兵庫県加西市でテレビアンテナ工事をお考えの方へ

加西市 てどんなところ？？

兵庫県加西市は、県でも本州部の中央より、やや南東側に位置する市です。地域的には東播磨（東播）または北播磨（北播）にあたります。
市域は播磨平野のほぼ中央に位置しており、約3割を山林が、約2割を田畑が占めています。北部や南端部に連なる低山には山林が目立ちます。また北側には中国山地の山裾が迫り、西側と東側は台地となっています。市内には加古川水系の万願寺川とその支流の善光寺川、下里川が流れています。主な山岳には鎌倉山や笠松山、善防山があります。
市内の気候は瀬戸内海式気候であり、年間を通して温暖ですが、年間降水量は約1200ミリリットルから1300ミリリットル程度と、全国平均に比べるとやや少なくなっています。
現在の加西市の市域には旧石器時代から人が移り住んでおり、すでにこの時代から狩猟が行われていたと考えられています。市域内でナイフ形石器などが出土されていることが、その根拠となっています。市内に残っている遺跡は縄文時代以降のものであり、万願寺川に沿って形成されている低地を中心に集落が形成され、長い年月が重なるにつれて人口も増え、集落の数や規模も増大してゆき、やがては市域全体に広がっていったと考えられています。
古代の文化に関しては、播磨国（現在の兵庫県南西部）には、高句麗より渡来した人物によって、他地域よりも早く仏教が伝わっており、それを受け入れていたと考えられています。そして布教や力を示すため、現在の加西市域にも多数の寺院が創建されています。
産業については、市域を流れる加古川や市川を用いた舟運、都への近さから陸上交通の要衝となっていたため、古くからさまざまな産業が展開されていました。現在でも市内に存在する三宅酒造や富久錦などが伝統を受け継いでいる酒造業。綿花の栽培。また綿織物の製造などの綿織物業。他にも紙の生産や米作りなどが行われてきました。
第一次世界大戦の頃には、加西市の市域は工場生産による綿織物業で大きく発展します。しかし第二次世界大戦の頃になると、国内全般の困窮や物資不足により、市の産業の中核であった綿織物業も衰退します。
戦後は農地改革が行われたこともあり、地域の方針として、自然を生かした観光レクリエーション地帯の創出や、市内に点在する文化や歴史ある寺院、施設などを活かした「田園文化都市」としての発展を目指し、交通インフラの整備を進めるなど、市域の総合開発を行ってきました。現在では兵庫県立フラワーセンターや大型ゴルフ場など、市域の自然を生かした施設などがある他、住吉神社などに訪れる観光客も多く、それらが観光資源となっています。他にも酒造業や特産品であるブドウ（葡萄）、米などの生産も市の貴重な産業となっており、伝統を活かしつつも、より優れた品種や製造法の改善などが進められています。
今日の加西市が発足するまでの経緯としては、まず1889年（明治22年）の市町村制施行により、加西郡に1町10村が発足します。その後、各村が合併を進めて町となってゆき、1967年（昭和42年）4月1日には加西郡の北条町、加西町、泉町が合併。市制施行によって加西市が発足しました。なお加西市の名称の由来は、旧郡名に由来します。
現在の市内には、南東部から北西側にかけて北条鉄道が通っており、近隣の主要都市である神戸市や大阪府へアクセスしやすくなっています。また東側に隣接する加東市など、加古川沿いを東西に通る加古川線は、加西市のほぼ東側の境界沿いに通っており、市内からも利用しやすくなっています。
加西市には多くの特産品が存在します。ブドウでは市内産のブランドとして「加西ゴールデンベリーA」が有名です。通常の品種名はマスカットベリーAであり、果皮の周辺にポリフェノールが多く含まれ、種がないのも特徴になります。2007年（平成19年）には地域ブランドとして認定されています。
他にも、奈良時代初期に編纂された、播磨地方の風土記「播磨国風土記」に市域の伝説として伝わる「根日女伝説」を名前の由来とする米のブランドで、品種としてはキヌヒカリである「根日女のかがやき」があります。「根日女のかがやき」は、加西市内ではもっとも多く食べられている米になっています。
同じく「根日女」の名前を冠された特産物としては、長さが15センチから20センチ前後にいたり、肉厚で柔らさが特徴である甘唐辛子で、7月から9月下旬に出回る「根日女みどり」。原料に「加西ゴールデンベリーA」を用いたワイン「根日女の舞」があります。
