壁面へのアンテナ設置で後悔しない!壁に取付できる地デジ・BS/CSアンテナの種類・費用・DIY・選び方まで解決完全ガイド

2025年07月23日

新築のお住まいを建てられた方や、お住まいをリフォームされる方にとって、重要なお悩みのポイントのひとつとなるのが、テレビアンテナの設置、交換についてでしょう。

新築に取り付ける新しいテレビアンテナ、またリフォームに合わせてアンテナを交換される際には、新築の家の外観を昔ながらの魚の骨のようなアンテナで台無しにしたくない、リフォームに合わせてアンテナも長持ちする機種に取り替えたいとお思いの方も多いでしょう。

ただ、薄型でおしゃれな壁面アンテナは、本当にちゃんとテレビが映るのでしょうか。屋根の上のアンテナに比べて、設置の費用が高くなるのではないかと不安に感じておられませんか。アンテナ設置は頻繁に行うものではないからこそ、デザイン・性能・費用のすべてで後悔したくないというのがお客様の率直な感想でしょう。

本記事では、そのようなお客様のために壁面アンテナの概要から、アンテナ機種の選択、設置に必要な、実践的な関連の情報まで、すべてを徹底解説いたします。

壁面アンテナ(デザインアンテナ)の他、壁面に設置できアンテナ機種、商品についての基本的な知識、一般的な屋根や壁面以外にアンテナが設置できる位置から、壁面設置のメリット・デメリット、気になる費用の相場、さらにはDIYでの設置方法や信頼できる業者の選び方まで、専門用語を避けて分かりやすく説明します。

この記事を最後までお読みいただければ、お客様のお住まいに最適なアンテナ機種や設置位置が分かり、安定した受信環境と見栄えの良さ、寿命の長さまで、最適なテレビアンテナ設置を、戸惑われることなく的確にお選びになれることでしょう。

そもそも壁面アンテナ(デザインアンテナ)とは?基礎知識を解説

「壁面アンテナ」とは、その名の通り、住宅の外壁などに設置することを前提にした設計、形状を持つテレビアンテナのことです。
製品名やカテゴリ名としては、デザインアンテナや、薄型アンテナ、平面アンテナ、フラットアンテナ、ボックスアンテナ、ケースアンテナなどとも呼ばれ、アンテナの機器部を薄い箱型のケースに収めた、平面パネルのような形状が特徴です。
従来型の魚の骨のような形をしたテレビアンテナ「八木式アンテナ」に比べて、お住まいに取り付けても目立たず、建物の外観を損なわないスタイリッシュさから、特に新築やリフォームを機に、このタイプのアンテナを選ぶ方が急増しています。
この壁面アンテナは、主に地上デジタル放送(地デジ)の電波を受信するために使用される「地デジアンテナ(UHFアンテナ)」になります。

住宅の壁面で地デジ電波は受信できるのか?

壁面アンテナについて聞いて、一般の方が気にされるポイントと言えば、そもそも家の壁で地上デジタル放送を受信できるのか、という点でしょう。

従来のテレビアンテナ(地デジアンテナ)といえば、屋根の上に設置するもの、というイメージが強いこともあり、はたして壁面で電波が受信できるのか疑問に思われるのではないでしょうか。

以下、地デジ放送や地デジ電波についての簡単な解説から、地デジアンテナがお住まいの壁でも受信できる理由や、受信できるケースなどについてご説明していきます。

地デジ放送では、電波は、日本各地にある、そのエリアの主要な電波塔の先端から、地上の方向へと音が広がるように発信されています。
地デジ電波にはUHF(極超短波)という電波のうち、470MHzから710MHzまでの周波数帯が使われています。この電波は40センチから60センチの波長の幅があり、電波塔から遠ざかるほど電波レベル(電波の強さ)が弱まる一方で、建物や山などの障害物などにぶつかっても乗り越えて広がる「回折」という性質があります。

ただUHFが障害物を乗り越える力も完全ではなく、高層ビルなど大きな障害物であれば、その影に当たる近くの一帯には地デジ電波が届きにくくなります。また電波は水にも吸収、遮断されやすいため、湿度の高い季節はやや電波レベルが弱くなる他、雨や雪などの悪天候では電波レベルが大きく低下します。

そのため、戸建て住宅などの地デジアンテナは、それこそ昔ながらの、屋根の上にある魚の骨型のアンテナのように、できるだけ高く、障害物のない場所に設置するのが基本になります。このような場所に設置することで、電波塔の先から広がる音のような電波を、周辺の遮蔽物に遮られることなく、電波が弱まりにくい最短距離で、直接キャッチしやすくなるのです。

そして壁面は屋根の上よりも低い位置になるため、周辺の建物や樹木の影響を受けやすく、受信感度が下がる可能性があります。

もっとも、電波塔から比較的近いエリアにあたり、一帯に届く地デジ電波が十分に強い地域(主に強電界地域から中電界地域)であれば、壁面でも問題なく地デジ電波を受信できるケースがほとんどです。
またアンテナに到達する地デジ電波がやや弱い地域でも、後述するアンテナ用の「ブースター」という機器を使えば、快適な視聴環境を整えることが可能な場合もあります。

ただひとつ注意点として、壁面での地デジ受信は、周辺環境に左右されやすいという点があげられます。

まず地デジ電波を受信する壁面は、電波を送る電波塔の方向を向いている必要があります。電波塔から見て裏側に当たる壁などでは、家そのものが障害物となり、壁面に電波が届きにくくなることがあります。

同様に周辺環境も重要です。壁から見て電波塔の方向が開けていて見渡せるような環境であれば、壁面でも問題なく地デジ電波を受信できる可能性が高くなります。逆に電波塔の方向を塞ぐようにして高層マンションなどが建っている。住宅密集地で壁のすぐ前に隣家があるなどの環境では、強電界地域であっても電波が遮られてしまい、地デジ電波が十分に受信できないケースもあります。

同様に周辺環境も重要です。壁から見て電波塔の方向が開けていて見渡せるような環境であれば、壁面でも問題なく地デジ電波を受信できる可能性が高くなります。逆に電波塔の方向を塞ぐように高層マンションなどが建っていたり、住宅密集地で壁のすぐ前に隣家があるなどの環境では、強電界地域であっても電波が遮られてしまい地デジ電波が十分に受信できないケースもあります。

総合的に同じ家であっても、壁面は屋根の上に比べて受信環境ではやや劣ることが多くなるのも事実です。そのため壁面アンテナでは気候、天候などの影響も受けやすくなり、普段は問題なく受信できていても、電波状態が悪化する季節や悪天候の際には、地デジ画面が乱れるケースもあります。

壁面への地デジ受信については、これらの点にも注意する必要があります。

住宅の壁面で衛星放送は受信できるのか?

