神奈川県のローカル局「テレビ神奈川(tvk)」とはどんなテレビ局か?

2022年08月28日

日本の地上デジタル放送(地デジ)テレビ放送において、NHK以外の民間テレビ放送局は、東京都に位置する広域民放のキー局をはじめ、日本の各地方に数多くのローカル局が存在します。

 

テレビの広域民放とは、東京都内に本社がある主要放送局(在京テレビジョン放送局)の「日本テレビ放送網(日テレ、NTV)」「テレビ朝日(テレ朝、EX)」「TBSテレビ(TBS)」「フジテレビジョン(フジテレビ、CX)」の4社。または「テレビ東京(テレ東、TXN、12チャンネル)」を加えた5社の放送局をキー局(在京キー局)とし、日本全国の系列放送局とネットワーク関係を構築する民間放送局です。

 

これらのキー局は、近畿や中京、九州など都道府県を中心とした日本各地に存在し、そのエリアのテレビ放送を担う自社系列の放送局とのネットワークにより、キー局や系列局が制作したテレビ番組を、日本各地の系列局を通じて、ほぼ日本全国で放送しています。これがテレビ番組でよく言われる「全国ネット放送」です。

 

そしてローカル局とは、各都道府県に存在し、キー局とネットワークを結んでいる広域民放の系列ローカル局。およびキー局との系列関係をもたない独立放送局を含めた、地方テレビ局の総称です。

 

広域民放の系列ローカル局とは、国内の各エリアで広域民放のネットワーク放送を担っている各地域のテレビ局になります。

中でも大阪府大阪市に所在する近畿広域放送局のテレビ局で、TBS系列「毎日放送(MBS)」。テレビ朝日系列「朝日放送テレビ(ABCテレビ)」。フジテレビ系列「関西テレビ(カンテレ、KTV)」。日本テレビ系列「読売テレビ(ytv)」の4局は「準キー局」と呼ばれており、キー局に次ぐ数のテレビ番組を制作して、全国ネットで送り出しています。

さらに広義では、この4局ほどの数ではないものの、やはり全国ネット番組を送り出している、大阪府のテレビ東京系列局「テレビ大阪(TVO)」。愛知県名古屋市に位置するフジテレビ系列の「東海テレビ放送」。日本テレビ系列の「中京テレビ放送」。TBS系列の「CBCテレビ」。テレビ朝日系列の「名古屋テレビ放送(メ〜テレ)」。テレビ東京系列の「テレビ愛知」を合わせた計10局を準キー局と呼ぶ場合もございます。

 

また独立放送局とは、多くの都道府県に存在し、その都道府県や周辺地域を放送エリアとする、広域民放のキー局とネットワーク関係を持たない独立したテレビ放送局のことです。一般的には「地方局」「地方チャンネル」と呼ばれます。

地方局は、放送エリアのイベントや行事、スポーツ中継、ローカルニュースなど地域密着型の番組を制作、放送する他、古いテレビドラマや海外ドラマ、またUHFアニメと呼ばれる地方局向けのアニメ作品なども数多く放送しています。

他にも複数の地方局がネットワーク関係に近い共同製作機構を構築し、参加する各局の制作番組をネットワーク放送することや、共同で番組制作を行い、放送することもございます。

 

当コラムでは、神奈川県における地方チャンネルとして、県内で根強い人気を誇る「テレビ神奈川(tvk)」について、2022年(令和4年)度の最新情報を元にご紹介いたします。

神奈川県や近隣の方々はもちろん、それ以外のエリアにお住まいの方でも、当コラムをお読みいただければ、テレビ神奈川とはどのようなテレビ局か。またご視聴になれるエリアや視聴方法。放送しているテレビ番組や編成の傾向。ひいてはテレビ神奈川に限らず、地方チャンネルとはどのようなものであるかを、おわかりいただけると思います。

 

