大阪府大阪市東成区でテレビアンテナ工事をお考えの方へ

東成区 てどんなところ？？

大阪府大阪市東成区は、大阪市の東端部、東西ではほぼ中央に位置する区です。大阪市の24区の中では浪速区に次いで2番目に狭い区であり、区域は右下（南東）がほぼ長方形に小さく欠けている以外は、やや横長の長方形に近い形をしています。区域の中央より東寄りに平野川分水路が、西寄りには平野川が東西に流れています。
現在の東成区の区域は、南北朝時代の頃には「新開荘」の名で呼ばれており、四天王寺の所領であったと考えられています。
江戸時代に入ると幕府直轄の天領地となり、農村地帯となります。明治以降には商工業の発展が見られるものの、まだまだ農業が主体の地域でしたが、大正時代には一帯が徐々に宅地へと変わってゆき、区域内に発展が見られます。
区としての東成区は、1925年（大正14年）4月1日、大阪市の第二次市域拡張により、旧住吉郡域を除く東成郡の残り地域によって新設された区です。このときの区域は、現在の生野区、旭区、城東区、鶴見区の4区をも含む広大な区域でしたが、区政の煩瑣さから1932年（昭和7年）10月1日には旭区を分離。さらに1943年（昭和18年）4月1日には城東区と生野区を分離して、現在の区域にいたっています。
ちなみに鶴見区は1974年（昭和49年）に、城東区から東部を分離して発足した区になります。また東成区の区名は、古代より使われ続けてきた「東成郡」の郡名を継承したものになります。
現在の東成区は、おおむね住宅地、市街地が全体を占めています。古くから市街地化が進んでいたこともあり、旧市街地では木造家屋が密集し、細い街路が入り乱れている地区もあり、昭和レトロな雰囲気を感じさせる街並みも見られます。特に区域の東部は日本有数のものづくり企業として町工場などが集まる東大阪市と隣接していることから、製造業の企業や工場なども多く見られます。
区内の南西の端にはJRおよび大阪メトロの鶴橋駅が存在し、周辺にはコリアタウンとして知られる鶴橋商店街が広がっています。
商店街でも東成区にあたる部分には、店のお母さんたちとの会話も楽しいお好み焼きの店「たこはち」。玉子の味わいがキムチの辛さを適度に和らげる「キムチサンド」が名物の喫茶店「ロックヴィラ」。キムチはじめさまざまな韓国食材を取りそろえた「豊田商店」。他にも居酒屋「政宗屋」「ぶあいそう」や、日本一短い回転寿司として知られる「うをさ」。他にも「保護犬カフェ鶴橋店」など、韓国料理や食材の店から、衣料品店、各種の飲食店などが見られます。
近年では韓流グッズの店なども見られ、地元の人々の日常の買い物から、観光名所としても賑わっています。また入り組んだ狭い道筋に店舗、露店などが広がる古き良き商店街の雰囲気は、よく関西ローカル番組のロケ地にもなっている他、映画「実録外伝 大坂電撃作戦」などのロケ地にも利用されています。
正確には隣接する天王寺区の所在になりますが、鶴橋商店街の徒歩圏内には玉造日の出通り商店街が存在し、こちらにも多くの味わい深い店が並んでいます。鶴橋商店街の東成区側から西へ向かうと、名店として知られるホルモン「空」などの焼肉店が立ち並び、特大パフェが有名なカフェ「カナリヤ」などもある一角があり、そこを抜けた玉造通沿いには、古書店とカフェを兼ねた「一色文庫」などの洒落た店舗も見られます。南側の生野区側に抜けると、古い民家が立ち並ぶ町並みを生かして、ときに「名探偵・金田一耕助」で知られるミステリ小説の巨匠、横溝正史さんの作品を題材にした個展なども開かれる「月光舎」などの古民家カフェも見られます。
他にも区内には、今里新道商店街、神路銀座商店街、東成しんみちロード商店街、神路一番商店街、本町銀座商店街、森ノ宮駅前商店街などの商店街が存在し、昔懐かしい光景を残しつつ、現在でも周辺の人々に利用されています。
区内の寺社仏閣には、境内が大阪府、大阪市の史跡である深江稲荷神社（ふかえいなりじんじゃ）。八王子神社（はちおおじじんじゃ）。熊野大神宮（くまのだいじんぐう）。八阪神社（やさかじんじゃ）。比賣許曽神社（ひめこそじんじゃ）。雁塚がある法明寺（ほうみょうじ）。契沖遺跡（けいちゅういせき）のある妙法寺（みょうほうじ）などがあります。
区内の東部にあたる深江は、古代、良質の菅草（すげぐさ）が豊富に自生する浪速の一島であり、第11代垂仁天皇の時代には、大和国笠縫邑（やまとのくにかさぬいむら）より、笠を縫うことを仕事とした一族が移住して代々、菅笠を作ったことから、笠縫島と呼ばれるようになりました。同地は菅笠の名産地として知られ、江戸時代末期には菅の釜敷きや瓶敷き、皿敷きなどの菅細工も作られ、明治以降にはイギリスやアメリカにも輸出されています。その菅笠作りの技術は、21世紀、令和の今日も大切に受け継がれています。
昭和初期の東成区は、上方落語や漫才などの大衆演芸とも縁が深く、区域の南部中央である片江地域を中心に多くの芸人が住み、活動の活点にもなっていました。
当時、住んでいた主な芸人は、2代目笑福亭枝鶴（後の5代目松鶴）師匠。漫談家の花月亭九里丸師匠。漫才師の横山エンタツ師匠、都家文雄師匠などで、片江町には芸人の町が形成されています。そして在住やその相方の師匠たちによる「漫談明朗塾」が開講された他、5代目松鶴師匠は自宅を「楽語荘」と名付け、出版物や落語会などで上方落語の継承、後進の指導にも尽力しました。このような活動から、片江町の周辺には多くの後進の芸人が集まり、東成区を舞台とした当時の新作落語「代書」「豆炭」なども誕生しています。
そのような大衆文化の発信地であったことを後世に伝えるべく、2010年（平成22年）6月には、市民グループにより、片江地域（大今里南3丁目11番）に「芸人の町・片江」の顕彰板が設置されています。