BS放送、CS放送などの衛星放送では、宇宙空間の静止衛星(赤道軌道上を地球の自転に同期して周回しているため、地上からは常に空の一点に静止して見える人工衛星)から、日本国内の全域に電波が送られています。
この衛星放送の電波には、周波数帯が12GHz前後であることから、12GHz帯と呼ばれる電波が使われています。この12GHz帯の電波は波長の幅が25ミリ前後で、光のように直進性が高く、長距離を送信される衛星放送の電波に向いています。

衛星放送では静止衛星から、この12GHz帯の電波を日本全域に照射するようにして送信しています。ただ12GHz帯の電波は、光のような性質から障害物に遮られやすく、地上で建物などはもちろん、樹木や洗濯物などの障害物にぶつかっても、日光で影ができるような形になり、その向こう側には届きにくくなります。

この12GHz帯の電波の性質から、キャッチするBS/CSアンテナの側は、日本の場合は、南西上空の方角(静止衛星が位置する東経110度の方角)に向けて、アンテナのディッシュ(皿状の放物面反射器)の仰角と方位角、つまり上下、左右の角度を正確に合わせて設置する必要があります。

またBS/CSアンテナを向ける東経110度の方向に、電波を遮るわずかな障害物も存在せず開けていることも、BS/CSアンテナ設置の重要な条件です。

逆にこれらの条件さえ確保していれば、衛星放送の電波は日本のどこでも安定したレベルで受信できるため、条件さえ整っていれば、住宅の壁面にBS/CSアンテナを設置することも十分に可能です。

ただ衛星放送の場合も、地デジ放送の場合と同じく、屋根の上に比べて壁面では、南西方向の障害物に影響されやすくなり、12GHzの電波が遮られて受信できなくなる可能性が高まります。

そのため、壁面へのBS/CSアンテナ設置をご検討になる際は、専門業者にご依頼の上で、現状で障害物がないことはもちろん、BS/CSアンテナの設置後も、建物が建てられる、木が伸びるなどして障害物が発生する可能性の低い位置を選ぶことが重要です。

壁面アンテナが人気の理由とは?

2025年現在、新築や既存のお住まいで地デジアンテナを設置される際、多くの人が壁面アンテナ(デザインアンテナ)をお選びになります。
現在では地デジアンテナでナンバーワンといえるその人気の理由は、従来のアンテナが持っていた課題を解決し、現代の住まいのニーズに、非常にマッチしている点にあります。
ここでは、壁面アンテナの魅力と、その人気の秘密とも言える豊富なメリットを、さらに詳しく掘り下げていきます。

従来の八木式アンテナとの違いは「見た目」と「設置場所」

多くの人が「テレビアンテナ」と聞いて思い浮かべるのは、昔から屋根の上で支柱の先に設置される、魚の骨のようなアンテナ、いわゆる「八木式アンテナ」でしょう。
この八木式アンテナは、シンプルな構造で受信性能が高く、さらに屋根の上に設置されることから、テレビ電波の受信感度が非常に安定するアンテナ機種になります。そのため、アナログ放送の時代からテレビアンテナとして利用され、2000年代の前半、地デジ放送がスタートした初期まで、地上波テレビ放送のアンテナとしては、ほぼ唯一の機種でした。

対して、壁面アンテナであるデザインアンテナは、地デジ化後の2009年(平成21年)頃より普及しはじめた、第2世代のアンテナになります。これは、地デジ化によって使用される主な電波が、アナログ放送時代のVHF(超短波)より波長の短いUHFになったことで、アンテナ本体もより小型で形状の工夫もできるようになったためです。

この八木式アンテナと壁面アンテナ(デザインアンテナ)のもっとも大きな違いは、アンテナの「見た目」と「設置場所」です。

以下、それぞれのアンテナで異なるポイントを一覧表にまとめました。

項目

壁面アンテナ(デザインアンテナ)

八木式アンテナ

形状

薄型・箱型でスタイリッシュ

魚の骨のような形状

主な設置場所

外壁、ベランダ、屋根裏

屋根の上(屋根馬で固定)

外観への影響

少ない(外壁に溶け込む)

大きい(目立ちやすい)

耐災害性

風の影響を受けにくく、倒壊リスクが低い

風の影響を受けやすく、倒壊リスクがある

※上記は双方のアンテナの主な特徴になります。

壁面アンテナは、地デジ化によって八木式アンテナ以外のアンテナ形状や設置も可能になったことで、八木式アンテナのデメリットをカバーするために登場したモデルと言えます。

そのため、壁面アンテナは設置のデザイン性と安全性(耐久性)の両面で、八木式アンテナより優れる点が人気の秘訣です。ただ受信性能については、本体の性能や設置場所の問題から、現在でも八木式アンテナのほうが優れています。

そのため、壁面アンテナは設置のデザイン性と安全性(耐久性)の両面で八木式アンテナより優れる点が人気の秘訣です。ただ受信性能については本体の性能や設置場所の問題から、現在でも八木式アンテナのほうが優れています。

