テレビ本体の不具合・故障とその原因、症状別の対処法と修理費用

2022年07月20日

皆様のご自宅において、さまざまなテレビ番組やニュースなどを届けてくれる日常の友ともいえる存在、それがテレビです。
普段はご自宅にあるのが当たり前のようなテレビ機器も、ある日突然、テレビ放送がきちんと映らなくなる、その他さまざまなトラブルが発生する可能性がございます。そうなると日常生活は、たちまち不便なものになってしまいます。

もしご自宅のテレビで、地デジなどのテレビ放送がきちんと映らない、音声や映像に異変が生じている、その他のトラブルが起こった場合、主に考えられる原因は、
・テレビアンテナの不調
・アンテナとテレビなどを接続するケーブルや機器の負傷。
・テレビ本体やそれに関連する機器などの故障。
になります。

ここまでは一般の皆様にもおわかりになることだと存じます。ただ、いざ実際にご自宅のテレビで急なトラブルが生じた場合、それが前述のどの原因によるトラブルなのか、判断なさるのは難しいのではないでしょうか?

ここでは、2023年(令和5年)度のテレビ機器や修理などの最新データに基づき、ご自宅のテレビで発生することが多い、主なトラブルについて、その症状別に、原因と、ご自宅でもできる対処法、さらにはご自宅のテレビを長い間、安全かつ快適に使い続けるコツなどをご説明いたします。

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テレビの故障や不具合による症状と原因

まずテレビの故障、不具合の例として、メーカーや修理業者などに寄せられることの多い主な症例には、以下のようなものがございます。

・電源を入れてもテレビ画面が映らない。
・画面は映るけれど、スピーカーから音声が聞こえない。
・本体の電源が入りづらい、または入らない。
・電源ランプが点滅している。
画面にエラーメッセージが表示される
・画面にノイズや線、色調の異常などがみられる。
・焦げたような臭いがする。

ここからは個々の症例について、その原因と対策をご説明してゆきます。

電源を入れてもテレビ画面が映らない

これはテレビに向けてリモコンのスイッチを押しても、またテレビ本体の主電源を入れ直すなどしても、テレビ画面が映らないという状態になります。リセットして初期化すらできません。考えられる原因と対策は以下の通りです。

・停電。
ごく単純な話ではございますが、落雷などによって停電が起きている場合には、テレビに電気が供給されなくなるため、当然、テレビ画面は映りません。まずは、ご自宅内でコンセントに差した他の電化製品は使えるか、またブレーカーが落ちていないか、などの点を確認してみてください。

・電源ケーブルの断線または不具合。
そもそもテレビの電源ケーブルがコンセントに刺さっていないというケースもございます。これも冗談のようなお話になりますが、実際にはあまりにも当たり前な話であるだけに心理的盲点となってしまい、コンセントの確認を怠ったまま、メーカーやプロの専門業者などにトラブルの相談をしてしまうというケースは、比較的、多く聞かれるものです。
また電源ケーブルがきちんとコンセントに刺さっていても、ケーブル内部の断線や接続不良などの不具合、またコンセント側の不具合などによって、テレビに電気が供給されていないというケースもございます。
その場合、電源ケーブルのトラブルであれば、ケーブルをコンセントに差した状態で、テレビ本体の主電源スイッチのオン、オフを試します。電源ケーブルにトラブルがある状態ではテレビ本体に必要な電力が通電していないためスイッチを入れても電源が入らない、そのためテレビ前面の電源ランプなどが点灯しないといった症状が見られます。
またコンセント側のトラブルを確認するためには、コンセントに掃除機など別の電化製品を接続して、きちんと通電、作動するかを確かめてください。

