【原因究明】地デジや衛星放送テレビのアンテナレベルが低い?「E202」などエラー、画像の乱れを自分で解決・完全ガイド

2025年07月11日

インターネットを通じた配信などが普及している現在でも、ご家庭でも気軽に楽しめる娯楽と言えば、やはりテレビ放送でしょう。

地デジ放送で毎週の人気番組を楽しみにしている方、BS放送の各チャンネルもご覧になっている方、さらにはスカパー!(CS放送)に加入して、趣味の専門チャンネルを楽しんでおられる方など、日常のテレビライフも、現在ではご家庭や個人によってさまざまです。

ただ、そんな快適なテレビライフも、突然のトラブルによって失われてしまうことがあります。

「いつも見ているテレビ放送で、急にブロックノイズなどが入って正常に映らなくなった」
「テレビ画面に『E202』というエラーコードが表示されて、テレビ放送がまったく映らなくなって、どうすればいいか分からない」

ある日突然、このような症状でテレビの視聴ができなくなると、外界への窓口や情報収集の手段が絶たれたように感じられて、焦りや不安を覚える方も多いのではないでしょうか。
多くの場合、このような問題はテレビが受信する電波の強さを示す「アンテナレベル」の低下が原因で生じるといえます。

しかし一般の方では「アンテナレベル」という言葉を聞いたことはあっても、その低下は何が原因で発生するのか、どう対処すれば良いのか、分からないという方がほとんどでしょう。
そこで本記事では、アンテナレベルの基本知識から、ご自宅にあるテレビ機器での確認方法、アンテナレベルが低下する具体的な原因、そして専門業者を呼ぶ前に自分で試すことができる対処法までを、一般の方でもわかりやすいよう、2025年(令和7年)時点の情報を、包括的に解説します。

この記事を最後までお読みいただければ、上記のような症状でテレビが映らなくなった際に、その原因をご自分で特定して、解決への具体的な道筋を見つけることもできるでしょう。
業者へのご相談やご依頼など、無駄な出費や手間をかけず、安心してテレビを楽しめる日常を取り戻してください。

そもそもアンテナレベルとは?テレビ映りの生命線

テレビ放送が正常に映らない問題を解決するためには、まず「アンテナレベル」が何なのかを正しく理解することが大切です。アンテナレベルとは、ごく簡単に言えば、テレビアンテナが受信しているテレビ電波の「強さ(レベル)」を数値で表したものです。

この数値は、テレビの設定画面から確認でき、テレビ映りの安定性を左右する非常に重要な指標となります。アンテナレベルを正しく理解し、ご自宅の状況を把握することが、問題解決への第一歩です。

アンテナレベル=電波の「強さ」。低すぎても高すぎてもNG

アンテナレベルは、地デジアンテナやBS/CSアンテナからテレビが受信する電波の強度を示します。テレビ電波の強度は、一般的に「dBμV(デシベルマイクロボルト)」という単位(数値)で表されます。一般的には「㏈(デジベル)」という略称が用いられることが多くなります。

地デジ、衛星放送とも、テレビ電波には、テレビ放送の映像信号をデジタル化(0と1による信号)した映像信号を、電波の波長に変換して乗せられています。

一般住宅などのテレビアンテナで受信したテレビ電波は、ケーブルを通じてテレビやレコーダーなどに送られ、内蔵されている地デジ、衛星放送のチューナーで、電波のデジタル映像信号を、映像、音声に変換することで、テレビ放送が視聴できるのです。

したがって、アンテナレベルの数値、つまり電波強度が低すぎると、デジタル信号も弱まって乱れてしまうことで、テレビは映像を正常に表示できなくなり、テレビの自己診断によって「E202」のようなエラーコードが表示されたり、映像信号の乱れでブロックノイズが発生したりするのです。

一方で、意外に思われるかもしれませんが、アンテナレベル(電波強度)は高すぎても問題です。
電波が強すぎると、テレビのチューナーが処理しきれず、映像信号のひずみなども生じるため、かえって映像が乱れる原因になります。

