壁掛け用アンテナ(デザインアンテナ)取付の疑問を解決!製品と費用・設置方法・メリットデメリット・修理まで専門家が徹底解説
「せっかくの新築マイホームの見た目を、昔ながらの魚の骨のようなアンテナで損ねたくない」
「スマートでおしゃれなテレビアンテナを設置したい」
「風雨などの自然環境にも強く長持ちするアンテナを選びたい」
現在では多くの方がマイホームを建てられる際に、設置するテレビアンテナについて、このような考えを持たれています。しかし、いざテレビアンテナを選ぼうとすると、その種類や性能、費用など、専門的な情報が多いため、戸惑われることも多いでしょう。
そこでこの記事では、アンテナ工事の専門家であり、年間施工実績およそ6,000件を誇る「あさひアンテナ」にて豊富な施工経験を持つアンテナ工事の担当者からお話を伺い、家の外観を重視するお客様のために「壁掛けアンテナ」と呼ばれるアンテナ機種のすべてを、分かりやすく解説していきます。
この記事を最後までお読みいただければ、以下のことが明確になるでしょう。
- 壁掛けアンテナのメリット・デメリット
- 自宅に最適なアンテナの種類と選び方
- 業者依頼とDIYの費用や手順の違い
- 信頼できる業者の見分け方
せっかくのマイホーム、テレビアンテナ選びで後悔しないために、デザイン性・性能・費用・耐久性のすべてで満足できる、最適な一台を見つけてください。
目次
- 壁掛けアンテナ(デザインアンテナ)とは?従来のアンテナとの違い
- 後悔しない!壁掛けアンテナの種類と選び方のポイント
- 壁掛けアンテナの設置方法を徹底比較!業者依頼 vs DIY
- 壁掛けアンテナで起りやすいトラブルと修理方法は?
- 【最重要】失敗しない!信頼できるアンテナ工事業者の選び方
- 壁掛けアンテナに関するよくある質問(Q&A)
- まとめ:最適な壁掛けアンテナで、美観と快適なテレビ視聴を両立しよう
壁掛けアンテナ(デザインアンテナ)とは?従来のアンテナとの違い
壁掛けアンテナとは、その名の通り、住宅の外壁、またはベランダの手すりなどにぴったりフィットする形で設置できる、地デジ用のテレビアンテナ(UHFアンテナ)のことです。
この壁掛け式のアンテナは、地上波のテレビ放送が、かつてのアナログ放送から現在の地上デジタル放送(地デジ放送)に切り替わる過渡期の2009年(平成21年)頃より普及しはじめたアンテナで、特に、その薄型でスタイリッシュな形状から、現在では主に「デザインアンテナ」とも呼ばれています。
他にも形状、設置位置などの特徴から「平面アンテナ」「薄型アンテナ」「ボックスアンテナ」「ケースアンテナ」「フラットアンテナ」などの名称があります。
デザインアンテナの基本的な構造は、縦横の長さを受信する電波の周波数帯に合わせた金属板の中央に細長い切れ目(スリット)を入れた「スリットアンテナ」と呼ばれるものです。その中央部に電波を集めるコンデンサなどの放射器、給電部を設置し、集めた電波をケーブル端子へと送る他、アンテナ全体に薄いボックス状のカバーをかぶせて、見た目や対候性を高めたアンテナ機種になります。
地上波テレビ放送の地デジ化により、従来のVHF(超短波)よりも波長が短いUHF(極超短波)の電波が使われるようになったことで、実用的なサイズとして利用できるようになった機種といえます。
そのためデザインアンテナのサイズは、受信性能が同じであれば、メーカーや機種は違ってもおおむね共通し、一般的な20素子相当モデルで、高さは60センチ弱、横幅は20センチ前後、厚さは設置具を含めて十数センチ程度になります。
なお、より受信性能の高い26素子相当のモデルは、縦横が一回り大きいサイズになるほか、逆に受信性能は低くなるものの、より小型で付属のスタンドを使って、室内の窓際などにも据え置き設置ができるコンパクトモデルも存在します。
