2025年総合人気ランキング・室内アンテナおすすめ8選!地デジのテレビが映らない失敗を防ぐ選び方と設置のコツをプロが解説
「アンテナ工事は費用も手間もかかるし、賃貸だからアンテナ工事が難しい」
「寝室や書斎など、アンテナコンセント端子がない部屋でもテレビが見たい」
そんなお悩みを手軽に解決してくれるのが「室内テレビアンテナ」です。
しかし、室内アンテナの購入を検討する多くの方が「本当にちゃんと映るの?」という大きな不安を抱えています。
室内アンテナは、低価格で簡単に設置できて手間も費用もかからない半面、受信感度は低いというのが一般的なイメージです。
そのため、せっかくアンテナを買って取り付けても、結局は満足に映らなかったという失敗は、お金も時間も無駄にしてしまうため絶対に避けたいものです。
この記事では、そんなあなたの不安を解消すべく、室内アンテナ設置のための基礎知識を望来的にご紹介します。
本記事は、技術系の知識を持つプロのライターが、アンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」に取材を行い、豊富な現場経験に裏打ちされた確かな情報に基づき、室内アンテナの適切な製品選びや設置について、わかりやすく解説するものです。
具体的にはテレビアンテナの専門知識がない方でも、ご自宅の環境に最適な室内アンテナを見つけられるよう、購入前にすべき簡単な診断ステップから、2025年(令和7年)の総合ランキングに基づく具体的なおすすめ製品の概要、そしてお住まいの状況に応じてアンテナ性能を最大限に引き出す設置のコツなど関連の情報まで、徹底的に解説します。
この記事を最後までお読みいただければ、室内アンテナ製品について「これを買えば間違いない」という確信を持って、アンテナ端子に縛られない、自由で快適なテレビライフをスタートできるはずです。
【基本】室内アンテナ設置のための地デジ受信の基礎知識
室内アンテナの製品を正しく選んで設置するために、まずはテレビの電波や受信に関する基本的な知識を押さえておきましょう。
この記事では、あくまで室内アンテナ選びの参考として、難しい専門用語や細かい説明は避けて、ポイントだけをわかりやすく解説します。
地デジ放送で使われているのは「UHF(極超短波)」という種類の電波です。
日本各地に設置されている地デジ電波塔の先端から、この電波が周辺エリアに広がるようにして送信されています。
このUHF電波は、40センチから60センチほどの波長の幅があるため、ビルなどの大きな障害物に当たっても、ある程度は乗り越えて広がる性質があります。ただビルの陰に当たるすぐ近くの一帯などには、電波が届きにくいこともあります。
またUHFは電波の広がりやすさから、一般的な戸建て住宅の場合、通り抜ける際にある程度は電波レベル(強度)が弱まるものの、屋根や壁、窓などを通り抜けて屋内まで届きます。
これが室内アンテナで地デジ電波を受信できる大きな理由ですが、電波を反射する金属や、吸収しやすいコンクリートや土壁、ウレタンなどの断熱材、複層ガラスや金属入りガラスなどが使われていると、電波が屋内まで通りにくくなります。
他にも、電波塔から送られる地デジ電波は広がりやすい分、遠くまで送られるほど拡散して電波レベルが弱まっていき、一定以上の距離では受信できなくなります。
そのため、室内アンテナで安定して地デジ放送を受信するには、以下の一覧のようなポイントと注意点を理解しておくことが大切です。
※上記は室内アンテナで地デジを受信するための主な注意点になります。
これらのポイントから、室内アンテナの設置でもっとも重要となるのは「弱い受信感度でいかにして電波塔からの電波を効率よくキャッチするか」ということです。
次のセクションでは、地デジ放送と比べた、衛星放送(BS/CS)の電波との違いについて見ていきましょう。
【室内設置は可能?】衛星放送受信とBS/CSアンテナの基礎知識
あさひアンテナなどアンテナ工事の専門業者では、お客様からよく「地デジ用の室内アンテナで、BSやCS放送も見られますか?」といった質問をよくいただきます。
しかし結論から言うと、地デジ用の室内アンテナではBS放送、CS放送を視聴することはできません。また衛星放送を受信できる室内アンテナも存在しません。