総じて壁面アンテナは、電波塔に近く電波環境の良い都市部の戸建て住宅に適したアンテナになります。

新築やリフォームで壁面アンテナが選ばれる3つの理由

現在、特に戸建てのお住まいの新築やリフォームをされる方に、壁面アンテナが圧倒的な支持を受けているのには、大きく分けて3つの理由があります。

以下、その3点について解説していきます。

  1. 住宅の美しい外観を損なわない:せっかくこだわって建てたデザイン性の高い家の外観を屋根の上に立てた八木式アンテナなどで損ないたくないと思われるのは、オーナー様にとって当然のことでしょう。壁面アンテナは壁に設置する薄型で目立たない形状のほか、同モデルにもホワイト、ブラック、グレー、ブラウンなど豊富なカラーバリエーションがあります。お住まいの外壁の色に合わせた本体を選ぶことでアンテナをほとんど目立たせることなく設置できます。そのため住宅の見た目に悪影響を与えないことはもちろん、景観条例で住宅に設置するアンテナの種類に制限がある景観地域でも壁面アンテナであれば問題なく設置できます。
  2. 災害に強く、メンテナンスの手間が少ない:壁面アンテナはその形状に加え、壁に固定具を取り付けて面で固定する方式のため、風雨や雪などの影響を受けにくく、台風などの強風や積雪などでアンテナが倒壊するリスクを大幅に軽減できます。
    また、鳥がとまりにくい形状のため、フンによる屋根や外壁の汚れ、アンテナの腐食などの鳥害を防げるというメリットもあります。
  3. 近隣トラブルのリスクが低い:屋根の上に設置する八木式アンテナは、隣家との間が狭い住宅密集地なおでは、敷地の境界線ギリギリに設置すると、アンテナの一部が隣家の敷地にはみ出してしまう「越境問題」が起こることがあります。
    壁面アンテナの設置であればまずその心配がなく、ご近所との無用なトラブルを避けられます。

壁面や屋根だけじゃない!戸建て住宅のさまざまなアンテナ設置場所

戸建て住宅におけるテレビアンテナの設置場所は、壁面や屋根の上だけではありません。現在ではそれ以外の場所にアンテナを設置できる工法も多くなっています。
各位置へのアンテナ取り付け方法には、独自のメリットがある一方で、デメリットや対応できる現場の条件、適したアンテナ機種などもあります。
以下では、各設置位置のメリット・デメリットと、適したアンテナ機種を一覧でご紹介します。

設置場所

メリット

デメリット

おすすめのアンテナ

壁面

・外観がスッキリする

・災害に強い

・鳥害が少ない

・屋根上より受信感度が劣る場合がある

・壁に穴を開ける必要がある

デザインアンテナ

ベランダ

・設置やメンテナンスが容易

・高所作業が不要で安全

・受信感度が低くなりやすい

・通行の邪魔になる場合がある

デザインアンテナ、BS/CSアンテナ

屋根裏

・外観に全く影響しない

・アンテナが風雨から完全に守られる

・メンテナンスが容易

・屋根材や断熱材で電波が弱まる

・設置スペースが必要

・設置できない住宅もある

デザインアンテナ、八木式アンテナ

※上記は各設置位置の主な特徴になります。

壁面へのアンテナ設置は、壁面アンテナ(デザインアンテナ)が代表的ですが、壁面にマストを固定できる「サイドベース」という器具を用いることで、八木式アンテナやBS/CSアンテナなど、その他の機種を設置できる場合もあります。

壁面へのアンテナ設置は壁面アンテナ(デザインアンテナ)が代表的ですが、壁面にマストを固定できる「サイドベース」という器具を用いることで八木式アンテナやBS/CSアンテナなど、その他の機種を設置できる場合もあります。

壁面でも低い位置への設置であれば、壁面アンテナ以外の機種でも、アンテナが目立たなくなり風雨なども避けやすいなどのメリットが得られます。また屋根の最上部や破風板(屋根の張り出し部)への設置であれば、実質的に屋根の上への設置と大差ない上で、ある程度、見栄えや風雨、積雪への対策にもなります。

ベランダへのアンテナ設置は、アンテナを設置するベランダの場所が手すりか内部スペースかの違いがあります。

ベランダ手すりへのアンテナ設置は、実質的に壁面への設置とあまり違いはありません。ただ専用の設置具を用いるため壁に穴を開ける必要がなくなります。またデザインアンテナやBS/CSアンテナであれば、作業の安全も確保できるため、DIYでの設置も行いやすくなります。

ベランダ内部スペースへのアンテナ設置では、受信条件にさえ問題がなければ、八木式アンテナやBS/CSアンテナを手すりの陰に設置することで、外部からアンテナが見えず、風雨なども避けやすく、メンテナンスも簡単になるメリットがあります。一方でスペースを一部占有する、人や物がアンテナの前に来ることでの受信トラブル、アンテナに触れることでの角度の狂いなどには注意が必要です。

他にも、強電界地域であれば、素子の少ない(受信性能の低い)分、小型の八木式アンテナを、ベランダの軒先に吊るす設置も可能になります。

また地デジアンテナ(基本的にデザインアンテナ)の屋根裏、天井裏への設置は、住宅の見た目や外装に影響がなく、アンテナも経年劣化を抑えて長持ちすると、非常にメリットの豊富な設置方法ですが、設置するためには、強電界地域で家の素材が地デジ電波を通しやすい、設置スペースが確保できるなど、さまざまな条件をクリアしている必要があります。

このように現在では屋根や壁面の他にも、地デジアンテナ設置位置の選択肢が豊富なため、お住いの受信環境で可能かどうかをご確認の上、ご要望に最適の設置方法をお選びになることがおすすめです。

【本音で解説】壁面アンテナのメリット・デメリット

ここまででご説明した通り、壁面アンテナは多くのメリットや魅力を持つ一方で、知っておくべき注意点も存在します。
良い面と悪い面の両方をきちんと理解されておくことが、後悔しないアンテナ選びの第一歩です。
本項目では、壁面アンテナ(デザインアンテナ)のメリットとデメリットについて、包み隠さず公正に解説することで、皆様に適切なアンテナ選びのための情報をご提供いたします。

メリット:外観、耐久性、設置場所の自由度が魅力

壁面アンテナの最大のメリットは、やはりその優れたデザイン性です。
壁面でも目立たない形状と色合いで家の外観に溶け込み、新築の美しさを長く保ちます。

また、多くの壁面アンテナ製品で採用されている「ASA樹脂」という素材は、自動車のパーツにも使われるほど耐候性が高いことで知られています。
紫外線や雨風による劣化に強く、長期間にわたって安心して使用できます。
さらに、外壁だけでなくベランダや、条件が合えば屋内の屋根裏にも設置できるなど、設置場所の選択肢が広いのも大きな魅力です。