以上のように、デザインアンテナは、従来のテレビアンテナであり、主に屋根の上に設置される魚の骨のようなアンテナ「八木式アンテナ(八木アンテナ)」とは、多くの点で違いがあります。
まずは、デザインアンテナと八木式アンテナ、それぞれの特徴を以下で比較してみます。
※上記は各アンテナ機種の主な特徴となります。
メリット:家の外観を損ねず、災害にも強い
従来の八木式アンテナに比較して、壁掛けアンテナ(デザインアンテナ)を選ぶ最大のメリットは、そのデザイン性と耐久性にあります。
具体的には、以下のようなメリットが挙げられます。
- 住宅の外観に溶け込むデザイン
- 薄型でコンパクトな形状で、住宅の外壁やベランダの手すりなどに設置されるため、アンテナが目立ちません。
- カバーの色合いを変更しやすいため、ホワイトやブラック、ブラウン、ベージュなど、さまざまな住宅の壁面の色に合わせられる豊富なカラーバリエーションがあります。
- 災害に強く、長持ちする
- 外壁などに面で固定するため、台風などの強風で倒壊するリスクが非常に低くなります。
- アンテナ機器部に対候性の高いカバーを設置した形状のため、雪や雨風の影響も受けにくく、屋外設置の場合で、アンテナの寿命は15年から20年とされています。
- 鳥害の心配が少ない
- 鳥がとまるスペースがないため、アンテナ本体やその周辺がフンで汚れる心配がありません。
- 屋根裏や天井裏への設置にも適している
- 地デジ電波は建材や屋根材、断熱材の素材によっては、住宅の屋根や壁を通り抜けることもあるため、現場の条件によっては屋根裏や天井裏に地デジアンテナを設置できるケースもあります。
- 従来の八木式アンテナよりコンパクトで受信面の広いデザインアンテナは、この屋根裏、天井裏への設置にも最適のモデルになります。
- 屋根裏、天井裏の設置は、可能であれば住宅の見た目や外装にまったく影響しない。アンテナも自然環境の影響をほとんど受けなくなるため、経年劣化が進みにくくなり、メンテナンスフリーで寿命が格段に長くなる。さらにデザインアンテナ屋根裏設置の場合は、外壁より高さを確保できる分、受信感度が高まる場合もあるなど、メリットが非常に豊富です。
このように、いったん設置すれば長期間にわたってお住まいの美観を確保でき、さらに対候性の高さで、安定した地デジ受信、テレビ視聴を実現できることが大きな魅力です。
デメリット:設置場所や電波強度に注意が必要
一方で、壁掛けアンテナにはいくつかの注意点もあります。
設置後に「受信レベルが安定しない」「テレビが正常に映らない」といった失敗を避けるため、以下のようなデメリットもしっかりと理解しておく必要があります。
- 受信性能がやや低い場合がある
- 指向性がやや低いことによる受信感度の弱さに加え、屋根の上の八木式アンテナに比べると壁面など低い位置に設置されるため、受信感度が若干低くなる傾向があります。
- 基本的に電波塔から一定の距離内である程度の電波レベルを確保できる「強・中電界地域」向けのモデルになります。
- また強・中電界地域でも、電波塔の方向に高層マンションがある、住宅密集地で壁のすぐ近くに隣家があるなどの環境では、電波が遮られて設置できないケースも多くなります。
- 受信できる地デジ電波レベルがやや弱い地域や現場では、電波を増幅する「ブースター」の設置が必須になるケースが多くなります。
- 設置場所に制約がある
- デザインアンテナに限らず、地デジアンテナには本体の正面側で受信感度が高まる「指向性」があるため、地デジ電波が飛んでくる近隣の電波塔の方向に向けて設置する必要があります。
- そのため、デザインアンテナは、電波塔の方向を向いた壁面で、その方向に障害物のない位置に設置する必要があり、家のどの壁面にでも設置できるわけではありません。
- 周辺環境の影響を受けやすい
