衛星放送BS/110度CSアンテナは自分で設置できる?通販の人気商品から費用、設置方法の可否まで2026年最新・完全解説

2026年02月10日

地デジ放送だけでなく、衛星放送のBS放送、CS放送で、地上波では観られない映画やスポーツ中継、アニメ、時代劇や海外ドラマなど専門チャンネルの番組を楽しみたい。
そう考えている方でも、いざ衛星放送のアンテナ設置と聞くと「工事が大変そう」「費用が高くて面倒ではないか」と感じてしまい、二の足を踏んでしまうかもしれません。
特に衛星放送や専用アンテナに関する専門知識がないと、一体どのアンテナを選んで、何から手をつけていいかも分からず、つい後回しにしてしまいがちです。

しかし、実はポイントさえ押さえれば、衛星放送用のアンテナは、ご自分でお住まいに設置することも不可能ではありません。
この記事では、衛星放送用アンテナの基本的な仕組みや概要から、主な種類と適した機種の選び方、具体的な設置の手順、必要な費用、住居タイプ別の注意点、業者に依頼する場合のポイントまで詳細かつ網羅的に解説します。

本記事の執筆は、アンテナ工事や製品に関する知識があり、自身で衛星放送用アンテナのDIY設置や調整を行ったこともある、専門のライターが担当しています。
さらにアンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」の施工担当者による監修も受け、プロの経験と2026年(令和8年)の最新情報に基づく、確かな知識をまとめています。

この記事を最後までお読みいただければ、お客様のお住まいに最適な衛星放送用アンテナと取り付けの方法が分かり、安心してBS放送やCS放送を視聴できるようになるはずです。

そもそも衛星アンテナ(BS/CSアンテナ)とは?仕組みを簡単解説

衛星アンテナ、または衛星放送アンテナは、宇宙空間にある衛星放送用の静止衛星(BS放送衛星、CS通信衛星)から送られる電波を受け取るためのアンテナです。
一般的には「BSアンテナ」「BS/CSアンテナ」や「パラボラアンテナ」とも呼ばれます。
パラボラアンテナは、お皿のような形の部分(ディッシュ)で静止衛星からの電波をキャッチし、一点に集める形で反射させて受信しています。そして受信した電波を、中央の装置(コンバーター)によって、ケーブルで送信しやすい周波数帯に変換しています。

地デジアンテナとの違い

普段、一般の住宅などで、地上デジタル放送(地デジ放送)を見るために使われているのは「地デジアンテナ(UHFアンテナ)」です。
地デジ放送は現代の日本では主なテレビ放送であり、日本国内では地デジアンテナを設置するだけで不特定多数(誰でも)が視聴できます。そのため、住宅などのテレビアンテナ工事では最初に設置する基本のアンテナになります。

衛星放送用の衛星アンテナと地デジアンテナでは、受信する電波の出所や電波の種類など、アンテナの役割が根本的に異なります。
その主な違いを、以下の表にまとめました。

項目 衛星アンテナ(BS/CS) 地デジアンテナ
受信する電波 宇宙空間の静止衛星からの電波(12GHz帯) 地上の電波塔からの電波(UHF)
主な設置場所 家の中で南西方向が見通せる位置 屋根の上や壁面、室内など
アンテナの向き 静止衛星がある南西方向に上下の向きを精密に合わせる 最寄りの電波塔の方向に正面を向ける
形状 パラボラ(放物面反射器)をもつお皿のような形状 八木式アンテナ、デザインアンテナなど多様
視聴できる放送 BS放送、CS放送 地上デジタル放送

※上記は各放送とアンテナの基本的な知識です。

衛星放送では、地球の自転と同じ速さで宇宙空間の赤道軌道上を周回し、地上からは常に空の同じ一点に見える「静止衛星」から、日本全体に衛星放送の電波を送っています。
この電波は、マイクロ波の中でも周波数帯が高いSHF(センチメートル波)のうち、周波数帯が12GHz前後のもので、そこから衛星放送の電波は「12GHz帯」とも呼ばれます。
12GHz帯は波長の幅が25ミリ程度で非常に直進性が高く、長距離を送られる衛星放送に適しており、静止衛星から日本全体を照らし出すような形で送られています。

