BSアンテナ(BS/CSアンテナ)のコンバーターが故障した?「E202」でBSのテレビが映らない原因と対処法を完全ガイド
現在、お住まいにBSアンテナ(BS/CSアンテナ)を設置して、毎日のようにBS放送を楽しんでいるご家庭も多いことでしょう。
BS放送は地上デジタル放送(地デジ)と同じく、NHK、広域民放の各BSチャンネル(4Kチャンネル含む)など、アンテナを設置するだけで視聴できる無料チャンネルが豊富なことが魅力です。
さらに、映画やアニメ、スポーツなどがお好きな方には、それぞれの有料専門チャンネルが用意されており、より豊富なコンテンツを楽しむこともできます。
しかし、毎日の楽しみであるBS放送が、映らなくなってしまった。
そしてテレビ画面には「E202」という無機質なエラーメッセージが表示されているといった経験はないでしょうか。
多くの場合、その原因はBSアンテナが正しく電波を受信できていないことにあります。
特に、ある程度の年数が過ぎたBSアンテナの場合、アンテナの中心的な役割を担う電子機器「コンバーター」の故障も、主要な原因のひとつとして考えられます。
この記事では、BSアンテナの心臓部ともいえるコンバーターに焦点を当て、専門知識がない方でもコンバーターなどBSアンテナトラブルの原因を突き止め、適切に対処できるよう、以下のポイントを詳しく解説します。
- BSアンテナの「コンバーター」の役割と仕組み。
- コンバーター故障が疑われる具体的な症状。
- 業者を呼ぶ前に自分でできる原因の切り分け方法。
- コンバーターの修理や交換は自分でできるのか?
- 専門業者に依頼する場合の費用相場と選び方のポイント。
- コンバーター以外に考えられるトラブルの原因。
本記事の執筆に当たっては、アンテナ工事専門業者「あさひアンテナ」の監修を受けています。執筆は、自身でBS/CSアンテナの取り付けや調整などの作業を行った経験もある技術系の専門ライターが担当しています。
そのため本記事では、プロの専門知識と豊富な現場経験に基づいた確かな情報を、専門用語や技術的な説明は避けた、一般の方にも分かりやすい解説でお伝えします。
この記事を最後までお読みいただけば、お客様のお住まいでBS放送が映らない不安を解消し、安心してBS放送のさまざまなチャンネルを視聴できる環境を取り戻すための具体的な道筋が見えるはずです。
そもそもBSアンテナの「コンバーター」とは?役割と仕組みを分かりやすく解説
BSアンテナ(BS/CSアンテナ)は、大きな皿のような円盤型の「パラボラアンテナ」として知られています。
パラボラアンテナは、この皿のような部分の内側をやや上向きに掲げるように固定されていますが、皿の下部から金属製のアームが伸びており、その先端、皿の中央部にマイクのような形をした部品が固定されています。
これが「コンバーター(変換器)」または「コンバータ」と呼ばれる部品です。
この小さな部品は、BS放送を視聴するために欠かせない、非常に重要な役割を担っています。
衛星放送であるBS放送の電波は、静止衛星と呼ばれる人工衛星から送信されています。
静止衛星とは、宇宙空間、赤道軌道上にて地球の自転と同じ速度で周回しているため、地上からは空の同じ位置に静止して見える人工衛星です。
静止衛星から送られる衛星放送の電波は、周波数帯が12GHz前後と非常に高いものです。そのため直進性が強く、宇宙から地上までの長距離を送られる衛星放送に適しています。
この静止衛星からの電波は12GHz帯とも呼ばれ、静止衛星の位置から日本全域まで、光を当てるようにまっすぐに送られています。
衛星放送の受信にパラボラアンテナの取付が必要なのも、この電波の性質によります。
静止衛星の方向からまっすぐ送られてくる12GHz帯を、皿のような部分であるディッシュ(放物面反射器)でキャッチさせ、光のように反射させるのです。
