新築のテレビアンテナ工事はどこに頼む? プロが5つの依頼先を徹底比較! 費用や後悔しない業者の選び方・全知識を解説!

2025年10月30日

この記事をお読みのお客様の中にも、最近、新築のマイホームをご購入された方、また注文建築でお好みのご自宅を建てられた方が多くいらっしゃることでしょう。
ご新居にて新生活を迎えるお客様には、先ずは心よりお祝い申し上げます。

さて、ご新居へとお引っ越しされる皆様には、新しい生活への期待に胸を膨らませる一方で、さまざまな作業や手続きに追われて、ご多忙な日々を送っていらっしゃるのではないでしょうか。
現在では、新たなお住まいで生活をスタートするにあたって、インターネット回線や電話回線の準備、テレビの視聴方法など、さまざまな工事が必要となります。
中でも特に、地デジや衛星放送のテレビ放送をご視聴になるために「テレビアンテナの工事は、どこに頼めばいいんだろう」という新たなお悩みに直面されている方も多いことでしょう。
インターネットで調べれば、アンテナ工事の専門業者、ご新居を建てたハウスメーカー、近所の家電量販店やホームセンター、電気店など、選択肢はいくつか思い浮かぶものの、それぞれの違いや費用が分からず、ご心配を抱えておられないでしょうか。

テレビアンテナ工事は、業者選びをひとつ間違えるだけで、高額な費用を請求される、新築の美観を損ねてしまう、または安定したテレビ受信を確保できないなど、後悔につながりかねない重要なポイントでもあります。

今回の記事では、新築のお住まいでテレビアンテナ工事はどこに頼むべきかお悩みのお客様のために、まずはアンテナ工事のプロ集団「あさひアンテナ」のアンテナ職人やスタッフに取材を行い、アンテナ工事や業者について、現場経験に基づくお話を伺いました。
記事そのものは技術系の知識を持つライターが執筆し、プロによる正確な情報に基づき、難しい専門用語などは避け、お客様がお求めの情報を、簡単にわかりやすくまとめています。

具体的な記事の内容では、お客様のご不安を解消するために、各依頼先(業者)のメリット・デメリットや各工事の事例別の費用相場、そして信頼できる優良業者の見極め方まで、どこよりもわかりやすく解説します。

この記事を最後までお読みいただければ、お客様が業者選びでお迷いになることはもうありません。
さまざまな準備でお忙しい中、無駄なくスムーズに業者へのご相談や実際に工事を進めて、新生活までにアンテナ設備を完成させるための手順を解説します。
また適正な設置費用や高い施工品質はもちろん、長期保証によって長く安心でき、住宅の見た目や耐久性にも優れる最高のアンテナ設備を実現する方法まで、末永く安定してテレビ放送を視聴できる快適な新生活をスタートさせるための、すべてのお役立ち知識がここにあります。

【結論】新築のアンテナ工事は「専門業者」が最もおすすめな理由

現在では、新築物件でのアンテナ工事にもさまざまな選択肢があり、お客様には迷ってしまう事も多いかもしれませんが、結論からお伝えすると、新築住宅で新規のアンテナ取付工事は「アンテナ工事の専門業者」へと直接ご依頼になることがもっともおすすめです。
なぜならば、専門業者は「技術力」「費用」「保証」という3つの重要な要素において、他の選択肢よりも圧倒的に優れているからです。

まず、専門業者はその名の通りアンテナ工事のプロフェッショナルです。
日々、さまざまな現場で工事を行っているため、電波状況の正確な測定や、安定した受信を確保しつつ、建物の美観を損なわない、また風雨などの影響を避けてアンテナが長持ちする最適な設置場所の提案など、豊富な経験に裏打ちされた高い技術力を持っています。

次に、費用面でのメリットです。
多くの専門業者は、ハウスメーカーや家電量販店とは異なり、下請け業者を使わない「自社施工」が基本のため、仲介手数料などの中間マージンが発生しません。
そのため、高品質な工事を適正価格で受けることができます。
また大手メーカーからアンテナ本体や機材などを大量購入するスケールメリットにより、大幅な値引きを実現でき、アンテナ本体や機材をセットにした各種設置工事を、低価格で提供することも可能になっています。

そして、長期保証も大きな魅力です。
専門業者では、施工技術への自信があるからこそ、8年や10年といった長期の保証期間を設けている業者が多く、設置後の万が一のトラブルにも安心して対応してもらえます。
各業者の詳細についてはこの後の項目で詳しく比較しますが、まずはこの「専門業者が最適解」という点を覚えておいてください。

新築のアンテナ工事、依頼先の選択肢をメリット・デメリットで徹底比較

この項目では、現在、テレビアンテナ工事を依頼できる主な選択肢(業者、会社)について、それぞれのメリットとデメリットを詳しく見ていきます。
総合的には専門業者がおすすめとはいえ、お客様ご自身の状況や、何をもっとも重視するか(手間、費用、品質など)によっても、最適な選択は変わってきます。
以下の比較表を参考に、じっくりと検討してみてください。

依頼先 メリット デメリット 費用相場(地デジのみ)
アンテナ工事専門業者 ・専門知識が豊富で技術力が高い。
・中間マージンがなく費用が安い。
・即日工事など対応がスピーディー。
・長期保証(8年~10年)が付く。
・信頼できる業者を探す手間がかかる。 22,000円~90,000円
ハウスメーカー・工務店 ・住宅工事とまとめて依頼できる。
・住宅ローンに費用を組み込める。
・窓口が一本化されていて楽。
・中間マージンで費用が割高。
・下請け施工で品質にばらつき。
・アンテナの種類を選べないことが多い。
35,000円~140,000円
家電量販店・ホームセンター ・店舗で相談・依頼できて手軽。
・ポイント還元などの特典がある。
・中間マージンで費用が割高。
・下請け施工で品質にばらつき。
・保証期間が短い(1年程度)。
・工事日程が遅れることがある。
30,000円~70,000円
地域の電気店 ・顔が見える関係で相談しやすい。
・近所なので対応が早い場合がある。
・専門性が低く最新技術に疎い場合がある。
・高所作業に対応できないことがある。
・費用が割高なケースが多い。
40,000円~100,000円

