地デジ用テレビアンテナ工事の費用は? 機種や位置別の取り付け料金相場と最適な設置法、業者選びで失敗しない完全解説ガイド

2025年08月04日

新築の戸建てマイホームに引っ越したけど、まだテレビアンテナを設置していないので、テレビ放送を見られない。アンテナ工事が必要なのはわかるけど、一体いくらかかるんだろう?
そもそも、どこのどのような業者に頼めばいいのか、見当もつかない……

また、すでに地デジアンテナを設置されているお住まいで、いまのアンテナがさび付いている、台風の影響で倒れた、急にテレビ放送が映らなくなったなどで、アンテナの修理や交換が必要になったなど……

このようなお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?
地デジアンテナの工事は頻繁に行うものではないため、2025年(令和7年)現在、最新の費用相場や業者の選び方が分からず、不安に感じる方も多いはずです。
お客様にすれば「よく分からないまま見つけた業者に頼んで、相場より高額な請求をされたらどうしよう」「手抜き工事で後からトラブルになるのは避けたい」などと考えられるのは当然のことでしょう。

この記事では、そんなお客様のアンテナ工事に対する疑問点やご不安をすべて解消します。
アンテナ工事やテレビ受信についての専門知識をもつプロの工事業者による監修で、地デジアンテナ工事の基本的な知識から、アンテナ種類(機種)ごとの詳しい費用相場、信頼できる業者を見抜くための具体的なチェックリストまで、現状でテレビアンテナや業者について専門的な知識がない方でも、一通りの必要な知識を分かりやすく徹底解説します。
さらに、アンテナを設置せずにテレビ放送を見る方法とも比較して、あなたの状況やライフスタイルに本当に合ったベストな選択ができるようサポートもいたします。
この記事を最後までお読みいただければ、もうアンテナ工事で迷うことはなくなるでしょう。
正確な知識と安心をもって、お住まいの快適なテレビライフをスタートしてください。

まずは基本から!地デジアンテナ工事の基礎知識

ご自宅でのテレビアンテナ工事について考える際には、まずはアンテナに関する基本的な知識を押さえておくことが重要です。
一般的なアンテナの解説では、専門用語が多くなって難しく感じられる方もおいでかもしれませんが、この記事では、どなたにでもご理解いただけるよう、かみ砕いてわかりやすく解説していきます。
まずは基礎的な知識をご理解されていると、工事業者との話もスムーズに進み、よりご納得いただける選択ができることでしょう。

地デジ放送と地デジ電波の仕組み:受信のポイントは?

地上デジタル放送(地デジ放送)は、日本全国の要所に設置された電波塔から「UHF(極超短波)」という種類の電波の中でも、470MHzから710MHzまでの周波数帯を使って、デジタル信号化されたテレビ番組の映像や音声データを送っています。

電波塔から送信される地デジ電波は、電波塔の先端から周囲に広がるようにして一帯をカバーしています。詳しくは後述しますが、発信される地デジ電波は距離が遠くなるほど弱まるほか、山などの地形にも遮断されます。

そのため地デジ放送では、国内でも放送内容が同じエリア(複数の都府県をまとめた広域圏)ごとに、例えば関東広域圏の東京スカイツリーのような、広域圏の中心となる大型の送信所(親局、基幹局)を設置して、広範囲をカバーします。

さらに距離や地形などで送信所からの電波が届きにくくなる付近には、その電波をキャッチして増幅し、周辺一帯に送信し直す「中継局」と呼ばれる電波塔がいくつも設置され、電波塔から電波塔へ、地デジ電波をリレー形式で送信していくことで、広域圏内の大半のエリアをカバーしています。

したがって、個々のご家庭では、近隣にある電波塔の先端、上空から広がるように届いてくる地デジ電波を、主に住宅の屋根などに設置された地デジアンテナ(UHFアンテナ)でキャッチして、地デジ放送を視聴することになります。つまりご家庭の地デジアンテナは、電波塔からの電波を受け取るための大切な受信機なのです。

この地デジ電波(UHF)には、主に以下のような特徴があり、お住まいにて設置する地デジアンテナの機種、設置位置を決める上で重要なポイントになります。

電波の性質 解説
距離による減衰 地デジ電波は電波塔から離れるほど空間で減衰(電波レベルの弱まり)します。お住まいの地域が電波塔に近く電波の強い「強電界地域」か、遠くなって電波が弱まる「弱電界地域」かによって、適したアンテナの受信性能やブースター設置の必要性が変わります。
直進性 地デジ電波はある程度の波長の幅があり、障害物を乗り超えて広がる性質もありますが、その力は完全ではなく、電波塔からの電波が山や高層ビルなどにぶつかると、その向こう側の陰に当たる一帯には、地デジ電波が届かなくなって受信レベルが弱くなります。
天候の影響 電波は水にぶつかっても反射し、吸収される性質があるため、大雨や大雪などの悪天候時には、受信レベルが低下することがあります。また季節による気候の差でも電波レベルにある程度の影響を受けます。
建物の透過性 電波は一般的な住宅の壁や屋根、窓なら、減衰は生じるもののある程度は通り抜けられますが、鉄筋コンクリートの金属やウレタンの断熱材など、材質によっては大きく減衰して透過できないこともあります。この点で屋根裏空間へのアンテナ設置が可能かどうかが左右されます。

※上記は地デジUHF電波の主な性質になります。

これらの性質を理解した上で、自宅の環境や条件に合った地デジアンテナ機種選びと設置場所の選定が、安定した地デジテレビ視聴の鍵となります。

そもそも地デジアンテナ工事には何が必要?

地デジアンテナ工事と聞くと、単にアンテナ本体を屋根に取り付ける作業をイメージするかもしれません。
しかし実際には、地デジアンテナで受信したUHFの電波を、家の中にある複数のテレビまで安定して届けるための一連の設備工事になります。

具体的には、アンテナ本体の設置に加えて、以下のような機器の設置や配線作業が含まれます。

  • ブースター(増幅器):受信した地デジ電波レベルが弱い場合や、複数の部屋(テレビ)に地デジ電波を分けることで映像信号(電波レベル)が弱まるのを防ぐために、電波を増幅する機器です。
  • 分配器:一基のアンテナで受信した地デジ電波などテレビ電波を、複数のテレビ(部屋)まで均等に分けるための機器です。
  • 同軸ケーブル:アンテナから各部屋のテレビ端子まで電波を送るための専用ケーブルです。なお、地デジ放送の他に、2K衛星放送、4K8K衛星放送を視聴する場合には、その周波数帯に対応できる品質の同軸ケーブルが必要となります。

その他、複数基のアンテナを設置する場合には、それぞれの電波を一本のケーブルにまとめる「混合器(ブースターと一体化した機器もあり)」や、一部チャンネルなどの電波が強すぎる場合には、電波レベルをやや弱めて平均化させる「アッテネーター(減衰器)」などの機器が必要となるケースもあります。

これらアンテナのシステム周辺機器を適切に設置し、正しい配線を行うことで、初めて家中のテレビにて快適に地デジ放送(衛星放送も含む)を楽しめるようになります。

アンテナの種類は主に3つ!それぞれの特徴を比較

現在、一般の戸建て住宅で使用される地デジアンテナ機種には、主に3種類のモデルがあります。
それぞれ受信性能やデザイン、価格と特徴ともいえるメリットとデメリットが異なるため、お住まいの電波環境や家の外観、ご予算に合わせて選ぶことが大切です。

ここではまず、それぞれ機種についての簡単な特徴を比較する形でご紹介します。
詳細はこの後のセクションで詳しく解説していきます。

アンテナの種類 受信性能 デザイン性 価格帯
八木式アンテナ ◎ 高い △ 目立ちやすい 〇 安価
デザインアンテナ 〇 普通 ◎ スタイリッシュ △ やや高価
ユニコーンアンテナ 〇~◎ ◎ スタイリッシュ × 高価