そのためディッシュの角度は、仰角(上下)、方位角(左右)とも、東経110度の方向へ正確に合わせる必要があります。
こうして最適な角度に調整されたディッシュの内側、放物面に反射した12GHz帯は、ディッシュ正面の一点に集中します。
この電波の焦点に固定されているのが、上記したコンバーターです。
コンバーターの電波が集中する部分には、一次放射器という電波を集める装置が設置されており、この部分に12GHz帯の電波が吸収されます。
地デジアンテナなど通常の受信用アンテナであれば、こうやって集めた電波をケーブルに送信することになりますが、衛星放送の場合、ひとつ大きな問題があります。
12GHz帯の電波は周波数が非常に高いため、そのままのテレビケーブル(同軸ケーブル)で送ることができません。無理に送ろうとすると、電波レベルの減衰(弱まり)が大きくなって、テレビまで届く前にほとんど消えてしまうのです。
そこで活躍するのが、BSアンテナにセットされたコンバーターです。
コンバーターは、集められた12GHz帯の電波を、テレビケーブルで運びやすい低い周波数帯(MHz帯)の電波(映像信号)に変換する機能を持っています。
コンバーターは、宇宙からの長距離を送るために必要なビームのような電波を、アンテナケーブルを通じてテレビのチューナーでキャッチできる、穏やかなエネルギーへと変換する「変換器」なのです。
以下、パラボラアンテナ(BS/CSアンテナ)の各部分について、その役割を解説します。
※上記はパラボラアンテナ各部の主な役割です。
ただ、BS/CSアンテナに付属するコンバーターは電子機器のため、動作するには電気が必要です。
その電源は、主に屋内にあるテレビやレコーダーなどの受信機器からアンテナケーブルを通じてアンテナ側に供給されています。また同じく配線部に設置されるブースターの電源部からアンテナに給電する方法もあります。
そのため、家の中のテレビなど受信機器側の設定でアンテナへの電源供給がオフになっていると、コンバーターが動かないため、12GHz帯からテレビがキャッチできるBS放送の電波へと変換されず、結果としてBS放送が映らない原因にもなります。
コンバーターとは、静止衛星からの送信に必要な高周波数帯の電波を、テレビで受信できる周波数帯に変換する装置です。したがって動作していないと衛星放送が受信できない、BSアンテナの要ともいえる部分であることは、ご理解いただけたでしょうか。
補足:BS放送とCS放送、受信できるアンテナに違いはある?
衛星放送には、BS放送のほか、CS放送があることをご存知の方も多いでしょう。
ここでは、それぞれの放送の違いと、対応できるアンテナ等について概要を解説します。
本記事の主題でもあるBS放送とは、放送衛星(Broadcast Satellite)を使った、基幹的な衛星放送です。主要なチャンネルは上記の通り、NHK、広域民放などを中心とした、アンテナを設置するだけで視聴できる無料チャンネルです。
他にもいくつかBS有料チャンネルも存在しますが、BS放送で使用できる周波数帯は国際的な割り当てで調整されているため、チャンネル数を増やすことは難しくなります。
対してCS放送は、通信衛星(Communication Satellite)による衛星放送で、主に「スカパー!」などの放送事業者による有料放送サービスになります。
そのため視聴には放送事業者との契約が必要ですが、BS放送より格段に数の多い専門チャンネルが用意されており、契約者は好きなチャンネルを選んで契約、視聴できます。
そしてBS放送、CS放送を受信するためのアンテナですが、BS放送の放送衛星、CS放送の主な通信衛星(110度CS)とも、日本国内から見て同じ東経110度(南西上空)に位置しています。
さらにそれぞれの静止衛星から伝送される電波も、どちらも同じ12GHz帯になっています。
したがって日本のBS放送、CS放送とも、どちらも同じ構造のパラボラアンテナで受信できるのです。
