強風の日にブロックノイズが発生しテレビ画面が映らない原因は?今すぐできる対処法とアンテナ工事の対策を解説
一年でも特に夏場は、梅雨の雨風や台風、ゲリラ豪雨などで激しい風が吹きやすい時期です。また実際に一年でもっとも強風が多いのは、冬から春一番の季節になります。
他にも海沿いや山沿いの風、冬場の吹雪など、地域によってさまざまなタイプの強風が見られます。
そしてこのような強風は、お住まいでの暮らしや設備にもさまざまな影響を与えるものです。
強風でよく見られるお住まいへの影響としては、外で強い風が吹く中、テレビ画面に突然モザイク状の乱れが発生するというものが挙げられます。
さらにモザイク状の乱れから、映像が完全に固まったり、テレビ画面が真っ黒になったりすると、「テレビやアンテナが壊れたのでは?」との心配もよぎるでしょう。
強風の多い地域の方では、強い風が吹くたびにこのような症状に見舞われて、苛立ちを感じている方も多いはずです。
しかし実際は、このような症状はテレビの故障ではなく、アンテナ周りの電波トラブルであることがほとんどなのです。
そこで本記事では、強風時にブロックノイズ(モザイク状のテレビ画面の乱れ)が発生する原因と、お客様が今すぐできる対処法を解説します。
画面の乱れやアンテナトラブルについて、自力で解決できるかどうかの判断基準や、専門業者に頼るべきケースも明確にお伝えします。
本記事は、アンテナ工事の専門業者であり、強風によるテレビ画面の乱れについても対処の経験が豊富な「あさひアンテナ」への徹底取材に基づいて記されています。
執筆はアンテナやテレビについての知識をもつ技術系ライターが担当し、アンテナの専門知識がない方でもご理解いただけるように、専門用語を避けて一般の方にも分かりやすくまとめました。
本記事を最後までお読みいただければ、悪天候のたびテレビ画面の乱れに悩むことがなくなる根本的な解決策が分かり、安定した快適なテレビ視聴環境を取り戻すことができます。
悪天候時にテレビ画面が乱れる「ブロックノイズ」とは?
現在のデジタル放送である地デジ放送やBS放送、CS放送のテレビ画面で、一部または全体が四角いモザイク状に崩れる現象を「ブロックノイズ」と呼びます。
これはアナログ放送時代の「砂嵐」とは異なり、デジタル放送特有の症状です。
この症状は多くの場合、テレビ本体が壊れたわけではなく、悪天候などによるテレビ電波状態の悪化、または配線部を含むアンテナ設備の不具合で、テレビに届く電波のレベルや品質が落ちていることが原因です。
そのため、強風の際などにテレビ画面にブロックノイズが出るようになったときは、あわててテレビを買い替える前に、まずは落ち着いて状況を確認することが重要です。
一時的な電波状態の乱れであれば、簡単な対処で元通りに映る可能性が十分にあります。
以下は、ブロックノイズはじめ、一般住宅で見られることが多い主なテレビ画面の乱れの種類と、その主な原因の一覧です。
※上記はデジタル放送における主なテレビ画面の異常の例です。
以下、ブロックノイズの原因をはじめ、各種テレビ画面の乱れが生じる要因について、詳しく解説していきます。
モザイク状の乱れやフリーズ・エラーコードが出る仕組み
現在の地上デジタル放送、BSやCSの衛星放送であるデジタルテレビ放送は、テレビの映像や音声を「0」「1」のデジタルデータ(映像信号)に変換し、テレビ電波の波長に変換して送っています。
デジタル放送の特徴は、この映像信号にエラーが発生しても、ある程度であれば受信機器の側でエラー修復できる機能があることです。
そのため現在のデジタル放送では、電波に若干のノイズが混ざっていても、一定以上の受信環境を確保できていれば、映像にちらつきやゴーストなどの乱れがない、常にクリアな映像を視聴することができます。
ただ、このテレビ電波が強風や悪天候などで弱まったり、その他の電波・電磁波などのノイズが混ざったりすると、映像信号とノイズの比率が悪化します。
これを信号対雑音比(SNR)の低下と呼び、デジタルデータのエラー訂正機能が限界を迎える原因となります。
電波に混じるエラーの比率が一定レベルを超え、機器による訂正機能が追いつかなくなった結果、デジタル映像データの一部が欠落してモザイク状に表示されてしまうのです。
