【2025年最新】テレビアンテナ修理の費用相場はいくら?業者選びのコツと自分での対処方法、火災保険の活用法を専門家が解説

2025年08月20日

お住まいに設置されている地デジアンテナ(UHFアンテナ)や、BS/CSアンテナ(パラボラアンテナ)は、長年にわたって毎日のテレビ番組の視聴を支えてくれる、住宅の大切な設備のひとつです。
ただテレビアンテナはテレビ電波を受信するため、主に住宅の屋外に設置され、長年にわたって風雨をはじめとする自然の影響を受け続けます。
そのため、設置から何年も過ぎたアンテナには、ときに故障、不具合などのトラブルが発生することもあります。

そしてテレビアンテナにトラブルが発生したとき、お住まいの方はさまざまな疑問やご不安を覚えられるのではないでしょうか。

「ある日突然、テレビが映らなくなった。アンテナの修理っていくらかかるんだろう?」
「できるだけ費用の安い業者がいいけど、どんな業者に頼めばいいかわからない」
「家のアンテナが屋根の上で傾いていて、故障しそうで不安」
「故障したアンテナは古いものなので、修理ではなく最新のアンテナに交換したい」
「テレビが映らない原因は、本当にアンテナの故障なんだろうか?」
「できれば自宅で簡単にトラブルを解決できる方法はないの?」

アンテナのトラブルは多くの場合、長年の利用で予想もしない時期にある日突然、発生するものです。したがって一般のお客様には、アンテナや電波の専門知識がないと、どう対処すればよいかわからず、にっちもさっちもいかなくなることもあります。
特にどのような業者に修理を頼めばいいのか、またアンテナ修理の工事費用が思ったより高額だったらどうしよう、不当に高い費用を請求する質の悪い業者に当たったらどうすればいいのか、と心配になる方も多いことと存じます。

そこで今回の記事では、皆様のご不安を解消するためのアンテナ修理について、主に気になる価格面を中心に、2025年(令和7年)度の最新となる関連情報を徹底的に集めました。
本記事ではアンテナ修理にあたって、お客様が疑問に思われるさまざまなポイントについて、専門家の視点から分かりやすく徹底解説していきます。

この記事を最後までお読みいただければ、アンテナ修理にかかる費用の正確な相場から、信頼できる業者の選び方、そして火災保険を使って費用を賢く抑えることができるケースと、具体的な手続きまで、すべてご理解いただけます。

記事の最後には、アンテナのトラブルやその対処法、対策となるポイントについて、Q&A形式でわかりやすく解説しております。この記事の情報を一通りご理解いただくことで、アンテナの専門知識がない方でも、突然のアンテナトラブルに対して、ご自宅のトラブル状況に最適の対処ができるようになるはずです。

アウトライン

まずは結論から!アンテナ修理の費用相場一覧

まずはアンテナトラブルに際して、皆様がもっとも知りたいポイント、アンテナ修理の費用相場からご紹介しておきます。
修理の費用は、アンテナの種類や故障の症状によって大きく変動します。

以下の表で、ご自身の状況に近い費用の目安を大まかに把握してください。
詳しい内訳や追加費用については、以降の項目で詳しく解説していきます。

【症状・作業内容別】アンテナ修理の料金相場

テレビアンテナが故障する原因や不具合のポイントは多岐にわたるため、テレビの映りが悪くなったトラブルの原因に応じて、必要な作業と費用も変わってきます。
ここでは代表的な作業内容ごとの料金相場を、以下にまとめました。

修理内容 費用相場(税込) 主な作業内容・備考
アンテナの向き調整 5,000円~20,000円 強風などでズレたアンテナの角度を、電波がもっともよく受信できる方向に再調整します。
アンテナの立て直し 10,000円~30,000円 台風や積雪で傾いたり倒れたりしたアンテナを、支柱やワイヤーも含めて再度しっかりと固定します。
ブースターの設置・交換 15,000円~40,000円 電波が弱い地域や複数台のテレビで視聴する場合に、電波を増幅させる「ブースター」を設置または交換します。
分配・配線工事 10,000円~30,000円 ケーブルの劣化や接続不良、分配器の故障などを修理・交換します。特定の部屋だけ映らない場合の原因であるケースが多くなります。
アンテナ本体の交換 30,000円~60,000円 アンテナの寿命や物理的な破損により、アンテナ本体を新しいものに交換します。アンテナの種類によって費用が異なります。
アンテナの撤去 10,000円~20,000円 アンテナが不要になった場合に撤去・処分します。交換と同時に行うと割安になることが多いです。

※上記は主な修理の種類と費用の相場になります。

【アンテナ種類別】修理・交換費用の内訳

ご自宅に設置されている地デジやBS/CSなどテレビアンテナの種類・機種によっても、修理や交換にかかる費用は異なってきます。
以下、それぞれのアンテナの特徴と費用の内訳を見ていきましょう。

アンテナの種類 修理・交換費用(税込) 特徴・主な故障原因
八木式アンテナ 5,000円~40,000円 魚の骨に似た形状の古典的な地デジアンテナ。受信性能はもっとも高い半面、屋外設置のため風雨の影響を受けやすく、老朽化による傾きや素子(骨の部分)の破損が多くなります。
デザインアンテナ 10,000円~50,000円 雨水パネルのような箱型で外壁などに設置する地デジアンテナ。風雨などに強い半面やや受信感度が低く、内部の故障や、周辺環境の変化による受信不良が起こることがあります。
BS/CSアンテナ 12,000円~64,000円 お皿型のディッシュを持つ衛星放送用アンテナ。少しの角度のズレで映らなくなるため、方向調整が必要になることが多いです。コンバーター部分の故障もあります。

※上記は主なアンテナ機種と、修理・交換費用の目安になります。

追加で発生する可能性のある費用(出張費・高所作業費など)

アンテナ工事の基本料金の他に、修理時の状況や現場の条件に応じて、追加費用が発生する可能性もあります。
修理工事の見積もりを取る際には、見積もりの一覧に以下の費用が含まれているかを必ず確認してください。

  • 現地出張費:2,000円から5,000円程度。業者の拠点から現場までの距離に応じて変動します。
  • 高所作業費:5,000円から15,000円程度。3階建ての屋根など、特殊な足場、ハシゴなどの機材、装備が必要な場合に発生します。
  • 緊急対応費:5,000円から10,000円程度。深夜や早朝など、営業時間外の対応を依頼した場合にかかることがあります。
  • 特殊工事費:アンテナが屋根裏に設置されている場合など、作業に特殊な技術、機材が必要な場合に加算されます。価格は工事の内容によって異なります。
  • 部品代: 交換が必要なケーブルや分配器、ブースターなどの実費です。