【テレビ神奈川(tvk)とは?】

テレビ神奈川とは、基本的には神奈川県内における放送を前提とした地方の独立テレビ局です。主に神奈川県内の一帯と、東京都、静岡県など隣接する都県でも、神奈川県との境界付近の地域において受信が可能になります。地デジ放送に割り当てられたリモコンキーID(テレビを見る際のチャンネル)は「3ch」です。企業としての正式名称は「株式会社テレビ神奈川」であり、現在の主要株主は神奈川新聞社を筆頭株主として、神奈川県、横浜市、横浜銀行、中日新聞社、学校法人岩崎学園などになっております。

株式会社テレビ神奈川は、企業としては1971年(昭和46年)に設立され、テレビ局として放送を開始(開局)したのは1972年(昭和47年)4月1日です。関東地方においては3番目の開局となる、比較的、歴史の長い独立放送局といえます。

開局当初の筆頭株主は神奈川県でした。当時はテレビ神奈川の社員にテレビ局で経験を積んだ人材が少なく、新人社員は日本テレビやテレビ朝日からの出向者に指導を受けたという話もございます。

開局から80年代の前半までは、テレビ神奈川は経営不振にあえぎ、リストラなどにより制作体制が壊滅状態に陥ったこともありました。しかし90年代初頭には番組の自社制作率を約70パーセント程度にまで盛り返しています。当時はその制作体制の盤石さから、全国の地方チャンネルを代表する存在として「東のTVK、西のKBS京都(現・京都放送)」とも呼ばれていました。

ただ80年代から90年代の好景気を経て、バブルが崩壊すると、大手スポンサーであった「横浜そごう(そごう横浜店)」の経営不振に加え、筆頭株主であった神奈川県の財政危機のあおりを受けて経営が悪化してゆきます。2001年(平成13年)には当時の神奈川県知事が「自治体が県域メディアを経営する時代は終わった」としてテレビ神奈川の株式を売却し、神奈川新聞社が筆頭株主となります。

同時期にテレビ神奈川では、横浜市中区太田町の関内地区に「横浜メディア・ビジネスセンター」を建設し、後に同センターを新社屋として移転しています。さらに自治体による第三者割当増資や、独立放送局初の事情デジタル放送開始など積極的な戦略をとったことが功を奏して、2005年(平成17年)度には3期連続増収や、番組の自社制作率が40パーセント程度にまで回復するなど、業績が大きく盛り返しました。このような紆余曲折を経て、現在では神奈川県のテレビ局として不動の人気を誇り、2022年には開局50周年を迎えています。

現在のテレビ神奈川の愛称は、小文字表記の「tvk」になっています。本社を移転するまでの通称は、主に「TVKテレビ」が使われていましたが、2004年(平成16年)5月10日、横浜メディア・ビジネスセンターへ本社を移転すると同時に、現在の愛称になりました。テレビ放送上でも局名の告知には「テレビ神奈川」ではなく「tvk」もしくは「TVKテレビ」が使われているため、視聴者にとってもなじみの深い愛称となっています。

現在のテレビ神奈川のマスコットキャラクターは「カナガワニ」と「トーンバード」です。この2体は2012年(平成24年)に就任したキャラクターです。カナガワニは爬虫類のワニ(鰐)をモチーフにしたキャラクターで、神奈川県に生息する水色の「おかワニ」であり、泳げない生き物という設定です。泳げない代わりに、青と白のボーダーシャツと赤いスカーフというマリンルックをまとっており、長く突き出した口を開くと、県および放送局の頭文字「K」の字になります。トーンバードはカナガワニにいつも寄り添っている黒い小鳥です。

テレビ神奈川のキャッチフレーズは「感謝のカタチ」というものです。2022年1月に開局50周年記念として採用されたフレーズで、キャッチフレーズのロゴマークには、かつての「TVKテレビ」のロゴをモチーフとしたデザインが施されています。

