【プロに聞く!】BSアンテナは自分で設置できる?プロが教えるDIY取り付け工事方法の完全解説ガイド:費用・手順・注意点

2025年10月18日

衛星放送のBS放送と言えば、お住まいにパラボラアンテナを設置するだけで、NHK、広域民放をはじめ、地デジ放送のチャンネル以外にも、多くの無料チャンネル(NHK受信料を除く)を視聴できるテレビ放送として知られています。
さらにBS放送には、お好みのチャンネルと契約して、映画、スポーツ、アニメ、時代劇などの専門的な番組を楽しむことができる専門チャンネルも豊富です。また同じパラボラアンテナでCS放送も受信できるため、CS放送とも契約すればより多彩な専門チャンネルを選んで楽しむこともできます。

近年ではBS放送、CS放送で4K8K放送が行われており、4K、8Kテレビを購入されたことを機に、これらの高画質放送を視聴したいという要望もよく聞かれます。

そのため、現在のお住まいに地デジアンテナしかない方でも、パラボラアンテナを設置して、BS放送を見られる環境を整えたいと思われる方も多いでしょう。
一方で、パラボラアンテナの設置には、現在のお住まいに新しくパラボラアンテナを設置するほか、どのような工事が必要かわからず、作業や費用面などでご不安もあるかと思われます。
中には、工事費用を節約するために、ご自分でDIYによりパラボラアンテナを設置できないか、と考える方も少なくはありません。例えば、

「BS放送は自分の部屋で視聴できればいいので、DIYで工事の費用を抑えることはできないか」
「BSアンテナを自分で設置して、毎月の視聴料以外のコストを節約したい」
「DIYが好きだから、アンテナ設置にも挑戦してみたいけれど、専門的で難しそう」
「できたら自分でBSアンテナを取りつけたいけど、転落や感電のリスクはないだろうか」

などと、BSアンテナ設置を自分で行うか、業者に頼むべきかでお悩みの方もおられるでしょう。
DIYでBSアンテナを設置できれば、確かに大きな節約になります。しかし一方で、作業には専門的な知識や技術が必要ではないか、作業中の事故のリスクがないかというご不安もつきものです。

結論から申し上げますと、アンテナを設置できる場所の条件が整っていて、一定の範囲内の設置工事であれば、DIYでのBSアンテナ設置は決して不可能ではありません。
反面、もちろんDIYでどのようなBSアンテナ設置もできるわけではなく、中には、一般の方は絶対にDIY設置を行うべきでない状況や、専門の技術や知識がないと難しい作業もあります。

この記事は、アンテナ工事のプロフェッショナル集団である「あさひアンテナ」に所属するプロのアンテナ職人のお話を元に、一般の方でもDIYでBSアンテナを設置する方法とその条件、そしてその具体的な手順を解説していくものです。
取材と執筆は技術系やアンテナ工事業界についての知識をもつ専門のライターが担当し、2025年(令和7年)現在の最新情報に基づき、専門的な部分も、初心者の方にとってわかりやすい記事に仕上げています。

本記事を最後までお読みいただければ、以下の点が明確になります。

  • BSアンテナ設置に必要となる衛星放送やBSアンテナ、受信の基礎知識。
  • ご自宅の環境でBSアンテナの自力設置が可能かどうかを判断するポイント。
  • DIYのBSアンテナ設置に必要なものと、その選び方。
  • 初心者でも失敗しない、写真付きの具体的なDIY設置手順。
  • 「映らない」といったトラブルが発生したときの対処法。

全体として、豊富な作業経験をもつプロの解説を基に、専門用語などは避けて、一般の方でもDIYの手順を理解できるようにまとめた、BSアンテナDIY設置の完全ガイドになっています。
この記事を参考に、皆様も安全で確実なBSアンテナの設置に挑戦してみてください。

衛星放送の基礎知識とBSアンテナ設置の注意点とは?

BSアンテナを設置する作業について詳しく解説する前に、まずはBS放送、CS放送などの衛星放送が、どのような仕組みで一般のご自宅にあるテレビまで届いているのか、そしてBSアンテナがなぜお皿のようなパラボラアンテナの形をしているのかといった、衛星放送やアンテナに関する基本的な知識を、プロのアンテナ職人のお話を元に御説明していきます。
この基礎知識が、後のDIY設置作業、特にもっとも重要なアンテナの「角度調整」をスムーズかつ確実に進めるための鍵となります。

衛星放送は、地上から約 36,000キロメートル上空で宇宙空間の赤道軌道上を周回していて、地上からは常に空の同じ位置にあるように見える人工衛星「静止衛星」から、日本の全域に向けて直接、電波を送ることで成り立っています。
日本国内の一般のご家庭では、この静止衛星からの電波を、円盤状のディッシュ(放物面反射器)をもつパラボラアンテナで受信しています。

なお衛星放送の種類としては「BS放送」「CS放送」が知られていますが、これは、それぞれ利用する静止衛星の種類が異なることによる、放送上の区分になります。

放送の種類 利用する衛星 主な特徴
BS放送 放送衛星(Broadcasting Satellite) NHKや民放各局などの公共性の高い放送が中心。無料チャンネルが多く、全国どこでも安定して視聴可能。
CS放送 通信衛星(Communications Satellite) 映画・スポーツ・アニメ・音楽などの専門チャンネルが豊富。主に有料契約で視聴する形式(例:スカパー!)。