また、電波の「品質」を示す指標として「MER(変調誤差比)」や「BER(ビット誤り率)」もあります。

これらの指標はやや専門的で難しくなりますが、電波に乗せられた映像信号の誤差や、一定の映像信号の情報量に含まれる映像信号のエラー率などを示します。

現在の地デジ、衛星放送などデジタル放送の場合は、電波の映像信号にエラーが混じっていても、一定の割合であれば受信したテレビなどチューナーの側でエラーを修復することができます。そのため地デジ放送では一定の電波強度や品質さえ確保できれば、どの現場でも変わらないクリアな映像、音質を確保できるのです。

ただこの映像信号に混じるノイズの割合が一定レベル以上になると、映像信号を映像・音声へと変換できなくなり、デジタル放送はまったく映らなくなります。

いずれにせよ安定したデジタル放送の視聴のためには、単に電波レベルが強いだけでなく、ノイズの少ない質の高い電波を受信していることが重要となります。

以下、テレビ電波のレベル(強度)や品質を示す指標の一覧になります。

指標 意味 目安
アンテナレベル 電波の強度 40 dBμV 以上
MER 電波の品質 24 dB 以上
BER ビット誤り率 0.00001 以下

※上記はそれぞれの目安の簡単な解説になります。

【メーカー別】推奨アンテナレベルの目安一覧(地デジ・BS/CS)

お住まいのテレビ、レコーダーなど受信機器のチューナーに届いているアンテナレベル(電波強度)については、テレビなど機器の簡単な操作で確認できます。

このアンテナレベル画面の確認で、各テレビメーカーが推奨する目安値と、テレビに届いているアンテナレベルを比較することが、アンテナレベルが正常かどうかを判断する上で、もっとも確実な方法です。

ただ注意点としては、テレビなどのアンテナレベル画面で表示される数値は、上記した「dBμV」の数値とは別の基準で、各テレビメーカー独自の目安になります。

またアンテナレベル画面の表示もメーカーごとにさまざまで、数値の他、ライン状の指標の長さや色彩などでアンテナレベルが示されます。このアンテナレベルが、画面上で必要な水準(数値)を越えていれば、テレビ電波の受信に問題はありません。

ただ、アンテナレベルが水準以下やゼロの場合は、お住まいのテレビアンテナや電波を送る配線部、もしくはアンテナに届いている電波状態などに何か問題が生じており、テレビに届く電波レベルが低下している、またはまったく届いていない事態になっていると考えられます。

以下に、主要メーカーの地上デジタル放送と、衛星放送(BS/CS放送)におけるアンテナレベル画面の推奨値を一覧にまとめました。
ご自宅にあるテレビのメーカー、モデルに応じた数値を、この表と照らし合わせてみてください。

メーカー 機種名 地上デジタル放送 BS/CS放送
パナソニック VIERA 44 以上 50 以上
ソニー BRAVIA 緑色の範囲(60 以上が理想) 緑色の範囲(60 以上が理想)
シャープ AQUOS 60 以上 60 以上
東芝 REGZA 緑色の範囲(43~46 以上) 緑色の範囲(50 以上)
三菱 REAL 45 以上 47 以上
日立 Wooo 55~60 以上 55~60 以上

※この数値はあくまで目安です。製品モデルや受信環境によって最適なレベルは異なります。

【5分で確認】主要メーカー別・テレビのアンテナレベル確認方法

お住まいのテレビやレコーダーなどにおけるアンテナレベルの目安が分かったら、次にご自宅のテレビで実際のアンテナレベル画面を表示し、その数値を確認してみてください。
ほとんどのテレビでは、リモコンの「設定ボタン」を押すことを手始めに、テレビ画面を確認しつつ、リモコンを数回、操作するだけで簡単にアンテナレベル画面を表示できます。

ここでは、主要なテレビのメーカー(会社)別に、アンテナレベルの確認手順を具体的に解説していきます。
お使いのテレビメーカーの手順を参考にして、さっそく確認作業を始めてみてください。

パナソニック(VIERA・ビエラ)の確認手順

  1. リモコンの「サブメニュー」ボタンを押します。
  2. 画面に表示されたメニューから「視聴オプション」を選び、決定ボタンを押します。
  3. 次に「アンテナレベル」を選択すると、アンテナレベル画面で現在の受信レベルが表示されます。