テレビ神奈川で放送されるテレビ番組としては、古くから音楽番組やスポーツ中継に強く、音楽、スポーツいずれも、さまざまなジャンルを取り上げた番組編成が魅力となっています。また他地方のローカル局や準キー局制作のバラエティ番組などのネット放送にも積極的で、他地方の人気ローカル番組を関東地方で放送することにより、全国的な知名度の向上にも一役買っています。一方で、自社制作番組からも多くの人気番組を輩出するなど、番組制作のレベルの高さがうかがえます。

また地方の独立局(地方チャンネル)は、お互いにネットワークや共同製作機構を構築することがあり、テレビ神奈川も例外ではございません。2022年現在では、千葉県の千葉テレビ(チバテレ、CTC)、埼玉県のテレビ埼玉(テレ玉、TVS)と、それぞれの局で制作した番組のネットワーク放送や、共同での番組制作を行う番組共同製作機構「首都圏トライアングル」を構築しております。

この機構はもともと、東京都のTOKYO MX(東京メトロポリタンテレビジョン、東京MX)も含めた4局による「首都圏ネット4」でしたが、2006年(平成18年)に、デジタル放送の出力問題などから、東京MXが離脱したという経緯がございます。

他にもテレビ神奈川は、2007年(平成19年)には、やはり千葉テレビ、テレビ埼玉および、関西、東海の地方局である兵庫県のサンテレビジョン(サンテレビ、SUN-TV)、京都府の京都放送(KBS京都)、三重県の三重テレビ放送(MTV)との6局による共同製作機構「東名阪ネット6」を。2011年(平成23年)には、千葉テレビ、テレビ埼玉と群馬県の群馬テレビ(郡テレ、GTV)、栃木県のとちぎテレビ(とちテレ、GYT)の、それぞれリモコンキーIDが「3」である関東の独立局による協力体制「5いっしょ3ちゃんねる」を構築しており、やはり互いの局の制作番組をネットワーク放送する、共同で番組制作を行うなどの取り組みを実践しています。

余談ですが、1986年(昭和61年)より日本テレビ系列にて放送された、横浜を舞台に舘ひろしさん、柴田恭兵さんのお洒落な刑事コンビが軽妙に活躍する刑事ドラマで、その人気からテレビシリーズの終了後も長期スパンで多くの劇場版が制作された「あぶない刑事」の第22話「動揺」では、スタジオ調整室のシーンで当時のテレビ神奈川が撮影協力をしています。ちなみに「撮影協力」のクレジット上の表記は「TVKテレビ」になっています。

また内田康夫さんの推理小説シリーズで、2時間ドラマなどで有名な「浅見光彦シリーズ」の一作「横浜殺人事件」に登場するヒロインで、「横浜テレビ」に務める藤本紅子は、現在はテレビ神奈川のコンテンツ局制作部専任部長であり、同局制作の番組で映画コーナーや司会などを担当していた坂本紅子さんがモデルだといいます。

 

【テレビ神奈川を視聴できるエリア】

テレビ神奈川は、基本的には神奈川県内での視聴を想定している放送局です。テレビ神奈川の主な中継局(電波塔)は、神奈川県横浜市東部の鶴見区にある三ツ池公園内の、横浜局になります。他にも神奈川県内の要所には、テレビ神奈川の電波を送信する中継局が数多く存在します。

実際にテレビ神奈川を視聴できるエリアは、神奈川県のほぼ全域をはじめ、神奈川県の県域に接する形の、東京都東部や埼玉県南部の一部地域。千葉県西部の湾岸。静岡県東部や山梨県の一部地域になります。

特に主要視聴エリアとなる神奈川県内では、ほぼ全域がテレビ神奈川の強電界地域にあたるものの、県内でも地域によっては山地などが存在して高低差が激しいため、一部地域ではテレビ神奈川の電波を受信しにくく、安定したご視聴が難しくなるエリアもございます。

