【プロに聞く】テレビ画面に突然出たブロックノイズは自分でも直せる?地デジ・衛星放送別の原因と対処法を症状別に徹底解説!
お住まいでテレビを見ていて、突然、テレビの画面にモザイク状の乱れなどのノイズが映ってしまうと、誰でも驚いてしまうものです。
お住まいでそのような事態になると、「テレビやアンテナの故障?修理や買い替えで高いお金がかかるかも」とご不安になることもあるでしょう。
しかし、どうかご安心ください。
テレビ画面のノイズは、専門業者を呼ばなくても自分で解決できるケースが少なくありません。
この記事では、プロのアンテナ専門業者「あさひアンテナ」の解説と監修により、テレビ画面にノイズが発生する原因を解説します。さらに症状別に、ご家庭で簡単に試せる対処法も、正確な知識でわかりやすくご紹介します。
この記事をお読みいただければ、急にお住まいでテレビ画面にノイズが現れても、あわてずに原因を特定し、無駄な手間や出費を抑えて問題を解決する第一歩を踏み出せます。
まずは落ち着いてこの記事の内容を参考に、一緒に原因を探っていきましょう。
そのノイズ、どんな形?【画像で確認】主なノイズの種類と原因
テレビ画面に現れるノイズには、いくつかの種類があります。
ノイズの見た目によって、原因はある程度推測できます。
まずは、ご自宅のテレビに表示されているのがどの種類のノイズか、下の表で確認してみましょう。
※上記はテレビのノイズ症状として一般的な例です。
ブロックノイズ(四角いモザイク):電波不足が主な原因
ブロックノイズは、現在のデジタル放送でもっともよく見られる映像の乱れです。
これは、テレビが受信する電波(映像信号)の量が不足したり、電波の品質が低下したりしたときに発生します。
デジタル放送は、映像や音声の情報をブロック単位のデジタルデータとして送っています。
そのため、受信するデータが一部欠けてしまうと、そのブロックを正しく表示できずにモザイク状に乱れてしまうのです。
大雨や大雪などの悪天候で電波が弱まったり、強風でアンテナの向きがわずかにずれたりすることも原因となります。
また特定のチャンネルだけで発生する場合は、アンテナでキャッチできるその放送局(チャンネル)の電波が弱まっている可能性があります。
フリーズ(画面が固まる):ブロックノイズとほぼ同じ原因
映像が突然静止してしまう「フリーズ」も、ブロックノイズと同様に電波不足が主な原因です。
受信するデータが途切れ途切れになることで、映像の更新が追いつかずに固まってしまいます。
音声だけは聞こえるのに映像だけが止まる、といった症状もよく見られます。
ブロックノイズと併発することも多く、根本的な原因はほぼ同じと考えてよいでしょう。
砂嵐(ザーッという音):アンテナ信号が全くない状態
画面全体が白黒の粒子で覆われる「砂嵐」または「スノーノイズ」は、アナログ放送時代の象徴的なノイズです。
アナログ放送時代には、受信できるテレビ電波にノイズの方が強いと画面に細かな粒子のようなちらつきが現れ、ノイズが強くなるほど画面が砂嵐の状態に近づきました。
またテレビ放送を受信していないチャンネルに合わせた際や、テレビ局や放送を休止している深夜帯にテレビをつけた場合は、テレビにノイズしか届かないため、この砂嵐が表示されました。
ホラー映画「リング」シリーズで有名な怨霊「貞子」が、アナログ放送の当時、この砂嵐のテレビ画面から現実世界に抜け出してくるシーンが有名なこともあり、現在でもテレビ画面の乱れと言えば、この砂嵐を連想する人が多くなっています。
しかし現在のデジタル放送では、基本的に砂嵐が表示されることはありません。
もし砂嵐が表示された場合は、テレビにアンテナからの信号がまったく届いていない状態と考えられます。
もし現在、テレビに砂嵐の画面が表示される場合は、アンテナケーブルが抜けている可能性があります。またテレビの入力切替が誤って「ビデオ」や「アナログ放送」になっていることも考えられます。
横線・縞模様:周辺機器からの電磁波干渉(EMI)かも
