テレビ画面ノイズの原因は?自分でできる簡単なブロックノイズ対処法・直し方の解説7選|アンテナやテレビの故障と判断する前に
ご自宅でいつものようにテレビを見ていたら、突然、画面にモザイク状やラインのようなノイズが入ったという経験はありませんか。
このような事態になると、観たいテレビ番組を満足に見ることができず、イライラしてしまう方も多いでしょう。
さらには「さっきまで普通に映っていたのに、テレビが故障したのでは?」と不安になることもあるのではないでしょうか。
しかし実は、このようなテレビのノイズについては、ご自身でも簡単にすぐ解決できるケースが少なくはないのです。
本記事では、アンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」監修による、プロの知見に基づき、テレビにノイズが生じる原因とその対策を解説します。
この記事では「皆様の手ですぐ解決できるノイズ対策」を重視しており、専門知識がなくても、ノイズの原因を切り分けて自分で試せる簡単な対処法が手早くわかります。
テレビのノイズが発生して、修理や買い替えをご検討になる前に、まずは本記事の確認ポイントをチェックしてください。
お金や手間をかけずに、すぐテレビが直る可能性も十分にあります。
地デジ放送の仕組みとノイズが入る要因とは?
まずは、地デジ画面にノイズが入る要因をご理解いただくため、地デジ放送の仕組みを簡単に解説します。
地デジ放送は、日本国内の各地域に電波塔から周辺の一帯に送られる電波(映像信号)を、ご家庭の地デジアンテナ(UHFアンテナ)で受信して、テレビ映像を映す仕組みです。
この地デジ電波には「UHF(極超短波)」と呼ばれる電波のうち、一部の周波数帯が使用されています。
この地デジ電波は数十センチ程度の波長の幅を持ち、ビルなどの障害物にぶつかっても、ある程度は回り込んで広がる性質があります。
しかし、障害物のすぐ裏の陰に当たる一帯には電波が届かないケースもあるほか、電波塔から離れるほど電波の受信レベルは徐々に下がってしまいます。
以下、地デジ電波として使われるUHFの主な特徴です。
| 項目 | 地デジ電波(UHF)の主な特徴 |
|---|---|
| 使用される周波数帯 | 470 MHz 〜 710 MHz |
| 電波の伝搬性質 | 障害物を回り込んで進むことができる。 |
| 距離による影響 | 電波塔から物理的に離れるほど強度が低下する。 |
| 気象条件による影響 | 雨や雪などの天候変化によっても強度が変わる。 |
※上記は地デジ電波の受信に関係する主なポイントです。
また、この地デジ電波を地デジアンテナで安定して受信するためには、いくつかのポイントがあります。
まず、地デジアンテナの前方を正確に電波塔の方向へと向けることが、もっとも基本かつ重要です。
地デジアンテナには正面側を中心にした一定範囲のみで受信感度が高まる「指向性」という性質があります。この受信感度が高まる範囲は、地デジアンテナ機種・モデル別の「半値幅」という角度で表されます。
また、電波塔周辺の各地域で受信できる電波の強さ(電界地域)に合わせて、適切な受信性能(素子数・素子数相当)のアンテナ機種を選ぶ必要もあります。
以下は、地デジアンテナの安定受信を行うための主な注意点になります。
- 障害物を避けるため、アンテナはできるだけ高い位置に設置する方が有利。
- 電波塔からの距離(電界地域)に応じた素子数・素子数相当のアンテナを選ぶ。
- アンテナ正面の向きを電波塔の方角へ正確に合わせる。
- ビルなど巨大な障害物の直近は避けて設置場所を決める。
地デジなどのデジタル放送は、一定の受信レベルがあればノイズのないクリアな映像が映ります。これは、デジタル信号の欠損エラーをテレビ内部で補完できるためです。
しかし、地デジ電波塔からの距離や近隣の障害物、気候や天候の影響などにより、テレビ電波の受信環境が悪い状態となり、受信レベルが一定の限界を下回ると、映像信号を補完しきれなくなります。
その結果として、地デジ画面にブロックノイズが生じたり、フリーズしたりするという症状が発生します。
地デジ放送で画面ノイズを避けるためには、上記のポイントを押さえて、安定した受信を実現できる地デジアンテナの取り付けが、基本中の基本になります。
衛星放送(BS/CS)の仕組みとノイズが入る要因とは?
