テレビが映らない原因と対処法は?受信レベル低下やアンテナ設定を自分で解決する方法・完全ガイド【E202エラーも解消】

2025年06月15日

お引っ越しや一人暮らしのスタートなどで、新しいお住まいに家電製品を設置するなど新生活の準備がひと段落して、やっと一息ついてテレビを見ようと思ったら、テレビ放送が映らない。
あるいは、いつもは特に問題なく映っているテレビのチャンネルをつけてみたら、ある日突然「E202」という見慣れないエラーコードが表示されていて、テレビ画面が映らなくなっている。

そんな予期せぬテレビのトラブルでお困りになった経験はないでしょうか。もしくは、いつそんなトラブルが生じないかと、ご不安を覚えてはおられませんか。

トラブルが起こったときには「業者を呼んで修理を依頼しないとダメかな」「でも、費用や手間はなるべくかけたくない」とお悩みの方も多いことでしょう。

しかし、ご安心ください。
テレビが映らなくなる原因には、意外と単純なことも多く、専門知識がなくてもご自身で解決できるケースも多々あるのです。

この記事では、テレビの受信トラブルが生じた場合の、アンテナ設定でお困りの方のために、トラブルの原因を特定する方法から具体的な対処法までを、写真や図を交えながら、一般の方にも分かりやすく解説してゆきます。

本記事を一通りお読みいただければ、突然のテレビ映像トラブルに対しても、ご自身の力で問題を解決して、安心してテレビを見られる環境を取り戻すための道筋が見えてくることでしょう。

この記事でわかること

  • 【最初に確認】テレビ画面に出ているエラーコードは何ですか?原因と対処法。
  • テレビが映らない根本的な原因は「アンテナレベル」!自分で確認する方法。
  • 【メーカー別】アンテナレベルの確認とチャンネル再設定(スキャン)の方法。
  • 【初心者でも9割は解決】今すぐご自分でできる9つのトラブル対処法。
  • 自分で行うか業者に頼むか?アンテナ設定・修理の判断基準とリスクの解説。
  • 失敗しないアンテナ工事業者の選び方とは?【あさひアンテナの強み】
  • まとめ:正しいアンテナ設定で快適なテレビ視聴を取り戻してください。

【最初に確認】テレビ画面のエラーコードは何ですか?原因と対処法

もしご自宅のテレビ機器で、テレビアンテナで受信したテレビ放送が正常に映らない問題が起こったときは、まずはテレビ画面に表示されている「エラーコード」を確認してください。

エラーコードとは、テレビ、レコーダーなどテレビ放送の受信機器が、受信トラブルや本体の不具合など、さまざまな原因でテレビ放送を映し出せなくなったときに、機器が原因を自己診断で割り出して、エラーの原因を表示するコード(数値)のことです。

エラーコードは「E101」など、E(エラー)とその原因に対応する三ケタの数字で構成されており、テレビなどの機器のメーカー、モデルなどは違っても、コードの内容は共通しています。また現在の機器では、エラーコードに合わせて、エラーの原因を説明するとメッセージが表示される機器が大半になっています。

このエラーコードを確認することで、テレビが正常に映らない原因を特定するための重要な手がかりになります。

一般的にテレビ画面が映らないトラブル時に映し出されることの多い、代表的なエラーコードとその原因、対処法の概要は、以下の通りです。

エラーコード 状態 主な原因
E202 / E201 アンテナからの電波を受信できていない。 アンテナの向きのズレ、ケーブルの接続不良、悪天候。
E100 / E101 / E102 B-CASカードを認識できていない。 カードの挿入方向の間違い、ICチップの汚れ、カードの故障。
E209 アンテナケーブルがショートしている。 ケーブルの破損、配線ミス。
E203 / E204 / E205 放送が休止している、または有料チャンネルの未契約。 放送休止中のチャンネルを選んでいる、有料放送が未契約。

※上記は主要なエラーコードのおおよその内容であり、細かな内容は各エラーコードによって違います。

ここでは、特に多くの方が遭遇するエラーについて詳しく解説していきます。

「E202」「E201」:アンテナの電波が弱い・届いていないサイン

一般のお住まいでテレビ放送が映らなくなった場合に、もっともよく見られるエラーコードの種類が「E202」と「E201」です。
これらは、テレビがアンテナからのテレビ電波(映像信号)を十分に受け取れていないことを示しています。

