テレビアンテナ修理はどこに頼む? 信頼できるおすすめ工事業者の選び方と費用相場、口コミや保証を事業者別に徹底比較・解説
「自宅でテレビ番組が急に映らなくなった」
「大きな台風が過ぎてから、テレビの映像にノイズが入るようになった」
「テレビ画面が真っ暗になり、中央にE201などの記号とメッセージが表示されている」
「屋根の上のアンテナの向きが、以前の形や他の家のアンテナと比べて明らかに違っている」
「屋根の上のアンテナが全体的にさび付いており、支線が切れてマストごと傾いている」
「屋根の上で、テレビアンテナがマストごと完全に倒れてしまっている」
このページをご覧になっているお客様の中には、お住まいで上記のようなお悩みが発生して、インターネットの検索で調べた結果、ここにたどり着かれた方も多いのではないでしょうか。
ある日突然テレビが見られなくなって原因もわからない、またお住まいのアンテナが倒れている、傾いているなど、明らかな問題が生じたとなると、一般の方はどう対処して良いのか、途方に暮れてしまうことでしょう。
特に目に見えて壊れているとわかるアンテナのトラブルでは、アンテナ工事の経験がない方にとっては、修理費用がいくらかかるのか、どこに修理を頼めるのか、どのような業者が信頼できるのか見当もつかず、どうしてもご不安にかられるものです。
「自宅で簡単に直せる方法はないか」「本当に業者による修理が必用なのか」「依頼できる業者の技術は確かなんだろうか」「修理費用の相場や価格体系がわからない」「依頼した業者が悪質な業者だったら」「高額な請求をされたらどうしよう」などといった多くのご不安から、業者へとご依頼になるふんぎりがつかないかもしれません。
いま現在、このようなアンテナの故障や問題でお困りの方、また業者へアンテナ修理を任せることにご不安をお持ちの方は、どうかご安心いただきたく思います。
この記事では、お客様がテレビのアンテナ修理を業者へとご依頼になる際の、あらゆる疑問や不安を解消いたします。
お住まいでアンテナトラブルが起こった際、業者へとご連絡になる前に、ご自身でできる簡単なチェック方法から、信頼できる業者の見極め方、適正な費用の相場について。
さらには修理費用を抑えるための火災保険の活用法まで、アンテナ工事の専門業者でもある専門家が徹底的に解説します。
この記事を最後までお読みいただければ、もうアンテナ修理で迷うことはなくなります。
最適な方法でお住まいのアンテナトラブルを解決し、一日も早く快適にテレビを楽しめる日常を取り戻してください。
業者を呼ぶ前に!まずは自分でできる5つの簡単チェックリスト
お住まいで突然テレビが正常に映らないトラブルが起こったときは、あわててアンテナ修理業者に連絡する前に、まずはご自身でも確認できるポイントがいくつかあります。
実は、急にテレビが映らなくなるトラブルは、テレビ本体や室内配線の問題など、プロの業者を呼ばなくても解決できる簡単な原因であることも少なくはありません。
無駄なお手間や出費を避けるためにも、まずは以下の5つのポイントをチェックしてみてください。
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- テレビ・レコーダーの電源や配線を確認する。
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- B-CASカードを挿し直す。
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- チャンネルを再スキャン(初期スキャン)する。
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- ブースターの電源を確認する。
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- テレビ画面のエラーコードを確認する。
以下、各ポイントの詳細を解説していきます。
1. テレビ・レコーダーの電源や配線を確認する
お客様にとっては「そんな基本的なこと?」と思われるかもしれませんが、テレビが映らなくなるトラブルで、意外と多いのが単純なケーブル配線のトラブルです。
お部屋の掃除や模様替えの際に、ケーブルを引っ張ってしまうなどして意図せずケーブルが緩んだり抜けたりすることがあります。
またアンテナケーブルの配線は、断面が円になった状態を保つ必要があります。ケーブルを急角度に折り曲げる配線や、家具や家電の下敷きになるなどでケーブルの円形が歪むと、電波が正常に送信できなくなるほか、断線や表皮の破れなど破損の原因にもなります。
室内ケーブル配線は、部屋のコーナーなどではケーブルに設定された「曲げ半径」に応じた曲げ方をする、家具や家電の下敷きにならないように注意する、場合によっては配線カバーなどのご利用も合わせて、適切なケーブル配線を行う必要があります。
