テレビ映りの悪さは電波が弱いせい?家庭用アンテナブースターで解決!通販ランキング上位製品の選び方から設置方法まで徹底解説
お住まいで地デジ放送や衛星放送のテレビ画面に突然ブロックノイズが表示されたり、特定のチャンネルだけ映りが悪くなったりするといった症状はないでしょうか。
好きなテレビ番組を楽しんでいる最中に映像が固まるなど、正常に映らなくなると、大きなストレスとなるものです。
しかしその問題は、実はテレビ本体やアンテナの故障ではなく、アンテナが受信している「テレビ電波の弱さ」が原因かもしれません。
この記事では、そんな電波レベル(強度)の弱さによるテレビ映りの問題を解決してくれる「アンテナブースター(増幅器)」について、専門知識がない方でも理解できるように徹底的に解説します。
本記事は、アンテナ本体や配線部の周辺機器について詳しい知識を持つライターが執筆しました。
さらに、ブースターの種類や必要なケース、設置方法などについては、アンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」に取材を行い、プロの解説を参考に、詳細かつ確かな知識や関連の情報をまとめています。
したがって本記事を読み終える頃には、アンテナブースターに関して、以下の点が明確になっているはずです。
- ご自宅にアンテナブースターが本当に必要かどうかが分かる。
- 状況に合わせた最適なブースターの選び方が身につく。
- 初心者でもできる簡単な取り付け方法が理解できる。
- 設置しても映りが改善しないときの対処法が分かる。
もうご自宅において、テレビの映りの悪さで悩む必要はありません。
この記事の解説をご参考に、ご家族で楽しめる安定した快適なテレビライフを取り戻してください。
そもそもアンテナブースターとは?テレビ映りを改善する仕組み
一言で「アンテナブースター」といっても、一般的にはあまり馴染みのない機器であり、具体的にどのようなものなのか、イメージが湧かない方も多いことでしょう。
簡単に言うと、アンテナブースターとは「お住まいに設置されたテレビアンテナが受信したテレビの電波を強くする(増幅する)ための機器」です。
英語の「boost(ブースト)」が「増強する」「強化する」などの意味を持つことは、皆様もご存知でしょう。アンテナブースターとはその名の通り、アンテナで受信した電波を強める「増幅器」の意味になります。
住宅などに設置されたテレビアンテナで受信したテレビ電波(映像信号)は、アンテナから延びるアンテナケーブル(同軸ケーブル)を通って、屋内にあるテレビのチューナーまで届けられます。
しかし、アンテナで受信できる電波がもともと弱い、またアンテナからテレビまでのケーブル部分が長い、ケーブルの途中で複数のテレビに電波を分けるなどすると、個々のテレビに電波が届く頃には、その電波レベル(電波の強さ)が弱まってしまうのです。
ブースターは、アンテナが受信した電波を、ケーブルの途中で力強く押し上げて、テレビがはっきりと映るレベルまで回復させる役割を担います。
アンテナから届くテレビの電波を増幅する「応援団」
アンテナブースターの役割を、もっと身近なイメージで例えるなら「電波の応援団」です。地デジの電波塔や衛星放送の送られてくるテレビの映像信号(電波の強さ)を「声援」だと考えてみましょう。
アンテナがその声援をキャッチしますが、テレビまでの道のり(ケーブル)が長いと、声援はだんだん小さくなってしまいます。
そこで、ブースターという応援団がメガホンを使って、小さくなった声援をもう一度大きくしてテレビに届けてくれるのです。
ただし、ここでひとつ重要な注意点があります。
ブースターは映像信号の「強度」を増幅しますが、信号の「品質」自体を良くするわけではありません。
元々の声援が雑音(ノイズ)だらけでかすれていた場合、メガホンで大きくしても、雑音だらけのかすれた声のまま届いてしまいます。
住宅に設置されたテレビアンテナは、必ずしもテレビ電波だけをキャッチするわけではありません。携帯電話の電波やさまざまな機器が発するノイズ(雑音)など、余計な電波もある程度は受信してしまいます。