それぞれのエラーコードの、正確な意味は以下の通りです。

  • E202:アンテナからの電波(映像信号)まったく届いていない状態です。
  • E201:アンテナからの電波(映像信号)は届いているものの、レベルが非常に弱く安定して受信できない、テレビ映像を映し出せない状態です。

エラーコードでも、特にこの二種類が出ているケースでは、アンテナ本体や配線部から届く受信強度、アンテナレベルが低くなっていることが考えられます。
具体的な原因としては、以下のようなものが考えられます。

  • 台風や強風によるアンテナの向きのズレにより受信感度が低下している。
  • アンテナの老朽化や破損での性能低下。
  • アンテナケーブルの抜けや緩み、断線による電波レベルの低下。
  • 大雨や大雪による電波の減衰。
  • 周辺に高い建物が建ったことによる電波の遮断(電波障害)。

これらの問題については、後の章でご紹介する「アンテナレベルの確認方法」と「自分でできる9つの対処法」を参考に、解決を試みてください。

「E100〜E102」「E209」など:B-CASカードや配線の問題

電波の問題以外にも、機器の不具合でエラーが表示されることがあります。

エラーコード 原因 すぐに試せる対処法
E100 / E101 / E102 B-CAS《ビーキャス》カードが正しく読み込めていない B-CASカードを一度抜き、ICチップの汚れを乾いた布で拭いてから、正しい向きで奥までしっかり挿し直す。
E209 アンテナケーブル内でショート(短絡)が起きている可能性がある。 テレビの電源を切り、アンテナケーブルを交換してみる。
E203 / E204 / E205 選択中のチャンネルが放送されていない、または契約していない。 別のチャンネルを選んでみる。有料放送の場合は契約状況を確認する。

※上記のエラーコードの説明は、主な内容になります。

B-CASカードとは、地デジや衛星放送など日本のデジタルテレビ放送を受信する際、著作権保護などのため暗号化された映像信号を解読し、視聴できるようにする暗号キーの役割を果たすICカードです。

近年の4K8Kテレビなどでは、同様の役割を持つ「ACASチップ」が内蔵されていますが、それ以外のテレビなどデジタル放送の受信機器には、B-CASカードを挿入するスロットがあり、このB-CASカードの不具合や接触不良などで、テレビ本体がカードを認識できず、信号の暗号化が解けないと、地デジや衛星放送のテレビ放送が映らなくなります。

B-CASカードの問題が生じている場合は「E100」番台のエラーコードが表示されます。それぞれのエラーコードの正確な意味は、以下の通りです。

  • E100:テレビなど本体にB-CASカードが挿入されていない。
  • E101:挿入されているB-CASカードが認識できない。
  • E102:B-CASカードに不具合があって使用できない。

そのためこれらのエラーでは、カードの汚れを落として正しく差し直す、場合によってはカードを正常なものへと交換するなどの対処が必要となります。

「E209」のショートとは、配線に過度の電流が走っていることを指します。主にテレビのチューナー端子からBS/CSアンテナのコンバーターに送られる電源設定のトラブル、もしくはケーブルの破損などが原因になります。

「E203」「E204」「E205」はどれもテレビ電波の受信に関するエラーコードで、正確な意味は以下の通りです。

  • E203:そのチャンネルの放送局が放送休止中である。
  • E204:その地域で使用されていないチャンネル番号である。
  • E205:その住宅で契約していない有料チャンネルである。

ただ各エラーコードは、テレビ本体が自己診断で表示するものであるため、特にテレビの受信(200番台)やB-CASカード(100番台)のエラーコードについては、表示されるコードと実際の原因がやや異なる場合もあるため、注意が必要です。