続いて、衛星放送の画面ノイズが生じる要因をご理解いただくため、衛星放送やアンテナによる受信の仕組み、電波の性質などを解説します。
衛星放送は、赤道上空を周回しており、地上では空の一点に静止しているように見える人工衛星(静止衛星)から日本全域に送られる電波を受信する仕組みです。
衛星放送では地デジとは異なり、SHF(センチメートル波)のうち、12GHz帯という非常に高い周波数の電波を使用しています。
なお従来の2K衛星放送では右旋円偏波、2018年(平成30年)に追加された4K8K放送の一部チャンネルでは、新しく導入された左旋円偏波が使われます。
高い周波数の電波は光に近い性質を持っており、直進性が非常に強く、静止衛星から日本全域に光を当てるように送信されていることが特徴です。
以下は、衛星放送の電波に関する基本的な解説の一覧です。
| 項目 | 衛星放送の電波の主な特徴 |
|---|---|
| 電波の発生源 | 赤道上空の静止衛星(東経 110 度など) |
| 使用される周波数帯 | 12 GHz 帯(非常に高い周波数帯域) |
| 電波の旋回方向 | 2K 放送は右旋、4K8K 放送は左旋 |
| 電波の伝搬性質 | 直進性が極めて強く、障害物に完全に遮られやすい |
※上記は衛星放送の受信に関する主な電波の性質です。
衛星放送用のBS/CSアンテナは、お椀型のディッシュ(放物面反射器)の内側で12GHz帯の電波を反射させ、正面の一点に固定された一次放射器に集める構造です。
そのため、ディッシュの仰角(上下)と方位角(左右)を、静止衛星の位置(東経110度・南西上空)へと正確に合わせる必要があります。
この角度が数ミリ狂うだけでも、電波が一次放射器に集められず、ノイズや受信不良の原因となります。
また12GHz帯は長距離伝送が可能な半面、わずかな障害物にも弱いため、ディッシュを向ける静止衛星の方向に、障害物がまったくないことも絶対条件です。
さらに12GHz帯は周波数帯が高すぎるため、ケーブルで安定して送信するため、アンテナに内蔵されるコンバーターでMHz帯へと変換した後、ケーブルへと送られます。
このコンバーターを動かすためには、テレビなどの受信機器やブースター電源部からの給電設定が必要です。
以下は、BS/CSアンテナで衛星放送を受信するための基本的な条件になります。
- ディッシュの角度(仰角・方位角)をミリ単位で東経110度へと正確に調整する。
- 東経110度に向けて、樹木や建物などの障害物がまったくない場所に設置する。
- アンテナを作動させるための電源供給設定をテレビ側で行う。
- 4K8K放送(左旋放送)を見る場合は、対応するアンテナと配線機器を使用する。
衛星放送はその送信の形式から、静止衛星の方向に障害物さえなければ、日本全域で地デジよりも安定した受信が可能です。
地デジアンテナと同じく、屋根の上など高い位置にマストを立てて設置すると、障害物の影響を受けにくくなり、角度調整も行いやすくなります。
一方で、大雨や大雪の際は、大粒の雨や雪が障害物となって、12GHz帯の電波が遮られる「降雨減衰」「降雪減衰」が起こりやすくなります。この場合の対策は、天候の回復を待つことが基本となります。
衛星放送では、主にアンテナ角度のわずかな狂いや、静止衛星の方向に建物や樹木などの障害物ができる、アンテナの老朽化で機能が低下するなどの問題で、BS放送やCS放送が映らない、または画面ノイズが発生するケースが多くなります。
まずは症状を確認!あなたのテレビノイズはどのタイプ?
