千葉県のローカル局「千葉テレビ（ちばテレ、CTC）」とはどんなテレビ局か？
千葉県といえば中心部は東京都に隣接し、東京ディズニーリゾートも存在する副都心にして、房総半島には漁港や海水浴場、リゾート地などの自然も豊富な県として知られています。そして千葉県の一帯で広く親しまれている地方チャンネルが「千葉テレビ」です。
2022年（令和4年）現在の地上波デジタル（地デジ）テレビ放送で、NHKを除く民間放送局には、主に「広域民放」と「ローカル局」「地方チャンネル」の違いがございます。
「広域民放」とは、民間放送のテレビ局でも、東京都内に本社がある主要放送局（在京テレビジョン放送局）の「日本テレビ放送網（日テレ、NTV）」「テレビ朝日（テレ朝、EX）」「TBSテレビ（TBS）」「フジテレビジョン（フジテレビ、CX）」。もしくはそこに「テレビ東京（テレ東、TXN、12チャンネル）」を加えた放送局をキー局（在京キー局）とし、日本全国に存在する系列放送局との間で構築されるネットワーク関係のことです。
これら在京キー局は、日本の各都道府県に存在して地域のテレビ放送を担う、自社系列の放送局とのネットワークにより、キー局や各系列局が制作した報道やドラマ、バラエティなどの番組を、日本全国でほぼ同時期に放送しています。これがテレビ番組における「全国ネットワーク放送」です。
「ローカル局」とは、各都道府県に存在し、在京キー局とネットワークを結ぶ広域民放の系列テレビ局、そして後述する「独立放送局」を含めた地方テレビ局の総称です。
広域民放の系列局の中でも、特に大阪府大阪市に位置する近畿広域放送局のテレビ局で、TBS系列の「毎日放送（MBS）」。テレビ朝日系列の「朝日放送テレビ（ABCテレビ）」。フジテレビ系列の「関西テレビ（カンテレ、KTV）」。日本テレビ系列の「読売テレビ（ytv）」の4局は、在京キー局に次ぐテレビ番組を自社制作し、全国ネット放送を行っていることから「準キー局」と呼ばれます。
さらに大阪府のテレビ東京系列局「テレビ大阪（TVO）」や、愛知県名古屋市にある、フジテレビ系列の「東海テレビ放送」。日本テレビ系列の「中京テレビ放送」。TBS系列の「CBCテレビ」。テレビ朝日系列の「名古屋テレビ放送（メ〜テレ）」。テレビ東京系列の「テレビ愛知」も、数は少ないながら全国ネットの番組を制作していることから、これら計10局を準キー局と呼ぶ場合もございます。
対して「独立放送局」とは、同じく日本の各都道府県に位置するローカル局でも、在京キー局とのネットワーク関係を持たない独立した放送局のことです。
一般的には「地方局」「地方チャンネル」とも呼ばれ、主に放送局が所在する都道府県とその周辺を放送エリアとして、地元のイベントや行事、地元チームのスポーツ中継、ローカルニュースなど地域密着型の番組を自社制作で放送しています。
他には、いわゆる「UHFアニメ（広域民放ではなく地方局で放送される新作アニメの通称）」や、広域民放で放送された往年のドラマや時代劇、アニメ作品、広域民放ローカル局の制作番組、海外ドラマ、テレビショッピングなども放送しています。
さらに複数の地方チャンネルがネットワーク関係に似た協力関係を構築し、各局制作のテレビ番組をネットワーク放送することや、共同で番組制作を行うといったケースもございます。
そして「千葉テレビ（チバテレ、CTC）」は、千葉県の独立放送局にあたるテレビ局になります。
当コラムでは、2022年現在の最新情報に基づき「千葉テレビ」とはどのようなテレビ局なのかの概要や、ご視聴になれるエリアや視聴方法。さらには現在、放送しているテレビ番組や編成の傾向までを、徹底的にご説明いたします。
千葉県をはじめ、千葉テレビをご視聴できる地域の方はもちろん、その他のエリアにお住まいの方でも、当コラムによって千葉テレビや地方チャンネル全般について、知識を得ていただければ幸いです。
【千葉テレビとは？】
千葉テレビはその名称の通り、千葉県を放送対象とした独立放送局（地方チャンネル）にあたるテレビ局です。千葉県のほぼ全域と、その近隣地域である東京都、埼玉県、茨城県の一部地域で受信できます。現在の地デジ放送において、千葉県内ではリモコンキーID（チャンネル）として基本的に「3ch」が割り当てられています。ただ千葉県外で受信する場合には、現地の地方チャンネルが「3ch」を使用していることがあるため、「10ch」や「11ch」などの他チャンネルに設定される場合もございます。
