地デジ放送が受信できない!テレビが映らなくなる原因と初歩の対処法からアンテナ工事を専門家が徹底解説|E202も自分で解決
2026年、令和8年の現在でも、日本でもっとも身近なテレビ放送と言えば、地上デジタル放送(地デジ)です。地デジ放送は地デジアンテナやワンセグ・フルセグ機器の利用で、日本国内であれば誰でも無料(NHK受信料除く)で視聴できます。
ただ身近なテレビ放送だけに、お住まいのテレビで、急に地デジ放送が映らなくなるトラブルを経験された方も多いのではないでしょうか?
「これから見たいテレビドラマがあるのに、急にテレビが映らなくなった!」
「真っ黒になった画面に『E202』と表示されているけど、これは何?」
いまインターネット検索でこの記事を見つけられた方にも、突然、地デジが受信ができなくなったまま、その原因もわからず、どうすれば直るのかと戸惑っている最中の方がおられるのではないでしょうか。
しかし、どうかご安心ください。
地デジ放送などのテレビが映らなくなる原因には、テレビまわりの意外と簡単なチェックや、初歩的な設定だけですぐに解決できるケースも多くあります。
この記事では、アンテナ工事の専門家「あさひアンテナ」の監修による正確な情報に基づき、地デジ放送が受信できない原因と、ご自分でも簡単にできるトラブルの直し方を徹底解説します。
この記事をお読みいただければ、以下のことがわかります。
- 地デジ放送が受信できない時に5分で試せる簡単な応急処置。
- テレビ画面の「エラーコード」から原因を特定する方法。
- 修理を専門業者に頼むべきケースと、失敗しない業者の選び方。
地デジ放送が急に映らなくなった時は、まずは落ち着いて、本記事の内容をひとつずつ確認していきましょう。
うまくいけば、この記事を読みながら、ほんの数分で地デジ画面トラブルが解決できるかもしれません。
まずはコレだけ!5分で試せる5つの応急処置リスト
いま地デジ画面のトラブルでお困りの方のために、まずは、ご自宅でできる簡単な5つの応急処置の方法をご紹介します。
地デジ放送が急に映らなくなるトラブルの原因は、お住まいの地デジアンテナやテレビの故障とは限らず、実際にはテレビ本体やケーブル接続の簡単な不具合など、ごく初歩的な問題が原因であるケースが多いのです。
そしてそのようなケースでは、以下でご紹介する簡単な対処により、あっさりと回復することも珍しくありません。
まずは以下の応急処置を、順番に試していってください。
①テレビ本体を再起動する
長時間テレビを見続ける、電源を入れ続けるなどにより、内部基盤やシステムが一時的なエラーを起こして、テレビの映りが悪くなったり、動作の不具合を起こしたりすることがあります。
このような場合は、テレビ本体の再起動(リセット)を行うことで、本体の不具合が解消されることがあります。
現在のテレビ機器は多機能化しており、内部基盤で制御されるコンピュータ機器になっているため、スマートフォンやパソコンの調子が悪い時に、再起動で回復することが多いのと同じです。
これはもっとも手軽で効果が高い対処法になるので、最初に試してみましょう。
ただ、テレビ本体を正しく再起動する手順は、リモコンで電源をオフにするだけでは不十分です。テレビ本体に溜まった電気を完全に放電させ、内部機器を完全に休止させる「電源リセット(ハードリセット)」を実行するため、必ず以下の手順で行ってください。
※上記はテレビのハードリセットの基本的な方法です。メーカーやモデルを問わず共通した手順になります。
この操作で、テレビ内部の基盤部やシステムがリセットされ、問題が解消されるケースが多くあります。
HDDレコーダーなど他の周辺機器を接続している場合は、そちらも同様に再起動するとより効果的です。
②B-CASカードを挿し直す
ブラックアウトしたテレビ画面の中央に「E100」「E101」「E102」などのエラーコードとメッセージが表示されている場合、B-CASカードの不具合が考えられます。
B-CASカードとは、地デジ放送やBS/CS放送などデジタル放送の著作権を保護するほか、有料チャンネルの契約データを記録するために必要なICカードです。
このカードの接触不良や汚れにより、デジタル放送が視聴できないトラブルの原因になることがあります。
その場合はB-CASカードをいったん取り外し、清掃して正しく差し直すことで、トラブルが解消されることもあります。