基本的に、衛星放送用のBSアンテナを設置してすぐ視聴できるチャンネルは、地デジ放送と同じNHK、広域民放をはじめとする、BS放送の無料チャンネルです。これらのチャンネルは、日本国内で受信設備さえ整えれば、地デジ放送と同じく、不特定多数が無料(NHK受信料を除く)で視聴できます。
またBS放送には有料チャンネルもいくつかあり、各チャンネルと個別に月額契約を結ぶことで、映画や音楽、アニメ、時代劇、スポーツなど、さまざまなジャンルの専門的な番組も視聴できます。

CS放送は、基本的に「スカパー!」など放送事業者が契約世帯を対象にする有料チャンネルの放送サービスです。主なサービスである「スカパー!」と基本契約を結ぶことにより、BS放送よりも多チャンネルで、多彩なジャンルに細分化された有料専門チャンネルの中から、月単位でお好きなチャンネルを選んで視聴できるようになります。

なお、BS放送の放送衛星と、CS放送でも主要な放送サービスの110度CS放送の通信衛星は、同じ東経110度の方向に位置し、電波の周波数帯も近いため、一基のBSアンテナでどちらも受信できます。
そのため現在のいわゆるBSアンテナは、実際にはほぼすべてがBS放送、CS放送の双方に対応できる「BS/CSアンテナ(BS/110度CSアンテナ)」になっています。
BS/CSアンテナを設置しての、一般的な衛星放送の楽しみ方としては、まずはBS放送の民放チャンネルなど、各種無料チャンネルになります。
その他にも趣味のチャンネルを視聴したい方は、BS放送の有料チャンネルと個別契約する。さらにその他、より多彩な趣味のチャンネルを観たい場合には、110度CS放送「スカパー!」と契約して、多くの有料チャンネルからお好みのチャンネルを選ぶことになります。

したがってBSアンテナの設置と、CSアンテナ(スカパー!)工事は同じ工事であるとも言えます。
このBS放送、CS放送に使われている電波は、周波数帯が12GHz前後で「12GHz(ギガヘルツ)帯」と呼ばれる、非常に周波数が高いものです。
この電波は波長の幅が25ミリと短く、直進性が非常に強いという光に近い性質を持っています。そのため、宇宙空間の静止衛星から地上まで、長距離を送信される衛星放送の電波に適しているのです。

BSアンテナにあるお皿のような「ディッシュ(放物面反射器)」は、この12GHz帯の電波を内側で反射させ、ディッシュ正面の中央に固定された「コンバーター(変換器)」の一次放射器に集中させて、効率よく電波を受信する役割を果たしています。

さらにBS放送、CS放送含む衛星放送では、2018年(平成30年)から、従来の2K放送に加え、4K8K放送のチャンネルが追加される「新4K8K衛星放送」がスタートしています。
ただ4K8Kチャンネルの追加に当たり、従来の2K放送で使用されていた12GHz帯の電波、右回りの螺旋を描く「右旋円偏波」では使える周波数帯が不足したことから、一部の4K8Kチャンネル用に、新しく左回りの螺旋を描く「左旋円偏波」が追加されました。
現在のBS放送、CS放送で4K8K放送(チャンネル)をすべて楽しむためには、BS/CSアンテナや配線部の機材が、右旋、左旋どちらの電波にも対応していること(2K4K8K対応)が条件になります。

以下、右旋放送、左旋放送それぞれの主なチャンネルと、受信に必要な機材を一覧にまとめました。

電波の種類 主なチャンネル 必要な機器
右旋円偏波 従来のBS/CS放送および一部の4K放送(NHK BS4K、民放キー局系4Kチャンネルなど)。 2018年以前のBSアンテナや機材(2K・右旋対応)でも視聴可能。
左旋円偏波 BS/CS放送の多くの4K8Kチャンネル(NHK BS8Kやスカパー!などの有料放送が中心)。 4K8K(右旋・左旋)対応のBS/CSアンテナ、ブースター、分配器、ケーブルなどが必要。

これからBSアンテナを新設する場合は、将来性も考慮してアンテナ本体やケーブル配線部なども「4K8K対応」の製品を選んでおくことを強くおすすめします。

ただ2025年10月現在では、民間放送局が4K8K放送からの撤退を続けており、周波数帯の再編によって、左旋放送に当たるチャンネルはBS放送の「NHK BS8K」だけになっています。
そのため現在、すでに設置されているBSアンテナが2K(右旋)対応のお住まいでも、前述の8Kチャンネルを除く4Kチャンネルはすべて視聴できるため。特にこの8Kチャンネルをご覧になりたいご希望がない限り、いまずぐアンテナ設備を4K8K対応に交換する必要はありません。

以下の項目では、ここまでの基礎知識に基づいて、BS/CSアンテナのDIYでも非常に重要となる、BS/CSアンテナ設置の上での注意点を項目別にご紹介していきます。

BSアンテナ設置の注意点①:アンテナ角度を静止衛星の方向へ正確に合わせる

BSアンテナ設置作業の中で、もっとも重要かつ繊細な工程が「角度調整」です。
日本でBS放送やCS放送を受信するためには、BS/CSアンテナを東経110度の上空に位置する「静止衛星」の方向へと正確に向ける必要があります。

