テレビのE202エラーコード表示は分配器が原因?BSだけ映らない時の対処法からアンテナ受信設備の交換手順まで全解説
ご自宅のテレビで画面が突然真っ暗になり、画面の中央に「E202」または「E201」というエラーコードが表示されたことはありませんか。
昨日まで、またはさっきまで視聴できていたテレビで、お気に入りの番組が急に見られなくなると、困ってしまうことはもちろん「テレビが壊れたのかも」「アンテナの故障か」「修理に多額のお金がかかる」など、さまざまなご不安もよぎることでしょう。
しかし、まずは落ち着いてください。
多くの場合、この「E202」などのエラーが発生する原因は、アンテナ本体や、アンテナからテレビまでを結ぶケーブル配線、そして配線部にある「分配器」などの周辺機器にあります。
本記事では、技術系のライターである筆者が、アンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」への取材を行い、同社の施工担当者による正確な解説をもとに、お住まいで「E202」などのエラーが発生する原因を分かりやすく解説します。
特に「E201」の原因として考えられる分配器の確認方法から、ご自身でできる簡単な対処法、そして機器の正しい交換手順までを網羅してご説明します。
本記事をお読みいただければ、専門的な知識がない方でも手順通りに進めることで、分配器の不具合について安全に対処できます。結果として業者を呼ぶ前に問題を解決でき、無駄な出費を抑えられる可能性も高くなります。
急な「E202」エラーに対して、早急に不具合を解決し、いつも通りの安定したテレビライフを取り戻すために、ぜひ最後までお読みください。
そもそも分配器とは何か:なぜ「E202」エラーの原因になる?
地デジやBS/CSのテレビアンテナで受信した電波は、アンテナ本体から延びる一本のケーブルでテレビまで送られます。
そのため、住宅内でいくつもの部屋にテレビを置いて観たい場合、一本のケーブルからの電波を複数のケーブルに分ける必要があります。
その重要な役割を果たす道具が「分配器」という小さな機器です。
分配器は小さな箱状の機器に、電波が送られる入力端子が一個、電波を分けて送り出す出力端子が数個ある機器です。
この入力端子にアンテナからのケーブルを接続し、複数の出力端子からケーブルを通じて入力された電波を送り出すことで、住宅内の複数の部屋や、室内のテレビやレコーダーなど複数の機器へと、電波を等分に分ける働きをします。
一般的な戸建て住宅では、屋根裏・天井裏やマルチメディアボックスなどにこの分配器が設置され、アンテナからの電波を各部屋のアンテナコンセントに分配しています。
他にも、室内にある複数の受信機器に電波を分けるため、室内で分配器が使われる場合もあります。
いずれにせよご自宅の各部屋で複数のテレビを見ている場合、ほぼ確実に設置されているテレビアンテナ機材には必須の機器です。
この分配器には、電波を分ける数や対応する放送によっていくつかの種類があります。
以下、市販される分配器の主な種類(種別)の一覧になります。
※上記は分配器の機能による主な種類の違いです。
このように分配器は便利な機器ですが、電波を等分に分ける仕組みゆえに、使用する上での弱点もあります。
たとえば2分配器を使うと、分けられた部屋に届く電波レベルが、元のレベルが半分になってしまいます。
同じように3分配では3分の1、4分配では4分の1など、分配数が多くなればなるほど、各テレビに届く電波は分配によりさらに弱くなります。
この「分配による電波レベルの低下」が、テレビに「E202」エラーコードが表示される大きな原因のひとつです。
元々のアンテナからの電波が弱いと、分配器を通した時点で、分けられた電波が受信の基準値を下回ってしまうのです。
また、分配器そのものが劣化したり故障したりすることもあります。
屋外に設置されている場合は、雨や紫外線による腐食が進みやすくなります。
屋内の設置でも、長期間の使用(電波の通過)によって徐々に内部の部品が劣化することがあります。
その結果、電波が正しく伝わらない、途中で途切れてしまう、ノイズが混ざるなどの問題が生じます。
これらの要因が重なることで、各部屋にあるテレビに十分な電波が届かず、「E202」や「E201」のエラーが発生してしまう場合があるのです。
テレビ電波を分ける「分配器」「分波器」「分岐器」の違い:役割と見分け方とは?