他にも特産物としては、米の品種のひとつであり、日本一の酒米として知られる「山田錦」があります。山田錦は日本で作られている酒米では、日本一の生産量を誇っています。ただ山田錦という名称の由来は、その資料が、第二次世界大戦中の明石大空襲によって焼失してしまったため、詳しいことは不明となっています。また「むらさきの舞」という紫黒米も特産品となっていますが、栽培の難しさなどから、現在ではそれらを改善すべく品種改良された新品種「ゆかりの舞」が主に生産されています。またニンニク（大蒜）のブランドとしては「ハリマ王」があります。
ご当地グルメとしては「加西へらへとバーガー」があります。「へらへと」とは加西の方言で「盛り沢山」という意味になります。市の特産物である紫黒米を使ったバンズや、加西ゴールデンベリーＡを使ったソースによって作られるご当地バーガーです。
加西市の名所としては、公益財団法人兵庫県園芸・公園協会が運営する大型植物園で、北半分にはサクラ園やナゲ園、ボタン園などがあり、南半分には温室植物群や中央花壇などがある兵庫県フラワーセンター。前方後円墳や横穴式石室墳など6基の古墳から構成され、国の史跡でもある玉丘古墳群。甲子園球場およそ37個分にもなる広大な自然を利用した公園で、現在、流行中の「ゆるキャン△」やハイキングなどを楽しむことができる古法華自然公園。加西市の他、姫路市や加古川市、小野市にも広がる広域の自然公園、播磨中部丘陵県立自然公園。公園内の地球儀時計は世界一の大きさとしてギネスブック認定を受けており、他にも展望テラスや遊具なども備えられている丸山総合公園などがあります。
他にも市内の旧跡には、第二次世界大戦中に使用されていた飛行場で、滑走路の全長が1200メートルにも及ぶ鶉野飛行場跡。善防山にあった山城で、築城主は室町時代前期の守護大名、赤松義則の八男、赤松刑部則繁といわれる善防山城跡。兵庫県指定文化財であり、南北朝時代に造られた石棺仏2基と、3体の仏像が掘られた1基で、合計3基の石仏がある山伏峠石仏などがあります。
市内の寺社では、天台宗の寺院で、山号は法華山、本尊を聖観音菩薩とし、三重塔は平安時代の後期のもので国宝である他、本堂が国の重要文化財である一乗寺（いちじょうじ）。高野山真言宗の寺院で、山号は泉生山、本尊を十一面観音菩薩とし、多宝塔が国の重要文化財であり、住吉神社に隣接している酒見寺（さがみじ、さがみでら）。元は酒見寺の伽藍の一部「五百羅漢」で、山号は北栄山、本尊を薬師如来とする通称「北条五百羅漢」の羅漢寺（らかんでら）。酒見大明神や住吉酒見社、住吉酒見神社とも呼ばれ、1851年（嘉永4年）に再建された本社三殿などが兵庫県指定有形文化財に指定されている住吉神社（すみよしじんじゃ）などがあります。
加西市の祭礼、イベントには、播州三大祭のひとつとされ、毎年4月の第1土曜と日曜日に住吉神社で行われる「北条節句まつり」。一時は会場を兵庫県立フラワーセンターに移し「かさい夏っ彩（かっさい）夢フェスタ」に一新されましたが、当日の交通渋滞やシャトルバスの不備などの問題から、ふたたび市役所周辺での開催に戻された「加西サイサイまつり」。田遊びを行った後、厄払いのための鬼追いを行うことで五穀豊穣を祈る祭礼で、国の重要無形民俗文化財に指定されており、東光寺で毎年、行われている「田遊び・鬼会」などがあります。
加西市がロケ地となった映画には、テレビアニメ版などで有名な白土三平さんの忍者漫画で、抜け忍となったカムイの孤独な戦いを描く「カムイ外伝」の実写映画版が、市内の「長の採石場跡」などでロケを行っています。なおこの実写映画版は2009年（平成21年）の公開で、主演は松山ケンイチさん。また小雪さん、伊藤英明さん、佐藤浩市さんなどが出演しています。
また野坂昭如さんの短編小説で、スタジオジブリ版のアニメ映画で知られる、第二次世界大戦中の日本で、ふたりだけで生き抜こうとする14歳と4歳の兄妹を描いた「火垂るの墓」の実写映画版は、鵜野町の神戸大学農場内などでロケが行われています。
他にも第二次世界大戦の終戦から日本国憲法の制定や、日本の独立に至る歴史の裏面を描いた映画「日本独立」は、鵜野町の鵜野飛行場跡などでロケが行われました。