ブロックノイズとは異なる横線や縞模様のノイズは、外部からの電磁波干渉(EMI)が原因かもしれません。
私たちの家庭には、電磁波を発生させる家電製品がたくさんあります。
特に、電子レンジやWi-Fiルーター、モーターを使用する掃除機やドライヤー、インバーター式のLED照明などがノイズ源となり得ます。
これらの機器から発生した電磁波が、アンテナケーブルやテレビ本体に影響を与えて映像を乱すことがあるのです。
ゴースト(映像が二重):電波の反射が原因
テレビ映像が幽霊のように二重、三重にずれて重なった状態で見える「ゴースト現象」も、アナログ放送特有のトラブルです。
これは、電波塔から送られてくる直接の電波(直接波)と、ビルや山などに反射してから届く電波(反射波)をアンテナが両方受信してしまうことで発生します。
反射波は少し遅れて届くため、テレビ映像がずれて映ってしまうのです。
しかし現在のデジタル放送は、このような反射波をエラーとして補正する機能があるため、ゴースト現象は起こりません。
「E202」「E101」などのエラーコードとは何か?
現在のデジタル放送では、上記のようなノイズの代わりに、テレビ画面に「E202」のようなエラーコードが表示されることもあります。
デジタル放送では、多少のノイズは受信機器の側で補正できる機能があります。しかしテレビに到達する電波(映像信号)の強さや品質が一定以下になると、テレビ画面がまったく映らなくなります。
他にも、テレビなど受信機器に挿入されているB-CASカードの問題や、ケーブルのショートなど、デジタル放送が映らなく要因はさまざまな例があります。
そして、さまざまな要因でデジタル放送のテレビ放送が映せない状態になると、テレビなど受信機器本体が、受信状態の問題を自己診断します。そして割り出した原因を対応するエラーコードと簡単なメッセージを表示するのです。
エラーコードはテレビのメーカーやモデルが違ってもほぼ共通しているため、主なエラーコードの意味を知っておくと、トラブルの原因を特定する際に役立ちます。
以下、主なエラーコードの種類とその意味、考えられる原因について解説します。
※上記は表示されることが多い主要なエラーコードの一覧です。他にもトラブルの原因に応じた各種のエラーコードが存在します。
【まずはコレだけ】業者を呼ぶ前に試したい!5分でできる対処法4ステップ
突然、お住まいのテレビに画面ノイズが発生した、またはエラーコードが表示されるなど、テレビの映りが悪い状態になったときは、すぐ専門業者へと連絡する前に、ご自身で試せる簡単な対処法があります。
テレビが映らなくなる原因としては、電波障害やアンテナ、配線部、テレビ本体の故障だけでなく、テレビ本体やケーブルなどのごくささいなトラブルであるケースも非常に多いのです。
そして簡単なトラブルが原因であった場合、以下のような初歩的な対処ですぐ解決するケースも非常に多くなります。
テレビ画面にトラブルが起こった際は、あわてることなく、まずは以下の4つのステップ(対処法)を順番に試してみてください。
STEP1:配線・ケーブルの接続を確認する
もっとも基本的で、かつ原因となりやすいのが、室内のアンテナコンセントからテレビ機器までを結ぶアンテナケーブル(同軸ケーブル)の接触不良です。
掃除や片付けなどの際にケーブルを引っ張ってしまう、また長年の振動などが積み重なることで、アンテナ端子とケーブルの接続が緩むこともあります。
またケーブル部分も、断面が円形を保っていないと電波の送信不良が起こります。したがってケーブルを曲げ半径よりも急角度に折り曲げる、家具や家電の下敷きになっているなどの状態だと、電波を正しく送信できないほか、内部断線の原因にもなります。
まずはテレビ周りの配線が緩んでいたり、抜けかかっていたりしないか、またケーブルの配線部に問題はないかを確認しましょう。
チェックするポイント
- テレビ本体の「アンテナ入力」端子にケーブルがしっかり挿さっているか。
- 壁にあるアンテナ端子とケーブルがしっかり接続されているか。
- 分配器や分波器を使用している場合、そこでの接続は緩んでいないか。