分配器の概要は以上の通りですが、家電量販店やネットショップなどには、名前だけでなく形もよく似た「分波器」「分岐器」という機器が存在します。
分配器をお求めの際に「似たような名前だし同じ機器なのだろう」と、分波器や分岐器を購入してしまう例もありますが、ご注意ください。
分配器と分岐器、分波器は似て非なる機器であり、分配器のつもりで購入すると使用できないことになります。
まずは、この3種類の機器の違いを、以下の一覧で確認してみましょう。
※上記は各機器の基本的な違いになります。
分配器はすでにご説明した通り、アンテナから届いた電波を複数の部屋や受信機器へ分けるための機器です。
特にBS/CSアンテナを使い、BS/CS放送や4K8K放送を見る場合は、分配器が「BS/CS対応」「4K8K対応」であることが必要です。
さらにお住まいの条件に応じて、分配器の「全端子通電型」または「1端子通電型」も確認しましょう。
BS/CSアンテナ(アンテナ内のコンバーター)にはテレビやレコーダーのBS/CS端子から、アンテナ側に「BS電源設定」で電源を供給しないと作動しません。この電源供給で重要となるのが上記の分配器の違いです。
1端子通電型は、1個の出力端子だけが通電するモデルです。一台のテレビでアンテナ側へと常時給電する場合に使用され、構造が簡単な分、価格も安くなります。
全端子通電型は、すべての出力端子が通電するモデルです。すべてのテレビで衛星放送を見る際に給電する場合に使用されます。現在では節電やBS/CSアンテナ負担軽減のため、全端子通電型による随時給電が主流になっています。
分波器は、地デジアンテナとBS/CSアンテナを設置する場合、双方の電波が混ざった1本のケーブルから、地デジとBS/CSの電波を2本のケーブルに分離する機器です。
地デジ・BS/CSのアンテナを設置する場合、ケーブル配線部を簡略化してコストを下げるために、まず混合器(混合ブースター)という機器を使い、双方の電波を一本のケーブルにまとめます。
そしてテレビの前で、「地上デジタル」と「BS/CS」のそれぞれの入力端子に接続するため、混合された地デジ・BS/CSの電波をふたたび2本のケーブルに分けるために使われるのが、この分波器なのです。
分岐器は、1本の幹線ケーブルから送られる大半の電波をそのまま先へ通しながら、電波の一部だけを別方向へと取り出す機器です。
分配器のように均等に電波を分けるのではなく、例えば「電波の90%は先へ送り、必要な10%だけの電波を分岐する」という使い方をします。
基本的にマンション・アパートなどの集合住宅で、大型の共用アンテナから送られる膨大な電波の一部を、各フロアに分けるような際に使われます。分岐器が一般の戸建て住宅で使われることはまずありません。
分岐器の端子には「IN」「OUT」「TAP」といった表示があります。一般に、INは入力、OUTは幹線の出力、TAPは枝分かれさせて取り出す出力を意味します。
また分配器と分波器、分岐器を見分けるポイントとしては、機器本体の表記を見ると、ある程度の判断がつきます。
端子部分に「2分配」「3分配」「4分配」と書かれていれば分配器です。
また「地デジ」「UHF」「VHF」「BS/CS」と出力が分かれていれば分波器です。
「IN」「OUT」「TAP」と書かれていれば分岐器である可能性が高くなります。
テレビに表示される「E202」エラーとは?まずは原因を特定しよう
テレビが映らない、「E202」が表示される事例は、非常に一般的なトラブルです。
エラーコードとは電波の受信その他でテレビが映らないトラブルが発生したとき、テレビの内部機器がその原因を分析し、持ち主に知らせてくれるメッセージです。
中でも「E202」は、テレビに電波(映像信号)がまったく届いていない、または非常に微弱であることを示すエラーコードになります。
また「E201」の場合は、テレビに届く電波が弱い状態で。映像信号を再生するレベルに達していないことを示します。
これらのエラーコードはほとんどの場合、テレビ本体の故障ではなく、電波を受信するまでの道のりに問題があるサインです。
