【プロに聞く完全版】テレビの音が出ない?音声トラブルの原因特定から解決の方法まで!自分でできる対処法をすべて解説!

2025年11月28日

「いつも通りテレビをつけたら、映像は映るのに音だけが聞こえない」
「さっきまで普通にテレビを見られていたのに、急に無音になってしまった!」

上記のような、突然のテレビ音声トラブルに、多くの方が「もしかしてテレビの故障?」「修理に出したらいくらかかるんだろうか」とご不安を感じてしまうのではないでしょうか。

しかしテレビの音声トラブルは、必ずしも本体の故障が原因とは限りません。
実際には、リモコンの簡単な操作ミスやケーブルの接触不良など、ご自身でもすぐに解決できるケースが非常に多いのです。
専門の修理業者を呼ぶ前に、まずはこの記事で紹介する対処法を順番に試してみてください。

この記事では、専門的な知識がない方でも簡単に試せる基本的なチェック項目から、原因を切り分けていく、やや専門的な対処法、そして故障が疑われる場合の修理または買い替えの判断基準までを、分かりやすく解説します。

本記事は、アンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」の現場スタッフに取材を行い、実際の問い合わせで多いケースから、現場経験に基づくトラブルの原因まで、確かな知識に基づく情報を元に執筆されたものです。
執筆担当者は技術系の知識を持つプロのライターで、専門家による解説から、難しい専門用語などを避け、一般の方にもわかりやすい形でまとめています。

この記事を最後までお読みいただければ、きっと皆様のご家庭でのテレビ音声トラブルを解決する糸口が見つかるはずです。

まずは落ち着いて!5分で試せる4つの基本チェックリスト

テレビの映りが悪いのではなく、音声だけが出ない原因を探る前に、誰にでもすぐに確認できる基本的なチェック項目があります。
専門的な知識は一切不要で、多くの場合は、この手順によって問題が解決します。
まずはあわてずに、以下の4つのポイントを順を追って確認してください。

チェック項目 主な原因
1. リモコンの「消音」「音量」ボタン うっかりミスによる消音設定や音量ゼロ。
2. テレビ本体の再起動 一時的なシステムの不具合。
3. ヘッドホンの接続 音声出力がヘッドホンに切り替わっている。
4. 外部機器の音量設定 ゲーム機やレコーダー側の音量がゼロ。

※上記は各チェックポイントの簡単な解説です。

これらの項目は、テレビの音声トラブルにおいて「あるあるネタ」とも言える、実際にも多い原因です。
次のセクションから、ひとつずつ具体的な確認方法を見ていきましょう。

チェック1:リモコンの「消音」「音量」ボタンは大丈夫?

この項目をご覧になって「音量ボタンなんてさわった覚えはないのに…」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、無意識に触れてしまう、別のボタンを押したつもりで間違えている、物がリモコンの上に置かれるなどして、意図せず消音(ミュート)状態や、音声レベルが最小になっていることは珍しくありません。

まずはもっとも基本的で、もっとも解決しやすいこのポイントから確認してください。
確認のステップは以下の通りです。

確認ステップ 操作内容
ステップ1 リモコンの「消音」または「ミュート」と書かれたボタンを1回押してみる。
ステップ2 リモコンの「音量+」ボタンを、画面に音量表示が出るまで数回押してみる。
ステップ3 上記2つで解決しない場合、テレビ本体側面などにある音量ボタンで直接操作してみる。

※上記は基本的なチェック方法になります。

テレビ本体のボタンで音量が変わる場合は、リモコン側に問題がある可能性が高くなります。テレビのリモコンは、電池の電力低下や内部基盤の劣化などで、押していないボタンの信号を発信するなどの誤動作を起こすこともあります。
その場合は、まずはリモコンの電池を新しいものに交換してみてください。

また電池を交換してもリモコンの誤動作(押したボタンとは別のボタンの反応が起きるなど)が頻繁に起こる場合は、リモコン自体の劣化が考えられ、新品への交換をおすすめします。

チェック2:テレビ本体の再起動(電源プラグの抜き差し)

