スカパー!のアンテナ工事はいくらかかる? スカパー料金からアンテナの種類、設置の費用や時間、DIYの方法まで徹底解説!
2025年(令和7年)現在も、地デジ放送のテレビ番組などをご視聴していて「スカパー!」やさまざまな専門チャンネルに興味を持たれる方がいらっしゃいます。
「スカパー!(以下「スカパー」)」は、さまざまな専門チャンネルが試聴できる、衛星放送の有料放送サービスとして知られています。
現在では地上波テレビ放送も地上デジタル放送(地デジ放送)となり、クリアな映像を楽しめるようになっていますが、一方で新作のテレビ時代劇や、往年の名作映画、テレビドラマの再放送が少ないなど、時代の流れによる放送内容の変化にご不満を持たれる方もおいででしょう。
近年ではテレビ放送の他にも、映画やテレビドラマ、アニメ、海外ドラマ、スポーツなど、さまざまな映像コンテンツを視聴する方法として、インターネットの映像コンテンツ配信サイトも人気を集めています。
ただこれらのサイトも最近は数が多く、また視聴できるコンテンツは定期的に変化するため、どのサービスに加入すればいいのかわからない。観たかった作品の配信が終わってしまったなどのご不満が聞かれることもあります。
一方、スカパーには、例えば「日本映画専門チャンネル」や「時代劇専門チャンネル」「ザ・シネマ」「アニメシアターⅩ(AT-X)」「ミステリーチャンネル」「日テレプラス」「TBSチャンネル」など、各ジャンルでも細分化された専門チャンネルや、各テレビ局のチャンネルなどがあり、よりお好みに近いチャンネルを選ぶことができます。
またこれら専門チャンネルでは、DVD化や配信サイトで取り上げられることも珍しいレアな作品が放送されることもあり、レコーダーやブルーレイに録画していつでも視聴できるようになるのも、大きな魅力です。
ただ、スカパーや各専門チャンネルに興味をお持ちでも、その仕組みがよくおわかりにならず、疑問やご不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
例えば、
「スカパーと衛星放送、BS放送やCS放送などはどう違うのか?」
「スカパーや観たいチャンネルを観るには、どんなアンテナや工事が必要なのか?」
「スカパー用のアンテナでBS放送や4K8K放送も試聴できるのか?」
「スカパーのアンテナはDIYでも設置できる?」
「アンテナ設置や視聴料金はどの程度なのか?」
「見たい番組が終わったら解約できるのか?」
など、さまざまなポイントでお悩みの方もおられるかと存じます。
そこで今回の記事では、当あさひアンテナが、スカパーのアンテナ工事に関するあらゆる疑問を徹底解説いたします!
そもそも「スカパー!」とは何であるか。衛星放送であるBS放送やCS放送との違い。視聴する方法や料金、必要なアンテナなどの設備、スカパーで4K8K放送を視聴できるのかといった基礎知識からスタート。
そして、本格的にスカパー加入をお考えの方には、スカパーを視聴するためのアンテナ工事や設備の工事について、 費用の相場から工事の流れ、DIYで工事を行う場合の注意点。業者にアンテナ工事を依頼する際に、悪徳業者に騙されず優良な業者を選ぶためのポイントまで、具体的にご紹介してゆきます。
当あさひアンテナはアンテナ工事の年間施工実績で約6000件を誇り、スカパー用のBS/CSアンテナ設置に関しても、地デジアンテナに合わせた設置から、最新モデルへの交換まで、豊富な専門知識と施工経験に基づき、さまざまな工事へのご対応が可能です。
本コラムにおいて、当あさひアンテナが、お客様の「スカパー!」への疑問、ご不明点をすべて解決いたします。
スカパーにご興味をお持ちの方は、まずはこの記事にて、 スカパーとは何かという基本から、具体的な視聴方法、必要なアンテナ工事まで一通りご理解くださいませ。
そしてスカパーのご視聴環境で、さまざまな専門チャンネルやお好みの番組、コンテンツを楽しむ生活を実現していただければ、幸いにございます。
衛星放送の仕組みと種類とは?
ごく基本的なこととして、スカパーとは、衛星放送で提供される放送サービスの一種であり、より簡単に言えば衛星放送の一種とも言えます。
スカパーについて深くご理解いただくために、まずは衛星放送の仕組みや電波の種類、受信の方法、BS放送、CS放送など放送の種類について解説します。
衛星放送の種類としてよく聞かれるBS放送やCS放送、そして近年注目されている4K8K放送との違いや共通点を明確にすることで、スカパーの魅力がさらに詳しく見えてくることでしょう。
衛星放送の仕組みと12GHz帯の電波とは?
そもそも衛星放送とは、地上から約36,000キロの上空(赤道軌道上)に位置する人工衛星「静止衛星」を利用するテレビ放送です。この静止衛星は、地球の自転に同期して移動するため、地上からは常に上空の同じ位置に見えます。
衛星放送では、地上から静止衛星に向けて送信(アップリンク)された電波を、静止衛星内で増幅、周波数帯を変換して、静止衛星から常に見える地球の半球側の広範囲に送信しています。
この静止衛星から地上に送られる電波は、周波数帯が12GHz(ギガヘルツ)前後、波長の幅は25ミリ前後の「12GHz帯」の電波が使用されます。
この12GHz帯の電波は、光のように直進性が高く、一基の静止衛星から、例えば日本全域など地球の半球側の広範囲へと、ライトを当てるようにして送信できます。そのため衛星放送では、日本の全域で大きな受信レベルの差がなく、安定して大容量の情報を送信できるという特徴があるのです。
この12GHz帯の電波は、パラボラアンテナと呼ばれる、大きな皿のような受信部(ディッシュ・放物面反射器)を持つアンテナで受信されます。
このディッシュの正面を静止衛星の方向に向けて固定することで、静止衛星から直進してくる光のような12GHz帯の電波を受け止め、内側の放物面で、正面の中心部に集中するように反射されます。
反射した電波が集まる焦点には、金属製のアームで電波を集める一次放射器が固定されており、12GHz帯の電波をコンバーターで、テレビ電波としてケーブルで送信しやすいMHz(メガヘルツ)帯へと変換したのち、ケーブル配線部から屋内のテレビへと送信されるのです。
衛星放送のBS放送とは?