上記の費用は、業者によって価格体系が異なるため、費用に変動が生じるほか、一部の業者では費用がかからないケースもあります。詳しくは各業者にお問い合わせください。

業者を呼ぶ前に!自分でできる5つの応急処置とチェックリスト

急にお住まいのテレビ画面が乱れるなどして、テレビアンテナに大きな故障などが見られない場合には、もしかして、意外と簡単なトラブルで、自分も直せるかもと思われる方もいらっしゃるかもしれません。

実際、ただテレビ画面が映らない、乱れるなどのトラブルの場合は、専門業者を呼ぶ前にご自宅で簡単なチェックをするだけで、すぐに問題が解決してしまうケースも、決して少なくありません。

無駄な出費やお手間を避けるためにも、お住まいのテレビ画面トラブルにあたっては、まずは以下の5つのポイントを確認してみてください。

チェック項目 主な症状 対処法
1. 電源と配線の抜け テレビがまったく映らない、電源が入らない テレビやレコーダーの電源プラグ、アンテナケーブルがしっかり差し込まれているか確認する。
2. B-CASカードの接触不良 「E100」「E101」「E102」などのエラーコードが表示される テレビに挿入されているB-CASカードを一度抜き、ICチップの汚れを拭いてから差し直す。
3. チャンネルの再スキャン 特定のチャンネルだけ映らない、引っ越し後に映らない テレビの設定メニューからチャンネルの再スキャン(再設定)を行う。
4. エラーコードの確認 テレビ画面に「E202」「E209」などのエラーが表示される 「E202」は電波受信不良、「E209」はショートの可能性。ブースターの電源などを確認する。

※上記は主なトラブルの対処法になります。

チェック1:テレビ・レコーダーの電源と配線の抜け

テレビ画面のトラブルで意外と見落としがちなのが、基本的な配線の問題です。
お掃除や模様替えの際に、知らず知らずのうちにケーブルが緩んでいることがあります。

詳しくは、以下のポイントをご確認ください。

  1. テレビ本体とレコーダーの電源プラグが、コンセントにしっかり差し込まれているか確認します。
  2. 壁のアンテナ端子からテレビ・レコーダーにつながるアンテナケーブルが、両端とも緩みなく接続されているか確認します。
  3. 複数の機器をつないでいる場合は、ケーブルの接続先が間違っていないかもあわせて確認してください。
  4. アンテナケーブルが極端に折り曲げられている、家具や家電製品などの下敷きになっていないかを確認して、問題があれば解消してください。

ケーブルのトラブルであれば、上記の対応で問題が解決することもあります。

チェック2:B-CASカードの接触不良

B-CASカードは、地デジ放送や衛星放送(BS放送、CS放送)などのデジタル放送を視聴する際、デジタル信号の暗号化を解除するためのカードキーともいえる、デジタル放送の受信機器に必要なICカードです。
このカードの接触不良で、テレビ画面にエラーコード(E100。E101、E102)が表示されることが、よくあります。

この場合の対処法は、以下の通りになります。

  1. テレビの電源を切り、B-CASカードをスロットからゆっくりと引き抜きます。
  2. カード裏面の金色のICチップ部分を、乾いた柔らかい布(メガネ拭きなど)で優しく拭きます。
  3. カードを正しい向きで、奥までしっかりと差し直してから、テレビの電源を入れます。

またB-CASカードそのものが破損しているケースもあるため、この場合、お住まいに正常に映る他のテレビなど受信機器がある場合は、そちらのカードと差し替えてみて、映りの状態を確認するという方法もあります。
なおB-CASカードが破損しいる場合は、発行元である「B-CAS社」に問い合わせて、有償でのカード再発行(破損カードの返却)を行う必要があります。

チェック3:チャンネルの再スキャン(再設定)

テレビなど受信機器では、最初に使用する際や受信できる電波の種類が変わった際などに、受信できるチャンネルを自動的に確認して各チャンネル番号に当てはめていく「チャンネルスキャン」という作業を行う必要があります。

特にチャンネルの再スキャンは、お住まいの地域で放送局の周波数変更があった場合や、引っ越し後に受信できる電波塔が変わり、テレビの映りが悪くなった場合などに有効です。

チャンネルスキャン(再スキャン)の手順は、以下の通りです。

  1. テレビのリモコンの「メニュー」や「設定」ボタンを押します。
  2. 設定項目から「チャンネル設定」や「地域設定」などを選択します。
  3. 「チャンネルスキャン」「再スキャン」などの項目を選び、画面の指示に従って実行します。

ただ、詳しい再スキャンの方法は、テレビのメーカー、モデルによっても異なるため、詳しくは本体の取扱説明書やメーカーの公式サイトなどもご確認ください。

チェック4:エラーコードの確認(E202・E209など)

テレビ画面に表示されるエラーコードは、テレビ放送を映し出せないトラブルが生じた際に、テレビがその原因を自動的に診断して、原因を示すために映し出すものです。エラーコードの内容は、テレビのメーカーなどが異なっても、ほぼ共通しているため、不具合の原因を知るための重要な手がかりになります。
特に以下のコードの場合は、ご自身で対処できる可能性が高くなります。

  • E202:テレビ電波がまったく受信できていない状態です。アンテナの不具合の可能性もありますが、大雨や大雪で一時的に電波が弱まっているだけの場合もあります。天候が回復するのを待ってから再度、確認してください。
  • E209:アンテナへの電源供給に異常(ショート)が起きている可能性があります。BS/CSアンテナをご利用の場合、テレビの設定からアンテナへの電源供給を一度オフにし、再度オンにすることで改善することがあります。

エラーコードには、他にもさまざまな種類があるため、それぞれのコードに対応した対処が必要です。
またエラーコードはあくまでテレビなど機器が自己診断によって判断するものであるため、場合によっては、おおよその原因(受信レベルの低下など)は同じでも、正確な原因とは異なるエラーコードが表示される場合もあるため、ご注意ください。

チェック5:テレビ本体の再起動(リセット)

単純にテレビ本体の内部基盤などの不具合、または近年の4K8KテレビでB-CASカードかわりに内蔵されるACASチップの問題などで、テレビ放送が映らなくなることがあります。
このような場合は、テレビ本体の再起動(リセット)を行うことで、テレビの不具合が解消されることがあります。