千葉テレビの企業としての正式名称は「千葉テレビ放送株式会社」になります。現在の主要株主は、千葉県を筆頭に、中日新聞、千葉日報社、千葉トヨペット、千葉銀行、ベイエフエム、千葉市、住友商事、読売新聞東京本社、そごう・西武、キッコーマン、京葉銀行、千葉興業銀行、京成電鉄です。
企業としての千葉テレビ放送株式会社は1970年（昭和45年）に設立され、翌1971年（昭和46年）に本放送を開始（開局）しています。関東では群馬テレビ（群テレ、GTV）に次ぐ2番目に設立された独立放送局で、今日では50年以上の歴史を誇っております。
千葉テレビは、開局からしばらくの間は昼の時間帯やゴールデンタイムなどに自社による生ワイド番組を放送するなど、番組の自主制作に意欲的でした。しかし当時は、千葉県の北西部で千葉テレビを視聴するためには、新たなテレビアンテナの設置が必要となったため、県内でも視聴できる世帯が少なかったこと。また県域放送における広告市場が未発達であったなどの要因が重なり、数年で経営危機を迎えることになります。そのため90年代前半頃までは、関東広域圏の独立放送局で唯一、静止画などをバックに音楽を流す形式で、日中に事実上の放送中断時間が存在したテレビ局でもあります。
しかしそれ以降は、視聴者のニーズをとらえた番組の充実化が図られ、千葉テレビの主な視聴者である主婦層、および高齢者に人気の高い韓国ドラマや時代劇、懐かしの人気アニメなどを放送して、安定した人気を確立してゆきます。現在では、広域民放のキー局などではあまり取り上げられない、千葉県民でも意外に知らないニッチな県内情報などを取り上げる独自の番組なども放送されています。
現在の千葉テレビのテレビ局としての略称は「CTC」であり、呼出符号は「JOCL-DTV」。呼出名称は「ちばテレビデジタルテレビジョン」になります。開局当初の愛称は「千葉テレビ」でしたが、2003年（平成15年）には「ちばテレビ」へ、そして2006年（平成18年）の地デジ開局時には「チバテレビ」へと変更されています。
同時に局のロゴも「ctc」から大文字の「CTC」へ、局のマスコットキャラクターも開局より長年使われてきた「ctc坊や」から、新キャラクターの「チュバ」へと変更されています。また2008年（平成20年）には、局の愛称が「チバテレビ」と共に使われてきた「チバテレ」へと統一されました。
マスコットキャラクターの「チュバ」は、千葉の県名と「真心」のハート、「情熱」の赤、「伝える」の口（唇）、またキスするときの「チュ」という形をハートで表現したキャラクターで、赤いハートをやや斜めに引き延ばして唇に見立てたものに上に、目がついているデザインになっています。また唇の先に小さなハートマークが飛んでいることもあります。
チュバは千葉テレビの放送時にはもちろん、県内各地のショッピングセンターなどで行われるイベントに参加したり、交通安全キャンペーンを行ったりと、千葉県内の各地で活躍しています。
現在、千葉テレビの本社は、県内の千葉市中央区に位置しています。また支社、支局として、東京都中央区銀座に東京支社を、千葉県成田市古込字古込の成田空港第二旅客ターミナルビルに成田国際空港支局を設置しています。
テレビ放送の編成では、地デジへの完全移行が実施された現在、同時刻に２つの番組を放送できるマルチチャンネル編成として、メインチャンネルの他に、主にスポーツ番組などを中心に編成されるサブチャンネル「チバテレ ミライチャンネル」の放送や、教育プラットフォーム事業「稼ぐ力養成講座」。またインターネットの動画投稿サイト「YouTube」に公式チャンネルを設置しての番組などの動画配信。「Yahoo！ニュース」や「LINEニュース」などと連携して県内ニュースの映像付き配信なども行っております。
また他の独立放送局（地方チャンネル）との関係としては、2022年現在、神奈川県の神奈川県のローカル局「テレビ神奈川（tvk）、埼玉県のテレビ埼玉（テレ玉、TVS）と、各局制作による番組のネットワーク放送、また共同での番組制作を行う共同製作機構「首都圏トライアングル」を構築しています。この機構は、元は東京都のTOKYO MX（東京メトロポリタンテレビジョン、東京MX）も含めた「首都圏ネット４」でしたが、2006年にデジタル放送の出力問題などから、東京MXが離脱して再編成されたものです。