以下は、デジタル放送の映像が乱れるメカニズムを簡単にまとめたものです。
- デジタル放送の映像は「0」と「1」のデジタルデータで構成されている。
- 電波レベルや品質が乱れると、このデータが正確にテレビまで届かなくなる。
- テレビ内のチューナーが、欠損したデータを修復しようと試みる。
- 修復機能が追いつかない部分は、ブロックノイズとして画面に現れる。
- データの欠損がさらにひどくなると、映像が完全に停止するフリーズ状態になる。
- 最終的に電波レベルが一定以下になる、また完全に途絶えるなどすると、「E202(受信できません)」などのエラーコードが画面に表示される。
デジタル放送では、映像信号の品質が下がるとブロックノイズやフリーズなどの乱れとなって現れますが、電波レベルが一定以下になると、映像がまったく映らなくなり、画面がブラックアウトします。
これはデジタル放送特有の、電波レベルが一定レベル以下になると崖から落下するように映像が映らなくなる「クリフエフェクト(崖効果)」といわれる現象です。
アナログ放送は、電波にノイズが入ると映像は乱れやすいものの、映像信号を受信できる限り画質は悪化しても映像を視聴できました。この点がデジタル放送とアナログ放送の大きな違いになります。
また、デジタル放送で映像が映らなくなると、画面に「E202」「E201」などの記号とメッセージが表示されます。
これは「エラーコード」といい、テレビがデジタル放送を映し出せない状態になると、機器がその原因(電波レベル不足、機器の不具合や設定ミスなど)を自動的に割り出し、対応するコードでユーザーに知らせるものです。
テレビ画面にエラーコードが出ている状態は、不具合の原因を特定する重要なヒントであり、ほとんどの場合、テレビ本体の故障でありません。まずは落ち着いてコードの意味を確認してください。
【今すぐチェック】強風時のブロックノイズを自分で改善する5つの対処法
デジタル放送でブロックノイズや映らなくなるといったテレビ映像の乱れが生じるメカニズムは、ご理解いただけたでしょうか。
そしてブロックノイズなどが強風の日だけ発生する場合は、風が電波状態やお住まいのアンテナ設備に影響を与えている可能性が高くなります。
ただテレビ画面の不具合については、室内のアンテナケーブル配線やテレビ本体の不具合といった、意外に単純な原因であるケースも多く見られます。
外の風とは関係なくたまたま軽度な不具合が生じた、または強風が間接的要因となってブロックノイズなどの軽いトラブルを引き起こしていた、ということも考えられます。
そこで、デジタル放送で画面が乱れるときは、まずはご自宅の室内で安全に試せる簡単な対処法から、順番に実践してみましょう。
これらの手順を踏むことで、問題が室内の不具合にあるのか、または屋外でアンテナトラブルなどが生じているのかを切り分けることもできます。
以下の表に、5つの対処法とそれぞれの難易度をまとめました。
※上記はデジタル放送の画面が乱れる時の基本的な対処になります。
以下、各対処法について詳しく解説していきます。
対処法1:テレビの「アンテナレベル(受信強度)」を確認する
デジタル放送の画面が乱れるとき、最初に行うべきは、テレビに届いている電波の強さ(アンテナレベル)の確認です。
ほとんどのテレビには、リモコンの「設定」や「メニュー」から、テレビまで届いている電波レベルを確認できる機能があります。
画面の表示方法や画面構成、数値の基準などはテレビのメーカーやモデルによっても異なりますが、強風にあわせてこの数値が大きく変動する場合、屋外のアンテナが風で揺れて受信状態が安定していない可能性が高くなります。
一般的なテレビ機器における地デジ・BSのアンテナレベルを確認する手順は以下の通りです。
- リモコンの「設定(ホーム)」または「メニュー」ボタンを押す。
- 「放送受信設定」や「アンテナ設定」などの項目を選択する。
- 「アンテナレベル」または「受信強度」を表示させる画面を開く。
- 現在の数値が、メーカー推奨の基準値(例:50以上など)を満たしているか確認する。
- 風が吹くたびに数値が極端に上下しないか、しばらく画面を観察する。
アンテナレベル画面は地デジとBS(CS兼用)によって異なります。
正確なアンテナレベル表示方法は、テレビの取扱説明書などを確認してください。
