テレビやスマートフォン、携帯電話の電波状況・通信状態が悪い? 原因の確認方法からエリア別の改善策まで安定受信の完全ガイド

2025年09月16日

「最近、自宅でテレビの画面が乱れる」「スマホのインターネット接続がなんだか遅い…」と感じていませんか。それは、ご自宅や、今いる場所において、テレビやスマートフォンの「電波状況」が原因かもしれません。
テレビであれば、ご視聴のテレビ映像が乱れる、特定のチャンネルだけ映らない。スマートフォンであれば、通話が途切れたり、動画の読み込みが遅くなったりするのは、皆様にとって大変なストレスをもたらしてしまう出来事です。

この記事では、テレビやスマートフォンの電波について、専門知識がない方でも理解できるよう、原因の確認方法から具体的な改善策までを網羅的に解説していきます。
ご自身の状況と照らし合わせながら本記事を読み進めることで、関連情報から発生中のトラブルについて解決の糸口が見つかることでしょう。
快適な通信環境を取り戻すための第一歩を、この記事から踏み出してください。

テレビ:地デジ放送の電波状態が悪くなる原因を紹介

地上デジタル放送(地デジ)は、お住まいの近隣にある地デジ電波塔の先端から、UHF(極超短波)という種類の電波(周波数帯は470MHzから710MHz)を使って、各ご家庭の地デジアンテナ(UHFアンテナ)まで届けられています。
このUHF電波には一定の波長の幅(40センチから60センチ程度)があり、音のように広がりやすいため、比較的、障害物に強いという特徴があります。ただ、電波塔から距離が遠くなるほど電波レベル(強さ)が減衰する(弱まる)のをはじめ、さまざまな要因によって電波レベルや受信状況が悪化するケースがあります。
お住まいのテレビで地デジ放送の映りが悪い場合、主に以下のような原因が考えられます。

原因カテゴリ 具体的な要因 概要
環境要因 電波塔からの距離 送信所からの距離が遠い「弱電界地域」などでは、そもそも受信できる電波が弱い。
周辺の障害物 高層ビルや山、樹木などが電波を遮り、受信レベルが低下する。
気候・天候の影響 大雨や強風、雪などの悪天候は、電波の伝わり方を不安定にさせる。
電波ノイズ 周辺の電子機器(モーター、高圧線など)や家庭内の電子レンジ、Wi-Fiルータなどから発生するノイズが干渉する。
設備要因 アンテナの向き 強風や本体の老朽化などでアンテナの向きが正しい方向からズレてしまい、受信感度が低下する。
アンテナの設置位置 アンテナが建物の影になる場所や、障害物に近い場所に設置されていると電波を拾いにくい。
アンテナ本体の老朽化 長年の使用によりアンテナが劣化し、本来の性能を発揮できなくなる。
ケーブルや周辺機器 アンテナケーブルの劣化や接続不良、ブースター(増幅器)の故障なども原因となる。
受信機要因 テレビ本体の不具合 テレビ内部のチューナーの故障や、一時的なソフトウェアのエラー。

なお、これらの原因はひとつだけでなく、複数が絡み合って受信不良を引き起こしているケースも少なくありません。

テレビ:衛星放送の電波状態が悪くなる原因を紹介

BS、CS放送などの衛星放送は、宇宙空間で、地上からは常に空の同じ位置に見える人工衛星(静止衛星)から送信される「12GHz帯(周波数帯が12GHz前後)」の電波を受信しています。
この電波は波長の幅が25ミリ程度と短く、直進性が極めて高いほか、宇宙空間の静止衛星から日本全域に送られているなど、地デジ放送とは電波の性質、放送の形式とも大きく異なるため、地デジとはまったく異なる原因で受信状況が悪化しやすいという特徴があります。

特に、2018年(平成30年)にスタートした4K、8K放送のために追加されて、多くの4K8Kチャンネルで使われている「左旋円偏波」は、BS/CSアンテナからケーブルで送信される際に、従来の2K放送で使われる「右旋円偏波」よりも高い周波数帯に変換されるため減衰などが生じやすく、4K8K(3224MHz)対応のケーブルやブースターなど機器が必要になるなど、非常にデリケートな性質があります。

