【5分で解決】B-CAS(ビーキャス)カードとは何か?カードエラーでテレビ画面が映らない場合の原因と対処法を完全図解!
さっきまで何の問題もなく視聴できていたテレビの画面が突然映らなくなり、真っ黒な画面に「B-CASカードを正しく挿入してください」というメッセージが表示されて、お困りになった経験はありませんか。
急にテレビがこのような状態になってしまうと、いつも見ている番組が見られなくなるだけでなく、テレビが故障したのではないかと焦ってしまうものです。
しかし、まずはどうかご安心ください。B-CASカードのトラブルは、テレビが映らなくなる原因の中でも数が多く、また簡単な対処で復旧できるケースも多いものなのです。
この記事では、テレビの専門知識がない方でも、B-CASカードのエラーを解決できる方法を図や表を交えて分かりやすく解説します。
写真付きの手順通りに進めるだけで、多くの場合、5分程度で問題を解決し、ふたたびテレビを見られるようになります。
本記事は、アンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」の監修を受けており、テレビ画面に表示されたエラーの原因特定から、B-CASカードの抜き差しや清掃方法、そして万が一の際の再発行手続きまで、この記事一本でB-CASカードトラブルの正確な情報がすべて分かります。
それではさっそく、B-CASカードのトラブルに対する解決策を見ていきましょう。
【まず試して】B-CASカードエラーの簡単対処法フローチャート
B-CASカードのトラブルで映像信号を復号できなくなり、テレビ映像を映し出せない場合は、テレビ画面に以下の三種類のエラーコードのどれかが表示されます。
- E100:「B-CASカードが挿入されていません」などのメッセージが表示されます。その内容の通りテレビなどにB-CASカードが挿入されていないか、挿入されている場合は、接触などに不具合が生じていることが考えられます。
- E101:「ICカードが読み取れません」などのメッセージが表示されてます。この場合も、B-CASカードの接触不良などで、ICカードから情報が読み取れない状態です。
- E102:「このカードは使用できません」などのメッセージが表示されます。カード自体が破損していて使用できないか、やはり挿入の不具合などでカードが機能していない状態です。
上記のエラーコードが表示されている場合、テレビに届いている電波が弱いなどの問題ではないため、B-CASカードが破損しているのでなければ、簡単な対処ですぐに復旧できる可能性があります。
「今すぐ復旧してテレビを見たい」という方のために、まずは結論となる対処法の流れをご紹介します。
多くの場合、以下の簡単なステップでB-CASカードのエラーは解消します。
ご自身の状況に合わせて、順番に試してみてください。
※上記はB-CASカードのトラブルの際の基本的な対処法です。
この3つのステップを試しても改善しない場合は、B-CASカード自体の破損やテレビ本体の故障、またはアンテナケーブルの接続不良などその他の問題が考えられます。
その場合は、この記事の後半で解説する「それでも直らない?考えられるエラー原因と最終チェックポイント」に進んでください。
STEP1:B-CASカードを正しく挿入し直す
B-CASカードのエラーでもっとも多い原因は、カードの接触不良です。
B-CASカードは、いったん挿入した後、ほとんどはその状態で何年も使い続けられるものです。そのため長年の使用により、静電気で付着したホコリが蓄積する、徐々に挿入位置がずれるなどの問題が生じて、ある日突然、不具合が発生することもあります。
まずは、B-CASカードを正しく挿入し直すことから始めてください。
なおB-CASカードは、テレビなど受信機器のシステム部分に直結するICカードです。機器の安全のため、作業前には必ずテレビやレコーダーなど本体の主電源を切ってください。
テレビ/レコーダーのどこ?カード挿入口の見つけ方
B-CASカードの挿入口は、お使いの機器によって場所が異なります。
主に以下の場所にありますので、ご自身のテレビやレコーダーを確認してみてください。
※上記は一般的なB-CASカードのスロットの位置です。
多くの挿入口には「B-CAS」という表記がありますので、それを目印に探してみてください。上記の位置を探しても見つからない場合は、お使いのテレビなど機器の取扱説明書やメーカー公式サイトで確認することが確実です。
