110度CSアンテナ完全ガイド:BSアンテナとの違いと選び方、設置費用、自分でできる取付や方向調整・トラブル対処法まで

2025年07月10日
現在の主なテレビ放送と言えば、地デジアンテナ(UHFアンテナ)を設置するだけで基本的に無料で視聴できる地上デジタル放送(地デジ放送)ですが、他にも、衛星放送用のパラボラアンテナを設置して、BS放送を楽しんでおられる方も多いでしょう。

BS放送では、地デジ放送と同じNHK、広域民放の独自チャンネルで、地デジ放送とは異なる番組を放送しているほか、いくつかの無料チャンネルがあり、これらのチャンネルは地デジ放送と同じく、アンテナを設置するだけで無料(NHK受信料除く)で視聴できます。

他にもBS放送には、映画、音楽、アニメ、スポーツなどの有料チャンネルもあり、お好みのチャンネルと契約することで、好きなジャンルの番組を有料で視聴できるという特徴もあります。

しかし衛星放送には、BS放送とは別に「CS放送」もあることは、皆様もご存知でしょう。

CS放送は、基本的に有料放送ながら、BS放送よりも多彩な専門チャンネルが非常に豊富です。

例えば映画では、洋画、邦画、懐かしの名画など。ドラマでは日本の人気作から海外ドラマや時代劇、ミステリーなど。アニメもファミリー向けから往年の名作、最新の人気作まで、さらにスポーツ、音楽、お笑い、ドキュメンタリー、その他さまざまな趣味のチャンネルなど、豊富な専門チャンネルの中から、お好みのチャンネルを選んで契約し、視聴できるのが、CS放送の大きな魅力です。

そのため、2025年(令和7年)現在、地デジ放送やBS放送だけでなく、CS放送とも契約してご視聴になっている方、また現状ではCS放送と契約していなくても、各専門チャンネルにご興味をお持ちの方も、多いのではないでしょうか?

ただ、現在、CS放送を楽しんでおられる方から、これからCS放送に加入したいとお考えの方、興味はあるがどういうものかよくわからないという方まで、さまざまな疑問やお悩みもあるかと存じます。

例えば、

「自宅のパラボラアンテナでBS放送を見ているけど、CS放送を見るには別のアンテナが必要なの?」

「CS放送で好きなスポーツ中継や映画を楽しみたいけど、アンテナのことがよくわからない」

「CS放送用アンテナの設置工事に費用はどれくらいかかるんだろう?」

「BS放送用のアンテナを自分で取り付けることはできるのか?」

「自宅のBS放送やCS放送のアンテナで4K、8K放送は視聴できるのか?」

あるいは「最近、自宅でCS放送の映りが悪くて困っている」など……

衛星放送の中でもCS放送は、私たちの趣味や娯楽の世界を豊かにしてくれる素晴らしい放送サービスです。しかし、その具体的な内容や、視聴に欠かせないCSアンテナについては、意外と知られていないことが多いのも事実です。

この記事では、そんなCS放送を受信するためのアンテナ(CSアンテナ)に関する、あらゆる情報を多角的、網羅的に解説していきます。
そもそもCS放送とはどういうものか、CSアンテナの基本的な仕組みや主な商品から、BS放送との違い、ご自身で設置(DIY)する具体的な方法、専門業者に依頼する場合の費用相場、さらにはCS放送チャンネルの映りが悪いときの対処法まで、関連の情報を専門外の方にも分かりやすくお伝えしてゆきます。

この記事を最後まで読めば、CS放送を安定してご覧になりたい皆様にとって、最適な方法が必ず見つかることでしょう。
そして、ストレスのない快適なCS放送ライフをスタートできるはずです。

そもそもCSアンテナとは?BSとの違いもスッキリ解説

CSアンテナについて詳しく知る前に、まずはCS放送とは何か、その基本的な役割や、BS放送との違いを理解しておくことが必要です。

「CS放送とBS放送、衛星放送として名前はよく聞くけれど、一体何が違うの?」という疑問も、ここでスッキリと解決できます。このセクションをお読みいただければ、衛星放送用、CSアンテナ、BSアンテナ選びの第一歩を踏み出せます。

CS放送の役割と仕組み|専門チャンネルで趣味の世界が広がる

衛星放送とは文字通り、宇宙空間に漂う人工衛星から、地球上に向けてテレビなどの放送電波を送る形式の放送であることは、皆様もおわかりのことでしょう。

その概要をより詳しく解説すると、衛星放送の人工衛星は、地球の赤道軌道上を、地球の自転と同じ速度で周回するため、地上から見ればいつでも空の同じ場所にあるように見える「静止衛星」を利用しています。

この静止衛星に、地上の放送局から電波を送る「アップリンク」の後、静止衛星の中で電波を増幅し、周波数を変換して地上へと送信する「ダウンリンク」により、例えば日本のすべての地域など、広範囲で衛星放送が受信できるのです。

この衛星放送用の静止衛星にも複数あり、主な用途によって種類(区分)が分けられています。

そしてCS放送とは、衛星放送でも「通信衛星(Communication Satellite)」を利用している放送の区分になります。通信衛星とは、もともとは企業、団体などを対象とした通信用の衛星を想定していましたが、1989年(平成元年)の放送法の改正により、通信衛星から個人宅への放送も可能になったのです。

このような経緯から、CS放送とは、放送事業者が有料契約した世帯に向けて送信する、有料放送サービスになっています。CS放送には、かつてはさまざまな放送事業者が参入していましたが、2025年現在では、主に「スカパーJSAT株式会社」が提供する放送サービスとなっています。