一般的なテレビのリセット方法は、

  1. テレビ本体の主電源を切り、電源プラグもコンセントから抜く。
  2. その状態で数分、放置する。
  3. あらためて電源プラグを差し込み、テレビの主電源を入れる。

という流れになります。一時的にテレビ本体への通電を断つことで、本体が初期化されてトラブルが解消されるするケースも少なくはありません。
ただテレビのリセット方法は、機器によって独自の方法がある場合もあるため、詳しくはやはりテレビの取扱説明書やメーカー公式サイトなどをきちんとご確認ください。

これはプロの出番!アンテナ修理が必要な危険サイン

上記のようなチェックでトラブルが改善しない場合や、以下のような症状が見られる場合は、ご自宅での対処は難しくなります。
決して無理はなさらず、アンテナ工事の専門業者にご相談ください。
以下のような状態で、自己判断で復旧の作業を行うと、かえって症状を悪化させたり、重大な事故につながったりする危険性があります。

危険サイン 潜在的な原因 なぜプロに頼むべきか
アンテナ本体の物理的な破損・傾き・倒壊 台風、積雪、経年劣化 高所作業は転落の危険性が非常に高い。また、アンテナ落下の二次被害を引き起こす可能性がある。
エラーコード「E201」が表示される アンテナの方向ズレ、ブースターの故障 電波レベルの低下が原因。専用の測定器がないと正確な原因特定や方向調整が困難。
屋根の上など高所での作業が必要な場合 すべての屋根上アンテナのトラブル 専門的な安全装備と技術がなければ、命に関わる重大な事故につながる。

※上記は専門家の対応が必要となる主なトラブルの例です。

アンテナ本体の物理的な破損・傾き・倒壊

台風や大雪の後にアンテナが傾いたり、部品が折れたりしているのを発見した場合、絶対に自分で屋根に登って直そうとしないでください。
不安定な状態のアンテナは、少しの衝撃で落下し、ご自身だけでなく、ご家族や通行人、お隣の家屋や乗用車などに甚大な被害を及ぼす可能性があります。

もしご自身やお住まい、家財だけでなく、無関係の隣家や人物、他者の所持物などに被害を与えた場合には、刑事、民事の法的な責任を負う危険性もあります。

エラーコード「E201」が表示される

このエラーコードは、ご自宅のテレビアンテナが受信している電波レベル(強度)・アンテナレベルが低下していることを示します。
アンテナの向きがわずかにズレただけでも発生するため、専門の測定器(レベルチェッカー)を使って、正確な精密な方向調整が必要です。
また周辺に高い建物が建つなどして、お住まいに届く電波環境が大きく変化した可能性も考えられ、この場合もあらためて正確な電波調査を行い、アンテナの適切な調整、場合によっては別の位置への移設を行う必要がでるケースもあります。

屋根の上など高所での作業が必要な場合

言うまでもありませんが、専門的な訓練を受けておらず、ヘルメットや安全帯、命綱などの装備も用意されていない方が、屋根の上に登る行為は非常に危険です。
作業の世界では、俗に「一メートルは一命とる(1メートルからの落下でも命にかかわるリスクが生じる)」という注意喚起の言葉があります。
たとえ一般的な、2階建て程度の高さであっても、転落すれば命にかかわるリスクは非常に高くなります。
またそこまでの事故ではなくとも、一般の方が屋根の上に登ると、屋根瓦などの屋根材をずらす、破損するなどして、雨もりの原因になることもあります。
屋根の上などの高所作業については、なによりも安全を最優先して、必ずプロの専門業者に任せてください。

アンテナ修理はどこに頼む?依頼先4タイプのメリット・デメリットを比較

アンテナトラブルの状況から、いざ専門業者に頼むと決めても、経験のない方ではそこで「一体どこに連絡すればいいのか?」と迷ってしまうことでしょう。
現在、テレビアンテナ修理を依頼できる主な窓口には、主に4つのタイプ(業種)があります。
それぞれの業者のメリット・デメリットをご理解の上、ご自身の状況や条件に合った依頼先を選びましょう。

以下、テレビアンテナ修理をどこに頼むか判断の目安として、各業者について一覧で簡単にまとめました。

依頼先 メリット デメリット こんな人におすすめ
アンテナ専門業者 – 費用が比較的安い
– 専門知識と技術力が高い
– 対応が迅速
– 業者の質に差があるため、見極めが必要 コストパフォーマンスと確実性を重視する人
家電量販店 – 知名度があり、窓口での安心感がある
– ポイントが使える・貯まることがある
– 費用が割高になる傾向がある
– 実際の工事は下請け業者が行う
– 対応に時間がかかることがある
普段から利用している店舗があり、手軽に依頼したい人
町の電気屋さん – 地域密着で気軽に相談できる
– 柔軟な対応を期待できる
– アンテナ工事が専門外の場合がある
– 料金体系が不明確なことがある
– 個人経営で予約が取りにくい
顔なじみの店があり、信頼できる人に任せたい人

※上記は各業者の主な特徴と傾向になります。

アンテナ専門業者:技術力と安さが魅力だが、業者選びが重要

アンテナ専門業者は、文字通りアンテナ工事を専門に扱う業者であるため、アンテナにつて専門の技術力が高く、あらゆるトラブルについて的確に原因を特定し、即日工事を含めて迅速に対応することができます。
さらに、工事について下請けを介さない「自社施工」の業者が多く、中間マージンがかからないため費用を安く抑えられる点のが最大の魅力です。
ただし専門業者は数が多く、業者によって技術やサービスの質に差が多く、中には非常に質の低い業者も存在するため、後述する「優良業者の選び方」を参考に、信頼できる業者を見極めることが重要になります。

家電量販店・ホームセンター:窓口の安心感はあるが、割高で時間がかかる傾向

アンテナを商品として取り扱う家電量販店やホームセンターでも、アンテナ工事を受け付けています。この場合は、近隣で普段から利用しているなじみの店舗に依頼できるという安心感があります。
しかし、実際の工事は店舗のスタッフではなく、提携している下請け業者が行うため、中間マージンが上乗せされ、専門業者に直接依頼するよりも費用が割高になることがほとんどです。
さらに、このような下請け業者はアンテナの専門家ではなく、エアコンなど各種家電の工事を全般的に行う業者になります。
そのため、アンテナ工事については、高い専門知識に欠ける場合もあり、担当する業者によって、施工技術に差が出やすい面もあります。
さらに店舗での受付から、下請け業者への連絡に時間がかかるため即日工事が難しい、エアコン工事などの繁忙期などには特に工事が遅れることもある、工事をキャンセルした場合も、出張費やキャンセル費が発生するケースもあるなどのデメリットも考えられるため、注意が必要です。