※上記は各業者の一般的な特徴の比較になります。

ここからは、各業者ごとの特徴を詳しく解説していきます。

① アンテナ工事専門業者|高品質・低価格・長期保証が魅力

アンテナ工事専門業者は、その名の通り、アンテナの設置や修理に特化したプロ集団です。したがって最大のメリットは、その高い専門性と技術力にあります。
電波測定器を用いて地域の電波状況を精密に調査し、現場の状況に最適なアンテナの種類と設置場所を的確に判断してくれます。
例えば受信レベルがやや弱い現場でデザインアンテナ設置をご希望の場合も、無理と即断するのではなく、現場の壁面全体で、受信感度ができるだけ高くなる位置を探り、可能な限りお客様のご要望に対応できる工事を目指します。
また、お住まいの外壁に、アンテナ固定のためのビス穴などを開ける際には、すべての穴の防水処理を徹底するなど、建物の構造を理解した丁寧な施工も期待できます。

費用面では、下請け業者を介さない「自社施工」がほとんどのため、下請け業者への中間マージンが発生せず、コストを大幅に抑えることが可能です。
ハウスメーカーや家電量販店と同じ工事内容でも、数万円単位で安くなるケースも珍しくはありません。

さらに、多くの専門業者が8年から10年という充実した長期施工保証を提供しています。
これは、設置後のトラブル発生率が極めて低いという、自社の技術力に対する高い自信の表れであり、設置後に万が一の不具合が発生した際にも無償で対応してもらえるという大きな安心感につながります。
多くの業者が即日工事にも対応しているため、ご新居へのお引越し前でスケジュールがタイトなお客様でも対応しやすいというメリットもあります。

唯一のデメリットは、数多くの業者の中から信頼できる一社を自分で見つけ出す手間がかかる点です。
しかし、後述する「優良業者の見極め方」を参考にしていただければ、その手間も最小限に抑えることができるでしょう。

② ハウスメーカー・工務店|手間は省けるが割高な傾向

新築住宅を建てる際、アンテナ工事も、建築を担当するハウスメーカーや工務店にまとめて依頼できるのは、非常に手軽で魅力的に感じられるでしょう。
打ち合わせの窓口がひとつで済み、お忙しい中のお手間を大きく省ける上、費用を住宅ローンに組み込めるため、初期費用を抑えたい方にとっては大きなメリットです。
また、設計段階からアンテナの設置場所を計画できるため、外観を損なわない美しい仕上がりが期待できます。

しかし、その手軽さには注意が必要です。
ハウスメーカーなどの場合は、アンテナ工事については自社で行うのではなく、専門の下請け業者に外注するため、必ず中間マージンが発生し、専門業者に直接頼むよりも費用は2倍近くになることもあります。
また、施主の細かな要望がメーカーの営業担当者から下請け業者へ正確に伝わらない「伝言ゲーム」のような状態になり、アンテナが意図しない場所に設置されるなどのトラブルも起こりがちです。

アンテナ工事が一度住宅の設計に組み込まれると、後からの変更は非常に難しくなります。
ハウスメーカーなどへの依頼は、作業の手間を省けるメリットと、費用や品質、自由度の低さといったデメリットを天秤にかけ、慎重に判断する必要があるといえます。

③ 家電量販店・ホームセンター|手軽だが専門性は低い

ヤマダ電機やジョーシン、エディオン、カインズといった身近な家電量販店やホームセンターの店舗に、アンテナ工事を依頼するのも選択肢のひとつです。
これらの店舗では、アンテナ商品の購入と同時に工事を依頼できるため、店舗でアンテナの実物を見ながら相談でき、店舗独自のポイントが貯まるといったメリットもあります。

しかし、このような店舗でも、実際の工事を行うのは、店舗と提携した下請け業者です。
そのため、ハウスメーカーと同様に中間マージンが発生し、費用は割高になります。
提示される「基本工事費 23,100円~」といった料金はあくまで最低限の価格であり、最終的には専門業者より高くなることがほとんどです。

また、店舗の下請け業者はアンテナの専門家ではなく、エアコン取り付けやその他家電製品の搬入、設置作業などを全般的に行う業者になります。
そのためアンテナ工事に関する技術力は玉石混交で、工事の品質にばらつきが出やすい点もデメリットといえます。
保証期間も1年程度と短いことが多く、長期的な安心感には欠けます。
店舗で依頼してから下請け業者を手配するため、即日工事も基本的に対応できず、特にエアコン設置の繁忙期などには工事の予約が取りづらく、依頼から工事日までに日程が開き、入居日に間に合わないといったケースもあるため、注意が必要です。
店舗によっては、見積もり後にアンテナ工事をキャンセルした場合も、出張費などで数千円程度の費用が発生することもあるため、あらかじめご確認をおすすめします。

④ 地域の電気店|安心感はあるが技術や料金に差

近隣の商店街などで、長年地域に根ざして営業している「街の電気屋さん」に依頼する方法もあります。
このような近所の店主と顔なじみであれば、お住まいの電気関係について気軽に相談でき、細かな要望も聞いてもらいやすいという安心感があります。

一方でこのような店舗は、上記した家電量販店などの下請け業者であることも多く、電気工事の経験は豊富でも、アンテナ工事を専門としている店舗ではありません。したがって最新のアンテナ事情や複雑な電波環境への対応力は、お店によって大きく異なります。
特に高所での作業や屋根裏設置など、特殊な工事には対応できない場合もあります。

料金設定も個々の店舗に委ねられているため、顔なじみであれば割り引いてもらえることもある一方、専門業者と比較すると割高になることが少なくありません。
このような店舗は、お住まいの家電や電気関係の全般に関する身近な相談役、便利屋さんのような側面が強いため、アンテナ工事に特化した最新の知識や技術力をお求めの場合には、最適な選択とは言えないかもしれません。

【費用相場】新築のアンテナ工事はいくらかかる?料金の内訳をまるごと解説

テレビアンテナ工事をご依頼になる上で、お客様にとってもっとも気になる点は、やはり「工事には一体いくらかかるのか?」という費用面ではないでしょうか。
ご新居におけるアンテナ工事の費用は、主に以下の3つの要素で構成されています。