衛星放送のうち「BS放送」とは「Broadcasting Satellite(放送衛星)」を利用する衛星放送のことです。BS放送は地デジ放送と同じく、日本国内の不特定多数を対象とした衛星放送の区分です。
BS放送は世界各国にもあり、各国で放送衛星の位置や使用できる周波数帯などが国際的に取り決められているため、CS放送に比べてチャンネル数は限られています。日本のBS放送では、東経110度に位置する放送衛星が使用されています。
BS放送のチャンネルには、基幹的なチャンネルであり、受信設備を整えるだけで無料で視聴できる、地デジ放送と同じNHK、各広域民放のチャンネル(放送内容は地デジのチャンネルとは異なる)その他の無料チャンネル。そして各チャンネルと契約することで視聴できる「wowow」「j-sports」などの有料チャンネルが存在します。
衛星放送のCS放送とは?
BS放送に対して、CS放送とは「Communication Satellite(通信衛星)」を用いる衛星放送になります。
日本で衛星放送がスタートする際に、BS放送が一般視聴者向けの「放送」を想定していたのに対し、CS放送は主にケーブルテレビ(CATV)や集合住宅など、企業や業者を対象にした「通信」を想定していました。
その後、放送法が改正され、CS放送でも個人の住宅に向けて直接の放送が行えるようになり、1992年(平成4年)に、一般向けのCS放送がスタートしています。
この一般世帯向けのCS放送は、基本的にCS放送の事業者と契約した世帯でのみ視聴できる有料放送です。CS放送が開始された当初は、多くの放送事業者が参加しており、一般視聴者はそれぞれの事業者と契約することで、各事業者の放送サービス(チャンネル)を視聴できました。
ただその後、事業者の合併や撤退などの再編が続き、2025年現在、CS放送の放送サービスは、テレビ放送については、スカパーJSAT株式会社による「スカパー!」「スカパー!プレミアムサービス」のみになっています。
なお現在の日本のCS放送では、東経110度と、東経124度、128度に位置する通信衛星が使われています。
CS放送とは「スカパー!」のことなのか?
上記の通り、現在ではCS放送のテレビ放送サービスは「スカパー!」「スカパー!プレミアムサービス」の二種類になっています。
スカパーはかつて「スカイパーフェクTV」という放送サービス名で知られていましたが、その後、サービスの略称に「easy entry(手軽に加入可能)」「easy entertainment(手軽に楽しめる)」の「e2」を加えた「e2 by スカパー!」「スカパー!e2」などを経て、現在ではシンプルに「スカパー!」というサービス名になっています。
スカパーはBS放送と同じ、東経110度に位置する通信衛星から送信される「110度CS放送」にあたり、基本的に放送事業者(スカパーJSAT株式会社)と有料で基本契約(スカパーでは月額429円(税込み))を結ぶことで利用できる有料放送サービスです。
その特徴は、2025年現在、ハイビジョン56ch、標準画質12ch、データ放送5chの計73チャンネルと、BS放送に比べて格段に多チャンネルという点です。
前書きでも申しあげた通り、各チャンネルは洋画や邦画などの映画、時代劇、ミステリー、海外ドラマなどのテレビドラマ、アニメ、スポーツ、音楽、歴史、ドキュメンタリー、教養、お笑いなど細分化された専門チャンネルになっています。
スカパーと契約した世帯では、この多チャンネルの中から、お好みのチャンネルを1カ月、1チャンネル単位から選んで視聴することができます。そのため観たい番組が放送される間だけ、該当チャンネルと契約するという楽しみ方のほか、複数チャンネルを割安に視聴できるパック・セットなども用意されています。
もうひとつの放送サービスである「スカパー!プレミアムサービス」は、東経124度、128度に位置する放送衛星を使用した「東経124度・128度CS放送」の放送サービスで、スカパーとは別個の契約や機材が必要ですが、132チャンネルとスカパーを越える多チャンネルで、全チャンネルがハイビジョン放送という特徴があります。
現在では、CS放送と言えばほとんどの場合、同じ放送事業者によるスカパーもしくはスカパープレミアムサービスに加入し、視聴することになるため「CS放送=スカパー」というイメージも強くなっています。
ただ厳密に言えば、CS放送とは衛星放送の放送の種別を指し、スカパーは、CS放送によって提供される放送サービスのことになります。
地上波デジタル放送で例えれば、「CS放送」の名称は「地デジ放送」と同じく放送そのものの名称。「スカパー!」はNHKやTBS、テレビ朝日などのテレビ局(放送サービス)を指すものと考えればわかりやすいでしょう。
衛星放送の新4K8K衛星放送とは?
BS放送、CS放送とも、2000年代初頭、地デジ放送に先んじてデジタル放送化されており、多くのチャンネルでハイビジョン化されています。
そして2018年(平成30年)には、衛星放送にて、ハイビジョン(2K)の4倍の解像度の4K放送。16倍の解像度の8K放送を実現した「新4K8K衛星放送」がスタートしています。
この新4K8K衛星放送は、BS放送、110度CS放送(スカパー!)に、複数の4K、8Kチャンネルが追加されたもので、BS放送、CS放送を視聴できる環境があれば、有料チャンネルの契約を除いて、追加料金などは不要で視聴できます。
ただ一部の4K8Kチャンネルについては、対応できるアンテナや設備が必要になるケースもあります。この対応機器の詳細や必要な理由について詳しくは後述いたします。
ここまででご説明したBS放送、CS放送、4K8K放送など衛星放送の種別をまとめると、以下の通りになります。
放送の種類 | 概要 | 主な番組 |
---|---|---|
BS放送 | Broadcasting Satellite(放送衛星)を利用した基幹的な衛星放送。NHK、広域民放など無料チャンネル。その他の有料チャンネル。 | NHK、広域民放など無料チャンネル。その他の有料チャンネル。 |
CS放送 | Communication Satellite(通信衛星)を利用した有料サービス放送。スカパーやプレミアムサービスの各有料チャンネル。 | スカパーやプレミアムサービスの各有料チャンネル。 |
4K8K放送 | 2Kハイビジョン放送より高画質な放送。BS放送、CS放送に4K/8K用チャンネルが存在。 | NHKや広域民放(無料)、専門チャンネル(有料)など。 |
※上記は主な各放送の違いになります。
スカパーアンテナ工事の費用は?料金相場と内訳を徹底解説
スカパーを視聴するためのアンテナ工事の費用は、使用するアンテナの種類、モデルや設置場所、そして工事を担当する業者によっても大きく変動します。
ここでは、お住まいにスカパー用アンテナを設置する工事の料金相場と費用の内訳について、詳しく解説していきます。
衛星放送用パラボラアンテナの構造とは?
