CSアンテナでBSは見られる?BS放送と110度CS放送の違い、設定や設置工事・配線から各種視聴方法まで専門家が徹底解説

2026年02月18日

「CSアンテナを設置するけど、ついでにBS放送も視聴できればいいな」
「テレビアンテナは一基でスッキリさせたいけど、本当にBSとCSのどちらも見られるのか?」
「スカパー!のアンテナでBS放送は映るの?」

この記事は、そんな疑問をお持ちの皆様のために執筆しました。
CS放送もBS放送も同じ衛星放送です。工事の費用を抑え、お住まいの見た目を整えるために、衛星放送用のアンテナ一基だけで視聴したいと思われるのは自然なことです。
しかし、本当にアンテナ一基でBS放送とCS放送を視聴することが可能なのか、そのために特別な設定が必要なのか、専門的なことはよくわからない、とご不安に思われる方も多いことでしょう。

どうかご安心ください。
結論から申し上げますと、現在、販売されているほとんどのCSアンテナであれば、BS放送も問題なく視聴可能です。

この記事では、アンテナ工事の専門家である「あさひアンテナ」監修のもと、2026年(令和8年)現在の最新情報に基づき、以下の点を徹底的に解説します。

  • なぜCSアンテナでBS放送を視聴できるのか、その仕組みと理由。
  • BS放送とCS放送の仕組みやサービス内容の具体的な違い。
  • 自宅のアンテナがBS放送に対応しているかどうかの簡単な確認方法。
  • CSアンテナはあるのにBS放送やCS放送が映らない場合の解決策(設定・配線)。
  • CSアンテナを設置しない「アンテナ不要」のBS放送、CS放送の視聴方法。

記事の執筆は、テレビアンテナなど家電製品や設備についての知識を持つプロのライターが担当しており、アンテナ専門家の監修による正確な知識を、一般の方でもわかりやすくまとめています。
この記事に一通り目を通していただければ、CSアンテナやBSアンテナに関するお客様の疑問点は、すべて解消されます。
そして、ご自身の環境に最適なBS、CSアンテナの機材や設置方法などもお分かりになり、さまざまな衛星放送を心ゆくまでお楽しみいただけるでしょう。

【結論】はい、ほとんどのCSアンテナでBS放送も視聴できます

前書きでも少し触れましたが、さっそく皆様がもっともお知りになりたい結論からお伝えします。
現在、一般的に「CSアンテナ」として販売・設置されているアンテナ製品のほとんどで、BS放送も問題なく視聴できます。
基本的に一般のご家庭向けのBSアンテナ、CSアンテナと呼ばれる製品(パラボラアンテナ)は、実質的にすべてBS/CS兼用のアンテナになっています。

そのため、CSアンテナの他に、BS放送を見るためにアンテナを別途に設置する必要はありません。
パラボラアンテナ一基のみで、家の外観を大きく損なうことなく、BSとCS両方の放送を楽しめます。

理由を解説:現在の主流は「BS/110度CSアンテナ」だから

なぜパラボラアンテナ一基のみで、BS放送とCS放送の両方を見ることができるのでしょうか。
それは、日本の衛星放送の仕組みによる理由から、現在の衛星放送用アンテナのほとんどが「BS/110度CSアンテナ(BS/CSアンテナ)」という一体型の製品になっているためです。

衛星放送とはその名の通り、宇宙空間にある人工衛星から地上に向けてテレビ電波を送信する放送の仕組みです。
使用される人工衛星は、地球の自転に合わせて赤道軌道上を周回しているため、常に空の同じ位置に止まっているように見える「静止衛星」と呼ばれるものです。

そしてBS放送とCS放送の違いは、日本の放送法などに基づくその成り立ちと、使用される人工衛星の違いになります。

BS放送は「放送衛星(Broadcast Satellite)」を使用した基幹的な衛星放送であり、世界的にも放送衛星業務に優先的に割り当てられる電波の周波数帯が使われています。
日本では1989年(平成元年)に本放送が開始されています。