B-CASカードの抜き差しは、以下の点に注意して行ってください。
- テレビの電源を切る:作業前に必ずテレビの電源を切り、テレビ本体の安全を確保します。
- カードの向きを確認する:B-CASカードを抜く前にカードがどちらの向きで挿入されていたか覚えておき、同じ向きで挿し直します。
- ICチップを清掃する:カード裏面の金色のICチップ部分を、メガネ拭きのような柔らかい布で優しく拭きます。
- カードを挿入し直す:B-CASカードを最初に確認した正しい方向でスロットに挿入し、置くまで差し込んでカチッと音がするよう固定します。
以下、B-CASカードのトラブルの際に表示されるエラーコードの主な意味になります。
※上記はB-CASカードのトラブルに関するエラーコードです。このコード内容はテレビのメーカーやモデル問わず共通しています。
これらのエラーコードが画面に表示されたら、まずはB-CASカードの挿し直しと清掃を試してみてください。
なお近年の4K・8Kテレビなどでは、B-CASカードではなく、同様の機能を持つ「ACASチップ」が内蔵されているモデルもあります。その場合は、前述したテレビの再起動で対応します。
③アンテナケーブルの接続を確認する
地デジ受信などのトラブルで意外と見落としがちになるのが、アンテナケーブルの接続不良です。
掃除や家具の移動、子供やペットのいたずらなどで、アンテナケーブルが緩んだり抜けかかったりして、電波が正常に送信できなくなることがあります。
テレビの裏側や壁のアンテナコンセント端子など、すべての接続箇所を一度確認してみましょう。
以下の表にある接続箇所をチェックし、各ケーブルのプラグが奥までしっかりと差し込まれているかを確認してください。
※上記はアンテナケーブル端子の主なチェックポイントです。
特にネジ式のプラグ(F型端子)は、時間とともに緩んでくることがあります。
指で軽く締め直すだけで、受信状況が劇的に改善されることもあります。
④チャンネル設定を再スキャンする
お引っ越しで受信できる地デジ電波塔が変わった後や、お住まいの地域で放送局の周波数変更があった場合に有効なのが、チャンネル設定の再スキャンです。
テレビが記憶しているチャンネル情報(受信する電波の内容)が古いままになっていると、引っ越しなどで受信できる地デジ電波が変わった時、特定のチャンネルが映らなくなることがあります。
このような場合はリモコンのメニュー画面から、簡単にチャンネルスキャン(再スキャン)を実行できます。再スキャンを行うことで、チャンネル設定が現状の電波と一致し、テレビが正しく映るようになる可能性があります。
チャンネルの再スキャンが特に有効なケースは、以下の一覧の通りです。
※上記はチャンネル再スキャンが必要となる主なケースです。
チャンネルスキャンの操作方法はテレビのメーカーによって若干異なりますが、一般的にはリモコンの「設定」ボタンから「放送受信設定」「チャンネル設定」といった項目を選び、「地上デジタル自動設定」や「再スキャン」を実行します。
スキャン完了まで数分程度かかる場合もありますが、テレビが自動で受信可能なチャンネルを探して設定してくれます。
⑤アンテナレベルを確認する
ここまででご紹介した対処法で改善しない場合、テレビまで受信している地デジ電波の強さや品質そのものが低下している可能性があります。
ほとんどのテレビには、受信電波の状況を数値で確認できる「アンテナレベル」または「受信レベル」の表示機能が搭載されています。
このアンテナレベルの数値を確認することで、トラブルの原因を特定する重要な手がかりになります。
主要テレビメーカーごとの一般的なアンテナレベル確認手順は以下の通りです。
※上記は主要メーカー製モデルのアンテナレベル確認方法です。
適切なアンテナレベルの目安はメーカーによって異なりますが、一般的に最大値の60%以上あれば安定して視聴できるとされています。
この数値が基準を大幅に下回っている場合や、特定のチャンネルだけ極端に低い場合は、テレビまで電波が十分に届いていないと考えられます。
想定できる主要な原因は、上記したアンテナトラブルの接続不良から、お住まいのアンテナの故障や角度の狂い。ブースターなど配線部の機材の問題、または現場の電波状態や受信環境の変化などが考えられます。
テレビ画面のエラーコードから原因を特定!E202・E201の意味とは?
