テレビ画面ノイズ、ブロックノイズで映像が乱れる原因と対処法は? 自分での直し方とアンテナなど修理の判断基準をプロが解説
2025年(令和7年)現在、地デジや衛星放送のハイビジョン画像もすっかり定着しています。
アナログ放送時代のテレビ画面をご存知の方なら、かつてのテレビ放送に比べて、ハイビジョンの画質の違いはよくおわかりでしょう。
加えて2018年(平成30年)からは「新4K8K衛星放送」もスタートしています。お住まいに4K、8Kのテレビを導入して、現実に見える世界とも遜色のない映像で、鮮やかな風景や迫力のスポーツ、アクション映画などを楽しんでおられる方も多いでしょう。
ただ、そんなテレビ映像の画面に、突然「ザザッ」というノイズやモザイクのような乱れが入ってしまうと、折角の高画質も台無しです。特に、楽しみにしていたテレビ番組の放送中や、録画した映画のクライマックスで発生すると、作品そのものや録画のコレクションが台無しになった感じで、がっかりしてしまうのではないでしょうか。
何より、テレビの画面にこのようなノイズが表示されると、多くの方が「もしかしてテレビやアンテナの故障?」かとご不安になるのではないでしょうか。
もしテレビやアンテナが故障したとなれば、買い替えや修理などで、かなりの費用が掛かるのではないかというのは、誰しもが気にされる問題です。
しかし、テレビ画面にノイズが生じる問題は、必ずしもテレビやアンテナ本体の大きな故障が原因とは限りません。
アンテナで受信できる電波状況や、アンテナ角度のわずかなズレ、ケーブルの接続やテレビ本体の不具合など、ご自宅でも対応できるような、ちょっとしたことが原因で発生しているケースも多くあります。
この記事では、新規設置から修理、調整まで、あらゆるアンテナ工事のプロフェッショナル集団である当「あさひアンテナ」が、地デジや衛星放送のテレビ画面にノイズが発生する原因から、ご自身で簡単に試せる対処法、そして専門業者に修理を依頼すべきかの判断基準まで、わかりやすく解説します。
テレビ画面の乱れでお困りの際は、まずはこの記事の内容をご確認の上で、お住まいでもできる対処法、直し方を試してみてください。その方法で解決できれば幸いですが、もしお住まいでの対処で難しい場合は、当あさひアンテナなどのアンテナ工事業者までお問い合わせください。
まずは症状を確認!あなたのテレビ画面のノイズはどのタイプ?
テレビ画面に表示されるノイズ(画面の乱れ)には、いくつかの種類(パターン)があります。
ノイズの原因を特定する第一歩として、まずはご自宅のテレビに表示されているノイズが、以下のどのタイプに当てはまるかを確認してみてください。
※上記は主なノイズの種類になります。
【デジタル放送特有】モザイク状の「ブロックノイズ」
現在の地上デジタル放送(地デジ放送)で、もっとも多く見られる画面の乱れが、このブロックノイズです。
画面の一部または全体が、まるでモザイクやタイルのように四角いブロック状に崩れて表示されるという例です。
これは、テレビが受信する電波の量(映像信号の強度)が不足したときに、テレビのチューナーがデジタル信号化されている映像データを正常に処理できなくなることで発生します。
【輪郭が滲む】ちらつく「モスキートノイズ」
映像の中の人物やものの輪郭周辺に、細かなノイズがちらついて見える現象です。
まるで蚊(モスキート)の大群が飛んでいるように見えることから、この名前が付けられました。
ブロックノイズと同様に、デジタル放送の映像信号を、デジタル信号(0と1)に圧縮する過程で発生しやすい映像ノイズの一種です。
特に、スポーツなど動きの速い映像でこのノイズが目立ちやすい傾向があります。
【画面が固まる】映像が止まる「バーストノイズ(フリーズ)」
放送中の映像が突然、紙芝居や動画枚数の少ないアニメのようにカクカクしたぎこちない動きになる、またテレビ画面が完全に静止してしまう現象です。
一般的には画面や映像が凍結することから「フリーズ」と呼ばれ、ブロックノイズと同時に発生することも少なくありません。