一方、CS放送とは 「通信衛星(Communication Satellite)」を用いた衛星放送であり、放送衛星業務に優先的に割り当てられる周波数帯以外の電波が使用されています。
通信衛星は本来、不特定多数の一般を対象とした放送ではなく、企業や業者に向けた通信を主目的にした静止衛星でした。
ただ1989年の放送法改正により、通信衛星を使った一般向けの放送も可能になり、これによりBS放送にやや遅れて、CS放送が実現したのです。

スタート当初のBS放送、CS放送の違いは、BS放送が地上波テレビ放送と同じく、アンテナの設置だけで視聴できる無料チャンネルが中心だったのに対し、CS放送は放送事業者による有料放送が中心でした。
このような成り立ちや放送の主体の違いから、衛星放送用のパラボラアンテナも、当初は一般向け衛星放送用のBSアンテナと、放送事業者による有料放送用のCSアンテナが別個のものになっていました。

ただ、BS放送の放送衛星とCS放送の主な通信衛星はどちらも日本の南西方向、東経110度の上空という同じ位置に存在しています。
さらにBS、CSで使用される電波の周波数帯も大きな違いがないため、アンテナの性能的には、一基のパラボラアンテナを東経110度の方向へと正確に向けることで、BS、CSどちらの電波も受信することが可能でした。
このため衛星放送用のBSアンテナ、CSアンテナは、徐々に一基でどちらの電波も受信できるBS/CSアンテナが主流になっていったのです。逆に言えば、BSアンテナと呼ばれるアンテナも実質はスカパーも視聴できるBS/CSアンテナになります。

2026年現在では、衛星放送用のパラボラアンテナは「BS/CSアンテナ」が大半になっています。それ以外のモデルでは、集合住宅向けでCS放送のみを受信するための、大型の「CSアンテナ」だけが販売されています。

そもそもBSとCSは何が違う?アンテナの仕組みを簡単解説

「CSアンテナ」と呼ばれるアンテナでもBS放送を視聴できる理由はおわかりいただけたでしょう。
では、そもそもBS放送とCS放送の具体的な違いは何なのでしょうか。
その成り立ちについては前の項でも少し触れましたが、この機会に現在の放送内容をはじめ基本的な知識を整理しておくと、今後のサービス選びにも役立ちます。
ここでは、BS/CSアンテナ設置やケーブルのつなぎ方を確認する際の参考にもなる衛星放送(BS放送、CS放送)やパラボラアンテナによる受信の仕組みからBS放送、CS放送のチャンネル内容の違いまで、具体的かつわかりやすく解説します。

衛星放送と基本とパラボラアンテナで受信する仕組みとは?

上記でも少し触れましたが、衛星放送は、地上からは空に一点に静止して見える静止衛星から日本全域に送られてくる電波を、地上のご家庭などに設置されたパラボラアンテナで受信する仕組みです。
この衛星放送の電波とパラボラアンテナには、衛星放送(BS/CS)を安定して視聴するために知っておくべきいくつかの特性があります。

BS放送の放送衛星、CS放送の通信衛星とも、地上まで送られる電波は、12GHz帯(周波数帯が12GHz前後)と、非常に高い周波数帯が使われています。
この12GHz帯は、波長の幅が25ミリ前後で直進性が強く、長距離を送られる衛星放送に適しています。その一方で、太陽光がものに当たると遮られるように、わずかな障害物にも遮られやすく、その先には届きにくくなる性質もあります。

そしてパラボラアンテナは、この直進的に送られてくる12GHz帯を、お皿のような形状の「ディッシュ(放物面反射器)」の内側に電波を反射させ、正面の一点に集める仕組みになっています。電波の焦点にはコンバーターと一次放射器が固定されており、一次放射器に集中した電波を受信する仕組みです。
さらに12GHz帯は周波数帯が高すぎて、そのままではケーブルで送信できないため、コンバーターによりMHz帯の周波数帯に変換してから、ケーブルへと送信されます。
つまりBS/CSアンテナに付随するコンバーターは、受信した12GHz帯の電波を、テレビで視聴できる映像信号へと変換する重要な役割を担っているのです。
このような電波の性質や受信の仕組みを理解すると、BS/CSアンテナで衛星放送を受信するために、なぜ以下のような注意点があるのかがわかります。