対処法2:テレビ本体の再起動とB-CASカードの抜き差し
強風による建物のわずかな揺れや振動などで、テレビ周辺の機器に一時的な接触不良が起きることも考えられます。また、テレビ内部のシステムエラーが原因で映像が乱れているケースも少なくありません。
こうした一時的な不具合は、テレビの再起動やB-CASカードの抜き差しで改善することがあります。
一般的な対処の手順は、以下の一覧の通りです。
作業を行う際は、必ずテレビ本体の主電源スイッチを切ってから安全に進めてください。
※上記はテレビの再起動とB-CASカード差し直しの基本的な手順です。
テレビの再起動は、機器内の通電を断つことで内部基盤やOSをリセットし、それまでの動作不良も解消する手順です。画面の乱れに限らず、テレビ本体の動作の不具合には全般的に有効な方法です。
またB-CASカードは、デジタル放送で著作権保護のために施されている映像信号の暗号化を解除するためのICカードです。
このカードがテレビに挿入されていない、また接触不良やカード本体の不具合などでテレビが認識できないと、主に「E100」「E101」「E102」のエラーコードが出て、デジタル放送が映らなくなります。
なお近年の4K8Kなど最新型のテレビには、B-CASカードの代わりに、より高性能化した「ACASチップ」を内蔵するモデルもあります。
このようなモデルの場合は、テレビの再起動でチップの不具合も解消できます。
対処法3:アンテナケーブルのゆるみ・接触不良を確認する
テレビの裏面や壁のアンテナコンセント端子に接続されているアンテナケーブルが、ゆるんでいないか確認しましょう。
強風による振動や掃除の際の接触などで、接続プラグが端子から少し抜けかかっていることがあります。
このような状態では、電波のロス(流出)や外部の電磁波(ノイズ)混入などが生じ、ブロックノイズの直接的な原因となります。
また、ケーブル自体が一部を急角度に折り曲げていたり、家具に踏まれていたりして断線していないかも、あわせてチェックしてください。
アンテナケーブルの主なチェックポイントは、以下の通りです。
- 壁のアンテナ端子(コンセントのような部分)にプラグが奥まで刺さっているか確認する。
- テレビ背面の「地上デジタル入力」端子に、ケーブルのプラグがしっかり固定されているか確認する。
- ケーブルが録画機器(レコーダー)を経由している場合は、レコーダー側の接続箇所もすべて確認する。
- ネジ式のプラグ(F型コネクタ)の場合は、指で回してゆるみがないか締め直す。
- ケーブル本体部が鋭角に折れ曲がったり、重い家具の下敷きになったりしていないか目視する。
ケーブル断面が円形を保てず歪んでいる状態も、電波の送信不良が起こる原因になります。部屋の角などでケーブルを曲げる際は、ケーブルの「曲げ半径」に合わせる必要があります。
対処法4:チャンネルの再設定(再スキャン)を実行する
お住まい周辺の電波状況が急激に変化すると、テレビが正常なチャンネル情報を読み失うことがあります。
例えば、受信している電波塔で周波数帯の変更や放送局(チャンネル)の追加があった、引っ越しなどで受信できる電波塔が変わった、テレビの不具合でチャンネル情報がリセットされたなどの状態です。
テレビ内部で設置の際に設定されたチャンネル設定と、受信できるテレビ電波のチャンネルに食い違いが出ると、一部のチャンネルが映らない原因になります。
このようなケースでは、チャンネルの再設定(再スキャン)を行うことで、症状が改善する場合があります。
テレビの初期設定画面から、お住まいの地域の電波(チャンネル情報)をあらためて拾い直し、現状に応じたチャンネル設定をやりなおす作業です。
チャンネル設定(スキャン)の手順もテレビのメーカーやモデルによって異なりますが、おおむねは以下の通りです。テレビ画面の指示に従えば特に難しくありません。
- リモコンの「設定(ホーム)」ボタンを押し、メニュー画面を開く。
- 「初期設定」または「放送受信設定」などの項目を選択する。
- 「チャンネル設定」から「地上デジタル(またはBS/CS)」を選ぶ。
- 「再スキャン」または「初期スキャン」を実行し、完了するまで数分待つ。
- スキャン完了後、普段見ている番組が正常に映るか確認する。