・チューナーの故障。
一般的にチューナーとは、特定の周波数の電波を選んで、同調する装置のことを指します。テレビなどの機器においては、地デジ放送、衛星放送などで、各放送局(特定のチャンネル)にて別々に決められた周波数を選択して、調整、画面にテレビ放送を映し出す装置(テレビチューナー)のことになります。
現在、販売されている液晶テレビ、またブルーレイ/HDDレコーダーなどの機器は、大半が地デジおよび、BS/CSなど衛星放送用のチューナーを内蔵しており、ご自宅に地デジや衛星放送のアンテナが設置されており、テレビのある部屋に対応するアンテナケーブルが延びていれば、それぞれのケーブルを対応するテレビ、レコーダーなどチューナーの差込口に接続することで、すぐに地デジや衛星放送を視聴することができます。
ただ、このテレビなどの内蔵チューナーにトラブルが生じていると、各放送局の周波数に同調できないため、受信できるはずの放送局(チャンネル)に合わせても、テレビ画面が真っ暗なままになります。

アンテナやブースター、分配器などの故障
ご自宅に設置され、地デジ、衛星放送などのテレビ電波を受信するテレビアンテナから、液晶テレビなどに内蔵されたチューナーまで、ケーブルによってテレビ電波を送っています。ただアンテナからテレビなどまで直接つながっているわけではなく、その間に、主に「ブースター」「分配器」「混合器」「分波器」などの機器が接続されています。
まずブースターとは、ご自宅に届くテレビ電波が弱いエリア(中電界地域、弱電界地域)や、ご自宅内にテレビが複数台ある場合に、複数のテレビでテレビ放送が視聴できるよう、テレビ電波を必要な強度まで増幅する装置です。
周辺の地デジなどテレビ電波が強力なエリアなどでは必要ない場合もございますが、住宅内に複数のテレビが設置されていることが多い現在では、事実上ほとんどのご家庭で設置が必要な機器になります。
分配器はブースターで増幅した地デジ電波を受け取り、住宅内の複数の部屋に枝分かれするようにケーブルを伸ばして、テレビ電波を等分し、ご自宅の各部屋にある複数のテレビでテレビ番組を視聴できるようにする装置です。ただし分配器によってテレビ電波を等分すると、分配したテレビ電波は、等分された数の分だけ弱くなります。そのため現在、複数台のテレビが存在することがほとんどである一般のご家庭では、テレビの台数分、テレビ電波を増幅するブースターは事実上の必需品になっています。
また混合器、分波器とは、ご自宅に、地デジとBS/CS衛星放送用、また同じ地デジでも方向の異なる二か所以上の地デジ放送局用など、ご自宅にテレビアンテナが二台以上ある場合に、アンテナ工事の施工をシンプルにするため、複数のテレビアンテナの電波を、一本のケーブルにまとめる装置のことです。そして地デジと衛星放送のテレビ電波を混合器でまとめた場合には、チューナーの前に分波器を設置し、それぞれのテレビ電波を分離して、地デジと衛星放送の電波を別々に受信するものです。
これらアンテナ関係の機器にトラブルが生じ、テレビアンテナが十分なテレビ電波を受信できていない、ブースターがテレビ電波を十分な強度に増幅できていない、分配器、また混合器や分波器にトラブルが生じている。さらにそれらの機器を接続するケーブルの劣化や、接続部の不具合などにより、チューナーまで十分にテレビ電波が届いていないと、テレビ画面にテレビ放送が映らなくなります。
なお、このようなアンテナ関係の不具合によって、十分なテレビ電波が届かないせいでテレビ画面が映らない場合は、テレビ画面に後述するエラーメッセージが表示されることが多くなります。
対策としては、アンテナの位置がずれる、倒れるなどの不具合が起こっていないかの確認。テレビなどの接続部にアンテナケーブルがしっかり差し込まれているかの確認や、一度ケーブルを外して、機器側とケーブル双方の接続部の汚れを落としてからきちんと接続しなおす。また分配器の接続を確認するなどの方法がございます。
他にも、アンテナ本体やブースター、分配器そのもののトラブルという可能性も考えられます、これらの機器は、およそ十数年程度で寿命を迎えます。環境や設置の条件によっては寿命がより低下し、不具合が出た場合には機器などの交換も必要となります。アンテナ関係のトラブルと思われるものの、原因の特定が難しい場合は、アンテナ工事の専門業者などにアンテナ機器の確認を依頼してみてください。

