【プロに聞く】地デジテレビアンテナ設置は自分でDIYできる?費用や取り付け方法・工事の手順から危険な失敗事例まで徹底解説

2026年01月10日

戸建て住宅や集合住宅などのテレビ視聴では、まず地デジ放送を受信するための地デジアンテナ(UHFアンテナ)が必要です。

地デジ放送は、基本的にアンテナを設置するだけで誰でも無料で視聴できる、現在の日本では基幹的なテレビ放送でもあります。
ただ地デジアンテナを設置するには、一般的には工事業者へと依頼することになり、総額で数万円程度の費用が必要となります。
そのため「自宅用の地デジアンテナを自分で設置して、少しでも工事費用を節約したい」とお考えになる方も少なくないでしょう。
確かに、DIYでのテレビアンテナ設置は、アンテナ本体や部材など、最低限の費用でアンテナを設置できるため、費用面では魅力的に見えるかもしれません。

しかし一見、手軽に見えるアンテナDIY工事には、アンテナに関する専門知識の必要性や、工事に伴う重大なリスクなど、見落としがちな注意点も数多く存在します。

そこでこの記事では、ご自身で地デジアンテナを設置するための具体的な手順はもちろん、その前に知っておくべきテレビアンテナの基礎知識から、DIYに潜む危険な失敗事例までを詳しく解説します。
さらに専門業者に依頼した場合との費用対効果も徹底的に比較し、お客様が本当に取るべき最善の選択肢を明らかにします。

本記事は、技術系の知識を持つプロのライターが、アンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」に取材を行い、アンテナ専門家の豊富な知識と施工経験を元にした確かな知識を、一般の方にもわかりやすくまとめたものです。

テレビアンテナ設置のDIYに挑戦される方も、プロに工事を依頼すべきか迷っておられる方も、この記事を最後までお読みいただければ、後悔しないための適切な判断ができるはずです。

【基礎知識】地デジ放送の仕組みとアンテナ設置の注意点

地デジアンテナの設置工事を考える前に、まずは地デジ放送の基本的な仕組みを理解しましょう。
この仕組みを知ることで、なぜアンテナの向きや種類が重要なのかなど、DIYに必須となる基礎知識が分かります。

地デジ放送は、日本各地にある地デジの電波塔から送信されるUHF(極超短波)という電波を使って、周辺の一帯にある各ご家庭に、テレビ番組(テレビの映像信号)を届けています。
この電波をUHFアンテナ(地デジアンテナ)で受信し、同軸ケーブル(アンテナケーブル)を通じてテレビのチューナーに送ることで、地デジのテレビ番組を視聴できます。

以下、地デジ放送やアンテナでの受信に関係する主な用語を一覧でご紹介します。

用語 説明
UHF(極超短波) 地デジ放送で使われる電波の種類です。ある程度は広がりやすく、ビルなどの障害物を乗り越えることもできる性質があります。
指向性 地デジアンテナが特定の方向からの電波を強く受信する性質のことです。このため、アンテナの向きを電波塔の方向へ正確に合わせる必要があります。
ブースター 電波が弱い場合や、複数のテレビに電波を分ける際に、電波を増幅させるための機器です。
分配器 1本のアンテナ線を複数のテレビに分けるための機器です。分配すると電波は弱まるため、ブースターと併用することが多いです。

※上記は地デジ受信に関する基本的な知識や機材になります。

地デジ電波は数十センチ程度の波長の幅があり、ビルなどの障害物を乗り越えて広がる性質があります。ただビルの真後ろなどの一帯では、地デジ電波が届きにくいため受信レベルが低下する電波障害が起こる場合もあります。
また電波塔からの距離が遠くなるほど、電波が広がって拡散するため、受信できる電波レベルが弱くなります。

他にも地デジ電波は一年を通した気候にも影響を受けて電波レベルが変動するほか、大雨や大雪といった悪天候では、電波レベルが大きく低下します。
そのため、お住まい周辺の電波レベルや受信環境に合わせて、適切な受信性能の地デジアンテナを選び、お住まいの中でも受信に最適となる位置に設置することが、極めて重要になるのです。