テレビ画面のノイズを問題解決するには、まず現在、起きている症状を正確に把握することが大切です。
一言で画面のノイズやテレビの映りが悪いと言っても、テレビ画面が実際にどのような状態になっているかを、よく観察してみてください。
ノイズの症状を特定することで、原因の究明と対処がはるかにスムーズになります。
これらノイズの症状については、専門用語がわからなくても、見た目の特徴で簡単に分類できます。以下、主なノイズの症状を一覧でご紹介します。
| ノイズの症状 | 見た目の特徴 | 主な原因の傾向 |
|---|---|---|
| ブロックノイズ | 画面の一部が四角いモザイク状に崩れる | 電波レベルの低下、信号の劣化 |
| フリーズ | 映像や音声が一時的にカクカクと止まる | 電波の一時的な遮断、処理の遅れ |
| スノーノイズ | 画面全体に白い点が砂嵐のように映る | アナログ放送特有(現在は入力切替ミス等) |
| 線の乱れ | 画面に横線や縦線が入り、色が乱れる | テレビ本体の故障、基板の不具合 |
※上記はテレビ画面ノイズの主な種類です。
デジタル放送特有のノイズ:ブロックノイズ・フリーズ
画面の一部が四角いモザイク状になる現象を「ブロックノイズ」と呼びます。
また、映像や音声が突然カクカクと止まる現象を「フリーズ」と言います。
これらは、映像信号をデジタル信号に変換して送信する、現代のデジタル放送に特有の代表的なノイズ症状です。
主な原因は、テレビに届く電波(映像信号)の品質が低下していることにあります。
具体的な要因としては、以下のような例が挙げられます。
- 悪天候による一時的な電波強度の低下。
- アンテナの向きのズレによる受信不良。
- ケーブルの接触不良による信号の減衰。
- 周辺の電波干渉による信号データの欠損。
これらのポイントのチェックについては、後の項目で個別に詳しく解説します。
その他のノイズ:スノーノイズ(砂嵐)や線の乱れ
現在でもテレビ画面ノイズのイメージとして知られる画面全体に白い点が乱れるようにちらつく「スノーノイズ(砂嵐)」は、アナログ時代の症状です。
現在のデジタルテレビで砂嵐が映る場合は、アナログ放送時代の入力に、入力切替を間違えている可能性が高くなります。
または、アンテナ線が抜けていて、信号がまったく届いていないケースも考えられます。
一方、テレビ画面に不自然な線が入る場合は、テレビ本体の故障が強く疑われます。
以下は、上記のデジタル放送特有のノイズ以外が発生する場合に考えられる、主な要因の一覧です。
- リモコンの「入力切替」ボタンを誤って押してしまった。
- テレビ背面のアンテナケーブルが完全に抜け落ちている。
- 液晶パネルに物がぶつかり、物理的に破損してしまった。
- テレビ内部の映像処理基板が経年劣化で故障している。
これらの画面トラブルに対処法についても、本記事の後半で解説していきます。
故障を疑う前に!自分で今すぐ試せるノイズ解消法 7 ステップ
テレビ画面にノイズが発生したときは、あわてて業者を呼ぶ前に、まずはご自分でもできる簡単な対処法を試してみてください。
ここでご紹介する対処法は、特別な工具や専門知識がなくても、すぐに実践できるものばかりです。
もっとも手軽でリスクの低い方法から順に、7 つのステップで解説します。
以下の一覧からひとつずつ順番に確認していくことで、原因を特定しやすくなります。
| ステップ | 対処法の名称 | 期待できる効果と目的 |
|---|---|---|
| ステップ 1 | テレビ・周辺機器の「再起動」 | 一時的なシステムエラーのリセット |
| ステップ 2 | 「B-CASカード」の抜き差し | IC チップの接触不良の改善 |
| ステップ 3 | 「アンテナケーブル」の再確認 | 物理的な抜けや緩みによる信号ロスの回復 |
| ステップ 4 | テレビの「アンテナレベル」確認 | 電波が十分に届いているかの状況把握 |
| ステップ 5 | 「チャンネルの再設定」を実行 | 放送周波数変更へのシステム対応 |
| ステップ 6 | 周辺家電からの「電波干渉」チェック | 外部からの不要なノイズ混入の遮断 |
| ステップ 7 | 【悪天候の場合】天候の回復を待つ | 自然現象による一時的な減衰の解消 |
※上記はテレビ画面トラブルの基本的な対処法になります。
ステップ 1:テレビ・周辺機器の「再起動」
テレビ画面のトラブルの他、動作不良など全般的な不具合の際に、もっとも手軽で効果的な対処法は、テレビやレコーダーの再起動です。
この方法のポイントは、単にリモコンで電源を切るだけでなく、コンセントからプラグを抜くことです。
そしてそのまま数分間放置して「放電」させることで、内部の基盤などの機器部から不要な電気が抜けて、完全な休止状態になります。