- ケーブル自体に折れ曲がりや傷、劣化がないか。
一度すべてのケーブルを抜き、再度しっかりと奥まで差し込んでみてください。
これだけでノイズが解消されるケースは非常に多くなります。
他にも、ケーブルを強く折り曲げている、家具などの下敷きになっている状態はないかを確認し、問題があれば解消してください。もしケーブルの断線が疑われる場合は、新しいケーブルに交換してください。
STEP2:テレビ本体を再起動する
現在のデジタル放送用テレビも、インターネット接続など多彩な機能をもち内部基盤でコントロールされるコンピューターの一種です。したがって、長時間の使用により、内部の基盤やシステムが一時的なエラーを起こす可能性もあります。
その場合は、パソコンやスマートフォンの不具合時と同じく、テレビ本体を再起動することで問題がリセットされることがあります。
正しい再起動の手順
- テレビ本体の主電源を切ります。この際、リモコンではなく本体の電源ボタンをオフにします。
- テレビの電源プラグをコンセントから抜きます。
- そのまま2〜3分ほど待ち、テレビ内部の電気を完全に放電させます。
- 再度、電源プラグをコンセントに差し込み、本体の電源を入れます。
これは一時的にテレビ本体の通電を断ち、内部を完全に放電させることで、テレビの内部基盤やプログラムをリセットする作業になります。
この手順により、テレビ本体システムの一時的なフリーズやエラーによる問題が解消されることもあります。
STEP3:B-CASカードを挿し直す
B-CASカードの接触不良も、ノイズやエラーコードの原因となります。
B-CASカードとは、デジタル放送において、著作権保護のために行われている映像信号の暗号化を解除するために、テレビなどの受信機器に挿入される、カードキーの役割を果たすICカードです。その他にも有料チャンネル契約などの情報を保存する役割を持っています。
このカードのICチップ部分が汚れていたり、正しく挿入されていなかったりすると、テレビがB-CASカードを認識できず、デジタル放送を映し出せなくなります。
B-CASカードに問題がある場合は、主にテレビ画面に前述した「E100」「E101」「E102」のエラーコードが表示されます。その場合の対処方法は以下の通りです。
B-CASカードのメンテナンス手順
- テレビの電源を切り、B-CASカードをスロットから抜きます。
- カード裏面の金色のICチップ部分を、メガネ拭きのような乾いた柔らかい布で優しく拭きます。
- カードの向き(矢印の方向)を確認し、カチッと音がするまでスロットの奥にしっかり挿し込みます。
- テレビの電源を入れ、映像が映るか確認します。
また近年の4K・8Kテレビには、このB-CASカードが使用されず、代わりに同じ機能を果たす「ACASチップ」が内蔵されるモデルも多くなっています。
このようなモデルで上記のエラーコードが表示された場合は、STEP2でご紹介したテレビの再起動を試してみてください。
STEP4:チャンネルを再設定(スキャン)する
特に地上デジタル放送で、受信しているテレビ電波塔が変わったり、チャンネル追加などで放送局側の送信情報が更新されたりした場合、テレビ本体のチャンネル設定が以前の古いチャンネル情報のままになっていることがあります。
この場合、受信できる電波のチャンネル内容と、テレビ内のチャンネル情報が食い違っているため、一部またはすべてのチャンネルが映らなくなることがあります。
このような状況では、テレビ側でチャンネルの再設定(再スキャン)を行い、現状のテレビ電波に応じた最新の放送(チャンネル)情報を取得し直すことで、問題が解決することが多くなります。
チャンネルスキャンの操作方法はテレビのメーカー・モデルによって異なりますが、一般的にはリモコンの「メニュー」や「設定」ボタンから行います。
以下、日本の主要メーカーのテレビにおける、一般的なチャンネルスキャンの手順です。