現在のテレビは、テレビを映すだけでなく、インターネット閲覧やHDDと接続しての録画など多機能化しており、コンピューターや専用OSを内蔵した内部基盤で制御される、スマートフォンなどと同等の機器になっています。
テレビを長時間、使用することで、内部基盤の不具合によって、さまざまな誤動作が起こることもあります。
そしてスマートフォンやパソコンの動作が悪いときには再起動するように、テレビも再起動することで内部基盤などシステムの軽微なエラーが解消されることがあります。
テレビ本体の再起動(リセット)は、単にリモコンで電源をオフにするだけでなく、本体を完全にリセットさせることがポイントです。

テレビの基本的な再起動の方法は、メーカーやモデルは違っても共通しています。
以下でご紹介するこの方法は、テレビだけでなく多くの電子機器トラブルにも有効ですので、ぜひ試してみてください。

正しい再起動の手順 ポイント
1. テレビの電源を切る まずはリモコンまたは本体の電源ボタンで主電源をオフにします。
2. 電源プラグをコンセントから抜く テレビ本体に溜まった電気を完全に放電させるために不可欠な手順です。
3. 2〜3分ほど待つ 時間を置くことで、内部のシステムが完全にリセットされます。
4. 再び電源プラグを差し込む プラグをコンセントにしっかりと差し込みます。
5. テレビの電源を入れる 正常に音が戻っているかどうかを確認します。

※上記は基本的な再起動の方法です。メーカーやモデルによってはその他の初期化方法もあります。ただし初期化の方法によっては、設定や録画なども初期化されてしまう場合があるためご注意ください。

この手順でテレビの内部基盤がリセットされ、音声トラブルだけでなく、映像の乱れや誤動作などの一時的な不具合も改善されることがあります。

チェック3:ヘッドホンやイヤホンが繋がったままになっていないか

テレビの本体スピーカーから音が出ない原因として、テレビが「ヘッドホンやイヤホンに音を出力している」と認識しているケースもよくあります。
特に夜間にヘッドホンを使用した後などは、無意識のうちに接続したままになっているかもしれません。

以下の一覧をご確認の上、有線と無線の両方の可能性を確認してください。

接続タイプ 確認ポイント
有線接続 テレビの側面や背面にあるヘッドホン端子を確認し、ヘッドホンのプラグや変換アダプタなどが刺さったままになっていないか見てください。もし刺さっていたら、それを抜いてから音が出るかを確認します。
無線 (Bluetooth) 接続 テレビの設定メニューから「Bluetooth設定」や「音声機器接続」といった項目を開きます。意図せずワイヤレスイヤホンやスピーカーに接続されていないか確認し、もし接続されていれば切断してください。

※上記は基本的な確認方法になります。

自分では接続したつもりがなくても、ご家族が使用したBluetooth機器に自動接続されている場合もあります。

チェック4:接続している外部機器の音量設定は?

テレビ番組ではなく、ゲーム機やブルーレイレコーダー、パソコンなどの外部機器の映像を見ている時に音が出ない場合は、その機器側で音量がゼロまたは消音に設定されている可能性があります。
テレビの音量を上げても、音声の信号を送る側の機器が無音では音声は出ません。

以下の一覧を参考に、音の入口である接続機器の設定を確認してみてください。

確認すべき主な外部機器 チェック項目
ブルーレイ/DVDレコーダー レコーダーのリモコンで音量や消音ボタンを確認します。
ゲーム機 (PS5, Switchなど) ゲーム機本体のホーム画面や設定メニューで、音声出力に関する設定や音量を確認します。
パソコン パソコンのタスクバーにあるスピーカーアイコンをクリックし、音量がゼロやミュートになっていないか確認します。
Chromecast, Fire TV Stick それぞれの機器のリモコンで音量や消音設定を確認します。

※上記は主要な外部機器のチェックポイントになります。

この外部機器の音量は、意外と見落としがちなポイントなので、心当たりのある方はぜひチェックしてみてください。

【原因別】基本チェックで直らない場合の切り分けと対処法

前項目でご紹介した基本的なチェック項目を試してもテレビの音が出ない場合、もう少し踏み込んだ原因を探る必要があります。
ここからは、考えられる原因を「設定」「接続」「電波」といったカテゴリに分け、それぞれの対処法を詳しく解説していきます。
ご自身のテレビの状況と照らし合わせながら、当てはまりそうなものから試してみてください。