注意点 概要 対策・補足
アンテナの方向 東経110度上空にある静止衛星へ、ディッシュの上下・左右ともミリ単位の精度で正確に向ける必要があります。 少しでもずれると電波の焦点が一次放射器から外れて受信レベルが下がるため、専門業者による設置が確実です。
障害物の影響 パラボラアンテナと静止衛星の間(電波の経路)を遮るものが何もないことが必須です。 電波の経路に建物や山がないことはもちろん、洗濯物や木の葉などが揺れるだけでも、電波を遮る影響を受けることがあります。
コンバーターへの電源供給 コンバーターを動作させるために、テレビなど受信機器やブースター電源部から電源を送る必要があります。 テレビの設定画面で「BS/CSアンテナ電源」をONにする必要があります。
降雨・降雪減衰 大雨や大雪の際、雨粒や雪が電波を吸収・散乱させ、一時的に映りが悪くなることがあります。 これは衛星放送の特性であり、天候が回復すれば元に戻ります。

※上記は衛星放送とパラボラアンテナの主な特性になります。

上記した角度調整やアンテナの先の障害物、また電源設定の不備など、どれか一点でも問題があれば、BS/CSアンテナで衛星放送を受信できないことになるため注意が必要です。

BS放送とCS放送(スカパー!)のチャンネル内容の違いを比較

前の項でもご説明した通り、BS放送は、衛星放送における一般的なテレビ放送に当たるのに対し、CS放送は放送事業者による有料放送になるため、視聴できるチャンネルの傾向に違いがあります。
ご自身でご覧になりたいチャンネルや番組がどちらに多いか、以下の一覧表でチェックしてみてください。

放送の種類 主なチャンネル例 特徴
BS放送 NHK BS、BS日テレ、BS朝日、BS-TBS、BSフジ、WOWOW、BS11 など 無料で視聴できる民放チャンネルが多く、映画、ドラマ、スポーツなど総合的なコンテンツが充実しています。
CS放送(スカパー!) フジテレビONE/TWO/NEXT、J SPORTS、スカイA、アニマックス、時代劇専門チャンネル など 専門チャンネルが非常に豊富で、特定の趣味(アニメ、スポーツ、音楽など)を深く楽しみたい方向けです。

※上記はBS放送、CS放送の主なチャンネルになります。

BS放送は前述の通り、国際的な基準で放送衛星業務に割り当てられた周波数帯を使用しています。世界各国でほぼ同じチャンネル数を使用できるよう各国に周波数帯を割り当てているため、チャンネル数を増やすことは難しくなります。
日本のBS放送は、地デジ放送と同じく、NHKや広域民放の無料チャンネル(4K含む)やその他の無料チャンネルと、一部の有料チャンネル(映画やアニメ、スポーツなどの専門チャンネル)が存在します。
CS放送は前述の通り、放送衛星業務以外の周波数帯を使うため、世界各国との調整は必要となりますが、周波数帯(チャンネル)を増やすことは比較的、容易になります。
現在は「スカパー!」などの放送事業者による有料放送となっており、まず放送事業者との契約の上、BS放送よりも多チャンネル、広範なジャンルの有料専門チャンネルの中から、お好みのチャンネルを選んで視聴することができます。

【要注意】専用アンテナが必要なCS放送「スカパー!プレミアムサービス」

ここまでの項目では「CSアンテナでBS放送も見られる」「現在のBS/CSアンテナではBS放送とCS放送のどちらも受信できる」とご説明しましたが、ひとつだけ重要な例外があります。
それは、日本におけるCS放送の一種である「スカパー!プレミアムサービス(124/128度CS放送)」です。
このサービスは、ここまでの記事でご紹介してきたCS放送サービス「スカパー!(110度CS放送)」とは別個のサービスで、より多くの専門チャンネルを提供するために、東経110度の通信衛星とは異なる静止(東経124度と128度の通信衛星)を利用しています。

