雨は降る日はテレビが映らない?アンテナ故障や電波の減衰など「E202」エラー原因と今すぐできる簡単対処法、対策工事を解説

2026年05月15日

五月と言えば、そろそろ気候も暑くなってきて、梅雨の兆しも感じられる季節です。
これから雨が多くなるほか、ゲリラ豪雨(局地豪雨)も心配になってきます。
この時期の雨は、農業などには大切なものですが、一般の方々にとっては、さまざまなお困りごともあるでしょう。
災害級の豪雨ではなくても、外出できない、外に洗濯物を干せない、じめじめする、湿気の影響が気になるなど……
そして中には、雨が降ると、テレビの映りが悪くなる、映らなくなるというトラブルにお悩みの方もおいででしょう。

雨または雪が降ったときテレビが急に映らなくなると、原因がわからず不安になるものです。
特に画面に「E202」といった見慣れないエラーコードが表示されると、テレビが壊れてしまったのかと動揺することもあるでしょう。
しかし、雨の日にテレビが映らなくなる現象の多くは、一時的な天候の影響によるもので、初歩的な確認や対処で解決できるケースも少なくはないのです。

この記事では、アンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」への取材に基づき、雨や雪の日にテレビが映らない症状の原因と、今すぐ自分でもできる簡単な対処法を分かりやすく解説します。
この記事を最後までお読みいただくことで、雨や雪の日に起こるエラーの原因を素早く特定し、専門知識がなくても安全にテレビの復旧を試みることができます。
また記事内では、雨や雪の日のテレビ画面トラブルが起こらなくなる、根本的な解決策や予防策についても詳しく紹介しているため、今後の不安を解消するお役にも立つでしょう。

なぜ?雨の日にテレビが急に映らなくなる4つの原因

雨や雪の日に、地デジや衛星放送のテレビ画面が砂嵐やブロックノイズで乱れる、映らなくなることは、決して珍しいことではありません。
天候がテレビの電波や受信環境に影響を与える要因は、大きく分けて4つ存在します。
自然現象による避けられないものから、設備の劣化によるものまで原因はさまざまです。
まずは、ご自身の状況と照らし合わせやすいように、主な4つの原因を一覧表で確認してみましょう。

原因の分類 具体的な要因 影響を受けやすい天候
①自然現象 降雨減衰(電波の吸収・反射) 大雨、集中豪雨、台風
②物理的要因 アンテナのズレ・倒壊 強風、台風、突風
③設備の劣化 ケーブルや接続部への雨水侵入 長雨、大雨、台風
④周辺環境 樹木や建物の影響(遮蔽物) 風雨、季節の変わり目

※上記は悪天候がテレビ電波やアンテナ等の設備に与える主な影響の例です。

悪天候が与える影響の要因を大きく分けると「アンテナに届く電波が弱くなる」「アンテナそのものや配線設備の機能を低下させる」の二種類といえます。
以下、これらの原因について、さらに詳しく解説していきます。

①雨によって電波が遮られる「降雨減衰」

雨の日にテレビ画面が突然映らない状態になる、もっとも一般的で直接的な原因は「降雨減衰(降雪減衰)」と呼ばれる自然現象です。
テレビ放送などに使われる電波は、周波数帯によって違いはありますが、水分に吸収されやすい性質があります。
そのため、雨や雪の際には、電波を吸収、反射する無数の障害物が空から降っているような状態になり、空間を伝わるテレビ電波が弱まるのです。
この「降雨減衰」「降雪減衰」は、一種の電波障害でテレビが映らない状態と言え、特に大雨や集中豪雨の際に影響が顕著になります。
この現象が原因の場合、テレビやアンテナの故障ではないため、天候が回復すれば自然に直ります。

以下、テレビ放送の種類(使用する電波)別、雨や雪に受けやすい影響の一覧です。

放送の種類 電波の特徴 降雨減衰の影響度
地上デジタル放送 周波数が低く障害物を回り込む 比較的影響を受けにくい
BS放送 周波数が高く直進性が強い 影響を受けやすい
CS放送 BS放送と同様の特徴を持つ 影響を受けやすい
4K8K放送 より多くの情報量を持つ電波 影響を受けやすい

※上記は各放送に使われる電波別の特性です。

各地域にある電波塔の先端から送られる地デジ電波(UHF)には数十センチほどの波長の幅があり、広がりやすいため、雨や雪にも遮断されることはありませんが、空間で電波が吸収され、レベルが低下しやすくなります。
そのため雨や雪の日に十分な受信レベルを確保できなくなり、ブロックノイズなどで画面が乱れる、映らなくなるといった症状が出る場合もあります。

宇宙空間の静止衛星から日本全域に送られる衛星放送(BS/CS)の電波(SHF)は、波長の幅が25ミリ程度で、直進性が高く遠距離送信ができるという性質があります。
そのため地上でも多少の雨や雪にはさほど影響は受けません。ただ雨や雪が激しくなり、雨(雪)粒が波長の幅に近い大きさになると、直進的なSHFが空中で雨や雪に衝突し、吸収される、乱反射を起こすなどして、BS/CSアンテナに届く電波レベルが大きく低下します。
衛星放送では、一定以上の豪雨、大雪になると、必ずと言っていいほど降雨(降雪)減衰が発生します。

このように、視聴しているテレビ放送の種類によっても雨や雪の影響度は大きく異なります。大雨や大雪の日にテレビ放送が一時的に映らなくなった、画面が乱れる場合は、まずは天候の回復を待つのが基本的な対策です。

②強風や大雨によるアンテナのズレ・倒壊

悪天候に伴う強風や吹き付ける雪などが原因で、お住まいのテレビアンテナの向きがずれてしまうこともあります。
テレビのアンテナは、正面側でもっとも受信性能が高まる性質(指向性)があり、電波を送信する電波塔や静止衛星の方向へ、正面側を正確に合わせて角度調整されます。