この角度は、ディッシュ上下方向の「仰角(ぎょうかく)」と、左右方向の「方位角(ほういかく)」の二つで決まります。
前述の通り、BS/CSアンテナのディッシュで受けた電波は、内面で反射して、コンバーターにある一次放射器の一点に集められます。
したがってディッシュの上下、左右の角度がほんの数ミリでもずれてしまうと、反射した電波がコンバーターの焦点から外れ、受信レベルが大幅に低下してしまって、衛星放送が映らなくなることがあります。

BS/CSアンテナを合わせるべき東経110度の仰角と方位角は、おおむね南西方向の上空ですが、お住まいの地域によって微妙に異なります。
例えば、日本の主要都市の仰角と方位角の目安は、以下の通りです。

都市名 仰角(上方向の角度) 方位角(南からの角度)
札幌 31.2° 221.7°
東京 38.1° 224.4°
大阪 41.4° 222.0°
福岡 45.2° 213.9°
那覇 53.6° 215.8°

その他の主要都市含む正確な角度は、アンテナ製品の取扱説明書や、総務省のウェブサイト、アンテナメーカーの公式サイトで確認できます。
しかし実際に設置する際には、これらの数値を参考にしつつ、各都市内での地域によって受信感度が最大になるよう、最終的にはテレビ画面のアンテナレベル表示(またはアンテナレベルチェッカー)を見ながら微調整を行う必要があります。
また、BSアンテナの角度調整作業をサポートしてくれる「BSコンパス」などのスマートフォンアプリもあります。これらのアプリは、方位磁石と現在地のGPS情報を利用して、地域ごとの静止衛星の方向(アンテナの仰角、方位角)を簡単に示してくれるので非常に便利です。

BSアンテナ設置の注意点②:アンテナを向ける方向に障害物がない場所を選ぶ

放送衛星や通信衛星から送られてくる12GHz帯の電波は、前述のように長距離でも光のようにまっすぐ進む性質を持っています。
反面、静止衛星とBSアンテナを結ぶ電波の経路に何か障害物があると、そこで電波が遮られてしまい、アンテナまで届かなくなるという弱点もあります。

これは、日光が遮られると影ができるのと同じ原理になります。したがってBSアンテナを東経110度、南西方向に向ける際には、正確な角度調整はもちろんのこと、アンテナを向ける方向に、以下のような遮蔽物がないか、事前にしっかりと確認する必要があります。

  • 建物や山、高架橋。
  • 樹木や枝葉。
  • 電柱、電線。
  • ベランダに干されている洗濯物。
  • 工事用のクレーン車など一時的な障害物。

この障害物の有無を確認する簡単な目安として「午後2時頃に太陽の光が当たる場所」を探す方法があります。その時間帯の太陽の方向が、おおよそBS衛星のある東経110度の方角と一致するためです。
その時刻、しっかりと日が当たる位置であれば、その場所に衛星放送の電波を遮る大きな障害物はないと判断できます。

また、電波は激しい雨や雪によっても遮られることがあります。
これは「降雨減衰」「降雪減衰」と呼ばれる現象で、12GHz帯の波長の幅に近い大きな雨粒や雪の粒が電波を吸収したり、乱反射させたりすることで発生します。
この減衰に対する基本的な対策は、天候の回復を待つことになります。また少し大きめの口径(ディッシュ直径が一般住宅向けの45cmよりやや大きい50cmや60cmなど)の、主に集合住宅向けのBSアンテナを選ぶと、受信できる電波量が増えるため、悪天候時の影響を軽減できるケースがあります。

BSアンテナ設置の注意点⓷:アンテナの電源設定を行う

BSアンテナは、ただ設置してテレビまでケーブル配線を接続するだけでは動作しません。
12GHz帯の電波は非常に周波数帯が高いため、そのままではケーブルで送信することが難しいためです。
したがってBSアンテナでキャッチした後、一次放射器と一体になって取り付けられている「コンバーター」によって、12GHz帯から、アンテナケーブルで送信できるMHz(メガヘルツ)帯の周波数帯に変換する必要があります。
このコンバーターは電子機器であるため、作動するためには電力が必要になります。

コンバーターの電力は、通常テレビやレコーダーなどのBSチューナー端子から、アンテナケーブルを通じてBSアンテナ側まで供給されます。
そのため、BSアンテナの設置後には、テレビやレコーダーの設定メニューから「BSアンテナ電源」または「コンバーター電源」といった項目を探し、電源設定を「オン(入)」または「オート」に設定する必要があります。
他にも配線部に電波を増幅するブースターを設置する場合には、ブースターの電源部からBSアンテナに電源を送る方法もありますが、ブースター設置を含め、この作業はアンテナ工事のプロでなければ難しくなります。

また、BSアンテナからのケーブルを、分配器を使って複数の部屋にあるテレビまで接続する場合には、注意が必要です。
電源を供給するテレビからアンテナまでの経路上にあり、各部屋にケーブル(電波)を送る分配器は、電力を通すことができる「通電型」の製品でなければなりません。
分配器には、一箇所の端子だけが通電する「一端子通電型」と、すべての端子が通電する「全端子通電型」があります。
この分配器の種類は、一台のテレビから常時、アンテナに給電する方式と、複数台のテレビで衛星放送を視聴する場合のみ随時、給電する方式によって使い分けられます。配線や給電方式に合わせて、適切な機器を選んでください。

まず確認!BSアンテナの自力設置、本当にできる?

