2K4K8K対応
どのご家庭にも設置可能なBS/CS 110度アンテナ
新4K8K衛星放送が2018年12月1日スタートすると総務大臣の野田聖子氏より同年2月に発表がありました。20年の東京五輪に向けて普及を目指す動きです。これまで大きなスポーツイベントは、各地のパブリックビューイングで4K・8K放送の映像を見ることができましたが、これからは多くのご家庭で4Kあるいは8K映像を身近で楽しめるようになります。そもそも大手家電量販店などでもよく耳にする「4K・8K放送」とは何か? それはこれまでのハイビジョン(2K放送)よりもさらに高品質な新しい放送のことです。もちろんスポーツだけではなく、ドラマ、アニメ、ニュース、バラエティなど様々な番組をかつてないほど大きく進化した色の表現、きめ細やかさ、臨場感で、映像をお楽しみにいただけるようになります。広い色域、自然な明暗、スムーズな動き、なめらかなグラデーション、全てがこれまでとは別次元です。4K放送は17年4月1日から124/128度CSの一部で試験放送が開始され、18年12月1日からはより身近なBS放送と110度CS放送でいよいよスタートします。ほとんどの局が一斉に開局しますが、BS日テレは19年12月1日に、wowowは20年12月1日に放送開始する予定です。
新4K8K衛星放送を視聴するには、4K対応テレビや8K対応テレビのほか、対応チューナーが必要になります。多くの4K対応テレビや8K対応テレビには、対応チューナーが内蔵されていますが、内蔵されていない場合もありますので、ご購入の前に家電量販店などで専門の販売員の方にしっかりと確認を行いましょう。
少し込み入った電波のご説明をいたします。これまでのハイビジョン(2K放送)の電波は、右回りにらせん状に回転しながらBS/CS 110度アンテナに到着する性質のものでした。この右回りの電波を「右旋電波」と言います。一方、4K・8K放送の電波は、左回りにらせん状に回転しながらBS/CS 110度アンテナに到着する性質のものです。この左回りの電波を「左旋電波」と言います。2017年までに発売されていたアンテナの多くが右旋電波にしか対応していないアンテナでしたが、2018年12月1日に向けて右旋左旋共用アンテナが発売中です。要するに、この右旋左旋共用アンテナこそ、巷で噂の「4K8K対応BS/CS110度アンテナ」と呼ばれるものです。右旋にも対応しているので、厳密に言えば「2K4K8K対応BS/CS110度アンテナ」です。衛星からの電波はアンテナで受信した後、宅内伝送に適した周波数に変換されますが、右旋と左旋の電波が同軸ケーブルの中で混信してしまうという現象が起きてしまうということが開発段階で問題でした。これを避けるために宅内伝送に適した周波数への変換後の信号は、左旋は右旋よりもを高い周波数を使っています。イメージとしては、1車線の道路では大渋滞するので、2車線にして渋滞を解消する感じです。右旋は1032.23MHzから2070.25MHzまでの周波数の帯域に電波を走らせ、左遷では2224.41MHz〜3223.25MHzまでの周波数の帯域に電波を走らせます。そのため3224MHzまでの周波数に対応した同軸ケーブル、分配器、テレビ端子、ブースター等の交換が必要になる場合があります。ちなみに、昨今の新築物件のほとんどはこれらの部材の交換を必要とせず、3224MHzに対応、したがって4K8Kに対応しています。あさひアンテナででは全てのお客様に「4K8K対応BS/CS110度アンテナ」を標準価格でご提供しております。2018年に入ってから、大量受注をすれば安定した卸値でアンテナ本体を仕入れられるようになったので実現できました。
さて、肝心の工事方法ですが、取り付けは素人の方でも時間をかければできなくはないものです。しかし、早くきれいに安全に取り付けるためにはプロの技術が必要です。電波測定に始まり、周辺の障害物の確認、お客様に設置場所のご提案、設置方法のご提案、実際の施工に至るまで、数多くの蓄積された経験からベストと言えるものをご提供させていただきます。さらにあさひアンテナでは海外製(中国製など)のノーブランドの部材ではなく、日本メーカーで日本製で高品質を誇るアンテナメーカー大手のDXアンテナ社から主要な部材を調達しておりますのでご安心していただけます。
4K8K対応BS/CS110度アンテナは、電波の遮へい性能が良くない一部の機器を使用すると、遮へいの弱い部分から電波が外部に漏洩してしまい近くで使用しているWi-Fiに干渉してしまうことがあります。また反対に、電子レンジを使用したときに電子レンジから発せられる不要な電波が機器の遮蔽の弱い部分から飛び込んでテレビが映らなくなるなどの障害が生じる恐れがあります。しっかりとした知識を持ったプロの職人にお任せくださいませ。
実際の施工例
実例を一つ挙げてご説明させていただきます。白い円盤型のパラボラアンテナは、2K4K8K対応BS/CS110度アンテナです。その上に設置されている平べったいボックスタイプのアンテナがデザインアンテナです。パラボラアンテナは南西方向からしか電波を取得できないので、デザインアンテナはほぼ真南に向いていることになります。テレビ用の引き込み線は、東の壁面の南のほうにあり、写真では家と家の間に挟まれて隠れています。南の壁面の東のほうにデザインアンテナとパラボラアンテナを近接させて設置することにより、外観を非常にすっきりと見せることができました。しかも引き込み線もアンテナ本体から近いので、アンテナ本体から出ている配線も短くさせて、目立たないように設置することができました。もちろん外観を良くするために配線を長く延長しなくてはならない場合もありますが、短いに越した事はありません。
- Q.