そのため、このプレミアムサービスを受信するためには、東経110度に向けるBS/CSアンテナとは別タイプの、東経124度、128度に合わせるパラボラアンテナおよび、プレミアムサービス専用のパラボラアンテナが必要になるのです。
以下、BS放送や各種CS放送を視聴するためのパラボラアンテナの種類になります。

サービス名 利用する衛星 必要なアンテナ
BS放送 東経110度 BS/110度CSアンテナ
CS放送(スカパー!) 東経110度 BS/110度CSアンテナ
CS放送(スカパー!プレミアムサービス) 東経124度/128度 専用アンテナ または 3波対応アンテナ

※上記は各衛星放送を見るためのパラボラアンテナの主な種類です。

もし視聴したいCS放送が「スカパー!プレミアムサービス」の場合は、一般的なBS/110度CSアンテナでは受信できません。
専用のパラボラアンテナが必要になるため、契約前に必ずご確認ください。
なお3波対応アンテナとは、東経110度(BSおよび110度CS)と、124/128度CSの、すべての方向からの電波を受信できるパラボラアンテナで、マルチアンテナとも呼ばれます。
このアンテナは「スカパー!プレミアムサービス」のサービス会社からしか購入できません。また三方向の静止衛星に向けた、非常に精密な角度調整も必要になりますのでご注意ください。

自宅のアンテナはBS対応?今すぐできる確認方法3ステップ

「うちのパラボラアンテナはBS放送に対応しているのかな?」
そう思われた方のために、ご自宅でも簡単にできるパラボラアンテナの確認方法を3つのステップでご紹介します。

ステップ1:アンテナ本体のロゴや形を見る

ご自宅のパラボラアンテナを目視で確認できるなら、これがもっとも確実な方法です。戸建て住宅にお住まいの方は、ベランダや壁面にあるアンテナを確認してみてください。

  • アンテナの形:お皿のような円盤状(パラボラアンテナ)ですか?
  • 本体のロゴ:アンテナ本体に「BS」「CS」「BS/110°CS」などの文字は書かれていますか?

主に屋根の上にある魚の骨のような形のアンテナ(八木式アンテナ、八木アンテナ)や、壁面などに設置されている薄い長方形の箱型アンテナ(デザインアンテナ、平面アンテナ)などは、地上デジタル放送用のUHFアンテナです。
これとは別に、大きな皿のような円盤状のパラボラアンテナが設置されていれば、それが衛星放送用アンテナです。

ステップ2:テレビのBSボタンを押し、アンテナレベルを確認

室内からでも安全に確認できる、もっとも手軽な方法です。
テレビのリモコンを使って、以下の手順で操作してみてください。

  1. リモコンの「BS」ボタンを押して、BSのチャンネルに合わせてみます。
  2. もし「受信できません」などのエラーメッセージが表示されたら、テレビの「設定」メニューを開きます。
  3. メニューの中から「アンテナ設定」や「放送受信設定」といった項目を探します。
  4. 「アンテナレベル」または「受信レベル」の確認画面を表示させます。

ここでBS放送(CS放送も兼用)のアンテナレベルがある程度の数値で表示されれば、BS/CSアンテナが接続されており、衛星放送の電波が届いている可能性が高くなります。
ただBS/CSアンテナが用意されているお住まいでも、屋内にあるすべてのテレビがBS/CSアンテナからのケーブルに接続されていない可能性もあるためご注意ください。

ステップ3:マンション・アパートなら管理会社や大家さんへ問い合わせ

マンションやアパートなどの集合住宅では、各棟の屋上に共用の大型アンテナ(地デジ、BS/CS)が設置されていることがほとんどです。
この場合、自分でアンテナを確認するのは難しいため、管理会社や物件のオーナー(大家さん)へとお問い合わせになることがもっとも確実です。