また県外のエリアではテレビ神奈川が受信できたとしても、中電界から弱電解地域にあたるケースが多くなります。

他にもケーブルテレビ(CATV)の利用でテレビ神奈川を視聴する方法もございます。ケーブルテレビの場合は、放送局に対応する各会社が設置した大型のアンテナより、各家庭に直接、ケーブルを引いて視聴します。そのため、各会社の対応エリアは地域密着型として限られてはいますが、テレビ神奈川に対応する会社のサービスエリア内であれば、ケーブルテレビによりテレビ神奈川の視聴が可能です。ケーブルテレビでの視聴エリアを含めると、テレビ神奈川は山梨県の中西部や静岡県の東部などでも視聴できます。

また2013年(平成25年)9月にテレビ神奈川は、インターネットの動画投稿サイト「YouTube」のチャンネルを開設しており、一部の番組の見逃し配信などが視聴可能となっております。さらに局の公式サイトでは自社制作のニュースをインターネット配信しております。

テレビ神奈川は現在、自社アプリによる番組配信などは行っておりませんが、2020年(令和2年)10月からは、民法公式配信サービス「TVer」にも参加し、番組の配信を行っています。ちなみに地方独立局の「TVer」への参加は、テレビ神奈川が最初でした。

 

【地デジアンテナでテレビ神奈川を受信する方法】

前述のようにテレビ神奈川は、神奈川県内でも山地など一部の受信困難なエリアを除いて、県内のほとんどの地域で安定した受信ができる他、東京都や埼玉県、千葉県、静岡県、山梨県といった周辺の県の、神奈川県との境に近いエリアであれば、地デジアンテナによる受信が可能となります。

基本的に神奈川県の多くのエリアでは、通常の地デジアンテナ設置でテレビ神奈川の受信と視聴が可能です。ただ県内でも山地など地デジ電波が届きにくいエリアや、県外のエリアになると、テレビ神奈川の地デジ電波も中電界から弱電界地域になってまいります。

そのためこれらのエリアでテレビ神奈川を確実に受信するためには、八木式アンテナを、障害物に影響されにくい屋根の上の高い位置に設置する、また素子数の多い高性能機種や電波を増幅するブースターを設置するなど、地デジアンテナ設置に工夫が必要となります。

また地デジアンテナは基本的に電波塔の方向へ向ける必要がございます。そのため神奈川県外のエリアで、テレビ神奈川と、各都県内の地方局、例えば東京都の東京MX、千葉県の千葉テレビ、埼玉県のテレビ埼玉などの双方を受信なさりたい場合は、神奈川県と各都県内のそれぞれの中継局に向けた、2台の地デジアンテナの設置が必要となることもございます。

現場によっては、高層ビルなどに反射して方向が変わった「反射波」と呼ばれる地デジ電波を受信することで、各エリアの地方局とテレビ神奈川の電波を1台の地デジアンテナで受信できるケースもございますが、どのような現場でも必ず可能とは限りません。

総じて県内でも地デジ電波が弱いエリアや、県外エリアにおいてテレビ神奈川を受信したい場合は、現場の条件によって、確実な受信のためにアンテナ工事の費用がやや割高になるケースもございますので、ご注意ください。

 

【テレビ神奈川で視聴できるテレビ番組】

ここからは2022年現在、放送中の番組を中心に、過去の放送番組も含め、テレビ神奈川で放送したテレビ番組をご紹介してゆきます。

 

(神奈川県のローカル番組)

テレビ神奈川制作の地域情報番組としては「tvk NEWSハーバー」「News Link」などがございます。また神奈川県がテレビ神奈川の主要株主であることから「神奈川県議会中継」も放送されています。他にも神奈川県の大きなイベントとして、6月2日の「横浜開港記念日」が知られています。それに先駆けて、毎年5月3日には「横浜開港記念みなと祭り」が開催されていますが、そのイベントの中から国際仮装行列「ザ・よこはまパレード」の様子が、多くの場合、生放送で中継されています。

 

(スポーツ番組)

