2026年最新BS/CSアンテナスタンド完全ガイド:工事不要で室内設置も!賃貸OKの選び方から自作のアイデアまで徹底解説
現在ではご自宅に、地デジアンテナとBS/CSアンテナを取り付けて、地デジだけでなくBS放送などの衛星放送を楽しんでおられる方も多くなっています。
BS放送の魅力と言えば、パラボラアンテナを設置するだけで視聴できる無料チャンネルでも、地デジにはない高品質のオリジナルドラマやスポーツ中継など、より多彩なコンテンツを楽しめることです。
またBS放送は4K、8K放送にも対応しているため、従来よりさらに高画質の映像でさまざまなテレビ番組を見ることができます。
さらにBS/CSアンテナではBS放送だけでなくCS放送も視聴できるため、お好みに応じて映画やアニメ、スポーツ、時代劇など、多彩な有料専門チャンネルを選ぶこともできます。
このように従来のテレビの楽しさを拡大してくれるのが、BS、CSの衛星放送です。
そしてBS/CSアンテナといえば、大きなお皿のような形をしたパラボラアンテナとして知られています。
衛星放送でもBS放送の無料チャンネルであれば、パラボラアンテナを適切にセットしてテレビと接続するだけで視聴できます。
ただBS放送は観たくても、さまざまな理由でBS/CSアンテナの取付に躊躇している方もおられるでしょう。例えば、
「自宅は賃貸だから勝手に壁に穴を開けたり、配線を引いたりの工事ができない」
「業者にアンテナ設置を頼むと費用が高そうだし、なんとか自分で安く設置できないかな?」
このような理由から、BS放送やCS放送のご視聴を諦めている方もいらっしゃるかもしれません。
そのような方に、本記事では朗報をお伝えします。実は、壁に穴を開けるなどしてアンテナを固定する工事をしなくても、お住まいにBSアンテナを設置する方法があるのです。
それが、本記事でご紹介する「BSアンテナスタンド」です。
この記事では、2026年(令和8年)版の最新情報と、BS/CSアンテナを設置する際の基本的な条件も踏まえて、BSアンテナ用アンテナスタンドの基礎知識から、ご自身の状況に合わせた最適な選び方、さらにはコストを抑えるための代用品や自作アイデアまで、専門家の視点から徹底的に解説します。
本記事は、テレビアンテナなどの知識をもち、自分でBS/CSアンテナのDIY取り付けを行った経験もある技術系ライターが執筆しています。
またアンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」から、専門知識の解説と記事内容の監修を受けているため、情報の正確性や詳細さについても折り紙つきです。
この記事をお読みいただければ、お住まいを加工する工事などは不要で、賃貸物件でも安心してBSアンテナを設置するための、すべての知識が手に入ります。
【基礎知識】衛星放送(BS/CS)をアンテナで受信する仕組みとは?