以下、衛星放送の電波状態が悪くなる、主な要因についてご紹介します。

原因カテゴリ 具体的な要因 概要
環境要因 電波を遮る障害物 静止衛星のある東経110度上空、南西方向に建物、木の枝、洗濯物など、わずかな障害物があるだけで受信不可になる。
降雨減衰・降雪減衰 雨粒や雪の粒が12GHz帯の電波を吸収・散乱させてしまい、受信レベルが著しく低下する現象。
一部のエリア 日本の一部の離島などでは、静止衛星からの距離が遠くなるため、受信電波が弱まることがある。
設備要因 アンテナの角度 アンテナの向きがミリ単位でズレただけで、まったく受信できなくなるほどシビア。
アンテナへの電源供給 テレビやレコーダーからアンテナへの電源供給がオフになっていると、アンテナが作動しない。
4K8Kへの未対応 4K8K放送を見るには、アンテナだけでなく、ブースターや分配器、ケーブルなども対応製品が必要。
受信機要因 テレビやレコーダーの問題 電源設定や接続ミス、機器の一時的な不具合などが考えられる。

現実に衛星放送が映らないケースでは、特に「アンテナ前方(静止衛星の方向)の障害物」と「アンテナの角度」が原因であることが非常に多くなります。

まずは現状把握から!テレビやスマホの電波状況を確認する4つの方法

テレビやスマートフォンなどの「電波状態が悪いかも?」と感じたときは、まずは現状を客観的に把握することが大切です。なんとなくの感覚だけでなく、具体的な数値や表示によって電波状況を確認することで、原因の切り分けや対処がしやすくなります。
ここでは、誰でも簡単に試せるテレビとスマートフォンの電波状況の確認方法を、それぞれの項目に分けてご紹介します。

テレビ放送の電波状況を確認する方法

ご家庭のテレビ画面がブロックノイズなどで乱れる、まったく映らない、「E201」などのエラーコードが表示されるなどの場合は、まずテレビアンテナから届いている電波レベルが、実際にどれくらいの強さであるかを確認してみてください。

【基本】テレビ画面のアンテナレベルを確認

ほとんどのテレビには、テレビまで届いている電波の強度を「アンテナレベル」として画面に表示する機能が備わっています。
画面の見方や基準の目安などはテレビのメーカー、モデルによっても異なりますが、この数値を確認することで、お住まいのアンテナが正常に電波を受信できているか、またアンテナからテレビまで電波を届ける宅内の配線に問題がないかの目安になります。

メーカー アンテナレベルの確認方法(一例)
シャープ (AQUOS) リモコンの「ホーム」→「設定」→「視聴準備」→「アンテナ設定」→「電波・受信強度表示」
ソニー (BRAVIA) リモコンの「ホーム」→「設定」→「放送受信設定」→「アンテナ設定」→「電波テスト」
パナソニック (VIERA) リモコンの「メニュー」→「設定」→「視聴準備」→「テレビ放送設定」→「アンテナレベル」
東芝 (REGZA) リモコンの「設定」→「放送受信設定」→「地上デジタル設定」→「アンテナ設定」
三菱電機 (REAL) リモコンの「メニュー」→「設定」→「チャンネル設定」→「アンテナレベル」

メーカーや機種によって操作は異なりますが、「設定」メニューの中に「アンテナ設定」や「放送受信設定」といった項目があります。
アンテナレベルが低い、または「0」の場合は、テレビ機器まで電波が十分に届いていないことになり、電波状況やお住まいのアンテナ機材などに何らかのトラブルが発生している可能性があります。

正確なアンテナレベル画面の表示方法や画面の見方、受信レベルの目安などは、テレビのメーカーやモデルによって違いがあるので、テレビの取扱説明書やメーカー公式サイトなどを確認してください。

【詳細】アンテナレベルチェッカー(簡易型)の利用

より正確に、特定の場所(アンテナ直下、分配器、壁の端子など)の電波強度を知りたい場合は「アンテナレベルチェッカー」という測定器が役立ちます。プロが使用する高性能なものは数万円台と高価ですが、受信レベルを確認するだけの簡易的な機器であれば、1,000円台から購入可能です。
このような機器をケーブル配線部に接続する形で使用すれば、そのケーブル位置での電波レベルを即座に計測できるため、アンテナの方向調整をしながら最適な位置を探す、また宅内配線のどこで電波が弱くなっているかを特定するなどの作業に便利です。
ただし、アンテナが屋根の上にある場合など、高所での作業は大変な危険を伴いますので、そのような場合は、決してご無理はせず専門業者に確認をご依頼ください。

