【原因切り分け】テレビの受信障害の対策は?エラー別対処法と700MHz電波障害の問題、相談先の業者・協会についても解説

2025年06月29日

現在の日本のテレビ放送である地上波デジタル放送(地デジ放送)や、衛星放送のBS放送、CS放送、4K8K放送は、ご家庭での団らんから、専門チャンネルで好きなジャンルの番組を高画質で観る楽しみまで、日常生活には欠かせないものだという方も、多くおられることでしょう。

しかしテレビ放送を楽しんでいる日々で、突然、テレビ放送が映らなくなると、本当に困ってしまいます。
テレビ画面に「E202」などの見慣れないエラーコードが表示される。画面がモザイク状のブロックノイズで乱れる、画面がフリーズで固まるなどすると、一般の方にとっては、いったい何が起きたのか分からず、困惑されるのも無理はないことだといえます。
特にその原因がテレビ本体にあるのか、テレビアンテナなのか、それとも近所の工事、天候などの影響なのか、判断がつかない間は不安になることでしょう。

この記事では、そんなお悩みを抱えるあなたのために「テレビの受信障害」について徹底的に解説します。本記事をお読みいただければ、主に以下のことが分かります。

  • テレビに表示されるエラーコードや症状から原因を推測する方法。
  • 業者を呼ぶ前に、自分で簡単に試せるトラブルへの対処法。
  • アンテナや周辺環境が原因の場合の詳しい解決策。
  • 話題の「700MHz電波障害」の確認方法と無料の対策。
  • どうしても直らない場合に、信頼できるアンテナ工事の専門業者を選ぶポイント。

テレビ放送の受信障害の原因はさまざまですが、その多くは自分で解決できる些細なトラブルである可能性もあります。
まずは落ち着いて、ご自宅での判断でその原因を切り分け、適切な対処を行ってください。それが無駄な出費を抑えて、一刻も早く快適なテレビ視聴環境を取り戻す近道にもなります。

また、ご自宅での対処では復旧が難しいトラブルの場合には、即日対応も可能で、修理の施工技術も高く、工事費用も安い優良なアンテナ工事業者を選ぶためのポイントも解説いたします。

受信障害でテレビが正常に映らない問題にお困りの際には、まずは本記事をお読みいただければ、トラブルが発生する主な原因の概要から、トラブルの症状や原因に応じて、最速で復旧するための手順まで、おわかりいただけることでしょう。

地デジ放送の仕組みと起こり得る電波障害とは?

現在、多くのお住まいで普段から視聴されている、もっとも一般的なテレビ放送「地上デジタル放送(地デジ放送)」は、日本各地にある地デジ電波塔から発信されている「UHF(極超短波)」という電波を、ご家庭の地デジアンテナ(UHFアンテナ)で受信することにより成り立っています。

地デジ放送では、UHFでも470MHzから710MHzまでの周波数帯を利用しており、この周波数帯に、テレビのデジタル映像信号(0と1の組み合わせ)を波長に変換して乗せて送信しています。視聴する側ではこの電波をアンテナで受信してテレビなどのチューナーに送り、映像信号を映像・音声に再変換することで地デジ放送が視聴できるのです。

この地デジのUHFは、約40センチから60センチほどの波長の幅があり、電波塔の先端から周辺の一帯に、音のように広がる形で届いています。しかしこの地デジ電波は、電波塔からご自宅のアンテナに届くまでの間に、さまざまな影響を受けて弱まることがあります。

まず、地デジ電波は空間を遠くまで伝わるほど電波レベル(電波の強度)が弱まるため、テレビ塔からの距離が遠い地域ほど電波レベルは弱くなります。それをカバーするために、日本各地に地デジ電波塔を置き、主要エリアでは十分な電波レベルが届くようにしています。
また地デジ電波は電波塔の先端から下るようにして周辺に広がっており、音のようにある程度、障害物を乗り越える力もあります。しかし電波塔と受信するアンテナとの間に、山地や高層ビルなどの大きな障害物があると、その近隣では電波が遮られやすく、受信できる電波レベルが低下します。
戸建て住宅では基本的に、屋根の上など高い位置にアンテナを設置するほど受信環境が安定し、同じ住宅でも壁面などの低い位置では、高層建築や住宅密集地など周辺環境の影響を受けて、受信レベルが大きく下がる場合もあります。
さらに季節による気候の変化もある程度、電波レベルを変動させます。特に大雨や大雪などの悪天候では、空間で電波を吸収してしまい、一時的に受信状態が大きく悪化することがあります。

ご自宅の地デジアンテナの設置場所や向きも非常に重要です。
地デジアンテナは基本的に、上記のような受信レベルを確保しやすい位置に設置し、アンテナの前方を電波塔の方向に向ける必要があります。地デジアンテナには正面方向のみで受信性能が高まる「指向性」があるため、アンテナが正しい方向を向いていなかったり、経年劣化で性能が落ちていたりすると、十分な電波をキャッチできず、映像の乱れにつながります。
このように、地デジ放送が見られなくなる原因は、必ずしもひとつではなく、複数の要因が絡み合っているケースも多くなります。

衛星放送(BS放送、CS放送、4K8K放送)の仕組みと起こり得る電波障害

BS放送やCS放送、そしてより高画質な4K8K放送などの衛星放送は、地デジ放送とは仕組みや電波の種類がまったく異なります。
これらの衛星放送は、地上にあるテレビ塔からではなく、宇宙空間で赤道軌道上を周回し、地上からは空の一点に静止して見える人工衛星(静止衛星)の「放送衛星(BS放送)」や「通信衛星(CS放送)」から直接、地球上の広範囲に電波を受信しています。