ここまでの項目では、BSアンテナ設置に関する基礎知識と注意点を解説してきました。
これらのポイントを踏まえて、いよいよご自宅でDIYでの設置作業を検討する段階に入ります。
しかし、あわててアンテナ設置の機材を買い揃える前に、まずは「本当にご自分での設置が可能なのか」を、ご自宅の状況から冷静に判断することが重要です。
ここでは、BSアンテナをDIYにてご自分で設置できる条件と、無理をせずプロに依頼すべきケースを具体的にご紹介します。
安全を第一に、ご自宅の状況と照らし合わせて、ひとつずつ確認してみてください。

ベランダ設置が基本!自力設置ができる3つの条件

戸建て住宅でBSアンテナなどテレビアンテナ工事をDIYで行う場合、もっとも安全で現実的な場所は、お住まいの「ベランダ」です。
屋根の上など高所での作業は専門的な技術と安全装備が必要不可欠であり、転落などの重大な事故に繋がる危険性が非常に高いため、DIYでの作業は絶対に行わないでください。
なお、お住まいのベランダにBSアンテナを設置できるかどうかについては、以下の 3つの条件を満たしているかを確認してください。

チェック項目 確認するポイント
1. 設置場所の方角 ベランダが南西方向を向いていますか?
BSアンテナを南西の空へ向けた際、建物や樹木などの障害物が電波を遮っていないか確認しましょう。
2. 安全な作業スペース ベランダに脚立や工具を安全に置ける十分なスペースがありますか?
身体が不安定になったり、転落の危険があるような無理な姿勢で作業する必要はありませんか?
3. 適切な取り付け場所 ベランダの手すり(格子・笠木)コンクリート壁など、アンテナの金具をしっかり固定できる場所が確保できますか?

※上記は基本的なBSアンテナ設置条件になります。

これらの条件をすべてクリアできている場合、自力でのBS/CSアンテナ設置に挑戦できる可能性が高いと言えます。
またベランダの場合とほぼ同等の条件を確保できるのであれば、窓の外の手すり部や、屋上フロアなどへのBSアンテナ設置も可能になります。
特に、BSアンテナの取り付け金具は、手すりの形状や壁の材質によって適合するものが異なりますので、購入前に自宅のベランダの構造をよく確認することが大切です。

こんな場合はプロに相談!自力設置が難しいケース

一方で、以下のようなケースでは自力でのBSアンテナ設置は難易度が高く、アンテナ本体など機材やお住まいの破損、ひいては作業中、高所からの転落などの命に係わる事故など、、作業に大きな危険も伴うため、決してご無理はなさらず、アンテナ工事の専門業者に相談することをおすすめします。

  • 南西向きのベランダがない、または静止衛星の方向に障害物がある。
  • 屋根の上や3階以上の外壁など、高所への設置が必要。
  • アンテナを目立たないように設置したい、配線を壁の中に隠したい。
  • 複数の部屋でBS放送を視聴したい(ブースターや分配工事が必要)。

これらの作業には、プロ仕様の電波測定器(アンテナレベルチェッカー)などの専門機材や、電気工事の知識、高所作業の技術などが求められます。
以上の条件での無理なDIY作業は、アンテナの落下や家屋の損傷、最悪の場合はご自身の怪我など大きな事故にもつながるだけでなく、アンテナを取りつけても結局うまく映らず業者に依頼することになり、無駄な費用を使って二度手間になる可能性もあります。

費用は?難易度は?自分で設置するメリット・デメリット

最終的にDIYでBSアンテナ設置に挑戦するか、プロに依頼するかを判断するために、両者のメリットとデメリットを以下の一覧で比較してみました。

メリット デメリット
自分で設置(DIY) 費用の節約(業者への工事費 約15,000円〜30,000円が不要)
・自分の好きなタイミングで作業できる
・DIYの達成感を味わえる
・時間と手間がかかる
・アンテナ落下や家屋損傷のリスクがある
・うまく映らない可能性がある
・工具や部材を自分で揃える必要がある
・工事後の保証がない
プロに依頼 ・安全かつ確実、スピーディーに設置してくれる
・最適な設置場所や機器を提案してくれる
・複数の部屋への配線もきれいに仕上げてくれる
・工事後の保証(5〜10年)が付く
工事費用がかかる
・業者との日程調整が必要

※上記は主なメリット・デメリットの比較になります。

テレビアンテナ工事について自分でのDIYと業者へ依頼する場合の、もっとも大きな違いは「費用」と「確実性・安全性」です。
アンテナ本体と工具を合わせると 1万円前後の初期投資はかかりますが、それでも業者に依頼するよりは安く済みます。
しかし、その差額をどう捉えるか。
ご自身の時間、労力、そして何より安全を考慮して、最適な方法を選択してください。