ここから再度、電源を入れることで、一時的な内部基盤やソフトウェアなどの不具合がリセット・再起動され、トラブルから復旧できる可能性があります。
以下、テレビ再起動の一般的な手順です。
- テレビと周辺機器の電源(本体の主電源)をオフにする。
- 壁のコンセントからテレビの電源プラグを完全に抜く。
- そのままの状態で 3 〜 5 分程度待機し、放電させる。
- 再びプラグを挿し込み、テレビの電源を入れて映像を確認する。
この方法は、テレビの機器(ハード)を再起動することから「ハードリセット(電源リセット)」とも呼ばれ、テレビのメーカーやモデルを問わず、ほとんどの機器に対応できる方法になります。
ステップ 2:「B-CASカード」の抜き差しと清掃
デジタル放送の視聴には、B-CASカードの正しい読み込みが不可欠です。
B-CASカードとは、暗号化して送信されるデジタル放送の映像信号を復号し、テレビ映像として映し出すための、カードキーのようなICカードです。
このカードの IC チップ部分が汚れるなどして、接触不良を起こすとテレビがカードを認識できなくなり、画面にノイズが出たり、まったく映らなくなるなどします。
このような場合は、まずテレビの電源を切った上で、B-CASカードを一度抜き出し、柔らかい布で優しく拭きましょう。具体的な手順は以下の通りです。
- 作業前に必ずテレビ本体の主電源を切っておく。
- B-CASカードをスロットから真っ直ぐ引き抜く。
- 金色の IC チップ部分を乾いた柔らかい布で優しく拭く。
- 裏表と前後の向きを確認し、奥までしっかりと挿し直す。
最近の4K8Kテレビの多くに、B-CASカードの代わりに内蔵されている「ACAS チップ」を用いたモデルの場合は、この手順は不要です。
チップの不具合が生じた場合は、上記のハードリセットが有効な対処になります。
ステップ 3:「アンテナケーブル」の接続を再確認
アンテナケーブルの抜けや緩みは、テレビ画面ノイズの非常に多い原因のひとつです。
テレビ側、壁の端子側、レコーダー側のすべての接続部を確認してください。
プラグの接続具合が斜めになっていたり、奥までしっかり挿さっていなかったりすると映像信号が減衰し、電波ノイズが混入する原因になります。
また、ケーブルが家具などの下敷きになっていないか、急角度に折り曲げられていないかなども、破損や送信不良の原因となるため、きちんとチェックしましょう。
具体的なチェックポイントは、以下の通りです。
- 壁のアンテナ端子のプラグがグラグラしていないか確認する。
- テレビ背面の「地デジ」「BS/CS」入力端子に正しく挿さっているか確認する。
- ケーブルが急な角度で極端に折り曲げられていないか確認する。
- 部屋の広さに対して、無駄に長すぎるケーブルを使用していないか確認する。
これらの点を、すべてきちんとチェックしていってください。
ステップ 4:テレビの「アンテナレベル」を確認
テレビの設定メニューから、現在、テレビに届いている電波強度を示す「アンテナレベル」を確認します。
多くのテレビでは、受信レベルが数値や色付きのバーなどで画面に表示されます。
このアンテナレベル画面で、目安となる基準値(緑色の範囲など)を下回っている場合は、明らかな電波レベル不足です。
メーカーごとのリモコン操作手順に従って、現在のアンテナレベル数値を確認してください。以下、主要メーカーの主なモデルにおける、アンテナレベル確認の手順です。
| テレビのメーカー | アンテナレベル確認の一般的な手順 |
|---|---|
| パナソニック(ビエラ) | サブメニュー > 視聴オプション > アンテナレベル |
| シャープ(アクオス) | ツール > アンテナ設定 > 電源・受信強度表示 |
| ソニー(ブラビア) | ホーム > 設定 > 放送受信設定 > アンテナ設定 |
| 東芝(レグザ) | サブメニュー > アンテナレベル表示 |
※正確な手順はお手持ちのテレビの取扱説明書や、メーカー公式サイトの該当モデルページなどをご確認ください。
ステップ 5:「チャンネルの再設定(再スキャン)」を実行
テレビを購入した際に行う、テレビ側で受信できる電波のチャンネルを確認していく「チャンネル設定」を再度、実行してみましょう。
お引っ越し後(受信できる電波塔が変わった)や、放送局側の周波数変更などで、テレビのチャンネル設定と受信する電波のチャンネルに齟齬が出た場合、テレビが正常に映らなくなる大きな要因になります。
このような時に、あらためて現状の電波に合わせてチャンネル設定をやり直す「チャンネル再設定(再スキャン)」は非常に有効な手段です。
この場合は、テレビの設定メニューから「初期スキャン」または「再スキャン」を選びます。最新の放送情報がテレビに登録されることで、テレビ画面が正常に映るようになることが期待できます。
チャンネル再スキャンの一般的な手順は、以下の通りです。