上記でもご説明した通り、スカパーなど衛星放送の電波を受信するパラボラアンテナは、ディッシュ内側の曲線が放物線(パラボラ)を描く放物面の形状により、静止衛星から地上まで、直進的に送られてくる12GHz帯の電波を反射させ、ディッシュの正面に固定された、一次放射器の一点に集める仕組みになっています。
ただ12GHz帯の電波は周波数帯が高すぎて、そのままでは同軸ケーブルで正常に送信できないことから、一次放射器に集められた電波を、周波数帯を変換するコンバーターによってMHz帯の電波に変換した後、ケーブル配線部を通じて、テレビなど受信機器のBS/CSチューナーまで送信されます。
このMHz帯の電波(映像信号)がチューナーによって映像、音声に変換されることで、衛星放送を視聴できるのです。
なお、BS/CSアンテナの設置に当たっては、このコンバーターを作動させるために電源が必要となり、受信のためには、ケーブル配線部にあるブースター電源部、またはテレビなど受信機器のBS電源設定により、受信用の同軸ケーブル配線を通して、BS/CSアンテナのコンバーター側に電源を供給する必要があります。
スカパー用アンテナとBS/110度CSアンテナは同じもの?
現在の衛星放送用アンテナは、ほとんどが「BS/110度CSアンテナ(BS/CSアンテナ)」と呼ばれるパラボラアンテナになります。このアンテナは、BS放送、および110度CS放送(スカパー)の両方を受信できるアンテナになります。
他にも現場の条件に合わせて、110度CS放送のみに対応するCSアンテナも存在しますが、これは主にマンションなど集合住宅向け共同受信用の大型アンテナになります。
BS放送と110度CS放送は、静止衛星の位置が同じ東経110度にあたり、電波も同じ12GHz帯であるため、同じパラボラアンテナで受信が可能なのです。また現在のテレビなど受信機器は、ほとんどの機器がBS放送、110度CS放送のチューナーを内蔵しているため、BS/CSアンテナを設置し、必要な契約を行えば、BS放送とスカパー(110度CS放送)を視聴することができます。
また、2025年現在、市販されるBS/110度CSアンテナは、すべて従来の2K放送(右旋)と4K8K放送(左旋)の双方に対応できる「2K4K8K対応型」になっています。
ただ、東経124度・128度CS放送(スカパー!プレミアムサービス)については、静止衛星の位置が東経110度とは異なるため、BS/110度CSアンテナでは受信できません。
プレミアムサービスの受信、ご視聴には、同じパラボラアンテナでも「プレミアムサービス専用アンテナ」を用意して、そのディッシュを東経124度・128度へと正確に向ける必要があります。
他にも、一基でBS放送、110度CS放送と、プレミアムサービスのすべてを受信できる「マルチアンテナ」と呼ばれるパラボラアンテナも存在しますが、設置の角度調整が厳しくなるため注意が必要です。
またプレミアムサービスについては、市販のテレビなどで対応のチューナーを内蔵したモデルはほとんど存在しないため、プレミアムサービス専用チューナーを用意する必要もあります。
なお、BS/110度CSアンテナは、現在ではさまざまなメーカーから発売されていますが、プレミアムサービス用の専用アンテナやマルチアンテナ、専用チューナーは、プレミアムサービスを運営する会社から購入する必要があります。
スカパーアンテナ工事費用の料金相場
戸建て住宅などにスカパーアンテナ(BS/110度CSアンテナ)を取り付ける工事の費用相場は、担当する業者などによっても変動しますが、一般的に以下のようになっています。
工事内容 | 料金相場 |
---|---|
2K4K8K対応BS/110度CSアンテナ+標準工事費 | 20,000円~40,000円 |
UHF/BSCS対応ブースター設置 | 27,000円~40,000円 |
分配器交換 | 5,000円~10,000円 |
配線工事 | 3,000円~/m |
※上記はあくまで目安であり、実際の費用は業者や地域によって異なります。
BS/CSアンテナの設置は、家電量販店やホームセンターでアンテナ本体を購入する際に工事を申し込む。またアンテナ工事業者に設置を依頼するなどの選択肢があります。
一般的な戸建て住宅などでは、スカパー含む衛星放送用パラボラアンテナは、まず基本のアンテナとして地デジ放送用の地デジアンテナ(UHFアンテナ)から、現場に適した機種を選択し、その上で衛星放送(BS放送やスカパーなど)を視聴する場合に、BS/110度CSアンテナを設置します。
またスカパーの運営会社でも、アンテナ設置に関する受け付けやサポートを行っており、キャンペーンなどによって、BS/CSアンテナと標準取付工事をセットでお得に依頼できるケースもあります。
2025年現在、スカパーの運営会社では、プレミアムサービスへの新規加入と、1年以上のご契約をなさる方を対象に、4K・8K対応のマルチアンテナと標準取付工事、プレミアム専用チューナーを0円でご提供しております。
スカパーアンテナ工事費用の内訳
BS/CSアンテナ工事費用の主な内訳は以下の通りです。
- アンテナ本体代金:スカパーなど衛星放送を受信するためのBS/CSアンテナ本体の費用です。
- 標準工事費:アンテナの設置、配線、チャンネル設定など、基本的な工事にかかる費用です。
- 追加工事費:高所作業、特殊な設置場所、配線延長など、標準工事以外の作業が発生した場合に追加される費用です。
- 部材費:アンテナを設置するために必要な金具やケーブルなどの費用です。
- 出張費:業者の移動距離に応じて発生する費用です。
上記の価格体系は、業者によっても異なってきますので、詳しくは各業者にご確認くださいませ。
スカパーアンテナ工事料金を左右する3つのポイント
スカパーアンテナ工事(BS/CSアンテナ設置工事)の料金は、主に以下の3つのポイントによって左右されます。
- アンテナの種類:一般の住宅に用いられる45型のBS/CSアンテナでは、メーカーやモデルにより大きな受信性能の差は生じません。ただやや大型のBS/CSアンテナを設置する場合や、高耐風モデルなどの付加機能を持つモデル設置する場合には、本体価格の分、やや費用が高くなります。