またアンテナで受信されてから、ケーブル配線部でテレビまで送られる間にも、徐々に減衰するほか、外部からのノイズが混入することもあります。
たとえばアンテナケーブルの近くにWi-Fiルータを設置している、電子レンジを作動させるなどすると、テレビの画面が乱れたり、映らなくなったりすることもあります。
これも各機器から発する電波や電磁波のノイズが、ケーブルを伝わるテレビ電波に影響を与えるためです。
そしてアンテナブースターは、テレビ電波、それ以外のノイズを問わず、ケーブルを伝わる電気エネルギー(電波)を一律に増強するだけの機器になります。
したがってケーブルを伝わる電波にノイズが多く混じっていると、テレビ電波だけでなくノイズも等しく増強してしまい、かえってテレビ画面の乱れにつながることもあります。
この点は、ブースターを設置する場合に、もっとも注意すべき点のひとつです。
【図解】間違いやすい「分配器」「分波器」との違い
アンテナブースターは、同じくテレビアンテナからのケーブル配線部に設置される「分配器」や「分波器」「混合器」と混同されがちです。
しかし、実際にはこれらの機器の役割はまったく異なります。
ここで、それぞれの機器の違いを、以下の一覧で明確にしておきましょう。
※上記は各機器の主な役割を示しています。
現在は一般の住宅でも、地デジアンテナとBS/CSアンテナをはじめ2基以上のアンテナを設置する場合が多く、この場合は各アンテナからケーブルで送られる電波を、混合器を経由して一本のケーブルにまとめます。
これにより以降の配線部をシンプルにして、工事のコストやトラブルのリスクを低くすることができます。
ただ現在、地デジとBS/CSアンテナをまとめて設置する場合には、地デジ・BS/CS対応のブースターと混合器の機能を兼ね備える「混合ブースター」が使用されることが多くなります。
また分波器は、混合器を使用して地デジ・BS./CSの電波を一本のケーブルにまとめている場合に、テレビの前であらためて各電波を2本のケーブルに分け、テレビ側の対応するチューナーに接続するための機器です。。
アンテナコンセント内のユニットが分波器の機能を持ち、アンテナコンセントで地デジとBS/CSのアンテナ端子が別々になっている場合と、ひとつのアンテナ端子からのケーブルに分波器を接続して、テレビの前で電波を分けるケースがあります。
いずれにせよ、これらの機器の用途を間違えてケーブル配線部に接続してしまうと、各機器が正常に役割を果たせず、テレビ画面が映らなくなることも考えられます。
それぞれの機器の役割を正しく理解し、ご自宅の環境に合わせて適切な機器のタイプを選ぶことが重要です。
地デジ放送の基本とブースターの必要性
この項目では、まず日本の主なテレビ放送である地上デジタル放送(地デジ放送)について、ブースターが必要になる主な要因やケースについてご説明します。
地デジ放送は、日本各地に設置された電波塔の先端から、UHF(極超短波)という種類の電波にデジタル化された映像信号を乗せて送信されています。
このUHFの電波には、以下のような性質があります。
- 数十センチ程度の波長の幅があり、ビルなどの障害物がにぶつかっても、ある程度は回り込んで向こう側で広がる。
- ただビルの真裏に当たる一帯や、建物と建物の間に狭い空間には届きにくくなることもある。
- 電波塔からの距離が遠くなるほど、電波レベルは徐々に弱くなる(減衰)。
- 気候の影響や雨や雪などの悪天候によっても、電波レベルが低下することがある。
そして地デジ電波をキャッチする地デジアンテナ(UHFアンテナ)には「素子数」「素子数相当」で示されるモデル別の受信性能の違いと、アンテナの真正面を中心とした狭い範囲(角度)でのみ受信性能が高まる「指向性」という性質があります。
したがって、UHFアンテナで安定して地デジを受信するためには、まずお住まいの地域の電波レベルに応じた性能(素子数・素子数相当)のアンテナ機種を選ぶこと。そしてアンテナの正面を電波塔の方向へと正確に向けて設置することが基本です。