【状況確認】公式サイトで地デジ電波塔や電界地域を確認

ご自宅に届く地デジ電波の強さは、お住まいの地域によって大きく異なります。
これは主に最寄りの電波塔からの距離と、山地など電波を遮る地形の影響によって決まり、一般的に以下の3つに分類されます。

電界地域 電波強度(dBμV/m)の目安 特徴
強電界地域 80 以上 電波塔が近く、電波が非常に強いエリア。室内アンテナでも受信できる場合がある。
中電界地域 80~60 標準的な性能の屋外アンテナが必要なエリア。
弱電界地域 60 未満 電波塔から遠く、高性能なアンテナやブースター、また高所設置が必要になるエリア。

近隣の電波塔の位置や方向、またご自宅がどの電界エリアに該当するかは、「A-PAB(放送サービス高度化推進協会)」の公式サイト(「地デジ受信エリアのめやす」ページ)で確認できます。
このページを確認することで、ご自宅の受信環境に適したアンテナや設置方法選び、また方向調整の参考になります。

ただ、この電界地域はあくまでおおまかな目安にすぎず、使われる場所によって分類や基準が違う場合もあります。さらに実際の受信レベルは、周辺の建築物などの影響もうけるため、例えば強電界地域に含まれる場所でも、アンテナの設置位置によっては実際の受信感度が中・弱電界地域レベルになるケースもあります。

実際にお住まいで受信できる地デジ電波レベルについては、アンテナ工事の専門業者に電波調査を依頼して、屋根の上や壁面、ベランダなど、さまざまな位置で確認してもらうことがオススメです。

スマートフォンの電波状況を確認する方法

ご使用中のスマートフォンの通信、インターネット接続などが不安定な場合も、まずは電波の受信状況を確認してみてください。

【基本】ステータスバーのアンテナ表示と記号(5G/4G)の意味

スマートフォンの電波状態を確認するもっとも簡単な方法は、画面の上部にあるステータスバーを見ることです。
扇形のアイコン(アンテナピクト)の棒状の部分の本数が多いほど、電波が強いことを示しています。
また、その横に表示される記号は、接続しているモバイル通信の規格を表しています。

以下、主な通信規格について一覧でご紹介します。

表示記号 通信規格 特徴
5G 第5世代移動通信システム 高速・大容量、低遅延。ただしエリアはまだ限定的。
4G / LTE 第4世代移動通信システム 現在最も普及している規格。高速で安定した通信が可能。
3G 第3世代移動通信システム 通信速度は遅く、各キャリアでサービス終了が進んでいる。

普段「5G」と表示される場所で「4G」になっていたり、表示されるアンテナの本数が少なかったりする場合は、その場所の電波が弱いのだと考えられます。

【詳細】iPhone/Androidの隠しコマンドで電波強度を数値化

アンテナの本数よりもさらに詳しく電波強度を知りたい場合、スマートフォンに内蔵されている「フィールドテストモード」を利用する方法があります。
これにより、電波強度を「dBm(デシベルミリワット)」という単位の数値で確認できます。

  • iPhoneの場合:電話アプリで「*3001#12345#*」と入力し、発信ボタンをタップします。
  • Androidの場合:電話アプリで「*#*#4636#*#*」と入力します。(機種により異なる場合があります)

表示された項目の中から、「RSRP」という値を探してください。
この数値はマイナスで表示され、-80dBmに近いほど電波が強く、-120dBmに近づくほど弱いことを意味します。

【可視化】専用アプリでWi-Fiやモバイル回線の電波をチェック

スマートフォンのアプリを利用すれば、より手軽に電波状況を測定できて、可視化することが可能です。
例えば「Wi-Fiミレル」といったアプリでは、Wi-Fiの電波強度を測定し、家の中のどこが強くてどこが弱いかを色彩で示す「ヒートマップ」を作成できます。
これにより、Wi-Fiルーターの最適な設置場所を探せるほか、中継機の必要性を判断することにも役立ちます。

【事前確認】キャリア公式エリアマップでサービス提供状況を調べる

お引っ越しやご旅行の前に、現地の電波状況を知りたいというニーズもあります。
その場合は、契約している携帯キャリアの公式サイトで公開されている「サービスエリアマップ」を確認してください。
住所や施設名で検索すれば、その場所が4Gや5Gのサービスエリア内かどうか、また電波の届きやすさの目安などを地図上で確認できます。