まずはセルフチェック!地デジアンテナを自分で設置できるかの判断基準

地デジアンテナ工事をご自分でのDIYで挑戦する前に、ご自身の状況が本当にDIY設置に適しているかを確認することが大切です。
まずは以下の3つの基準を参考に、冷静に判断してみてください。
もしひとつでもご不安な点があれば、ご無理はなさらず専門業者への依頼を検討することをおすすめします。

【基準1】お住まいの電波環境は?(強電界・中電界・弱電界)

地デジの電波環境は、設置すべき地デジアンテナの種類や設置の難易度を決定づける、もっとも重要な要素です。
お住まいの地域が、以下のどの電界地域に分類されるかで、DIY設置の可否や難易度が大きく変わります。

電界地域 特徴とDIYの目安
強電界地域 – 電波塔から近く、電波が非常に強い地域です。(80㏈以上)
– このエリアでは室内アンテナでも受信できる可能性があります。
DIYの難易度は比較的低いエリアですが、電波が強すぎてノイズが入る場合は減衰器(アッテネーター)が必要になることもあります。
中電界地域 – 電波塔からある程度の距離があり、電波の強さが中程度の地域です。(80㏈以下、60㏈以上)
– 一定以上の受診性能(素子数・素子数相当)を持つデザインアンテナや八木式アンテナ、ユニコーンアンテナの設置が必要です。
– DIYは可能ですが、正確な方向調整など、専門的な知識が求められます。
弱電界地域 – 電波塔から遠く、電波レベルが弱い地域です。(60㏈以下)
– 高性能な八木式アンテナを高所に設置し、ブースターの使用が必須となることが多いです。
DIYの難易度は非常に高く、専門業者への依頼を強く推奨します。

※上記した各電界地域の違いは一般的な基準です。使われる場所によって分類や基準が異なる場合もあるのでご注意ください。

【基準2】地デジアンテナの設置場所はどこか?(高所作業の有無)

地デジアンテナをどこに設置するかによっても、作業の危険性が全く異なります。
安全に作業できる場所かどうかが、DIYの可否を判断する大きな分かれ目です。

以下、住宅内の設置場所別による難易度や危険性、DIYの推奨度を一覧でご紹介します。

設置場所 難易度 危険度 DIYの推奨度
室内
ベランダ 低~中
壁面(低所)
壁面(高所) ×(非推奨)
屋根上 極めて高 ×(非推奨)

※上記は一般的なテレビアンテナ設置位置の目安になります。

屋根の上や2階の外壁など、足場が安定せず、はしごが必要になる高所での作業は、転落事故のリスクが常に伴います。
「少しだけだから大丈夫」という油断が、取り返しのつかない事態を招く可能性があります。安全を確保できない場所でのDIYは、絶対に避けるべきです。

【基準3】必要な工具やスキル、安全意識はあるか?

テレビアンテナ設置は、ただ取り付けるだけの単純な作業ではありません。
適切な工具を使いこなし、安全を確保するための知識と意識が不可欠です。

以下、スキルや安全意識で注意すべきポイントについて解説します。

  • 基本スキルの確認
    • インパクトドライバーなど電動工具の安全な使用経験があるか?
    • 壁に穴を開け、防水処理(コーキング)を適切に行えるか?
    • 同軸ケーブルの先端処理(F型接栓の取り付け)ができるか?
  • 安全意識の確認
    • 高所作業の場合、ヘルメットや安全帯(命綱)などの安全具を必ず使用するという意識があるか?
    • 悪天候の日や、体調が優れない日の作業は中止するという判断ができるか?
    • 2人以上で作業するなど、安全対策を講じることができるか?

これらのスキルや意識に少しでも不安があれば、DIYは推奨できません。
特に安全具の使用については、意識だけでなく適切に使用するための正しい知識も重要です。
ご自身の安全と、大切なお住まいを守ることを最優先に考えてください。

DIYの前に知っておきたい地デジアンテナの基礎知識

アンテナ工事でDIYに挑戦するにせよ、プロに工事を依頼するにせよ、アンテナに関する基本的な知識は持っておいて損はありません。
ここでは、テレビアンテナ選びで失敗しないための種類と特徴、そして電波状況の確認方法について解説します。