- 上記の通り設置位置の低さから、デザインアンテナと電波塔の間に高層ビルや隣家などのほか、アンテナの前に樹木などがあると地デジ電波が遮られてしまい、地デジ受信が不安定になることがあります。
- 特にアンテナの前に樹木などがある場合、雨天の際やその後などは、樹木が濡れることで電波が水分に吸収され、受信が不安定になることがあります。
- また地デジ電波のレベルは、空気が膨張する夏場にはやや低下しやすいほか、雨や雪などの悪天候では電波が吸収されて大きく低下します。そのためデザインアンテナでは、特定の季節や悪天候の際には受信レベルが低下し、地デジ画面が乱れることもあります。
- 八木式アンテナに比べると設置費用がやや割高の場合もある
-
- 古典的モデルの八木式アンテナは、現在では本体価格、施工費用とも低価格で設置できるのに対し、次世代モデルであるデザインアンテナの設置費用はやや割高な傾向があります。
- ただ近年では、デザインアンテナのモデル数や施工事例が多くなっていることもあり、業者によってはデザインアンテナと八木式アンテナの設置費用にほとんど差がないケースも見られます。
これらのデメリットは、設置前の正確な電波調査により、電波レベルの変動にも影響を受けない、余裕のある地デジ電波レベルを確保することで回避できます。
そのため、専門知識を持つプロの業者に相談して電波調査を行ってもらい、安定した受信レベルを確保できる場所を確認して設置することが、デザインアンテナ設置で失敗しないための鍵となります。
後悔しない!壁掛けアンテナの種類と選び方のポイント
壁掛けアンテナ(デザインアンテナ)の基本が分かったところで、次は「お客様のお住まいにはどのアンテナが合うのか」を考えていきましょう。
現在、壁掛け式で設置できるテレビアンテナ(デザインアンテナ)の種類には、その形状や特徴から、2種類のモデルがあります。
それぞれのモデルの特徴を理解し、ご自宅の状況に最適なものを選ぶことが重要です。
主な種類は2つ!「デザインアンテナ」と「ユニコーンアンテナ」を徹底比較
壁面に設置可能なアンテナとして、もっとも一般的な「デザインアンテナ」と、新しい選択肢である「ユニコーンアンテナ」を比較してみましょう。
以下は、同じ受信性能である20素子相当のデザインアンテナ、ユニコーンアンテナ(20素子相当モデルのみ)を比較した一覧になります。
※上記は20素子相当デザインアンテナの標準的な性能、特長と、ユニコーンアンテナ「U2CN」の性能、特長の比較になります。
ユニコーンアンテナとは、マスプロ電工より2017年(平成29年)に登場した地デジアンテナの新モデル「U2CN」の商品名(登録商標)であり、さまざまな会社から販売されているデザインアンテナとは異なり、特定モデルの名称になります。
マスプロ電工では、ユニコーンアンテナを「デザインアンテナ」の一環であるモデルとして扱っており、ポール状の形状で、住宅の屋根の上、または屋根の側面、張り出し部に当たる破風板、壁面の最上部などに固定したマストで、本体が屋根の上に来る高い位置へと設置されます。
その特徴はデザインアンテナと同様、スタイリッシュな外観で、高い位置に設置しても住宅の見た目や景観に悪影響が少ないことが挙げられます。
さらに円筒状の形状が風雨を受け流す上、雪も積もりにくい、鶏も留まりにくい形状から自然環境にも強く、経年劣化が進みにくいため、耐用年数もデザインアンテナとほぼ同等になります。
このようなメリットに加え、ユニコーンアンテナは設置位置が高くなるため、デザインアンテナに比べて受信環境が良くなり、受信レベルを確保しやすくなります。
そのため高層ビルや直近の隣家などの周辺環境によってデザインアンテナが設置できない現場でも、ユニコーンアンテナであれば多くの場合、受信感度に問題なく設置できます。