いずれにせよこれらのエラーは、比較的簡単な対処で改善することが多くなります。
まずは落ち着いて、お使いのテレビなど機器の状態を確認してみてください。

テレビが映らない根本原因は「アンテナレベル」!自分で確認する方法

多くの場合、エラーコードの背景にある根本的な問題、それが「アンテナレベル」です。
アンテナレベルとは、ご自宅にあるテレビアンテナが受信している、もしくはアンテナからそれぞれのテレビなど機器に届いている電波レベル(映像信号)の強さを示す数値のことで、テレビが正常に映るための最重要ポイントとも言えます。

アンテナレベルが一定の基準値を下回ると、テレビのチューナー側で、映像信号を映像に変換するために必要な信号の強度を確保できなくなります。その結果「E202」や「E201」などのエラーが表示されて、テレビが映らなくなってしまうのです。

アンテナレベルが低下する主な原因には、以下のようなものが挙げられます。

  • アンテナの向きが、電波塔や衛星の方向からずれて受信感度が落ちている。
  • アンテナ本体が故障、経年劣化で受信性能を失っている。
  • アンテナケーブルが劣化していたり、接続が緩んでいたりする。
  • 複数のテレビに電波を分ける分配器《ぶんぱいき》によって、電波が弱まっている
  • 悪天候(大雨、大雪)の影響を受けている

テレビが映らない問題を解決するには、まずこのアンテナレベルを確認して、原因を特定することが最初のステップとなります。

【メーカー別】アンテナレベルの確認とチャンネル再設定(スキャン)方法

アンテナレベルの確認方法やチャンネルの再設定(スキャン)方法は、おおよその流れは同様ながら、お使いのテレビのメーカーやモデルによって操作の手順が異なります。

またテレビに表示されるアンテナレベル画面の見方や、必要な電波レベルの基準値も、メーカー、モデルによって変わってきます。

この項目では、現在のテレビ主要メーカー、モデルごとに、アンテナレベル画面を表示する具体的な手順と、画面の見方を解説していきます。
お手元にリモコンをご用意の上、お住まいのテレビのメーカー、モデルごとに、以下の手順でテレビを操作していくことで、適切に作業を進めることができます。

パナソニック(VIERA)の操作手順

  1. リモコンの「サブメニュー」または「便利機能」ボタンを押します。
  2. 画面に表示されたメニューから「視聴オプション」を選び、「決定」を押します。
  3. 「アンテナレベル」を選び、「決定」を押すと、現在の受信レベルが表示されます。
  4. アンテナレベルの目安は「44」以上です。 これを下回る場合は、受信状態が不安定な可能性があります。

チャンネルの再設定を行う場合は、メニューから「初期設定」>「チャンネル設定」と進み、再スキャンを実行してください。

シャープ(AQUOS)の操作手順

  1. リモコンの「ホーム」ボタンまたは「設定」ボタンを押します。
  2. メニューから「設定」または「設定/その他」を選び、「決定」を押します。
  3. 「放送受信設定」>「アンテナ設定」>「地上デジタルアンテナレベル」または「BS/CSデジタルアンテナレベル」を選びます。
  4. アンテナレベルの目安は「60」以上です。

チャンネルを再設定する場合は、「放送受信設定」から「チャンネル設定」を選び、「地上デジタル自動」などでスキャンを行ってください。

ソニー(BRAVIA)の操作手順

  1. リモコンの「ホーム」ボタンを押します。
  2. 画面下のメニューから「設定」を選び、「決定」を押します。
  3. 「放送受信設定」>「アンテナ設定」と進みます。
  4. 確認したい放送(地上デジタル、BS、CS)を選ぶと、アンテナレベルが表示されます。
  5. アンテナレベルは、緑色のバーが長く伸びている状態が良好です。

チャンネルの再設定は、「放送受信設定」内の「自動チャンネル設定」から「再スキャン」を選択することで行えます。

東芝(REGZA)/日立(Wooo)の手順

お使いの機種によって操作が若干異なりますが、基本的な流れは同じです。

メーカー 操作手順 アンテナレベル目安
東芝 (REGZA) リモコンの「スタートメニュー」→「放送受信設定」→「地上デジタル設定」→「アンテナの設定」 22以上が推奨されます。
日立 (Wooo) リモコンの「メニュー」→「各種設定」→「初期設定」→「受信設定」→「受信設定(地上デジタル)」→「CH合わせ」 60以上が推奨されます。