また地デジ電波は電波塔の先端から広がるように届きます。そのため地デジアンテナの設置現場では、屋根の上など高い位置にアンテナを設置するほど、周辺の建物などの影響を避け、受信レベルが安定しやすくなります。
近年では家の壁面などに設置することで設置の見た目が整うデザインアンテナ(平面アンテナ)が人気を得ていますが、設置位置が低い分だけ周辺環境に影響されやすく、受信感度もやや弱くなりやすいため注意が必要です。
なお、電波塔の周辺一帯では、距離や地形の影響から、到達する電波レベルの目安に応じて各エリアを「電界地域」として分類し、設置する地デジアンテナの性能や設置位置の目安としています。
電界地域の分け方や目安は使われる場所によって違うケースもありますが、一般的には以下の三種類に分けられることが多くなります。
※上記は一般的な電界地域の種類になります。
このような性質から、地デジ放送(地デジアンテナ)においてブースターが必要となるのは、主に以下のようなケースになります。
- お住まいが中電界地域や弱電界地域で、アンテナだけでは十分な電波レベルが得られない場合。
- デザインアンテナの壁面設置など、アンテナ本体や設置位置の問題で、やや受信レベルが弱くなる場合。
- 複数の部屋にテレビがあり、分配器によって電波が弱くなっている場合。またアンテナからテレビまでのケーブル配線が長く、電波が減衰する場合。
- 雨が降ると映りが悪くなるなど、天候による影響を軽減したい場合。
総合して地デジ放送は、電波塔からの距離や周辺環境、また地デジアンテナの種類や設置位置によって受信レベルが変動しやすいため、戸建てのテレビアンテナ工事では多くの現場でブースターの必要性が高くなります。
衛星放送(BS/CS)の基本とブースターの必要性
BS放送、CS放送などの衛星放送は、宇宙空間に位置する人工衛星から地上へとテレビ電波を送っています。
この人工衛星は静止衛星と呼ばれ、地球の自転に合わせて赤道軌道上を周回しているため、BS放送の放送衛星、CS放送の主な通信衛星とも、地上から見れば南西上空、東経110度にあたる位置に静止して見えます。
この静止衛星から送られてくる衛星放送の電波は、マイクロ波であるセンチメートル波(SHF)のうち、12GHz帯といわれる非常に高い周波数の電波です。
この12GHz帯の電波には、地デジ放送のUHFとは異なる次のような特徴があります。
- 直進性が非常に高く、長距離送信に適している半面、障害物に遮られやすく、UHFのように遮蔽物を回り込むことがほとんどできない
- 激しい雨や雪にも吸収、散乱されやすく、悪天候時には映りが悪化しやすい(降雨減衰・降雪減衰)。
- パラボラアンテナで12GHz帯の電波をキャッチするディッシュ部の仰角、方位角が少しでもずれると、受信できなくなるほど指向性が鋭い。
- 12GHz帯の電波をキャッチした後、アンテナ付属のコンバーターで、テレビ電波に適したMHz帯に変換する必要がある。
- 2018年(平成30年)にスタートした衛星放送の4K8K放送では、多くのチャンネルで従来の右旋円偏波とは異なる左旋円偏波が使われているため、すべての4K8Kチャンネルを受信するためには、2K4K8K(右旋・左旋)対応のBS/CSアンテナの他、配線部のケーブルやブースターなどの機材も、4K8K(3224MHz)対応モデルが必要。ただ近年では左旋放送の4K8Kチャンネルが少なくなっており、左旋放送に見たいチャンネルがなければすぐにアンテナや機材を4K8K対応型に交換する必要はないと言える。
衛星放送の受信にはパラボラアンテナのディッシュ部を、静止衛星がある東経110度の方向へ向けて、上下(仰角)、左右(方位角)とも、精密に角度を調整する必要があります。
これはディッシュの内側の放物面に12GHz帯を反射させ、正面側に固定された一次放射器の一点に集中させて受信する仕組みのため、角度調整が不十分だと電波の焦点が適切なポイントから外れてしまうことによります。
また12GHz帯はわずかな障害物にも遮蔽され、その先に届かなくなる性質もあるため、BS/CSアンテナのディッシュを向ける方向(電波の経路)に、わずかな障害物もないという条件も重要になります。