【受信感度重視】八木式アンテナ

八木式アンテナは、魚の骨のような形で、よく住宅の屋根の上に見られる、昔ながらのアンテナです。
この形状は、電波を受信する横棒部分「素子(エレメント)」が複数並んでいるのが特徴で、素子の数が多いほど受信性能が高くなります。受信性能は、主に横棒部分(導波器)に並ぶ素子の数に、電波を集める放射器、魚の頭のような形で電波を反射する反射器をそれぞれ1素子と数えた「素子数」で表されます。
八木式アンテナの最大のメリットは、本体の指向性の高さに加えて、受信環境のいい高所に設置されることもあり、他の種類のアンテナに比べて受信感度が非常に高くなることです。
一般的な八木式アンテナの素子数には「8素子」「14素子」「20素子」があり、それぞれ強・中・弱の電界地域に対応できます。さらに電波の弱い地域や、周囲に障害物が多い場所でも、性能の高い八木式アンテナを高所に設置することで、安定した受信が期待できます。
さらに、アナログ放送時代から使われているシンプルな構造のアンテナで、本体や設置工事の価格が比較的、安くなるのも魅力です。
一方で、その古典的な形状から家の外観や景観を損ねやすい、また風雨や雪、海沿いの潮風に影響を受けやすい、また鳥がとまりやすく汚損や腐食の原因になる(鳥害)ことから、アンテナの寿命が10年程度と短くなり、トラブルが発生するリスクもやや高くなるといったデメリットもあります。
八木式アンテナは、受信感度がやや弱いエリアや現場で、安定した受信性能を最優先したい方や、工事費用を少しでも抑えたい方におすすめの地デジアンテナ機種です。

以下、八木式アンテナの主なモデルを紹介します。

モデルの種類 特徴
高性能モデル パラスタックアンテナとも呼ばれる、一箇所に複数の素子を並べた高性能素子を使ったモデルです。さらに20素子以上のモデルもあり、弱電界地域以下での使用に適しています。
ローチャンネル用 地デジ電波塔の多くで実際に使用されている、地デジ電波でもやや低い周波数帯域の受信に特化しており、通常モデル(オールチャンネル用)より受信感度が向上します。
塩害・雪害対策モデル 沿岸部で潮風による腐食が起こる塩害や、豪雪地帯の積雪などに耐えられるよう、特殊な素材や加工が施されています。

※上記は八木式アンテナの主なモデルになります。

【外観スッキリ】デザインアンテナ

デザインアンテナは、その名の通りデザイン性を重視した薄いパネル上、縦長の長方形に見える箱型のアンテナで、近年、新築住宅を中心に人気が急速に高まっています。
最大のメリットは、薄型でスタイリッシュな形状にあり、家の外壁やベランダの手すりに取り付けても景観を損なわない点です。そのコンパクトな形状から、受信の条件が整った住宅であれば、屋根裏や天井裏への設置にも適しています。
さらに白や黒、ベージュなど同モデルのカラーバリエーションも豊富で、外壁の色に合わせて選ぶことができます。
また、構造的に風雨など自然環境の影響を受けにくく、鳥がとまる心配もありません。したがってアンテナ寿命も15年から20年以上と長くなり、トラブルのリスクも低くなります。
ただし、八木式アンテナに比べると受信範囲の広さ(指向性の低さ)に加え、設置位置が低くなり受信環境に影響を受けやすいこともあり、総合的な受信感度がやや劣るため、地デジ電波レベルの強い地域(主に強・中電界地域)での設置が基本となります。
そして該当する電界地域であっても、周辺の高層マンションや直近に住宅があるなどの影響で設置できないケースもあるため、設置に当たっては事前の電波調査が重要になります。ただいずれにせよ、住宅の見た目にこだわりたい、アンテナを目立たせたくない、という方に最適な選択肢です。

以下、デザインアンテナの主なモデルを紹介します。

モデルの種類 特徴
20素子相当 一般的なモデルで、強~中電界地域で広く使用されます。
26素子相当 より高い受信性能を持ち、やや電波レベルが弱い現場でも安定した受信が期待できます。
コンパクトモデル 小型化されたモデルで、受信感度が低いため多くは強電界地域用になりますが、設置スペースが限られている場所や、より目立たせたくない場合に適しています。また専用スタンドで室内の窓際に設置できるモデルも多く存在します。

【新世代】ユニコーンアンテナ

ユニコーンアンテナとは、アンテナのカテゴリ名ではなく、マスプロ電工が製造・販売している「U2CN」というモデルの愛称です。「ユニコーンアンテナ」は同社の登録商標であり、オープン価格が設置されています。その本体は、マット感のあるウォームホワイト、ブロンズブロックの二色で、ポール(円柱)状のすっきりとしたデザインが特徴となっており、2025年現状の最新モデルといえる地デジアンテナになります。
このアンテナは、デザインアンテナのスタイリッシュさと、八木式アンテナの高い設置位置による受信性能を両立させています。基本的な設置位置は本体が屋根の上に当たる位置で、スタイリッシュな形状から高い位置でも家のデザインや景観に影響を与えにくい上、風雨や雪を受け流せる形状で、自然環境による老朽化も進みにくくなっています。
さらに、本体の性能は20素子相当ながら、屋根の頂点部や破風板(屋根の側面)などに取り付けることで、周囲の建物による影響を受けにくく、安定した地デジ電波受信が期待できます。
デザインアンテナを設置するには現場の電波が少し弱く、難しいけれど、八木式アンテナでは見た目などが気になる、という場合に最適な選択肢となります。
ただしユニコーンアンテナは最新モデルであるため、他の地デジアンテナ機種に比べて価格が高価になる点、八木式アンテナの20素子以上のモデルには受信性能が及ばず、基本的に強・中電界地域向けモデルになる点が、デメリットとして挙げられます。

BS/CS放送も見たい場合は?4K8K対応アンテナとは

地デジ放送に加えて、映画やスポーツ、海外ドラマなどの専門チャンネルなどを含む、よりバラエティに富んだチャンネルが楽しめる衛星放送(BS放送、CS放送)も視聴したい場合には、地デジアンテナとは別途に、パラボラアンテナであるBS/CSアンテナの設置・取り付け工事が必要です。
地デジアンテナは地上の電波塔からのUHFの電波を、BS/CSアンテナは宇宙にある放送衛星、通信衛星(静止衛星)からの、12GHz帯の電波を受信するため、役割や機能、設置方法がまったく異なります。

多くのご家庭では、地デジ放送と衛星放送の両方をご覧になる場合には、地デジアンテナ工事と同時にBS/CSアンテナも設置します。
同時に工事を行うことで、工事費や出張費を一度で済ませることができ、また必要な手間や機材も簡略化できるため、総合的な費用を抑えられるメリットがあります。

一般に戸建て住宅用のBS/CSアンテナは、ディッシュ(放物面反射器・衛星放送の電波をキャッチする円盤状の部分)の有効直径(電波をキャッチする部分の直径)が45センチの「45型」です。他にも、50型、60型、75型、90型、120型などのモデルがあり、大型モデルは基本的にアパート、マンションなど集合住宅の共同受信用ですが、日本の北部、南端、離島部など、静止衛星との距離が遠いため、12GHz帯の電波レベルがやや弱まる地域では、一般住宅でもやや大型のモデルが使われることになります。

なお、現在市販されているBS/CSアンテナは、そのほとんどが、2018年(平成30年)にスタートした「4K8K放送(新4K8K衛星放送)」に対応したモデル(右旋・左旋対応型)です。
4K8K放送は、従来のハイビジョン放送よりも高精細で臨場感あふれる映像が楽しめる、新しい放送サービスです。ただ衛星放送への導入時に、それまでの電波(右旋円偏波)では、追加された4K8Kチャンネルに割り当てられる周波数帯が不足したため、新しい電波(左旋円偏波)が追加されました。そのためBS/CSアンテナでも右旋と左旋、双方を受信できるモデルが必要となったのです。
将来的に4K8K対応テレビの購入を考えている方は、アンテナも4K8K対応のものを選んでおくと安心です。なお左旋の衛星放送(4K8Kチャンネルの多く)を受信するためには、BS/CSアンテナだけでなく、配線部のアンテナケーブル、ブースターや分配器などのシステム機器も「4K8K(3224MHz)」対応のモデルが必要です。

なお、一般戸建て住宅向けの45型BS/CSアンテナにも、設計の工夫で強風に強い高耐候モデルや、外観に合わせたカラーバリエーション(黒など)が存在するので、ご要望に合わせて選ぶことができます。

【料金表】地デジアンテナ工事の費用相場|総額はいくらかかる?