ケーブルの長さも重要です。室内で必要な長さより過度に長いケーブルを使用すると、余った部分を束ねた際に折り曲げによるトラブルが生じます。さらにケーブルを伝送されるテレビ電波は、ケーブルが長いほど減衰していきます。したがって室内のアンテナケーブルは必要最小限よりやや余裕がある程度の長さがオススメとなります。
上記のポイントを踏まえた上で、お住まいの室内で、アンテナコンセントの端子から、室内のテレビまでを結ぶ配線部で、以下の点を確認してみてください。
※上記は主な注意点になります。
お住まいの室内配線が適切な状態を維持することが、テレビ画面トラブルを抑える第一歩となります。
2. B-CASカードを挿し直す
テレビ画面に「E100」「E101」「E103」などのエラーコードが表示されている場合、テレビなど受信機器の背面や側面にあるスロットに挿入されている「B-CASカード」の接触不良が原因かもしれません。
B-CASカードとは、著作権保護のために暗号化されている現在のデジタルテレビ放送(地上デジタル放送、衛星放送のBS放送、CS放送)で、暗号化を解除するためのカードキーの役割を果たしています。
他にもご覧になっている有料チャンネルなどの情報を記録する機能も持っており、デジタル放送の受信機器には必須のICカードです。
ポータブルテレビなどにはミニサイズのB-CASカードが使用されているほか、現在の4K8Kテレビの一部には、B-CASカードの代わりに、同様の機能を持つ「ACASチップ」が内蔵されている製品もあります。
したがって、テレビなどの受信機器にB-CASカードが挿入されていないと、テレビにデジタルテレビ放送を映すことができません。
同じ理由から、挿入されているB-CASカードの接触不良などでテレビがカードを認識できないと、やはりデジタル放送を映すことができず、画面に前述のようなエラーコードが表示されます。
テレビ画面に上記のエラーコードが表示された場合は、以下の手順で、一度B-CASカードを抜き差ししてみてください。
- テレビ本体の電源を完全に切ります。
- テレビの側面や背面に挿入されているB-CASカードをゆっくりと引き抜きます。
- カードのICチップ部分を、乾いた柔らかい布で優しく拭きます。
- カードの向きを間違えないように、奥までしっかりと挿し直します。
- テレビの電源を入れ、正常に映るか確認します。
この作業を行っても同じエラーコードが表示される場合は、B-CASカードそのものが破損している可能性があります。もしお住まいに、正常に映るテレビなどの機器がある場合は、そちらのB-CASカードと差し替えて映りを確認し、原因の切り分けを行ってください。
なおB-CASカードは個人の所有物ではなく、著作権保護のために「B-CAS社」から無償で貸与されているものになります。もし破損した際は、同社に問い合わせて、有償で再発行・交換することが必要です。
B-CASカードの個人間の譲渡や売買は法に触れる可能性もあるため、ネットのフリマサイトなど、再発行以外の方法でB-CASカードを手に入れることは避けてください。
また他にも、テレビ内部の基盤、プログラムの不具合など、テレビやレコーダー本体の一時的な不具合でテレビが映らない場合は、機器の通電を一時的に断って休眠状態にすることで、不具合を解消する「初期化(リセット)」が有効なケースもあります。
テレビをリセットする主な方法は、テレビ本体の主電源スイッチを切った後、電源プラグをコンセントから抜き、通電を断ちます。その状態で機器を数分ほど放置した後、あらためて電源プラグをコンセントに差し込み、本体の主電源スイッチを入れて、映りを確認してください。
ただ、テレビやレコーダーのメーカー、モデルによっては、専用のスイッチや電源ボタンの長押し、リモコンによる操作など、独自のリセット方法を持っている場合もあります。
そのため機器の取扱説明書やメーカーの公式サイトなどもご確認になり、独自のリセット方法がある場合は、そちらの方法もお試しください。
3. チャンネルを再スキャン(初期スキャン)する
新しいテレビなどデジタル放送の受信機器を使用する場合には、テレビアンテナに接続した後、テレビ側で受信できるテレビ電波(映像信号)から各放送局を確認して、テレビのチャンネル番号に当てはめていく「チャンネル設定(チャンネルスキャン)」を行う必要があります。
そして、お引っ越しなどで受信できる地デジ電波塔(チャンネル情報)が変わる、またお住まいの地域で新しい放送局が開局する、電波の周波数帯が変更されるなどして、やはりチャンネル情報が変わった場合に、テレビのチャンネル設定と受信できる電波の内容がズレて、一部のチャンネルが映らなくなることがあります。