地デジアンテナの種類と特徴|環境に合わせた選び方

現在、主流となっている地デジアンテナ機種は主に4種類あります。
現在では各機種ともDXアンテナやマスプロ電工、日本アンテナやサン電子なども主要メーカーから販売されています。

以下の一覧でそれぞれの機種の特徴を理解し、ご自宅の環境や希望に合った機種やモデルを選んでください。

種類 見た目 メリット デメリット 費用目安(本体)
八木式アンテナ 魚の骨のような形 – 受信性能がもっとも高い。
– 弱電界地域にも対応できる。
– 価格が比較的、安くなる。
– 住宅の外観を損ねやすい。
– 風雨や積雪の影響を受けやすい。
4,000円~10,000円
デザインアンテナ 箱型・薄型 – 外観がスタイリッシュ。
– 風雨に強く、寿命が長くなる。
– 八木式より受信性能が劣る。
– 設置できる壁面が限られる。
8,000円~18,000円
ユニコーンアンテナ ポール状 – デザイン性と受信性能を両立。
– 気候や障害物の影響を受けにくい。
– 設置費用が比較的高め。 10,000円~25,000円
室内アンテナ さまざまな形状 – 工事不要で設置が簡単。
– 価格が非常に安い。
– 受信性能が低い。
– 強電界地域でしか使えない。
1,500円~5,000円

※上記は地デジアンテナ各機種の主な特徴になります。

以下、各機種についてそれぞれ詳しく解説していきます。

八木式アンテナ:受信性能は高いが、見た目と天候に弱い

古くからある「魚の骨」の形をしたアンテナで、受信性能の高さが最大の特徴です。
屋根の上に設置することにより、電波が弱い地域でも安定した受信が期待でき、コストパフォーマンスにも優れています。
一方で、その形状から建物の外観や景観を損ねやすく、台風や大雪などの影響でアンテナの向きが変わったり、老朽化により破損したりするリスクもあります。

デザインアンテナ:見た目は良いが、受信性能はやや劣る

スタイリッシュな薄い箱型のアンテナで、カラーバリエーションも豊富なため、建物の外壁などに設置しても目立ちにくいのが魅力です。
新築住宅を中心に人気が高く、外観を重視する方におすすめです。
その形状と取り付け方法から風雨にも強く、寿命も10年から15年と比較的、長くなる傾向があります。
ただし本体性能や設置位置から、受信性能は八木式アンテナに一歩劣るため、中電界から強電界地域での使用が推奨されます。
特に強電界地域などでも近隣に高層建築などの障害物がある場合は、電波が遮られて受信できないケースもあるため、DIYでの設置には注意が必要です。

ユニコーンアンテナ:デザインと性能を両立した最新モデル

細長いポール状のアンテナで、八木式アンテナに近い受信性能と、デザインアンテナ外観性、風雨への強さなどの良いところを兼ね備えています。
屋根上に設置しても目立ちにくく、風雨などを受け流すことができ、周囲の建物の影響を受けにくい高さも確保できるため、安定した受信が期待できます。
デザイン性と性能を両立したい場合に最適ですが、他のアンテナに比べて本体価格や設置費用がやや高くなる傾向があります。
またユニコーンアンテナは屋根の上などの高所に設置することが大前提のため、DIYでの設置では事故などのリスクが高くなります。

室内アンテナ:手軽だが、強電界地域限定

部屋の中に置くだけで使える、もっとも手軽な地デジアンテナです。
工事が不要で、購入してすぐにテレビに接続できるのがメリットです。
しかし、受信性能は非常に低く、電波が十分に強い「強電界地域」で、なおかつ電波塔の方向に窓があるなど、限られた条件でしか安定した視聴は望めません。

自宅の電波状況を正確に調べる3つの方法

お住まいで最適なアンテナと設置場所を決めるには、ご自宅の電波状況を把握することが不可欠です。
専門業者は「レベルチェッカー」という専用機器を使いますが、以下のようにご自身でもできる簡単な調査方法もあります。