加西市 の場所

兵庫県加西市は、県でも本州部の中央より、やや南東側に位置する市です。市域の東側、北寄りを加東市に、南寄りを小野市に、南側を加古川市に、西側の北寄りを神崎郡福崎町に、南寄りを姫路市に、北西側を神崎郡市川町に、北側の中央を多可郡多可町に、北東側を西脇市に接しています。
加西市は、山地や山林と、住宅地や田畑が入り混じった、自然の豊かな田園都市です。地勢を活かした大型のゴルフ場などが位置することが特徴です。市域や周辺に鉄道が通っている他、高速バスなどで神戸市、大阪府へのアクセスも便利で、利便性の高い市です。総じて豊かな自然と文化を兼ね備えた地域であり、教育機関なども充実しており、暮らしやすい市になっています。
加西市の市章は、市制が施行された後の1967年5月6日に制定され、同年6月10日に告示されました。デザインとしては加西の「カ」をふたつ組み合わせて円形に図案化し、全体で「西」を象ったものです。具体的な形状は、円形の左右に「つ」を丁寧な「U」字型に近い形で描いたものと、それを反転させた模様を、それぞれ開いた側が外になるようにして、翼にも似た形で配置しています。
このデザインは「和と団結」そして明るく豊かに躍進する「平和都市」である加西市を象徴したものです。
また加西市のキャラクターマークは、「文化・健康・人間」のヒューマニティあふれる総合的文化環境を醸成するため、市の歴史資源、人的資源、花と緑の美しい自然的資源を総合した「花、ゆめ、根日女」のキャッチフレーズに基づき、播磨国風土記にある「根日女の恋伝説」をモチーフに、根日女（ねひめ）の顔をシンプルに描き、広がる髪に白抜きで花の模様を描き「花のまち、夢のまち、はずむ未来」を表しています。このキャラクターマークは、1989年（平成元年）11月28日に制定されたものです。
加西市の姉妹都市としては、アメリカ合衆国ワシントン州のプルマン市があり、やはり1989年11月に提携を結んでいます。
加西市の花はサルビア。市の木はカシ（樫）です。これら市のシンボルは1975年（昭和50年）11月13日に制定されました。
サルビアはシソ科アキギリ属の一種であるブラジル原産の草本で、正式にはサルビア・スプレンデンスといいます。標準和名はヒゴロモソウ（緋衣草）で、スカーレットセージとも呼ばれます。夏から秋にかけて咲く花は茎の先端に穂のようになり、長い筒状の花となります。通常は赤い花ですが、白や濃い紫など、さまざまな色の園芸品種もあり、観賞用として好まれます。ただ寒さに弱いため、日本の大半など野外で越冬できない地域では一年草として扱われます。花や葉に芳香があり、花の蜜も美味です。サルビアの花は夏から秋の長い期間、花壇を彩り、ラテン語では「安全」「救う」などの意味があり、薬用としての意味が語源です。花言葉の「燃える思い」も、鮮やかな緋色の花からきたものです。サルビアはその燃えるように鮮やかな花が「花と緑につつまれた田園文化都市」加西市を象徴しているといえます。
カシは、ブナ科の常緑高木の一群の総称ですが、クスノキ科の一部にも葉などが似ていることからカシと呼ばれるものがあります。カシは常緑性の木で、主に春の終わりからから初夏に花を咲かせます。実はいわゆるドングリ（団栗）になります。庭木として民家の垣根などに植えられることが多く、防音、防風、また比較的、燃えにくいことから防火のための木として好まれます。また漢字の「樫」の通り木質が堅いことから材木としても使われますが、ただ乾燥しにくく加工もしにくいという難点もあります。
カシの木は「播磨国風土紀」にも古くから記されており、市の木としては「たくましい生命力に溢れた風格ある樹で躍進する加西」という意味が込められています。
市のキャラクターには「ねっぴ～」がいます。ねっぴ～は「播磨国風土記」に伝わる、今日の加西市における悲恋の物語「根日女伝説」のヒロイン、根日女を題材にしたキャラクターです。
「根日女伝説」とは、日本神話の時代、のちに23代顕宗天皇と24代仁賢天皇に即位する二皇子、意奚（おけ）と袁奚（をけ）の兄弟が､皇位継承争いで父を殺害されて都から逃れ、名前を変えて播磨の国に隠れ住んでいた頃、当地の女性、根日女と出会います。根日女は､播磨国、賀毛の里を治める国造許麻（くにのみやつここま）の娘で、神秘的な美しさと巫女としての不思議な力を持っていたと伝えられます。
皇子兄弟はたちまち根日女に恋をしますが、仲がよかった兄弟は互いに根日女を譲り合った結果、どちらとも結婚しないまま都へ帰ることになります。二皇子は根日女への想いを秘めて大和を平定、帝の地位につきます。しかし播磨に残された根日女は、二人の安否を気遣うあまり病となり、そのまま息を引き取りました。
それを知った兄弟は嘆き悲しみ、賀毛の里に墓を築いて、根日女を手厚く葬りました。当時は表面を美しい玉石で覆われていたその墓は、現在の玉丘古墳として残っている、というものです。
この根日女がモチーフである、ねっぴ～は、天女の姿ながら、ウサギ（兎）を思わせる顔つきと長い耳をもち、天女やウサギの耳をイメージして描かれ、目の色や服装はピンク色と、可愛らしさを強調されたキャラクターになっています。
ねっぴ～は、ブドウ（葡萄）が好物で、さまざまなイベントに参加し、たくさんの友達を作ることが趣味だといいます。
また加西市では、「根日女マンガ本プロジェクト」として、次世代の子供たちに「播磨国風土記」を広く知ってもらい、故郷である加西市に愛着や誇りを育んでもらうため「根日女伝説」を題材にした漫画を制作しています。
漫画は加西市出身の人気漫画家、ななじ眺（ながむ）さんによる描き下ろし作品「ねひめのとき～根日女伝説×『パフェちっく』～」という作品で、ななじさんの人気作品「パフェちっく！」と根日女伝説のコラボ作品となっており、全国の書店やインターネット注文などで購入できます。