また上記の通り、12GHz帯をテレビ電波に適した電波へと変換するコンバーターを作動させるため、アンテナに電源を供給する設定もテレビ側(またはブースター電源部)で必要となります。
以上のように、衛星放送の受信は、安定した受信のためにBS/CSアンテナ工事の際の設置位置や角度調整、設定などの作業は煩瑣になります。一方で条件の整った設置場所であれば、衛星放送の受信レベルは日本全域で安定しているという特徴もあります。
したがって、衛星放送でブースターが必要となるケースは以下の通りです。
- アンテナからテレビまでのケーブルが非常に長い場合。
- 分配器を使って複数のテレビで衛星放送を視聴する場合。
- 降雨減衰などの影響を少しでも軽減し、安定した視聴を確保したい場合。
衛星放送の場合、受信レベルの問題でブースターを設置する必要性は低くなります。
ただ戸建て住宅などにて3台以上のテレビで衛星放送を視聴する場合には、やはり衛星放送(BS/CS)対応のブースターが必要です。
我が家にブースターは必要?設置前に確認したい3つのチェックリスト
お住まいでテレビの映りが悪いからといって、すぐにブースターを購入するのは早計かもしれません。
テレビ映りの悪い原因が受信レベルの弱さ以外にあるためブースターが不要なケースや、設置しても大きな効果がない場合もあるからです。
無駄な出費を避けるためにも、ブースターの設置を検討される前に、まずは以下の3点をセルフチェックしてみてください。
チェック1:テレビの「アンテナレベル」を確認する
地デジやBS/CSなどデジタル放送に対応する現在のほとんどのテレビには、受信しているテレビ電波の強度を確認できる「アンテナレベル」または「受信レベル」の表示機能が搭載されています。
細かな操作方法や画面の表示、適切なレベルの基準などはメーカーやモデルによって異なりますが、リモコンを操作して「設定」や「サブメニュー」などのボタン(画面)から確認できることが多くなります。
このアンテナレベルがメーカーで推奨する基準値を下回っている場合、アンテナが受信する電波、またはアンテナからテレビまで届く電波のレベル不足が原因である可能性が高くなり、ブースターの設置が有効と考えられます。
逆に、アンテナレベルが十分にあるのに映りが悪い場合は、他の原因が考えられます。
以下、国内主要メーカーのテレビ機器における、アンテナレベル画面の確認方法(手順)になります。
※アンテナレベル画面で判断できるのは、あくまで実際にテレビに届いている電波レベルの目安と、各メーカー製のテレビにおける適切な受信レベルです。
チェック2:テレビの台数と配線の状況を把握する
設置されたテレビアンテナからケーブルで送られる電波を、家の中でどのように配線してテレビまで送っているかも重要なチェックポイントです。
特に配線部で「分配器」を使用している場合は注意が必要です。
分配器とは、アンテナから一本のケーブルで送られる電波を、複数のアンテナ線(ケーブル)へと等分に分ける便利な機器です。アンテナからの配線はこの機器を経由することで、各部屋のアンテナコンセントへと接続されます。
分配器は、住宅内の複数の部屋にテレビ電波を送る必要がある現代の戸建て住宅には必須の機器ですが、電波を分ける数に比例して、分配先の電波のレベルが弱くなるという性質があります。
例えば、1つの電波を2つに分けると、単純計算でそれぞれの分配先で、電波の強さ(レベル)は半分になってしまいます。同じように3分配であれば3分の1、4分配であれば4分の1になります。
実際には分配器の接続部などを経由する際の抵抗で、上記よりもさらに若干、電波レベルが弱まります。
以下、分配器を通って分配されたテレビ電波レベルの一般的な減衰量を、一覧でまとめました。
※上記は各分配数の分配器における平均的な減衰量の目安になります。
したがって、ご自宅の各部屋を合わせてテレビが3台、4台とあり、分配器で電波を分けている場合は、各部屋のテレビが電波不足に陥りやすくなります。
このような住宅では、分配器で分配される前の配線部にブースターを設置し、電波レベルを増幅して分配による減衰分を補っていることが多くなります。
注意!ブースターの設置が逆効果になるケースとは?