デメリット:受信感度と費用【失敗例から学ぶ対策】

一方で、壁面アンテナにはご検討に当たって、注意すべきデメリットもあります。
中でももっとも注意が必要となるのが「受信感度」です。
壁面アンテナは受信面が表側の全体で広いため、受信性能に特化した八木式アンテナに比べると、同等の受信性能(素子数、素子数相当)であっても、受信感度がやや弱くなる傾向があります。

さらに設置位置も屋根の上より低い位置になるため、周辺の障害物などで受信環境が悪くなりやすく、総合的に八木式アンテナよりは受信感度が低くなりやすい傾向があります。

特に周辺環境が悪い現場であれば、そもそも壁面アンテナでは受信できない、また季節や気候による電波状態の変化で受信環境が悪化し、テレビが映らなくなるといったケースもあるため注意が必要です。

「デザインが魅力で選んだら、肝心の受信性能が弱くテレビの映りが悪くなった」という失敗は避けたいものです。以下、その対策をご紹介いたします。

対策

  • ブースターを設置する:受信できる電波がやや弱い地域や、設置するテレビの台数が多い(3台以上)お住まいでは、アンテナの配線に、受信した電波を増幅する「ブースター」という機器を設置することが必要です。

  • 専門業者に電波調査を依頼する:設置前に業者に依頼し、自宅のどこでどれくらいの強さの電波が受信できるか、特に壁面アンテナを設置する位置で、天候などによる変動を踏まえても余裕ある受信レベル(アンテナレベル)を確保できるか、正確に測定してもらうことがもっとも確実な対策です。

また、アンテナ機種としては進化形に当たる分、アンテナ本体の価格や工事費が、八木式アンテナに比べてやや高くなる傾向があることもデメリットとして挙げられます。ただ近年では、壁面アンテナの施工数が多くなっていることから、不旧型モデルによる設置では、工事費に大きな差がないケースもあります。

他にも壁面アンテナの設置では、壁にビス穴を開けて固定具を取り付ける必要があるため、特に新築の外装を傷つけたくない方にとっては注意が必要です。

壁面アンテナ設置の種類と特徴|あなたに合うのはどれ?

壁面アンテナといえば一般的にはデザインアンテナを指しますが、上記でもご紹介した通り、その他のアンテナ機種を壁面に設置できる方法もあります。
ここではデザインアンテナをはじめ、壁面に設置できる地デジアンテナの種類(機種)と、その方法、メリットとデメリットを解説していきます。
それぞれの壁面アンテナ取り付けの特徴をご理解の上、ご自宅の電波環境やデザインの好み、予算に合わせて最適なものをお選びください。

①デザインアンテナ|最も一般的でカラーも豊富

壁面アンテナと聞いて、ほとんどの方がイメージされるのが、この「デザインアンテナ」でしょう。

項目

詳細

特徴

薄型・箱型の地デジアンテナ、もっとも普及しているタイプ。

種類

・20素子相当:標準モデル。強〜中電界地域向け。

・26素子相当:高性能モデル。中〜弱電界地域向け。

・コンパクトモデル:小型で目立ちにくいが、受信性能はやや劣る。

・垂直偏波用モデル:一部地域で必要な垂直偏波に対応。

メリット

・設置しても住宅の外観を損なわない。

・カラーバリエーションが豊富。

・風雨、積雪など自然環境に強い。

デメリット

・八木式アンテナに比べて受信感度が低い傾向がある。

・価格がやや高め。

向いている人

・強〜中電界地域にお住まいの人。

・家の外観を重視する人。

※上記は主な特徴になります。

②ユニコーンアンテナ|デザイン性と受信性能を両立

ユニコーンアンテナとは、ポール(円柱)型のスタイリッシュな地デジアンテナです。2025年現在、この対ぴぷのアンテナは、マスプロ電工から販売されている20素子相当「U2CN」一機種のみになります。
ユニコーンアンテナは、マストやサイドベースを使って、屋根の上や破風板(屋根の側面)などの高い位置に設置することが基本のため、厳密には壁面アンテナとは呼べない面もありますが、その特徴の共通点から、デザインアンテナの選択肢としてよく比較されます。

項目

詳細

特徴

ポール型の地デジアンテナ。2017年に登場した新しいタイプ。

メリット

・360°どこから見ても美しいデザイン。

・デザインアンテナより高い位置に設置でき、受信感度を確保しやすい。

・風を受け流す形状で、耐風性に優れる。

デメリット

・デザインアンテナや八木式アンテナより価格が高い。

・受信性能は20素子相当のみ。

向いている人

・デザイン性と受信性能の両方を妥協したくない人。

・デザインアンテナでは受信感度が不安な人。

※上記は主な特徴になります。

総合的にユニコーンアンテナとは、形状の工夫によって高い位置への設置ながら、壁面アンテナ(デザインアンテナ)とほぼ同等の外見の良さ、風雨への強さに加え、受信感度がより高く高く安定することも実現した地デジアンテナの最新モデルと言えます。

基本的に、施工費用がやや割高になるのは難点ながら、周辺の障害物などの影響で、壁面アンテナの設置が難しい現場で、壁面アンテナとほぼ同じメリットを確保できる地デジアンテナ機種になります。

 

③八木式アンテナ|古典的モデルを壁面やベランダに設置できる?

