【急にテレビが映らなくなったら】アンテナから届く電波が弱い原因は?ご自分でもできる確認方法や改善策、業者依頼まで徹底解説

2025年07月30日

この記事をお読みの皆様も、現在のテレビ放送と言えば、電波を使って、皆様のお住まいにあるテレビまで届けるものだということは、よくご存じでしょう。

もう少し詳しく解説しますと、地上デジタル放送は、日本各地の主な地点に電波塔を置いて、その周辺エリアに地デジ電波を送信しています。BS放送、CS放送など衛星放送では、宇宙空間にある人工衛星から、日本全体に衛星放送の電波を送っています。

そして個々の住宅などでは、設置した地デジアンテナ(UHFアンテナ)や、BS/CSアンテナ(パラボラアンテナ)を設置して、それぞれの電波をキャッチすることで、地デジや衛星放送のテレビ放送を視聴できることになります。

しかし、アンテナで受け止める電波レベルが弱い、余計なノイズ(無関係の電波、雑音)が混じっているなどすると、テレビの視聴にさまざまな支障が生じることもあります。例えば、テレビの映像がブロックノイズで乱れる、エラーコードが表示されて映らなくなる、また特定のチャンネルだけでそのようなトラブルが起こる、といった症状が発生することもあります。

このようなテレビの視聴トラブルは、ある日突然、発生することもあります。
これまで問題なく映っていたテレビ放送が急に映らなくなると、何が原因でどう対処すればいいのか、原因がわからないまま業者へ連絡すると、修理などに高額な費用がかかるのではないかとご不安に思われる方も多いことでしょう。

しかし、ご心配には及びません。
お住まいのテレビが正常に映らなくなる原因の多くは、意外と単純なケースも多く、アンテナの構造や電波の受信について専門知識はなくとも、簡単な手順で調べることができて、やはり簡単な対処で改善できることも少なくはありません。
この記事では、アンテナや電波の基本的な仕組みから、その基礎知識をベースに、急なトラブル時にご家庭で今すぐ試せるチェック方法、そして今後、トラブルが発生しないようにする具体的な改善策まで、必要となる情報を、テレビアンテナ専門家の視点から一覧で分かりやすく解説します。

この記事を最後までお読みいただければ、急なテレビやアンテナのトラブル時に、あわてて業者へご依頼になるなど、無駄なお手間や費用をかけることなく、ストレスのない快適なテレビ視聴を取り戻すための、具体的な流れがおわかりになるはずです。

地デジ・衛星放送の仕組みと電波について

お住まいで急にテレビの映りが悪くなった原因を探る際には、まずは地上デジタル放送(地デジ放送)と衛星放送(BS放送/CS放送)では、利用される電波の種類やアンテナの種類、受信方法が根本的に異なることを理解する必要があります。
この二種類の放送は、電波の性質やアンテナのタイプが大きく違うため、それぞれの放送で映りが悪くなる原因も異なります。
それぞれの電波、放送の仕組みを正確に知ることで、ご自宅でのトラブルに合った適切な対処法を見つけやすくなります。

地デジ放送の仕組みと電波レベル

地デジ放送は、日本各地に設置された地デジ電波塔から送信される電波を、ご家庭に設置された各種の地デジアンテナで受信して視聴します。この地デジ電波塔が要所に設置されることで、地デジ放送は日本でも人が住んでいる大半のエリアをカバーしています。
この地デジの電波は「UHF(極超短波)」と呼ばれるもののうち、470MHzから710MHzまでの周波数帯になり、波長の幅は、約40センチから60センチ程度です。したがって地デジアンテナはすべてこの周波数帯に対応する「UHFアンテナ」になります。
この地デジ電波(UHF)は、高所に当たる電波塔の先端から、一般の住宅、建物などに設置された地デジアンテナまで、主に上空から下方向へと広がる形で届いています。
このUHFは、一定の波長の幅を持っているため、空間を音が広がるのに近い形で伝わっていき、主に以下の一覧のような性質を持っています。
このUHFの性質が、地デジ電波レベルが弱まる原因に直結します。

電波が弱まる主な原因 概要とUHF電波の性質
電波塔からの距離 UHFは電波塔から長距離を伝わるほど減衰して弱くなります。そのためお住まいの地域が電波塔から遠い「弱電界地域」だと、受信できる電波も弱くなります。
建物などの障害物 UHFはある程度、障害物を乗り越える性質もありますが、山や高層ビルなどの大きな障害物にぶつかると、その真裏の一帯には届きにくくなり、電波が弱まってしまいます。
天候や気候 季節による気候の変化や、大雨や大雪などの悪天候時には、空気中の水分に電波が吸収され、一時的に受信レベルが低下することがあります。
アンテナ角度のズレ アンテナの真正面が電波塔の方向からズレると、受信感度が大きく低下します。アンテナの老朽化や、台風などの自然災害で向きが変わってしまうケースが多くあります。