電波塔や静止衛星から電波が届く空間をはじめ、アンテナやケーブル、テレビのチューナー、そして分配器やブースターなど、電波が通る機材のどこかに原因が潜んでいます。
テレビの故障と決めてかかってすぐ買い替える前に、まずはトラブル原因の特定から始めましょう。以下は、「E202」エラーに関する基本情報の一覧です。
※上記は「E202」エラーに関する概要の一覧です
次の項目からは、なぜ分配器が「E202」エラーを引き起こすのか、その他に考えられる原因も含めて、詳しく見ていきます。
分配器がE202エラーを引き起こす3つの理由と仕組み
分配器が原因で「E202」エラーが出る理由は、大きく分けて3つあります。
以下でご説明するこれらの仕組みを理解しておくと、トラブル解決がスムーズになります。
- 分配による信号減衰(挿入損失)
分配器は電波を分ける際、どうしても少しの電波のロス(損失)を生じます。
これを「挿入損失」と呼び、分配数が多いほど元の電波レベルが等分に分けられるため、ロスも大きくなります。また電波が入力、出力端子を通過する際にも、抵抗による減衰が生じます。
したがって元の電波がテレビを映す基準値ギリギリの強さだった場合、分配器を通すことで基準値を下回ってしまいます。
その結果、テレビ側で「電波が来ていない」と判断され、「E202」「E201」のエラーが出るのです。 - 経年劣化や故障
分配器も消耗品であり、寿命があります。
電波という電気エネルギーが通過すること、また温度や湿度などの影響で徐々に劣化していき、内部の回路がショートしたり、ケーブルを繋ぐ端子部分が錆びたりします。
特に屋外用の分配器は、頑丈な構造になっていますが。それでも長年の使用により、風雨の影響で劣化が早く進む傾向があります。
劣化によって分配器の途中で電波が遮断される、また電波の漏洩やノイズの混入が起こると、突然テレビが映らなくなります。 - 不適切な機器の使用や接続不良
前述の通り、BS放送(衛星放送)を見る場合、コンバーターを作動させるため、テレビなどの受信機器からBSアンテナへ、ケーブルで電気を送る必要があります。
しかし「1端子通電型」の分配器で、電気を通さない端子にテレビを接続してしまうと、テレビ側でBS電源設定を行ってもアンテナに電気が届かず、テレビ電波を受信できません。
また、従来の2KBS放送(右旋)より周波数帯が高い、最新の4K8K放送(左旋)を見るのに、分配器が古く、4K8K放送に対応していない場合も電波の漏洩が起こり、「E202」などのエラーが出ます。
さらに分配器の各端子と、ケーブルの接続が甘いといった単純な接続不良も、頻繁に見られる原因です。
E202エラーのその他の原因(アンテナ・ケーブル・天候など)
「E202」エラーが出る原因は分配器だけとは限りません。
前述の通り、電波の発信元からアンテナまで、アンテナ本体やケーブル配線、そこに設置される分配器をはじめとする機材など、電波の経路すべてが原因になり得ます。
ここでは、分配器以外に考えられる、その他の代表的なエラー原因も網羅的に把握しておきましょう。
以下の一覧も参考に、考えられる原因をひとつずつ確認し、可能性のないものを潰していくことが、解決への最短ルートです。
※上記は「E202」エラーで考えられる主な要因の例です。
特に台風や大雪などの翌日に「E202」エラーが出た場合は、アンテナの向きのズレが疑われます。
地デジアンテナも大きな角度のズレでは受信性能を失いますが、BS/CSアンテナは上下・左右の数ミリのズレでも電波を受信できなくなるほど繊細です。
また、部屋の模様替えなどで室内のテレビを動かした直後なら、アンテナケーブルの抜けが原因かもしれません。
お住まいで不具合が発生する前後の状況を振り返り、もっとも可能性が高いものから確認していくことをおすすめします。
【症状別】E202エラーでテレビ(BS・地デジ)が映らない時の自分でできる対処法
この項目からは、実際に「E202」エラーが表示された際の、お住まいでもできる具体的な対処法をご紹介します。
