BSアンテナ(BS/CSアンテナ)方向調整は無料コンパスアプリでOK?おすすめアプリ3選とプロ直伝の設置・向き調整の方法

2026年02月26日

「自宅にBSアンテナを設置しているのに、BS放送が急に映らなくなった」
「大きな台風が通り過ぎて以来、どうもBS放送の映りが悪い」
「引越し先でBSアンテナを設置したいけど、業者に頼むと費用が高くなりそう」

いまこの記事をお読みの方も、以上のようなお悩みを抱えてはいませんか?
実は、BSアンテナの取り付けや、最も難しいといわれる方向調整は、スマートフォンの無料アプリを使えば、自分で解決できるケースも少なくありません。
この記事では、専門知識がない方でも安心してBSアンテナの方向調整ができるよう、方向調整の意味を理解するための基礎知識、おすすめのスマートフォン無料アプリからプロ直伝の適切な調整手順まで、写真や図を交えながら分かりやすく解説します。

本記事は、アンテナ設置や調整などのDIY作業に詳しく、実際に作業を行った経験もある専門のライターが執筆しました。
さらにBSアンテナの基礎知識や最適なアプリの例、実際の作業の手順などについては、完全自社施工で年間6,000件以上の施工実績を誇るアンテナ工事専門業者「あさひアンテナ」のベテラン施工担当者に監修を受け、プロの正確な知識をわかりやすくまとめています。

この記事を一通り読み終える頃には、皆様も費用をかけずに、BSアンテナの角度を適切に調整して、自力で快適なテレビ視聴環境を取り戻せるようになるはずです。

まず知っておきたい!無料アプリによるBSアンテナ方向調整の基礎知識

BS放送(衛星放送)を受信するためのパラボラアンテナは、アンテナの上下、左右の角度をミリ単位で正確に調整しなければならないことは、ご存知の方も多いでしょう。
ではなぜ、BSアンテナの方向をそこまで細かく調整する必要があるのでしょうか?
それはBS放送の電波が、地上からはるか上空にあたる、特定の場所からまっすぐ送られてくるためです。
まずは以下の項目で、その基本的な仕組みを理解しておきましょう。

BSアンテナは「南西」方向、東経110度の衛星から電波を受信する

衛星放送でも主な放送であるBS放送の電波は、地上から約36,000kmの上空、宇宙空間に位置する「放送衛星(Broadcast Satellite)」から送られています。
この人工衛星は「静止衛星」と呼ばれるもので、日本の地上から見るとちょうど「南西」方向の上空、同じ位置に常に静止して見えます。

実際にこの人工衛星は宇宙空間で静止しているわけではなく、赤道軌道の上空で、地球の自転と同じ速度で周回しているため、地上からは空の一点に止まって見えるわけです。

この放送衛星から送られる電波にも、衛星放送ならではの特性があります。
放送衛星から送られる電波は、非常に周波数帯が高いマイクロ波のSHF(センチメートル波)でも、12GHz(ギガヘルツ)前後の周波数帯が使われています。
そのために「12GHz帯」とも呼ばれるBS放送の電波は、非常に直進性が強く、放送衛星から日本全域まで、光が照射されるようにまっすぐ届いています。

そのためBS放送用のアンテナ(パラボラアンテナ)は、基本的に日本国内のどの地域でも、南西方向の上空へと向ける必要があるのです。

以下、主な衛星放送の種類と、静止衛星が位置する方向の一覧です。

衛星の種類 主な放送内容 方角
放送衛星(BS) NHK、民放キー局など 南西上空(東経110度)
通信衛星(CS) スカパー!など 南西上空(東経110度)