この静止衛星から送られる電波は、地デジのUHFよりもはるかに周波数帯が高く、波長の幅も25ミリ前後と短い、マイクロ波でもセンチメートル波(SHF)のうち、12GHz前後の電波「12GHz帯」を使用しています。

この電波は光のように直進性が高く、それぞれ一基の放送衛星や通信衛星から、日本全域を照らし出すようにして、効率的に電波を送信しています。

この12GHz帯の電波は、ご家庭の屋根やベランダなどに設置される、皿のような形の「ディッシュ(放物面反射器)」をもつパラボラアンテナ「BS/110度CSアンテナ」で受信します。このディッシュ内部で12GHz帯の電波を受け止めて反射させ、一点に集める形で受信するのです。

現在のBS放送の放送衛星と、主なCS放送(110度CS「スカパー!」)の通信衛星は、同じ東経110度の上空にあるため、一基のBS/110度CSアンテナ(BS/CSアンテナ)でどちらも受信できます。
しかしBS/CSアンテナはディッシュの方向を東経110度(南西方向)に向けて、上下、左右(仰角と方位角)ともミリ単位で正確に合わせる必要があります。そしてこのアンテナ角度がほんの少しでもずれてしまうと、衛星放送が受信できなくなる、非常にデリケートなアンテナになります。

また12GHz帯の電波は、光に性質が近く、長距離、広範囲に届く半面、障害物に遮られやすい性質があります。そのためBS/CSアンテナを向けた東経110度の方向に、山や建物、電柱や電線がある。また樹木が伸びる、洗濯物が干されるなどすると、電波が遮られてしまい、アンテナの受信感度が大きく低下します。

他にも、12GHz帯の電波衛星は、多少の雨や雪には影響を受けませんが、雨や雪の粒の大きさが波長の幅である25ミリに近くなると、直進する電波が雨や雪に吸収される、乱反射するなどの現象が生じます。そのためゲリラ豪雨や大雪などで天候が急激に悪化すると、12GHz帯の電波がBS/CSアンテナに届く前に弱まってしまう「降雨減衰」「降雪減衰」と呼ばれる受信障害が発生しやすくなります。
「天気が悪い日だけ衛星放送の映りが悪い」場合は、この現象が原因である可能性が高く、基本的な対策は天候の回復を待つことになります。

また、静止衛星から届く12GHz帯の電波は、日本全域で大きな電波レベルの違いは生じませんが、東北や北海道などの北部、九州南部や沖縄などの南端部、その他の離島部などでは、距離による減衰からやや電波レベルが弱まるため、大型施設などを除く一般の戸建て住宅などでは、通常の家庭向けである45型サイズのBS/CSアンテナではなく、やや大型で受信性能が高いBS/CSアンテナが必要になるケースもあります。

もしかして受信障害?まず確認したい症状とエラーコード

ご家庭で「テレビ放送の映りが悪い」といっても、その症状は、テレビの画面にブロックノイズが入る、フリーズする、またテレビがまったく映らなくなり、画面に各種のエラーコードとメッセージが出るなどさまざまです。
まずはご自宅のテレビに、いまどのような症状が出ているのかを客観的に把握することが、原因を特定し、解決するためへの第一歩となります。
そのため、エラーコードが画面に表示されている場合はその内容や、映像・音声の乱れ方を注意深く観察してみましょう。

ここでは、代表的なエラーコードと画面の症状から、考えられる原因を推測する方法を解説します。
「うちのテレビはどのパターンだろう?」と照らし合わせながら読み進めることで、テレビが映らない原因が不明である漠然とした不安を解消し、次に何をすべきかが見えてくるはずです。

テレビ画面のエラーコードで原因を探る(E201, E202, E203など)

テレビ画面に表示される「E」から始まる3桁の数字は「エラーコード」といい、テレビが受信できない原因を教えてくれる重要な手がかりです。

エラーコードとは、受信障害やテレビ本体の不調など、さまざまな要因でテレビが正常に映らない場合、テレビや受信機器本体が、その原因を自己診断し、対応するコードとメッセージを表示することで、エラーの原因を教えてくれるものです。このエラーコードは、基本的な内容は、テレビのメーカーやモデルなどは別でも、共通したものになっています。

特に「E202」や「E201」などは、テレビ電波の受信障害の際によく見られるエラーコードです。

エラーコード 表示される意味 考えられる主な原因
E201 アンテナレベル(信号強度)の低下。 アンテナの向きのズレ、ケーブルの接触不良・断線、悪天候。
E202 信号が受信できません。 アンテナの向きのズレ、ケーブルの断線、アンテナの故障、放送局側の問題。
E203 放送が休止しています。 選択したチャンネルが放送時間外、または放送を休止、終了している。
E100 B-CASカードが挿入されていません。 B-CASカードが未挿入、挿入方向の間違い、ICチップの汚れ、カードリーダーの不具合。
E101 B-CASカードが読み取れません。 ICチップの破損、カードの接触不良。
E103 B-CASカードが認識できません。 ICチップの破損、カードの接触不良。