原因①:音声出力先の設定ミス|スピーカーが切り替わっている

最近のテレビは、本体スピーカー以外にも、サウンドバーやホームシアターシステムなど、さまざまな外部スピーカーに音声を出力する機能があります。
何かの拍子にこの「音声出力先」の設定が、意図せず外部スピーカー用に切り替わってしまうと、テレビ本体のスピーカーからは音が出なくなります。

テレビの設定メニューを開いて、音声の出口がどこになっているか確認してください。

設定項目 確認方法
メニュー画面の場所 リモコンの「メニュー」や「設定」ボタンを押します。
確認する項目 「音声設定」「サウンド」などの項目を探し、「音声出力」「スピーカー設定」といったメニューを選択します。
正しい設定 出力先が「テレビスピーカー」または「本体スピーカー」になっているか確認します。もし「オーディオシステム」や「HDMI(ARC)」などになっていたら、「テレビスピーカー」に切り替えてください。

※上記は基本的な確認方法になります。

特にお住まいで外部スピーカーを使ったことがないのに設定が変わっている場合は、この対処法で解決する可能性が高いです。

原因②:ケーブル類の接続不良|HDMIケーブルは正しく刺さっているか

「ケーブルはしっかり刺さっているはず」という思い込みが、原因の発見を遅らせることがあります。
特にテレビの裏側はホコリが溜まりやすく、お部屋の掃除や模様替えの際にケーブルを引っ張ってしまい、接続がやや緩んでしまうことも考えられます。

もう一度、音と映像の通り道であるケーブルの接続状態を確認してみましょう。

確認ステップ 対処法
1. 差し直し テレビと外部機器の電源を一度切り、接続されているHDMIケーブルやアンテナケーブルを両側とも一旦抜き、奥までしっかりと差し直します。
2. 入力切替の確認 テレビのリモコンの「入力切替」ボタンを押し、レコーダーやゲーム機が接続されているHDMI端子の番号(例:「HDMI1」)と、画面の入力表示が一致しているか確認します。
3. 別の端子で試す テレビにHDMI端子が複数ある場合、別の端子にケーブルを差し替えてみて、音が出るか試します。
4. 別のケーブルで試す 可能であれば、別のHDMIケーブルに交換して接続してみます。ケーブル内部の断線が原因の場合、これで解決します。
5. 音声出力形式の確認 特にPCを接続している場合、PC側の音声設定で出力形式を「PCM」に変更すると音が出ることがあります。

※上記は基本的なチェックポイントになります。

テレビと機器などを接続するケーブルは消耗品でもあります。
長年同じケーブルを使っている場合は、劣化による断線も疑ってみましょう。特にケーブルを急角度に強く折り曲げる、家具などの下敷きになるなどの状態は、断線などトラブルの原因になるためご注意ください。

原因③:特定のアプリや機器利用時のみ音が出ない

「普段見ている地上波テレビは問題ないのに、Netflixを見ようとしたら音が出ない」
「外部接続のゲーム機でゲームをしているときだけ無音になる」
このように、特定の状況でのみ音が出ない場合は、テレビ本体ではなく、そのアプリや機器に原因がある可能性が高くなります。

問題が起きているアプリや機器に絞って、以下の一覧の対処法を試してみてください。

状況 対処法
特定のアプリ (YouTube, Netflixなど) で音が出ない 1. アプリを一度終了し、再度起動する。
2. テレビの設定メニューから、アプリのキャッシュを削除してみる。
3. アプリが最新バージョンにアップデートされているか確認する。
特定の外部機器 (Fire TV Stick, ゲーム機など) で音が出ない 1. 接続している機器の再起動(電源の抜き差し)を試す。
2. 機器側の設定メニューを開き、音声出力に関する項目を確認・変更してみる。

※上記は基本的な対処方法になります。

問題が限定的であるほど、原因の特定はしやすくなります。
具体的にいつから、何をしている時にテレビの音声が出なくなったのかを思い出すことが、解決への近道です。

原因④:放送電波のトラブル|エラーコード「E201」「E202」は出ていないか

テレビ画面の隅に「E201」や「E202」といったエラーコードが表示されていませんか?
これらのコードは、テレビの故障ではなく、アンテナで電波を正常に受信できないなど、テレビに届く放送電波に問題があることを示しています。
基本的にエラーコードは、テレビが映らなくなった場合に、テレビ画面の中央にメッセージと共に表示されることが多くなっています。
ただ電波の受信レベルが極端に低い場合、テレビ映像はかろうじて映っても、音声が出なくなるケースもあります。