以下、主な携帯キャリア公式サイトの「サービスエリアマップ」へのリンクをご紹介します。

これらのマップを事前に確認しておくことで、「現地に行ってみたら繋がらなかった」という事態を防ぐことができます。

どうして?ご自宅のテレビ電波の受信状態が悪い、考えられる5つの原因

テレビのアンテナレベルが低い、テレビ映像が乱れるといった問題が続く場合、その原因はひとつとは限りません。
アンテナ周辺環境の変化からご自宅の設備の不具合まで、さまざまな要因が考えられます。
ここでは、ご家庭で起こりうるテレビの受信不良で考えられる主な原因を、5つに絞って以下で解説していきます。

【原因1】電波を遮る障害物の発生

テレビアンテナは、電波塔や放送衛星の方向に向けて設置されています。
住宅のアンテナと電波塔・静止衛星の間を結ぶ電波の通り道に高層ビルが建設される、近隣の樹木が成長して枝葉が茂るなどすると、電波が遮られて受信レベルが低下します。
地デジ放送の電波はある程度、広がって障害物を乗り越えることもできますが、それでも高層ビルのすぐ影に当たる一帯や、住宅密集地で家と家の間の隙間などには届きにくくなることもあります。
特に衛星放送の電波(12GHz帯)は上記の通り直進性が非常に高いため、東経110度を向けたアンテナの前方に木の枝や洗濯物などがあるだけでも電波が遮られ、衛星放送が映らなくなることもあります。
この場合の対策は、障害物の影響を避けられる、受信の安定する位置にアンテナを移設する、高さを調整するなどの方法が基本となります。

【原因2】悪天候による電波レベルの低下

大雨や大雪、強風などの悪天候も、テレビの受信に大きく影響します。
地デジ電波は、雨や雪によって電波が吸収され、電波レベルが大きく低下するほか、季節による気候の変化にも影響を受け、おおよそ6㏈程度の電波レベルの変動が生じ、受信が不安定になることがあります。
波長の幅が狭い衛星放送(12GHz帯)では、波長の幅に近い大きな雨や雪の粒が電波を吸収し、また乱反射させて、電波レベルを大きく弱める「降雨減衰」「降雪減衰」という現象が発生し、悪天候の間は一時的にまったく映らなくなることも珍しくありません。
このような悪天候による受信不良は、天候が回復すれば元に戻ることがほとんどですが、頻繁に発生する場合は、より受信性能の高いアンテナへの交換やブースターの設置、また受信感度のいい位置へのアンテナ移設が有効な対策となります。
特に地デジ電波の場合、悪天候や季節の影響で毎回テレビ画面が乱れるのは、元々の受信レベルに余裕がないとも考えられます。この場合は、アンテナやブースターの調整で、電波レベルの変動に対しても余裕のある受信レベルを確保することが必要です。

【原因3】電波ノイズの影響

テレビアンテナが受信した電波は、ケーブルを通じて屋内のテレビなど受信機器に送られるまでに、他の家電製品、電子機器が発生させるノイズ(電磁波・電波)の影響を受けることがあります。
例えば、アンテナケーブルの近くに電子レンジやWi-Fiルーター、モーターを使用する家電があると、機器から発生するノイズがテレビ電波に信号干渉して映像を乱す原因となります。
対策としては、まずノイズ源となりうる家電製品から、テレビやアンテナケーブルをできるだけ離すことが挙げられます。

また屋外で、各住宅に設置されているブースターの異常発振、また施設などにある機材の不具合で周辺にノイズが広がり、広範囲の受信障害が発生するケースもあります。
この場合には、可能であれば近隣のお住まいなどにテレビの映りを確認して、広範囲の電波障害であるかどうかを見極めたうえで、お住まいの地域の役所、担当部署などの公的機関に問い合わせて、確認と対処をお求めになってください。

【原因4】アンテナや配線部の機器の問題

テレビの受信設備は、屋外に設置されたテレビアンテナをはじめ、電波を伝えるケーブル、電波を必要な強さに増幅するブースター(増幅器)、電波を各部屋に送る分配器など、多くの機器で構成されています。
これらの機器は、屋外に設置されるアンテナ本体や電源を必要とするブースターはじめ、徐々に経年劣化が進むため、長年の使用によって性能が低下する、故障するなどのケースがあります。

これらの機器は電波を受信するアンテナをはじめ、電波の伝送、増幅、分配など、それぞれテレビに電波を届けるのに必須の役割を果たしているため、トラブルが生じるとテレビ画面が乱れ、映らないトラブルにつながる可能性もあります。