BS/CSアンテナを適切に設置するためには、設置場所やアンテナの向きなど、いくつかの条件があります。この条件はBSアンテナスタンドを正しく使うためにも大きく関係します。
そのため、まずは衛星放送の基本的な仕組みから、安定した受信に必要なアンテナ設置の条件とその必然性を理解することが何よりも重要です。
衛星放送であるBS放送やCS放送は、宇宙空間にある人工衛星(BSの放送衛星、CSの通信衛星)から送られてくるテレビ電波を、地上のパラボラアンテナで受信します。
この人工衛星は、赤道軌道上を地球の自転と同じ速さで移動しているため、地上からは空の同じ位置に止まって見える「静止衛星」と呼ばれるものです。
この静止衛星から送られる電波は非常に周波数が高く(12GHz帯)、直進性が強いという特徴を持っています。空の一点にある静止衛星から、日本の全域に光を当てるようなイメージで電波を送っていると考えればわかりやすいでしょう。
そのため、BS/CSアンテナは、上空で静止衛星のある方角(日本では東経110度、南西方向の上空)へ、ディッシュの角度を上下、左右とも正確に向ける必要があります。
BS/CSアンテナの大半を占める、お皿のような形をしたディッシュ(放物面反射器)は、静止衛星からの電波を内側で反射させて正面の一点に集め、アームでその位置に固定されたコンバーターの一次放射器に集める役割を担っています。
また12GHz帯は周波数帯が高すぎ、そのままではケーブルで送信できないため、アンテナのコンバーター(変換器)で、テレビ電波に適した周波数帯(MHz帯)に変換された後、ケーブルを通ってテレビのチューナーに届くことで、衛星放送の映像が映るのです。
静止衛星から直進的に届く12GHz帯をディッシュの内部曲面に反射させ、一点に集めるという受信方法から、ディッシュの仰角と方位角(上下と左右)を、静止衛星の方向に正確に合わせる必要があります。
この角度が少しでも狂ってしまうと、焦点の位置が一次放射器からずれるため、衛星放送が受信できなくなることにもつながります。
なお、現在の日本におけるBS放送の放送衛星、CS放送の主な通信衛星はどちらも東経110度の上空に位置し、使用される電波も同じ12GHz帯になっています。
そのため現在、衛星放送を受信するためのパラボラアンテナは、1基でBS放送、110度CS放送のどちらも受信できる「BS/110度CSアンテナ」になっています。
商品名などでBSアンテナと表記される製品も、実際はほとんどがBS/CSアンテナです。そのためBSアンテナ取り付けと、CS放送の主なサービスであるスカパーのアンテナ工事は、ほぼ同じ意味になります。
以下、衛星放送やその受信に関する主なポイントを、一覧でまとめました。
※上記は衛星放送とその受信(アンテナ)に関する基本的なポイントです。
静止衛星から送られる12GHz帯は、直進性が強く遠距離まで届く半面、地上のわずかな障害物も遮られやすい性質を持ちます。
そのため、BS/CSアンテナを設置する際には、東経110度の上空(電波が届く経路)に、山や建物はもちろん、電柱や電線、樹木などわずかな遮蔽物もない場所を選ぶことが必要です。
また12GHz帯は波長の幅が25ミリ程度のため、大雨や大雪の際には、空中の雨粒や雪が細かな障害物として電波を吸収し、乱反射させることで電波レベルを減衰させ、一時的に衛星放送の映像が乱れる電波障害「降雨減衰」「降雪減衰」が発生することがあります。この場合の対処は、基本的に天候の回復を待つことです。
また12GHz帯の電波をMHz帯へと変換するコンバーターは電子機器であり、電源が必要です。
この電源はテレビやレコーダーの「BS電源設定」でチューナー端子から送られるほか、ブースター電源部から供給されることがあります。この電源設定が行われていないと、12GHz帯から電波が変換されないため、衛星放送を視聴できなくなります。