※上記はUHFの主な性質と電波レベルが弱まる要因になります。

衛星放送の仕組みと電波レベル

BS放送やCS放送、4K8K放送といった衛星放送は、宇宙空間(赤道軌道上)で、地球の周囲を自転と同じ速さで周回するため、空の同じ位置に止まって見える静止衛星から、地上の広い範囲に送られてくる電波を、ご家庭などの設置されたパラボラアンテナ(現在の2K4K8K対応BS/CSアンテナ)で受信しています。
この電波は周波数帯が12GHz前後の「12GHz帯」という、UHFに比べて非常に周波数が高いもので、地デジ電波とは大きく異なる性質を持っています。
具体的には、波長の幅が25ミリ前後と短い分、UHFに比べて直進性が高くなり、性質が光に近くなっています。この性質が、静止衛星から地上までの長距離を送られる電波に適しています。衛星放送では、静止衛星から送られる12GHz帯の電波が、ライトのように日本全域を照らし出しているイメージを考えるとわかりやすいでしょう。
この12GHz帯の電波の性質や弱まる要因は、以下の一覧になります。

電波が弱まる主な原因 概要と12GHz帯電波の性質
障害物による電波の遮断 12GHz帯の電波は直進性が極めて高いため、BS/CSアンテナと静止衛星を結ぶ空間の間に建物、樹木、電線、さらには洗濯物があるだけでも太陽光が遮られて影が落ちるように、アンテナまで届く電波が遮断されます。
降雨・降雪減衰 雨や雪の粒が大きい大雨や大雪では、12GHz帯の波長に近い雨粒や雪が電波を吸収・散乱させる「降雨減衰」「降雪減衰」という現象が起こり、著しく電波レベルが弱まります。
アンテナ角度のわずかな狂い 衛星放送のアンテナは直進的な電波を受け止めるため、静止衛星に向けてミリ単位の非常にシビアな角度調整が必要です。少しのズレでも全く受信できなくなることがあります。
地域による電波レベルの差 衛星放送の電波は日本全域で安定して受信できますが、日本の中心部に比べて静止衛星から距離のある北部、南端部、離島部などでは、距離による減衰から電波レベルが少し弱まり、通常よりやや大型で受信感度の高いBS/CSアンテナが必要になることがあります。
ケーブルや機器の損失 2018年(平成30年)に新しく追加された4K8K放送で使われる「左旋円偏波」は、従来の2K衛星放送の「右旋円偏波」に比べ、BS/CSアンテナのコンバーターで変換される周波数帯が高くなるため、4K8Kに対応していない古いアンテナケーブルや分配器などでは、電波が減衰、漏洩しやすくなります。

※上記は衛星放送の電波の主な性質と電波レベルが弱まる要因になります。

テレビが映らない?まず試したい4つの簡単チェックリスト

地デジ放送や衛星放送で、受信できる電波レベルが弱まる主な要因は、以上の通りです。
お住まいで受信できる電波レベルが弱まる、テレビ画面が乱れるなどした場合には、専門的な電波状態、機材トラブルなどの原因を探る前に、まずは工具や難しい作業が不要で、誰でも簡単に確認できるポイントからチェックしていくことが確実です。
テレビの画面トラブルは意外と単純な見落としが原因であることも多いため、以下の4つの項目を試すだけで、すぐに問題が解決する可能性もあります。
以下では、具体的な手順をご説明しますので、各項目をひとつずつ確認してみてください。

①テレビ画面のエラーコードを確認する(E201、E202など)

テレビ放送が映らなくなったとき、ブラックアウトしたテレビ画面に「E201」や「E202」などのエラーコードが表示されていないでしょうか。
このエラーコードとは、テレビが放送を映し出せなくなったとき、その原因を自己診断により知らせてくれるサインです。
コードの意味を知ることで、問題の原因をある程度、推測することができます。

以下、受信トラブル時に表示されるエラーコードの一覧とその意味を解説します。

エラーコード 状態 考えられる原因
E201 電波の強度が低下している ・アンテナの向きが少しズレている。
・悪天候で一時的に電波が弱まっている。
・ケーブルの接触が悪い。
E202 電波を受信できていない ・アンテナケーブルが抜けている。
・アンテナの向きが大きくズレている、または倒れている。
・アンテナやブースターが故障している。
・大雨や大雪で電波が遮断されている。
E203 放送が休止している ・視聴しようとしているチャンネルが放送時間外または休止中である。

※エラーコードは上記の他にも多くの種類が存在します。

上記のエラーコードが表示された場合は、電波の受信レベルに問題がある可能性が高いと言えます。

なおエラーコードの種類は、テレビのモデルやメーカーは別でもほぼ同じですが、あくまで機器の自己診断であるため、実際の原因とややズレがでるケースもあります。実際の原因からかけ離れたコードが出ることはまずありませんが、例えば本来なら「E201」「E202」が表示されるケースで「E203」が表示されるなど、元の原因が近いコードで食い違いが生じるケースはありうるのでご注意ください。