町の電気屋さん:地域密着で柔軟な対応も期待できるが、対応力に差がある

地域に根ざした個人経営の電気屋さんは、親身に相談に乗ってくれる心強い存在です。
地元密着型のきめ細かなサービスで、アンテナだけでなく、お住まいの家電、電気関係全般についての相談先になってもらえます。
ただし、このような業者は上記した家電量販店の下請け業者であることも多く、アンテナ工事を専門としているわけではないため、使用する機材や知識が古く、最新のアンテナや特殊な工事に対応できない可能性があります。
価格面でも、店舗による裁量の部分が多く、店主がアンテナ工事の相場に疎いこともあるため、相場より安い場合もあれば、むしろ割高であるケースも考えられます。
また、店主が一人で店舗を経営している場合も多く、急な依頼に対応してもらえないこと、閉店や廃業により相談先がなくなる可能性もあります。

悪徳業者に注意!失敗しない優良アンテナ修理業者の選び方7つのポイント

アンテナ修理でもっとも避けたいことと言えば、悪質な業者を選んでしまい、高額請求や手抜き工事などの被害を受けることです。
ここでは、適正価格と高い技術で、安心して任せられる良心的な優良アンテナ修理業者を見極めるための、7つの重要なチェックポイントをご紹介していきます。

  1. 料金体系が明確で、詳細な見積もりを無料で出してくれるか
  2. 公式サイトに豊富な施工実績や利用者の口コミが掲載されているか
  3. 工事後の保証やアフターサービスが充実しているか
  4. 問い合わせ時の電話やメール対応が迅速で丁寧か
  5. すべての工事を完全自社施工で行っているか
  6. 万が一の事故に備え、損害賠償保険に加入しているか
  7. 必ず3社以上から相見積もりを取って比較検討する

ポイント1:料金体系が明確で、詳細な見積もりを無料で出してくれるか

見積もりについては「工事一式 〇〇円」といった曖昧な見積もりではなく、作業費、部品代、出張費などの内訳が細かく記載された見積書を提出してくれる業者を選びましょう。
また、見積もり提示後の追加料金が発生する可能性がないか、事前にしっかりと確認することがトラブル防止につながります。

見積もり時に、見積もり内容や説明が曖昧で、強引に契約を進めようとする業者は、悪徳業者である危険性が高いため、避けることをオススメいたします。

ポイント2:公式サイトに豊富な施工実績や利用者の口コミが掲載されているか

業者の公式サイトで、これまでの施工実績を確認してください。
施工実績のブログなどを用意して、写真付きで多くの事例を掲載している業者は、それだけ経験が豊富である証拠です。これらの事例は、実際にどのような工事をしてもらえるか、判断の材料にもなります。
あわせて、Googleマップの口コミや各種のSNSなど、第三者による客観的な評価も必ずチェックしてください。
ただ個人の評価は主観の部分が多いため、安易に信じることも危険です。個々の口コミ評価よりも、全体的な傾向を参考にされることをおすすめします。

ポイント3:工事後の保証やアフターサービスが充実しているか

アンテナは設置後や修理後も、長年にわたって使用するものです。
万が一、修理後に再び不具合が発生した場合に備えて、工事について「5年保証」「10年保証」といった長期の保証制度を設けている業者を選ぶと安心です。
保証期間だけでなく、どのようなケースが保証の対象になるのか、その内容までしっかり確認してください。

ポイント4:問い合わせ時の電話やメール対応が迅速で丁寧か

最初の問い合わせへの対応は、その会社の顧客に対する姿勢を判断する重要な手がかりです。
こちらの質問に対して的確に答えてくれるか、専門用語ばかり使わずに分かりやすく説明してくれるかなど、担当者の対応品質をチェックしてください。

同じように、電波調査やお見積もり時に訪問した業者スタッフの身だしなみや言葉遣い、質問への誠意ある回答などの顧客対応も、やはり業者の品質を判断する大きな材料になります。

ポイント5:すべての工事を完全自社施工で行っているか

下請け業者に工事を丸投げせず、研修を受けた自社の社員スタッフが一貫して対応する「完全自社施工」の業者がおすすめです。
社員スタッフであるアンテナ職人は現場経験が豊富なため、高い技術により細かな部分まで丁寧な施工を期待でき、責任の所在も明確になります。さらに中間マージンが発生しないため、適正価格で質の高い工事が期待できます。

ポイント6:万が一の事故に備え、損害賠償保険に加入しているか

実際にはあってはならないことですが、工事中に作業員が屋根材を破損させてしまう、また屋根から工具を落としてカーポートを破損させたり、隣家の窓ガラスを割ってしまったりするなど、想定外の事故のリスクはゼロではありません。
そうした万が一の事故に備え、損害賠償保険に加入している業者であれば、業者の不手際による事故についても、金銭的な保証を含めて誠実に対応してもらえる可能性が高く、安心して工事を任せることができます。

ポイント7:必ず3社以上から相見積もりを取って比較検討する

面倒に思われるかもしれませんが、症状によって費用の相場が変動しやすいアンテナ修理については、その工事における適正な価格と、各業者のサービス内容を見極めるために、最低でも3社から見積もりを取る「相見積もり」を強くおすすめします。
各社の見積り価格や内容を比較することで、中央値としての適正価格を判断でき、適正価格より見積もり費用が高い、逆に極端な安値で顧客を騙そうとする悪質な業者を排除することができます。
なお相見積もりでの比較ポイントとしては、見積もり料金だけでなく、担当者の対応、保証内容、提案される工事内容などを総合的に比較、検討の上で、もっとも納得できる業者を選ぶことがおすすめです。

修理費用を賢く節約!火災保険を適用する手順と注意点

アンテナの修理費用に火災保険が使える、という話を聞かれたことはないでしょうか。

条件にもよりますが、これは事実です。基本的には、台風や落雷などの「自然災害」が原因でアンテナが故障した場合、ご自宅でご加入されている火災保険が適用され、修理費用が補償される可能性があります。
他にも、近隣での爆発事故による飛来物や、より高い位置からの落下物など、想定外の事故でアンテナが破損した場合も、多くのケースで火災保険を適用できます。
お住まいのアンテナ故障の原因によっては、ほとんど自己負担なく修理できるチャンスといえますので、必ずご確認ください。

火災保険が適用されるのは「自然災害」による故障

火災保険が適用されるのは、主に以下のような自然災害、事故が原因の場合です。
一般的な火災保険には「風災保証」など、火災以外の自然災害や事故による被害も補償対象となる保険が付帯しています。

