UHFアンテナ取り付け完全ガイド:自分で工事か業者に頼むか?基礎知識から費用と設置の方法・手順までプロが徹底比較&解説

2026年01月16日

「最近、地デジのチャンネルでテレビの映りが悪いな」
「新築住宅に地デジ用のアンテナを付けたいけど、どうすればいいんだろう?」
「自宅のテレビアンテナが見るからに古くなってるので、そろそろ交換したい」
「業者に頼むのと自分で取り付けるの、どっちがお得で安心なの?」

お住まいのテレビアンテナについて、このようなお悩みを抱えていませんか。
現在の主要なテレビ放送である地上デジタル放送(地デジ放送)を見るために欠かせないアンテナがUHFアンテナですが、その取り付け方法は一般の方には意外と知られていません。

この記事では、テレビアンテナに関する専門知識がない方でも安心してご判断いただけるよう、地デジ用のUHFアンテナについて、基礎知識から解説します。
さらに専門業者への依頼とDIY(自分で取り付ける)それぞれの費用、メリット・デメリットも徹底的に比較します。

本記事は、技術系の知識を持つライターが、アンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」に取材を行い、プロの専門知識と経験に基づく、正確で詳しい情報を、一般の方にもわかりやすくまとめたものになります。

そのため、この記事を最後までお読みいただければ、お客様の状況に最適なUHFアンテナの取り付け方法が明確になり、安全かつ確実、コストパフォーマンスも高い方法で快適な地デジ放送の視聴環境を実現できます。

そもそもUHFアンテナとは?地デジ視聴の基本を解説

テレビアンテナの取り付け方法を考える前に、まずは基本となる「UHFアンテナ」とは何かについて理解を深める必要があります。
この項目では多少の専門用語も出てきますが、すべてわかりやすく解説しますのでご安心ください。
この基本を知っておくだけで、メーカーのサイトやカタログを見てのアンテナ選びや工事業者との会話をスムーズに進めることができます。

UHFアンテナの役割とVHFアンテナとの違い

現在、UHFアンテナは「地デジアンテナ」とほぼ同じ意味で使われています。
これは、一般的な地デジアンテナが、地上デジタル放送の電波であるUHF帯(極超短波)のうち、470MHzから710MHzまでの周波数帯を受信することに特化したアンテナであるためです。

広義で言えばUHFアンテナとは、UHFの周波数帯(300MHzから3GHz)の受信や送信に対応するアンテナということになりますが、テレビアンテナの世界ではほぼ地デジ用のアンテナを指す名称になります。
また地デジアンテナの製品としては、進化系であるデザインアンテナ(平面アンテナ)などの機種に対して、もっとも古典的でシンプルなモデルである「八木式アンテナ」を、UHFアンテナと呼ぶこともあります。

なお、地デジ放送以前、20世紀初頭までの地上波テレビ放送であった「アナログ放送」の時代は、同じテレビ用の八木式アンテナでも「VHFアンテナ」と呼ばれるアンテナが主流でした。
これは、アナログ放送時代の主なテレビ電波(NHK、広域民放)が、現在のUHFとは違い、VHF(超短波:30MHzから300MHz)の周波数帯であったことによります。実際のアナログ放送では、VHFでも90MHzから222MHzまでの周波数帯が使われていました。

UHFアンテナとVHFアンテナ、両者の違いを、下記の一覧表にまとめました。

項目 UHFアンテナ VHFアンテナ
主な用途 地上デジタル放送 アナログ放送(現在は主にFMラジオ用)
受信電波帯 UHF(極超短波) VHF(超短波)
形状 魚の骨のような形状(八木式アンテナ)、箱型など多彩 いくつもの横棒がある水平に長い棒状のシンプルな構造(八木式アンテナ)

※上記はテレビアンテナとしての双方のアンテナの主な比較ポイントになります。

なおアナログ放送時代のテレビアンテナは、ほぼVHFアンテナである八木式アンテナ一種類のみでした。これは現在の地デジ電波(UHF)より波長の長いVHFを、実用的なサイズで受信できる構造のアンテナが、八木式アンテナだけだったためです。

またアナログ放送時代も、東京都の東京MXや千葉県の千葉テレビ、埼玉県のテレビ埼玉、兵庫県のサンテレビなど、一部の都府県でのみ放送される独立放送局の地方チャンネルでは、現在の地デジ放送と同じUHFで、周波数帯もほぼ一致する470MHzから770MHzまでが使われていました。
そのため、地方チャンネルが受信できるエリアであれば、VHFアンテナの他に、現在の地デジ用UHFアンテナとほぼ同じ構造のUHFアンテナが設置されることもありました。

現在、古いお住まいで屋根にアナログ放送時代のVHFアンテナが残っていても、対応する周波数帯が異なるため、このアンテナで地デジ放送を受信することはできません。
現在のアナログ放送用VHFアンテナの使い道としては、同じVHFを使うFMラジオ用のアンテナのみになります。

ただ、アナログ放送時代に使われていた地方局用のUHFアンテナは、地デジ電波と周波数帯が一致するため地デジ用UHFアンテナに転用が可能で、実際に現在でも使われているケースもあります。
しかし、このように古いアンテナは老朽化による受信感度の低下や、さらにはアンテナが倒壊する、またアンテナが地デジ電波ではない711MHz以上の電波を受信することで起こる「700MHz帯電波障害」などのリスクがあるため、早めに最新の地デジアンテナへの交換をおすすめします。

UHFアンテナで地デジ放送を受信する仕組みと設置のポイント

そもそも地デジ放送(地上デジタル放送)とは、日本各地に設置された地デジの電波塔から、周辺一帯に地デジ電波(UHF)を送信する形式の「地上波テレビ放送」です。

この地デジ電波を、各ご家庭などに設置されたUHFアンテナで受信することで、地デジ放送を視聴できます。
地デジ放送は現在の日本における基幹放送であり、緊急情報を拡散する役割も持っているため、日本国内においてはUHFアンテナや受信機器を使って、不特定多数、つまり誰でも無料(NHK受信料を除く)で視聴できます。