- リモコンの「設定」や「メニュー」ボタンを押す。
- 「放送受信設定」や「チャンネル設定」の項目を選ぶ。
- 「地上デジタル」を選択し、「初期スキャン」を実行する。
- スキャン完了後、正常に番組が映るか確認する。
詳しくは、やはりテレビの取扱説明書や、メーカー公式サイトなどをご確認ください。
ステップ 6:他の家電製品からの「電波干渉」をチェック
テレビに限らず、あらゆる電気製品は、動作する際に電磁波(電波)を発生させます。
この家電製品からの電磁波が、テレビの受信を妨害しているケースがあります。
特に出力の大きい電子レンジや、電波を使うWi-Fi ルーター、コードレス電話などは強い電波を発します。
テレビ画面にノイズが出た時に、これらの家電を使用していなかったかを振り返ってみてください。そして原因と思われる家電の電源を切るか、テレビから少し距離を離してみてください。
- 電子レンジの使用中に画面が乱れる場合は干渉が原因。
- Wi-Fi ルーターをテレビのすぐ裏に置いている場合は場所を移動する。
- 古いコードレス電話の親機をテレビ周辺から遠ざける。
- テレビのアンテナケーブルを他の電源コードと束ねないようにする。
このような対処を取ることで、お住まいの家電製品からの電波干渉を抑えることができます。
ステップ 7:【悪天候の場合】天候の回復を待つ
大雨や大雪などの悪天候時は、水分や湿度の影響によって一時的にテレビ電波の受信状況が悪化します。
特に衛星放送の電波は直進性が強く波長が短いため、豪雨や大雪で、大粒の雨や雪によって電波が遮られやすくなります。
この場合は機器の故障ではないため、天候が回復すれば自然に直ることが多くなります。またやや大型でキャッチできる電波が多くなるBS/CSアンテナを使うことも、一定の対策になります。
悪天候でのテレビ画面ノイズ対策には、主に以下の方法が挙げられます。
- 激しい雷雨や台風の通過中は、無理に設定をいじらず待機する。
- 衛星放送の画面に「E201」などのエラーコードが出た場合は天候要因が多い。
- 雪がBS/CSアンテナのディッシュ部分に積もっている場合は、溶けるのを待つ。
- 悪天候のたびに地デジが乱れる場合は、より高性能なアンテナや設置位置の変更、ブースターの導入などを検討する。
地デジ放送も、悪天候や気候の影響を受けて電波レベルが低下することがあります。
この場合は、レベル低下を織り込んで、普段からアンテナの受信レベルに余裕を持たせておくことで、テレビ画面のノイズを予防できます。
それでも直らない?ノイズの根本原因を 4 つのカテゴリで徹底解説
ここまででご紹介した画面ノイズの対処法を試しても直らない場合、お住まいでテレビが正常に映らない原因として、より根本的な問題が潜んでいると考えられます。
そこでここからの項目では、画面ノイズが出てくるより専門的な原因を、わかりやすく 4 つのカテゴリに分けて解説します。
お住まいのテレビやアンテナ設備などのどこに問題があるのかを推測することで、次の具体的な行動を決めやすくなります。
以下の一覧からご自宅の状況と照らし合わせて、該当しそうな項目をチェックしてください。
| カテゴリ | 具体的なトラブルの発生箇所 | 解決の難易度 |
|---|---|---|
| 原因 ① | 屋根上のアンテナ本体や、周辺の電波受信環境 | 高(専門業者の作業が必要) |
| 原因 ② | 室内外の配線ケーブルや、分配器・ブースター | 中〜高(配線知識が必要) |
| 原因 ③ | テレビ本体の内部基盤やチューナー部分 | 高(メーカー修理・買い替え) |
| 原因 ④ | 携帯電話の電波干渉や、近隣の大規模な工事 | 中(専門機関への相談が必要) |
※上記はテレビ画面トラブルを引き起こす大きな問題の主な例です。
原因 ①:アンテナの不具合・電波受信環境の問題
これは、屋根の上にあるアンテナ自体に問題が発生しているケースです。
地デジ・衛星放送とも、テレビアンテナは正面側を電波(電波塔や静止衛星)の方向へと正確に向ける必要があります。
したがって強風や大雪、地震などの影響で、アンテナの的確な向きが数度ズレただけでも、テレビに届く電波は弱くなります。
また、長年の雨風によるアンテナ本体のサビや部品の破損など、経年劣化による耐久力の低下、部分的な故障も大きな原因になります。
他にも、アンテナ本体に問題はなくとも、アンテナを向けた方向に近隣に高層ビルが建ったり、庭の樹木が成長した等の要因で、電波が遮られることもあります。
このケースで考えられる具体的な要因には、以下の例が挙げられます。
- 台風の通過後に急にテレビの映りが悪くなった。
- アンテナを設置してから 10 年以上が経過しており、サビが目立つ。
- テレビを向いている南西の方向に、新しいマンションが建設された。
- 目視でアンテナが傾いている、または倒れているのが確認できる。