このような場合は、リモコンの「メニュー」や「設定」ボタンから、チャンネル設定画面を開き、「チャンネルスキャン」や「初期スキャン」「再スキャン」を実行して、現在の正しいチャンネル情報に設定し直してみてください。
チャンネル設定の不具合が原因であれば、これですべてのチャンネルが正常に映るようになる可能性が高くなります。
チャンネルスキャンの操作方法はテレビなど受信機器のメーカー、モデルによっても異なるため、詳しくは付属の取扱説明書、メーカーの公式サイトなどをご確認ください。
4. ブースターの電源を確認する
主に受信できる地デジ電波のレベル(強度)が弱い地域や、複数のテレビにテレビ電波を分配しているご家庭では、アンテナの近くに「ブースター」という機器が設置されている場合があります。これは、アンテナが受信した電波(映像信号)を必要なレベルまで増幅するための装置です。
現在では、テレビを三台以上、設置する住宅では、ブースターの設置がほぼ必須となっています。
このブースターは電力によりテレビ電波を増幅する電子機器であるため、電源が入っていないと動作せず、十分な電波レベルを確保できなくなるため、テレビ放送が正常に映らなくなります。
主なブースターの機種である「屋外用ブースター」は、アンテナのすぐ近くに設置される「本体部(増幅部)」と、ケーブル配線部に設置され、電源コンセントに接続されてケーブルから本体に電源を供給する「電源部」に分かれています。
この電源部はテレビの裏のコンセント周りや、屋根裏、天井裏などにあることが多くなります。
お住まいでこのブースター電源部が正常に作動しているか、具体的には機器のランプが点灯しているか、コンセントが抜けていないかなどを確認してみてください。
なおブースター本体部は、デザインアンテナでは本体の裏側に設置されていることもありますが、アンテナが屋根の上にあるお住まいでは、アンテナマストの下部に設置されていることが多くなります。
またブースター本体部の増幅レベルの調整は専門知識が必要なこともあります。もしお住まいのブースター本体部が高い位置に設置されている場合や、調整の方法がわからない場合などは、無理をなさらず専門の業者に調整をご依頼ください。
5. テレビ画面のエラーコードを確認する
テレビ放送が映らないとき、ブラックアウトしたテレビ画面に表示されるエラーコードは、トラブルの原因を特定するための重要なヒントになります。
エラーコードとは、さまざまな原因でテレビなどの受信機器に、テレビ電波を受信できない、テレビ画面を映し出せないトラブルが生じた際に、受信機器がその原因を診断して、対応するコード(トラブルの原因)を表示するものです。
このエラーコードは、テレビなどのメーカー、モデルは異なっても、コードの種類(内容)はほぼ共通しています。
以下で、代表的なエラーコードの一覧とその意味、トラブルの原因を確認していきます。
※上記は主なエラーコードです。エラーコードやそれが示す原因は他にもあります。
特に「E201」や「E202」が表示される場合は、アンテナ本体の向きのズレや、アンテナ自体の故障、ケーブルの断線などが考えられます。
この場合は、専門業者による点検・修理が必要になる可能性が高くなります。
なおエラーコードは、テレビなどが自己診断が表示するものであるため、テレビに届く受信レベルの問題など、原因が近いトラブルの場合、「E201」「E202」「E203」など、種類は近いものの、実際の原因とはやや異なるコードが表示されることもあるため、その点はご注意ください。
【症状別】アンテナ修理・交換にかかる費用相場と料金の内訳
上記のポイントを中心に、ご自身でテレビ周りをチェックしても画面トラブルが改善されない場合、いよいよ専門業者へのご依頼を検討される必要が出ます。
そのさい、お客様がもっとも気にされることといえば、やはり必要な「費用」ではないでしょうか。
修理に限らずアンテナ工事について、事前に料金の相場をご理解されておくことは、業者から提示された見積もり価格が適正かどうかを判断し、質の悪い業者による高額請求を防ぐために非常に重要です。
ここでは、アンテナの修理や交換にかかる費用の相場を、症状や作業内容の別に詳しく解説します。
アンテナの修理・調整で済む場合の費用相場(5,000円~30,000円)
地デジ放送、衛星放送とも、テレビアンテナは電波を十分に受信するため、を送信する電波塔や人工衛星の方向に向けて角度を調整する必要があり、このアンテナの向き(角度、方向)がズレると受信レベルが低下します。
アンテナの角度のズレは、アンテナの長期使用による老朽化や、激しい風雨、積雪や地震などの自然災害で生じやすくなります。
このアンテナのズレをはじめ、ケーブル接続部や一部の素子の劣化など、アンテナ本体に大きな破損がなく、部分的な修理や調整で復旧できる場合の費用は比較的、安く抑えることができます。