  • 風災: 台風や竜巻、強風によってアンテナが倒壊・破損した。
  • 雪災: 大雪の重みでアンテナが傾いた、破損した。
  • 雹(ひょう)災: 降ってきた雹が当たってアンテナが破損した。
  • 落雷: 落雷によってアンテナやブースターが故障した。
  • 想定外の事故:上記した近隣の爆発、落下物などでアンテナが破損した。

一方で、経年劣化によるサビや腐食、施工不良などが原因の場合は、保険の対象外となるので注意が必要です。
ただ詳しい保証内容については、ご加入の火災保険の契約内容によっても異なりますので、実際に保証されるかどうかについては、お住まいの保険の契約内容をご確認されるか、保険会社などにお問い合わせください。

【3ステップで完了】火災保険の申請方法と流れ

保険の申請と聞くと難しく感じるかもしれませんが、手順は意外とシンプルです。

以下、保険申請の大まかな流れを解説します。

  1. 保険会社へ連絡: まずはご加入の保険会社や代理店に連絡し、アンテナが自然災害で被害を受けた旨を伝えます。
  2. 業者に見積もりと写真撮影を依頼: アンテナ修理業者に連絡し、保険申請に使うための「修理見積書」と「被害状況がわかる写真」の作成を依頼します。
  3. 必要書類を提出: 保険会社から送られてくる保険金請求書に必要事項を記入し、業者から受け取った見積書や写真と共に提出すれば完了です。

申請に必要な書類と「被害状況がわかる写真」の撮り方

火災保険の申請には以下の3点が必須となります。

  • 保険金請求書(保険会社から取り寄せ)
  • 修理費用の見積書(修理業者に作成を依頼)
  • 被害状況がわかる写真(修理業者に撮影を依頼)

写真は、保険会社が被害状況を正確に判断するための重要な証拠となります。
アンテナ全体の被害がわかる写真と、破損箇所のアップ写真の両方を撮ってもらうようにしましょう。
当「あさひアンテナ」のように、保険申請のサポートに対応できる業者に、アンテナの修理をご依頼になると、すべてがスムーズに進みます。

注意点:保険が適用されないケースと免責金額

火災保険を申請する際には、以下のような2つの注意点があります。

  • 経年劣化は対象外:火災保険は、あくまで自然災害による突発的な損害が対象です。サビや老朽化による故障と判断されると、保険金は支払われないか、減額される可能性があります。
  • 免責金額の確認: 契約内容によっては、「損害額が〇〇万円以上の場合のみ補償する(フランチャイズ方式)」や、「損害額のうち〇〇万円は自己負担(エクセス(免責)方式)」といった条件が付いている場合があります。修理費用が免責金額を下回る場合は、保険を使っても自己負担が発生するため、事前にご自身の契約内容を確認しておくことが重要です。

【関東エリアの方へ】年間6,000件超の実績!あさひアンテナが選ばれる理由

「アンテナの修理には信頼できる業者を選ぶことが大切だというのは理解できた。だけど、具体的にどこの業者がいいの?」

ここまでの記事をお読みいただいた方には、上記のような疑問を覚えられる方もいらっしゃるでしょう。

もし、あなたが関東エリア(東京・神奈川・千葉・埼玉・群馬・栃木・茨城)にお住まいで、アンテナ修理の業者選びに迷われているなら、ぜひ当「あさひアンテナ」をご検討ください。
ここでは、当あさひアンテナが、多くのお客様に選ばれ続けている理由を、次の各項目でご紹介していきます。

完全自社施工だから実現できる「適正価格」と「高品質」

当あさひアンテナでは、下請け業者を一切使わず、すべての工事を経験豊富な自社の社員スタッフが責任を持って「完全自社施工」で行います。
これにより、中間マージンなどの余計なコストを徹底的にカットし、研修だけでなく現場経験に基づいた細かなコツなど、実践的なノウハウを持つ弊社スタッフの優れたアンテナ職人による高品質な工事を、リーズナブルな価格でご提供することが可能になるのです。

施工後、万が一のアンテナトラブルや、メンテナンスなどについても、可能な限り当初の工事を担当した職人がご対応するか、当時のデータをもとに工事を行うため、各現場での施工内容に合わせた適切な対応が可能になります。

また各種アンテナ取り付け工事、ブースターなどシステム周辺機器の設置工事についても、国産一流メーカーから直接、大量買い付けを行う条件での大幅値引き(スケールメリット)を実現しております。

これにより、弊社では高品質のアンテナ本体に基本設置具、同軸ケーブルをセットにした基本設置工事、また各種周辺機器の本体込み設置工事も、わかりやすい価格体系と、低価格の工事費用でご案内しております。
使用するアンテナや周辺機器についても、弊社サイトですべてメーカーや商品名、型番を明記しておりますので、お客様には安心して必要な工事をお選びいただけます。

業界最長クラスの「10年保証」で工事後もずっと安心

弊社では施工技術に絶対の自信をもち、設置後のトラブルは滅多に生じないとの確信から、業界でも最長クラスとなる「10年間の長期保証」をお付けしています。
工事後に万が一トラブルが発生した場合でも、迅速に対応いたしますので、末永く安心してテレビライフをお楽しみいただけます。

また施工後の料金のお支払いについても、現金だけでなく、各種のクレジットカード、電子マネー、QRコード決済に対応しておりますので、お客様には現金のご用意など、余計なお手間をおかけいたしません。

完全無料の電波調査で最適のアンテナ工事をご提案

弊社ではアンテナ工事に伴う現地の電波調査、お見積もりを、出張料やキャンセル料を含めた完全無料でご対応いたします。
電波調査については、お住まいのさまざまな位置で精密な電波の測定と品質チェックを行い、可能となるすべてのアンテナ設置方法の中から、受信感度はもちろん、見た目、耐久性、価格など、お客様のご希望に最適な工事を、業界最安に挑むお見積もり価格でご提案いたします。

上記した、弊社の各種テレビアンテナ工事・基本設置工事の費用としては、

  • 八木式アンテナ・DXアンテナ製20素子「UA20」:22,000円(税込み24,200円)から。
  • デザインアンテナ・DXアンテナ製20素子相当「UAH201」:22,000円(税込み24,200円)から。
  • デザインアンテナ・サン電子製20素子相当「WG-20」+「背面スッキリカバー」:25,000円(税込み27,500円)から。
  • 強電界地域専用コンパクトデザインアンテナ・スカイウォーリーミニ「U2SWLC3」:25,000円(税込み27,500円)から。
  • ユニコーンアンテナ・マスプロ電工製「U2CN」:キャンペーン価格。
  • BS/CSアンテナ(地デジアンテナと同時設置)・DXアンテナ製2K4K8K対応45型モデル「BC45AS」:18,000円(税込み19,800円)から。
  • 高耐風BS/CSアンテナ(地デジアンテナと同時設置)・DXアンテナ製2K4K8K対応45型・高耐風モデル「BC453SG」:特別価格。