- 設置場所:通常よりやや高い屋根の上などの高所や、ベランダの内部など、一般的な設置位置とはやや異なり、特殊や作業や機材が必要になる場合には、追加の工事や機材の料金が発生するケースがあります。
- 業者:業者によっても書く費用別の価格体系や料金設定が異なるため、可能であれば、見積もりが無料である複数の業者から相見積もりを取り、価格や工事内容を比較検討することが重要です。
工夫によってほぼ同様の工事内容を、より安く実施できることもありますので、アンテナ工事に当たっては、上記の点を含め、よくご検討くださいませ。
スカパーアンテナ工事にかかる時間は?当日工事の流れと時間短縮のコツ
スカパーをご覧になるため、BS/CSアンテナの設置をご検討になっている方には、さまざまな疑問をお持ちの方もおられるでしょう。例えば、
「スカパーのアンテナ工事にはどれくらいの時間がかかるのだろうか?」
「工事当日の流れはどのような感じ?」
「工事を少しでも早く終わらせるコツってあるのかな?」
お客様のそのような疑問を解消するために、ここではスカパーのアンテナ工事にかかる時間について、詳しく解説してゆきます。
スカパーアンテナ工事を行う当日の流れ
スカパー用アンテナ(BS/CSアンテナ)の取り付け工事は、通常の場合、主に以下の流れで進みます。
ステップ | 内容 | 詳細 |
---|---|---|
1. 事前連絡 | 業者から訪問時間などの確認連絡。 | 工事日の前日または当日に、業者から電話で訪問時間の確認があります。 |
2. 現地調査 | アンテナ設置場所の確認と電波状況の調査。 | 作業員が実際にアンテナを設置する場所を確認し、受信状況などを確認します。 |
3. 見積もり提示 | 工事内容と費用の説明。 | 現地調査の結果に基づいて、工事内容と費用の見積もりが提示されます。不明な点があれば、遠慮なくご質問なさってください。 |
4. 工事開始 | BS/CSアンテナの設置と配線作業。 | 見積もりに同意して工事契約を結べば、工事が開始されます。アンテナの設置、配線、チャンネル設定などを行います。 |
5. 動作確認 | テレビの映り具合を確認。 | 工事完了後、テレビが正常に映るか確認します。問題がなければ、作業完了となります。 |
6. 支払い | 工事費用の支払い。 | 工事完了後、料金を支払います。現金、クレジットカード、電子マネーなど、業者が対応できるお支払い方法を確認しておいてください。 |
※以上はBS/CSアンテナ設置の主な流れです。
アンテナ工事業者に依頼する場合に、ホームセンターや家電量販店の場合では、店舗でアンテナ本体を購入して工事を依頼した後、スケジュールの空いた工事業者(下請け業者)を手配して、後日、工事の日程を調整することになります。
一方、アンテナ工事の専門業者では、業者側のスケジュールにもよりますが、連絡から即日工事で対応できるケースも多くなります。
BS/CSアンテナの設置に当たっては、アンテナのディッシュを東経110度(南西方向)に向けることができ、その方向に静止衛星からの12GHz帯の電波を遮る障害物がない位置であれば、ほとんどの場合、問題なくスカパーや衛星放送を受信できます。
ただ12GHz帯の電波は光に性質が近いため、建物や山などの大きな障害物だけでなく。樹木やその枝葉、電柱や電線、洗濯物などのわずかな障害物にも遮られやすく、アンテナの前方にこのような障害物があると、受信障害が生じやすくなります。
そのためBS/CSアンテナの設置にあたっては、現状で障害物がないだけでなく、アンテナを設置した後、樹木や枝葉が伸びる、建物や設備などが設置される、洗濯物が干されるなどで障害物が発生する可能性がないかを確認することも重要です。
また基本的にBS/CSアンテナは、メインのアンテナである地デジアンテナとセットで設置されるアンテナになるため、設置場所も配線などをまとめやすいよう、基本的には地デジアンテナの近くで、受信に適した位置を選んで設置されます。
スカパーアンテナ工事時間の目安
スカパーアンテナ工事にかかる時間は、単純なBS/CSアンテナの設置だけであれば、通常1時間弱程度になります。
ただし、以下の要因によって、工事時間が変動する場合もあります。
- 工事の種類: 地デジアンテナとBS/CSアンテナをセットで設置する。古いBS/CSアンテナをを新しいアンテナに交換するなどの場合は、複数のアンテナ設置や、古いアンテナの撤去作業などの時間も加わるため、通常より時間がかかるケースがあります。
- 設置場所: 一般的な高さより高い屋根の上、ベランダの内側など、通常とが異なる作業や、緻密な角度調整などが必要な場合は、通常より作業に時間がかかるケースがあります。
- 配線状況: アンテナ配線部の同軸ケーブルが、衛星放送や4K8K放送に対応していないなどで、既存の配線を利用できない場合。設置されている配線が複雑な場合などは、配線の交換や、BS/CSアンテナに対応させる作業が加算されるため、さらに時間がかかるケースがあります。
- 追加工事: 他にも、配線部でBS/CSアンテナに対応できるブースターや分配器などの設置、交換といった追加工事が必要な場合は、その工事の分の時間が加算されます。
作業時間に関しては、現地見積もりの段階である程度の判断はつきますので、業者に時間の目安をご確認になるとよいでしょう。
スカパーアンテナ工事:時間短縮のための3つのコツ
スカパーアンテナ工事の時間を少しでも短縮するために、以下の3つのコツを実践してみみてください。
- 事前に設置場所の候補を考えておく: 作業員がスムーズに作業に入れるように、アンテナを設置したい場所の候補を、目安でいくつか考えておいてください。BS/CSアンテナが出路出来る場所の条件は、上記の通りです。
- 必要な情報を整理しておく: 住宅内のアンテナ配線状況など、工事に必要な情報を事前に整理しておくと、作業員への説明がスムーズになります。
- 工事当日、立ち会いができるようにする: 工事中に質問や確認事項が発生した場合、すぐに回答できるように、立ち会いができるようにしてください。
BS/CSアンテナに限らず、アンテナ工事を行う当日には、お客様の立ち合いが必要です。
これは工事の事前説明や料金のお支払いだけでなく、工事を進める上で、お客様のご確認が必要になるケースもあるためです。ただ工事について最初から最後まですべてご確認になる必要もなく、工事時間が長くなる場合は、完了時刻までに帰宅されるのであれば、外出も可能になります。