このような性質の電波をキャッチするため、衛星放送用のアンテナは、皿状の部分(ディッシュ・放物面反射器)の内側で12GHz帯を受け止め、正面に固定された一次放射器の一点に集める形で反射させて受信するのです。
また12GHz帯は周波数帯が非常に高いため、そのままではアンテナケーブル(同軸ケーブル)で送ることができません。そのため衛星放送アンテナには「コンバーター(変換器)」という部品が付属しており、ここで12GHz帯をケーブルで送信できる周波数帯(MHz帯)に変換した後に、ケーブルでテレビまで送ることになります。

このような電波の性質とアンテナの仕組みから、衛星アンテナで衛星放送を受信するためには、アンテナの設置位置や角度調整、また設定などにさまざまな条件が発生します。
これらの点については、記事内で順を追って説明していきます。

BS放送とCS放送でアンテナは違う?

この記事をお読みの方にも、衛星放送には「BS放送」「CS放送」の二種類があることをご存知の方は多いでしょう。
双方の違いがよくわからない方のために、ここであらためてご説明します。

BS放送は、放送衛星(Broadcast Satellite)を使用した衛星放送です。
地デジ放送と同じく基幹的な衛星放送で、アンテナを設置すれば無料で受信、視聴できる(NHK受信料を除く)NHK、広域民放などの無料チャンネルと、映画、スポーツ、アニメなどの有料専門チャンネルが存在します。

CS放送は、通信衛星(Communication Satellite)を使う衛星放送です。
基本的に放送事業者と契約することで視聴できる有料放送で、現在では「スカパー!」などのサービスで知られています。。
契約を結んだ世帯では、BS放送よりはるかに多チャンネルで、ジャンルも細分化された有料専門チャンネルの中から、お好みのチャンネルを選んで契約、視聴できます。

そして、一般の方には「BS放送とCS放送、両方を見るにはパラボラアンテナが2つ必要なのか?」と疑問に思う方もおいでかもしれません。しかし、その心配は不要です。
現在、家電量販店などで販売されている家庭用の衛星アンテナは「BS/110度CSアンテナ(BS/CSアンテナ)」が主流です。

というのも、BS放送の放送衛星、CS放送でも主な放送である110度CS放送(スカパー!)の通信衛星は、地上から見て同じ東経110度(南西方向)の上空に位置しています。
使用される電波も同じ12GHz帯であるため、一基の衛星アンテナ(パラボラアンテナ)を東経110度に向けて調整すれば、双方の電波を受信できるのです。。
つまりBS/CSアンテナが一基あれば、BS放送と主要なCS放送(スカパー!)の両方を視聴できることになります。
一般的に「BSアンテナ」と呼ばれるアンテナも、実質的には上記のBS/CSアンテナになります。またCS放送しか受信できない「CSアンテナ」は、必要に応じた集合住宅用の一部モデルとして存在するだけです。

ただCS放送には110度CS放送のほかにも、東経124度、128度に位置する静止衛星を利用する「スカパー!プレミアムサービス(124/128度CS放送)」という放送サービスもあります。
こちらの放送を視聴するためには、プレミアムサービス専用のパラボラアンテナ(または日本国内のすべての方向の静止衛星から受信できるマルチアンテナ)と、やはり専用のチューナーが必要になります。

失敗しない衛星アンテナの選び方4つのポイント

お住まい向けに、どのような衛星アンテナ(パラボラアンテナ)を選べば良いか分からないという方のために、この項目では購入前に確認すべき4つのポイントを紹介します。
ご自身の視聴スタイルや住環境に合わせて、最適な製品(BS/CSアンテナの種類)をお選びください。

ポイント1:4K・8K放送に対応しているか

これから衛星放送用のアンテナを設置するなら「4K8K対応」モデルを選ぶのがおすすめです。4Kテレビなどを設置して高画質な4K・8K放送を視聴するためには、対応するアンテナが必要になります。
これは従来の2K衛星放送では、12GHz帯の電波に、右回りの螺旋を描く「右旋円偏波」が使われていたのに対し、4K8Kチャンネルの多くでは、右回りの螺旋を描く「左旋円偏波」が使われているため、右旋・左旋、両方の電波を受信できるアンテナが必要になるためです。
2018年(平成30年)にスタートした新4K8K衛星放送で4K8Kチャンネルを追加する際、従来の右旋の電波では使える周波数帯が不足したため、新しく左旋の電波を導入し、多くの4K8Kチャンネルを当てはめたのです。
そのため2018年以前の衛星アンテナは、右旋にしか対応できない2K対応型になり、左旋で放送される4K8Kチャンネルは受信できないことになります。