になります。また他にも、

  • 八木式アンテナ:各素子数モデル、高性能パラスタックアンテナ、ローチャンネル用、塩害用、雪害用、ステンレスモデルなど。
  • デザインアンテナ:26素子相当モデル
  • BS/CSアンテナ:ブラックのカラーバリエーション、各ディッシュサイズモデル。

といった多彩なモデルをご用意しているため、一般住宅から集合住宅まで、さまざまな条件のアンテナ工事にご対応できます。

最短即日対応!お見積もり・ご相談はLINEでもお気軽に

もちろんテレビアンテナの設置だけでなく、急なアンテナトラブルなどで。テレビが映らなくて困っているといった緊急のご相談にも、あさひアンテナは最短即日でお住まいまで駆けつけます。
フリーダイヤルへのお電話はもちろん、LINEでも簡単に見積もり依頼やご相談が可能です。もちろん他業者との相見積もりにもご対応いたします。

アンテナトラブルに際しては、弊社フリーダイヤルにお問い合わせいただければ、現場経験と専門知識の豊富なスタッフが、お客様の不安に寄り添い、丁寧にご対応いたします。
テレビ画面のトラブルに際しては、まずはお住まいの症状やアンテナ環境などをお伺いし、想定される原因と、ご自宅で可能な対処法をご案内いたします。
お電話口でのご説明でトラブルが解消された場合は、料金は一円たりともいただきませんので、どうかご安心くださいませ。

当あさひアンテナにおける、アンテナ修理に関する工事の費用は、

  • アンテナ修理(軽度の破損などに対する補修):5,000円(税込み5,500円)から。
  • アンテナ向き調整(角度がずれたアンテナの再調整):8,000円(税込み8,800円)から
  • 既設アンテナ撤去(アンテナ交換に伴う古いアンテナの撤去と処分)」:5,000円(税込み5,500円)から。(全長1.8メートルまでのアンテナ)

になります。
アンテナ交換の費用は、基本的に上記した各種アンテナ設置費用と、既設アンテナ撤去・処分の費用を合わせた価格になります。

また当あさひアンテナでは、アンテナ修理に火災保険を適用されたいお客様のご相談についても、保険専門のスタッフによる万全のサポート体制をご用意しております。
アンテナ修理に並行して、弊社の側で現場写真や必要書類などをすべてご用意するほか、お客様の申請書類作成、保険会社との交渉についても、専門スタッフによるバックアックで、スムーズかつ簡単に進めていただけます。

急なテレビの受信トラブルやアンテナの故障に対する修理・交換、その他の各種アンテナ工事をお求めのお客様は、まずはは弊社フリーダイヤルへのお電話。または弊社メールフォーム、LINEアカウントまで、どのようなことでもお気軽にお問い合わせください。

アンテナ修理に関するよくある質問(Q&A)

最後の項目として、アンテナ修理、またはトラブルに関する疑問点として、多くのお客様から専門業者へと寄せられるご質問にQ&A方式でお答えしていきます。

Q. 賃貸住宅(マンション・アパート)でテレビが映らないなどのトラブルが生じた場合はどうすればいい?

A. お客さまが賃貸物件や借家などにお住まいの場合、テレビ画面が乱れる、アンテナの故障などの問題が生じた場合も、ご自身の独断で、業者などへ修理を依頼するといった行動は避けてください。
まずは物件の大家さん、オーナー様や管理会社へと連絡し、状況を説明して対処を要請し、その指示を仰ぎましょう。
マンションやアパートの各棟など、建物全体の共用アンテナが故障している場合は、管理側で修理を手配してくれます。

逆に、お客様が独断で業者を依頼して、管理者側の許可を得ずに共用アンテナを修理するなどのことを行うと、管理者に無断で建物の工事を行うのと同じことになります。結果、賃貸契約違反などの問題が生じることもあるのでご注意ください。

Q. アンテナの寿命は何年くらい?修理と交換どちらがいい?

A. 一般的なテレビアンテナの寿命(耐用年数)は、通常の屋外設置で、10年から15年程度とされています。
機種ごとにより詳しくご説明すると、各機種の一般的な位置への設置で、八木式アンテナ、BS/CSアンテナでは10年強。デザインアンテナ、ユニコーンアンテナであれば15年から20年以上とされています。
ただこの寿命は、設置場所の環境にも左右されます。気候などが穏やかなエリアであれば、上記の耐用年数を大幅に過ぎても、問題なく使用できることもあります。
一方で台風や大雪などが多い、海沿いで潮風の影響を受けるなどの環境では、アンテナがダメージを受けやすく、耐用年数未満でもトラブルが生じることもあります。

上記のようにアンテナは、寿命を過ぎてもすぐに壊れて使えなくなるわけではありませんが、やはり寿命が過ぎると各部の機能や耐久力の低下して、故障が起こりやすくなります。
耐用年数の半ばでアンテナに何らかのトラブルが生じた場合は、破損部の補修や角度調整といった簡単な修理で、アンテナそのものは使い続けることができるケースも多くなります。
しかし、設置から十数年以上が経過して、上記の耐用年数を過ぎているアンテナにトラブルが生じた場合は、故障した箇所を修理しても、全体的な老朽化から、またすぐに別の箇所が故障するトラブルが発生する可能性が高くなります。
耐用年数を過ぎたアンテナが故障した場合、長期的な視点で見ると、修理するよりも最新の高性能なアンテナに交換する方が、結果的にコストパフォーマンスが高くなるケースも多くなります。

Q. 地デジ放送の受信レベルが下がる原因にはどんなものがある?

A. 現在の地上デジタル放送(地デジ放送)は、日本の地上、国内全域の要所にある地デジの電波塔から「UHF(極超短波)」という種類の電波でも、470MHzから710MHzまでの周波数帯を使って送られています。

この電波に、デジタル化された映像信号を変換して乗せ、送信するのが現在の地デジ放送です。しかしこのUHFの電波は、電波塔からの送信時や地デジ用UHFアンテナで受信する際に、以下のような要因で受信レベルが低下することがあります。