このように、電波レベルが不足する際に頼りになるブースターですが、どのような状況でも常に万能というわけではありません。
場合によっては、設置することでかえって状況を悪化させてしまうこともあります。
まず第一に挙げられるのが、もともとアンテナで受信している電波が強すぎる場合です。
電波が強すぎる環境(強電界地域など)でブースターを使用すると、電波が過剰に増幅されてしまい、テレビの受信回路が処理しきれなくなります。
この状態を「飽和」と呼び、テレビ画面にブロックノイズが出たり、まったく映らなくなったりする原因となります。
アンテナレベルを確認した際に、目盛りが振り切れるほど高い数値を示している場合は、ブースターの設置は避けてください。
また序盤でも少しご説明した通り、ブースターはテレビ電波も混入するノイズも等しく増幅してしまう機器であるため、特に屋外用ブースターは、ノイズの混入率が低いアンテナの付近に設置することが重要です。
他にも以下のようなケースでは、アンテナの受信感度やケーブル配線部の途中に問題が生じているため、ブースターでは解決できません。
- アンテナの向きが強風などで適切な方向からずれてしまっている。
- アンテナケーブルが断線していたり、接続端子が抜けかかって電波の送信が途絶えている。または漏洩やノイズの混入が生じている。
- アンテナ本体やケーブルが古くなり、寿命を迎えている。
これらの場合は、ブースターを設置する前に、アンテナ本体や配線の点検・修理を行う必要があります。
【状況別】失敗しないアンテナブースターの選び方3つのポイント【通販ランキング上位】
セルフチェックの結果、ブースターが必要だと判断できたら、次はいよいよ具体的な製品選びです。
現在では家電量販店やインターネット通販で、日本三大アンテナメーカーであるマスプロ電工、DXアンテナ、日本アンテナと、この三社に匹敵する規模を誇るサン電子など、国産大手メーカー製の高品質ブースターから、さまざまな製品を選んで購入できます。
このような国内大手メーカー製のブースター製品は、各種ネット通販でも上位のランキングを占めており、ユーザーからの評価も高くなっています。そのためブースターなどアンテナ本体や関連機材を選ぶ際には、この4メーカー製の商品を中心に選べば、まず間違いはありません。
しかしブースター商品には、性能はもちろん、設置する位置や対応する放送(テレビ電波)の種類まで、さまざまなモデルが存在します。
そのように多彩なブースター製品の中から、ご自宅の用途や環境に最適な一台を選ぶための、3つのポイントを以下でご紹介します。
専門用語が多くてやや難しく感じる部分もあるかもしれませんが、この3点さえ押さえればブースター選びは大丈夫です。
ポイント1:設置場所で選ぶ「屋外用」と「室内用」
アンテナ用のブースターでも、もっとも大きな分類は、設置する場所によって分けられる「屋外用」と「室内用」の2種類になります。
以下、それぞれの違いや特色を解説します。
【屋外用ブースター】効果は最大だが設置に注意が必要
屋外用ブースターは、戸建て住宅のアンテナ設置において基本となるブースターで、アンテナ本体のすぐ近くに設置し、アンテナで受信してからすぐの電波を増幅し、その先のケーブルに送る役割を持っています。
アンテナのすぐ近くにて、電波がケーブルで減衰し、またノイズが混入する前に増幅するため、地デジ電波の実を効率的に増幅でき、もっとも効果が高いのが特徴です。
