地上デジタル放送(地デジ)受信方法は?テレビが映らない原因と対処法、アンテナなしの視聴方法までテレビ受信の完全解説ガイド

2025年07月02日

新築のマイホームを建てられてアンテナ設置をお考えの方や、いまのお住まいで使用しているアンテナにトラブルが発生した、衛星放送や4K8K放送を受信できるアンテナを追加設置したいなど、早急な各種アンテナ工事をお求めの方は多いことでしょう。具体的なお悩みとしては、

「テレビ放送が急に映らなくなってしまった…」
「引っ越したばかりで、テレビの受信設定がよくわからない」
「アンテナ工事は面倒だし、お金もかけたくない」

など、テレビ放送を受信する上での問題にもさまざまな種類があり、ときに受信トラブルは、予期せぬタイミングで訪れることもあります。
受信トラブルで、テレビ画面に見慣れないエラーコードが表示されて、どう対処すればわからないというケースも考えられます。

そこで今回の記事では、そんなお客様のためにテレビ受信の「困った」を解決する方法、必要な情報を網羅的に解説いたします。
アンテナや受信の専門知識がなくても、ご自分で簡単に試せる対処法から、アンテナを使わない最新のテレビ視聴方法、さらには信頼できるアンテナ工事専門業者の選び方まで、本記事をお読みいただければ、一通りご理解していただけます。
アンテナ工事をお考えの方から、急な受信トラブルにお困りの方まで、ストレスなく快適なテレビ受信環境を整えるため、ぜひ最後まで本記事をお読みください。

地上デジタル放送を受信する仕組みとは?

私たちが普段から視聴している基本的なテレビ放送「地上デジタル放送(地デジ放送)」は、日本の要所にいくつも設置された送信所や中継局など地デジ電波塔から、周囲に送信される地デジ電波を、お住まいなどにある地デジ用テレビアンテナ(もしくはフルセグ・ワンセグ受信機器)で受信することによって成り立っています。

この地デジ電波には、テレビの映像・音声を「0」と「1」のデジタル信号化した映像信号が、電波の波長に変換されて乗せられています。各住宅のアンテナなどで受信された地デジ電波は、テレビなどの受信機器に送られ、内蔵されるチューナーにて映像信号を再度、映像や音声に変換することで、地デジ放送が視聴できるのです。
この地デジ電波には、UHF(極超短波)の中でも、470MHzから710MHzまでの周波数帯が使われていて、波長の幅は40センチから60センチ程度になっています。

地デジ電波塔の先端から周囲に、音が広がるように発信された電波は、一般の住宅などにある地デジアンテナに、高い位置から伝わるような形で届けられます。

現在の地デジ放送は日本の基幹的なテレビ放送であるため、日本国内であれば、地デジアンテナや受信機器を利用することで、不特定多数(誰でも)が、無料で地デジ放送を視聴できます。(NHK受信料を除く)

しかし、地デジ電波は日本国内のどこでも同じレベル(電波の強さ)で届くわけではありません。電波塔の先端からお住まいのアンテナに届くまで、地デジ電波はさまざなな要因により減衰(電波レベルの低下)します。
そのため、ご自宅の環境によって、地デジ電波の受信レベルと、地デジ放送の映りやすさは大きく変わります。以下、地デジ電波レベルに影響を与える、主な要因を紹介いたします。

影響を与える要因 具体的な内容
電界地域 地デジ電波は送信された電波塔から距離が遠くなるほど減衰し、地デジ受信エリアは、到達する地デジ電波レベルによって、主に「強電界」「中電界」「弱電界」の地域に分けられます。
各電界地域には対応する受信性能の地デジアンテナが必要となり、特に弱電界地域では、高性能アンテナや電波を増幅するブースターが必要になることがあります。
周辺の障害物 電波塔と住宅の地デジアンテナとの間にある高層ビルや山、樹木などが地デジ電波を遮る原因になります。
障害物が多い環境では、アンテナの設置場所や高さを工夫することが必要です。
天候 大雨や大雪、強風などの悪天候は、地デジ電波レベルを減衰させるほか、設置されたアンテナの向きをずらすなどの影響で、地デジ受信を不安定にさせることがあります。

※これらは地デジ電波の受信レベルに影響を与える主な要因です。これらを理解しておくことが、テレビの受信トラブルを解決する第一歩となります。

基本的に、戸建て住宅における地デジアンテナは、屋根の上などの高い位置に設置するほど、周辺の障害物などの影響を受けにくく、受信感度が高くなります。

逆に壁面やベランダなど、低い位置への地デジアンテナ設置は、住宅の外観性の確保や、風雨などによるアンテナ老朽化への対策になります。一方で低い位置への地デジアンテナ設置では、周辺の障害物の影響を受けやすくなります。周辺環境によっては電界地域に関係なく、低い位置では地デジ受信レベルが低下してアンテナを設置できないケースもあるためご注意ください。

また地デジ電波は上記した悪天候の他、季節や気候によっても空間を伝わる電波のレベルに一定の変動が生じるため、アンテナで受信する時点で、必要な地デジ電波レベルに余裕のあるアンテナレベルを確保することが重要です。

地デジアンテナで受信できる地デジ電波レベルや、お住まいで設置するテレビの台数などによっては、アンテナ近くの配線に、受信したテレビ電波レベルを増幅するテレビ用の「ブースター(増幅器)」と呼ばれる機器を設置する必要が出ることも多くなります。

衛星放送(BS放送、CS放送、4K8K放送)を受信する仕組みとは?