ソニー(BRAVIA・ブラビア)の確認手順

  1. リモコンの「ホーム」ボタンを押します。
  2. メニューから「設定」または「放送受信設定」を選択します。
  3. 「デジタル放送受信設定」を選び、「アンテナレベル」または「受信強度」を選択すると、アンテナレベル画面が表示されます。
  4. なお「Android TV搭載モデル」の場合、この手順が異なることがあります。

シャープ(AQUOS・アクオス)の確認手順

  1. リモコンの「ホーム」ボタンを押します。
  2. メニューからリモコン操作で「設定」→「視聴準備」→「テレビ放送設定」の順に進みます。
  3. 「アンテナ設定」を選んで、「電源・受信強度表示」を選択すると、アンテナレベル画面で現在の受信レベルが表示されます。

東芝(REGZA・レグザ)の確認手順

  1. リモコンの「スタートメニュー」または「設定」ボタンを押します。
  2. 「設定」→「放送関連の設定」→「放送設置」の順に選択します。
  3. 「受信設定」を選び、「地上デジタル」または「BS/CSデジタル」を選択すると、それぞれのアンテナレベル画面が表示されます。

アンテナレベルが低い・「0」になる9つの原因【チェックリストで簡単診断】

ご自宅のテレビでアンテナレベル画面を確認して、推奨値よりアンテナレベルが低い、または「0」になっている場合、その原因にはさまざまな可能性が考えられます。
そのため、アンテナレベルが低下している場合には、ただやみくもに対処するのではなく、まずは原因を特定することが重要になります。

アンテナレベル低下の原因は、ご自身もで簡単に確認できる「室内の問題(テレビ本体や室内配線など)」から、専門的な知識や道具が必要となる「屋外の問題(アンテナ付近や電波の問題など)」まで、多岐にわたります。
以下のチェックリストを参考に、どこに問題が生じているかの目途を、切り分けていってください。

【STEP1】すぐ確認できる!室内の原因5つ (ケーブル・B-CASカード等)