②アンテナレベル(受信レベル)を確認する【メーカー別ガイド】

次に、テレビのリモコンを操作して「アンテナレベル(受信レベル)」を確認してください。
アンテナレベルとは、アンテナからテレビまで実際に届いている地デジ放送、BS放送の電波の強さを、専用のアンテナレベル画面により、数値やグラフで示したものです。
テレビなど受信機器のメーカーごとに、アンテナレベル画面の確認方法や基準値は異なりますが、一般的にはこの数値が基準値を下回ると、必要最低限のテレビ電波レベルを確保できていないことになり、テレビ画面の映りが悪くなります。

以下、日本の主要メーカー、主要モデル別の、アンテナレベル画面の確認方法をご紹介します。

メーカー アンテナレベルの確認手順(一例)
パナソニック (VIERA) 「メニュー」→「設定する」→「放送受信設定」→「地デジ/BS/CSアンテナレベル」
シャープ (AQUOS) 「ホーム」→「設定」→「視聴準備」→「アンテナ設定」→「電源・アンテナレベル設定」
ソニー (BRAVIA) 「ホーム」→「設定」→「放送受信設定」→「アンテナ設定」→「地デジアンテナレベル」
東芝 (REGZA) 「設定」→「放送受信設定」→「地上デジタル設定」→「アンテナ設定」

※上記は各メーカー主要モデルの解説であり、モデルによって異なる場合もあります。

実際のアンテナレベル画面の見方はメーカーごとに異なりますが、多くのメーカーでは、アンテナレベルが緑色で表示される範囲が推奨値、赤色で表示されると受信レベル不足であるとと判断できます。
正確なアンテナレベルの確認方法や画面の見方については、お使いのテレビの取扱説明書、メーカーの公式サイトなども併せてご確認ください。

③B-CASカードの抜き差しとケーブル接続をチェックする

一般の方が見落としがちながら、実際の画面トラブルでは非常に多い原因が、B-CASカードの接触不良や、室内のアンテナコンセントからアンテナケーブルの接続トラブルです。
B-CASカードおよびアンテナケーブルの状態の確認は、以下の手順で確認してみてください。

  1. テレビの主電源を切り、電源プラグをコンセントから抜きます。
  2. テレビの背面または側面にあるB-CASカードを一度抜き、ICチップの金属部分を乾いた柔らかい布で優しく拭きます。
  3. カードを正しい向きで奥までしっかりと差し込みます。
  4. テレビ背面の「アンテナ入力」端子と、壁のアンテナ端子に接続されているケーブルが、両方とも緩みなくしっかりと刺さっているか確認します。一度抜いてから再度しっかり差し込むと効果的です。端子の接続部が汚れている場合は、B-CASカードの場合と同様に汚れを落としてください。
  5. すべての確認が終わったら、電源プラグをコンセントに差し込み、テレビの電源を入れます。

これらの簡単なチェックで改善しない場合は、より根本的な原因を探っていきましょう。

B-CASカードとは、地デジ放送、衛星放送など、現在のデジタルテレビ放送で著作権保護のために利用されるICカードで、テレビなど受信機器にこのカードが正しく挿入されていないと、デジタル放送を視聴することができません。ただ現在の一部の4K、8Kテレビなどの機器では、同じ機能を持つ「ACASチップ」が本体に内蔵されているため、B-CASカードが使われていない場合もあります。

このB-CASカードのトラブルではほとんどの場合、ブラックアウトした画面にエラーコード「E100」「E101」「E102」が映し出されます。またB-CASカードそのものが破損している場合は、カード発行元の「B-CAS社」に連絡して、破損したカードと交換する形で、有償でカードを再発行してもらう必要があります。

また室内のアンテナケーブル配線については、ケーブルの曲げ半径よりも急角度に強く折り曲げている、家具などの下敷きになっているなどの状態も、電波の送信トラブルやケーブルの断線、破損の原因になります。お住まいのケーブル配線がこのような状態であれば改善して、ケーブルが破損している場合は新しいものに交換してください。

他にもテレビ本体の不具合で正常に動作しない場合は、テレビ本体の主電源を切って電源プラグも抜いた状態で数分おき、ふたたびプラグを差し込んで電源を入れる、テレビ本体のリセット(再起動)で、不具合が解消される場合もあります。なおテレビなど機器によってはスイッチ長押しや専用のボタンなど、独自のリセット方法をもっている場合もあるため、詳しくは機器の取扱説明書や、メーカーのサイトなどをご確認ください。

アンテナの電波が弱くなる5大原因|特定して的確に対処しよう

上記の簡単なチェックで、テレビ画面の問題が解決しなかった場合、お住まいのアンテナ設備や周辺環境、お住まいに届いている電波の状態などに原因がある可能性が高まります。
テレビ電波そのものが弱くなる代表的な原因としては、以下の5つの要因が挙げられます。
ご自宅で発生しているトラブルの状況と照らし合わせながら、どの原因が当てはまりそうかを考えてみてください。
おおよそのトラブルの原因を特定できれば、的確な対処法が見えてきます。

【原因1】アンテナの向きがズレている(電波塔の確認方法も解説)