神奈川県は各種スポーツのメッカとしてさまざまな試合が行われているため、テレビ神奈川でも、中継をはじめとする多くのスポーツ番組が放送されております。

野球では、「横浜DeNAベイスターズ」のホームゲームを中継する「tvkプロ野球中継 横浜DeNAベイスターズ熱烈LIVE」や「全国高等学校野球選手権神奈川大会実況中継」などが放送されます。サッカーでは、神奈川県内をホームとするJリーグクラブの応援番組「KICK OFF F・Marinos」「SpiritベルマーTV」「ファイト!川崎フロンターレ」など。大会の中継では「全国高等学校サッカー選手権大会神奈川県大会」などが放送されます。

また神奈川県内ではラグビーが盛んなことから、「tvkラグビー中継」において、関東大学ラグビーや、社会人ラグビーのリーグONE(旧トップリーグ)の試合も放送されます。リーグONEの試合では、主に横浜のホームチームである「横浜キヤノンイーグルス」のホーム公式戦を取り上げます。

他にも、いわゆるママさんバレーの大会「やまゆり杯・小田急旗争奪神奈川家庭婦人バレーボール大会」や「川崎競馬中継」など、プロスポーツからアマチュアまで幅広いスポーツ関連番組を制作、放送しております。

 

(テレビ神奈川の自社制作番組)

・バラエティ、情報番組。

テレビ神奈川では、自社制作による多くのバラエティ、情報番組を放送しています。

神奈川県の地元密着型である情報バラエティ「猫のひたいほどワイド」では「情報の地産地消」をコンセプトとし、細貝圭さんをはじめとする若手俳優が曜日ごとのMCを担当して、番組サポーターから寄せられた県内地域の情報を紹介しています。

また自動車の情報番組である「クルマでいこう!」は、サンテレビなどの関西圏をはじめ、他地域の地方チャンネルでも放送されており、幅広い支持を集め、放送がスタートした2008年(平成20年)から数えて2022年現在で14年目を迎える人気番組となっています。

番組内ではモータージャーナリストの岡崎五朗さんと藤島知子さんが毎回、ひとつの車種を徹底紹介しており、実際に試乗した上で自動車の評価をするなど、自動車の魅力を多角的に伝える番組になっています。

放送が終了した番組では、イラストレーターのキン・シオタニさんが自身で情報収集を行いながら神奈川県内のスポットを散歩する「キンシオ」が、地元密着型の旅番組として人気を博していました。この番組は2022年3月をもって惜しまれながら約12年にわたる放送を終了しましたが、現在でもテレビ神奈川で再放送が行われている他、その他の地方局でも放送されています。

また「歴史バラエティ」と銘打った番組も高い人気を博しています。これらの番組はテレビ神奈川を中心に、千葉テレビ、テレビ埼玉、サンテレビの共同製作であり、中でも主に戦国時代を題材に、歴史上の人物が音楽ユニットを組む、キャバクラへ行くなどの設定でさまざまなコントを披露するバラエティ番組「戦国鍋TV~なんとなく歴史が学べる映像~」は、放送終了後も根強い人気を誇っております。

この番組には斎藤工さん、ムロツヨシさん、間宮祥太朗さんなど、現在では著名な俳優やタレントが多く出演していたことでも知られており、地方局の制作番組ながら、2014年(平成26年)12月には「NHK BSプレミアム」で放送されるという快挙も成し遂げています。

他にも同じ制作局による歴史番組としては、新選組や幕末を中心とした歴史バラエティ「TV・局中法度!」。特撮アクションドラマとして制作された「戦国☆男子」などがございます。

 

・音楽番組。

テレビ神奈川は音楽番組にも力を入れており「音楽に強い局」としても評価されています。

局制作の音楽番組としては、邦楽のPVをノーカットで放送する「音楽缶」。音楽バラエティ番組「関内デビル」。洋楽情報番組「洋楽天国+」などをはじめ、数多くの番組を世に送り出しております。

