地デジ(UHF)用・平面アンテナ完全ガイド:アンテナの悩みを解決する選び方の比較から費用、DIY設置までプロが徹底解説!
新築住宅での新規テレビアンテナ取り付けや、既存の住宅でのアンテナ交換などに際して、住宅の外観をスッキリさせたい、台風でアンテナが倒れないか心配といったお悩みをお持ちではありませんか。
現在では新築やリフォームを機に、従来の魚の骨のようなアンテナから、スタイリッシュな「平面アンテナ」に切り替える方が増えています。
しかし、平面アンテナには受信性能に不安があるという意見も多く、デザインが良いという理由だけで選んでしまった結果「地デジのテレビ放送が満足に映らない」「アンテナの交換などでかえって高くついた」などの失敗は避けたいものです。
そこで本記事では、お客様のために平面アンテナの概要や基礎知識から、メリット・デメリット、ご自宅に最適な製品の選び方、気になる費用相場、さらにはDIYでの設置方法まで、専門知識がない方にも分かりやすく徹底解説します。
本記事の執筆に当たっては、技術系の知識を持つプロのライターが、アンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」に取材を行いました。そしてアンテナのプロがもつ知識と経験を基に、平面アンテナに関する確かな情報を、専門用語などは避けて一般の方にもわかりやすくまとめています。
この記事をお読みいただければ、平面アンテナを中心に、皆様のお住まいにぴったりのアンテナ選びができるようになり、長期的に安定した快適なテレビライフを手に入れることができるでしょう。
平面アンテナとは?家の外観を損なわない現代のテレビアンテナ
平面アンテナとは、その名の通り薄く平らな形状をした、地上デジタル放送(地デジ放送)を受信するためのアンテナです。
メーカー別の製品や受信性能別モデルによっても異なりますが、一般的に高さは20センチ強、横幅は十数センチ、厚みは設置具を含めて数センチほどの、薄い箱のようなパネル状の形状をしています。
箱型でコンパクトな見た目から「デザインアンテナ」もしくは形状や設置方法から「平面アンテナ」「薄型アンテナ」「壁面アンテナ」「フラットアンテナ」「ケースアンテナ」「ボックスアンテナ」などとも呼ばれ、新築や外観を重視する住宅で特に人気があります。
ちなみに「デザインアンテナ」の名称は、平面アンテナだけでなく、後述するポール状の「ユニコーンアンテナ」など、設置のデザイン性にこだわったアンテナ機種の総称として使われることもあります。
この平面アンテナが商品として普及し始めたのは、地上波のテレビ放送が、かつてのアナログ放送から、現在の地上デジタル放送(地デジ)への転換が進んでいた2009年(平成21年)頃のことです。
それまで地上波テレビ放送(アナログ・地デジ)用のアンテナといえば、住宅の屋根の上にマスト(支柱、ポール)で設置される、魚の骨のような形状の「八木式アンテナ(八木アンテナ)」が一般的でした。
アナログ放送時代は、主なテレビ電波として、波長の幅が数メートルの「VHF(超短波)」が使われていました。そのため受信にはやや大型の八木式アンテナが必要だったのです。
したがってアナログ放送時代のテレビアンテナは、基本的に八木式アンテナ(VHFアンテナ)一種類のみでした。
しかしアナログ放送から地デジ放送への転換により、使用される電波が、数十センチの波長をもつ「UHF(極超短波)」になったことで、アンテナの小型化が可能になったのです。
そのため、地上波用テレビアンテナがそれまでより小型化できるようになり、従来の八木式アンテナの弱点であった屋根の上に設置された際の見栄えの悪さや、風雨などへの弱さをカバーできる平面アンテナが実用化されたのです。
ちなみに従来の八木式アンテナも、地デジ化によって、VHFアンテナからやや小型のUHFアンテナとなっています。
平面アンテナは主に住宅の外壁やベランダなどに設置できるため、建物の美観を損ないません。また、白や黒、茶色、ベージュなどカラーバリエーションも豊富で、外壁の色に合わせて選べるのも大きな魅力です。
さらにその形状や、壁などに面で固定されることから、風雨や雪、潮風、野鳥など自然環境の影響にも強くなります。そのため角度のズレなどのトラブルが生じにくく、従来の八木式アンテナよりも寿命が長くなるのも大きな魅力です。