地デジ放送とは別に、現在では広く視聴されているテレビ放送が、衛星放送です。より多くの専門チャンネルを楽しめるのが衛星放送です。
衛星放送は、その名の通り宇宙空間に位置し、地球上からは空の一点に静止して見える人工衛星(静止衛星)から、日本の全域など地球上の広範囲に電波を送信できることが特長です。この静止衛星から送られる電波は、12GHz前後と非常に周波数帯が高く、光のような直進性で長距離を送信できる、波長の幅は25ミリ程度の「12GHz帯」と呼ばれる電波が利用されています。

地球上にある戸建て住宅などのでは、静止衛星の方向から届く光のような12GHzの電波を、お皿のような「ディッシュ(放物面反射器)」をもつパラボラアンテナの「BS/CSアンテナ」でキャッチするようにして受信します。

現在の衛星放送にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。以下、衛星放送の種類について解説します。

放送の種類 主な特徴とチャンネル内容
BS放送 放送衛星を用いた衛星放送です。地デジ放送と同じく基幹的な放送で、NHKや民放キー局系の無料チャンネルに加え、映画やスポーツなどの有料チャンネルもあります。
CS放送 通信衛星を用いた衛星放送です。放送事業者と契約を結んだ世帯で視聴できるサービスで、専門的で多彩なジャンルの有料チャンネルが多数、揃っています。(例:スカパー!)
4K/8K放送 ハイビジョン(2K)のBS放送、CS放送にそれぞれ格段に高画質な4K、8Kチャンネルが追加されたものです。視聴するには4K8K対応のアンテナと4K/8K対応テレビが必要です。

※上記は各放送の主な特徴です。

現在の衛星放送用アンテナは、一基でBS放送と、110度CS放送を受信できるBS/110度CSアンテナ(BS/CSアンテナ)になっています。また2025年現在、市販されるBS/CSアンテナは、すべて4K8K放送も受信できる2K4K8K(右旋・左旋)対応型になっています。

ただCS放送には、東経124度、128度の放送衛星を用いる124度/128度CS放送もあり、こちらの受信には専用のパラボラアンテナ(またはすべての方向の静止衛星から受信できるマルチアンテナ)および専用チューナーが必要になります。

衛星放送の電波は、日本全域にてほぼ安定したレベルで受信でき、障害物や気候、災害などの影響を受けにくいことが特徴です。
しかし衛星放送の12GHz帯の電波は、地デジ電波より障害物を乗り越える力が弱いため、静止衛星の位置する方向で、BS/CSアンテナを向ける東経110度の南西方向にビルなどの障害物があると、電波が遮られて衛星放送を受信できなくなります。

また一定以上に激しい雨や雪で、雨や雪の大きさが12GHz帯の波長の幅に近くなると、電波の吸収や乱反射が起こり、BS/CSアンテナで受信レベルが低下して衛星放送が映らなくなる「降雨減衰」「降雪減衰」が生じることもあります。

衛星放送を受信できるBS/CSアンテナの種類や設置方法、注意点などについては、のちの項目で詳しくご紹介していきます。

【緊急】まず試して!テレビが受信できない・映らない時の5つの簡単チェックリスト

もしお住まいでこれまで正常に映っていたテレビが急に映らなくなる。テレビ画面にブロックノイズやフリーズが入るなど、テレビやアンテナが正常に受信できない不具合が出た場合には、アンテナ工事の専門業者を呼ぶ前に、まずはご自身で簡単にできる対処法をお試しください。
以下の5つのチェックリストを確認してゆくだけで、意外とあっさりテレビ画面の問題が解決するケースもあります。

  • 1:テレビや周辺機器のリセットで電源を入れ直す
    • テレビ本体やレコーダー、ブースターなど電源を用いる機器の場合、内部の基盤、回路などの一時的な不具合が原因で動作不良を起こしている場合があります。
    • 一度、すべての機器の主電源を切った上で、電源プラグをコンセントから抜き、5分ほど待ってから再度プラグを差し込んで電源を入れてください。これをテレビなど機器の「リセット(再起動)」といいます。
    • 機器のリセットは、機器を電源から外し、内部の回路を完全に放電した状態でしばらく置くことにより、作動時の不具合を解消する作業です。
    • テレビなどのメーカー、モデルによっては、専用のスイッチがあるなど、上記と異なる独自のリセット・再起動の方法もありますので、正確な方法はテレビの取扱説明書、メーカーの公式ホームページなどをご確認ください。
  • 2:B-CASカードを正しく差し直す
    • B-CASカードは、デジタルテレビ放送(地デジ放送・衛星放送)をテレビなどで受信する場合に、著作権保護のため暗号化されているデジタル映像信号を解読し、正常に映し出すためのカードキーのような役目を持つICカードです。
    • B-CASカードは通常、テレビ、レコーダーなどの受信機器に同梱されており、本体の専用スロットに正しく挿入することで、デジタル放送の受信、視聴が可能になります。ただ近年の4K、8Kテレビなどの中には、同様の機能をもつ「A-CASチップ」を本体に内蔵しているため、B-CASカードを使用しない危機もあります。
    • このB-CASカードを挿入する受信機器の場合、カードの接触不良や不具合で、暗号化の解除が作動せず、デジタルテレビ放送の映像が正常に表示されないことがあります。
    • B-CASカードに関係する問題では、エラーコード「E100」「E101」「E102」および、対応するメッセージがテレビ画面に表示されます。
    • この場合はテレビ本体の電源を切り、B-CASカードを一度、本体のスロットから取り出した上で、ICチップ部分の汚れを乾燥した柔らかい布で丁寧に拭き取った後、あらためて正しい方向で、本体に奥までしっかりと差し直してください。
    • 本体スロット側の内部がほこりなどで汚れている場合は、専用の清掃キットなども市販されています。
  • 3:アンテナケーブルの接続や状態を確認する
    • 壁にあるアンテナコンセントのアンテナ端子から、テレビなど受信機器までを接続してテレビ電波(映像信号)を送っているアンテナケーブルを確認します。
    • 端子とケーブルの接続部である、テレビやアンテナコンセントのケーブル端子(プラグ)のゆるみや抜けかかりなどが、電波の漏洩、混入による受信不良を招く、もっとも多い原因のひとつです。
    • テレビの裏側にある、地デジ、BS/CSなどの「アンテナ入力」「チューナー」端子と、壁のアンテナ端子の両方で、ケーブルのプラグがしっかり接続されているか確認しましょう。
    • 地デジ放送に対し、衛星放送、4K8K衛星放送は、それぞれケーブルで送信される電波の周波数帯が高くなり、それだけケーブル送信時の減衰や漏洩が生じやすくなります。そのため地デジだけでなく衛星放送、4K8K放送を視聴する場合には、アンテナケーブルやアンテナコンセント部の端子ユニットなども、それぞれの周波数帯に対応する品質の機器が必要となります。
    • アンテナケーブルは断面が円形を保った形でないと、電波を正常に送信できません。そのためアンテナケーブルが極端に折り曲げられている、家具や家電の下敷きになっているなどの状態では、電波送信の不良や断線などが起こることもあります。アンテナケーブルの折り曲げは、ケーブルごとに設定される曲げ半径に合わせ、場合によっては配線カバーを用いるなどして、加重などの負担をかけることも避けてください。
    • ケーブルが必要以上に長い場合でも、伝送される電波の減衰が大きくなるため、悪天候などで電波レベルが悪化した場合に、テレビ受信状態の乱れを招くケースがあります。室内で用いるケースは、必要な長さに多少の余裕がある程度で、過度に長いケーブルの使用は避けてください。
    • 長期使用によるケーブルの劣化や内部の断線などが生じている場合は、ケーブルそのものを交換してください。
  • 4:チャンネルの再設定(再スキャン)を行う
    • チャンネルスキャンとは、新しく設置したテレビや、テレビの設置場所を変えた場合に、テレビが受信している地デジなどのチャンネルを自動的に判断し、適切なチャンネル番号に当てはめていく初期設定のことです。
    • チャンネルスキャンは、新品のテレビを最初に設置する際や、引っ越し後など、周辺の放送環境に変化があった場合に有効です。
    • チャンネルスキャンの基本的な方法は、テレビのリモコンを操作して「設定」や「メニュー」のボタンからチャンネル設定画面を開き、「チャンネルスキャン」や「初期スキャン」を実行してください。完了までには数分から十数分かかることもあります。
    • 正確なチャンネルスキャンの手順については、お持ちのテレビの取扱説明書やメーカーの公式サイトなども確認してください。
  • 5:他の部屋にあるテレビやB-CASカードで試す
    • もし住宅内で他の部屋に、正常に映る別のテレビがある場合は、問題が起きている部屋のアンテナコンセントとアンテナ線に、そのテレビを接続して正常に映るかを確認してください。
    • それで正常に映るようであれば、テレビ本体の故障。同じように映りの問題が出れば、アンテナやケーブル配線部に問題がある可能性が高いと、問題の切り分けができます。
    • 同じようにB-CASカードの問題である場合は、他の部屋で正常に映るテレビなどのB-CASカードを抜いて、問題のあるテレビに挿入し、映りを確認することで、B-CASカードそのものの問題であるかどうかを判断できます。