他にも2007年（平成19年）には、やはりテレビ神奈川、テレビ埼玉と、兵庫県のサンテレビジョン（サンテレビ、SUN-TV）、京都府の京都放送（KBS京都）、三重県の三重テレビ放送（MTV）の６局共同製作機構「東名阪ネット６」。2011年（平成23年）には千葉テレビ、テレビ埼玉と群馬県の群馬テレビ（郡テレ、GTV）、栃木県のとちぎテレビ（とちテレ、GYT）で、どれもリモコンキーIDが「3」である関東の独立局による協力体制「５いっしょ３ちゃんねる」を構築。各局の制作番組のネットワーク放送、共同での番組制作などを行っています。
【千葉テレビを視聴できるエリア】
前述のように、千葉テレビは基本的に千葉県を対象とする地方局（地方チャンネル）です。
千葉テレビの地デジ電波は、主に千葉県船橋市に位置する千葉局から送信され、千葉県の北西部、千葉県の形に見立てた県のマスコットキャラクター「チーバくん」でいえば、顔から胸、腹にかけての一帯と、その隣接府県の一部エリアでも受信が可能です。
千葉局からの地デジ電波が届く範囲は、山地などによって電波が遮断される地域を除くと、おおよそ千葉県君津市と香取市、埼玉県春日部市の3点を結んだ内側の範囲が、十分に受信可能な電波レベルである、いわゆる強電界地域にあたります。千葉局からの電波が届かないエリアは千葉県南東部の広域にわたりますが、県内の要所に、千葉テレビを含む地デジ電波を送信する中継局が設置されているため、県内でも人口の多い市街地、住宅地をはじめとする大半のエリアでは、安定して千葉テレビを受信することができます。
他にも前述のように、隣接する茨城県、埼玉県、東京都のうち、千葉県との境界に近いエリアでも、千葉県内にある中継局からの千葉テレビの電波を受信可能です。これらの都県で千葉テレビの強電界地域に当たるエリアは、茨城県では守谷市、取手市、龍ヶ崎市、つくば市、坂東市、常総市、牛久市南部など。埼玉県では三郷市、吉川市、八潮市、草加市、春日部市、越谷市東部など。東京都では足立区、葛飾区、江戸川区の東部などが該当します。
他にもケーブルテレビ（CATV）を利用して千葉テレビをご視聴になる方法もございます。ケーブルテレビとは、サービスを提供する各社が設置した大型のアンテナから契約した各住宅まで、直接ケーブルを引いてテレビ電波を送信するサービスです。
ケーブルテレビは基本的に、各都道府県内でも特定の地域に限られる地域密着型のサービスであり、地デジ電波が届きにくい難視聴地域では、ほぼ必須のサービスです。ご契約には初期費用や月額料金が発生しますが、契約内容によって、地デジのNHK、広域民放や周辺地域の地方チャンネルの他、BS、CSの各チャンネル、またケーブルテレビ局オリジナルの番組などもご視聴になれます。
千葉テレビが視聴できるケーブルテレビ局は、東京都、神奈川県、茨城県、埼玉県、栃木県、群馬県、山梨県に存在します。
具体的には、東京都ではJ:COM足立、J:COM江戸川、J:COM東京（すみだ局）、J:COM東葛葛飾、J:COM東京北、J:COM港・新宿、イッツ・コミュニケーションズ、ケーブルテレビ品川、多摩ケーブルネットワーク、東京ケーブルネットワーク、東京ベイネットワーク、としまテレビ。神奈川県ではJ:COMイースト、YOUテレビ、横浜ケーブルビジョン、イッツ・コミュニケーションズ、(一財)首都圏ケーブルメディア。茨城県ではJ:COM茨城、JWAY、結城ケーブルテレビ、筑西ケーブルテレビ、古河ケーブルテレビ、(一財)研究学園都市コミュニティケーブルサービス、(一財)首都圏ケーブルメディア。埼玉県ではJ:COM北関東、入間ケーブルテレビ、狭山ケーブルテレビ、飯能日高テレビ、東松山ケーブルテレビ、ゆずの里ケーブルテレビ、(一財)首都圏ケーブルメディア。栃木県では、古河ケーブルテレビ、佐野ケーブルテレビ、鹿沼ケーブルテレビ、宇都宮ケーブルテレビ、わたらせテレビ。群馬県では館林ケーブルテレビ、わたらせテレビ。山梨県では、山梨CATV、峡東ケーブルネット、勝沼CATV、忍野CATVになります。