まずは、特別な道具がなくてもすぐに確認できる「室内の原因」からチェックしていきます。
意外と簡単なことで問題が解決するケースも少なくありません。

  • ケーブルの接続不良・抜け・断線
    • テレビやレコーダー側、壁のアンテナコンセント端子に接続されているアンテナケーブルのプラグが緩んでいたり、抜けていたりしませんか。接続が緩んでいる、汚れているなどすると、電波が正常に送信できない、漏洩やノイズ混入の原因になります。アンテナケーブルのプラグをしっかり差し直す。場合によっては接続部の汚れを乾いた柔らかい布で落としてください。
    • ケーブルが家具の下敷きになっていたり、ペットがかじったりして損傷していませんか。また直角や鋭角など極端に折り曲げていませんか。アンテナケーブルは断面が円を保った状態になっていないと、送信できる電波(映像信号)の狂いや内部断線など、破損の原因になります。またケーブルを曲げる際は、ケーブルごとに設定された「曲げ半径(曲げた部分に一致する円の半径)」に合わせてください。
    • 破損したケーブルは、正常な製品へと交換してください。
    • 他にもケーブルを送られるテレビの電波は、地デジ、2K衛星放送(右旋)、4K8K衛星放送(左旋)の順に周波数帯が高くなるほど、減衰(電波の弱まり)や漏洩、ノイズの混入が起こりやすくなるため、それぞれの周波数帯に応じた品質のケーブルが必要となります。特にあとになって衛星放送、4K8K放送など、新しいテレビ放送のアンテナなど受信環境を追加した場合には、アンテナケーブルや設置される機器なども、その周波数帯に対応する品質の機器が必要となります。
  • B-CASカードの接触不良
    • テレビなどデジタル放送の受信機器に挿入されている「B-CASカード」が、本体のスロットに正しく奥まで挿さっていますか。きちんと確認してください。
    • B-CASカードとは主に、著作権保護のために暗号化されているデジタル映像信号を解読するキーの役割を果たすICカードです。このB-CASカードの未挿入や接触不良、カードの破損などでテレビがB-CASカードを認識できないと、暗号化を解除できずデジタル放送のテレビ画面が映らなくなります。
    • B-CASカードの問題の場合、テレビ画面には「E100(B-CASカードの読み込み不良)」「E101(B-CASカードが読み込めない)」「E102(B-CASカードが使用できない)」の三種類のエラーコードが表示されるケースが多くなります。なおエラーコードの内容は、おおよその目安になります。
    • カードのICチップ部分が汚れていませんか。汚れている場合は乾いた柔らかい布で、主にICチップ部分の汚れを落とし、あらためて正しくしっかり挿入し直してください。
    • なおデジタル受信機器でも、一部の4K、8Kテレビの場合、B-CASカードの代わりに、同じ役割をもつ「A-CASチップ」が内蔵されているため、B-CASカードは使われていません。
  • 分配器による電波減衰
    • アンテナから届く1本のアンテナ線(アンテナケーブル)を複数の部屋や、テレビ、レコーダーなどの受信機器に分けている場合は「分配器」によって、電波レベルが弱まっている可能性があります。
    • 分配器とは、一本のケーブルを伝わるテレビ電波を、複数のケーブルへと、テレビ電波を等分に分配する装置で、住宅内でも複数の部屋でテレビを視聴する場合には必須の危機になります。
    • ただ分配器を通した電波レベルは、元の電波レベルから、例えば4分配であれば4分の1ずつなど等分の強さに分けられるため、それぞれの分配先の電波レベルは低下することになります。
    • 分配器による分配先の電波レベル低下をカバーするためには、基本的にはアンテナの近くに電波を増幅する「ブースター(増幅器)」を設置して、住宅内の全体で必要な電場レベルを確保することになります。
  • レコーダーなど周辺機器の不具合
    • アンテナ側からのアンテナケーブルを、途中でブルーレイレコーダーなどを介して、テレビの端子に接続している場合、レコーダー自体が何らかの不具合を起こしているため、電波の送信などに問題が生じている可能性も考えられます。
  • テレビ本体の一時的な不具合
    • テレビ内部のソフトウェアや基盤の作動などが、一時的に不安定になっていることで、テレビの画面が乱れている可能性も考えられます。

【STEP2】見落としがち!屋外・周辺環境の原因4つ(アンテナのズレ・障害物など)

室内の原因を確認して、特に問題が見当たらない場合は、住宅の屋外や周辺環境に原因がある可能性が高まります。
これらの原因は、ご自身での対処が難しくなるケースが多いため、無理にご自宅で確認しようとなさらず、アンテナ工事の専門業者への相談、問い合わせをご検討ください。

  • アンテナの向きのズレ
    • 強風や台風、積雪、アンテナに鳥がとまるなどの影響で、テレビアンテナの向きが正しい方向からわずかにズレてしまった可能性があります。地デジアンテナ、BS/CSアンテナとも、アンテナの正面側で受信性能が高くなる「指向性」という性質があり、それぞれ電波塔や人工衛星の方向へと正確に向けることが重要です。特にBS/CSアンテナは、上下、左右の角度を正確に合わせる必要があり、ミリ単位の狂いで受信レベルが大きく低下する場合もあります。
  • アンテナやブースターなど機器の故障・劣化
    • 屋外に設置されたアンテナやブースター(電波増幅器)は、長年、雨風にさらされるため、経年劣化や故障を起こすことがあります。テレビアンテナの寿命は機種や設置位置にもよりますが、10年から15年程度のことが多くなります。アンテナ寿命が過ぎてもすぐ壊れることはありませんが、耐久性などの低下により、故障や角度の狂いのリスクが高くなるため、定期的なメンテナンスが必要です。
  • 悪天候(雨・雪・強風)の影響
    • 大雨や大雪(水分)はテレビ電波を遮り、吸収して弱める性質があります。地デジ放送の場合が季節による湿度の変化で電波レベルの変化が生じ、大雨や大雪では電波レベルの大幅な低下が生じます。
    • 衛星放送の場合は、通常の気候や悪天候に大きな影響は受けませんが、一定以上の激しい雨や雪では、電波の吸収や乱反射が生じ、一時的にアンテナレベルが低下することがあります。これを降雨減衰・降雪減衰といい、対策は天候の回復を待つことになります。
  • 周辺の建物や樹木などの障害物
    • 自宅と電波塔の間に新しい高層ビルが建ったり、庭の木が大きく成長したりすると、電波が遮られてレベルが低下することがあります。地デジ電波はある程度は障害物を乗り越えて、音のように広がる「回折(かいせつ)」の性質がありますが、直進性の強い衛星放送の電波は障害物に遮られやすく、BS/CSアンテナのディッシュ正面を向けた方向に、わずかな障害物ができるだけでも、受信レベルが大きく低下することがあります。