以下、その場合に必要な作業内容と費用の目安、主な原因や症状を解説します。
※上記のトラブルや費用相場は一般的な例です。またどのトラブルでも受信感度が低下する可能性が高いほか、マストの傾きではアンテナの倒壊や落下のリスクも生じるため、早急な対応が必須です。
アンテナ本体の交換が必要な場合の費用相場(33,000円~)
アンテナ本体がマストごと倒壊してしまったり、経年劣化で本体のダメージが大きく、修理による性能の回復が難しい場合は、アンテナそのものの交換が必要になります。
アンテナ交換の一般的な費用構成は「既設アンテナの撤去・処分工事費」と「新しいアンテナの基本設置費用」の合計になります。
ただ実際の費用は、新しく設置するアンテナの種類や、周辺機器の交換も必要なケースなどよって変動します。
以下、アンテナ交換の場合の、主な工事内容や費用相場について解説します。
※上記は一般的な費用相場の目安になります。
知っておきたい料金の内訳:基本料金+部品代+追加作業費
アンテナ修理の依頼時などに、アンテナ工事業者から提示される見積もりは、主に以下の項目によって構成されています。
各項目の内容をしっかりとご理解の上、不明なポイントは必ず業者へとご質問され、納得できるまでご確認ください。
- 基本料金(出張費・作業費): 業者が現場に来て作業するための基本的な費用です。
- 部品代: アンテナ本体やブースター、ケーブルなど、交換が必要な部品の実費です。
- 追加作業費:
- 高所作業費: 3階建ての屋根など、特殊な足場が必要な場合に発生します。
- アンテナ撤去・処分費: 古いアンテナを撤去し、処分するための費用です。
- その他: 配線の延長や特殊な作業など、標準工事以外の作業にかかる費用です。
アンテナ修理の依頼先はどこがいい?4つの依頼先を徹底比較
テレビアンテナ修理を頼める場所(業者、店舗などの業種)は、意外と多彩です。
しかし、それぞれの業種ごとにメリット・デメリットがあり、どこの業者に頼むかで費用はじめ施工品質、対応の質が大きく変わってきます。
お客様にとって最適な依頼先を見つけるために、以下、4つの選択肢を比較してみます。
1. アンテナ工事専門業者|技術力・速さ・価格のバランスが魅力
アンテナ修理に限らず、アンテナに関する各種工事をご依頼になるなら、もっともおすすめといえる業者が、テレビアンテナ工事の専門業者です。
専門業者ならではの高い技術力と知識で、原因を正確に特定し、迅速に問題を解決してくれます。
また専門業者では、下請けを使わない自社施工のケースが多いため、下請けへの中間マージンが発生せず、費用を安く抑えられる傾向があります。
さらに専門知識を研修し、現場経験も豊富なプロと言える、会社所属のアンテナ職人が施工を担当するため、施工技術に信頼が置け、責任の所在も明確になります。
急なトラブルはじめ、各種工事に即日対応してくれる業者も多く、一刻も早くテレビを復旧させたい場合に頼りになります。
2. 家電量販店|知名度による安心感はあるが割高になる傾向
ヤマダ電機やケーズデンキ、ジョーシンといった日本全国に店舗がある大手の家電量販店でも、アンテナ修理などの工事を受け付けています。
誰でも知っている企業という安心感や、行きつけの店舗に相談しやすい、店舗独自のポイントが使えるといったメリットもあります。
しかし、このような店舗のアンテナ工事では、実際に工事を行うのは、店舗や本社スタッフではなく、店舗からの電気工事を全般的に請け負う下請け業者がほとんどです。
そのため、仲介手数料などの中間マージンが上乗せされて費用が割高になるほか、アンテナ専門ではない下請け業者の技術力にばらつきが出る、即日工事が難しく対応までに時間がかかる、下請け業者の利益を確保するため、現地調査の出張料やキャンセル料などが発生することが多い、といったデメリットも考慮される必要があります。
3. 地域の電気屋|顔なじみの安心感と柔軟な対応が期待できる
お客様が昔から付き合いのある街の電気屋さんなら、気軽に相談できて、お住まいの構造や築年数、ご家族の構成などに応じて、きめ細かく親身に対応してくれる安心感があります。
このような店舗は、地域密着型で、いわば家電のホームドクターとして、付き合いがあるお住まいで、アンテナ以外の電気設備のトラブルにも、柔軟かつ全般的に対応してくれることが多くなります。
一方で、このような業者は、電気工事全般に対応出来る一方で、アンテナ工事を専門としているわけではありません。上記した家電量販店などの下請け業者も、このような店舗であることが多くなります。
そのため、最新のアンテナ事情や費用相場には詳しくなく、最新機種、施工への対応や高所作業が難しいこともある、価格面でも店舗によって、相場より安いことも割高なこともあるといったケースも考えられます。