ここまででもいくつかご紹介した通り、テレビ画面に表示されるエラーコードは、問題解決のためのヒントです。
エラーコードとは電波状態やB-CASカードなど、テレビ画面が映せないトラブルが発生した場合に、テレビがその原因を自己診断してユーザーに知らせてくれるメッセージです。
また主なエラーコードの種類はテレビのメーカー、モデルを問わずすべて共通しています。
特に「E202」や「E201」は、地デジ放送が映らない際に、もっともよく表示されるコードです。それぞれのエラーコードがどのような問題を示しているのかを理解することで、より的確な対処が可能になります。
以下の一覧表で、主なエラーコードの意味と原因を確認してください。
※上記はテレビ電波の受信状態に関係する主なエラーコードの種類です。
以下、各エラーコードの詳細について解説します。
E202 / 0020:信号が受信できません
「E202」は、テレビに電波がまったく届いていない、あるいは極端に弱い状態を示しています。
これは、地デジの受信環境に何らかの深刻な問題が発生しているサインです。
アンテナレベルを確認すると、数値が「0」または非常に低い値になっているはずです。
「E202」が表示された場合に考えられる原因とチェックポイントは以下の通りです。
※上記は「E202」が表示される主なケースになります。
まずは、本記事の最初の項目「5分で試せる5つの応急処置リスト」で紹介したケーブル接続の確認などを再度行ってみてください。
それでも改善しない場合は、アンテナ本体の故障や向きのズレなど、専門的な調査が必要な可能性が高くなります。
E201:アンテナレベルが低下しています
「E201」は、ある程度の電波は受信できているものの、安定した映像を映すには信号強度が足りない状態です。
「E202」が「電波ゼロ」の状態であるのに対し、「E201」は「電波不足」の状態と言えます。このケースでは画面が真っ暗になるほか、地デジ画面にブロックノイズ(映像がモザイク状に乱れる)が発生することもあります。
以下の項目では「E201」と「E202」の主な違いをまとめました。
※上記は「E201」「E202」の主なケースの違いになります。
E201が表示された場合は、まず天候が回復するのを待ってみる、ケーブル接続を再確認するといった対処が有効です。
エラーコードが頻繁に発生するようであれば、アンテナや周辺機器の劣化が進行しているサインかもしれません。
E203:放送休止
「E203」は、お使いのテレビやアンテナの故障ではありません。
このコードは、選択したチャンネルが放送局の都合により、現在は放送を行っていないことを示しています。
深夜のメンテナンス時間や、放送が終了したチャンネルを選択した場合などに表示されます。
E203が表示された場合は、慌てずに以下の点を確認してください。
- 時間帯:深夜や早朝など、放送休止になりやすい時間帯ではないか。
- 番組表:リモコンの番組表ボタンを押し、他のチャンネルが正常に表示されるか、また該当チャンネルの放送予定を確認する。
- 他のチャンネル:他のチャンネルに切り替えてみて、そちらが問題なく映るか確認する。
もし他のチャンネルもまったく映らず、「E201」や「E202」が表示される場合は、放送休止ではなく別の原因が考えられます。
その際は、これまでのセクションで解説した対処法を試してみてください。
またまれにテレビ本体の判断ミスにより、テレビまで電波が届いていない状態で「E203」が表示されるなど、トラブル原因とエラーコードに若干の違いが出るケースもあるためご注意ください。
【原因を徹底特定】地デジが受信できない8つの原因とチェックポイント
ここまででご紹介した画面トラブルの基本的な対処法を試しても改善しない場合、さらに詳しくトラブル原因を探っていく必要があります。
テレビ側で地デジ放送が受信できない原因は多岐にわたりますが、大きく分けると「①アンテナ設備」「②宅内の配線・機器」「③外部環境」の3つに分類できます。