お問い合わせの際には、以下のようにお聞きになるとスムーズです。
「BS放送(またはCS放送)の視聴を検討しているのですが、こちらの建物の共同アンテナはBS放送および110度CS放送に対応していますでしょうか?」

アンテナはOK!次にBSを見るための設定と必要な配線機器

「自宅のアンテナがBS放送やCS放送に対応していることはわかったのに、テレビにはBSやCSのチャンネルが映らない」
そんなときはテレビ側の設定や、アンテナケーブルの配線に何らかの原因があると考えられます。
ここでは、BS/CS用のパラボラアンテナがあるのにBS放送、CS放送が見られない場合の解決策を解説します。

テレビ側の設定は1分で完了!アンテナへの電源供給を「ON」に

すでにご説明した通り、BS/CSアンテナを設置する際には、テレビなどからコンバーターに電源を供給する設定が必要となります。この設定が行われていないと、12GHz帯がテレビ電波のMHz帯に変換されないため、衛星放送が受信できなくなります。

このBS/CSアンテナの電源設定が正しく行われていない、または何らかの理由で設定がオフになっているため衛星放送が映らないケースは、非常に多い見落としポイントです。
以下の手順で、テレビ側のBS電源設定を確認してみてください。

  1. テレビの「設定」メニューを開きます。
  2. 「放送受信設定」から「BS/CSアンテナ設定」などの項目を選択します。
  3. 「アンテナ電源」「コンバーター電源」といった項目を探し、「ON(入)」または「オート」に設定します。

この設定が「OFF」になっていると、アンテナが正常に動作せず、BS放送が映りません。
またテレビからBS/CSアンテナに電源を供給する方式には、特定のテレビから常に給電する方式(電源ON)と、複数のテレビなどで衛星放送を見る際のみに給電する方式(オート)があります。
特定のテレビから常時給電している場合は、そのテレビの主電源がオフになっていると、すべてのテレビで衛星放送が映らなくなるため注意が必要です。
またお住まいによっては、アンテナケーブル配線部にあるコンバーターの電源部からBS/CSアンテナに給電している場合もあり、この場合はテレビ側でBS電源設定を行う必要はありません。ブースター電源部とテレビなど二重に電源を供給してしまうと、過電流によりケーブルやアンテナがショートすることもあるのでご注意ください。

【配線の基本】混合器・分波器・分配器の役割と違いを理解する

一般的な戸建て住宅では、地デジやBS/CSのテレビアンテナから、屋内にあるテレビまでの配線部では、いくつかの配線システム機器を経由しています。
これらの機器が正しく使われていないと、テレビ電波もうまくテレビまで届きません。
この項目では、アンテナ周辺機器それぞれの役割を理解しておきましょう。

戸建て住宅で使われる主なアンテナ周辺機器は、以下の一覧の通りです。

機器の名称 役割 どんな時に使う?
混合器(ミキサー) 地デジとBS/CS、2本のケーブルからの電波を1本にまとめる 戸建て住宅に2基以上のアンテナを設置する場合のコスト削減のため。
分波器(セパレーター) 混合器で混合された1本のケーブルの電波を、地デジとBS/CSに再び分ける テレビの壁側端子から、テレビ本体の入力端子(地デジ用、BS/CS用)に接続する時。
分配器(スプリッター) 1本のケーブルの電波を、複数の部屋やテレビに均等に分ける リビングと寝室など、複数の部屋でテレビを視聴したい時。
ブースター(増幅器) アンテナが受信した電波を住宅で必要なレベルに増幅する。 地デジの弱電界地域や、住宅に3台以上のテレビを設置する場合。

※上記は戸建て住宅で利用される主なアンテナ周辺機器の種類です。

現在では戸建て住宅に地デジアンテナとBS/CSアンテナの双方を設置する場合には、ブースターと混合器の機能が一台にまとめられた「混合ブースター」が使われることが多くなっています。
そしてお住まいに地デジアンテナとBS/CSアンテナが設置されているのに、壁のアンテナコンセント端子が1つしかない場合、混合器によって両方の電波が一ヵ所の端子にまとめられていることになります。したがって、そこからテレビの地デジ・BS/CSのチューナー端子に接続するには「分波器」が必須です。
混合器によって一ヵ所の端子や一本のケーブルに混合された地デジとBS/CSの電波を、分波器であらためて2本のケーブルに分けないと、テレビは正しく映像信号を認識できません。