  • 電波塔からの距離:UHFの電波は、電波塔から長距離の空間を伝わるほど、電波レベルが低下していきます。電波塔からの距離と後述する山地など地形の影響で、到達する電波レベル別に電波塔の周辺エリアを分類したものを「電界地域」といいます。この電界地域は主に「強電界地域(80㏈以上)」「中電界地域(80㏈以下60㏈以上)」「弱電界地域(60㏈以下)」に分けられ、各電界地域に適した地デジアンテナや設置方法が必要になります。
  • アンテナの角度: 地デジ用のUHFアンテナには、アンテナの真正面側で受信感度がもっとも高まり、角度がズレるごとに低下していく「指向性(しこうせい)」という性質があります。そのため、地デジアンテナ正面を近隣の電波塔の方向に向け、調整して設置する必要があり、アンテナの老朽化や雨風などの影響を受けて、この角度がズレてしまうと、受信感度が低下します。
  • アンテナの設置位置:地デジ電波(UHF)は高い位置にあたる電波塔の先端から、広がっています。受信する一般住宅から見れば、電波塔の先端がある上空から音のように届いていることになります。そのため、地デジアンテナは屋根の上など、電波塔の先端にあたる方向が開けた高い位置に設置すると、角度調整も行いやすく受信しやすくなります。逆に壁面やベランダなどへの地デジアンテナ設置は、設置の見た目のよさや風雨の影響を避けやすいメリットはありますが、近隣の電波塔の方向に高層ビルなどがある、隣家で前方が塞がれているなどの環境では、電波が遮られて受信が蒸すかしくなるケースもあるため、注意が必要です。
  • 周辺の障害物:上記でも触れた通り、電波塔の先端から広がる地デジ電波は、高いビルや山地などに遮られることがあります。地デジ電波の波長の幅は40センチから60センチ程度で、ある程度は音のように広がりやすい性質もあります。そのためビルのような障害物を乗り越えて向こう側で広がる性質もありますが、ビルのすぐ後部に当たる一帯などには、広がった地デジ電波も届かず、その一帯のみ地デジの受信レベルが大きく低下することもあります。
  • 悪天候: 地デジ電波は水(水分)に影響を受けるため、一年の気候、湿度の変化により、空間を伝わる際の減衰の度合いが変わります。そのため同じ場所でも、地デジ電波レベルは一年を通じて、6㏈程度の変動が生じます。また大雨や大雪は、空間で地デジ電波を吸収してしまい、受信レベルが大きく低下する原因になります。
  • ノイズ(雑音): 地デジアンテナは地デジ電波だけでなく、携帯電話の電波など周波数帯が近い無関係の電波(ノイズ・雑音)も受信してしまい、地デジ電波の品質が下がることもあります。また屋内にある電子レンジ、パソコン、Wi-Fiルータなどの電波、電磁波がテレビ電波に干渉して、ノイズの原因となることがあります。

上記の特長から、安定した地デジ受信を実現するためには、

  • 現場の電界地域や、設置するお住まいの周辺環境や各位置の受信状況を確認して、安定した受信レベルを確保できる受信性能のアンテナや、障害物に影響されない設置位置を選ぶ。
  • アンテナの前方を、電波の届く電波塔の方向へと正確に調整して設置する。これは別方向から届く余計な電波(ノイズ)を避ける意味もある。
  • 気候や天候による電波レベルの低下も想定して、余裕のある受信レベルを確保できるアンテナ工事を選ぶ。
  • 住宅内の電子レンジ、Wi-Fiルータなどの影響を受けないアンテナ配線の対策を行う。

などのポイントが重要になります。

Q. 衛星放送(BS/CS)の受信レベルが下がる原因にはどんなものがある?

A. 衛星放送(BS放送、CS放送)では、宇宙空間に位置し、地上からは常に空の同じ場所に見える人工衛星(静止衛星)から、周波数帯が12GHz前後の12GHz帯という、非常に周波数帯が高く、直進性の高い電波に映像信号を乗せて送信しています。
12GHzの電波は、波長の幅は25ミリ程度で光に近い性質を持ち、宇宙空間の静止衛星から日本全域を照らし出すようなイメージで送信されています。

この方式により、衛星放送は地デジ放送より、一基の静止衛星で日本全域に、安定した電波レベルで大量の情報を送信できるという特徴があります。
他にも、地上の地形や災害などに影響を受けにくいのもメリットです。ただ衛星放送では、静止衛星から地上に設置されたBS/CSアンテナまで、直進的な電波が一直線に届いている形になるため、受信に噛んっして、地デジ放送とは異なる注意点が存在します。

以下、衛星放送の電波レベルが、アンテナで受信する際に弱まってしまう、主な要因について解説していきます。

  • BS/CSアンテナの角度のズレ:BS/CSアンテナは、東経110度(南西方向)上空に位置する静止衛星から直進的に届く12GHz帯の電波を、円盤のようなディッシュ(放物面反射器)でキャッチします。このディッシュの内側に電波を反射させ、正面の一点に集め、焦点に集められた電波を、その位置に固定された一次放射器で受信します。そのためディッシュの仰角、方位角(上下、左右の角度)を東経110度へと正確に合わせる必要があり、ミリ単位のズレでも焦点が一次放射器から外れて、受信レベルが大きく低下します。
  • 電波を遮る障害物: 上記の通り、12GHz帯の電波は静止衛星から地上に設置されたBS/CSアンテナまで、光のような性質で一直線に届いています。12GHz帯の電波はその性質から、わずかな障害物にも遮られやすく乗り越える力も弱いため、静止衛星からBS/CSアンテナに届くまでの空間に、山や建物や樹木、その枝葉、洗濯物など、わずかな障害物があっても、電波が遮られてしまい、アンテナ側で十分に受信できなくなります。
  • 降雨・降雪減衰:地上の空間を伝わる12GHz帯の電波は、粒が大きな豪雨、大雪の際には、波長の短い電波が雨や雪に吸収され、乱反射も発生するため、BS/CSアンテナ側での受信レベルが大きく低下し、テレビ放送が映らなくなることがあります。これを「降雨減衰」「降雪減衰」といい、基本的な対策は天候の回復を待つのみになります。
  • 電源設定:12GHz帯の電波はそのままでは周波数帯が高すぎるため、BS/CSアンテナで受信された際、設置されたコンバーター(変換器)で、MHz帯の電波に変換してケーブルに送信しています。このコンバーターは電子機器であるため、アンテナ配線部にあるブースター電源部、またはテレビの電源設定をオンにして、ケーブルから電源を供給する必要があります。この電源設定に問題があると、コンバーターが作動しない、またはケーブルのショートが生じ、衛星放送が視聴できなくなります。
  • 一部地域での電波レベル低下:静止衛星から届く12GHz帯の電波は、日本全域にほぼ同じレベルで届きますが、ただ静止衛星からの距離が遠い日本の北部、南端部などでは、距離による減衰で受信レベルがやや下がります。このようなエリアの一般住宅では、通常の45型よりやや大型で受信レベルが高いBS/CSアンテナが必要になります。