ご自身の状況がどれに当てはまるか、この項目ではひとつずつ確認していきましょう。
原因①:アンテナの向きのズレ・劣化・故障
主に屋外に設置されているテレビアンテナは、常に雨風や紫外線にさらされています。
そのため、時間とともに正確な受信方向からアンテナ角度がずれる、部品が劣化するなどで受信レベルが低下することがあります。
特にアンテナ関連のトラブルは、地デジ受信不良のもっとも一般的な原因のひとつです。
以下は、主なアンテナトラブル例の一覧になります。
※上記は主要なアンテナトラブルの例になります。
アンテナの寿命は、設置されている機種や設置位置、周辺環境によっても大きく変動しますが、一般的な八木式アンテナやBS/CSアンテナで10年から15年と言われています。
テレビアンテナが設置から長期間経過している場合は、本体の老朽化により、アンテナ本体の交換が必要になる可能性も考えられます。
アンテナの確認や修理、交換を行う場合、専門知識が必要になる上、高所での作業は大変な危険も伴いますので、決してご無理をなさらず専門業者にご依頼ください。
原因②:ケーブルの劣化・断線・接続不良
テレビアンテナで受信した電波は、同軸ケーブル(アンテナケーブル)を通ってテレビまで送られます。
このケーブルに問題があると、せっかく受信した電波がテレビに届く前に弱まったり、ノイズに寄り品質が低下したりしてしまいます。
屋外のケーブル配線は紫外線や雨水で劣化しやすく、また屋内の配線も前述の通り、ペットがかじったり、家具で踏みつけたりすることで損傷するケースが考えられます。
ケーブルの問題に関するチェックポイントは以下の通りです。
※上記はアンテナケーブルの主なチェックポイントです。
特に地デジ放送より周波数帯が高い衛星放送、4K8K放送をご視聴になる場合は、それらの周波数帯に対応できるアンテナケーブルや配線部の周辺機器が必要です。
またケーブル本体については、見た目には異常が見て取れなくても、ケーブル内部で断線している可能性もあります。
可能であれば、別の新しいアンテナケーブルに交換してテレビの映りを確認してみるのも、有効な問題の切り分け方法です。
原因③:ブースター(増幅器)の不具合・電源オフ
お住まいの地域が地デジ電波の弱いエリアであったり、複数の部屋(テレビ)に電波を分配していたりする場合、アンテナの近くの配線に「ブースター」という電波を増幅する機器が設置されていることがあります。
このブースターが故障したり、電源が切れていたりすると、テレビに十分な強さの電波が届かなくなります。
ブースターは屋外用の場合、増幅部(アンテナ直下など)と、増幅部に電源を供給する電源部(屋根裏やコンセント周り)に分かれていることが一般的です。
ブースターが原因と思われる場合、以下の点を確認してみましょう 4。
※上記はブースターの主なチェックポイントです。
特に見落としがちなのが、ブースター電源部のコンセント抜けです。
電源部は屋根裏やクローゼットの中など、普段目につかない場所に設置されていることが多いため、一度探して確認してみてください。
原因④:分配器の劣化や分配過多
テレビアンテナで受信した電波を、各部屋のテレビ端子まで等分に分ける役割を担っているのが「分配器」です。
この分配器も常にアンテナケーブルからのテレビ電波を通し続ける製品であるため、長期使用による経年劣化で性能が落ちることがあります。
またテレビ電波は等分に分配されるため、分配する数が増えるほど、一台あたりの電波は弱くなってしまいます。
以下、主な分配数別に、分配器に入力された電波レベル(㏈)が、各分配先で低下する数値(分配損失)の主な目安になります。
※上記は一般的な分配数における分配損失の目安です。
また古い分配器を使用している場合、現在の地デジ放送(またはBS/CS放送や4K8K放送)の周波数帯域に対応しておらず、受信不良の原因となっている可能性もあります。