また、個人経営のため、予約が取りづらい場合がある他、店主の高齢化などで閉店してしまい、相談先がなくなる可能性があることなども念頭に置いてください。
4. ホームセンター・ハウスメーカー|手軽だが専門性は低い
カインズなどのホームセンターや、お住まいを建てたハウスメーカーに相談することも可能です。
しかし、これら店舗、会社の場合も家電量販店と同様、実際の工事は下請け業者(主に町の電気店など)が担当することが大半です。
そのため、費用が割高になる、早急な対応が難しい、担当業者により施工技術に差が出やすいなどのデメリットが出てくる可能性もあります。
お住まいの新築時の保証が適用される場合などを除き、積極的にお選びびなるメリットは少ないかもしれません。
もう騙されない!失敗しないアンテナ修理業者の選び方6つのポイント
上記の通りアンテナ修理の際に比較的オススメとなる業者は、やはりアンテナ工事の専門業者です。
しかしその際、もっとも重要なポイントとなるのが「業者選び」です。
アンテナ工事の専門業者も数が多い分、残念ながらすべての業者が優れた業者であるとはいえません。中には、消費者の知識不足につけこんで、粗悪な機材、施工や、お客様に無断で工事費用を追加するなどして、高額な請求をする悪質な業者も存在します。
質の低い業者に依頼してしまって後悔なさらないために、テレビアンテナ修理はどこに頼むべきか、信頼できる優良業者を見極めるための、以下の6つのチェックポイントを必ず確認してください。
【ポイント1】十分な施工実績と専門性があるか
業者の公式サイトを見て、これまでの施工実績が豊富に掲載されているかを確認してください。
「年間施工実績◯◯件」といった具体的な数字のほか、写真付きの施工事例が多数、掲載したブログなどがあれば、それだけ多くの顧客から選ばれている証拠といえます。またその業者による実際の施工イメージを確認できます。
特に、あさひアンテナのように「年間6,000件以上」といった実績を公開している業者は、信頼性が高いと言えます。
【ポイント2】見積もりの内容が明確で詳細か
信頼できる業者は、見積もり時にその内訳を詳細に提示してくれます。
逆に「アンテナ工事一式 ◯◯円」といった大雑把な見積もりを出す業者は要注意といえます。
見積もり内容で「基本作業費」「部品代」「高所作業費」など、何にいくらかかるのかが明確に記載されているかどうかを確認してください。
また、見積もり後の追加料金の有無や、出張・見積もりが無料かどうかも、事前にご確認になることが大切です。
【ポイント3】長期の工事保証とアフターフォローがあるか
アンテナは屋外に設置されるため、常に風雨や積雪など、自然環境の影響を受けます。
したがって徐々に老朽化することはもちろん、自然災害による思わぬ不具合が生じることもあります。
万が一、アンテナ工事(修理含む)後に不具合が発生した場合に備えて、長期の工事保証を提供している業者を選んでください。
アンテナ工事業者による、工事の保証期間は5年~10年が一般的です。
保証内容(自然災害による故障は対象外など)もしっかりとご確認の上で、業者からの保証書を発行してもらってください。
【ポイント4】口コミや評判が良く、対応が丁寧か
実際にその業者を利用した人の声は、非常に参考になります。
Googleマップの口コミや、暮らしのマーケットのような比較サイト、また各種SNSで、良い評価だけでなく、悪い評価にも目を通してみてください。
高評価、低評価とわず、個々の評価は個人の主観なども入るほか、デマなどのケースもあるため、個々の意見よりも全体的な傾向を参考にされるとよいでしょう。
また、問い合わせの電話をした際のオペレーターの対応が丁寧かどうか、調査やお見積りでお住まいを訪問したスタッフの身だしなみが整っていて、やはり丁寧な対応を行うかという点も、その会社の顧客に対する姿勢を判断する重要なポイントです。
【ポイント5】損害賠償保険に加入しているか
テレビアンテナ工事では、たとえ業者の作業であっても、屋根から工具を落としてしまう、作業中に家屋を傷つけてしまうなど、万が一の事故のリスクはゼロとはいえません。
信頼できる専門業者は、そうした事態に備えて必ず損害賠償保険に加入しています。
公式サイトに損害賠償保険に関する記載があるか、なければ直接、問い合わせて確認をとっておくと、より安心して工事を任せることができます。
【ポイント6】完全自社施工であるか
アンテナ工事業者選びの重要なポイントは、工事をすべて自社のスタッフで行う「完全自社施工」の業者を選ぶことです。
上記でも少しご説明した通り、実際の工事を下請け業者に丸投げする会社の場合は、仲介手数料などの中間マージンが発生して、施工品質に無関係の部分で費用が高くなるだけでなく、工事の品質が不安定になる、トラブル時の責任の所在が曖昧になるなどの可能性があります。