衛星放送はご説明した通り、地デジ放送に比べると、BS/CSアンテナに届くまでの電波レベルが安定しやすいのが特徴です。
BS/CSアンテナで安定した受信を実現するポイントとしては、

  • BS/CSアンテナの設置位置として、東経110度の方向が開けており、また設置した後も、建物が建つ、樹木が伸びる、洗濯物が干されるなどで障害物が発生する可能性が低い場所を選ぶ。
  • アンテナ本体が揺れたりしないしっかりした場所に固定して、東経110度の方向へと正確に角度を調整する。
  • お住まいのケーブル配線部や設置するテレビの台数などに応じた、適切なBS/CSアンテナの電源設定を行う。
  • 電波レベルが弱い地域では、やや大型のBS/CSアンテナを採用する。大型のBS/CSアンテナは、降雨・降雪減衰などの対策にもなる。

といったことが挙げられます。

Q. アンテナの経年劣化を抑える方法にはどのようなものがある?

A. テレビアンテナに故障、不具合が生じる要因の大半は、アンテナが風雨、雪、潮風などの自然環境によるダメージや、長年のダメージ蓄積による老朽化と言えます。
そのため自然環境の影響(経年劣化)を抑えることができれば、アンテナの故障、不具合が起こるリスクを大幅に下げることができます。

具体的にアンテナの老朽化を抑える方法としては、自然環境に強い機種を採用する、また風雨などを避けやすい位置に設置することになります。
以下の項目では、自然環境に強い機種、自然の影響を避けやすい設置位置にについて、それぞれの注意点も含めて解説していきます。

  • 自然環境に強いモデルを選ぶ:
    • デザインアンテナ/ユニコーンアンテナ:風雨などの影響を受けにくく、設置の見た目も良いよう開発された地デジアンテナです。受信感度が対応できる現場であれば、風雨をはじめとする自然環境による老朽化が進みにくく、上記したように耐用年数が長くなります。
    • 八木式アンテナ(高耐久モデル): 形状や主な設置位置(屋根の上)などから、受信感度が高い半面、自然環境には弱いモデルです。ただ八木式アンテナでも、素材や加工、設計により降雪や潮風への耐性を高めた雪害用、塩害用モデルや、サビに強いステンレスモデル、高耐食モデルがあり、これらの機種を使うことで老朽化を抑え、寿命の長期化につながります。
    • BS/CSアンテナ(高耐風モデル):BS/CSアンテナにも、ディッシュ部分が風を通す構造や、接合部の強化による上下、左右への揺れを抑える設計で、台風などの強風にもトラブルが生じにくく、経年劣化を抑えることができるモデルが存在します。特に台風が多い地域でのトラブル防止に役立ちます。
  • 設置場所を工夫する:
    • 壁面やベランダ:壁面の低い位置や、ベランダの手すり部や内部空間などにアンテナを設置することで、屋根の上よりも風雨などの影響を受けにくくなり、メンテナンスも容易になって、アンテナトラブルや老朽化を抑えることができます。一方で設置位置の低さから、地デジの受信感度が下がる、衛星放送は障害物に影響されやすくなるなどの注意点もあります。ベランダ内外では、アンテナに誤って触れることでトラブルが生じることもあります。
    • 屋根裏・天井裏:地デジアンテナの場合は、現場の条件が整っていれば、お住まいの屋根裏や天井裏の空間に、主にデザインアンテナを設置できるケースもあります。この設置方法であれば、住宅の外観や外装にまったく影響を与えないほか、天候の影響を一切受けないため、アンテナの経年劣化が進みにくく、メンテナンスフリーで寿命も大幅に延ばせます。いしかしこの方法は、現場の受信レベルが非常に強い、住宅の建材などが地デジ電波を通しやすい、設置スペースを確保できるなど、いくつかの条件をクリアした現場でしか対応できないため、ご注意ください。

まとめ:アンテナ修理の相場を理解して、最適な業者に依頼しよう

この記事では、アンテナ修理の費用相場から業者選びのポイント、火災保険の活用法、疑問点に対するご回答まで、お客様に必要と思われる情報を、幅広く解説してきました。
最後に、アンテナ修理で後悔しないための重要なポイントをもう一度おさらいします。

  • ①まず自分で原因をチェック:すぐ業者を呼ぶ前に、配線やB-CASカードなど、自分で確認できる範囲の応急処置を試してみましょう。それで解決できれば、余計な手間や費用を省くことができます。
  • ②適正な相場を把握:修理内容やアンテナの種類ごとの費用相場を知ることで、高額請求を防ぎ、冷静に業者と話を進めることができます。
  • ③複数の優良業者を比較検討:「料金の明確さ」「実績」「保証」「対応の丁寧さ」などを基準に、必ず3社以上から相見積もりを取り、総合的に判断してもっとも信頼できる一社を選んでください。

突然のアンテナトラブルでは、テレビを視聴できない不便な状況が続いてしまい、どう対処すればいいのか、いつ復旧できるのかといった不安にかられるものです。
しかし、正しい知識を持って冷静に対処すれば、最適な解決策を見出して、最速で解決する手順が必ず見つかります。
本記事が、万が一のアンテナトラブルに当たって、皆様の快適なテレビライフを、早急かつ低価格で取り戻すための一助となれば幸いです。

もしアンテナ修理でお困りの際は、まずは専門業者に無料の見積もりを依頼し、気軽に相談することから始めてみてはいかがでしょうか。
当あさひアンテナでも、突然のアンテナトラブルをはじめ、アンテナ工事全般について、早急なご対応と、低価格な費用、高品質な施工と、10年保証をはじめとする豊富なサービスでご対応いたします。

もしもの際には、相見積もりの一社としてのご選択を含めて、まずは当あさひアンテナまでご相談いただければ幸いです。

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アンテナ本体 型番
  • デザインアンテナ

    デザインアンテナUAH201
    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木式アンテナ

    八木式アンテナUA20
    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    2K4K8K対応BS/CS110度アンテナ
    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。