リフォームなどでテレビの台数を増やした結果、分配損失によって各テレビに届く電波レベルが弱くなってしまった場合は、前述したブースターの設置で電波を増幅する必要になります。
原因⑤:悪天候(大雨・強風・積雪)の影響
電波は水分に吸収されやすい性質があるため、大雨や大雪、台風などの悪天候は、一時的にテレビ電波の受信状況を悪化させることがあります。
特に衛星放送(BS/CS)は、雨粒や雪粒によって電波が吸収・散乱されやすいため、一定以上の豪雨や大雪になると影響を受けやすい性質があります。
また地デジ電波も空間を伝わる際、気候の変化や雨などの悪天候で減衰することがあり、受信レベルにまったく影響を受けないわけではありません。
以下、テレビ電波やアンテナが悪天候の場合に受ける主な影響の一覧です。
※上記は悪天候の場合に起こりやすいアンテナ・受信トラブルの例です。
これらの天候による受信不良は、一時的なものであることがほとんどです。
天候が回復すれば自然に元に戻ることが多いため、まずは様子を見てみましょう。
ただし、台風や強風など悪天候の後に映りの状態が戻らない場合は、アンテナの向きがずれたり、破損したりした可能性が考えられます。
また地デジ放送で一部の季節や悪天候の際、常に画面の問題が起こる場合は、アンテナ角度の調整やブースター設置などで、受信レベルに余裕を持たせて問題を解決する必要があります。
原因⑥:周辺の建物や樹木などの障害物
アンテナと地デジ電波塔の間に、電波を遮るような大きな障害物ができると電波の受信レベルが低下します。
地デジ電波はビルなどの障害物にぶつかっても乗り越えて広がる性質を持ちますが、障害物がアンテナのすぐ近くにある場合は、その性質も及ばず、電波が届かなくなるケースもあります。
以前は地デジ放送が問題なく映っていたのに、最近になって映りが悪くなったという場合、障害物など周辺環境の変化が原因かもしれません。
地デジ電波を遮る主な障害物の例は、以下の一覧の通りになります。
※上記は地デジ放送の場合に主な障害物となる要因です。
近隣に立てられた建物などが原因の場合は、個人での対処は困難です。
より高性能なアンテナへの交換や、アンテナの設置場所を高くするなどの対策が必要になるため、専門業者への相談が必要になります。
ただ新しく建てられたビルなどの影響の場合、民法の規定(原因者負担の原則)により、トラブルの原因を招いた建物の建築主、オーナーなどに、費用は相手方の負担で対処を求めることもできます。
まずはお住まいの自治体の役所にある担当部署までご相談ください。
原因⑦:700MHz帯などの電波干渉
近年では携帯電話などの電波が、テレビの電波に影響を与えて受信障害を引き起こすことがあります。
特に、携帯電話の普及のために新たに利用が始まった700MHz帯の電波が、地デジの周波数帯と近いため、干渉を起こす可能性があります。
このケースは、特にアナログ放送時代のUHFアンテナ(地方チャンネル用)やブースターを地デジアンテナに流用した現場で、地デジ電波の周波数帯(470MHzから710MHz)より高い700MHz帯を受信した場合に起こりやすい問題です。
上記した「原因者負担の原則」に基づき、各携帯電話キャリア会社が合同でこの問題に対応するため設立された一般社団法人「700MHz利用推進協会」が、該当する住宅に対して、無料で対策工事を行っています。
また、家庭内の家電製品などでもでも電波干渉の原因となる機器があります。
これら、主な電波障害の要因と対策は、以下の一覧の通りです。
※上記はテレビ放送における一般的な電波干渉の要因です。
特にご自宅に「700MHz受信障害対策工事のお知らせ」といったチラシが投函されている場合は、近隣に携帯電話の基地局があり、700MHz帯による電波干渉が発生する可能性が高いエリアです。
お心当たりがある場合は、まずは協会に連絡し、対策をご依頼ください。
ただ同協会を名乗る者が住宅を訪問し、700MHz帯受信障害への対策として工事や料金を勧め、その料金を徴収するといった詐欺の例も数多く報告されています。