より詳しい仕組みとしては、日本国内は、地デジ放送の内容別に複数の都道府県をまとめた、いくつかの広域圏に分類されています。
各広域圏には、例えば関東広域圏の東京スカイツリーのように、その地域の中心となる大規模な電波塔である送信所(基幹局、親局)が存在します。
そして広域圏でも基幹局から離れた要所に、中継局(サテライト局)と呼ばれる電波塔がいくつも設置されています。中継局の役割は、送信所や他の中継局から送られてくる地デジ電波をキャッチし、電波レベルを増幅、また必要に応じて周波数帯を変換するなどして、周辺エリアへと送信しています。
このように地デジ放送は各広域圏内で、送信所を起点に、送信所から中継局、中継局から中継局へとリレー形式で地デジ電波を送信しています。
このような送信形式がとられるのは、以下のような地デジ電波の性質によるものです。

地デジ電波であるUHFは、波長の幅が40センチから60センチ程度となり、ある程度は広がりやすい性質がある一方、送信元から遠くに届くほど、拡散されて電波レベルが弱まり、ついには受信できなくなります。
主に地デジ電波塔の先端から、下方に当たる住宅などのUHFアンテナへと届く地デジ電波の性質には、以下のような特徴があります。

  • 山やビルなどの障害物に遮られても、ある程度は乗り越えて広がることができる。ただ障害物のすぐ陰にあたる一帯には、広がった電波も届かないため電波レベルが低くなることもある。

  • 電波は水分に吸収されやすいため、一年を通した気候や湿度の変動により電波レベルが若干の影響を受けるほか、雨や雪などの悪天候では電波レベルが大きく下がる。

この地デジ電波の性質を踏まえて、電波塔からの距離や山地などの影響を避け、日本国内の主要なエリアに十分なレベルの電波を送るために、電波塔間のリレー形式が必要となるのです。

このような地デジ電波の性質が、お住まいの現場におけるUHFアンテナ取り付けの機種、受信性能や設置位置の選択にも大きく影響します。
具体的には、現場の受信エリアに応じた受信性能のアンテナ機器を採用することが重要になるほか、基本的に屋根の上など、四方が開けた高い位置に地デジアンテナを設置するほど、周辺の障害物などの影響を受けないため受信環境が安定します。

UHFアンテナの受信性能と指向性

この項目では、地デジアンテナとしてのUHFアンテナ本体の受信性能に大きく関係する「素子数・素子数相当」と「指向性」について解説していきます。

素子数・素子数相当とは

「素子数(そしすう)」とは、魚の骨のような形をした「八木式アンテナ」における「素子(エレメント)」の数を示すものです。
素子とは八木式アンテナでも、主に電波をキャッチして送る役割をもつ「導波器」部分の短い横棒を指します。他にも電波を集める部分である放射器や、電波を反射する魚の頭のような部分の反射器も、それぞれ1素子と数えます。
八木式アンテナの受信性能は素子数に直結し、8素子、14素子、20素子など豊富なモデルが存在します。また八木式アンテナのような素子を使用するアンテナは「素子アンテナ」と呼ばれます。

一方「素子数相当(そしすうそうとう)」とは、デザインアンテナやユニコーンアンテナなど、素子アンテナ以外で外部から素子の数がわからないアンテナについて、受信性能を素子アンテナの素子数に換算して表記するものです。
デザインアンテナには20素子相当と26素子相当の主要モデルのほか、3素子相当から16素子相当程度で、室内の窓際設置も可能な小型モデルも存在します。
ユニコーンアンテナは現在、20素子相当モデルのみです。

素子数・素子数相当は、アンテナの受信性能と、お住まい周辺の電波環境、特に後述する電界地域に応じたモデルを選ぶための目安になります。
ただ同じ素子数・素子数相当のUHFアンテナでも、その機種によって微妙に受信性能が異なる場合もあり、特に素子数表記の素子アンテナに比べ、素子数相当表記のアンテナはやや受信感度が低くなる傾向が見られます。

指向性とは

地デジアンテナ(UHFアンテナ)は、特定の方向から来る電波を強く受信する構造になっています。具体的には、以下の一覧の通りになります。

アンテナの方向 受信性能
正面方向 電波をもっとも強く受信できる
側面・背面 受信感度が大きく低下する

※上記は一般的なUHFアンテナの受信性能になります。

この、特定方向のみで受信(送信)性能が高まるアンテナの性質を「指向性(しこうせい)」と呼びます。UHFアンテナの場合、指向性は機種(形状)や受信性能(素子数・素子数相当)によって変化します
したがって基本的に地デジアンテナは、現場に地デジ電波を届ける電波塔の方向に真正面を正確に合わせて、受信感度がもっとも高まるように角度を調整して取り付けられます。またすべてのチャンネルの電波がバランスのよい強さで受信できるよう、角度を微調整する必要もあります。
他にも、NHK、広域民放と地方チャンネルの電波塔が異なるなど、二基以上の電波塔からの電波を受信する場合も、バランスよく受信できるアンテナ向きの角度調整が必要となります。
場合によっては主な地デジアンテナとは別に、地方チャンネル専用の地デジアンテナを設置する必要が出るケースもあります。

アンテナごとの指向性を示す目安は、もっとも受信性能が高まる真正面を基準に、アンテナの角度を左右にずらしていき、受信性能がちょうど半分になる角度を示す「半値幅(はんちはば)」で示されます。

UHFアンテナは、素子数・素子数相当で示される受信性能が高いほど、指向性が高く(半値幅が狭く)なります。
また地デジアンテナの機種別では、古典的な魚の骨の形状で、魚の頭とは反対側が先端に当たる八木式アンテナがもっとも指向性が高くなります。
そのため八木式アンテナはアンテナ正面を電波塔の方向へと正確に向けることで、同じ素子数でも狭い範囲に受信感度が集中し、他方向からのノイズも受信しにくくなることで、他機種に比べて高い受信性能を発揮するのです。
一方で八木式アンテナには、わずかな角度のズレが生じても受信感度が低下しやすくなる弱点もあります。

他の機種では、正面側が平面状のデザインアンテナ(平面アンテナ)、ポール状で一側面が正面に当たるユニコーンアンテナの順で、指向性が低くなっていきます。
これらの機種では、指向性の低さに応じて受信感度がやや弱まる反面、多少の角度のズレには強いという特性もあります。