これらのポイントは、BS/CSアンテナを住宅に取り付ける工事のほか、アンテナマストで据え置きする場合にも重要となるため、しっかりとご理解ください。
4K8K放送と従来の2K衛星放送の違い
近年、普及が進んでいる衛星放送の4K8K放送は、静止衛星から送られる12GHz帯として、従来の2K放送に使われていた電波(右旋円偏波)とは異なる電波(左旋円偏波)も使用しています。
これは、2018年(平成30年)に多数の4K8K放送チャンネルが追加された際、従来の右旋円偏波ではすべての追加チャンネルに割り当てるための周波数帯が不足したため、新しく左旋の電波を導入することになったからです。
そのため4K8Kチャンネルでも、BS放送のNHK、広域民放の4Kチャンネルなど、一部の主な4Kチャンネルは右旋の電波で送信されています。
またこれらの電波はBS/CSアンテナでキャッチされ、コンバーターで変換される際に、右旋の電波は1032MHzから2072MHzまでに変換されるのに対し、左旋の電波はより周波数帯の高い2224MHzから3224MHzまで変換されます。
したがって、左旋放送を含めたすべての4K8Kチャンネルを視聴するためには、4K8K放送(左旋円偏波)に対応できるBS/CSアンテナや、MHz帯でもより高い周波数帯に対応できるケーブル、ブースター、分配器などの配線部のシステム機器が必要になります。
以下、従来の2K衛星放送と4K8K放送の主な違いを一覧にしました。
※上記は2K衛星放送と4K8K衛星放送の基本的な違いになります。
なお2026年現在、市販されているBS/CSアンテナは、すべて2K4K8K(右旋左旋)対応型になっています。ただ2018年以前に設置されたBS/CSアンテナは、左旋放送の4K8Kチャンネルを受信できない2K対応型の可能性もあります。
またBS/CSアンテナからテレビまで電波を送る配線部のケーブルやその間の機器(ブースター、分配器、混合器、分波器、アンテナコンセントユニットなど)も、左旋の電波が変換された周波数帯に対応できる4K8K(3224MHz)対応型である必要があります。
ただし、現在お使いのアンテナや配線部の機器が4K8Kに対応していなくても、一部のBS4Kチャンネルは右旋円偏波で放送されているため、これらのチャンネルであれば視聴は可能です。
特に近年、民間放送の4K撤退やそれに伴う周波数帯の再編により、多くの4Kチャンネルは左旋放送へと変更され、2026年現在、左旋で放送されるチャンネルは、BS放送「NHK BS8K」のみになっています。
したがって大半の4Kチャンネルは、4K8K(左旋)に対応していないアンテナや周辺機器でも問題なく視聴できることになります。
今後、アンテナ工事やスタンドの利用でBS/CSアンテナを設置する場合には、将来性を見越してアンテナやすべての機器を4K8K対応機器にしておくことが推奨されます。
ただ既設のBS/CSアンテナ設備については、ご自身の視聴したいチャンネルに合わせて、必要な機材、また早急な交換が必要かどうかを判断することが重要です。
そもそもBSアンテナスタンドとは?工事不要で設置できる理由と3つのメリット
衛星放送の基本についてご理解いただいたところで、本記事のテーマである「BSアンテナスタンド」について詳しくご紹介していきます。
BSアンテナスタンドとは、その名の通り、BSアンテナ(BS/CSアンテナ)を自立させるための台座や支持器具のことです。
一般的には、円形や四角形など安定した土台の中心に、アンテナを固定する一メートルほどのポール(支柱)が、一体化して垂直に立った形状の製品になります。
通常、BS/CSアンテナは、外壁やベランダの手すり、屋根の上などに金具とマストを使ってしっかりと固定します。
しかし、BSアンテナ用のスタンドを使えば、壁や屋根などの場所に穴を開けたり傷つけたりすることなく、アンテナを「置く」だけで設置が可能になります。