これも、アンテナで受信し、テレビに届いている電波(デジタル映像信号)の強度が、一時的に大きく低下していることが主な原因です。
【アナログ放送時代の名残】砂嵐のような「スノーノイズ」
白地のテレビ画面全体に、黒い点が無数に表示(あるいは白黒が逆)されて、「ザー」という音とともに砂嵐のように見えるノイズです。
これは、テレビの映像信号をそのまま電波の強弱に変換して送信していたアナログ放送時代に、電波レベルが弱い場合に発生した典型的な症状で、現在のデジタル放送ではほとんど見られません。
ただ、アナログ放送時代は、放送終了後の深夜や、放送されていないチャンネルに合わせた際には、多くの場合このスノーノイズが観られたこと。さらにホラー映画「リング」シリーズで有名な怨霊「貞子」が、当時のアナログテレビのスノーノイズ画面から、現実の世界に這い出てくる恐怖の名シーンが知られていることもあり、現在でもテレビ画面のノイズと言えば、このスノーノイズを連想される方が多くなっています。
もし現在の地デジ放送、衛星放送であるデジタル放送のテレビで、このノイズが表示された場合は、テレビの入力切替が誤って「ビデオ」や「外部入力」になっている可能性が考えられます。
他にも、アナログ放送の時代によく見られたノイズには、アンテナが主な電波だけでなく、周辺の建物などに反射した同じ地デジ電波を、わずかな時間差で何重にも受信してしまうことで、テレビ画面の映像がが微妙にぶれて重なって見える「ゴースト」というものがありました。
このノイズも、現在の地デジ放送ではまず見られなくなっています。
【その他】横線・縞模様・色にじみなどのノイズ
ここまでに挙げたノイズ以外にも、現在のデジタル放送では、テレビ画面は以下のような症状が現れることがあります。
- パルスノイズ:瞬間的に画面を横切る線が入る。
- ハムノイズ:画面に横縞模様が出たり、「ブーン」という低い音が聞こえたりする。
- カラーブリード:色がにじんだり、境界線がぼやけたりする。
これらのノイズは、お住まいの中で周辺の家電製品が発する電波の干渉や、ケーブルの接続不良などが原因で発生することがあります。
なぜ?テレビにノイズが入る4つの主な原因
現在の地上デジタル放送、衛星放送(BS放送、CS放送)は、前述の通りデジタル放送になっています。
このデジタル放送は、アナログ放送の時代に比べると、格段にノイズに強くなり、画面のちらつきやゴーストといった、アナログ放送の時代によく見られたノイズはほとんど見られなくなっています。
アナログ放送では、テレビの映像信号をそのまま電波の強弱に変換して送信していたため、映像信号(映像の品質)が、わずかな電波ノイズ(テレビ電波の品質を落とす余計な電波)にも影響を受けやすいという面がありました。
しかしデジタル放送では、映像信号をまず「0」「1」のデジタル信号に変換した後、そのデジタル信号を電波の波長に変換して送信しています。
これによりデジタル放送(特に地デジ放送)では、アンテナからテレビなど機器のチューナーに届いた時点で、テレビ電波に混入するノイズによりデジタル信号(映像信号)にエラーが混入しても、ある程度のエラーであれば修復できるようになっています。
そのため地デジ放送では、受信できる地デジ電波に一定以上のレベルと品質が確保できていれば、アナログ放送のような、電波へのノイズ混入による画面のちらつき、ゴーストなどの乱れ(画面ノイズ)が生じにくく、日本国内のどこであってもクリアな高画質で視聴できるのです。
反面、アナログ放送の時代は、レベルや質の低いテレビ電波でも受信できれば、画面のノイズは多いものの、テレビ放送は視聴できました。しかし地デジ放送では、電波のレベルや品質(電波ノイズによる信号エラーの多さ)に修復機能が追い付かなくなると、画面にブロックノイズなど乱れが生じ、エラーの量が一定以上になるとテレビ放送はまったく映らなくなります。
なお衛星放送の電波は、静止衛星からBS/CSアンテナに届くまでの電波は、12GHz前後と非常に周波数帯が高く(波長の幅が短く)直進性が強い電波(12GHz帯)であるため、アンテナで受信するまでの時点でノイズの影響は受けにくくなっています。