※CS放送には上記の他にも、東経124度、128度の通信衛星を使う放送が存在し、専用のパラボラアンテナやチューナーが必要になります。

衛星放送にはBS放送の他にも、有料放送で多くの専門チャンネルから好みのチャンネルを選んで契約・受信できるCS放送があります。
CS放送は、日本の放送法の区分において「通信衛星(Communication Satellite)」を用いた衛星放送に当たり、主に「スカパー!」などの放送事業者による有料放送のために使われています。
ただ、主なCS放送(110度CS放送)の通信衛星も、BS放送と同じ東経110度の上空に位置しているほか、使用する電波もやはり12GHz帯になります。

そのため、BS放送と110度CS放送は、同じ一基のパラボラアンテナでどちらも受信できるのです。現在では一般的な衛星放送用パラボラアンテナは、ほとんどがBS放送、110度CS放送をどちらも受信できる「BS/CSアンテナ(BS/110度CSアンテナ)」になっています。

また2026年(令和8年)現在のBS/CSアンテナはすべて4K・8K放送対応アンテナです。ただ4K8K放送の視聴には、アンテナからテレビまでを結ぶケーブルや周辺機器も、すべて4K8Kに対応している必要があります。

この記事では基本的にBS放送の受信やアンテナの角度調整についてご説明しますが、110度CS放送を受信する場合も、実質的にほぼ共通する内容になります。

お住まいの地域で異なる「方位角(左右)」と「仰角(上下)」

BS/CSアンテナの角度調整を行うにしても、「南西」の上空という大まかな方角だけでは、衛星放送のクリアな映像を受信することはできません。
「東経110度に当たる上空」は、日本各地のどこから見ても同じ空の一点です。
しかし日本列島は東西に長く、南北にも一定の幅があるため、お住まいの地域によって静止衛星を見上げる角度(衛星放送の電波が届く方向)が微妙に異なります。
そこでパラボラアンテナの角度調整において重要になるのが、以下の2種類の角度です。

  • 方位角(ほういかく):アンテナの左右の向き。真北を「0度」とした時計回りの角度で示されます。
  • 仰角(ぎょうかく):アンテナの上下の向き。水平を「0度」とした見上げる角度で示されます。

これらの角度が1度でもずれると、BS放送の受信レベルは大幅に低下してしまいます。

BS放送などの衛星放送を受信するためのパラボラアンテナは、大きな皿のような円盤があるアンテナとして知られています。
パラボラアンテナの円盤部は、ディッシュ、または放物面反射器と呼ばれる、静止衛星からの電波をキャッチする部分です。
この円盤部の正面を静止衛星の方向に向けて、直進してくる12GHz帯を受け止めて、内部の放物面で反射させます。正面の一点に集中する形で反射した12GHz帯は、その部分に固定された一次放射器に集められて受信されます。

以上のような受信の方式から、BS/CSアンテナのうち、ディッシュ部分の方位角と仰角を、そのエリアの東経110度の方向へと正確に合わせる必要があるのです。
この角度が正確でないと、反射した電波の焦点が一次放射器から外れてしまうため、受信レベルが大きく低下してしまうというわけです。

以下、日本の主要都市における、BS/CSアンテナを向けるべき仰角、方位角の目安を一覧でまとめました。

主要都市 方位角の目安 仰角の目安
札幌 221.7 度 31.2 度
仙台 224.0 度 35.3 度
東京 224.4 度 38.1 度
名古屋 221.5 度 40.1 度
大阪 220.2 度 41.4 度
福岡 213.9 度 45.2 度
那覇 215.8 度 53.6 度

※上記は国内の主要都市において、BS/CSアンテナを合わせるべき方位角、仰角の目安です。また実際には各現場での微調整が必要となります。

次の章でご紹介するスマートフォンの無料アプリは、BSアンテナを向けるべき方向(方位角と仰角)を正確に知るための強力な味方になります。
他にもインターネット検索で、より詳細な日本国内の各都市における仰角、方位角の目安が確認できます。またBS/CSアンテナ製品には、仰角や方位角の調整部に、主要都市ごとの適切な目盛りが記されている品もあります。