【準備編】BSアンテナ設置に必要なものリスト完全版

DIYに適した条件が揃っていてメリットが勝ることから、自力でBSアンテナを設置すると決めたら、次はいよいよ道具と材料の準備になります。
作業を始めてから「あれが足りない!」と慌てないように、事前に必要な部材、道具をリストアップして漏れなく揃えてください。
必要なものは「アンテナ本体と付属品」「工具・周辺機器」の大きく二つに分けられます。
これらの品はホームセンターや家電量販店、インターネット通販などで一通り購入できます。

BSアンテナ本体と付属品の選び方【4K8K対応がおすすめ】

BSアンテナ本体を選ぶ際は、いくつかのポイントがあります。
ご自身の環境に合わせて最適なものを選びましょう。

項目 選び方のポイント
対応放送 4K8K対応モデルを強く推奨。
現在4K8K放送を見ない場合でも、将来的な拡張性を考え、BS右旋・左旋両対応の製品を選びましょう。
※フリマや中古品では2018年以前の旧式2K対応モデルも多いため注意。
アンテナサイズ(口径) 一般家庭では45cm(45型)が標準。
雨や雪が多い地域では、50〜60cmの大型サイズがおすすめ。
北海道や沖縄など一部地域では、衛星からの電波が弱いため、大きめの口径が安定します。
セット品 初心者には、金具・ケーブル付きオールインワンパッケージが便利。
部品の互換性を気にせず購入でき、設置もスムーズです。
ただし、手すりや壁に合う金具かは事前確認が必要です。
耐候性 台風・沿岸部などでは、高耐風・高耐候モデルを選びましょう。
パンチングメタル加工や、溶融亜鉛メッキ金具を採用した製品は長寿命です。
カラー 外観にこだわるなら、黒・ベージュなどのカラーモデルもおすすめ。
紫外線に強い塗装が施されており、退色しにくく長く美観を保ちます。

※以上はBSアンテナ選びの主なポイントになります。

これだけは揃えたい!必須の工具・周辺機器一覧

BSアンテナ本体の他に、設置や配線作業をスムーズに進めるため、以下の工具や周辺機器が必要です。
多くのものはご家庭にあるかもしれませんが、なければこの機会に揃えてください。
ただあまりに多くの工具などを揃えられると、設置費用を抑えられるメリットが失われますので、できるだけ今後も使用される可能性のある工具などをお選びになるとよいでしょう。

分類 名称 用途・ポイント
必須工具 スパナ / レンチ 金具やアンテナのボルト・ナットを締め付けます。モンキーレンチが一つあると便利です。
プラスドライバー アンテナの組み立てなどに使用します。
ニッパー / カッター アンテナケーブルの加工や、結束バンドの切断に使います。
ビニールテープ アンテナケーブルの接続部を水から守るために巻きます(自己融着テープがより望ましい)。
結束バンド ケーブルをベランダの手すりやポールに固定し、きれいに配線します。
あると便利な機器 アンテナレベルチェッカー プロ仕様の製品ではなく、1,000円台からの簡易型。テレビが近くにない場所でも、手元ですぐに受信レベルがわかるため、角度調整をする際に非常に役立ちます。アンテナからの受信レベルをメーターで知らせてくれます。
スマートフォンアプリ 前述の「BSコンパス」など。静止衛星の方角を簡単に見つけられます。
フラットケーブル 壁に穴を開けずに、窓のサッシの隙間からケーブルを室内に引き込むための薄いケーブルです。

※上記はBSアンテナ取り付けに必要となる主な機材、機器になります。

【実践編】写真でわかる!BSアンテナを自分で取り付ける全手順

機材、工具などの準備が整ったら、いよいよ設置作業に取り掛かります。
ここでは、ベランダの手すりに取り付ける場合を例に、各ステップを解説していきます。
DIY作業は決してあせらず、一つ一つの作業を丁寧に行うことが成功への近道です。
また足場は確保できるとはいえ、やはり高所での作業になりますので、安全にはくれぐれもご注意ください。

手順1:アンテナを組み立て、ベランダの金具を仮止めする

まず、購入したBSアンテナの取扱説明書を見ながら、ディッシュにコンバーターアームや反射鏡を取り付けて、アンテナ本体を組み立てます。

次に、取り付け金具をベランダの手すりに設置します。
金具が手すりにしっかりと固定される位置を選び、落下しないように注意しながらボルトで固定します。

取り付け金具が固定できたら、組み立てたBSアンテナ本体を金具に設置します。
この段階では、後の角度調整のために、アンテナの向きを上下左右に変えられる程度に、ボルトをゆるめに「仮止め」しておくのがポイントです。
完全に固定してしまうと、後の方向調整ができなくなってしまいます。
また作業が完了するまでは、BSアンテナを落下させて破損させるなどの事故を起こさないよう、丈夫なロープなどをアンテナ本体と手すりなどに結び付け、命綱にしておくといいでしょう。

手順2:アンテナとテレビをケーブルで配線する

アンテナの組み立てと金具の仮止め、アンテナ固定が終わったら、アンテナと室内のテレビをアンテナケーブルで接続します。
屋外から室内へケーブルの引き込み方法は、ご自宅の状況に合わせて選んでください。