地デジ放送、衛星放送とも、テレビアンテナで受信する電波は、特定の方向から飛んできます。
衛星放送の場合は、静止衛星の位置する東経110度(南西方向上空)から電波が届いているため、日本各地でBS/CSアンテナのディッシュを東経110度の角度に合わせる(その方向に障害物がないという条件も含む)ことで受信できます。

一方、地デジ放送の場合は、地デジアンテナの正面側を、お住まいの地域をカバーしている近隣の電波塔の方向へと、正確に向ける必要があります。
アンテナの老朽化による耐久力の低下や、台風や強風、地震や大雪、鳥がとまった衝撃などでアンテナの向きがずれてしまうと、地デジの受信レベルは大きく低下します。

お住まいの地域に地デジ放送を送る電波塔の場所や方角、またお住まいの一帯に届く電波の強さの目安は、一般社団法人放送サービス高度化推進協会(A-PAB)の公式サイト内にある、以下のページで簡単に確認できます。

このサイトで調べた方角と、ご自宅のアンテナの方向が正しく合っているかを確認してみてください。
スマホのコンパスアプリなどを使うと、おおよその方角を手軽に確認できます。

【原因2】電波を遮る障害物がある(建物・樹木・悪天候)

そもそも電波とは、一定の波長を描いて光の速度で空間を伝わる、目に見えない電気的なエネルギーのことです。この波長にデジタル化された映像、音声などの情報を乗せることで、テレビ放送や携帯電話、スマートフォンなどの通信が成り立っています。

電波の性質は、波長の幅(周波数帯)によっても変化しますが、テレビ放送に使われる比較的、周波数帯の高い(波長が短い)電波は、物理的な障害物に非常に弱い性質を持っています。
そのため、テレビアンテナと電波を送る電波塔、または人工衛星の間に障害物があると、テレビ電波は遮られてしまいます。

以下、テレビ電波を遮る可能性のある、主な障害物についてご紹介します。

障害物の種類 影響
近隣の建物 自宅の周りに高いマンションやビルが建設されると、テレビ電波が遮られることがあります。
成長した樹木 庭の木が成長してアンテナの前に枝葉が茂ると、特に雨を受けた枝や、水分を含んだ葉が電波を吸収し、受信レベルが低下する原因になります。
悪天候 前述の通り、大雨や大雪はテレビ電波を減衰させます。天気が回復すると映りが戻る場合は、これが原因の可能性が高いです。

※上記は障害物が電波を減衰させる主な要因になります。

地デジ電波は、電波塔の先端から住宅などの地デジアンテナまで、上空から下方に広がるような形で届いているため、住宅の側では、屋根の上など周囲が開けていて、障害物に影響を受けにくい位置に設置するほど、受信感度がよくなります。

また地デジ電波には一定の波長の幅があるため、ビルなどの障害物にぶつかっても、乗り越えた電波が障害物の向こうで広がる「回折(かいせつ)」という性質があります。そのため大きな障害物の向こう側でも地デジ電波は届きます。ただ障害物の背後すぐ近くの一帯や、住宅密集地で家の家の間の狭い空間などには地デジ電波が届きにくくなり、受信レベルが大きく下がることがあります。

衛星放送の12GHz帯は光のように直進性が高いため、BS/CSアンテナを向ける東経110度の方向(静止衛星の方向)に、大きな山や建物だけでなく、樹木や電線、洗濯物、クレーン車など、わずかな障害物があっても、アンテナ側で電波を受け止めるディッシュに影を落とす形になって、受信レベルが大きく低下してしまいます。

もし突然、お住まいのテレビで地デジ放送や衛星放送の受信に問題が出た場合は、例えば「最近、近所で工事があった」「近隣で建物の建築や増築があった」「庭の木が伸びてきた」など、テレビ電波の障害物になりうる周辺環境の変化がなかったかの点をご確認ください。

【原因3】アンテナ本体や周辺機器の劣化・故障

基本的に、住宅の屋根など屋外に設置されるテレビアンテナや周辺機器は、雨風や紫外線に常にさらされているため、時間と共に劣化していきます。
一般的に、住宅に取り付けられて以降、アンテナ本体の寿命は、地デジの八木式アンテナ、衛星放送のBS/CSアンテナで10年から十数年、地デジアンテナでもデザインアンテナやユニコーンアンテナでは15年から20年程度と言われています。ただこの寿命は、各アンテナ機種の製品(品質)や設置位置、設置場所の周辺環境によっても大きく異なってきます。

以下、アンテナ本体や関連システム機器について、修理や交換が必要となる劣化や故障のサイン(見た目でわかるポイント)をご紹介します。

機器の種類 劣化・故障のサイン
アンテナ本体 サビ、変形、部品の破損など。
アンテナケーブル 被覆のひび割れ、断線、接続部分の腐食など。
分配器・ブースター 内部回路の故障(外見では判断しにくい)。