また前述の通りインターネットの動画配信などで、千葉テレビの番組を視聴することも可能です。
「YouTube」の千葉テレビ公式チャンネルでは、自社制作番組の一部を権利処理したのちに配信している他、2017年（平成29年）からは、「Yahoo!ニュース」「LINEニュース」と連携して、県内ニュースの映像付き配信を行っています。
さらに2022年からは、千葉テレビも民放公式配信サービス「Tver」に参加し、自社制作番組「白黒アンジャッシュ」などを配信しています。その他、県内の高校野球、サッカーなどの学生スポーツ大会の中継も、動画配信サイトにおいて同時および見逃し配信を行っています。
【地デジアンテナで千葉テレビを受信する方法】
前述のように千葉テレビは、千葉県内であれば千葉局をはじめ、各地に地デジ電波を送信する中継局が設置されているため、県内ではほぼ全域で、地デジアンテナを設置することにより受信できます。ただ千葉県の南部には房総丘陵などの丘陵地帯が存在し、やや地形が複雑になるため、県内でも現場によっては地形などの影響で、千葉テレビを含む地デジ電波の受信状態がやや悪くなるケースも考えられます。
他にも千葉県と隣接する東京都、埼玉県、茨木県でも、千葉県との境界に近いエリアであれば、多くの場合は千葉テレビを受信できます。この３都県で、千葉テレビの強電界地域にあたる地域は前述した通りですが、この地域より千葉県側からやや離れたエリアになると、千葉テレビの電波に関しては中電界から弱電界地域になってまいります。そのようなエリアで千葉テレビを安定して受信するためには、高性能の八木式アンテナを高所に設置する、ブースターを設置するなど、アンテナ設置に工夫が必要となってまいります。
また県外で千葉テレビを受信される場合、その都県内のNHK、広域民放や、東京MX、テレビ埼玉など地方チャンネルの地デジ電波を送信する中継局との位置の違いから、それぞれの中継局の方向に向けた２台の地デジアンテナが必要になるケースもございます。
現場によっては高層ビルなどへ反射して方向が変わった「反射波」と呼ばれる電波により、各都県と千葉テレビの地デジ電波を１台の地デジアンテナで受信できることもございますが、どの現場でも必ず可能とは限らず、またアンテナの緻密な方向調整が必要な場合もございます。総じて県外エリアでテレビ埼玉を受信するには、アンテナ設置に相応の対応が必要なケースが多くなりますのでご注意ください。
【千葉テレビで視聴できるテレビ番組】
ここからは2022年現在、放送中の番組を中心に、千葉テレビで放送されたテレビ番組をご紹介いたします。
（千葉テレビの自社制作番組）
・県内ニュース、県政関連。
千葉テレビで制作している報道、情報番組では、千葉県の情報を多彩な切り口で紹介しています、また県内の各市町村長が出演するなど、特定エリアのニッチな情報もよく取り上げられます。
主な番組として「ウィークリー千葉県」では、県知事の動きを中心に県内の週ごとの出来事を紹介。「newちば」では県内の出来事をわかりやすく放送します。「ザ・サンデー千葉市」では県の中心である千葉市の魅力を紹介する他、「市町村てくてく散歩」では、県内の市町村長により各市町村をPRするなど、ユニークな番組作りを行っています。
また県政などに関する番組には、千葉県議会中継「テレビ傍聴席」や、サブチャンネル「チバミライチャンネル」で放送される「知事定例記者会見」などがございます。
・スポーツ番組。
スポーツ関係では、千葉県内をホームタウンとするチームの応援番組を数多く制作しています。
野球では千葉県美浜区の「ZOZOスタジアム」を専用球場とする千葉ロッテマリーンズの応援番組「MARINES STUDIO」。サッカーJリーグでは、市原市、千葉市をホームタウンとするジェフユナイテッド市原・千葉の応援番組「WIN BY ALL!」。柏市をホームタウンとする柏ソレイルの応援番組「Rising Reysol!」。バスケットボールでは、船橋市をホームタウンとする千葉ジェッツふなばしの試合中継「チバテレビBリーグ中継」などがあり、それぞれ試合や選手のインタビューなどを放送しています。他にもゴルフ番組や県内の競馬中継、競馬番組なども放送されています。