以下、各機器に多い経年劣化トラブルの例をご紹介します。

  • アンテナ本体:風雨などの影響を受けたサビや破損、内部部品の劣化。
  • ケーブル:屋外配線の被覆が劣化して雨水が浸入、接続部の緩みや腐食。
  • ブースター・分配器:内部回路の故障。

これらの機器、設備に問題がある場合、機器の交換や修理が必要となります。
アンテナや配線部のトラブルでテレビに正常な電波が届いていない場合、原因の特定が難しくなるため、アンテナ工事の専門業者に点検を依頼することが、もっとも確実な対処になります。

【原因5】テレビ本体や周辺の不具合

テレビ画面が正常に映らないトラブルで、意外と見落としがちになるのが、テレビ本体やその周辺機器などの問題です。
アンテナや配線に異常がなくても、テレビ側の問題で映らないケースもあります。

以下、テレビやその周辺のトラブルで多いケースについてご紹介します。

  • ケーブルの接続不良:テレビの裏にあるアンテナ入力端子や、壁のアンテナコンセント端子からケーブルが抜けている、または緩んでいる。
  • B-CASカードの問題:テレビ本体の専用スロットに挿入されているB-CASカード(デジタル放送受信のために必要なカード)が正しく挿入されていない、ICチップ部分が汚れているなどで、テレビ側が認識できない。
  • テレビ本体の一時的なエラー:長時間の使用などでテレビ内部のソフトウェアが不安定になっている。

まずは、アンテナケーブルがしっかり接続されているかを確認し、緩んでいる場合はきちんと接続し直す。B-CASカードもテレビ本体から一度抜いて。ICチップ部分を乾いた布で丁寧に拭いてから、あらためて正しい方向にしっかりと差し直してみてください。
またテレビ本体の不具合と思われる場合は、テレビの主電源を切って、電源プラグをコンセントから抜き、数分待ってから再度プラグを差し込み、電源を入れる「リセット(再起動)」で改善することもあります。テレビのモデルによってはリセット、再起動に独自の手順を持つモデルもあるため、正確なリセット方法は本体の取扱説明書やメーカー公式サイトなどもご確認ください。

なおテレビ本体も寿命は10年程度であり、内部基盤の劣化による不具合が生じている場合は、修理、または買い替えが適切な選択肢になります。

なぜ?あなたのスマホの電波が悪い、考えられる5つの原因

テレビ画面の問題と同様、スマートフォンの通信が遅い、通話が途切れるといった問題にも、さまざまな原因が考えられます。
今いる場所の環境から、お使いのスマートフォン本体、契約しているキャリアの問題まで、この項目でひとつずつ確認していきます。

【原因1】場所や環境(コンクリートの建物・地下・山間部・悪天候)

スマートフォン(携帯電話)では、キャリア会社やエリア、通信規格などにより、さまざまな周波数帯(バンド)の電波が使われています。ただやはり同じ電波であるため、テレビ電波と同じく、物理的な障害物に弱いという性質があります。
特に以下のような場所では、スマホの電波が届きにくくなる傾向があります。

電波が悪くなりやすい場所 理由
鉄筋コンクリートの建物内 コンクリートや金属が電波を遮断・減衰させてしまう。
地下街・トンネル 地中にあり、屋外の基地局からの電波が直接、届かない。
高層ビルの窓から離れた場所 上記と同様に、建物自体が障害物となる。
山間部・ビルの谷間 地形や建物が基地局からの電波を遮ってしまう。
満員電車・イベント会場 ひとつの基地局に多数のスマホが同時に接続し、回線が混雑する。

また、やはりテレビ放送と同じく、大雨や雪などの悪天候も電波の伝搬に影響を与え、一時的にスマホの通信が不安定になることがあります。

【原因2】他の機器による電波干渉(電子レンジ・Bluetooth)

自宅や職場にて、スマートフォンなどをWi-Fiに接続している際、通信が不安定になる場合は、他の電子機器が発する電波との「干渉」が原因かもしれません。
特にWi-Fiで広く使われている「2.4GHz」という周波数帯は、以下の機器もほぼ同じ周波数帯を使用するため、干渉を起こしやすいとされています。