業者を呼ぶと出張費や調査費などの費用がかかりますが、「E202」エラーの原因によっては。ご自分によるちょっとした作業ですぐに直るケースも非常に多いのです。
まずはアンテナなどに関する専門知識がなくても、お金をかけず、難しい作業もなく、いますぐ試せる方法ばかりを集めました。
安全第一で、ご自身で確認できる範囲から順番に以下の項目をチェックしてみましょう。
※上記はテレビ画面トラブルの場合の基本的な確認ステップです。
これらのステップをひとつずつ確実に行うことで、「E202」などのエラーが簡単に解消される可能性があります。
対処法1:テレビや分配器周辺のケーブル接続・配線をチェックする
まずはもっとも基本的なチェックポイントながら、意外と見落としがちな「ケーブルの緩み・抜け」を確認します。
掃除の際に手が当たったり、ペットが触れたりすることで、テレビのアンテナケーブルが緩むことはよくあります。
テレビ裏側の端子部、壁のアンテナコンセント端子、そして経由するレコーダーや室内用分配器(または分波器など)の接続部分をすべてチェックしましょう。
- テレビ裏の接続確認:各放送のケーブルが、地デジ用とBS/CS用の端子に正しく、しっかりと挿さっているか確認します。
- 壁のアンテナコンセント端子の確認:壁のコンセントにあるアンテナ端子が緩んでいないか確認し、しっかりと押し込みます。
- 分配器の接続確認:分配器の「IN(入力)」と「OUT(出力)」の端子接続が逆になっていないかを確認します。
- 芯線の状態チェック:ケーブルの先端にある銅線(芯線)が折れ曲がっていないか見ます。
- ケーブルの状態チェック:ケーブルの一点を急角度に折り曲げていないか、また家具などの下敷きになっていないかを確認します。
ケーブルの接続部チェックとしては、プラグ部分を一度抜き、しっかりと端子の奥まで挿し直すことが確実で効果的です。またネジ式のプラグの場合は、緩みがないように最後までしっかりと回して固定します。
さらに、ケーブル自体のひび割れや、極端に強く折り曲げられている箇所などがあれば断線のサインです。その場合は、新しいアンテナケーブルへの交換を検討してください。
対処法2:テレビ本体の再起動とB-CASカードの確認を行う
ケーブル本体に問題がなければ、テレビ本体のシステム、内部基盤やOSなどに一時的なエラーが起きている可能性があります。
現在のテレビも一種のコンピューター機器であるため、長時間の利用で内部機器に誤動作が生じることがあります。そしてこのような誤動作はパソコンやスマートフォンと同じように、テレビも再起動することで直ることが多くなります。
「ハードリセット」「電源リセット」と呼ばれるテレビの再起動(リセット)は非常に簡単な手順なので、エラーコードに限らず、テレビの不具合が生じた場合は、まずはこの方法を試してみることがおすすめです。
- テレビの電源を切る:リモコンではなく本体の電源スイッチでテレビの電源をオフにします。
- コンセントを抜く:テレビの電源プラグをコンセントから完全に抜きます。
- 1 分ほど待つ:内部の放電を行うため、そのまま約1分から数分ほど待機します。
- コンセントを挿す:再度、電源プラグをコンセントに挿し込みます。
- 電源を入れる:テレビの主電源を入れ、エラーや誤動作が消えたか確認します。
これでも直らない場合は、B-CASカードの接触不良を疑います。
B-CASカードはテレビの横や裏側に挿入されているICカードです。著作権保護のために施されているデジタル映像信号の暗号化を解除するカードであり、このカードがテレビなどの受信機器に接続されていないと、デジタル放送は映りません。
一度テレビ本体の電源を切った状態でB-CASカードを抜き、金色のICチップ部分を眼鏡ふきなど、繊細な製品用の柔らかい乾いた布で優しく拭いてください。
その後、カードの裏表と挿入方向を間違えないように、カチッというまでしっかり挿し直します。そして電源を入れ、テレビの映りを確認してください。
なお、近年の4K8Kなど最新のテレビには、B-CASカードを使わない「ACASチップ内蔵型」もありますので、その場合はこの手順は不要です。(テレビ再起動でカード差し直しと同様の効果があります)