・バラエティ番組。
現在放送中の千葉テレビ製作のバラエティ番組としては、前述のように「Tver」でも配信されている、お笑いコンビ「アンジャッシュ」の冠番組「白黒アンジャッシュ」。千葉県出身の歌手、新浜レオンさんがテーマに沿った音楽を掘り下げ、それにちなんだ楽曲を披露する「ドシラソファミレオン♪」。アイドルグループ「AKB48チーム8」の冠番組で、同グループでも千葉県代表の吉川七瀬さんと、お笑いコンビ「ドランクドラゴン」の鈴木拓さんがMCを勤め、「AKB48チーム8」メンバーがさまざまな企画に挑戦する「AKB48チーム8のKANTO白書 バッチこーい！」などがあります。
・趣味、教養番組。
千葉テレビでは、県内の子供たちを応援する番組や教養番組なども数多く制作され、主に「チバミライチャンネル」で放送しております。
主な番組には、スポーツや文化など多彩な分野で、将来を期待できる子供たちを密着取材する「密着！チバテレミライ少年」。子供たちのプログラミング的な思考を養う「プログラGO 君もプログラミング的思考でレベルアップ！」。子供たちの未来を守り導く人々が集まる番組「コドモの未来をマモルTV」。全日本中学生・高校生管打楽器ソロコンテストの県代表を取材した「管打楽器ソロコンテスト千葉県代表」。県内での「農業×福祉」連携に関する話題を放送する「農福連携」など、県の将来につながる番組が数多く放送されています。
また趣味の番組では、1982年（昭和57年）から放送されている素人参加型番組「カラオケ大賞」は、現在はタレントの吉岡美穂さんが司会を、作曲家の伊戸のりおさんが審査員長を務め、2022年には40周年を迎えた長寿番組です。
・県内イベント、季節番組。
千葉テレビでは、中学、高校受験の時期には、県内の受験関連番組が放送されます。「入試のヒント」は、県内私立中学校の教職員が、入試の出題傾向などを解説します。「誉田進学塾presents千葉県公立高校入試 解答・解説」は、千葉県国公立入試問題の解説を、誉田進学塾の講師が行います。
また千葉県では各地で歴史と伝統のある祭礼、イベントが行われますが、夏祭りや秋祭りの時期には「房総のまつり」と題して、成田祇園祭や茂原七夕まつり、鴨川合同祭、勝浦大漁まつりなど、県内の祭礼やその舞台裏の様子を放送しています。
（テレビドラマ）
テレビドラマでは、主に広域民放で放送された旧作ドラマや海外ドラマを放送しています。
時代劇では、人気の「必殺シリーズ」から、連続ドラマ版の一時休止後、定期的なスペシャルドラマ放送の時期を経て再開されたシリーズ第30作で、前半では、藤田まことさんの中村主水や、三田村邦彦さん演じる飾り職の秀たち仕事人と、奉行所の仕事人狩り組織「覆面組」との死闘が描かれる「必殺仕事人・激突！」を放送中です。
そして９月からは、前作「必殺仕置屋稼業」で、捕縛された仕置屋の仲間、沖雅也さん演じる市松をわざと逃がしたことから牢屋見廻同心に左遷され、貧窮にあえぐ中村主水と、中村敦夫さん演じるお尋ね者の元武士でいまは最下層の大道芸人、赤井剣之助。中尾ミエさん演じるその内縁の妻、お歌。大出俊さん演じる色男の鍼灸師で、不意打ちで焼いた針を相手の急所に突き刺す技を使うも、腕っぷしが弱く反撃されると危ない、やいとや又右衛門らによる、荒涼とした救いのない作劇が魅力のシリーズ第７弾「必殺仕業人」を放送予定です。
余談ですが、千葉テレビ公式サイトでは、放送中の「必殺シリーズ」に関する解説も充実しており、一見の価値がございます。
他にも時代劇では、加藤剛さん主演の名作「大岡越前」。現代劇では、海堂尊さんの医療ミステリを伊藤淳史さん、仲村トオルさんのバディで描く人気シリーズ第３弾「チーム・バチスタ３ アリアドネの弾丸」。佐藤新さん、織山尚大さん主演のボーイズラブドラマ「高良くんと天城くん」など。海外ドラマでは、中国ドラマ「愛される花」。韓国ドラマ「あなたはひどいです」「怪しいパートナー」「知ってるワイフ」などを放送しています。
また千葉テレビを含む複数の地方局が制作に携わった動物ドラマシリーズでは、現在「柴公園」「ねこ物件」を放送しています。
（アニメ番組）