  1. テレビの「アンテナレベル」を確認する
    多くのテレビには、受信しているテレビ電波の強度を確認する機能があります。
    リモコンの「設定」メニューなどから「アンテナレベル」や「受信設定」の項目を探してみてください。
    メーカーによって基準値は異なりますが、一般的に最大値の60%以上あれば安定して視聴できる目安となります。
  2. A-PABのウェブサイトで確認する
    一般社団法人「放送サービス高度化推進協会(A-PAB)」のウェブサイト内「放送エリアのめやす」では、お住まいの住所を入力することで、地図上で最寄りの電波塔の位置や受信エリアの目安を確認できます。
    これにより、お住まいの電界地域の目安や、地デジアンテナをどちらの方向に向けるべきかが分かります。
  3. 近所のアンテナの向きを参考にする
    もっとも手軽な方法として、ご近所の家の屋根にある八木式アンテナがどちらの方向を向いているかを確認するのも有効です。
    同じ地域のアンテナは、基本的に同じ電波塔を向いています。
  4. ワンセグ機器を利用する
    ワンセグ放送の電波は、地デジ放送と同じく、近隣の地デジ電波塔から送信されています。
    そのためワンセグ機器をお持ちであれば、お住まいの各部屋や位置でワンセグ放送の受信状態を確認することで、お住まいの各位置での地デジ受信レベルを判断できます。

ただし、上記したこれらの方法はあくまでおおよその目安でしかありません。
正確な電波の強さや品質までを測ることは難しいため、特に地デジ電波状況がギリギリの地域では、DIYでの判断は、設置しても受信できないというリスクを伴います。

【完全ガイド】地デジアンテナを自分で設置するための準備リスト

上記のポイントから、DIYでのアンテナ設置を決意したら、まずは必要な工具と部材をすべて揃えましょう。
いざDIY作業にとりかかり、途中で足りないものに気づくと、作業が中断してしまい非常に危険です。
この項目は、工具や部材のチェックリストとしてご活用ください。

必要な工具一覧(はしご、インパクトドライバーなど)

安全な作業と確実な設置のために、以下のような適切な工具は欠かせません。
特に高所作業用の安全装備は、命を守るために必須です。

工具名 用途 費用目安
脚立・はしご 高所での作業用。設置場所に合った長さを選ぶ。 5,000円~30,000円
ヘルメット 頭部の保護。 2,000円~5,000円
安全帯(命綱) 高所からの落下防止。 10,000円~20,000円
インパクトドライバー 金具のネジ締め、壁への穴あけ。 10,000円~30,000円
スパナ・レンチセット アンテナや金具のボルト・ナット締め。 2,000円~5,000円
ニッパー・ペンチ 同軸ケーブルの切断・加工。 1,000円~3,000円
カッターナイフ 同軸ケーブルの被覆むき。 500円~
コーキングガン・コーキング剤 壁の穴や隙間の防水処理。 2,000円~
水平器 金具をまっすぐ取り付けるための確認。 1,000円~
簡易型レベルチェッカー ケーブルに接続して電波レベルを確認する機器。必須ではないがあれば作業が簡単になる。 1,000円~

※上記は必要となる基本的な工具類になります。

上記の道具は安全かつ確実なDIY作業のためには必須となる品が大半です。
ただ各種道具をそろえることで費用がかさみ、DIYのメリットが失われることも考えられるので注意が必要です。

必要な部材一覧(アンテナ本体、ケーブル、ブースターなど)

アンテナ本体以外にも、アンテナ設置の作業には以下のようなさまざまな部材や周辺機器が必要です。お住まいの環境に合わせて、必要なものをリストアップしてください。

部材名 用途 費用目安
アンテナ本体 地デジ電波を受信。環境に合った種類を選ぶ。 2,000円~20,000円
取付金具 アンテナを固定する。屋根馬、サイドベースなど設置場所で異なる。 2,000円~8,000円
同軸ケーブル アンテナとテレビを結んで電波を送る。必要な長さを事前に確認しておく。 1,000円~5,000円
F型接栓 同軸ケーブルの先端に取り付ける接続端子。 500円
ブースター(増幅器) 電波が弱い場合や複数に分配する場合に電波を増幅する。 3,500円~10,000円
分配器 電波を複数の部屋に分ける。 500円~5,000円
防水テープ・ビニールテープ ケーブル接続部の防水処理。 500円