テレビアンテナ工事をご検討になる上で、一般のお客様がもっとも気にされるのが「結局、アンテナ工事には総額でいくらかかるのか?」という点ではないでしょうか。
アンテナ工事全体の費用はアンテナの種類や設置場所、追加で必要な機材や作業などによって変動します。
この項目では、一般的なアンテナ工事の費用相場を、機種や項目別で分かりやすく解説してゆき、料金の内訳や追加費用が発生する可能性についても詳しく見ていきます。
この項目をお読みいただければ、アンテナ工事業者の見積もりが適正かどうかを判断する基準が身に付き、できるだけ低価格でお得なアンテナ工事を実現したいという、多くのお客様のお気持ちに応えることができます。

アンテナ種類別の工事費用一覧(本体+基本工事費)

まずは多くのアンテナ工事業者が価格体系として採用している、各機種のアンテナ本体および、基本の設置具、一定の長さの同軸ケーブルの価格に、基本的な設置作業費を合わせた「基本工事費用」の相場をご紹介します。
これは、あくまで一般的な住宅で、特別な追加作業が発生しない場合の費用目安です。

アンテナの種類 工事費用の相場(税込) 備考
八木式アンテナ 22,000円 ~ 50,000円 最も安価な選択肢。
デザインアンテナ 22,000円 ~ 55,000円 外壁設置が基本。新築に人気。
ユニコーンアンテナ 30,000円 ~ 65,000円 デザイン性と受信性能を両立。
BS/CSアンテナ追加 20,000円 ~ 45,000円 地デジアンテナと同時に設置する場合の追加料金。

注意点: 上記の価格はあくまで目安です。正確な料金は、必ず業者による現地調査後の見積もりで確認してください。

必ず確認!追加で発生する可能性のある費用内訳

アンテナ工事費用に関するトラブルとして「見積もり無料」と聞いて工事を依頼したら、その後、工事当日になって、当初の見積りにはなかった追加料金を次々と請求された、という話をよく聞かれます。
そのようなトラブルを避けるためには、まずは基本設置工事費以外に、アンテナ工事ではどのような場合に、どんな費用が発生する可能性があるのかを、事前に知っておくことが非常に重要です。
ここでは、主なアンテナ工事の追加費用項目について解説していきます。

ブースター設置費用

ブースターとは前述の通り、アンテナが受信した電波を増幅する装置で、以下のような場合に設置が必要となり、追加費用が発生します。

  • 電波が弱い地域(弱電界地域):電波塔から遠い、または山間部などで、アンテナだけでは十分な受信レベルを確保できない場合。
  • テレビの台数が多い:電界地域に関係なく、受信した電波を3台以上のテレビに分配するお住まいでは、各テレビへの電波レベル(映像信号)が弱まるため、それを補うために必要。

今日では、戸建て住宅に3台以上のテレビが設置されることが一般的であるため、ブースターもほとんどの場合に必須の機器と言えます。新築の戸建て住宅にテレビアンテナを設置する場合には、アンテナの基本設置工事費+対応できるブースターの費用が、最小限のアンテナ工事費用と考えることができます。

ブースター設置費用は、本体価格と工事費用を合わせて、22,000円〜50,000円程度が相場です。地デジ(UHF)専用のものや、BS/CSの電波も一緒に増幅できて混合器の役割を果たす混合ブースター、また屋外用、屋内用など、種類によって価格は異なります。

以下、主なブースター機器の種類について解説いたします。

ブースターの種類 用途
屋外用(UHF/BS・CS混合) もっとも一般的なモデル。アンテナのすぐ近くに取り付け、ノイズを抑えて電波を強く増幅できる。
屋内用 電波の増幅レベルが比較的、低くて済む場合に使用。増幅レベルはやや低いものの設置が簡単。屋内のコンセント周りに設置。
ラインブースター 既存の配線の間に設置される小型ブースター。増幅性能は低く、機器によって決まっている。主に屋外用、屋内用ブースターの補助として特定の部屋で利用される。

※上記は主な種類別モデルになります。

分配器、混合器など追加機材費

上記でも少しご説明しましたが、テレビアンテナ工事では、状況に応じて様々な周辺機器が必要になることがあります。
例えば、受信した電波を各部屋に分けるための「分配器」や、地デジとBS/CSの電波を1本のケーブルにまとめる「混合器」、ケーブルの長さが足りない場合の延長用「同軸ケーブル」などがこれにあたります。
一般的な新築の戸建て住宅では、お引き渡しの時点で、分配器から各部屋のアンテナコンセントまでの配線が用意されており、テレビアンテナ、または後述するケーブルテレビ、光テレビなどの配線を接続するだけで、各部屋にテレビの営巣信号が送られる仕組みになっています。
また既設のアンテナを新しいものに交換する工事では、基本的にはケーブル配線やブースターなどの機器は流用できますが、配線部も老朽化は進んでいる場合は交換がおすすめとなります。特にBS/CSアンテナの追加や、4K8K対応型への交換などでは、ケーブル配線部やシステム機器も、追加されるテレビ放送の周波数帯に対応できる機器への交換が必要となるため、注意が必要です。
これらの部材費は、通常は数千円程度ですが、使用する数や種類などによって費用は変動します。
優良なアンテナ工事業者であれば、各機材設置の価格体系も公式サイトなどに明記されているほか、見積もりの段階でも、必要な部材とその費用について、それぞれ詳細に明記してくれます。

高所作業費・特殊工事費・出張費

以下のようなケースでは、追加の作業費が発生することが一般的です。

  • 高所作業費:3階建ての住宅など通常より高い位置や、屋根の勾配が急で作業の危険度が高い、また三連梯子など特殊な機材が必要な場合に発生します。相場は5,000円〜20,000円程度です。
  • 特殊工事費:外観を重視してアンテナを屋根裏空間に設置する場合など、標準的ではない作業には、基本設置工事費に加えて特殊工事費がかかることがあります。
  • 出張費:業者の拠点から工事現場までが遠い場合に発生します。相場は3,000円〜10,000円程度です。

これらの費用は業者の設定した価格体系によって、かかる、かからないの基準や実際の費用が異なるため、見積もり時には必ずご確認ください。

既存アンテナ撤去・処分費

古いアンテナから新しいものへ交換する場合、既存のアンテナを撤去し、処分するための費用が必要です。
費用は5,000円〜10,000円程度が相場です。
古いアンテナを放置すると、サビて倒壊し、住宅の屋根を傷つけたり、隣家に被害を及ぼしたりする、さらには屋根からの落下で大変な物損、人身事故を招く危険性もあります。
不要になったアンテナは、必ず専門業者に依頼して適切に処分してもらいましょう。専門業者への依頼であれば、アンテナ取り外しの作業に加え、余計な手間や粗大ごみなどの費用がかかる処分についても、一貫して行ってくれるため安心です。

