テレビアンテナの修理・工事はどこに頼む? 自分での復旧対応から費用の相場、信頼できるおすすめ業者の選び方までプロが解説
「ある日突然、自宅のテレビが映らなくなった!」
「真っ黒な画面にE201やE202というエラーコードが表示されているけど、何が原因かわからない」
「屋根の上にあるアンテナ全体がさび付いて傾いたりしている」
「台風や大雪で屋根の上のアンテナが倒れてしまった!」
お住まいでこのようなトラブルが起こってしまい、どうすれば良いか分からずお困りの方はいらっしゃいませんか。
上記のようなテレビ受信トラブル、またアンテナの故障は、テレビ放送やアンテナの専門知識がないと原因の特定が難しく、特にアンテナ本体に関しては無理にご自分で直そうとすると、高所から転落などのリスクが伴うほか、かえって状況を悪化させてしまうこともあります。
かといって、アンテナ修理を業者に依頼するにしても、一体どんな業者に修理を頼めばいいのか、費用はどれぐらいかかるのか、質の低い業者に騙されないかなど、ご不安も尽きないことでしょう。
一般の方がインターネットでアンテナ修理の依頼先をお調べになると、アンテナ工事の専門業者のほか、家電量販店、町の電気店、マッチングサイト、その他さまざまな依頼先が見つかり、どこに依頼するのが最適なのか、迷われるのも無理はないことです。
この記事では、そんな皆様のために技術系のプロであるライターが、アンテナ工事のプロ業者「あさひアンテナ」の経験豊富なアンテナ職人にお話を伺い、さまざまな実経験に基づく貴重な情報から、お客様のアンテナ修理に関するお悩みをすべて解決するための情報をまとめました。
具体的には、アンテナ工事業者を呼ぶ前にご自分でもできる簡単なトラブルチェックの方法から、アンテナ工事の専門業者や家電量販店など、アンテナ修理を依頼できる業者をほぼすべて網羅し、依頼先ごとのメリット・デメリット、正確な費用相場などをご紹介。そしてご不安の元となる悪徳業者を確実に見抜くためのポイントなども、網羅的に解説します。
この記事を最後までお読みいただければ、皆様はもうアンテナのトラブルでお悩みになることはなくなるでしょう。
本記事を参考にしていただければ、アンテナ修理をはじめ、お客様がお求めのアンテナ工事について、最適な依頼先を適正価格で見つけることができ、安心して快適なテレビのご視聴環境を取り戻すことができるでしょう。
業者を呼ぶ前に!テレビが映らない原因を自分でチェック
プロのアンテナ職人のお話によると、お住まいで急にテレビが映らない、テレビ画面が乱れるといったトラブルが生じた場合、その原因がアンテナや周辺機器のトラブルより、テレビ本体や室内ケーブルなどの簡単なトラブルであるケースが多いそうです。
そのような簡単なトラブルである場合は、あわててアンテナ工事業者まで連絡しなくとも、まずはご自身で確認できるポイントがいくつかあるそうです。
アンテナの故障ではなく、テレビの設定ミスやケーブルの接続不良が原因である場合、ご自宅での簡単なチェックであっさりと問題が解決することも多くなります。そうなれば修理の費用やお手間をかけずに済みます。
以下、テレビのトラブルに当たって、専門家でなくても安全に確認できるチェックポイント項目をリストアップしましたので、ぜひ一度お試しになってください。
もしこれらのチェックで改善しない場合でも、ある程度、原因を絞り込むためのヒントにもなり、業者へのご連絡で、状況を正確に伝えるための情報収集にもなります。
まずはエラーコードを確認【E201・E202・E209など】
テレビ放送が映らなくなったとき、真っ黒なテレビ画面に表示される「エラーコード」は、電波の受信やテレビ本体の不具合などで、テレビ放送が映し出せなくなったときに、テレビ本体がその原因を自動的に診断してオーナー様に伝えている、皆様がトラブルの原因を知るための重要なメッセージです。
このエラーコードによってトラブル原因の切り分けができるため、業者に問い合わせる前に、まずコードの内容を確認してください。
特に「E201」や「E202」はアンテナ本体や受信環境に問題がある可能性が高いサインです。
以下、表示されることが多い主なエラーコードの種類とその意味、コードに対応する対処法について一覧で解説いたします。
※上記は主なエラーコードの種類になります。他にもエラーコードは存在します。
自分で直せるかも?料金を払う前に試したい6つの簡単チェックリスト
上記のエラーコードの確認とあわせて、以下の6つのポイントをチェックしてみてください。
どれも専門的な工具や知識は不要で、すぐに試せる方法ばかりです。
アンテナ工事業者へと修理をご依頼する前に、これらの基本的な確認作業を行うことは、アンテナ工事のプロからもおすすめの手順になります。
① B-CASカードの抜き差し・掃除
B-CASカードは、現在の地上デジタル放送や、BS/CSデジタル放送(衛星放送)を視聴するために必要なICカードです。主に暗号化されたデジタル信号の解読するカードキーのような役割を持っており、テレビにこのカードが挿入されていないと、デジタル放送を映し出すことができません。
特に「E100」「E101」「E102」などのエラーコードが表示される場合、このB-CASカードの接触不良が原因であることが多くなります。
このB-CASカードの問題と思われる場合には、まずテレビの電源を切り、本体の専用スロットからカードを一度抜いて、乾いた柔らかい布でカードの特にICチップ部分を優しく拭いてみてください。
その後、カードの向きを間違えないように、奥までしっかりと差し直してみてください。
カードの接触不良などの場合は、この作業だけでトラブルが解消されることもあります。
なお、通常のB-CASカードは一般的なカードサイズですが、ポータブルテレビなどでは、フタで覆われた本体の内部にミニサイズのB-CASカードが挿入されていることもあります。
また近年の4K8KテレビではB-CASカードの代わりに、同様の機能を持つ「ACASチップ」が内蔵されていることもあります。このようなモデルでチップの不具合が生じた場合は、後述するテレビのリセット・再起動を行うことで、不具合が解消されるケースがあります。
