仰角」と、左右の角度である「方位角」をミリ単位で正確に調整する必要がある。
- アンテナから静止衛星までの間に、空間(電波)を遮るものが何もない場所に設置する必要がある。
このように、BS/CSアンテナの調整は非常に精密な作業が求められるため、専門家でなければ難しい場合が多くなります。
他にも、BS/CSアンテナは本体のコンバーターで、SHFからテレビ電波に適した周波数帯に変換されるため、このコンバーターを動作させるため、テレビ・レコーダーやブースター電源部の「BS電源設定」が必要になります。
また、最新の4K8K放送については、一部チャンネルは従来の衛星放送の電波(右旋円偏波)とは異なる新しい電波(左旋円偏波)で送信されています。
この左旋の電波を含むすべての4K8Kチャンネルを受信するためには、BS/CSアンテナや配線部のケーブル、ブースター、分配器など、すべての機器が4K8K(右旋・左旋)に対応している必要があります。
まずは落ち着いて!アンテナ調整の前に試したい 3 つの簡単チェック
お住まいで「地デジや衛星放送でテレビ画面の映りが悪い」からといって、すぐにアンテナ角度の問題と判断し、いきなりアンテナチェックのため屋根に登ることは大変に危険です。
その前に、室内で誰でも簡単に試せる確認事項がいくつかあります。
急にテレビ画面が映らなくなるトラブルが起きても、それがアンテナ等の大掛かりな不具合であるケースは意外と少ないものです。実際の原因は、テレビ周りのごく小さなトラブルであるケースの方が圧倒的に多くなります。
もしかしたら、ここでご紹介する簡単な対処法だけで、すぐに問題が解決するかもしれません。
地デジ放送が映らなくなった時は、まずは落ち着いて、以下の 3 つのチェック項目を試してみてください。
費用もかからず、安全に確認できることばかりです。
専門業者を呼ぶのは、これらの方法を試してからでも遅くありません。
①テレビの再起動とケーブルの接続確認
現在のテレビも多機能化しており、内部基盤で制御されています、そのためコンピューターと同じで、一時的な基盤やプログラムなどのシステムエラーで不具合が起きることがあります。
そんな時は、テレビの「再起動(リセット)」が有効です。
テレビの主電源を切り、コンセントを抜いて数分待つ「ハードリセット(電源リセット)」を行うことで、内部のシステムがリフレッシュされ、不具合が解消されることもあります。
また、意外と見落としがちなのがアンテナケーブルの接続不良です。
テレビの裏側や壁の端子でケーブルが緩んでいるだけでも、電波は正常に届きません。
他にもケーブル自体が急角度に折り曲げられている、家具などの下敷きになっている、必要な長さより長すぎるなどの状態も、電波が正しく送信できない要因になります。
テレビ本体やケーブルについては、以下の手順でご確認ください。
※上記はテレビおよびアンテナケーブルの主なチェックポイントになります。
②B-CAS カードの抜き差し
地デジ放送の視聴には、「B-CAS カード」という IC カードが必要です。
このカードには著作権保護のためのデジタル信号の暗号化を解除する機能があり、カードがテレビなど受信機器に挿入されていないと、デジタル放送を視聴できません。
このカードの接触不良や IC チップの汚れが原因で、テレビ側がカードを認識できず、エラーコードが表示される場合もあります。
特に「E100」や「E101」といったエラーが出ている場合は、B-CASカードの問題を疑ってみましょう。
具体的な対処としては、テレビからB-CASカードを一度抜き、乾いた柔らかい布で IC チップ部分を優しく拭いてから差し直してみてください。
このとき、カードの向きや裏表を間違えないように注意が必要です。
正しい手順は、テレビの取扱説明書で確認すると確実です。
以下、B-CASカードに関するエラーコードの種類と、その意味などの一覧です。
※上記はB-CASカードの問題で表示されるエラーコードです。