そして現在のCS放送では、地上から見て東経110度(南西方向)の上空に位置する通信衛星を利用している110度CS放送「スカパー!(以下:スカパー)」が中心です。

スカパーサービスでは、現在約70チャンネルのさまざまな専門チャンネルを用意しており、スカパーの基本契約(月額429円(税込み))を結んだ後、各チャンネルと有料の視聴契約を結ぶことでお好みのチャンネルを視聴できます。また複数のチャンネルパックで、よりお得にさまざまなチャンネルを視聴できる豊富なプランも用意されています。

CS放送は、BS放送に比べて専門性の高いチャンネルが非常に豊富であることが特徴で、皆様の「見たい」にピンポイントで応えてくれます。以下、主なCS放送チャンネルのジャンル例になります。

チャンネルジャンルの例 具体的な番組内容

映画専門チャンネル
最新のハリウッド大作から往年の名作、ミニシアター系まで幅広く放送。

スポーツ専門チャンネル
プロ野球、Jリーグ、海外サッカー、モータースポーツ、ゴルフなど。

アニメ専門チャンネル
新作アニメの先行放送、懐かしのアニメ、声優番組など。

音楽専門チャンネル
J-POP、洋楽、ライブ映像、ミュージックビデオ特集など。

ドキュメンタリー
自然、科学、歴史、ミステリーなど、知的好奇心を満たす番組が満載。

海外ドラマ
話題の最新作から、一気見したい人気シリーズまで。

時代劇専門チャンネル
「必殺シリーズ」「暴れん坊将軍」など人気テレビ時代劇から「太秦ライムライト」「侍タイムスリッパー」などの映画作品、オリジナル時代劇などを放送。

このように、CS放送はあなたの趣味やライフスタイルをより一層、豊かにしてくれる、多彩なコンテンツの宝庫といえます。

そしてこのCS放送(スカパー)を受信、視聴するために必要となるのが、通信衛星からの電波を受信できるパラボラアンテナ(CSアンテナ)と、CS放送の電波をテレビ映像に変換するチューナーです。

現在のテレビ機器には、地デジ放送のほか、BS放送、CS放送の各チャンネルに対応するチューナーも内蔵されています。ただCS対応チューナーが内蔵されていないテレビやモニターでも、外付けのチューナーを利用することでCS放送が視聴できます。

CS放送を受信できるCSアンテナ、つまりスカパー用のパラボラアンテナ(BS/CSアンテナ)の詳細については、以下の項目で徐々に解説してゆきます。

BSアンテナとの違いは?一体型の「BS/CSアンテナ」が主流

上記でご説明した、CS放送の他に、日本の衛星放送では「BS放送」の存在が知られています。というより、むしろBS放送こそ衛星放送の主流と言っていいでしょう。

CS放送とBS放送の大きな違いは、受信する電波が送られてくる人工衛星の種類です。

CS放送では前述の通り、本来は通信用であった通信衛星を利用していますが、BS放送では、当初より衛星放送を目的とした「放送衛星(Broadcasting Satellite)」を利用しています。

BS放送は衛星放送でも基幹的な放送となり、地上デジタル放送と同じく、BS放送を受信できるパラボラアンテナを設置するだけで、日本国内であれば誰でも、NHK受信料と有料チャンネルを除けば、無料で視聴できます。

BS放送で放送されているチャンネルは、NHKや広域民放各キー局のチャンネルをはじめ、企業などが運営する無料チャンネル、および「WOWOW」「J-sports」「BSアニマックス」など、いくつかの有料チャンネルになります。

有料チャンネルについては、CS放送と同内容のチャンネルもありますが、BS放送の有料チャンネルは、スカパーサービスへの加入などは無用で、チャンネルと直接、契約することで視聴できます。ただ専門チャンネルの数は、CS放送に比べると格段に少なくなります。

そしてこのBS放送を送信する放送衛星も、110度CS放送「スカパー!」の通信衛星と同じく、東経110度の上空に位置しています。双方の電波は周波数帯もほぼ同じ12GHz前後の「12GHz帯」と呼ばれる電波であり、それぞれの静止衛星から光のような直進性を持って送信されるという特徴があります。

一方、地上では、この12GHzの電波を、皿のような円盤であるディッシュ(放物面反射器)をもつパラボラアンテナで受信します。具体的にはこの放物面反射器を静止衛星の方向へと正確に向け、ディッシュの内部で光のような12GHz帯の電波をキャッチして、正面の一点に集めるように反射させ、アンテナ正面に固定された一次放射器で受信します。

そのため、12GHz帯に対応できるパラボラアンテナであれば構造上、BS放送の電波も、110度CS放送の電波も、同時に受信できることになります。そのことから現在、販売される家庭用の衛星放送用アンテナの種類は「BS/110度CSアンテナ」と呼ばれる、BSアンテナと110度CSアンテナの一体型がほぼすべてになっています。

つまり、BS/CSアンテナ一基で、BS放送と110度CS放送(スカパー)の両方を受信できるため、それぞれを受信するため、個別にアンテナを用意する必要はありません。

このBS放送、CS放送の違いと受信方法をまとめると、以下の一覧になります。

項目 BS放送 CS放送
正式名称 放送衛星放送 通信衛星放送
主なチャンネル NHK、民放キー局系、WOWOWなど スカパー!の各専門チャンネル
料金体系 無料放送が多い(一部有料) ほとんどが有料契約
アンテナ BS/110度CSアンテナで両方受信可能 BS/110度CSアンテナで両方受信可能