以下、この記事では、平面アンテナの魅力とそのメリット、また意外なデメリットや設置に当たっての注意点を、それぞれ詳しく解説していきます。
平面アンテナのメリット・デメリットを徹底比較!設置前に知るべき全知識
平面アンテナは多くのメリットがありますが、設置する前に知っておくべき独自の弱点や注意点も存在します。
ここでは、平面アンテナのメリットとデメリットを具体的に比較し、はたしてお住まいの地デジアンテナとしてふさわしいか、総合的な判断ができるように解説します。
平面アンテナがご自身の住環境やご希望に合っているかどうか、本項目でじっくり確認していってください。
メリット:デザイン性・耐久性が高く災害にも強い
平面アンテナの最大のメリットは、その優れたデザイン性と高い耐久性にあります。
そのメリットを個別に解説していきます。
- 外観を損なわないデザイン性
薄型でシンプルなデザインなので、住宅の外観に自然に溶け込みます。
豊富なカラーバリエーションからお住まいの外壁の色に合わせることで、アンテナの存在を目立たなくさせることが可能です。 - 災害に強く、耐久性が高い
アンテナ全体がカバーで覆われた構造に加え、壁面などに専用の固定具でしっかりと固定されるため、屋根の上に設置する八木式アンテナに比べて風や雨、雪などの影響を受けにくい構造です。
そのため、台風や強風、大雪によるアンテナの方向ズレや倒壊のリスクが大幅に軽減されます。 - 鳥害の心配が少ない
鳥がとまりにくい形状のため、鳥がとまることでの破損や角度のズレ、またアンテナの上や周辺がフンで汚れ、腐食するといった鳥害を防げます。
以下、平面アンテナのメリットを一覧でまとめました。
※上記は平面アンテナの主なメリットになります。
デメリット:受信感度や設置場所に注意が必要
平面アンテナには多くのメリットがある一方、受信性能や設置場所に関して、いくつかの注意点もあります。
平面アンテナのデメリットや注意点について、個別に解説します。
- 八木式アンテナより受信感度が低い場合がある
アンテナの構造上、同じ受信性能(素子数)の八木式アンテナと比較すると、同じ素子数(素子数相当)でも、受信感度がやや劣ることがあります。
電波の弱い地域(弱電界地域)では、平面アンテナでは安定した受信が難しくなる場合があります。 - 設置場所に制約がある
平面アンテナの受信性能には、その設置位置も大きく影響します。
地デジ電波は近隣にある電波塔の先端から送られてくるため、アンテナの正面側(受信方向)をその方向に向ける必要があります。
また地デジ電波は、電波塔の先端から、下方に向けて音が広がるようにして届いています。そして送信所の方向に山や高い建物などの障害物があると、地デジ電波が遮られてしまいます。
地デジ電波は障害物にぶつかっても乗り越えて広がる性質を持ちますが、山やビルの陰などの直近エリアには電波が届かなくなるケースもあります。
特に壁面など低い位置に設置される平面アンテナは、このような障害物の影響を受けやすく、強電界地域など電波が強い地域でも、電波塔の方向、すぐ近くに高層ビルなどの障害物がある現場では、平面アンテナでは地デジ電波を十分に受信できず、設置できない可能性もあります。
以下、平面アンテナのデメリットを一覧でまとめました。
※上記は平面アンテナの主な注意点です。
基本的に、現在の地デジアンテナ各機種でも、受信性能の高さでは八木式アンテナがもっとも優れています。
八木式アンテナは基本的な受信性能が高い素子アンテナになります。
さらに高い位置に設置されて受信環境が安定しやすいことに加え、指向性の高さから狭い範囲に受信感度が集中し、前方を電波塔の方向へと向けることで、他方向からのノイズを避けて安定した受信を実現できるのです。
平面アンテナは、受信環境の良い市街地向けに、受信性能は実用レベルを確保しながら、八木式アンテナの弱点をカバーするために開発されたアンテナです。
そのため、受信性能では八木式アンテナには及ばず、実際の受信感度や設置の可否は、現場の電波レベルや周辺環境に左右されやすい弱点をもつことには注意が必要です。
【疑問】平面アンテナで衛星放送(BS放送、CS放送)は受信できる?