なぜならば、地デジとBS/CSでは、受信するテレビ電波の種類(性質)や、送信元となる場所がまったく異なるからです。
以下、地デジ放送と衛星放送の電波の性質や受信方法などの違いを一覧で比較します。
※上記は地デジ放送と衛星放送の主な比較になります。
衛星放送であるBS/CS放送の電波は、12GHz帯という非常に周波数帯が高く、光のような直進性を持つ電波です。この電波が静止衛星から、日本全域に届いています。
いわば衛星放送の電波は、宇宙空間の静止衛星から、地上の各家庭にあるBS/CSアンテナまで、ピンポイントで届く光線のようなものです。
そのため、アンテナのディッシュを静止衛星がある南西方向(東経110度)へと、仰角、方位角とも正確に向ける必要がある他、静止衛星からアンテナまでを結ぶ直線状に建物や木、さらには洗濯物やベランダの柵などが少しでもかかっていると、電波が遮られてしまい、受信できなくなることもあります。
このような性質上、電波を遮断してしまう壁や屋根などがある屋内で衛星放送を受信することは、原則として不可能です。
唯一の例外として、南西方向にある透明な一枚ガラスの窓(網入りガラス、模様や色付きガラス、複層ガラスなどは不可)から12GHz帯の電波が差し込む場合には、その窓際にBS/CSアンテナを据え置き設置して受信できる場合もあります。
ただこの方法も条件が厳しい上、ガラスを透過する際に受信感度が低下しやすい、アンテナが固定されないため角度が狂いやすいなどの問題があり、あまりおすすめできる方法ではありません。
したがって、室内アンテナで地デジ放送を見る他に「BS放送やCS放送も見たい」という場合には、アンテナの種類として屋外へのパラボラアンテナ設置か、後述する光回線テレビなどを検討する必要があります。
そもそも室内アンテナとは?工事不要のメリットと購入前の注意点
室内アンテナはその名の通り、屋外ではなく室内に設置してテレビの電波(地デジ電波)を受信するための機器です。
新築のアンテナ工事などで屋外に設置する八木式アンテナやデザインアンテナと比べて、設置工事が不要で手軽に導入できるのが最大の特徴です。
特に、テレビのアンテナコンセント端子がない部屋で新しくテレビを見たい場合や、アンテナ工事が難しい賃貸住宅にお住まいの方にとって、非常に便利な選択肢となります。
しかし、その手軽さの裏には、知っておくべき注意点も存在します。
まずは室内アンテナのメリットとデメリットをしっかり理解し、ご自宅の環境に適しているかどうかを見極めてください。
メリット:手軽・低コスト・見た目すっきりで賃貸にも最適
室内アンテナを選ぶことには、以下の一覧の通り多くの魅力的なメリットがあります。
特に、工事の手間や費用をかけたくない方にとっては、最適な解決策となるでしょう。
※上記は室内アンテナの主なメリットになります。
デメリットと注意点:受信が不安定な場合も。BS/CS放送は非対応
手軽で非常に便利な室内アンテナですが、購入前に必ず知っておくべきデメリットと重要な注意点があります。
以下、室内アンテナのデメリット、注意点を一覧でご紹介します。
これらのポイントを理解せずに購入すると、設置しても「満足にテレビ放送が映らなかった」という失敗につながる可能性があります。
※上記は室内アンテナの主なデメリット、注意点になります。
【最重要】「買って映らない」失敗を防ぐ!購入前の3ステップ診断
ここまでの項目では、室内アンテナを使うためのテレビ放送の基礎知識や、室内アンテナのメリット・デメリットや注意点を解説してきました。
そして、ここからがこの記事の主題となります。
室内アンテナを利用する際に、最大の不安要素となる「買って設置してみたら映らない」という失敗を避けるため、誰でも簡単にできる3ステップの診断方法をご紹介します。
この3つのステップを順番に確認するだけで、あなたの家に室内アンテナが適しているか、そして、どのような性能のアンテナを選べばよいかのポイントが明確になります。
ここまででご紹介したポイントを踏まえていれば、それ以外の専門知識はご無用ですので、ぜひ一緒に確認していきましょう。
ステップ1:自宅の電波の強さ(電界強度)をテレビやサイトで確認する
室内アンテナに限らず、地デジアンテナ選びでもっとも重要なのが、ご自宅で受信できる地デジ電波の強さ(電界強度)を把握することです。