※上記は各メーカーの主要モデルにおける一般的な手順です。年代やモデルによっては操作方法が異なる場合もあるため、詳しくはテレビの取扱説明書やメーカー公式サイトをご確認ください。
それでも直らない?もう少し踏み込んだ原因と対策
上記の4ステップを試してもノイズやエラーコードの状態が改善しない場合は、もう少し踏み込んだ原因を探る必要があります。
具体的な要因としては、アンテナが受信している電波の強さ、アンテナ本体や機材のトラブル、特殊な電波障害などが影響しているかもしれません。
アンテナレベルを確認・ブースターを調整する
テレビ本体には、アンテナケーブルを通じてチューナーまで届いている電波の強さ(受信レベル)やその品質(C/N比)を確認できる機能があります。
この目安を「アンテナレベル」と言い、アンテナレベルの数値が基準値を下回って低い場合には、ブロックノイズなどが発生しやすくなります。また基準値を大きく下がるとテレビが映らなくなり、「E201」「E202」などのエラーコードが表示されます。
テレビにおけるアンテナレベルの確認方法、および表示画面や基準値の見方もメーカーによって異なります。ただ多くは設定メニュー内にあり、チャンネルスキャンと同じく、リモコンで順を追って項目を選ぶことで確認できます。
テレビ電波の受信レベルが低い場合は、電波を増幅する「ブースター」という機器の設置や調整が必要かもしれません。
すでにお住まいにブースターが設置されている場合は、電源部のコンセントが抜けていないか、調整用のつまみ(ゲイン)が適切かといった点を確認しましょう。
ただし、ブースターはテレビ電波だけでなく、電波に混入するノイズも等しく増幅してしまいます。またチューナーに送られる電波が90㏈以上と強すぎてもテレビ画面が乱れる原因になるため、ブースターの調整は慎重に行う必要があります。
以下、主要なメーカー製のテレビにおける、アンテナレベル画面の基準値の目安になります。
※上記の目安も各メーカーの主なモデルにおけるものです。テレビの年式やモデルによっては基準が異なる場合もあるため、やはり正確には取扱説明書やメーカーの公式サイトなどもご確認ください。
【特定地域】700MHz帯の電波障害を調べる
上記したアナログ放送から地上デジタル放送への転換に伴って登場した、新しい電波障害のリスクが「700MHz帯電波障害」です。
アナログ放送の時代には、NHK、広域民放の主なテレビ電波としてVHF(超短波)のほか、東京都の東京MX、埼玉県のテレビ埼玉など、一部エリアでのみ放送される地方チャンネルの電波として、現在の地デジ放送と同じく、UHF(極超短波)のうち、470MHzから770MHzまでが使われていました。
そのため一般住宅でも、メインのVHFアンテナの他に、地方チャンネルが視聴できるエリアではUHFアンテナも設置されました。
一方、デジタル放送ではすべてのチャンネルが、UHFのうち470MHzから710MHzまでの周波数帯で放送されるようになりました。
そしてアナログ放送時代の地方チャンネル用UHFアンテナと、地デジ放送のUHFは、周波数帯がぴったり一致するため、一部の住宅ではアナログ放送時代のUHFアンテナを、地デジアンテナとして流用するケースが多く見られました。
ただ、アナログ放送時代のUHFアンテナでは、地デジ電波の他、711MHzから770MHzまでの、余計な電波を拾ってしまいます。これを「700MHz帯」都呼びます。
そして近年のスマートフォンなどの普及に伴い、通信用の電波として、この700MHz帯が多く利用されるようになりました。
したがって、スマートフォン基地局に近いエリアで、アナログ放送時代のUHFアンテナを利用していると、700MHz帯の余計な電波を強く受信しやすくなります。
そして古いUHFアンテナが700MHz帯を受信してしまうと、その余計な電波をブースターが増幅し、漏れ出した電波をまたUHFアンテナが受信することを繰り返して、周辺一帯に強いノイズを振りまいて電波障害を引き起こすことがあります。