ただ工事作業中に、業者からお客様へ確認が必要になるケースもあるため、外出される場合も、携帯電話番号などを作業担当のスタッフにお伝えください。
いずれにせよ、お住まいでのアンテナ工事の最中は、できるだけお客様も在宅されることがおすすめといえます。
スカパーアンテナは自分で設置できる?DIYの注意点と業者依頼のメリット・デメリット
これからスカパーをご覧になりたい方の中には、工事などの初期費用を抑えたいから、自分でスカパーアンテナを設置したいと考える方もいらっしゃるかもしれません。
結論として、DIYでスカパー用のBS/CSアンテナを設置すること自体は可能です。
ただ作業を進める上で注意すべき点や、業者に工事を依頼する場合と比較した、メリット・デメリットを理解しておくことが重要です。
この項目ではそれらの点も含めた、BS/CSアンテナのDIY設置について解説していきます。
DIYでスカパーアンテナを設置する際の注意点
スカパーを視聴するためのBS/CSアンテナは、設置に当たって、以下のような注意すべきポイントがあります。
・アンテナのディッシュを東経110度(南西方向の上空)に向けて、仰角と方位角(上下と左右の角度)とも正確に向ける必要がある。
・ディッシュを向ける東経110度上空の方向に、電波を遮るわずかな障害物も存在しないことが必要。
上記の点を確保できないと、BS/CSアンテナを設置しても、12GHz帯の電波を十分に受信できず、スカパーなどの衛星放送を視聴できないことになります。
ただ逆に言えば、上記のポイントさえ確保できる場所であれば、BS/CSアンテナは、電波の方向やレベルなどを確認する事前の電波調査が必要なく、どこにでも設置できることになります。
したがって、ベランダや窓際の手すりなど、作業の安全を確保できる場所を選んで取り付けることもでき、BS/CSアンテナは比較的、DIYでの設置が行いやすいアンテナであると言えます。
ただ、DIYでスカパー対応のBS/CSアンテナを設置する場合には、ある程度の知識と技術も必要です。くれぐれも以下の点にご注意の上で、作業を行ってください。
注意点 | 詳細 |
---|---|
安全確保 | 比較的、高所での作業となるため、転落防止対策の徹底が重要です。ベランダなど、できるだけ足場が安定している設置場所を選んでください。 |
工具の準備 | アンテナの設置に必要な工具(レンチ、ドライバー、レベルチェッカーなど)を事前に準備しておいてください。 |
アンテナの向き調整 | スカパーの電波を受信するためには、アンテナの向きを正確に調整する必要があります。そのエリアで最適な角度をご確認ください。また角度調整が難しい場合には、専門業者へのご依頼も検討してください。 |
配線作業 | アンテナからテレビまでの配線作業も確実に行ってください。配線が不十分だと、映像が正常に映らなくなることがあります。 |
電波の受信確認 | 設置後、テレビでスカパーはじめ衛星放送の電波が正常に受信できるかを確認してください。受信できない場合は、アンテナの向きや配線などをあらためて確認する必要があります。 |
特に、BS/CSアンテナの角度調整(ディッシュの上下および左右)は、ミリ単位のズレでも受信感度に影響するため、慎重に行う必要があります。
「BSコンパス」などのスマートフォンアプリをご利用になれば、その現場(エリア)で適切な東経110度の方向(ディッシュの上下・左右の角度)を示してくれるため、角度調整が非常に簡単になります。
ただ角度調整などの作業について自信がない場合は、無理にDIYで設置せず、専門業者に依頼することをおすすめいたします。
スカパーアンテナ工事を業者に依頼するメリット
スカパーご視聴のため、BS/CSアンテナの工事を業者に依頼する場合には、DIYでの設置にに比べて、以下のようなメリットが挙げられます。
メリット | 詳細 |
---|---|
確実な設置 | 専門業者は、豊富な知識と経験を持っているため、アンテナを十分な強度と適切な角度調整で、確実に設置してくれます。 |
安全性の確保 | 高所作業に慣れているため、安全にアンテナを設置してくれます。 |
最適なアンテナ工事選び | 設置場所や受信状況に合わせて、最適なアンテナ機種や設置位置を選んでくれます。 |
配線や追加工事の対応 | 現場の条件に応じたブースターや分配器の設置。各お部屋への電波の配分など、DIYでは難しい複雑な配線工事にも対応できます。 |
時間と手間の節約 | 自分で設置する手間が省け、時間を有効活用できます。 |
保証とアフターフォロー | 設置後の不具合やトラブルに対応してくれる保証やアフターフォローが付いているケースが多くなります。 |
特に、4K8K対応アンテナなど、高性能なアンテナを設置する場合は、専門的な知識が必要となるため、業者に依頼するのが安心です。
スカパーアンテナ工事を業者に依頼するデメリット
スカパーのBS/CSアンテナ工事を業者に依頼するデメリットとしては、やはりDIYに比べて費用がかかることが挙げられます。
DIY設置の場合は、アンテナ本体や工具などの費用のみでBS/CSアンテナを設置することが可能になるため、必要な費用を大きく抑えることができます。
以下、業者にBS/CSアンテナ設置を依頼する場合のデメリットになります。
デメリット | 詳細 |
---|---|
費用がかかる | DIYに比べて費用が高くなります。 |
業者選びが必要 | 信頼できる業者を選ぶ必要があります。 |
ただ、DIYに伴うデメリットとして、失敗してアンテナや家屋の一部を破損する。設置に成功しても受信不良が続いたりするなどのリスクを考えると、初期費用はかかっても、業者に依頼する方が、総合的にはコストパフォーマンスが高い場合もあります。
特に優良なアンテナ工事業者であれば、5年程度の長期保証を用意している場合もあるため、設置後も長きにわたる安心を確保できます。
アンテナ工事にあたって優良な業者を選ぶポイントとしては、やはり複数の業者から見積もりを取り、料金やサービス内容を比較検討することが重要といえます。
スカパーアンテナの種類と選び方|4K8K対応BS/CSアンテナとは?