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・映像端子の接続不良または配線ミス。
BS/CSなどの衛星放送では、テレビ本体などとは別に設置したチューナーを、ケーブルでテレビに接続して視聴している場合。またブルーレイ/HDDレコーダーなどの機器のチューナーで受信したテレビ放送を、ケーブルを介してテレビに映し出している場合もございます。
このような場合、現在のハイビジョン液晶テレビでは、ほとんどの場合、接続にHDMIケーブルが使用されています。
HDMIケーブルとは「High-Definition Multimedia Interface(高精細度マルチメディアインターフェース)」のことです。現在のデジタル家電やAV機器などで、ハイビジョンなどの高品質な映像、音声を伝達するためのインタフェースの規格であり、1本で映像と音声の双方をやり取りすることが可能です。
また現在では少なくなりましたが、アナログテレビ時代にテレビやビデオデッキなどの機器間の映像、音声の伝達に使われた、映像用の黄色、ステレオ音声の白と赤のケーブルである、RCA端子、いわゆるビデオ入力のケーブルが使われている場合もございます。
このようなHDMIなど各種ケーブルに劣化や接続部の異常が起きている、また接続する部分を間違っていたりすると、テレビ画面が映らないというケースもございます。
この場合は各部の接続を確認して、やはり接続部の汚れを落とし、正しく接続しなおす。またケーブルが劣化していると思われる場合は、新しい品に交換するなどしてください。

・セットトップボックスの不具合。
これはケーブルテレビでテレビ放送をご覧になっているご家庭での話になります。セットアップボックスとは放送信号を受信して変換する機械のことで、ケーブルテレビで地デジ放送やBS、CS放送を受信するためのケーブルテレビ専用チューナーになります。このセットアップボックスに不具合が生じると「音声は出るのに、画面が映らない」などの症状が現れます。

・バックライトの故障。
「バックライト」とは、液晶テレビに内蔵されている重要な部品のひとつです。液晶テレビの液晶、自らは発光しないため、それだけでは映像をきれいに映し出すことはできません、そのため液晶の裏側に光源を取り付け、鮮やかな映像を映し出します。これが、液晶の裏側にある光源という意味で、バックライトと呼ばれます。
映画の映写機とフィルムの関係を想像していただくとわかりやすいと思われます。映写機から放たれる強い光が、映画のフィルムを通してスクリーンに投影されることで、映画を見ることができます。液晶テレビで言えば、液晶が映画のフィルムで、バックライトは映写機から放たれ、スクリーンに投影される光になります。
このバックライトが故障すると、テレビに映される映像の色調に異常がでる、画面が暗くなるなどの症状が現れて「音声は出るのに、画面が映らない」といった状態になります。
バックライトの故障については個人での対策は難しく、メーカーや専門業者に修理の依頼を出すことになります。

映像は映るが、音声が聞こえない

これは先ほど挙げたいくつかの例とは逆に、映像はきちんと映るのに音声に問題がある場合になります。
主な原因としては、以下のものが考えられます。

・音声設定が最小になっている、またはミュート(消音)ボタンを押した。
ごく単純な理由ですが、リモコンの音量操作により、音声が最小に設定されていれば、テレビから音声が聞こえなくなります。またリモコンで音声をオフにできる、ミュート(消音)ボタンを押してしまっているケースもございます。リモコンや本体のボタンを操作して、音声の設定を大きくする、またミュートボタンをもう一度押して、ミュート状態を解除してください。

・リモコンの電池やバッテリーが消耗している。

・音が出ない設定になっている。
これはテレビの機種やメーカーにもよりますが、音量設定やミュートボタンの他、テレビの本体設定によっても、テレビから音が出ない設定にすることも可能です。気づかないうちにこの設定が入っていることも考えられます。この設定方法は、機種やメーカーによって異なりますが、基本的にリモコンを操作して、テレビ画面の「メニュー」などから確認ができます。基本設定などが「消音設定」になっていないかを確認してみてください。

・テレビ本体の基板の故障。
基盤とはテレビ内部に設置されている部品で、さまざまな電子部品が取り付けられて基本的な性能をつかさどる、テレビだけでなく、多くの家電製品などの基礎になっている部分のことです。この基板のトラブルにより、画面を映す機能、音声を発する機能など、各部に問題が起こることで、映像、音声をはじめ、テレビのさまざまな部分に不調が現れてきます。
基盤の不調については、やはりメーカーや修理業者などに相談する以外の方法がございません。また基盤にトラブルが生じたときは、テレビそのものの寿命であるともいえます。

