京都府乙訓郡大山崎町でテレビアンテナ工事をお考えの方へ

大山崎町 てどんなところ？？

京都府乙訓郡大山崎町は、府の南部、西端に接して山城地域、または乙訓地域に属する町です。町域は京都盆地の南西端に位置し、南側で桂川、宇治川、木津川に接し、この3川が合流して淀川となる付近に位置しています。町内は東部に広がる、新旧の洪積層からなる台地と段丘、桂川沿いの平地と、西部の天王山から成り立っています。
町域は5.97平方キロメートルと京都市の市町村では最小であり、東西に約3.1キロ、南北には2.9キロの幅になります。また海抜は最高で270.4メートル。最低で9.9メートルです。
市内の山地には標高270.4メートルの天王山があり、主な河川には桂川、宇治川、木津川と、山崎の戦いで明智軍、羽柴軍がこの川をはさんで戦ったといわれる小泉川（旧：円明寺川）。長岡京市との境に位置する小畑川。京都と大阪をへだてる境川などがあります。
また町内は主に旧村である字大山崎、字円明寺、字下植野の3地区に分かれています。
2022年1月1日時点での町の推計人口は16,063人、うち男性が7,747人、女性が8,316人。町内には6,630世帯が暮らしています。
現在の大山崎町の町域は、古代には山崎、中世には大山崎と呼ばれ、また山前とも書きました。地名の由来は山城、摂津の境に位置することとも、天王山の先という地形からともいわれます。また旧山城国乙訓郡。河の北との意味で「河陽（かや、かよう）」の別名もあります。
丘陵地が平野に迫り、その麓に桂川と宇治川、木津川の合流点が存在する山崎の地は、古来より交通の要地でした。
大山崎町の町域では、奈良時代の725年（神亀2年）に僧侶、行基が山崎に橋を架け、布教の拠点としています。また784年（延暦3年）には、現在の向日市、長岡京市、京都市西京区にまたがる長岡京の建設に伴い、山崎に橋が架けられます。
鎌倉時代前期には、大山崎郷一帯（現在の大山崎町から大阪府三島郡島本町）を本拠に、荏胡麻から採った油を広範囲で独占販売する特権商人による座「大山崎油座」が成立します。
1222年（貞応元年）には美濃国司が大山崎神人に不破関の無料通行を許し、建治2年（1276年）には、京都の油販売を大山崎油座の山崎神人が独占。1311年（応長元年）には伏見上皇が山崎神人のために淀などの関津料を免除。室町時代の1392年（元中9年／明徳3年）には将軍、足利義満が大山崎に守護不入の権限を与えるなど、さまざまな特権が与えられます。
また戦国時代初期には、一介の油商人から武士となり、主君である美濃（現在の岐阜県）の土岐家を乗っ取り美濃の支配者となった、下剋上の戦国武将の典型で「美濃の蝮」こと斉藤道三も山崎一帯の出身で、油商人時代は山崎屋、松波庄五郎（庄九郎）を名乗ったといわれています。
斎藤道三といえば、娘の帰蝶（濃姫）を隣国、尾張（現在の愛知県西部）の織田信長に嫁がせ、うつけと呼ばれた若き日の信長の才幹を見抜くと同時に、信長にも大きな影響を与えた。また若き日の明智光秀も元は斎藤道三の血縁にあたる家臣であり、道三からさまざまなことを学び、のちの名将の基礎を作ったともいわれています。この三人の関係については、司馬遼太郎さんの小説「国盗り物語」や、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」などでも描かれています。
ただ実際には、道三や光秀の前半生については、信頼できる資料の少なさから謎が多く、実際には道三の美濃乗っ取りは、父子二代にわたる事業だったともいわれています。
しかし戦国時代に入ると、庇護者である室町幕府の無力化や群雄割拠により大山崎油座は力を失っていきます。織田信長が足利義昭を奉じて上洛した安土桃山時代、1568年（永禄11年）には大山崎惣中が信長に矢銭を献じていますが、信長が義昭を追放して室町幕府を滅亡させ、また楽市楽座政策をとったことで、大山崎油座の崩壊は決定的となります。
また山崎は、1582年（天正10年）に本能寺の変で明智光秀が織田信長を討った後、羽柴秀吉との決戦を行った山崎の戦い（山崎合戦）の地としても知られています。
山崎の戦いは、古くは天王山の占拠が勝敗を決したといわれたことから天王山の戦いとも呼ばれ、今日でもその後の運命を決める重大な決戦や正念場のことを「天王山」と呼びますが、実際には両軍が天王山の争奪戦を行った史実は存在しません。