地デジアンテナは方位角(左右の向き)を電波塔に合わせるだけで受信できますが、BS/CSのパラボラアンテナは特に指向性が高く、仰角(上下の向き)や方位角が数ミリずれただけでも静止衛星からの電波を受信できなくなります。
また、長年の使用により耐久力が低下したアンテナは、強風や大雨によって倒壊や部品の破損などが生じるリスクもあります。

他にも積雪が多い地域では、アンテナに雪がこびりつき、電波を吸収することでの受信性能の低下、また重量や凍結によるアンテナへのダメージが考えられます。
特に屋根の上に積雪がある地域では、積雪にアンテナが埋もれて圧迫される、雪が落ちる際に大きな外力を受けるなどで、トラブルが生じやすくなります。

以下、雨や雪の影響で考えられる主なアンテナトラブルの例と、そのチェックポイントの一覧です。

チェック項目 異常のサイン 想定される原因
アンテナの向き 以前と違う方向を向いている 強風による固定金具の緩み
アンテナの傾き 全体的に傾いている、倒れている 支線の緩み、経年劣化
部品の破損 骨組みが折れている、サビが酷い 塩害、経年劣化、飛来物
固定部分 屋根の上のワイヤーが切れている 強風による切断、劣化

※上記は自然環境による老朽化で考えられる主なアンテナトラブルの例です。

悪天候の際にテレビ画面が映らない場合は、ご自宅のアンテナを地上や窓、ベランダなどから、安全な範囲で目視してみてください。
もし上記のような物理的な問題が起きている場合は、専門業者による再調整や修理が必要となります。

③ケーブルや接続部への雨水侵入によるショート

テレビアンテナで受信された電波は、アンテナケーブルを通じて屋内の配線まで送られます。またこの配線部には、アンテナの近くに電波を増幅する「ブースター」の増幅部が設置されることが多くなります。

これら、屋外に配線されているアンテナケーブルの劣化も、見逃せない原因のひとつです。
設置時の防水処理が甘い、また長年の利用により紫外線などの影響でケーブルがひび割れている場合があります。
そのようなケーブルの隙間から雨水が内部に侵入すると、配線がショートや腐食を起こして電波が送信できなくなります。
このようなケースでは、雨や雪が止んで天候が回復しても、テレビの映りは改善しないことがほとんどです。

以下、悪天候がケーブル配線部に与える主な影響の例です。

劣化のサイン 発生しやすい箇所 及ぼす影響
ケーブルのひび割れ 屋外の直射日光が当たる場所 雨水の侵入、漏電
接続端子のサビ アンテナ本体とケーブルのつなぎ目 接触不良、電波の遮断
ビニールテープの剥がれ 工事の際の防水処理部分 内部への浸水
壁面引き込み口の隙間 屋外から屋内へケーブルが入る穴 屋内への雨水侵入

※上記は一般住宅のケーブル配線部で考えられる主なトラブル例です。

DIYでアンテナを設置した、アンテナ専門以外の業者が施工を担当した場合などは、配線部にプロのような確実な防水処理がされていないことも多くなります。
雨が止んでもテレビが映らない症状が続く場合は、上記の大きなアンテナトラブルの他、ケーブルや接続部のトラブルを疑う必要があります。

④周辺の樹木や建物の影響(遮蔽物)

雨や雪などの天候そのものだけでなく、雨によって変化した周辺環境がテレビ電波を遮ることもあります。
例えば、地デジアンテナが向いている方向に大きく成長した樹木がある場合です。
普段は電波の受信に問題がなくても、雨水をたっぷり含んだ枝葉は濡れ雑巾のような状態になり、テレビ電波を強力に九州、遮蔽します。
また、風で枝が大きく揺れることで、地デジや衛星放送の電波が遮られやすくなり、受信状態が不安定になることもあります。

以下、悪天候と周辺環境が電波の受信に与える主な影響の一覧です。

遮蔽物の種類 影響を与える状況 対策の方向性
自宅の庭木 雨水を含んだ葉が電波を遮る 枝の剪定、アンテナ位置の変更
隣家の樹木 風で枝が揺れて電波を遮断する 隣人への相談、アンテナ位置の変更
新しい高層建築物 アンテナと電波塔の間に建設された アンテナの高さや方向の再調整
工事用の足場 一時的な建設工事による遮蔽 工事終了を待つ、一時的な移設

※上記は実際に見られた周辺環境による受信トラブルの例になります。

このような環境変化は樹木の成長など、少しずつ進行するため原因に気づきにくいという特徴があります。
特定の季節や雨の日にだけ映りが悪くなる場合は、アンテナ周辺の環境を見直してみるのもひとつの方法です。

画面に出る「E202」「E201」エラーの意味とBS/CSが弱い理由

天候の影響などによる電波レベルの低下、アンテナ機材の不具合で急にテレビが映らなくなると、テレビ画面に「E202」「E201」というエラーコードが表示されることが多くなります。
普段は見慣れないこの文字列を見ると、多くの方は「テレビ本体が故障したのではないか」と不安に感じます。
そこでこの項目では、読者の皆様がもっとも不安に感じることが多い、エラーコードの正体について解説します。
あわせて、特定の放送が雨に弱い理由についても紐解きます。。
本項目で、皆様のエラーコードに対する疑問を解消していってください。

「E202」は電波がテレビに届いていないサイン

結論から申し上げますと、「E202」エラーは「テレビ本体の故障」ではありません。
このコードは「アンテナからテレビまでに電波が届いていない状態」を示すサインです。
つまり、テレビ自体は正常に機能しており、外部からの信号を待っている状態と言えます。
また「E201」は、電波は届いているもののレベルが低く、テレビ映像を映し出せない状態であることを示すコードです。
衛星放送で、降雨・降雪減衰により受信レベルが落ちている場合には、このコードが表示されると同時に、通常より画質が低い分、電波レベルが低くとも放送できる「降雨対応放送」に切り替わる場合があります。