中でも洋楽のランキング番組「billboard TOP40」は、DJならぬVJ(ビデオジョッキー)の中村真理さんがMCを務め、約40年もの間、高い人気を誇っています。テレビ神奈川でも最長寿の番組となっており、2012年には、同一司会者、同一形態による最長寿音楽番組としてギネス世界記録にも認定されています。

 

(テレビドラマ、映画)

テレビ神奈川が制作に携わったテレビドラマとしては、過去放送作品に、「東名阪ネット6」の制作として、現在放送中のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」において、鎌倉幕府二代将軍、源頼家の傅(めのと)として権勢をふるう御家人、比企能員の怪演で知られた俳優の佐藤二朗さんを主演に、中年引きこもりニートとペットの豆柴との交流を描く「幼獣マメシバ」。永森裕二さんの小説を原作に、お笑い芸人、俳優のカンニング竹山さん演じるタクシードライバーと野良猫を取り巻くストーリーを描いた「ねこタクシー」などの動物ドラマシリーズがございます。後者の番組のロケには、横浜市に拠点を置くアサヒタクシー株式会社が協力しています。

また新作ドラマでは、橋元大河さん原作の漫画「信長未満‐転生光秀が倒せない‐」の実写ドラマ版が、2022年秋に放送される予定です。ドラマ版の内容は、辰巳雄大さん演じる織田信長と、徳川家康、羽柴秀吉、前田利家、柴田勝家、堀久太郎の武将が現代社会の若者6兄弟として転生。近所に住む森蘭丸を除いて、兄弟たちは自分たちの正体を知らず、仲良く平和に暮らしています。

しかし信長には、同じ世界に転生している明智光秀に敗れると、別の世界線に転生してしまうというルールがあり、光秀を慕う転生武将軍団と信長たちが、戦国時代の争いを現代の一般人スケールで繰り広げるという、ドラマとバラエティの垣根を超えた新たなエンターテイメント番組になるとのことです。

またテレビ神奈川では、広域民放キー局や系列のローカル局が制作したドラマ作品も、新旧問わず数多く放送しております。

近年の作品では、インターネットのイラスト投稿サービス「Pixiv(ピクシブ)」発信のボーイズラブドラマ「高良くんと天城くん」や、人気ホラー小説「リング」「らせん」の著者として知られる小説家、鈴木光司さん原作のオリジナルホラードラマ「OTHELLO」などを放送しています。

旧作では、前述した地元、横浜の港警察署捜査課に所属する型破りな刑事コンビ、舘ひろしさんの鷹山敏樹(タカ)、柴田恭兵さんの大下勇次(ユージ)の軽妙で痛快な活躍を描く刑事ドラマ第2弾「もっとあぶない刑事(デカ)」。実力派女優として知られる宮沢りえさん主演の「いつか誰かと朝帰りッ」などを放送しています。

時代劇では、西郷輝彦さん演じる「遠山の金さん」こと遠山金四郎を中心に、松坂慶子さん演じる武芸の達人で、正義の剣士「紫頭巾」として悪に立ち向かうお雪(雪姫)。松山英太郎さん演じる、金四郎に味方する義賊の鼠小僧次郎吉などが活躍する人気シリーズ「江戸を斬る」などを放送しています。かつては藤田まことさん演じる中村主水、沖雅也さん演じる市松など、法で裁けぬ悪を闇に葬る殺し屋たちを描く人気時代劇シリーズ「必殺シリーズ」も放送していました。

海外ドラマでは、中国ドラマの「天機十二宮~陰謀と2つの愛~」「愛される花」や、韓国ドラマの「福寿草」など、アジア作品を中心に放送しております。

 

(アニメおよびアニメ関連番組)

かつてのテレビ神奈川は、関西のサンテレビと並んで、UHFアニメ(地方局のみで放送される新作アニメ作品の通称)作品の放送数が多く、UHFアニメの東西の雄として並び称されるほどでした。しかし2000年代後半より、隣接エリアの東京MXがUHFアニメの放送に力を入れはじめたこともあり、現在ではUHF作品の放送数は減少し、主に旧作アニメを放送しています。