・HDMIケーブルの問題。
これは、前述のようにテレビと衛星放送チューナーや各種レコーダーなどと接続している場合のケースです。主に各種機器とテレビとの接続に使用されるHDMIケーブルはm一本で映像と音声の双方をやりとりできるものですが、その不具合や劣化、接続不良などにより、映像は映し出されても音声が聞こえないケースがございます。
この場合もやはりケーブルの接続を確認、ケーブルを交換するなどしてください。

・チューナーやセットアップボックスの故障または不具合。
テレビなどの機器に内蔵される、または外部に設置されている地デジおよび衛星放送のチューナー。またケーブルテレビの場合のセットアップボックスなどに故障、不具合が生じていると、テレビ電波や送られてくる信号を正しく受信できなかったり、機器側で調整できなかったりすることから、音声のみが聞こえないなど、さまざまな不具合が発生する可能性がございます。

テレビ本体の電源が入りづらい、または入らない

前述した、停電、または電源コードやコンセントが抜けている、コンセント側の不具合で通電していない、などのケースを除いて、テレビの電源が入りにくい、入らないといったトラブルの原因と、その対処法です。

・電源ケーブルの接続不良。
テレビの電源が入りづらい場合、第一に考えられるのが、電源ケーブルの接続不良です。完全な断線ではなくとも接続不良を起こしていることで、テレビ本体に十分な電力が供給されない、また供給が断続的になっているといった状況です。
このような状態で、そのまま電源コードをコンセントに接続したままにしていると、テレビ本体の故障だけでなく、ケーブルからの出火などの恐れもあるため、該当するテレビの電源コードを即座にコンセントから外し、使用を中止してください。そしてテレビのメーカーや修理業者などにご増段ください。

・電源に関わる基盤や回線が、劣化により不具合を起こしている。
先ほどご説明したテレビ内部の基盤で電源に関わる部分、また電源に関する回線などが、内部で不具合を起こしている可能性がございます。この場合も、メーカー、専門業者へ問い合わせることになります。テレビそのものの寿命であることも考えられます。
特に電源に関する不具合は、出火など大きな事故にもつながる重大な問題です。トラブルが生じた際には、テレビの電源コードをコンセントから外し、通電していない状態で、即座に問い合わせなどの対処を行ってください。

電源ランプが点滅している

テレビ本体に具体的な不具合が生じている、いないを別として、通常、テレビ本体の前面、画面の下に設置され、通電中の待ち受け時やテレビの視聴時で異なる色に灯る電源ランプが、点滅している、また通常では見られない色になっていることがございます。これは、テレビ本体がさまざまな機能を果たしている、また内部で異常が起こっている場合に生じる、テレビからのメッセージともいえるものです。
点滅や色彩のそれぞれの意味は、テレビのメーカーや機種によって異なりますが、一例としては以下のようなものになります。

・赤色の点滅:テレビ本体の不具合で、点滅回数によってパネルや電源系など、不具合の箇所や種類が異なる。
・緑色の点滅:アンテナや配線などの不具合。
・青色:メーカーや機種によって対応が異なります。
・オレンジ色、白色:テレビ本体のデータなどの更新中。特に問題はございません。

この電源ランプの状態によって、不具合を含めた現在のテレビの状態がわかりますので、テレビ本体のガイダンスや付属のマニュアル、またメーカーの公式サイトなどを確認して、色や点滅ごとの意味を把握しておくといいでしょう。

画面にエラーメッセージが表示される
テレビ本体や、テレビ電波の受信など周辺環境にトラブルが生じた場合には、テレビ放送が映らなくなり、画面にエラーメッセージが表示される場合がございます。
表示されることが多いエラーメッセージとそれぞれの意味(原因)は、以下の通りになります。