総合するとユニコーンアンテナは、デザインアンテナのメリットをすべて保持しながら、設置位置を高くすることで、平面型のデザインアンテナでは対応が難しい現場でも、対応できるように改良された、デザインアンテナの進化系モデルとも言えます。
したがって平面型デザインアンテナは、お住まいの外壁にアンテナをスッキリと収め、耐久性も高い地デジアンテナをお求めの方にオススメです。
対してユニコーンアンテナは、デザイン性や対候性などのメリットを保ちつつ、より高い位置で、デザインアンテナが対応できない現場でも、安定した受信を実現したい方におすすめです。
我が家に最適なアンテナを選ぶ3つの重要ポイント
ご自宅に設置する地デジアンテナを選ぶにあたって、数あるテレビアンテナ製品の中からお住まいに最適なモデルを選ぶためには、まず以下の3つのポイントを確認してください。
- 自宅の電波環境を把握する
- 日本各地で受信できる地デジ電波レベルは、電波塔からの距離や周辺の山地などの影響を受けて、地域によって変動します。電波塔の周辺エリアは、到達する地デジ電波の強さに応じて「強電界(80㏈以上)」「中電界(80㏈~60㏈」「弱電界(60㏈以下)」のいずれかの電界地域に分類されます。
- 各現場のお住まいで実際に受信できる電波レベルは、お住まいの住所の他、屋根の上や壁面などの位置によっても変動します、そのため専門の測定器(アンテナレベルチェッカー)で正確に電波調査を行うことが確実です。
- お住まいの電界地域については、総務省のウェブサイトや、「A-PAB(一般社団法人放送サービス高度化推進協会)」公式サイト内の「地デジ放送エリアのめやす」ページなどで、おおよその目安を確認することも可能です。
- 性能を示す「素子数」を確認する
- アンテナの受信感度は、八木式アンテナの場合は、本体に並ぶ横棒部分であり、電波を受信するパーツでもある「素子(そし)」の数で表され、この数が多いほど高性能になります。
- 八木式アンテナの素子数は、主に8素子、14素子、20素子ですが、他にも、複数の素子パーツを上下左右に並べた高性能素子モデル「パラスタックアンテナ」も存在します。
- 外部に素子の見えないデザインアンテナ、ユニコーンアンテナは、受信性能を素子数に換算した「素子数相当」で性能を示しますが、同じ素子数相当でも、八木式アンテナのような素子アンテナに比べると、受信感度はやや低めになる傾向があります。
- お住まいの電波環境に合わせて、適切な素子数のアンテナを選んでください。
- 以下、各電界地域に適した受信性能(素子数・素子数相当)モデルを一覧で示します。
- 外壁に合わせたデザイン・カラーを選ぶ
- アンテナの色が外壁から浮いてしまうと、せっかくのデザインアンテナも台無しです。
- オフホワイト、ブラック、ブラウン、ベージュなどのカラーバリエーションから、ご自宅の外壁にもっとも近い色の製品を選んでください。
- 色彩感覚のある方なら、あえて外壁とは違う色のデザインアンテナを設置することで、ワンポイントのアクセントとして、住宅の外観性を際立てる方法もあります。
壁掛けアンテナの設置方法を徹底比較!業者依頼 vs DIY
お住まいにデザインアンテナ、ユニコーンアンテナを設置するにあたって、その方法には「専門業者への依頼」と「DIY」の2つの選択肢があります。
費用や安全性、確実性など、お客様が何を重視されるかによって、最適な設置の方法は異なります。
両者の違いを比較し、ご自身に合った方法をお選びください。
以下、専門業者への依頼と、DIY設置の主な特徴を一覧で比較しました。
※上記はそれぞれの方法の主な特徴となります。
プロに任せて安心!業者に依頼する場合の費用相場と流れ
専門業者に依頼する最大のメリットは、何といってもその確実性と安全性です。