この場合には、アンテナの修理や新品への交換、障害物の場合は受信環境のいい位置への移設などが対策になります。
原因 ②:配線・周辺機器のトラブル
これはアンテナからテレビ(室内のアンテナコンセント)に至るまでの経路(ケーブル配線部)に問題があるケースです。
ケーブル配線の見た目では異常がなくても、ケーブル内部で断線や劣化が進んでいることがあります。
また、アンテナから各部屋までのケーブル配線の間には、電波を増幅する「ブースター」や、電波を複数の部屋に分ける「分配器」などの機器が設置されており、これら機器の故障や不具合も考えられます。
特にブースターは必要な電波レベルを確保する重要な機器であり、電源を使用する電子機器でもあるため、その寿命(10年程度)や故障も、画面トラブルの頻出原因になります。
アンテナ配線部や周辺機器のトラブルの具体例としては、以下の例が挙げられます。
- 築年数の古い家で、昔のアナログ用ケーブルをそのまま使っている。
- 複数の部屋で同時にテレビの映りが悪くなった(分配器・ブースターの疑い)。
- ブースターの電源部ランプが消灯している、または点滅している。
- ケーブルを触ったり動かしたりすると、画面のノイズが変化する。
このようなケースでは、ご自分での対処や正確な原因特定は困難なため、アンテナ工事専門業者へのご相談を推奨します。
原因 ③:テレビ本体の故障・寿命のサイン
テレビ本体の内部にある電子部品が故障している可能性もあります。
テレビの内蔵チューナーや映像処理の基板に不具合が生じると、電波(デジタル映像信号)を正しく映像化できません。
特に内部のコンデンサなどの部品は電子機器であるため、長年の使用から熱や経年劣化によって寿命を迎えます。
テレビの一般的な寿命は8年から10年と言われており、これがテレビの故障を判断する時期的な目安となります。以下、テレビの故障や寿命を示す主な症状の例です。
- 別の部屋のテレビは正常に映るのに、このテレビだけノイズが出る。
- DVD やゲーム機の映像を入力しても、同じように画面が乱れる。
- 音声は正常に聞こえるのに、映像だけが真っ暗になったり線が入ったりする。
- 購入してからすでに 10 年近くが経過している。
この場合の対処(修理か買い替えかの判断)については、後の項目で詳しく解説します。
原因 ④:特殊な電波障害や周辺環境の変化
外部環境の変化による特殊な電波障害が原因となるケースもあります。
障害物の影響や機器トラブルによる電波ノイズのほか、近年多いのが、スマートフォンの新しい周波数帯(700MHz 帯)による干渉です。
アナログ放送時代のUHFアンテナを地デジアンテナに使用している住宅では、古いアンテナやブースターがこの電波を拾ってしまい、ブースターの異常発振に寄り周囲にノイズをふりまくことで、近隣のテレビ映像信号を妨害することがあります。
この現象を「700MHz電波障害」と呼び、特に携帯電話の基地局近隣で生じやすい問題になっています。
この場合、トラブルが生じやすいエリアに、各携帯電話事業者の合同による一般社団法人「700MHz利用推進協会」がチラシの配布や調査員による戸別訪問を行っており、トラブルのリスクがある住宅には、無償で対策工事を行っています。
具体的な工事内容は現在の地デジアンテナへの交換や、余計な電波をキャッチしないシールドの設置などです。これらの工事は、民法上の「原因者負担の原則」により、工事を請ける世帯は1円も負担する必要はありません。
これらのケースで考えられる具体的な事例には、以下のようなものが考えられます。
- 近隣で携帯電話の基地局工事が行われた後に映りが悪くなった。
- 「700MHz利用推進協会」からの案内チラシがポストに入っていた。
- 自宅のすぐ近くで大規模なクレーン作業や道路工事が行われている。
- アマチュア無線の強い電波が近隣から発信されている。
このようなケースでは、関係機関(放送局や総務省、地元の自治体など)の公式サイトで情報をチェックし、問題が出た場合は問い合わせることが対策になります。
専門業者への依頼か買い替えか?費用と判断のポイント
トラブルの原因がテレビ本体の故障、またはアンテナ設備の故障や電波障害などであり、自分で解決できないケースの場合は、テレビやアンテナについて専門業者への修理を依頼するか、テレビそのものを買い替えるかの選択となります。
修理と買い替え、どちらを選ぶのが結果的に得なのかでお悩みになる方も多いでしょう。
この項目では、テレビの修理と買い替え、それぞれの費用相場と、どちらがいいか合理的に判断するための基準を解説します。
以下の一覧も参考に、長期的なコストパフォーマンスを考慮して、最適な選択をしてください。
| 判断の対象 | 検討すべき状況の目安 | 想定される主な対応 |
|---|---|---|
| アンテナ・配線 | 他のテレビも映らない、エラーが頻発する | アンテナ調整、ブースター交換 |