これらの手順で現在のアンテナレベルを確認し、推奨値を下回っていないかチェックしてみましょう。

なお、上記の方法は各メーカーの主要モデルの場合であり、同メーカーによっては手順などが微妙に異なる場合もあります。そのため、正確な手順がわからないときは、テレビ本体に添付されているマニュアル(説明書)や、販売メーカーの公式サイトにある情報などを当たってください。

【初心者でも9割解決】今すぐ自分でできる9つの対処法

お住まいのテレビでアンテナレベルが低くて映像が乱れる。またはテレビ画面が映らなくなって、エラーコードが表示されている場合でも、専門的な工具などを使わずに解決できることが多くあります。

この項目では、お住まいのテレビでアンテナレベルの低下やエラーコードの表示が起こった場合に、簡単なものから順に、誰でも試せる9つの対処法を紹介していきます。

STEP1〜3:テレビの再起動・配線確認・B-CASカード挿し直し

まずは、もっとも基本的で効果の高い3つの方法から試してください。

1:テレビの再起動

  • まずテレビ本体の主電源を切り、電源プラグをコンセントから抜きます。
  • そのまま1、2分ほど待ち、再度プラグを差し込んで電源を入れ直します。
  • 一時的なテレビ本体の不具合であれば、これだけで改善することがあります。

テレビのリセットとは、テレビが通電しておらず、テレビ内部の基盤などにかかる電圧を排除し、テレビそのものが機能していない状態でしばらく置くことで、内部を初期化することをいいます。これによりそれまでの不具合もリセットされる可能性があります。

ただしテレビのリセット方法も、本体の製造メーカーか製造時期、機種によって実際の手順が違うこともあります。正式な手順の確認には、テレビのマニュアルやメーカー公式サイトなども参照してください。

2:ケーブル配線の確認

  • 壁のアンテナ端子からテレビ(またはレコーダー)までを結んでいるアンテナケーブルを確認します。
  • テレビアンテナケーブル両端のプラグや端子が、緩んでいたり抜けかかったりしていないか、奥までしっかり挿し込み直してください。また端子が汚れている場合は、乾いた柔らかい布などで汚れを落としてください。
  • レコーダーを使っている場合は、レコーダーとテレビを結ぶケーブルも同様に確認します。

アンテナケーブル(テレビアンテナ線)は、曲げ半径を越えた極端な折り曲げや家具などに踏まれるなどすると、ケーブル形状の歪みで電波を伝送する性能が低下するか、または内部の断線などの破損が生じることもあります。

このような問題が生じていないかも確認して、ケーブルが破損している場合は、新しいケーブルへと交換してください。他にもケーブルを伝送される電波レベルは、長いケーブルを伝送されるほど減衰していく性質があるため、テレビアンテナのケーブルを交換、延長する際などは、必要以上に長いものを使用しないという点にも注意が必要です。

3:B-CASカードの挿し直し

  • テレビの電源を切り、B-CASカードを一度ゆっくりと引き抜きます。
  • カード裏面の金色ICチップ部分を、メガネ拭きのような乾いた柔らかい布で優しく拭きます。
  • カードの向きを間違えないように注意しながら、カチッと音がするまで奥までしっかり挿し込みます。

B-CASカードはICカードであるため、長年の使用などで破損して機能しなくなることもあります。その場合は、カードの発行元である「ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ社(B-CAS社)」に連絡した上で、発行手数料を支払って、新しいカードを発行してもらう必要があります。

STEP4〜6:チャンネル再設定・周辺機器の取り外し・ブースター確認

上記の基本的な対処法で改善しない場合は、やや手間のかかる作業になりますか、次のステップに進みます。その手順は以下の通りです。

4:チャンネルの再設定(スキャン)

  • 引っ越し後で受信できるチャンネルや地デジの電波塔が変わったときや、お住まいの地域で放送局の電波が変更された場合に有効です。
  • 前述の「メーカー別」の手順を参考に、チャンネルスキャンを実行してください。