ただ、正確な角度調整の他にもうひとつ、BS/CSアンテナを設置する際に重要な注意点があります。
それは、アンテナを向ける「東経110度の方向に障害物がない」ことです。
静止衛星から送られる12GHz帯は、直進性が強いため、長距離の放送にも耐え、日本全域で安定した受信レベル(電波状況)を確保できるというメリットがあります。
一方でその性質から、12GHz帯は障害物に弱く、ちょうど日光がものに当たると遮られて影ができるように、わずかな遮蔽物にも遮られて、その先が影になるような形で電波が届かなくなるのです。
そのため、アンテナのディッシュ部分を向ける東経110度、南西上空の方向が山やビルなどで遮られている場合はもちろん、電柱や電線、樹木やその枝葉、洗濯物などがかかっている場合でも、12GHz帯が遮られてしまって、BS/CSアンテナで十分に受信できなくなるのです。
したがってBS/CSアンテナを設置する際には、設置位置から見て東経110度の上空にそのような障害物がないほか、樹木が伸びる、建造物が建てられるなど、将来的に障害物ができる可能性も低いことを見越した上で、仰角、方位角の角度調整を行うことが必須になります。

BSアンテナの方向調整におすすめの無料アプリ3選【iPhone/Android対応】

上記のように、東経110度に向けてBSアンテナの方向を調整する際「どのスマートフォンアプリを使えばいいの?」という疑問にお答えするため、この項目ではDIYでのアンテナ調整に役立つ無料アプリを3種類、厳選しました。
以下の一覧をもとにそれぞれの特徴を比較して、ご自身の状況に最適なアプリを選んでみてください。

アプリ名 特徴 こんな人におすすめ
1. BSコンパス シンプルな操作性、AR機能で直感的 アンテナ調整が初めての初心者の方
2. Satellite Finder系 詳細なデータ表示、多機能 より精密な調整をしたい中級者の方
3. 標準コンパス&水準器 スマホ標準機能、確実性が高い 専用アプリがうまく動かない場合

※上記は各アプリの簡単な特徴になります。

1. BSコンパス|シンプルで初心者にも分かりやすい国産アプリ

日本を代表するアンテナメーカーの一社であり、日本三大アンテナメーカーにも数えられる「日本アンテナ」が無償で提供する公式アプリです。
一番の特長は、スマートフォンの地磁気センサを使って、スマホの位置に合わせてコンパスやインジケーターで正確な放送衛星の位置を示してくれる機能です。
これにより、スマホ本体をアンテナにあてがって、アンテナが垂直であるか、また適切な仰角や方位角を、画面上で直感的に確認できます。
操作もシンプルで分かりやすく、BSアンテナ調整が初めての方にもっともおすすめの選択です。

項目 内容
対応 OS iOS, Android
価格 無料
主な機能 GPSによる角度表示、AR機能、障害物確認
メリット 操作が簡単で直感的、日本の住環境に特化
注意点 スマホのセンサー精度により、位置がずれる場合がある

※上記は「BSコンパス」の主な特徴の一覧です。

BSコンパスを利用する上での注意点は、スマートフォンの地磁気センサにより適切な角度を割り出しているため、スマホの近くに磁気を発するものがあると、角度の表示がくるってしまうことです。その点にはどうかご注意ください。

2. Satellite Finder系アプリ|詳細な情報で精密な調整を目指す方向け

「Satellite Finder」や「Dish Pointer」といった名称の海外製アプリも数多く存在します。それぞれの名称は「人工衛星を探すアプリ」「(パラボラアンテナの)ディッシュのポイントを示すアプリ」といった意味になります。
これらのアプリは、世界中のさまざまな人工衛星に対応しており、方位角や仰角に加えて、より専門的な調整情報(LNBスキュー角など)も表示してくれます。
一方で海外製であり機能も豊富なため、UIが英語であることや、操作がやや複雑に感じられるなどの難点もあります。また一部の機能には課金が必要なものもあります。
このようなアプリは、より精密な調整にこだわりたい方や、海外の衛星放送も視野に入れている方には有用な選択肢です。