昔ながらの八木式アンテナも、前述のサイドベースなど、専用の取付金具を使えば壁面やベランダの手すり、内部空間などに設置することが可能です。

項目

詳細

特徴

魚の骨の形をした地デジアンテナ。もっとも受信性能が高い。

壁面設置のメリット

・屋根上設置に比べ、外観がやや目立ちにくくなる。

・風雨の影響を受けにくくなり、倒壊リスクが減る。

・メンテナンスがしやすくなる。

壁面設置のデメリット

・サイズが大きく、壁面やベランダで場所を取る。

・屋根上より受信感度が低下する可能性がある。

・デザイン性は低い。

向いている人

・弱電界地域などで、どうしても高い受信性能が必要な人。

・デザイン性よりコストと性能を最優先する人。

※上記は主な特徴になります。

八木式アンテナはここまででもご説明した通り、屋根の上に設置される魚の骨のような、古典的な地デジアンテナです。

基本的な構造から受信性能が高く、8素子、14素子、20素子の他、高性能素子(一ヵ所に複数の素子パーツを設置)による高性能型パラスタックアンテナ、地デジ電波でも低めの周波数帯に特化することで受信感度を高めたローチャンネル用などの機種があるため、本体の受信性能が他の地デジアンテナ機種に比べて高く、他のモデルに比べて弱電界地域などでも安定した受信感度が確保しやすい機種になります。

その弱点もご説明した通り、設置の外観の悪さ、風雨に影響を受けやすい点になりますが、壁面やベランダ内外への設置であれば、その弱点をある程度、抑えることも可能になります。

一方でこれらの設置位置は、屋根の上に比べると受信環境が悪くなる分、八木式アンテナでもやや受信感度が低くなるケースも考えられますので、その点はご注意ください。

また八木式アンテナで風雨など自然環境の影響を抑える方法としては、設計や素材の改良で、自然環境への体制を高めた塩害用、雪害用、ステンレスなどのモデルを採用するという選択肢もあります。

 

【一目でわかる】3種類のアンテナ性能・価格比較表

ここでは、壁面設置で検討されることが多い3種類の地デジアンテナについて、特徴を一覧で比較してみました。

 

項目

デザインアンテナ

ユニコーンアンテナ

八木式アンテナ(壁面設置)

受信性能

中〜高

中〜高

デザイン性

価格帯(工事費込)

35,000円〜

45,000円〜

30,000円〜

おすすめ設置場所

外壁、ベランダ、屋根裏

屋根上、破風板、壁面高所

壁面、ベランダ

耐災害性

中(屋根上よりは高い)

※上記は主な比較ポイントになります。

BS/CSアンテナは壁面に設置できるか?

BS放送、CS放送や、4K/8K放送などの衛星放送を見るために必要なBS/CSアンテナ(パラボラアンテナ)も、壁面やベランダに設置することが可能です。
住宅の壁面に設置すれば、BS/CSアンテナが目立ちにくくなる上、強風などの影響も受けにくくなります。

ただし前述の通り、衛星放送の電波は障害物に非常に弱くなります。
BS/CSアンテナを向ける南西の方向、東経110度の向きに少しでも建物や木などがあると、衛星放送がほとんど受信できなくなります。壁面設置は、周辺の障害物により受信できなくなるリスクが屋根上設置よりも高くなるため、設置場所の選定には細心の注意が必要です。

現在の一般家庭用BS/CSアンテナは、45型(ディッシュの有効直径が45センチ)が主流で、すべて2K4K8K対応型になっています。このBS/CSアンテナで設置の見た目をよくする、風雨などの影響を抑える対策としては、日光に強い塗装を施したカラーバリエーションモデルや、設計の工夫で強風への体制を高めた高耐風モデルを使用するといった選択肢もあります。

【相場を公開】壁面アンテナの設置費用はいくら?

ここまで壁面アンテナについてご紹介してまいりましたが、読者の皆様にとってもっとも気になる点としては、やはりアンテナ設置にかかる費用ではないでしょうか。
壁面アンテナの設置には、一体いくらかかるのか。この項目では、アンテナ本体の価格から工事業者に支払う費用まで、具体的な相場を詳しく解説していきます。
壁面アンテナにかかる料金の内訳を知ることで、業者の見積もりが適正かどうかを判断する手がかりにもなります。

アンテナ本体の価格相場

アンテナ本体の価格は、種類や性能(素子数)、メーカーなどによっても異なります。
以下は、一般的な通販サイトなどでの、各種アンテナ販売価格の目安一覧です。

アンテナの種類

価格帯の目安

デザインアンテナ

8,000円 〜 15,000円

ユニコーンアンテナ

8,000円 〜 20,000円

八木式アンテナ

3,000円 〜 10,000円

4K8K対応BS/CSアンテナ

4,000円 〜 12,000円

*上記は一般的なアンテナ価格の目安になります。

業者に依頼する場合の工事費用の内訳

業者に設置を依頼する場合、費用は「アンテナ本体代+基本工事費+追加工事費」で構成されます。
お見積もりの段階では「工事費一式」と安く見せかけて、工事後になって、説明のなかった追加料金を請求する質の低い業者もいるため、見積もりの時点で内訳をしっかりとご確認の上、優良な業者をお選びになることが重要です。以下、主な工事費用項目についてご紹介いたします。

項目

費用相場

内容

基本工事費

22,000円 〜 50,000円

アンテナ設置、ケーブルのみ接続などの基本的工事、設置するアンテナ機種により価格は変動します。

ブースター設置費

22,000円 〜 38,000円

電波が弱い場合に電波を増幅する機器の設置。地デジのみかBS/CS対応かで本体価格が変わります。

分配工事費

5,000円 〜

複数の部屋でテレビを見るための機器「分配器」の設置工事。(機器本体価格込み)

高所作業費

5,000円 〜 15,000円

3階建ての壁面など、ハシゴが届かない場所での作業。その他の特殊工事に加算される場合もあり。

既存アンテナ撤去費

5,000円 〜 15,000円

古いアンテナを取り外し、処分する費用。

※上記は主な費用項目の相場です。費用や項目は業者によっても変動します。

【ケース別】総額費用のシミュレーション

この項目では、典型的な壁面アンテナ設置のケースで、施工費用の総額がどの程度になるか、実際の事例で見てゆきます。
※以下のシミュレーションはあくまで目安であり、業者や現場の状況によって変動します。

ケース

工事内容

費用合計(目安)

ケース1

デザインアンテナを壁面に設置(ブースター不要)

35,000円 〜 55,000円

ケース2

デザインアンテナを壁面に設置(ブースター要)

50,000円 〜 75,000円

ケース3

ユニコーンアンテナとBS/CSアンテナを設置

70,000円 〜 100,000円

実際のアンテナ工事の費用は、業者ごとの価格体系によっても変動します。そのため、適切な価格体系で、高品質の施工技術ながら、費用を抑えることができる優良な業者を選ぶことが重要です。