山崎の戦いで勝利した後、秀吉は山崎に拠点を置いています。また秀吉は大山崎油座を保護したともいわれますが、その衰退を止めることはできず、油座はやがて自然消滅しています。江戸時代には、山崎は離宮八幡宮の神領として自治を認められています。
幕末、長州藩が京で挙兵した禁門の変（蛤御門の変、元治の変）では、長州藩は天王山を押さえて京都御所へと進撃しますが、敗走し、長州藩の真木保臣ら十七烈士が天王山で自決しています。
また戊辰戦争の緒戦となる鳥羽・伏見の戦いでは、旧幕府軍は大山崎に分散して布陣し、新政府軍を迎え撃つも、旧幕府方、津藩の藤堂軍が新政府軍に寝返って橋本の旧幕府軍を砲撃したことで旧幕府軍は総崩れとなり、戦いの趨勢を決しています。
明治以降は、1889年（明治22年）の町村制施行により、大山崎村、円明寺村、下植野村の3村が合併して乙訓郡大山崎村が誕生。そして1967年（昭和42年）に町制を施行し、大山崎町が発足しています。
現在の大山崎町は、桂川、宇治川、木津川が合流して淀川になる地点であり、また名神高速道路、東海道本線、新幹線などが縦横に走り、治水、また交通上、重要な役割を担う地になっています。
町内の産業では、米作およびタケノコ（筍）。また京野菜である京山科ナス（茄子）およびミズナ（水菜）の産地として知られています。
工業では高度経済成長期より、国道171号線沿いに工場、倉庫などが多くみられます。また大山崎町は古くから名水の地であり、山崎の地名はサントリー社の山崎蒸溜所で全国的に知られていますが、同蒸留所は大山崎町ではなく大阪府三島郡島本町に位置しています。ただ同社の京都ビール工場の一部は町域に位置しています。
町内の観光スポットでは、天王山がハイキングなどの名所になっています。またアサヒビール大山崎山荘美術館は、昭和初期に実業家の加賀正太郎さんが昭和時代初期に庭園や調度なども含め、自らの設計とデザインにより建設した英国風の山荘を復元、整備し、美術館として開館したものです。
他にも昭和初期に建築家、藤井厚二さんが、真の日本の気候、風土および日本人の身体に適した住宅をテーマに設計した自邸で、現在は国の重要文化財である聴竹居。大山崎町歴史資料館などがあります。
町内の主な神社には、天王山の頂上近くに鎮座し、本殿が国の登録有形文化財、神輿庫が国の重要文化財になっている自玉手祭来酒解神社（酒解神社）。精油発祥の地で前述した大山崎油座の本拠地であり、大山崎離宮八幡宮文書が国の重要文化財。本殿、拝殿、中門などが国の登録有形文化財。惣門、東門、かしき石などが大山崎町指定有形文化財である離宮八幡宮。また小倉神社などがあります。
町内の主な寺院には、浄土宗の寺院で山号は見仏山。天王山の山麓に位置し、木造阿弥陀如来立像が国の重要文化財である大念寺。天王山の中腹にある真言宗智山派の寺院で山号は天王山。国の重要文化財の三重塔、木造十一面観音立像などをはじめ文化財も豊富で、宝寺や銭原山宝寺、大黒天宝寺などの別名もある宝積寺。千利休の作であると確実視される、現存する唯一の茶室で、国宝である待庵がある他、書院が国の重要文化財で、山号は豊興山。妙喜禅庵とも呼ばれる妙喜庵。サクラ（桜）の名所である山崎聖天こと観音寺などがあります。
他にも町内には、山崎の戦い後、羽柴（豊臣）秀吉が大阪城を築くまで本拠地とした城で、天王山宝寺城、天王山城とも呼ばれる山崎城跡。乙訓古墳群の一部として国の史跡に指定されている帆立貝形古墳。やはり国の史跡である平安時代の窯跡、大山崎瓦窯跡。725年（神亀2年）に行基が今日の大山崎城と八幡市の間にかけたといわれる橋で、その後、何度か流されて再建。豊臣秀吉の時代に再建された後、失われた山崎橋の跡地などがあります。山崎橋は日本三古橋の筆頭として山崎太郎と呼ばれ、他の2つは滋賀県大津市の瀬田の唐橋（勢多次郎）、京都府宇治市の宇治橋（宇治三郎）になります。
また今日の京都府京都市から兵庫県西宮市までを結ぶ西国街道（山陽路）の宿場町で、丹波街道の起点でもある山崎宿が、大山崎町および大阪府三島郡島本町に置かれていました。明治初期の廃藩置県の際、山崎の地名を京都府と大阪府のどちらが継承するかで争いとなり、結果、京都側に大山崎村が、大阪側にのちの島本町の一部である山崎村が成立しています。