現在では、地デジ放送の他に、地上波にはないさまざまな無料チャンネル、有料専門チャンネルなどを視聴できる衛星放送のBS放送、CS放送も普及しています。
そのため、目立たない平面アンテナで、地デジ放送だけでなく、衛星放送も受信できないかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし結論から申し上げると、平面アンテナで衛星放送(BS/CS)の電波を受信することはできません。
平面アンテナは、あくまで地上デジタル放送の電波(UHF)を受信するためのものです。
その構造は、金属板の中心に一定の長さの切り込み(スロット)を入れ、金属板で受け止めた地デジ電波をスロット部分に集める構造の「スロットアンテナ」が基本になっています。このスロットアンテナに、電波を集めるコンデンサや、風雨などを避ける守るカバーを装着したものが、デザインアンテナになります。
スロットアンテナが対応できる周波数帯(波長の幅)は、金属板の上下の幅に対応しており、デザインアンテナのサイズは、地デジ電波であるUHFの周波数帯に合わせたものとなっています。
一方、衛星放送では、宇宙空間に位置する静止衛星から、地デジのUHFよりはるかに周波数帯が高く、波長も25ミリ程度と短い、マイクロ波でもセンチメートル波(SHF)の一種「12GHz帯」と呼ばれる電波を使用しているため、地デジ用の平面アンテナではキャッチできません。
12GHz帯の受信には、この周波数帯に適したお皿のような形状の「パラボラアンテナ(BS/CSアンテナ)」が別途、必要になります。
以下、地デジ放送と衛星放送のアンテナや電波の違いを一覧にまとめました。
※上記は地デジ放送と衛星放送の基本的な違いになります。
もし地デジ放送と衛星放送(BS/CS)の両方をご覧になりたい場合は、平面アンテナなどのUHFアンテナと、とBS/CSアンテナ、2種類のアンテナを設置する必要があります。
以下の項目では、参考として、地デジ放送、および衛星放送の仕組みと、受信するにあたっての注意点を簡単に解説します。
【参考】地デジ放送の仕組みと受信の注意点
地デジ放送は前述の通り、地上の各地域にある電波塔からUHF(極超短波)という電波で、周辺エリアにある地デジアンテナまで映像信号を届けています。
この電波は40センチから60センチの波長の幅を持っており、建物などの障害物をある程度、乗り越えることはできますが、障害物の陰には電波が届かないこともあります。
また発信元である電波塔から距離が離れるほど電波レベルが弱まっていき、一年を通した気候や悪天候にも影響を受けます。
そのため、地デジアンテナを設置して電波をキャッチするためには、以下の点に注意が必要です。
- 電波塔の方向に向ける
地デジアンテナには電波を受信しやすい向き(指向性)があるため、地域の電波塔の方向に正面側を正確に向ける必要があります。 - 障害物を避ける
アンテナと電波塔との間、特に設置する現場の近くに、高いビルや山など地デジ電波を遮る障害物がないか確認することが重要です。 - 適切な高さに設置する
一般的に、アンテナは高い位置に設置するほど周辺の障害物の影響を受けにくく、電波を受信しやすくなります。壁面など低い位置に設置する場合には、上記のように障害物の影響はないか、より厳密に確認することが重要です。 - 気候や天候の影響も考慮する
地デジ電波は一年を通した気候の影響を受けて、若干のレベルの変化が生じるほか、雨や雪の際には、水分に電波が吸収されて電波状態が悪化します。地デジアンテナの設置では、これらの影響も考慮して、必要最低限より余裕のある受信レベルの確保が必要となります。
【参考】衛星放送(BS/CS)の仕組みと受信の注意点
衛星放送は赤道上空約36,000kmで赤道軌道上を周回する静止衛星から、日本全域に、前述した12GHz帯という、非常に周波数帯が高く、直進性の強い電波を送信しています。
この電波は光に近い性質を持ち、非常に遠くまで届く半面、わずかな障害物にも遮られやすいという弱点もあります。
この12GHz帯の電波を、地上に設置されたパラボラアンテナ(BS/CSアンテナ)のディッシュ・放物面反射器(大きな皿のような部分)の内側で受け止め、反射させて一点に集める形で受信します。
このような電波やアンテナの形式から、衛星放送の受信には、以下のような特有の注意点があります。
- アンテナの正確な角度調整が必須