費用を安く抑える3つのコツ

少しでもアンテナ工事の費用を抑えたい方は、以下の3つのポイントを試してみてください。

  1. 複数の業者から相見積もりを取る
    これがもっとも重要なポイントです。
    相見積もりに対応できる業者の中で、少なくとも2、3社から見積もりを取り、料金とサービス内容を比較しましょう。
    1社だけだと、その価格が適正かどうかわかりません。また見積もりでは、価格だけでなく施工や機材の品質、アフターサービスなども考慮して、コストパフォーマンスで比較されることが重要です。
  2. 火災保険の適用を確認する
    台風や大雪などの自然災害で、お住まいにある既存のアンテナが破損した場合、火災保険が適用されて保険金で修理・交換できることがあります。
    お住まいで加入されている火災保険の契約内容を、詳しくご確認ください。
  3. 業者のキャンペーンを活用する
    アンテナ工事の専門業者は、ウェブ限定割引や期間限定の割引工事パック、キャンペーンなどを行っていることがあります。
    アンテナ工事を依頼される前に、業者の公式サイトなどをチェックされておくと、思わぬ割引が受けられるかもしれません。

壁面アンテナは自分で設置できる?DIYの手順と注意点

テレビアンテナの壁面設置について「業者に頼むと高いし、屋根の上ほど危険はなさそうだす、自分でもできないかな?」とお考えになる、DIY好きの方もいらっしゃるでしょう。
結論から申し上げますと、壁面アンテナのDIYは決して不可能ではありません。
しかしテレビアンテナのDIY設置には、専門的な知識と技術、そして安全への十分な配慮が必要です。
ここではDIYの手順と、安易なDIYに潜む危険性についても解説いたします。

DIYの前に確認すべきこと|電波強度と安全確保

DIYを始める前に、必ず確認すべきことが2つあります。

  • 電波強度の確認:まず、自宅がアンテナ設置に適した電波環境かを確認する必要があります。
    スマホアプリや専門のウェブサイト(「A-PAB:一般社団法人放送サービス高度化推進協会」サイト内「地デジ電波レベルのめやす」など)で、お住まいの地域の電界強度を簡易的に調べられます。
    もし「弱電界地域」やそれに近いエリアであれば、DIYの難易度は格段に上がるため、プロに任せることを強く推奨いたします。
  • 安全の確保:壁面への設置は、屋根の上程ではないにせよ高所での作業を伴います。
    脚立からの落下は重大な事故につながります。基本的な設置位置は、できればベランダの手すりやその周辺など、作業の安全を確保できる位置を選んでください。
    またヘルメットや安全帯を用意し、必ず2人以上で作業するなど、安全対策を万全にしてください。
    少しでも「危ない」と感じたら、すぐに作業を中断する勇気も必要です。

必要な道具と材料リスト

壁面アンテナのDIY設置には、以下の道具や材料が必要です。

 

  • 道具
    • インパクトドライバー(壁に穴を開け、ビスを締めるため)
    • スパナ、レンチ類(金具のボルトを締めるため)
    • 同軸ケーブル(適切な長さで端子に接続するプラグ付きの製品)
    • 脚立
    • ドリル(壁面にビス穴を開ける場合)
    • 簡易アンテナレベルチェッカー(必須ではないがあれば便利)
    • 水平器(必須ではないがあれば便利)
  • 材料
    • アンテナ本体
    • 壁面取付金具
    • 同軸ケーブル
    • F型接栓
    • 防水テープ、ビニールテープ
    • コーキング剤(壁の穴を防水処理するため)

【写真で解説】壁面アンテナDIYの5ステップ

準備が整ったら、いよいよ作業開始です。
大まかな流れは以下の通りです。

  1. 設置場所の決定と電波測定
    アンテナからテレビまでケーブル配線を仮接続し、家の壁面の数カ所で、実際にアンテナを持って電波の受信レベルを確認します。
    テレビのアンテナレベル表示機能や、簡易的なアンテナレベルチェッカーなどを使って、もっとも安定して受信できる場所を探します。
  2. 取付金具の固定
    決めた位置に、インパクトドライバーで取付金具をしっかりと固定します。
    必ず水平器で水平を確認しながら作業してください。
    壁の材質によっては、壁の下穴を開ける必要があります。壁を傷つけたくない、作業に自信を持てない場合は、ベランダの手すり部など、壁の穴が必要ない位置に設置してください。
  3. アンテナ本体の取り付け
    取付金具にアンテナ本体を固定します。
    この時、あらためて受信レベルを確認し、アンテナ正面の向きを左右に微調整します。もっとも受信レベルが安定する角度で、アンテナをしっかり固定します。
  4. ケーブル配線
    アンテナから出ている同軸ケーブルを、エアコンのダクトなどを利用して室内に引き込み、きちんと配線し直します。
    ケーブルを加工し、テレビや分配器に接続します。
  5. 防水処理と最終確認
    壁に開けた穴やケーブルの接続部分を、コーキング剤や防水テープでしっかりと防水処理します。
    最後にテレビが問題なく映るかを確認できれば、作業は完了です。

DIYの危険性と失敗リスク|プロに任せるべきケースとは

アンテナ取り付けのDIY作業には、工事費用を節約できる魅力がありますが、それ以上に大きなリスクも伴います。以下、主なリスクを挙げていきます。

  • 落下事故のリスク:もっとも怖いのが、作業中に高所からの落下です。命に関わる重大な事故につながる可能性があります。少しでも危険を伴う作業では、決してDIYは行わないでください。
  • 建物の損傷リスク:経験の少ない方によるDIY作業では、住宅の余計な部分に傷を与えてしまうリスクがあります。特に誤って壁の内部にある電気配線や柱を傷つけてしまうと、大規模な修繕が必要になることがあります。
  • 受信不良のリスク:時間と労力をかけて設置しても、一般の方では受信に関する千も知識の不足から「テレビが映らない」「特定のチャンネルだけ映りが悪い」といったトラブルが生じることも少なくはありません。