※上記は必要となる基本的な部材になります。

【難易度別】地デジアンテナのDIY設置手順を写真付きで解説

ここからは、具体的な地デジアンテナのDIY設置手順を、難易度別に解説します。
ご自身のスキルと設置場所に合わせて、無理のない範囲で参考にしてください。
ただし、難易度「高」の作業は極めて危険なため、参考情報として手順の紹介に留め、実施は決して推奨いたしません。

【難易度:低】ベランダ・室内への設置手順

比較的、安全に行える作業ですが、それでも油断は禁物です。
主にデザインアンテナの設置が適しています。

  1. 取付金具の設置
    ベランダの手すりに、専用の取付金具をスパナやレンチでしっかりと固定します。
    このとき、通行などの邪魔にならないか、隣家に影響がないかを確認しましょう。
  2. アンテナの仮固定
    金具にアンテナ本体を仮固定します。
    この時点では、向きを調整できるよう、固定部のボルトは軽く締める程度にしておきます。
  3. ケーブルの接続と引き込み
    アンテナ本体に同軸ケーブルを接続し、エアコンの配管穴(ダクト)などを利用して室内へ引き込みます。
    穴がない場合は、薄型の隙間用ケーブルを使うと窓を閉めたまま引き込めます。
  4. 方向調整と本固定
    テレビのアンテナレベル表示機能を見ながら、アンテナの向きを左右にゆっくり動かし、アンテナレベルがもっとも高くなる位置を探します。
    この角度調整に少しでもズレがあると、一部のチャンネルでテレビ映像が乱れるなどの原因にもなるためご注意ください。
    最適な位置が見つかったら、ボルトをしっかりと締めてアンテナを本固定します。

【難易度:中】壁面へのデザインアンテナ設置手順

この作業では、壁面への穴あけが伴うため、建物の構造への理解が必要です。

  1. 取付金具(サイドベース)の設置
    電波の受信感度がもっとも良い壁面に、水平器を使いながら取付金具を設置します。
    インパクトドライバーで下穴を開け、ビスで頑丈に固定します。
  2. 防水処理
    金具の接合部やビス穴の周りに、コーキング剤を隙間なく充填します。
    この処理を怠ると、雨漏りの原因になるため非常に重要です。
  3. アンテナの固定と配線
    金具にアンテナ本体を取り付け、向きを調整して固定します。
    同軸ケーブルを接続し、外壁に固定しながら配線します。
  4. 室内への引き込み
    ベランダ設置と同様に、エアコンダクトなどから室内へ引き込みます。
    最終的にテレビで映りを確認し、問題がなければ作業完了です。

【難易度:高】屋根上への八木式アンテナ設置手順

【警告】この作業は転落などの重大な事故に繋がる可能性が極めて高く、専門家以外は絶対に行わないでください。あくまで参考情報として手順のみをご紹介します。

  1. アンテナの組み立てと準備
    地上で説明書通りにアンテナを組み立てます。
    屋根馬(アンテナの土台)、支線(ワイヤー)、工具などを屋根上に運びます。
  2. 屋根馬の設置と支線の固定
    屋根のもっとも高い位置に屋根馬を置き、四隅から支線(ステー)を張って建物の頑丈な部分に固定します。
    この支線の張り方が甘いと、強風でアンテナが倒壊します。
  3. アンテナの設置と方向調整
    屋根馬のマスト(ポール)にアンテナを固定し、電波塔の方向へと向けます。
    レベルチェッカーを使い、もっとも受信感度の良い向きと高さに微調整して固定します。
  4. 配線と防水処理
    同軸ケーブルをアンテナに接続し、雨樋などに沿わせて壁面まで配線します。
    引き込み口から室内へ通し、ブースターや分配器に接続します。
    引き込み口はコーキング剤で厳重に防水処理を行います。

ちょっと待って!自分でアンテナを設置する前に知るべき6つのリスク

ここまでDIYの手順について御説明してきましたが、DIYには費用削減というメリットがある一方で、それを上回るほどの大きなリスクも潜んでいます。
以下、DIYで発生した事故や損害の実例をご紹介します。
以下の事例は、ご自身にも起こりうるリスクとして捉えてください。

【リスク1】高所作業での落下事故(医療費50万円、賠償金35万円の実例)