テレビ画面のエラーコードで原因を特定!主なコードと対処法

テレビが正常に映らない場合に、画面がブラックアウトしてテレビ放送がまったく映らず、画面の中央に「E201」などの記号とメッセージが出ることがあります。

この記号は「エラーコード」といい、テレビ放送が正常に映し出せないトラブルが生じた場合に、テレビなどの受信機器がその原因を自己診断して、対応するコードを表示するものです。

基本的なエラーコードに関しては、テレビのメーカー、モデルなどを問わず共通しているため、画面に表示されるエラーコードの三ケタの数字は、トラブルの原因を教えてくれる重要なヒントとなります。

テレビ画面にエラーコードが表示された場合は、まずは落ち着いてコードの内容を確認し、適切な対処を行ってください。以下、主なエラーコードについて解説していきます。

エラーコード 表示されるメッセージ例 考えられる原因 主な対処法
E201 アンテナレベルが低下しています。 – 電波の受信強度が基準値を下回っている。
– 悪天候(大雨、雪、雷鳴)などの影響。
– 天候が回復するのを待つ。
– アンテナケーブルの接続を確認する。
– アンテナの向きを調整する(専門業者への依頼を推奨)。
E202 信号が受信できません。 – チューナーで電波をまったく受信できていない。
– アンテナケーブルが抜けている、または断線している。
– アンテナの故障や向きの大きなズレ。
– アンテナケーブルの接続をしっかり確認する。
– テレビや周辺機器の再起動(リセット)を行う。
– 改善しない場合はアンテナ本体の問題の可能性が高い。
E203 現在、このチャンネルは放送を休止しています。 – 選択したチャンネルが放送時間外である。
– 放送局側の都合による放送休止。
– 番組表や放送状態を確認し、別のチャンネルを選ぶ。
– 放送時間になるまで待つ。
E100 B-CASカードが挿入されていません。 – B-CASカードが挿入されていない。または挿入の方法を間違えている。
– ICチップ部分の接触不良や汚れで認識されていない。
– テレビの電源を切ってB-CASカードが挿入されているか確認し、正しく挿入し直す。
– B-CASカードを抜き、ICチップ部分を乾いた布で優しく拭く。
E101 B-CASカードを認識できません。 – 挿入されているB-CASカードが認識されていない。
– 挿入方法のミス、ICチップ部分の接触不良や汚れ。
– テレビの電源を切り、B-CASカードを奥までしっかり差し直す。
– カードを抜き、ICチップ部分を乾いた布で優しく拭く。
E102 このB-CASカードは使用できません。 – B-CASカードに問題があって使用できない。
– ICチップ部分の接触不良や汚れ。
– テレビの電源を切り、B-CASカードの汚れを落として正しく差し直す。
– 正常なB-CASカードへと交換する。

※上記のエラーコードとメッセージは主なものです。トラブルの原因やテレビの機器などによっては、その他のコードやメッセージが表示されることもあります。

上記の対処法を試してもテレビの映りが改善しない場合は、テレビアンテナ本体や、アンテナから各部屋までの同軸ケーブル配線、配線部に設置されるブースター(増幅器)や分配器など、専門的な周辺機器の不具合、またはテレビ電波の電波障害の可能性が考えられます。