この手軽さが、BSアンテナスタンドを利用する最大のメリットです。
特に、以下のようなニーズを持つ方にとって、スタンドは非常に有効な解決策となります。
- メリット1:賃貸でも原状回復の心配なし
壁や柱に穴を開けないため、賃貸アパートやマンションでも安心して設置できます。
退去時の原状回復に関するトラブルを避けられるのは大きな利点です。 - メリット2:外壁を傷つけず家の景観を維持
戸建て住宅でも、外壁にアンテナを取り付けることによる見た目の変化や、壁の劣化を気にする必要がありません。
家の外観を損なわずに衛星放送を楽しめます。 - メリット3:設置後の移動や微調整が容易
一度設置した後でも、受信感度の良い場所を探して簡単に移動できます。
模様替えや引っ越しの際にも、手軽にアンテナを移設することが可能です。
以下、住宅の外部に金具を使ってBS/CSアンテナを固定する一般的な工法と、スタンドによる据え置き設置の特長を、一覧で比較します。
※上記はそれぞれの設置方法の主な特徴になります、
一方で、スタンドによるBS/CSアンテナの据え置き設置には、屋外の固定設置に比べていくつかデメリットも考えられるため、注意が必要です。
以下、スタンドによるBS/CSアンテナ据え置きの主なデメリットをご紹介します。
- 設置位置が制限されやすい:前述の通り、BS/CSアンテナはディッシュの正面を東経110度上空に向けることができ、その方向に障害物がない位置に設置する必要があります。アンテナスタンドでBS/CSアンテナを据え置きする場所は主にベランダ空間や室内などになりますが、このような位置は屋外の屋根の上や壁面などに比べると、周辺の遮蔽物に影響を受ける可能性が高くなるため、設置位置が制限される、または受信可能な設置位置を見いだせないケースも考えられます。
- 受信トラブルが生じやすい:BS/CSアンテナのもうひとつの特徴は、東経110度に向けた上下、左右の正確な角度調整が必要になるという点です。屋外への固定、特にプロの業者による工事では、多少の風雨などでは角度がズレないよう、プロの技術でしっかりと固定されます。対してスタンドでの据え置き設置では、誤ってアンテナに触れることで角度がわずかにズレる、またアンテナの前に人が立つなどで電波が遮られて受信不良が生じることが多くなります。
- 設置スペースが必要:アンテナスタンドによるBS/CSアンテナ据え置きに選ばれる位置は、主にベランダや室内など、日常生活で人が出入りする生活空間になります。このような位置に一定の質量があるBS/CSアンテナを置くことで、生活空間の一部が常にアンテナに占拠されることも考慮しておく必要があります。
BSアンテナ用スタンドの導入を検討される際には、メリットだけでなくデメリットや注意点も把握した上で、お住まいの環境で安定した受信が可能か、アンテナトラブルや日常生活に支障が生じるリスクはないかといった点も、あらかじめチェック・考慮することが重要です。
あなたに最適なBSアンテナスタンドの選び方【3つの重要ポイント】
市販されるBSアンテナスタンドにもさまざまな種類があり、どれを選べば良いか迷うかもしれません。
しかし、3つの重要なポイントさえ押さえれば、ご自身の環境に最適な製品を簡単に見つけられます。
それは、「設置場所」「アンテナサイズ」「安全性」です。
以下、各ポイントについて詳しく解説していきます。
ポイント①:設置場所で選ぶ(ベランダ/室内/その他)
BSアンテナスタンドを選ぶ上でもっとも重要なのが、お住まいのどこにアンテナを置きたいかという点です。住宅内の設置場所によって、適したスタンドの形状や機能は大きく異なります。
以下、お住まいの各設置位置に適したアンテナスタンドの種類を一覧でご紹介します。
※上記は各設置位置に対応するアンテナスタンドの主な種類と特徴です。