また近年の4K・8KテレビにはB-CASカードが使われず、内蔵の「ACASチップ」が同様の機能を果たしていることもあります。
そのような機器で上記のエラーコードが出る場合には、テレビ本体の「電源リセット」を試してみてください。
③チャンネルの再スキャン
引っ越しなどで受信できる電波塔が変わった後や、お住まいの地域で放送局側の設定変更があった場合、テレビに設定された古いチャンネル情報との祖語から、一部またはすべての地デジチャンネルがうつらなくなることもあります。
その場合、チャンネル設定を更新する「再スキャン」を行うことで、地デジの各チャンネルを正常に受信できるようになります。
この操作はテレビのリモコンで行うことができ、数分で完了します。
詳細はテレビのメーカーやモデルによっても異なりますが、一般的な操作手順はおおむね以下の通りです。
- リモコンの「設定」や「メニュー」ボタンを押す。
- 画面のメニューから「放送受信設定」や「チャンネル設定」などを選ぶ。
- 「地上デジタル自動設定」や「チャンネルスキャン」を選択し、実行する。
詳しい操作方法はメーカー・モデルによって異なるため、テレビの取扱説明書なども併せてご確認ください。
テレビ映りが悪い原因はアンテナ?「アンテナレベル」で簡単診断
室内でも可能なチェックを試しても改善しない場合、いよいよアンテナ本体に原因がある可能性が高まります。
しかし、本当にアンテナが原因なのかを判断するには、客観的な指標が必要です。
そこで役立つのが、テレビに搭載されている「アンテナレベル」の確認機能です。
アンテナレベルとは、アンテナからテレビまで届いている電波の強さ(アンテナの受信レベル)や品質を数値で示したものです。
この数値を確認することで、地デジ電波が十分に届いているか、アンテナの向きに問題がないかを診断できます。
このアンテナレベル画面は、アンテナ角度の調整作業を行う際の、重要な目標値にもなります。
「E202 エラー」はアンテナ受信不良の代表的なサイン
地デジ放送などテレビ画面が映らない場合、テレビ画面に表示されることが多いものが「E201」「E202」といったエラーコードです。
これは「アンテナレベルが低下しています」「信号が受信できません」というメッセージで、テレビまでまったく電波が届いていない、または電波レベルが低くなっていることを示しています。
このエラーが表示されたら、地デジアンテナの向きのズレや、アンテナ周りの機器の不具合を疑うべき代表的なサインです。
以下、地デジアンテナの問題で表示されることが多い代表的なエラーコードの一覧です。
※上記は各エラーコードの基本的な意味になります。
アンテナレベルの確認方法【主要メーカー別一覧】
テレビのアンテナレベルは、テレビのリモコン操作で簡単に確認できます。
メーカーやモデルによって操作方法は多少異なりますが、一般的な手順は以下の一覧の通りです。ご自宅のテレビの取扱説明書が見当たらない場合でも、この表を参考に試してみてください。
※上記は各メーカー製モデルの一般的なアンテナレベル確認方法です。詳細はメーカー公式サイトの対応機種ページで確認できる場合もあります。
アンテナレベルの目安は?安定視聴できる数値を公開
確認したアンテナレベルの数値が、どの程度の状態なのかを判断するための目安を紹介します。
数値の最大値はメーカーによって異なりますが、多くのメーカーで「100」を最大値としています。アンテナレベルの調整作業を行う際は、「良好」レベルを目指しましょう。
以下、一般的なアンテナレベル目安の一覧です。
※上記は一般的なアンテナレベルの目安ですが、詳細はテレビのメーカーやモデルによっても異なります。
【準備編】地デジアンテナ調整 DIY のリスクと必須ツール
アンテナレベルが低いことを確認し、いよいよご自分でアンテナレベル画面を調整しようと決められた方へ。
具体的な作業手順に入る前に、もっとも重要な「安全」についてお話しします。
DIY作業は費用を抑えられるメリットがありますが、高所での作業には重大なリスクが伴います。