そもそもエラーコードとは、受信レベルの不調や機器の不具合などでテレビ放送を映し出せない場合、テレビが原因を診断し、ユーザーに伝えるための符丁のようなものです。
このコードはテレビのメーカーやモデルを問わず、ほぼ共通しています。
そのため、エラーコードが表示される場合は、基本はテレビの修理や買い替えの必要はなく、電波の受信環境を改善するなど、コードの示す問題を解決すれば元通りに映るようになります。

以下、表示されることの多い主なエラーコードの種類とその意味の一覧です。

エラーコード 画面のメッセージ例 主な原因と意味
E202 受信できません。アンテナの設定や… 電波がテレビまでまったく届いていない、または非常に弱い。
E201 降雨対応放送に切り替わりました 雨の影響で電波が弱まり、画質を落として放送中、または受信レベルが低下している。
E203 放送休止中です 該当チャンネルが放送を行っていない時間帯、または放送局側のトラブルなど。
E100 B-CASカードが挿入されていません B-CASカードの接触不良、または挿入されていない。

※上記以外にも症状に応じた各種エラーコードが存在します。

エラーコードが表示されても、テレビが壊れたわけではないことが分かれば、皆様も少し安心できるのではないでしょうか。
特に「E201」「E202」が出たときは決してあせらずに、テレビまで十分な電波が届かなくなってしまった原因をひとつずつ探っていくことが大切です。

BS・CS・4K放送が地デジより雨の影響を受けやすい仕組み

「地デジ放送は映るのに、BS放送やCS放送だけが映らない」という現象も雨の日によく起こります。
これは、それぞれの放送で使われている電波の性質(種類や周波数帯)が大きく異なるためです。
地デジ放送で使われるUHFは、雨や雪による減衰は起こるものの、アンテナであらかじめ必要レベルより余裕のある受信レベルを確保しておけば、ほとんど影響を受けることはありません。
しかし衛星放送(BS放送やCS放送)で使われる電波は、SHFのうち周波数帯が12GHz帯と、地デジの電波よりも周波数帯が非常に高くなっています。
周波数が高い電波は光のように直進性が強い反面、日光がものに当たると影ができるように、わずかな障害物にも遮られて向こう側に届きにくくなる性質があります。
そして波長の幅も2.5ミリ程度と短いため、大粒の激しい雨や雪の際には、雨や雪が無数の細かな障害物となって12GHz帯を吸収、乱反射させて電波状況が悪化する「降雨減衰」「降雪減衰」が非常に生じやすいのです。

以下、地デジ放送と衛星放送の電波についての、主な比較ポイントの一覧表です。

項目 地上デジタル放送 BS/CS衛星放送
電波の送信元 地上の電波塔 宇宙空間の静止衛星(地上から約36,000キロ上空)
利用する周波数帯 UHF帯(低い周波数) SHFの12GHz帯(非常に高い周波数)
電波の性質 距離によってレベルが下がるが、障害物を回り込んで届きやすい。 直進性が高く、長距離まで届く分、障害物に弱い。
雨粒による影響 比較的受けにくい(若干の影響はある)。 水分に吸収されやすく、影響大。
アンテナの方向 電波塔の方向(おおまかでも可)。 静止衛星のある東経110度上空の方向(数ミリのズレも許されない)。

※上記は地デジ放送、衛星放送の電波や受信における主な違いです。

このように、衛星放送は宇宙空間から長い距離を飛んでくる、非常に繊細な電波を受信しています。
そのため、BS/CSアンテナと静止衛星を結ぶ直線状の電波の経路に、わずかな障害物があると、電波が遮られてしまいやすいのです。
そして激しい雨や雪も障害物になることがあり、衛星放送の場合、一定以上の豪雨や大雪では、降雨減衰・降雪減衰による受信不良を避けることができません。

【すぐ試せる】雨の日にテレビが映らないときの簡単チェック&対処法

雨の日に受信レベルが下がってテレビが映らない、画面が乱れるといったケースでは、専門のアンテナ業者を呼ぶ前に、室内でもお客様自身で安全かつ簡単に試せる対処法がいくつかあります。
テレビが映らなくなる原因が、一時的なシステムエラーや、ちょっとした接触不良であれば、ご自身で直せるかもしれません。
ここでは、雨天やその他の状況でテレビが映らない時に、誰でもすぐに実践できる4つのチェック手順をご紹介します。
これらを順番に試すことで、問題がテレビやアンテナなどの機器にあるのか、それ以外にあるのかを切り分けることができます。

①テレビやレコーダーを再起動する

スマートフォンやパソコンと同じように、現代の多機能なテレビも内部のコンピューターで制御されています。
そのためテレビを長時間、使用していると、システムが一時的にフリーズしてエラーを起こすこともあります。
この場合のもっとも手軽で効果的な対処方法は、機器の完全な再起動を行うことです。

テレビの一般的な再起動方法は、メーカー、モデルを問わず対応できる、電源を使った「電源リセット(ハードリセット)」になります。
この場合、リモコンの電源ボタンではなく、テレビ本体の主電源やコンセントの通電を断って、本体のシステムをリセットする手順を踏むことが重要です。

以下、その基本的な手順になります。

再起動の手順 具体的な操作方法 注意点・ポイント
1.テレビの電源を切る リモコンではなく、本体の主電源ボタンで電源をオフにする 録画中の番組がないか確認する。
2.コンセントを抜く 壁のコンセントから電源プラグを完全に抜く。 感電に注意し、乾いた手で行う。
3.放電して待つ プラグを抜いた状態で、約3〜5分間待機する。 内部の微弱な電気を完全に逃がす。
4.電源を入れ直す プラグを挿し、再度テレビの主電源を入れて状態を確認する。 起動に少し時間がかかる場合がある。