このような場合は、以下の一覧のようにアンテナ関連の基本的な確認を行ってください。

エラーコード 意味 自分でできる対処法
E201 アンテナの受信レベルが低下しています。 ・アンテナケーブルがテレビや壁の端子にしっかり接続されているか確認する。
・悪天候(大雨や強風)の場合は、天候が回復するのを待つ。
E202 電波を受信できていません。 ・アンテナケーブルの抜けや緩み、断線がないか確認する。
・B-CASカードを一度抜き、ICチップの汚れを乾いた布で拭いてから差し直す。
・テレビの設定メニューから「チャンネルスキャン(再スキャン)」を実行する。

※上記はテレビ電波の受信に関するエラーコードとその簡単な対処法になります。エラーコードはトラブルの原因に応じてその他にも数多く存在します。

これらの対処法で改善しない場合は、テレビアンテナ本体の向きがズレている、寿命でアンテナ本体やブースター(電波増幅器)が故障しているなどの可能性があります。
そのような場合には、アンテナ工事の専門業者による確認と修理が必要です。

もしかして故障?テレビの寿命が近い7つのサイン

ここまで紹介したすべての対処法を試しても音声が正常に戻らない場合、残念ながらテレビ本体のスピーカーや内部基盤が故障している可能性が考えられます。
「テレビの故障かもしれない」という最大の不安を解消するために、音声トラブル以外の「寿命のサイン」が出ていないか、テレビの状態を以下の一覧で総合的にチェックしてみてください。

故障のサイン 具体的な症状
1. 音声の異常 音が出ないだけでなく、ノイズが混じる、音が割れる、急に大きくなったり小さくなったりする。
2. 映像の異常 画面に線が入る、画面の一部が暗い、色が不自然、画面がちらつく、映像がまったく映らない。
3. 電源の異常 リモコンや本体のボタンを押しても電源が入らない、視聴中に突然、電源が切れる、電源のオンオフを繰り返す。
4. 本体の異常 テレビ本体から焦げたような異臭がする。(この場合は非常に危険な兆候のため、すぐに使用を中止してください)

使用状況にもよりますが、一般的に液晶テレビや有機ELテレビの寿命は約8年から10年と言われています。
より正確にはテレビの種類によって、液晶テレビは8年から10年、有機ELテレビは6年から10年、プラズマテレビは15年から30年が目安となります。
お使いのテレビがこの年数を超えていて、上記のような症状が複数見られる場合は、部品の劣化による寿命が近いと考えられます。
特に焦げ臭い匂いがする場合は、内部のショートから火災の危険もあるため、直ちに電源プラグをコンセントから抜いて使用を中止してください。

修理か買い替えか?判断のポイントと依頼先の選び方

テレビ本体の故障が濃厚になった時、ユーザーが次に考えることになるのが「修理に出すべきか、新しいものに買い替えるべきか」という問題です。
この判断は、テレビの使用年数や修理にかかる費用によって大きく変わってきます。
後悔のないご選択のために、まずは状況を整理された上で、どこにご相談になるべきかを把握しておいてください。

修理か買い替えかの判断基準については、以下の一覧表を参考にしてください。

判断のポイント 修理がおすすめのケース 買い替えがおすすめのケース
使用年数 購入してから5年未満。 購入してから7年以上経過している。
保証期間 メーカー保証や販売店の延長保証の期間内… 保証期間が切れている。
修理費用 修理の見積もり額が比較的安い。 修理の見積もり額が高額(新品が買えるレベル)。
求める機能 いまのテレビの機能で満足している。 4K放送やネット動画対応など、新しい機能が欲しい。

※上記は主な判断のポイントになります。

原因がテレビ本体にあるのか、それともアンテナにあるのかによって、修理などの相談先も異なります。
次のセクションで、それぞれの依頼先について詳しく見ていきます。

テレビ本体の故障はメーカー・販売店へ|修理費用の目安

テレビ本体のスピーカーや内部基盤の故障が疑われる場合、相談先は基本的にメーカーのサポートセンターか、購入した家電量販店(ビックカメラ、ジョーシンなど)になります。
まずは保証書を手元に用意して、保証期間が残っているかを確認しましょう。