費用を安く抑える3つのコツ

専門業者に依頼するアンテナ工事は、ほとんどの場合、総額で数万円の費用が掛かります。アンテナ設置は長い目で見ればコストパフォーマンスの高い方法ですが、決して安い買い物とはいえません。
しかし、いくつかのポイントを押さえることで、相場よりアンテナ工事の費用を賢く抑えることも可能です。

以下、その主なポイントについてご紹介していきます。

  1. 複数の業者から相見積もりを取る
    これがもっとも重要なポイントです。最低でも2、3社から見積もりを取り、料金や工事内容を比較検討してください。1社だけの見積もりでは、その価格が適正かどうかを判断できません。相見積もりを取ることで、地域の費用相場が分かり、不当に高い業者を避けることができます。また工事費用だけでなく、施工や機材の品質、アフターサービスのレベルなど、総合的にお得な業者を見極めることもできます。
  2. アンテナ工事専門業者に直接依頼する
    家電量販店やハウスメーカーに依頼すると、実際の工事は下請けの業者が行うため、中間マージンが発生し、料金が割高になる傾向があります。アンテナ工事の専門業者でも、特に「完全自社施工」で工事を行う直接、依頼すれば、この中間マージンがカットされるため、高品質な工事を適正価格で受けることができます。また下請け業者はほとんどの場合、アンテナに特化した専門家ではなく、電気工事を全般に請け負う業者であるため、業者によってアンテナの施工技術に差が出やすい点も注意が必要です。
  3. キャンペーンを利用する
    業者によっては、「Web申し込み限定割引」や「特定アンテナ機種の割引」「即日工事割引」など、期間限定のキャンペーンを実施していることがあります。依頼を検討している業者の公式サイトをチェックし、利用できるキャンペーンがないかを確認してみてください。

依頼前に知りたい!アンテナ工事業者の選び方【5つの重要チェックリスト】

「どの業者に頼めばいいのか分からない」これは、アンテナ工事を考える方の多くが抱える、最大といっていい悩みになります。
アンテナ工事は、ご家庭でも行う機会が少なく、いったん工事を行えば十年以上にわたってアンテナを利用することになります。したがって肝心の業者選びに失敗してしまうと、当初の見積もりよりも高額な費用を請求されたり、ずさんな工事でテレビの映りが悪くなったり、アンテナがすぐに故障したりなど、後悔する結果にもなりかねません。
ここでは、アンテナ工事に失敗したくないというお客様の重大なご要望にお応えすべく、信頼できる優良なアンテナ工事業者を見抜くための、5つの重要なチェックポイントを、具体的な事例を交えて解説していきます。

① 料金体系は明確か?(詳細な見積書の確認)

信頼できる業者は、料金体系が非常に明確です。
業者の公式サイトに各種アンテナ工事、オプション工事別の価格が明記されているか。さらには見積もりを依頼した際に、その内容が「工事一式 ○○円」といった大雑把なものではなく、下記のような内訳が詳細に記載されているかどうかも確認してください。

  • アンテナ本体のメーカー・型番・価格
  • 基本工事費
  • ブースターなど追加機材の費用
  • 高所作業費など、追加作業費の有無とその条件
  • 出張費の有無

事前に詳細な見積書を提示し、追加料金が発生する可能性についても丁寧に説明してくれる業者は、誠実な業者である可能性が高くなります。
逆に、見積もりの内容が分かりにくく、質問しても曖昧な返答しかしない業者には注意が必要です。

② 豊富な施工実績と専門性はあるか?(年間6,000件の実績例)

アンテナ工事は、一件一件の住宅環境や電波状況、お客様のご要望に合わせて最適な施工を行う、専門性の高い作業です。
その業者の技術力を見極めるには、施工実績を確認するのがもっおも効果的です。

例えば、関東エリアを中心に活動するあさひアンテナは、年間6,000件もの豊富な施工実績を誇ります。
この数字は、新築、既存住宅、電波の弱い地域など、あらゆる現場に対応してきた経験と技術力の証です。
また、下請けに丸投げせず、経験豊富な自社の専門スタッフが責任を持って施工する「完全自社施工」体制を貫いている点も、高品質な工事を期待できる大きなポイントです。
公式サイトで具体的な施工事例を写真付きで紹介しているかどうかも、判断材料になります。

③ 長期保証とアフターフォローは万全か?(業界最長クラスの10年保証)

テレビアンテナはいったん設置すれば10年以上にわたって使用する設備です。
万が一の故障やトラブルに備え、長期的な保証制度と手厚いアフターフォローを提供している業者を確認してください。

保証期間は最低でも5年以上、できればそれ以上の業者を選ぶのが安心です。
ここでもあさひアンテナを例に挙げると、業界最長クラスである10年間の長期保証を提供しています。
これは、施工技術と使用する部材の品質に高い自信があり、実際にはアフターサービスを必要とするケースが非常に少ないからこそ可能となるサービスです。
また、保証内容に台風などの自然災害による故障が含まれているかどうかも、重要なチェックポイントです。
工事後の安心感を求めるなら、保証制度が充実している業者を選んでください。

④ 損害保険に加入しているか?

万が一、工事中に作業員が屋根から工具を落としてカーポートを破損させてしまった、あるいは梯子で壁を傷つけてしまった、など、お住まいや家財に対する物損事故が起こる可能性も、ゼロではありません。
信頼できるアンテナ工事業者は、このような不測の事態に備え、必ず「損害賠償責任保険」に加入しています。
この保険に加入していれば、万が一の事故の際にも保険で確実に補償してもらえます。
契約前に、その業者が損害保険に加入しているかどうかを必ず確認してください。

⑤ 口コミ・評判と問い合わせ時の対応は良いか?

インターネットで実際にその業者を利用した人の口コミや評判を調べるのも有効な手段です。
Googleマップのレビューや、専門の比較サイトなどを参考にしてください。
ただし、ネット上の個々の評判はあくまで個人の主観になり、信頼性が高いとは言えないので、匿名の口コミはすべてを鵜呑みにせず、良い評価と悪い評価の両方から全体の傾向を見て、総合的に判断することが大切です。

また、もっとも直接的に業者の質を判断できるのが、電話やメールでの問い合わせ時の対応です。

  • スタッフの言葉遣いは丁寧か、身だしなみは整っているか。
  • 工事や見積もりり内容への質問に対して分かりやすく、的確に答えてくれるか。
  • 不安な点について、親身に相談に乗ってくれるか。

このような顧客への対応の姿勢が、実際の工事の丁寧さにもつながるケースが多くなります。
少しでも「対応が雑だな」と感じるようであれば、その業者は避けた方が賢明かもしれません。

【依頼先別】アンテナ工事はどこに頼むのが正解?