※上記は電源リセットの一般的な手順です。

テレビ機器の場合、この簡単なリセット作業だけで、内部の基板やOSの不具合が解消され、あっさりと映像の不具合が元に戻るケースは非常に多く見られます。
この手順は、テレビの画面トラブルだけでなく、本体の動作不良など全体的な不具合に対して、非常に有効な対処です。
テレビのトラブル時には、まずは焦らずに、この再起動から試してみてください。

②B-CASカード(ACASチップ)を抜き差しする

「E202」エラーと併発しやすいのが、B-CASカードの読み込み不良です。
テレビの裏側や側面に挿入されているこのカードは、デジタル放送の映像信号に施された暗号化を解き、放送を受信するために必須のICカードです。
このカードを長期間、挿しっぱなしにしていると、ICチップの表面にホコリや汚れが付着し、テレビとの接触不良を起こします。
これによりテレビがカードを認識できなくなり、デジタル放送が映らなくなるのです。
この場合は、テレビ画面に「E100」のほか、「E101」「E102」のエラーコードが表示されることが多くなります。
対処法としては、まずはテレビの電源を切った状態でB-CASカードを抜き、以下の手順で優しくメンテナンスをしてみましょう。

メンテナンス手順 作業のポイント やってはいけないNG行動
カードを抜く 必ずテレビの主電源を切ってから引き抜く。 電源を入れたまま無理に引き抜く。
汚れの確認 金色のICチップ部分に汚れがないか見る。 チップ部分を素手でベタベタ触る。
優しく拭き取る 柔らかい乾いた布(メガネ拭きなど)で拭く。 水拭きや洗剤、硬いティッシュを使う。
確実に戻す 矢印の方向と表裏を確認し、奥まで差し込む。 無理な力で斜めに押し込む。

※上記はB-CASカードのメンテナンスにおける基本的な手順です。

現在の最新の4K・8Kテレビなどでは、B-CASカードではなく、同様の機能を持つ内蔵チップ(ACASチップ)が使われている場合もあります。
その場合はカードの抜き差しができないため、上記の再起動を試した後、この手順はスキップして次の確認へ進んでください。

③アンテナケーブルの抜けや緩みを確認する

テレビ裏や壁のアンテナコンセント端子に繋がっているアンテナケーブルの接続状況も重要なチェックポイントです。
掃除機をかけた際にケーブルを引っ掛けてしまったり、模様替えでテレビを少し動かしたりしただけでも、接続部が緩むことがあります。
また、ケーブルの自重によって長期間かけて少しずつ端子が抜けかかっているというケースも意外と多く見られます。
アンテナケーブルは目視だけでなく、実際に手で触ってしっかりと接続されているか、主に以下のポイントを確認しましょう。

確認すべき箇所 チェックするポイント 正しい接続状態
テレビ背面の端子 「地上デジタル」「BS・CS」の入力端子。 奥までしっかりとネジ止め・差し込みされている。
壁面のアンテナ端子 部屋の壁にある丸い差し込み端子。 ケーブルが斜めにならず、垂直に刺さっている。
レコーダーの接続部 録画機器を経由している場合の入出力端子。 INとOUTの配線を間違えていないか。
分配器・分波器 ケーブルを複数に分けている小さな機器。 すべてのケーブルがカチッと固定されているか。

※上記はアンテナケーブル接続の主なチェックポイントです。

接続部の緩みを見つけたら、一度完全にケーブルを抜いてから、まっすぐ奥まで確実に差し込み直してください。
F型などネジ式の端子の場合は、最後までしっかりと回して固定することが大切です。

また、ケーブルの一部を急角度に曲げている、家具や家電の下敷きになっている、必要以上に長すぎるといった状態も、電波の減衰や送信不良、断線の原因になります。
アンテナケーブルを曲げる際は「曲げ半径」に合わせて緩やかに曲げ、必要より若干の余裕がある程度のケーブルを、適切に配線してください。

④テレビの設定画面で「アンテナレベル」を確認する

ここまでの手順でテレビ画面の問題が直らない場合、実際にテレビまでどれくらいの電波が届いているのかを、画面の数値で確認します。
多くのテレビには、リモコン操作により、届いている電波レベルを示す「アンテナレベル(受信強度)」を確認する機能が備わっています。
画面の表示方法や基準値などはメーカーによって異なりますが、テレビの設定画面から現在の受信レベルを表示し、メーカーが定める基準値を下回っていないか確認しましょう。
ここでレベルが低い、またはゼロの場合は、アンテナから十分な電波が届いていないことが確実になります。

以下、主要テレビメーカーのモデル別、アンテナレベルの確認方法になります。

テレビメーカー アンテナレベル表示の主な手順例 推奨される基準値の目安
パナソニック(ビエラ) サブメニュー > アンテナレベル 44以上(機種により異なる)
ソニー(ブラビア) ホーム > 設定 > 放送受信設定 > アンテナ設定 緑色の帯の範囲内
シャープ(アクオス) ホーム > 設定 > 視聴準備 > アンテナ設定 60以上
東芝(レグザ) サブメニュー > アンテナレベル 43以上(機種により異なる)

※上記は各メーカーの一般的なアンテナレベル確認方法です。年式やモデルによっては手順や基準値が異なる場合もあります。詳細は取扱説明書やメーカー公式サイトをご確認ください。

もしアンテナレベルの数値が低い状態で、特に基準値を大きく下回っている場合、アンテナ機器や受信環境の問題が考えられ、室内での簡単な調整では解決できない段階にあります。
降雨(降雪)減衰が原因であれば天候が回復するにつれてアンテナレベル数値も回復しますが、そうでない場合は次のステップとへ進みます。

故障?天候?状況ごとの原因切り分けとマンション等の相談先

上記でご説明した確認を行ってもやはりテレビが映らない場合、電波状態や受信設備などに、より根本的な問題が隠れている可能性があります。
この不具合の原因が「一時的な天候によるもの」なのか「アンテナ等の修理が必要な故障」なのかを判断する必要があります。
この項目では、読者様ご自身でその原因を切り分けるための基準と、お住まいの環境に応じた適切な相談先をご案内します。
業者依頼に伴う無用な手間やトラブル、出費を防ぐためにも、状況に応じた正しい対応を知っておいてください。