ベランダ空間は屋外なので安定して電波を受信しやすくなりますが、一方でアンテナが雨風などの影響を受けやすくもなります。
一方、室内は天候の影響を受けにくいですが、アンテナを窓際に据え置きして、ガラス窓を通して障害物のない東経110度の方向に向けることができる位置を選ぶ必要があるため、設置できる条件はやや厳しくなります。また窓ガラスの種類によっては、ガラスを透過して届く電波が弱まる可能性もあります。
また、設置位置に応じた製品を選ぶことも重要です。
ベランダなど屋外への設置を考慮する場合には、土台を含めた全体が金属製で重量があり、正方形の土台で安定感もある製品を選ぶと、アンテナの角度が狂うなどのトラブルが生じにくくなります。
一方で、このような製品を室内で使うと、据え置きする床や周辺に傷をつける危険性も高くなります。
室内置きを想定している場合は、土台部分が円形で、床と触れる部分にゴムなどのクッション素材があるなど、室内に傷をつけるリスクが低い製品がおすすめとなります。
ポイント②:アンテナのサイズ・重量との適合性を確認する
次に、使用するBSアンテナのサイズと重量に対応しているスタンドを選ぶ必要があります。
現在、家庭用BSアンテナでもっとも一般的なモデルは「45型」と呼ばれる、ディッシュの有効直径(電波をキャッチできる部分の直径)が45cmのモデルです。
ほとんどの市販スタンドはこの45型に対応していますが、念のため製品の仕様を確認しましょう。
高耐風モデルなど耐久性の高いBSアンテナには、同じ45型でも通常の45型モデルよりやや太いマストに対応する機種もあります。
特に、高感度な50型以上のBSアンテナや、少し古いモデルでやや重いBSアンテナを使う場合は注意が必要です。以下、アンテナサイズに合わせてスタンド製品を選ぶ際の、主なチェックポイントの一覧です。
※上記はアンテナ本体と対応するアンテナスタンド(マスト)の主な確認ポイントです。
これらのポイントは、製品のパッケージや取扱説明書、通販サイトの商品説明ページに必ず記載されています。
適合しないスタンドを使用すると、BSアンテナをしっかり固定できず、受信不良や落下の原因となるためたいへん危険です。
ポイント③:安全性とデザイン性も妥協しない
最後にアンテナスタンドは、お住まいで長く安心して使うための安全性と、設置空間に馴染むデザイン性も重要な選択基準です。
特に屋外に設置する場合は、安全性を最優先に考えましょう。
【屋外設置で重要な安全性チェックリスト】
- 耐風性能:強風でも倒れにくい、重心が低い設計か。
- 防錆(ぼうせい)加工:雨に濡れても錆びにくいメッキや塗装が施されているか
- 固定方法: コンクリートベースや重りなどで、しっかりと安定させられるか。
室内設置の場合は、安全性に加えて室内利用での安全性や、インテリアとの調和も考えたいところです。
【室内設置で考えたいデザイン性・機能性】
- カラー:テレビや家具に合わせて、黒や白などの色が選べるか。
- 形状:部屋の隅にすっきり収まるスリムなデザインか。
- 床への配慮:接地面にゴム足が付いているなど、床を傷つけない工夫があるか。
実際の製品例としては、国内の大手アンテナメーカー・DXアンテナ社の「MHF-500」のように、室内利用を想定した黒色塗装のスタイリッシュな製品も市販されています。
この製品は、円形のシンプルな土台を持つデザインに、実売価格も6,000円から7,000円程度とお手頃で、インターネットサイトのランキングでも上位を独占する製品になっています。
他にも数は少ないながら、高い技術を持つ町工場が生産した、ブラック鏡面仕上げのスタイリッシュかつ制度の高いBSアンテナスタンドも販売されており、ネット上の通販ショップなどで購入できます。
【場所別】おすすめBSアンテナスタンドと具体的な設置方法