② アンテナケーブルの抜け・緩み
テレビの裏側や壁のアンテナコンセント端子に接続されているアンテナケーブルの接続端子が、緩む、抜けかけているなどのケースもあります。その場合、テレビ電波が正常に送信されなくなり、映像が乱れる、映らないといった問題も出てまいります。
特に、お部屋の掃除や模様替えで家具を移動したなどの際に、意図せずケーブルに触れてしまい、引っ張ってしまうことは珍しくありません。
そのため、テレビ画面の乱れの際にはアンテナケーブルについて、テレビ側と壁のアンテナコンセント側の両方の接続部分を、しっかりと奥まで差し込まれているか確認してください。
ケーブルの接続端子部に、静電気でホコリが付着して接触不良を引き起こしている場合もありますので、B-CASカードの場合と同じく、まず柔らかい布でケーブルの端子部の汚れを落とすなどして、あらためてテレビや壁の端子へと、ケーブル端子を奥までしっかりと接続し直してください。
また、ケーブル部分も、断面が円の状態を保っていないと伝送に問題が出るほか、衝撃や折り曲げは断線の原因にもなります。配線されているケーブルが家具の下敷きになっていたり、強く折れ曲がっていたりしていないかもチェックしてください。
他にも室内でアンテナコンセントとテレビを結ぶケーブルが必要以上に長いと、電波がテレビに届くまでに大きく減衰(弱まり)してしまいます。
結果、気候や天候の影響で周辺の電波レベルが低下した際に、お住まいのテレビ画面が乱れる原因にもなるため、室内のアンテナケーブルは、最小限の長さより多少、余裕がある程度の、適切な長さの製品を使用してください。
③ ブースター(増幅器)の電源確認
受信できる地デジ電波レベルが弱い地域や、複数の部屋でテレビを見るために一定の電波レベルが必要な住宅では、アンテナの近くに「ブースター」と呼ばれる、電波を増幅する機器を設置していることが多くなります。
特に現在では、住宅に三台以上のテレビを設置する場合には、どのような現場でもブースターが必要となるため、実質的には戸建て住宅に必須の機材となています。
ブースターにも室内用や補助的な小型モデルなど、さまざまな機種が存在します。ただ一般的な戸建て住宅に設置される屋外用ブースターは、アンテナの近くに設置される本体の「増幅部」と、屋根裏などに設置されてコンセントに接続され、アンテナケーブルを通じて増幅部に給電する「電源部」のふたつの部分で構成されています。
したがって電源部のプラグがコンセントから抜けている、その他の不具合があると、当然ながら増幅部も機能しません。
ブースターの電源部は、お住まいでも屋根裏や天井裏、テレビの近くの電源コンセント付近に設置されていることが多いため、この電源部の電源ランプがきちん点灯しているか確認してみてください。
もし消灯していれば、コンセントにプラグをしっかり差し直してください。
④ テレビ本体のチャンネル再設定(再スキャン)
引っ越しで前のお住まいからテレビを移動する、また周辺に高い建物が建ち受信できる地デジ電波塔が変わる、受信している電波塔の周波数帯変更や放送局の追加などがあると、受信環境が変わり特定のチャンネルが映らなくなることがあります。
これは、テレビを設置して最初に行う「チャンネルスキャン(チャンネル設定)」で、テレビがテレビ電波の各チャンネルを番号に割り当てた設定と、受信できる地デジ電波のチャンネル内容が変わってしまったことで、一部のチャンネルが正常に映らなくなるという症状です。
このような場合は、テレビのリモコン操作を使って、テレビ側で現在、受信できている地デジ電波に合わせた「チャンネルの再設定(再スキャン)」を行うと、ほとんどの場合は問題が解決します。
チャンネルの再設定を行う操作方法は、詳しくはテレビのメーカー、モデルによって異なりますが、一般的にはリモコンの「設定」ボタンから、テレビの設定画面を確認しつつ、チャンネル設定などの項目を順番に選んでいくことで、簡単に行うことができます。
スキャンを開始すると、設定の完了まで数分ほどかかりますが、お住まいのテレビの取扱説明書、メーカー公式サイトなどを確認しながら、適切な手順で試してみてください。
⑤テレビ本体のリセット・再起動を行う
テレビ機器本体の内部基盤、プログラムなどが一時的な不具合を起こし、テレビ画面が映らないほか、さまざまな誤動作が生じることがあります。
この場合は、テレビ本体への給電を一時的に断ち、初期化する「リセット(再起動)」を行うことで、不具合が解消されるケースがあります。
テレビのリセット方法は、一般的には本体の主電源スイッチを切り、電源ケーブルもコンセントから抜いた状態で数分ほど置き、その後、あらためてプラグをコンセントに差し込んで、テレビの主電源を入れるという流れになります。
この方法はほとんどのテレビ、またレコーダーなどの受信機器に有効です。ただしテレビなどの機器によっては、独自のリセット手順があるケースもあるため、やはりテレビ本体の取扱説明書やメーカーサイトなどをご確認の上、モデル特有のリセット方法があれば、そちらもお試しください。
⑥ 他のテレビの映りを確認
戸建て住宅で各部屋に複数台のテレビある場合は、他のテレビも同じように映りに問題が起こっているかどうかを確認してみてください。
もし特定の一部屋にあるテレビだけが映らないのであれば、問題の原因はそのテレビ本体の故障・不具合や、室内のアンテナコンセントからテレビまでの配線にある可能性が高くなります。
ここまでにご説明した、ケーブル配線やB-CASカードなどの状態を確認してみてください。
また例えば、お住まいでもアンテナから一番離れた部屋にあるテレビの場合、前述のようにケーブル配線部の長さから送信される電波の減衰量が大きくなります。
これにより普段は正常に映るテレビでも、実際は必要最小限に近いレベルの電波しか届いていないことがあり、特定の季節や悪天候で地デジ電波レベルが低下した際に、テレビ画面に乱れが生じるというケースも考えらえます。