※上記はそれぞれの放送の主なポイントになります。

つまり現在の戸建て住宅では、一基のBS/CSアンテナを設置するだけで、BS放送の無料チャンネルだけでなく、スカパーサービスと契約することで、CS放送をいつでも視聴できることになります。

またスカパーには、PR用の無料チャンネルや、各専門チャンネルで一部番組の無料放送。また月に一度、一日だけ多くのチャンネルが無料で視聴できる無料開放デーなどがあり、これらの無料放送であれば、スカパーと未契約でも、BS/CSアンテナを設置しているだけで視聴できる場合もあります。

専用CSアンテナが必要なCS放送とは?

上記の通り、BS放送と110度CS放送は、BS/CSアンテナ一基あればどちらも受信できるため、対応アンテナを設置していれば、スカパーと契約を結ぶだけで、いつでも視聴できます。

ただ、CS放送にはもうひとつ、124度/128度CS「スカパー!プレミアムサービス」という、スカパーとは別個の放送サービスがあります。

「スカパー!プレミアムサービス(以下:プレミアムサービス)」は、視聴できるチャンネル数が約130チャンネルとスカパーより豊富で、全チャンネルがハイビジョン対応。チャンネルプランなどもより多彩になっているという特徴があります。

ただプレミアムサービスはその名称通り、東経124度、および128度に位置する通信衛星を利用しているため、東経110度に向ける必要があるBS/CSアンテナでは、プレミアムサービスの電波を受信できません。

プレミアムサービスを受信、視聴するには、東経124度、128度からの12GHz帯の電波を受信できるプレミアムサービス専用アンテナ。またはそれに加えて東経110度からのBS放送、CS放送の電波も受信できるマルチアンテナと、プレミアムサービス専用チューナーが必要となります。

なお現在のテレビなどの受信機器でプレミアムサービス対応のチューナーを内蔵しているモデルは、ほとんど見られないため、専用チューナーは必須の品と言えます。

4K/8K放送を見たいならアンテナも対応品が必要?

2018年(平成30年)12月1日より放送を開始し、現在も普及が進んでいる衛星放送の「新4K8K衛星放送」は、従来のBS放送、CS放送に、それまでの最大の画質であったフルハイビジョン(2K)よりも、4倍、または16倍の解像度を実現した、4K、および8K対応のチャンネルを追加したものです。

しかし、この高画質な「4K、8K放送」をご覧になりたい場合には、注意が必要です。
基本的に4K、8KチャンネルともBS放送、CS放送のチャンネルであるため、衛星放送の受信環境があれば、無料チャンネルはもちろん、有料チャンネルも契約すれば視聴できます。

ただ、従来の衛星放送では、静止衛星から送られる電波として「右旋円偏波(うせんえんへんぱ)」という電波が使われていたのに対し、4K、8Kチャンネルを追加するにあたり、必要な周波数帯が不足したため、4K、8Kの一部チャンネルでは、新しく「左旋円偏波(させんえんへんぱ)」という規格の電波を導入し、その周波数帯が使われています。

具体的には、4K8Kチャンネルのうち、BS放送のNHK、広域民放の電波は、従来の衛星放送と同じ右旋円偏波による右旋放送ですが。それ以外の4K8Kチャンネルは、左旋円偏波による左旋放送になる可能性があるのです。

そして、右旋、左旋、両方の電波を受信するためには、BS/CSアンテナも、2K4K8K(右旋・左旋)対応モデルである必要があります。2025年現在、市販のBS/CSアンテナはすべて2K4K8K対応型になっていますは、2018年以前に設置されたBS/CSアンテナの場合は、右旋放送しか受信できない2K対応型の可能性もあります。

さらに、右旋放送と左旋放送では、アンテナからテレビまでケーブルで送られる電波の周波数帯も変わり、左旋放送の電波は従来より高周波数帯になります。そのため、アンテナケーブルの品質や、ブースターなど接続されている機器も、左旋放送の周波数に対応している必要があります。

古い機器のままだと、左旋の電波が大きく減衰してしまい、せっかく2K4K8K対応BS/CSアンテナを設置しても、4K8K映像が正常に映らない原因にもなります。

以下、4K8K放送をすべて視聴するために必要なアンテナ、機材の一覧です。

必要な機器 2K放送(右旋)のみ視聴する場合 4K/8K放送(左旋)も視聴する場合
アンテナ BS/CSアンテナ 4K/8K対応 BS/CSアンテナ
ブースター 2K対応品 4K/8K対応(3224MHz対応)品
分配器 2K対応品 4K/8K対応(3224MHz対応)品
壁面端子 2K対応品 4K/8K対応(3224MHz対応)品
同軸ケーブル S-4C-FBなど S-5C-FB以上を推奨

※以上は必要な機材の主な一覧になります。

ただ2025年3月31日、4K8K放送の普及率の低さから、右旋、左旋のチャンネルの再編が行われ、現在では4K8Kチャンネルのうち、BS放送の4Kチャンネルはすべて右旋に、8KチャンネルのNHK-BS8Kのみが左旋放送になっております。またCS放送の左旋放送は現状では終了しております。

したがって、現状で衛星放送の4K8Kチャンネルをご覧になるにあたり、ご自宅のBS/CSアンテナや配線部の機材が、右旋放送にしか対応できない古いモデルでも、あわててアンテナや機材を交換する必要はないとも言えます。