テレビのチャンネルスキャンは、新品のテレビを設置する際にも必要となる、テレビ視聴のための必須作業です。
対処法5:天候の回復を待つ(降雨減衰の可能性)
大雨や大雪を伴う強風の場合、電波そのものが雨粒や雪に吸収されて弱まる現象が起きます。電波は空間を伝わる電気的なエネルギーであるため、水分に吸収されやすいのです。
この現象を「降雨減衰(こううげんすい)」「降雪減衰(こうせつげんすい)」と呼び、特に電波の波長が短い(25ミリ程度)BS/CS放送で頻発する物理的な自然現象です。
また、強風で大気が乱れることで電波の通り道が不安定になる「フェージング現象」も起こります。
強風の日にブロックノイズなどでテレビ画面が乱れる原因がこれらであれば、天気が回復するにつれて自然とノイズは消え、元通りに映るようになります。
以下は、強風や天候がテレビ電波の受信に与える主な影響の例です。
※上記は自然環境がテレビ電波や受信に与える影響の主な事例です。
なぜ強風のたびにブロックノイズで画面が乱れる?アンテナ周りの3つの根本原因
強風の日、テレビにブロックノイズ等の乱れが出てしまい、室内のケーブル確認やテレビの再設定を行っても直らない場合は、屋外のアンテナ設備に問題が出ている可能性が高くなります。
そのような事態に見舞われている方の中には「なぜ普通の日は問題ないのに、強風や悪天候の日だけブロックノイズが出てくるのか」と疑問に思われる方も多いでしょう。
一般的に、屋外の高い位置に設置されているテレビアンテナ設備は、常に日光や風雨を受け続けるなど過酷な環境にさらされており、強風がアンテナに対して直接的なダメージを引き起こすこともあるのです。
このセクションでは、強風時にテレビ画面のブロックノイズを引き起こす3つの根本原因を論理的に解説します。まずは以下の一覧をご確認ください。
| 根本原因の分類 | 具体的なトラブルの内容 |
|---|---|
| アンテナ本体の問題 | 風による方向のズレ、固定金具のゆるみ、素子の変形・破損。 |
| ケーブル・接続部の問題 | 屋外ケーブルの経年劣化、内部の断線、接続部への雨水侵入。 |
| 電波環境の変化 | 揺れる樹木や建設現場の足場による電波の乱反射(マルチパス)。 |
※上記は強風でブロックノイズが生じる主な要因になります。
以下、各要因について詳しく解説していきます。
原因1:アンテナの向きのズレと物理的な揺れ・損傷
テレビアンテナは地デジ用・BS/CS用とも、正面に当たる方向で受信性能を発揮する「指向性(しこうせい)」という性質があるため、電波を発信している方向(電波塔や静止衛星の方向)へ正確にアンテナ正面を向ける必要があります。
そのため、強風でアンテナを支えるマスト(支柱)が揺れたり、固定具がゆるんだりするとアンテナの向きがズレてしまい、受信感度も低下し、ブロックノイズの要因になります。
地デジアンテナは受信するUHF(極超短波)の波長が数十センチとやや長い分、角度調整には余裕があります。
しかし風の影響でマストごとアンテナが揺れたり、固定がゆるんでがたついたりといった状態になると、受信感度も強くなったり弱くなったりの状態になります。
またBS/CSアンテナは、東経110度の上空に静止して見える静止衛星から送られる、直進性の強いセンチメートル波(SHF)の12GHz帯を受信しています。
この12GHz帯は波長の幅が25ミリ程度で直進性が高く、BS/CSアンテナはこの電波を円盤状のディッシュに反射させて一点に集める形で受信しています。
そのためディッシュの仰角、方位角(上下と左右の角度)を東経110度へ正確に合わせる必要があり、わずか2、3度の角度のズレでも受信不能になるほどシビアな機器です。
また、長年の使用で劣化したアンテナ本体やマストなどの固定部は、突風で部品が変形したり折れたりすることもあります。
特に屋根の上に立てられる、大型で機器がむき出しの八木式アンテナは、指向性と受信感度が高い分、風雨などの影響を受けて角度のズレや劣化が起こりやすい弱点もあります。
BS/CSアンテナも、電波を受け止めるディッシュ部が風圧を受け、角度のズレなどにつながりやすい面もあります。
以下は、戸建て住宅に設置される地デジ・BS/CSのアンテナが、風雨などに受けやすい影響の主な例です。