特に以下のようなケースでは、無理せずプロの業者に依頼することをおすすめします。

  • 設置場所が2階の壁面など、高所になる場合。
  • 自宅が弱電界地域の場合。
  • DIYの経験がなく、作業に自信がない場合。

その他、上記のご説明で、DIYにご不安をお持ちの場合も、決して無理な作業はなさらないでください。

失敗しない!信頼できるアンテナ工事業者の選び方

お住まいへのアンテナ工事について、DIYは難しいと判断された場合や、最初から考慮されていない場合、次に重要となるのが「どのアンテナ工事業者に頼むか」です。
現在ではアンテナ工事業者、会社も数が多く、残念ながら中には、サービスや施工技術が十分でない業者、さらには粗悪な施工品質に対して、見積もり時に提示していない工事料金などを加算して高額な料金を請求する、悪質な業者も存在します。
この項目では、安心して工事を任せることができる、アンテナ工事の優良業者を見極めるためのチェックポイントをご紹介してゆきます。

確認すべき5つのチェックポイント

アンテナ工事業者をお選びになる際には、以下の5つのポイントを必ず確認しましょう。

チェックポイント

なぜ重要か?

① 施工実績は豊富か

実績の多さは、経験による技術力の高さを示す他、多くの顧客からも信頼されている証といえます。

② 料金体系は明確か

見積もり以外の追加料金が一切ない「明朗会計」の業者は信頼できます。

③ 保証内容は手厚いか

長期間の工事保証がある業者は、自社の施工技術に自信がある証拠です。

④ 自社施工か

下請け業者に丸投げせず、自社スタッフで施工する業者は、責任感が強く品質も安定しています。余計なコストがかからず工事費も安くなります。

⑤ 口コミや評判は良いか

ネットの口コミをすべて信用するのも危険ですが、実際に利用した人の正直な感想は、業者選びの重要な判断材料になります。

※上記は主なポイントになります。

無料見積もりと相見積もりの重要性

気になる業者をいくつか見つけたら、必ず「相見積もり」を取りましょう。
相見積もりとは、複数の業者から同じ条件で見積もりを出してもらうことです。
これにより、料金の適正価格がわかるだけでなく、各社の提案内容、アフターサービス、実際の電話や訪問時の対応による業者の姿勢などを比較できます。
ほとんどの優良業者は見積もりを無料で行っており、相見積もりにも対応しているので、お気軽にお問い合わせください。

【実績豊富で安心】あさひアンテナが選ばれる理由

優良業者の具体例として、当サイトを運営している「あさひアンテナ」をご紹介します。
あさひアンテナは、先ほどの5つのチェックポイントを高い水準で満たしており、多くのお客様から選ばれています。

年間6,000件超の実績と完全自社施工による高品質・低価格

あさひアンテナでは、関東エリアを中心に年間6,000件を超える豊富な施工実績を誇ります。
すべての工事を、経験豊富な自社の専門スタッフが行う「完全自社施工」にこだわっています。
これにより、熟練のアンテナ職人が、安定した受信環境から、アンテナの見栄え、耐久性を支える細かなコツまで、プロの施工技術を駆使することはもちろん、下請け業者への中間マージンをカットできるため、高品質の工事を低価格でご提供することが可能になっています。

電波調査、見積もりは「完全無料」で相見積もりや即日工事にも対応

あさひアンテナでは、アンテナ設置にあたって重要となる、現地における事前の電波調査、お見積もりについて、お客様のご依頼があれば、現地への出張料、契約に至らなかった場合のキャンセル料などを含めた「完全無料」で実施しております。またあさひアンテナの電波調査は、お住まいのさまざまな位置で綿密にチェックを行い、住宅の壁面を含め、安定した受信が可能となるポイントをすべて割り出します。そして壁面アンテナの設置をはじめ、ご要望に最適となるアンテナ工事を、お客様がご存知ない方法も含め、さまざまな視点でご提案します。もちろん見積もり価格も、業界最安に挑戦し続ける姿勢で提示しています。

業界最長クラスの10年保証と手厚いサポート

あさひアンテナでは、工事後もお客様に長く安心してアンテナをご利用いただくため、業界でもトップクラスとなる「10年間の長期保証」をお付けしています。
施工不良はもちろん、台風などの自然災害によるアンテナの倒壊も保証対象です(5年間)。
また、フリーダイヤルへのお電話やメールフォーム、弊社LINEアカウントなど、気軽に相談できる窓口を多数、設けており、お客様の不安に迅速かつ丁寧に対応します。

明朗会計と全国最安値への挑戦

あさひアンテナでは、お見積もりで提示した金額以外の追加料金は一切いただきません。
大手アンテナメーカーから部材の直接大量仕入れによるスケールメリットを生かした大幅値引き、他業者との連携による広告費の抑制や、作業の効率化によるコストカットといった企業努力により、常にアンテナ工事費の全国最安値に挑戦し続けています。
あさひアンテナではお客様にご納得いただける、正直でクリーンな価格設定をお約束しています。また料金のお支払いについても、各種クレジットカード、電子マネーにもご対応しており、一定の額になる工事費用を現金でご用意するなどのお手間を、お客様におかけいたしません。

あさひアンテナのアンテナ基本設置工事

あさひアンテナでは、壁面への設置を含む、各種テレビアンテナの設置工事を、高品質な国産アンテナ本体と必要な基本部材(設置具、同軸ケーブル)をすべてセットにした、明朗会計の「基本設置工事」でご提供しています。

以下、あさひアンテナにおける、アンテナ機種の基本設置工事費をご案内いたします

アンテナの種類

メーカー・機種例

基本工事費用(税込)

八木式アンテナ

DXアンテナ UA20

24,200円〜

デザインアンテナ

DXアンテナ UAH201

24,200円〜

デザインアンテナ

サン電子 WG-20+背面スッキリカバー 27,500円~

コンパクト型デザインアンテナ

マスプロ電工 スカイウォーリーミニU2SWLC3 27,500円~

ユニコーンアンテナ

マスプロ電工 U2CN

お問い合わせください

BS/CSアンテナ(4K8K対応)