  • 電子レンジ
  • コードレス電話
  • Bluetooth機器(イヤホン、スピーカーなど)
  • ベビーモニター

これらの機器を使用しているときにWi-Fiの速度が低下する場合は、Wi-Fiルーターとこれらの機器の距離を離すか、干渉の少ない5GHz帯のWi-Fiに切り替えるといった対策が有効になります。

【原因3】スマートフォン本体の設定や不具合

電波の問題が、スマートフォン本体の設定や状態に起因していることもあります。
お使いのスマホ本体で、以下の項目を確認してみてください。

  • 機内モードがオンになっている:飛行機に乗る際に使う設定ですが、誤ってオンにしているとすべての通信が遮断されます。
  • モバイルデータ通信がオフになっている:Wi-Fiがない場所でインターネットに接続できません。
  • OSやキャリア設定が古い:ソフトウェアのアップデートで通信性能が改善されることがあります。
  • SIMカードの接触不良:SIMカードを一度抜き差しすることで改善する可能性があります。
  • 端末本体の故障:落下などによる内部アンテナの損傷。

まずは簡単な設定の見直しから試してみることをおすすめします。またスマートフォン本体の故障と思われる場合は、キャリア会社やメーカーなどにお問い合わせください。

【原因4】通信キャリア側の通信障害やメンテナンス

ご自身のスマートフォンだけでなく、まわりで同じキャリアの端末を使っている人も電波がつながりにくい場合、通信キャリア側で何らかの問題が発生している可能性があります。
具体的には、大規模な通信障害や、基地局のメンテナンス作業などが考えられます。
このような場合は、個人で対処することは不可能であるため、キャリアの公式サイトや公式SNSで障害情報を確認し、復旧を待つしかありません。

【原因5】契約プランによる通信速度制限

「アンテナは立っているのに、なぜか通信が極端に遅い」という場合は、契約している料金プランのデータ通信量を使い切ってしまい「通信速度制限」がかかっている可能性が高いです。
多くのプランでは、月間のデータ容量を超過すると、通信速度が著しく(例:128kbpsなど)低下します。
キャリアの会員ページ(My docomo, My auなど)にログインして、今月のデータ使用量を確認してみてください。

今すぐ試せる!電波状況を改善する具体的な対処法

テレビやスマートフォンなどの電波状況が悪い原因がわかったら、次はいよいよ改善策です。
専門的な知識や機材がなくても、いますぐご自身で試せる簡単な対処法はたくさんあります。
ここでは、テレビとスマートフォンに分けて、効果が期待できる改善策を以下にリストアップしました。

対象 対処法 手順とポイント
テレビ チャンネルの再スキャン リモコンの設定メニューから「チャンネル設定」などを選び、再スキャン(再設定)を実行します。
ケーブル接続の確認 テレビや壁のアンテナ端子に接続されているケーブルが、緩んだり抜けたりしていないか確認し、しっかり差し込みます。
テレビの再起動 テレビ本体の主電源を切り、電源プラグをコンセントから抜いて数分待ってから再度プラグを差し込み、電源を入れます。
スマホ 場所を少し移動する 窓際に移動したり、建物の外に出たりするだけで、電波状況が大きく改善することがあります。
スマートフォンの再起動 一時的なソフトウェアの不具合が解消され、正常に電波を掴むようになることがあります。
機内モードのオン・オフ 機内モードを一度オンにし、10秒ほど待ってからオフに戻します。これにより通信機能がリセットされます。
Wi-Fi全般 Wi-Fiルーターの再起動 ルーターの電源を抜き、数分待ってから再度差し込みます。熱暴走や一時的な不具合の解消に効果的です。
ルーターの設置場所を見直す 家の中心付近で、床から1〜2mの高さの、周りに障害物がない場所に設置するのが理想です。
周波数帯を切り替える Wi-Fiの設定で、接続先を2.4GHzから5GHzへ、またはその逆に切り替えてみます。(SSIDが別れている場合)

これらの方法を試すだけで、意外と簡単に通信状況が改善されるケースも珍しくはありません。
ひとつずつ焦らずに試してみてください。

自宅の電波が根本的に悪いなら専門業者への相談が解決の近道

テレビ電波の受信に関して、様々な対処法を試してもテレビの映りが改善しない、または自宅の場所や構造上、どうしても電波が弱い、といった場合は、やはり専門家の力を借りることが、もっとも確実で安全な解決策になります。
特にテレビアンテナに関する問題は、高所での作業や、アンテナ、電波受信に関する専門知識が必要になるため、無理なセルフメンテナンスは大きな危険を伴います。