BS/CSアンテナは、ディッシュに反射させた電波を的確に集めるため、ディッシュ部を南西方向にある静止衛星に向けて、上下、左右とも1度単位での精密な角度調整が必要です。少しでもずれるとまったく受信できなくなることもあります。 - 障害物に非常に弱い
12GHz帯はものに遮られやすいため、BS/CSアンテナと静止衛星の間に、建物、樹木、電線、さらには洗濯物などのわずかな遮蔽物があっても、電波が遮られてしまい受信できなくなります。 - 天候の影響を受けやすい
大雨や大雪の際には、雨粒や雪が12GHz帯を吸収し、散乱させてしまい、一時的に電波レベルが低下して受信できなくなる「降雨減衰」「降雪減衰」が発生することがあります。 - コンバーターの電源設定が必要
BS/CSアンテナでは、受信した12GHz帯を、内蔵される「コンバーター」により、ケーブルで送信しやすいMHz帯の電波に変換してから送信しています。このコンバーターを作動させるためには、テレビ側の「BS電源設定」や、ブースター電源部から、アンテナ側に給電することが必要となります。
【種類別】八木式・ユニコーンアンテナとの違いは?性能と費用をひと目で比較
ここまででもいくつがご紹介した通り、地デジアンテナには、平面アンテナ以外にもいくつかアンテナの種類があります。
それぞれの特徴を比較して、ご自身の環境やニーズに最適なアンテナを選んでください。
ここでは代表的な4種類のアンテナを、以下で比較します。
※上記は各アンテナ機種の主な特徴になります。
この表からわかるように、受信感度を最優先するなら八木式アンテナ、デザイン性を重視するなら平面アンテナが有力な選択肢です。
ユニコーンアンテナは、デザイン性と受信性能を両立させたい場合に適していますが、費用はもっとも高くなります。
室内アンテナは工事不要で手軽に利用できることが特徴ですが、受信性能が非常に低いため、電波レベルが強く受信環境のいい現場でしか使用できません。
したがってアンテナコンセントがない場所や、一時的な利用など、簡易的な地デジアンテナとしての利用が推奨されるアンテナになります。
平面アンテナの進化系「ユニコーンアンテナ」の特徴とは?
上記でご紹介した「ユニコーンアンテナ」とは、日本三大アンテナメーカーの一社「マスプロ電工」が2017年(平成29年)に販売した「U2CN」というモデルの名称です。
同社では、デザイン性を重視したアンテナとして、平面アンテナと同じく「デザインアンテナ」の一機種として位置づけていますが、その独特の形状と特徴から、地デジアンテナの第三世代モデルとされることもあります。
ユニコーンアンテナの外観は、ほぼ円筒形のポール状で、本体色はマットな質感のウォームホワイト(WW)、ブロンズブラック(BB)の二色になります。
八木式アンテナと同じく、屋根の上や破風板(屋根の張り出し部)、壁面の高所などに固定したマストの先で、アンテナ本体が高所に当たるよう設置されます。
ユニコーンアンテナの特徴は、デザイン性の高い形状から高い位置に設置しても住宅の見た目や景観への影響が少ない、さらに風雨を受け流す形状から影響を受けにくく、寿命が長くなるという、平面アンテナとほぼ同等のメリットを備えている点です。
さらにユニコーンアンテナは、一般的な平面アンテナより設置位置が高くなることで、周辺の障害物による影響を避けて、地デジの受信感度が安定しやすい点が最大のメリットになります。
特に、周辺の建物などの影響から平面アンテナが設置できない現場でも、ユニコーンアンテナであれば多くの場合、問題なく設置できます。
総合してユニコーンアンテナは、平面アンテナのメリットはそのまま、弱点である受信感度の低さと、対応できる現場が限られる点を克服した進化系モデルともいえます。
一方、デメリットとしては、現行の最新モデルであるため、本体価格や設置費用が他機種よりやや割高になる、また八木式アンテナに比べると受信性能は弱く、対応できるエリアがやや限られるという点が挙げられます。
いずれにせよユニコーンアンテナは、平面アンテナをご希望ながら、現場の受信環境では設置できない、または受信感度に不安があるという場合に、最適の選択肢になる地デジアンテナモデルと言えます。
【失敗しない】平面アンテナの選び方5つのポイント
「我が家には、どの平面アンテナが合うんだろう?」
ここからは、数ある平面アンテナ製品の中からご自宅に最適な一台を選ぶための、具体的な5つのポイントを解説します。