  1. アンテナ本体代
  2. 周辺機器代(ブースター、分配器など)
  3. 工事費(技術料、高所作業費など)

ご新居の場合の一般的な地デジアンテナ工事の総額は、おおむね33,000円から64,000円程度が目安ですが、設置するアンテナの種類や建物の状況によって、その金額は大きく変動します。
ここからは、具体的な料金の内訳を詳しく見ていきます。

アンテナ種類別の工事費用相場(地デジ・BS/CS)

設置するテレビアンテナの種類によって、アンテナ本体価格や工事費用も変わってきます。
以下では、新築で人気のアンテナ機種を中心に、工事費込みの費用相場をまとめました。

アンテナの種類 特徴 工事費込みの費用相場
八木式アンテナ(地デジ) ・魚の骨のような形状。
・受信性能が高い。
・価格が安い。
20,000円 ~ 45,000円
デザインアンテナ(地デジ) ・箱型でスタイリッシュ。
・外壁に設置でき目立たない。
・カラーバリエーションが豊富。
22,000円 ~ 59,000円
ユニコーンアンテナ(地デジ) ・ポール型で最新のデザイン。
・屋根の上に設置しても目立たない。
・障害物の影響を受けにくい。
33,000円 ~ 68,000円
BS/CSアンテナ(衛星放送) ・お皿のようなパラボラアンテナ。
・BS放送、110度CS放送に対応。
・現在は4K8K対応モデル。
35,000円 ~ 65,000円

※上記は主なアンテナ機種になります。

お住まいで地デジと衛星放送の両方を視聴したい場合は、上記の地デジアンテナから適したモデルと、BS/CSアンテナの2基を設置する必要があります。
その場合の費用相場は以下の通りです。

アンテナの組み合わせ 工事費込みの費用相場
八木式アンテナ + BS/CSアンテナ 40,000円 ~ 75,000円
デザインアンテナ + BS/CSアンテナ 48,000円 ~ 83,000円

※上記は一般的な費用相場になります。

通常、戸建て住宅では、基本のテレビアンテナとして、地デジ放送用の地デジアンテナから、お住まいの環境やご要望に適した機種を一基、設置します。
そして衛星放送もご覧になりたい場合には、BS放送と110度CS放送を受信できるBS/CSアンテナも追加設置することになります。なお新築のお住まいなどで、地デジアンテナとBS/CSアンテナを同時設置する場合には、作業の手間や部材のコストがある程度、省けることから、別々に設置した場合に比べて、費用が割安になります。

他にも、地デジ放送で、東京都の東京MX、千葉県の千葉テレビなど、特定の都府県のみに存在する独立放送局の地方チャンネル(地方局)を受信したい場合、多くの場合は地デジアンテナ一基で受信が可能になります。
ただアンテナの指向性(正面側の一定範囲のみで受信性能が高まる性質)から、現場から見てNHK、広域民放の電波塔と、地方チャンネルの電波塔の方向が大きく異なる場合、一基の地デジアンテナではどちらか一方しか受信できないことがあります。
この場合、地方チャンネルを受信するためには、メインの地デジアンテナとは別に、もう一基、地方チャンネル用の地デジアンテナが必要になることがあります。

地方チャンネル用のアンテナを設置する費用は、各機種の地デジアンテナをもう一基、設置する費用に加え、各アンテナからのアンテナケーブルを1本にまとめる「混合器」の設置費用が必要になることもあります。

見積もり前に知っておきたい!見落としがちな追加費用

提示された見積もりの「基本工事費」だけで安心していると、工事の当日になって思わぬ追加費用が発生することがあります。
アンテナ工事費用で後悔なさらないためにも、以下のような追加費用がかかる可能性を、事前に把握しておいてください。

  • ブースター(増幅器)設置
    • 受信できる地デジ電波レベルが弱い地域や、テレビを3台以上設置する場合に必要な機器です。
    • 費用目安:22,000円 ~ 42,000円。
    • 使用するブースターの種類や性能、特に地デジ用のUHFブースターか、地デジ・衛星放送に対応し、混合器の機能も持つUHF/BSCS混合ブースターかによって、費用の目安が大きく変動します。
  • 分配器設置
    • アンテナからのケーブル(テレビ電波)を複数の部屋へと分けるために必要です。
    • 費用目安:5,000円 ~ 20,000円
    • 費用目安は分配器の本体価格、具体的には分配数や、またBS/CSアンテナに電源を送る通電の形式によって変わってきます。
    • 一般的に、新築物件では完成時、分配器から各部屋のアンテナコンセントまでのケーブルは設置されていることが多くなります。
  • 混合器、分波器設置 
    • 地デジアンテナとBS/CSアンテナ、地方局用アンテナなど、複数のアンテナを設置する場合には、それぞれのアンテナからのケーブル(電波)を一本のケーブルにまとめる混合器が必要です。
    • 混合器を使用することで、以降の配線構造がシンプルになり、総合的にはコストを抑えることができます。
    • また地デジと衛星放送の電波を1本のケーブルに混合した場合、テレビなど受信機器の前で、あらためてそれぞれの電波を二本のケーブルに分け、対応するチューナーに接続する分波器が必要になります。
    • 費用目安:15,000円 ~ 20,000円(混合器)
    • 地デジアンテナとBS/CSアンテナの場合は。混合ブースターを設置することで、混合器の役割も兼ねます。
    • 分波器については、アンテナコンセントのユニットに分波器が内蔵され、地デジとBS/CS端子が別個になっていることもあります。
  • 高所作業費
    • 3階建ての住宅など、特殊な足場が必要な場合に発生します。
    • 費用目安:5,000円 ~ 20,000円
  • 特殊な設置工事
    • 屋根裏への設置や、既存アンテナの撤去・処分など、標準工事以外の作業には追加料金がかかる場合があります。
    • 費用目安:5,000円 ~