※上記は主な外観上のサインになります。

上記の各機器が設置から10年以上経過している場合、テレビ側の受信トラブルは機器の寿命が原因である可能性も考えられます。

お住まいでアンテナや機器の状態を、目視で確認してみてください。なお屋根の上や天井裏などで確認が難しい場合は、決して無理をなさらず専門のアンテナ工事業者などに確認、メンテナンスをご依頼ください。

【原因4】複数台のテレビで視聴し、電波が不足している

一般のご家庭にて、テレビアンテナで受信された電波を、複数の部屋にあるテレビまで送るためには、アンテナからのケーブルを「分配器(ぶんぱいき)」という機器に接続し、電波を各部屋へのケーブルに分けていることが多くなります。ただ分配器を通した場合、電波のエネルギー(電波の強さ)も分けられてしまいます。
これを「分配損失(ぶんぱいそんしつ)」と呼びます。
テレビの台数を増やしたタイミングで特定の部屋だけテレビの映りが悪くなった場合は、この分配損失によって電波レベルが不足している可能性があります。

例えば、一基のアンテナで受信した電波を、分配器を通じて4台のテレビに分けると、1台あたりに届く電波の強さは、単純計算で4分の1になってしまいます。
この損失を補うためには、ほとんどの場合、後述する「ブースター」が必要になります。

【原因5】お住まいの地域の電波が弱いエリア(弱電界地域)

特に地デジ放送の場合、日本国内でも、電波塔からの距離や地形的な影響で、受信できる電波の強さが異なるエリアが存在します。
これは「電界地域」と呼ばれ、特定の電波塔からの電波に対して、一般的には大きく以下の3種類に分類されます。

電界地域の種類 特徴 推奨されるアンテナ
強電界地域 電波塔が近く、電波が非常に強いエリア。室内アンテナでも受信できる場合がある。 デザインアンテナ、ユニコーンアンテナ、室内アンテナ
中電界地域 強電界地域と弱電界地域の中間にあたるエリア。標準的な性能の屋外アンテナが必要。 八木式アンテナ(14〜20素子)、デザインアンテナ、ユニコーンアンテナ
弱電界地域 電波塔から遠く、電波が弱いエリア。高性能な屋外アンテナやブースターの設置が必須となることが多い。 高性能八木式アンテナ(20素子以上)

※上記は一般的な分類ですが、電界地域に統一された定義はないため、使われる場所によって、分類法や分類の基準が異なる場合もあります。

 

テレビ電波の強さは主に「㏈(デシベル)」の数値で表されますが、上記の分類法の場合、一般的に

  • 強電界地域:80㏈以上。
  • 中電界地域:80㏈から60㏈。
  • 弱電界地域:60㏈以下。

が目安になります。なお電波レベルが55㏈から45㏈以下になると、超高性能型を除く一般的な地デジアンテナでは受信が難しくなり「微弱電界地域(受信エリア外)」と分類されることもあります。

また上記の電界地域は、電波塔からの距離と地形による大まかな目安でしかありません。そのため例えば強・中電界地域であっても、高層建築の付近など周辺環境によっては、局地的に受信レベルが大きく低下するケースもあるためご注意ください。

いずれにせよ、それまで地デジ放送が問題なく映っていた現場でも、実際の受信レベルは必要なギリギリの水準というケースも考えられます。その場合、周辺環境の変化などによって、必要最小限だった電波レベルがさらに低下してしまい、地デジ画面が乱れるといったことも考えられます。

ご自宅がどの電界エリアに該当するかは、前述した「A-PAB放送エリアの目安」ページで、各電波塔からの強・中電界地域の目安を確認できます。さらにアンテナ工事の専門業者に電波調査を依頼することで、周辺環境の影響も含めた、お住まいの各位置で受信できる地デジ電波レベルを正確に把握できます。

【自分でできる】アンテナ電波を改善する具体的な対処法

ここまでの項目から、お住まいにてテレビ画面が乱れる原因の見当がつきましたら、いよいよ具体的な対処法に移ります。この項目では、ご自身でも試せる改善策を4種類ご紹介します。
ただし、屋根の上の作業など大きな事故の危険を伴う場合は、決して無理はなさらず、アンテナ工事の専門業者にご依頼ください。まずは「安全第一」で取り組むことが、もっとも重要です。

対処法①:アンテナの方向を微調整する

前述の通り、地デジアンテナ、BS/CSアンテナとも、電波の方向(電波塔や静止衛星)へと正面側を正確に向ける必要があり、この角度がズレてしまうと受信感度が大きく低下します。