またエラーコードは、テレビなどの受信機器がトラブルの際に、自己診断で原因を表示する機能です。そのためテレビ電波が悪い状態の受信不良やB-CASカードの問題など、主原因が近いトラブルの場合、例えば「E201」や「E202」に該当する問題なのに「E203」が表示されるなど、正確な原因とやや異なるエラーコードが表示される場合もあるためご注意ください。

受信レベルが低い?テレビのアンテナレベル確認方法と改善策

エラーコードでも「E201」や「E202」「E203」が表示される、テレビ画面がブロックノイズやフリーズで乱れる場合は、テレビのチューナーに届いている電波(映像信号)の強さ(アンテナレベル・テレビの受信レベル)が不足している可能性が高くなります。
まずはご自宅のテレビで、現在の「アンテナレベル」を確認してください。テレビなどチューナーを内蔵し、地デジや衛星放送の電波を受信する機能を持つ機器であれば、リモコンの操作で「アンテナレベル画面」から、それぞれ地デジ、BS(衛星放送)のアンテナレベル(受信機器に届いているテレビ電波の強さレベル)を確認することができます。
アンテナレベルの確認方法は、メーカーによって細かな操作方法は異なりますが、一般的にはリモコンの「設定」ボタンを押し、該当する項目を選んでいくことで確認できます。

以下、日本の主要メーカー製テレビで、地デジやBSのアンテナレベル画面を表示する主な手順になります。

テレビメーカー アンテナレベルの確認手順(一例)
パナソニック(VIERA) 「メニュー」→「設定する」→「放送受信設定」→「アンテナレベル」
ソニー(BRAVIA) 「ホーム」→「設定」→「放送受信設定」→「アンテナ設定」→「電波テスト」
シャープ(AQUOS) 「ホーム」→「設定」→「視聴準備」→「アンテナ設定」→「受信強度表示」
東芝(REGZA) 「設定」→「放送受信設定」→「地上デジタル設定」→「アンテナレベル」

※以上は各メーカー主要モデルのアンテナレベル確認方法ですが、各メーカーでもモデルや製造年代によっては手順が異なる場合もあります。詳しくは各テレビの取扱説明書、メーカー公式サイトの製品ページなどをご確認ください。

アンテナレベル画面の内容や基準値の見方はメーカー、モデルなどで異なりますが、画面に表示されたアンテナレベルの値がメーカーの推奨値よりも低い場合には、以下の改善策が考えられます。

  • ブースター(増幅器)を設置する:アンテナで受信できる地デジ電波が弱い地域や、複数の部屋にテレビ電波を分配している場合に有効な対策です。アンテナが受信した電波を増幅してレベルを高めた上で、各部屋のテレビへと送ることができます。
  • アンテナケーブルを交換する:室内のアンテナコンセントからテレビまでを接続するアンテナケーブルは、古くなることで信号が劣化しやすくなります。またケーブルを強く折り曲げる、家具の下敷きになるなども、送信不良や断線の原因になります。また地デジ放送、2K衛星放送、4K8K衛星放送の順に、送信される周波数帯が高くなり、電波の減衰や漏洩が生じやすくなります。ケーブルに問題がある場合は、送信する放送に対応できる、新しい高品質なケーブルに交換するとトラブルが改善する場合があります。
  • テレビアンテナの向きを調整・交換する:お住まいのテレビアンテナの角度調整が不適切、また風雨などで角度が狂った場合にはもっとも効果的な方法です。ただお住まいのアンテナが屋根の上などの高所に設置されている場合、作業には大きな危険を伴うため、プロであるアンテナ工事の専門業者へのご依頼を強く推奨いたします。

テレビアンテナだけじゃない!テレビを見る4つの方法を徹底比較【費用・メリット】

マイホームを新築された際や、お住まいでのテレビの受信トラブルを機に、テレビアンテナ以外によるテレビの視聴方法をご検討になる方も増えています。
実は、現代のテレビ視聴方法はアンテナ設置だけではありません。テレビアンテナなしでテレビ放送を見る方法も多彩になっています。
ここではテレビアンテナの設置を含めて、テレビを視聴する主要な4つの方法を、費用やメリット・デメリットの観点から比較してみます。

まずは以下、テレビアンテナとケーブルテレビ(CATV)、光回線テレビ、ネット配信や室内アンテナによる視聴の、4通りの方法について、その費用や特徴、メリット、デメリットを解説していきます。

視聴方法 初期費用 月額費用 メリット デメリット
①テレビアンテナ 約3万円~8万円 0円 – ランニングコストが不要。
– 高画質。
– アンテナが天候などの影響で経年劣化する。
– 住宅の外観を損ねる場合がある。
②ケーブルテレビ 約2万円~4万円 約3,000円~6,000円 – アンテナ不要で天候に強く安定。
– 独自チャンネル含めて専門チャンネルが豊富。
– 月額費用がかかり続ける。
– 対応エリアが限定される。
③光回線テレビ 約2万円~4万円 約800円~2,000円
(ネット料金に加算)
– 高速ネットとセットでお得。
– アンテナ不要で外観スッキリ。
– ネット回線の契約が必須。
– テレビ単体では割高になる。
④ネット配信・室内アンテナ 0円~約 1万円 0円~約 2,000円 – 工事不要でもっとも手軽。
– スマホなどの端末でも視聴可能。
– リアルタイム視聴に制限あり。
– 受信が不安定な場合がある。

※以上は各視聴方法の主な特徴です。

それぞれの方法には、独自のメリット・デメリットがあります。ご自身やご家庭でご覧になるテレビの傾向やライフスタイル、ご予算、インターネットのご利用状況などを踏まえて、最適な方法をお選びください。

以下、それぞれのテレビ視聴方法について詳しく解説していきます。

①テレビアンテナ設置:高画質でランニングコストがお得

お住まいに地デジや衛星放送(BS/CS)のテレビアンテナを取り付けるテレビの視聴方法は、いったん設置してしまえば月々のテレビ視聴料のお支払いが発生しない(NHK受信料や有料チャンネルを除く)、もっとも経済的な視聴方法です。
地デジ放送や4K8K放送を最高の画質で楽しみたい方や、特に長くお住まいになるマイホームで、長期的なテレビ視聴のコストを抑えたい方におすすめです。