これらの費用は、現地の電波状況や建物の構造によって必要性が変わってきます。
優良な業者であれば、必ず事前の現地調査の上で、アンテナ設置の基本工事費以外に、必要となるこれらの費用を含んだ詳細な見積もりを提示してくれます。
見積もりの段階で必要となる工事をすべて織り込み、見積もり後に費用の追加は行わないと明言してくれる業者であれば信頼できるでしょう。

後悔しない!信頼できる優良アンテナ工事業者を見極める6つのチェックリスト

「専門業者が良いのは分かったけど、どうやって信頼できる業者を探せばいいの?」
お客様からのそんな疑問にお答えするため、この項目では、優良なアンテナ工事業者に共通する特徴を6つのチェックリストにまとめました。
業者へのお問い合わせの際や、見積もりを比較する際に、ぜひこのリストを活用してください。
この基準を満たす業者であれば、安心して工事を任せることができるでしょう。

チェックリストで確認!優良業者の6つの共通点

優良業者を見極めるための具体的なチェック項目は以下の通りです。

  1. 事業歴5年以上と豊富な施工実績があるか
    • 長年の経験は、技術力と信頼の証です。会社のウェブサイトで設立年や年間の工事件数を確認してください。
  2. 8年以上の長期保証が付いているか
    • 施工後のトラブルに対応してくれる保証制度は必須です。保証期間が長いほど、業者の技術力への自信が高いと言えます。
  3. 見積もりが明確で追加費用の説明が丁寧か
    • 「工事一式」のような曖昧な見積もりではなく、どの作業にいくらかかるのかが詳細に記載されているかを確認します。追加費用が発生する可能性についても、事前にしっかり説明してくれる業者は信頼できます。
  4. 問い合わせ時の電話やメール対応が丁寧で的確か
    • 専門的な質問にも分かりやすく答えてくれるか、こちらの要望をしっかりヒアリングしてくれるかなど、担当者の対応から会社の姿勢が見えてきます。
  5. 下請けを使わない「完全自社施工」か
    • 自社の教育を受けたスタッフが責任を持って工事を行うことで、品質が安定し、余計な中間マージンも発生しません。ウェブサイトで「自社施工」を明記しているか確認しましょう。
  6. 最低2~3社から「相見積もり」を取ることを推奨しているか
    • 自社のサービスに自信があれば、他社と比較されることを厭いません。相見積もりを取ることで、料金やサービスの適正さをお客様ご自身で判断できます。

【要注意】こんな業者は危険!悪徳業者の典型的な手口と回避策

残念ながら、アンテナ工事業者の中には、知識のない消費者を狙い、お客様に無断で不必要な工事、費用を加算するなどして、不当な高額請求を行う悪徳業者が存在します。
お客様の大切なご新居と財産を守るため、この項目では、悪質な業者の典型的な手口と対策を解説いたします。

  • 極端に安い広告料金
    • 「アンテナ工事 5,000円~」のような極端に安すぎる価格を広告で謳い、現場で高額な追加費用を次々と請求する手口です。広告の価格はあくまで客寄せで、実際にはあり得ない価格だと疑ってください。
  • その場での契約を急かす
    • 「今日契約してくれれば特別に割引します」などと言って、冷静に考える時間を与えずに契約を迫ります。即決を迫る業者とは契約してはいけません。
  • 突然の「無料点検」訪問
    • 「近所で工事をしている者ですが、お宅の屋根が気になったので無料で点検します」などと言って訪問し、事実ではない不具合を指摘して高額な工事契約を結ばせようとします。依頼していない訪問販売は、きっぱりと断りましょう。
  • 会社概要が不明瞭
    • ウェブサイトに会社の所在地や代表者名、連絡先などがきちんと記載されていない業者は信用できません。何かトラブルがあった際に、連絡が取れなくなる可能性があります。

これらの悪徳業者から身を守るもっとも効果的な対策は「焦らず、その場で決めず、必ず複数社から見積もりを取って比較する」ことです。
この原則を徹底するだけで、悪質な業者によるトラブルに巻き込まれるリスクを大幅に減らすことができます。

新築アンテナ工事の最適なタイミングと当日の流れ

「工事はいつ頼むのが一番いいの?」「当日はどれくらい時間がかかるの?」など、具体的なスケジュールや流れも気になるところです。
新生活の準備をスムーズに進めるためにも、工事のタイミングと手順を事前に把握しておいてください。

ベストタイミングは「引き渡し後・引っ越し前」!依頼は1ヶ月前から

新築のアンテナ工事を行うのにもっとも適したタイミングは「建物のお引き渡しが完了して、引っ越しの荷物を運び入れる前」の時期です。
この期間であれば、家具などの障害物がないため作業員が動きやすく、配線作業などもスムーズに進みます。
結果として、工事時間が短縮され、より丁寧な施工が期待できます。

入居してすぐにテレビ放送を楽しめるように、お引っ越し日の1週間前までにはアンテナ工事が完了している状態が理想です。
そのためには、業者探しや見積もりの比較、工事予約などの時間を考慮し、引き渡し日の約1ヶ月前には業者への問い合わせを始めることをおすすめします。

問い合わせから工事完了までの5ステップ

テレビアンテナ工事は、一般的に以下の5つのステップで進みます。
全体の流れと各工程の所要時間を知っておくと、当日の予定も立てやすくなります。

  1. 問い合わせ
    • 電話やウェブサイトのフォームから、業者に工事の相談や見積もりを依頼します。(所要時間:数分から十数分)
  2. 現地調査・見積もり
    • 業者が自宅を訪問し、電波状況や建物の構造を確認します。その結果を基に、詳細な見積もりが提示されます。(所要時間:30分~1時間)
    • 連絡から即日で現地調査、見積もりに対応してくれる業者もあります。
    • 現地調査、見積もりに関しては、出張料やキャンセル料などを含めて、完全無料の業者をお選びください。
  3. 契約
    • 業者からの提案と見積もり内容に納得したら、正式に工事を契約します。保証内容や支払い方法なども、この時にしっかり確認してください。
    • 契約後、正式な工事の日程を決めます。契約からの即日工事が可能な業者もありますが、繁忙期などでは即日対応ができないケースもありますのでご注意ください。
  4. アンテナ設置工事
    • 工事当日、契約内容に基づき、アンテナの設置作業が行われます。作業内容にもよりますが、通常は2~3時間程度で完了します。
    • 当日はお客様の立ち合いが必要です。ただお客様は工事前の最終確認と、工事完了後のチェック、また工事中に想定外の事態が生じた場合など、要所をご確認になるだけで問題はありません。その他は工事完了まで、お住まいで待機していただいてもかまいません。
  5. 完了確認・支払い
    • 工事完了後、実際にテレビが問題なく映るかを確認します。問題がなければ、料金を支払い、保証書を受け取れば、工事はすべて完了です。