本記事はBS放送の受信を前提としており、衛星放送用のパラボラアンテナを「BSアンテナ」と表記しています。ただ現在では衛星放送用のパラボラアンテナはほぼすべて、BS放送と110度CS放送に対応する「BS/CSアンテナ」になっています。
そのため本記事の内容もBS放送を中心にしていますが、CS放送の受信にも共通する情報になっています。
これってコンバーターの故障?BSが映らないときの症状と原因
BSアンテナの要ともいえるコンバーターが故障すると、衛星から送られる12GHz帯がテレビ電波に変換されないため、BS放送の視聴にさまざまな不具合が生じます。
ご自宅のTVで、BS放送の画像が正常に映らないときの症状が、以下の事例に当てはまるか確認してみましょう。
- テレビ画面に「E202」「信号が受信できません」というエラーが表示される。
- BS放送の特定のチャンネルだけ、または全チャンネルが映らない。
- アンテナレベルを確認すると、数値が0または極端に低い。
- 天気が良い日でも、映像が乱れたり(ブロックノイズ)、音声が途切れたりする。
- これまで問題なく映っていたのに、ある日突然BS放送だけが映らなくなった。
これらの症状が見られる場合、コンバーターの故障が原因である可能性が考えられます。
「E202エラー」は受信レベル低下のサイン
テレビ画面に表示される「E202」というエラーコードは、アンテナからテレビまで正常に電波が届いていないことを示す共通のサインです。
つまり、テレビが「BS放送の信号が来ていません」と伝えている状態です。
この原因はアンテナ本体の故障や角度のズレ、配線途中のトラブルなど多岐にわたりますが、特に衛星放送(BSアンテナ)の場合、12GHz帯から周波数帯を変換する役割を持つコンバーターが正しく機能しなくなると、テレビに電波(映像信号)が届かなくなり、結果としてE202エラーが表示されます。
コンバーターの故障は、このエラーを引き起こす代表的な原因のひとつなのです。
コンバーター故障の主な原因(ショート・破損・経年劣化による寿命)
BSアンテナに付属するコンバーターは屋外に設置されているため、常に厳しい自然環境に晒されています。また衛星放送を受信する際には常に作動する機器でもあります。
そのため、さまざまな要因で故障に至ることがあります。
以下、BSアンテナのコンバーターが故障する主な原因の一覧です。
※上記はBSアンテナのコンバーターが故障する主な要因となります。
特にご自宅のBSアンテナが、設置されてから10年以上経過している場合は、経年劣化によるコンバーター寿命の可能性が高いと考えられます。
業者を呼ぶ前に!自分でできる原因の切り分けチェックリスト
急にBS放送が映らなくなった場合、アンテナやコンバーターの呼称と判断して専門業者へと連絡する前に、まずはご自身で安全に確認できることがいくつかあります。
BS放送に限らず、お住まいでテレビが映らない事態の原因は、必ずしもアンテナ本体や配線部の大きな故障とは限りません。
実際にはテレビ本体や接続されているケーブルなどの初歩的な不具合であることも多く、時間のかからないごく簡単な対処・対策で問題が解決する場合もありますので、ぜひ以下の一覧を参考に試してみてください。
ただし、アンテナが屋根の上など高所に設置されている場合、ご自身での確認作業は大変危険です。絶対に屋根に登ったりせず、無理のない範囲でのみ行ってください。
※上記はBS放送が正常に映らない場合の初歩的な対処になります。
上記のチェックリストを試しても改善しない場合、コンバーターの故障を含め、BSアンテナ本体や周辺機器に問題がある可能性が高まります。
コンバーターの交換・修理は自分でできる?【結論:アンテナ本体の交換が基本】
BSアンテナのコンバーターに問題があると思われる場合「故障しているのがコンバーターだけなら、その部品だけ交換すれば安く済むのでは?」と考える方もいらっしゃるでしょう。