スカパーを視聴するためのパラボラアンテナとしては、上記の通り、スカパー(CS放送)とBS放送を視聴できるBS/110度CSアンテナ。スカパー!プレミアムサービスを視聴できるプレミアムサービス専用アンテナ。そしてこれら衛星放送をすべて受信できるマルチアンテナになります。
これらの各パラボラアンテナについても、近年、追加された4K8K放送に対応できる現在のモデルと、対応していない旧モデルがあります。
さらに、主なスカパー対応アンテナであり、多くのメーカーから販売されているBS/CSアンテナについては、基本的な受信性能の他、耐風性能を高めたモデルなどの特殊なバリエーションモデルも存在します。
この項目では、スカパーを視聴できるパラボラアンテナの種類と、ご自身の視聴環境や目的に合わせた、バリエーションモデルを含めた選び方について解説します。
スカパーアンテナの種類一覧
スカパーの放送サービスを視聴するために必要なアンテナは、大きく分けて以下の3種類になります。
- BS/110度CSアンテナ:BS放送と110度CS放送(スカパー)を受信するためのアンテナです。BS放送のNHK、広域民放などの各チャンネルを視聴できる他、スカパーと契約を結ぶことで、スカパーの各チャンネルも視聴できます。
- プレミアムサービス専用アンテナ:124/128度CS放送、スカパー!プレミアムサービスを受信するためのアンテナです。BS放送や110度CS放送は受信できません。
- スカパー!マルチアンテナ:BS放送や110度CS放送、124/128度CS放送、つまりスカパーおよびプレミアムサービスをすべて受信できるアンテナになります。
それぞれのパラボラアンテナの特徴をまとめると、以下の表のようになります。
アンテナの種類 | 受信できる放送 | 特徴 |
---|---|---|
BS/110度CSアンテナ | BS放送、110度CS放送(スカパー) | 一般的なスカパー用アンテナ。比較的、安価で設置しやすい。 |
プレミアムサービス専用アンテナ | 124/128度CS放送(スカパー!プレミアムサービス) | プレミアムサービスを受信するために必要。設置にはスカパー運営会社へ問い合わせが必要。 |
マルチアンテナ | BS放送、110度および124/128度CS放送(スカパー・スカパー!プレミアムサービス) | 設置にはスカパー運営会社に問い合わせが必要。角度調整が難しくなる。 |
※上記は各チャンネルの主な特徴です。
4K8K対応のパラボラアンテナは必要?選び方のポイント
上記の通り、2018年に新4K8K衛星放送がスタートして、BS放送やCS放送(スカパー)に4K、8Kの各チャンネルが追加されて以降、スカパーや衛星放送用の、BS/CSアンテナなどパラボラアンテナも、2K4K8K対応のモデルが主流になっています。
4K8K放送がスタートする前の、従来の2K衛星放送では、BS放送、CS放送とも、静止衛星から送られる12GHz帯の電波に、右回りの螺旋を描いて送信される「右旋円偏波」が使われてきました。この電波による衛星放送を「右旋放送」と言います。
新4K8K衛星放送がスタートする前の衛星放送は、すべて右旋放送であり、使用されるパラボラアンテナも、この右旋の電波のみを受信できる、現在でいう「2K(右旋)対応型」でした。
ただ、2018年に新4K8K衛星放送をスタートするにあたって、BS放送、CS放送に4K、8Kのチャンネルを追加する際に、従来の右旋の電波では、チャンネルに割り当てられる未使用の周波数帯が不足したのです。
そこで、BS放送の基幹的なチャンネルである、NHK、広域民放の4Kチャンネル(NHK受信料を除いて無料)に右旋の電波を割り当てた以外、4K8Kチャンネル用には、左回りの螺旋を描いて送信される「左旋円偏波」を導入して、その周波数帯を割り当てたのです。この放送を「左旋放送」といいます。
この左旋放送に対応するため、2018年以降のBS/CSアンテナはじめ、スカパーなど衛星放送を受信できるパラボラアンテナは、右旋、左旋のどちらも受信できる「2K4K8K(右旋左旋)対応型」になっています。
したがって、BS放送やCS放送の4K8Kチャンネルを視聴する場合には、この2K4K8K対応のパラボラアンテナが必要になります。2025年現在、新しくBS/CSアンテナなど、スカパー対応のアンテナを設置する場合には、自動的に2K4K8K対応のモデルが選ばれるため、特に問題はありません。
ただ、2018年以前に設置されたパラボラアンテナでは、旧式の2K対応型である可能性もあり、このようなアンテナを使用しているお住まいで、4K8Kチャンネルをご覧になるためには、パラボラアンテナを2K4K8K対応モデルに交換する必要があります。
また、パラボラアンテナで受信された12GHz帯の電波は、前述のようにをコンバーターでMHz帯の電波へ変換されますが、この際、右旋の電波は1032MHzから2072MHzまで、左旋の電波は2224MHzから3224MHzまでに変換されます。
そのため、衛星放送で4K8K放送をご試聴になる場合には、右旋・左旋対応のパラボラアンテナの他に、アンテナ配線部のブースター、分配器などの機器。場合によっては同軸ケーブルやプラグ類も、左旋の周波数帯に対応できるシールド性能を備える「4K8K(3224MHz)対応型」が必要となり、ご自宅の配線部が対応していない場合は交換が必要となります。
ただ、新4K8K衛星放送の開始後は、CS放送(スカパー)でも、左旋にあたる4Kチャンネルに「JSPORTS 4K」「日本映画+時代劇4K」「スターチャンネル4K」などが存在しました。
ただ、2K4K8K対応アンテナの普及率が低いことや、4Kコンテンツが十分でないことから、CS放送(スカパー)の4K放送(左旋放送)は2024年(令和6年)3月末ですべて放送を終了しています。
2025年現在の4K8K衛星放送の現状としては、BS放送でこれまでは左旋放送だった4Kチャンネルもすべて右旋放送に転換され、スカパーなどCS放送の4K、8Kチャンネルはなし。
左旋放送に当たるのは、現状で唯一の8Kチャンネルでもある、BS放送のNHK8Kのみになっています。
そのため、衛星放送で主にスカパーをご覧になる場合には、現状のBS/CSアンテナが特に4K8K(右旋)に対応していなくても、ご視聴に問題はありません。
ただ今後、スカパーをはじめとする衛星放送で、また新しく右旋の4K8Kチャンネルが追加される可能性も十分にありますので、これからBS/CSアンテナなど、スカパーに対応できるパラボラアンテナを設置する場合には、配線部を含めて左旋の電波に対応できる設備を整えることがオススメです。
BS/110度CSアンテナのバリエーションとは?