  • エアコンの配管穴を利用する:もっとも一般的な方法です。配管を覆っているパテを一度剥がし、ケーブルを通してから再度パテで隙間を埋めます。
  • フラットケーブルを利用する: 壁に穴を開けたくない場合に便利です。薄いフィルム状や細いケーブルを窓のサッシの隙間に通し、両端を通常のアンテナケーブルに接続します。ただし、このようなケーブルは通常のケーブルより信号の劣化(減衰)が起こりやすいため、必要最低限の使用に留めましょう。

ケーブルをアンテナの出力端子に接続したら、接続部分にビニールテープや自己融着テープをしっかりと巻きつけ、雨水が入らないように防水処理を施します。
これを怠ると、接続部のサビやケーブルがショートする原因となり、故障につながります。

手順3:テレビのアンテナレベルを確認しながら方向を調整する【最重要】

ここがBSアンテナ設置における最大の難関であり、もっとも重要な工程です。
テレビのリモコンを操作して、「設定」メニューから「アンテナ設定」や「受信設定」といった項目を選び、「アンテナレベル」または「受信レベル」が表示される画面を出します。
この画面は、アンテナが受信している電波の強さを数値やグラフで示してくれます。

テレビのアンテナレベル画面を表示したまま、以下の手順で角度を調整していきます。
できれば一人がアンテナを調整し、もう一人が室内のテレビ画面を確認するという二人体制で作業すると、非常にスムーズに進みます。

  1. 仰角(上下)の仮調整:アンテナの側面にある目盛りを、お住まいの地域の仰角に合わせて、軽く仮固定します。
  2. 方位角(左右)の調整:アンテナ本体を非常にゆっくりと左右に動かします。BSコンパスなどで確認した方角を中心に、アンテナレベルの数値が少しでも反応する場所を探します。
  3. 方位角の微調整:アンテナレベルの数値がもっとも高くなる左右の位置を見つけたら、その位置で仮固定します。
  4. 仰角の微調整:次に再度、アンテナをゆっくりと上下に動かし、アンテナレベルの数値が最大になる位置を探して、仰角のボルトをしっかり固定します。
  5. 最終確認: 最後に、もう一度左右の角度を微調整し、アンテナレベルが最も高いベストポジションで、方位角のボルトもしっかり固定します。

この作業は非常に繊細です。
数ミリ動かしただけでレベルが大きく変わるので、根気強く丁寧に行いましょう。
特にテレビのアンテナレベル画面は、アンテナを1ミリ程度、角度調整してから、その受信レベルが反映されるまでに数秒のタイムラグが生じます。したがってアンテナレベルが最大になる角度を見出すには、仰角、方位角とも、わずかに角度を動かして、そのアンテナレベルが出るまで数秒待ち、微調整を繰り返すという、非常に手間のかかる作業が必要です。

なお、この角度調整で、アンテナの近くに簡易型のアンテナレベルチェッカーを接続すると、角度を動かしてすぐにアンテナレベルの変化を見て取れるため、一人でも角度調整の作業がとても簡単になります。
価格も1,000円台からと廉価で、設置後、風雨などによるBSアンテナ角度のズレが生じた場合も再調整が簡単になるため、DIY作業の際に購入しておくと非常に便利です。

手順4:ボルトを本締めし、ケーブルをきれいに固定する

角度調整によりアンテナレベルが最大になる位置が決まったら、BSアンテナが動かないように慎重に押さえながら、仮止めしていたすべてのボルトやナットをスパナで固く締め、「本締め」します。
これでアンテナ本体が完全に固定されます。ただ過度に力を入れて締めすぎても、ボルトや調整部の破損の原因となるため、適度な力で締め込んでください。

最後に、BSアンテナから室内までつながっているアンテナケーブルを、結束バンドなどを使ってベランダの手すりや壁に数カ所固定します。
ケーブルが垂れ下がったままだと、風で揺れて断線の原因になったり、ベランダで足を引っ掛けてしまったりするなどの危険があります。
ケーブルを整理すれば、見た目もすっきりと仕上がり、安全面も向上します。

【トラブル解決】BS放送が映らないときの原因と対処法

上記の手順で、無事に設置作業が終わったはずなのに、「テレビをつけたらBS放送が映らない!」というトラブルは、残念ながら少なくありません。
しかし、慌てる必要はありません。その原因は、初心者が陥りがちな単純なミスであることがほとんどです。
以下のチェックリストを上から順に確認し、原因を突き止めて対処してください。

原因1:テレビからの電源供給が「オフ」になっている

前述の通り、BSアンテナのコンバーターは、テレビから電気をもらって動作します。
この電源供給設定が「オフ」になっていると、12GHz帯の電波が適切なテレビ電波に変換されず、BSアンテナはただの飾りになってしまいます。

【対処法】
テレビのリモコンで「設定」メニューを開き、「放送受信設定」「アンテナ設定」などの項目から、「BSアンテナ電源」「衛星アンテナ電源」などの項目を探してください。
この設定を「オン(入)」または「オート」に変更します。
メーカーや機種によってメニューの名称は異なりますので、詳しくはテレビの取扱説明書やメーカーの公式サイトなどでご確認ください。

原因2:ケーブルの接続ミスやショート、断線

意外と多いのが、アンテナケーブルに関するトラブルです。
接続部の緩みや、ケーブルの加工ミスが原因で、電波が正しくテレビに届いていない可能性があります。

【対処法】
以下の点をあらためて確認してください。

  • アンテナ側とテレビ側の両方の接続端子が、しっかりと奥までねじ込まれていますか?
  • 自分でケーブルを加工した場合、ケーブル中心の銅線(芯線)と、その周りの網状の線(編組線)が接触していませんか?接触しているとショートしてしまい、電源が供給されません。
  • ケーブルが途中で強く折れ曲がっていたり、ドアに挟まれたりして断線していませんか?