高所作業の危険性も、お住まいの壁面など外装に必要以上の傷をつけることもなく、安定した受信を実現できる最適な場所にデザインアンテナを確実に設置できます。さらに施工後には、数年単位の長期的な保証も付いてきます。
費用相場の内訳
アンテナ工事業者にデザインアンテナ、ユニコーンアンテナの設置を依頼する場合の、一般的な費用の内訳は以下の通りです。
実際の費用は業者や、現場の条件による工事内容によっても変動するため、必ず事前に業者から見積もりを取ってください。
※上記は一般的に必要な工事の費用になります。
アンテナ工事業者への依頼から設置完了までの流れ
- 問い合わせ・相談:電話やウェブサイトから、事前の電波調査や見積り、工事の希望日や、お住まいの現状を伝えます。業者によっては、複数業者による相見積もりに対応していることもあります。
- 電波調査・見積もり:業者が訪問し、専用の測定器でお住まいの各位置における電波状況を調査。最適なアンテナと設置場所を提案し、詳細な見積もりを提示します。
- 契約・工事日の決定:見積もり内容に納得できれば契約し、工事日を決めます。見積もりから即日工事に対応できる業者もあります。
- 設置工事:業者の専門スタッフがアンテナの設置と配線工事を行います。シンプルなアンテナ一基のみの設置では1時間弱で完了することもありますが、その他の機器やBS/CSアンテナを設置するなど、やや複雑な工事では、2時間から3時間程度かかるケースもあります。
- 受信確認・支払い:設置したテレビアンテナで各部屋のテレビの映りを確認し、特に問題がなければ工事料金を支払い、長期保証の保証書を受け取って完了です。
費用を抑えたい人向け!DIYで設置する場合の手順と注意点
DIYでのアンテナ設置の魅力は、工事費を節約できる点に尽きます。
しかし、専門的な知識と工具が必要な上、工事に失敗しても全て自己責任になる。また特に屋根の上などの高所作業には大きな危険が伴うことを、十分に理解されておく必要があります。
必要な工具リスト
デザインアンテナなどのDIY設置には、以下のような専門的な工具が必要です。
※上記は主に必要な工具、機材となります。
DIYの手順と注意点
- 電波調査:電波測定器を使い、もっとも電波が強く受信できる壁面の場所と高さを探します。
- 金具の取り付け:水平器で確認しながら、壁に金具をインパクトドライバーでしっかりと固定します。
- アンテナの固定:金具にデザインアンテナ本体を取り付け、アンテナ正面の向き(角度)を左右へと調整して、電波塔の方向へと正確に向けます。
- 配線:アンテナからの同軸ケーブルを、エアコンの配管穴などを利用して室内に引き込みます。
- 接続・確認:ケーブルをテレビに接続し、チャンネル設定を行って正常に映るか確認します。
【DIYの最重要注意点】
- 墜落・転落の危険:特に屋根の上などの高所作業は、転落事故などで命に関わります。DIYでの作業は基本的に避けてください。
- 防水処理の徹底:壁に開けたビス穴の防水処理が不十分であると、雨漏りや腐食の原因になります。コーキング剤などで確実に塞いでください。
- 受信不良のリスク:電波の測定やアンテナの方向調整が不正確だと、受信レベルが弱くテレビが正常に映らない可能性があります。
基本的に、デザインアンテナのDIY設置でおすすめできるのは、ベランダの手すりなど、作業の安全を確保でき、上記した工具の多くが必要ないケースになります。
上記のような工具が必要な壁面設置などでは、費用がかかってDIYのメリットがなくなるほか、転落事故や壁面に不必要な傷をつけてしまうなど、施工の失敗による損害のリスクが高くなります。
失敗により大きな事故、損害の危険性が高い施工の場合は、やはりアンテナ工事のプロである専門業者にご依頼になることがおすすめです。
壁掛けアンテナで起りやすいトラブルと修理方法は?