2022年8月現在、放送中の近年のアニメ作品では、野田サトルさんの漫画を原作に、明治末期の北海道を舞台に金塊をめぐるストーリーと、アイヌ文化を丁寧に掘り下げて描いた大ヒット作「ゴールデンカムイ」。シンフォギアと呼ばれるプロテクターをまとい、歌を力に変えて戦う少女たちを描いた「戦姫絶唱シンフォギア」などを放送中です。

昭和から平成の名作アニメでは、「みんなが選んだタツノコプロアニメ」として、視聴者投票により選ばれた作品から、現在はカーレースアニメの元祖「マッハGoGoGo」。松本零士さん原作で、永遠の命を求める少年、星野哲郎と、謎の美女メーテルによる銀河の旅を描く不朽の名作「銀河鉄道999」。機動戦士ガンダムシリーズの第3作で、登場キャラクターは陽性ながらシリアスな宇宙戦争を描く「機動戦士ガンダムZZ」など、多くの作品を放送中です。

また自局制作の声優バラエティ番組として、近年の人気声優陣ではきってのインドア派である、KENNさんとランズベリー・アーサーさんがアウトドアにチャレンジする「声優アウトドア!バラエティぬーキャンプ」を放送しています。

他にも前述した「戦国鍋TV」とスタッフ、キャストが共通する5分枠の短編アニメで、戦国武将を動物化し、その逸話をシュールなコメディとして描く「戦国鳥獣戯画」。放送クロージング前に放送される、前述のキン・シオタニさんがドローイングで書き語る地球環境アニメーション「あおほし」など、現在のテレビ神奈川は、自社制作の独自コンテンツをはじめ、アニメやアニメ関連番組については少数精鋭の番組編成を行っております。

 

(他局制作番組など)

テレビ神奈川では、他の地方局や、広域民放系列のローカル局が制作した番組も豊富に放送しています。

地方局の制作番組では、とちぎテレビの地元密着型番組「U字工事の旅!発見」。テレビ埼玉の「ロンブー亮の釣りならまかせろ!」。京都放送の「岡崎体育の京の観察日記」。東京MX制作で、マツコ・デラックスさんや岩井志麻子さんといった舌鋒鋭い女性コメンテーターによって全国的な人気を集める「5時に夢中!」などを放送中です。

また広域民放の系列局の制作で、関東のキー局ではネットされていない番組も数多く放送中です。

代表的な番組では、北海道テレビ制作、人気俳優の大泉洋さんと鈴井貴之さんの軽妙なやり取りと過酷な旅ロケが人気の「水曜どうでしょうClassic」。お笑い芸人による探偵が視聴者の悩みに全力で応える関西の人気長寿番組「探偵!ナイトスクープ」など、全国的にも有名な番組を放送しております。

このように、ローカル局の人気番組や独自路線の番組を視聴できるのが、テレビ神奈川の大きな魅力のひとつと言えるでしょう。

 

【まとめ】

神奈川県の地方チャンネル「テレビ神奈川」の概要は、以上のようなものになります。

神奈川県内ではテレビ神奈川の他、多くのエリアでは東京都の地方チャンネル、東京MXも視聴できるため、現在では番組編成について差別化を図りつつ、音楽番組や歴史バラエティ番組など、他地方局との共同製作を含めて独自の魅力をもつ多くの番組を制作、放送しており、中には全国的な人気を誇る番組も多くございます。また懐かしの名作テレビドラマ、アニメなどの放送も豊富です。

 

神奈川県内をはじめ、その周辺地域にお住まいで、地デジアンテナの設置によってテレビ神奈川が視聴できるかを確認なさりたい方は、まずは当あさひアンテナのフリーダイヤル(0120-540-527)や、メールフォーム、LINEなどへ、どうかお気軽にお問い合わせください。

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アンテナ本体 型番

  • デザインアンテナ

    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木アンテナ

    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。