項目 内容
対応 OS iOS, Android
価格 無料(広告表示あり、アプリ内課金も)
主な機能 詳細な衛星データ表示、コンパス、AR機能
メリット 情報量が多く、本格的な調整が可能
注意点 UIが英語の場合が多い、広告表示が気になることも

※上記は「Satellite Finder」系アプリの主な特徴の一覧です。

3. 標準コンパス&水準器アプリ|専用アプリがうまく動かない時の代替案

上記したパラボラアンテナ角度調整の専用アプリは、スマートフォンの磁気センサーやGPSの精度に大きく依存します。そのため、スマホの機種や周囲の環境によっては、うまく作動しないケースも考えられます。
そんなときは、まず日本アンテナのWebサイトなどにある国内主要地域のBS/CSアンテナ仰角・方位角の一覧でお住まいの地域の方位角と仰角を調べましょう。
その上でパラボラアンテナ専用のアプリではなく、スマートフォンに標準でインストールされている汎用的な「コンパス」アプリや「水準器」アプリ(計測アプリ内)を組み合わせて調整するのも確実な方法です。

【完全ガイド】無料アプリを使ってBSアンテナの方向を自分で調整する全手順

ここからは、実際にスマートフォンアプリを使いながらBSアンテナの方向を調整する場合の、具体的な手順を解説します。
安全に、そして確実に作業を行うため、以下で各段階のステップをしっかりと確認しながら作業を進めてください。

STEP 0:準備するものリストと安全のための注意点

作業を始める前に、必要な機材や道具をすべて揃えておき、スムーズかつ安全に作業できる環境を整えましょう。
作業の途中で必要な機材がないといった事態は、動揺から大きなミスや事故にもつながりかねません。以下の一覧で必要なものを事前にすべて揃えてください。
(以下の一覧ではBS/CSアンテナ本体や設置具、ケーブルなど、アンテナそのものや設置部材については省略しています)

準備するものリスト

分類 道具名 用途・備考
工具 スパナまたはモンキーレンチ アンテナの固定ボルトを緩めたり締めたりする。
プラスドライバー 必要な場合。
機器 スマートフォン 方向調整アプリをインストール済み。
テレビとリモコン アンテナレベルを確認する。
BS簡易レベルチェッカー 必須ではないが、用意するとアンテナレベル確認が楽になる。
安全具 脚立またははしご 高い場所に設置する場合
ヘルメット、安全帯 屋根の上など危険な場所での作業時。
滑りにくい靴
その他 軍手 手の保護。

※上記はBSアンテナ角度調整のための主な機材になります。

安全のための注意点

  • 晴れた風のない日に行う:雨や強風の日は、作業が危険なだけでなく、BSの電波状況も不安定になるため避けてください。
  • 二人以上で作業する:一人がアンテナを調整し、もう一人が室内のテレビでアンテナレベルを確認する役割分担が理想的です。特に高所作業では、万が一の事故などに備えるためにも必須です。
  • 無理はしない:少しでも危険を感じたら、作業を中断し、専門業者に依頼しましょう。特に屋根の上などでの危険な高所作業は絶対に行わないでください。ご自宅で行う角度調整作業は、BSアンテナがベランダに設置されている場合など、作業の安全が確保できる場合に限られます。

STEP 1:アプリで自宅の「仰角」と「方位角」を正確に調べる

まずスマートフォンにインストールした前述の無料アプリを起動し、その機能を使って現在地のアンテナ角度を確認します。
またBSアンテナの位置から静止衛星の方向(南西上空)に、高い建物や成長した木々などの障害物がないかを目視で確認することも重要です。

STEP 2:アンテナの「仰角(上下の角度)」を合わせ仮固定する

次に、アンテナ本体の側面にある目盛りを確認します。
STEP 1で調べた地域の「仰角」の数値に、アンテナの角度を合わせます。BSアンテナを用いてスマホをアンテナにあてがうことで、正確な調整が可能になります。
この時、角度調整部の固定ボルトは完全に締めず、多少、力を入れれば動かせる程度の強さで「仮固定」しておくのがコツです。