このセクションでは、DIY のリスクを正しく理解し、安全に作業するための判断基準と、必要な道具を解説します。
万全の準備をすることが、安全と成功への第一歩です。
本当に自分でやる?高所作業の危険性と判断基準
屋根の上や二階部分の壁面など、高所での作業は常に転落のリスクが伴います。
慣れない作業でバランスを崩し、重大な事故につながるケースは少なくありません。
特に、以下のケースに当てはまる場合は、DIY を中止し、迷わず専門業者に依頼することを強く推奨します。
- 2 階建て以上の屋根の上での作業。
- はしごが不安定、または屋根に傾斜があり滑りやすい。
- 雨や強風など、天候が悪い。
- 一緒に作業してくれる人がおらず、一人で作業しなければならない。
アンテナ調整作業においては、ご自身の安全が何よりも大切です。
少しでもご不安を感じる場合は、決してご無理はなさらないでください。
これで完璧!必要な道具と安全装備リスト
DIY でアンテナ調整作業を行うと決めたら、まずは必要な道具と安全装備を揃えましょう。
準備を万全にすることで、作業がスムーズに進み、安全性も高まります。
必要となる以下の器具・機材は、ホームセンターやインターネット通販などで揃えることができます。
※上記はアンテナ角度調整の作業に必要な主な道具になります。
アンテナを向けるべき方角は?【無料】電波塔の調べ方 3 選
地デジアンテナの角度調整でもっとも重要なのが、アンテナを向けるべき「正しい方角」を知ることです。
専門的な測定器がなくても、スマートフォンやパソコンを使えば無料で簡単に調べることができます。
ご自身の環境に合わせて、最適な方法を選んでください。
方法 1:【一番カンタン】スマホアプリで方向を確認
スマートフォンをお持ちであれば、専用アプリを使うのがもっとも簡単で直感的な方法です。
現在地からもっとも近い電波塔の方向を、矢印や AR(拡張現実)機能で示してくれます。
- Android の場合:「地デジアンテナ調整」などのアプリが便利です。アプリを起動し、受信したい電波塔を選ぶだけで、スマホをかざした方向に矢印が表示されます。
- iPhone の場合: 専用アプリは少ないですが、標準搭載の「コンパス」アプリと、次に紹介する Web サイト「A-PAB」を併用することで方角を確認できます。
方法 2:【PC でも OK】Web サイト「A-PAB」で確認
パソコンやスマートフォンで、一般社団法人「放送サービス高度化推進協会(A-PAB)」の公式サイトから「放送エリアのめやす」ページを利用する方法もあります。
このページでは、自宅の住所や郵便番号などを入力するだけで、受信可能な電波塔の位置や受信範囲などを地図上で正確に確認できます。
具体的な確認の手順は、以下の通りです。
- 「A-PAB 放送エリアのめやす」にアクセスする。
- ご自宅の住所などを入力して直近の電波塔を検索する。
- 地図上に表示される電波塔(送信所)の位置を確認する。
- 自宅からその電波塔への方角を、地図やコンパスアプリで確認する。
方法 3:【最終手段】近所のアンテナの向きを参考にする
アプリや Web サイトが利用できない場合の最終手段として、近隣の住宅に設置されているアンテナ(特に魚の骨のような形をした八木式アンテナ)の向きを参考にする方法があります。
同じ地域のアンテナは、基本的には同じ電波塔を向いています。
ただし、地形や建物の影響で、お隣の家と最適な方向が微妙に違う場合もあります。
あくまで大まかな目安として考え、最終的な微調整はテレビのアンテナレベルを見ながら行ってください。
【実践編】2 人で協力!地デジアンテナの向き調整 完全 4 ステップ
準備が整ったら、いよいよ実践です。
アンテナ調整は、安全と効率の観点から「必ず2人1組」で行ってください。
一人が実際にアンテナを動かし、もう一人がテレビ画面でアンテナレベルの変化を確認する、という連携が成功の鍵です。
ここでは具体的な作業手順を 4 つのステップに分けて、分かりやすく解説します。
焦らず、それぞれのステップを確実に行いましょう。