雨が止んでも映らない場合は故障の可能性大

天候による「降雨減衰」「降雪減衰」が原因であれば、雨や雪が去り天候が回復すれば電波の受信レベルも元に戻ります。
しかし、すっかり晴れているにもかかわらず「E202」「E201」のエラーが消えない場合は注意が必要です。
この状況は、アンテナの物理的なズレ、配線のショート、あるいはブースターなど機器の故障により、十分な電波が受信できていない、またはアンテナから届いていない可能性が高くなります。
天候の回復後も、2、3時間程度は様子を見て、それでも不具合が改善しない場合は専門家による点検が必要です。

以下は、悪天候や気候にまつわるテレビのトラブルで考えられる要因と、具体的な対処法の一覧です。

状況の推移 推測される主な原因 取るべきアクション
大雨の最中のみ映らない 降雨減衰による一時的な電波低下。 天候の回復を待つ(自己解決可能)。
雨が止んでまったく映らない アンテナのズレ、配線の水没ショート。 専門業者へ点検・修理を依頼する。
風が吹くたびに映像が乱れる アンテナの固定金具の緩み、揺れ。 早めに業者へ固定し直しを依頼する。
晴れの日でも時々エラーが出る 機器の経年劣化、寿命が近いサイン。 ブースターやアンテナの交換を検討する。

※上記は気候・天候などの影響で考えられる主なトラブル原因の、あくまで一例です。

雨が止んだ後のテレビの状況をしっかり観察することが、原因特定のためのもっとも確実な判断材料となります。

特定のチャンネルだけ映らない場合の考えられる原因

例えば「日テレは映るのにフジテレビだけ映らない」といった、特定のチャンネルのみの不具合もよくあります。
これは、各テレビ局が発信している電波の強さや、送信所からの距離が微妙に異なるために起こります。
地デジ放送の場合、放送される各チャンネルに割り当てられた周波数帯に違いがあり、高い周波数帯のチャンネルほど、送信の途中で減衰しやすい性質があります。
また地域によっては、NHK、広域民放の電波塔と、東京MXやテレビ埼玉などの地方チャンネルの電波塔が異なり、各現場から見てチャンネルごとの電波の方向やレベルに大きな違いが出る場合もあります。

地デジアンテナの設置では、上記の要因を踏まえ、すべてのチャンネルがバランスよく受信できるようアンテナ角度を微調整しています。
そして、このアンテナの向きがほんの少しずれるだけでも、電波の弱い特定の局だけが受信基準値を下回ってしまうことがあります。
また、特定の周波数帯だけを遮るような障害物が周辺にある場合も、このような現象が発生します。

以下、地デジ放送で特定のチャンネルが映らないケースの主な原因と対処法の一覧です。

現象の例 主な原因 解決策の方向性
特定の民放1局だけ映らない アンテナの微妙な方向ズレ。 業者の専用機器による緻密な方向調整。
地方局(ローカル局)が映らない 元々の電波送信出力が弱い。電波塔の方向やレベルが大きく異なる。 高性能アンテナへの変更、ブースター調整、地方局用アンテナの追加設置。
NHK総合だけが映らない ケーブルや分配器の特定の劣化。 宅内配線の点検と劣化した部品の交換。
4K放送の特定チャンネルが映らない 右旋・左旋電波の対応機器不足。 4K8K対応の機器・ケーブルへの総入れ替え。

※上記は一部チャンネルが映らない場合の、一般的な要因の例になります。

このように、全チャンネルが映らないケースと、特定チャンネルのみが映らないケースでは、要因および対処のアプローチが異なってきます。

賃貸アパート・マンションの場合はまず管理会社へ連絡

マンションやアパートなどの集合住宅にお住まいの場合は、テレビが映らない場合の対応手順が、戸建て住宅とはやや異なります。
集合住宅では、各建物の屋上にある一基の大型アンテナで受信した強い電波を、棟内全体の配線で各部屋に分配するシステムになっています。
そのため、テレビが映らない原因は個人の部屋ではなく、共用部分の設備トラブルである可能性が高くなるのです。

したがって、テレビが映らない場合は、まずは管理会社や大家さんなど、建物の責任者に相談して対処を求めることが先決になります。
ご自分で勝手に業者を手配して教養設備を修理してしまうと、費用が個人に請求される、また規約違反トラブルの原因になるため注意してください。

以下、住宅のスタイルなどに応じた、テレビ画面トラブル時の相談先と基本的な確認事項を、一覧にまとめました。

お住まいの形態 まず最初に連絡すべき相談先 連絡する際の確認事項
賃貸アパート・マンション 大家さん、または物件の管理会社。 他の部屋でも同じ症状が出ているか確認する。
分譲マンション マンションの管理組合、管理会社。 共用アンテナのメンテナンス状況を聞く。
戸建て(持ち家) アンテナ専門業者、街の電器屋さん。 自分で手配し、修理費用も自己負担となる。
ケーブルテレビ契約済み 契約しているケーブルテレビ会社。 アンテナではなく有線回線の障害を疑う。

※上記は各住宅や視聴形式における基本的な相談先です。

なお、集合住宅で管理会社へ連絡する際は、「自分の部屋だけでなく、建物全体の問題かもしれない」と伝えるとスムーズに話が運びます。

自分で直せない!業者に依頼すべき基準と費用の目安

室内でできる確認をすべて終えて、天候の回復などによる自然復旧も見込めない場合、いよいよプロの力を借りる次のステップへ進みます。
しかし、いざ専門の業者に修理を頼むとなると「いくらお金がかかるのか」という不安が頭をよぎるでしょう。
ここでは、アンテナ修理をご自身で判断するための依頼基準と、修理にかかる費用の相場について詳しく解説します。
あらかじめ費用の目安を知っておくことで、予期せぬ高額請求に対する不安を取り除くことができます。