この場合は、お住まいのブースターの増幅レベルを調整するか、その部屋専用に室内用ブースターを設置するなどの対応が必要です。
逆にお住まいにあるすべてのテレビが映らない場合は、アンテナ本体や分配器以前の配線部、特にブースターなど、すべてのテレビで共用している設備、さらには周辺のテレビ電波環境に問題が生じていると考えられます。
他にも、前述したB-CASカードのトラブルと思われる場合は、他のテレビに挿入されているB-CASカードと差し替えて映りを確認することで、問題がテレビ側にあるか、B-CASカードそのものの不具合や破損であるかを切り分けることができます。
これらの切り分けによる確認は、それ自体はトラブルの解消につながらなくとも、その後、業者へのご依頼で、トラブルの状況を説明される際に、非常に役立ちます。
アンテナ本体が原因?プロの修理が必要な症状
上記のチェックリストを試してもトラブルが改善されない場合は、お住まいのアンテナが受信している電波をはじめ、アンテナ本体や配線部、ブースターなど配線部の機器に問題が生じている可能性が高くなります。
特に、お住まいのアンテナやテレビなどに以下のような症状が見られる場合は、無理にご自分で対処なさろうとせず、速やかにプロの業者へとご相談ください。
- 屋根の上のアンテナが明らかに傾いている、または倒れている。
- 台風や大雪など、悪天候の後にテレビが映らなくなった。
- テレビ画面に頻繁に「E201」のエラーやブロックノイズが表示される。
特に屋根の上などの高所にあるテレビアンテナに問題が生じている場合、復旧作業には、専門の知識や技術が必要なことはもちろん、転落など大きな事故の危険も伴います。
専門業者でもアンテナ工事は安全第一で、担当者が万全の装備と知識を整えた上で実施します。皆様の安全のためにも、アンテナ本体の修理・調整などは、必ず専門業者にご依頼ください。
テレビアンテナ修理はどこに頼む?依頼先7つをメリット・デメリットで徹底比較
いよいよ専門業者にアンテナの修理をご依頼になる段階に至ったとき、多くの方は「そもそもテレビアンテナの修理は一体どこに頼むのがいいの?」とお悩になることでしょう。
テレビアンテナ修理を依頼できる窓口には、実は様々な業者、業種があります。
ここでは、テレビアンテナの修理を依頼できる代表的な7つの依頼先について、それぞれのメリット・デメリットや費用感を以下にまとめました。
ご自身のアンテナトラブルの状況や、修理について何を優先なさりたいかに合わせて、最適な依頼先を見つけてください。
※上記は主な依頼先とその特徴になります。
以下、各依頼先について詳しくご紹介していきます。
① アンテナ工事専門業者|技術力・安さ・速さを求めるなら
基本的にアンテナ修理をはじめ、各種アンテナ工事の依頼先として、もっともおすすめといえるがアンテナ工事の専門業者です。
アンテナ工事に特化した専門業者ならではの高い技術力と豊富な専門知識で、あらゆるトラブルについて迅速かつ的確に対応してくれます。
また専門業者には、実際の施工に下請け業者を使わない「完全自社施工」の業者が多いため、中間マージンが発生せず、費用を安く抑えられるのが最大の魅力です。
さらに工事を担当するスタッフも、専門の研修に加えて現場の作業経験が豊富になるため、さまざまな現場に対応した高品質な工事を期待できます。
依頼からの対応の早さについても、即日工事に対応してくれる業者も多くなります。工事後の保証期間も長く、おおむね5年以上の業者が多いためアフターサービスも充実しています。
② 家電量販店やホームセンター(ヤマダ電機・ジョーシンなど)|手軽さとポイントが魅力
ヤマダ電機やジョーシン、ケーズデンキといった大手家電量販店や、カインズなどのホームセンターの各店舗でもアンテナ修理を依頼できます。
普段からよくご利用になっている店舗で気軽に相談できる安心感や、店舗独自の会員ポイントが貯まる、使えるといった点がメリットです。
ただしこれらの店舗は工事の受け付け窓口にすぎず、実際の工事は近隣の下請け業者(アンテナ専門家ではなく家電に関する工事全般を担当)が行うため、仲介手数料などの中間マージンで工事費用が割高になる傾向があります。
また下請け業者はアンテナ工事に特化した専門家ではないため、アンテナ工事に関しては、担当する下請け業者によって技術力にばらつきが出ることもあります。
他にも、店舗への依頼からスケジュールの空いた下請け業者の手配まで手間がかかるため、即日工事が難しく、特にスケジュールの厳しいエアコン工事の繁忙期などには、店舗受付から実際の工事まで日数がかかるケースも出てきます。
さらに下請け業者は現地調査と実際の工事が別日程になる。工事をキャンセルした場合も、下請け業者への出張費やキャンセル費などが発生するケースがある。アンテナ工事(修理)の費用は、家電量販店のポイント利用、還元の対象外になる場合が多いといった点も、念頭に置いてください。
③ 街の電気屋さん|顔なじみの安心感
現在でも地元の商店街などに見られる、地域に密着した「街の電気屋さん」も、アンテナ修理の相談に乗ってくれます。
このような店舗は、品ぞろえや価格競争では家電量販店に及ばない分、地域密着型で、近隣のなじみの顧客に対して、家電の相談やサポートをはじめ、きめ細かなサービスを提供してくれる特徴があります。
上記した家電量販店などの下請け工事業者も、このような店舗であることが多くなっています。
したがってこのような店舗の店主と顔なじみであれば、ご自宅のテレビアンテナだけでなく、家電製品、電気工事など全般について、長年にわたって詳しい状況を知り、安心して細かなことまで相談できる存在になってくれる点がメリットです。
しかし、このような業者はアンテナを専門としているわけではないため、最新のアンテナ機種や施工技術には詳しくない可能性もあり、家電量販店の場合と同じく、店舗によってアンテナ工事の技術に差が出やすい場合もあります。
工事料金についても、店舗の裁量で決まる部分が大きいため、価格体系が明確ではない面もあります。