ここでは、一般的にスカパー用アンテナとして使われることの多い、BS/110度CSアンテナのバリエーションについてご紹介してゆきます。
基本的にBS/CSアンテナは、どのメーカー、モデルの製品でも、設計は同じパラボラアンテナであるため、電波を受け止めるディッシュの大きさが同じであれば、受信性能にほとんど違いは生じません。
その本体色は、障害物のない位置で東経110度に向けて設置されるため、太陽光を反射することで、紫外線や熱の影響による劣化が生じにくい白色系が基本色として選ばれます。
ただ、全体的な精度や品質面では、日本三大アンテナメーカーであるDXアンテナ、マスプロ電工、日本アンテナや、この三社に匹敵する規模を持つサン電子など、国内大手メーカー製のBS/CSアンテナ製品が信頼できます。
なお一般の戸建て住宅向けBS/CSアンテナは、ディッシュの有効直径(電波を受け止める部分の直径)が45センチの「45型」が使用されます。
他にもBS/CSアンテナには、集合住宅向けの共同受信用として、建物の規模に合わせた50型、60型、75型、90型、120型などの大型モデルも存在します。
また家庭用45型BS/CSアンテナのバリエーションには、太陽光に強い塗装で設置の見栄えを向上させる、ブラックなどのカラーバリエーションが挙げられます。
他にも、ディッシュが風圧を受けやすく、角度のズレに弱いBS/CSアンテナの弱点を抑えるため、風を通すメッシュ仕様やパンチングメタル仕様のディッシュにより、軽量化と風圧への耐性を高めた上、各接合部も強化して上下左右へのブレを抑えることで、風雨の影響によるトラブルを大きく軽減し、台風などにも強い高耐風モデルBS/CSアンテナも存在します。
特に一般の戸建て住宅では、住宅の外観性の重視や、台風が多いエリアでのトラブル対策に、このようなモデルをお選びになることも、適切な選択肢のひとつになります。
なお、当あさひアンテナでは、スカパーもご視聴になれるBS/CSアンテナを、各種地デジアンテナ機種と同時に設置される場合の基本設置工事として、DXアンテナ社の2K4K8K対応・45型モデル「BC45AS」と、基本設置具、同軸ケーブルの料金もセットにした工事費用を、18,000円(税込み19,800円)からでご提供しております。
また同等の工事を、同じくDXアンテナ製で、45型2K4K8K対応と受信性能は同性能ながら、業界最高クラスの耐風性能を実現した高耐風モデル「BC453SG」を用いた同等の工事は現在、特別価格にて承っております。
他にも弊社ではブラックのカラーバリエーションもでる。各ディッシュサイズのBS/CSアンテナもご用意しておりますので、マンション・アパートなど集合住宅のオーナー様に向けた共同受信用アンテナの設置も含め、さまざまな現場でのBS/CSアンテナ工事にご対応いたしております。
スカパーアンテナ工事:優良なアンテナ業者を選ぶための3つのチェックポイント
スカパー対応のパラボラアンテナ工事は、快適にスカパーを楽しむために重要なステップですが、アンテナ工事に対応できる業者は数多く、施工品質の高い業者を選ぶためには、やや手間がかかります。
特にアンテナ業者も、中には低品質な機材や施工技術で、お客様に無断で工事料金を加算するなどして、不当な高額料金を請求する悪質な業者も存在します。
この項目では、高品質で費用が安く、保証なども手厚い、優良なプロのアンテナ工事専門業者を選ぶため、依頼する前に確認すべき3つのチェックポイントをご紹介します。
見積もりの内訳を詳しく確認する
まずアンテナ工事業者に見積もりを依頼する際には、必ず詳細な内訳を提示してもらってください。見積もり内容は、工事費用一式といった曖昧な表記ではなく、アンテナ本体の価格、各種の機材費用、設置工事の費用、出張費用、調整費用など、各種費用別に、明確に記載されているかを確認してください。
また複数の業者に相見積もりを出して、各業者の見積り内容を比較し、不必要な項目や高すぎる項目がないか、また工事費用の相場を見極めて、見積もり内容を比較検討することも重要です。
もし見積もり内容に不明な点があれば、遠慮なく業者にご質問なさってください。このとき丁寧な説明がなく、曖昧な回答しかえられない業者に対しては、注意が必要です。
逆に優良な業者であれば、お客様のご質問に対してもわかりやすく、明確かつ丁寧に答えてくれるはずです。
口コミや評判をチェックする
業者を選ぶ際には、インターネット上の口コミや評判を参考にすることも有効です。
業者のウェブサイトだけでなく、第三者の口コミサイトやSNSなどで、実際に利用した人の評価を確認してみてください。良い口コミだけでなく悪い口コミにも目を通し、総合的に判断することが大切です。
ただし口コミの中には、個人の主観に過ぎないものや、ライバル業者などが意図的に操作しているものも存在するため、すべてを信じすぎないようにする注意も必要です。
複数のサイトで情報を比較する。複数の口コミの内容をよく吟味して全体の傾向を見極めるなど、慎重にご判断くださいませ。
保証やアフターフォローの有無を確認する
工事後の保証やアフターフォローの有無も、業者選びの重要なポイントです。
アンテナの設置後、万が一、不具合が発生した場合に、無償で修理や調整を行ってくれる保証があるかどうかをご確認ください。この保証期間の長さは、その業者が施工技術に高い自信を持っていることを示す目安とも言えます。保証期間や保証内容についても、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。
また、アフターフォローの内容も確認しておきましょう。例えば、アンテナの向きがずれてしまった場合の調整や、故障時の対応など、具体的なサポート内容を確認しておくことで、安心して工事を依頼することができます。
当あさひアンテナでは、施工技術への自信から、業界最長クラスである、工事完了日から「10年」の長期保証をご用意しており、工事後もお客様の末永いご安心をお約束しております。
以上、3つのチェックポイントを参考に、信頼できる業者をお選びの上で、安心してスカパー対応のアンテナ工事をご依頼くださいませ。
スカパーアンテナの寿命は?交換時期と長持ちさせる秘訣
スカパーアンテナの寿命の目安
スカパーを受信できるBS/CSアンテナなどパラボラアンテナの耐用年数・寿命は、設置環境や使用状況によって異なりますが、一般的にはBS/CSアンテナで約10年程度が目安とされています。
アンテナは屋外に設置されているため、雨風や紫外線などの影響を受けやすく、徐々に劣化していきます。特に、沿岸部など塩害を受けやすい地域では、寿命が短くなる傾向があります。
特に精密な角度調整が必要になるパラボラアンテナでは、アンテナの老朽化により、角度のズレによる受信トラブルが生じやすくなります。またアンテナに付属するコンバーターも、電源を必要とする電子機器であるため、長年の使用で徐々に老朽化が進みます。
一般の戸建て住宅向けBS/CSアンテナでは、コンバーターが故障した場合は、衛星放送を受信できなくなりますが、コンバーターだけを交換する費用がアンテナ本体価格と大差なくなるため、その場合もアンテナ交換が必要となります。
ただ、10年とはあくまで目安であり、設置場所の環境やアンテナの品質によっても、パラボラアンテナの寿命は大きく変動します。適切な設置や機種の選択、メンテナンスを行うことで、10年以上使用できる場合もありますので、詳しくはアンテナ工事業者にお問い合わせくださいませ。