アンテナ取り付けに必須の知識「電界地域」と「偏波」

ご自宅に最適な地デジ用UHFアンテナの機種やモデルを選ぶためには、上記した「素子数・素子数相当」や「指向性」の他に、「電界地域」と「偏波」という2つのキーワードを知っておくことも非常に重要です。
上記で解説した要素が地デジアンテナ本体の性能を示すものであるのに対して、この2つは、ご自宅の地デジ電波環境を示す指標となります。
これらを理解することで、性能不足や過剰性能、またご自宅のエリアに対応できないアンテナを選んでしまう失敗を防ぐことができます。

以下、「電界地域」 と 「偏波(垂直偏波・水平偏波)」 について、分かりやすく解説します。

電界地域とは

まず電界地域とは、特定の電波塔から周囲に届く電波の強さ(レベル)を基準に、周辺のエリアを分類したものです。
この電界地域が、そのエリアで設置すべきUHFアンテナの機種や、取り付け位置を選ぶ目安にもなります。

電界地域の基準には統一された定義がないため、使用される場所によって基準や分類が異なる場合もありますが、一般的には以下のように分類されます。

電界地域 電界強度の目安 特徴 推奨アンテナ・対策
強電界地域 非常に強い 電波塔に近い市街地 室内アンテナをふくめさまざまなUHFアンテナで対応可能。
中電界地域 中程度 一般的な住宅地など 標準的なUHFアンテナと設置方法で対応可能。
弱電界地域 弱い 郊外・山間部 高性能アンテナと屋根の上など高所への設置が必要。
微弱電界地域 非常に弱い 山岳地・遠距離 基本的に受信範囲外。超高性能アンテナと高所設置が必須。

※上記は各電界地域の一般的な特徴になります。

各電界地域についてより具体的に解説すると、

  • 強電界地域:受信できる電波レベル80㏈以上。適した地デジアンテナは8素子(相当)以下から14素子相当。アンテナ設置位置も屋内を含めて自由度が高い。
  • 中電界地域:電波レベル80㏈から60㏈。14素子から20素子モデルが適しており、アンテナは屋外設置が推奨される。
  • 弱電界地域:電波レベル60㏈以下。20素子モデルやそれ以上の地デジアンテナを、出来るだけ高い位置に設置することが必要。ブースター設置も推奨される。
  • 微弱電界地域(受信範囲外):電波レベル55㏈から45㏈以下。一般的には電波塔の受信範囲外で、超高性能アンテナ以外では受信は難しい。

なおお住まいの地域の近隣にある電波塔の位置、およびお住まいがどの電界地域に該当するかは「A-PAB(一般社団法人 放送サービス高度化推進協会)」公式サイト内の「地デジ受信エリアのめやす」ページで、地図上にて確認できます。

ただ地デジ電波レベルは気候や障害物などにも影響を受けるため、電界地域はあくまでおおまかな目安にすぎません。例えば強・中電界地域でも高層ビルのすぐ近くなど、電波が遮られやすい場所では、電界地域の基準を下回って電波状況が悪化するケースもあります。

偏波とは

「偏波(へんぱ)」とは、電波(電磁波)が空間を進むときの「電界の向き」、つまり電界の振動方向が特定のパターンを持つ状態のことを言います。
よりわかりやすく説明すると、電波が送られるときに描く波長の形のことです。

そして地デジ放送では主に垂直偏波」水平偏波」の2種類が使われています。
その違いは、以下の一覧の通りです。

偏波の種類 電波の向き アンテナの向き 特徴
水平偏波 地面と平行 アンテナ素子を横向き 従来から多い方式
垂直偏波 地面に対して垂直 アンテナ素子を縦向き 地デジで増加

※上記は水平偏波・垂直偏波の主な特徴になります。

基本的に水平偏波、垂直偏波は、送信されるエリア、主に電波塔ごとの違いになります。ただ一部には双方の偏波を送信する電波塔も存在します。また偏波は違っても、送信される放送内容などに違いはありません。
また日本国内では90パーセント以上の電波塔が水平偏波を送信しており、残り10パーセント以下が垂直偏波を送信しています。

地デジの偏波が使い分けられる理由は、地デジ電波が周波数帯の近い他の電波(携帯電話や他の電波塔からの電波)と干渉し、受信障害などを招く「混信(こんしん)」を避けるためです。
一般的な地デジ電波はほとんどが水平偏波ですが、波長の方向が違う電波同士では混信が起こりにくくなるため、携帯電話基地局の付近など、混信のリスクが高いエリアでは、垂直偏波が使われるのです。

ただ、地デジ用UHFアンテナを取り付ける際には、アンテナの縦横の角度もこの偏波に合わせる必要があります。

八木式アンテナの場合は、設置時の角度を90度変えるだけで対応できます。ただデザインアンテナは構造上、一部のコンパクトモデルを除いて、大半が水平偏波専用モデルとなり、垂直偏波を受信するには垂直偏波専用モデルを選ぶ必要があります。
またユニコーンアンテナは、水平偏波専用モデルのみになります。

なお、お住まいで受信できる地デジ電波(近隣の電波塔からの電波)が水平偏波であるか垂直偏波であるかについては、前述した「A-PAB」のサイトや、総務省、テレビ局、アンテナメーカーなどの各種サイトで調べることができます。

UHFアンテナ取り付けはDIYと業者依頼どちらがおすすめ?

ここまででは地デジ用UHFアンテナの取り付けや受信に必要な基礎知識を解説してきましたが、新築住宅などのUHFアンテナ(地デジアンテナ)取り付けは、専門の業者などに依頼することが一般的です。
ただ現在では、工事費用を節約するために、ご自宅でDIYによるテレビアンテナ設置を考える方も多くなっています。

そこでこの項目では、UHFアンテナ取り付けにおけるDIYと業者依頼を徹底比較し、それぞれのメリット・デメリットを詳しく確認して、工事の各ケース別にどちらの方法が向いているのかを明確にします。

UHFアンテナ取り付けをDIYで行う場合

UHFアンテナに限らず、テレビアンテナをDIYで設置する場合の最大の魅力は、工事費用を節約できる可能性がある点です。
DIYは業者に依頼する費用がかからず、作業がうまくいけばアンテナ本体や設置具、配線、その他の材料費のみで済む点が大きな魅力です。