アンテナ設置以外の選択肢は?光回線テレビ・ケーブルテレビとの比較

新築物件でテレビを視聴する方法は、テレビアンテナを設置するだけではありません。
現在では「光回線テレビ」や「ケーブルテレビ(CATV)」といった選択肢もあります。

テレビアンテナ工事が本当にご新居でのライフスタイルに合っているのか、この項目では、それぞれの視聴方法の特徴を比較して検討してみます。

視聴方法 初期費用 月額費用 メリット デメリット
テレビアンテナ 20,000円 ~ 83,000円 0円 (NHK受信料、有料チャンネル除く) ・一度設置すれば基本的に月額費用がかからない。
・長期的に見てもっとも経済的。
・設置に初期費用がかかる。
・天候などの影響でトラブルが生じることがある。
光回線テレビ 0円 ~ 30,000円程度 800円 ~ 2,500円程度(ネット料金に加算) ・天候に左右されず映像が安定。
・インターネットとまとめて契約可能。
・月額費用が永続的にかかる。
・ネット回線の契約が必須。
ケーブルテレビ 0円 ~ 50,000円程度 2,000円 ~ 6,000円程度 ・専門チャンネルが豊富。
・地域に密着したチャンネルがある。
・月額費用がもっとも高い。
・視聴できるチャンネルが限定される。

※上記は各テレビ視聴方法の主な特徴になります。

ケーブルテレビや光テレビは、地デジ電波レベルが弱い、気候が厳しくアンテナのダメージが大きいなどのエリアでも、安定してテレビ放送を視聴でき、自然環境によるアンテナトラブルが生じない点がメリットです。
一方で、月々のランニングコストを考えると、長期的にもっともコストパフォーマンスが高いのはテレビアンテナです。

受信環境が悪い、気候などでアンテナトラブルのリスクが高い、といったエリアでは、ケーブルテレビや光回線テレビも選択肢となり得ます。
ただ、インターネット回線とテレビを別々に考えたい方や、毎月の固定費を少しでも抑えたい方には、アンテナ設置が最適な選択と言えるでしょう。

【年間実績6,000件】あさひアンテナが選ばれる理由|信頼の自社施工と10年保証

数あるアンテナ工事専門業者の中でも、優良業者の代表格として特におすすめできる業者が、本記事にもご協力いただいた優秀なスタッフが所属する「あさひアンテナ」です。
同社は、本記事で詳しく解説してきた「優良業者の条件」を、高いレベルで満たしている業者になります。

あさひアンテナでは、年間6,000件以上、創業以来30,000件を超える豊富な施工実績を誇っています。
この圧倒的な経験値と積み重ねた圧倒的なノウハウが、どのような現場でも最適な工事を提案できる技術力の基盤となっています。

そして同社最大の強みは、下請けを一切使わない「完全自社施工」へのこだわりです。
経験豊富な正社員のスタッフ、現場のアンテナ職人が責任を持って施工するため、高品質な工事を低価格で提供することが可能です。
その自信の表れとして、業界最長クラスである10年間の長期保証を付与しており、アフターサービスも万全です。

また、アンテナ工事に際しての事前の電波調査、お見積もりは、出張料やキャンセル料など関連する費用すべて含めた完全無料で実施しております。
さらに、他業者との相見積もりにも進んで対応するほか、新築物件や急な故障への修理など工事をお急ぎの場合には、即日工事にも対応しています。

本記事でご紹介した各種アンテナ工事やその他オプション工事についても、あさひアンテナではDXアンテナやマスプロ電工、日本アンテナ、サン電子など、国内一流メーカーのアンテナや機材本体、部材、ケーブルなどをセットにした、わかりやすい価格体系と低価格の基本設置工事費の明朗会計でご案内しています。
あさひアンテナでも前述したメーカーから直接大量仕入れによるスケールメリットで、高品質のアンテナ機材や部材をセットにした、低価格の設置工事費用を実現しています。

あさひアンテナにおける、主なアンテナ基本設置工事費(アンテナ本体、基本設置具、ケーブル、防水処理の料金込み)の例としては、

  • 地デジアンテナ
    • 八木式アンテナ・DXアンテナ製20素子モデル「UA20」使用:22,000円(税込み24,200円)から。
    • デザインアンテナ・DXアンテナ製20素子相当モデル「UAH201」(本体色4色)使用:22,000円(税込み24,200円)から。
    • デザインアンテナ・サン電子製20素子相当モデル「WG-20」+「背面スッキリカバー」(本体色6色)セット使用:25,000円(税込み27,500円)から。
    • 強電界地域用コンパクトデザインアンテナ・マスプロ電工製スカイウォーリーミニ「U2SWLC3」(本体色2色・室内据え置きも可能)使用:25,000円(税込み27,500円)から。
    • ユニコーンアンテナ・マスプロ電工製「U2CN」(本体色2色)使用:業界最安に挑む「キャンペーン価格」。
  • BS/CSアンテナ
    • BS/CSアンテナ(地デジアンテナとセット設置)・DXアンテナ製、2K4K8K対応45型「BC45AS」使用:18,000円(税込み19,800円)から。
    • 高耐風BS/CSアンテナ(上と同条件)・DXアンテナ製、2K4K8K対応45型で業界最高級の耐風性能を実現した「BC453SG」使用:「特別価格」にて。