例えば、顔なじみの電気店であれば工事費用を割り引いてもらえる場合がある一方、アンテナ工事価格の相場に詳しくない店舗では相場より割高なこともあるなど、店舗や条件によって価格差が出やすいため、料金面に関しては、事前にしっかりとご確認になることが大切です。
そして近年、このような町の家電店は、店主の高齢化などにより徐々に数が少なくなっているのが現状です。そのため店によってはアンテナ工事の高所作業が難しい、また工事後の閉店、廃業などで急に相談先がなくなるといったケースも考えられるためご注意ください。
④ハウスメーカー・工務店|新築やリフォーム時に
戸建てのマイホームにお住まいの方であれば、住宅を建てたハウスメーカーや工務店に、お住まいの設備であるテレビアンテナの修理を依頼できるケースもあります。
ハウスメーカーなどの場合は、自社で建てた住宅の構造を熟知しているため、家の構造や配線に合わせた的確な工事や、建物の美観を損なわない設置の提案などが期待できます。
ただし、ハウスメーカーや工務店のアンテナ工事も、実際の施工は電気工事を請け負う下請け業者に発注しています。したがって施工費用は専門業者への依頼や、工事受け付けの数が多い家電量販店などよりも割高になり、施工技術も担当業者によって差が出やすいなどの問題も生じます。
基本的にハウスメーカーなどのアンテナ工事は、依頼の手間が省け、料金も住宅ローンのにまとめることができる新築時の設置や、リフォーム依頼の際などに、あわせてご依頼になる場合に適した選択肢といえます。
⑤引越し業者|引越し時にアンテナ移設も可能
ハウスメーカーなどの場合と同じく、引っ越し業者へ作業をご依頼になる際に、オプションサービスとして、以前のお住まいにあったテレビアンテナのご新居への移設、また新規アンテナ設置を依頼できる場合があります。
この場合、以前のお住まいで使っていたアンテナを再利用することで、アンテナ取り付け工事から、アンテナ本体分の費用を節約できる可能性があります。
またこのように設置したアンテナが故障した場合は、この引っ越し業者に問い合わせて修理などを依頼できる場合もあります。
しかし、引越し業者のオプションアンテナ工事についても、実際の施工を担当するのは下請け業者であるため、やはり工事費用がやや割高になる、業者によって施工品質に差が出やすいといった傾向があります。そのため、引越し業者が移設工事を行う費用と、アンテナ専門業者に同タイプの新規アンテナ設置工事を依頼する費用が、大差ないといったケースもありえます。
他にも、移設元のお住まいと、移設先のご新居では電波状態が異なるため、移設したアンテナでは受信性能に不足が生じる。また移設前のアンテナがすでに10年近く使用されたものでは、移設後にすぐ故障してしまい、結果的にコストパフォーマンスが悪くなる、といった問題も考えられます。
特に引っ越し業者は、引っ越し作業を伴わないアンテナ工事、また自社が携わったアンテナ以外の修理は受け付けていないことがほとんどのため、アンテナ工事の依頼先として一般的な業者であるとは言えません。
⑥リフォーム業者|リフォーム時の工事の一環として
リフォーム業者お住まいの外壁塗装や屋根の葺き替えなど、各種リフォームを行う際に、一緒にアンテナ工事を依頼できるケースもあります。
この場合、他の工事で用いる足場など、アンテナ工事に必要な機材、準備などを流用できるため、高所作業費など別途の特殊工事費用がかからない可能性があるというメリットが挙げられます。
ただ、やはりリフォーム業者の場合も、ハウスメーカーなどと同様、アンテナ工事は下請け業者に任せるため、全体的な費用は割高になりがちです。
またリフォーム業者のアンテナ工事も引越し業者と同じく、基本的にリフォームのオプション工事となるため、修理をはじめとする各種アンテナ工事を単体で依頼するには不向きな選択肢と言えます。
⑦マッチングサイトで個人へ依頼|割安でも信頼性に難
近年、インターネット上のマッチングサイトを通じて、個人の職人に直接、各種の仕事を依頼できるサービスも増えており、このようないます。
このようなサービスは、個人への依頼であるため、中間マージンはもちろん、会社の諸経費などが必要なく、費用を安く抑えられる可能性があります。ただこのような依頼先には、慎重な判断が必要です。
その職人がアンテナ工事に関して、本当に十分な技術力や経験を持っているのか、万が一のトラブルの際に責任を持って対応してくれるのか、見極めるのが非常に難しいからです。
一般的な企業、店舗であれば、信用問題として、施工品質やアフターサービスはもちろん、お客様の個人情報保護など全般的なサービスに責任をもってくれますが、このような個人への依頼では、職務に対する責任感が薄いことも考えられます。
また近年では、いわゆるトクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)などが、犯罪の下見として、さまざまな業者を装い、お客様のお住まいの様子や個人情報などを調べ出すというケースもありれます。
ネットを通じた個人への依頼では、相手に対して信頼を置けるバックボーンがないため、このような犯罪に利用されるリスクも十分に考えられます。
結論としてアンテナ工事に限らず、費用の安さだけを求めて、マッチングサイトなどを利用して個人に各種作業を依頼することは、さまざまなリスクが高いと言わざるを得ません。
【料金表あり】アンテナ修理にかかる費用はいくら?症状別の相場を解説
前の項目ではアンテナ修理の主な依頼先をご紹介しましたが、お客様にとってアンテナ修理を依頼する上でもっとも気になるポイントは、やはり作業にかかる「料金」ではないでしょうか。
業者へとアンテナ修理を依頼するにあたり、一体どの程度の金額がかかるのか、あらかじめ平均的な相場を理解しておくだけで、安心して業者とお話を進めることができます。
この項目では、アンテナトラブルの症状や作業内容の別に、テレビアンテナ修理の具体的な費用相場を一覧表でご紹介します。また、業者に見積もりを取った際にお困りにならないよう、修理費用の内訳や追加料金が発生するケースについても解説してゆきます。
アンテナ修理の費用相場一覧