壁掛けアンテナ(デザインアンテナ、ユニコーンアンテナ)は、従来の八木式アンテナに比べて風雨などの影響に強く、故障しにくいのが特徴です。
しかし、どのようなアンテナも屋外に設置される限り、経年劣化を抑えることができず、長年の使用による老朽化や、想定外の事態によるトラブルが発生することもあります。
万が一の場合に備えて、デザインアンテナなどの壁掛けアンテナでよくあるトラブルと、対処法を以下にてご紹介します。
多くのトラブルは、アンテナ工事の専門業者による点検や修理、調整が必要です。
「テレビ映りがおかしいな」と感じたら、無理に自分で直そうとせず、まずは設置した業者にご相談kださい。またアンテナ修理に関しては、各種の修理について、工事内容別の価格体系が明確で、アンテナ修理費用が相場と比較して適正な業者へとご依頼になることをおすすめいたします。
特に施工技術が高い優良業者であれば、壁を加工してのアンテナ設置でも、すべてのビス穴にコーキング剤を注入するなど、丁寧な施工を行い、ビス穴から水がしみ込むなどの問題を防止しています。
お見積もりの際に、施工の防水対策などについても、業者に対してご確認になることをおすすめします。
【最重要】失敗しない!信頼できるアンテナ工事業者の選び方
アンテナ設置工事の満足度は、優秀な業者選びで決まるといっても過言ではありません。
技術力が高く、誠実な対応をしてくれる優良な業者を見つけることが、アンテナ工事で後悔しないためのもっとも重要なポイントです。
ここでは、質の低い業者を避け、信頼できるアンテナ工事のパートナーを見つけるための方法を解説します。
こんな業者には要注意!悪徳業者を見極める5つのチェックリスト
残念ながら、アンテナ工事業者の中には、お客様に無断で見積もりにない工事を加算して、最終的に高額な請求をする、料金に見合わない粗悪な機材による手抜き工事を行ったりする悪徳業者も存在します。
以下のポイントにひとつでも当てはまるような業者は、質の低い業者である可能性が高く、避けた方が賢明といえます。
- 見積もりが大雑把で「一式」としか書かれていない
- 優良業者は、アンテナ本体、ブースター、ケーブル、工事費など、項目ごとに詳細な見積もりを提示します。見積もり外の追加料金が発生する可能性についても事前に説明があります。
- 「火災保険を使えば無料で工事できる」と執拗に勧めてくる
- 自然災害や想定外の事故によるアンテナ破損の修理に火災保険が適用されるケースは実際にありますが、それを悪用して不要な工事を勧めるのは悪徳業者の手口です。
- 本来は火災保険の対象外であるアンテナ工事で、書類などを捏造して火災保険を請求すると、業者だけでなくお客様まで詐欺罪に問われるケースもあるため、くれぐれもご注意ください。
- その場での契約を強く迫り、考える時間を与えない
- 「今日だけこの価格」などと契約を急がせる業者には注意が必要です。必ず複数の業者から見積もりを取って比較検討してください。
- 会社の所在地や施工実績がホームページに明記されていない
- 信頼できる業者は、会社の基本情報や過去の施工事例、またお客様がアクセスしやすい複数の連絡先を公開しています。これらの情報が不透明な業者は、工事後に不具合が発生しても連絡が取れないなどのケースも考えられるため、避けてください。
- 長期的な施工保証制度がない
- 自社の技術に自信がある業者ほど、5年や10年といった長期の保証を付けています。保証がない、または期間が極端に短い業者には注意が必要です。
お客様がご希望のアンテナ工事についての適正な見積もり価格や、優良な業者を見極めるためには、同じ工事について複数の業者に見積もりを出す「相見積もり」を依頼することが確実です。
相見積もりを出す際には、出張料、キャンセル料などを含めて見積もり費用が完全無料で、相見積もりに対応する業者を選んでください。完全無料で相見積もりに対応していること自体が、その業者が自社の施工技術や見積り費用に自信を持っている証拠だと言えます。
また各社の見積もり価格を比較することで、適正価格を判断することができます。平均的な見積もり価格より極端に低い業者も、契約後に高額の費用が加算されるリスクがあるため注意が必要です。
その上で、各社の見積もり価格の平均値に近い、適正価格の業者の中から、価格の安さだけではなく、使用する機材や施工の品質、工事後の保証など、総合的なコストパフォーマンスが高い業者をお選びになることをおすすめいたします。
【年間6,000件の実績】あさひアンテナが選ばれる理由とは?