現在では、テレビのメーカー保証の他に、購入した家電量販店でも独自の長期保証を用意していることが多くなります。
メーカー保証は基本的に1年などの短期ですが、家電量販店などの有償保証であれば、おおむね5年などの長期になります。
なお家電量販店の長期保証は、店舗会員向けのサービスであり、保証年数や金額、対象商品などのシステムも店舗によって異なります。
多くの家電量販店では、会員専用のページやスマートフォンアプリなどで、製品の購入履歴や長期保証の有無、保証期間や保証内容などを確認できます。

以下の一覧を参考に、メーカーや購入店の保証内容を確認し、適切な相談先にお問い合わせください。

依頼先 メリット デメリット・注意点
メーカーのサポートセンター ・製品知識が豊富で、的確な診断が期待できる。
・純正部品での修理なので安心。
・修理費用が比較的高額になる場合がある。
購入した販売店(家電量販店など) ・独自の延長保証に加入している場合、無料で修理できる可能性がある。
・修理の申し込み手続きがしやすい、
・店舗によってはメーカーへの取次のみとなる。

※上記は各依頼先の基本的な特徴になります。

保証期間が過ぎている場合、スピーカー関連の修理でも数万円の費用がかかることが一般的です。
これに出張費や診断料などが加算されることもあります。
そのため高額な修理費用が発生する場合であれば、最新の省エネ性能や高画質・高機能な新しいテレビに買い替えた方が、長期的に見て満足度が高い選択となるかもしれません。

アンテナが原因なら専門業者へ|信頼できる業者の見つけ方

エラーコードが表示される、特定のチャンネルだけ音が出ないなど、アンテナ側に問題がある可能性が高いにも関わらず、ケーブルの接続確認やチャンネルスキャンなどの基本的な手順で改善しない場合は、アンテナ工事の専門業者への相談が必要です。
アンテナ本体の向き(角度)の調整や、屋根裏・壁内の配線の点検などテレビアンテナの修理・調整は、専門的な知識と技術がなければ困難であり、特に屋根の上などの高所作業は危険も伴います。

信頼できるアンテナ工事業者を選ぶ際は、以下のポイントを参考にしてください。

  • 料金体系が明確か:出張費や見積もり料が無料で、作業前に必ず総額を提示してくれるか。
  • 施工実績が豊富か:多くの現場を経験している業者は、トラブルの原因究明もスムーズです。
  • 保証制度が充実しているか:施工後のトラブルにも対応してくれる長期保証があると安心です。

例えば、本記事にご協力いただいた優秀なアンテナ職人が所属する「あさひアンテナ」は関東・関西エリアでサービスを提供しており、アンテナ工事・修理に関して年間6,000件以上の豊富な施工実績を誇っています。

完全自社施工による品質の高さと適正料金、業界最長クラスの10年保証、出張費・見積もり完全無料(出張料やキャンセル料など諸費用含む)といった透明性の高い料金体系で、多くの利用者から高い評価を得ています。
お住まいのテレビアンテナのことでお困りの際は、このような信頼できる専門業者に一度相談してみることをおすすめいたします。

【参考】地デジ放送の受信に問題が出る要因とは?

テレビ電波の受信不良で音声だけが出なくなるケースは稀ですが、この項目では参考として、地デジ放送の受信に問題が生じる一般的な要因について解説します。
地デジ放送は、日本各地に設置された電波塔から、UHF(極超短波)という電波で周辺の一帯に送られており、その安定受信には以下のようないくつかの条件があります。