現在、販売されているBS/CSアンテナ製品は、基本的に2K4K8K(右旋左旋)に対応していますが、このような製品を選んでおけば将来、4Kテレビを買い替えた際にも安心です。

以下、衛星放送の種類別に対応できる衛星アンテナの一覧になります。

放送の種類 対応アンテナ 特徴
2K(フルHD) 従来型BS・110度CSアンテナ 現在の多くのBS/CS放送
4K・8K 4K・8K対応アンテナ 超高画質放送。新しいチャンネルはこちらで放送

※上記は各放送に対応できるアンテナの基本になります。

なお左旋の電波は、衛星アンテナで受信されて、コンバーターで周波数帯を変換される際にも、従来の右旋の電波よりもやや高い周波数帯になります。
そのため左旋の4K8K放送を視聴するためには、4K8K対応のアンテナだけでなく、アンテナからテレビまでを結ぶ同軸ケーブル、また配線部のブースターや分配器、アンテナコンセント部などの機器も、すべて4K8K(3224MHz)に対応している必要があります。

ただ2026年現在、民間放送局の多くが4K放送から撤退したことなどにより、右旋・左旋の周波数帯の再編が行われて、BS/CSの4Kチャンネルはすべて右旋放送になり、左旋放送に当たるチャンネルは、BS放送の「NHKBS8K」1チャンネルのみになっています。
そのため、現状のBS/CSアンテナや配線部が4K8K(左旋)に対応していないお住まいでも、上記のチャンネルをご覧にならない限りは、いますぐ衛星アンテナや配線部を交換する必要はありません。

ポイント2:アンテナのサイズ(口径)

衛星BS/CSアンテナの受信性能は、お皿の部分(ディッシュ・放物面反射器)の大きさ(口径)で決まります。
ディッシュサイズが大きいほど多くの電波をキャッチできるため、受信感度は上がります。ただしその分だけ、風の影響を受けやすくなるというデメリットもあります。

以下、一般家庭で使われる、主なサイズの衛星アンテナをご紹介します。

  • 45cm(45型):もっとも一般的な家庭用サイズで、日本国内のほとんどの地域で衛星放送を問題なく受信できます。
  • 50cm以上:雨や雪が多い地域や、電波が弱い地域にお住まいの場合に有効です。

基本的に衛星パラボラアンテナは、メーカーやモデルが違っても構造は同じため、同じ口径のモデルで受信性能に差が出ることはほとんどありません。ただ品質や精度の面では、やはりDXアンテナやマスプロ電工、日本アンテナやサン電子など、国産大手メーカー製の製品がおすすめできます。

また日本国内でも中心部からその周辺の大半の地域において、一般住宅であれば45型のアンテナでも十分な受信性能を発揮します。
ただ日本国内でも東北や北海道などの北部、九州や沖縄などの南端部や、離島部など、中央から遠い地域では、静止衛星からの距離も遠くなる分、地上に到達する電波レベルもやや弱くなります。
このような地域では、一般住宅でも電波の弱さを補うべく、50型、60型、75型などやや大型の衛星アンテナが必要になる場合もあります。

また詳しくは後述しますが、衛星放送では雨や雪の影響で電波レベルが弱まり、画像の乱れや映らないといった問題が起こることがあります。
このような問題についても、やや大型で受信レベルの高いアンテナを使用することで、防止できる場合もあります。

ポイント3:家の外観に合わせたカラー

衛星放送用のBS/CSアンテナは、静止衛星のある東経110度、南西上空の方向に障害物のない位置に設置する必要があるため、必然的に直射日光を受けやすくなります。
そのため、紫外線や熱によるアンテナへのダメージや金属部の歪みなどを押さえるべく、太陽光を反射するオフホワイト系の色合いが基本になっています。

ただ、衛星アンテナをはじめ、テレビアンテナは屋外に設置するため、住宅の中で意外と目立つものです。
新築などのテレビアンテナ工事により家の外観を損ねたくない方は、衛星アンテナのカラーにも注目してください。近年ではBS/CSアンテナにも、定番のオフホワイトの他、太陽光に強い塗装を施したブラックやベージュ、シルバーなどのカラーバリエーションも増えています。
これらのカラーバリエーションもでるを、お住まいの外壁やサッシの色に合わせて選ぶと、目立たず建物に馴染みやすくなります。

ポイント4:高耐風モデルは必要か?