業者を呼ぶ前に!自分でできるアンテナレベル回復・応急処置5選

上記のポイントを確認して、アンテナレベル低下の原因の切り分けができたら、専門業者に連絡する前に、ご自身で試せる簡単な応急処置を行ってみてください。
特に上記の【STEP1】に該当する原因の場合は、専門的な工具や知識は不要で、以下の方法で改善するケースも多くあります。
それぞれの対処法がどの原因に対応しているかを意識しながら、アンテナレベルを上げるにはどうすればいいか、安全な範囲で試してみてください。

①テレビ・周辺機器の再起動

テレビやレコーダーが一時的な不具合を起こしている場合にもっとも有効な方法です。
内部の通電を一時的に立つことで、内部基板の回路やソフトウェアがリセットされ、問題が解消されることがあります。

その手順は、以下の通りです。

  1. テレビ、レコーダーなど本体の主電源を切ります。
  2. 電源プラグをコンセントから抜きます。
  3. そのまま2、3分ほど待ちます。
  4. 再度コンセントにプラグを差し込み、本体の電源を入れます。

またテレビ、レコーダーなどの機器(メーカーやモデル)によっては、専用のスイッチや長押しなど、独自のリセット方法をもっている場合もあるため、本体付属のマニュアル、メーカー公式サイトなども確認してみてください。

②アンテナケーブルの接続を再確認

アンテナケーブルの接続部のゆるみや接触不良は、アンテナレベル低下の場合、非常によく見られる原因です。そのため、すべての接続箇所を丁寧に確認してください。

確認の手順やポイントは、主に以下の通りです。

  1. テレビの背面にあるアンテナ入力(チューナー)端子を確認し、ケーブルを一度抜いてから、しっかりと奥まで差し込みます。
  2. 部屋の壁にあるアンテナコンセント端子側も同様に、接続を確認します。
  3. 分配器やレコーダーなどをケーブル配線の間に接続している場合は、それらの接続箇所もすべて確認します。
  4. ケーブルに折れ曲がりや損傷などがないかも目視でチェックします。また接続端子部が汚れている場合は、前述のように汚れを落としてください。

③B-CASカードを挿し直す

B-CASカードの接触不良や汚れが原因で、「E101」などのエラーと共に受信不良が起きている場合があります。主な原因はエラーコードの内容が参考になりますが、このカードを正しく挿し直すことで改善する可能性があります。4

  1. テレビの電源を切り、B-CASカードをゆっくりと引き抜きます。
  2. カードの裏面にある金色のICチップ部分を、乾いた柔らかい布で優しく拭きます。
  3. カードの向きを間違えないように、奥までしっかりと挿入します。
  4. テレビの電源を入れ、映りを確認します。
  5. B-CASカードの故障が考えられる場合は、もしお住まいに正常に映る他のテレビ、レコーダーなどがあれば、そちらのB-CASカードと差し替えることで、原因を特定する手掛かりになります。

このB-CASカードは個人の所有物ではなく、B-CASカードによるシステムを運営する「B-CAS社(株式会社ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ)」から貸与されているものになります。そのためB-CASカードそのものが破損している場合は、B-CAS社に問い合わせた上、有償(2025年現在、2310円(税込み、送料など含む))で、再発行(交換)してもらうことが必要です。