屋根上のアンテナ確認・調整は危険なのでプロに任せる

テレビを早く直したい一心で、ご自身で屋根に登ってアンテナを触ろうとするのは絶対にやめてください。
雨上がりの屋根は非常に滑りやすく、転落による重大な事故に繋がるリスクが極めて高くなります。
また、素人がおおよその感覚でアンテナの向きを調整しても、専用の測定器がなければ正確な電波を受信できません。
かえって状態を悪化させ、余計な修理費用がかかってしまうケースも後を絶ちません。

以下、アンテナトラブルに対して、DIYで行ってはいけない作業の例と、失敗時に考えられるリスクの一覧になります。

DIYでやってはいけない作業 伴うリスクと危険性 プロの業者が行う対応
屋根上でのアンテナ方向調整 滑落による大怪我、命の危険。 高所作業の安全装備と専用の電波測定器を使用。
配線ケーブルの自己流の繋ぎ直し 不完全な防水による火災・漏電リスク。 専用の防水テープと部材で確実な絶縁処理を実施。
古いアンテナの解体・撤去 重たいアンテナの落下による物損事故。 複数人で安全に解体し、廃材も適切に処分する。
はしごを使った高所での目視確認 はしごの転倒による落下事故。 ドローンや長尺カメラを用いた安全な事前調査。

※上記はDIYで考えられる主なリスクになります。特に上記に該当する作業は、決してご自分では行わないでください。

例えばベランダ等の安全な位置に設置されたアンテナの角度調整など、簡単な作業であればDIYでも可能なケースがあります。
ただこの場合も、専門の機材なしで最適な角度を見出すのは難しく、非常に手間のかかる作業になることが多くなります。
安全と確実性、高品質な施工をお金で買うという意味でも、屋外の高所作業は必ず専門のアンテナ業者に依頼してください。

アンテナ修理・交換にかかる費用相場

アンテナ工事業者に業者に依頼する際、もっとも気になるのが修理費用の相場です。
実際の工事費用は、症状やアンテナの種類、設置場所(屋根の上か、壁面かなど)によって金額が変動します。
以下は、一般的な戸建て住宅における各種アンテナ修理・交換作業の目安となる費用相場です。複数の業者を比較検討する際の、適正価格の基準として参考にしてください。

主な作業内容・工事の種類 費用の目安(部材費・工事費込み) 備考・金額が変動する要因
アンテナの方向調整のみ 8,000円 〜 20,000円 高所作業費や電波の測定費が追加される場合あり。
アンテナの倒壊直し・再固定 15,000円 〜 30,000円 支線(ワイヤー)の張り替えや金具の交換を含む。
ブースター(増幅器)の交換 22,000円 〜 35,000円 機種(地デジ専用か、BS/CS対応か)により異なる。
地デジアンテナの新規交換 25,000円 〜 50,000円 性能や八木式アンテナ、デザインアンテナなどアンテナ種類により変わる。
アンテナの撤去・処分 5,000円 〜 10,000円 新規工事とセットの場合は安くなることが多い。

※上記は一般的な業者における費用相場の目安です。価格は現場の条件によっても変動するケースがあります。

また上記の費用以外に、出張費や見積もり費が別途かかる業者もあるため、依頼前に「総額でいくらかかるか」を確認しましょう。

失敗しない優良なアンテナ修理業者の選び方

急なアンテナトラブルなどで修理を急いでいる時ほど、悪徳業者に引っかからないよう冷静に業者を選ぶことが重要です。
インターネット上には多数のアンテナ工事業者が存在しますが、すべてが優良な業者とは限りません。
確かな施工技術と適正価格、誠意ある対応などで、安心して作業を任せられる業者を見極めるためには、いくつかの明確なポイントがあります。
以下の一覧表を参考に、各業者のホームページの記載内容や電話での対応をチェックしてみてください。

チェックポイント 優良な業者の特徴 注意すべき業者の特徴
料金体系の明瞭さ 詳細な作業ごとの基本料金がHPに明記されている。 「◯◯円〜」と安さだけを強調し詳細がない。
見積もりの対応 現地調査・見積もりが無料で、見積もり後に追加請求しない。 電話だけで高額な見積もりを出し、出張費を取る。
保証制度の有無 施工後5年〜10年の長期保証が書面でついている。 保証がない、または口約束だけで曖昧にごまかす。
実績と口コミ 施工事例が豊富で、実際の写真付きで公開されている。 会社概要が不透明で、ネットの口コミが極端に悪い。
スタッフの対応 電話対応が丁寧で、専門用語をわかりやすく説明する。 契約を急がせたり、不安を煽るような話し方をする。

※上記はアンテナ工事の優良業者を見分ける基本的なポイントになります。

最適な業者を選ぶ方法としては、複数の業者に「相見積もり」を取り、その対応や金額、保証内容を比較して最終的な依頼先を決定することをおすすめします。
相見積もりに対応できる時点で、その業者は信頼性が高くなります。

もう雨の日に悩まない!天候に左右されないための予防策

本記事の情報を参照することで、無事にテレビの状態が直っても、お客様にとっては「また次の雨で映らなくなったらどうしよう」という不安は残るかもしれません。
雨が降るたびにテレビが見られなくなるストレスから完全に解放されるためには、根本的な対策が必要です。
ここでは、中長期的な視点で考える、テレビ画面が天候に左右されないための予防策と基礎知識をご紹介します。
ご自宅の視聴環境をアップグレードするためのヒントとしてお役立てください。

【地デジ基礎知識】地デジ放送が映らなくなる主なケースとは?