原因3:アンテナの方向がわずかにズレている

すべての設定やケーブル接続には問題がないのにBS放送が映らない場合、やはり原因はBSアンテナの向きである可能性がもっとも高くなります。
BSアンテナの角度調整はそれほどシビアで、本締めの際に誤って少し角度を動かしてしまっただけでも受信できなくなる場合があります。

【対処法】
面倒でも、もう一度「手順3:テレビのアンテナレベルを確認しながら方向を調整する」に戻りましょう。
今度は、前回よりもさらにゆっくりと、1ミリずつ動かすような感覚で、根気強くアンテナレベルが最大になるポイントを探してみてください。
また、作業した日が曇りや雨だった場合、受信レベルが悪化するケースもあり、晴れた日にもう一度試すと受信状況が改善することもあります。

原因4:テレビやB-CASカードの不具合

BS/CSアンテナを設置しても衛星放送が映らない原因が、実はBSアンテナの設置には何の問題もなく、たまたまテレビ本体やB-CASカードの不具合が発生したという可能性も考えられます。
これらテレビなど受信機器本体の不具合については、以下のような対処法が有効です。

【対処法】
テレビやレコーダーなどは、内部基盤やプログラムなどの一時的な不具合で誤作動を起こすことがあります。この場合は、本体の再起動・リセットで不具合が解消できる可能性が高くなります。
手順としては、まずはテレビやレコーダーの主電源スイッチを切り、電源プラグもコンセントから抜き、本体への通電を断ちます。
その状態で2、3分ほど待ってから、再度、電源プラグを差し込み、主電源を入れ直してみます。
これだけでテレビなどに生じた不具合が回復するケースも少なくありません。
なおテレビやレコーダーのメーカーやモデルによっては、専用ボタンや電源の長押し、設定画面からの再起動など、独自のリセット手順もあります。
テレビ本体付属の取扱説明書や、メーカー公式サイトなどをご確認の上、専用のリセット・再起動の手順がある場合は、そちらも試してみてください。

またテレビ画面に「E100」「E101」「E102」などのエラーコードが表示されている場合、受信機器に挿入されているB-CASカード(もしくはminiB-CASカード)の不具合が考えられます。
B-CASカードとは、テレビはじめ現在のデジタル放送の受信機器で、デジタル映像信号の暗号化を解いて放送を映すために必須のICカードです。
テレビ本体にこのカードが挿入されていない、または接触不良などで認識できないと上記の各エラーコードが表示され、BSデジタル放送を含むテレビ放送が映らなくなります。
この場合は、テレビの側面や背面などにある専用のスロットからB-CASカードを抜き取り、カード裏面のICチップ部分を中心に、カード全体を乾いた柔らかい布で優しく拭いて汚れを落とし、正しい向きで奥までしっかりと、カチッと音がするまで差し直してください。
B-CASカードの接触不良が原因であれば、この手順で多くの場合は改善します。

また現在の4K8Kテレビには、B-CASカードの代わりに同じ役割をもつ「ACASチップ」を内蔵したモデルもあります。
このようなモデルで上記と同じエラーコードが出ている場合は、前述した再起動・リセットを試すと復旧できるケースが多くなります。

自力設置が難しい…そんな時はプロに相談!「あさひアンテナ」がおすすめ

ここまで自力(DIY)でのBSアンテナ設置方法を解説してきましたが、この記事をお読みの方には「やっぱり自分には難しそう」「現場の条件からDIYでは設置できない」「挑戦したけど、どうしても映らない」「高所作業が必要で危ない」と思われた方もいらっしゃるでしょう。
そんな場合は、ご無理をなさらず、アンテナ工事の専門業者へとご依頼になるのがもっとも賢明な選択です。
アンテナ工事のプロであれば、新築のテレビアンテナ工事や屋根の上などの高所作業も含めて、プロ専用の高性能測定器(アンテナレベルチェッカー)を使って最適なアンテナ設置場所を割り出し、安全かつ迅速に、そしてケーブル配線も含めて、見た目も美しく仕上げてくれます。
もしアンテナ工事の業者選びにお迷いでしたら、この記事に有力な助言をいただいた優秀なアンテナ職人が所属する、優良なアンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」へのご相談をオススメします。