なお一般的に、屋根の上でマストに固定される地デジの八木式アンテナにブースターを設置する場合は、アンテナがブースターが発するノイズを受信しないよう、1メートルほど離れたアンテナマストの直下に設置されます。
デザインアンテナは表側のみに受信性能が集中するため、本体裏側に用意された、ブースター用の空間に設置されることが多くなります。
屋外用ブースターは、本体である増幅部と、増幅部に電源を送る電源部に分かれており、増幅部はアンテナの近く、そして電源部は屋根裏などでアンテナ配線部と電源コンセントに接続され、ケーブルを通じて増幅部に電源を供給します。
また屋内用ブースターはシンプルに電波を増幅できるレベルが高いほか、各チャンネルごとの電波レベル差を調整できるなど機能が豊富な点も特長です。
したがって屋外用ブースターは、特に弱電界地域など、受信できるテレビ電波が非常に弱い環境で高い効果を発揮します。
一方で、屋外用ブースターの設置には屋根の上に登るなどの高所作業が伴うことが多いほか、現場に応じた適切な増幅レベル、各チャンネルのレベル均一化など、専門的な知識と技術が必要です。
一般の方では作業中のミスによる感電や落下の危険もあるため、基本的には専門業者に設置をご依頼になることを強く推奨します。
【室内用ブースター】手軽で初心者でも安心
室内用ブースターは、屋根裏やマルチメディアボックスなどにある分配器の前や、l壁のアンテナ端子とテレビの間に接続するタイプのブースターです。
基本的には設置に工具も不要で、一般の方など誰でも簡単に設置できることが最大のメリットです。
一般的な卓上型や、屋外用ブースターの補助に使われ、ケーブルの途中に接続するシンプルでコンパクトなラインブースターなどの種類があります。
室内用ブースターは扱いが簡単な分、屋外用に比べて増幅効果は控えめですが「分配で少し弱くなった電波を補いたい」「特定の部屋だけ映りが悪い」といったケースで手軽に試せるのが魅力です。
この記事をお読みの方でも、DIY志向の方であれば、まずこちらの室内用から試してみることをおすすめします。
ポイント2:視聴したい放送で選ぶ「地デジのみ」か「BS/CS対応」か
ブースターは、お住まいで対応している放送(設置されているテレビアンテナ)の種類によって選ぶ必要があります。
対応できる放送別のブースター種類は以下の通りです。
上記した屋外用、屋内用のブースターに、それぞれ以下の種類が存在します。
- UHFブースター:地デジ(UHF)の電波のみを増幅します。
- UHF/BS・CSブースター:地デジ(UHF)と、BS/CS放送の両方の電波を増幅できます。屋外用ブースターには、地デジとBS/CSの電波を混合する混合器の機能も持つ「混合」ブースターも存在します。
- 4K8K(3224MHz)対応型:UHF/CS/CSブースターのうち、衛星放送の4K8K放送(左旋放送)に対応できるモデルです。
ご自宅に地デジアンテナしか設置されていない場合は、UHF専用のブースターで問題はありません。
一方、BS/CSアンテナを設置して衛星放送(BS/CS放送)も視聴しており、そちらの映りも改善したい場合や、複数のテレビで衛星放送を視聴する場合には、UHF/BS・CS対応の製品を選んでください。
また、4K・8Kテレビによって衛星放送の4K8Kチャンネル(左旋放送)を試聴するか、将来的に4K8K放送も見たいと考えておられる方は、ブースター購入時に「4K8K(3224MHz)対応」と明記された製品を選ぶと安心です。
ポイント3:性能の重要指標「利得(dB)」と「雑音指数(NF)」とは?