台風や強風が多い地域にお住まいの方には、衛星放送用BS/CSアンテナの「高耐風モデル」も選択肢の一つです。
このようなモデルは、各メーカーからさまざまな製品が発売されていますが、主にディッシュ部分に風を通すための細かい穴がいくつも並んでいる、また接合部の作りが強化されているなどの特徴があります。
これにより、BS/CSアンテナにとって最大の敵である、風圧によるダメージや角度の狂いを抑えることができ、台風などが多い地域でも、受信不良やアンテナの破損リスクを大きく抑えることができます。

通常モデルに比べると価格は少し高くなりますが、アンテナの向きがズレる、破損するといったトラブルのリスクを軽減できてアンテナが長持ちするため、特に台風がよく通る地域の方にはおすすめできます。

【DIY】衛星アンテナを自分で取り付ける全手順|準備から配線まで

衛星放送用のアンテナは、日本全域でアンテナを向ける方向が一定になる上、条件が整っていればベランダなど安全に作業できる位置にも設置できるため、DIYでの設置も比較的、行いやすいアンテナです。

この項目では、専門業者に頼まず、ご自分で衛星放送BS/CSアンテナを設置する手順を5つのステップで解説します。
ベランダなど安全に設置できる場所を選んで、なおかつ事故のないように注意しながら、落ち着いて作業を進めてください。

STEP1:必要なものを揃える

まずは以下の一覧の通り、BS/CSアンテナの設置作業に必要な道具を揃えます。
特に、アンテナの向きを正確に合わせるための「レベルインジケーター」は、必ずしも必要ではありませんが、あれば作業効率が格段に上がります。

道具の種類 具体例 備考
アンテナ関連 アンテナ本体、取付金具 セットで販売されていることが多い
同軸ケーブル(アンテナケーブル) アンテナとテレビを繋ぐ長さが必要
レベルインジケーター 電波の強さを音やメーターで知らせる
工具類 スパナ、レンチ 取付金具のボルトを締める
ニッパー、カッター ケーブルの加工に使う
防水テープ、ビニールテープ ケーブルの接続部分を保護する

※上記は必要となる主な機材、工具の一覧です。

STEP2:設置場所とアンテナの向き(仰角・方位角)を確認する

衛星放送アンテナの設置でもっとも重要なのが、適切な位置を選び、アンテナの向きを静止衛星の方向へと正確に合わせることです。
前述の通り日本の放送衛星は、東経110度の上空、おおよそ南西の空に位置しています。
具体的には、午後2時から3時頃に太陽が見える方向になります。
また静止衛星から送られる12GHz帯は、光のようにわずかな障害物にも遮られやすい性質もあります。
お住まいでBS/CSアンテナを設置する位置から静止衛星のある方向、電波が一直線に届く経路の途中に、建物や山だけでなく、樹木や電線、電柱、洗濯物などの障害物がない(発生する可能性もない)ことも確認してください。

静止衛星の位置は東経110度ですが、お住まいの地域によって、ディッシュの上下・左右を合わせるべき角度(仰角・方位角)は異なります。
スマホのコンパスアプリ(BSコンパス)などを活用して、お住まいのエリアにおける正確な方角を確認してください。

以下、国内の主要都市における、適切なBS/CSアンテナ仰角・方位角の一覧です。

主要都市 仰角(上下の角度) 方位角(左右の向き)
札幌 31.2 度 221.7 度
東京 38.1 度 224.4 度
名古屋 40.1 度 221.5 度
大阪 41.4 度 220.2 度
福岡 45.2 度 213.9 度

※上記は国内の主なエリアにおける仰角・方位角です。正確には各エリア内でも現場ごとに微調整を行う必要があります。

スマートフォンなどが用意できない場合は、インターネット上に、より多くのエリアにおける仰角・方位角を記したサイトがあるので、そちらを参考にしてください。
アンテナ製品によっては、角度調整部の目盛りに主要エリアの角度が記してある製品も存在します。