年間6,000件の実績と業界最長10年保証の安心感

「あさひアンテナ」が多くのお客様から選ばれているのには、確かな理由があります。
以下、本記事を担当したライターから見た、あさひアンテナの主な強みをご紹介します。

あさひアンテナの強み 具体的な内容
圧倒的な施工実績 年間6,000件以上のアンテナ工事を手掛けています。豊富な経験に基づき、あらゆる住宅環境や電波状況に最適な施工をご提案します。
完全自社施工の高品質 下請け業者を一切使わず、厳しい研修を受けた正社員の熟練スタッフが責任を持って施工します。これにより、高品質な工事を低価格でご提供できます。
業界最長クラスの10年保証 施工技術への自信があるからこそ、業界最長クラスの10年保証をお付けしています。設置後の万が一のトラブルにも、迅速に対応いたします。
明朗会計と充実のサポート 電波調査からお見積もりまで、出張費やキャンセル料は一切無料です。365日対応の無料相談窓口もございますので、どんな些細なことでもお気軽にお問い合わせください。

自力での設置に少しでも不安を感じたら、まずはあさひアンテナの無料見積もりからでも、お気軽にご相談ください。
経験豊富なスタッフが、お客様がご要望のアンテナ工事について、現場の条件から最善の方法をご提案いたします。

まとめ:BSアンテナの自力設置は「事前の確認」と「丁寧な作業」が成功のカギ

本記事でも詳しくご説明した通り、BSアンテナのDIYによる自力設置は、お住まいでいくつかの条件さえ整っていれば、決して不可能な作業ではありません。
しかし、DIYの作業を確実に成功させるためには、その場の勢いだけで作業に取り掛かるのではなく、正確な基礎知識に基づいた、計画的な準備と丁寧な作業が不可欠です。

この記事で解説した、成功のための 3つの重要ポイントを最後にもう一度、確認していきます。

  1. 事前の確認を徹底する:衛星放送やBS/CSアンテナの基礎知識を元に、お住まいのベランダは南西向きか、障害物はないか、安全に作業できるかなど。この段階で「難しい」と判断した場合は、DIYを断念する勇気も大切です。
  2. 必要な道具を漏れなく準備する:4K8K対応のアンテナや、作業を楽にするアプリや簡易アンテナレベルチェッカーなど、適切な道具を揃えることが作業効率と成功率を上げます。
  3. 角度調整は根気強く丁寧に行う:もっとも重要な工程です。テレビのアンテナレベル、またはアンテナレベルチェッカーを見ながら、ミリ単位でベストな位置を探し出す繊細さが求められます。

これらのポイントを押さえて作業すれば、ご自身の手で費用をかけずBS放送やCS放送の豊富なチャンネルから、4K8K放送の美しい映像までを楽しめるようになるでしょう。
ただ、少しでもDIYの作業に不安を感じたり、設置してもトラブルが解決しなかったりした場合は、決してご無理をなさらないでください。

BS/CSアンテナ設置の安全と確実性を第一に考え、アンテナ工事のプロへとご相談になることも、BS放送をはじめ、衛星放送を確実かつ快適に楽しむためには、賢明な選択肢のひとつとなります。

例えば、本記事にご協力いただいた優秀なアンテナ職人が所属する「あさひアンテナ」では、各種の地デジアンテナと同時にBS/CSアンテナも設置する場合の基本設置工事費(BS/CSアンテナ本体、設置具、ケーブル費用込み)として、

  • DXアンテナ製45型2K4K8K対応「BC45AS」基本設置工事:18,000円(税込み19,800円)から。
  • DXアンテナ製45型2K4K8K対応、さらに業界最高級の耐風性能を実現した高耐風モデル「BC453SG」基本設置工事:特別価格。

でご対応しています。
もちろんBS/CSアンテナ単独の設置や交換にも対応しているほか、 アンテナ本体ではブラックのカラーバリエーションや、マンション・アパートなどでの共同受信用も含めた各ディッシュサイズのモデルも用意しているため、さまざまな条件の現場におけるBS/CSアンテナ設置に対応できます。

あさひアンテナでは、完全自社施工やメーカーからアンテナなど機材を直接大量仕入れするスケールメリットを生かした大幅値引きによりコストをカットし、高品質な機材と技術によるBS/CSアンテナ工事やその他のアンテナ工事を、業界最安に挑む見積もり価格で提案しています。

もちろんプロの業者として、屋根の上や壁面、ベランダ内部など、DIYでの作業が難しいさまざまな位置へのアンテナ設置も、可能な限り対応します。
同じくDIYでは難しいブースターの設置や各部屋で衛星放送を視聴できるケーブル配線なども実現でき、テレビアンテナ工事に伴う配線など細かな部分の処理も、経験豊富で優秀なアンテナ職人が、見栄えから防水性まで非常に丁寧な作業を実践しています。
前述のように施工後は10年の長期保証もご用意しているため、DIYに比べて費用が多少、割高になる分のメリットは十分にあるといえます。

もし本記事をお読みの上、DIYではなくアンテナ工事業者にBS/CSアンテナ設置を依頼する選択肢をお選びの場合は、まずはあさひアンテナのフリーダイヤル、または公式サイトのメールフォーム、LINEアカウントまでお問い合わせになることを、本記事の筆者からもおすすめいたします。

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アンテナ本体 型番
  • デザインアンテナ

    デザインアンテナUAH201
    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木式アンテナ

    八木式アンテナUA20
    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    2K4K8K対応BS/CS110度アンテナ
    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。