アンテナDIY取り付けの作業でもっとも恐ろしいのが、高所からの落下事故です。
ご自身が負傷するだけでなく、第三者を巻き込む可能性もあります。

具体的な事故には、以下のような例があります。

  • 自身の負傷:屋根から落下して骨折し、医療費50万円、数ヶ月の休業を余儀なくされた。
  • 第三者への損害:工具やアンテナを落とし、隣家のカーポート(修理費10万円)や駐車中の車(修理費20万円)を破損。見舞金5万円と合わせて合計35万円の損害賠償が発生した。

特に第三者への人身事故になれば、賠償額は数千万円に及ぶ可能性も否定できません。

【リスク2】アンテナ倒壊による家屋損害(修理費26.5万円の実例)

DIYでのアンテナ設置方法が不適切だと、アンテナは強風や地震であっけなく倒壊します。
倒れたアンテナが、大切なお住まいを傷つける凶器と化します。

以下、アンテナが倒壊した場合に発生する損害額の一例になります。

損害内容 発生費用
屋根瓦の破損・修理 150,000円
雨樋の破損・修理 50,000円
倒壊したアンテナの再購入 15,000円
業者による撤去・再設置 50,000円
合計 265,000円

※上記は損害額の一事例です。このケースでも第三者に損害を与えた場合は、莫大な損害賠償が発生するリスクもあります。

【リスク3】受信不良で結局ムダ金に(再工事で14.5万円の損失事例)

DIYで工事費用を安く済ませるつもりが、上手くいかなかった結果、最初からプロに依頼した場合よりも、かえって高くつくケースは後を絶ちません。
「映らない」という結果により、時間もお金も無駄にしてしまう可能性があります。

以下、DIYの失敗で業者に依頼し直した場合にかかる費用と、損害額の一例をご紹介します。

  • DIYでの出費:
    • アンテナ本体・部材費:15,000円
    • 追加購入したレベルチェッカー:10,000円
    • 追加購入したブースター:10,000円
  • 業者への再依頼費: 40,000円
  • 費やした時間(機会損失): 8時間 × 時給換算1万円 = 80,000円
  • 損失合計: 145,000円

このように、DIYは失敗した場合のコストを想定することも重要です。

【リスク4】不適切な施工による雨漏りと住宅保証の喪失

壁に開けた穴の防水処理が不完全だと、数年後に雨漏りが発生するリスクがあります。
壁の内部が腐食し、内装の補修に30万円以上かかることも珍しくありません。
さらに重大なのは、新築住宅の場合、ご自身で外壁に手を入れたことが原因で、住宅メーカーの保証が受けられなくなる可能性も考えられます。

【リスク5】見えないコスト(時間的損失・精神的ストレス)

DIYのコストは、材料費だけではありません。

  • 時間的コスト:慣れない作業に丸1日から2日を費やし、貴重な休日が潰れてしまうといった問題が考えられます。
  • 精神的コスト:高所作業の恐怖、うまく映らない焦りやイライラ、家族からのプレッシャーなど、金銭には代えがたいストレスも考えられます。

【リスク6】電波法違反になる可能性

通常のテレビアンテナ使用では問題ありませんが、例えば受信したテレビ電波を増幅して無許可で再送信するなどの行為は、電波法に抵触する可能性があります。
また、集合住宅ではアンテナ設置に関する規約が定められている場合が多く、無断での設置はトラブルの原因となります。

DIYかプロか?費用とリスクを徹底比較【結論:安全と確実性を取るならプロ】

これまで見てきた情報を元に、DIYと専門業者への依頼を総合的に比較してみましょう。
目先の費用だけでなく、長期的な視点とリスクを含めて判断することが重要です。

【比較表】初期費用・総コスト・保証で見るメリット・デメリット

項目 DIY設置(成功シナリオ) DIY設置(失敗シナリオ) 専門業者依頼
初期投資 約 15,000円 約 15,000円 約 40,000円~
リスクコスト 0円 100,000円~
(再工事、建物補修、賠償金など)
0円
(業者の責任・保険で対応)
保証 なし なし あり(8年~10年が一般的)
作業時間 8時間~ 8時間~(+再作業時間) 2~3時間
安全性 低い(自己責任) 低い(自己責任) 高い
確実性 不安定 失敗 確実
5年間総コスト(試算) 約 25,000円
(初期+自己メンテ)
約 150,000円~
(初期+リスク+再工事)
約 40,000円~
(保証期間内は追加費用なし)