特に強電界地域におけるベランダ設置や室内設置、また住宅内にアンテナ以外の配線が完備されている場合など、簡易なケースではさほど手間もかからず、数千円から1万円台で地デジ視聴環境を整えられる場合もあります。

ただ一方で、一般の方によるDIY作業には以下のようないくつものリスクが伴います。

  • 高所作業をはじめとする事故のリスク
    地デジアンテナは基本的に屋根の上など高所に設置されますが、一般の方による高所での作業は、作業者の転落をはじめ、アンテナや工具の落下により、機材そのものやお住まいを破損させる事故のリスクが高くなります。
    実際に、アンテナDIY中の転落事故は毎年多く報告されており、中には命に関わるケースも少なくありません。また、ご自身やご自宅ではなく、隣家や通りすがりの第三者に怪我や損害を負わせてしまうと、多額の損害賠償や、刑事責任に問われるケースすら考えられます。
    安全対策なしでのDIY作業は、費用節約どころか大きな損失につながる可能性もあります。
  • 工事の失敗で地デジを受信できないリスク
    前述の項目でもご説明した通り、UHFアンテナの設置には、地デジ電波の到来方向や水平偏波、垂直偏波の確認、周辺建物や地形の影響の判断や、適切なアンテナの高さ、角度調整など、さまざまな注意点が存在します。
    これらの点を正確に判断できないと、形だけアンテナを設置できても、一部のチャンネルだけが映らない、悪天候の際にブロックノイズが出る、映りが不安定になるといった失敗も考えられます。
    またこれらの失敗の原因を一般の方が特定するのは、非常に難しいこともあります。
  • 専門の知識や技術が必要で施工が複雑
    戸建て住宅の各部屋で地デジ放送を見るためのUHFアンテナ工事では、アンテナ取り付けだけでなく、同軸ケーブルの屋内への引き込みや防水処理、ブースターの設置や電源供給、分配器や混合器などの設置、既存配線との整合性確認など、多くの複雑な作業が必要です。
    特に新築住宅では、壁内配線や屋根裏配線、情報分電盤など、一般の方が触ると不具合を起こしやすいポイントが多くなります。
    上記したUHFアンテナを設置しても正常に受信できない場合を含め、結果的に業者へ再依頼することになり、かえって費用が高くつくケースも珍しくはありません。
  • 道具・機材を揃えると意外と高コスト
    DIYアンテナ設置では、UHFアンテナ本体や固定具、同軸ケーブルなどの機材の他、安全かつ確実に作業を行うためには、各種工具や、受信レベルを確認するレベルチェッカー、まあ設置場所によっては、梯子や脚立、また高所作業の場合のヘルメット、安全帯などの安全具も必要となります。
    これらの道具を一から揃えると、結果的に業者依頼と大差ない、あるいは業者の基本工事費より高くつくこともあります。
  • 工事に失敗した場合の保証が一切ない
    DIYアンテナ工事における最大の弱点が、工事に対する保証がないことです。
    ここまでご紹介した、設置しても映らない、転落事故による負傷や家屋の破損、第三者の損害など、すべてのリスクを自分で背負う必要があります。
    この点は見落とされがちですが、非常に重要です。

DIYでUHFアンテナ取り付けを行う場合は、実際の工事内容、またご自身の技術や機材などで、上記のリスクを避けることができるかどうかを見極めることが、何より重要です。

UHFアンテナ取り付けを業者に依頼する場合

逆にUHFアンテナ設置工事を業者に依頼する場合のデメリットとしては、一般的にDIYよりコストがかかる点が第一に挙げられます。
業者に依頼すると、必要な機材費用だけでなく、工事の作業費や、業者によっては出張費や調査費なども発生するため、DIYより初期費用は高くなりがちです。
地デジアンテナ設置を業者に依頼する場合の一般的な相場としては、工事一式で2万5千円から7万円前後が相場になります。
この工事費用は、主に使用するアンテナ機種や工事の難易度(特殊な追加工事や機材の必要性)、またブースターなどその他の機材の設置などによって変動します。

もうひとつ、業者への依頼で注意すべき点は、優良業者を自分で選ぶ必要がある点です。
アンテナ工事業者も数が多く、業種によって性質も異なるため、アンテナ工事の技術力や料金体系、保証内容に大きな差が出ることがあります。
アンテナ工事が専門でない業者を選んでしまうと施工品質が低くなることもあるほか、悪質な業者を選んでしまって、粗悪な工事により不当な高額料金を請求されるなどのリスクもあります。

そのため、アンテナ工事業者を選ぶ際には、まず工事の価格体系や使用する機材、実際の施工例や保証内容などをきっちりチェックし、複数の業者から相見積もりを取るといった対処が重要になります。
また業者の公式サイト以外の、口コミサイトやSNSなどでその業者の評判を確認するなどの事前調査も重要です。

一方で、優良な業者さえ選ぶことができれば、専門業者への依頼は以下のようなメリットも豊富になります。

  • プロによる確実で高品質な施工
    アンテナ工事を優良なプロの業者に依頼する最大のメリットは、確実に地デジ放送を映る状態を作ってもらえることです。
    専用の測定器による電波測定に基づいて、最適な設置位置・高さの判断、また将来の周辺環境の変化も考慮した施工により、結果として、長期間安定して地デジを視聴できる環境が整います。
  • 屋根上・屋内など特殊工事にも対応
    専門の業者であれば、DIYでは難しい屋根上など高所への設置をはじめ、事前の電波調査に基づく、可能な限りさまざまな位置でのアンテナ設置(屋根裏などの屋内設置含む)、その他、配線工事やオプション工事など、プロにしかできない数々の高品質な工事を実現してくれます。
    特に外観重視の新築住宅では、大きなメリットとなります。
  • 機材込みで結果的に割安なケースも多い
    アンテナ工事業者は、アンテナ本体をはじめ工事に必要な機材をメーカーから直接、大量に仕入れることで、個人購入よりも大幅な値引きを実現していることもあります。
    その機材価格をセットにしたアンテナ工事費を提供する業者も多いため、工事費用もDIYのコストと大きな差がないケースも見られます。
    材料費にDIY失敗のリスクや保証などのメリットを考えると、最初から業者に依頼するほうがコスパが良いことも多くなります。
  • 万が一の事故にも損害補償がある
    プロの業者であれば、施工ミスや工事中の事故で家屋や家財を破損するリスクも非常に低くなりますが、特に優良業者であれば、万が一に備えて、これらの事故に対する損害賠償保険に加入しています。
    これはDIYにはない、非常に大きな安心材料です。
  • 施工後も長期保証がある
    アンテナ工事そのものに関しても、多くの専門業者では、施工完了後から5年以上の長期保証制度を用意しており、期間中の無償点検や再調整対応といった、手厚いアフターサポート体制も用意されています。
    したがって長期的なアンテナ利用を考えると、トラブル対応コストを含めた総費用は業者依頼のほうが安くなるケースも多くなるのです。