悪天候でテレビ放送が映らないケースの要因を深く理解し、その他の要因との切り分けや、複合的な要因も判断するためには、まずはテレビ放送の基本的な仕組みを知ることが大切です。
そこでこの項目では、地デジアンテナの仕組みと、雨など悪天候その他で受信環境が悪化し、テレビ画面が映らなくなる要因について解説します。

地デジ放送は、日本各地にある地デジ電波塔から、その周辺の一帯に向けてテレビ電波を送る仕組みです。
この電波は、UHF(極超短波)でも、470MHzから710MHzまでの周波数帯で、波長の幅は40センチから60センチ程度のものになります。。
そのためある程度は広がりやすく、ビルなどの障害物を乗り越えて広がる性質があります。しかし完全に乗り越えられるわけではなく、ビルなどの真後ろや家の家の間の狭い空間などには、十分に電波が届かなくなる場合もあります。
また、電波塔から離れるほど電波が減衰してレベルが下がっていきます。
そして前述の通り、雨や雪などの悪天候でも受信レベルが大きく低下するほか、季節を通した気候の影響でも、電波レベルはやや変動します。

以下、地デジ放送を安定して受信するために必要となる、主なポイントの一覧です。

地デジ受信の重要ポイント 安定して受信するための条件 映らなくなる主なケース
電界地域に合ったアンテナ 電波塔からの距離(強・中・弱電界)に合わせた素子数・素子数相当モデルを選ぶ。 受信性能が低いアンテナを使用している。
アンテナの正確な方向 電波塔の方向へ正確にアンテナ正面を向ける。 悪天候や強風でアンテナの向きがずれた。
障害物の回避 ビルなど大きな障害物の直近を避ける。 電波塔との間に高い建物が建設された。
設置する高さ できるだけ高い位置にアンテナを設置する。 設置場所が低く、周辺の家屋に電波を遮られる。

※上記は地デジアンテナ設置で重要となる基本的なポイントです。

総合すると、悪天候の影響を受けると、好天の日に比べ、電波レベルが全体的に低下します。
そのため、地デジアンテナで受信できる電波レベルが、住宅で必要なギリギリの水準だと、雨や雪の日に基準値を下回って地デジ映像が不安定になるのです。

また地デジ受信レベルの低下は、複合的な要因によって発生することもあります。
例えば、地デジアンテナの方向がわずかにズレている、季節の影響でやや電波状態が悪化しているなどの状況に悪天候が重なると、受信レベルが必要なレベルを下回ってしまい、地デジ画面が乱れることもあります。

ただ地デジアンテナの場合は、プロによる電波調査に基づき、適切な性能のアンテナを受信環境のいい位置に設置する、ブースターを追加するなど、悪天候の影響を見越して余裕のある受信レベルを確保しておくことで、雨や雪によるテレビ画面の不具合を予防することができます。

【BS/CS基礎知識】衛星放送(BS/CS)が映らない要因とは?

引き続き、BS/CSの衛星放送について、その基本的な仕組みから、悪天候やその他の要因でテレビが映らなくなるケースや、その対処法について解説します。

ここまででも解説した通り、衛星放送では、赤道上空、約36,000キロで地球上を周回し、地上からは常に空の同じ位置に見える「静止衛星」から日本全国に向けて、SHF(センチメートル波)の12GHz帯を送信しています。
この電波は、その波長の短さ、直進性の強さにより、静止衛星(BS放送衛星、CS通信衛星)から日本全域に、ライトを当てるような形で送信されています。
また12GHz帯は長距離送信に強い半面、障害物に弱いことも重要なポイントです。

お住まいに設置されるBS/CSアンテナでは、お皿のようなディッシュ(放物面反射器)で、この直進的な電波を反射し、正面の一点(コンバーターの一次放射器)に集めて受信しています。
そのため、ディッシュの仰角、方位角を静止衛星の方向(東経110度)へと正確に合わせ、一次放射器へと的確に反射させる必要があるのです。

以下、衛星放送を安定して受信するための主なポイントの一覧です。

衛星放送受信の重要ポイント 安定して受信するための条件 映らなくなる主なケース
アンテナの角度調整 仰角・方位角を静止衛星の位置(東経110度)に正確に合わせる。 数ミリの角度の狂いやズレが発生した
障害物の完全な排除 南西の空、アンテナを向ける静止衛星の方向にわずかな障害物もないこと。 樹木の成長や洗濯物などが電波を遮った。
悪天候時の降雨減衰 強い雨や雪の日は電波が吸収されることを理解する。 大雨による激しい降雨・降雪減衰が起きた。
機器の対応状況 4K8K(左旋放送)には専用のアンテナや配線機器を使う。 古い機器のままで新しい放送を受信しようとした。
コンバーターの電源設定 アンテナで12GHz帯をテレビ電波に変換するコンバーターの電源設定を、テレビなど受信機側で行う。 適切な電源設定が行われず12GHz帯が変換されない。

※上記はBS/CSアンテナによる受信で必要な基本事項になります。

結論として、BS/CSアンテナの場合、一定以上の悪天候による降雨減衰は物理的に避けられません。
基本的な対策は天候の回復を待つことですが、一般住宅では、通常の45型よりディッシュがやや大型で、より受信レベルが高いアンテナを利用することにより、降雨・降雪の影響をある程度、抑えることができます。
また、アンテナの角度ズレ対策としては、風雨を避けやすいベランダなどへの設置や、風雨の影響を避ける設計を持つ高耐風モデルの利用も有効です。

デザインアンテナなど雨風に強いアンテナへの交換

強風や雨によるアンテナ角度のズレ、故障など物理的なアンテナトラブルを防ぐ有効な手段として、アンテナの種類を変更することが挙げられます。
従来の屋根の上に立てる魚の骨のような形をした「八木式アンテナ」は、受信感度に優れる半面、風雨の影響を直接受けやすい構造になります。
そこで近年、地デジアンテナで人気を集めているのが、壁面に設置する薄型の「デザインアンテナ」やポール型の「ユニコーンアンテナ」です。
これらは外観がスッキリしているだけでなく、風雨に対する耐久性が非常に高いというメリットがあります。
またBS/CSアンテナでは、風を通すディッシュ構造や各接合部の強化により、強風への耐性を高め、角度のズレや故障が起こりにくい高耐風モデルも存在します。