STEP1:安全確認と役割分担(アンテナ担当・テレビ担当)
作業を始める前に、まずはお互いの役割を明確に決めましょう。
そして、実際に作業するアンテナ担当者は、安全装備の最終チェックを必ず行ってください。
※上記はアンテナ角度調整で必要となる主な役割分担です。
STEP2:アンテナの固定ボルトを緩め、少しずつ動かす
アンテナ担当者は、地デジアンテナが固定されているマスト(支柱)のボルトやナットを、スパナを使って緩めます。
このとき、完全に外してしまわないよう注意してください。
アンテナがグラグラせず、手で力を加えたら動かせる、という程度の固さが理想です。
ボルトが緩んだら、事前に調べた電波塔の方向にアンテナを向けます。
そこから、テレビ担当者と連携を取りながら、アンテナを左右に「数ミリ単位」で非常にゆっくりと動かしていきます。
急に大きく動かすと、最適なポイントを見逃してしまうので、焦りは禁物です。
STEP3:テレビ担当と連携し、アンテナレベル最大値を探す
ここが調整作業でもっとも重要なポイントです。
アンテナ担当者がアンテナを少し動かすたびに、テレビ担当者は画面に表示されるアンテナレベルの数値の変化を読み上げます。
(連携の例)
アンテナ担当:「今から少し右に動かすよ!」
テレビ担当:「OK!…あ、レベル上がった!55、58、60…あ、下がった!57!」
アンテナ担当:「じゃあ、少し戻すよ!」
テレビ担当:「OK!…60、62、63…今が一番高い!」
このように、アンテナレベルがもっとも高くなる「スイートスポット」を探し出します。
なお、アンテナ角度を少し動かしてからテレビのレベル表示に反映されるまで、数秒ほどの時間がかかるので、一回動かしたら数秒待ってから数値を伝えるのがコツです。
また、作業者がアンテナとケーブルの間に、簡易型の「アンテナレベルチェッカー」を接続して、受信レベルを確認する方法もあります。
この場合はわずかな角度調整から手元ですぐに受信レベルを確認できるため、ひとりでもアンテナ角度調整が格段に楽な作業となります。
アンテナレベルチェッカーも簡易型であれば、1,000円台からで購入できます。
ただこの場合も、万が一の事故に備えて、作業完了までもうひとりの作業者に見守ってもらうようにしてください。
STEP4:レベル最大値でアンテナをしっかり固定する
アンテナレベルがもっとも高いアンテナ角度を見つけたら、アンテナがその位置から動かないように慎重に押さえながら、緩めたボルトをしっかりと締め直します。
このとき、締め付ける力でアンテナの向きがずれてしまわないように注意が必要です。
ボルトを本締めした後、最後にもう一度テレビ担当者にアンテナレベルを確認してもらいましょう。
数値が下がっていなければ、調整作業は完了です。
道具を片付けて、安全にアンテナのある位置から撤収してください。
調整しても映らない…考えられる 5 つの原因と対処法
頑張ってアンテナの向きを調整したのに、テレビの映りが改善しない。
そんな時は、アンテナの向き以外に原因があるのかもしれません。
テレビ画面が映らなくなる原因はひとつだけとは限りません。
ここでは、テレビのアンテナ調整をしても画面の状態が直らない場合に考えられる、主な原因とその対処法を紹介します。
以下の一覧をひとつずつご確認の上で、原因を特定していきましょう。
※上記はテレビ画面が映らなくなる主な要因の一覧です。
原因 1:アンテナ本体の経年劣化・故障(寿命は約 10〜15 年)
屋外に設置されているアンテナは、常に雨風や紫外線にさらされています。
そのため、一般的なテレビアンテナの寿命は、使用する機種や設置される環境によっても異なってきますが、約10年から15年と言われています。(デザインアンテナやユニコーンアンテナの場合は15年から20年程度)
お住まいのアンテナが設置から長年経過している場合、アンテナ本体や部品が劣化・破損し、正常に電波を受信できなくなっている可能性があります。
原因 2:ブースターや分配器など周辺機器の不具合