電波の強さは、お住まいの地域が電波塔からどれだけ近いかによって、主に以下の3種類に分類されます。
※上記は一般的な電界地域の目安になります。
ご自宅の電界強度を確認する方法は、主に以下の2つがあります。
方法1:テレビの「アンテナレベル」機能で確認する(もっとも確実)
すでにご自宅にテレビがある場合、この方法がもっとも正確です。
- テレビのリモコンで「設定」や「メニュー」ボタンを押します。
- 「放送受信設定」「アンテナ設定」などの項目を選びます。
- 「アンテナレベル」「受信強度」といった項目を選択すると、現在受信している電波の強さが数値で表示されます。
メーカーによって基準は異なりますが、一般的に数値が50~60以上あれば、室内アンテナでも安定して受信できる可能性が高いと判断できます。
もし数値が30を下回るような場合は、室内アンテナの導入は慎重に検討する必要があります。
方法2:A-PABのウェブサイトで目安を確認する
テレビがない場合や、大まかな目安を知りたい場合は、こちらの方法が便利です。
- 一般社団法人放送サービス高度化推進協会(A-PAB)の「放送エリアのめやす」ページにアクセスします。
- ご自宅の郵便番号や住所を入力して検索します。
- 地図上に最寄りの電波塔と、色付きの範囲で電界強度の目安(60dBμV/m以上)が表示されます。
ただし、こちらの確認方法は、あくまで理論上の目安です。
実際の地デジ電波の強さは、周囲の建物などや、気候、天候の影響も受けて変動するため、電界地域の受信レベルはあくまで目安になります。
電界地域とはあくまで大まかな目安であり、例えば強電界地域でも高層ビルの陰など局地的には受信レベルが大きく低下することもあります。そのためA-PABサイトによる確認は、テレビでの実測値よりは精度が落ちる点にご注意ください。
ステップ2:電界強度に合ったアンテナ性能(動作利得・素子数)を選ぶ
ステップ1でご自宅の電波の強さが分かったら、次はその電波強度に合った性能のアンテナを選びます。
アンテナの受信性能を示す指標には「動作利得(dB)」や「素子数」があります。
これらは専門用語になるため難しく聞こえるかもしれませんが、シンプルに「数値が大きいほど受信感度が高い」と覚えておけば大丈夫です。
以下、各電界地域に適した動作利得の目安や、各指標にについて詳しく解説します。
※上記はおおよその目安になります。
また前述の通り、電界地域はおおよその目安でしかなく、同じ電界地域でもエリアによって、各電界地域の目安の範囲内で、受信できる電波レベルに変化が生じます。
例えば同じ中電界地域に含まれるエリアでも、実際には強電界地域よりのエリアと、弱電界地域よりのエリアがあり、弱電界地域に近いエリアでは室内アンテナが利用できないケースも考えられるため、注意が必要です。
動作利得(dB)とは?
動作利得(利得・ゲイン)とは、そのアンテナがどれだけ効率よく電波をキャッチし、送り出せるかを示す数値です。
この数値が高いほど、弱い電波でもしっかりと受信できます。
素子数とは?
主に屋外用の八木式アンテナで使われる受信性能の指標で、電波を受信する短い横骨のような部分(エレメント)の数を指します。
この素子数が多いほど動作利得も高く、受信性能が向上する傾向にあります。屋外用のデザインアンテナや屋外屋内兼用アンテナなど、外部から素子の数がわからないアンテナ機種では、受信性能を素子数に換算して「〇素子相当」と表記されることもあります。
ただ受信感度の低い室内アンテナの場合、素子数相当の表記がなく、動作利得だけが表示されることが多くなります。
屋外アンテナの場合、一般的には強電界地域では8素子以下から14素子、中電界地域では14素子から20素子、弱電界地域では20素子以上のモデルが推奨されます。
また中電界地域で室内アンテナを利用する場合には、電波を増幅してくれる「ブースター」が内蔵されたモデルを選ぶことが、安定受信のための重要なポイントになります。
ステップ3:ブースター内蔵型は必要?判断基準を解説
ステップ2でも少し触れましたが、「ブースター」は室内アンテナ選びの重要なキーワードです。
ブースターとは、アンテナが受信した電波を電気的に増幅し、映像信号ロスを補ってテレビに十分な電波を届けるための装置(増幅器)です。
では、お客様の環境にブースターは必要でしょうか?