STEP 3:テレビのアンテナレベルを見ながら「方位角(左右の角度)」を微調整する

ここがもっとも重要で、根気が必要な工程です。
まず、BSアンテナからのケーブルがテレビ(または受信機器)にしっかりと接続されていること、接続された機器からアンテナへの「BS電源設定」が的確に行われていることを確認してください。
静止衛星から送られる12GHz帯の電波は、そのままでは周波数帯の高さから、ケーブルで送信することができません。そのため、BSアンテナのコンバーター(変換器)で、MHz(メガヘルツ)の周波数帯に変換してから、ケーブルでテレビへと送ります。
このコンバーターを作動させるためには、テレビやブースター電源部から、アンテナ側へと給電する必要があります。この給電が適切に行われていないと、衛星放送のテレビ電波がテレビ側に届かないことになります。

上記の電源設定が確かだと確認できたら、テレビの設定画面から「BSアンテナレベル」または「BS受信強度」を確認できる画面を表示させます。
そして、以下の手順でアンテナの角度を調整し、アンテナレベルが最大になるポイントを探します。

  1. 室内でテレビ画面を確認する人と連絡を取りながら、アンテナを左右(方位角)にゆっくり動かします。
  2. 「1 mm動かしては5秒待つ」くらいの、ごくわずかな動きで慎重に調整するのがプロのコツです。
  3. 上記は、アンテナの角度をわずかに動かしてから、その受信レベルがテレビのアンテナレベル画面に反映されるまで、それだけの時間がかかるためです。、あせらず、地道にゆっくりと作業を続けてください。
  4. アンテナレベルの数値がもっとも高くなったところが、最適な方位角です。

方位角の調整についても、BSコンパスなどをアンテナ本体にあてがうことで、労力を軽減することができます。
また、もし一人で作業する場合や、作業をより簡単に進めたい場合は、アンテナのそばで即座に受信レベルを確認できる、BS用の簡易型「レベルチェッカー」という測定器を使うと非常に便利です。
この機器をアンテナやケーブルに接続することで、角度を動かしてすぐ、本体の表示でアンテナレベルを確認できるため、方向調整の手間が大きく省けます。
価格も家電店やインターネット通販などであれば、1,000円台で購入できます。

STEP 4:アンテナレベルが最大になったらボルトを本固定する

方位角の調整でアンテナレベルが最大になったら、次に仰角をあらためて微調整し、やはりアンテナレベルがもっとも高くなる角度を特定します。
仰角、方位角とも、アンテナレベルが最大の角度を見出せたら、その位置からアンテナがずれないように細心の注意を払いながら、それぞれの固定部のボルトをしっかりと締めて本固定します。
手順としては、最初に方位角(左右)のボルトを締め、次に仰角(上下)のボルトを締めると、アンテナ角度がズレにくくなります。
最後に、BS放送で、NHKや広域民放など、 主要なBSチャンネルがすべてきれいに映るかどうかを確認して、問題がなければ作業は完了です。

向きを合わせても映らない?よくある5つの原因と対処法チェックリスト

上記の手順通りに、無料アプリを使って確実にアンテナの方向を調整したにもかかわらず、BS放送が映らない。
そんなときは、BSアンテナの向き以外に、何らかの原因があるかもしれません。
以下のチェックリストで、よく起こりうる原因を確認してみましょう。

No. 原因 確認ポイントと対処法
1 悪天候 大雨や大雪、強風の時はBSの電波が弱くなります。天候が回復してからあらためて確認してください。
2 電源設定 テレビやレコーダーの「BSアンテナ電源」設定が「オン」または「オート」になっていますか? 設定メニューを確認しましょう。
3 ケーブル接続 ケーブルが壁やテレビの「BS/110度CS」端子にしっかり接続されていますか? 一度抜いて差し直してみましょう。
4 障害物 アンテナと南西の空の間に、木の枝が伸びていたり、洗濯物が干してあったりしませんか?
5 機器の故障 アンテナやケーブル、ブースターは経年劣化(寿命約 10〜15 年)します。古い機器の場合は故障も考えられます。