アンテナ修理の費用は、アンテナトラブルの原因および、修理に必要な作業、機材などの内容によって大きく変動します。以下は、一般的な修理内容ごとの費用相場をまとめました。
ご自宅でのアンテナトラブルの状況と照らし合わせて、おおよその予算を把握してください。
以下、各修理内容と費用の内訳について詳しく解説していきます。
アンテナの方向調整:9,000円~20,000円
地デジアンテナ、BS/CSアンテナとも「指向性(アンテナ正面側でのみ受信感度を発揮する性質)」があるため、アンテナの正面側を近隣の地デジ電波塔や、静止衛星のある東経110度(南西上空)に向ける必要があります。
地デジアンテナの場合は、障害物のない電波塔の方向へ向けて、左右の角度をおおむね調整するだけで十分です。
ただBS/CSアンテナの場合は、円盤上のディッシュ(放物面反射器)部を、仰角と方位角(上下、左右の角度)とも、やはり障害物のない東経110度の角度に、ミリ単位の正確さで向ける必要があります。
いずれにせよどちらのアンテナも、アンテナ本体の経年劣化に加え、台風や大雪などの外圧を受けると、この調整した角度がズレてしまい、受信感度が大きく低下する場合があります。
この場合は、ふたたびアンテナを正しい向き(方向、本体の角度)に調整し直す作業と、場合によっては、老朽化した部品の補強、交換などを含めた「アンテナ方向調整」の工事が必要となります。
このアンテナ方向調整は、アンテナ本体に破損がなく、向きの調整と再固定だけで直る場合は、比較的、安価な工事費用で済みます。
なお、地デジアンテナもBS/CSアンテナも、障害物のない安定した受信を確保するため、屋根の上などの高所に設置されることが多くなり、作業には大きな危険を伴うことが多くなります。
また地デジアンテナの場合は、正確な方向や必要な電波レベルの調査。BS/CSアンテナの場合は角度調整の方向は一定ですが、ディッシュの上下、左右ともミリ単位の精密な調整と、最大の受信レベルを確保できる微調整が必要となります。
したがってアンテナの角度調整は、専門の電波測定器(アンテナレベルチェッカー)をはじめ、安全帯などの装備と、アンテナおよび安全に関する専門知識を持つプロに任せることが確実です。
アンテナの修理:5,000円~20,000円
アンテナ本体の老朽化や自然環境の影響で、電波を受信する素子部やケーブル接続部など、部分的な故障が発生して、簡単な修理や部品交換で修復できる場合の工事です。
簡単な修理や部品交換で済む場合であれば、費用相場は比較的、安くなりますが、必要な部品の数が多い場合などは、費用が割増しになる場合もあります。
また修復が難しい故障や、部品交換の数が多く、修理費用がかさむ場合には、アンテナ交換のほうがコストパフォーマンス的にお得となるため、交換を勧められる場合もあります。
アンテナの立て直し:10,000円~30,000円
特に屋根の上でマスト(支柱、ポール)に固定されたアンテナについて、マストを支える支線(ステンレスワイヤーなどのステー)が緩んだり切れたりして、マストごとアンテナが傾いたり、完全に倒れてしまったりした場合の修理になります。
この場合も、アンテナ本体やマスト(支柱)に大きな損傷がなく、再利用できる場合であれば、費用相場が比較的、安くなります。
この場合の作業には、ステーを新しく張り直す、固定金具を補強するなどして、アンテナをマストごと立て直す作業が含まれます。
ただしアンテナ自体がかなり老朽化している、倒れたことで破損しているなどの場合は、立て直しても故障が再発するなどの危険性が高いため、これを機にアンテナ交換を勧められることもあります。
アンテナ本体の交換:33,000円~60,000円
アンテナの寿命(一般的に10年から15年程度)による経年劣化や、飛来物による大きな破損などでアンテナ本体の交換が必要になるケースです。
この場合の費用には、新しいアンテナの本体価格と設置工事費、そして古いアンテナの撤去・処分費用が含まれています。
一般的なアンテナ工事業者の場合、公式サイトなどで提示している新規アンテナ設置工事の基本費用に、アンテナ撤去工事費(5,000円から15,000円程度、処分費用含む)を加算した費用になります。
一般的なテレビアンテナであれば、屋根の上のアンテナでも撤去工事の費用相場は比較的、低価格になります。ただ一般的なものより大型のアンテナや、設置場所、方法が特殊なアンテナの場合は工事費がやや割高になるケースもあります。
なおアンテナ撤去の作業も、屋根の上などの高所では危険が大きいほか、業者に依頼すれば持ち帰り処分も頼むことができ、ご自宅でアンテナを粗大ゴミとして処分する手間や費用が省けるため、業者に一括で任せるのが一般的になります。
ブースターや分配器など周辺機器の交換:25,000円~30,000円
お住まいでテレビの映りが悪くなっている原因が、テレビアンテナ本体ではなく、アンテナの近くで電波を増幅する「ブースター」や、各部屋まで電波レベルを等分に分ける「分配器」などの周辺機器の故障である場合もあります。
これらの機器の寿命も、アンテナ本体と同様に10年から15年程度になります。
この交換費用には、新しい機器の本体価格と交換作業費が含まれます。費用相場は、主に使用する機材の性能や品質によって変化してきます。
見積もりで見るべき費用の内訳と追加料金が発生するケース
アンテナ工事業者に修理などのアンテナ工事を依頼した場合、優良な業者であれば、見積書に費用の内訳を詳しく記載してくれます。具体的には、例えば以下のような項目になります。
- 基本作業費:技術料や人件費など。
- 部品代:アンテナ本体、ケーブル、金具などの費用。
- 出張費:業者の拠点から現場までの交通費など。無料の業者も多くなります。
- 高所作業費:3階建ての屋根など、特殊な足場が必要な場合に発生することがあります。その他、通常とは異なる工事が必要な場合には、各種の特殊工事費が加算されることもあります。
また当初の見積もり価格から、想定外の追加料金が発生する可能性もゼロではありません。