5:周辺機器の取り外し

  • テレビに接続されているDVD/BDレコーダーやゲーム機などが不具合の原因になっている可能性もあります。
  • 一度すべての周辺機器を取り外し、壁のアンテナ端子とテレビを直接ケーブルで接続してみてください。
  • この状態でテレビが正常に映るようであれば、周辺機器のいずれかが原因と考えられます。

6:ブースターの確認

  • お住まいでテレビアンテナの電波レベルを増幅するブースターを設置している場合、その電源が切れていないかを確認します。
  • 屋外用のブースターは電源部と増幅部(本体部)が分かれていて、電源部は屋根裏、天井裏などにセットされて、ブースター用の電源に設置されていることが多くなります。このコンセントが抜けている可能性もあります。
  • 受信レベルが低くなりやすい部屋で、室内用ブースターやラインブースターを設置している場合は、そのブースターの状態も確認してください。

STEP7〜9:アンテナの向き調整・ケーブル交換・分配器の確認

以下の対処法は少し手間がかかりますが、原因の切り分けに有効となります。

7:アンテナの向き調整

  • 屋根の上など危険が伴う高所での作業は絶対に避けてください。
  • ベランダの手すり部など、安全に作業を行える場所にアンテナが設置されている場合のみ試してください。
  • 地デジアンテナは近隣の電波塔の方向(周辺の家のアンテナと同じ方向)、BS/CSアンテナは人工衛星がある東経110度の上空(南西上空)に向けて、少しずつ向きを変えてアンテナレベルが改善するか確認します。
  • 地デジ、衛星放送とも、電波塔や人工衛星の方向に電波を遮る建物などの障害物があると、アンテナレベルが低下します。特にBS/CSアンテナは洗濯物などわずかな障害物にも弱いため注意が必要です。

テレビアンテナを向けるべき正確な方向としては、地デジ電波塔の場合、インターネット上ので「A-PAB(一般社団法人放送サービス高度化推進協会)」サイト内の「地デジ放送エリアのめやす」から、日本各地の地図で電波塔の位置や、各電波塔からの電波が必要なレベルで届くエリアを確認できます。

衛星放送に関しては、日本各地でも東経110度の角度は微妙に異なり、ミリ単位で正確に上下、左右の角度を合わせる必要があります。この角度はスマートフォンアプリ「BSコンパス」によって確認でき、角度調整に役立つほか、インターネット上には、日本各地のエリア別での、BS/CSアンテナの的確な角度を紹介しているサイトもあります。

8:アンテナケーブルの交換

  • ケーブルが古くなっている(5年以上使用している)、または折れ曲がっている場合、内部で断線している可能性があります。
  • 新しいアンテケーブルに交換することで、電波の損失が改善されることがあります。
  • 新しいアンテナケーブルは、地デジ放送、2K衛星放送(BS/CS)、4K8K衛星放送の順で、対応する高品質なケーブルが必要になるためご注意ください。

9:分配器の確認

  • 一基のテレビアンテナから電波を等分に分配する機器「分配器《ぶんぱいき》」を使用している場合、接続しているケーブルの数を減らしてみましょう。
  • 分配器は元の電波レベルを等分に分配するため、個々の分配先の電波レベルは、分配数に応じた数分の一のレベルになります。
  • つまり分配数が多いほど電波レベルが弱まるため、使っていない部屋への配線を外すことで、視聴したいテレビのアンテナレベルが改善することがあります。
  • 分配器もケーブルと同様、地デジ、2K衛星放送、4K8K衛星放送に対応する機器が必要です。また分配器の劣化により、電波の漏洩やノイズ混入などが生じる場合もあり、この場合は交換することになります。
  • 特に4K8K衛星放送の場合、電波の漏洩や混入が生じやすいため、使用しない出力端子には「ダミー抵抗器」というフタのようなものを設置する必要があります。