加西市 の鉄道路線

兵庫県加西市の鉄道路線
北条鉄道
北条線
・網引駅
・田原駅
・法華口駅
・播磨下里駅
・長駅
・播磨横田駅
・北条町駅

兵庫県加西市のバス路線
一般路線
・神姫バス
・加西市コミュニティバス「KASAIねっぴ～号」
・はくろバス
・はっぴーバス（加西親栄自動車）
高速バス
・特急 中国ハイウェイバス津山線（中国道経由、大阪駅・USJ‐津山駅：西日本ジェイアールバス、神姫バス）
・急行 中国ハイウェイバス津山線（中国道経由、大阪駅・USJ‐津山駅：西日本ジェイアールバス、神姫バス）
・急行 中国ハイウェイバス北条線（中国道経由、新大阪駅・大阪駅‐アスティアかさい：神姫バス）
・高速 山崎‐三ノ宮線（新神戸TN・中国道経由、三ノ宮駅‐山崎：ウエスト神姫）
・特急 特急バス（新神戸TN・中国道経由、三ノ宮駅‐浜坂駅：全但バス）

加西市 の主要道路

兵庫県加西市の主要道路
道路
高速自動車国道
・中国自動車道（泉BS、加西IC/BS、北条BS、加西SA）
一般国道
・国道372号
主要地方道
・兵庫県道23号三木宍粟線（三木市本町‐小野市‐加西市‐神崎郡福崎町‐姫路市夢前町‐宍粟市山崎町中広瀬）
・兵庫県道24号多可北条線（多可郡多可町中区糀屋‐多可町八千代区‐西脇市‐加西市北条町東南）
・兵庫県道43号高砂北条線（高砂市荒井町扇町（山陽電鉄荒井駅）‐加古川市志方町‐加西市北条町西高室）
・兵庫県道79号高砂加古川加西線（高砂市高砂町朝日町‐加古川市平荘町‐加西市河内町）
・兵庫県道81号小野香寺線（小野市本町‐加西市‐姫路市香寺町広瀬）
一般県道
・兵庫県道117号豊富北条線（姫路市豊富町豊富‐加西市北条町北条笠屋町）
・兵庫県道145号下滝野市川線（加東市下滝野‐加西市‐神崎郡市川町西田中）
・兵庫県道206号法華山線（加西市三口町法華山口‐加西市坂本町（法華山一乗寺））
・兵庫県道369号大和北条停車場線（多可郡多可町八千代区大和‐加西市北条町北条駅前町（北条鉄道北条町駅））
・兵庫県道370号野上河高線（加西市野上町‐加東市河高）
・兵庫県道371号高岡北条線（加東市高岡‐加西市北条町横尾）
・兵庫県道372号山下飾東線（加西市山下町‐姫路市飾東町小原）
・兵庫県道373号大柳仁豊野線（加西市大柳町‐姫路市仁豊野）
・兵庫県道410号中寺北条線（姫路市香寺町中寺‐神崎郡福崎町‐加西市北条町黒駒）
・兵庫県道572号播磨中央自転車道線（加東市下滝野（播磨中央公園）‐加西市（フラワーセンター）‐加古川市平荘町中山（権現ダム））
・兵庫県道716号玉野倉谷線（加西市玉野町‐加西市倉谷町）