④チャンネルの再設定(再スキャン)を行う

お住まいのエリアで放送局の周波数変更、テレビ局(チャンネル)追加があった場合や、テレビの設定情報が何らかの理由でずれてしまった場合などに有効です。
チャンネルスキャンとは、テレビ本体が受信できるテレビ電波を確認し、各チャンネル(放送局)をチェックし、自動的に当てはめていく作業です。新品のテレビを新しく設置した際や、引越しなどで受信できる地デジ電波のチャンネル内容(電波塔)が変わった場合に、この作業が必要です。

このチャンネルスキャン(再スキャン)で、受信可能なチャンネルを改めて検索し直すことで、受信に関する不具合を解消できる場合もあります。主の手順は以下の通りです。

  1. リモコンの「メニュー」または「設定」ボタンを押します。
  2. 設定項目から「チャンネル設定」や「放送受信設定」などを選択します。
  3. 「地上デジタル自動設定」や「チャンネルスキャン」といった項目を選び、実行します。
  4. スキャンが完了するまで数分間待ちます。

詳しくは、やはりテレビ本体の取扱説明書やメーカー公式サイトなどを確認してください。

それでも直らない?プロへの依頼を判断するポイントと業者選びのコツ

ここまでの対処法をすべて試しても、地デジ、衛星放送などのテレビ画面の映りが改善しない場合、原因は屋外のアンテナや関連機器にある可能性が高くなります。
その際には「どのタイミングでアンテナ工事業者に頼むべきか?」「どうやって信頼できる業者を選べばいい?」といった疑問も出てくることでしょう。

ここでは、ご自宅で無理に対処せず、地デジや衛星放送のアンテナレベル改善のため、アンテナ工事の専門業者に依頼するための判断基準と、後悔しないための優秀で良心的な業者選びのコツを解説していきます。
アンテナ業者選びの正しい知識を持って、安心して問題をプロに任せてください。

「自分で対処」と「プロに依頼」の判断基準は?

安全かつ確実に問題を解決するためには、どこまでが自分でできる範囲で、どこからがプロに任せるべき領域なのかを見極めることが非常に重要です。
以下のケースに当てはまる場合は、無理をせず速やかに専門業者に相談することをおすすめします。

状況 判断 理由
高所での作業が必要 プロに依頼 一般の方による屋根の上や高所での作業は転落などの危険が伴い、大変危険です。
原因が特定できない プロに依頼 室内を確認しても原因不明の場合、屋外機器の故障など専門的な調査が必要です。
アンテナやブースターの交換が必要 プロに依頼 機器の選定や設置には専門知識が必要であり、誤った対応は状況を悪化させます。
悪天候のたびに映りが悪くなる プロに依頼 アンテナの向きの微調整や、より高性能なアンテナへの交換が必要な場合があります。
室内の簡単な対処で直らない プロに依頼 根本的な原因が他にある可能性が高く、専門家による診断が必要です。

※上記は業者への依頼が適した主なケースになります。

信頼できるアンテナ工事業者の選び方【独自情報:あさひアンテナの強み】

現在ではアンテナ工事の専門業者も、日本各地に数多く存在するため、どこに依頼すれば良いのか迷う方も多いことでしょう。
この業者選びで失敗しないためには、以下のポイントを確認することが重要といえます。

  • 料金体系が明確か:追加料金の有無や、見積もりの内訳がはっきりしているか。
  • 施工実績が豊富か:年間施工数や、地元での実績を確認する。
  • 保証制度が充実しているか:工事後の保証期間が長く、内容が手厚いか。
  • 口コミや評判が良いか:インターネットなどで実際に利用した人の評価を参考にする。
  • 作業は完全自社施工か:作業を下請けに丸投げせず、責任を持って自社スタッフが工事を行うか。

【独自情報:あさひアンテナの強み】
当あさひアンテナは、関東エリアで年間6,000件以上の施工実績を誇るアンテナ工事の専門業者です。
下請けを使わない完全自社施工にこだわり、中間マージンなどの余計なコストを抑えて、低価格の工事料金を実現している上、専門知識や現場の経験が豊富な弊社スタッフ(アンテナ職人)が、高品質な工事をお約束いたします。