- 魚の骨のような形をした八木式アンテナは、受信感度が高い分、指向性も高く、角度のズレに弱いほか、風の抵抗を受けやすい構造をしている。
- 強風でアンテナマストを固定するステー(ワイヤー、支線)がゆるむと、アンテナ全体が風雨などで回転してしまうことがある。
- 八木式アンテナの素子(電波を受け止める短い横棒状の部品)が曲がると、電波を集める能力が著しく低下する。
- BS/CSアンテナは東経110度の人工衛星から送られる直進的な電波をキャッチしているため、強風によるミリ単位のズレが致命傷になる。
- 目視でアンテナが傾いている、またはあきらかに向きが変わっている場合は調整が必要である。
屋根の上などにあるアンテナに劣化や角度のズレが見られるときは、ご自分で高所に登っての調整は非常に危険なため、専門業者へのご依頼をおすすめします。
原因2:屋外ケーブルの経年劣化と断線・雨水の侵入
テレビアンテナから各室内のテレビ(アンテナコンセント)まで電波を送るケーブルも、強風の影響を強く受ける部分です。
屋外に配線されたケーブルは、風で常に揺さぶられるため、内部の導線が断線しやすくなります。また、紫外線や雨風でケーブルの表面が劣化してひび割れると、そこから雨水が侵入します。
強風や雨水がケーブル内部の金属を腐食させると、ブロックノイズの混入や電波の大幅な減衰を招きます。以下は、アンテナケーブル関連の主な注意点です。
- ケーブルが建物の壁にしっかりと固定されておらず、風で激しく揺れている状態は危険である。
- ケーブル同士の接続部分に巻かれた防水テープが剥がれると、雨水が容易に侵入する。
- 経年劣化したケーブルは表面が白っぽく粉を吹き、硬くなって割れやすくなっている。
- ケーブル内部に水が溜まると、電波の通り道がショートしたような状態になり、映像信号がテレビに届かない。
- 屋外のケーブルトラブルは目視では分かりにくく、専用の測定器を用いた調査が必要になる。
テレビアンテナ取り付けや交換の際には、アンテナ本体だけでなくケーブルについても「マストに沿わせて固定したりマスト内を通したりする」「壁などの配線にもカバーをかける」「接続部に専門の技法で防水テープを巻く」など、配線部の処理にも高い技術をもつ業者をお選びになることをおすすめします。
原因3:障害物による電波の乱反射(マルチパス現象)
電波は、障害物(特に電波を通さない金属など)にぶつかると、音や光のように反射してさまざまな方向へと散らばる性質を持っています。
そして強風の日は、周辺の大きな樹木が激しく揺れ、電波の通り道を一時的に遮ることがあります。また雨の後などは、濡れた樹木が電波を吸収することもあります。
また、近隣の工事現場に金属製の足場が組まれていると、テレビ電波が足場に反射して別方向からアンテナに届きます。
このように本来の電波と反射した電波が干渉し合う現象を「マルチパス」と呼び、映像信号の乱れによるブロックノイズなどを引き起こします。
以下は、電波の反射やマルチパスが起こり得る主な要因の一覧です。
※上記は障害物がテレビ電波の受信に与える主な影響の事例です。
強風の際のブロックノイズは自分で直せる?専門業者に依頼すべきかの判断基準と費用
強風の影響などからテレビのブロックノイズが発生して、ここまでの本記事の解説を基に対処しても直らない場合、次はアンテナ設備などを「自力で直すか、プロを呼ぶべきか」とお悩みになることでしょう。
前述の通り、屋根の上など高所でのアンテナ作業は、作業中の転落や、アンテナ本体の落下、屋根材の破損などの危険性が非常に高く大変危険です。
そのため、屋外のアンテナに原因がある場合は決して無理はなさらず、専門業者へとご依頼になることが鉄則です。
このセクションでは、ご自身でできる原因の切り分け方と、業者に依頼した場合の費用相場を解説します。
原因を切り分けるポイント(全チャンネルか、特定チャンネルか)
お住まいにあるテレビの映り方(画面が乱れる症状)を確認することで、トラブルの発生源をある程度推測できます。
まずは、特定のチャンネルだけが乱れるのか、すべてのチャンネルが映らないのかをチェックしましょう。
また、家に複数のテレビがある場合は、他の部屋にあるすべてのテレビも同じ症状かを確認してください。