※上記は主なエラーコードですが、他にもさまざまな種類があります。

これらのエラーコードが表示された場合は、電波の受信レベルが低下している、挿入されているB-CASカードに何らかの問題が発生している可能性が高いと考えられます。

なおエラーコードはテレビの自己診断で表示されるため、必ずしも正確とは限りません。特に電波の受信に関する不具合(E201・E202・E203)や、B-CASカードのトラブル(E100・E101・E102)などのエラーコードでは、実際の正確な原因とは異なる、同系統のコードが表示される場合もあるためご注意ください。

映像や音声の乱れから原因を推測する(ブロックノイズ・画面フリーズなど)

エラーコードは表示されないものの、映像や音声に異常がある場合も受信障害の一種です。
症状によって、ある程度の原因を推測することができます。

症状 見た目・聞こえ方 考えられる主な原因
ブロックノイズ 映像が四角いブロック状(モザイク)に乱れる。 アンテナレベルの低下、電波干渉、ケーブルの劣化。
画面フリーズ 映像が突然静止してしまう。 アンテナレベルの低下、テレビ本体の一時的な不具合
ゴースト 映像が二重、三重にずれて見える。 電波の反射と多重受信(アナログ放送時代の問題で、現在は稀)。
音声の途切れ 音声がブツブツと途切れる。 アンテナレベルの低下、ケーブルの接続不良。
バズ音・ハム音 「ブーン」「ジー」といった雑音が入る。 周辺機器からのノイズ干渉、アース不良。

※上記は主な映像・音声トラブルと原因の例です。

特にブロックノイズやフリーズは、アンテナが受信する電波の量が、必要なレベルよりやや足りていない状態のサインといえます。また天候や時間帯によって症状が出たり消えたりする場合は、気候、天候などの影響で電波レベルが不安定になっている可能性が考えられます。

原因は自宅?それとも外部?簡単切り分けチェックリスト

お住まいで発生しているテレビの不調が「自分の家だけの問題」なのか、「地域や周辺の一帯で起きている問題」なのかを切り分けることは、原因を特定する大きなヒントになり、次の行動を決める上でも重要なポイントです。
テレビ画面の問題が生じた場合には、以下の項目をチェックしてみてください。

  • ご近所の状況を確認する
    • 可能であれば、近隣の家でもテレビが映らないか確認してみてください。
    • 近隣一帯で同じ症状が出ている場合、地域の放送設備のトラブルや大規模な電波障害の可能性があります。
  • 天候との関連性を確認する
    • 大雨、大雪、強風など、特定の悪天候の時にだけ症状は発生しますか?
    • その場合、天候による一時的な受信障害の可能性が高くなります。
  • 周辺環境の変化を確認する
    • 家の近くで、新しい高層マンションの建設やクレーンを使った工事などが行われていませんか? またアンテナの前方に樹木の枝が伸びるなどしていませんが。
    • 大きな建造物をはじめ、障害物はテレビ電波を遮る原因になります。特にBS/CSアンテナは、東経110度の方向にあるわずかな障害物にも影響を受けるため注意が必要です。
  • 特定のチャンネルだけか確認する
    • すべてのチャンネルが映りませんか?それとも特定のチャンネルだけですか?
    • 特定のチャンネルだけの場合、その放送局側の問題や、アンテナの向きが少しずれている、そのチャンネルだけ電波が減衰しているなどの可能性があります。

これらのチェックポイントによって、原因が自宅の設備にあるのか、それとも外部の要因によるものなのか、大まかな見当をつけることができます。

【3分で試せる】業者を呼ぶ前に!テレビ受信障害の簡単セルフチェック

受信障害の原因がおおよそ分かってきても、「すぐに修理業者を呼ぶのは費用が心配」と感じる方は多いことでしょう。
しかしご安心ください。専門的な知識や道具がなくても、受信トラブルについて、ご自身で試せる簡単な対処法がいくつかあります。

ここでは、誰でも3分程度で完了するセルフチェック方法を3つご紹介します。
これらの方法で、あっさり問題が解決することも少なくありません。
余計な手間や費用などのコストをかけずに、普段通りのテレビ視聴環境を取り戻すため、ひとつずつ順番に試してみてください。

対処法1:テレビ本体とB-CASカードの再起動・挿し直し

パソコンやスマートフォンと同じように、テレビも精密機器であるため、閉じてある機器内部の基盤回路やプログラムが一時的な不具合を起こすことがあります。
まずは、基本の「再起動(リセット)」を試しましょう。

  1. テレビ本体の主電源を切り、電源プラグをコンセントから抜きます。
  2. そのまま1分から5分ほど待ち、テレビ内部の電気を完全に放電させます。
  3. 再度、電源プラグをコンセントに差し込み、テレビの主電源を入れます。
  4. それでも改善しない場合、テレビの側面や背面に挿入されている「B-CASカード」をスロットから取り出し、乾いたソフトな布などで、金色のICチップ部分を丁寧に拭いて汚れを除去した上で、正しい向きで奥までしっかりと挿し直してください。

この2つの作業を実施するだけでも、軽微なエラーや接触不良が解消されるケースは非常に多くなります。またB-CASカードの接触不良なども。汚れを落とした再挿入で解決する場合が多くなります。

なおテレビの再起動については、テレビのメーカーやモデルによっては、専用のボタンを押すなど独自の手順もあるため、一度、テレビ付属のマニュアル、メーカー公式ホームページの製品ページなども確認してみてください。