当「あさひアンテナ」は、関東・関西エリアで年間6,000件以上の施工実績を持つアンテナ工事の専門業者です。地域密着型のスタイルで培った豊富な知識と経験を活かし、お客様のご自宅での電波状況や周辺環境を正確に調査した上で、アンテナトラブル解消から新規アンテナ設置のお悩みまで、お住まいの条件に最適な解決策をご提案いたします。

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電波状況に関するよくある質問(Q&A)

ここでは、テレビやスマホの電波状況に関して、お客様からよく寄せられる質問とその回答をQ&Aのスタイルでまとめました。

Q. 質問
Q1 電波状況は英語で何と言いますか?
A1 一般的には「Signal strength(信号強度)」や「Network coverage(通信エリア)」といった言葉が使われます。海外でSIMカードを購入される際などに役立つかもしれません。
Q2 契約しているキャリアに電波の改善要望は出せますか?
A2 はい、可能です。各キャリアは公式サイトに「電波改善のお問い合わせ窓口」や「電波サポート」といった専用フォームを設けています。自宅や職場など、特定の場所での電波が悪い場合、要望を出すことで将来的に基地局が増設されるなど、改善に繋がる可能性があります。
Q3 テレビのアンテナレベルの目安はどれくらいですか?
A3 メーカーや機種によって基準値や表示画面が異なるため一概には言えませんが、多くの機種では最大値を100とした場合、緑色で表示される範囲(概ね60以上)が推奨レベルとされています。黄色は注意、赤色は受信不可の目安です。詳しくはテレビの取扱説明書をご確認ください。
Q4 5Gに繋がっているのに通信速度が遅いのはなぜですか?
A4 5Gには、超高速ですが障害物に弱い「ミリ波」と、4Gに近い周波数帯で繋がりやすい「Sub6」という2種類の電波があります。お使いの場所がSub6エリアである場合や、同じ基地局に多くの人が接続していて回線が混雑している場合、5G表示でも期待したほどの速度が出ないことがあります。

まとめ:原因を特定して快適な通信環境を取り戻そう

この記事では、テレビやスマートフォンの電波状況が悪くなる原因から、その確認方法、そしてご自身でできる具体的な改善策までを詳しく解説しました。
もはや日常の一部となっているテレビ放送やスマホ通信で不具合が生じることは、日々の生活で大きなストレスになりますが、その原因は必ずどこかに潜んでいます。

まずは慌てずに、以下の3つのステップで対処を進めてみてください。

  1. 現状の把握:テレビのアンテナレベルやスマホの表示を確認し、客観的に状況を把握する。
  2. 原因の特定:場所、環境、設備、端末など、考えられる原因をひとつずつチェックする。
  3. 改善策の実践:再起動や設定の見直しなど、簡単な対処法から試してみる。

多くの問題はこれらのステップで解決に向かいますが、ご自宅の受信環境に根本的な問題がある場合や、アンテナの調整・修理などが必要な場合は、無理をせず専門業者に相談することが、もっとも安全で確実な解決策といえます。
この記事が、あなたの快適な通信環境を取り戻す一助となれば幸いです。

アンテナやテレビ画面の問題については、当あさひアンテナのフリーダイヤルかメールフォーム、LINEアカウントまでお問い合わせいただければ、まずはお電話口、また弊社から折り返しのご連絡にて、お客様のご自宅で生じているトラブルやテレビ、アンテナの環境などをお伺いして、考えられる原因と簡単な対処法をご案内いたします。
このご説明だけでご自宅のトラブルが解決した場合には、もちろん料金は一円もいただきません。
そしてお住まいでの対処が難しい場合には、ご依頼いただけければ、弊社のアンテナ職人が早急に現場へと駆け付けて、現場の状況とトラブルの原因を手早くチェック、復旧工事のご提案とお見積もりをご提示いたします。
お客様が弊社のご提案に納得いただければ、本契約からの即日工事・即日復旧(夜間工事含む)による、迅速な復旧にもご対応いたします。

急なアンテナトラブル・テレビ受信トラブルの際は、まずはご相談だけでも、当あさひアンテナまでお問い合わせいただければ幸いです。

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アンテナ本体 型番
  • デザインアンテナ

    デザインアンテナUAH201
    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木式アンテナ

    八木式アンテナUA20
    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    2K4K8K対応BS/CS110度アンテナ
    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。