お住まいでのテレビ受信レベルの低下が、アンテナの向きのズレが原因かと思われる場合は、アンテナ方向の微調整で改善する可能性があります。

注意:屋根の上など高所での作業は大変危険です。ご自身での作業は、ベランダなど安全が確保できる場所に設置されたアンテナの場合に限ってください。

以下、BS/CSアンテナと地デジアンテナの角度調整について、手順とポイントを簡単に解説します。

  • BS/CSアンテナの場合:衛星放送用のBS/CSアンテナは、皿状のディッシュ部の上下、左右(仰角と方位角)とも、東経110度の上空に向けてミリ単位の調整が必要です。東経110度の正確な角度は地域によっても微妙に異なりますが、インターネット上の解説や「BSコンパス」などのスマートフォンアプリが役立ちます。実際の角度調整は、二人一組になり、一人がアンテナ角度を微調整して、もう一人がテレビのアンテナレベル画面を確認しながら、数値が最大になるポイントを探します。
  • 地デジアンテナの場合:近隣の電波塔の方向へとアンテナを向け直します。電波塔の方向を確認する方法は、前述したA-PABなどインターネットのサイトや専用のアプリの他、近隣の家のアンテナの向きを参考にすることも有効です。地デジアンテナはBS/CSアンテナに比べると、基本的に左右の角度調整のみで、そこまで厳密な調整は必要ありません。ただアンテナを向けた前方にある建物など、障害物の影響にはご注意ください。

アンテナ角度の調整に関しては、ケーブルの間に接続する簡易型のアンテナレベルチェッカーを利用すると便利です。テレビのアンテナレベル画面では、アンテナ角度を少し動かしてから、その受信感度が反映されるまでに数秒の差が出ますが、レベルチェッカーでは即座に反映されて手元で確認できるため、一人でもアンテナ角度の調整を手早く進めることができます。価格も衛星放送BS/CS用、地デジUHF用別で1,000円台から2,000円台で購入できます。

アンテナ角度の調整後は、角度調整部の固定ボルトをしっかりと締めて、角度のズレが再発しないように固定してください。

対処法②:「ブースター(増幅器)」で電波を強くする

お住まいにて、アンテナで受信できる電波レベル不足や、分配器による分配損失が原因で受信レベルが低くなる場合、アンテナが受信した電波を増幅する機器「ブースター」の設置が非常に効果的です。
戸建て住宅では、強電界地域でも、お住まいに三台以上のテレビを設置する場合には、必要な電波レベルを確保するために、ブースターほぼ必須の装置とされています。

以下、お住まいに適したブースター機器を選ぶ際のポイントについて解説いたします。

ブースター選びのポイント 説明
対応放送 「UHF用(地デジ用)」「BS/CS用(衛星放送用)」「UHF・BS/CS混合型(双方対応で電波を一本のケーブルに混合する機能もある)」など、増幅したい放送に対応した製品を選びます。
利得(ゲイン) 電波を増幅するパワーのことで、dB(デシベル)で表されます。数値が大きいほど増幅能力が高いですが、増幅レベルが強すぎると逆にノイズの原因になるため、機器ごとの定格出力(問題なく増幅できる限度)に合わせた、適切な製品を選ぶ必要があります。
設置場所 屋外のアンテナ直下に設置する「屋外用」と、屋内のテレビ近くに設置する「屋内用」があります。一般的に屋外用の方が効果や調整機能は高くなります。屋内用は増幅性能はさほどではありませんが、一般の方でも設置が簡単な点がメリットです。

※上記は主なポイントになります。

なおブースター機器はテレビ電波だけでなく、混入するノイズまで増幅してしまうため、電波の品質を維持するために、できるだけアンテナに近い、ノイズの少ない場所への設置が推奨されます。

対処法③:高性能アンテナに交換する(デザインアンテナ等)

地デジ放送の場合、弱電界地域にお住まいの場合や、アンテナ自体の劣化が激しい場合は、より受信性能の高いアンテナへと交換するのも有効な手段です。
現在は、受信性能やデザイン性などによって、さまざまな種類の地デジアンテナ機種が選べます。

アンテナの種類 メリット デメリット
八木式アンテナ ・受信性能が高い
・比較的安価
・魚の骨のような形状で外観を損ねやすい
・風雨の影響を受けやすい
デザインアンテナ ・箱型でスタイリッシュ、外壁に馴染む
・風雨に強く、災害に強い
・八木式に比べると受信感度がやや低い
・設置場所(壁面)に制約がある
ユニコーンアンテナ ・ポール状で目立ちにくい
・デザイン性と受信性能を両立
・比較的新しく、価格がやや高め

※上記は各機種の主な特徴になります。

受信感度でもっとも安定しやすいのは八木式アンテナです。本体の素子数(受信性能)別のモデルが豊富で各電界地域に対応できる他、複数の素子部品を並べた高性能素子による高性能型パラスタックアンテナ、地デジ電波の中でも実際に低い周波数帯に特化して受信性能を高めたローチャンネル用などのモデルが存在します。

さらに八木式アンテナは指向性(前方の狭い範囲に受信感度が集中する性質)が高く、基本の設置位置も受信環境のいい屋根の上であるため、現在でも他のモデルに比べて高い受信性能を誇ります。一方で、昔ながらの形状から家の見た目や景観に影響しやすいほか、風雨の影響を受けた老朽化が進みやすく、角度のズレなどのトラブルが生じやすいという弱点もあります。

デザインアンテナは主に住宅の壁面に設置され、カラーバリエーションも豊富な薄型モデルで、目立たず設置の見た目が整う上、風雨にも影響を受けにくくトラブルが生じにくいのが特長です。一方で本体の受信性能に加えて、設置位置の低さから周辺環境に影響を受けやすく、受信感度がやや低くなりやすいのが弱点です。