「E100」B-CASカードが未挿入。
「E101」B-CASカードの読み込みエラー。
「E102」使用できないB-CASカード。
「E103」契約していない有料チャンネルを選択している。
「E200」放送されていないチャンネルを選択している。
「E201」アンテナレベルの低下。
「E202」受信強度の問題。アンテナレベルが低い可能性もございます。
「E203」チャンネル(放送局)が放送休止中。
「E204」存在しないチャンネル(放送局)を選択している。
「E205」BS、CSなどで契約が必要なチャンネルとの未契約、または契約期限切れ。
「E209」ケーブルに不具合がある。
「E400」チャンネルのデータを受信できない。

「B-CASカード」とは、デジタル放送受信機(テレビやレコーダーなど地デジ、衛星放送のチューナーを内蔵する機器)に同梱されるICカードです。「BS・110度CS・地上デジタル対応受信機」には赤色の「BS・CS・地上共用カード」。「地上派デジタル専用受信機」には青色の「地上デジタル専用カード」が同梱されます。
これは各テレビ放送番組の著作権保護や有料放送、また自動表示メッセージやデータ放送などの双方向サービスのために利用されるカードで、このB-CASカードがチューナー内蔵の機器に挿入されていない場合、テレビ放送を視聴できません。
このB-CASカードの挿入不良によりテレビ画面が映らない場合もあるため、その場合はいったんB-CASカードを外し、ICチップ部の汚れを落としてから、方向や向きを確認して、きちんと挿入しなおしてください。
その他、テレビに不具合が出てエラーメッセージが表示されている場合は、メッセージの内容に即した対処が必要となります。

テレビアンテナ修理工事 e202の修理方法

画面にノイズや線、色調の異常がみられる

これはテレビ放送を受信、視聴できるものの、画面にさまざまな不調が生じるというものです。その原因によって画面の乱れ方が異なるため、症状や原因ごとにご説明します。

・アンテナやアンテナケーブル、分配器、ブースターの故障や不具合。
前述のように、アンテナやそれに付随する機器、ケーブルなどに故障や不具合が起こると、テレビなどの機器に送られるテレビ電波が乱れ、画面にノイズが入ることになります。
対処としては、テレビ本体側の機能で「アンテナレベル」を確認してテレビ側の電波受信状態を確かめ、前述のようにアンテナ機器の各部をチェックする。またアンテナ工事の専門業者に相談するという方法がございます。

・そのエリアにおけるテレビ電波の受信レベル不足、または過度の電波受信レベル。
特に地デジ電波において、そもそも地デジアンテナ自体が十分な地デジ電波を受信しておらず、電波の弱さからノイズが入るなど、地デジ放送のテレビ画面が乱れる状態です。
そもそも地デジの中継局から遠く、周辺の電波状態が悪い現場や、屋内にあるテレビの台数が多いなどで、個々のテレビに届く地デジ電波が弱まっている状態です。そのためテレビ電波を増幅するブースターの設置や、より強力なものへの交換が必要です。
また周辺の地デジ電波状態が極端に強く、テレビなどに届く地デジ電波が過剰に強い場合も、画面の乱れの原因となります。その場合はテレビなどの機器が受信するテレビ電波を適度に弱めるアッテネーター(減衰気)という機器の設置が必要となります。

・バックライトの異常。
前述したテレビの内部部品、バックライトは、液晶を照らす光を調整しているため、トラブルが生じると、テレビ画面の明るさや色調に問題が起こります。バックライトの異常と思われる場合は、メーカーや専門業者への相談が必要です。

・画面サイズ設定の問題。
実際のテレビ画面のサイズと比べて、テレビ機器の「設定」で画面サイズが小さいものが選択されていると、画面の四隅が黒い線で囲まれたような画面になります。リモコンから、テレビの「設定」などを選択して「画面サイズ設定」などを確認し、適切な設定に合わせてください。

・悪天候。
地デジなどのテレビ電波は、豪雨や豪雪、雷などの自然現象の影響で、電波状態が悪化し、画面にノイズが入ることがございます。特に宇宙空間の人工衛星から送信される衛星電波は、豪雨や豪雪の際には乱反射で電波が乱れ、受信不良が起こりやすくなります。
このような状況では、天候の回復を待つしかございません。