ここまでの解説を総合的にまとめると、DIYアンテナ設置をおすすめできるのは、ベランダや屋上フロアなど、安全が確保できる場所への簡単なアンテナ設置や交換、また強電界地域で室内アンテナの簡易設置といったごく限定的なケースのみです。

一般的な屋根の上へのアンテナ設置や、ブースターなどの設置含む各部屋への配線工事、屋根裏設置などの特殊な工事、新築物件のアンテナ設置などについては、安全性・確実性・保証・長期コスパの観点から、プロ業者へご依頼になることが圧倒的におすすめです。

特に新築住宅では「最初から確実に・きれいに・長く使える」という点を重視し、優良な専門業者による施工を選ぶことが、結果的にもっとも賢い選択と言えるでしょう。

UHFアンテナ取り付け業者の選び方:優良業者のチェックポイント完全解説

前項目の情報から、お住まいのUHFアンテナ取り付けを業者に依頼することを選んだ場合、それではどうやって優良な業者を選べばいいのかという疑問を持たれる方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの項目では、まず地デジアンテナ工事を依頼できる業者について、主な業種別にその特徴をご紹介します。
さらに個々のアンテナ工事業者について、優良な業者を見抜くためのチェックポイントも順を追って解説します。

UHFアンテナ取り付けの主な依頼先

現在、アンテナ工事を依頼できる業者には、主に「アンテナ工事専門業者」「家電量販店・ホームセンター」「ハウスメーカーや工務店」「町の電気店」の4種類の業種に分けられます。

以下、各業種に特有の特徴を解説、比較していきます。

  • アンテナ工事の専門業者
    本記事にご協力いただいた「あさひアンテナ」のように、アンテナ工事を専門に行っている業者です。
    したがってアンテナ工事に特化した知識、技術が豊富で、正確な電波調査に基づき、現場に適した工事方法の中から、御要望に最適の工事を提案してもらえます。
    また多くの業者が自社スタッフによる施工を行っており、下請け業者を使わないことにより、中間マージンをカットした適正価格で、経験豊富なアンテナ職人による高品質な施工を期待できます。
    また見積もりや電波調査が無料、即日工事や相見積もりにも対応、長期保証が付くなど、その他のサービスも充実している業者が多くなります。
    総合して施工技術、価格、施工後の保証のバランスがもっとも良く、現在のアンテナ工事では主流かつおすすめの選択肢です。
  • 家電量販店・ホームセンター
    このような店舗では。新築向けのテレビやアンテナの購入時に、セッティング作業や取り付け工事を同時に依頼できます。
    このような店舗は、大手企業である安心感に加え、店舗で気軽にでまとめて依頼できる安心感があります。また店舗のポイント会員であれば、商品購入にポイントがたまる、使える。店舗の長期保証が付くなどのメリットがあります。
    一方でこのような店舗では、工事を担当するのはアンテナ工事の専門家ではなく、エアコンなど各種家電製品の設置工事を行う業者です。
    したがって仲介手数料などの中間マージンで工事費用が割高になるほか、アンテナ工事に関しては、担当の下請け業者によって施工技術に差が出ることもあります。
    他にも即日工事が難しく、エアコン工事の繁忙期などにはその他の工事が後回しになることもある。保証期間が短いことが多い。工事をキャンセルした場合も、出張費など一定の費用が発生する場合があるなどの注意点もあります。
    総合すると、依頼の際の手軽さは優れますが、施工品質やコストパフォーマンスは業者次第になりがちです。
  • ハウスメーカー・工務店
    新築戸建て住宅の場合、家を建てるハウスメーカーや工務店にアンテナ工事をまとめて依頼できることもあります。
    この場合のメリットは、住宅を立てる以来と同時にアンテナ工事も頼めるため手続きを簡略化でき、住宅の建築に合わせてアンテナ取り付けも進められるため作業がスムーズに運ぶ。また工事料金のお支払いを住宅ローンに組みこめるなどの点が挙げられます。
    一方でこの場合も、アンテナ工事は下請け業者が行うため、中間マージンの発生で工事費用が割高になる、また施工技術も担当する業者に左右されるといった注意点があります。
    総合して、住宅の建築とアンテナ工事をまとめることができる利便性は高いものの、費用対効果はあまり良くない傾向があります。
  • 町の電気店
    地域の商店街にある個人経営の電気店に、アンテナ工事を含めた各種電気工事を依頼することもできます。
    これらの店舗は地域密着型で、顔見知りの顧客であれば、アンテナ工事に限らずお住まいの家電や電気工事全般について相談できて、きめ細かなサービスも受けられる点が最大のメリットです。
    一方で、このような店舗は上記した各業者の下請け業者であることも多く、アンテナ工事に関しては技術、料金とも店舗によって差が出やすい面もあります。
    もしすでにこのような店舗とお知り合いであれば、相談先としては適していますが、アンテナ工事の場合は当たり外れが大きいのも実情です。

結論として、個々のお客様に最適な業者は、お客様が何を優先されるかによっても異なります。ただ施工技術や料金、保証。対応力、サービスなどを総合的に比較すると、アンテナ工事専門業者がもっともバランスの取れた選択肢といえます。

UHFアンテナ取り付けに適したアンテナ工事専門業者のポイント

前の項目ではアンテナ工事の専門業者をおすすめしましたが、専門業者も数が多いため、すべての業者に上記のようなメリットがあるわけではありません。
この項目では、全体的な施工サービスに優れた優良な専門業者を見極めるポイントをご紹介します。