しかし結論から申し上げると、基本的に一般住宅向け45型BSアンテナの場合、コンバーター単体を自分で交換・修理することは推奨されません。
多くの場合、コンバーターの故障はBSアンテナ本体の交換で対応するのが一般的です。
その理由は、安全性と確実性、そして長期的なコストパフォーマンスなどの点にあります。
コンバーター単体のDIY交換が推奨されない4つの理由
専門知識がない方がBSアンテナのコンバーターを自分で交換するのが難しいのには、主に3つの理由があります。
- 部品の入手が困難
現在使用しているBSアンテナに適合するコンバーター単体を探し出し、購入することは非常に困難です。
メーカーも部品単体での販売は想定していないことがほとんどです。 - 高所作業の危険性
BSアンテナは、ベランダなどを除けば、主に屋根の上や壁面の高所に設置されていることが多く、作業には転落などの重大な危険が伴います。
専門の技術や安全装備のない一般の方の作業は絶対に避けるべきです。 - ミリ単位での精密な角度調整が必要
BSアンテナは、宇宙の静止衛星に向けてミリ単位での正確な角度調整が不可欠です。
またコンバーターの設置位置も、ディッシュが反射した12GHz帯の焦点をキャッチできるよう、正確に固定する必要があります。コンバーターを交換する際に少しでも角度がズレると、12GHz帯の電波をまったく受信できなくなります。
このBSアンテナの角度調整やコンバーター設置位置の調整は、専用の測定器(レベルチェッカー)などの各種機材がなければ、ほぼ不可能です。 - 交換コストの問題
BSアンテナでも一般住宅向け45型モデルは、本体だけなら7,000円から8,000円程度で購入できます。
仮にコンバーターだけを交換するとして、同タイプのBS/CSアンテナに対応するコンバーターの部品代などを計算すると、BS/CSアンテナを新規で購入する価格とほとんど変わりません。
そのため一般のお住まいにおいては、BSアンテナのコンバーターだけを単体で交換するより、アンテナごと交換するほうがコストパフォーマンスが高くなるのです。
BSアンテナ(BS/CSアンテナ)には、主な製品として、一般住宅向けの45型(ディッシュ内部の直径が45センチ)のほか、このディッシュ直径別に、50型、60型、75型、90型、120型などのサイズ別モデルが存在します。
大型モデルはキャッチできる12GHz帯のレベルが高くなり、主にマンション、アパートなどの規模に応じた、共同受信用のモデルになります。
中でも90型や120型などの大型モデルは本体が10万円以上と高価なこともあり、コンバーターが寿命を迎えた際には、コンバーターのみを交換するケースもあります。
しかし、家庭用の45型モデルなど小型モデルの場合は、コンバーターが故障した場合も、本体価格や作業の手間などを考慮すると、アンテナごと交換する方が合理的なのです。
コンバーターの寿命(約10〜15年)=アンテナ全体の寿命
特に家庭用の45型BSアンテナでコンバーターの寿命が来ているということは、アンテナの他の部分も同様に劣化が進んでいるサインです。
パラボラアンテナのお皿の部分(ディッシュ)は塗装が剥げ、アームや固定金具は錆びて強度が落ちている可能性があります。このような老朽化したBSアンテナは、コンバーター以外にも角度のズレなど、BSアンテナの故障・トラブルが生じる可能性が高くなります。
したがって、仮にコンバーターだけを交換できたとしても、すぐに別の部分が破損してふたたび受信不良になるリスクが高いのです。
そのため、BSアンテナを長期的に安心して使い続けるためには、アンテナ全体を新しいものに交換することがもっとも確実で、結果的にコストパフォーマンスにも優れた選択となります。
BSアンテナの修理・交換を業者に依頼する場合の費用相場とポイント
高所に設置されているBSアンテナが寿命を迎えた場合など、ご自分でトラブルを解決できない場合は、アンテナ工事の専門業者に依頼するのがもっとも安全で確実です。