ただ今後、新しく左旋の4K8Kチャンネルが追加される可能性は十分にあるため、これから新たにBS/CSアンテナを設置されるなら、将来的な視聴環境の変化にも対応できるよう、配線部の機器をふくめて、4K8K対応製品をお選びになっておくことが安心です。

【挑戦したい方向け】CSアンテナを自分で設置(DIY)する方法

CSアンテナ(BS/CSアンテナ)を設置するにあたり「少しでも工事の費用を抑えたい」「自分で作業するのが好き」という方のために、この項目では、CSアンテナをご自分でDIY設置する方法を解説します。
CSアンテナは、日本全域で、受信できる電波レベルにほとんど違いがなく、受信できる条件の位置で、的確な角度調整を行えば、確実に受信できます。したがって正しい手順と安全管理の知識があれば、DIY設置は可能なのです。
ただし、高所での作業は危険を伴うため、自信がない場合は決して無理をしないでください。
このセクションでは、準備から実際の取り付け、調整までを詳しくご紹介していきます。

ステップ1:設置場所と必要な道具を準備する

DIYを成功させる秘訣は、なんといっても「準備」にあります。
作業を始める前に、設置場所の確認と必要な道具をしっかりと全て揃えてください。

まず、もっとも重要なのが設置場所の選定です。
CSアンテナは、静止衛星のある南南西の方向(東経110度)に障害物がない場所に設置する必要があります。午後2時ごろに太陽が見える方向、と覚えておくと良いでしょう。

戸建て住宅やマンションのベランダ手すり部、窓の外の手すりなどが主な設置場所ですが、静止衛星から届く12GHz帯の電波は、太陽光のように、少しの遮蔽物でも遮られやすいため、設置位置でアンテナを向ける方向に、高い建物や樹木、電柱や電線などのささいな障害物でも遮られないかをしっかり確認してください。

なお、DIYアンテナ設置は、何よりも作業の安全確保が第一となります。設置する場所はベランダや窓の外など、足場と作業の安全を確保できる場所を選んでください。屋根の上など転落の危険が伴う作業の場合は、決してDIYは行わず、必ず専門業者に工事を依頼してください。

また、スマートフォンの検索から探して「BSコンパス」などのアプリを使えば、お住まいのエリアで、アンテナを向けるべき方向を簡単に確認できて便利です。

次に、以下で設置に必要な道具をリストアップいたします。
お買い忘れがないように、事前にチェックしましょう。

道具の種類 具体的な品目 備考
必須の道具 BS/CSアンテナ本体セット 45型、2K4K8K対応品がおすすめです。
アンテナ取付金具 ベランダ用、壁面用など設置場所に合ったものを選びます。アンテナセットの製品もあります。
同軸ケーブル(S-5C-FB推奨) 必要な長さを事前に測っておきます。
スパナ、レンチ 金具やアンテナのボルトを締めるのに使います。
作業用手袋 安全のため必ず着用してください。
「BSコンパス」などの角度調整アプリ スマートフォンにダウンロードしておきます。
あると便利な道具 レベルチェッカー(インジケーター) 電波の強さを測定でき、角度調整が格段に楽になります。
脚立 高い場所に設置する場合に必要です。安定したものを選んでください。
防水テープ、結束バンド ケーブルの固定や防水処理の補強に使います。

※以上は主な製品、道具になります。

ステップ2:【写真で解説】アンテナの取り付けから角度調整まで

準備が整ったら、いよいよ取り付け作業に入ります。
ここでは、実際の取り付けから最も重要な角度調整までの流れを、4つのステップに分けて解説します。
安全第一で、慎重に作業を進めてください。

①取付金具をベランダや壁面にしっかり固定する

まず、アンテナを支える取付金具を設置場所に固定します。
ベランダの手すりに取り付ける場合は、手すりの形状(格子状、コンクリート壁など)に合った金具を選んでください。
取扱説明書をよく読み、スパナやレンチを使ってボルトを緩みのないようにしっかりと締めます。
CSアンテナは風の影響を受けて角度のズレが生じやすいため、この金具の固定が甘いとアンテナの向きがずれて受信感度が低下したり、最悪の場合はアンテナが脱落して落下したりする危険があります。
取り付け後、金具を手で揺すってみて、ガタつきがないかも必ず確認してください。

②CSアンテナを組み立て、ケーブルを接続する

次に、CSアンテナ本体を組み立てます。
放物面反射器であるお皿のようなディッシュに、電波を受信する部分であるコンバーターとアームを取り付けます。
組み立てが完了したら、アンテナを取付金具に仮止めします。
この段階では、角度調整のために動かせるよう、ボルトは完全に締めず少し余裕を持たせてください。

続いて、同軸ケーブルをアンテナのコンバーター端子に接続します。
接続後、付属の防水キャップを根本までしっかりとかぶせてください。この防水処理を怠ると、接続部分から雨水が浸入し、サビによる接触不良やコンバーターの故障につながります。
アンテナの寿命を大きく左右する重要な作業です。

③最重要!アンテナの向き(方位角)と角度(仰角)を調整する

ここがDIYでもっとも難しく、かつ重要な工程です。
CS放送(衛星放送)の電波は直進的で、パラボラアンテナは非常に指向性が高いため、アンテナの向きがわずか数ミリずれるだけで、放物面反射器で電波を反射する位置が狂い、衛星放送を受信できなくなります。BS/CSアンテナの設置は、ディッシュの向き、上下、左右の方角の調整が、もっとも重要なポイントと言えます。