もっと高画質で!新4K8K放送を見るためのチェックリスト

せっかくBS放送やCS放送を見るなら、より高精細な「新4K8K衛星放送」を楽しみたい、と考える方もいるでしょう。
ただ衛星放送の4K8K放送を視聴するためには、これまでの2Kハイビジョン放送とは別に、いくつかの条件をクリアする必要があります。

「4K8K対応」が必要になるアンテナ・周辺機器とは?

衛星放送の4K8K放送は2018年(平成30年)に、従来のBS放送、CS放送に多くの4K、8Kチャンネルが追加される形でスタートしました。
ただ、従来の衛星放送で使われていた「右旋円偏波(うせんえんへんぱ)」と呼ばれる電波では、追加される4K8Kチャンネルに対して使用できる周波数帯が不足しました。
そこで、BS放送でも一部の主要4Kチャンネルを除いた、多くの4K8Kチャンネルのために、新しく「左旋円偏波(させんえんへんぱ)」を導入し、その周波数帯を利用しました。

したがって、左旋の電波で送信される4K8Kチャンネルを受信・伝送するためには、アンテナからテレビまでのすべての機器が「4K8K対応」「3224MHz対応」である必要があります。
まず右旋と左旋の双方を受信するには、旧式の2K(右旋)対応型ではなく、2K4K8K(右旋左旋)対応型のBS/CSアンテナが必要になります。
2018年以降、現在まで、市販されるBS/CSアンテナはほぼすべて2K4K8K対応型になっていますが、このアンテナで受信された右旋と左旋の電波は、コンバーターで変換される際、右旋は1032MHzから2072MHzに対し、左旋はより周波数帯の高い2224MHzから3224MHzに変換されます。

そのため、BS/CSアンテナからテレビまでを結ぶ配線部のケーブルや機材も、より高い左旋の周波数帯に対応できるシールド性能などの品質を持つ機器が必要となるのです。
具体的には、以下のような機材が4K8Kに対応している必要があります。

  • 2K4K8K対応 BS/CSアンテナ
  • 4K8K対応 ブースター(電波を増幅する機器)
  • 4K8K(3224MHz)対応 分配器、分波器
  • ハイシールド4K8K対応 同軸ケーブル
  • 4K8K対応 壁面アンテナコンセント端子(ユニット)
  • 4K8Kチューナー内蔵テレビ または 外付け4K8Kチューナー

これらのうちどれか一つでも古い機器が混ざっていると、電波の漏洩やノイズの混入が生じやすくなり、一部またはすべての4K8Kチャンネルが映らない、またはテレビ画面が乱れる原因となります。
なお、4K8Kに対応する機材かどうかの目安は、上記した「4K8K対応」「3224MHz対応(配線部の機器)」の表記の他、「SHマーク(スーパーハイビジョン受信マーク)」「HSマーク(ハイシールドマーク)」が付与されているかも目安になります。
これらのマークは、機器の種類や機能によって使い分けられるもので、どちらか一方が付与されていれば問題なく4K8K放送を受信できます。

また2026年現在では、民間放送局の4K8K撤退などにより、右旋・左旋の周波数帯再編が進み、左旋で放送されるチャンネルは、BS放送の「NHK BS8K」1チャンネルのみになっています。
したがって上記以外の4Kチャンネルは旧来の2K対応のBS/CSアンテナや配線部の機器でも問題なく受信できるため、このチャンネルをご覧にならない限りは、いますぐBS/CSアンテナや配線部の設備を交換する必要はないといえます。