東成区 の場所

大阪市東成区は、大阪市の東端部、南北ではほぼ中心部に位置する区です。大阪市内では2番目に小さく、やや横長の長方形に近い区域の北側を大阪市城東区に、西側の北寄りを中央区に、南寄りを天王寺区に、南側を生野区に、そして東側を東大阪市に面しています。
東成区はほぼ全域が市街地、住宅地にあたる区です。比較的、古くから市街地として発展したため、現在でも区の各地に古民家などが集まる地域や、昔ながらの商店街などが見られ、随所に昭和の雰囲気が漂う区になっています。区内には各地で商店街などの商業地も発展している他、コリアタウンや芸人が集まる地域など独自の文化も形成されており、中央区や天王寺区など、市内の都心といわれる地域にも隣接しています。総じて閑静で古びた住宅街ながら利便性も高く、非常に暮らしやすい地域になっています。
東成区を含む大阪市の市章は、線で描かれた、上を向いた矢印の先端に逆三角形を乗せたような模様のものです。これは水都である大阪らしく、水路の標識である澪標（みおつくし）を表したものです。制定されたのは1894年（明治27年）4月12日ですが、江戸期の天保時代にはすでに使われていた記号になります。
東成区の花はバラ（薔薇）とパンジーです。これらの花は、1988年（昭和63年)に区民からの募集を行ったところ、圧倒的に応募が多く、同年8月の区民まつりの際に発表、制定されたものです。
バラはバラ科バラ属の植物の総称、または特に園芸種である園芸バラ、栽培バラの総称です。バラは主に低木やつる植物であり、葉や茎に棘があることでも知られ、名称「バラ」も和語で「いばら（茨）」が転じたものです。元来は5枚の花びらを持つ花でしたが、園芸種では八重咲きが大半になります。色も品種によって様々ですが、いわゆる「バラ色」は、赤とマゼンタと中間的な紅色です。バラといえば高貴で華やかな一方、棘があって危険なイメージもあることから「美しいバラには棘がある」などの慣用句もあり、少女漫画などでは麗人の背景などに描かれる一方、ホラー作品のモチーフに使われることもあります。バラを題材にした言葉や作品は無数にありますが、一例を挙げると「青いバラ（the blue rose）」は品種改良でも作ることができないため「不可能」「神の奇跡」などの意味があります。ただ現在では遺伝子操作により作り出された「青いバラ」が存在します。
パンジーはスミレ科スミレ属の小型の園芸植物の一種です。スミレ（菫）またはサンシキスミレ（三色菫）から分化したものと考えられていますが、それに似た野生のスミレ属の花や、花の形が似たまったく無関係の植物をパンジーと呼ぶこともあります。また小型のパンジーをビオラとも呼びますが、学名の「ビオラ（ヴィオラ）」はスミレ属のことになります。
パンジーは、わずかに重なった2枚の上側の花弁と、2枚の脇の花弁、下側3枚の花弁が結合するヒゲ、およびわずかな切れ込みを持つ1枚の下側の花弁から成り立っており、さまざまな園芸種があります。花の色も園芸種ごとに黄金、オレンジ、赤、紫、青紫、白青、スミレ色、黒（濃青）、また複数色の混合など、多彩になっています。
パンシーの名前は、花が人間の顔に似ていて、8月には思索に耽るかのように前に傾くところからフランス語の「思想」を意味する「パンセ（pensée）」にちなんで名づけられました。その由来のために、パンジーは長い間、自由思想のシンボルにもなっています。
ちなみに大阪市の木はサクラ（桜）、市の花は東成区の花と同じパンジーです。これらの市のシンボルは、1987年（昭和62年）に市民からの公募を元にして制定されたものです。
サクラはバラ科モモ亜科スモモ属、またはサクラ属の落葉樹の総称です。サクラは有史以前の地質時代、日本列島が形成された時期に、自然に芽生えたものだとされています。その点は化石の発見からも立証されています。古くからサクラは日本を象徴する花とされ、日本最古の歌集「万葉集」にもサクラを詠んだ歌が43首も集録されています。
また「古事記」「日本書紀」に登場する木花咲耶姫（このはなさくやひめ）はサクラの化身といわれています。そして現在でも、サクラは春の行事である花見などで、日本人に愛されている花です。またサクラの果実はサクランボ、桜桃、チェリーなどと呼ばれ、食用にされています。日本では塩や梅酢に漬けた花も、桜餅の素材などになっています。
東成区では、2003年（平成15年）に「東成区をイメージできてPRにつながるような、そして区民の皆さんに親しまれるキャラクターとキャッチフレーズ」を区民より一般募集しました。その結果、キャラクター部門に47点、キャッチフレーズ部門に99点の作品が集まり、専門家も含めた選考委員会によって入選作品が選ばれました。
東成区のキャラクターとして選ばれたのは、東成の伝統野菜「玉造黒門越瓜」をモチーフに、細長いウリ（瓜）に顔と短い手足がついた「うりちゃん」。深江の名産品である菅笠をかぶり、区の花であるパンジーを持って、緑の衣服を着た子供の「かさずきん」。東成ゆかりの「鶴の橋」「亀の橋」にちなみ、ツル（鶴）とカメ（亀）を組み合わせて、背中に亀の甲を背負ったツルで、名前は「つるかめ」の中央の文字をとった「るかちゃん」の三体です。
また東成区のキャッチフレーズでは、「いい暮らし、みんなでつくろう、ひがしなり」「住みよい楽しい東成」「この道、あの道、とってもすきだよ東成」の三作品が選ばれています。