  1. 仰角(上下の角度)の調整:
    アンテナ取付金具の側面にある仰角目盛(ディッシュの上下の角度)を、お住まいの地域の東経110度の角度に合わせます。
    角度は製品の取扱説明書や、DXアンテナなどのメーカーサイトで確認できます。前述した「BSコンパス」アプリをダウンロードしたスマートフォンがあれば、正確な角度を指し示してくれます。調整できたら、角度調整部のボルトを軽く締めて、少し動かせる仮止めの状態にします。
  2. 方位角(左右の向き)の調整:
    テレビの電源を入れ、設定メニューから「アンテナ設定」画面などを開き、「アンテナレベル」が表示される状態にします。
    ディッシュを南南西の方向に向け、そこから左右に1ミリずつ、正確な方向へとゆっくりと動かしていきます。そしてアンテナレベルの数値がもっとも高くなるポイントを探し、その位置でアンテナの左右角度を固定します。
    二人で作業し、一人がアンテナを動かし、もう一人がテレビ画面を確認するとスムーズです。また配線部にアンテナレベルチェッカーを接続すれば、手元で受信レベルの変化が手早く確認できて、非常に便利です。また方位角の角度が調整できたら、再度、仰角を微調整して、受信レベルがもっとも高くなる角度を見出し、その時点でしっかり固定してください。

この作業は大変な根気が必要ですが、あせらず丁寧に行うことが成功の鍵です。

プロが教えるDIYの注意点とリスク|こんな場合は業者に相談を

DIYにはアンテナ設置費用を節約できる魅力がありますが、専門家から見るといくつかのリスクも伴います。
安易に挑戦される前に、以下の点をご理解ください。

DIYの主なリスク解説

  1. 高所作業の危険性
    屋根の上や2階の壁面などでの作業は、転落事故の危険が常に伴います。命に関わるため、もっとも注意すべき点です。
  2. 角度調整の難しさ
    アンテナレベルを最大にするための微調整は、経験のない方には非常に困難な作業です。時間をかけても最適な位置が見つからないこともあります。
  3. 建物の損傷リスク
    壁面設置で壁に穴を開ける際、誤って内部の柱や配線を傷つけてしまう可能性があります。また、防水処理が不十分だと雨漏りの原因になります。
  4. 設置ミスによる受信トラブル
    設置場所や方法が不適切だと、設置後のCS放送、BS放送の受信に悪影響を与えてしまう可能性があります。

これらのリスクをご考慮の上、少しでも不安を感じられる場合は、無理をなさらず専門業者にご相談されることをおすすめいたします。
安全と確実性を考えれば、プロにお任せになるのがもっとも賢明な判断と言えるでしょう。

【安心・確実】プロのアンテナ工事業者に設置を依頼するメリット

DIYに伴うリスクを考えると、BS/CSアンテナの設置は多くの場合、専門のアンテナ工事業者へとご依頼になるのが、もっとも安心で確実な方法といえます。
プロに工事を任せることは、DIYでは得られない大きなメリットがいくつもあります。
時間や手間をかけたくない方、施工に失敗したくない方は、ぜひ業者へのご依頼を検討なさってください。この項目では、業者に工事を依頼するメリットについてご紹介していきます。

CSアンテナ設置工事の費用相場は?料金の内訳も解説

「専門の業者に頼みたいけど、一体いくらかかるの?」というのは、誰もが気になるポイントです。
アンテナ工事の費用は、主にアンテナ本体や機材の価格と工事費(作業費)で構成されます。
ここでは、その料金相場と、追加で費用が発生する可能性のあるケースについて、詳しく見ていきます。

アンテナ本体+基本工事費の相場:20,000円~45,000円

BS/CSアンテナの新規設置にかかる費用は、アンテナ本体の価格と基本的な工事費を含めて、おおよそ20,000円から45,000円が相場です。
この価格は、アンテナを設置する場所によって変動します。

設置場所 費用相場の目安 特徴
ベランダ 20,000円 ~ 30,000円 作業がしやすく、高所作業費がかからないため比較的、安価です。
壁面 25,000円 ~ 40,000円 専用の金具などが必要になり、作業の手間も増えるため費用が上がります。
屋根上 30,000円 ~ 45,000円 高所作業費が加わるため、もっとも高額になる傾向があります。

これらの費用はあくまで目安で、担当する業者によっても変動してきます。
正確な料金は、業者に見積もりをご依頼の上でご確認ください。

追加費用がかかるケース(ブースター設置・分配工事など)

アンテナ工事の見積もりを取る際には、基本工事費以外に、どのような追加費用が発生することがあるのかを、事前に確認しておくことが大切です。
「聞いていた値段と違う」というトラブルを避けるためにも、以下の項目をチェックしてください。

追加工事・費用の内容 費用相場の目安 こんな場合に必要
ブースター設置 20,000円 ~ 35,000円 電波が弱い地域や、複数のテレビで視聴する場合にテレビ電波を増幅するために設置します。4K8K対応品への交換も含まれます。
分配器設置・交換 5,000円 ~ 20,000円 アンテナからの配線を複数の部屋に分けるために必要です。4K8K対応品への交換も含まれます。
ケーブル延長 500円/m ~ アンテナからテレビまでの距離が遠い場合に必要です。
古いアンテナの撤去 5,000円 ~ 15,000円 既存の古いアンテナを取り外して処分する場合に発生します。
高所作業費 5,000円 ~ 10,000円 3階建ての屋根など、特殊な足場が必要な危険な作業の場合に加算されることがあります。