対処法3:「BSだけ映らない」場合はBSアンテナ電源供給(全端子通電型)を確認
地デジ放送は映るのに「BS放送だけが映らない」という場合は、アンテナの電源設定に問題がある可能性があります。
衛星放送では、静止衛星から送られる高周波数帯のSHFを、BS/CSアンテナ内蔵のコンバーターで、ケーブル送信に適した周波数帯に変換して送信しています。
このコンバーターの作動に、テレビなど受信機器の側(またはブースターの電源部)でBS電源設定を行い、電源を供給することが必要になるのです。
この電源が正しく送られていないと、アンテナのコンバーターが機能せず「E202」エラーになります。
以下は、BS電源設定を適切に行うための主なポイントです。
※上記はBS電源設定の基本的な事項です。
特にご自宅の分配器が「1端子通電型」の場合、注意が必要です。
通電しない端子にテレビを接続してしまうと、いくらテレビの設定をオンにしてもアンテナに電気が届きません。
また適切に接続していても、電源設定を行ったテレビの電源がオフになっていると、すべてのテレビで衛星放送が映りません。
1端子通電型の場合、分配器本体に赤い線などで「通電」と書かれた端子があるはずです。
BS放送を見るテレビ(または電源設定を行うテレビ)は、必ずその「通電端子」に繋がるようにケーブルを接続し直してください。
もっとも確実なのは、どの端子からでも電気を送ることができる「全端子通電型」の分配器を使用することです。
特にお住まいにて複数のテレビで衛星放送を見る場合は、全端子通電型の分配器を使い、各テレビで必要な際のみ給電する「オート」に設定することが、確実性や節電の面からもおすすめになります。
メーカー別・住宅環境別のE202エラー確認ポイント
テレビに「E202」エラーが出たときの基本的な直し方は共通ですが、お住まいの環境によって少し差が出る場合があります。
例えばテレビのメーカーやモデルが違えば、原因の確認に必要となる設定画面の呼び出し方やアンテナレベルの確認方法などが異なります。
またお住まいが一戸建てか、マンションなどの集合住宅かでも適切な対応が変わってきます。
この項目では、お住まいの状況に合わせた個別の確認ポイントを分かりやすく解説します。ご自身の環境に当てはめて、適切な手順を踏んでいきましょう。
SONY(ブラビア)やPanasonic(ビエラ)など主要メーカーの確認方法
「E202」「E201」などのエラーが出たときは、まずテレビにどれくらい電波が届いているかを示す「アンテナレベル(受信レベル)」を確認することが重要です。
アンテナレベルが低い場合は、分配器やアンテナなど受信設備(または受信環境)の問題であることがより確実になります。
テレビが映らない原因を確認するための基本的な手順であるアンテナレベル画面の表示方法は、メーカーやモデルごとにリモコンの操作手順が異なるため、以下に代表的な手順をご紹介します。
※各メーカーでもモデルや製造年によって細かい名称や操作が異なる場合もありますので、詳細はテレビの取扱説明書やメーカー公式サイトをご確認ください。
アンテナレベルの画面を開くと、数値や帯状のグラフが表示されます。
一般的に、地デジ放送では「22」「44」などの基準値(メーカーにより異なる)を超えていれば正常です。逆にもし数値がゼロに近い場合は、テレビまで電波がまったく来ていない証拠です。
このアンテナレベル画面を見ながら、ケーブルの挿し直しなどのチェックを行うと、数値の変化による原因が掴みやすくなります。
「E202」エラーなどを解決するヒントになる重要な機能なので、ぜひ活用してください。
マンションなどの集合住宅と戸建て住宅での対処法の違い
お住まいの建物の種類によって、「E202」エラーへのアプローチは大きく変わります。
戸建て住宅の場合、アンテナからテレビまでのすべての設備が自己所有です。
そのため、不具合があればご自身で業者を手配し、修理を行う必要があります。
屋根裏の分配器やブースターなどもご自身で確認できますが、高所作業は危険なので注意が必要です。