アンテナ設置は自分でする?業者に頼む?費用と注意点を比較

これからBS/CSアンテナを新しく設置されるという方は、ご自身でアンテナを取り付ける(DIY)か、プロの業者に依頼するかを選ぶことになります。
この項目では、それぞれのメリット・デメリットを比較します。本項目の情報を参考に、ご自身に合った方法を選んでください。

DIYは危険も?プロの業者に依頼するメリットと費用相場

DIYアンテナ設置には費用を抑えられる魅力がありますが、一方でリスクも伴います。
特にテレビアンテナ設置は、専門的な知識と技術が求められる作業です。

以下、DIY設置とプロの業者に依頼する場合の、それぞれの特徴を一覧で比較します。

比較項目 DIY(自分で設置) プロの業者に依頼
費用 ○ 安い(部品代のみ) △ 高い(工事費がかかる)
安全性 × 高所作業は大変危険 ◎ 安全・安心
確実性 △ 角度調整が非常に難しく、映らないリスクあり ◎ 専用測定器で最適な受信レベルに調整
仕上がり △ 配線が乱雑になりがちで、家の外観を損ねることも ◎ 配線も綺麗に処理し、外観にも配慮
保証 × なし(自己責任) ○ あり(工事後の不具合にも対応)

※上記はDIYと業者依頼の主な美各ポイントです。

BS/CSアンテナ新規設置工事の一般的な費用相場は、20,000円から50,000円程度です。
BS/CSアンテナはベランダの手すりなど安全な位置に設置して、室内でも一ヵ所のテレビのみに接続するような簡単な工事であれば、DIYも不可能ではありません。ただBS/CSアンテナの設置位置には、アンテナを東経110度の方向に向けて障害物がないなどの条件が必要である他、その角度調整には大変な手間がかかります。
アンテナ設置の安全性や、住宅の各部屋に配線を行う複雑な工事が必要な場合、また設置後に確実に視聴できる安心感や業者の長期保証などを考えると、やはりアンテナ工事は信頼できる専門業者へのご依頼を強くおすすめします。

【アンテナ不要】光回線やケーブルテレビでBS/CSを見る方法

「マンションの規約があってBS/CSなどのテレビアンテナを設置できない」
「周辺に障害物などがあってBS/CSアンテナの取り付けが難しい」
「家の外観をスッキリさせたいので目立つアンテナは設置したくない」
「悪天候でテレビが映らなくなる、またアンテナが老朽化するのが嫌だ」

このような方には、BS/CSアンテナを設置せずにBS放送、CS放送を視聴する方法がおすすめです。
その代表的なものに「光回線テレビ」と「ケーブルテレビ」があります。

光回線テレビ(ひかりTVなど)の特徴

インターネットで利用する光ファイバー回線を使って、ご家庭にテレビの映像信号を送るサービスです。主にインターネット回線の付属サービスになります。

  • メリット
    • アンテナが不要で、家の外観がスッキリします。
    • 電波を使わないため、大雨や大雪など悪天候の影響を受けません。
  • デメリット
    • フレッツ光などの光回線サービスの契約が別途に必要です。
    • 視聴には月額利用料がかかります。

ケーブルテレビの特徴

お住まいの地域をカバーするケーブルテレビ局と契約して、ケーブルテレビ局からお住まいまでケーブルを敷設し、映像信号を送る方法です。

  • メリット
    • こちらもアンテナは不要で、天候に左右されません。
    • 地域独自のコミュニティチャンネルなど、オリジナルの番組も楽しめます。
    • インターネット回線や固定電話、格安スマートフォンなどの各種サービスとまとめて加入できることもあります。
  • デメリット
    • サービスが提供されているエリアが限定されます。
    • 月額料金が光回線テレビよりも比較的高めな傾向があります。

比較表で一目瞭然!あなたに最適な視聴方法はどれ?