自社施工の業者であれば、技術研修を受けて、現場経験も豊かな社員スタッフが責任を持って対応してくれるため、品質・価格ともに安心です。
要注意!アンテナ修理における悪徳業者の手口と対策法
前述した通り、アンテナ工事業者の中には、残念ながら一部の悪徳業者も存在します。
そのような業者が、お客様の知識不足に付け入り、ご不安を煽って高額な契約を迫る手口は、現在でも巧妙化しており、どなたでも被害に遭う可能性があります。
この項目では、悪徳業者の代表的な手口とその対策法をご説明いたします。アンテナ工事に当たっては、悪徳業者をお選びにならないよう、ご自分を守る知識を身につけてください。
典型的な悪徳業者の手口3パターン
アンテナ工事の悪徳業者がよく使う手口には、いくつかの共通したパターンがあります。
- 不必要な工事を勧めてくる
「アンテナが古くて危険です」「今すぐ交換しないと倒れますよ」などと、過剰にお客様の不安を煽り、本来は不要である高額な交換工事を契約させようとします。 - 見積もり後に高額な追加料金を請求する
最初は安い見積もり価格を提示して安心させ、工事を始めた後で「追加の部品が必要になった」「作業が思ったより大変だった」などと理由をつけて、次々と追加料金を請求してきます。 - 大幅な値引きで契約を急がせる
「今日契約してくれるなら半額にします!」などと極端なサービスを提示して、お客様にその場での契約を迫ってきます。これは、工事の内容や費用を他社と比較検討させないための、悪徳業者の典型的な手口です。このような場合、実際は元の価格が不当に高く設定されているケースがほとんどです。
被害に遭わないための対策と相談窓口
アンテナ工事などで悪徳業者の被害に遭わないためには、以下の対策を徹底することが重要です。
- その場で契約しない:どれだけ急かされても、正確なリサーチや他業者との比較を行わないその日のうちにご契約なさることはは絶対に避けてください。
- 必ず相見積もりを取る:最低でも2、3社から見積もりを取り、見積もり料金や実際の工事内容を比較検討して、適正な相場や全体的なコストパフォーマンスの高い業者を判断してください。
- 会社の情報を確認する:所在地や固定電話の番号が公式サイトに明記されているか確認します。また連絡先がフリーダイヤルやメールフォームの他、LINEアカウントやチャットなど、複数用意している業者は、それだけ信頼性が高くなります。
万が一、悪質な業者とトラブルになってしまった場合や、ご契約後にご不安を感じた場合は、お一人で悩まれず、専門機関に相談してください。
- 消費者ホットライン: 電話番号 「188(いやや!)」
- 地方公共団体の消費生活センターや相談窓口を案内してくれます。
悪徳業者への対策は、第一に正確な知識を身に着けて、質の低い業者を見破ることです。
余計なトラブルを避けるためにも、まずご依頼の時点で悪徳業者を排除できるよう、お客様第一で、他業者との比較を厭わないかなど、業者の姿勢をきちんとご確認ください。
【台風・強風・雪】自然災害なら火災保険が使えるかも!申請手順と注意点
アンテナが台風や積雪などの影響で倒れてしまい、修理費用に概算で数万円もかかるとなれば、一般の方にとっては、想定外の痛い出費になるかと思われます。
そんなとき、テレビアンテナ修理の費用について、不測の事態と諦めることはまだ早いといえます。
台風や強風、大雪といった自然災害(もしくは想定外の事故)が原因でアンテナが破損した場合、お住まいでご加入の火災保険が適用されて、修理費用が補償される可能性があります。
これは意外と知られていない、費用を賢く抑えるための重要なポイントなのです。
あさひアンテナなど、アンテナ工事業者によっては火災保険の申請サポートを行っている場合もあるため、積極的に相談してみてください。
火災保険の「風災補償」が適用されるケース・されないケース
ただし、すべてのアンテナ故障に対して、火災保険が適用されるわけではありません。
火災保険が適用されるかどうかのポイントは、「自然災害(または想定外の事故)による突発的な被害」であるかどうかです。
これは、多くの火災保険には「風災保証」などが付帯されており、台風や大雪などの自然災害、また近隣の爆発など予想外の事故による家屋(テレビアンテナなどの住宅設備含む)の修理にかかる費用も保証されるためです。(保証される災害、事故の種類や保証範囲などは、ご契約されている火災保険の契約内容などによって異なります)
以下、アンテナトラブルで火災保険が適用される、またはされない可能性が高い例について解説します。
また、多くの保険契約には「免責金額(自己負担額)」が設定されています。
例えば、免責金額が20万円の場合、修理費用が20万円を超えないと保険金は支払われません。他にも、5万円など低額の免責金額が設定されている一方、査定された損害額から、免責金額を引いた額が保証されるというケースもあります。