意外と知らない!カードの正しい向きと奥まで挿すコツ
B-CASカードを挿入する際は、カードの向きが重要です。
間違った向きで無理に押し込むと、カードや本体の故障につながるためご注意ください。
【ICチップ(金色のチップ部分)の向きを確認する】
- ほとんどの機器では、ICチップの面を裏側(基板側)に向けて挿入します。
- 挿入口の近くに、カードの向きを示すイラストが描かれている場合もあります。
【カードの矢印の方向に従う】
- B-CASカードの裏面には、挿入方向を示す矢印が印字されています。
- この矢印の方向に沿って、スロットに挿入してください。
B-CASカードは「カチッ」と音がしてロックされるまで、しっかりと奥まで挿し込むのがコツです。中途半端な挿入状態は、ICチップの位置がずれるなどして接触不良の原因になります。
STEP2:B-CASカードのICチップを清掃する
カードを挿し直してもエラーが解消されない場合、ICチップの汚れが原因かもしれません。長年B-CASカードを使用していると、上記のようにホコリや手の皮脂などが付着し、接触不良を起こすことがあります。
以下の手順で、ICチップを優しく清掃してみましょう。
- テレビの主電源を切ってから、B-CASカードを抜きます。
- メガネ拭きやマイクロファイバークロスのような、乾いた柔らかい布を用意します。
- 金色のICチップ部分を中心に、カードを傷つけないように優しく拭いてください。
B-CASカードの清掃の際には、以下の点に注意が必要です。
誤った方法で行うと、カードが破損する恐れがあります。
※上記はB-CASカード清掃に適した、または不適格な製品の主な一覧です。
清掃が終わったら、カードを正しい向きで再び挿入し、テレビの電源を入れてきちんと映るか確認してください。
STEP3:テレビ・レコーダー本体を再起動する
カードの抜き差しや清掃を試しても状況が変わらない場合は、テレビやレコーダー本体に一時的なエラーが発生している可能性があります。
現在のテレビやレコーダーはCPUをもつ内部基盤や独自のプログラムで動作する、一種のコンピューターのような機器になっています。
そしてパソコンやスマートフォンなどと同様、テレビなどの機器も長時間の使用で基盤やプログラムに負担がかかり、誤動作を起こすことがあります。
このような場合は、やはりパソコンなどと同じく、本体を再起動(リセット)することで、システムが正常な状態に戻り、問題が解決することがあります。
テレビなどの機器の場合、正しい再起動の手順は以下の通りです。
- テレビ本体の主電源ボタンを押して、電源を切ります。
- リモコンではなく、本体の電源プラグをコンセントから抜いてください。
- そのままの状態で、2〜3分ほど待ちます。
- 再度、電源プラグをコンセントに差し込みます。
- テレビ本体の主電源を入れ、正常に映るか確認します。
上記の手順は、テレビのメーカーやモデルに関係なく共通する「ハードリセット(電源リセット)」の方法です。
この手順により、本体内部の部品が完全に放電されて機能を停止することで初期化され、基盤やソフトウェアの軽微なエラーもリセットされます。
またテレビやレコーダーによっては、電源ボタンの長押しや設定画面の操作などからリセットを行うことができるモデルもあります。
これらのリセット方法にも、上記のハードリセットと同等の効果がありますが、ひとつ重要な注意点もあります。
テレビなどの機器に、機能として設定されたリセット方法(ソフトリセット)には、機器の設定や録画などのデータは残したまま機器だけを再起動する方法と、設定などすべてのデータを含めて、機器そのものを出荷状態に戻す「メーカー出荷時リセット(完全初期化)」の2種類になります。
機器だけの再起動であれば特に問題はありませんが、完全初期化を行うと文字通り、機器が出荷時点の新品と同じ状態になり、ユーザーが設定した内容や番組の録画などのすべて消えてしまい、復元できないことになります。
そのためソフトリセットは、その方法が機器だけの再起動になるのか、完全初期化であるかを、取扱説明書やメーカー公式サイトできちんと確認した上で、問題のない場合のみに行うことが重要です。
それでも直らない?考えられるエラー原因と最終チェックポイント
以上の対処法をすべて試してもエラーが解消されない場合、問題はアンテナの故障や電波障害でアンテナレベルが低い状態になっていることなど、もう少し根深いところにあるかもしれません。