市販のブースター製品の仕様表を見ると、スペック表などに「利得」や「雑音指数」といった専門用語が並んでいます。
これはブースターの性能を示す重要な指標なので、その意味を理解しておきましょう。
以下、それぞれの意味と注意点について一覧で解説します。
※上記は各性能指標の主な解説になります。
初めてブースターを選ぶ際は、本体のダイヤルなどで利得(増幅するレベル)が調整できる機能が付いている製品がおすすめです。
お住まいの環境に合わせて最適な増幅レベルに設定できるため、失敗が少なくなります。
【初心者でも簡単】室内用アンテナブースターの接続・設置方法を写真で解説
ここでは、初心者の方でも手軽に試せる「室内用(卓上型)ブースター」の設置方法を、手順を追って解説します。
作業は非常に簡単で、5分もあれば完了します。
慌てずに、各手順をひとつずつ確認しながら進めていきましょう。
ステップ1:必要なものを準備し、接続箇所を確認する
まず、作業を始める前に必要なものを準備します。
- 室内用ブースター本体(電源部を含む)。
- アンテナケーブル 2本。
- 1本は壁のアンテナ端子とブースターを繋ぐため。
- もう1本はブースターとテレビを繋ぐため。
(製品によっては1本付属している場合もあります)
次に、接続する場所を確認します。
テレビの裏側にある「壁のアンテナ端子」と「テレビ本体のアンテナ入力端子」の場所を把握しておきましょう。
ステップ2:正しい順番でケーブルを接続する
ブースター本体にアンテナケーブルを接続する際は、入力(IN)と出力(OUT)を間違えないように注意してください。
ブースター本体の接続端子には、通常、電波の「入力」または「IN」、そして「出力」または「OUT」という表記があります。
- 1本目のアンテナケーブルで、壁のアンテナ端子とブースターの入力(IN)端子を接続します。
- 2本目のアンテナケーブルで、ブースターの出力(OUT)端子とテレビのアンテナ入力端子を接続します。
- ブースターの電源プラグをコンセントに差し込みます。
【配線イメージ】
[壁のアンテナ端子] → (ケーブル1) → [ブースター入力]
[ブースター出力] → (ケーブル2) → [テレビのアンテナ入力]
[ブースター電源] → [コンセント]
たったこれだけで接続は完了です。
手順は非常に簡単なので、慌てることなく、ひとつひとつの手順を確実に行いましょう。
ステップ3:映りを確認しながら利得を調整する
すべての接続が完了したら、テレビの電源を入れて映りを確認します。
以前よりノイズが減り、きれいに映るようになっていれば成功です。
もし、ブースターに「利得調整ツマミ」が付いている場合は、ここから最後の仕上げを行います。
まずは、テレビをアンテナレベル表示画面に切り替えてください。
そしてブースター本体のツマミをゆっくりと回しながら、アンテナレベルの数値がもっとも高くなる、または必要な水準より上で安定する位置に調整します。
利得は最大にすれば良いというわけではなく、ご自宅の環境にとって最適なポイントを見つけることが大切です。
設置しても映りが改善しない!ブースター設置後のトラブルシューティング
「この記事の説明通りに室内用ブースターを設置したのに、テレビの映りがまったく良くならない」
そんなときは、落ち着いて原因をひとつずつ切り分けていきましょう。
この場合に考えられる原因は、大きく分けて以下の2つがあります。
原因1:ブースターの性能や調整に問題がある
まずは以下の一覧を参考に、設置したブースター自体が正しく機能しているかどうかを確認します。
※上記はブースターの設置ミスで考えられる主な例になります。
このような初歩的なミスが原因であることも少なくありません。
もう一度、ブースターの接続や設定を見直してみてください。
原因2:アンテナ本体や配線に根本的な問題がある
ブースターの設置に問題がない場合、以下の例のように、より根本的な部分に原因がある可能性が考えられます。
これはブースターでは解決できない問題で、それぞれの現認に応じた対処を取ることが重要です。