デザインアンテナは基本的に強・中電界地域向けのモデルであり、高層ビルの近隣、住宅密集地など周辺環境によっては十分な受信レベルを確保できないケースもあります。そのためデザインアンテナ設置を考える場合は、あらかじめ綿密な電波調査により、設置する壁面で十分な受信レベルを確保できるか確認しておくことが重要になります。

ユニコーンアンテナはポール状のスタイリッシュなアンテナで、八木式アンテナと同様に屋根の上に設置されます。そのためデザインアンテナと同様、設置の見栄えが良く、風雨などの影響も受けにくい利点があり、なおかつ安定した受信感度も確保しやすいことが特長です。

したがって特にデザインアンテナの設置が難しい現場で、同等のメリットを確保したい場合に適したアンテナ機種になります。ただ注意点としては、八木式アンテナにはやや受信性能が及ばず、強・中電界地域向けの機種になる点と、最新モデルであるため他機種に比べて設置費用が割高になる点が挙げられます。

いずれのアンテナ機種にしても、まずご自宅の電波環境で安定した受信レベルを確保できることを大前提に、設置した外観の好み、耐久性能など、アンテナ設置で重視するポイントに合わせて、最適なアンテナ機種や設置方法を選ぶことが重要です。

対処法④:ケーブルや分配器を新しいものに交換する

アンテナ本来ではなく、ケーブル配線部やシステム周辺機器の劣化が受信トラブルの原因と思われる場合は、アンテナケーブルや分配器など、問題のある周辺機器を交換することで改善する可能性があります。
特に10年以上使用しているケーブルは、ケーブル内部で劣化が進んでいる可能性があります。

交換する際は、以下の点に注意しましょう。

  • 4K/8K対応:将来的に衛星放送の4K/8K放送を楽しみたい場合は、その周波数帯に対応した高品質、高シールド低損失のケーブルや分配器を選ぶ必要があります。「4K8K(3442MHz)対応」や「SHマーク(スーパーハイビジョン受信マーク)」「HSマーク(ハイシールドマーク)」などの表示があることが、対応機器の目安になります。
  • 端子の形状:ネジ式、L字型など、接続する機器に合った端子の製品を選んでください。
  • 適切な長さ:ケーブルは長くなるほど電波が減衰するため、必要以上に長いものは避け、室内の配線に適切な長さのものを使用してください。

ここまで試しても改善しない…プロに依頼するタイミングと費用

ここまで紹介した方法を試してもテレビの映りが改善しない場合や、原因の特定が難しい場合、対応のために高所作業が必要な場合は、決して無理はなさらずアンテナ工事の専門業者にご相談ください。

プロに依頼する最大のメリットは、アンテナや受信に関する専門の知識や技術が豊富で、専用の測定器(レベルチェッカー)など、プロ仕様の機材を使って、現場における電波の強度や品質を、位置別で正確に測定し、トラブルの原因を確実に突き止めてくれる点です。
さらに、高所作業についても知識や技術を身に着け、安全のための装備も整えているため、高所での危険な作業も安全に行ってくれます。

ただ、業者を探す際には、確かな技術でトラブルからの確実な復旧を、適正かつ低価格の料金で実施してくれる、信頼できる業者を選ぶことが重要です。テレビアンテナ工事でおすすめできる優良な業者を見極めるためには、以下のポイントを確認してください。

  • 見積もりが明確か:追加料金の発生条件などを事前に詳しく説明してくれるか。
  • 保証制度があるか:工事後の保証期間(できれば5年以上の長期)が設定されているか。
  • 実績が豊富か:会社のウェブサイトなどで施工事例を確認できるか。

トラブル修理を含めたアンテナ工事の費用は、作業内容によって異なります。以下はおおよその目安です。

工事内容 費用相場(税込)
アンテナ方向調整 8,000円 ~ 15,000円
ブースター設置 22,000円 ~ 30,000円
地デジアンテナ交換 28,000円 ~ 50,000円
BS/CSアンテナ交換 26,000円 ~ 40,000円
電波調査・見積もり 0円 ~ 10,000円

※上記は各種業者の平均的な費用の目安になります。またアンテナ交換については、一般的にアンテナの基本設置工事費用(機材料金含む)ブラス既設アンテナの撤去・処分工事費になります。

 

お求めの工事に対する費用の相場、および施工品質が高く見積もり費用が安い、お客様への対応も丁寧な、優良な業者を選ぶためには、複数の業者から「相見積もり」を取り、料金とサービス内容(アフターサービスを含む)、さらには実際のスタッフの対応も含めて、業者を比較検討されることがおすすめです。

アンテナのお悩みは年間6,000件以上の実績「あさひアンテナ」へ

アンテナトラブル時の復旧や、アンテナ交換、新規設置など、テレビアンテナに関するお悩みは、一般の方にとっては、一体どこに依頼すればよいか分からず、ご不安に感られる方も多いかと思います。
そんなときは、ぜひ当「あさひアンテナ」までご相談ください。
弊社は、年間6,000件以上の豊富な施工実績を誇るアンテナ工事の専門業者です。