以下でその点について解説していきます。
【ブースター内蔵型の室内アンテナを推奨するケース】
- 中電界地域にお住まいの場合:受信できる電波がやや弱いため、ブースターで信号を補強することで安定した受信が期待できます。
- 周辺環境や住宅の建材に影響を受ける場合:強電界地域などでも、住宅の建材や周辺の建物などで、屋内での受信が安定しない場合には、ブースターで補います。
- 強電界地域でも、より安定した視聴を求める場合:天候による電波レベルの揺らぎなどに強くなります。
【ブースターに関する注意点】
- 強電界地域での過増幅:もともと電波が強すぎる場所でブースターを使うと、電波だけでなくノイズまで増幅してしまい、かえってブロックノイズが発生するなど画質が劣化することがあります。これを「過増幅」と呼びます。
- 電源が必要:ブースターを動作させるには電源が必要です。アンテナの設置場所の近くにコンセントがあるかどうかを確認しましょう。(USB給電タイプもあります)
基本的には、「中電界地域(周辺環境や建材で受信が安定しない場合も)ならブースター内蔵型」「強電界地域ならブースターなしのシンプルなモデル」と判断するのが分かりやすいでしょう。
なお一般的なブースターとは、室外用アンテナを設置する場合に、住宅すべてに十分な電波を送るため、アンテナケーブルに接続する外付けの周辺機器です。
ただこのような機器を受信性能の低い室内アンテナに使用すると、増幅レベルが強すぎてノイズが強くなり、かえって映らなくなるため、外付けブースターの使用は適しません。
【環境・目的別】おすすめ室内テレビアンテナ厳選8選
ここまでの3ステップ診断を踏まえ、数ある製品の中から性能と信頼性が高く、多くの方におすすめできる室内アンテナを8機種、厳選しました。
「安定感重視」「コスパ重視」「デザイン重視」「屋外屋内兼用」など、お客様の目的や環境に合わせて選べるようにカテゴリ分けしています。
各製品のスペックを以下の比較表にまとめましたので、ぜひご自身に最適な一台を見つけてください。
※上記は各モデルの基本スペックの比較表です。
以下、各機種について、カテゴリ別に詳細を解説していきます、
【中電界地域でも安心】安定感重視のブースター内蔵モデル3選
電波がやや弱い環境や、とにかく安定した受信を最優先したい方には、高性能なブースターを内蔵したこちらのモデルがおすすめです。
1. DXアンテナ UHF室内アンテナ US120A
国内トップクラスのアンテナメーカーDXアンテナの定番モデルです。。
本体色はブラックですが、同モデルでホワイトのUS120AWもあります。
スタイリッシュでスリムなデザインながら、強力なブースターを内蔵しており、中電界地域でも安定した受信性能を発揮します。
「どれを選べばいいか迷ったら、まずこれを検討してほしい」と言える、信頼性と性能のバランスが取れた一品です。
2. マスプロ電工 家庭用UHF卓上アンテナ UTA2B
DXアンテナと並ぶ大手メーカー、マスプロ電工製で、手のひらサイズのコンパクトさが魅力のモデルです。
本体色はシルバー(S)とブラック(BK)の二色です。またほぼ同じモデルでブースターなしのUTA2も販売されています。
小さいながらもブースター性能は高く、設置場所を選ばないため、スペースが限られている場所に最適です。
テレビ電波の向き(水平・垂直偏波)に両対応しているため、地域を問わず設置しやすいのもうれしいポイントです。
3. サン電子 地上デジタル放送用ブースタ内蔵室内アンテナ IDA-7CB
日本三大アンテナメーカーに並ぶ大手メーカー、サン電子製の、独自の工夫に満ちたモデルです。
USBケーブルまたはACアダプターの2WAY給電に対応しており、テレビのUSBポートから電源を取れるため、コンセント周りをすっきりとさせたい方におすすめです。
コンパクトながら安定した受信性能を持ち、コストパフォーマンスにも優れています。
またアイボリーホワイトやライトブルー、セミグロスブラックなど、計8色のカラーバリエーションがあり、インテリア性にも優れています。
【強電界地域向け】コスパ抜群のシンプルモデル2選
ご自宅が電波塔の近くにある強電界地域で、とにかく手軽に安くテレビを見たいという方には、ブースターなしのシンプルなモデルが廉価かつ手軽で適しています。
1. DXアンテナ デジキャッチミニ US10WB
非常にコンパクトで軽量、そして何より価格が安いのが最大の魅力です。