これらの情報を整理しておくことで、専門業者へ連絡する際にもスムーズに状況を伝えられます。以下は、確認すべき主なポイントです。
※上記はテレビ画面が乱れる症状から考えられる主な原因の例です。
アンテナ修理・交換にかかる費用相場と優良業者の選び方
アンテナ修理の専門業者へとご依頼になる際、お客様がもっとも気になるポイントと言えば、やはり「修理代はいくらかかるのか」という点でしょう。
アンテナの修理費用は、アンテナの方向調整だけで済むのか、部品の交換が必要か、またアンテナが設置されている位置など、工事内容によって大きく変わります。
以下の表に、一般的なテレビアンテナ修理・交換の費用相場をまとめました。
また、悪徳業者を避け、安心して任せられる優良業者を選ぶポイントもご紹介します。
※上記は一般的なアンテナ工事業者の平均的な費用相場です。
以下は、アンテナ修理に当たり、質の低い業者を避けて、施工技術や適正料金、お客様への対応など、全体的に質の高い業者を選ぶための主なポイントです。
- 事前に明確な見積もりを提示し、後から追加料金を請求しない業者を選ぶ。
- 施工が自社スタッフによる完全自社施工である業者を選ぶ。
- 万が一の不具合に備えて、長期の施工保証(例:5 年〜 10 年)を設けている業者を選ぶ。
- 問い合わせ時の対応が丁寧で、専門用語をわかりやすく説明してくれる担当者がいるか確認する。
- すぐ修理しないと大変なことになる、いま契約すれば大幅割引などの一方的な説明で、強引に契約を結ばせようとする業者は避ける。
適正な工事内容や費用を判断し、最適の業者を選ぶ方法としては、複数の業者に見積もりを出して内容を比較する「相見積もり」を行うことをおすすめします。
相見積もりに対応できる業者は、その時点で自社の施工技術と適正な価格、サービス内容に自信を持っている業者だと判断できます。
【強風対策】もうブロックノイズで悩みたくない!プロが教える根本的な解決策
本記事の解説を参考に、強風によるブロックノイズをいったん解決できたとしても、今後また台風や悪天候のたびに問題が再発するのでは、とご不安な方もおられるのではないでしょうか。
しかし、一時的な修理ではなく、根本的な対策を施すことで、強風に強くトラブルの生じにくいテレビ環境を作ることができます。
具体的には、見栄えが良く環境にも強い最新アンテナモデルの導入や、プロならではの電気工学的なノイズ対策を取り入れることが重要です。
このセクションでは、強風などによるトラブルが生じにくいアンテナ設備で、長期的な安心を確保するための根本的な解決策をご紹介します。
耐風速性能の高いアンテナ(デザインアンテナ・ユニコーンアンテナ・高耐風型)への交換
受信性能に優れる昔ながらの地デジアンテナ、八木式アンテナは風の抵抗を受けやすいため、強風トラブルを避けるためには、最新型の地デジアンテナへの交換が効果的です。
薄い長方形の平面型で、建物の壁面に取り付ける「デザインアンテナ(平面アンテナ)」は、カラーバリエーションも豊富で見栄えも良く、風や雨などの影響をスムーズに受け流すことができます。
ただ地デジ専用であるデザインアンテナは設置位置の低さから周辺の障害物に影響を受けやすく、壁面のそばに高層マンションや隣家があるような環境では設置できない場合もあります。
デザインアンテナのメリットはそのまま、受信感度の弱点を克服した進化系モデルが、ポール型の「ユニコーンアンテナ(マスプロ電工「U2CN」)」です。
ユニコーンアンテナはポール状のアンテナを八木式アンテナと同様、屋根の上や破風板などのマストに固定し、受風面積が小さく風を受け流すことで、風による揺れやダメージを最小限に抑えることができます。
さらに設置位置の高さから障害物の影響を避けて受信感度が安定しやすく、外観のスタイリッシュさで家の見た目にも悪影響がないというメリットもあります。
BS/CSアンテナは基本的にパラボラアンテナのみですが、家庭用の45型モデルでは、ディッシュに無数の風穴が開いて風圧を抑え、軽量化も実現したパンチングメタル仕様に加え、各接合部の強化で上下左右への揺れも抑えることで、耐風速 70 m/sで激しい台風などでもトラブルが生じにくい高耐風BS/CSアンテナモデル(DXアンテナ「BS453SG」など)の強風対策モデルが存在します。