大山崎町 の場所

京都府乙訓郡大山崎町は、府の南部で山城地域に含まれ、西端部に接している町です。宇治川や木津川との合流点に近い桂川の北側に広がり、北側を長岡京市に、西側を京都市伏見区に、南側を八幡市に、西側を大阪府三島郡島本町に接しています。


大山崎町の町章は、線で描いた正三角形を中央に、各頂点の方向に三枚の木の葉のような形を重ねたものになっています。これは天王山を中心に、町内の字大山崎、字円明寺、字下植野の3地域が一体となる姿を表現しています。この町章は1967（昭和42年）10月27日に制定されました。
大山崎町の唄は、杉山昭夫さん作詞、小沢直与志さん作曲・編曲の「おおやまざき町歌」と、米本文子さん作詞、小沢直与志さん作曲・編曲の「おおやまざき音頭」です。町の公式サイトには各曲の歌詞が掲載されています。
大山崎町の花はサクラ、町の木はアカマツ（赤松）、町の鳥はウグイス（鶯）です。これら町のシンボルは、1976年（昭和51年）11月7日に制定されたものです。
サクラはバラ科モモ亜科スモモ属、またはサクラ属の落葉樹の総称です。サクラは有史以前の地質時代、日本列島が形成された時期に、自然に芽生えたものだとされています。その点は化石の発見からも立証されています。古くからサクラは日本を象徴する花とされ、日本最古の歌集「万葉集」にもサクラを詠んだ歌が43首も集録されています。また「古事記」「日本書紀」に登場する木花咲耶姫（このはなさくやひめ）はサクラの化身といわれています。そして現在でも、サクラは春の行事である花見などで、日本人に愛されている花です。またサクラの果実はサクランボ、桜桃、チェリーなどと呼ばれ、食用にされています。日本では塩や梅酢に漬けた花も、桜餅の素材などになっています。町内では天王山が古くからサクラの名所として知られています。
アカマツはマツ科マツ属の常緑針葉樹で、複維管束亜属（いわゆる二葉松）に分類される木です。よく見られるマツの種類で、文字通り樹皮の赤さが名前の由来です。同じマツ属のクロマツ（黒松）に似ていますが、クロマツよりやや葉が細くて柔らかい特徴があり、クロマツの「雄松（おまつ）」という別名に対し「雌松（めまつ）」とも呼ばれます。また成長した木の樹皮が鱗状に剥がれるのもクロマツと同じですが、アカマツではより薄く赤っぽい色となります。アカマツ林は秋の味覚として知られるマツタケ（松茸）の生産林でもあります。アカマツとマツタケは相利共生の関係で、マツタケが生える環境のアカマツのほうが、生えない環境のものより寿命が長くなります。
樹形をコントロールしやすいのもアカマツの特徴で、庭木や盆栽として利用されます。また木材は松脂を多く含み、火付きがよく火力も強いため、かつては薪の原料としても重用されていました。現在でも陶芸の登り窯にくべる薪やお盆の松明などに使われ、京都の風物詩「五山送り火」でも、大量のアカマツの薪が用いられています。
材木は主に建材として使用され、建物の梁や和室の床柱などに用いられる他、腐りにくいことから土中杭にも使われます。ただヤニがでやすく、やや狂いが生じやすくもあるため、木材としては使いにくい面もあります。アカマツも天王山に多く植生し、山崎の戦いの一方であった羽柴秀吉の旗立松がアカマツであったことでも知られています。
ウグイスはスズメ目ウグイス科ウグイス属の鳥です。オオルリ（大瑠璃）、コマドリ（駒鳥）と並ぶ日本三鳴鳥に含まれ、体長はスズメ（雀）と同じ程度で、背中がいわゆる「鶯色」と呼ばれるオリーブがかった褐色、腹面は白色の鳥です。春になると聞かれる「ホーホケキョ」という特徴的な鳴き声から「春告鳥」としても知られ、日本では古来より親しまれている鳥です。天王山は野鳥の宝庫でもあり、春にはさわやかなウグイスの声も聴かれます。
大山崎町には、大山崎町商工会のイメージキャラクターとして、ラン（蘭）の妖精「ラランちゃん」がいます。ラランちゃんは頭についたランの花びらで「大山崎」の「大」の文字を表しています。両手は葉で、胸元には桂川、宇治川、木津川の流れが描かれ、背中で合流して淀川となっています。
ラランちゃんは、大山崎山荘（現在のアサヒビール大山崎山荘美術館）の建築主、加賀正太郎さんの業績である、蘭の栽培を後世に伝えるため、1998年（平成10年）の公募により12月4日に誕生した大山崎町出身の女の子です。。
家族構成は両親がおり、、もうすぐ弟か妹が生まれるそうです。また「ラニャン」という猫も飼っています。趣味は蘭を育てること。好きな食べ物はタケノコと荏胡麻油。ライバルはプロ野球、中日ドラゴンズのマスコットキャラクター「ドアラ」で、最近は少しメタボ気味だそうです。