受信トラブルの主な要因 解説
アンテナの向き(指向性) 地デジアンテナは指向性が高いため、最寄りの電波塔の方向に前方を正確に向ける必要があります。老朽化や台風などの影響で少しでも角度がズレると、受信レベルが大きく低下します。
電界地域とアンテナ性能 電波の強さは電波塔周辺の距離を目安にした地域(電界地域)によって異なり、その地域の電波強度に合った性能(素子数・素子数相当)のアンテナ機器を選ぶ必要があります。
周辺の障害物 高層マンションなどの高い建物や山、樹木などが地デジ電波を遮り、直近エリアでは受信を妨げることがあります。
天候の影響 大雨や大雪、強風などの悪天候は、地デジ電波レベルを弱めたり、アンテナの向きを変えたりする原因となります。
周辺機器や配線の問題 アンテナケーブルの劣化、分配器やブースター(増幅器)の故障なども受信不良の原因となります。

※上記は地デジ受信トラブルの主な要因になります。

地デジ放送の場合は、これらの要因が複合的に絡み合って、テレビの映り(音声含む)に影響を与えることがあります。

【参考】衛星放送(BS/CS)の受信に問題が出る要因とは?

衛星放送(BS放送、CS放送)では、地上から約36,000キロ上空の宇宙空間に位置し、地上からは空の同じ位置に見える人工衛星「静止衛星」から、非常に周波数帯の高い12GHz帯の電波を日本全域に送っています。
この12GHz帯は光のように直進性が高く、この電波をBS/CSアンテナ(パラボラアンテナ)の皿のような部分、ディッシュ内部でキャッチすることで電波を受信します。

このような電波の性質や受信方法から、衛星放送には以下の一覧のように、地デジ放送とは異なる特有のトラブル要因が存在します。

BS/CS受信トラブルの主な要因 解説
アンテナの向きのズレ BS/CSアンテナのディッシュは、東経110度にある静止衛星の方向へと上下、左右を1mmの狂いもなく正確に向ける必要があります。少しのズレでも衛星放送をまったく受信できなくなります。
障害物による電波の遮断 衛星とアンテナの間に、建物、木の枝、洗濯物など、わずかな障害物があるだけでも12GHz帯の電波は遮られてしまいます。
降雨・降雪減衰 12GHz帯の電波は大きな雨粒や雪に吸収・散乱されやすいため、大雨や大雪の際には一時的に受信できなくなることがあります。
周辺機器の4K8K対応 新4K8K衛星放送を視聴する場合、アンテナだけでなく、ブースターや分配器、ケーブルなども4K8K対応製品である必要があります。
アンテナへの電源供給 BS/CSアンテナは、テレビまたはレコーダーから電気を供給されて動作します。この電源設定がオフになっていると受信できません。

※上記は衛星放送の受信不良が生じる主な原因になります。

衛星放送(BS放送、CS放送)が正常に映らない場合は、これらの要因を確認してみると良いでしょう。
特にBS/CSアンテナの角度の狂いは、衛星放送の受信トラブルで映像や音声にトラブルが出る、もっとも多い要因になります。

まとめ:テレビの音が出ないトラブルは、まず簡単なチェックから冷静に対処しよう

この記事では、テレビの音が出なくなるという突然のトラブルに対し、ご自身で試せる対処法を原因別に詳しく解説してきました。

テレビから音声が出なくなったとき、多くの場合は本体の深刻な故障ではなく、以下のような簡単な原因で解決できます。

  • リモコンの操作ミス(消音・音量ゼロ)
  • 一時的なシステムエラー(再起動で解消)
  • ケーブルの接触不良や設定ミス

あわてて専門業者に修理を依頼したり、買い替えを検討したりする前に、まずはこの記事でご紹介した「基本チェックリスト」から順番に、冷静に確認作業を進めてみてください。
それでも解決しない場合は、より専門的な原因の切り分けに進み、必要であればメーカーや専門業者、購入店といった適切な相談先に連絡を取ってください。

また、音声のみのトラブルではあまり例のないことですが、テレビアンテナのトラブルが原因かと思われる場合は、本記事でもご紹介した「あさひアンテナ」のフリーダイヤルやメールフォーム、LINEアカウントなど、優良なアンテナ工事業者の問い合わせ先へとご相談になることがおすすめです。

この記事が、テレビの音声トラブルに対するお客様のご不安やご不便を解消し、快適なテレビ視聴環境を取り戻すための一助となれば幸いです。

アンテナ本体 型番
  • デザインアンテナ

    デザインアンテナUAH201
    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木式アンテナ

    八木式アンテナUA20
    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    2K4K8K対応BS/CS110度アンテナ
    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。