これが「700MHz帯電波障害」と呼ばれる問題です。もし、特定のチャンネル(特にUHF28ch以下)だけで急にノイズが出るようになった場合は、この電波障害の可能性があります。
この問題に対応するため、携帯電話の各キャリア会社による「一般社団法人700MHz利用推進協会」が設立されており、問い合わせれば無償で調査や対策工事(700MHz帯を受信しない地デジアンテナへの交換や、余計な電波をカットするフィルターの取り付けなど)を行ってくれます。
心当たりがある場合は、一度、同協会へとご相談になることをおすすめします。
なお、同協会は民法の規定(原因者負担の原則)に基づき、すべての対処を完全に無償で行っています。
ただ同協会の調査員を名乗る者が一般家庭を訪問し、有償で不必要な工事や物品の販売を行う詐欺の例も数多く報告されているため、くれぐれもご注意ください。
自分で解決は難しい?専門業者への依頼目安と費用相場
ここまで紹介した方法を試しても改善しない場合は、アンテナ本体の故障や向きの大きなズレ、ケーブルの内部断線など、専門的な知識や技術が必要な問題が考えられます。
特に、高所での作業は大変危険ですので、決してご無理はなさらずに専門のアンテナ修理、工事の業者へと依頼してください。
専門業者への依頼を検討すべきケース
- 台風や強風の後、明らかにアンテナの向きが変わったり破損したりしている。
- 高所でのアンテナ確認や作業が必要。
- 家全体のテレビで同時にノイズが発生している。
- 新しいテレビに買い替えても症状が改善しない。
- アンテナレベルが極端に低い、または0のまま。
依頼先にはアンテナ専門業者や家電量販店、地域の電気店などがありますが、専門性と迅速な対応を考えるとアンテナ専門業者がおすすめです。
※上記は専門業者における各種アンテナ修理費用の、平均的な費用相場の目安になります。
なお、テレビアンテナの修理・調整をはじめ、各種アンテナ工事は「年間6,000件以上の施工実績と完全自社施工による高い施工技術と適正価格」「見積もりや現地電波調査は諸費用含め完全無料」「即日工事や他業者との相見積もりも可能」「わかりやすく明確な見積もり価格体系」「工事後には業界最長クラスの10年保証をご用意」など、すべてにおいて他業者に劣らないサービスをご用意している「あさひアンテナ」へとお問い合わせになることを、筆者からもおすすめします。
アナログ放送とデジタル放送の違いとは?
最後に、現在のデジタル放送によるテレビ放送の仕組みや、かつてのアナログ放送との違いについて、簡単にご説明します。
これらの基本を踏まえておくことで、ノイズが発生する原因についてもよりわかりやすくなります。
最初にノイズの種類の項目でも触れたように、現在のデジタル放送(地デジ放送)と、過去の放送方式(アナログ放送)ではテレビ画面におけるノイズの現れ方が異なります。
これは、電波で映像信号を送る仕組みそのものが違うためです。
この違いを知ることで、なぜ今「ブロックノイズ」が主流なのかがより深く理解できます。
以下、かつてのアナログ放送と、現在のデジタル放送の主な違いを一覧でまとめました。
※上記はアナログ放送とデジタル放送の主な違いになります。
地上波放送におけるアナログ放送は、日本のテレビ放送が1953年(昭和28年)に本放送を開始して以来、21世紀まで続いていた方式です。
しかし21世紀に入り、世界的にアナログ技術からデジタル技術への転換が進んだことに加え、携帯電話の普及により、それまでテレビ放送が多くを使っていた電波の周波数帯を削減する必要が出ました。
そこで2003年(平成15年)より、アナログ放送に並行してデジタル放送がスタートし、しばらくの移行期間を経て、2011年(平成23年)にアナログ放送が停波することで、アナログ放送からデジタル放送への転換が行われました。
前述のように、デジタル放送では映像信号をデジタル信号に圧縮できるため、アナログ放送時代に比べて、使用する周波数帯を大幅にカットしながら、送信できる情報は数倍になっています。