その他にもあさひアンテナでは、

  • 八木式アンテナ:8素子、14素子など各素子数モデル、高性能パラスタックアンテナ、ローチャンネル用、塩害用、雪害用、ステンレスモデルなど。
  • デザインアンテナ:26素子相当モデル、垂直偏波対応モデル。
  • BS/CSアンテナ:ブラックのカラーバリエーション、50型から120型まで集合住宅用を含む各ディッシュモデル。

などの機種もご用意しており、さまざまな条件の現場や、お客様のご要望にも対応しております。
特に新築物件の美観を損なわないデザインアンテナの施工には定評があり、現場の環境から他業者ではデザインアンテナが設置できないとされた現場でも、あさひアンテナの緻密な電波調査により、ピンポイントで受信が安定する位置を特定しデザインアンテナ設置を実現できた施工例が多数あります。
またあさひアンテナでは、デザインアンテナの屋根裏や天井裏空間への設置についても、現場の条件から設置が可能と判断できれば、追加工事費はご無用の、上記の基本設置工事費(UAH201)にて対応しています。

関東・関西エリア(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県、群馬県、栃木県、茨城県、または大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)にお住まいで、アンテナ工事業者選びにお迷いの際は、まずは「あさひアンテナ」のような実績と信頼のある専門業者へのご相談されることを、筆者からも強くおすすめいたします。

新築アンテナ工事に関するよくある質問(Q&A)

最後に、新築物件のテレビアンテナ工事に関して、お客様からよくいただく質問とその回答をまとめました。
本項目で細かな疑問点を解消して、万全の知識をもってアンテナ工事に臨んでください。

Q1. デザインアンテナと八木式アンテナ、どちらが良いですか?

お住まいの地デジアンテナとしてどちらが良いかは、お客様が地デジアンテナについて、どのような点を重視するかによって異なります。
それぞれのメリット・デメリットを比較して、ご自身の希望に合ったものを選んでください。以下、両者の主な特徴を一覧で比較し、詳しく解説していきます。

項目 デザインアンテナ 八木式アンテナ
見た目 ◎ スタイリッシュで目立たない △ 魚の骨の形状で目立つ
受信性能 ◯ 比較的良好 ◎ 最も高い
費用 △ やや高め ◎ 最も安い
耐久性 ◎ 風雨に強く倒れにくい ◯ デザインアンテナよりは劣る

※上記は各アンテナの主な特徴になります。

結論として、外観の美しさを最優先するなら「デザインアンテナ」、電波の弱い地域や少しでも費用を抑えたい場合は「八木式アンテナ」がおすすめです。

八木式アンテナとデザインアンテナそれぞれの特徴については、続いての項目で詳しく解説していきます。

Q2. 八木式アンテナとはどのようなアンテナですか?

八木式アンテナ(八木アンテナ)は、アナログ放送時代から使われる古典的なアンテナで、主に住宅の屋根の上などにマストで固定される魚の骨のような形のアンテナとして知られています。
その特徴は受信性能に特化している点であり、本体に設置される受信パーツの短い横棒(素子・エレメント)の数によって受信性能が決まり、素子数によって強・中・弱の幅広い電界地域に対応できます。

さらに本体の指向性、設置位置の高さから、受信性能も同素子数(相当)相当の他機種に比べて高くなります。
また一ヵ所の上下左右に複数の素子パーツを固定した高性能素子による超高性能型パラスタックアンテナ、受信できる地デジの周波数帯を、実際に多くの電波塔で使用される低い周波数帯(ローチャンネル帯)に絞ることで受信性能を向上させたローチャンネル用モデルが存在することも、受信感度の高さにつながっています。
総合的に八木式アンテナは、古典的モデルながら、受信性能では現在でも最強の地デジアンテナといえ、幅広い現場で安定した受信を実現できます。
また古典的モデルであるため、本体価格や設置費用とも、他の機種に比べて低価格になることも特長です。

一方で八木式アンテナは古典的な形状から屋根の上で目立ってしまい、現在のデザイン性の高い住宅では、家のデザイン性を乱してしまうことから、お客様に敬遠されることもあります。また景観にも影響することから、景観地域などでは設置を制限されるケースも見られます。
さらに屋根の上で風雨や雪、潮風、野鳥などの影響を受けやすく、耐用年数も10年程度と短くなり、老朽化によるトラブルが生じやすくなるのもデメリットと言えます。
ただ現在では八木式アンテナにも、塩害用、雪害用、ステンレスモデルなど、設計の工夫を施して対候性を高めたモデルがあり、このようなモデルを採用することで、ある程度、自然環境への対策になります。

八木式アンテナは、電波塔からの距離や周辺の障害物などの影響で電波レベルが弱い現場や、できるだけ工事費用を抑えたい場合に適したモデルといえます。
一方で、住宅の外観や景観に悪影響を与えやすい他、台風や積雪が多い地域ではトラブルが生じやすくなるといった弱点もあるため注意が必要です。

Q3. デザインアンテナとはどのようなアンテナですか?

デザインアンテナ(平面アンテナ)とは、地デジ放送が普及し始めた2009年(平成21年)ごろより普及し始めた、八木式アンテナに続く第二世代の地デジアンテナです。
縦長の長方形をした薄いパネル状のアンテナで、壁面やベランダへの設置を前提としたモデルになります。同モデルでもカラーバリエーションが豊富な点も特長です。

デザインアンテナの主な機種は、一般的な20素子相当モデルと、やや大型で受信感度が高い26素子相当モデルです。
また受信性能は低くなり強電界地域専用モデルになりますが、上記モデルより小型で窓際への据え置き設置も可能になるコンパクトモデルが存在します。

デザインアンテナは八木式アンテナのデメリットをカバーするために開発された地デジアンテナであり、その特徴は対照的なものになっています。

デザインアンテナの第一のメリットは、本体色を壁面の色に合わせることもでき、住宅の壁面などに設置しても目立たず、家のデザイン性や景観に配慮した設置が可能になる点が挙げられます。
さらに本体にカバーの施されたアンテナを壁面などに面で固定するため、風雨や積雪などの自然環境に影響を受けにくくなります。そのため耐用年数は15年から20年以上と長くなり、トラブルのリスクも軽減できます。
他にも現場の電波レベルや住宅の建材など条件が整っていれば、屋根裏や天井裏などの屋内空間にも設置しやすいという点もメリットになります。