ここでは、アンテナスタンドを使う場合のもっとも一般的な設置場所である「ベランダ」と「室内」に分けて、具体的な設置方法と注意点を解説します。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、ご自宅の環境に合った方法を選んでください。
① ベランダへの設置|安定した受信と安全対策が両立の鍵
ベランダは、住宅の屋内と地続きながら、屋外にあたるため設置の手軽さと電波の受信感度を両立しやすく、スタンドでのアンテナ設置にもっとも適した場所のひとつです。
ただしベランダへの設置には、アンテナの落下防止などの安全対策が不可欠です。
【ベランダ設置の基本手順】
- 場所の選定:アンテナの位置から南西方向(東経110度)の方向に障害物がなく開けていて、ベランダ内にも物干し竿などの障害物がない場所を選びます。
- スタンドの設置:床置き型の場合は、平らで安定した場所に置きます。
- アンテナの固定:スタンドのマスト(ポール)にアンテナをしっかりと固定します。またテレビとアンテナをケーブルで接続し、コンバーターへの電源設定も行います。
- 方向調整:アンテナのディッシュを南西方向に向けて、テレビのアンテナレベルを見ながら最適な角度に調整します。この際、簡易型レベルチェッカーがあれば作業が楽になります。
- 安全対策:結束バンドやワイヤーでスタンドを手すりなどに固定して、角度の狂いやアンテナの転倒・落下を防ぎます。
以下、BSアンテナスタンドによるベランダ設置の主なポイントを一覧でご紹介します。
※上記はBSアンテナベランダ設置の場合の主な注意点とメリット・デメリットになります。
② 室内への設置|景観を損ねず手軽に導入する際の注意点
BSアンテナの室内設置は、アンテナが風雨にさらされずトラブルを抑えられる他、家の外観も変わらないのが最大のメリットです。
しかし静止衛星から送られる12GHz帯の電波は、住宅の屋根や壁を通り抜けることができないため、設置場所はお住まいでも東経110度の方向を向いた窓の窓際に限られます。
また設置条件に適した窓があっても、12GHz帯の電波は窓ガラスを透過する際にやや弱まるため、受信レベルがやや安定しにくくなる点にも注意が必要です。
【BSアンテナ室内設置成功のための条件】
- 方角:南西方向に窓があること。
- 障害物:窓の外(東経110度の方角)に建物や樹木などの障害物がないこと。
- 窓ガラス:電波を通しやすい単層の透明ガラスであること。
特に、窓ガラスの種類は受信感度に大きく影響します。
網入りガラスや複層ガラス(ペアガラス)、金属膜がコーティングされた特殊なガラスは、電波を反射・減衰させてしまい、屋内まで正常に電波が届かなくなるため、室内設置には不向きです。
以下、窓ガラスの種類別に、12GHz帯の透過しやすさについて一覧でご紹介します。
※基本的に、BSアンテナ室内(窓際)設置は、窓ガラスが透明な単層ガラスの場合のみに可能となります。色ガラスや磨りガラス、模様入りガラスなども12GHz帯を遮断し、歪めてしまいます。
上記の通り、12GHz帯を通しやすい単層ガラスでも、ある程度の減衰が生じます。
衛星放送の受信レベルが不足する場合は、電波を増幅する「ブースター」という機器を追加することで改善される可能性があります。
【DIY派必見】専用スタンドはもう不要?代用品&自作アイデア集
「BSアンテナ専用スタンドを買うほどの予算はない」「もっと工夫して安く済ませたい」
そんなDIY精神旺盛な方のために、この項目では、身近なものを活用したスタンドの代用・自作アイデアをご紹介します。
ただし、安全性や安定性は自己責任となる点をご理解の上、あくまで実験的な手法として、先ずは使えるかどうかをお試しください。
身近なもので代用!コンクリートブロックやカメラ三脚の活用法
ホームセンターやご家庭にあるものを少し工夫するだけで、立派なアンテナスタンドとして活用できるケースもあります。