ここでは、アンテナ工事業者にBSアンテナの修理・交換をご依頼になる際の費用相場と、信頼できる業者を選ぶためのポイントを解説します。
BS/CSアンテナ本体の交換にかかる費用目安
アンテナ交換の費用は、アンテナの種類や設置場所、作業内容によって変動します。
以下はBSアンテナを交換する場合の一般的な費用相場です。
※上記はBSアンテナ交換に生じる各種工事費の平均的な価格です。
正確な費用は現場の状況や業者の価格体系によっても異なるため、必ず事前に複数の業者から見積もりを取り、その内訳を確認することが重要です。
失敗しない!信頼できるアンテナ専門業者の選び方
BSアンテナの交換など各種アンテナ工事をご依頼になる場合には、安心して工事を任せられる業者を選ぶために、以下のポイントを必ず確認しましょう。
- 無料で詳細な見積もりを提示してくれるか
調査や見積もりが、出張料やキャンセル料なども含めた完全無料であるか、また見積もりの工事内容や費用の内訳が明確に記載されているかを確認します。
「工事一式」など曖昧な見積もりを出す業者は注意が必要です。 - 十分な工事実績と良い口コミがあるか
会社のウェブサイトで施工の実績や事例を確認する、また第三者の口コミサイトで評判をチェックするなどしてください。 - 工事後の保証制度が整っているか
万が一、工事後に不具合が発生した場合に備え、長期の保証が付いている業者を選ぶと安心です。専門業者の保証期間は5年〜10年が一般的です。 - 問い合わせ時の対応が丁寧で分かりやすいか
質問に対して専門用語を多用せず、素人にも分かりやすく説明してくれる業者は信頼できます。
たとえば本記事にご協力いただいた「あさひアンテナ」では、上記の条件をすべて高い水準で満たしています。
まず、現地調査や見積もりは、諸費用含む完全無料で実施し、他業者との相見積もりや即日工事にもご対応しています。
見積もり内容は業界最安に挑んでおり、各項目を詳細に明記しています。また同社は接客の姿勢にも高品質を追求しており、問い合わせ時から工事や料金に関するご質問にも、ご理解いただけるまで分かりやすく丁寧にお答えします。
実際の工事に関しては年間6,000件以上の施工実績を誇り、社員スタッフによる完全自社施工で、細かな部分まで丁寧で高品質な工事を、中間マージンなどをカットした適正価格にてご提供します。
また工事後は業界最長クラスである、工事完了日から「10年」の長期保証をご用意しており、工事後も末永くご安心いただけます。
BSアンテナ交換など、各種アンテナ工事をご依頼になる際には「あさひアンテナ」を依頼先の候補に数えられることを、本記事の筆者からもおすすめします。
まだ断定は早い!コンバーター以外に考えられるBS視聴トラブルの原因
BS放送が映らない、またテレビ画面の映りが悪い原因は、必ずしもコンバーターの故障だけではありません。
BSアンテナ交換をご依頼になる前に、主に以下のような、その他の可能性も考慮に入れておきましょう。
※上記はBS放送の受信不良で考えられる主な要因です。
これらの原因が複合的に絡み合っている場合もあります。
原因の特定が難しい場合は、プロである専門業者に調査を依頼するのが最善の策です。
【Q&A】BSアンテナコンバーターに関するよくある質問
ここでは、BSアンテナのコンバーターに関連するよくある疑問にお答えします。
「BSアップコンバーター」や「ダウンコンバーター」とは違うもの?
はい、違うものです。
「アップコンバーター」や「ダウンコンバーター」は、主に集合住宅の共同受信設備において、既存の古い配線を活かしながら新4K8K衛星放送に対応させるために使われる特殊な周波数変換装置です。
戸建て住宅のアンテナに付いている「コンバーター(LNB)」とは役割も機器も異なります。
4K/8K放送を見るにはコンバーターの交換も必要?