このステップに沿って確認すれば、アンテナ機種選びでの失敗を防ぐことができます。
ポイント1:お住まいの電波環境(電界地域)を確認する
地デジアンテナ選びでもっとも重要なのが、お住まいの地域がどの「電界地域」に属するかを把握することです。
電界地域とは、周辺エリアで受信できる電波の強さに応じたエリア区分で、主に以下の3種類に分けられます。
※発信される電波の出力は電波塔によって異なるため、上記の距離はあくまで目安になります。また電界地域の分類や基準も、使われる場所によって異なる場合もあります。
ご自宅の電界地域がどれにあたるかは、アンテナ工事業者のウェブサイトにある無料の電波調査ツールや、「一般社団法人放送サービス高度化推進協会(A-PAB)」サイト内の「地デジ放送エリアのめやす」ページなどで確認できます。
ポイント2:電波環境に合った受信性能(素子数相当)を選ぶ
次に、確認した電界地域に合わせて、アンテナの受信性能を選びます。
地デジアンテナの受信性能の目安は「素子数(そしすう)」または「素子数相当(そしすうそうとう)」になります。
素子数とは、八木式アンテナのような素子アンテナの場合に、電波を受信する短い横棒のパーツ「素子(エレメント)」の数が、そのまま受信性能の目安になるものです。
しかし外部から素子の見えない平面アンテナの場合、受信性能は、八木式アンテナの素子数に換算した「素子数相当」という単位で表され、この数値が大きいほど受信感度が高くなります。
そして平面アンテナの素子数相当は、主に以下の2種類になります。
- 20素子相当:強電界~中電界地域向けの標準モデルです。
- 26素子相当:中電界~弱電界地域向けの高性能モデルです。
他にも平面アンテナには、受信性能は低いため強電界地域向けながら、屋内外兼用となるコンパクトモデルなども存在します。
同じ平面アンテナでも、20素子相当モデルに比べると、26素子相当モデルはやや大型になります。そして各モデルは、おおむね以下の電界地域に対応します。
※上記は電界地域に応じた一般的な素子数・素子数相当の目安になります。
電波が弱い地域で素子数が低いアンテナを選ぶと、映りが悪くなる原因になります。
逆に、強電界地域で高性能すぎるアンテナを使う必要はありません。高性能すぎるモデルはノイズまで受信してしまい、かえって地デジ画面が乱れるケースがあるため、適切な性能の製品を選びましょう。
また弱電界地域の場合、エリアや周辺環境によっては、26素子相当のモデルでも対応できないケースも少なくありません。そのため事前の電波調査で、現場の受信レベルを確認することが重要となります。
ポイント3:ブースターの必要性を判断する
ブースターとは、アンテナが受信した電波を、電気的に増幅させる機器のことです。
以下のようなケースでは、アンテナ設置に伴い、ブースターも必要になることがあります。
- お住まいが弱電界地域である。
- テレビを3台以上設置している。
- アンテナからテレビまでのケーブル配線が長い。
このような場合、各部屋のテレビに届く電波レベルが弱まって、テレビ画面が十分に映らないことも考えられるため、ブースターで補強する必要があるのです。
平面アンテナにはブースターが内蔵されたモデルもあります。ただブースター内蔵モデルは、ブースターが故障した場合の交換が難しくなるため、ブースターが必要な場合は、基本的に外付けブースターの設置をおすすめします。
ポイント4:最適な設置場所を見つける(外壁・ベランダ・屋根裏)
平面アンテナは設置場所の自由度が高いことも魅力ですが、設置する場所によって受信感度や工事内容が変わり、必ずしもすべての現場で対応できない場合もあります。
それぞれのメリット・デメリットや、お住まいの条件に適しているかどうかを理解した上で、最適な場所を検討してください。
以下、平面アンテナの主な設置場所と、そのメリット・デメリットになります。
※上記は各設置位置の主な特徴になります。
特に屋根裏設置は、家の外観をもっともきれいに保てる方法ですが、電波状況や住宅の建材、設置スペースなどの専門的な判断が必要です。
ご希望になる場合は、まずは必ずプロの業者に、設置できるかどうかの調査を依頼してください。
ポイント5:家の外観に合わせたカラーを選ぶ
最後のポイントは、家の外観に調和する本体カラーを選ぶことです。
平面アンテナは、白、黒、ライトブラウン、ベージュなど、さまざまな色が用意されています。