いずれにせよ、地デジ放送、衛星放送とも、ご自宅で発生しているテレビ映像ノイズのタイプが特定できたときは、次にその原因を探っていくことになります。
テレビ映像にノイズが入る原因は、主に以下の4通りに大別されます。
- 電波の受信レベルが低い。
- ケーブル類の接触不良や劣化。
- テレビ本体や周辺機器の不具合・故障。
- 他の家電からの電波干渉。
テレビなど受信機器のトラブルを除けば、テレビ映像がノイズで乱れる本質的な原因は、テレビのチューナーに届いた時点での、テレビ電波レベル(強度)の低下や、ノイズ(余計な電波)の混入による電波品質の低下であるといえます。
特に、これらの原因はひとつだけでなく、複数が重なった要因で、テレビ画面が乱れる症状を引き起こしている場合もあります。
以下、この4つの主な原因について、詳しく解説していきます。
原因1:電波の受信レベルが低い(アンテナ・天候・周辺環境)
テレビ画面のノイズが起こる場合に、もっとも多い原因が、テレビ電波の受信レベル低下です。
テレビ放送は上記でもご説明した通り、お住まいのアンテナで受信した、地デジや衛星放送(BS、CS)のテレビ電波を、ケーブル配線でテレビなど受信機器にあるチューナーまで届けています。
このチューナーで、電波に乗せられた映像信号(デジタル信号)を、テレビの映像、音声に変換して、テレビ画面に映し出しています。
そのため、アンテナで受信できるテレビ電波が何らかの理由で弱くなると、相対的にノイズの量が増えることもあり、デジタル映像信号のエラー率が高まって、テレビ画面の映像ノイズが発生しやすくなります。
以下では、アンテナで受信する時点でテレビ電波レベルが低下する、主な原因について一覧でご紹介します。
※上記は主なトラブルの例になります。
特に地デジ放送で、特定のチャンネル(放送局)だけ画面にノイズが入るケースも、そのチャンネルの電波が弱いことが原因である可能性が高くなります。
テレビの各チャンネルにも、少しずつ周波数帯の違いがあり、高い周波数帯を割り当てられているチャンネル(放送局)ほど、空間を伝わる際や気候などの影響を受けて減衰(電波の弱まり)が起りやすくなるためです。
そのため地デジアンテナの設置では、すべてのチャンネルが同程度の電波強度で受信できるよう、アンテナの角度を精密に調整して設置することが重要です。
原因2:ケーブル類の接触不良や劣化
お住まいに設置されたテレビアンテナが正常に電波を受信していても、その電波(映像信号)をアンテナからの屋内のテレビまで運ぶ、アンテナケーブル(同軸ケーブル)に問題があると、映像ノイズの原因になります。
特に配線がつながっていることが多いテレビの裏側や、壁のアンテナコンセント端子は、普段あまり動かすことがない部分であるため、見落としがちなポイントです。
以下、ケーブル配線部で生じやすいトラブルについてご紹介します。
- 接触不良:ケーブルの接続端子の部分が緩んでいる、または抜けかかっている。
- ケーブルの劣化:長年使用しているケーブルが、極端に折れ曲がっていたり、家具などの下敷きになっていたりする。また内部で断線している。
- 端子の腐食:湿気などにより、ケーブルの金属端子が錆びたり腐食したりしている。
特に住宅の屋外に配線されているケーブルの部分は、雨風や紫外線などの影響で劣化しやすいため注意が必要です。
原因3:テレビ本体や周辺機器の不具合・故障
ケーブル配線を確認し、端子をしっかりと接続し直しても改善しない場合、テレビ本体やその周辺機器に問題がある可能性も考えられます。
以下、この場合に考えられる主な問題をご紹介します。
- テレビ本体:テレビ内部のチューナーや基盤が故障している。または一時的な不具合が生じている。
- 分配器:ケーブル配線部で、アンテナからの電波を複数の部屋へと等分に分ける「分配器」が劣化・故障している。
- ブースター:アンテナで受信したテレビ電波を、住宅で必要なレベルに増幅する機器「ブースター」の電源が抜けている、または故障している。