以下、テレビアンテナ設置の主なメリット・デメリットをご紹介します。

  • メリット:
    • 十年以上、利用しても毎月のランニングコストがかからない。
    • 電波の受信環境が良好であれば、高画質・高音質でテレビ放送を視聴できる。
    • 複数のテレビで視聴しても追加料金は不要。
  • デメリット:
    • アンテナや必要な周辺機器などの設置の初期費用がかかる。
    • 大雨や強風など、悪天候の影響で映りが悪くなることがある。
    • アンテナが老朽化により寿命を迎えると故障などの可能性が高まる。
    • 台風や大雪など、自然環境の厳しい場所ではアンテナの寿命が短くなる。
    • 建物の外観や景観を損ねる可能性がある(デザインアンテナなどで解決可)。

②ケーブルテレビ・光回線テレビ:ネットとセットで安定視聴

テレビアンテナを設置せず、ケーブルテレビ会社や光回線事業者と契約してテレビ視聴サービスに加入する方法です。ケーブルテレビは近隣のケーブルテレビ局と契約し、お住まいまで直接、敷設したケーブルから、光回線テレビはインターネットなどの光回線を利用してテレビの映像信号を送信し、お住まいのテレビ機器でテレビ放送を視聴する方法になります。
天候に左右されず安定した映像を楽しみたい方や、インターネットとまとめて契約したい方、住宅の見た目や自然環境が厳しいエリアでのアンテナ老朽化など、テレビアンテナ取り付けに伴うデメリットを避けたい方に適している方法です。

以下、ケーブルテレビや光回線テレビの主なメリット・デメリットをご紹介します。

  • メリット:
    • 天候の影響を受けにくく、映像が非常に安定している。
    • アンテナが不要なため、住宅の外見や外装、景観などに影響がない。
    • 同じくアンテナ不要で、アンテナの老朽化や故障、受信トラブルなどの心配がない。
    • BS放送、CS放送の多彩な専門チャンネルを契約できる。
    • サービスによっては独自チャンネルやVOD(ビデオオンデマンド)なども利用できる。
    • インターネット接続や固定電話、スマートフォンその他のサービスとセットで割引になる場合が多い。
  • デメリット:
    • 毎月の利用料金(基本料金+視聴料)が発生し続ける。
    • 契約期間の縛りや解約金が設定されていることがある。
    • サービスによっては提供エリアが限られている場合がある。
    • 試聴できるテレビの台数に上限がある、一定台数以上は追加料金が必要などの場合もある。
    • ケーブルテレビの場合、ケーブル配線によってはインターネット接続速度が遅い場合もある。

③ネット配信・室内アンテナ|工事不要で手軽に始める

「好きな番組さえ視聴できればいい」「テレビ放送のリアルタイム視聴にはこだわらない」「アンテナやケーブル、回線などの工事はしたくない」という方には、より手軽な方法があります。
インターネットを通じて、「TVer」や「Amazon prime video」などの動画配信、テレビ見逃し配信のサービスを利用する。または室内で工事不要のテレビ用、室内アンテナを設置するといった方法です。

以下、ケーブルテレビや光回線テレビの主なメリット・デメリットをご紹介します。

  • メリット:
    • 工事が不要で、室内アンテナは購入ご、簡単に設置できる。配信サイトはインターネット環境やパソコン、タブレットなどがあればその日から利用できる。
    • アンテナ価格や視聴料金などの初期費用が非常に安い、または視聴だけなら無料。
    • テレビ配信サイトであればパソコン、タブレット、スマホなどさまざまな機器で視聴でき、出先での視聴も可能。
    • 室内アンテナもテレビ本体さえあれば屋内のどこでも利用可能。
    • 工事不要のため賃貸住宅でも気軽に導入できる。
  • デメリット:
    • ネット配信サイトはリアルタイム放送ではない場合が多い。
    • 配信サイトでは再放送やスポーツ、映画放送など、視聴できないテレビ番組も多い。
    • 配信番組はHDDやメディアなどに録画できない。
    • Wi-Fiが利用できない環境ではスマホのギガ数を大きく消費する。
    • 室内アンテナは現場の地デジ電波環境に大きく左右され、場所によってはまったく映らないこともある。
    • 室内アンテナは地デジアンテナのみで、配信サービスも基本的に地デジ放送の番組が中心になっている。

テレビアンテナ取り付け工事で快適なテレビ視聴を!種類・費用・業者の選び方

上記でご紹介した各種のテレビ視聴方法を比較、検討された結果、特に持ち家の戸建て住宅にお住まいの方では「やはりランニングコストのかからないアンテナが良い」と感じた方も多いでしょう。
しかし、いざテレビアンテナ工事を依頼するとなると、「どんなアンテナがあるの?」「アンテナ本体や取付工事の費用は?」「地デジ放送だけでなく、BS放送も観たいときはどうすればいい?」「どの業者に依頼すればいいの?」といった新たな疑問がいくつも出てきます。
ここでは、テレビアンテナ工事で失敗しないためのポイントを、専門家の視点から詳しく解説します。

アンテナの種類と特徴【八木式・デザイン・ユニコーン】

戸建て住宅でテレビアンテナを設置する工事に当たっては、まずは地上デジタル放送(地デジ放送)を視聴するための「地デジアンテナ(UHFアンテナ)」の設置が基本となります。

この地デジアンテナを設置した後、お住まいの条件がご覧になりたい放送に合わせて、衛星放送用のアンテナ(BS/CSアンテナ)や、場合によっては地方局用の地デジアンテナをもう一基、設置することになります。

そして地デジアンテナは機種やモデルによって受信性能の違いがあり、現場の電波状態によって対応できるアンテナ製品(受信性能別)や設置場所が異なるため、現場に適したアンテナ機種と設置工事の方法を選ぶ必要があります。

現在の地デジアンテナ製品で、主流となっているモデルは、八木式アンテナ(八木アンテナ)、デザインアンテナ(平面アンテナ、薄型アンテナ)、ユニコーンアンテナ(U2CN)の3種類です。