本物の同協会は、対策に当たって相手方には決して料金を請求しないということを、くれぐれもお忘れないようにしてください。
原因⑧:電波が強すぎる「過入力」
テレビ電波はレベルが弱すぎても映像信号を確認できず映りませんが、逆に強すぎてもテレビのチューナーが正常に信号を処理できず、受信不良を起こすことがあります。
主にチューナーに入力される電波レベルが「90㏈以上」になると発生しやすく、これを「過入力」と呼びます。
特に地デジ放送では、電波塔のすぐ近くなど、もともと電波が非常に強い「強電界地域」で、高性能なアンテナやブースターを使用している場合に発生しやすい現象です。
過入力が疑われる状況と対処法は以下の通りです。
※上記はテレビ電波過入力の主な具体例です。
テレビのアンテナレベル表示が常に最大値を示している場合は、テレビ電波の過入力を疑ってみましょう。
テレビのアッテネーター機能を使うことで、受信する電波を適切なレベルに調整することができます。またテレビ本体にアッテネーター機能がない場合は、ケーブルと端子部の間に、外付けのアッテネーターを設置する対処法もあります。
それでも直らない…専門業者への依頼を考える前に
ここまででご紹介した対処法を試しても、やはり地デジ放送が映らない場合は、お住まいのアンテナ設備に大きな問題が起きている可能性が高くなります。
そのためお住まいのアンテナや配線設備を確認して、テレビアンテナの向き調整や修理、故障したテレビアンテナや機器の交換など、原因に応じた対処を取る必要があります。
そしてそのような作業は、ご自身での解決が難しい問題である可能性が高くなります。
しかし、いざアンテナなどの専門業者に依頼するとなると「具体的にどこへ頼めばいいの?」「料金はいくらかかるの?」といったご不安もつきものでしょう。
そこでこの項目では、安心してアンテナ工事専門業者に相談するための知識と、実際的な業者選びのポイントを解説します。
業者に頼むべきケースと相談先の見分け方
アンテナ修理に対して、ただやみくもに対応してくれる業者を探す前に、まずはご自身の状況を整理しましょう。
お住まいの形態や考えられる原因によって、相談すべき相手も異なってきます。
以下の表を参考に、最適な相談先を確認してください。
※上記は各ケースにおける基本的な相談先になります。
特にマンション・アパートなど集合住宅にお住まいの方は、決して個人で勝手に業者を呼ばず、必ず管理会社や大家さんに第一報を入れることが重要です。
集合住宅では、建物全体の屋根の上などに設置された共用アンテナなどから各部屋にテレビ電波を送っているケースが多くなります。
このような機材のトラブルは、すべての住人の共用部であるため、個人で勝手に修理を依頼したりすると、規約違反になる可能性もあります。
まずは物件の管理会社や大家さんに連絡し、対処を依頼することが適切な対応です。
失敗しないアンテナ工事業者の選び方と費用相場
良心的で信頼できるアンテナ工事業者を選ぶことは、アンテナトラブルの原因を正確に特定して確実に解決し、適正な料金で工事をしてもらうために非常に重要です。
修理などを含めたテレビアンテナ工事業者はどこに頼むべきか、業者を選ぶ際には、以下の5つのポイントをチェックしましょう。
- 料金体系が明確か:見積もり以上の追加料金が発生しないか、事前に確認できる。
- 豊富な施工実績があるか:公式サイトなどで具体的な施工事例が公開されている。
- 長期保証があるか:施工後のトラブルにも対応してくれる長期保証(8年以上が目安)がある。
- 口コミや評判が良いか:第三者のレビューサイトやSNSでの評価を確認する。
- 自社施工か:下請け業者に丸投げせず、自社のスタッフが責任を持って施工している。
また、アンテナ工事の費用は作業の内容や条件によって異なります。
以下に一般的な費用相場をまとめましたので、見積もりと比較する際の参考にしてください。