以下、現在の主要なテレビアンテナ機種を、雨や風などに対する強さの視点から一覧でご紹介します。

アンテナの種類 外観・設置場所 風雨への強さと特徴
八木式アンテナ 屋根上、魚の骨型 受信感度は最強だが、強風や積雪の影響を受けやすい。
デザインアンテナ 壁面、長方形の箱型 壁に密着するため風の影響をほぼ受けず、倒壊リスクが低い。
ユニコーンアンテナ 屋根・破風板、円柱型 風雨を受け流す形状で、高い位置で受信感度を確保しても倒壊しにくい。
BS/CSアンテナ(大型) 屋根・ベランダ、円盤型 受信面積(ディッシュ)が大きいモデルは降雨・降雪減衰に強い。
BS/CSアンテナ(高耐風型) 屋根・ベランダ、円盤型 全体的な剛性や風を通すディッシュにより風雨による角度ズレなどのトラブルに強い。

※上記は風雨や電波減衰への耐性を持つ主なアンテナモデルになります。

近年は八木式アンテナも、軽量化や素材の工夫などにより、風圧やサビなどにある程度の耐性を持つモデルが多くなっています。
また地域ごとの気候・環境に特化した塩害用、雪害用、サビに強いステンレスなどのモデルも存在します。

お住まいで古いアンテナの寿命が来ている場合は、交換を機に、雨風や災害に強い最新型のアンテナへの交換を検討してみるのも一案です。

ブースターの設置・交換で電波を強化する

特に地デジ放送の場合、雨の日でも安定した視聴環境を維持するためには、必要最小限の電波レベルよりも「余裕のある受信レベル」を確保することが重要です。
そのために非常に有効となるのが「ブースター(増幅器)」の設置や交換です。
ブースターとは、アンテナが受信したテレビ電波を、その住宅で必要なレベルまで、電気的に増幅させる機器です。その特徴は、以下の通りになります。

ブースターの役割 具体的な効果 どんな場合におすすめか
映像信号の増幅 弱まった電波をテレビが認識できるレベルまで引き上げる。 電波塔から遠い地域、悪天候時のレベル低下対策。
分配時の減衰補う 複数台のテレビに電波を分けた際のパワーダウンを防ぐ。 家の中にテレビが2台以上あるご家庭。
安定性の向上 常に余裕のある高いアンテナレベルを維持する。 雨が降るたびに映像にノイズが入る場合。

※上記はアンテナブースターの主な役割になります。

地デジ放送の場合、高性能なアンテナの使用や設置位置の変更と併せてブースターを活用することで、悪天候でも映像が途切れない盤石な環境を作ることができます。

まとめ:雨の日のテレビトラブルは焦らず順に確認を!

雨や雪の日にテレビが映らなくなる原因は、降雨・降雪減衰のような自然現象から、アンテナの物理的なトラブルまでさまざまな可能性が考えられます。
お住まいのテレビ画面で、急に画面が乱れる、映らなくなるなどして「E202」「E201」などの見慣れないエラーが出ると驚いてしまうものですが、そういうときこそ、まずは落ち着いて状況を整理することが大切です。
記事の最後におさらいとして、雨の日などの、テレビ画面トラブル発生時の最終チェックリストを確認しておきましょう。

トラブル解決のステップ 具体的な確認・行動内容
1.エラーの意味を知る E202は「電波が来ていない」サイン。テレビの故障ではない。
2.安全な室内で対処 機器の再起動、B-CASカードやケーブルの抜き差しを試す。
3.天候との関連を見る 雨が止んでも映らない場合は、物理的な故障やズレを疑う。
4.相談先を間違えない 賃貸やマンションの場合は、まず管理会社へ連絡する。
5.プロに頼る決断 屋根上の作業は危険。無理な自己修理は避け、専門業者に依頼する。

※上記は本記事のポイントを要約したものです

悪天候のたびにテレビが見られなくなる事態は、大きなストレスになります。
不具合についてご自身の手に負えないと感じた場合は、迷わず信頼できるアンテナ専門業者に相談してみてください。
適切な原因の特定、そして対策やメンテナンスを行うことで、天候に左右されない快適なテレビ生活を取り戻すことができるはずです。

アンテナトラブル時のご相談先としては、先ずは本記事にもご協力いただいた「あさひアンテナ」のフリーダイヤル、メールフォーム、LINEアカウントをおすすめいたします。
同社では、ご連絡からの即日工事にも対応し、まずは完全無料の電波調査とお見積もりで、早急にトラブルの原因を特定し、業界最安に挑むお見積もりをご提示します。
出張料、キャンセル料などの諸費用も不要なため、この段階では1円の料金も発生することがありませんのでご安心ください。

見積もり内容は分かりやすく詳細に記し、工事や料金についてのご質問にも、担当者が解りやすく丁寧にお答えします。さらに「あさひアンテナ」では、見積もりご提示後に、見積もりにない追加料金は加算しないことをお約束しております。
また他業者との相見積もりについてもご対応いたします。

ご契約後の施工は、熟練の自社スタッフによる完全自社施工により、高品質な施工を、中間マージンなどのない適正価格でご提供します。
また施工後には、業界最長クラスとなる10年の長期保証もご用意されています。

迅速で丁寧なご対応から、施工技術、適正料金、そして長期保証まで、すべてにおいてご満足いただける工事を、「あさひアンテナ」であれば必ず実現してくれるでしょう。

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アンテナ本体 型番
  • デザインアンテナ

    デザインアンテナUAH201
    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木式アンテナ

    八木式アンテナUA20
    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    2K4K8K対応BS/CS110度アンテナ
    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。