例えば、「現地調査の結果、電波状況が悪く高性能なアンテナやブースターが必要になった」「配線が壁の中で断線しており、追加の配線工事が必要になった」などのケースです。
信頼できる業者であれば、作業前に必ず追加料金が発生する可能性について説明し、お客様から了承を得てから工事を進めます。
この追加料金の可能性については、見積もりの時点でお客様からも業者に対して、必ずご確認になることをおすすめいたします。
修理費用を賢く抑える3つのコツ
突然のトラブルに対するアンテナ修理の工事は、お客様にとっては予期せぬ出費となるため、できるだけ費用を抑えたいと思われることでしょう。
そこでこの項目では、どなたでも実践できる、修理費用を賢く節約するための3つのコツをご紹介します。ここでご紹介するポイントを元に、少しのお手間をかけるだけで、数千円から数万円単位で修理費用の総額が変わることもあります。
ぜひ本項目の情報を参考にされた上で、お得に、そして賢くアンテナ修理を依頼してください。
① 複数の業者から「相見積もり」を取る
アンテナ修理を依頼する際は、修理をお急ぎの必要がない限り、必ず複数の業者から工事費用の見積もりを取る「相見積もり」を行ってください。
最低でも3社程度から見積もりを取ることで、同じ工事について、その地域における費用相場を把握できます。これにより、1社だけの見積もりで質の低い業者に当たってしまい、法外な高額請求をされるリスクなどを避けられます。
また相見積もりにあたっては、料金の安さだけではなく、電話対応の丁寧さや施工の内容や品質、保証内容、提案内容なども含めて総合的に比較検討されることが、最適な業者選びと満足できる結果につながります。
② 自然災害が原因なら「火災保険」の適用を確認
台風、落雷、大雪、雹(ひょう)などの自然災害、近隣での爆発による飛来物など予想外の事故によってアンテナが破損した場合は、ご加入の火災保険が適用され、修理費用が保証される可能性があります。
ご契約中の火災保険の補償内容に「風災・雪災・雹災・雷災」や「想定外の事故」が含まれているかを、保険証券や契約書、保険会社へのお問い合わせで確認してみてください。
なお、アンテナ修理の工事で火災保険を申請する際には、一般的に以下の書類が必要になります。
- 被害状況がわかる写真
- 修理業者が作成した見積書
- 修理後の領収書
本記事に執筆するにあたり、プロの視点からさまざまな情報をご提供いただいた「あさひアンテナ」社では、アンテナ修理に火災保険を適用したいお客様に対し、修理と同時にすべての必要書類の準備、また保険専門スタッフによる申請書類の作成、交渉のお手伝いなど、さまざまなサポート体制をご用意しております。
アンテナ修理の費用に火災保険をご利用になりたい場合には、あさひあんてなをはじめ、火災保険のサポート体制も充実している業者へと、積極的にご相談されることがおすすめです。
③ お得な「キャンペーン」を利用する
アンテナ工事業者の中には「WEBサイトからの申し込み限定割引」や、特定のアンテナの「期間限定キャンペーン」などを、費用がお得になるさまざまなキャンペーンを実施していることがあります。
ご依頼を検討されている業者の公式サイトは必ずチェックして、利用できるキャンペーンがないかをご確認ください
少しでもお得にアンテナ修理やその他の工事をご依頼になるためには、このような情報収集も重要です。
もう騙されない!失敗しない優良アンテナ修理業者の選び方5つのポイント
数あるアンテナ修理業者の中には、残念ながら、見積もりにない不要な機材、工事を無断で加算して高額な請求を行うほか、、使用する機材や施工の品質も非常に低い手抜き工事をすることで、不当な利益を得る悪質な業者も存在します。
お客様にとって、大切なマイホームと工事費用を守るために、信頼できる優良業者をどう見極めれば良いのでしょうか。
この項目では、悪徳業者に騙されることなく、安心して任せられるアンテナ修理の業者を選ぶための5つの重要なチェックポイントを解説します。
このポイントを押さえておけば、業者選びで失敗する確率は格段に低くなります。
Point1:施工実績が豊富で、口コミ・評判が良いか
業者の公式サイトで、年間の工事件数や具体的な施工事例が、写真付きブログなどで豊富に紹介されているかを確認してください。
多くの実績があることは、それだけ多くの顧客から選ばれ、信頼されている証拠です。またお客様の事例と似た施工事例を探すことで、業者による施工の内容がイメージしやすくなります。
例えば、本記事にご協力いただいた「あさひアンテナ」では年間6,000件以上の施工実績があり、経験に基づく高い施工品質を期待できます。
また、Googleマップの口コミやSNS、第三者の比較サイトなどで、その業者を実際に利用した方による、率直な評価をチェックすることも非常に重要です。
個々の評価は書き手の主観も大きくなる上、当の業者や他業者による工作の可能性もあるため、安易に信じるのも問題です。ただ全体の傾向や、その業者が悪い評価に対してどのように対応しているかは、業者の姿勢を見極める上でも非常に参考となります。
Point2:料金体系が明確で、見積もり後の追加請求がないか
料金ページに「アンテナ本体+工事費+部材費込みで〇〇円~」や、各種アンテナ機種やブースターなど機材の設置費用、また上記でご紹介した各種アンテナ修理の工事別費用の一覧など、業者の料金体系が分かりやすく記載されているかを確認してください。
使用されるアンテナ等の機材については、メーカーや機種名、型番まで明記されているかも、重要なポイントになります。
また、工事の見積もりを依頼した際に、「工事一式」のような曖昧な書き方ではなく、作業内容や使用する部材が詳細に記載されていることも、業者の姿勢を判断する上で重要です。
さらに「見積もり後の不当な追加請求は一切なし」など、追加請求がないことを公式サイトで明言している業者は、より信頼度が高いと言えます。
Point3:長期保証とアフターサポートが充実しているか
テレビアンテナは基本的に屋外に設置されるため、アンテナ修理の工事完了後に、新しい不具合が発生する可能性もゼロではありません。