本体色はホワイトですが、他にブラックの同モデル、US10KBも存在します。
強電界地域であれば、この室内アンテナで問題なく地デジ放送を受信できます。
傾きを調整できる機能も付いており、最適な受信ポイントを探しやすい設計になっています。サブのテレビ用としても人気が高いモデルです。
2. 日本アンテナ 地上デジタル放送対応室内用アンテナ ARL1(B)
マスプロ電工、DXアンテナと並ぶ日本三大アンテナメーカーの一社、日本アンテナ製の、シンプルながら洗練されたデザインが特徴の室内アンテナです。
本体色はブラックですが、ホワイトモデルのARL(W)も用意されています。
テレビ周りのインテリアに馴染みやすく、見た目にこだわりたい方におすすめです。
強電界地域専用モデルとして、安定した受信性能と手頃な価格を両立しています。
【インテリア重視派へ】デザイン性の高い平面アンテナ
「アンテナを置きたいけれど、いかにも機械という感じは避けたい」という方には、デザイン性に優れたこちらのモデルがおすすめです。
日本アンテナ f-STYLE 地デジアンテナ UDF85B
屋外屋内兼用のデザインアンテナで、屋外用の一般的なデザインアンテナ(20素子相当)に比べてやや小型ながら、16素子相当と、室内アンテナにしては十分な受信性能をもつモデルです。薄型でスタイリッシュな平面デザインが特徴です。
室内用モデルとしてはやや大型ながらスタンドによる据え置きや壁掛けにも対応しており、インテリアを邪魔しません。
デザイン性だけでなく、高利得ブースターを内蔵しているため受信性能も非常に高く、中電界地域でも安心して使用できます。
ブースターなしモデルのUDF85も存在しますが、いずれにせよ室内対応のモデルとしては受信性能が高く、性能とデザインを両立させたい方に最適な一台です。
【設置場所や受信感度重視派へ】受信も安定する屋外屋内兼用アンテナ2選
「室内アンテナでは少し受信感度が心配」「ベランダなどにも置ける選択肢が欲しい」という方には、屋外・屋内兼用アンテナがおすすめです。
室内アンテナよりサイズは少し大きくなりますが、その分、風雨などにも強い堅牢な構造で、本体性能に加えて屋外設置も可能なことにより、受信性能は格段にアップします。
1. DXアンテナ UHF平面アンテナ US210-P
屋外用アンテナの小型版で、独自のフラットスリーブ形式により、洗練されたデザインと高い受信性能を誇ります。
受診性能は4~5素子相当で、室内の窓際に置くのはもちろん、付属のスタンドや金具を使えばベランダの手すりや壁面にも設置可能です。
室内で地デジの映りが悪かった場合でも屋外に設置し直せるため、「失敗したくない」という方に安心感を与えてくれます。
2. マスプロ電工 スカイウォーリーミニ U2SWLC3
マスプロ電工製のデザインアンテナブランド「スカイウォーリー」シリーズの中でも、業界最小クラスとなるコンパクトモデルのデザインアンテナです。
本体色はホワイトとブラックの2色で、ブースター内蔵モデル(U2SWLC3B)も存在します。
前述のUDF85Bと比べてもさらに小型で、壁面に設置しても目立たず、建物の外観を損ねません。
基本的に強電界地域向けですが、室内アンテナよりも安定した受信が期待でき、付属の据置スタンドで窓際への室内設置も簡単に行えます。
買ったアンテナの性能を120%引き出す!設置・調整のコツ
最適な室内アンテナを選んだら、快適な視聴環境の実現まであともう一息です。
製品の性能を最大限に引き出すためには、設置場所と向きの微調整が非常に重要になります。
室内アンテナはささいな電波障害でテレビが映らなくなる半面、ほんの少しの工夫で、テレビの映りが劇的に改善されることも少なくありません。
ここでは、誰でも簡単にできる設置と調整のコツをご紹介します。
ベストポジションはここ!受信感度が上がる設置場所
地デジなどの電波は目に見えませんが、室内には電波が通りやすい場所と通りにくい場所があります。
以下のポイントを参考に、ご自宅で室内アンテナの向きや位置のベストポジションを探してみましょう。
- ① 電波塔の方向を向いた「窓際」
壁や建材は電波を弱めてしまうため、もっとも電波が入りやすい窓際が基本の設置場所です。特に、最寄りの電波塔がある方向の窓が理想的です。 - ② できるだけ「高い位置」
床に近い場所よりも、棚の上や壁の高い位置など、高さがある場所の方が室内の家具などの障害物を避けやすく、電波をキャッチしやすくなります。 - ③ 「障害物」や「電波干渉源」から離す