STEP3:アンテナを仮設置し、ケーブルを接続する

設置場所が決まったら、まず取付金具をベランダの手すりなどに固定します。
次に、BS/CSアンテナ本体を金具に取り付けます。
この時点では、おおよそ上記の角度に合わせながらも、固定部(上下・左右の角度調整部)のボルトを完全に締めず、アンテナの向きを後から調整できるように「仮止め」しておくのがポイントです。

STEP4:テレビのアンテナレベルを確認しながら角度を微調整する

次に、アンテナと室内のテレビを同軸ケーブルで接続します。
このとき、ケーブルを室内に引き込む必要があります。家の壁に穴を開けたくない場合は、以下の方法が便利です。

  • エアコンの配管穴を利用する:もっとも簡単で見た目もすっきりします。
  • すきまケーブルを利用する:窓のサッシの隙間を通せる薄いフィルム状や細いケーブルです。

配線が完了したら、テレビの電源を入れます。
リモコンを操作して設定画面を選んだら、まずは「BS電源設定」などの項目を選び、BSアンテナへの電源供給を「オン」にしてください。
これはアンテナのコンバーターを作動させるために、テレビの入力端子からアンテナに電源を供給するための設定です。この手順を行わないと、アンテナで受信した電波がMHz帯に変換されないため、テレビ側で受信できません。

次にやはりテレビの設定メニューから「BSアンテナレベル表示」画面を開いてください。画面の表示や受信レベルの目安はメーカー、モデルによって異なりますが、テレビに届いている衛星放送の電波レベルが、インジケーターなどで表示されます。
詳しい画面の見方などは、テレビ本体のマニュアルや、メーカー公式サイトなどで確認してください。

この画面を見ながら、アンテナのディッシュ部、上下と左右の角度を1mmずつ動かし、アンテナレベルの数値が最大になるポイントを探します。
基本的な手順は「仰角を調整して仮固定」「方位角を調整」「再度、仰角を微調整してもっとも受信レベルが高まる位置で固定」の流れになります。
また注意点として、アンテナの角度を1mm動かした後、変化した受信レベルがアンテナレベル画面に反映されるまで数秒ほどかかります。
そのため1mm動かしてから数秒待ち、アンテナレベル画面を確認するといった、非常に根気のいる作業が必要です。またアンテナとテレビが離れている場合には、角度調整とアンテナレベル確認で、最低でも2名の作業者が必要となります。

ただ、1,000円台で購入できるレベルインジケーター、アンテナレベルチェッカーと呼ばれる製品をケーブルの途中に接続すれば、角度調整から瞬時にレベルを確認できるため、一人でも正確な角度調整が簡単に行えます。
衛星放送BS/CSアンテナの製品には、アンテナ本体と設置具の他、レベルインジケーターもセットになった商品もあるので、DIYを考えている方はこのような製品をお選びになるのもひとつの方法です、

STEP5:アンテナを本固定し、ケーブルを室内へ引き込む

テレビ画面のアンテナレベルが最大になったら、アンテナが動かないように慎重にボルトを本締めします。
最後に、配線を壁に沿わせて固定するなど、全体の整理をすれば作業は完了です。

【住居タイプ別】うちでも衛星アンテナは設置できる?

お住まいの環境によって、アンテナ設置の可否や注意点が異なります。
ここでは、代表的な3つのケースについて解説します。

住居タイプ 設置のポイント 注意点
持ち家(戸建て) 比較的自由に設置場所を選べる。 屋根上など高所作業は危険が伴う。
賃貸マンション・アパート 事前に管理規約の確認が必須。 共用部への設置や外壁への穴あけはNGの場合が多い。
室内設置 ベランダがない場合の最終手段。 窓ガラスによる電波減衰で受信感度が落ちる可能性。

※上記は主なBS/CSアンテナ設置場所、設置位置の例です。

賃貸マンション・アパートの場合の注意点

賃貸物件にお住まいの場合、ご自分でBS/CSアンテナを設置する前に必ず大家さんや管理会社に確認しましょう。
確認すべき点は以下の通りです。

  • アンテナ設置の可否。
  • 設置が許可される場所(ベランダの内側など)。
  • 外壁への穴あけやビス止めの可否。

無断でアンテナを設置すると、規約違反で撤去を求められたり、賃貸契約トラブルに発展したりする可能性もあります。ご注意ください。

ベランダがない・南西に障害物がある…室内設置は可能?