万が一の事態に備えて、長期的な保証制度を用意している業者をお選びください。保証期間は業者によってさまざまですが、5年以上の長期保証があると安心です。
あさひアンテナのように、業界最長クラスの10年保証を提供している業者もあり、このような業者は、自社の施工技術に自信をもっていることの表れともいえます。
Point4:問い合わせへの対応が迅速・丁寧か
お客様が最初に電話やメールで問い合わせをした際の対応は、その会社の顧客に対する姿勢を判断する重要な指標です。お客様のご質問への回答や、状況の説明について、専門用語を多用せず、一般の方にも分かりやすい言葉で丁寧に説明してくれるかどうかを確認しましょう。
また現地調査や見積りの際、お客様の工事や料金(特に見積もり外の料金加算について)に関する質問にも、お客様がご納得できるまでわかりやすく明確に説明してくれるかどうかも、優良な業者であるかどうかを見極めるための重要なポイントです。
逆に、工事や料金に対しての説明が曖昧でわかりにくい、また不安を煽るようなことを言って契約を急かしたりするような業者には注意が必要です。
迅速かつ誠実な対応をしてくれる業者を見極めてお選びください。
Point5:完全自社施工で電気工事士などの専門資格を保有しているか
アンテナ工事業者の種類についての項目でもご説明しましたが、実際のアンテナ工事を下請け業者に丸投げせず、研修を受けた自社の社員スタッフが一貫して工事に対応する「完全自社施工」の業者がおすすめです。
自社施工の業者であれば、仲介手数料などの中間マージンがかからないためアンテナ工事費用が安くなるだけでなく、スタッフの技術レベルが安定しており、また工事に対する責任の所在も明確です。
特に完全自社施工で施工実績も豊富な業者であれば、スタッフであるアンテナ職人は現場経験が豊富で、高い施工品質や丁寧な対応を期待できます。
アンテナ工事の専門業者は、あさひアンテナをはじめ、完全自社施工の体制を取っている業者が多くなります。ただ一部の大手業者や、アンテナ工事以外の工事も手掛ける業者では、工事を下請けに委託するケースもありますので、あらかじめご確認ください。
要注意!悪質なアンテナ修理業者の典型的な手口と対処法
優良なアンテナ工事業者の特徴は上記の通りですが、逆に悪質な業者も、お客様のご不安や知識不足に付け入る巧みな手口を取ってきます。
お客様による悪質な業者への対策としては、事前にその手口を知っておくことが重要です。
以下に悪質なアンテナ工事業者の代表的な手口と、万が一トラブルに巻き込まれた際の対処法をまとめました。
なお、もし上記のような悪質と思われる業者と契約してしまった場合でも、一定期間内であれば、消費者の側から契約を解除できる「クーリングオフ制度」を利用できる可能性があります。
悪質な業者に引っかかってしまったかも、とお困りのときは、一人でお悩みにならず、まずは「消費者ホットライン(局番なしの188)」まで早急にご相談ください。
アンテナ修理を依頼する流れ【4ステップで解説】
信頼できる業者の目星がついたら、いよいよ修理の依頼に入ります。
この項目では、問い合わせから工事完了までの一般的な流れを、以下の4つのステップで解説します。
依頼から作業完了までの全体の流れを把握しておくことで、スムーズに手続きを進めることができるでしょう。
- 問い合わせ・概算見積もり
まずは、電話やウェブサイトのフォームなどから業者に問い合わせます。
現在の状況(エラーコード、アンテナの種類、建物の階数など)をできるだけ詳しく伝えると、概算の見積もりを出してくれる場合があります。
またあさひアンテナなど優良な業者であれば、フリーダイヤルなどでお問い合わせの際、まずお客様のご自宅でテレビが映らない症状について、詳しい聞き取りを行い、考えられる原因とお客様のご自宅で可能な対応を説明してくれることもあります。
あさひアンテナの場合、お電話などでの説明でトラブルが解決した場合には、料金はまったく発生しませんので、まずはそのような業者をお選びになるといいでしょう。 - 現地調査・本見積もり
業者が実際にお住まいを訪問し、アンテナの状態確認や、現場の電波状況を専門の測定器で詳しく調査します。
その結果に基づいて、お客様の最適な修理方法を提案し、正式な見積書を提示してくれます。
この際は、上記項目でもご説明した通り、作業内容や料金についてご不明な点があれば、納得できるまで遠慮なく業者にご質問ください。 - 契約・工事日の調整
業者による説明や見積もりの内容に納得できれば、正式に工事の契約を結びます。
その後、工事を行う日時を調整します。
あさひアンテナなど、即日対応が可能な業者であれば、現地調査からご契約の当日に工事を完了できることもあります。修理をお急ぎの場合はご検討ください。 - 工事・支払い・保証書受け取り
工事の完了後、テレビが問題なく映るかどうかを業者と一緒にご確認ください。
問題がなく復旧できたと確認できれば、業者に料金を支払い、領収書と保証書を受け取って完了です。保証書は、後々のトラブルに備えて大切に保管しておいてください。
なお、あさひアンテナなど、料金のお支払いに現金だけでなくクレジットカード、電子マネーに対応している業者であれば、工事料金のご用意などの手間が省けます。
また。あさひアンテナの場合、10年の長期保証を用意しているため、保証期間中の工事については、同社内でデータベースを作成しています。そしてお客様が保証書を紛失された場合でも、このデータベースで確認が取れれば、保証書をお持ちの場合と同等の保証を受けられる体制を整えています。
ただ、やはり保証書があったほうが、保証の手続きがスムーズに進むのも事実です。
工事の保証書は、できるだけ紛失の危険が低く、分かりやすい場所に保管しておいてください。
テレビアンテナ修理に関するQ&A
最後の項目として、アンテナ修理に関してお客様からよく寄せられるご質問とその回答をQ&Aでまとめました。細かい疑問点を解消し、安心して修理をご依頼になるための参考にしてください。
Q1. 賃貸マンション・アパートの場合はどこに連絡すればいい?