配線部に設置されるブースターは、アンテナのすぐ近くに設置される本体部の「増幅部」と、ケーブル配線部でコンセントに接続され、ケーブルを通じて本体に電源を供給する「電源部」に分かれています。
電源部は住宅の屋根裏、天井裏に設置されていることが多く、そのコンセントが何かの拍子に抜けてしまっているケースも少なくありません。
増幅部の故障や調整不足で電波が増幅されていないケースも考えられますが、増幅部はアンテナのある屋根の上など、ご自宅での確認が難しい位置に設置されていることが多いため、危険を伴う無理な確認作業は決して行わないでください。
原因4:他の家電からの電波干渉(Wi-Fiルーターなど)
他にも、意外な原因として、他の家電製品が発する電磁波がテレビの電波と干渉し、ノイズを引き起こすことがあります。
電磁波とは、空間を伝わる電気的なエネルギー全般のことをいい、このうち周波数帯が比較的、低い(おおむね300万MHz以下)ものを電波と呼びます。
この電波より周波数帯が高い電磁波は、赤外線や紫外線を含む光やX線などになります。
電磁波は、電気を使用する家電製品の機器が動作する際、ある程度は必ず周囲へと放射されるものになります。特に強い電磁波や電波を発する機材が、アンテナケーブル配線やテレビ本体の近くにあると、テレビ電波と干渉し合い、交じり合って強いノイズを発生させます。これによりテレビ映像を乱してしまう、またテレビが映らなくなるといった問題が生じます。
これは「インターフェアレンス(混信)」と呼ばれる現象です。
余談ですが、「ゴジラ」シリーズなどの怪獣映画やアクション映画などでは、怪獣が熱線を放射する、建物の大きな爆発が起こるなどすると、周辺一帯のパソコンやスマートフォンなど電子機器が一瞬で壊れるといった描写が観られます。
これは膨大なエネルギーの発生により、周囲に強い電磁波も放射され、その影響で電子機器が破壊されているという描写です。このようなパルス状の強い電磁波を「電磁パルス(EMP)」ともいいます。
家電製品から発生する電磁波や電波は、そこまで強いものになることはありませんが、テレビ画面(電波)に干渉する可能性がある家電製品には、以下のものがあげられます。
※上記はテレビ電波に干渉しやすい製品の主な例になります。
特にWi-Fiルーターは、テレビのすぐ隣や裏側に設置しているご家庭も多いのではないでしょうか。
テレビ画面が乱れる場合は、一度、設置場所を見直してみることをおすすめします。
業者を呼ぶ前に!自分で試せるノイズ解消5ステップ【簡単チェックリスト】
テレビ画面ノイズの原因がある程度推測できたら、いよいよ対処法になります。
専門業者に連絡する前に、まずはご自身で簡単に確認できることを試してみてください。
業者に依頼する手間や費用をかけずとも、意外と簡単にトラブルが解決するケースもあります。
以下のチェックリストに沿って、安全なものから順番に確認してみてください。
以下、それぞれのステップについて詳しくご説明していきます。
Step 1:配線とB-CASカードを再接続してみる
もっとも簡単で、効果が期待できるのが、ケーブル配線の確認です。
安全のため、必ずテレビの主電源を切ってから作業を行ってください。
- テレビ本体の裏側にあるアンテナ入力端子から、ケーブルを一度抜きます。
- 壁側にあるテレビ端子からも、同様にケーブルを抜きます。
- ケーブルや端子にホコリや汚れがあれば、乾いた布で優しく拭き取ります。
- 再び、それぞれの端子にケーブルを奥までしっかりと差し込みます。
- テレビの側面や背面に挿入されている「B-CASカード」を一度抜き、ICチップの金属部分を乾いた布で拭いてから、正しい向きで奥までしっかり差し込みます。
作業が完了した後は、テレビの電源を入れて、テレビ画面の映りを確認してください。
ケーブルの接触不良が原因であれば、これだけで症状が劇的に改善することがあります。