DXアンテナ BC45AS

19,800円〜

高耐風型BS/CSアンテナ

DXアンテナ BC453SG

お問い合わせください

あさひアンテナでは上記した他の機種でも、例えば八木式アンテナでは、各素子数モデル、パラスタックアンテナ、ローチャンネル用。また雪害用、塩害用、ステンレスモデル。デザインアンテナでは26素子相当モデル。BS/CSアンテナではカラーバリエーションモデルや、集合住宅での共同受信用を含めた各ディッシュサイズ(45型~120型)モデルなどもご用意しており、さまざまな条件のテレビアンテナ工事にご対応いたします。

他にもあさひアンテナでは、ブースターや分配器などシステム周辺機器を含めた各種オプション工事も、アンテナ本体と同様、高品質機材をセットにした明確な価格体系と最安挑戦価格でご提供しています。

壁面アンテナに関するよくある質問(Q&A)

最後に、壁面アンテナに関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
お客様が気になる疑問は、ここで解消できるかもしれません。

Q1. 電波が弱い地域でも設置できますか?(ブースターの必要性)

A1. 設置できる可能性はありますが、ブースターが必須になることが多いです。

電波が弱い「弱電界地域」では、アンテナが受信した微弱な電波を増幅する「ブースター」という機器が必要不可欠です。
ブースターを設置すれば、弱電界地域でも壁面アンテナで快適にテレビを視聴できる可能性は十分にあります。
ただし、最終的な判断は、専門業者による現地での正確な電波調査に基づいて行う必要があり、場合によっては、高性能や八木式アンテナを屋根の上に設置するなどの選択肢しかない場合もあります。

Q2. BS/CS放送(4K/8K)も見たい場合はどうする?

A2. 地デジ用の壁面アンテナとは別に、BS/CSアンテナの設置が必要です。

壁面アンテナ(デザインアンテナなど)は地デジ放送専用です。
BS/CS放送を見るには、お皿の形をしたパラボラアンテナを別途設置する必要があります。
その際、「混合器(または混合器とブースターが一体化した混合ブースター)」という機器を使えば、地デジと衛星放送の電波を1本のケーブルにまとめることができるため、壁から出す配線は1本で済み、見た目もスッキリします。

Q3. アンテナの寿命とメンテナンス方法は?

A3. アンテナの寿命は機種や設置位置、周辺環境によっても大きく左右されますが、全体的には10年〜20年程度になります。

壁面アンテナ(デザインアンテナ)やユニコーンアンテナは風雨に強く、耐久性の高いカバーが装着されているため、一度設置すれば長期間にわたって使用できます。これらのアンテナの寿命は、15年から20年以上とされています。

一方、主に屋根の上に設置され、機器部がむき出しの八木式アンテナ、ディッシュ部が風を受けやすいBS/CSアンテナの寿命は10年程度が目安になります。

これらアンテナは寿命を迎えてもすぐ使えなくなるわけではありませんが、寿命を過ぎると経年劣化化積み重なり、耐久性が低下することで、故障の危険性などが高まります。メンテナンスについては、この寿命の前後を目安に、専門業者に点検を依頼すると、より長く安心してアンテナを使い続けられるようになるでしょう。

Q4. おすすめのメーカーは?(マスプロ電工、DXアンテナなど)

A4. マスプロ電工、DXアンテナ、日本アンテナ、サン電子などが主要メーカーです。

日本のアンテナ市場は、これら日本三大、または四台アンテナメーカーと呼ばれる国内大手メーカーが高いシェアを占めています。以下、各メーカーの特長をご紹介します。

  • マスプロ電工:業界シェアNo.1。スタイリッシュな「スカイウォーリー」シリーズや「ユニコーンアンテナ」が有名。
  • DXアンテナ:高性能な製品が多く、業界トップクラスの受信性能を誇るモデルも。
  • 日本アンテナ:アンテナ本体より周辺機器に強いメーカーながら、テレビアンテナでもコンパクトで設置しやすいモデルなど、幅広いラインナップが特徴。
  • サン電子:別売りの背面スッキリカバーで背後のブースター、配線などを覆うことができる壁面デザインアンテナ「WG-20」など、ユニークな製品が豊富。

どのメーカーもアンテナなど機材の品質は高く、信頼できます。
各アンテナ工事業者がどのメーカーの製品を扱っているか、ご確認されるのも良いでしょう。

まとめ|最適な壁面アンテナで理想の住まいと快適なテレビライフを

今回の本記事では、デザインアンテナなどの壁面アンテナ、また壁面へのアンテナ設置についての基本知識から設置できるアンテナ機種、具体的な費用、DIY、業者の選び方までを網羅的に解説しました。
壁面アンテナは、お住まいへテレビアンテナを取り付ける上で、家の外観を美しく保ち、アンテナの長持ちも実現しながら、快適なテレビ視聴環境を実現できる優れた選択肢です。

お住まいへの設置で後悔しないアンテナ選びのポイントは、以下の3つのバランスを考えることです。

  • デザイン:家の外観に合うか、お好みのカラーや形状か。
  • 電波環境:自宅の電波は強いか弱いか。最適の設置位置は。ブースターは必要か。
  • ご予算:本体価格と工事費を合わせた総額はいくらになるか。

この記事で得た知識を元に、アンテナ設置に関してお住まいの状況を整理した上で、必要であれば信頼できる専門業者に相談してみてください。お客様にとって最適なアンてナが見つかり、理想のお住まいと快適なテレビライフが実現することを心から願っております。

本サイトを運営する「あさひアンテナ」でも、本文でご紹介した通り、壁面アンテナ(デザインアンテナ)設置を含む、各機種のアンテナ取り付け工事や、アンテナ設置に必要な周辺機器の設置を、国産一流メーカーによる機材と完全自社施工による高品質の施工、さらに業界最安に挑む価格でご提供しています。

また、事前の電波調査、お見積もりは完全無料、相見積もりや即日工事にもご対応、工事後は10年間の長期保証をご用意など、アンテナ工事に伴うサービスも充実しております。

各種テレビアンテナ工事に関するお問い合わせは、相見積もりをお考えのお客様も含めて、まずはあさひアンテナのフリーダイヤル、メールフォーム、LINEアカウントまでお問い合わせされることがオススメと言えます。

アンテナ本体 型番
  • デザインアンテナ

    デザインアンテナUAH201
    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木式アンテナ

    八木式アンテナUA20
    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    2K4K8K対応BS/CS110度アンテナ
    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。