大山崎町 の鉄道路線

乙訓郡大山崎町の鉄道路線
西日本旅客鉄道（JR西日本）
東海道本線（JR京都線）
・山崎駅
阪急電鉄（阪急）
京都本線
・大山崎駅

乙訓郡大山崎町のバス路線
路線バス
・阪急バス
・京阪バス
・長寿苑バス「うぐいす号」
高速バス
・高速バス（大山崎BS）

大山崎町 の主要道路

乙訓郡大山崎町の主要道路
高速道路
西日本高速道路（NEXCO西日本）
・名神高速道路（大山崎JCT／大山崎IC／大山崎BS）
・京滋バイパス（名神高速道路大山崎支線：大山崎JCT／大山崎IC／大山崎BS）
・京都縦貫自動車道（・京都第二外環状道路：大山崎JCT／大山崎IC／大山崎BS）
国道
・国道171号
・国道478号
府道
主要地方道
・京都府道10号大山崎大枝線
・大阪府道・京都府道14号大阪高槻・京都線
・京都府道・大阪府道67号西京高槻線
一般府道
・京都府道204号奥海印寺納所線
・京都府道211号下植野長岡京線
・京都府道212号下植野大山崎線

大山崎町 出身の芸能人

京都府乙訓郡大山崎町出身の著名人には、映像から舞台、ナレーション、イラストレーションなど多才に活動する女優で、女子プロレスラーでもある谷ももさん。「晩夏光」「枯野光」などの作品がある小説家、脚本家の池田久輝（池田長十）さん。お笑いコンビ「レギュラー」のメンバーである松本康太さん。2022年現在の大山崎町長である前川光さん。第38・41代日本ライトフライ級王者、第37代OPBF東洋太平洋ライトフライ級王者であるプロボクサーの堀川謙一選手。ラグビー選手の長田智希選手などがいます。