  • 工事が完全自社施工かどうか
    アンテナ工事業者を選ぶ際の最重要ポイントのひとつが、見積もりや施工、アフターサービスが自社スタッフによる完全自社施工かどうかです。
    例えば「あさひアンテナ」のような完全自社施工を徹底している業者では、経験豊富な自社スタッフによる高品質な施工と、中間マージンのカットによる適正価格、責任の所在が明確でトラブル時の早急な対応が可能など、総合的な安心感が高くなります。
  • 料金体系が明確で分かりやすいか
    優良業者は、サイトにかかれる価格体系や、見積もり票の料金の内訳が明確です。チェックすべき点は、「工事費込みの総額表示」「追加料金が発生する条件が明記されているか」「見積もり後の金額変更がないか」といった点になります。
    「あさひアンテナ」のように、公式サイトに各種工事の料金表や使用する機材のメーカーや型番が明記されている。さらに見積もり票の内容が項目別に詳細で、見積もり外の料金は加算しないと明言してくれる業者であれば信頼性が高くなります。
    「見積もり後の工事中に追加費用がかかると言われた」というトラブルは、料金説明が曖昧な業者ほど起こりやすい傾向があります。
  • 施工後の長期保証が付いているか
    テレビアンテナは多くの場合、取り付け後も屋外の過酷な環境で使われ続けるため、年月が経つと経年劣化によるトラブルが生じやすくなります。
    そのためアンテナ工事の優良業者の多くは、工事完了から5年以上の長期保証を用意しています。5年から8年以上、、また中には「あさひアンテナ」のような10年保証など、長期の保証を提供する業者ほど、自社の施工品質に自信を持っている証拠ともいえます。
    また具体的な保障内容として、台風など自然災害によるトラブルや、テレビの映りの不良、アンテナの角度ズレ、固定金具の不具合などが含まれているかどうかも確認してください。
  • 電波測定と見積もりは無料で正確か
    優良なプロの業者は、アンテナ工事に伴う、事前の現場電波調査や見積もりを、基本的に無料で行ってくれます。
    プロの電波調査は、専用の電波測定器を使い、現場のさまざなな位置で、受信レベルや品質(MER・BER)、それらのチャンネルごとの差を数値で確認しながら、お住まいでも最適なアンテナの設置位置・方向を決めます。
    「あさひアンテナ」などの優良な業者であれば、調査と見積もりは出張料など関連費用含む完全無料で、お住まいで可能なさまざまな設置位置や工法を割り出し、お客様のご要望にもっとも近い工事を提案してもらえます。
    また見積もりに関しても無料で、上記のような詳細な内容に加え、見積もり外の料金が発生する可能性についても明言してくれる業者が信頼できます。
    また他業者との相見積もりに対応してくれる業者は、自社の提案や施工技術、見積もりに自信を持っている証とも言えます。
  • 実績が豊富で施工事例が紹介されているか
    業者の施工実績は、ノウハウの蓄積による施工品質や、さまざまな現場への対応力を示す指標とも言えます。例えばあさひアンテナの年間6,000件以上など、豊富な施工実績をもっている業者であれば信頼性が高くなります。
    またブログなどで写真入りの施工事例が掲載されていると、具体的な施工事例を確認でき、ご希望の工事に近い施工例を確認することもできます。
    他にも前述したように、万が一の事故に備えて、その業者が損害賠償保険に加入しているかどうかもご確認ください。
  • 問い合わせへの対応が丁寧か
    その業者が電話やメールでの問い合わせに対して、専門的な質問にも分かりやすく丁寧に回答してくれるかどうかも重要な判断基準です。スタッフの対応品質は、そのまま会社の信頼性に繋がります。
    「あさひアンテナ」のように、お客様のご質問に対して、分かりやすく丁寧に答えてくれて、決して即決を求めない。またご自宅への訪問時には新しい作業服で身だしなみを整えるなど、お客様へのご対応品質にも気を配る業者であれば、信頼性が高いといえます。
    逆に、お客様のご質問に対する回答が曖昧で、いま契約すれば割引、またすぐに対応しないと修理できないなど、不安を煽る営業でその場での契約を求める業者には注意が必要です。
  • Googleマップなど第三者の口コミ評価*
    依頼を検討している業者のウェブサイトだけでなく、Googleマップや専門サイトなど、第三者が投稿した客観的な口コミや評判も確認しましょう。
    実際にその業者を利用した人の声は、サービスの質を判断する上で貴重な情報源となります。

結論として、アンテナ工事は「どこに頼むか」で結果が大きく変わります。
基本的に依頼先としては、相見積もりに対応できるアンテナ工事専門業者をいくつか選んで、相見積もりを行うことをおすすめします。
そして各業者の電波調査や使用機材、見積もりの内容、長期保証の内容、また質問には丁寧に答えてくれて即決を迫らない、誠実な対応などをチェックして、最適と思われる業者を選ぶことが、後悔のないアンテナ工事を実現する近道と言えます。

例えば、本記事にもご協力いただいた「あさひアンテナ」は、上記でもご説明した通り、完全自社施工による高品質な施工や、長期保証、明朗会計などを掲げています。
同社を相見積もりの一社に加えることで、満足できるアンテナ工事を実現できる可能性が格段に高くなります。

【DIYでUHFアンテナを取り付ける場合】全手順と絶対に知るべき重大リスク

前述したリスクを踏まえた上で、工事の費用を抑えるためにDIYを選択される方のために、ここではDIYの具体的な手順を解説します。
しかし、その前に絶対に知っておいてほしいことがあります。
前述の通りDIYには、転落や感電といった、命に関わる重大なリスクが伴います。
作業は必ず自己責任で行い、少しでも不安を感じたら、すぐに専門業者へ依頼を切り替える勇気を持ってください。

また以下では参考情報を含め、高所作業も想定した施工例をご紹介しますが、基本的にDIY作業では、屋根の上など危険な高所作業は決して行わないでください。
DIYでのアンテナ設置作業はベランダや屋上フロアなど、安定した足場で作業の安全を確保できる場合のみに推奨いたします。

準備編:必要な工具・材料リストと総費用の目安

UHFアンテナ取り付けのDIYを始めるには、さまざまな工具と材料が必要です。
以下でその一覧をご紹介しますが、これらを一から揃えるとなると前述の通り、かえって業者に依頼するより高くつく可能性もあります。