一方、マンションやアパートなど集合住宅の場合は注意が必要です。
複数の部屋で一斉にテレビが映らなくなった場合は、建物の共用設備が故障している可能性が高くなります。
屋上にある共用アンテナや、共用の大型ブースター、室外の配線部に不具合が起きていると考えられます。
この場合、個人で室内にある分配器を交換してもエラーは解決しません。
以下は、住宅の種類別による「E202」などエラーへの基本的な対処法です。
※上記は各住宅の形式や各部の所有権に基づき、最適となる対処の例です。
マンション・アパートにお住まいの場合は、まず同じ棟の住人や管理人に状況を聞いてみるのが得策です。
共用アンテナなど建物全体の問題であれば、管理組合や管理会社、大家さんの負担で修理が行われることが一般的です。
無理に自室の配線をいじらず、早めに管理会社へ連絡しましょう。
E202エラーを解決!分配器の正しい選び方と交換手順
ご自身でアンテナケーブルなどを確認した結果、「E202」エラーの原因として「分配器が古い」「分配器が壊れている」と分かったとします。
その場合、新しい分配器へと交換することでE202エラーがすっきりと解決する可能性があります。
分配器本体は家電量販店やインターネット通販などで手軽に購入でき、交換作業そのものもそれほど難しくありません。
ただし、間違った製品を買ってしまうと、お金の無駄になるだけでなくエラーなどの不具合も直りません。
この項目では、お住まいに適した分配器の失敗しない選び方と、初心者でも安全にできる交換手順を解説します。
失敗しない!視聴環境に合った分配器の選び方(4K8K対応・通電型・分波器との違い)
分配器を購入する際は、パッケージの表記をしっかり確認することが重要です。
以下では、ご自身の視聴環境に合った製品を正しく選ぶための、 3 つのチェックポイントをご紹介します。
- 「全端子通電型」を選ぶ
BS/CS衛星放送を見る場合、BS/CSアンテナへの電源供給が必要です。
「1端子通電型」は接続する場所を間違えると映らなくなるため、少し扱いにくい製品です。また節電上の問題もあります。
特にお住まいにて、複数のテレビで衛星放送を見る場合は、どの端子からでも電気を送ることができる「全端子通電型」を選べば、配線ミスによるトラブルを確実に防げます。 - 「4K8K放送対応」を選ぶ
現在、最新の4K8K衛星放送は、従来の2K衛星放送よりも高い周波数帯(2224MHz~3224 MHz)の電波を使用します。
4K8K放送が始まる前の古い分配器はこの周波数に対応しておらず、特に4K8Kチャンネルでエラーが生じる原因になります。
これから分配器を購入するなら、パッケージや本体に4K8K対応の証である「4K8K(3224MHz)対応」や「SHマーク(スーパーハイビジョン受信マーク)」がある機器を選びましょう。 - 「分波器」「分岐器」と間違えないこと
前述の通り、店頭などでよく似た形や名前を持つ機器に「分波器」「分岐器」があります。
分配器は電波を「等分に分ける」機器ですが、分波器は地デジとBSの電波を「種類ごとに分ける」機器、分岐器は「全体の何%かの電波を分岐させる」機器です。
間違えて分波器や分岐器を買ってしまうと、分配器の目的がまったく果たせませんので、以下のように名称や機能をよく確認してください。
※上記は分配器と分波器、分岐器の基本的な役割の違いです。
初心者でも簡単!分配器の交換ステップと注意点
お住まいに適した正しい分配器を購入したら、いよいよ交換作業です。
分配器の交換にドライバーなどの特別な工具は必要なく、素手で簡単に行うことができます。ただ壁面への固定などにドライバーなどが必要となる場合もあります。
以下では、分配器の交換を安全かつ確実に行うためのステップをご紹介します。
※上記は分配器を交換する基本的な手順です。
作業時の最大の注意点は、「IN」と「OUT」の接続端子を絶対に間違えないことです。
逆にしてしまうと、テレビに電波がまったく届きません。
また、ケーブルの先端の芯線が曲がっていないかを確認しながら、端子の中央に真っ直ぐ挿し込んでください。