一方でデザインアンテナには、同素子数相当でも本体の受信性能が八木式アンテナよりやや弱く、さらに設置位置も低いことから、総合的な受信感度がやや低くなるという弱点があります。
そのため、基本的には電波塔から一定範囲内の強・中電界地域モデルになります。
さらに該当する電界地域でも、高層マンションの近隣や、壁のすぐ近くに隣家がある住宅密集地などでは、電波が遮られるために設置できないケースがあります。
また壁面への設置では、固定のため壁面にビス穴をあける必要が出る点も、特に新築物件では注意すべきポイントになります。

デザインアンテナは、外観性、対候性などメリットが多く、特に新築物件では人気ナンバーワンの地デジアンテナモデルになっています。
一方で、設置に当たっては事前の電波調査で、設置位置で十分な受信レベルが確保できるかどうか、また受信に適した設置位置を綿密に確認することが必須になります。

Q4. ユニコーンアンテナとはどんなアンテナですか?

ユニコーンアンテナは、マスプロ電工が開発したポール型の最新鋭地デジアンテナ「U2CN」の商品名です。
本体はコンパクトなポール状で、マットな質感のウォームホワイト、ブロンズブラックの2色のカラーバリエーションが存在します。
設置方法は八木式アンテナと同様、屋根の上や破風板(屋根の張り出し部)、壁面の高所などにマストを立て、本体が屋根の上に来るよう先端に固定します。

ユニコーンアンテナは、八木式アンテナとデザインアンテナのメリットを融合し、デメリットを抑えるべく開発された、地デジアンテナの第三世代とも言えます。
その第一の特徴は、屋根の上に設置してもおしゃれな装飾のように見え、住宅の見た目や景観を損ないにくいスタイリッシュなデザインが挙げられます。
さらに風雨を受け流しやすいポールの形状で耐久性も高く、風雨や積雪などに影響を受けにくくなり、耐用年数もデザインアンテナと同等になります。

このようにデザインアンテナとほぼ同様のメリットを確保しながら、壁面に設置するデザインアンテナよりも高さを確保することによりアンテナによる電波の受信感度が高まり、周辺に高層ビルや隣家などがあっても、安定した受信レベルを確保しやすい点が、ユニコーンアンテナ独自のメリットになります。
総合してユニコーンアンテナは、周辺環境の影響から壁面へのデザインアンテナ設置が難しい場所でも対応できることが非常に多く、デザインアンテナの進化版とも言える地デジアンテナになっています。

一方、ユニコーンアンテナのデメリットとしては、受信性能は八木式アンテナには及ばず、強・中電界地域向けのモデルになること。また現状の最新モデルであるため、他機種に比べて設置費用がやや割高になる傾向が挙げられます。

Q5. まだ家にテレビがなくても工事は依頼できますか?

はい、問題なく工事可能です。
アンテナ工事業者は、新築のお住まいでテレビ本体が用意されていなくても「アンテナレベルチェッカー」という専門の測定器を使っているため、各チャンネルの電波強度を正確に測定できます。
アンテナ設置時の受信レベル確認はもちろん、設置後の各部屋での受信状況の確認も、レベルチェッカーをアンテナコンセントに接続することで、テレビがなくてもすべてのチャンネルの電波レベルが十分に確保できているかを確実にチェックできます。
そのためアンテナ工事のタイミングとしては、物件のお引き渡し後、引っ越しの荷物を入れる前の何もない状態で工事をご依頼になるのが、作業がもっともスムーズになるためおすすめです。

Q6. 地デジ放送の受信やアンテナ設置のポイントは?

地上デジタル放送(地デジ放送)は、東京スカイツリーはじめ、日本各地に設置された電波塔の先端から、UHF(極超短波)という、一定の波長の幅があり、やや広がりやすい性質を持つ電波で送信されています。
この地デジのUHFを、各住宅に設置された地デジアンテナによって、十分なレベルをキャッチすることで、地デジ放送を視聴できます。
この地デジ電波の性質から、地デジアンテナ設置の際は、以下のポイントを理解しておくことが重要です。

  • 高さが重要:電波塔の先端から届いている地デジ電波は、一般の住宅では高い場所ほど受信しやすいため、アンテナは可能な限り高い位置に設置するのが基本です。ただ電波塔から一定の範囲内で、その方向に障害物がなく開けている位置であれば、壁面やベランダなどやや低い位置ににデザインアンテナを設置しても、十分な受信レベルを確保できます。
  • 方向が命:地デジアンテナには電波を受信する正面(指向性)があり、この面を最寄りの電波塔の方向へと正確に向ける必要があります。指向性が高い(前方の受信範囲が狭い)アンテナほど正確な角度調整で受信感度が高くなりますが、角度のズレにより感度が低下しやすい弱点もあります。
  • 距離と障害物の影響:地デジ電波は、電波塔から距離が離れるほど徐々に電波が減衰して、弱くなります。また、山や高層ビルなどの大きな障害物があると電波が遮られてしまいます。地デジ電波はビルなどの障害物であれば乗り越えて向こう側で広がる性質もありますが、ビルの陰に当たる直近では受信レベルが低下することもあります。また電波塔からの距離や山地などの影響から、受信できる電波レベルの目安によって地域を分類したものが、強・中・弱などの電界地域になります。
  • 気候や天候の影響:地デジ電波は伝わる空間の状態にも影響を受け、一年を通した気候の影響により多少のレベル変動があるほか、大雨や大雪などの悪天候時には、電波レベルが大きく弱まることがあります。そのため地デジアンテナ設置には、このレベル変動を前提とした、余裕のある受信レベルの確保が重要になります。

各現場において上記の要素を総合的に判断し、アンテナ機種(受信性能)や設置位置など、現場に最適な工事を提案することが、プロのアンテナ工事業者の役割です。

Q7. 衛星放送の受信やアンテナ設置のポイントとは?