かつては千葉テレビでも、地方チャンネルを中心に放送される、いわゆるUHFアニメを数多く放送しておりましたが、千葉県内の多くの地域でも受信できる東京都の東京MXが新作アニメ作品に力を入れたこともあり、現在では新作アニメはさほど放送されず、昭和や平成から、少し前のUHFアニメなど、旧作を中心とした番組編成が行われています。
現在放送中の作品には、平日午後５時代には「黒子のバスケ」「こちら葛飾区亀有公園前派出所」「スポンジ・ボブ」「どすこいすしずもう」「ニルスのふしぎな旅」「わがまま☆フェアリー ミルモでポン！」など。深夜帯には「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」「D.Gray-man」「とある魔術の禁書目録」「ドルアニシリーズ２」「花咲くいろは」「Free! -Eternal Summer-」などを放送しています。
また半世紀以上の歴史を誇る国民的アニメ作品「ルパン三世」では、現在はシリーズの原点である第１作「ルパン三世PART1」を放送中です。この作品は1971年当時、大隅正秋（おおすみ正秋）さんの先進的な演出による大人向けハードボイルドアニメとして制作されました。しかし時代を先取りしすぎたため視聴率は低迷し、現在では世界的巨匠として名高い宮崎駿さん、高畑勲さんに演出を交代。ややソフトな作風に路線転換するも、視聴率は大きな回復を見せず、短期で終了したという経緯があります。
ところが数年後、その魅力を理解した若者の間で人気が高まり、再放送が高視聴率を記録したことから、1977年（昭和52年）より新作「ルパン三世PART2」、いわゆる「赤ジャケルパン」がスタート。以降も映画化やスペシャル版、新シリーズの制作などが継続され、今日の国民的人気作へといたっています。現在では50年以上前の作品となる「ルパン三世」第１作ですが、21世紀の視点でもそのセンスは古さを感じさせず、以降すべてのシリーズの基礎を創った源流にして、目指すべき目標ともいえる作品になっています。
また過去の放送作品では、県内の香取郡東庄町制作、千葉テレビは制作協力の東庄町PR作品「天保水滸伝NEO」があります。
この作品は江戸時代末期、現在の東庄町と旭市で繰り広げられた博徒の争いを元にした浪曲で、勝新太郎さん主演の名作「座頭市」シリーズの背景でもある「天保水滸伝」を題材に、江戸時代にタイムスリップした女子高生が、現代のアニメキャラ風にアレンジされた実在の人物、笹川繁蔵や平手造酒、飯岡助五郎などと出会う短編アニメになっています。
（他局制作番組）
千葉テレビでは、他地域の地方局や、広域民放系列のローカル局が制作した番組も数多く放送しています。
独立局制作の番組では、テレビ埼玉制作の「いろはに千鳥」。京都放送制作の「あんぎゃでござる」「Nami乗りジョニーの京街Diary」。とちぎテレビ制作の「まろに★え～る」「Ｕ字工事の旅！発見」。群馬テレビ制作の「ダイアンのガチで！ごめんやす」。テレビ神奈川制作の「関内デビル」「アルコ&ピースのほんの気持ちですが！」などを放送しており、全国各地のローカル番組を視聴できます。
また広域民放系列のローカル局制作番組では、テレビ朝日系列の北海道テレビ（HTV）制作で、俳優の大泉洋さんらが過酷な旅ロケに挑む全国的な人気番組「水曜どうでしょうClassic」や、日本テレビ系列の中京テレビ制作「太田上田」などを放送しています。
【まとめ】
千葉県の地方チャンネル「千葉テレビ」がどのようなテレビ局であるか、おわかりいただけましたか？
千葉テレビは、県内でもあまり知られていないニッチな情報を取り上げる番組。県内で頑張っている人々を応援する番組。さらには日本各地のローカル番組から、現在でも根強い人気を誇る往年の時代劇やテレビドラマ、アニメ作品など、地方チャンネルならではの、さまざまなコンテンツを視聴できる、魅力あるテレビ局だといえます。
千葉テレビは、一部の番組については、他地域の方々でもインターネットの動画サイトなどからもご視聴になれます。
また千葉県やその近隣地域にお住まいで、視聴料金などの必要がない地デジアンテナによって千葉テレビをご視聴になりたい方は、まずはお住まいのエリアでの受信が可能であるかの確認を兼ねて、当あさひアンテナのフリーダイヤル（0120-540-527）かメールフォーム、LINEなどへ、お気軽にお問い合わせください。