地デジアンテナ工事を依頼できる業者の種類や窓口は、実はひとつだけではありません。
アンテナ工事の専門業者をはじめ、皆様も良くご存知の家電量販店、ホームセンターのチェーン、新築物件を建てた工務店やハウスメーカー、さらには地域の電気屋さんなど、幅広い選択肢があります。
しかし「有名な大手チェーンだから安心」「近所の店舗だから便利」といった、なんとなくのイメージだけで業者を決めてしまうと、費用やサービスの面でかえって損をしてしまうことも考えられます。
この項目では、それぞれ業種別の依頼先の特徴、実際のメリット・デメリットを徹底比較して、お客様がどの業者に依頼されるのがベストといえるか、テレビアンテナ工事のおすすめ業者をご判断されるお手伝いをしていきます。

アンテナ工事専門業者(おすすめ)

結論から言うと、アンテナ工事は専門業者に直接依頼するのがもっともおすすめです。

以下、そのメリット、デメリットの一覧をご紹介します。

メリット デメリット
専門知識と技術力が高い 知名度が低い業者も多く、探す手間がかかる
料金が適正価格(安い) 悪質な業者も一部存在する
対応が迅速(即日対応も可能)
保証やアフターフォローが手厚い

専門業者はアンテナ工事に特化しているため、電波状況の的確な判断から、実際の受信環境と住宅のスタイル、ご要望に合わせた最適な施工方法の提案ができるなど、知識と経験が豊富です。
また、家電量販店などを介さず直接契約するため、中間マージンが発生せず、熟練のプロともいえる工事担当者による高品質な工事を、相場より低価格で依頼できることが最大の魅力です。
特に完全自社施工の業者を選べば、高品質な施工、低価格の工事費用をはじめ、問い合わせから工事、アフターフォローまで、一貫して責任ある対応が期待できます。

家電量販店、ホームセンター(ヤマダ電機、ケーズデンキなど)

「ヤマダ電機」「ケーズデンキ」などの大手家電量販店やホームセンターなど、アンテナ機器を販売している店舗でも、アンテナ購入と同時にアンテナ取り付け工事を依頼できます。

その特徴とメリット、デメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
知名度が高く、安心感がある 料金が割高になる傾向がある
買い物ついでに相談できる 実際の工事は下請け業者が行う
ポイントが貯まる・使える 担当者によって知識や技術力に差が出やすい

これら有名な家電量販店、ホームセンターは、多くの人にとって身近で信頼感があるという点が、大きなメリットです。
しかし、ここで注意すべき点は、依頼した家電量販店やホームセンターのスタッフが直接、工事を行うわけではないという点です。
実際の工事は、各店舗と提携している下請け業者が担当するため、中間マージンが発生し、専門業者に直接頼むよりも料金が2〜3割高くなるのが一般的です。
また前述の通り、これらの下請け業者はアンテナ工事の専門家ではなく、テレビや冷蔵庫、洗濯機などの搬入と設置、エアコン工事などの各種工事を全般的に行う業者であるため、アンテナ工事に関しての技術が高いとは限りません。業者によっては対応できる工事が少ない、配線の施工が雑なこともあるなど、施工の品質にばらつきが出る可能性も否めません。
他にも、店舗が依頼を受けた後に業者を手配するため即日工事が難しく、現地調査や見積りと実際の工事も別日程になる、特にエアコン工事の繁忙期にはアンテナ工事まで日数がかかることがある、工事をキャンセルした場合もキャンセル費が発生することがある、などの点もデメリットとして挙げられます。

ハウスメーカー・工務店

新築住宅を建てる際に、住宅の建築を依頼したハウスメーカーや工務店に、アンテナ工事もまとめてお願いする方法です。

多くのハウスメーカーなどでは、住宅へのオプション工事としてアンテナ工事など、住宅に必要な設備の工事も依頼できます。その場合の特長とメリット、デメリットは以下の通りになります。

メリット デメリット
窓口が一本化できて楽 料金が高額になりやすい
住宅ローンに組み込める場合がある アンテナ工事に関する専門的な提案は期待薄
家の構造を熟知している安心感 工事は下請け業者に外注される

家に関する手続きを一本化できる手軽さが魅力です。
しかし、これも工事自体は下請け業者に外注されるため、中間マージンが上乗せされ、工事費用は相場より割高になる傾向にあります。
また上記の家電量販店、ホームセンターなどの場合と同じく、下請け業者はアンテナに特化した専門的な知識は持っていないことが多く、担当する業者によって施工品質に差が出やすい、またデザインや設置場所の選択肢が限られてしまう可能性もあります。

小規模な町の電気屋さん

地域に根差した、いわゆる「町の電気屋さん」に依頼する方法です。

このような業者は、地域の近隣に密着して、大型店舗などでは難しいきめ細かなサービス対応ができるため、ご家庭における家電製品、電気工事全般の相談役として、近年では再注目されています。また上記した家電量販店やハウスメーカーの下請け業者も、このような街の電気店であることが多くなります。

以下、町の電気店のアンテナ工事の特長とメリット、デメリットを一覧でご紹介します。

メリット デメリット
気軽に相談でき、親身な対応が期待できる アンテナ工事が専門外の場合が多い
地域密着で、工事後も頼りやすい 最新のアンテナや技術に対応できない可能性
フットワークが軽い 高所作業など、危険な工事は断られることも

近隣の電気店、顔なじみの店主であれば、アンテナ工事だけでなく、お住まいの家電製品全般について、安心して相談できることがメリットです。
しかしこのような業者は、下請けと同じくアンテナ工事を専門としているわけではないため、アンテナに関しては最新の製品知識や、複雑な電波環境への対応力に不安が残る場合があります。料金についても店舗ごとの裁量で決まるため、割安のケースもある一方、相場より割高であることも考えられます。
また、店主の高齢化などにより、高所作業を断られる、万が一の際の保証が十分でなかったりする、さらには閉店による相談先がなくなってしまうなどのケースも考えられます。

【新築戸建て向け】家の外観を損なわない人気のアンテナ設置方法

近年では住宅のデザイン性にこだわる方も多く、せっかくデザインに優れたマイホームを建てたのだから、アンテナなどでその外観は損ないたくない、と思われるオーナー様も多くなっています。特に新築物件にとって、これは非常に重要なポイントにもなります。
従来の魚の骨のような八木式アンテナやBS/CSアンテナが屋根の上にあると、どうしても家のデザインが崩れてしまうように感じてしまう方も少なくありません。
この項目では、そんなお住まいの美観を重視するお客様のために、スマートで目立たない人気のアンテナ設置方法をご紹介します。

スタイリッシュな「デザインアンテナ」の設置場所と注意点

現在、新築住宅でもっとも人気があるのが、上記の項目でもご紹介した、薄いパネル状の「デザインアンテナ」です。
このアンテナは、主に家の外壁やベランダの手すりなどに設置します。

メリット:

  • 見た目が良い:薄型でシンプルなデザインなので、住宅の外観にスッキリと馴染みます。京都府など景観条例によりアンテナ設置に制限がある地域でも、景観に影響がないため問題なく設置できます。
  • カラーが豊富:外壁の色に合わせて、白・黒・茶・ベージュなどから選べます。
  • 自然環境に強い:壁面に固定するため、風雨や雪の影響を受けにくく経年劣化やトラブルに強く、耐用年数も長くなります。

注意点:

  • 電波強度が必要:八木式アンテナに比べると受信感度がやや劣るため、ある程度の電波強度があるエリア(強・中電界地域)での設置が推奨されます。
  • 設置場所に制約:電波塔の方向や、周囲の建物の状況によっては、希望の壁面に設置できない、または設置自体が難しくなる場合があります。
  • 壁の材質: 電波を通しにくい金属製のサイディングなどが使われている場合、設置が難しいことがあります。また壁面設置にはビス穴を開ける必要が

これらの点からデザインアンテナの設置には、あらかじめ専門家による正確な電波測定を行い、お住まいの壁面で十分な受信感度を確保できるか、最適な設置場所などの判断が不可欠になります。

デザインアンテナの費用は業者や使用する機材によっても変動しますが、一例として上記のあさひアンテナでは、国内大手メーカー製の高品質なデザインアンテナなど各種アンテナ、および基本設置具、同軸ケーブルなどの部材もセットにした「基本設置工事費」で提供しています。

デザインアンテナ基本設置工事で具体的な費用の例を挙げていくと、

  • DXアンテナ製20素子相当モデル「UAH201」設置工事:22,000円(税込み24,200円)から。
  • サン電子製20素子相当モデル「WG-20」+背面の配線、ブースターなどを隠せる「背面スッキリカバー」セット設置工事:25,000円(税込み27,500円)から。
  • マスプロ電工製、強電界地域用コンパクトモデル(付属スタンドで室内設置も可)スカイウォーリーミニ「U2SWLC3」設置工事:25,000円(税込み27,500円)から。