以下の一覧により、エラーの原因が「B-CASカード自体」にあるのか、「テレビ・レコーダー本体」にあるのかを切り分けるためのチェックポイントを見ていきましょう。
※上記はエラーの原因を切り分けるための基本的な手順になります。
以下、それぞれの方法について詳細を解説します。
原因1:B-CASカードの破損・故障(ICチップの傷や変形)
B-CASカードは精密機器であるICカードになるため、物理的なダメージに弱い面があります。長年の抜き差しによるカード面の摩耗や、乱暴な扱い、不意な落下などでICチップが損傷したり、カードが変形したりすることもあります。
カードを光に当ててよく視認した上で、以下のような状態になっていないかを確認してください。
- ICチップ部分に目立つ深い傷がある。
- カードの角が欠けている。
- カード全体が反っていたり、折れ曲がっていたりする。
このような物理的な破損が見つかった場合、B-CASカードの寿命と考えられます。
このカードではテレビ側が正常に認識できず、使い続けることはできないため、新しいカードを再発行する必要があります。
原因2:テレビ・レコーダー本体の故障
B-CASカード自体に問題が見られず、他の機器では正常に認識される場合、テレビやレコーダー本体のカードスロット(リーダー部分)が故障している可能性が濃厚になります。
この場合、ユーザー自身での修理は困難です。
お使いの機器のメーカーサポートに連絡し、症状を伝えて修理を依頼するか、買い替えを検討する必要があります。
以下、主要なテレビ・レコーダーのメーカーのサポートページ一覧です。
※上記は現在の各メーカーのサポートページになります。公式サイトの改装などでURLが変更されることもあります。
B-CASカードの紛失・破損|再発行の申し込み方法と費用
B-CASカードを紛失してしまった、あるいは破損していることが分かった場合、新しいカードを入手する必要があります。
ここで重要となる点は、前述の通りB-CASカードは家電量販店などでは販売されていないという点です。
B-CASカードはB-CAS社からの貸与品であるため、入手方法はB-CAS社の公式サイトから再発行を申し込む、という正規ルートのみになります。
公式サイトでの再発行手続き(費用:2,310円)
B-CASカードの再発行は、B-CAS社の公式サイトからWebまたは電話で申し込むことができます。
手続きには、一律で 2,310 円(税込・送料込) の費用がかかります。
※上記は各手順の一般的な流れになります。
申し込み後、通常は約10日前後で新しいカードが郵送で届きます。
それまでの間、テレビが見られない期間が発生することはご了承ください。
またカードを紛失した場合を除き、破損したカードはB-CAS社に返還する必要があります。同社から送付用の封筒が送られてきますので、破損したカードも独断で処分せず、保管しておいてください。
注意!フリマアプリや中古での購入はトラブルの元
B-CASカードの費用を抑えるため、フリマアプリやネットオークションで中古のB-CASカードを探す方がいますが、これは絶対にやめましょう。
中古カードの購入には、以下のような多くのリスクが伴います。
- 契約違反になる可能性がある:B-CASカードはB-CAS社からの貸与品であり、第三者への譲渡や売買は使用許諾契約で禁止されています。
- 使用できない可能性がある:見た目は綺麗でも、内部的に故障しているカードや、外見だけ似せて機能しない偽造品を購入してしまうリスクがあります。
- 前の所有者の情報が残っている:有料放送の契約情報などが紐づいている場合、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。
またときにネットのフリーマーケットサイトなどで、BS/CSの有料チャンネルを無料で視聴できる、コピー制限がないなどの改造B-CASカードを販売しているケースもあります。
しかしこのようなカードの販売はもちろん、購入・利用も犯罪にあたることがあるため、決して購入しないでください。
法に触れることなく安全かつ確実にテレビを視聴するためにも、B-CASカード本体のトラブルでは、必ずB-CAS社の公式サイトから正規の手続きで再発行を行ってください。
これってどうなの?B-CASカードに関するQ&A
この項目では、B-CASカードに関するよくある質問にQ&A形式でお答えします。
Q1. 新しいテレビに古いB-CASカードは使える?