・兵庫県道717号一乗寺法華口線（加西市坂本町（法華山一乗寺）‐加古川市志方町畑法華口）

加西市 出身の芸能人

兵庫県加西市出身の著名人には、19歳で少女漫画家としてデビューし「パフェチック！」「ふつうの恋子ちゃん」などの作品で人気を博し、前述した根日女伝説を題材にした作品も執筆している、ななじ眺さん。音曲漫才トリオ「ぴんからトリオ」のリードボーカルを務め、楽曲「女のみち」が歴史的な大ヒットを記録。その後、ソロ歌手に転向した歌手、お笑い芸人の宮史郎さん。漫才コンビ「はな寛太・いま寛大」のメンバーで、ボディビルコンテストでの優勝経験も持っていた漫才師のはな寛太師匠。ABC漫才落語新人スクールで最優秀新人コンクールを取るなど若くして活躍した落語家の桂喜丸さん。グラフィックデザイナー、アートディレクターでGRAPHの取締役社長を務めており、芸術家らしく独特のこだわりを持った人物でもある北側一成さん。洋装店を経営する一方、母としてのちの世界的デザイナー、コシノ三姉妹（コシノヒロコさん、コシノジュンコさん、コシノミチコさん）を育てたファッションデザイナーの小篠綾子さん。「性格リフォームの匠」として知られる心理カウンセラーで、本来もっともやりたかった分野であるミュージシャンとしても活動、近く完全な転身を予定しているという心屋仁之助さん。カラーインクを駆使するイラストで高評価を受けたイラストレーターから絵本作家へと転身し、「ふわりとチャバ」など多くの作品を持つ他、京都市子育て支援総合センターこどもみらい館、姫路市立美術館の館長を勤める永田萌さん。10代の頃から独学で民俗学的調査を続け、民俗学者として多くの著作を執筆している赤松啓介さん。株式会社リコー代表取締役社長や経済同友会副代表幹事を務める技術者、実業家の山下良則さん。脚本家、放送作家として知られる小山高生さんの弟子であった放送作家の花崎圭司さん。阪神電気鉄道社長、同会長、阪神百貨店社長、阪神不動産社長、阪神タイガースオーナーなどを歴任した実業家で、阪神甲子園球場の設計者でもある野田誠三さんなどがいます。
スポーツ界の加西市出身者には、中日ドラゴンズ、読売ジャイアンツ、西武ライオンズで捕手を務めた元プロ野球選手で、現役引退後は野球コーチ、監督、スカウトなどを務め、愛称は「一休さん」である中尾孝義さん。長距離走を専門とする元陸上競技選手で、旭化成陸上部に所属していた志方文典さん。現在では広く知られる「ラジオ体操」考案者のひとりであり、かつては「デッドボール」と呼ばれた競技を「ドッジボール」に改称し、その普及に努めるなど、スポーツ界において広範かつさまざまな功績を残した元日本体育指導者連盟会長、大谷武一さんなどがいます。