外壁の色やサッシの色に合わせて選ぶことで、アンテナの存在感をなくし、住宅デザインに溶け込ませることができます。
平面アンテナの費用相場|本体価格と工事費の内訳を解説
アンテナを設置する上で、もっとも気になるポイントが、工事にかかる費用ではないでしょうか。
ここでは、アンテナ本体の価格から工事費の内訳、さらには他のテレビ視聴方法との長期的なコストまでを比較します。
事前に相場を把握し、適切な予算計画を立ててください。
アンテナ本体・工事費の目安と内訳
平面アンテナの設置にかかる費用は、アンテナ本体価格と工事費の合計で決まります。
- アンテナ本体価格:8,000円 ~ 20,000円程度(モデルや性能により変動)
- 新規設置工事費:約40,000円 ~ 59,000円(アンテナ本体、部材、作業費など全て込み)
工事費には通常、以下の項目が含まれています。
業者に見積もりを取る際は、これらの内訳が明確に記載されているか確認しましょう。
※上記は一般的な見積もり費用の項目になります。
光テレビやケーブルテレビとの長期的なコスト比較
テレビを視聴する方法には、アンテナ設置の他にも、ケーブルテレビ(CATV)や光テレビなどが挙げられます。
これらの各視聴方法について、初期費用だけでなく、月々のランニングコストも含めた長期的な視点で比較してみましょう。まずは以下の比較表をご覧ください。
※上記は各視聴方法の平均的な費用目安になります。
テレビアンテナ設置は初期費用がかかりますが、一度設置すれば、NHK受信料や有料チャンネルを除いて、月々の利用料は発生しません。
そのため持ち家の戸建て住宅で、5年、10年と長く住むことを考えると、もっともコストパフォーマンスに優れた選択肢と言えます。
平面アンテナの設置はDIY可能?業者依頼との比較と優良業者の選び方
テレビアンテナ取り付け工事に当たって「費用を抑えるために、自分で設置できないだろうか?」と考える方もいるかもしれません。
DIYでの設置は不可能ではありませんが、多くのリスクを伴います。
ここでは、DIYのリスクと、安心して任せられるプロの業者の選び方を解説します。
DIYで設置する手順とリスク
DIYでアンテナを設置する場合、一般的に以下の手順で進めます。
- 必要な道具(アンテナ本体、金具、工具、電波レベルチェッカーなど)を揃える。
- 電波塔の方向を確認し、設置場所を決める。
- 壁面に金具を取り付け、アンテナを固定する。
- アンテナの向きを微調整し、室内へ配線する。
しかし、これらの作業には専門的な知識と技術が必要となり、DIYで行うには以下のようなリスクが伴います。
- 高所作業による転落事故の危険。
- 電波レベルチェッカーがないと最適な向きが分からず、結局映らない。
- 壁に穴を開ける際の防水処理の失敗による、雨漏りのリスク。
- 外壁を損傷させてしまう可能性。
- 必要な部材や機材が足りず、買い足しでかえって高くつく。
安全面や確実性、施工後のサポート体制などを総合的に考えると、アンテナ取り付けは専門の業者に依頼することを強く推奨します。
安心できる優良なアンテナ専門業者の選び方
業者選びで失敗しないためには、以下のポイントを確認しましょう。
- 複数の業者から見積もりを取る(相見積もり)
料金や工事内容を比較し、相場を把握することが大切です。 - 料金体系が明確であること
見積書に「工事一式」としか書かれていない業者は避け、内訳が詳細に記載されているか確認しましょう。 - 豊富な実績と良い口コミがあること
ウェブサイトで施工事例を確認したり、第三者の口コミサイトを参考にしたりしましょう。 - 長期的な保証制度があること
工事後のトラブルに対応してくれる、5年以上の長期保証があると安心です。
これらの点を総合的に判断し、信頼できる業者に依頼することが、長期的な安心につながります。
例えば本記事にご協力いただいた「あさひアンテナ」では、上記のポイントをすべて高いレベルで満たすサービスを儀提供しています。
同社ではまず、アンテナ工事に伴う電波調査、お見積もりは完全無料(出張費やキャンセル費など関連費用含む)で行っており、他業者との相見積もりや即日工事にも対応しています。
「あさひアンテナ」では特に平面アンテナ(デザインアンテナ)の設置に定評があり、他業者では受信レベルが確保できず設置を断られた現場でも、緻密な電波調査により、ピンポイントで受信レベルが確保できる位置を特定して、平面アンテナによる安定した受信を実現した施工例も数多くあります。