またB-CASカードとは、地デジや衛星放送など、現在のデジタル放送を受信するために必要なICカードです。このカードが挿入されていないと、デジタル放送が映りません。その場合、テレビ画面に「E100」「E101」「E102」のエラーコードが表示されることが多くなります。
このB-CASカードの接触不良でテレビ機器がカードを認識できず、テレビ放送が映らないという事例は、テレビ画面トラブルでも非常に多いパターンになります。
Step 2:テレビ本体を再起動(リセット)する
テレビ放送を視聴するためのテレビなど受信機器本体も、精密な電子機器であるため、一時的なプログラムや内部基盤の不具合でノイズが発生するなど、テレビが正常に映らないトラブルを生じさせることがあります。
その場合、本体を「再起動(リセット)」することで症状が改善される場合があります。
一般的なテレビなど機器の再起動の手順は、以下の通りです。
- テレビ本体の主電源ボタンを押して、電源を切ります。
- テレビに接続されている電源コードを、コンセントから抜きます。
- そのままの状態で、1、2分ほど待ちます。
- 再び電源コードをコンセントに差し込み、主電源を入れて動作を確認します。
リモコンで電源をオフにするだけでは、完全にリセットされない場合がありますので、必ずコンセントを抜くのがポイントです。
またレコーダーなど受信機器の種類、テレビのメーカーや型番などによっては、独自のリセット方法を持つ機種もあるため、機器の付属マニュアルやメーカー公式サイトなどをご確認の上、的確なリセット方法を試してください。
Step 3:チャンネルの再設定(スキャン)を試す
引っ越しで受信できるテレビ電波塔が変わったり、電波塔でチャンネル周波数帯の変更、新しいチャンネルの追加など、受信できる電波環境に変化があったりした場合、テレビが受信するチャンネル情報が古くなっている可能性があります。
テレビなどの受信機器は、最初に使用する際や、受信できるテレビ電波(チャンネル)が変わった際に、受信できるテレビ電波を確認して、各チャンネル(放送局)を番号に当てはめていく「チャンネルスキャン(初期スキャン・再スキャン)」設定を行う必要があります。
このチャンネルスキャンが正しく行われていない(テレビのチャンネル設定と受信しているチャンネル内容が異なる)場合には、一部のチャンネルが正常に映らなくなることがあります。
このような場合は、チャンネルの再設定(再スキャン)を行い、最新の放送電波(チャンネル)を正しく受信できるようにしてください。
以下、一般的なチャンネルスキャンの手順です。
- テレビのリモコンにある「設定」や「メニュー」ボタンを押します。
- 設定画面から「放送受信設定」「チャンネル設定」などの項目を選択します。
- 「地上デジタル自動設定」「チャンネルスキャン」などを選択し、スキャンを開始します。スキャンの完了までには数分ほどかかるため、しばらくお待ちください。
このチャンネルスキャンも、メーカーやモデルによって操作方法が異なりますので、詳しくはテレビのマニュアル、メーカー公式サイトなどをご確認ください。
Step 4:テレビの「アンテナレベル」を確認する
ここまでの手順でも改善しない場合は、受信している電波レベルに問題がある可能性が高くなります。
その場合は、アンテナからテレビに届く電波の強さ(アンテナレベル)を確認してみてください。
アンテナレベルも、チャンネルスキャンと同様にテレビの設定画面から確認できます。
以下、国内の主なテレビメーカーの主要モデルでの、アンテナレベル確認方法について一覧でご紹介します。
※以上は主要モデルのアンテナレベル確認方法になります。同メーカーでもテレビの年代や型番によっては操作方法が異なるケースもあります。
多くのテレビでは、受信レベルが緑色の範囲(目安として50以上など)にあれば良好とされています。(基準値の見方もメーカー、モデルによって異なります)
この数値が低い、または赤色で表示されるなどの場合は、テレビ(チューナー)に届いている電波レベル不足が、ノイズの根本的な原因である可能性が高くなります。
それでも直らない……専門家への相談を検討すべきケースとは?