- アンテナの向きのズレ
- 台風や強風の後に映りが悪くなった場合、アンテナの向きがずれてしまった可能性があります。
- ケーブルの劣化・断線
- アンテナケーブルが長年雨風にさらされていると、被覆が破れたり内部で断線したりすることがあります。
- 接続部の接触不良
- ケーブルの接続端子が緩んでいたり、錆びていたりすると、電波が正しく伝わりません。
- アンテナ本体の寿命
- アンテナも消耗品であり、一般的に寿命は10年~15年と言われています。
これらの問題が疑われる場合は、高所での作業をはじめ、専門的な工事が必要になることが多く、一般の方が行うことは非常に危険です。
無理にご自分で解決しようとなさらず、専門のアンテナ工事業者に点検を依頼することをおすすめします。
自分で解決は難しい…専門業者に依頼する場合の費用と注意点
屋外用ブースターの設置や、受信トラブルでアンテナ本体の調査・修理が必要な場合は、プロである専門業者に依頼するのがもっとも安全で確実です。
ここでは、業者に依頼する際のテレビアンテナ工事、特にブースター関係の工事費用相場と、信頼できる業者を選ぶための注意点について解説します。まずは以下の一覧をご確認ください。
質の低い業者を選んでしまい、不当に高額な請求をされたり、手抜き工事をされたりといったトラブルを避けるためにも、業者選びは慎重に行いましょう。
信頼できる業者を選ぶためのポイント
- 複数の業者から見積もりを取る
- 最低でも2~3社から相見積もりを取り、料金や工事内容を全体のコストパフォーマンスで比較、検討しましょう。
- 工事内容や費用の内訳を明確に説明してくれるか
- 「工事一式」などと曖昧にせず、精細な見積もりを提示して、何にいくらかかるのかを丁寧に説明してくれる業者は信頼できます。
- 実績や口コミを確認する
- 会社のウェブサイトで施工実績を確認したり、インターネット上の口コミを参考にしたりするのも有効です。
- 保証制度が充実しているか
- 工事後の不具合に対応してくれる長期(最低でも5年以上)の保証期間が設けられているかを確認しましょう。
事前にアンテナ工事業者に関する知識を持っておくことで、業者とのやり取りもスムーズになり、不当な請求を見抜く力にもなります。
まとめ:アンテナブースターを正しく使って快適なテレビライフを
今回は、電波状況が悪い場合でも、テレビの映りを改善するアンテナブースターについて、その仕組みから選び方、設置方法、トラブル対処法までを詳しく解説しました。
最後に、この記事の重要なポイントを振り返ります。
- ブースターは、弱くなったテレビの電波を増幅するための機器です。
- まずはテレビの「アンテナレベル」などを確認し、本当にブースターが必要かを見極めましょう。
- ブースター選びは「設置場所」「対応放送」「性能」の3つのポイントで考えます。
- 初心者の方は、手軽に設置できる「室内用ブースター」から試すのがおすすめです。
- 設置しても改善しない場合は、アンテナ本体や配線部のトラブルなど、より根本的な原因を疑いましょう。
- 屋根上などの高所作業が必要な場合やトラブルの原因が特定できない場合は、無理せず専門業者に相談することが賢明です。
テレビの映りが悪いという日々の小さなストレスは、アンテナブースターを正しく使うことで解決できるかもしれません。
この記事を参考に、まずはご自宅のテレビで、アンテナレベルを確認するところから始めてみてください。
そして、安定した快適なテレビの視聴環境を取り戻し、ご家族との楽しいテレビ視聴時間をお過ごしいただければ、筆者としても幸いです。
もし、ブースターの選択や設置が難しい、トラブルの原因が不明、その他、テレビアンテナに関するお問い合わせは、本記事にもご協力いただいた優良なアンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」のフリーダイヤル、公式サイトのメールフォーム、公式LINEアカウントまで、どのようなことでもお気軽にご相談ください。