対処法2:アンテナケーブルの接続確認

意外と見落としがちなのが、お部屋にあるアンテナコンセントと、テレビのチューナー端子を結ぶアンテナケーブルの接続不良です。
掃除や模様替えの際に、知らず知らずのうちにケーブルが緩んでいることがあります。

以下、アンテナケーブルに関するチェックポイントを挙げていきます。

  • テレビの裏側:テレビ本体の「地上デジタルアンテナ入力」または「BS/CSアンテナ入力」端子に、それぞれの放送のケーブルが正しくしっかりと接続されているかを確認します。
  • 壁のアンテナ端子: 壁側にあるアンテナコンセントの端子にも、ケーブルが緩みなく接続されているか確認してください。
  • 分配器やブースター:複数の部屋でテレビを見ている場合、分配器やブースターといった機器を経由していることがあります。それらの機器の接続もすべて確認してください。

ケーブルの先端にあるネジ式のコネクタが緩んでいないか、指で軽く回して締め直してみてください。
また、ケーブルが極端に折り曲げられていたり、家具の下敷きになったりしていないかもチェックしましょう。

極端な折り曲げや重さなどで、ケーブルの断面が円形を保てなくなると、電波も正常に伝送できない上、内部の断線など破損の原因にもなります。ケーブルが破損している場合には、交換が必要となります。

対処法3:チャンネルの再スキャン(再設定)

引っ越しをして地デジを受信する電波塔が変わった場合や、お住まいの地域で放送局の追加、周波数変更があった場合などに、テレビ本体のチャンネル情報が古いままになっている場合があります。そして、これがテレビが正常に映らない原因になるケースもあります。
その場合は、チャンネルの再スキャン(チャンネルスキャン)を行って、テレビの受信設定を更新することで、問題が改善します。再スキャンとは、テレビに届いているテレビ電波のチャンネルをテレビが自動的に確認して、正しいチャンネルに当てはめていく作業のことです。

この操作方法はテレビのメーカー、モデルによっても多少異なりますが、一般的な手順は以下の通りです。

  1. テレビのリモコンの「メニュー」や「設定」ボタンを押します。
  2. 設定画面から「放送受信設定」「チャンネル設定」といった項目を選びます。
  3. 「地上デジタル自動設定」「チャンネルスキャン」などを選択し、スキャンを開始します。

チャンネルスキャンには数分かかる場合があります。
完了後、正常にチャンネルが映るか確認してください。

【原因別】テレビ受信障害の詳しい解決策|アンテナ・天候・周辺機器

上記でご説明した、室内や屋内でも可能な、簡単なセルフチェックを試しても画面トラブルに関する症状が改善しない場合、原因はもう少し専門的な部分にある可能性も考えられます。
しかし、まだ諦めるのは早いといえます。原因をさらに詳しく特定することで、ご自宅での解決の糸口も見えてきます。

ここでは、受信障害の主な原因を「アンテナ」「天候・環境」「周辺機器」の3つのカテゴリーに分けて、それぞれの詳しい原因と対処法を解説していきます。
ご自宅のテレビ受信状態と照らし合わせながら、原因を探っていってください。

アンテナの問題(向きのズレ・老朽化・損傷)と対処法

主に屋外に設置されている地デジ・BS/CSのアンテナは、常に雨風や雪などの屋外環境にさらされているため、アンテナ本体が老朽化で耐久性が低下するにつれて、テレビ電波の受信についてのトラブルが起きやすくなります。

以下、アンテナ本体で考えられる主なトラブルです。

  • アンテナ向きのズレ:前述のように地デジアンテナは近隣の電波塔、BS/CSアンテナは静止衛星のある東経110度の方向へと正確に向けて、電波をキャッチする必要があります。しかし、当初は正確に角度調整されたアンテナも、台風や強風、雨や雪、地震などの影響と、それによるアンテナそのものの耐久力の低下で、徐々に適切な方向から少しずつずれてしまうことがあります。特にBS/CSアンテナは数ミリの角度差が受信感度に大きく影響するため、注意が必要です。
  • アンテナの老朽化・損傷:屋外に設置されたテレビアンテナの寿命は、機種や設置位置、環境によっても大きく異なりますが、一般的に10年から15年程度と言われています。この寿命を過ぎてもすぐに受信できなくなるわけではありませんが、アンテナを長年、使用していると、老朽化による角度のズレが生じやすくなるほか、サビや腐食によって受信性能の低下が起こったり、部品が破損して受信性能を失ったりするなどの問題も起こり得ます。

【対処法】
まずは安全な場所から、目視でご自宅のアンテナの状態を確認してください。明らかにマストごと傾いていたり、破損していたりする場合は、アンテナ工事の専門業者へ、修理、交換などの依頼が必要となります。
もしお住まいのアンテナが、ベランダや屋上フロア空間など、安全に近づける場所であれば、アンテナに直接触れての状態の確認や、ご自宅での角度調整も可能になります。ただ、屋根の上に固定されたアンテナなど、高所でのアンテナ確認、調整の作業は大変な危険を伴いますので、ご自身で屋根に登って作業を行うのは絶対に避けて、専門業者に依頼してください。
なおアンテナの角度調整については、地デジアンテナでは「A-PAB(一般社団法人放送サービス高度化推進協会)」内部サイトの「地デジ放送エリアのめやす」から日本各地の電波塔の位置と、各電波塔の電波が届くエリアを地図から確認できます。BS/CSアンテナについては、東経110度の方向(角度)は日本各地で微妙に異なりますが、「BSコンパス」などのスマートフォンアプリや、インターネット検索で見つかる、日本各地でのBS/CSアンテナ角度調整の目安などの記事が参考になります。