※料金はアンテナの種類や設置場所、作業の難易度によって変動します。
例えば本記事にご協力いただいた「あさひアンテナ」では、
- アンテナなど機材設置工事は国産大手メーカー製の高品質アンテナや部材をセットにした低価格かつ明快な料金体系。
- 現地出張しての電波調査や見積もりは完全無料。他業者との相見積もりや即日工事にもご対応。
- 精密な電波調査でお住まいにて可能となるすべてのアンテナ工事を割り出し、お客様のご要望に最適の工事をご提案。
- お見積もりは業界最安に挑みつつも、細かな項目まで正確に記載。項目や料金へのご質問にもわかりやすくお答えします。
- 見積もりのご提示後、見積もりにない工事や料金はいっさい加算しません。
- 年間6,000件以上の施工実績と完全自社施工の体制で、熟練の自社スタッフによる高品質の工事を、中間マージンなどをカットした低価格でご提供。
- 工事後の保証は、業界最長クラスである10年保証をご用意。
など、すべてにおいて他業者に負けないサービス品質をご用意しています。
アンテナ工事業者をご依頼になる際には、ぜひ「あさひアンテナ」を相見積もりにお加えになることを、筆者からもおすすめいたします。
【知らないと損】台風や雪害なら火災保険が使えるって本当?
台風、強風、大雪、落雷などの自然災害、または近隣の爆発など想定外の事故によってお住まいのアンテナが破損した場合、その修理費用に火災保険が適用される可能性があります。
これは意外と知られていない情報ですが、うまく活用すれば急なアンテナトラブルで、自己負担額を大幅に減らせるかもしれません。
ご自宅で加入している火災保険の契約内容について、主に以下の点を確認してみましょう。
※上記は火災保険の主なチェックポイントになります。
保険が適用されるかどうかは、契約内容や被害状況によって異なります。
まずはアンテナ工事業者に「火災保険を使って修理したい」と相談し、その後の手続きについて保険会社に問い合わせてみましょう。
「あさひアンテナ」でも、火災保険のご相談については万全の体制をご用意しております。アンテナ修理に並行して火災保険申請に必要となる現場写真や書類を用意してくれることから、専門スタッフによる保険会社との交渉のお手伝いまで、全般的にサポートしてもらえるため安心できます。
まとめ
お住まいで突然、地デジ放送が映らなくなると動揺してしまうものですが、そんなときこそ、まずは落ち着いてひとつずつ原因を確認していくことが解決への近道です。
この記事で解説した内容を、最後にチェックリストとしてまとめました。
もしものトラブルの際に活用してください。
- まずは5つの応急処置を試しましたか?
- テレビの再起動
- B-CASカードの挿し直し
- アンテナケーブルの接続確認
- チャンネルの再スキャン
- アンテナレベルの確認
- エラーコードから原因のヒントを得ましたか?
- E202:電波がまったく届いていない可能性大。アンテナや配線の物理的な問題かも。
- E201:電波が弱い状態。天候や一時的な接触不良が原因かも。
- E203:放送休止。故障ではないので安心してください。
- それでも直らない場合は、状況に応じた相談先へ
- 戸建て → アンテナ工事専門業者
- 集合住宅 → 管理会社・大家さん
- 自然災害が原因かも → 火災保険の適用を検討
- 専門業者選び → 料金、実績、保証などをしっかり比較
テレビが映らなくなるトラブルは、その多くのケースでは、ご自身でできる簡単な対処法で復旧します。
もしそれでも改善しない場合や、高所作業など危険を伴う場合は、決して無理をせず専門家を頼ってください。
急なアンテナトラブルを早急に解決したい場合には、まずは「あさひアンテナ」のフリーダイヤル、公式サイトのメールフォーム、公式LINEアカウントまでご相談になることがおすすめです。
この記事が、お客様の快適なテレビ視聴環境を取り戻す一助となれば幸いです。