カテゴリ 品目 備考
工具 レベルチェッカー(簡易型) 電波の強さや品質を測定する最重要工具。
スパナ、ドライバーセット アンテナや金具の組み立て・固定に使用。
電動ドリル 壁面への金具取り付けなどに使用。
ケーブルストリッパー、圧着工具 同軸ケーブルの加工に必要。
安全帯(フルハーネス型推奨) 高所作業での命綱。必須です。
ヘルメット、安全靴、手袋 頭部や手足の保護のために必須です。
安定した脚立・はしご 作業する高さに適したもの。
材料 UHFアンテナ本体 電界地域に合った性能のもの。
取付金具(屋根馬、サイドベース等) 設置場所に適したもの。
同軸ケーブル(5C-FBなど) 屋外用の耐候性が高いもの。
F型接栓、防水キャップ ケーブルの接続と防水処理に使用。
防水テープ、コーキング材 金具の固定部やケーブル接続部の防水に。
結束バンド ケーブルの固定に使用。

※上記はアンテナでのDIY設置に必要となる基本的な道具、機材です。

これらの工具と材料を揃えるだけで、安くても20,000円以上の初期投資が必要になる場合があります。
危険な高所作業でなければ、ハーネスなどの安全具は必ずしも必須ではありません。
またアンテナレベルチェッカーも、テレビの「アンテナレベル画面」で代用できますが、その場合、アンテナの角度調整からアンテナレベル画面への反映までに数秒かかるため、作業の手間が倍増することになります。
DIYに使用するレベルチェッカーは、アンテナが受信する電波レベル(強度)のみを確認する、1,000円台程度の簡易型でも問題はありません。

【最重要】転落・感電事故を防ぐ!DIYの安全対策と心構え

UHFアンテナ取り付けのDIY作業における最大の敵は、「慣れ」と「油断」です。
以下の安全対策を必ず守り、常に慎重に作業を進めてください。

  • 作業は必ず2人以上で行う
    • 万が一の事故に備えて、必ず補助者と一緒に行動してください。
    • はしごを支えてもらう、事故が起きた時の早急な対処など、安全確保につながります。
  • 安全帯を正しく着用し、命綱を確保する
    • 屋根の上など、2メートル以上の高所で作業する場合は、安全帯の着用が法律で義務付けられています。
    • 必ず頑丈な構造物に命綱を固定してから作業を開始してください。
    • 基本的に上記のような対処が必要な作業は、DIYでは避けるべきです。
  • 悪天候時は絶対に作業しない
    • 雨や雪、強風の日は、足元が滑りやすく非常に危険です。
    • 雷が鳴っている場合は感電のリスクもあるため、絶対に作業を中止してください。
  • 電力線や送電線に注意する
    • アンテナやはしごが近くの電線に接触すると、感電死する危険性があります。
    • 作業前に周囲の電線との距離を必ず確認してください。

実践編:プロが教えるUHFアンテナ取り付け6ステップ

十分な安全対策を講じた上で、いよいよ取り付け作業に入ります。
ここでは、プロも実践する基本的な手順を6つのステップに分けて解説します。

ステップ1~2:電波調査・設置場所決定と金具の固定

まず、スマートフォンの地デジ電波確認アプリやA-PABのサイトなどで、最寄りの電波塔の方向を確認します。
次に、アンテナに接続したレベルチェッカーを使って、設置候補地(屋根上、壁面、ベランダなど)の電波強度と品質を測定します。
電波塔の方向に障害物がなく、数値が最も安定する場所を設置場所に決定しましょう。

場所が決まったら、その場所に適した取付金具(屋根馬やサイドベース、手すり固定金具など)を固定します。
壁面に固定する場合は、電動ドリルで下穴を開け、ビスを打ち込みます。
この際、ビス穴にコーキング材を充填し、建物への雨水の侵入を確実に防ぐ防水処理が非常に重要です。
このように住宅の壁面などを加工する作業も、DIYでは決しておすすめできません。

ステップ3~4:アンテナ組立とケーブル接続・防水処理

アンテナ本体を、付属の取扱説明書に従って正確に組み立てます。
次に、同軸ケーブルの先端の被覆をケーブルストリッパーで剥き、F型接栓という金具を取り付けます。
この加工が不正確だと受信不良の原因になるため、慎重に行ってください。
DIYの場合は、最初から適した接栓が設置されているケーブルを購入することもおすすめになります。

加工したケーブルをアンテナの出力端子にしっかりと接続します。
接続部分には、雨水が入らないように防水キャップを被せ、その上から自己融着テープとビニールテープを二重に巻いて、徹底的に防水処理を施します。
この防水処理がアンテナの寿命を左右します。

ステップ5~6:アンテナ方向調整と本固定・最終確認

組み立てたアンテナを取付金具に仮固定し、ケーブルをテレビまたはレベルチェッカーに接続します。
テレビのアンテナレベル表示画面やレベルチェッカーの数値を見ながら、アンテナの向きを1ミリ単位でゆっくりと動かします。
受信レベルが最大になる最適な角度を見つけ出してください。
前述の通り、レベルチェッカーではなくアンテナレベル画面の場合、角度調整から画面に反映されるまで数秒かかるため、少し角度調整してはテレビ画面が変わるまで待つ、地道で手間のかかる作業が必要となります。

アンテナの最適な方向が決まったら、アンテナがそれ以上は動かないようにすべてのボルトやナットをしっかりと締め付けて本固定します。
最後に、屋内のテレビですべてのチャンネルがきれいに映るかを確認し、問題がなければ作業完了です。

状況に合わせて選ぶ!主要UHFアンテナ4種類の特徴と比較

ここまでの記事でも少しご紹介しましたが、ご自宅の受信環境、周辺環境やお客様のニーズ(受信性能、外観性など)によって、取り付けに最適なUHFアンテナのモデルは異なります。
ここでは、現在主流となっている4種類のUHFアンテナの特徴を以下で比較し、どのような場合にどの機種を選べばよいのかを解説します。