信頼できるアンテナ工事業者をお探しのお客様は、ぜひ当「あさひアンテナ」にもご相談ください。
弊社は先ほどの「優良業者の条件」をすべて満たしており、以下のような強みで、多くのお客様から選ばれ続けています。
あさひアンテナの料金プラン(一例)
高品質な工事を、適正価格でご提供します。
※現場の電波状況によりアンテナ用ブースター設置工事が別途、必要になる場合があります。
具体的な機種と設置費用では、アンテナ本体と設置具、同軸ケーブルなどの価格をセットにした基本設置工事の費用として、
- 20素子相当デザインアンテナ・DXアンテナ「UAH201」(本体色4色):22,000円(税込み24,200円)から。
- 20素子相当デザインアンテナ・サン電子「WG20」+背面スッキリカバー(本体色5色):25,000円(税込み27,500円)から。
- 強電界地域用コンパクトデザインアンテナ・マスプロ電工「スカイウォーリーミニ・U2SWLC3」(本体色2色):25,000円(税込み27,500円)から。
- マスプロ電工・ユニコーンアンテナ「U2CN」(本体色2色):キャンペーン価格。
- 20素子八木式アンテナ・DXアンテナ「UA20」:22,000円(税込み24,200円)から。
また上記の地デジアンテナとセットでBS/CSアンテナを設置する場合の、やはりアンテナ本体や設置具、ケーブル料金をセットにした基本設置工事の費用では、
- 45型2K4K8K対応・DXアンテナ「BC45AS」:18,000円(税込み19,800円)から。
- 45型2K4K8K対応高耐風モデル・DXアンテナ「BC453SG」:特別価格。
でご案内しております。
またブースターの設置工事についても、国産大手メーカー製の高品質機材をセットにして、地デジ用のUHF帯ブースター設置は20000円(税込み22,000円)から。地デジ、BS/CS対応で混合器の機能も備えるUHF/BSCS混合ブースター設置は25000円(税込み27,500円)からでご対応しております。
他にも弊社では、八木式アンテナでは各素子数モデル、パラスタックアンテナ、ローチャンネル用。また塩害用、雪害用、ステンレスモデル。
デザインアンテナでは26素子相当モデルや垂直偏波対応モデル。
BS/CSアンテナではブラックのカラーバリエーションや、集合住宅の共同受信用も含めた各ディッシュサイズのモデルもご用意しており、さまざまな現場における各種アンテナ工事にご対応できます。
特にデザインアンテナの設置については、完全無料の電波調査とお見積もりにより、現場の壁面でもさまざまな位置で受信レベルを調査し、ピンポイントで受信レベルが高まる位置を特定するなどして、現場の状況で可能な限り、デザインアンテナの設置にご対応いたします。
またデザインアンテナの天井裏や屋根裏の設置についても、現場の条件から可能でさえあれば、特別な追加工事費はご無用の、上記の基本設置工事費だけでお引き受けしております。
デザインアンテナ、ユニコーンアンテナの設置をご希望のお客様は、まずは設置が可能かどうかの電波調査と、お見積もり価格のご確認だけでも、当あさひアンテナのフリーダイヤル、または当サイトのメールフォーム、弊社LINEアカウントまでお問い合わせいただければ幸いです。
壁掛けアンテナに関するよくある質問(Q&A)