テレビアンテナで受信した電波は、ブースター(電波も増幅器)や分配器(電波を分ける機器)を通ってテレビに届きます。
これらの周辺機器も精密機器であるため、故障することがあります。
特にブースターは電源で作動する電子機器であるため経年劣化しやすいほか、屋根裏などに設置されているブースターの電源が、何かの拍子で抜けてしまっているケースも少なくはありません。
原因 3:ケーブルの劣化・断線
アンテナから室内の受信機器へ電波を送るアンテナケーブルも、特に屋外の部分はアンテナ同様に劣化します。
ケーブルの被覆が破れて内部に水が浸入したり、接続部分が腐食したりすると、電波が正しく伝わらなくなります。
またケーブルの見た目に問題がなくても、内部で断線している可能性もあります。
原因 4:周辺環境の変化(新しい建物など)
以前は問題なく映っていたのに、ある時から急にテレビの映りが悪くなった場合、周辺環境の変化が原因かもしれません。
自宅と電波塔の間に高層マンションが建設されたり、近所でクレーンを使った工事が始まったりすると、テレビ電波が遮られて受信できなくなることがあります。
この場合は、アンテナの向きの調整だけでは解決が難しいことが多くなります。
一般的には、アンテナの移設や高性能モデルへの変更などの対処が必要となります。
また特定の高層建築によるテレビの受信障害・電波障害の場合は、その建物の施工主やオーナーに、民法「原因者負担の原則」に基づいて、費用は相手方負担で対処を求めることができます。
まずはお住まいの自治体の役所にて、担当部署にお問い合わせください。
迷ったらプロに依頼!アンテナ工事業者の費用相場と選び方
本記事ではここまで、地デジアンテナの角度調整を中心として、さまざまな受信不良の原因とその対処法を紹介してきました。
しかし、中には「記事の通りすべて確認しても原因が特定できない」「自宅のアンテナは屋根の上にあるので作業は難しい」という方もいらっしゃるでしょう。
そんな時は、決してご無理をなさらず、テレビアンテナ工事の専門業者へとご相談になることが、もっとも安全で確実な解決策です。
プロの業者は専門的な知識と測定器などプロ仕様の機材を使い、受信不良の根本的な原因を正確に突き止め、熟練の技術による最適な方法で修理してくれます。
アンテナ調整・修理の費用相場はいくら?
専門業者に依頼する場合、一般の方にとって気になるのが、やはり費用でしょう。
アンテナの調整・修理などの料金は、具体的な作業内容によっても大きく異なりますが、一般的な費用相場は以下の通りです。
業者を選んで正式に依頼(工事契約)される前には、必ず複数の業者から見積もりを取り、各業者の料金の内訳を比較・確認しましょう。
この「相見積もり」を行うことで、各業者の平均から、お住まいで本当に必要な工事内容と適正な費用相場を判断できます。
※上記は一般的な工事業者による平均的な各工事費用の相場です。
失敗しない!信頼できる業者の選び方 4 つのポイント
現在ではネット上に広告を掲げるアンテナ工事の専門業者も、数が多くなっています。
そして残念ながら、そのような業者の中にはお客様の知識不足に付け込み、一般的な費用相場よりも高額な請求をしたり、劣悪な素材を用いたずさんな工事をしたりする悪質な業者も存在します。
そこで、アンテナ修理はどこの業者に頼むのがいいのか、高い技術と適正価格、工事後の長期保証など、お客様ファーストの姿勢で安心して工事を任せることができる優良な専門業者を見極めるために、以下の 4 つのポイントをチェックしましょう。
- 料金体系が明確か
- 作業前に無料で見積もりを出してくれるか。
- 見積書に「工事一式」ではなく、作業内容や部品代などの内訳が詳しく記載されているか。
- 追加料金が発生する場合の条件を、事前にきちんと説明してくれるか。
- 本記事にご協力いただいた「あさひアンテナ」では、アンテナ工事に伴う事前の電波調査とお見積もりは完全無料(出張料やキャンセル料など関連費用込み)で実施しています。