A. 基本的に新しいテレビなどを設置する際のB-CASカードは、本体に付属する新しいカードを使用してください。
テレビを買い替えた際、今まで使っていたテレビのB-CASカードを新しいテレビに挿して使えるのではないかという意見もあるでしょう。
しかし、その方法はお勧めできません。
新しいテレビには、その機器に対応した新しいB-CASカードが必ず同梱されています。
これまで使っていたB-CASカードに有料チャンネルなどの情報が記録されている場合は、新しいテレビに従来のB-CASカードを差し込むことで、情報を引き継ぐことができます。
ただ一方で、新しいテレビとカードの規格が合わず、正常に動作しない、またカードの破損につながる可能性もあります。
必ず、テレビ本体とセットになっているカードを使用するようにしましょう。
新しいB-CASカードでこれまでの有料放送が視聴できない場合は、有料放送チャンネルの公式サイト(スカパー!)などのユーザーサイトで設定されているB-CASカード番号(20桁)を、新しいB-CASカード(またはACASチップ)の番号に変更すれば、交換したテレビなどで視聴することができます。
なお古いB-CASカードについては、個人情報保護の観点からもB-CAS社に返送するか、ご自身で切断して処分する必要があります。決して第三者に譲渡、販売などはしないでください。
Q2. B-CASカードは今後なくなる?ACASチップとの違いは?
A. はい、将来的にはB-CASカードは「ACASチップ」に置き換わっていきます。
最近の4K/8K対応テレビでは、B-CASカードスロットがなく、代わりに「ACASチップ」というICチップがテレビ本体に内蔵されています。
これは、B-CASカードの機能が、小さなチップとしてあらかじめテレビに埋め込まれたもの、とイメージすると分かりやすいです。
B-CASカードとACASチップの主な違いを以下にまとめました。
※上記はB-CASカードとACASチップの主な違いになります。
ACASチップの普及により、私たちはカードを管理する手間から解放され、よりスマートにテレビを楽しめるようになります。現在お使いのB-CASカード対応テレビが、すぐに使えなくなるわけではありませんのでご安心ください。
なお有料チャンネル設定などに必要なACASチップ番号(B-CASカード番号と同様)は、テレビの設定画面などから画面表示で確認できます。
またACASチップ内蔵のテレビで、B-CASカードエラーと同じエラーコードが表示される場合は、テレビのハードリセットを行うことで問題が解消されることが多くなります。
まとめ|B-CASカードエラーは簡単な対処法で直ることが多い
今回は、B-CASカードのエラーでテレビが映らなくなった際の、カードの清掃と差し直しから、破損している場合の交換の手順まで、具体的な対処法について解説しました。
最後に、この記事の重要なポイントを振り返ります。
- テレビ放送が映らなくなり、B-CASカード関連のエラーコードが表示されたら、まずは慌てずに「カードの挿し直し」を試す。
- カードの差し直しで改善しない場合は「ICチップの清掃」「テレビ本体の再起動」を順番に行う。
- それでも直らない場合は、カードの破損や本体の故障を疑い、原因を切り分ける。
- カードが破損・紛失した場合は、B-CAS社の公式サイトから再発行(有料)を申し込む。
- 最新のテレビでは、カード差し込み不要の「ACASチップ」が主流になっている。
B-CASカードに関するトラブルの多くは、今回ご紹介した簡単な手順で解決できます。
この記事が、あなたのお困り事を解決する一助となれば幸いです。
もしご自宅にて、本記事の手順でもテレビ画面のトラブルが解消できず、B-CASカード以外の原因がわからない、またアンテナトラブルなどで専門的な工事による復旧が必要と思われる場合は、まずは本記事にご協力いただいたアンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」までお問い合わせください。
「あさひアンテナ」では、受付の窓口としてフリーダイヤルおよび、公式サイトのメールフォーム、公式LINEアカウントをご用意し、お客様のご相談にご対応しております。
まずはお電話などでオペレーターによる対処法のご説明から、ご自宅での復旧が難しい場合はご依頼いただければ、同社の優秀なスタッフが現地に急行し、アンテナ設備などをチェックして原因の特定から、必要な工事とその費用をわかりやすくご提示いたします。
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