※上記はBS放送が正常に映らない場合に考えられる主な原因です。

以下、各要因について、それぞれ詳しく解説していきます。

原因1:悪天候(雨・雪・強風)による電波の減衰

BS放送の電波(12GHz帯)は波長が25ミリ前後と非常に短く、また水分に吸収されやすい性質があるため、特に大雨や大雪の際には、電波を吸収する無数の細かな障害物が降り注いでいる状態になります。それにより12GHz帯が空中で吸収され、乱反射を起こしてしまい、一時的にBSアンテナ側で受信レベルが低下することがあります。
これは「降雨減衰」「降雪減衰」と呼ばれる衛星放送特有の一時的な電波障害で、天候が回復すれば元に戻ることがほとんどです。
BSアンテナの方向調整作業は、作業の安全を確保する意味でも、必ず晴れた日に行うようにしましょう。

原因2:テレビ・レコーダーのアンテナ電源設定が「オフ」になっている

BSアンテナは、上記の通り、テレビやレコーダーからアンテナケーブルを通じて、コンバーター部に電気の供給を受けることで動作しています。
この電源供給の設定が何かの拍子で「オフ」になっていると、BSアンテナはまったく機能しません。
テレビのリモコンで設定メニューを開いて、「BSアンテナ設定」や「BS放送受信設定」といった項目から、BS電源設定がきちんと「オン」や「オート」(BSアンテナへの給電方法によって異なる)になっているかどうかを確認してください。

原因3:アンテナケーブルの接続ミス・劣化・断線

BS放送に限らず、テレビの画面トラブルで意外と多いのが、ケーブルの接続に関するごく初歩的なトラブルです。
壁のアンテナ端子やテレビの背面にある入力端子が、しっかり奥まで差し込まれているか確認しましょう。
また、ケーブルが家具の下敷きになって潰れている、ケーブルの曲げ半径を越えて強く折り曲げられている、ペットがかじってしまっているなどで、送信不良な内部での断線が生じている可能性も考えられます。

原因4:静止衛星の方向に新たな障害物がある(木の成長・建物の建設など)

BSアンテナを設置した当初は問題なくても、そこから数年経つうちに周辺の状況が変わることがあります。
庭の木が成長して、静止衛星のある南西方向に枝葉が伸びて電波を遮っているケースは非常に多く見られます。
また、近隣に高層マンションや住宅などが建設された場合も、静止衛星からの電波の通り道が妨げられる原因となります。

原因5:アンテナ本体やブースターなど周辺機器の故障

BSアンテナ本体や、受信した電波を増幅するためのブースターなどアンテナのシステム周辺機器にも寿命があります。
一般的に、屋外に設置するアンテナ本体や関連機器の寿命は、その機種や設置環境にもよりますが、10年から15年程度とされています。
特にBSアンテナにはコンバーターという電源を要する電子機器が搭載されているため、この部分が経年劣化しやすくなります。
また一般家庭用の45型BS/CSアンテナの場合、コンバーターの寿命がそのままBSアンテナ本体の寿命となります。これは小型のBS/CSアンテナでは、コンバーターのみを交換する工事と、BSアンテナ本体ごと交換する工事で、実際の作業や必要な費用にほとんど差が出ないためです。
長年にわたって使用しているテレビアンテナ本体や配線部などの設備でテレビ画面が乱れるようになり、何を試しても映りが改善しない場合は、アンテナなど機器自体の故障(寿命)を疑う必要があります。

自分で直せない場合は無理せずプロに相談!業者依頼の判断基準と費用相場

ここまでは無料アプリによる、DIYでのBSアンテナ方向調整について解説してきましたが、やはり一般の方による角度調整には、対応できるケースに限界があります。
テレビアンテナが屋根の上のマストに固定されているなど、作業の安全面や確実性を考慮すると、ご無理はなさらずプロのアンテナ工事業者へと角度調整やメンテナンスなどをご依頼になる方が良いケースも多々あります。
この項目では、専門業者への依頼を判断する基準と、費用の目安について解説します。

専門業者への依頼を検討すべきケースとは?