東成区 の鉄道路線

大阪市高速電気軌道（Osaka Metro）
中央線
・緑橋駅
・深江橋駅
千日前線
・今里駅
・新深江駅
今里筋線
・緑橋駅
・今里駅

大阪市東成区のバスｒｏｓｅｎ
・大阪シティバス
・城東区バス（コミュニティバス）

東成区 の主要道路

阪神高速道路
・13号東大阪線
その他道路
・中央大通
・長堀通（国道308号）
・千日前通（国道308号、大阪府道24号大阪東大阪線、大阪府道702号大阪枚岡奈良線）
・疎開道路（大阪市道上新庄生野線）
・今里筋（大阪市道大阪環状線）
・内環状線（国道479号、一部は国道308号と重複）

東成区 出身の芸能人

大阪府大阪市東成区出身の著名人には、「こ〜んなにきみをI LOVE YOU！」「愛しい嘘 優しい闇」などの作品がある漫画家の愛本みずほさん。松竹芸能所属の落語家で、社会派として教育問題や人権問題などにも取り組んでいた桂福車師匠。茶の湯釜の重要無形文化財保持者（人間国宝）である釜師の角谷一圭さん。「漁村（船磯）」「湖山池」「水差しの静物」などの作品があり、川上奨励賞、鳥取市文化賞などを受賞している洋画家の亀田正一さん。レゲエミュージシャンのAPOLLOさんなどがいます。
スポーツ界の東成区出身者には、プロ野球界には、南海ホークス、近鉄バファローズで外野手、一塁手を務めた元選手で、現役引退後は多くのプロ野球チームの監督、コーチ、野球解説者を務める新井宏昌さん。横浜ベイスターズ、中日ドラゴンズの内野手、外野手であった元選手で、引退後は野球コーチ、監督、解説者などを務め、松井秀喜元選手の愛称「ゴジラ」に対抗した「メカゴジラ」から「メカ」の愛称をもつ佐伯貴弘さん。横浜DeNAベイスターズ、読売ジャイアンツで外野手、内野手を務めた元選手で、引退後は読売ジャイアンツでコーチを務める金城龍彦さん。千葉ロッテマリーンズの投手であった元選手で、引退後はスカウトを務め、現役時のユニフォームの背ネーム「SHIMOSHIKIRYO」の13文字が、日本プロ野球では最長の記録を持つ下敷領悠太さん。角界では、伊勢ヶ濱部屋、荒磯部屋に所属した昭和中期の大相撲力士で、最高位は西十両8枚目の三輝山輝男関。花籠部屋に所属した昭和中期の大相撲力士で、器械体操経験者でもある清乃華玉誉関などがいます。
東成区ゆかりの著名人では、かつては「藤純子」名義で、映画「緋牡丹博徒」シリーズの主演、緋牡丹のお竜などの役柄で絶大な人気を博し、芸能界引退から復帰後は改名してワイドショー「3時のあなた」司会や、アニメ映画「サマーウォーズ」「海獣の子供」などでは声優も務めている女優の富司純子さんは、和歌山県御坊市出身ですが、5歳の頃に東成区に移住しています。
またパナソニック（旧社名：松下電器産業）を一代で築き上げた経営者で「経営の神様」と呼ばれる松下幸之助さんは、新婚時代から会社の創業までを東成区の玉津で生活しており、区内の玉津2丁目には現在も「松下幸之助起業の地」の石碑が存在します。
他にもスベリ芸で知られるお笑い芸人、たむらけんじさんは阪南市の出身ですが、区内の深江南に在住していたことがあります。