自分で行う?業者に頼む?アンテナ設定・修理の判断基準とリスク

ここまでの対処法を試してもテレビが映らない場合、アンテナ本体の故障である場合や、より専門的な調整などが必要となる可能性があります。

その場合は、ご自分で修理を試みる前に、そのリスクと、プロに任せるべきケースを正しく理解しておくことが重要です。

以下の項目では、それらのポイントについて解説してゆきます。

高所作業や感電も・自分でアンテナ修理をする危険性

アンテナ修理をご自分で行うことには、費用を節約できるメリットがある一方で、以下のような重大なリスクが伴います。

  • 転落事故のリスク
    • 屋根の上など高所での作業は、たとえ慣れている方でも非常に危険です。
    • 転落すれば、命に関わる大怪我につながる可能性があります。
    • プロのアンテナ業者でも、高所作業は専門知識とヘルメット、安全帯などの完全な装備を整え、必ず二人体制で行います。
  • 感電のリスク
    • ブースターなど、電源を必要とする機器の取り扱いを誤ると、感電する恐れがあります。
  • アンテナや家屋の破損
    • 不適切な作業により、アンテナ本体や屋根、壁などを傷つけてしまう可能性があります。
    • 作業のミスでアンテナ機材や家屋を破損することで、結果的には全体の修理費用が非常に高くつくことも少なくありません。
  • 受信不良の悪化
    • 専門的な知識がないまま調整を行うと、かえって受信状況が悪化してしまうこともあります。

節約できるはずの費用以上に、大きな損害を背負ってしまうことにならないよう、ご自分での無理な作業は禁物といえます。

こんな時は迷わずプロへ!業者に依頼すべきケース

以下のケースに当てはまる場合は、ご自身の安全と確実な問題解決のため、迷わず専門業者に相談することをおすすめします。

依頼すべきケース 理由
アンテナが屋根の上など高所にある ご自身での作業は転落など事故のリスクが非常に高いため。
台風や大雪など、悪天候の後に映らなくなった アンテナ本体の破損や、大幅な向きのズレが考えられるため。
ここまで紹介した対処法をすべて試しても改善しない アンテナ本体やブースターの故障など、専門的な診断が必要なため。
新築の家で、初めてアンテナを設置する 最適な設置場所の選定や、正しい配線には専門知識が必要なため。
原因がまったく見当もつかない プロは専用の測定器で電波状況を正確に把握し、原因を特定できるため。

※以上は主なケースとその理由になります。

失敗しないアンテナ工事業者の選び方【あさひアンテナの強み】

受信トラブルの解決を専門業者に依頼することを決めたら、その次は「どの業者に頼むか」が重要になります。
現在ではアンテナ工事業者も数が多く、大半はお客様第一を重視する優良な業者ですが、残念ながら、中には作業の内容に対して不当に高額な請求を行う。また工事がずさんですぐに問題が再発するなど、悪質な業者が存在するのも事実です。

そこでこの項目では、安心して修理などのアンテナ工事を任せることができる、優良なアンテナ工事業者を選ぶためのポイントを解説していきます。

実績・料金・保証で比較!優良業者を見抜く5つのチェックポイント

アンテナ工事業者を選ぶ際には、以下の5つのポイントを必ず確認して、複数の業者を比較検討してください。

チェック項目 確認する内容 なぜ重要か
1. 明確な料金体系 見積もり以上の追加料金が発生しないか。出張費や見積もりは無料か。 後から高額請求されるトラブルを防ぐため。
2. 豊富な施工実績 ホームページなどで具体的な施工事例や年間の実績件数が公開されているか。 実績の多さは、技術力と信頼性の証し。
3. 長期の工事保証 工事後の保証期間はどのくらいか(8年以上が目安)。保証の範囲はどこまでか。 長期保証は、工事の品質に対する自信の表れ。
4. 完全自社施工 下請け業者を使わず、自社のスタッフが工事を行うか。 中間マージンがなく適正価格。責任の所在が明確で施工品質が安定する。
5. 口コミや評判 実際に利用した人の良い口コミ、悪い口コミの両方を確認する。 第三者の客観的な評価は、業者選びの重要な参考情報になる。

※以上は、注意すべき主なポイントになります。

これらのポイントを押さえることで、悪質な業者に依頼してしまうリスクを大幅に減らすことができます。

あさひアンテナが選ばれる理由:業界最長クラス10年保証と年間6,000件の実績

当「あさひアンテナ」では、お客様に安心してご依頼いただくために、施工の技術力と誠実な対応、そして業界最安に挑む料金を第一に考えています。
以下、あさひアンテナが多くのお客様に選ばれてきた理由をご紹介いたします。