あさひアンテナの強み 具体的なサービス内容
業界最安値への挑戦 完全自社施工で中間マージンをカットし、経験豊富で優秀な自社スタッフのアンテナ職人による高品質な工事を低価格でご提供します。
業界最長クラスの10年保証 施工技術に自信があるからこそ、工事後10年間の長期保証をお付けしており、アフターフォローも万全です。
迅速で丁寧な顧客対応 フリーダイヤルやメールフォーム、LINEにて、お問い合わせには24時間以内に対応。お客様からの評価も高く、安心してご依頼いただけます。
デザインアンテナにも対応 外観を損ねないデザインアンテナやユニコーンアンテナの設置、また現場の条件で可能であればベランダや屋根裏などへの設置も得意としており、お客様のご要望に合わせた美観を保つ施工が可能です。

※上記は弊社の主な特徴になります。

当あさひアンテナでは、アンテナトラブルや設置など、工事を前提としたお住まいの電波調査やお見積もりに関しては、現地への出張費、キャンセル時のキャンセル費などを含めた「完全無料」でお引き受けしております。

電波調査は弊社のアンテナ職人がお住まいの各場所で綿密に行い、お住まいでも安定した受信を実現できるアンテナ設置方法をすべて割り出し、お客様のご要望にもっとも適した工事を、業界最安に挑むお見積もり価格で御提案いたします。もちろん他業者との相見積もりにもご対応しているほか、急なトラブルなどで工事をお急ぎのには、お問い合わせからの即日工事にもご対応いたします。

弊社では地デジ、BS/CSの各種アンテナ設置工事や、ブースターなど周辺機器の設置、また角度調整や修理などの工事について、取り付けでは国内一流メーカーの高品質機材や基本部材をセットにした基本設置工事費の他、各種工事も、使用する機材のメーカーや機種名まで明確にした、低価格かつわかりやすい価格体系でご提供しております。

例えば、ここまででご説明したアンテナトラブルへのご対応では、

  • アンテナ修理(軽微な破損の修復):5,500円から。
  • 既設アンテナ撤去(持ち帰り処分含む):5,500円から。
  • アンテナ方向調整:8,800円から。

でお引き受けしております。

お住まいでテレビ受信トラブルが発生した場合には、まずは弊社フリーダイヤルまでご連絡いただければ、実地の知識も豊富なオペレーターがご対応して、現場の状況から推測できる原因と、お客さまでもご自宅で可能な他初方法をご説明いたします。

このご説明だけで問題が解決できた場合、弊社では料金は一切いただきません。そしてお電話口でのご説明では解決が難しい、アンテナや機器、受信状況の問題であると思われる場合は、そのまま弊社にご依頼いただけば、まずは上記の通り、完全無料の現地調査とお見積もりからお引き受けいたします。

お客様としては「まずはトラブルの原因だけ知りたい」「見積もり価格を確認したい」といったご相談、ご質問でも大歓迎です。当あさひアンテナの専門スタッフが現場の状況を詳しく確認して、最適な解決策を、他業者に負けない低価格のお見積もりでご提案いたします。

まとめ

今回の記事では、お住まいのテレビに届く電波が弱くなってテレビ画面が乱れる原因と、ご自身でできる対処法について詳しく解説してきました。
最後に、この記事のポイントを振り返ってみましょう。

  • まずは簡単チェックから:テレビ画面にエラーコードが表示される場合はその意味を確認し、リモコンでアンテナレベルをチェックする。B-CASカードやケーブルの接続状態も確認する。
  • 5つの主な原因を疑う:アンテナの向きのズレ、障害物、機器の劣化、分配による電波不足、弱電界地域であるなどが主な原因。
  • 安全な範囲で対処法を試す:ベランダなど安全な場所であればアンテナの方向調整を試みる。ブースターの設置や高性能アンテナへの交換も有効。
  • 無理は禁物:高所作業など危険が伴う場合や原因不明の場合は、迷わずプロの業者に相談する。

テレビが映らない問題は、原因を正しく特定し、適切な対処を行えば必ず解決できます。
この記事の情報が、皆様の快適なテレビご視聴環境を取り戻す一助となれば幸いです。

それでも解決しないお悩みは、どうぞお気軽に当「あさひアンテナ」のフリーダイヤル、メールフォーム、LINEアカウントまでご相談くださいませ。

まずはお電話にて簡単な対策のご説明から、解決できない場合はご要望をいただければ、即日工事を含む早急なご対応と原因の特定、より低価格に挑むお見積もりと、熟練のアンテナ職人による高品質な施工、施工後の長期保証まで、必ずやお客様にご満足いただける工事をご提供いたします。

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アンテナ本体 型番
  • デザインアンテナ

    デザインアンテナUAH201
    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木式アンテナ

    八木式アンテナUA20
    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    2K4K8K対応BS/CS110度アンテナ
    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。