天候や周辺環境による影響(大雨・強風・近隣の建物)

ご自宅のアンテナ本体や配線部などの設備に問題がなくても、外部の環境が原因で受信障害が起きることもあります。

  • 悪天候:前述の通り、大雨や大雪などは地デジ電波レベルを弱めるため、元から受信レベルが低い場合は、テレビ画面が乱れる原因になります。またBS/CSアンテナの場合も、一定以上の激しい風雪は、前述した「降雨・降雪減衰」の原因となります。この場合は、天候が回復するのを待つのが基本的な対処法です。
  • 周辺環境の変化:自宅のアンテナと、電波塔や静止衛星との間に高層ビルが建設される、樹木が大きく成長するなどの問題が生じると、地デジや衛星放送の電波が遮られてしまいます。地デジ電波はある程度、障害物を乗り越えるため、直近の障害物以外には大きな影響は受けませんが、BS/CSアンテナはアンテナを向ける方向のわずかな障害物にも影響を受けやすくなります。
  • 強風:風でアンテナが揺れることで、小刻みなアンテナ角度のズレなどが生じ、一時的に受信が不安定になるケースもあります。

【対処法】
天候が原因の場合は一時的なものであることがほとんどです。ただ頻繁に問題が生じる場合は、地デジアンテナの場合は設置位置の変更、より受信性能の高いアンテナへの交換、ブースターの設置などで、十分な受信レベルを確保する対策があります。BS/CSアンテナの場合も、家庭用で一般的な45型より、やや大型で受信性能が高いモデルを選ぶことで、降雨・降雪による減衰の影響を避けやすくなります。

しかし、周辺環境の変化が原因の場合は、可能であれば障害物の撤去か、難しい場合はアンテナの位置を高くする、より受信性能の高いアンテナに交換するなどの恒久的な対策が必要になることがあります。また強風などの影響も、やはり影響を受けにくい場所へのアンテナ移設や、プロの施工技術による丈夫な固定などが対策になります。

ブースターや分配器など周辺機器の不具合

テレビアンテナで受信した地デジ、衛星放送などの電波は、室内のテレビに届くまでにいくつかの周辺機器を経由しています。これらのテレビアンテナ配線と機器の不具合も、受信障害の原因となります。

  • ブースター:特にアンテナで受信できる地デジ電波が弱い地域や、後述する分配器の分配数が多い住宅などで、電波レベル(映像信号)を電気的に増幅する装置です。このブースター本体や電源部の故障、またはコンセントが抜けていて機能していないなどの問題で、電波が増幅できず、テレビが正常に映らない場合があります。
  • 分配器::一基のテレビアンテナからの電波を、複数の部屋のテレビに分けるための装置です。分配器を通った電波は、例えば三分配では元の電波をおおよそ三分の一のレベルずつなど、等分に分配されることになります。この分配数の多さで個々の電波レベルが低下するほか、古い分配器は、老朽化により電波の漏洩、混入が起こりやすくなる場合があります。

【対処法】
ブースターには電源ランプが付いていることが多いので、点灯しているか確認しましょう。
テレビ放送は地デジ、2K衛星放送、4K8K衛星放送でケーブルを送られる周波数帯が高くなり、高い周波数帯の放送ほど、ケーブルやブースター、分配器なども、対応する高品質な製品が必要になります。アンテナ配線部が古いものである場合は、現在の放送の周波数帯に対応できず、受信トラブルの原因となるケースもあります。
また、これらの機器、特に電源を必要とするブースターは、アンテナと同様に寿命があります。
アンテナ配線部の機器が設置から10年以上、経過している場合は、交換を検討する必要があるかもしれません。

「700MHz」が原因?テレビ受信障害の確認方法と無料の対策工事

近年、テレビの受信障害の原因としてよく耳にするのが「700MHz(メガヘルツ)電波障害」です。
もしご自宅の受信障害がこれに該当する場合、専門の協会が無料で対策工事を行ってくれるケースがあります。
これは非常に重要な情報ですので、ぜひご確認ください。

このセクションでは、700MHz電波障害がなぜ起こるのか、ご自宅が対象かどうかを確認する方法、そして無料の対策工事について詳しく解説します。
心当たりがある方であれば、すぐに行動に移せるよう、具体的な連絡先についてもご案内します。

700MHz電波障害はなぜ起こるのか?その仕組みとは

現在の地デジ放送は、それまでの地上波テレビ放送であった「アナログ放送」からの転換を目的に、2003年(平成15年)12月1日に三大都市圏からスタートしました。その後は移行期間として、アナログ放送は継続しつつ、地デジ放送も徐々に放送範囲を広げていきました。

そして2011年(平成23年)7月24日にアナログ放送が完全に終了したことで、日本の地上波テレビ放送は、地デジ放送へと切り替わったのです。

現在の地デジ放送で使われる周波数帯は、前述の通り、UHFのうち470MHzから710MHzまでです。一方、アナログ放送時代は、主な電波としてはVHF(超短波)の他、東京都の東京MX、兵庫県のサンテレビジョンなど、地方チャンネル(地方局)が放送される一部都府県では、その電波として、地デジと同じUHFのうち、470MHzから770MHzの周波数帯が使われていました。