上記の、ご自身でもできる対処法をすべて試しても画面のノイズが解消できない場合は、お住まいのアンテナや配線部について、専門的な知識や工具が必要となる問題が発生している可能性があります。
以下のようなケースでは、無理をなさらず専門家への相談をご検討ください。
- 高所での作業が必要:アンテナが屋根の上など、ご自身で確認・作業することに危険が伴う場所にある。
- アンテナレベルが極端に低い:上記の「Step 4」で確認したアンテナレベルが、基準値を大幅に下回っている。
- アンテナの物理的な破損:お住まいのテレビアンテナが傾いている、部品が破損しているなど、外観で異常が生じているとわかる。
- 原因が特定できない:ここまでの手順をすべて試しても、まったく原因の見当がつかない。
アンテナの調整・修理が必要な場合(アンテナ専門業者)
アンテナレベルの低下や、アンテナ本体の不具合が原因と考えられる場合は、アンテナ工事の専門業者へとご相談になるのが、最適の方法と言えます。
ただ、お住まいの形態によっては、最初に連絡すべき先が異なる場合があるため、注意しましょう。
以下、お住まいの形式別で、基本的な相談先をご紹介します。
賃貸物件の場合、テレビアンテナは共用設備の一部であることがほとんどです。また借家の場合も、アンテナは家主の所有物になります。
そのため、無断で業者に依頼し、工事を行うと、賃貸契約違反などにふれる危険性もあります。
賃貸物件にお住まいで、テレビ画面の乱れなどが生じている場合は、まずは必ず管理会社や大家さんに状況を報告し、対策を依頼する、またはその指示を仰いでください。
テレビ本体の故障が疑われる場合(メーカー・販売店)
以下のような場合は、アンテナではなくテレビなど受信機器本体の故障が疑われます。
- DVDプレーヤーやゲーム機など、アンテナ以外の入力映像は正常に映る。
- 家にある他のテレビは問題なく映るのに、特定の1台だけノイズが出る。
この場合は、まずはテレビを購入した販売店や、各テレビメーカーのサポートセンターまで、問い合わせてみてください。
メーカーや家電量販店の保証期間内であれば、無償で修理や交換を受けられる可能性があります。
テレビ放送でノイズの原因となる「受信レベル低下」の要因とは?
テレビ画面にノイズが発生する主な原因が、テレビ電波の受信レベルの低下であることは、すでにご説明しました。
この項目では、地デジ放送、衛星放送(BS放送、CS放送)の、それぞれの電波の性質から、ノイズ発生の要因について、より深く解説してまいります。
地デジ放送で画面にノイズが生じる要因とは?