  • 年間6,000件以上の豊富な施工実績
    • 関東エリアを中心に、多種多様な現場にて培った経験とノウハウがあり、お客様に最適なアンテナ工事をご提案します。
  • 完全自社施工による高品質と適正価格
    • 弊社では下請け業者を一切使わない完全自社施工を徹底しており、技術力の高い自社スタッフが責任を持って施工します。
    • 下請け業者を使うと発生する中間マージンをカットし、高品質な工事を業界最安クラスの価格でご提供しております。
  • 業界最長クラス「10年間」の長期保証
    • 弊社では、滅多なことではトラブルが生じない工事の品質に自信があるため、施工後には業界でもトップクラスの「10年保証」をお付けしています。
    • 万が一のトラブルにも、迅速かつ誠実に対応いたします。
  • 出張費・キャンセル費も無料の明朗会計
    • 現地での電波調査や工事費用のお見積もりは、出張料やキャンセル料も含めて、すべて無料です。
    • お客様が見積もりにご納得いただき、工事の本契約をいただいた後は、追加料金が発生することは一切ありませんので、ご安心ください。

テレビアンテナに関するお困りごとがあれば、どんな些細なことでもお気軽に当「あさひアンテナ」のフリーダイヤル、または本サイトのメールフォーム、弊社LINEアカウントまで、お気軽にご相談ください。

まとめ:正しいアンテナ設定で快適なテレビ視聴を取り戻しましょう

この記事では、テレビが映らなくなった際のアンテナ設定や、自分でできる対処法について詳しく解説しました。お住まいでアンテナレベル低下やエラーコードの表示など、テレビ画面の問題が生じた場合の対処について、ご理解いただけたでしょうか。

最後に、重要なポイントを振り返ります。

  • テレビが映らない場合、まずは画面の「エラーコード」を確認して、その原因の目星をつけてください。
  • テレビが映らない根本的な原因は「アンテナレベル」の低下であることが多く、メーカー別の手順で現在のレベルを確認できます。
  • 「テレビの再起動」や「配線の確認」など、自分で簡単に試せる対処法で改善するケースも少なくはありません。
  • 屋根の上など高所での作業は非常に危険なため、絶対に無理はなさらず、専門業者に依頼してください。
  • アンテナ工事業者を選ぶ際は、「料金」「実績」「保証」などをしっかり比較し、信頼できる業者を選んでください。

予期せぬテレビのトラブルは不安なものですが、落ち着いてポイントごとにひとつずつ対処すれば、必ず解決策は見つかります。
この情報が、あなたの「困った」を解決し、一日も早く快適なテレビ視聴を取り戻すための一助となれば幸いです。

もし、ご自宅での対処でトラブルが解決しない場合は、当あさひアンテナのフリーダイヤル、メールフォーム、弊社LINEアカウントまでお問い合わせくださいませ。

フリーダイヤルでは、アンテナ工事現場での研修も重ねた実地の知識を持つオペレーターが、トラブルの状況をお伺いして、想定される原因と、ご自宅でもできる対処をご案内いたします。もしそのご説明で問題が解消された場合は、料金は一切いただきません。

そして、プロのアンテナ職人による修理が必要なトラブルの場合は、弊社にご依頼いただければ、経験豊富で高い技術を誇るアンテナ職人が現場へと駆け付け、早急にトラブル原因の特定と適切な修理、見積もり費用のご提案をいたします。

弊社のご提案にご納得いただければ、工事の本契約ののち、即座に工事へと取り掛かり、迅速な復旧を実現いたします。

アンテナトラブルのご相談はじめ、各種アンテナ工事に関してのお問い合わせは、ぜひ、当あさひアンテナにお任せください。

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アンテナ本体 型番
  • デザインアンテナ

    デザインアンテナUAH201
    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木式アンテナ

    八木式アンテナUA20
    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    2K4K8K対応BS/CS110度アンテナ
    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。