はい、必要になる可能性が高くなります。
2018年(平成30年)に始まった新4K8K衛星放送では、従来の衛星放送の電波(右旋円偏波)に加え、不足した空きの周波数帯を補うため、4K8K用に新しく用意された電波(左旋円偏波)が導入されています。
この新しい電波(12GHz帯)を受信して、テレビ電波変換するためには、「4K8K対応」のコンバーターを搭載したアンテナが必要です。
2018年以前に設置された古いBSアンテナ(2K(右旋)対応型)では、右旋で送られる一部の4Kチャンネルを除き、左旋で送られる新4K8K衛星放送の多くのチャンネルを視聴することはできません。
この場合も、特に一般住宅向けの45型BSアンテナでは、コンバーターではなくBSアンテナごと交換することになります。
他にも4K8K対応のコンバーターで変換された周波数帯は、従来の右旋円偏波が1032MHzから2072MHzに対し、左旋円偏波ではより周波数帯の高い2224MHzから3224MHzまでになります。どちらも地デジ電波のUHF(極超短波のうち470MHzから710MHz)よりは高い周波数帯になります。
したがってBSアンテナ本体だけでなく、アンテナからテレビまでを結ぶアンテナケーブルや、その間に設置されるブースター、分配器、分波器、アンテナコンセントユニットなどすべてのシステム機器も、このより高い周波数帯に対応できる「4K8K(3224MHz)対応型」である必要があります。
ただ2026年(令和8年)現在、多くの民間放送局が4K放送から一部撤退したことなどにより、周波数帯の再編が行われ、現状で左旋によって送られるチャンネルは、BS放送の「BS NHK8K」1チャンネルのみになっています。
それ以外のチャンネルは4Kチャンネル含めてすべて右旋で送られているため、現状のBSアンテナや配線部の設備が2K(右旋)のみ対応であっても、上記の左旋チャンネルを視聴しないのであれば、すぐにアンテナや設備を交換する必要はありません。
コンバーターの性能が優れるBSアンテナモデルやメーカーは?
そこで、本記事ではコンバーターをはじめとするBSアンテナの性能の目安と、評価の高いおすすめメーカーの商品について解説します。
ディッシュで反射させた12GHz帯を一点に集めて受信する仕組みのため、ディッシュ直径が大きいほど、受信できる電波が強くなるのです。
一般の戸建て住宅ではほとんどの場合、もっとも小さい45型のBSアンテナでも十分な受信性能を持ちます。ただ日本の北部や南端、離島部など静止衛星からの距離でやや電波レベルが弱まる地域や、降雨・降雪による電波レベルの低下の影響を避けたい場合には、50型や60型、75型などやや大型のモデルを使用する場合もあります。
そしてコンバーターやBSアンテナ本体の性能を示す目安・基準には、主に以下のものがあります。
- 利得:利得(動作利得・ゲイン)とは、アンテナの受信効率や電波を出力する効率を示す数値(㏈)ですが、BSアンテナの場合には二種類の利得があります。まずひとつ目は、ディッシュの利得です。これはディッシュで集められる電波の強さを示し、上記の通りディッシュが大きいほど高くなります。もうひとつはコンバーター利得で、コンバーターが受け止めた12GHz帯から、MHz帯に変換する効率を示します。この数値も大きいほど、多数のテレビに電波を分配する際に有利です、ただ一般住宅ではそこまで気にする必要はありません。
- コンバーター雑音指数(NF):電子機器は作動する際に必ず電波ノイズを発生させます。そしてこの数値(㏈)は、BSアンテナのコンバーターが作動時にノイズを発生させる割合を示すものです。小さいほど性能が良く、大雨などで電波レベルが悪化した際にも比較的、受信の安定が期待できます。
- コンバータ局発位相雑音:コンバーターが12GHzからMHz帯に周波数帯を変換する際に、基準となる信号を「局発」と呼びます。この局初の信号が安定していないと、変換された周波数帯も安定しません。この変換時に生じる周波数帯の揺らぎを「位相雑音」という形で表します。この数値(㏈/Hz)が低いほど、変換される周波数帯が安定する、性能が高いコンバーターになります。