他にもあさひアンテナでは、26素子相当モデルの用意もあるほか、事前の電波調査により、壁面をピンポイントレベルで調べて電波レベルの高いポイントを割り出すことにより、他業者ではデザインアンテナ設置に対応できなかった現場でも、デザインアンテナ設置を実現できた施工例があります。

電波が弱い地域でも目立たない「屋根裏設置」という選択肢

「デザインアンテナを付けたいけど、うちの地域は電波が少し弱いかも……」
「アンテナは完全に外から見えないようにしたい!」
「うちは気候が厳しいけど、アンテナが気候に影響されない設置方法はある?」
そんな方には、テレビアンテナの「屋根裏設置」「天井裏設置」という方法があります。

これは、屋根裏や天井裏(一階と二階の間)のスペースにアンテナを設置する、まさにアンテナを”隠す”設置方法です。一般的には省スペースのデザインアンテナが利用されますが、スペースなどに問題がなければより受信感度の高い八木式アンテナでも対応できます。ただ八木式アンテナ設置では専用の設置具が必要なため、費用面ではデザインアンテナ設置と大きな差はなくなります。

なおユニコーンアンテナについては、受信面の狭さや、デザイン性を確保しながら高い位置に設置することで受信感度を発揮するモデルであることから、屋根裏、天井裏に設置されることはまずありません。

以下、屋根裏、天井裏への地デジアンテナ設置のメリット、デメリットを解説します。

メリット:

  • 外観をまったく損なわない:アンテナが外から一切見えないため、家のデザインを完璧に保てます。
  • 耐久性が非常に高い:あんてな本体が風雨や雪、潮風による塩害、鳥による鳥害などの影響をまったく受けなくなるため、アンテナの劣化が少なく、メンテナンスフリーで非常に長持ちします。

注意点:

  • 設置条件が厳しい:屋根裏などへの設置は、すべての家で可能なわけではなく、屋根裏などに十分な高さとスペースがあること、屋根材や壁材などが電波を通しやすい材質であること、そして何より屋根裏などでも十分な電波が受信できるエリア(主に強電界地域)であること、といった諸々の条件をクリアする必要があります。
  • 高度な技術が必要:屋根裏の限られた空間で、十分な電波レベルを確保する作業となり、専門的な知識と技術が求められるため、対応できる業者はアンテナ工事業者の中でも限られます。

屋根裏、天井裏への設置は、条件さえ合えば非常にメリットの大きい方法ですが、必ず、施工に対応できるプロの業者による、詳細な現地調査が必要です。

なお、屋根裏、天井裏設置については、業者によっては基本設置工事の他に特殊工事費が加算される場合もありますが、あさひアンテナでは、現場の条件で可の腕さえあれば、追加工費は不要の基本設置工事のみで、屋根裏、天井裏へのデザインアンテナ設置に対応していますので、屋内設置をお考えの場合は、このような業者へとご相談になるといいでしょう。

ベランダ内外へのアンテナ設置は可能か?

お住まいのベランダは、テレビアンテナの設置場所として有力な候補のひとつです。
特に、BS/CSアンテナは南西方向に障害物がなければ、ベランダの手すりや壁面に簡単に設置できるケースが多くなります。

ベランダへのアンテナ設置の特徴、そのメリット、デメリットには以下のものが挙げられます。

メリット:

  • 作業が比較的容易:屋根上に登る必要がないため、安全性が高く、工事時間も短く済みます。デザインアンテナであれば、手すりを挟み込む形の設置具になるため、壁面に穴を開ける必要がなくなります。
  • メンテナンスが楽:手の届く範囲にあるため、お住まいの方でも、角度がズレた際の方向調整や掃除、メンテナンスが行いやすくなります。。
  • 目立ちにくい:八木式アンテナやBS/CSアンテナでもベランダの内側に設置すれば、外からアンテナが見えにくくなります。

注意点:

  • 方角の制約:ベランダが近隣の電波塔(地デジ)や人工衛星(BS/CS衛星放送)のある方向を向いていないと設置できません。
  • 障害物の影響:ベランダの前に建物があったり、洗濯物が干される、樹木が伸びるなどすると、電波が遮られてしまい、受信感度が低下することがあります。特に衛星放送のBS/CSアンテナは障害物に影響されやすいので注意が必要です。
  • 景観やスペースの問題:大型の八木式アンテナやBS/CSアンテナを手すりの外側に取り付けると、やはり外観が気になる場合があります。またベランダ空間内の設置では、空間の一部を占有されるほか、アンテナの前に人が立つ、物が置かれるなどで電波が遮られることもあるため注意が必要です。

他にも強電界地域で張れば、8素子で小型の八木式アンテナをベランダの内側に吊り下げるように設置する方法もあり、手軽さと受信性能を両立させる選択肢として検討の価値があります。

なお、前述のあさひアンテナでは、受信が可能な条件でさえあれば、各種アンテナをベランダの内外に設置する工事にも対応しています。

アンテナを屋根の上に設置するメリットと、目立たせない設置方法は?

屋根の上は、地デジ、BS/CSアンテナとも、設置する上でもっとも基本的な場所です。

その特徴やメリット、デメリットは以下の通りです。

メリット:

  • 高い受信性能:周囲に障害物が少なく、もっとも高い位置で電波を受信できるため、角度調整も行いやすく、地デジ、衛星放送とも、非常に安定した受信感度を期待できます。
  • 設置の自由度:地デジとBS/CS両方のアンテナを設置する場合でも、一本のマスト(支柱、ポール)にまとめて設置できるため、やや大型のアンテナでもスペースの確保が容易です。

一方で、屋根上設置の最大のデメリットは「八木式アンテナなどの大型アンテナでは外観が損なわれる」「アンテナが風雨や雪などの影響を受けて劣化しやすい」の2点ですが、これを軽減する方法もあります。
例えば、正面から見えにくい屋根の裏側の斜面や、屋根の側面部分である「破風板(はふいた)」にサイドベースを用いて設置することで、アンテナの存在感を和らげることができます。
また、先述したポール状の「ユニコーンアンテナ」を選べば、屋根上に設置してもデザイン性を高く保つこと、さらに風雨などの影響を抑えることが可能です。
八木式アンテナでは塩害用、雪害用やステンレスモデル。BS/CSアンテナでは高耐風モデルなど、風雨に強い高耐候アンテナを選ぶことも、長期的な安心につながります。

屋根の上のアンテナ工事費用の一例を挙げると、あさひアンテナでは、まず八木式アンテナ、ユニコーンアンテナに関しては、

  • DXアンテナ製20素子「UA20」設置工事:22,000円(税込み24,200円)から。
  • ユニコーンアンテナ「U2CN」(本体色2色)設置工事:キャンペーン価格。

で提供しているほか、地デジアンテナと同時にBS/CSアンテナも設置する工事では、

  • DXアンテナ製45型2K4K8K対応「BC45AS」設置工事:18,000円(税込み19,800円)から。
  • DXアンテナ製45型2K4K8K対応・業界最高クラス高耐風モデル「BC453SG」設置工事:特別価格。

にて対応しています。

他にもあさひアンテナでは、八木式アンテナでは各素子数モデルやパラスタックアンテナ、ローチャンネル用モデル。また塩害用、雪害用、ステンレスモデルなど。BS/CSアンテナでは本体色ブラックモデルや、各ディッシュサイズモデルも用意しているため、さまざまな条件、要望の現場にも対応できます。

アンテナ工事を依頼した後の流れ【問い合わせ〜工事完了まで】

信頼できるアンテナ工事業者を見つけることができ、いよいよ工事を依頼することになったら、実際の工事はどのような流れで進むのでしょうか。事前に工事当日のステップを把握しておくことで、不安点が解消され、スムーズに工事を終えることができます。
ここでは、アンテナ工事業者への依頼で、一般的な問い合わせから工事完了までの流れを、5つのステップに分けて解説していきます。