※上記はそれぞれ一般的なケースの比較となります。

この表から分かるように、DIYは成功すればもっとも安価ですが、一度失敗すると総コストは専門業者への依頼を大きく上回ります。
また、DIYではもちろん業者が提供する工事後の長期保証や、万が一の作業中の事故による損害補償(保険)なども存在しません。すべて自己責任になります。
長期的な安心感と確実性、そして何より安全性を考慮すると、専門業者への依頼がもっとも費用対効果の高い選択肢と言えるでしょう。

プロに依頼すべきケース・DIYに挑戦しても良いケース

最終的にどちらを選ぶべきか、ご自身の状況に合わせて判断できるよう、以下に具体的なケースをまとめました。

  • プロに依頼すべきケース
    • 屋根上や2階外壁など、高所での作業が必要な場合。
    • お住まいが弱電界・中電界地域の場合。
    • 専門的な工具を持っておらず、安全装備を準備できない場合。
    • 新築の住宅で、外壁の保証を維持したい場合。
    • 確実な受信品質と長期的な保証を求める場合。
    • 4K8K対応の衛星放送用BS/CSアンテナ(パラボラアンテナ)と4K8Kに対応する配線部もまとめて設置したい場合。
  • DIYに挑戦しても良いケース
    • お住まいが強電界地域である場合。
    • 設置場所が室内やベランダなど、安全が確保できる場所の場合。
    • 必要な工具や部材が揃っており、基本的なスキルに自信がある場合。
    • うまく映らなくても自己責任と割り切り、業者に依頼し直す費用も許容できる場合。

頼んで正解!失敗しないアンテナ工事業者の選び方 3つのポイント

専門業者に依頼することを決めたら、次は信頼できる業者を選ぶことが重要です。

現在ではアンテナ工事の依頼先にも、家電量販店やホームセンター、新築物件の場合のハウスメーカーや工務店、アンテナ工事の専門業者など、さまざまな業種が存在します。
そのような各種業者の中で、テレビアンテナ工事はどこに頼むのかいいのか、その疑問の答えは、以下の3つのポイントを押さえて、複数の業者を比較検討することにあります。

ポイント1:料金体系の明確さと相見積もり

優良な業者は、料金体系が明確で分かりやすいのが特徴です。

  • チェック項目
    • 見積もりは無料か?
    • 見積書に工事内容や部材の内訳が詳しく記載されているか?
    • 「○○一式」のような曖昧な表記が多くないか?
    • 追加料金が発生する条件が事前に明示されているか?

必ず2~3社から相見積もりを取り、料金だけでなく、使用するアンテナや部材の品質、工事内容を比較しましょう。
極端に安い見積もりは、後から高額な追加料金を請求されたり、質の悪い工事をされたりするリスクがあるため注意が必要です。

例えば、本記事に取材協力いただいた「あさひアンテナ」では、各種アンテナ機種や機材設置の工事について、すべて国内大手メーカー製の高品質機材をセットにした、わかりやすい価格体系でご提供しています。

またアンテナ工事に際しての電波調査、お見積もりは、出張料・キャンセル料などの関連費用を含む完全無料で実施し、相見積もり・即日工事にもご対応しています。
さらに緻密な電波調査で、お住まいで可能となるアンテナ工事の中から、お客様のご要望にもっとも近い工事を、業界最安に挑むお見積もり価格でご提案します。

見積もり内容も詳細な項目で工事別の費用を明確にしており、お客様からのご質問についても、ご理解いただくまでわかりやすく丁寧にご説明いたします。
あさひアンテナでは、見積もり価格のご提示後、見積もりにない追加工事費は加算しない方針を徹底していますので、安心していただけます。
また相見積もりで他業者がより低価格の見積もりを出した場合、「あさひアンテナ」ではその見積もり票をご提示いただければ、より安い再見積もりにも挑戦いたします。
相見積もりの一社に「あさひアンテナ」をお加えいただくだけで、より低価格で品質が高い、ご満足いただけるアンテナ工事を実現できる可能性が、ぐっと高くなります。

ポイント2:豊富な施工実績と専門性

テレビアンテナ工事は、現場の状況に応じた判断が求められる専門的な作業です。
業者のウェブサイトなどで、これまでの実績を確認しましょう。

  • チェック項目
    • 年間の施工件数は豊富か?(例:年間6,000件以上など)
    • 顔写真付きで、具体的な工事事例が多数掲載されているか?
    • 屋根裏設置など、希望する特殊な工事の実績があるか?
    • 自社スタッフによる施工を行っているか?