※上記は加算される可能性のある主な項目になります。

失敗しない!信頼できるアンテナ工事業者の選び方5つのポイント

安心してアンテナ工事を任せるためには、信頼できる業者を選ぶことが非常に重要です。
ここでは数ある業者の中から、優良な業者を見極めるための、5つのチェックポイントをご紹介します。

  1. 明確な料金体系と詳細な見積もり
    公式サイトに料金が明記されており、見積もり時に工事内容の内訳を丁寧に説明してくれる業者は信頼できます。
    「工事一式」といった曖昧な見積もりではなく、どの作業にいくらかかるのかを詳細に提示してくれるか確認しましょう。また他業者との相見積もりに応じてくれる業者は、自社の施工技術や適正な見積もり価格に自信を持っている証拠とも言えます。
  2. 豊富な施工実績と良い口コミ
    年間の施工件数が多い業者は、それだけ多くの人に選ばれている証拠です。
    公式サイトの施工事例や、Googleマップなどの第三者の口コミサイトで、実際の利用者の評価を確認しましょう。
  3. 完全自社施工による高品質で低価格の施工
    アンテナ工事業者には、実際の施工を下請けに任せる業者も存在します。ただこのような業者は、余計な中間マージンで工事費用が割高になるほか、下請けの担当業者により、施工品質にばらつきがでる可能性もあります。
    逆に、自社スタッフによる完全自社施工に徹している業者は、余計なコストを抑えて費用が低価格になる上、現場の経験豊富なスタッフが工事を担当するため、施工品質にも信頼が置けます。
  4. 長期の工事保証とアフターサービス
    工事後に万が一のトラブルが発生した場合に備え、保証制度が充実しているかを確認してください。
    5年以上の長期保証を提供している業者は、それが自社の施工品質に自信がある証拠といえます。
  5. 損害賠償保険への加入
    工事中に万が一、家屋を傷つけたり、隣家に物を落としたりする事故に備えて、業者が損害賠償保険に加入しているかは、必ず確認すべき重要なポイントです。

【年間実績7,200件】あさひアンテナは明朗会計&10年保証で安心!

ここまで優良な業者の選び方を見てきましたが、当「あさひアンテナ」はこれらの条件を高いレベルで満たしていると自負しております。
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BS/CSアンテナの設置に関しては、弊社では、各種地デジアンテナと同時のBS/CSアンテナ設置の場合は、アンテナ本体や必要な部材の価格もセットにした基本設置工事で、DXアンテナ製、2K4K8K対応・45型モデル「BC45AS」の設置は18,000円(税込み19,800円)からでご案内いたします。

さらに受信性能は上記モデルと同性能ながら、設計の工夫で業界最高クラスの高耐風性能を実現し、台風などの多い地域でも、角度の狂いなどのトラブルを抑えて長持ちする、同じくDXアンテナ製「BC453SG」による基本設置工事は「特別価格」でご提供しております。

また他にも、一般住宅向けのBS/CSアンテナではブラックのカラーバリエーション。集合住宅や受信感度がやや弱いエリア向けの、各ディッシュサイズの大型モデルもご用意しており、一般住宅、マンションなど集合住宅も含めて、さまざまな現場でのBS/CSアンテナ設置工事にご対応いたします。

もちろん一般のお住まいで、BS/CSアンテナのみの設置工事やアンテナ交換、トラブル時の修理や角度調整の作業にも、最高品質、最安価格を目指してご対応いたします。BS/CSアンテナをはじめ、各種アンテナ工事についてのお問い合わせは、当あさひアンテナのフリーダイヤル、当サイト内のメールフォーム、弊社のLINEアカウントまで、まずはお気軽にお問い合わせください。

アンテナは本当に必要?CS放送をアンテナなしで見る3つの方法

「自宅の外観を損ねたくない」「賃貸住宅だから壁に穴を開けられない」
「もっと手軽にCS放送を楽しみたい」
このような理由で、テレビアンテナの設置をためらっている方もいらっしゃるでしょう。
ご安心ください。現在では、アンテナを設置しなくてもCS放送の各チャンネルをご視聴になる方法があります。
ここでは、主な3つの代替手段をご紹介します。

選択肢①:ケーブルテレビ

ケーブルテレビは、お住まいの地域をカバーするケーブルテレビ局と契約し、ケーブルで専用の回線を引き込んで映像信号を送り、テレビを視聴する方法です。

  • メリット: アンテナが不要で、天候の影響を受けにくい安定した視聴が可能です。地デジ、BS、CSがセットになっているプランが多く、多チャンネルを楽しめます。
  • デメリット: 月額利用料が5,000円〜10,000円程度と、継続的にコストがかかります。また、提供エリアが限定されます。

選択肢②:光回線テレビ(ひかりTVなど)

フレッツ光などの光インターネット回線を利用して映像信号を送り、テレビ放送を受信するサービスです。「ひかりTV」や「フレッツ・テレビ」などが代表的です。

  • メリット: 光回線を利用するため天候の影響をまったく受けず、映像が非常に安定します。インターネットとセットで契約すると、割引が適用される場合もあります。
  • デメリット: 視聴するには、光回線の契約が必須です。アンテナ設置に比べて月々のランニングコストが高くなります。

【比較表】アンテナ設置とアンテナ不要サービス、あなたに合うのはどれ?