・液晶割れや液晶漏れ。
テレビ内部の液晶部分が割れている、また液晶に異常が起こっている場合です。この場合は、画面のノイズ、黒い線などが入る、色調の異常など、どのような異常も起こる可能性がございます。液晶割れや液晶漏れがないか、目視で確認し、メーカーや修理業者へ相談されることをおすすめします。

・B-CASカードの不具合。
前述したB-CASカードに不具合が起こると、テレビ電波の受信に影響が出るため、画面の乱れが生じることもございます。やはりB-CASカードの端子部分の汚れを落として差しなおす。またB-CASカード自体の不良の場合は、カードを交換するなどの対応が必要です。

焦げた臭いがする

これはテレビ本体から焦げたようなにおいがするという不具合です。場合によっては火災にもつながるため、早急な対応が必要です。

・テレビ内部にホコリがたまり、熱によって焦げている。
長年の使用でテレビ本体の内部にホコリがたまり、そのホコリがテレビから発生する熱によって焦げている可能性がございます。
まずテレビ本体の電源を切り、電源コードをコンセントから抜いた上で、ご自身でテレビ背面のパネルを外すなどして内部を確認する方法もございますが、テレビの故障や事故などの危険もございますので、メーカーや専門業者などに依頼されるのがお勧めです。

・基板などの内部部品が経年劣化により焦げている。
テレビ機器にも、各部品ごとの寿命がございます。そのため長年、使用し続けると、部分の経年劣化により、一部に過度な電圧がかかるなどして、焦げが生じる可能性もございます。この場合は、もはやテレビそのものの寿命と考えて、買い替えを検討されることがお勧めです。

テレビの修理に必要な費用

ここまでは、主なテレビの不具合の症状と、考えられる原因、対処方法などをご説明してまいりました。
しかし当コラムを参考に、原因の判断や対処を行ってもトラブルが解決しない場合は、メーカーや業者への修理依頼が必要となります。
ここからは、業者へのテレビの修理を依頼した場合に必要となる、平均的な修理費用の相場をご説明いたします。

テレビの主な修理内容とその費用

ケーブル類の故障や不具合。
・約300円から50,000円。
分配器、チューナー、セットアップボックス、アンテナなどの故障や不具合。
・約5,000円から60,000円。(機器の交換や修理、配線工事費用などを含む)
B-CASカードの破損または不具合、
・2160円。(税込み)
テレビ基板の故障または不具合。
・約10,000円から70,000円。(電源、メイン基板の交換または修理)
バックライトの故障または不具合
・約40,000円。(交換、修理)
液晶パネルの故障または不具合。
・約20,000円から180,000円。(交換、修理)

これらの修理費用は、テレビの大きさや、部品の交換が必要になる故障の具合によっても変わってきます。特に液晶パネルや基板の故障で、テレビのサイズが大型である場合ほど、費用も高額になることが多くなります。
またメーカーや業者によっては、修理費用とは別に、ご自宅への出張費用がかかることもあるため注意が必要です。修理費用の総額によっては、新しいテレビに買い替える方が安く済むケースもあるため、業者へ依頼する前に、どちらにするかよく検討することが重要となります。

またテレビのメーカー側では、ほとんどの場合、故障などに対する保証期間が設けられており、保証期間内の故障や不具合には、部品交換を含む修理などを無償で受けられます。ただメーカーによる保証期間は、多くが1年程度になります。
ただ有名家電量販店などでテレビを購入した場合は、購入時に一定の金額を払って店舗の長期保証に加入することで、メーカー保証とは別に、店舗側による5年程度の保証を受けることもできます。

3大テレビメーカーの故障に関する相談窓口

「東芝テレビご相談センター」
・フリーダイヤル 0120-97-9674
・ナビダイヤル 0570-05-5100
「シャープ 修理相談窓口」
・フリーダイヤル 0120-02-4649
・ナビダイヤル 0570-550-447
「パナソニック ご相談窓口」
・フリーダイヤル 0120-878-981
・ナビダイヤル 06-6907-1187

テレビを長持ちさせる方法

液晶テレビ本体の寿命は、メーカーや機種によっても異なりますが、おおむね7年から10年とされています。
ただ、適切な使用法によってテレビの寿命を延ばすことも可能です。一方で、扱い方が悪いと通常より寿命が短くなることもあるため、テレビの正しい扱い方を覚えておく必要がございます。以下、テレビを長持ちさせる使い方をご説明いたします。