STEP1:問い合わせ・無料見積もり

まずは、気になった業者に対して、フリーダイヤルへのお電話、または公式サイトの問い合わせフォームなどの受け付け窓口から連絡を取ります。
その際に、以下の情報を伝えると、その後の話がスムーズに進みます。

  • 住所
  • 建物の種類(新築戸建て、既存住宅など)
  • 希望する工事内容(地デジのみ、BS/CSも追加など)
  • 希望するアンテナの種類(もしあれば)

この情報をもとに、業者が概算の見積もりを出してくれる場合があります。例えばあさひアンテナでは、メールフォームからの問い合わせて、概算見積もりにも対応しています。
ここで詳細な現地調査の日程を調整します。

STEP2:現地調査・電波測定

現地調査を予約した日時に、専門スタッフが自宅を訪問します。
ここが最も重要なステップです。
アンテナ工事業者のスタッフは、専用の電波測定器(レベルチェッカー)を使って、敷地内のさまざまな場所で電波の強さや質を正確に測定します。

この調査結果に基づいて、お客様のご要望も踏まえて、

  • 最適なアンテナの種類。
  • もっとも受信感度の良い設置場所。(屋根上、壁面、屋根裏など)
  • ブースターの要否。

などを専門家の視点から提案してくれます。
そして、すべての作業内容を盛り込んだ正式な見積書が提示されます。

アンテナ工事業者によっては、電波調査、見積もりを無料で対応してくれる業者も多いため、そのような業者を選んでご依頼になるといいでしょう。

例えばあさひアンテナでは、現地での電波調査、見積もりを、出張費やキャンセル費など諸費用を含めた「完全無料」で対応しております。他にも他業者との相見積もり、即日工事にも対応していますので、このような業者にご依頼になると、非常に便利と言えます。

STEP3:契約・工事日の調整

業者に提示された工事内容と見積金額に納得できれば、アンテナ工事の契約を結びます。
契約書の内容(特に保証期間や保証内容)は、しっかりと確認しましょう。

上記のあさひアンテナの例のように、多くの専門業者では、現地調査を行ったその日に、そのまま工事を開始することが可能です。
もちろん、後日あらためて工事日を設定することもできます。
即日工事を希望する場合は、問い合わせの際にその旨を伝えておくと良いでしょう。

STEP4:アンテナ設置・配線工事

決定した工事内容に基づき、実際の設置作業が始まります。
作業員は、安全対策(ヘルメットや安全帯の着用)を徹底した上で、高い専門技術により、アンテナを確実に取り付けます。
その後、アンテナから宅内へと同軸ケーブルを引き込み、必要に応じてブースターや分配器を設置し、各部屋のテレビ端子まで配線をします。
あさひアンテナなど施工品質にこだわる丁寧な業者は、ケーブルが目立たないよう壁の色に合わせたり、雨水が入らないように防水処理をしっかりと行うなど、緻密な施工をしてくれます。
工事の所要時間は、比較的、シンプルで簡単な工事であれば1時間から2時間弱、アンテナを二基以上、設置するなどやや複雑な工事でも2時間強程度が一般的です。
なお、お客様は工事当日、諸々の確認のために在宅していることが必要です。ただ工事内容をすべて見守っている必要はなく、ポイントの確認ができれば、あとは住宅内で待機していても大丈夫です。

STEP5:受信確認・支払い・保証書受け取り

すべての設置・配線作業が終わったら、最終確認です。
作業員が家の中に入り、各部屋のテレビがすべて問題なくきれいに映るか(もしくはアンテナコンセントに十分な電波が届いているか)を、お客様と一緒に確認します。
すべてのテレビで受信状況に問題がないことを確認できたら、工事は完了です。

ここで工事代金を支払い、領収書と保証書を受け取ります。
保証書には、保証期間や保証内容、業者の連絡先などが記載されています。
後々のトラブルを防ぐためにも、必ず領収書、保証書を受け取り、大切に保管しておいてください。

ちょっと待って!アンンテナ工事以外のテレビ視聴方法

ここまでテレビアンテナ工事について詳しく解説してきましたが、「本当にアンテナを立てるのがベストなのか?」とお迷いの方もいるかもしれません。
実は現在では、特にアンテナを設置しなくてもテレビ放送を見る方法も、いくつか存在します。
ここでは、代表的な3つの代替案とアンテナ設置を比較し、それぞれのメリット・デメリットを整理します。
お客様のライフスタイルや価値観に合った、後悔のない選択を行うための判断材料にしてください。

光回線テレビ(フレッツ・テレビなど)との比較

これは、NTTの「フレッツ光」など、光ファイバー回線を利用してテレビ放送を受信するサービスです。すでにインターネット用に光回線が開設されている住宅であれば、お手軽な方法になります。

以下、その主な特徴をテレビアンテナと比較し、メリット、デメリットを解説します。

比較項目 アンテナ設置 光回線テレビ
初期費用 高い(数万円) 安い(数千円~)
月額料金 0円 高い(永続的に発生)
天候への影響 受けやすい 受けにくい
専門チャンネル BS/CSのみ 豊富(有料オプション)
必須契約 なし 光回線の契約

メリット:アンテナが不要なため、家の外観がスッキリし、台風などの悪天候でも映像が乱れにくいのが魅力です。
デメリット:インターネットの光回線契約が必須であり、テレビ視聴のために月額料金が永続的にかかります。長期的に見ると、アンテナ設置よりも総コストは高くなります。また光回線が開設されていない住宅では、回線の開設が必要なためややコストがかかるほか、対応できないエリアも存在します。

ケーブルテレビ(CATV)との比較

お住まいの地域のケーブルテレビ局と契約し、お住まいで専用の回線を通じてテレビを視聴する方法です。

以下、同じくテレビアンテナと比較した主な特徴やメリット、デメリットを解説します。

比較項目 アンテナ設置 ケーブルテレビ
初期費用 高い(数万円) やや高い(数万円~)
月額料金 0円 非常に高い(永続的に発生)
天候への影響 受けやすい 受けにくい
専門チャンネル BS/CSのみ 非常に豊富(地域密差あり)
必須契約 なし CATV局との契約

メリット:地域に特化したチャンネルや、多種多様な専門チャンネルを楽しめるのが最大の特徴です。またやはりアンテナが不要なため、住宅の外観に影響がないほか、悪天候などでもテレビ映像やアンテナへの影響がなくなります。
デメリット:月額料金がもっとも高額になる傾向があり、コストパフォーマンスは良くありません。インターネットや電話、格安スマホなどとセットで契約を勧められる(総額料金が割引になる場合もある)ことも多くなります。

【工事不要】室内アンテナは使える?