ここまでご紹介した視聴方法を、以下、一覧表で比較してみましょう。
ご自身のライフスタイルや何を重視するかによって、採用すべき最適な方法は変わってきます。

比較項目 BS/CSアンテナ ケーブルテレビ 光回線テレビ
初期費用 ◎ 安い(工事費のみ) △ やや高い(工事費、加入金など) △ やや高い(工事費など)
月額料金 ◎ 安い(スカパー!等の視聴料のみ) × 高い(基本料金+視聴料) × 高い(基本料金+視聴料)
画質の安定性 △(大雨・大雪時に影響あり) ◎ 安定 ◎ 非常に安定
チャンネル数 ○ 豊富(契約次第) ◎ 非常に豊富 ○ 豊富
インターネット 別途契約が必要 セットプランあり セット契約が基本
こんな人におすすめ 長期的なコストを抑えたい方、戸建てにお住まいの方 多チャンネルを楽しみたい方、地域密着サービスを重視する方 ネットもテレビも高品質で楽しみたい方、天候の影響を避けたい方

※上記は主な特徴になります。

【映らない!】CSアンテナのテレビ映りが悪い時の原因と対処法

「昨日まで普通に見られていたのに、突然CS放送が映らなくなった!」
そんなとき、あわててすぐに業者を呼ぶ必要はありません。
テレビ映りが悪い原因はさまざまで、中にはご自宅にて簡単に解決できるケースもあります。
まずは落ち着いて、原因をひとつずつ切り分けていくことが大切です。
ここでは、CS放送やBS放送のトラブル発生時の確認手順と対処法を解説してゆきます。

まずはテレビの「アンテナレベル」を確認!原因特定のヒントに

トラブルシューティングの第一歩は、テレビで,BS放送(衛星放送)の「アンテナレベル(受信レベル)」を確認することです。
これは、アンテナがどれくらいの強さで電波を受信できているかを示す数値で、多くのテレビにはこの機能が搭載されています。

メーカーによって操作方法は異なりますが、一般的にはリモコンの「設定」や「サブメニュー」ボタンから「BSアンテナレベル」を確認できます。基本的にBS放送の受信レベルですが、前述の通り、使用するアンテナはBS/CSアンテナのため、CS放送の受信状態も同様になります。

テレビメーカー別 受信状態の確認方法(一例)

テレビメーカー 確認方法の一例
シャープ(AQUOS) リモコンの「ホーム」→「設定」→「視聴準備」→「アンテナ設定」→「受信強度」
ソニー(BRAVIA) リモコンの「ホーム」→「設定」→「放送受信設定」→「アンテナ設定」→「電波・受信状態」
パナソニック(VIERA) リモコンの「メニュー」→「設定する」→「初期設定」→「アンテナ設定」→「受信レベル」

このアンテナレベルが基準値より「低い(電波が弱い)」のか、それとも「0(電波がまったく届いていない)」なのかによって、考えられる原因を絞り込むことができます。

自分でできる対処法5選|業者を呼ぶ前に試してみよう

アンテナレベルを確認したら、次に以下の5つの項目をチェックしてみてください。
簡単な確認や設定変更で、問題が解決することがあります。

① アンテナの向きのズレ:強風や鳥の影響を疑う

CSアンテナ(BS/CSアンテナ)は、東経110度を向いた非常に精密な角度調整で設置されています。
台風や強風の後、あるいはアンテナに鳥がとまった衝撃などで、向きがわずかにズレてしまうことがあります。BS/CSアンテナは、ミリ単位の角度の狂いでも、受信感度が大きく下がる場合もあります。
これが、CS放送など衛星放送の受信レベルが低下する、もっとも多い原因のひとつです。
ベランダなど、安全に手が届く場所にアンテナがある場合は、ご自身でゆっくりと左右に動かして微調整を試みる価値はあります。
ただし、屋根の上など高所にあるアンテナは、作業時の転落事故の危険があるため、絶対にご自分では作業しないでください。必ず業者にご依頼ください。

② ケーブルの接続不良:抜けや緩み、断線を確認

その次に意外と多いのが、テレビのケーブルの接続トラブルです。
アンテナからテレビ(またはレコーダー)までの配線をたどり、以下の点を確認してください。

  • テレビやレコーダーの「BS/CS入力端子」にケーブルがしっかり差し込まれているか?
  • 壁のアンテナ端子にケーブルがしっかり差し込まれているか?
  • ケーブルの接続部分(F型接栓)が緩んでいないか?
  • ケーブルが家具の下敷きになっていたり、ペットがかじったりして損傷していないか?

一度すべての接続を抜き、再度しっかりと差し直すだけで改善するケースも珍しくはありません。

③ テレビ・レコーダーの設定:アンテナへの電源供給がOFFになっていないか

BS/CSアンテナは、受信した12GHz帯の電波を、ケーブルへの送信に適したMHz帯の電波に変換して、テレビへと伝送しています。この電波を変換する役割を持つコンバーターを動作させるために、BS/CSアンテナでは、主にテレビやレコーダーから電気を供給してもらう必要があります。
テレビをリセットしたなど何かの拍子に、この電源供給の設定が「オフ」になってしまうこともあります。

テレビの設定メニューから「BS/CSアンテナ電源」や「コンバーター電源」といった項目を探し、「オン(入)」または「オート」になっているか確認してください。
途中のアンテナ配線にBDレコーダーなどを介している場合は、レコーダー側の設定も同様に確認が必要です。