また、工事の完了後には、業界最長クラス・施工完了日からの10年保証をご提供しており、アフターサポートも万全です。
料金も明朗会計を徹底しており、他社との相見積もりも歓迎しています。

さらにアンテナ設置や修理、交換などの工事に伴う電波調査、お見積もりは、現地への出張、工事キャンセルの場合の費用も含めた完全無料。急な受信トラブルで工事をお急ぎの場合は、即日工事にもご対応いたします。

受信トラブルへの対応やテレビアンテナ修理から、アンテナの新規設置、交換など、アンテナに関するお困りごとは、ぜひ一度、当あさひアンテナまでご相談ください。

【Q&A】アンテナレベルに関するその他の疑問を解決

ここでは、記事本編では詳しく触れられなかったアンテナレベルに関する細かな疑問について、特にお客様からアンテナ工事業者に寄せられることの多いご質問などを、Q&A形式でお答えしていきます。
アンテナレベルについてより深い知識を得ることで、今後のトラブル予防にも役立ちます。

Q1. アンテナレベルが高すぎる場合はどうすればいい?

A. アンテナレベルは低すぎても問題ですが、逆に高すぎてもテレビの映像は乱れてしまいます。
これは、電波が強すぎてテレビのチューナーが許容量を超えてしまうためです。

具体的には、テレビのチューナーに届く電波レベルが「90㏈以上」の場合には、レベルが強すぎることで、かえってテレビ画面が乱れる、映らなくなるといった症状が発生します。

衛星放送の場合は、BS/CSアンテナで受信した電波が、テレビなどのBS/CSチューナーに届く時点で、そこまで強いレベルになっていることは、ほとんどありません。ただ地デジ放送の場合、電波塔から直近の地域で、お住まいに設置されているテレビの台数が1台か2台、さらに配線が短いなどの場合は、チューナーに必要以上のレベルの電波が届いて問題が生じることもあります。

このような場合の対処法は、以下の通りになります。

  • ブースターの調整:お住まいのアンテナ配線で、受信した電波を増幅するブースターを使用している場合は、その調整が強すぎてテレビに過度の電波が届いてしまう場合もあります。そのため、ブースターの利得(増幅レベル)を調整して、電波の増幅レベルを適切な強度に下げます。
  • アッテネーター(減衰器)の導入:お住まいのアンテナ配線にブースターがない場合や、アンテナで受信できる電波レベルがそもそも高すぎる場合は、配線部や端子に「アッテネーター」という機器を取り付けます。アッテネーターとは筒形の小さな装置で、電波が通り抜ける際に抵抗で、特定の㏈数のみレベルに弱めるための装置です。機器によって減衰量(下げられる㏈数)が異なるので、現場の受信レベルに応じた機器をアンテナケーブルの間に接続して使用します。
  • テレビのアッテネーター機能を利用:近年のテレビ、レコーダーなど受信機器には、入力される電波レベルが強すぎる場合に、入力時に適度に減衰させる「アッテネーター機能」をもっているものもあります。多くの場合、リモコンの設定ボタンから設定画面を出して、アッテネーター機能をオンにすれば利用できます。詳しくはテレビなどに付属のマニュアル、メーカー公式サイトをご確認の上で、お住まいの危機にアッテネーター機能があるかを確かめて、ある場合は適切に利用してください。

基本的に、受信できる電波レベルが高すぎる場合の問題は、地デジ電波塔が視認できるほどの近距離で、地デジ電波レベルが強い「強電界地域」で生じます。

お住まいに適した地デジアンテナの受信性能は、実際の電波レベルや周辺環境、お住まいにテレビを何台設置するかによっても変化しますが、強電界地域であれば、8素子から14素子(相当)程度の、やや受信性能が低いアンテナを使用することで、受信できる電波が強すぎる問題を抑えることができます。

なお、強電界地域で20素子(相当)など受信性能が強いアンテナを使うと、受信できる電波レベルが強すぎるほか、無関係のノイズ(雑音)の電波まで受信してしまい、地デジ電波の質が低下するケースもあるため注意が必要です。

Q2. レベルチェッカーは必要?スマホアプリで代用できる?