室内アンテナは、テレビの近くに置いて、テレビの端子と接続するだけで地デジが受信できる、非常にお手軽なアンテナです。

以下、一般のテレビアンテナ設置と比較した主な特徴、メリット、デメリットを解説します。

比較項目 アンテナ設置 室内アンテナ
初期費用 高い(数万円) 非常に安い(数千円)
月額料金 0円 0円
受信安定性 非常に安定 非常に不安定
設置の手間 工事が必要 不要(接続して置くだけ)
推奨環境 すべての戸建て住宅 電波塔のすぐ近くなど電波が強いごく一部

メリット:とにかく安価で、工事も不要な点が最大の魅力です。
デメリット:受信性能が非常に低く、使えるのは電波塔のすぐ近くなどの強電界地域に限られます。少しの障害物など周辺環境、また人の動きなどで地デジ映像が乱れることも多く、戸建て住宅での恒久的な視聴方法としては、まず推奨できません。

結局どれがいい?ライフスタイル別おすすめ視聴方法

ここまで比較した各方法の内容を踏まえ、お客様の状況に合ったおすすめの方法をまとめました。

  • 新築戸建てで、長期的なコストを最も重視するなら → アンテナ設置
    初期費用はかかりますが、一度設置すれば月々のランニングコストは0円です。10年、20年と住み続けることを考えれば、総コストはもっとも安くなります。
  • 映画やスポーツなど、とにかくたくさんの専門チャンネルを見たいなら → 光テレビ or ケーブルテレビ
    月額料金はかかりますが、アンテナでは視聴できない多彩なチャンネルラインナップが魅力です。ただアンテナでもBS/CSアンテナを追加設置すれば、ほぼ同じチャンネルを長期にわたり視聴できます。
  • 賃貸住宅や、一時的な利用を考えているなら → 光テレビ or 室内アンテナ(電波が強ければ)
    大家さんの許可なくアンテナを設置するのは難しいため、これらの選択肢が現実的です。

ただ、上記はあくまで一例です。実際にどの方法が最適かは、お客様個々の細かな条件、ご要望によっても変わってきます。

地デジアンテナ工事のよくある質問(Q&A)

最後に、地デジアンテナ工事に関して、多くの方が疑問に思われる点をQ&A形式でまとめました。
契約前や工事後の不安を解消するために、ぜひ参考にしてください。

Q. 自分でDIY設置するのはおすすめしない?

A. 結論から言うと、専門知識のない方のDIYは絶対におすすめしません。
費用を抑えたい気持ちは分かりますが、ご自分でのDIYテレビアンテナ工事には、以下のような大きなリスクが伴います。

  • 高所からの転落事故:屋根上での作業は非常に危険で、重大な怪我や、最悪の場合、命に関わる事故につながる可能性があります。
  • 感電のリスク:配線時の作業を誤ると感電の危険性があります。
  • 建物の破損:工具の落下による屋根や外壁の破損、不適切な施工による雨漏りの原因になることがあります。
  • 受信不良:適切なアンテナの選定や正確な方向調整ができず、結局テレビが映らないため、業者に依頼し直すことになり、余計な出費がかかるケースも少なくありません。

BS/CSアンテナをベランダに設置して、一台だけのテレビと接続するなど、簡単かつ安全な作業であればDIY設置で対応できることもありますが、大掛かりな工事の安全性と確実性を考えれば、初めからプロの専門業者に任せるのがもっとも賢明な選択といえます。

Q. テレビの映りが悪くなった時の対処法は?

A. アンテナ設置後にテレビの映りが突然、悪くなった場合は、意外と単純な原因であるケースもあります。まずはご自身で以下の点を確認してみてください。

  1. ケーブルの確認:テレビやレコーダーの裏にあるアンテナケーブルが、しっかりと差し込まれているか、緩んでいないかを確認します。
  2. テレビの再スキャン:テレビのリモコンの設定メニューから「チャンネルスキャン(再設定)」を行ってみます。テレビの不具合であれば、テレビの主電源を切って電源プラグもコンセントから抜き、その状態で数分おいて、あらためてプラグを指して電源を入れる、本体の「再起動(リセット)」が有効なケースもあります。
  3. B-CASカードの確認:テレビなど受信機器に挿入されているB-CASカードがしっかりと正しく挿入されているか、ICチップ部分が汚れていないかを確認します。ただ近年の4K8Kテレビでは、内蔵されるACASチップが同等の機能を果たしているため、B-CASカードが設置されていない場合もあります。

これらを試しても改善しない場合は、アンテナ本体の向きのズレや、ブースターの故障などが考えられます。
保証期間内であれば、工事を依頼した業者へすぐに連絡し、点検、修理してもらってください。

Q. 火災保険はアンテナの故障にも適用されますか?

A. 台風、落雷、大雪、雹(ひょう)などの自然災害や近隣の爆発など想定外の事故でアンテナが倒れたり、破損したりした場合には、ご加入されている火災保険が適用され、修理費用が保証される可能性があります。

多くの火災保険には「風災・雹災・雪災補償」という項目が含まれており、家屋の一部とされるテレビアンテナの損害もこれに該当することが多くなります。
ただし、火災保険の契約内容によっては対象外であったり、一定額以上の損害がないと適用されない(免責金額の設定)場合もあります。
自然災害や事故などでアンテナが故障した場合は、まずご自身の火災保険の契約内容を確認し、保険会社や代理店に問い合わせてみてください。

また、上記したあさひアンテナでは、アンテナ修理に火災保険を適用したい場合には、その旨を伝えて修理を依頼すれば、修理作業に合わせて、修理前後の現場写真や修理報告書などの必要書類もすべて用意してくれるほか、保険の専門知識を持つスタッフが、申請書類の作成や保険会社への交渉についてサポートしてくれるサービスにも対応しています。

アンテナ修理に火災保険を適用することをお考えの場合には、このような業者に修理と保険のお問い合わせを依頼されることがおすすめです。

まとめ:信頼できる業者選びで後悔のないアンテナ工事を

地デジアンテナ工事は、ご新居での快適なテレビライフをスタートさせるための重要な第一歩です。
各情報を網羅したため、やや難しく感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、押さえるべきポイントは、実はシンプルです。

  • アンテナの種類:受信感度、デザイン、予算のバランスを考えて、自宅に最適なものを選ぶ。
  • 費用:基本工事費だけでなく、追加費用の可能性も理解し、総額で判断する。
  • 視聴方法:アンテナ設置だけでなく、光テレビやケーブルテレビなどとも比較し、長期的な視点でもっともメリットのある方法を選ぶ。

そして、これらすべての選択を成功に導くためにもっとも重要となる点が「信頼できる専門業者を見つけること」に尽きます。

工事料金が明確で、豊富な実績を持ち、手厚い長期保証を提供してくれる業者を選ぶことが、後悔しないための最大の秘訣です。
ぜひ、この記事で紹介した5つのチェックリストを活用し、2、3社から相見積もりを取って、じっくりと比較検討してみてください。

優良なアンテナ工事業者を選ぶポイント、サービス内容の目安はさまざまですが、例えば、あさひアンテナの例を挙げると、

  • 事前の電波調査、見積もりは完全無料相見積もり即日工事にも対応。
  • 国産高品質のアンテナ機種やシステム機器、設置部材をセットにした低価格の基本設置工事。
  • 分かりやすい価格体系で、使用するアンテナ機種、機材などのメーカー、機種名も明記。
  • 綿密な電波調査により現場で可能なアンテナ工事をすべて割り出し、お客様のご要望に最適の工事を、業界最安に挑む価格で提案。
  • 公式サイトのブログで実際の施工例も豊富に紹介。
  • 工事は経験豊富な自社スタッフによる完全自社施工で、工事のコストを抑えつつ細かな部分まで丁寧、高品質な工事を提供。
  • 自然災害などによるアンテナ修理で火災保険を適用したいお客様にも、万全の体制で対応。
  • 工事料金のお支払委は、各種クレジットカード、電子マネーにも対応、
  • 工事完了後には業界最長クラスの10年長期保証を提供。
  • 連絡先も、フリーダイヤルをはじめ、公式サイトのメールフォーム、LINEアカウントと豊富かつ明確で、24時間365日受け付け。

など、お客様目線のサービスを数多くのサービスを提供しています。まずはあさひアンテナにお問い合わせの他、これらのサービスを目安に、提供されるサービス内容が近い業者を何カ所か選んで、相見積もりをご依頼になるとよろしいでしょう。

お客様にとって最高の業者を見つけ、長く安心して利用できる快適なテレビ視聴環境を手に入れてください。

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アンテナ本体 型番
  • デザインアンテナ

    デザインアンテナUAH201
    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木式アンテナ

    八木式アンテナUA20
    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    2K4K8K対応BS/CS110度アンテナ
    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。