アンテナの周囲に壁や大きな家具がない、開けた場所を選びましょう。
特に、電子レンジやWi-Fiルーター、コードレス電話などは、テレビの電波に干渉してノイズの原因になることがあるため、最低でも1メートル以上は離して設置してください。
テレビ画面で確認!簡単な向きの微調整方法
最適な設置場所を見つけたら、最後の仕上げに室内アンテナの向きを微調整します。
この作業には、テレビの「アンテナレベル表示」機能を使います。
- 室内アンテナを設置場所に置き、テレビと接続した後、テレビのアンテナレベル画面を表示させます。
- アンテナの向きを上下左右に数センチずつ動かします。また正面側の角度もさまざまな方向へと少しずつ調整してみます。
- 動かすたびに数秒待ち、アンテナレベルの数値がどう変化するかを確認します。
- この作業を繰り返し、数値がもっとも高くなる向きと位置を見つけます。
この地道な作業が、ブロックノイズのないクリアな映像でテレビを楽しむための鍵となります。
ほんの少し角度を変えるだけで数値が大きく変わることもあるので、根気強くベストなポイントを探しましょう。
映らない時の最終手段!アンテナ以外の視聴方法も検討しよう
「自宅が弱電界地域だった」「いろいろ試したけど、どうしても室内アンテナでは安定して映らない…」
そんな場合でも、アンテナなしでのテレビ視聴を諦める必要はありません。
屋外設置のテレビアンテナを使わずにテレビを視聴する方法は、他にもいくつかあります。
それぞれにメリット・デメリットがあり、必要な費用も異なるため、ご自身のライフスタイルや予算に合った方法を選びましょう。
以下は、アンテナ以外でテレビ放送や映像コンテンツ(テレビ番組)を観る主な方法の一覧です。
※上記は各視聴方法の主な比較になります。
室内アンテナでの地デジ視聴が難しい場合は、これらの選択肢をご検討になることで、アンテナ工事なしでも快適なテレビ環境を整えることが可能です。
まとめ:自分の環境に合うアンテナを選び、快適なテレビライフをどうぞ
室内用のテレビアンテナは、工事不要で手軽にテレビ環境を整えることができる非常に便利な製品です。
しかし、その性能を最大限に活かすためには、購入前にご自宅の電波環境を正しく把握することが何よりも重要です。
この記事でご紹介した「購入前の3ステップ診断」を実践すれば、あなたの家に最適なアンテナはどれなのか、自信を持って判断できるはずです。
- ステップ1: テレビやインターネットの専用サイトで、お住まいのエリアの地デジ電波の強さ(電界強度)を確認する
- ステップ2: 電波の強さに合った性能(動作利得)のアンテナを選ぶ
- ステップ3: 必要に応じてブースター内蔵型や屋外屋内兼用モデルを検討する
このステップに従ってアンテナ製品を選び、設置のコツを参考にベストポジションを探せば、「買ったのに映らない」という最悪の失敗を避けて、便利な室内アンテナでストレスのない快適なテレビライフを送ることができます。
万が一、室内アンテナでの受信が難しい環境だったとしても、光回線テレビなどの代替手段があります。
また本記事にご協力いただいたアンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」では、屋外用アンテナの設置だけでなく、室内アンテナのご相談も受け付けております。
あさひアンテナでは、アンテナ設置に伴う電波調査、お見積もりは、出張料やキャンセル料などを含む完全無料で実施しています。
室内アンテナ、屋外屋内兼用アンテナも、記事内でご紹介した「US120A/US120AW」 「US10WB/US10KB」「US210-P」「スカイウォーリーミニ・U2SWLC3」など信頼性の高い高品質モデルをご用意しています。
事前の電波調査により、お住まいの環境で室内アンテナが利用できるか、また最適となるモデルを確認した上でご提供いたします。
また室内アンテナが利用できない場合には、可能な限りお客様のご要望に近い代案もご提案いたします。
室内アンテナの設置をお考えながら、ご自宅で設置できるかどうかご不安な方は、まずはあさひアンテナのフリーダイヤル、または公式サイトのメールフォーム、公式LINEアカウントまで、お気軽にお問い合わせください。
この記事の情報をご参考にして、室内アンテナの利用を含めて、お客様にぴったりのテレビ視聴方法を見つけていただければ、筆者としても幸いです。