以下、地デジアンテナ各機種の主な特徴を解説します。ご自宅の電波状況を大前提に、お住まいの外観へのこだわりや、耐久性能などのご希望に合わせて、最適なモデルを選んでください。

アンテナの種類 外観 特徴 メリット デメリット 費用目安(工事費込)
八木式アンテナ 魚の骨のような形 昔から使われる古典的なアンテナ。主に屋根の上に設置する。 – 受信感度が非常に高い
– 価格が比較的安い
– 住宅の外観を損ねやすい
– 風雨の影響を受けやすい
25,000円~
デザインアンテナ 薄い箱型 建物の外壁などに設置する薄型でスタイリッシュなアンテナ。 – 建物の外観に馴染む
– 風雨に強く劣化しにくい
– 八木式より受信感度が低い
– 設置場所に制約がある
25,000円~
ユニコーンアンテナ ポール状 デザイン性と受信感度を両立した最新型のポール型アンテナ。(マスプロ電工製「U2CN」) – デザイン性が高い
– 障害物の影響を受けにくい
– 価格が比較的高価
– 八木式ほどの感度はない
35,000円~

※上記は各アンテナの主な特徴です。

八木式アンテナは、アナログ放送時代から使われる古典的なテレビアンテナで、主に屋根の上に立てたマストの先に設置されます。

骨組みの短い横棒部分は電波を受信する「素子(エレメント)」と呼ばれるパーツで、八木式アンテナは素子数別のモデルが多く、さまざまな受信環境のエリアに対応できます。さらに設置位置やアンテナの構造、指向性、高性能アンテナやローチャンネル用モデルなどの存在により、現在の地デジアンテナ機種の中では、もっとも受信性能が高く、受信レベルが安定しやすいモデルになります。

一方で昔ながらの形状で、現在のデザイン性の高い住宅の外観や景観に悪影響を与えやすい。風雨や積雪、海沿いの潮風などに影響されやすく、平均的な耐用年数が10年程度と短くなり、指向性の高さもあってトラブルも生じやすいといったデメリットもあります。

デザインアンテナ(平面アンテナ)は、縦長の長方形の箱のようなカバーに機器部を収めたアンテナで、住宅の壁面やベランダの手すりなどに設置でき、同モデルでも本体のカラーバリエーションが豊富という特徴もあります。

デザインアンテナの主な特性は、本体色を選んで壁面に設置することで住宅の見た目にマッチし、家のデザインや景観に悪影響を与えないこと。風雨などの影響にも強く、耐用年数が15年から20年程度と長寿命になり、トラブルが起こりにくいことです。

また現場の受信レベルや、住宅の建材(屋根や壁などの素材、断熱材が電波を通しやすい)によっては、住宅の屋根裏、天井裏に設置することで、住宅の外観、外装にまったく影響せず、アンテナ本体の経年劣化を大きく抑える設置も可能になります。

一方、デザインアンテナは本体の受信性能や設置位置の低さから、受信感度がやや低くなる傾向があり、基本的には電波塔から一定以上の距離の範囲内で、ある程度の強さで電波が届くエリア(強・中電界地域)での使用が推奨されます。さらに対応する電界地域でも、電波が遮られる高層ビルの付近や住宅密集地では受信レベルが確保できず、設置できないケースもあります。

デザインアンテナの設置には、あらかじめ取り付け位置で電波調査を行い、十分な電波レベルが確保できるかどうか確認しておくことが重要です。

ユニコーンアンテナとは、マスプロ電工製の最新モデル「U2CN」の商品名です。このモデルはほぼ円筒形の本体を持ち、本体色はマット感のあるホワイトとブラックの2色。屋根の上や破風板(屋根の張り出し部)、壁面の高所などに立てたマストの先に立てて固定され、アンテナ本体が屋根の上に来るように設置されます。

ユニコーンアンテナの特長は、スタイリッシュな外観から屋根の上に設置されても住宅のデザインや景観を乱しにくい。風雨などを受け流す形状で自然環境に強く、耐用年数も15年から20年相当になるなど、デザインアンテナとほぼ同等になります。

さらにユニコーンアンテナは設置位置が高いため、周辺環境の影響にも強く、高層ビルの近隣などでデザインアンテナが設置できない現場でも、高さを確保できるユニコーンアンテナであれば、問題なく設置できる可能性が高くなります。

ユニコーンアンテナは、デザインアンテナの対応が難しい現場で、同等のメリットを確保して設置できるアンテナと言えます。デメリットとしては、受信性能は八木式アンテナほどではなく、対応できるエリアが主に強・中電界地域とやや狭くなること。本体価格や設置費用がやや割高になること。和風建築などには外観がマッチしないケースもあることなどが挙げられます。

以上、三種類の地デジアンテナの中から、お住まいの受信環境を大前提にする安定した受信性能と、設置の見た目、視線環境への強さ、設置費用など、お客様のご要望に適したモデルを選ぶことがポイントになります。

衛星放送用BS/CSアンテナの種類と設置方法は?

前述の通り、お住まいで地デジアンテナの他に衛星放送(BS放送、CS放送、4K8K放送)をご視聴になる場合には、上記した地デジアンテナ機種の他に、パラボラアンテナであるBS/CSアンテナを追加設置することになります。

家庭用のBS/CSアンテナは一般的にパラボラアンテナ一種類のみで、45型(ディッシュの有効直径が45センチ)モデルが使われます。BS/CSアンテナはメーカーやモデルは違っても、基本的な設計や形状、受信性能にほとんど差はありません。

他にも主に集合住宅向け(共同受信用)の、50型、60型、75型、90型、120型など、ディッシュが大型で受信性能が高いモデルもあり、一般住宅でも、降雨・降雪減衰への対策や、静止衛星との距離が通く電波が弱まるエリアで、やや大型のモデルが使われる場合もあります。

また家庭用45型モデルのBS/CSアンテナには、設置の見た目に配慮したブラックなどのカラーバリエーションや、設計の工夫で風雨の影響に強い高耐風モデルなどが存在します。