アナログ放送の時代のテレビアンテナは、ほとんどすべて、現在でいう八木式アンテナが使われ、一般的なVHFアンテナの他、地方チャンネルが受信できるエリアではやや小型のUHFアンテナが設置されました。他にもVHF・UHF一体型のアンテナも存在しました。

そしてアナログ放送から地デジ放送への転換では、テレビアンテナもVHFアンテナから、現在の地デジのUHF周波数帯に対応するアンテナへの交換が必要になりました。ただ地方チャンネル用のUHFアンテナが設置されていた住宅では、対応する周波数帯が重なっていることから、アナログ放送用のUHFアンテナをそのまま地デジアンテナに転用するケースも見られました。

その後、地デジ化によって使われなくなったアナログ放送時代の周波数帯は、主に携帯電話、スマートフォン用の電波として活用されるようになりました。

しかしここで、アナログ放送時代のUHFアンテナを地デジ受信に使っている住宅では、問題が起こる可能性が出てきたのです。アナログ放送時代のUHFアンテナは、純正の地デジアンテナと違い、地デジの周波数帯にはない、701MHzから770MHzまでの周波数帯の電波も受信してしまいます。この周波数帯がいわゆる「700MHz帯」のことになります

携帯電話の基地局の付近などで、アナログ放送時代のUHFアンテナが700MHz帯の電波を受信してしまうと、それがノイズになって地デジ放送の受信不良につながることがあります。

さらにブースターが設置されている場合、700MHz帯の電波が混入することでブースターの動作不良も起こる上、場合によっては、700MHz帯の電波を増幅した上、漏洩した700MHz帯をアンテナが再受信し、ブースターが再増幅することを繰り返す、いわば「電波のハウリング」が生じます。

結果、アンテナとブースターの周辺に妨害電波がふりまかれてしまい、お住まいだけでなく広範な一帯に、地デジ放送や携帯電話の電波障害が発生することもあるのです。

これが「700MHz電波障害」と呼ばれる現象であり、その主な仕組みになります。

影響の対象か確認する方法と問い合わせ先

地方チャンネルが受信できるエリアで、アナログ放送時代のUHFアンテナが今でも使用されている可能性があり、ご自宅が700MHz電波障害の影響を受ける可能性がある地域の場合には「一般社団法人700MHz利用推進協会」から、事前に以下のようなチラシが投函されます。
このチラシがポストに入っていた場合は、対象エリアである可能性が高くなります。

もしチラシが見当たらない場合でも、協会の公式ウェブサイトで対象エリアを確認したり、コールセンターに問い合わせたりすることができます。

  • 問い合わせ先: 一般社団法人700MHz利用推進協会
  • コールセンター(無料): 0120-700-012
  • 受付時間: 9:00~22:00(年中無休)
  • 公式サイト: https://www.700afp.jp/

心当たりがある場合は、気軽に電話でご相談ください。

また、現在でもアナログ放送時代のUHFアンテナを、地デジアンテナとして利用しているお住まいでは、700MHz帯電波障害のリスクだけでなく、アンテナそのものが相当に老朽化している可能性が高くなります。

地デジ放送のスタートから20年以上が過ぎている現在では、アナログ放送時代のアンテナは、設置から30年以上、場合によっては50年以上すぎている可能性もあり、いつアンテナの故障や、屋根の上での倒壊、屋根から落下などの事故が起こってもおかしくない状態と言えます。

もし2025年現在でも、アナログ放送時代のUHFアンテナを使用しているお住まいでは、いずれにせよ現在の地デジアンテナへの早急な交換を強くおすすめいたします。

無料で受けられる対策工事の内容と注意点

700MHz利用推進協会による調査の結果、お住まいのアンテナで700MHz帯電波障害のリスクがあると判断された場合、対策作業を無料で行ってもらえます[5]。

対策工事の内容は、主に以下の2つになります。

  • 対策用フィルターの取り付け:地デジ放送で使われない周波数帯の電波(700MHz帯)だけをカットし、地デジ電波の周波数帯だけを通す専用のフィルターをアンテナの直下に取り付けます。
  • ブースターの交換:使用しているブースターが古いタイプの場合、700MHz帯電波障害のリスクがない、新しいタイプのブースターに交換します。

【注意点】
この対策工事にかかる費用は、すべて700MHz利用推進協会が負担するため、住民の方が費用を請求されることは一切ありません。これは民放709条「原因者負担の原則」により、700MHz帯電波障害の原因となる電波を利用している、携帯端末の各キャリア事業者(700MHz利用推進協会の構成団体)が費用を負担する義務を持つためです。
しかし協会の対策員を装い、不当な料金を請求する詐欺の例も報告されています。
協会の作業員は、必ず顔写真入りの「テレビ受信障害対策員証」を携帯していますので、訪問があった際は必ず提示を求め、身分を確認してください。
また不審に思われたた場合は、すぐに上記のコールセンターに連絡してください。

自力で解決は難しい?専門業者への相談と賢い選び方

テレビの映りに問題が出た場合、ここまで紹介してきた数々の対処法を試しても、改善しないケースもあります。
特に、テレビアンテナ本体の故障や、高所でのアンテナ調整が必要なケースでは、お住まいにてご自分での解決は困難かつ、非常に危険です。
そのような場合は、決してご無理をなさらずに、アンテナ工事の専門業者へとご相談になるのが賢明です。

しかし、いざ専門の業者に頼むとなると、「どこに頼めばいいのか分からない」「高額な料金を請求されないか不安」「個人情報の保護は大丈夫か」といった心配が出てくるかもしれません。
本項目では、安心してトラブル解決の作業、工事を依頼できる、信頼性の高いおすすめのテレビアンテナ工事業者を選ぶためのポイントと、修理にかかる費用の相場をご紹介いたします。

テレビアンテナ修理・交換の費用相場は?