4Kテレビとは何か?
- A.
フルハイビジョンの4倍も高精細なテレビのことです。
テレビの大画面化が進むにつれて、1画素あたりの面積が大きくなり、画素の粗さが目立つという課題がありました。同じ画素数でも、画面サイズが大きくなればなるほど映像は荒く見えてしまいます。フルハイビジョンの4倍の画素数でこの課題を解決4Kテレビでした。もし仮に、同じ映像の4Kではないデータを、フルハイビジョンと4Kテレビで映した場合、4Kテレビの方が映像本来の色できめ細やかに再現します。大画面で高画質を楽しむならば、4Kテレビがお勧めです。もちろんテレビ番組だけではなく、ブルーレイやDVD、インターネットを介しての動画配信などの4Kではないコンテンツも、映像の特性に合わせて高画質に再現します。したがって、これからの時代、どのお客様でも4Kテレビを購入するメリットは十分にあると考えられます。それでも、もしこれから4Kテレビをご購入なさるお客様にお勧めなのが、4Kチューナー内蔵タイプのものです。4Kチューナーが内蔵されていなければ、せっかく2K4K8K対応BS/CS110度アンテナを設置しても、4K放送は視聴することができません。特につい最近新築されたばかりのお客様は、同軸ケーブル、分配器、テレビ端子、ブースター等の設備が最新のものになっており、交換の必要がないケースがほとんど、お得に工事ができてしまいます。
8K(スーパーハイビジョン)
- 約3,300万画素 テレビの実用サイズ 85インチ
4K(スーパーハイビジョン)
- 約800万画素 テレビの実用サイズ 50インチ
2K(フルハイビジョン)
- 約200万画素 テレビの実用サイズ 32インチ
2018年12月1日から開始される新4K8K衛星放送は、美しい映像だけではなく、迫力ある音声をお楽しみいただけます。薄型テレビは、デジタルでいくら補正しても物理的な量感や広がりについては限界がある宿命……と思われがちですが、テレビ前面にスピーカー開口部を設けたものも登場しました。4K8Kの大きな情報量を活かす、高画質・高音質のフルセットを目指したモデルが人気となってきております。
2K4K8K対応BS/CS110度アンテナ
取り付け前の3つのチェックポイント
1 アンテナの方向チェック
南西方向にアンテナを取り付けられるベランダや壁面、あるいは屋根上を選びます。目安は午後2時から3時の太陽の方向ですが、アンテナ専門業者は2K4K8K対応の高性能測定器を使用します。アンテナ工事はたまにしかやらない業者では価格もリーズナブルな簡易測定器を使用したり、ご近所のアンテナの方向を参考にしながら設置場所を決めたりするので、長い目で見てベストな工事になるとは限りません。専門業者にお任せしましょう。
2 障害物のチェック
南西方向にビルや鉄塔・樹木などの障害物がないところに取り付けなくてはなりません。家の庭木が大きくなったり、花や葉が生い茂ったりすることも、考慮した方が良いでしょう。枯れ木の状態の冬は電波を受信できるが、夏になり緑が生い茂ると急にテレビが映らなくなったというお客様が時折いらっしゃいます。障害物に関しましてはプロの職人の経験とカンが頼りになります。ただし、ご近所に新しく家が立つなどの情報をお客様がお持ちでしたら、職人にお伝えしていただけると助かります。
3 アンテナに電源を送る機器のチェック
アンテナにDC15V電源を送る必要があります。テレビ、ブルーレイレコーダー、チューナーなどから供給する方法もございますし、屋根裏や天井裏などにブースター用の電源がありブースターからアンテナに電源を供給する方法もございます。現場に到着しましたら、職人が確認をしなくてはなりませんので、部屋内に上がらせていただけるよう、ご許可をいただけましたら幸いです。
アンテナの設置方法
1 アンテナを組み立てる
あさひアンテナでは一戸建ての場合、45センチのパラボラアンテナを使用します。9割以上の一戸建てには、必要にして充分なこちらのサイズが設置されています。当然ながら新品のものを箱から取り出し本体を組み立てます。
2 金具を取り付ける
屋根上に支線(ワイヤー)を張り巡らせて屋根馬で土台を作り、アンテナマスト(ポール)に設置する方法もあれば、壁面に細いビスを打ち込んで固定した金具に設置する方法もあれば、ベランダの手すりに取り付け金具を用いて設置する方法もあります。あさひアンテナは、お客様の建物の状況に応じて、適した金具のご用意することができますので、9割以上即日工事で完了しております。
3 上下角(仰角)の調整
高性能測定器を使用して上下角をお住まいの地域の角度に合わせて固定します。
4 左右角(方位角)の調整
高性能測定器を使用して西から南西にゆっくりとした動きでアンテナを回して、テレビアンテナレベルが最大になるように調整します。