| テレビ本体 | 1 台だけ映らない、購入から 8 年以上経過 | メーカー修理、または新品買い替え |
| 外部環境 | 700 MHz 帯の干渉チラシが入っていた | 推進協会への無償対策依頼 |
| 集合住宅設備 | マンション全体でテレビが映らない | 管理会社への早急な連絡 |
※上記はテレビ・アンテナの修理とテレビ買い替えを検討する際、最適な選択をするためのケース別の目安です。
アンテナ修理・工事の費用相場と優良業者の選び方
アンテナの修理を業者に依頼する場合には、故障の箇所や程度によって作業内容が異なり、必要な費用も大きく異なってきます。
既設アンテナの方向調整のみなら数千円程度から、部品やアンテナ本体、機器などの交換が伴うと、機材代金を含めて数万円かかることもあります。
その他、現場の条件によっては高所作業費などの追加費用が発生することもあります。
修理を含めた各種アンテナ工事を安心して依頼するためには、価格体系や見積もり内容が明確な優良業者を選ぶことが大切です。
工事後の保証期間の長さや、過去の施工実績も重要なチェックポイントになります。
以下、アンテナ工事の種類別に、一般的な工事費用の目安をご紹介します。
- アンテナの方向調整のみ:約 5,000 円 〜 10,000 円程度
- ブースターの交換・追加工事:約 15,000 円 〜 25,000 円程度
- アンテナ本体の完全交換工事:約 30,000 円 〜 50,000 円程度
アンテナ工事の専門業者を選ぶ際のポイントとしては、見積もり料金が無料で、見積もり後に追加費用のない明朗会計の業者を選ぶことが重要です。
たとえば、本記事にもご協力いただいた「あさひアンテナ」では、年間6,000件以上の施工実績を誇り、各種アンテナ工事に伴う事前の現地調査(電波調査)やお見積もりを、出張料や工事キャンセル料など諸費用すべて含めた「完全無料」で実施しています。
見積もり内容は業界最安に挑むことはもちろん、各項目、金額とも詳細かつ価格体系もわかりやすいものをご提示いたします。また工事や価格についてのご質問に対しても、専門スタッフが丁寧にわかりやすくご説明します。
また「あさひアンテナ」では、見積もりのご提示後に追加の工事や費用は決して加算しませんので、その点でもご安心いただけます。
実際の施工は熟練の自社スタッフによる完全自社施工で、丁寧かつ高品質な工事を実施します。修理の場合は的確かつ迅速な原因の特定、アンテナ設置では現場環境やご要望に最適の工事を、中間マージンなどをカットした適正価格で実現できます。
さらに工事後には、業界最長クラスとなる工事完了日から「10年」の長期保証もご用意しており、末永いご安心もお約束します。
アンテナトラブルの調査・修理をはじめ、各種アンテナ工事のご相談は、まずは「あさひアンテナ」へとお問い合わせになることを、筆者からもおすすめいたします。
テレビの修理費用と買い替えを判断する目安(寿命は何年?)
テレビ本体の修理費用も、やはり故障箇所によって大きく変動します。
テレビを制御する頭脳ともいえる本体基盤の交換であれば1万円から3万円程度ですが、テレビの心臓部ともいえる、画面を映し出す液晶パネルの交換は高額になります。
パネル交換は、テレビ新品を買うのと変わらない費用になることも珍しくありません。
テレビ機器の平均寿命である8年から10年を基準に、買い替えを検討してください。
以下、テレビの修理と買い替えを判断する際の、主なポイントになります。
- 購入から3年以内であれば、メーカーの延長保証を利用して修理する。
- 液晶パネルの割れや大きな線が入る故障は、買い替えを優先検討する。
- 修理費用が新品購入価格の半分を超える場合は、買い替えのサイン。
- 最新テレビの省エネ性能を考慮し、電気代の削減も視野に入れる。
【Q&A】テレビのノイズに関するよくある質問
Q. 特定のチャンネルだけノイズが入るのはなぜですか?
ご自宅で受信できるテレビ放送のうち、特定の放送局の電波だけが弱い、または干渉を受けている可能性があります。
地デジ放送の場合、同じ電波塔からの電波でも、割り当てられた周波数が高いチャンネルほど電波が減衰しやすく、他のチャンネルよりレベルが弱まるケースがあります。
また東京MXやテレビ埼玉など、地方チャンネルのローカル局は、NHK、広域民放などの主要局とは異なる電波塔から受信していることがあり、現場によっては受信レベルに大きな差が出る場合もあります。
地デジ電波は、チャンネルごとのレベル差が大きいと正常に映らない原因になります。
そのため特に上記のような場合は、専門業者がチャンネルごとのアンテナレベルを確認し、すべてのチャンネルのレベルが平均化されるよう、アンテナ角度を微調整する、またはブースターやアッテネーター(電波を適切に減衰させる機器)を設置して調整します。