BS放送、CS放送などの衛星放送では、宇宙空間で地球の自転に合わせて周回し、地上からは常に空の同じ位置に見える人工衛星(静止衛星)から、12GHz帯という非常に高い周波数の電波を送信しています。
この12GHz帯は、光のように直進性が高いため、衛星放送など長距離の送信に適しており、静止衛星(BSの放送衛星、CSの通信衛星)から日本の全域を照らすようにして送信されています。
このような放送の形式や電波の性質から、衛星放送の受信やBS/CSアンテナの設置には、地デジとは異なる以下のような特徴や注意点があります。

  • 角度調整がシビア:BS/CSアンテナは直進的に届く12GHz帯をキャッチするため、静止衛星が位置する東経110度、南西方向上空に向けて、ディッシュの角度を上下、左右ともミリ単位で正確に向ける必要があります。この角度が少しでも角度がずれると、衛星放送をまったく受信できなくなります。
  • 障害物に非常に弱い:12GHz帯の電波は光のように直進性が非常に強いため、日本全域でほぼ安定して受信できる半面、建物や山、樹木、電線、さらには洗濯物といったわずかな障害物にも遮られてしまいます。そのためBS/CSアンテナの設置では、アンテナを向ける方向に、このような障害物がない場所を選ぶことも必須です。
  • 電源供給が必要:BS/CSアンテナには、12GHz帯の電波を、テレビ電波に適したMHz帯に変換する「コンバーター」という機器が設置されています。このコンバーターを動作させるために、テレビやレコーダー(またはブースター電源部)で「BS電源設定」を行い、ケーブルから電源を供給することが必要です。
  • 降雨減衰、降雪減衰:衛星放送の12GHz帯は、多少の悪天候には影響を受けませんが、波長の幅が25ミリ程度と短いため、雨や雪が大粒となる豪雨、大雪では電波が雨や雪に吸収され、乱反射が起こることで電波レベルが低下し、受信障害(降雨減衰・降雪減衰)が生じます。対策は天候の回復を待つことですが、通常より大型のBS/CSアンテナを利用することも、ある程度の対策になります。
  • 一部エリアでの電波レベル低下:衛星放送は日本全域で安定して受信できますが、日本の北部や南端部、離島部などでは、静止衛星からの距離が遠いため、減衰量が多くなり、通常よりやや大型で受信感度の高いBS/CSアンテナが必要になります。
  • 4K8K放送への対応:2018年(平成30年)に多数のチャンネルが追加された「4K8K放送」では、一部チャンネルで、従来の12GHz帯である右旋円偏波とは異なる、左旋円偏波が新たに導入されましや。そのため左旋含むすべての4K8Kチャンネルを視聴するためには、2K4K8K(右旋左旋)対応のBS/CSアンテナや、4K8K(3224MHz)対応のブースター、分配器、ケーブルなど配線部の機材が必要です。

BS/CSアンテナの設置は地デジ以上に専門的な知識や緻密な作業が求められるため、専門業者へのご依頼はおすすめとなります。

Q8. BS/CSアンテナの種類にはどのようなものがある?

戸建て住宅などに設置されるBS/CSアンテナは、基本的に皿のようなディッシュ(放物面反射器)をもつパラボラアンテナ一種類になります。また2025年(令和7年)現在、基本的にBS/CSアンテナはすべて2K4K8K対応モデルになっています。
BS/CSアンテナの種類は、まず一般的な戸建て住宅向けで、ディッシュ有効直径が45センチの「45型」があります。他にもディッシュの大きさに応じて受信感度が高まり、主にマンション、アパートなど集合住宅向けの共同受信用になる50型、60型、75型、90型、120型などの大型モデルも存在します。
BS/CSアンテナは、ディッシュの大きさが同じであれば、メーカーやモデルは違っても基本的な構造が同じであるため、大きな受信性能の差は生じません。
上記の通り、戸建て住宅でも降雨や降雪への対策、電波レベルが弱い一部エリアなどでは、45型よりやや大型で受信性能の高いモデルが採用されることもあります。

また家庭用45型BS/CSアンテナには、太陽光に強い通常の白色モデルの他にも、同じく光や熱に強い特殊な塗装を施したブラックなどのカラーバリエーションモデル。
風を通すディッシュや接合部の強化により、台風などの強風でも角度のズレや破損などのトラブルが生じにくい高耐風モデルなどが存在します。
お住まいの見た目や自然環境によっては、これらのBS/CSアンテナモデルを採用することも適切な選択になります。

まとめ:最適な業者選びで快適な新築テレビライフをスタートさせよう

新築住宅におけるテレビアンテナ工事は、どこの業者に頼むかによって、必要な費用から施工の品質まで、大きく変わってきます。
本記事で解説したポイントを、最後にあらためてまとめます。

  • 依頼先は、技術力・費用・保証のバランスに優れた「アンテナ工事専門業者」がもっともおすすめです。
  • 費用相場はアンテナの種類によって異なりますが、中間マージンのない専門業者に頼むことがもっとも経済的です。
  • 業者を選ぶ際は、その業者の「実績」「長期保証」「明朗会計」「自社施工」などのポイントをチェックリストで確認してください。
  • アンテナ工事のタイミングは、ご新居の「引き渡し後・引っ越し前」がベストです。

新しいお住まいでの生活は、快適なテレビ視聴環境を確保することで、より豊かになります。
この記事の情報をご活用いただき、複数の専門業者から相見積もりを取るなど、ご自身でもっとも納得のいく業者選びとテレビアンテナの設置を行ってください。
テレビアンテナはいったん設置すれば、10年以上にわたって使い続けることになる、お住まいの一部ともいえる重要な設備です。
まずは「あさひアンテナ」のフリーダイヤル、メールフォーム、LINEアカウントなど、信頼できる業者へとご相談の上、複数の業者の提案、見積もりを比較検討の上、最適な業者を選んでください。

お客様自身による賢明なご選択で、新築のマイホームにて快適なテレビライフをスタートしていただければ、本記事の筆者としても幸いです。

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アンテナ本体 型番
  • デザインアンテナ

    デザインアンテナUAH201
    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木式アンテナ

    八木式アンテナUA20
    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    2K4K8K対応BS/CS110度アンテナ
    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。