詳しくはご自身の契約内容について、保険の契約書類や会社へのお問い合わせでご確認ください。
保険申請から保険金受け取りまでの4ステップ
アンテナ修理に合わせて火災保険を申請する際の流れは、以下の4ステップが基本です。
スムーズに進めるために、手順をしっかり把握しておきましょう。
- 被害状況の写真を撮る
保険会社に被害状況を証明するために、修理を始める前に必ず写真を撮っておきましょう。「アンテナ全体の様子」「破損している部分のアップ」「被害の原因となったもの(倒木など)」など、様々な角度から複数枚撮影することが重要です。
例えばあさひアンテナにアンテナ修理と火災保険への対応を依頼した場合には、このような作業前後の写真や、後述する被害状況報告書などの必要書類を、あさひアンテナ側ですべて用意してくれます。 - 保険会社へ連絡
ご加入中の保険会社の事故受付窓口に連絡し、アンテナが自然災害で破損した旨を伝えます。保険証券を手元に用意しておくとスムーズです。 - 修理業者に見積もりを依頼
保険会社に提出するために、アンテナ修理業者に「見積書」と「被害状況報告書(写真付き)」の作成を依頼します。上記のあさひアンテナのように、この際、業者に火災保険を利用したい旨を伝えておくと、必要な書類の準備などを手伝ってくれる場合があります。 - 必要書類を提出
保険会社から送られてくる「保険金請求書」に必要事項を記入し、業者から受け取った見積書や写真などの書類とともに提出します。その後、保険会社の審査を経て、承認されれば、お客様の口座に保険金が支払われます。
なお修理をお急ぎの場合、アンテナ工事業者へのお支払いは、保険料金のお振込みより先に、お客様が立て替える形でお支払いになる必要が出るケースもあります。
またあさひアンテナへとご相談になった場合は、上記の必要書類の用意だけでなく、保険専門のスタッフにより、お客様の書類作成や保険会社への交渉についても万全のサポートを受けられます。
【2025年最新】アンテナ修理におすすめの業者3選を比較
ここまでのご説明から「アンテナ修理で業者の選び方のポイントはわかったけど、具体的にはどのこの業者がいいの?」と疑問を持たれた方のために、この項目では数あるアンテナ工事業者の中から、実績や人気、口コミ評価が高い、ご満足いただけるおすすめの3社を厳選してご紹介します。
以下、各社のポイント比較を簡単にまとめました。
※上記は主なポイントになります。
あさひアンテナ|年間6,000件の実績と10年保証で安心
関東・関西エリアでアンテナ修理(その他のアンテナ工事)をご検討でしたら、まず相見積もりの候補に入れたい業者があさひアンテナです。
年間6,000件以上という豊富な施工実績は、多くの顧客から信頼されている証です。
完全自社施工にこだわっており、在籍スタッフでもある経験豊富なアンテナ職人が迅速かつ丁寧に対応してくれます。
対応エリア内の電波調査や見積もりに関しては、出張料やキャンセル料などの各種費用を含めた「完全無料」で対応してくれます。
また実際の電波調査も緻密であり、お住まいで可能となるアンテナ工事の中から、お客様のご要望に最適であるアンテナ機種や設置位置などの工事を、業界最安に挑む工事費用で提案しております。
一流国産メーカーのアンテナ本体や基本部材をセットにした各種アンテナ基本設置工事費のほか、アンテナ修理の際の角度調整、修理、既設アンテナ撤去や各種機材の設置など、工事ごとの料金設定も明朗で、業界最長クラスの10年保証が付いているため、工事後の安心感も抜群です。
火災保険を利用した修理の相談にも対応しており、総合的なサポート力で選ばれ続けています。
みずほアンテナ|全国対応と明確な料金体系が魅力
みずほアンテナは、関東から九州まで幅広いエリアに対応している大手のアンテナ工事専門業者です。
公式サイトには、アンテナの種類ごとに詳細な工事の料金が明記されており、具体的な費用感がとても分かりやすい点が特徴です。
こちらも10年の長期保証を提供しており、トラブル時の対応やメンテナンスも含めて、安心して依頼できる業者のひとつです。
特に全国規模で事業を展開しているため、地方にお住まいの方でも依頼しやすいのも大きなメリットと言えるでしょう。
アンテナパンダ|24時間対応と迅速さで選ぶなら
「とにかく早く来てほしい!」という緊急性の高い方におすすめなのがアンテナパンダです。
年間10,000件以上の施工実績を誇り、問い合わせから最短3時間で現場に駆けつけるというスピーディーな対応が最大の強みです。
24時間365日電話受付を行っているため、深夜や早朝の突然のトラブルでも相談できます。
保証期間も15年と非常に長く、迅速さと安心感を両立したい方に適しています。
アンテナ修理に関するよくある質問(Q&A)