スカパー用アンテナ交換時期のサイン
スカパー用パラボラアンテナの寿命が近づくと、以下のような症状が現れることがあります。これらのサインに気づいたら、交換をご検討ください。
サイン | 詳細 |
---|---|
映像の乱れやノイズ | 映像にブロックノイズが入ったり、画面が途切れたりする。 |
受信感度の低下 | 以前に比べて受信感度が悪くなり、特定のチャンネルなどが映りにくくなる。 |
アンテナ本体の劣化 | アンテナ本体にサビやヒビ割れなどが見られる。 |
アンテナ角度のズレ | 強風や地震などの影響でアンテナの角度がズレて、受信レベルが低下しやすくなる。 |
これらの症状は、アンテナ本体の故障だけでなく、ケーブルの劣化や接続不良、周辺機器の不具合などによっても発生する可能性があります。
まずはアンテナ本体の状態から、配線や接続状況までをご確認の上、特に問題がないようであれば、アンテナの交換をご検討してください。
スカパー用アンテナを長持ちさせるための3つの秘訣
スカパー用のパラボラアンテナを少しでも長く使用するためには、以下の3つのポイントを意識してください。
- 適切な設置場所の選定
アンテナは、できるだけ雨風や直射日光の影響を受けにくい場所に設置してください。受信に問題がなければ、壁面やベランダなど、比較的、風雨を避けやすく、メンテナンスを行いやすい場所に設置することで、経年劣化を遅らせることができます。 - 定期的なメンテナンス
定期的にアンテナの状態をチェックし、角度調整に問題はないかの確認や、サビや汚れを取り除くといった作業を行ってください。特に沿岸部など塩害を受けやすい地域では、こまめなメンテナンスが重要です。 - 信頼できる業者への依頼
アンテナの設置やメンテナンスには、専門的な知識や技術が必要です。DIYでの作業は、不適切な設置により、アンテナの故障や事故につながる可能性もあります。信頼できる業者にアンテナ設置を依頼することで、適切な設置とメンテナンスを行うことができ、アンテナの寿命を延ばすことにつながります。
他にも、台風が多い地域では高耐風モデルを使用する。雪が多い地域では専用の防雪カバーを設置するなどの対策も、自然環境によるアンテナの劣化を抑え、その寿命を延ばすことにつながります。
これらの秘訣を実践することで、スカパー用のパラボラアンテナをより長く、快適に使用することができます。
スカパーが映らない?よくある原因と自分でできる対処法
無事にパラボラアンテナを設置し、スカパーとも契約したのに、なぜか見たいチャンネルが正常に映らない……
そのような場合に考えられる原因と、ご自分でできる対処法を、この項目でまとめました。まずは、以下のポイントをひとつずつ確認していってください。
よくある原因1:配線・接続不良
テレビアンテナの受信トラブルで意外と多いのが、配線や接続の不具合です。以下の点をよく確認してください。
- アンテナケーブルが、アンテナとテレビ(またはチューナー)にしっかりと接続されているか確認してください。
- ケーブルが途中で断線していないか、傷ついていないかも確認してください。
- 分配器を使用している場合、分配器の接続が正しいか、また分配器自体が故障していないかを確認してください。
このような場合には、一度ケーブルを抜き差ししたり、接続部の汚れを落として指し直す。また別のケーブルを試してみることで改善する場合があります。
よくある原因2:アンテナの向きのズレ
台風や強風などで、パラボラアンテナの向きがずれてしまうことがあります。
特にパラボラアンテナの向きは、ミリ単位でもずれるしまうと、ディッシュで反射した12GHz帯の電波が、正確に一次放射器へと集まらず、電波を受信できなくなって、映像が映らなくなることがあります。
その場合の対処は、主に以下の通りになります。
- パラボラアンテナが設置されている方向に障害物がないか確認してください。具体的には、木の枝や建物などが考えられます。
- パラボラアンテナの角度調整が必要な場合は、取扱説明書やインターネットの情報、専用アプリなどを参考に、正しい角度に調整してください。
パラボラアンテナの角度調整は、専門的な知識や技術が必要な場合があります。屋根の上など高い位置に設置されている場合も含めて、ご自分で調整するのが難しい場合は、業者に依頼することをご検討してください。
よくある原因3:天候不良
スカパーなど衛星放送の電波は波長の幅が25ミリと短いため、激しい雨や雪などの悪天候時には、電波が雨や雪の粒に吸収され、乱反射なども生じてパラボラアンテナで受信しにくくなり、映像が乱れる、映らなくなるといった問題が生じます。
これを「降雨減衰」「降雪減衰」といい、悪天候による一時的な現象であるため、天候の回復を待てば問題は解消します。また受信性能の高い、やや大型のBS/CSアンテナを利用することも、悪天候による減衰への対策になります。
ただし、天候が回復しても映らない場合は、他の原因が考えられます。
よくある原因4:契約状況の確認
スカパーは、まず基本契約を行った上で、各チャンネルと有料契約を結んで視聴する有料放送であるため、契約内容が変更になったり、口座やクレジットカードの変更によって支払いが滞ってたりすると、気づかないうちに契約解除となって、スカパーや契約したはずのチャンネルが映らなくなることもあります。
このような場合には、以下の点を確認してみましょう。
- スカパーの公式サイト「myスカパー!」の「マイページ」にログインし、ご契約状況を確認する。
- ご視聴になりたいチャンネルが契約済みであるかを確認する。
- 受信機器などの「B-CASカード番号」が正しく登録されているかを確認する。
契約内容に問題がある場合は「スカパー!」のカスタマーセンターにお問い合わせになり、契約状況を確認してみてください。
それでも映らない場合は?
上記の対処法を試しても改善しない場合は、以下の原因が考えられます。
- アンテナ本体の故障。
- ブースターや周辺機器の故障。
- テレビ(またはチューナー)の故障。
- BS/CSアンテナの電源設定の問題。
電源設定の場合、テレビから電源を供給している方式であれば、各テレビのBS電源設定を確認することも対処法になります。
ただこれらの問題である場合は、基本的にアンテナ工事の専門業者へと点検・修理をご依頼になることをおすすめします。無理にご自分で復旧なさろうとすると、かえって状況が悪化する可能性もありますので、ご注意くださいませ。
まとめ|スカパーのアンテナ工事はプロに依頼するのが安心!
この記事では、スカパーを含めた衛星放送の種類や仕組みから、スカパー用アンテナ設置にかかる費用や時間、またDIY設置の注意点、スカパーを受信できるアンテナの種類や選び方、業者の選び方やアンテナの寿命、受信トラブルの際の対処法まで、スカパー用アンテナ工事をお考えのお客様が必要とされる、あらゆる情報を網羅的に解説いたしました。
スカパーご視聴のため専用アンテナ取り付けをお考えの方、現在、スカパーをご利用中で疑問や問題を感じられている方は、ぜひ本記事の情報を参考に、快適なスカパーご視聴を実現してください。
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