豊富な実績は、それだけ多くの現場を経験し、さまざまな状況に対応できる技術力があることの証明になります。

「あさひアンテナ」を例に挙げると、年間6,000件以上の施工実績を誇っており、自社サイトにて、地デジアンテナ屋内設置など特殊な工事を含む、さまざまな施工事例を写真入りブログでご紹介しています。
また実際の工事は、高い技術と豊富な経験を誇る自社スタッフのアンテナ職人による「完全自社施工」を徹底しています。そのためプロによる高品質な施工を、中間マージンなどを省いた適正価格で依頼できます。

ポイント3:長期保証とアフターサポートの内容

アンテナ工事は設置して終わりではなく、担当した業者がその後のトラブルにも責任を持って対応してくれる保証制度を用意しているかどうかが重要です。

以下、業者が提供する保証内容でチェックすべきポイントを一覧でご紹介します。

確認すべき保証内容 ポイント
保証期間 8年以上の長期保証を提供しているか。保証期間が長いほど、業者が工事の品質に自信をもっている証拠です。
保証対象の範囲 工事の不具合だけでなく、台風などの自然災害によるアンテナの倒壊なども保証対象に含まれるか。
アフターサポート体制 「テレビが映らなくなった」などのトラブル時に、迅速に対応してくれる窓口があるか。連絡先や営業時間が明記されているか。

※上記は保証内容に関する主なチェックポイントになります。

充実した保証とアフターサポートは、長期にわたって安心してテレビを視聴するための保険です。

「あさひアンテナ」の場合は、業界最長クラスの「10年保証」をご用意しております。
万が一、保証期間内に何らかのアンテナトラブルが発生した場合には、同社のフリーダイヤルなどへのご一報で、最短即日でスタッフが駆け付け、完全無料で責任をもって早急に復旧いたします。
また保証をお求めの場合には、基本的にアンテナ工事の完了後に担当者から渡された保証書が必要になりますが、「あさひアンテナ」側でも保証書の紛失に備えて、過去の工事データをすべてデータベースに保存しています。
お客様が保証書をなくされた場合でも、同社データベースで工事の確認が取れ次第、保証書がある場合と同等の保証を受けられますので、10年の長期保証でもご安心いただけます。

まとめ:アンテナ設置は安全第一で最適な方法を選ぼう

本記事では、地デジアンテナをDIYで設置することについて、その手順からリスク、専門業者への依頼との比較までを、網羅的に解説してきました。

以下、本記事のポイントをあらためてまとめました。

  • DIYでの地デジアンテナ設置は、費用を抑えられる可能性がある一方で、重大な人身事故や家屋損害のリスクも伴います。
  • 特に、屋根上などの高所作業や、電波が弱い地域での設置は、専門知識と技術がなければ極めて困難です。
  • 専門業者に依頼すれば、初期費用はかかりますが、安全性と確実な受信品質、そして長期保証という大きな安心感が得られます。
  • 長期的な視点で見れば、専門業者への依頼がもっとも安全で、結果的にコストパフォーマンスの高い選択となるケースがほとんどです。

アンテナ設置でもっとも大切となるのは、費用よりも「安全」が第一です。
ご自身のスキルや住環境を冷静に見極め、決してご無理をなさらず、お客様にとってもっとも賢明な方法を選択してください。

もしアンテナ工事の専門業者へとご相談になる場合は、まずは「あさひアンテナ」のフリーダイヤル、または公式サイトのメールフォーム、公式LINEアカウントまで、どのようなことでもお問い合わせください。本記事の筆者からもおすすめいたします。

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アンテナ本体 型番
  • デザインアンテナ

    デザインアンテナUAH201
    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木式アンテナ

    八木式アンテナUA20
    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    2K4K8K対応BS/CS110度アンテナ
    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。