現在の地デジ放送では、主に「UHF(極超短波)」という種類の電波のうち、470MHzから710MHz迄の周波数帯が使われています。
地デジのUHF波は、波長の幅が40センチから60センチ程度で、音に近く広がりやすい性質をもっています。基本的には電波塔の先端から周囲の建物にあるアンテナまで、上空から音が広がるようなイメージで届いています。
ただしその性質により、発信元から距離が離れるほど電波レベルが弱まっていくほか、山やビルなどの障害物にぶつかると電波が遮られてしまい、その向こう側にあるエリアのアンテナまで届きにくくなるという弱点もあります。
UHF波は音のような性質から、ビルなどの障害物に遮られても乗り越えて広がる性質がありますが、その性質も完全ではなく、ビルの陰にあたるすぐ近くの一帯や、住宅密集地の家と家の間の狭い空間などには届きにくくなることもあります。
またUHF波の電波は、気候や天候、その他、周辺で発生する電波ノイズなどの影響も受けやすく、それらが原因で受信レベルが低下し、テレビ画面のノイズにいたることもございます。
以下、地デジのUHF波のレベル、品質が影響を受けやすい要因について一覧でご紹介します。
※上記は主な要因の例になります。
衛星放送で画面にノイズが生じる要因とは?
BS放送、CS放送などの衛星放送は、宇宙空間に浮かぶ人工衛星(静止衛星)から、12GHz帯という非常に高い周波数帯の電波が送信されています。この12GHz帯の電波は光のように非常に直進性が高く、空の一点に静止して見える静止衛星から、地上のBS/CSアンテナまでまっすぐに届いています。
しかし、12GHz帯の電波は波長が2.5センチ程度と非常に短いため、通常の気候、天候にはあまり影響を受けませんが、波長の幅が2.5センチに近い大粒の雨や雪には吸収されやすい弱点があります。
そのため、豪雨や豪雪の際には、12GHz帯の電波が雨や雪に吸収され、散乱も起こってしまい、BS/CSアンテナに届くまでに大きく減衰し、受信レベルが低下する「降雨減衰」「降雪減衰」が発生します。
また12GHz帯の電波は直進的に届く分、障害物に遮られやすい性質があります。静止衛星からアンテナまでを結ぶ直線状に、山やビルなどのほか、樹木やその枝、電線や洗濯物など、わずかな障害物があっても、電波が遮られてしまい、BS/CSアンテナに届くレベルが低下してやはり受信レベルが低下します。
BS/CSアンテナ本体の性質では、大きな皿のような円盤(ディッシュ、放物面反射器)の内部で、12GHz帯の電波を反射させ、正面の一点に固定されたコンバーターの一次放射器に集中させて受信するという構造になっています。
そのため、アンテナのディッシュを静止衛星の方向(東経110度・南西上空)に向けて、仰角と方位角(上下と左右の角度)を正確に調整する必要があります。
この角度調整がミリ単位でズレても、電波の焦点が一次放射器から外れるため、衛星放送の受信レベルが大きく低下してしまいます。つまりBS/CSアンテナは、地デジアンテナに比べてもより精密な角度調整と、しっかりした固定が必要なアンテナだと言えます。
また12GHz帯の電波はそのままでは周波数帯が高すぎるため、アンテナのコンバーターでMHz帯の電波に変換した後、ケーブルに送信されます。そのためBS/CSアンテナでは、コンバーターを作動させるため、、テレビの電源設定やブースター電源部から電源を送る必要があります。
この電源設定が正しく行われていない場合も、12GHz帯の電波がテレビ電波に変換できないため、衛星放送が受信できなくなります。
さらに、2018年(平成30年)にスタートした新4K8K衛星放送では、従来の2K衛星放送の「右旋円偏波」とは異なる「左旋円偏波」という電波が用いられます。そのため4K8K放送のご視聴には、2K4K8K(右旋左旋)対応のBS/CSアンテナ(現在の一般的なBS/CSアンテナ)や、ケーブル配線部の機器も、4K8K(3442MHz)対応型の機器が必要となります。