最後に、アンテナ修理に関して多くの方が抱く疑問について、Q&A形式でお答えします。
Q. 工事にはどのくらいの時間がかかりますか?立ち会いは必要ですか?
A. 修理内容によりますが、一般的なアンテナの向き調整や簡単な部品交換であれば、1時間~2時間程度で完了することがほとんどです。
なお工事の当日(即日工事を含む)には、お客様には作業開始前のお見積もり内容の確認と、作業完了後の電波状況の確認、また工事途中で施工担当者から相談の必要が出た場合などのため、特に開始時と完了時には立ち会いが必要となります。
ただ、お客様は工事のすべてを確認される必要はなく、作業中はご自宅内で待機されていてもかまいません。また万が一の際の、業者からお客様への連絡先(携帯電話番号など)や、工事の完了時刻までに帰宅されることが明確である場合は、工事中にご家族で外出できるケースもあります。
Q. 賃貸住宅(アパート・マンション)ですが、誰に連絡すればいいですか?
A. 賃貸住宅に設置されている共同受信用のテレビアンテナは、建物の共用設備とされている場合がほとんどです。
したがって建物内の各部屋でテレビが映らないなどの不具合が発生した場合は、ご自身で業者を手配する前に、必ず大家さんや管理会社に連絡してください。
費用負担についても、基本的には大家さんや管理会社側で対応してくれるケースが多くなります。
Q. 修理と交換のどちらを選ぶべきですか?アンテナの寿命は?
A. テレビアンテナの一般的な寿命(耐用年数)は、設置環境や機種にもよりますが、おおよそ10年~15年と言われています。具体的には、八木式アンテナやBS/CSアンテナで10年少々、デザインアンテナやユニコーンアンテナで15年から20年程度です。
この寿命を越えたテレビアンテナが必ず故障するわけではありませんが、経年劣化の進行から徐々に耐久性や機能が低下していきます。そのため、お住まいで寿命をはるかに越えているアンテナがある場合は、トラブルが生じた際、一時的に修理しても、またすぐに別の箇所が故障する可能性があります。
ある程度、老朽化したアンテナでトラブルが生じた場合、修理費用と交換費用を比較し、長期的な視点でどちらがコストパフォーマンスに優れているかを、業者とご相談の上で選択されるのがおすすめです。
まとめ:アンテナ修理は信頼できる専門業者への相談が安心・確実です
この記事では、突然のテレビ画面やアンテナのトラブルに見舞われたお客様を想定して、そのような際の初歩的な対処法から、信頼できるアンテナ修理業者の選び方、修理にかかる費用相場、そして火災保険の活用法まで、幅広く解説してきました。
最後に、お客様がアンテナ修理を行われる際、後悔しないための重要なポイントを3つにまとめます。
- まずは自分で簡単チェック:まずは業者を呼ぶ前に、配線やB-CASカードなど、ご自身で確認できることを試してみてください。意外と簡単にトラブルが解決することもあります。
- 業者選びは慎重に:各業者の工事費用だけでなく、実績・見積もり・保証・口コミなどを総合的にご判断の上、信頼できる業者を見極めてください。
- 必ず相見積もりを取る:: 工事業者は一社だけで決めず、最低でも二、三社から見積もりを取り、サービス内容と料金を比較することが、悪質な業者を避けて、適正価格で高品質な工事を実現する鍵になります。
お住まいの簡単な対処では解決できないアンテナや機材のトラブルは、専門知識がないと原因の特定が難しく、またアンテナが屋根の上など高所にある場合の作業は大変に危険なものとなります。
ご自分で解決できない場合は、決して無理をなさらず、本記事でご紹介したあさひアンテナ等、信頼できるアンテナ工事のプロに任せることが、もっとも安全で確実な方法です。
本記事が、お客様のアンテナ修理に関する不安を解消し、最適な業者を見つけるための一助となれば幸いです。
もしご自宅での対処が難しいアンテナトラブルに見舞われた際は、まずはあさひアンテナのフリーダイヤル、メールフォーム、LINEアカウントなどをはじめ、優良な専門業者の窓口へとご相談ください。
そして相見積もりを通して、施工技術、費用、アフターサービスなど、総合的に信頼できる業者をお選びになり、一日も早く、快適にテレビを視聴できる日々を取り戻せることを願っています。