その代表的なものが、コンクリートブロックとカメラ三脚です。
以下、これらの製品の主な使い方をご紹介します。
※上記は各設置方法の基本的な特徴です。使う機材や現場の条件によっては該当しない場合もあるためご注意ください。
コンクリートブロックは、特にベランダの床置きスタンドとして最適です。
重量があるため、強風でも倒れにくく、非常に安定した設置が可能です。
100均グッズで挑戦!格安自作スタンドの作り方と安定させるコツ
さらにコストを追求するなら、100円ショップの各種アイテムを組み合わせる方法もあります。
例えば、以下のようなグッズを組み合わせることで、簡易的な室内用スタンドを自作できます。
【準備するもの(例)】
- ワイヤーネット数枚
- 植木鉢用のスタンド(キャスター付きなど)
- 結束バンド
- 滑り止めシート
【簡単な作り方】
- 植木鉢スタンドを土台にします。
- ワイヤーネットを筒状や箱状に組み立て、結束バンドで固定します。
- 組み立てたワイヤーネットを土台に固定します。
- アンテナ本体をワイヤーネットに結束バンドでしっかりと固定します。
この方法の最大のメリットは圧倒的な低コストですが、安定性や耐久性はやはりBSアンテナ専用の市販品には格段に劣ります。
あくまで室内での一時的な使用や、自己責任での利用に留め、屋外での使用は絶対に避けてください。
初心者でも安心!BSアンテナをスタンドで自力設置する全手順
BSアンテナ専用のスタンドを用意したら、いよいよアンテナを設置する作業です。
これらの作業は、正しい手順で行えば、初心者でも決して難しい作業ではありません。
以下、その手順や必要な機材、道具についてご紹介します。
【準備する道具リスト】
※上記はBSアンテナ設置に必要となる主な道具になります。
【設置の5ステップ】
- アンテナの組み立てと仮固定
取扱説明書に従ってBSアンテナ本体を組み立て、スタンドに軽く固定します。
この時点では、後で角度調整ができるように、ボルトは完全に締めないでおきます。 - ケーブル配線
アンテナの出力端子と、テレビの「BS/CS入力」端子を同軸ケーブルで接続します。
ベランダに設置する場合は窓サッシの隙間を通せる、薄いフラットケーブルを使うと便利です。 - テレビの電源設定
テレビの設定画面から、「BS/CSアンテナ電源」を「オン(ON)」または「オート」にします。
これを忘れるとBSアンテナ(コンバーター)が作動せず、衛星放送がまったく映りません。 - もっとも重要な「方向調整」
スマホアプリでお住まいのエリアにおける南西上空・東経110度の方角を確認し、アンテナのディッシュをそちらの方向に向けます。
具体的には、BSアンテナ本体にある仰角(上下)、方位角(左右)の角度調整部を、それぞれ東経110度に合わせる形になります。
基本的な手順は、まず仰角をアプリなどが示す方向へ仮固定(手で多少動かせる程度にゆるくボルトを締める)し、次にテレビのアンテナレベル画面を確認しながら、アンテナレベルがもっとも高まる位置に方位角を調整し、固定します。
その位置を特定できたら、再度、仰角を微調整して、やはりもっともアンテナレベルが高い位置で本固定します。
テレビのアンテナレベル表示画面を見ながら、アンテナを上下左右に1ミリずつ動かすようなイメージで、受信レベルが最大になるポイントを探します。
BSアンテナの角度を1ミリほど動かしてから、受信感度がアンテナレベル画面に反映されるまで数秒の差があります。したがってこの作業がもっとも根気が必要となりますが、そのぶん、アンテナ設置の成功の鍵ともなります。
なお、この作業の際に、ケーブルに絶属する簡易型のレベルチェッカーがあれば、アンテナの近くで、角度を少し動かしてからすぐに受信レベルを確認できるため、角度調整の作業がかなり簡単になります。