最後に、壁掛けアンテナに関して、お客様からよく寄せられる質問にお答えします。
Q. デザインアンテナに比べて八木式アンテナのメリットは何ですか?
八木式アンテナ(八木アンテナ)とは、アナログ放送時代から使われている、屋根の上でマスト(支柱、ポール)の先に固定される魚の骨のような形をした、古典的なテレビアンテナになります。
その特徴は、上記のように素子数別のモデルが多く、高性能型パラスタックアンテナの他、受信できる地デジ電波を、多くの電波塔で実際に使われている低い周波数帯に限ることで受信感度を高めたローチャンネル用などのモデルが存在すること。
また本体の指向性が高い、受信感度の安定しやすい高い位置に設置されることから、現在でもデザインアンテナ、ユニコーンアンテナと比べても、受信性能ではもっとも優れた地デジアンテナになることです。
そのため、八木式アンテナであれば他の機種が対応できない弱電界地域であっても、受信性能が高い八木式アンテナを高い位置に設置することで、安定した受信を実現できることが多くなります。
設置費用、本体価格についても、現在ではデザインアンテナに比べて差が少ないケースもありますが、比較的、低価格になるというメリットがあります。
一方で、屋根の上に昔ながらのアンテナが設置されることで、住宅の見た目や景観に悪影響を与えやすい。風雨など自然環境に影響を受けた経年劣化が進みやすく、寿命も10年程度とやや短く、老朽化によるトラブルが生じやすくなる。屋根の上に太陽光パネルが敷設された住宅では、アンテナの影が発電に悪影響を与えるなど、現在の住宅ならではのデメリットも挙げられます。
逆に言えば、受信環境がいい都市部や住宅地などを対象に、受信性能をやや犠牲にすることで、八木式アンテナのデメリットをカバーしたのが、壁掛け型のデザインアンテナだと言えます。
デザインアンテナの受信感度に関する弱点をカバーしたユニコーンアンテナでも、受信性能では同じ20素子の八木式アンテナには及ばないのが実態です。
また現在では、八木式アンテナでも塩害用、雪害用、ステンレスモデルなど、設計や素材を工夫することで、自然環境に対する耐久性を高めたモデルも存在します。
総合して、住宅の見た目などにさほどこだわりがなく、やや受信環境が悪いため、安定した受信を第一に考える現場や、アンテナ工事の費用を抑えたいお客様にとっては、現在でも八木式アンテナは一押しできるアンテナ機種だと言えます。
Q. 壁のアンテナ端子が古い/2つある場合はどうすればいいですか?
ご自宅の壁にあるアンテナコンセント端子の状況によって、テレビへの接続方法が異なります。
現在のお住まいで見られる主なアンテナコンセントの種類は、以下の通りです。
古い端子や接続方法が分からない場合は、アンテナ工事の際に業者に確認してもらい、古いタイプの場合は最新のアンテナコンセントに交換してもらうことが、もっとも確実といえます。
Q. テレビの映りが悪くなった時の原因と対処法は?
お住まいでテレビ画面の映りが悪くなった場合、原因は様々です。
まずはご自身で簡単にできることから、ご確認してみてください。
原因の特定が難しい場合は、無理に自分で対処しようとせず、プロの業者に点検を依頼してください。
まとめ:最適な壁掛けアンテナで、美観と快適なテレビ視聴を両立しよう
今回の記事では、家の外観を大切にしたい方向けに、壁掛けアンテナと呼ばれるデザインアンテナや、その進化系であるユニコーンアンテナについて、機種の選び方から設置方法、設置に当たっての注意点までを解説しました。
最後に、テレビアンテナ選びで成功するための重要なポイントを3つおさらいします。
- 自宅の電波環境を正しく知ること:最適なアンテナ性能(素子数)を選ぶための基本です。
- デザインと性能のバランスで選ぶこと:デザインアンテナとユニコーンアンテナ、それぞれの特徴を理解し、ご自宅に合ったものを選んでください。
- 信頼できる専門業者に依頼すること:これがもっとも重要なポイントです。正確な電波調査と確実な工事、長期保証が、安心で快適なテレビライフにつながります。
デザインアンテナなどの壁掛けアンテナは、お客様のマイホームの美しい外観を守りながら、風雨などに対する耐久性も向上させることができ、お住まいで長年にわたって快適なテレビ視聴を実現できる、優れた選択肢です。
「自宅の電波状況はどうだろう?」「自宅の環境ではどのアンテナが最適か専門家の意見が聞きたい」とお考えのお客様は、ぜひ一度、当「あさひアンテナ」のフリーダイヤル、メールフォーム、LINEアカウントまでお問い合わせの上、完全無料のお見積もり・電波調査をご利用ください。
当あさひアンテナでは、緻密な電波調査で、お客様のお住まいとご要望に最適なアンテナ工事を、業界最安に挑むお見積もり価格でご提案しております。
施工後には業界最長クラスとなる10年の長期保証もご用意しており、お客様にとって、設置後も後悔のないアンテナ設置工事を実現できるよう、全力でサポートいたします。