お住まいに南西方向を向いたベランダがない、その方向に建物などがある、などの問題で屋外設置が難しい場合、室内用のスタンドを使ってBS/CSアンテナを設置する方法があります。
この方法であれば工事には当たらないため、賃貸物件であってもほとんどの場合、問題なく設置できます。(ただし事前の確認は忘れないでください)

ただし、この方法はいくつか注意点があります。
第一に、屋外に設置する場合と同じく、窓ガラスから東経110度を見渡すことができ、その方向に障害物がないことが必須条件になります。
目安としてはやはり、午後2時から3時に、十分な日光が差し込む窓になります。

また屋内設置では、12GHz帯の電波は窓ガラスを通過する際にやや弱まるため、屋外設置に比べて受信感度が不安定になりがちです。
特に、網入りガラスや複層ガラス(ペアガラス)は電波を通しにくいため、室内設置には向きません。余計な色や模様が入っていない、シンプルな一枚構造のフロートガラスであることが必須です。
他にも屋内設置ではアンテナが固定されないため、誤って触れて角度を狂わせることがないようにするなどの注意も必要となります。

基本的にBS/CSアンテナの室内設置は注意点が多いため、あまりおすすめできる方法ではありません。

自分での設置が難しい場合は?業者依頼の費用相場と選び方

「自宅ではBS/CSアンテナを高所に設置する必要がある」「自分で上手く施工する自信がない」という方は、無理せずプロのアンテナ設置工事業者に依頼しましょう。
ある程度の費用はかかりますが、安全かつ確実に取り付けてもらえます。
特に、本記事にもご協力いただいた「あさひアンテナ」などの有料業者であれば、適正価格の工事費用に、高品質な国産一流メーカー製アンテナや設置具、ケーブルが付属する他、プロによる丁寧な施工、工事後の10年長期保証などもつきます。
コストパフォーマンスを考えれば、DIYと比べても、費用面では決して高くないといえます。

アンテナ設置工事の費用相場

業者に衛星放送用など各種アンテナ設置を依頼する場合の費用は、アンテナ本体代と工事費を合わせて計算されます。
実際のBS/CSアンテナ工事費用は、設置場所や追加工事の有無によっても変動しますが、一般的な相場は以下の通りです。

工事内容 費用相場(アンテナ本体代込み)
ベランダ・壁面設置 25,000 円 ~ 40,000 円
屋根上設置 35,000 円 ~ 55,000 円
ブースター追加工事 上記に +15,000 円 ~ 20,000 円

※上記は一般的な業者の平均的な費用目安です。

信頼できる業者の選び方3つのポイント

安心して任せられるアンテナ工事業者を選ぶためには、いくつかのポイントがあります。
悪質な業者とのトラブルを避けるためにも、以下の3点を必ず確認しましょう。

  1. 複数の業者から見積もりを取る:料金やサービス内容を比較検討できます。
  2. 工事後の保証制度を確認する:「5年保証」など、長期の保証が付いていると施工技術も信頼でき、安心です。
  3. 実績や口コミを調べる:実際に利用した人の評価は、信頼性を判断する上で重要な情報源になります。

アンテナ不要でBS/CS放送を見る方法もある!

賃貸物件などでアンテナの設置が難しい場合や、お住まいの外観をすっきりさせたい場合は、アンテナを使わずにBS放送、CS放送を視聴する方法もあります。
中でも代表的な方法が「光回線テレビ」と「ケーブルテレビ(CATV)」です。
ここでは、それぞれの方法の特徴をアンテナ設置と比較してみましょう。

以下、各視聴方法のメリット・デメリットを一覧で解説します。

視聴方法 メリット デメリット
衛星BS/CSアンテナ ・月額料金が不要
・一度設置すれば長く使える
・初期費用がかかる
・悪天候の影響を受けやすい
光回線テレビ ・天候に左右されず安定している
・アンテナが不要で外観がすっきり
・対応する光回線契約が必要
・月額利用料がかかる
ケーブルテレビ ・専門チャンネルが豊富
・アンテナ不要
・利用できるエリアが限定される
・月額利用料が比較的高め