テレビアンテナ、光回線テレビ、ケーブルテレビのうち、ご自身の環境や何を重視するかによって、最適な視聴方法は異なります。
以下の一覧表を参考に、ご自身にぴったりの方法を見つけてください。

視聴方法 初期費用 月額費用 天候の影響 こんな人におすすめ
アンテナ設置 ○(工事費のみ) ◎(無料chなら0円) △(受けやすい) 月額コストをかけたくない人、持ち家の人
光回線テレビ △(工事費等) △(かかる) ◎(受けない) ネット回線とまとめたい人、天候を気にしたくない人
ケーブルテレビ △(工事費等) △(かかる) ◎(受けない) 地域情報も重視する人、サポートを重視する人

※上記は各視聴方法の主な特徴になります。

戸建て住宅の場合、長期的な費用面で考えると、BS/CSなどテレビアンテナ設置が格段に経済的でおすすめと言えます。

CS・BSアンテナに関するよくある質問(Q&A)

最後に多くの方が抱く、衛星放送やBS/CSアンテナの細かな疑問について、Q&A形式でお答えします。

Q1. 「スカパー!」のアンテナでBSは見られますか?

A1. はい、ほとんどの場合で見られます。
最初にご説明した通り、スカパーがスタートした初期には、CS放送専用のパラボラアンテナも存在しましたが、現在では「スカパー!」に新規加入する際に設置されるアンテナは、ほとんどすべてが「BS/110度CSアンテナ」です。そのため、特別な手続きなくBS放送も視聴することができます。
ただし、前述した「スカパー!プレミアムサービス」専用のアンテナを設置している場合は、BS放送を見ることはできません。(3波対応マルチアンテナの場合を除く)

Q2. アンテナを設置するとNHKの受信料は必ず払う必要がありますか?

A2. はい、その点は放送法によって定められています。
放送法第64条では、BS放送を受信できる設備(BS/CSアンテナやケーブルテレビなど)を設置した場合、NHKと衛星契約を結ぶ義務があるとされています。
すでに地上波契約を結んでいる場合は、衛星契約への変更手続きが必要となります。

まとめ:最適な方法を見つけてBS/CS放送を楽しもう

当記事では、CSアンテナでBS放送が視聴できるかという疑問点を中心に、BS放送、CS放送や対応するアンテナについての疑問にお答えしてきました。
最後に、今回の記事における重要なポイントをあらためて振り返ります。

  • 現在のCSアンテナは「BS/110度CSアンテナ」が主流で、一基でBSもCSも視聴可能です。
  • ただし「スカパー!プレミアムサービス」は専用アンテナが必要です。
  • BS/CSアンテナがあるのに映らない時は、テレビの「アンテナ電源設定」と「分波器」などの配線を確認しましょう。
  • アンテナ設置が難しい場合は、光回線やケーブルテレビというアンテナ不要の選択肢もあります。
  • 安全・確実な視聴環境を整えるためには、専門業者へのアンテナ設置依頼がもっともおすすめです。

これで、皆様のBS/CSアンテナに関する疑問は解消されたはずです。
ぜひこの記事を参考に、ご自身のライフスタイルに合ったアンテナ設置や、BS放送やCS放送ご視聴のための最適な方法を見つけてください。
そして、スポーツ中継や映画、アニメ、時代劇など趣味の専門チャンネルをはじめ、多彩なチャンネルのBS放送、CS放送を存分にお楽しみください。

もしBS/CSアンテナをはじめ、テレビアンテナの設置工事や急なアンテナトラブルでお悩みの場合は、本記事にもご協力いただいた「あさひアンテナ」のフリーダイヤル、またはメールフォーム、公式LINEアカウントまでお問い合わせください。
同社であれば、高い施工品質と低価格の工事料金、工事後の10年保証やその他きめ細かな対応など、他業者に比べても全般的にひけをとらないサービスを提供しており、アンテナ工事のご相談先として、筆者からもおすすめいたします。

無料見積もり

無料見積もり


LINE見積もりバナー

LINE見積もりバナー


フリーダイヤルバナー

フリーダイヤルバナー

アンテナ本体 型番
  • デザインアンテナ

    デザインアンテナUAH201
    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木式アンテナ

    八木式アンテナUA20
    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    2K4K8K対応BS/CS110度アンテナ
    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。