- G/T:BSアンテナの総合的な性能を表す比率です。Gはディッシュの利得、Tは電波に混じるノイズに関係する値であり、その比率を示すものです。利得が高くノイズの発生が少ないほどアンテナほど「G/T」は大きく、性能が高いことになります。
BSアンテナの性能を示す主な目安は以上の通りで、コンバーターに関しては、主に発生させる雑音(ノイズ)の低さが、電波の品質を保つ性能の高さと言えます。
そして基本的に、マスプロ電工やDXアンテナ、日本アンテナ、サン電子などの日本国内の大手アンテナメーカーや、Panasonic(パナソニック)など大手家電メーカーのBSアンテナ製品であれば、それぞれ独自の工夫でコンバーターの雑音指数や局発位相雑音が抑えられているほか、全体的な精度も高く、安心して利用できる人気の製品になっています。
今後の故障リスクをなくしたいなら|アンテナ不要の視聴方法も検討しよう
ここまでの記事をお読みになり「アンテナの故障やメンテナンスの手間から解放されてBS放送を楽しみたい」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
そうお考えの方には、BSアンテナを使わないBS放送の視聴方法も選択肢になります。
代表的な方法として挙げられるのが「光テレビ」と「ケーブルテレビ(CATV)」です。
以下、テレビアンテナ設置と「光テレビ」「ケーブルテレビ」の視聴方法の特長を一覧で比較してみます。
※上記は各視聴方法の主なメリットとデメリットです。
上記の通り、光テレビやケーブルテレビには、アンテナ設置に伴う故障や老朽化のトラブルや、受信障害などの問題を避けられるという大きなメリットがあります。
一方で、地デジやBS放送の無料チャンネルについても月額視聴料金が発生するため、特にマイホームでの視聴に関しては、数年スパンで考えると、アンテナに比べるとコストがかさむのもまた事実です。
いずれにせよ、ご自身のライフスタイルや視聴環境に合わせて、上記の選択肢を検討してみるのも良いでしょう。
まとめ
今回は、BSアンテナのコンバーターについてその役割から考えられるトラブル、そしてコンバーターの故障が原因でテレビ(BS放送)が映らなくなった場合の対処法について解説しました。
最後に、この記事の要点をまとめます。
- BSが映らない原因として、アンテナ先端の「コンバーター」の故障が考えられる。
- コンバーターの寿命は一般的に10年から15年で、経年劣化が主な故障原因となる。
- BS放送が映らなくなったときは、業者を呼ぶ前に、まずは自分で安全にできるチェックリストを試してみる価値がある。
- 特に一般住宅用のBSアンテナで、コンバーター単体のDIY交換は危険性と難易度、コストが高いため、BSアンテナ丸ごとの交換が基本。
- 専門業者に依頼する場合、費用相場を把握し、複数の業者から見積もりを取って慎重に選ぶことが重要。
- BSアンテナの故障リスクを避けたい場合は、光テレビやケーブルテレビという選択肢もある。
BS放送が突然映らなくなってお困りの際も、落ち着いて考えられる原因を順番に確認していけば、必ず解決策は見つかります。
この記事で紹介したチェックリストを試しても改善しない場合は、BSアンテナが寿命を迎えているサインかもしれません。
その際は、無理をせず信頼できるアンテナ専門業者に相談し、快適なテレビ視聴環境を取り戻してください。
もしご自宅で対処が難しいアンテナトラブルでお困りの際は、まずは本記事でもご紹介した「あさひアンテナ」のフリーダイヤルか、公式サイトのメールフォーム、公式LINEアカウントまでお気軽にお問い合わせください。
迅速な対応と高い技術、そして低価格な費用で、早急かつお得に問題を解決してくれることでしょう。