※上記は各視聴方法の主な特徴になります。

傾向として、ケーブルテレビや光テレビは、アンテナ設置が不要な分、アンテナに伴うデメリットもなく、各チャンネルを安定して視聴できるという特徴があります。
ただこれらの方法は、永続的に視聴料金が発生します。そのため戸建てのマイホームなどで、長きにわたってテレビ放送を視聴する場合は、テレビアンテナの設置が長期的にはもっとも経済的な方法と言えます。

よくあるトラブルと対処法Q&A

最後に、アンテナ設置後によくあるトラブルとその対処法をQ&A形式でご紹介します。

Q1. 雨や雪の日に映りが悪くなるのはなぜ?

これは「降雨減衰」「降雪減衰」と呼ばれる現象です。
一定以上の激しい雨や雪で、雨や雪の粒が静止衛星からの12GHz帯の電波を吸収し、散乱させてしまうために起こります。
天候が回復すれば元に戻ることがほとんどですが、頻繁に発生する場合はBS/CSアンテナのサイズを大きいものに交換すると改善されることがあります。

Q2. テレビに「E201」「E202」エラーが表示される

テレビが正常に映らなくなった際、画面に表示されるエラーコードは、電波状態やアンテナ本体など、不具合の原因を知る手がかりになります。
落ち着いてその原因を確認し、適切に対処してください。

以下、主なエラーコードとその意味、原因と対処法の一覧です。

エラーコード 意味 主な原因と対処法
E201 電波レベルの低下 ・大雨や大雪による一時的な受信不良
・アンテナの向きのわずかなズレ
E202 信号が受信できない ・アンテナの向きが大きくズレている
・ケーブルの抜けや断線
・アンテナやテレビの故障
E203 放送が休止している 放送局側の問題のため、視聴者は待つしかない

※上記以外にも、トラブルの原因に応じてエラーコードの種類は数多く存在します。

Q3. アンテナの寿命は?交換の目安は?

衛星放送用BS/CSアンテナの寿命は、設置環境にもよりますが、一般的に10年から15年程度と言われています。
アンテナ本体にサビや部品の劣化が目立ってきたリ、晴天の日でも映りが悪くなったりした場合は、交換を検討するサインです。
お早めに専門業者へと点検をご依頼ください。

まとめ|自分に合った方法でBS/CS放送を楽しもう

衛星アンテナ(BS/CSアンテナ)の設置について、一通りご理解いただけたでしょうか。
最後に、この記事のポイントを改めてまとめます。

  • 衛星アンテナ(BS/CSアンテナ)は、宇宙にある静止衛星からの電波(12GHz帯)を受信するための装置です。
  • BS/CSアンテナ選びでは「4K/8K対応」「サイズ」「カラー」「高耐風モデルの必要」などを確認しましょう。
  • DIYでのBS/CSアンテナ設置も可能ですが、もっとも重要なのは「南西方向への正確な角度調整」です。難しい場合は無理をしないでください。
  • 賃貸物件では、BS/CSアンテナ設置前に必ず管理規約を確認し、大家さんや管理会社の許可を得ましょう。
  • 条件的にBS/CSアンテナ設置が難しい場合は、光回線やケーブルテレビという選択肢もあります。

BS放送、CS放送の視聴方法は、ひとつだけではありません。
この記事を参考に、あなたの住環境やライフスタイルに最も合った方法を見つけてください。そして地上波では観ることのできない、映画やアニメ、懐かしのドラマや時代劇、スポーツ中継など、多彩なテレビ番組を存分に楽しんでください。

もしご自分でのBS/CSアンテナ設置が難しい、その他、アンテナ設置に関する疑問点やお悩みがある場合は、本記事に貴重なお話をいただいた優良なアンテナ工事専門業者「あさひアンテナ」のフリーダイヤル、またはメールフォーム、LINEアカウントまで、どのようなお問い合わせでも、まずはお寄せください。

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アンテナ本体 型番
  • デザインアンテナ

    デザインアンテナUAH201
    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木式アンテナ

    八木式アンテナUA20
    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    2K4K8K対応BS/CS110度アンテナ
    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。