アンテナ工事にかかる費用は、アンテナの種類や作業内容によっても大きく異なります。
いざというときに困惑しないためにも、おおよその相場を知っておくことが大切です。
以下では、一般的なアンテナ工事内容ごとの費用目安をご紹介します。

工事内容 費用目安(税込) 備考
地デジアンテナ設置(八木式) 25,000円~ もっとも標準的なアンテナ。受信性能が高い。
地デジアンテナ設置(デザイン) 27,500円~ 外観を損ねにくく風雨にも強い薄型アンテナ。
BS/CSアンテナ設置 20,000円~ 現在の機器は2K4K8K対応モデル。
ブースター設置 22,000円~ 電波レベルが弱い場合に必要。
アンテナ方向調整 8,800円~ 既存アンテナでずれた向きを調整する作業。
アンテナ撤去 11,000円~ 古いアンテナを取り外す作業。処分費込み。

※これらの料金はあくまで目安です。
正確な料金の相場を知るためには、複数の業者から見積もりを取り、料金だけでなく、工事内容や保証内容もしっかりと比較検討することが重要です。

信頼できるアンテナ工事業者の選び方3つのポイント

数あるアンテナ工事業者の中から、高品質なテレビアンテナ工事で費用が安い、信頼できる一社を見極めるためには、以下の3つのポイントをチェックすることが重要です。

  1. 料金体系が明確で、見積もり後の追加料金がない
    • 公式サイトに料金が明記されているか、電話での問い合わせに丁寧に対応してくれるかを確認してください。
    • 現地調査の上で詳細な見積もりを提示し、作業後に追加料金を請求しないことを明言している業者は信頼できます。
  2. 実績が豊富で、口コミや評判が良い
    • 年間の施工件数など、具体的な実績を公開しているか見てください。
    • 実際に利用した人の口コミや評判を、インターネットなどで確認するのも有効です。
  3. 長期保証などアフターサービスが充実している
    • アンテナは長期間使用する機器ですから、工事後の保証は非常に重要です。
    • 「8年保証」「10年保証」といった長期の保証を付けてくれる業者は、自社の工事品質に自信がある証拠と言えます。

これらのポイントを押さえた上で、アンテナ工事を依頼する業者を選べば、料金や品質で後悔するリスクを大幅に減らすことができます。

【PR】関東エリアなら年間6,000件実績の「あさひアンテナ」も選択肢に

もし、あなたが信頼できるアンテナ工事の業者を探しているのであれば、当「あさひアンテナ」も有力な選択肢のひとつと申せます。
弊社では、先ほど解説した「信頼できる業者の選び方」のポイントを、具体的なデータも含めて満たしております。

以下が、弊社のアンテナ工事に関する主な特徴になります。

  • 豊富な実績:年間施工実績は6,000件以上。多くのご家庭で選ばれている実績があります[2]。
  • 明確な料金:例えば八木式アンテナ基本設置工事(高品質アンテナ、設置具、ケーブル、防水加工の費用込み)が税込み24,200円からなど、業界最安に挑む費用で、公式サイトに各種工事の明確な価格体系を提示しており、見積もり後の追加請求もございません。
  • 相見積もり、即日工事:弊社では他業者との相見積にもご対応しており、見積もり結果によっては寄り安い再お見積もりにも挑戦いたします。また急な受信トラブルでお急ぎのお客様には即日工事にもご対応しております。
  • 長期保証:弊社では業界最長クラスの、施工完了日からの「10年保証」を提供しており、工事後のアフターサービスも万全です[2]。
  • 多様なアンテナ: 標準的な八木式アンテナ(受信感度8.5㏈~13.8㏈)[4]はもちろん、外観を損ねないデザインアンテナ(受信感度7.8㏈~9.8㏈)[1]や、デザイン性と性能を両立した最新のユニコーンアンテナ[5]まで、幅広いラインナップから最適なものを選べます。
  • 完全自社施工:工事はすべて弊社スタッフである熟練のアンテナ職人が担当し、豊富な専門知識と技術に裏打ちされた最高品質の施工ながら、無駄なコスト削減により業界最安に挑む価格を実現しております。

弊社では、迅速かつ丁寧な顧客対応から、出張費やキャンセル費など含めて完全無料の電波調査とお見積り、料金のお支払いはクレジットカードや電子マネーにもご対応など、お客様の利便性を重んじた細かなサービスもご評価いただいており、急なトラブルにもご対応が可能です。

修理やトラブル解決を含むアンテナ工事業者の選び方にお迷いの際は、ぜひ一度、当あさひアンテナにもお気軽にご相談くださいませ。

テレビの受信障害に関するQ&A

ここでは、テレビの受信障害に関して、当あさひアンテナはじめ、アンテナ工事の専門業者に、お客様から特に多く寄せられるご質問と、その回答についてまとめました。
ここまでの記事本文では触れることができなかった細かい疑問点を解消し、お客様のご不安を少しでも軽くするために役立てれば幸いです。