④ 悪天候や周辺環境の変化:降雨減衰や障害物の影響

大雨や大雪の時にだけCS放送の映りが悪くなる場合は、「降雨減衰」「降雪減衰」という現象が原因です。
これは、12GHz帯の波長(約25ミリ)に近い大きな雨粒や雪が、電波を吸収・散乱させてしまい、BS/CSアンテナでの十分な受信が難しくなるために起こります。
この場合は、天候が回復するのを待つしかありません。

また、以前は問題なく映っていたのに、徐々に衛星放送の映り、受信状態が悪くなった、という場合には、周辺環境の変化も考えられます。例えば、

  • BS/CSアンテナの前に新しいビルなどが建った。
  • 庭の木が成長して枝葉がBS/CSアンテナの前方を遮っている

このような場合は、樹木のせん定や、アンテナの設置場所を変更するなどの対策が必要になります。

解決しない場合はアンテナの故障かも?専門業者に無料点検を相談

上記のセルフチェックをすべて試しても改善しない場合は、アンテナ設備自体の故障が考えられます。

この場合、考慮すべきポイントは、主に以下の通りになります。

  • アンテナ本体の寿命(一般的に10年〜15年)
  • 電波を増幅するブースターの故障
  • ケーブルの経年劣化による内部断線

これらの機器の点検や交換は、専門的な知識と工具が必要です。
無理にご自身で対処しようとすると、かえって状況を悪化させてしまうこともあります。
「色々試したけどダメだった」という場合は、アンテナの専門業者に点検をご依頼になるのが、もっとも確実な解決策です。
多くの業者では無料で工事の見積もりや電波状況の調査を行っております。当あさひアンテナをはじめ、身近な業者まで、お気軽にご相談ください。

CSアンテナに関するよくある質問(Q&A)

最後に、CSアンテナに関して多くの方が抱く疑問について、Q&A形式でお答えします。
ここまでで解決できなかった疑問も、ここで解消できるかもしれません。

Q1. 賃貸マンション・アパートでも設置できますか?

A. まずは、必ず大家さんや管理会社にアンテナ設置の許可を取る必要があります。
無断で設置(工事)すると、規約違反でトラブルになる可能性があるため注意してください。

許可が出た場合、建物を傷つけない方法で設置するのが基本です。
ベランダの手すりに専用の金具で固定する方法が一般的です。またマンションなどには共有のBS/CSアンテナがすでに設置されている物件も多いので、まずはその有無を確認してください。
どうしても屋外への設置が難しい場合は、室内の窓際への据え置き設置という選択肢もありますが、電波を受信しにくい場合が多くなりますので、注意が必要です。

Q2. アンテナ設置で家の外観を損ねたくないのですが…

A. そのお気持ち、よくわかります。最近では、住宅の景観に配慮したアンテナ選びが主流になっています。

BS/CSアンテナにも、従来の白色だけでなく、外壁の色に合わせて選べるブラックやベージュのカラーバリエーションがあります。
また、地デジアンテナをスタイリッシュなデザインアンテナにする場合、BS/CSアンテナも同じ壁面の目立たない場所(軒下など)にまとめて設置することで、外観をスッキリさせることができます。

他にも、十分な受信が可能であれば、屋根の上や壁面でも外部から死角になる位置、ベランダの内部などに、BS/CSアンテナを設置することが可能なケースもあります。

当あさひアンテナでは、お客様のご自宅の外観やご希望に合わせて、最適なBS/CS、地デジアンテナの種類や設置場所をご提案しております。フリーダイヤルへのお電話などで、どうかお気軽にご相談ください。

まとめ:あなたの家に最適な方法でCS放送を楽しもう

本記事では、CSアンテナ(BS/CS)アンテナの基本から、DIYでの設置方法、業者依頼のポイント、トラブル対処法、そしてアンテナ以外の視聴方法まで、一通り解説してきました。皆様の疑問点は解消されたでしょうか?

CS放送を楽しむための選択肢はひとつではありません。
この記事でご紹介した方法をまとめると、以下のようになります。

選択肢 メリット デメリット こんな人におすすめ
DIYで設置 初期費用を抑えられる 危険が伴い、専門知識が必要 DIY経験が豊富で、安全管理ができる方
業者に依頼 安全・確実で仕上がりも綺麗、保証付き DIYよりは費用がかかる 安心と確実性を重視する方、時間がない方
アンテナ以外のサービス アンテナ不要で手軽 月額料金がかかり続ける 賃貸住宅にお住まいの方、外観を重視する方

大切なのは、これらの選択肢のメリットとデメリットを正しくご理解になり、ご自身の予算、時間、住居の状況、そして何をもっとも重視するかを考慮されて、最適な方法をお選びになることです。

もしBS/CSアンテナ設置をはじめ、アンテナ工事に関するお悩みやご相談があれば、当「あさひアンテナ」まで、お気軽にお声がけください。
年間7,200件以上の豊富な施工実績と、業界最長クラスの10年保証で、お客様の快適なCS放送はじめ、テレビ放送のご視聴を、全力でサポートいたします。まずは電波調査、お見積もりからでも、弊社フリーダイヤルやメールフォーム、LINEアカウントまでお問い合わせいただければ幸いです。

アンテナ本体 型番
  • デザインアンテナ

    デザインアンテナUAH201
    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木式アンテナ

    八木式アンテナUA20
    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    2K4K8K対応BS/CS110度アンテナ
    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。