業者にBS/CSアンテナを設置を依頼する場合、地デジアンテナ設置と同時に取り付けを依頼することで、コストや手間が簡略化できるため、工事費用がやや割安になります。業者に依頼して地デジアンテナと同時に設置する場合の、BS/CSアンテナ設置費用は、通常モデルアンテナ本体や基本機材費込みで、おおむね20,000円から35,000円程度になります。

なお衛星から送られる12GHz帯の電波には、従来、2K衛星放送の電波として使われてきた右旋円偏波と、2018年(平成30年)に4K8K放送が追加された際に、不足する周波数帯を補うために追加された左旋円偏波の2種類があります。

現在のBS/CSアンテナは、すべて右旋・左旋の双方を受信できる2K4K8K対応型になっていますが、2018年以前に設置されたBS/CSアンテナは、右旋にしか対応できない2K対応型の可能性もあり、その場合、一部の4K8K放送チャンネル(左旋放送)を受信するためには、アンテナ本体と、場合によっては配線部のケーブルや機器も、4K8K放送(3224MHz)に対応できる機器へと交換する必要が出ます。

BS/CSアンテナ設置では、設置の高さは受信感度には大きく影響しませんが、ディッシュの上下・左右の角度(仰角・方位角)を静止衛星のある東経110度(南西方向)へと正確に調整する必要がある。またアンテナを向けた静止衛星の方向に障害物があってはいけない、という条件があります。

この角度調整がミリ単位でもズレる。または建物などはもちろん、樹木や電線、洗濯物などわずかな障害物が存在しても、受信感度が大きく低下し、衛星放送が映らない場合があるので注意が必要です。

BS/CSアンテナの一般的な設置位置は、周囲の障害物が少なく条件を満たしやすい屋根の上の他、条件に問題がなければ、壁面やベランダの手すりなどに設置されることもあります。

一般の住宅では、主に配線をまとめやすいよう地デジアンテナの近くに設置されることが多くなりますが、BS/CSアンテナも設置位置によって、障害物に影響されない受信の安定や、風雨への強さ、住宅の見た目への影響が異なってくるので、お住まいの条件で設置に適した位置から、お客様のご要望に対応できる設置場所を選ぶことがおすすめです。

失敗しないアンテナ工事業者の選び方【PR:あさひアンテナの強み】

地デジ、衛星放送のテレビアンテナ工事は、工事費用の安さだけで業者を選ぶと「設置後すぐトラブルが発生じた」「見積もりにない追加料金を請求された」などのトラブルを招くこともあります。
トラブルのない信頼性の高い業者を選ぶためには、業者選びの際に、以下のポイントをチェックすることがオススメです。

  • 見積もりが明確で、追加料金に関する説明が丁寧か。相見積もりに対応できるか。
  • 工事後の長期的な保証(8年以上が目安)が付いているか。
  • 豊富な施工実績があり、自社のブログなどで実際の施工事例を公開しているか。
  • 問い合わせ窓口がフリーダイヤルやメールなど豊富で、対応も迅速で丁寧か。
  • 下請け業者を使わない「完全自社施工」であるか。

当あさひアンテナでは、上記の条件をすべて満たしており、さらにより高い技術、サービスのレベルを追求して日々、研鑽しております。
弊社では、年間6,000件以上の豊富な施工実績と、熟練の職人による完全自社施工により、高い施工技術による高品質な工事を業界最安水準の価格でご提供しています。他にも、

  • 各種テレビアンテナ設置工事は、国産大手メーカー製、高品質アンテナ本体と基本設置具、同軸ケーブル、防水処理をセットにした、低価格の「基本設置工事」でご提供いたします。
  • その他、屋根裏設置などのオプション工事、ブースターなど周辺機器設置、修理や交換なども、明確な価格体系の低価格でご案内いたします。
  • 現場に出向いての電波調査、お見積もりは完全無料(出張費、キャンセル費など込み)でご対応いたします。
  • 綿密な電波調査で、現場で対応できるアンテナ工事の中から、お客様のご要望に適したアンテナ工事を、最安に挑む価格でご提案いたします。
  • 他業者との相見積りはもちろん、他社の見積り価格と比較してより低価格な再見積もりにも全力でご対応いたします。
  • お引越しの日程や急なアンテナトラブルなどお急ぎの場合は即日工事にもご対応いたします。
  • 工事の所用時間は、シンプルな工事で1時間弱、やや複雑な工事でも2時間程度でご対応いたします。(工事の内容や現場の条件によって異なります)
  • 工事に当たってはまず現場の綿密な養生を行い、工事完了後は丁寧な清掃と、お住まいのテレビ、アンテナコンセントの受信状況を確認して工事を完了とします。
  • 工事料金のお支払いは、現金だけでなく各種クレジットカードや電子マネーにもご対応いたします。
  • 工事後の保証は、業界最長クラスの工事完了日から「10年保証」をお付けしており、施工後も長く安心してご利用いただけます。

例えば上記した各種アンテナの基本設置工事費用は、弊社では以下のようなアンテナ機種と価格でご案内しております。

  • 八木式アンテナ:DXアンテナ製20素子「UA20」で22,000円(税込み24,200円)から。
  • デザインアンテナ:DXアンテナ製20素子相当「UAH201」(本体色4色)で22,000円(税込み24,200円)から。
  • デザインアンテナ:サン電子製の最新20素子相当モデル「WG-20」+「背面スッキリカバー」(本体色6色)のセットで25,000円(税込み27,500円)から。
  • 強電界地域用コンパクトデザインアンテナ:マスプロ電工製、業界最小級モデル(室内設置も可能)のスカイウォーリーミニ「U2SWLC3」(本体色2色)で25,000円(税込み27,500円)から。
  • ユニコーンアンテナ:マスプロ電工製「U2CN」(本体色2色)で、業界最安に挑む「キャンペーン価格」にて。
  • BS/CSアンテナ(地デジアンテナとセット設置):DXアンテナ製、2K4K8K対応45型「BC45AS」で18,000円(税込み19,800円)から。
  • 高耐風BS/CSアンテナ(上記と同条件):DXアンテナ製「BC45AS」と同じ受信性能に、業界最高級の耐風性能を実現した高耐風モデル「BC453SG」を用いて「特別価格」で。