以下、強風対策となる主なアンテナ機種や設置具の一覧です。
※上記は強風対策アンテナや設置具の主な製品例です。
ブースターの最適化とノイズを防ぐ高シールドケーブルの導入
アンテナが受信した電波を増幅するブースターの設定も、プロのノイズ対策には欠かせない重要な要素です。
特に電波塔から遠く受信レベルが下がるエリアや、住宅内に三台以上のテレビを設置する場合には、ブースターの設置が必須になります。
しかしその一方、電波塔の直近など電波が強すぎる地域でブースターを不適切に使うと、テレビに届く電波レベルが強すぎることでテレビ映像が乱れる「オーバーゲイン」が起きます。
また、特に衛星放送や4K8K放送など、周波数帯が高い電波は同軸ケーブルで送信する際、ノイズの混入や減衰が起りやすくなります。
そのため、ケーブルから外部の電磁ノイズを徹底的に遮断するためには、二重・三重のシールドが施された高品質ケーブルを使用する必要が出てきます。
こうしたブースター機器や放送に適したケーブルの選定や、緻密なブースターレベルの調整は、専用の測定器を持つ専門業者でなければ難しい作業です。
以下、ブースターやケーブルに関する基礎知識の一覧です。
- ブースターは電波だけでなく混入するノイズも一緒に増幅してしまうため、最適な利得(ゲイン)調整が必須である。
- ノイズの影響を最小限にするには、アンテナのすぐ近く(直下)に屋外用ブースターを設置するのが効果的である。
- 「S-5C-FB」などの高シールドケーブルを使用し、外からのノイズ侵入を物理的に防ぐ(シールド対策)。
- 屋外のケーブル接続部には専用の自己融着テープを密に巻き、雨水による劣化を完全にシャットアウトする。
- 余分な電波を熱として吸収するフェライトコアなどの部品を適切に配置し、クリーンな信号だけをテレビに届ける。
上記の一覧には専門的な内容も多いため、詳しくは専門業者に問い合わせることをおすすめします。
記事まとめ:強風でブロックノイズが出る時は基本的なチェックと適切な対処を
強風のときにテレビ画面のブロックノイズやフリーズが起こる原因は、アンテナのズレやケーブルの接触不良など物理的な要因がほとんどです。
もしお住まいでそのようなトラブルが起こったときは、まずはあせらずに、テレビのアンテナレベルの確認やケーブルのゆるみチェックなど、室内でも安全にできる対処法を試してください。
それでも直らない場合や、アンテナ本体が傾いている場合は、ご自分での対処は非常に危険ですので、絶対に自力で屋根に登ってはいけません。
確実かつ安全に問題を解決するためには、本記事にもご協力いただいた、年間6,000件以上の施工実績を誇る「あさひアンテナ」のように、実績のあるアンテナ専門業者へと調査をご依頼になることをおすすめします。
以下は、アンテナ工事業者としての「あさひアンテナ」の強みを一覧でまとめました。
※上記は「あさひアンテナ」が実施しているアンテナ工事の主なサービス内容です。
悪天候のや強風のたびにブロックノイズでテレビが見られなくなるストレスから解放されるために、最新の耐風アンテナへの交換もぜひご検討ください。
「あさひアンテナ」では、本文でもご説明したデザインアンテナやユニコーンアンテナ、高耐風BS/CSアンテナなど、耐風性能の高いアンテナモデルも、DXアンテナやマスプロ電工、日本アンテナ、サン電子など、国産一流メーカー製の機材をご用意し、低価格の基本設置費用で設置や交換を請け負っております。
また、風雨などの影響をほぼ完全に避けることができるデザインアンテナの屋根裏・天井裏設置も、現場の条件から可能であれば基本設置工事のみでお引き受けします。
壁面やベランダの手すり、内部空間など、風雨の影響を避けやすいアンテナ設置についても、現場の受信状況で可能な限りご対応いたします。
風雨に強いアンテナ機種、設置方法の選択、および強固なアンテナ設置と適切なケーブル配線を行うことで、今後も安心して快適なテレビライフを楽しむことができます。
強風対策となるアンテナ工事、その他テレビアンテナに関するお悩みやご相談は、まずは「あさひアンテナ」のフリーダイヤル、もしくは24時間受付のメールフォーム、LINEアカウントまで、どのようなことでもお気軽にお問い合わせください。