・長時間、テレビをつけっぱなしにしない。
テレビに限らず、電化製品は、通電を続けるほど、劣化が進んでいくものです。そのため長時間、テレビの電源を入れていることは、内部の電子部品や基板などに負荷をかけ過ぎ、テレビ本体の寿命を縮めてゆきます。
テレビの寿命を延ばすためには、特に見たいテレビ番組がないときなど、意味もなくテレビをつけっぱなしにしない。衆人事や長時間の外出時などは、テレビ本体の電源をオフにするなどの工夫が必要です。これは節電にもつながり、一石二鳥といえます。
ただ一方で、短時間で頻繁に電源をオン、オフにすることも、かえってテレビ本体に負荷をかけることになります。テレビを見ている途中でのわずかな外出、お手洗いなど、ごく短時間、席を外すだけの場合は、逆にテレビをつけっぱなしにしておくなどの工夫も必要です。

・高温・多湿の場所に設置せず、結露が発生しないようにする。
これは電化製品全般に共通することですが、高温、多湿の場所は避ける必要がございます。家屋内において、湿気が少なく窓からの直射日光の当たりにくい場所にテレビを設置することが必要です。またテレビはつけているときに、特に背面から熱を発するため、熱がこもらないよう、背後の壁との隙間を大きく取り、風通しをよくすることが重要です。寒暖差の大きい冬場には、機器内に結露が発生することがあるため、そのような点も考慮して、テレビの設置場所には十分な配慮が必要です。

・こまめに掃除をして、ホコリなどがたまらないようにする。
前述のようにテレビの表面や内部などにホコリがたまると、テレビ本体の熱を排出しにくくなる、またホコリそのものの焦げが起こるなどの問題で、大きなトラブルにつながることがございます。特に電化製品であるテレビが、静電気によりホコリをひきつけやすいため、最低でも一か月に1度以上は、柔らかい布や、できれば専用のハンディワイパーなどを使用して周辺のホコリをとる、こまめな掃除と手入れが必要となります。

・外部からの衝撃が起こらないように。
調子が悪くなった時に「叩くと治る」といわれた昭和のブラウン管式テレビと違い、現在の液晶テレビは精密機械です。外部からの衝撃は、内部機器の不調を招き、大きな故障につながります。安易に叩くなどの衝撃を与えないことはもちろん、不安定な場所に設置して倒れるなどの事態が起こらないよう、十分な注意が必要です。

・テレビの保護用パネルやシート、カバーを利用する。
このようなテレビ用の機器には、テレビを外部から衝撃やホコリから守る機能がございます。このような品を用いることで、テレビを外部からの有害な影響から守り、長持ちさせることにつながります。

簡単にまとめると、テレビを長く使うコツは
・長時間の使用や、頻繁な電源のオンオフを避ける。
・テレビ本体にできるだけ衝撃を与えない。
・高温多湿の環境、直射日光や結露なども避ける。
・テレビ本体に熱がこもらないよう配慮する。
・ホコリがつかないようこまめに掃除する。
といったことを守り、日々のケアと扱いにより、テレビ内部の電子部品の負荷を減らすことが重要といえます。

故障かな?と思ったときのおさらい

このように、ご自宅におけるテレビのトラブルについては、ある程度はご自宅で対処して改善できることもございます。
ただテレビ内部の劣化による故障、アンテナや関係機器の劣化や故障などの場合は、ご自宅での対処は難しく、専門業者による修理や機材の交換などが必要となります。

もしご自宅でテレビに何らかのトラブルが生じ、当コラムを参考に説明書の手順も確認しつつ回復を試みてもうまくいかない、また自宅では手に負えない症状である場合は、テレビ本体の故障、アンテナの不調などのトラブルに合わせて、テレビのメーカーや、あさひアンテナなど専門のアンテナ工事業者へとご相談ください。お気軽にご質問ください。

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あさひアンテナ 工事 職人

アンテナ本体 型番

  • デザインアンテナ

    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木アンテナ

    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。