マンションなど賃貸物件の場合、テレビアンテナは建物の各棟すべての部屋にテレビ電波を送る、共用の大型設備にあたります。
そのため、テレビが映らないなどのトラブルが発生した際は、まず大家さん、オーナー様や建物の管理会社に連絡して、対策を依頼することが基本的なルールです。
お住まいの方の自己判断で勝手に業者を呼んでしまうと、修理費用の負担をめぐってトラブルになる可能性があるため、くれぐれもご注意ください。
Q2. 工事当日の立ち会いは必要ですか?
はい、基本的には立ち会いが必要です。
アンテナ工事は、屋根裏へのアンテナ設置や、屋内配線の工事などを除き、屋外での作業がメインになります。ただ作業内容に関するご説明や工事前の最終確認、工事中に想定外のことが起きた場合のお客様へのご相談、そして工事完了後のテレビの映り具合の確認などを一緒に行うためです。
ただお客様は、アンテナ工事のすべてを確認される必要はなく、最初と最後のご確認、その他、必要な場合にご対応いただければ、あとはお住まいの中で待機していただいてかまいません。
作業に時間がかかる場合などは、担当者に携帯電話番号などの連絡を伝えて、工事の完了時間までに帰宅されるのであれば、外出が可能なケースもあります。
業者は基本的に、お住まいでも工事に関係ない部分には立ち入らず、また作業場所や出入りする部分については養生を行い、お客様のお住まいに傷をつけないよう注意して作業を進めます。
ただ、ブースターの電源部などが室内に設置されている場合は、室内での作業も発生します。
アンテナ修理含む工事の作業時間はおおよそ1時間から2時間が目安ですが、お住まいの構造や工事内容によっても変動してきますので、事前に業者に対して、おおよその所用時間をご確認になると良いでしょう。
Q3. BS/CSアンテナの修理も同じように頼めますか?
はい、もちろん依頼できます。
アンテナ工事専門業者であれば、地デジアンテナだけでなく、BS/CSアンテナの修理や設置にも対応しています。ちなみに現在のBS/CSアンテナはすべて4K/8K(右旋・左旋)対応モデルになっています、
BS/CSアンテナは前述の通り、地デジアンテナよりもさらに精密な、ミリ単位での上下の角度調整が必要となる他、アンテナを向ける方向にわずかば障害物があってもいけないという条件も生じます。
またアンテナ本体に電波の周波数帯を変換する電子機器「コンバーター」が付属しており、電源設定を行わないと作動しないほか、一般住宅向けのモデルでは、このコンバーターの寿命(十年程度)がアンテナそのものの寿命となります。
このようにBS/CSアンテナの設置には、高所作業の他にも、地デジアンテナとはまた異なる技術が必要なため、専門知識と技術を持つプロのアンテナ工事業者へとお任せになるのが、もっとも確実で安心といえます。
まとめ:テレビアンテナの修理は実績豊富で保証が手厚い専門業者に相談しよう
この記事では、皆様のご自宅で突然テレビが映らなくなった際の対処法から、修理を依頼できる業者の種類と、工事別の料金の目安、そして信頼できる業者の選び方までを詳しく解説しました。
いまテレビやアンテナのトラブルでお困りのお客様にとって、また万が一のトラブルの際の備えとして、有益な記事であれば幸いです。
最後に、テレビアンテナ修理で失敗しないための重要なポイントを3つにまとめます。
- まずはご自分で簡単チェック:業者を呼ぶ前に、エラーコードの確認やケーブルの接続など、ご自分でできる範囲のチェックを行ってください。
- 依頼先を比較検討する:専門業者や家電量販店など、各依頼先のメリット・デメリットを理解し、自分の状況や条件に合った場所をお選びください。
- 優良業者の5つのポイント:「豊富な実績」「明朗会計」「長期保証」「丁寧な対応」「自社施工」を基準に、複数の業者を比較して慎重にお選びください。
テレビ画面やアンテナのトラブルは多くの場合、ある日突然起こってしまう、予期せぬ出来事です。
だからこそ、突然の問題にもあわてず、この記事で紹介したポイントを参考に、お住まいでも可能な対処を取った上で、どうしても復旧できない場合は、信頼できるプロの業者へとご相談になることが大切です。安心して任せられる業者をお選びの上、一日も早く快適なテレビ環境を取り戻してください。
本記事にご協力いただいた「あさひアンテナ」では、各種アンテナ工事(修理、交換含む)にあたって、事前の電波調査、お見積もりは完全無料で実施しております。
年間およそ6,000件の施工実績に加え、施工は自社スタッフ職人による完全自社施工を徹底。各工事の明確な料金体系と合わせて、熟練の職人による高品質の工事を、業界最安に挑むお見積もり価格でご提案しております。
他業者との相見積もりはもちろん、即日工事にも対応しているため、じっくり優良業者をお選びになりたい方はもちろん、復旧をお急ぎの方にも対応が可能です。
工事後は10年の長期保証をご用意しているため、施工後も末永く安心していただけます。
なお、本文でもご紹介した主なアンテナ修理工事について、あさひアンテナでは相場内でも最安の価格帯である、以下の料金でご対応しております。
- アンテナ角度調整:8,000円(税込み8,800円)より。
- アンテナ修理:5,000円(税込み5,500円)より。
- アンテナ撤去(全長1.8メートルまでのアンテナ・処分含む):5,000円(税込み5,500円)より。
他にもあさひアンテナでは、地デジ各機種やBS/CSの各種アンテナ工事、ブースター周辺機器などの設置に関しても、国産一流メーカー製の機材、基本部材などをセットにした、明確かつ低価格の基本設置工事費でご案内しております。
突然のアンテナトラブルをはじめとする各種アンテナ工事のご相談は、まずはあさひアンテナのフリーダイヤル、または本サイトのメールフォーム、同社公式LINEアカウントまでお問い合わせの上、相見積もりなども通じて、お客様がもっとも信頼できる業者へとお任せください。
あさひアンテナであれば、迅速な対応、丁寧でわかりやすい説明と見積もり料金、施工品質、工事後の長期保証など、すべてにおいて、お客様にご満足いただける工事を提供してくれるはずです。