これはBS/CSアンテナアンテナで受信された後、コンバーターにて、従来の右旋の電波は1032MHzから2072MHzまでの周波数帯に変換されていたなのに対し、左旋はより周波数帯の高い2224MHzから3224MHzまでになるため、その周波数帯の品質に対応できるケーブルやブースター、分配器などの機器が必要となるのです。
したがってお使いのBS/CSアンテナが4K8K放送に対応していても、ケーブル配線部の機器が対応していない場合は、4K8Kの電波にノイズの混入や漏洩が発生しやすくなり、4K8Kチャンネルが正常にご視聴いただけなくなることもあります。
以下、2K衛星放送(右旋)と4K8K衛星放送(左旋)の主な違いについてご紹介します。
※上記は衛星放送の2K(右旋)と4K8K(左旋)の基本的な違いになります。
アンテナ工事のプロが解説!信頼できる業者の選び方と費用相場
お住まいでのテレビ画面ノイズの原因がアンテナや配線部のトラブルで、アンテナの修理や交換を業者にご依頼になる場合、多くの方が、どのようにして業者を選べばよいか、テレビアンテナ修理はどこに頼むべきなのか、アンテナ修理にかかる費用の相場がわからないなどで、迷われるのではないでしょうか。
安心して任せられるアンテナ工事の業者を選ぶためには、以下のポイントを確認してみてください。
- 豊富な施工実績:年間の施工件数などを確認し、経験が豊富かを見極める。
- 明確な料金体系:見積もり以上の追加料金が発生しないか、事前に確認できる。
- 長期保証の有無:工事後のトラブルにも対応してくれる、手厚い保証があるか。
- 自社施工かどうか:下請け業者に丸投げせず、自社の責任で工事を行っているか。
当あさひアンテナは、上記のようなお客様にご信頼いただけるアンテナ工事業者の条件をすべて満たしており、お客様に安心してご利用いただけるサービスをご提供しております。
【独自情報】年間6000件の実績!あさひアンテナが選ばれる理由
当あさひアンテナは、関東・関西エリアを中心に、年間6000件以上のアンテナ工事を手がける、アンテナ工事のプロ集団ともいえる専門業者です。
弊社が多くのお客様に選んでいただいていることには、以下のような理由があります。
弊社では、ただテレビアンテナを設置するだけでなく、お客様の快適なテレビライフを末永くサポートすることを目指しております。
もちろん地デジ、衛星放送のテレビアンテナ設置だけでなく、テレビ画面の乱れや、老朽化、故障したテレビアンテナ修理や交換など、アンテナトラブルを含めたあらゆるアンテナ工事にご対応いたします。
テレビ放送の受信やアンテナに関するご相談は、どのようなことでも、まずは当あさひアンテナのフリーダイヤル、当サイト内のメールフォーム、弊社LINEアカウントまで、お気軽にご相談いただければ幸いです。
まとめ:テレビ画面のノイズは慌てず原因を切り分けて対処しよう
今回のコラム記事では、お住まいにてテレビ画面に映像ノイズが発生する原因とノイズの種類、その対処法について詳しく解説いたしました。
お住まいで突然、テレビ画面が乱れるトラブルが発生すると、慌ててしまうお気持ちはよく分かります。しかし、まずは落ち着いて、この記事で紹介した手順をひとつずつ試してみてください。
以下、本記事の内容を簡単におさらいいたします。
- 症状の確認: ブロックノイズか、それ以外のノイズかを見極める。
- 自分で対処: 配線やB-CASカードの確認、テレビの再起動など、簡単な方法から試す。
- 原因の切り分け: アンテナレベルの確認などを行い、原因がアンテナ側かテレビ側かを判断する。
- 専門家へ相談: 自分での解決が難しい場合は、無理せず専門業者やメーカーに連絡する。
テレビ画面にノイズが走るといった軽度のトラブルは、多くの場合、アンテナなど機材の大きな故障よりも、ごくささいな不具合が原因であることが多く、簡単な確認や対処で解消されるケースも多くなっています。
もしお住まいでテレビ画面が乱れる原因が特定できない、またアンテナの修理や交換など、大掛かりな工事が必要になった際は、ぜひ当「あさひアンテナ」までご相談くださいませ。
豊富な経験と確かな技術、さらには業界最安に挑む費用でお客様のお悩みを迅速に解決し、業界最強クラスの長期保証を含めて、末永く安定したテレビのご視聴環境をご提供いたします。