以下のような状況では、テレビアンテナ本体の方向調整や修理、交換、メンテナンスなどを専門業者に相談することをおすすめします。

  • 高所での作業が必要な場合:2階の屋根の上や、傾斜の急な屋根での作業は、一般の方にとっては大変に危険です。専門の技術と万全の安全対策・装備を整えたプロに任せることがもっとも安心といえます。
  • 原因が特定できない場合:上記のチェックリストを試しても問題が改善せず、原因が分からない時は、やはりプロによるチェックが確実になります。
  • 機器の交換が必要な場合:アンテナ本体やブースターなどの故障が疑われる時は、問題点のチェックを含めて、プロに作業を任せることがやはり確実です。
  • 専用の測定器が必要な場合:微弱な電波環境で、レベルチェッカーによる精密な測定や調整が必要な場合。プロであれば精密な測定が可能な専門の機器と、それらを使って正確に調整する技術を身に着けています。

アンテナ方向調整・修理にかかる費用相場

アンテナ工事の専門業者にBSアンテナ工事を依頼した場合の費用は、新規設置から方向調整、修理や交換などの作業内容によって変動します。
以下に一般的な料金の目安をまとめましたので、業者を選ぶ際の参考にしてください。

作業内容 費用相場(税込) 備考
アンテナ方向調整のみ 8,800 円 ~ 17,500 円 既存のアンテナの向きを直す作業。
アンテナ本体交換 19,800 円 ~ 44,000 円 4K8K対応BS/CSアンテナ本体の費用を含む。
ブースター設置・交換 27,500 円 ~ 44,000 円 電波が弱い地域で電波を増幅する機器の設置。
高所作業費(追加料金) 5,000 円 ~ 15,000 円 3 階建てや特殊な足場が必要な場合に加算されることがある。

※上記は一般的な業者に依頼した場合に発生する工事費用の平均的な目安です。

まとめ:無料アプリを賢く使って、BSアンテナ方向の問題を自力で解決しよう

この記事では、無料のスマートフォンアプリを活用して、ご自分でBSアンテナの方向を正しく調整する方法について、必要な基礎知識からおすすめアプリ、具体的な手順、トラブルシューティングまで一通り解説しました。
「BSコンパス」などの便利なアプリを使えば、これまで専門知識やプロの技術が必要だと思われていたBSアンテナの方位調整も、ぐっと身近なものになります。

ただし、BSアンテナの調整は非常に繊細で、ときには根気が必要な作業です。
何よりも安全を第一に考え、高所での作業や、どうしても改善しない場合は、決して無理をせず専門の業者までご相談ください。

もしご自宅でBSアンテナの角度調整が難しい場合や、トラブルの原因を特定できない場合、またその他アンテナ取り付けや修理など工事のご相談については、本記事にもご協力いただいた優秀なアンテナ職人が所属する「あさひアンテナ」のフリーダイヤル、もしくはメールフォーム、LINEアカウントまでお問い合わせになることを、筆者からもおすすめいたします。

本記事の内容が、BSアンテナの角度トラブルなどの際、お客様ができるだけ費用をかけずお手軽に、BS放送を視聴できる日常を取り戻すサポートとなれば幸いです。

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アンテナ本体 型番
  • デザインアンテナ

    デザインアンテナUAH201
    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木式アンテナ

    八木式アンテナUA20
    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    2K4K8K対応BS/CS110度アンテナ
    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。