この大きな情報量により、デジタル放送では、アナログ放送時代にはなかった、映像のハイビジョン化や高音質化に加え、番組表やデータ放送、双方向通信、ワンセグ放送といった、さまざまな新機能が導入されています。
またデジタル放送では、チューナーで受信したデジタル映像信号にノイズによるエラーが混じっていても、ある程度であれば自動で訂正する機能があります。したがって、アナログ放送では画面のちらつきやゴーストが生じたような電波状態でも、通常と変わらないクリアな映像を保てます。
しかし、その訂正能力の限界を超えると、データの復元が間に合わなくなり、ブロックノイズやフリーズといった形で一気に映像が破綻してしまうのです。さらに電波レベルや品質が一定以下になると、テレビ映像がまったく映らなくなり、エラーコードが表示されることになります。
地デジ受信のトラブルが生じる主な要因
地上デジタル放送(地デジ)は、上記の通り、日本各地にある電波塔の先端からUHF(極超短波)という電波で送られています。
この電波は数十センチの波長の幅があり、ビルなどに遮られてもある程度、乗り越えて広がるなど、比較的、障害物に強い性質を持っていますが、安定した受信のためにはいくつかのポイントがあります。
これらのポイントから外れると、受信レベルや電波の品質がが低下し、ノイズの原因となります。
以下、地デジ放送の受信レベル低下でノイズなどが生じる主な要因の一覧です。
衛星放送(BS/CS)の受信トラブルが生じる主な要因
BS放送、CS放送などの衛星放送は、地上からは空の同じ位置に静止して見える人工衛星(静止衛星)から送られてくるテレビ電波を受信します
現在では衛星放送もデジタル放送化(BSデジタル・CSデジタル)されていますが、地デジ放送とは電波の性質や受信方法が根本的に異なるため、トラブルの原因も特有のものがあります。
衛星放送の電波(12GHz帯)は周波数が非常に高く、直進性が強いのが特徴です。そのため日本全域で安定して受信できる一方、わずかな障害物にも遮られやすく、その先に届かなくなる性質もあります。
この静止衛星から地上まで届く直進的な電波を、BS/CSアンテナの皿のような部分(ディッシュ・放物面反射器)で反射させ、正面の一点(放物面反射器)に集める形で受信しています。
そのため、静止衛星の方向(東経110度)に上下・左右を合わせたアンテナ(ディッシュ)の向きが1度でもずれると、受信レベルが大幅に低下してしまいます。
また、ディッシュを向けた静止衛星の方向に、山や建物はもちろん、樹木や電線、洗濯物などのわずかな障害物があっても、電波が遮られて受信レベルが低下するため、設置位置の選定も重要になります。
以下、衛星放送で受信不良や画面ノイズが起こる主な要因の一覧です。
まとめ:テレビのノイズは原因の切り分けが重要!慌てず順番に対処しよう
テレビ画面に突然ノイズが現れると焦ってしまいますが、そのようなときこそ、まずは落ち着いて原因を切り分けることが大切です。
この記事で紹介した手順に沿って、簡単なチェックから始めてみましょう。
トラブル解決のステップ
- ノイズの種類を確認する:ブロックノイズか、それ以外のノイズか。
- 簡単な対処法を試す:ケーブルの再接続、テレビの再起動、B-CASカードの挿し直し。
- 原因を切り分ける:アンテナレベルの確認、他の家電の影響をチェック。
- 改善しない場合はプロに相談:高所作業や専門的な判断が必要な場合は無理をしない。
多くの場合、ご家庭での簡単な対処で問題は解決します。
もし、それでも直らない場合は、アンテナや周辺機器に何らかの問題を抱えている可能性が高くなります。
その際は、この記事を参考に専門業者へ的確に状況を伝え、スムーズな解決を目指してください。
アンテナ工事業者にご相談される際には、本記事にもご協力いただいた「あさひアンテナ」のフリーダイヤル、またはメールフォーム、LINEアカウントまでお問い合わせになることも有力な選択肢です。
施工技術、迅速な対応、価格、長期保証などの条件を他業者とご比較の上、ご自身が信頼できると判断された業者をお選びください。