Q. マンションやアパートで受信障害が発生した場合はどうすればいい?

マンションやアパートなどの集合住宅では、各棟の屋上に設置された共用の大型アンテナ(共聴アンテナ)から各部屋に電波が分配されている方式が一般的です。

そのため、もしお住まいのお部屋で受信障害が発生した場合、原因がご自分の部屋だけにあるとは限りません。

まずは、同じ建物に住む他の住民の方も同じ症状かを確認してみてください。
複数の部屋で同時に障害が起きている場合は、共用アンテナやブースター、分配器といった共用設備に問題がある可能性が高いです。
このようなケースでは、個人で業者を呼ぶのではなく、まずは建物を管理している管理会社や大家さんに連絡し、状況を報告して対応を相談するのが正しい手順です。

Q. 特定のチャンネルだけ映らないのはなぜ?

特に地デジ放送などで「他のチャンネルは問題なく映るのに、なぜかひとつのチャンネルだけブロックノイズが出たり、エラーコードが表示されて映らなかったりする」というケースもよくあります。
これには、何通りかの原因が考えられます。

  • 放送局ごとの電波の強さの違い:各テレビ局の電波は、割り当てられる周波数帯に微妙な違いがあります。そして同じ地デジ電波でも周波数帯の高いチャンネルは、空間やケーブルなどを伝送される際の減衰量が大きく、テレビのチューナーに届く受信レベルが低くなる場合もあります。また現場によっては、NHK、各広域民放、地方チャンネルなどを別々の電波塔から受信していることもあり、各電波塔からの距離によって、受信レベルが大きく変動するケースもあります。このような条件で、同じ地デジ電波でも、他のチャンネルの電波は十分なレベルで受信できるのに、特定のチャンネルの電波だけが、必要なギリギリのレベルでしか受信できない、という状況が起こり得るのです。
  • アンテナの向きのわずかなズレ:地デジアンテナの向きについても、すべてのチャンネルがバランスよく受信できる最適な角度から少しだけずれている場合、元より電波が弱いチャンネルだけが映らなくなるケースがあります。
  • 放送局側のトラブル:ごく稀に、放送局側の送信設備にトラブルが発生している可能性もあります。

お住まいでのテレビ受信トラブルの原因が、上記のような問題に当てはまると思われる場合は、まずはチャンネルの再スキャンを試してみてください。

それでもトラブルが改善しない場合は、アンテナの向きの微調整が必要になることもあります。ただお住まいのアンテナが高所に設置されている場合、作業は危険なものになるため、やはり専門業者に相談することをおすすめします。

記事まとめ:まずは落ち着いて原因を特定し、快適なテレビ視聴環境を取り戻してください

この記事では、お住まいで突然、地デジや衛星放送のテレビ放送が正常に映らなくなった際のさまざまな原因と対処法について、主に「受信障害」を中心に、網羅的に解説してきました。
最後に、トラブル発生時の重要なポイントを振り返っていきます。

  • まずは状況確認から:エラーコードや症状から、テレビやアンテナなどに何が起きているのかを客観的に把握します。
  • 簡単な対処法から試す:テレビの再起動やケーブルの接続確認など、ご自宅でもできる対処からまず行っていきます。
  • 原因を切り分ける:ご自宅のアンテナやテレビなど設備の問題か、天候や周辺環境など外部の要因かを切り分けることが大切です。
  • 700MHz障害の可能性も疑う:その可能性のある現場やエリアであり、対応してくれる専門協会からのチラシなどがあれば、無料で対策をとってもらえる可能性があります。
  • 無理は禁物:屋根の上のアンテナの調整など高所での作業や専門知識が必要となって、蒸すかしい作業や危険が伴う場合は、迷わず信頼できる専門業者にご相談ください。

テレビの受信障害には数多くの原因が考えられますが、ひとつずつステップを踏んで確認していけば、必ず解決策は見つかります。
突然、テレビが映らない事態が発生しても、決してあわてず、この記事で得た知識を活用して、一日も早く安心で快適なテレビぼご視聴環境を取り戻してください。

そして、もし屋根の上のアンテナの修理や角度調整、ブースターなど周辺機器の追加設置や修理、調整、さらには新規アンテナの交換など、大掛かりな工事が必要なケース。またお住まいでは原因が特定できない場合などは、当あさひアンテナのフリーダイヤル、または当サイトのメールフォームや弊社LINEアカウントまで、どうかお気軽にご相談くださいませ。

フリーダイヤルでは現場経験と実地の専門知識が豊富なオペレーターがご対応し、お電話口でお住まいの状況をお伺いして、考えられる原因とお客さまでも可能な対処法をご説明いたします。その時点でトラブルが解消された場合には、料金は1円も頂戴いたしませんのでご安心ください。

そして、もしお電話だけで原因の特定や対処が難しい場合は、そのままご依頼いただければ、弊社の優秀なアンテナ職人が即座にお住まいへと出向きます。そして現場の状況から早急に原因を突き止めて、対策となる工事を割り出し、業界最安に挑戦する低価格でご提案いたします。

突然の受信障害などでテレビが映らなくなり、早急な復旧をお求めのお客様は、まずは当あさひアンテナまでご相談くださいませ。他業者にはけっして引けを取らない、業界でも最速・最高品質・最安クラスのご対応で、確実かつ安定したテレビ受信環境の復旧をお約束いたします。

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アンテナ本体 型番
  • デザインアンテナ

    デザインアンテナUAH201
    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木式アンテナ

    八木式アンテナUA20
    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    2K4K8K対応BS/CS110度アンテナ
    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。