また室内などに使われるに固定部が円形で軽量のスタンドであれば、スタンドごとアンテナを左右に動かすことで、方位角の調整ができます。 - 本固定
ディッシュの仰角、方位角とも、受信レベルが最大になった位置で、アンテナのボルトやナットをしっかりと締めて固定します。
屋外の場合は、最後にスタンドが動かないように安全対策を施して完了です。
BSアンテナスタンドに関するQ&A|賃貸・受信料・4K8K対応など
ここでは、BSアンテナスタンドに関してよく寄せられる質問にお答えします。
Q. 賃貸アパートで本当に設置して大丈夫?
A. 壁に穴を開けるなど、住宅の加工が伴わないBSアンテナのスタンド設置は、工事には当たらないため基本的には問題ありません。
ただし集合住宅の場合、ベランダは「共用部」と定められていることが多く、規約でアンテナなどの設置が禁止されている場合があります。
念のため、事前に大家さんや管理会社に確認しておくとより安心です。
Q. アンテナを設置したらNHKの受信料は払わないといけない?
A. 放送法により、BS放送(BS-NHK)が受信できる設備を設置した場合は、NHK衛星契約の対象となります。
地上契約のみを結んでいる場合は、衛星契約への変更手続きが必要です。
Q. 今までのBSアンテナで使っていたスタンドは、新しい4K8Kアンテナにも使える?
A. 旧式の2K対応BS/CSアンテナも、新しい4K8K対応型も、アンテナの基本的な構造やサイズにはほとんど差違いがありません。そのためアンテナのサイズと重量、適合するマスト直径がスタンドの規格内であれば、基本的には流用可能です。
※上記は4K8K対応BS/CSアンテナを設置する際の主な注意点です。
どうしても映らない・設置が難しい場合は?業者依頼の費用相場
「自分でBSアンテナ据え置きを試したけど、どうしても映らない」
「ベランダでの作業は、安全面で不安がある」
そのような場合は、無理をせずプロのアンテナ工事業者に依頼することをおすすめします。
アンテナ工事の専門業者は、専用の測定器(レベルチェッカー)を使って最適なアンテナの設置場所を正確に見つけ出し、お客様のご要望にも可能な限り対応しつつ、安全かつ確実にアンテナを取り付けてくれます。
配線などもきれいに処理してくれるため、仕上がりの美しさもメリットです。
以下、アンテナスタンドなどを使ったDIYのアンテナ設置と、専門業者へ依頼して行うアンテナ設置の違いを一覧で比較しました。
※上記はDIY設置と業者依頼の主なポイントを比較した一覧です。
業者にスタンドを使った設置を依頼する場合の費用相場は、アンテナ本体を含めて20,000円~30,000円程度です。
確実性と安心感を得られることを考えれば、十分に価値のある選択肢と言えるでしょう。
たとえば本記事にご協力いただいた専門業者「あさひアンテナ」では、BS/CSアンテナをはじめとする各種アンテナ設置を、国産大手メーカー製の高品質アンテナと基本部材もセットにして、業界最安に挑む基本設置工事費でご提供しています。
事前の電波調査(現地調査)とお見積もりは完全無料(出張料やキャンセル料など関連費用すべて含む)でご案内しており、BS/CSアンテナのスタンド設置やベランダ内固定なども含めて、現場の受信環境で可能な限り、お客様のご要望に近いアンテナ工事をご提案いたします。
施工はすべて自社スタッフによる完全自社施工で、年間6,000件以上の施工実績に基づく熟練のアンテナ職人が、受信感度はもちろん、アンテナの見栄えや目立たない設置、耐久性までお客様のご要望に応じた高品質な施工を行います。
またアンテナ工事の完了後には、業界最長クラスの10年保証もご用意しているため、万が一のトラブルに対しても、設置から長期にわたって安心していただけます。
業界最安に挑む見積もり価格と高品質な施工、そして充実の長期保証により、コストパフォーマンス面ではDIYよりもお得なアンテナ工事を「あさひアンテナ」は実現してくれます。
まとめ:自分に合ったBSアンテナスタンドで快適なテレビライフを
本記事では、工事不要でお住まいにBS/CSアンテナを設置できる「BSアンテナスタンド」について、網羅的に解説しました。
以下、記事の要点を改めてまとめます。
【この記事のポイント】
- BSアンテナスタンドを使えば、賃貸物件や外壁を傷つけたくない家でもBS放送を楽しめる。
- スタンド選びは「設置場所」「アンテナサイズ」「安全性」の3点が重要。
- ベランダ設置は受信感度が良いが安全対策が必須、室内設置は手軽だが条件が限られる。
- DIYで代用・自作も可能だが、安定性と安全性は自己責任で。
- 自力での設置が難しい場合は、無理せずプロの業者に依頼するのも賢い選択。
最終的にどの方法を選ぶべきか、お客様の状況やご要望に合わせて判断してみましょう。
以下、選び方のポイントをまとめた一覧です。
この記事を参考に、お客様にのお住まいやご要望にぴったりのBSアンテナスタンドを見つけ、衛星放送の多彩なチャンネルが楽しめる快適なテレビライフをスタートさせてください。
もし業者によるアンテナ工事をお選びになる場合は、まずは「あさひアンテナ」のフリーダイヤル、または公式サイトのメールフォーム、公式LINEアカウントまで、どのようなことでもお気軽にご相談されることを、筆者からもおすすめいたします。