種類 八木式アンテナ デザインアンテナ ユニコーンアンテナ 室内アンテナ
写真(イメージ) 魚の骨のような形状 薄い箱型 ポール型 小型卓上型
受信性能 非常に高い 中~高い 低い
外観 目立ちやすい スタイリッシュ スタイリッシュ 目立たない
耐候性 風雨の影響を受けやすい 風雨に強い 風雨に強い 影響なし
本体価格帯 安い(2,000円~) やや高い(5,000円~) 高い(15,000円~) 安い(1,000円~)
主な設置場所 屋根上 壁面、ベランダ、屋根裏 屋根上、破風板 室内(窓際など)
適した電界地域 全地域対応 強~中電界地域 強~中電界地域 強電界地域のみ

※上記は各UHFアンテナ機種の主な特徴の比較になります。

  • 八木式アンテナ:昔ながらの魚の骨のような形状ですが、受信性能は現在でももっとも高く、電波の弱い地域でも安定した受信が期待できます。比較的、廉価でもあり、コストパフォーマンスを最優先する場合におすすめです。一方で住宅の見た目や景観に影響を与えやすい、風雨などに影響されやすく老朽化しやすいなどのデメリットもあります。
  • デザインアンテナ:薄型でカラーバリエーションも豊富と、住宅の外観を損ねないスタイリッシュなデザインが最大の特徴です。壁面に設置するため、台風などの強風が豪雨にも強く、近年非常に人気があります。一方で設置位置の低さから受信感度はやや低く、強・中電界地域でも障害物などの周辺環境によっては設置できないこともあります。
  • ユニコーンアンテナ:デザインアンテナと八木式アンテナの良い点を組み合わせた新しいタイプのアンテナです。ポール状の形状から住宅の外観や景観を損ねず屋根上の高い位置に設置でき、風雨などを受け流せるため対候性も高くなります。デザインアンテナと同等のメリットに加え、高い受信性能を確保できるモデルです。
  • 室内アンテナ:低価格かつ工事不要で手軽に設置できますが、受信性能は非常に低くなります。電波塔がすぐ近くにあり、障害物も少ない強電界地域で、簡易アンテナとして限定的に使用できる選択肢です。

アンテナ設置後にテレビが映らない?原因と対処法を解説

無事にUHFアンテナの取り付けが終わった後、あるいは長年使っているアンテナで「突然テレビが映らなくなった!」というトラブルが発生することがあります。
そのような場合は、あわてて業者を呼ぶ前に、まずはご自身で確認できる、以下の簡単なチェックポイントを試してみましょう。
テレビ画面の乱れは、意外と簡単なことで解決するケースも少なくありません。

まずは自分で確認!トラブルシューティング5つの基本

ここでは、お住まいでテレビの映りが悪い、またはまったく映らなくなった場合に、まず試していただきたい基本的な対処法を5つ紹介します。

  1. テレビやレコーダーの電源を再起動する
    • もっとも簡単で基本的な対処法です。
    • 一度、本体の電源ボタンで主電源を切り、電源プラグもコンセントから抜いた後、数分待ってから再度、コンセントを差し込んで主電源を入れてみてください。
    • リモコンではなく、本体の電源ボタンで操作するのがポイントです。
  2. B-CASカードを挿し直す
    • 「E100」「E101」「E102」や「B-CASカードを正しく挿入してください」などのエラーメッセージが表示された場合は、テレビなど受信機器に挿入されたB-CASカードの接触不良が考えられます。
    • テレビの電源を切った状態でカードを抜き、ICチップの金属部分を乾いた柔らかい布で優しく拭いてから、奥までしっかりと挿し直してください。
  3. ケーブルの接続を確認する
    • アンテナケーブルがテレビや壁の端子から抜けかかっていたり、緩んでいたりしないか確認してください。
    • レコーダーや分配器などを経由している場合は、すべての接続部分を一度抜き差ししてみるのも有効です。
  4. チャンネルの再スキャン(再設定)を行う
    • 引っ越し後や、近隣の電波塔の周波数帯変更など、テレビが受信する電波環境に変化があった場合に有効な方法です。
    • テレビのリモコンの「メニュー」や「設定」から、「チャンネル設定」→「地上デジタル」→「チャンネルスキャン」といった項目を選択して実行してください。
    • チャンネルスキャンの詳細はテレビのメーカーやモデルによって異なりますので、取扱説明書やメーカー公式サイトを確認してください。
  5. ブースターの電源を確認する
    • アンテナにブースター(増幅器)を設置している場合、その電源部のコンセントが抜けていないか確認してください。
    • ブースターの電源が切れていると、アンテナで受信した電波が十分に増幅されなくなり、お住まいのすべてのテレビがまったく映らなくなります。

これらの対処法を試しても改善しない場合は、アンテナ本体の向きのズレや故障、ケーブルの断線といった、専門的な知識や技術が必要な問題が考えられます。
そのよう場合は、ご無理はなさらず専門業者にご相談ください。

まとめ:最適なアンテナ取り付けで快適なテレビ視聴環境を

この記事では、UHFアンテナの基礎知識から、専門業者への依頼とDIYそれぞれの詳細な比較、アンテナの種類、そしてトラブルシューティングまで、幅広く解説してきました。

UHFアンテナの取り付けは、費用を抑えられるDIYも選択肢のひとつですが、取り付けても映らない失敗をはじめ、転落や感電といった重大な事故のリスクも伴います。
長期的な視点で見れば、安全性と確実性、そして万が一の際の保証が受けられる「アンテナ工事専門業者への依頼」が、ほとんどの方にとって最適な選択と言えるでしょう。

業者に依頼する際は、本記事でご紹介したチェックポイントを参考に、複数の業者から見積もりを取って比較検討することが後悔しないための鍵です。
その際には、相見積もりに加える業者として「あさひアンテナ」をはじめ、お住まいのエリアに対応できて、全体的に優良なサービスを提供する専門業者をお選びになることが、成功のカギと言えます。

ご自宅のの電波状況や外観へのこだわり、そして予算を総合的に考慮し、最適なアンテナと取り付け方法を選択してください。
本記事が、お客様が快適で安定したテレビ視聴環境を手に入れるための一助となれば、筆者としても幸いです。

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アンテナ本体 型番
  • デザインアンテナ

    デザインアンテナUAH201
    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木式アンテナ

    八木式アンテナUA20
    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    2K4K8K対応BS/CS110度アンテナ
    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。