壁の中や屋根裏などに分配器が設置されている場合は、足場が不安定なのでご自身による無理な作業は控えるようにしましょう。
自分で解決できない場合は?業者に依頼する判断基準と費用相場
ここまでの記事でご紹介した対処法をすべて試しても「E202」エラーが直らない場合があります。
そのケースでは、分配器以外の目に見えない場所で、受信環境に深刻なトラブルが起きている可能性が高いです。
具体的には「屋根の上のアンテナが壊れている」「アンテナに届くまでの電波が遮られている」といった、プロの知識や電波を測る専門の機械がないと分からないケースです。
特に屋根の上など高所での作業には転落その他のリスクが伴い、非常に危険です。
このような場合は決して無理にご自分で修復しようとせず、プロのアンテナ専門業者に依頼する勇気を持つことも大切です。
アンテナ専門業者へ依頼すべきケースと修理費用の目安
アンテナ工事の専門業者に依頼すべき具体的なケースと、気になる費用相場を以下の一覧でまとめました。
低劣な施工や不要な工事で高額請求を行う悪質な業者に騙されないためにも、あらかじめ工事別の大体の相場を知っておくことが安心に繋がります。
※上記は専門家への依頼が必要となるアンテナトラブルの主要な例です。
アンテナ工事業者に各種の修理を依頼した場合の費用相場は以下の通りです。
実際の価格は、作業内容や設置場所の難易度によっても変動します。
※上記は各種アンテナ工事の一般的な費用目安です。
アンテナ工事業者を選ぶ際は、必ず2~3社から見積もりを取る「相見積もり」を行いましょう。
その中から、見積価格や工事内容が明確で、料金の内訳を丁寧に説明してくれ、見積もり後の追加料金の心配もない業者を選ぶことが大切です。
また、施工後の保証期間(例:5年保証など)があるかどうかも、信頼できる業者の判断基準になります。
記事まとめ:E202エラーが出た際には、分配器の他にもアンテナ設備全体のチェックを!
テレビ画面に「E202」エラーが表示された場合、まずは落ち着いて原因を探ることが解決の第一歩です。
特に分配器は、電波を各部屋に分ける重要な役割を持つ一方で、電波の低下や故障の原因になりやすい機器です。
「BS放送だけが映らない」といった症状が出た場合は、分配器の種類やアンテナの電源設定も疑ってみましょう。
本記事でご紹介した対処法を、あらためて振り返ります。
- ケーブルの抜けや緩みがないか、しっかりと接続を確認する。
- テレビ本体の電源リセットと、B-CASカードの抜き差しを試す。
- BS放送が映らない時は、テレビのアンテナ電源設定と、分配器の通電端子を確認する。
- 分配器を交換する際は「全端子通電型」と「4K8K対応」を選ぶ。
これらのステップを踏むことで、業者を呼ばなくても無料でトラブルが解決することが多く見られます。
しかし、マンションの共用設備の問題や、屋根上のアンテナ修理など、ご自身での解決が難しいケースも存在します。
いろいろ試してもエラーが消えない場合や、高所作業が必要な場合は、安全を最優先にして専門業者に相談してください。
本記事にもご協力いただいたアンテナ工事のプロ「あさひアンテナ」では、
- 事前の電波調査・見積もりは完全無料。相見積もりや即日工事にもご対応。
- 緻密な電波調査で早急な不具合の原因特定や、可能な限りご希望通りのアンテナ工事を実現。
- 項目・金額ともに詳細なお見積もりと、見積もりのご提示後に料金を追加しないことをお約束。
- 完全自社施工により、ベテラン職人による細かな点まで高品質な施工を、中間マージンのない適正価格でご提供。
- 工事後には業界最長クラスの「10年保証」をご用意。
など、総合的に他業者に引けを取らない高品質なサービスをご用意しています。
分配器その他アンテナ機材の不具合や、その他、アンテナ工事に関しては、まずはあさひアンテナのフリーダイヤル、メールフォーム、LINEアカウントへご相談になることを、筆者からもおすすめします。
本記事でご紹介した知識を活用して、急な「E202」「E201」エラーに対しても、いち早く快適で安定したテレビのご視聴環境を取り戻していただければ幸いです。