以下は、特定のチャンネルにノイズが入る原因、およびその対処法になります。
- 特定のチャンネルの電波塔だけが、自宅から遠い場所にある。
- そのチャンネルの周波数帯域だけが、近隣のノイズ干渉を受けている。
- テレビの設定画面で、映りの悪いチャンネルのレベルだけが極端に低い。
- アンテナの向きを微調整するか、特定帯域用のフィルターを導入する。
これらの問題は一般の方では対処が難しいため、専門業者へとご相談になることをおすすめいたします。
Q. 集合住宅(マンション・アパート)でテレビにノイズが入る場合はどこに連絡すればいいですか?
集合住宅では、画面ノイズの原因が自室の設備にあるか、住宅全体の共同設備かを切り分けることが重要です。
マンションなどの集合住宅では、各棟の屋上に設置された大型の共用アンテナから、各部屋までケーブルを引いて電波を送信する形式が一般的です。
まずは、隣の部屋の住人にも同様のテレビトラブルが起きていないか確認しましょう。
トラブルが生じているのが自室のテレビだけであれば、室内のテレビや配線部などの問題。逆に建物全体で不具合が出ている場合は、共同アンテナや共同ブースターの故障が疑われます。
共用設備のトラブルと思われる場合、個人で業者を呼ぶのではなく、速やかに管理会社や大家さんに連絡して、対処を要請してください。
以下は、集合住宅でテレビ画面ノイズが発生する場合の、基本的なポイントです。
- 自室のテレビだけがおかしい場合は、ケーブルの緩みなどを再確認する。
- 複数の部屋で一斉にテレビが映らなくなった場合は、共同設備のトラブルである可能性が濃厚。
- 管理会社を通さずに勝手に業者を呼ぶと、費用トラブルになるため注意。
- 共益費から修理代が支払われることが多いため、個人の負担は少ない。
集合住宅の場合、共用設備の問題は管理者に任せることがもっとも重要なポイントです。
Q. アンテナ不要の「光回線テレビ」ならノイズは入らない?
光回線テレビは、テレビアンテナの代わりに、インターネット回線などとしてご自宅まで敷設した光ファイバーケーブルで映像信号を受信する仕組みです。
そのため、天候の悪化や周辺の建物などの影響をほとんど受けずテレビを視聴できるというメリットがあります。
主にインターネット回線の付帯サービスとして利用でき、安定したクリアな映像を楽しみたい方には、非常に有効な選択肢です。
ただし光回線テレビでは、毎月の利用料金(視聴料金)が発生するため、長期的なコストを考慮して検討しましょう。
以下、光回線テレビの主な特徴を挙げます。
- 屋外にアンテナを置かないため、台風や大雪による破損リスクがない。
- 近隣に高層ビルが建っても、電波が遮断される心配がまったくない。
- 安定した通信環境だが、インターネット回線とセットの契約が必要になる。
- 毎月の固定費がかかるため、アンテナ設置の初期費用と天秤にかけて選ぶ。
特に持ち家の戸建て住宅にお住まいの場合、5年、10年といった長期スパンで考えると、光回線テレビやケーブルテレビ(CATV)に比べて、アンテナ設置の方が格段にコストパフォーマンスが高くなります。
テレビにノイズが入る原因と対処法:まとめ
本記事では、テレビにノイズが入る原因と具体的な対処法について、お客様が手早く対処方法を確認でき、実行していただけることを重視して解説しました。
テレビ画面のノイズは、決してテレビ本体の故障だけが原因ではありません。
ケーブル配線のゆるみや一時的なシステムエラーなど、意外と簡単な原因である場合もあり、自分で解決できるケースも多いのです。
テレビ画面の乱れに対しては、まずは落ち着いて、今回ご紹介した 7 つのステップを順番に試してみてください。以下、主なポイントを改めてまとめます。
- まずはテレビ本体と周辺機器の「再起動」を行う。
- B-CASカードを一度抜き、ICチップ部を柔らかな布で優しく拭いてから挿し直す。
- アンテナケーブルが奥までしっかり挿さっているか確認する。
- 悪天候の場合は無理をせず、天候の回復を待ってみる。
これらの方法を試しても改善しない場合は、お住まいにあるアンテナやシステム機器、テレビ本体の経年劣化が疑われます。
その際は、専門業者への相談やテレビの買い替えなど、次のステップへ進みましょう。
特にアンテナや配線部のチェックや修理が必要と思われる場合は、本記事でもご紹介した「あさひアンテナ」のフリーダイヤル、メールフォーム、LINEアカウントまで、まずはご相談、お問い合わせだけでもお気軽にお寄せください。
テレビ画面のノイズに対しては、本記事の情報も参考に、ご自身の状況に合わせて適切に判断して、早急に快適なテレビ視聴環境を取り戻してください。