A. 「アンテナレベルチェッカー」とは、テレビアンテナからのケーブルに接続して、アンテナが受信している電波の強度や品質を正確に測定するための専門機材です。
現場の受信レベルや電波の品質を確認して、適切なアンテナの性能や適した設置位置を確認するほか、アンテナの設置や向きを精密に調整する際にプロのアンテナ職人が使用するもので、一般のご家庭で常備する必要は基本的にはありません。

プロ仕様の高性能機器は価格が数万円台になり、専門的な数値などで複雑な電波の品質も表示されるため、一般の方では表示の意味を正確に理解することが難しく、コスト的にも見合わないといえます。

また最近では、スマートフォンのGPS機能などを利用して、近隣の地デジ電波塔や、衛星放送の静止衛星がある方向を示したり、簡易的な電波強度を測定したりできるアプリも存在します。

しかし、これらのアプリはあくまで電波塔からの距離などから割り出される電波レベルの目安であり、実際にその場に届いている正確な電波レベルの数値(dBμV)を直接、測定することはできません。
確実なアンテナ調整が必要な場合は、専門業者に依頼することが最善です。

ただレベルチェッカーには、アンテナからテレビの間のケーブル配線に接続することで、電波レベルを確認できる、簡易的な製品もあります。確認できるのは電波の強さのみですが、価格は地デジまたは衛星放送のみ対応の品で1,000円台から2,000円台。双方を確認できる品で3000円台から4,000円台で購入できます。

このような製品は、お住まいのベランダに地デジのデザインアンテナやBS/CSアンテナをDIYで設置する場合や、アンテナ角度を再調整する場合に、手早く受信レベルを確認できるため便利です。

まとめ:アンテナレベルを正しく理解して快適なテレビ視聴を取り戻そう

この記事では、テレビのアンテナレベルについての基礎知識、アンテナレベルが低下する原因と、ご自身でできる対処法を中心に、詳しく解説してきました。
最後に、アンテナレベルの問題解決までのステップを、もう一度おさらいしていきます。

  1. 現状把握:テレビの設定画面から、現在のアンテナレベルを確認する。
  2. 原因の切り分け:ケーブルやB-CASカードなど、まずは簡単な室内の原因からチェックする。
  3. 応急処置の実践:テレビの再起動やケーブルの再接続など、自分でできる対処法を試す。
  4. 専門家への相談:改善しない場合は、屋外のアンテナなどに原因がある可能性が高い。無理をせず、信頼できる専門業者に調査・修理を依頼する。

お住まいでテレビが突然、正常に映らなくなるとご不安になることでしょう。しかしアンテナレベルについて正しくご理解になり、手順に沿って冷静にご対処していただければ、多くの場合、問題は意外とあっさり解決できます。
この記事が、お客様が受信トラブルの際、少しでも早く快適なテレビ視聴環境を取り戻すための一助となれば幸いです。

また、お住まいでアンテナレベルが低下している原因がわからない、またお住まいでの対処が難しい場合には、当あさひアンテナのフリーダイヤルまでご相談いただければ、まずは弊社の専門オペレーターがご対応し、お住まいの状況で考えられる原因とご対処をご案内いたします。

お電話口のみで問題を解決できた場合は、弊社では料金はいっさい頂戴いたしません。

そして現場での原因特定、作業などが必要な場合は、ご依頼いただけれれば早急に現場へと出向き、原因の特定、そしてプロによる最高品質の施工と、業界最安に挑む料金の対処をご提案いたします。

急なアンテナ受信トラブルへの対処をはじめ、テレビアンテナに関するご相談は、当あさひアンテナのフリーダイヤル、または本サイトのメールフォーム、当社LINEアカウントまで、お気軽にご相談いただければ幸いです。迅速かつ的確、低価格で高品質な対処を必ずお約束いたします。

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  • デザインアンテナ

    デザインアンテナUAH201
    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木式アンテナ

    八木式アンテナUA20
    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    2K4K8K対応BS/CS110度アンテナ
    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。