- 「あさひアンテナ」では、他業者との相見積もりや、ご連絡からの即日工事にも対応しています。
- 「あさひアンテナ」の見積もり内容は工事や機材の項目、その料金とも詳しく明記しています。また工事や見積もりに対するお客様のご質問には、担当者がわかりやすく丁寧にご説明します。
- また「あさひアンテナ」では、見積もりのご提示後、実際の工事で見積りにない追加の工事は費用は決して加算しないことをお約束しております。
- 施工実績が豊富か
- 会社のウェブサイトに、具体的な施工事例や写真が多数掲載されているか。
- 創業からの年数が長く、地域での実績が豊富か。
- 例えば、年間 6,000 件以上の施工実績を持つ「あさひアンテナ」のような専門業者は、技術力と信頼性の高さが伺えます。
- 「あさひアンテナ」では、すべての工事を自社スタッフによる完全自社施工で実施しているため、経験豊富な職人による細かな部分まで丁寧で高品質な工事を、中間マージンなどのない適正価格でご提供できます。
- 長期の工事保証があるか
- 工事後に保証書を発行してくれるか。
- 保証期間が 8 年~10 年といった長期に設定されているか。
- 保証期間が長いほど、自社の工事品質に自信がある証拠と言えます。
- たとえば「あさひアンテナ」では、業界最長クラスと言える10年の長期保証をご用意しております。
- また「あさひアンテナ」では、工事後に担当者のサイン入り保証書をお渡ししております。
- さらにお客様が保証書を紛失された場合に備え、「あさひアンテナ」社内でもすべての工事のデータベースを保管しています。保証書がない場合もご連絡いただき、データベースでお客様の工事を確認でき次第、保証書がある場合とまったく同じ保証のご対応をいたします。
- 問い合わせ対応が丁寧か
- 電話やメールでの問い合わせに、専門知識を持ったスタッフが丁寧に対応してくれるか。
- こちらの状況や不安を親身に聞いて、分かりやすい言葉で説明してくれるか。
- 最初の問い合わせの段階で、誠実な対応をしてくれる業者は信頼できる可能性が高いといえます。
- 「あさひアンテナ」では、お客様へのご対応にも高品質を追求しており、丁寧な言葉遣いとわかりやすいご説明はもちろん、ご自宅にお伺いする際は、作業服から靴下まで新しいものに着替えてお邪魔しております。
まとめ|正しい調整で快適なテレビライフを取り戻そう
地デジアンテナの不調によりテレビの映りが悪くなる問題は、多くのご家庭で起こりうる身近なトラブルです。
この記事では、地デジアンテナやテレビ画面の問題に対してご自身でできる対処法から、専門家の監修による調整の手順、そしてご自分では難しい場合のプロへの依頼手順まで、段階的に解説してきました。
まずは、テレビの再起動やケーブル確認といった、室内でもできる簡単なチェックから試してみてください。
DIYでのアンテナ角度調整に挑戦する場合は、何よりも安全を最優先し、必ず2人以上の体制で、万全の準備のもと行ってください。
もし、作業に少しでも不安を感じたり、調整しても症状が改善しなかったりした場合は、決して無理をせず、信頼できる専門業者にご相談ください。
プロの業者に任せることで、根本的な原因を迅速かつ正確に解決でき、長期的な安心も手に入ります。
この記事を参考に、あなたの状況に最適な方法を選び、一日も早く家族みんなが笑顔でテレビを楽しめる快適な日常を取り戻してください。
もしご自分での原因特定や対処が難しく、プロのアンテナ工事業者へとご相談になる際は、まずは「あさひアンテナ」までご相談になることを、筆者からもおすすめいたします。同社ではフリーダイヤル(9:00-21:00)、および24時間365日対応の公式メールフォーム、LINEアカウントでお客様からのお問い合わせを受け付けています。
相見積もりを行われる場合も、「あさひアンテナ」をお加えになることで、迅速な工事から高い施工品質、適正な料金、長期保証、さらにはお客様への丁寧なご対応まで、すべてにおいてご満足いただける工事を実現できる可能性が、格段に高くなることでしょう。