また他業者では追加工費が発生することがある平面アンテナの屋根裏・天井裏への設置も、「あさひアンテナ」では、対応できる現場であれば、平面アンテナの基本設置工事費のみでお取り付けしています。
アンテナ工事に使用する機材も、すべて国産一流メーカー製の製品のみにこだわって、アンテナ本体や設置具、ケーブルをセットにした低価格の基本設置工事費でご提供しています。
例えば平面アンテナの場合では、
- DXアンテナ製20素子相当「UAH201」基本設置工事:22,000円(税込み24,200円)~
- サン電子製20素子相当最新モデル「WG-20」+「背面スッキリカバー」セット基本設置工事:25,000円(税込み27,500円)~
- マスプロ電工製コンパクトモデル(強電界地域専用・屋内外兼用)スカイウォーリーミニ「U2SWLC3」基本設置工事:25,000円(税込み27,500円)~
でご提供しております。
また「あさひアンテナ」では、工事はすべて自社スタッフによる「完全自社施工」を徹底しております。これにより経験豊富なアンテナ職人による高品質な工事を、中間マージンなどをカットした適正価格でご提供することも可能になっています。
さらに工事の完了後は、業界最長クラスとなる「10年」の長期保証もご用意しておりますので、アンテナ取り付け後も長きにわたってご安心していただけます。
各種テレビアンテナ工事、特に平面アンテナの設置については、まずは「あさひアンテナ」のフリーダイヤル、またはメールフォーム、LINEアカウントまでお問い合わせになることを、本記事の筆者からもおすすめいたします。
【トラブル解決】設置後にテレビが映らない原因と対処法
万が一、設置後に「テレビが映らなくなった」「特定のチャンネルだけ映りが悪い」といったトラブルが発生した場合、考えられる原因はいくつかあります。
慌てずに、まずは以下の一覧を参考に、ご自分で確認できることから試してみましょう。
※上記は主な確認のポイントになります。
アンテナ工事業者に取付を依頼した場合、工事の保証期間内であれば、無償で点検・修理をしてもらえる場合が多くなります。
まずは工事を担当した業者に連絡してみましょう。
平面アンテナの寿命は?交換時期の目安と劣化のサイン
平面アンテナの寿命は、その設置環境にもよりますが、一般的に15年から20年が目安とされています。
風雨に強い構造のため、屋根の上の八木式アンテナよりも長持ちする傾向があります。
しかし、長年使用していると経年劣化は避けられません。
以下のようなサインが見られたら、交換を検討する時期かもしれません。
- テレビの映りが悪くなったり、ノイズが入ったりすることが増えた。
- アンテナ本体のケースに変色やひび割れが見られる。
- アンテナの固定金具や接続部分にサビが発生している。
設置から10年以上経過し、テレビの映りに不具合を感じるようになったら、専門業者に点検を依頼することをおすすめします。
まとめ:最適な平面アンテナを選んで快適なテレビライフを
この記事では、主に見栄えのいいテレビアンテナ設置を希望される方のために、平面アンテナの基本的な知識から、適したモデルの選び方、費用や設置方法、依頼すべき業者のポイントまでを網羅的に解説しました。
最後に、この記事の重要なポイントを振り返ります。
- 平面アンテナはデザイン性と耐久性に優れ、家の外観を重視する方に最適。
- メリットだけでなく、受信感度や設置場所などのデメリットも理解することが重要。
- アンテナ選びは「電界地域」「素子数」「ブースター」の3点が鍵となる。
- 長期的なコストでは、アンテナ設置がもっとも経済的。
- 設置は安全と確実性を考え、信頼できる専門業者に依頼するのが最善。
平面アンテナは、ご自宅の電波環境やニーズに合わせて正しく選ぶことで、長期間にわたって安定したテレビ視聴を可能にする、非常に優れたアンテナです。
ただ一方で、平面アンテナの設置に当たっては、現場で安定した受信が可能になるか、受信が安定するポイントのチェックや、壁面を加工しての取り付けなど、高い技術を持つプロによる事前調査や施工が必須となります。
そのため、設置にあたっては「あさひアンテナ」をはじめとする、優良なアンテナ工事業者へのご依頼を強く推奨いたします。
この記事の情報を参考に、ぜひ皆様のお住まいにぴったりの平面アンテナを見つけて、見栄えが良く長持ちするアンテナによる、快適なテレビライフを実現してください。