また他にも、八木式アンテナは各素子数モデルや高性能パラスタックアンテナ、ローチャンネル用。塩害用、雪害用、ステンレスモデルなど。 デザインアンテナでは26素子相当モデル。 BS/CSアンテナではブラックのカラーバリエーションや各ディッシュサイズのモデルもご用意しておりま、さまざまな現場に対応できるアンテナ工事をご提案いたします。

テレビアンテナ工事についてお悩みのお客様は、ぜひ一度、当あさひアンテナのフリーダイヤル、当サイトのメールフォーム、弊社LINEアカウントまでご相談ください。施工品質から価格、サービスまで、全力でお客様にご満足いただけるアンテナ工事をご提案いたします。

テレビ受信とNHK受信料の気になるQ&A

テレビを設置する上で、多くの方が気になるのが「NHK受信料」の問題ではないでしょうか。
この項目では、NHK受信料に関する「よくある質問」にQ&A形式でお答えしていき、皆様の受信料に関する疑問やご不安を解消していきます。

テレビを設置したら契約は必須?法的根拠を解説

はい、テレビはじめ、NHKのチャンネルを受信、視聴できる機器(テレビやアンテナなど)を設置、購入した場合には、原則として契約義務が発生します。
この義務は、放送法第64条に「協会(※注・日本放送協会・NHK)の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない」と定められています。

この条文のポイントは「受信できる設備を設置した」という点です。
具体的には、以下のケースで契約義務が生じます。

  • 地デジやBS放送のNHKチャンネルが受信できるテレビを設置した場合。
  • 同じくNHKチャンネルを受信、視聴できるチューナー内蔵のパソコンやカーナビ、ワンセグ対応のスマートフォンなどを持っている場合。
  • ケーブルテレビや光回線でNHKの放送が映る場合。

逆に言えば、チューナーが内蔵されていないモニターやプロジェクター、人気を集めているチューナーレステレビ(スマートモニター)などは、それだけではNHKのチャンネルを受信できないため、契約の対象外となります。

受信料が免除・割引されるケースとは?

なお、特定の条件に当てはまる世帯では、申請をすることでNHKの受信料が全額または半額免除になる制度があります。
主な対象は、以下の通りになります。

  • 全額免除の対象:
    • 生活保護などの公的扶助を受けている世帯。
    • 世帯全員が市町村民税非課税で、かつ身体・知的・精神障害者のいずれかの方がいる世帯。
    • 社会福祉施設などに入所している方。
  • 半額免除の対象:
    • 視覚・聴覚障害者の方が世帯主の場合。
    • 重度の障害者(身体・知的・精神)の方が世帯主の場合。

これらの条件に当てはまると思われる方は、お住まいの自治体の福祉担当窓口や、NHKの公式サイトで詳細を確認し、手続きを行ってください。

【応用編】スマホやPCでもリアルタイムでテレビを見る方法

上記の項目でも少しご説明しましたが「自分の部屋や書斎にはテレビやアンテナコンセントがないけど、パソコンのモニターやタブレットなどでテレビ番組を見たい」「外出先からでも、リアルタイムでスポーツ中継をチェックしたい」などのニーズに応える方法として、スマートフォンやパソコンなどでテレビ番組を視聴する方法があります。

もっとも一般的な方法としては、ネットワーク対応のHDDレコーダー(例:nasne™)や、外付けのテレビチューナーを、自宅のアンテナコンセントからのケーブルととインターネットに接続する方法です。
専用のアプリをパソコンやスマホにインストールすれば、自宅の中はもちろん、外出先からでも放送中のテレビ番組や、録画したテレビ番組を視聴できるようになります。

またリアルタイム視聴にこだわらないという方であれば、前述したTVerなどのテレビ番組配信サイトを利用する方法もあります。ご自分のライフスタイルに合わせて、より自由なテレビの楽しみ方を探してみるもの楽しいことで、おすすめです。

まとめ

今回の記事では、テレビが受信できない・映らないといったトラブルの原因と対処法から、アンテナに頼らないテレビの視聴方法、専門業者にアンテナ工事を依頼する場合のポイントまで、お客様に必要な情報を網羅的に解説しました。
最後に、この記事の重要なポイントを振り返りましょう。

  • テレビが正常に映らない時は、まず5つの簡単チェックリストを試す。
    • 再起動、B-CASカード、ケーブル接続、チャンネル再スキャン、他のテレビでの確認で、多くの初期トラブルは解決できます。
  • アンテナ、光回線、ネット配信など、多様な視聴方法のメリット・デメリットを比較し、自分に合った最適な選択をする。
    • ランニングコストを重視するならテレビアンテナ、視聴の安定性やネットその他のサービスとのセット割を求めるならケーブルテレビや光回線テレビなど、何を優先するかで選択肢は変わります。
  • アンテナ工事を依頼する際は、料金だけでなく、保証や実績、自社施工の有無などを確認し、信頼できる専門業者を選ぶ。
    • 安易な業者選びは、後々のトラブルの原因にもなります。

テレビの受信トラブルは、お住まいでのチェックにより、原因を正しく切り分けていけば、ご自身で解決できるケースも少なくありません。
しかし、アンテナ本体や周辺機器の調整、交換などで、高所での作業や専門的な判断が必要な場合は、決して無理をなさらず、アンテナ工事の専門家にご相談ください。

当「あさひアンテナ」では、新規アンテナ設置から、受信トラブルの際のご対応まで、24時間365日、お客様からのお問い合わせを受け付けております。
もしテレビの受信に関してお困りの際は、どんな些細なことでも構いませんので、まずは弊社のフリーダイヤルへのお電話、またはメールフォーム、LINEアカウントまでお気軽にご連絡ください。

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アンテナ本体 型番
  • デザインアンテナ

    デザインアンテナUAH201
    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木式アンテナ

    八木式アンテナUA20
    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    2K4K8K対応BS/CS110度アンテナ
    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。